JP2022152002A - 管理装置、通信システム、管理方法、及びプログラム - Google Patents

管理装置、通信システム、管理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】公共無線システムにおいて無線端末が無線局と通信できない状況でも、その無線端末のユーザが公共無線システムとの通信可否状況を得ることを可能にする。【解決手段】管理装置1は、判定部1a、要求送信部1b、及び情報送信部1cを備える。判定部1aは、無線端末と無線通信を行う無線局を有する公共無線システムにおける無線通信状況を示す状況情報の配信についてその要否を判定する。上記配信は、移動通信端末に移動体通信サービスを提供する移動通信システムを介した移動通信端末への配信である。要求送信部1bは、判定部1aで配信が必要と判定された場合、公共無線システム向け専用に固定される固定専用チャンネルを移動通信システムで用いられる公衆通信網内に設定する要求を、移動通信システムに送信する。情報送信部1cは、上記固定専用チャンネルで移動通信端末へ配信させるための状況情報を、移動通信システムに送信する。【選択図】図1

Description

本開示は、管理装置、通信システム、管理方法、及びプログラムに関する。
消防や防災、交通などのパブリックセーフティ(公共安全)の分野では、公共団体が独自に無線設備を設備化した自営通信インフラ網(公共無線システム)を運用している。このような公共無線システムを構築しておくことで、有事の際に、公衆通信網の回線状態(混雑など)に影響されずに緊急通話が可能になる。
特許文献1には、災害発生時に被災状況の迅速な把握をするためのシステムであって、携帯電話事業者ネットワークと消防・防災無線網とを備えた防災通信システムが記載されている。上記携帯電話事業者ネットワークは、携帯電話の通信網を構成しかつ通信網を監視する通信インフラ監視サーバを備える。上記消防・防災無線網は、業務無線の通信網を構成しかつ通信網を監視する被災者動態監視サーバ及び救護班動態監視サーバを備える。
上記通信インフラ監視サーバは、災害発生時に障害の発生しているサービスエリアを特定し、そのサービスエリアを消防・防災無線網へ通知する。上記の被災者動態監視サーバ及び救護班動態監視サーバは、管理下にある無線機に対して障害発生していると特定されたサービスエリアを通知し、次のような取得処理を行う。即ち、上記取得処理は、無線機がサービスエリア内に位置してセンサ・ネットワークを介してセンサ・ネットワークを構成する携帯電話に関して取得した情報を無線機から取得する処理である。なお、無線機が携帯電話に関して取得した情報は、携帯電話がGPS(Global Positioning System)機能をもとに得た位置情報や携帯電話の識別番号を指す。
特開2010-157881号公報
ところで、公共無線システムは、設置場所やコスト等の関係から設置できる無線局(基地局又は中継局に大別される無線設備)の数に限りがあり、通信可能なエリアや回線数は制限される。
そのため、有事の際において、公共無線システムの無線局に機器障害が発生した場合に、その無線局配下の移動無線機との通信はできなくなるため、公共無線システムの通信可否状況(通信可能エリア、不可エリア、空き通信回線数など)の情報も得られなくなる。なお、特許文献1に記載の防災通信システムはこの問題を解決できない。
本開示の目的は、上述した課題に鑑み、公共無線システムにおいて無線端末が無線局と通信できない状況でも、その無線端末のユーザが公共無線システムとの通信可否状況を得ることを可能にする管理装置、通信システム、管理方法、及びプログラムを提供することにある。
本開示の第1の態様に係る管理装置は、判定部と、要求送信部と、情報送信部と、を備えたものである。前記判定部は、無線端末と無線通信を行う無線局を有する公共無線システムにおける無線通信状況を示す状況情報の配信であって、移動通信端末に移動体通信サービスを提供する移動通信システムを介した前記移動通信端末への配信について、その要否を判定する。前記要求送信部は、前記判定部で前記配信が必要と判定された場合、前記公共無線システム向け専用に固定される固定専用チャンネルを前記移動通信システムで用いられる公衆通信網内に設定する要求を、前記移動通信システムに送信する。前記情報送信部は、前記固定専用チャンネルで前記移動通信端末へ配信させるための前記状況情報を、前記移動通信システムに送信する。
本開示の第2の態様に係る通信システムは、無線端末と、前記無線端末と無線通信を行う無線局を有する公共無線システムにおける通信を管理する管理装置と、移動通信端末と、通信管理装置と、を備えるものである。前記通信管理装置は、前記移動通信端末に移動体通信サービスを提供する移動通信システムにおける通信を管理する。前記管理装置は、前記公共無線システムにおける無線通信状況を示す状況情報の配信であって、前記移動通信システムを介した前記移動通信端末への配信について、その要否を判定する判定部を有する。前記管理装置は、前記判定部で前記配信が必要と判定された場合、前記公共無線システム向け専用に固定される固定専用チャンネルを前記移動通信システムで用いられる公衆通信網内に設定する要求を、前記移動通信システムに送信する要求送信部を有する。前記管理装置は、前記固定専用チャンネルで前記移動通信端末へ配信させるための前記状況情報を、前記移動通信システムに送信する情報送信部を有する。前記通信管理装置は、前記管理装置から、前記状況情報及び前記状況情報の配信の要求を受信する第1受信部を有する。前記通信管理装置は、前記要求に応じて、前記公共無線システム向け専用に固定される前記固定専用チャンネルを、前記公衆通信網内に設定する設定部と、前記固定専用チャンネルで前記移動通信端末に前記状況情報を送信する送信部と、を有する。前記移動通信端末は、前記固定専用チャンネルで前記状況情報を受信する第2受信部と、前記状況情報が示す前記無線通信状況に応じて、前記公共無線システムにおいて現在通信可能な無線局からの電波受信可能エリアを示す情報を提示する提示部と、を有する。
本開示の第3の態様に係る管理方法は、無線端末と無線通信を行う無線局を有する公共無線システムにおける通信を管理する管理装置が実行する、次の3つのステップを備える。第1のステップは、前記公共無線システムにおける無線通信状況を示す状況情報の配信であって、移動通信端末に移動体通信サービスを提供する移動通信システムを介した前記移動通信端末への配信について、その要否を判定する。第2のステップは、前記配信が必要と判定された場合、前記公共無線システム向け専用に固定される固定専用チャンネルを前記移動通信システムで用いられる公衆通信網内に設定する要求を、前記移動通信システムに送信する。第3のステップは、前記固定専用チャンネルで前記移動通信端末へ配信させるための前記状況情報を、前記移動通信システムに送信する。
本開示の第4の態様に係るプログラムは、無線端末と無線通信を行う無線局を有する公共無線システムにおける通信を管理するコンピュータに、次の3つのステップを実行させるためのプログラムである。第1のステップは、前記公共無線システムにおける無線通信状況を示す状況情報の配信であって、移動通信端末に移動体通信サービスを提供する移動通信システムを介した前記移動通信端末への配信について、その要否を判定する。第2のステップは、前記配信が必要と判定された場合、前記公共無線システム向け専用に固定される固定専用チャンネルを前記移動通信システムで用いられる公衆通信網内に設定する要求を、前記移動通信システムに送信する。第3のステップは、前記固定専用チャンネルで前記移動通信端末へ配信させるための前記状況情報を、前記移動通信システムに送信する。
本開示により、公共無線システムにおいて無線端末が無線局と通信できない状況でも、その無線端末のユーザが公共無線システムとの通信可否状況を得ることを可能にする管理装置、通信システム、管理方法、及びプログラムを提供することができる。
実施形態1に係る管理装置の一構成例を示すブロック図である。 図1の管理装置を備えた通信システムの一構成例を示す概略図である。 図2の通信システムにおける移動通信システムの一構成例を示すブロック図である。 実施形態2に係る通信システムにおける公共無線システムの一構成例を示す概略図である。 図4の公共無線システムにおいて無線端末が無線局と無線通信ができなくなった場合に、実施形態2に係る通信システムで実行される無線通信手順を示す概略図である。 実施形態2に係る通信システムにおける、図5の無線通信手順の一例を説明するための概略図である。 実施形態2に係る通信システムにおける、図5の無線通信手順の他の例を説明するための概略図である。 実施形態2に係る通信システムにおける、図5の無線通信手順の他の例を説明するための概略図である。 実施形態2に係る通信システムにおける公共無線システムの管理装置の一処理例を説明するためのフロー図である。 実施形態2に係る通信システムにおける公共無線システムの管理装置の他の処理例を説明するためのフロー図である。 実施形態2に係る通信システムにおける移動通信端末で表示される状況情報の一例を示す概略図である。 実施形態2に係る通信システムにおける、図4の公共無線システムにおいて無線端末で無線通信ができない状態から復旧した場合の復旧手順の一例を説明するための概略図である。 実施形態2に係る通信システムの公共無線システムの管理装置における復旧時の一処理例を説明するためのフロー図である。 実施形態2に係る通信システムの公共無線システムの管理装置における復旧時の他の処理例を説明するためのフロー図である。 装置に含まれるハードウェア構成の一例を示す図である。
以下、図面を参照して、実施形態について説明する。なお、実施形態において、同一又は同等の要素には、同一の符号を付し、適宜重複する説明を省略する。
<実施形態1>
図1~図3を参照しながら、実施形態1について説明する。図1は、実施形態1に係る管理装置の一構成例を示すブロック図である。図2は図1の管理装置を備えた通信システムの一構成例を示す概略図で、図3は図2の通信システムにおける移動通信システムの一構成例を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態に係る管理装置1は、後述する判定部1a、要求送信部1b、及び情報送信部1cを備える。管理装置1は、公共無線システムにおける通信を管理する装置である。この公共無線システムは、市町村等の公共団体が独自に運営するシステムであり、1又は複数の公共団体毎に運営される。以下、説明の簡略化のため、基本的に1つの公共団体が運営する公共無線システムについて説明する。
公共無線システムは、図2に示すように、管理装置1のほか、回線制御装置2と、1又は複数の無線局3-1,3-2,・・・(以下、区別せず説明する際には無線局3とする)と、1又は複数の無線端末4と、を備える。
無線端末4は、公共無線システムを構成する無線機で、無線局3と予め定められた通信方式で無線通信を行う。無線端末4は、例えばハンディタイプ、車載タイプ等の移動無線機であり、複数存在することができる。無線端末4は、他の無線端末4と音声通話等の情報の送受が可能であり、また、管理装置1側から回線制御装置2を介して送信された、公共団体が発する音声、文字情報、画像情報等による通知を受信することもできる。以下、このような通知は管理装置1からなされるものとして説明する。但し、公共無線システムは、公共団体の施設に設置された半固定局としての無線端末を含むことができ、その場合、公共団体が発する通知を、この半固定局としての無線端末が無線端末4へ送ることができる。
無線局3は、例えば基地局又は中継局であり、公共無線システムにおける無線設備の一部として、回線制御装置2とネットワークN2を介して接続されている。回線制御装置2は、ネットワークN1を介して管理装置1と接続されるとともに、ネットワークN2を介して無線局3と接続され、管理装置1と無線端末4との通信や無線端末4同士の通信に関する回線制御を行う。管理装置1は、無線端末4と無線局3を有する公共無線システムの通信を管理する。なお、管理装置1は回線制御装置2の機能を含むことができ、その場合、無線局3はネットワークを介して直接、管理装置1に接続される。
管理装置1の判定部1aは、公共無線システムにおける無線通信状況(運用状況)を示す状況情報の、配信の要否を判定する。かかる配信は、移動通信端末7に移動体通信サービス(移動通信サービス)を提供する移動通信システム(移動体通信システム)を介しての、移動通信端末7への配信である。
移動通信システムの例を、図2に示す。この移動通信システムは、通信管理装置5と、通信管理装置5にネットワークN4を介して接続された1又は複数の無線局6と、複数の移動通信端末7と、を備えることができる。通信管理装置5は、移動通信端末7に移動体通信サービスを提供する移動通信システムにおいて通信を管理する。無線局6は、移動通信システムにおける無線設備の一部であり、移動通信端末7と通信するための基地局又は中継局であり、通信管理装置5とネットワークN4を介して接続されている。移動通信端末(移動通信端末装置)7は、携帯電話機(スマートフォンと称されるものも含む)、可搬型のPC(Personal Computer)、情報端末装置などである。
移動通信端末7と無線端末4とは、互いの名称を異ならせているが、それは区別のために過ぎない。但し、無線端末4と移動通信端末7は、各々が所属するシステムが異なる。システム間では互いの通信方式や通信周波数帯、通信時間帯、通信を識別する符号が異なる場合がある。
上記の配信のために、管理装置1は移動通信システムと公衆通信網(ネットワーク)を介して接続されており、図2の例では通信管理装置5とネットワークN3を介して接続されている。
上記状況情報は、無線通信状況として、各無線局3における無線通信可否状況を示す情報を含むことができる。例えば公共無線システムにおいて、無線端末4にとって無線局3と通信可能な無線局3からの電波受信可能エリアを示す、エリア情報を含むことができる。上記状況情報は、無線通信可否状況として、電波受信可能エリア(通信可能エリア)だけでなく、通信不可能エリア、空き通信回線数などの情報を含むことができる。
要求送信部1bは、判定部1aで上記の配信が必要と判定された場合、次に説明するような要求を移動通信システムに送信する。かかる要求は、上記公共無線システム向け専用に固定して設定される固定専用チャンネルを、移動通信システムで用いられる公衆通信網内(ネットワークN4内、又はネットワークN4及び無線局6内)に設定する要求を指す。
情報送信部1cは、かかる要求とともに又は別途(要求の後)、上記固定専用チャンネルを経由して移動通信端末7へ配信するための上記状況情報を、移動通信システムに送信する。図2の例の場合、判定部1aで上記の配信が必要と判定された場合、要求送信部1bがかかる要求をネットワークN3を介して通信管理装置5に送信し、情報送信部1cが状況情報をネットワークN3を介して通信管理装置5に送信する。
管理装置1は、図示しないが、その全体を制御する制御部と、回線制御装置2や通信管理装置5と通信する通信部を備える。判定部1aはこの制御部の一部として搭載され、要求送信部1b及び情報送信部1cはこの通信部及びこの制御部の一部(この通信部に情報の送信をさせる部位)として搭載される。この制御部は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、作業用メモリ、及びプログラム(ファームウェア等)を記憶した不揮発性の記憶装置などによって実現される。この制御部は、集積回路(Integrated Circuit)を含んで実現されることができる。また、上記の通信部はネットワークN1,N3に接続するための通信インターフェースで構成することができる。
回線制御装置2は、図示しないが、その全体を制御する制御部と、管理装置1や無線局3と通信する通信部を備える。
無線局3は、図示しないが、その全体を制御する制御部と、その通信方式に合ったアンテナ、変調器、復調器、増幅器等を有する無線通信部と、を備える。
無線端末4は、図示しないが、その全体を制御する制御部と、その通信方式に合ったアンテナ、変調器、復調器、増幅器等を有する無線通信部と、を備える。
上記の要求に応じた処理を行うため、通信管理装置5は、図3に示すように制御部51、受信部52、及び送信部53を備える。制御部51は、移動通信端末7に移動体通信サービスを提供する移動通信システムにおける、移動体通信を管理する。制御部51は、通信管理装置5の全体を制御する制御部とすることができる。なお、制御部51は、例えば、CPU、作業用メモリ、及びプログラム(ファームウェア等)を記憶した不揮発性の記憶装置などによって実現され、集積回路を含んで実現されることができる。
受信部52は、管理装置1から、公共無線システムにおける無線通信状況を示す状況情報及び、その配信の要求を受信する。制御部51は、受信部52で受信された要求に応じて、その要求を送信した公共無線システム向け専用に固定されるチャンネル(固定専用チャンネル)を、移動通信システムで用いる公衆通信網内に設定する。
送信部53は、受信部52で受信された状況情報を移動通信端末7に送信する。ここで、送信部53は、設定された固定専用チャンネルで移動通信端末7に状況情報を送信する。また、送信先となる移動通信端末7は、管理装置1側で電話番号等の情報(端末特定情報)により指定される。指定に関する情報(端末特定情報)は例えば上記の要求に含めることができる。その場合、管理装置1は指定に関する情報を要求前に記憶すればよい。あるいは、移動通信端末7が、公共無線システムを指定して状況情報の要求を行い、その要求を受信した通信管理装置5の送信部53が、予め受信した状況情報を移動通信端末7に返すように構成することもできる。
通信管理装置5は、図示しないが、管理装置1や無線局6と通信する通信部を備え、受信部52及び送信部53がこの通信部の機能を有することで構成することができる。
無線局6は、図示しないが、その全体を制御する制御部と、それぞれの通信方式に合ったアンテナ、変調器、復調器、増幅器等を有する無線通信部と、を備える。
移動通信端末7は、図3に示すように、通信部71及び提示部72を備える。通信部71は、移動体通信サービスを提供する移動通信システムと通信を行う。つまり、通信部71は無線局6を介して通信管理装置5と通信を行うことができる。通信部71は、その通信方式に合ったアンテナ、変調器、復調器等を有する。そして、通信部71は、移動通信システムにおいて上述のように設定された固定専用チャンネルで、公共無線システムにおける無線通信状況を示す上記状況情報を受信する。つまり、通信部71は、図示しないが、上記固定専用チャンネルで上記状況情報を受信する受信部を有する。
提示部72は、表示装置、音声出力装置の少なくとも一方を含む。そして、提示部72は、受信された状況情報が示す無線通信状況に応じて、公共無線システムにおいて現在通信可能な無線局3についての、電波受信可能エリアを示す情報を提示する。この提示は、電波受信可能エリアへユーザを導くための、案内(ガイダンス)する形式でなされることが好ましい。
移動通信端末7は、図示しないが、その全体を制御する制御部を備える。この制御部は、例えば、CPU、作業用メモリ、及びプログラム(ファームウェア等)を記憶した不揮発性の記憶装置などによって実現され、集積回路を含んで実現されることができる。この制御部が実行する制御には、提示部72における、表示装置等への出力指示を行う制御を含むことができる。
以上のように、本実施形態に係る通信システムは、公共無線システムと公衆の通信システムである移動通信システムと備え、それらを連携させて、無線局3に関する通信可能エリア等の無線通信状況を、移動通信端末7に通知する。
よって、本実施形態によれば、図2において、無線端末4が或る無線局3(例えば無線局3-1)と通信できなくなるような状況でも、公共無線システムとの通信可否状況を移動通信端末7で得ることができる。これにより、無線端末4のユーザを無線端末4での無線通信可能なエリア(例えば無線局3-2での無線通信可能エリア)へ誘導することができる。
以上、基本として1つの公共無線システムについて説明したが、複数の公共無線システムをそれぞれ区別可能なように識別することで、1つの場合と同様に、共通の移動通信システムにおいて同時に適用することができる。つまり、本実施形態に係る通信システムを複数の公共無線システムに対応させる場合には、各公共無線システムから上記要求を受信した場合に、それぞれの公共無線システムに対応付けた固定専用チャンネルを設定するとよい。
また、基本として移動通信システムが1つであることを前提として説明したが、移動通信システムを複数備えることができる。例えば移動体通信事業者(キャリア)毎に移動通信システムが構築されている。その場合、移動通信端末7の所属するキャリアの移動通信システムに各々固定専用チャンネルを設定して、それら固定専用チャンネルを経由して、移動通信端末7に状況情報が配信されることができる。
<実施形態2>
実施形態2について、図4~図14を併せて参照しながら実施形態1との相違点を中心に説明する。重複部分の説明を省略するが、本実施形態でも実施形態1で説明した様々な例が適用できる。
まず、図4を参照しながら、本実施形態に係る通信システムにおける公共無線システムについて説明する。図4は、本実施形態に係る通信システムにおける公共無線システムの一構成例を示す概略図である。
図4に示すように、本実施形態に係る公共無線システムは、管理装置1、管理装置1にネットワークN1を介して接続された回線制御装置2、回線制御装置2にネットワークN2を介して接続された無線局3-1及び無線局3-2、及び無線端末4を備える。なお、説明の簡略化のため、無線局3を2つ、無線端末4を1つとしたが、実施形態1で説明したように、それぞれ3以上、2以上とすることができる。
本無線システムは、図4のような通信接続状態となっている。即ち、この通信接続状態では、無線端末4は無線局3-1の無線通信可能エリア31内に存在するため、無線端末4は無線局3-1との無線通信が可能となっている。また、この通信接続状態では、無線端末4は無線局3-2の無線通信可能エリア32の外に存在するため、無線端末4は無線局3-2との無線通信は不可能となっている。
本実施形態では、このような通信接続状態から無線端末4が無線局3-1を経由した回線制御装置2と接続する回線に回線障害を生じ通信できなくなっても、無線局3-2を経由して通信できるように、無線端末4のユーザを誘導する。この一連の処理例について、図5~図11を参照しながら説明する。
図5は、図4の公共無線システムにおいて無線端末4が無線局3-1と無線通信ができなくなった場合に本実施形態に係る通信システムで実行される、無線通信手順を示す概略図である。図6~図8は、本実施形態に係る通信システムにおける、図5の無線通信手順の一例を説明するための概略図で、それぞれ異なる例を説明するための図である。
図5に示すように、まず何らかの障害により無線端末4が無線局3-1との通信ができなくなる。このような障害状態は、例えば、図6に示すように無線局3-1が備える送受信部34の故障により生じ得る。この例で、無線局3-1は、その全体を制御する制御部33と、制御部33の制御に基づき無線通信を実行する送受信部34と、を有している。
図6に示すように、送受信部34の故障等、送受信部34に起因した障害の場合、制御部33が送受信部34で通信不可となっていることを送受信部34からの警告情報を受信する、送受信部34からの応答が無いことを検出するなどして障害を検出し、回線制御装置2に警告情報を送信する。回線制御装置2は、その警告情報を受信し、管理装置1に警告情報を送信する。なお、各装置間で送受されるこれらの警告情報は同じ情報とすることができるが、通信不可となっている無線局3-1が特定できる情報であれば異なる情報であってもよく、この点は以下の他の例についても同様である。例えば、検出された障害に応じて無線局3-1、回線制御装置2が対応した結果に関する情報(以下、対応情報。例えばログ情報が挙げられる。)を含むことができる。
警告情報を受信した管理装置1は、通信管理装置5に専用固定チャンネルの開設要求と、その警告情報に応じた状況情報と、を送信する。この場合の状況情報は、無線局3-1が通信不可であることを示す情報、対応情報、警告情報を受信していない無線局3-2が通信可能であってその無線通信可能エリアを示す情報などとすることができる。通信管理装置5は、この開設要求及び状況情報を受信し、管理装置1が管理する公共無線システム向けの専用固定チャンネルを開設する指示を無線局6に送信するとともに、受信した状況情報も無線局6に送信する。無線局6は、これを受けて専用固定チャンネルを開設して、移動通信端末7に状況情報を送信する。
上記の固定専用チャンネルは、優先的に通信ができるように確保した周波数帯域、時間帯、符号、空間領域を有することができ、複数のユーザがそれぞれ保持する複数の移動通信端末7に対して同時通信が可能なチャンネルとすることができる。固定専用チャンネルは、例えば、ネットワークスライシング、つまりネットワークを仮想的にスライス(分割)する仕組みを活用して、対象となる公共無線システム向けの専用の領域(専用のチャンネル)として構成(開設)することができる。あるいは、固定専用チャンネルは、例えばLTE(Long Term Evolution) Release 9で導入された同時配信サービス(MBMS)機能を活用することで開設することができる。なお、MBMSはMultimedia Broadcast and Multicast Serviceの略である。MBMSは、特定エリア内の全ての移動通信端末7(UE:User Equipment)に対して共通のベアラにて一斉に情報を配信する伝送方式である。MBMSのこの機能を利用し、自営無線網復旧までの間、固定的に自営無線網の情報(通信設備/エリア状況など)を配信することができる。また、アンテナの指向性を利用して、特定の空間に向けチャンネルを設定することができる。無論、固定専用チャンネルの構成用法は、これらの例に限ったものではない。
また、実施形態1で説明したように、移動通信端末7への状況情報の送信は、移動通信端末7の電話番号、IMEI等の情報(端末特定情報)を指定して行うことができ、その場合の端末特定情報は例えば管理装置1側から送信されることができる。IMEIはInternational Mobile Equipment Identifierの略である。また、移動通信端末7への状況情報の送信は、移動通信端末7の電話番号等の情報(端末特定情報)を指定して行う場合、ユーザは移動通信端末7の設定操作等の操作無しにSMSで状況情報を受信することができる。SMSはShort Message Serviceの略である。あるいは、移動通信端末7への状況情報の送信の代替として、実施形態1で説明したように、移動通信端末7側から状況情報を格納した場所へのアクセスにより状況情報を伝達することもできる。このように、状況情報の配信方法としては、例えば、携帯電話機同士で電話番号を宛先にしてメッセージをやりとりするサービスであるSMSを用いることに限らず、Webサイトでの掲示を行うことなど、様々な方法が採用できる。
また、固定専用チャンネルで配信する状況情報としては、上述したように自営インフラ網(公共無線システム)の回線状況だけに限らず、例えば無線通信可能な無線局3(例えば無線局3-2)についての設備の利用可能時間などを示す情報を含むこともできる。設備の利用可能時間としては、無線局3、回線制御装置2等のシステムインフラ設備の連続運用可能時間、間欠運用している場合の運用時間帯などを含むことができる。
上記の回線状況としては、各無線局3の動作状況(正常/異常)、接続状況、及び回線の混雑予測を含むことができる。接続状況が、無線局3と回線制御装置2との間の回線が通信可であることを示す場合、管理装置1と無線局3の通信(例えば管理装置1の上位装置となる統制台、指令卓等との通話を含む)が可能であるが、次の通信が不可能であることを示すことができる。即ち、無線局3と無線端末4の通信が不可能であることを示すことができる。
また、接続状況が、無線局3と回線制御装置2との間の回線が通信不可であることを示す場合、無線局3単独での運用となり、その無線局3の配下の無線端末4間での折り返し通話のみ可能であるとする、推測情報を示すことができる。
回線の混雑予測は、無線局3の配下に待ち受けている無線端末4の数(つまり移動局数)から得ることができる。これを通知することでユーザは各無線局3毎の回線の繋がり難さを推測することができる。上記の推測に応じて他の無線局3の無線通信可能エリアに移動するかそれとも移動を待機するかの判断を行うことができる。
いずれの場合でも、無線端末4を使用するユーザは、移動通信端末7を使用するユーザとして、移動通信システムから公共無線システムについての状況情報(無線通信可能エリア等の回線情報)の提示を受け、状況情報を確認することができる。そして、図5に示すように、無線端末4を持ったユーザは、移動通信システムより提示された状況情報に基づき無線局3-2の無線通信可能エリア32に移動することで、無線端末4を公共無線システムに復帰させることができる。つまり、無線端末4と無線局3-2とを通信可能状態にすることができる。
図6の例で説明したように、管理装置1は、公共無線システムが有する無線局3-1において無線通信が不可能であることを示す警告情報(障害等の情報)を受信した場合、状況情報の配信が必要であると判定する。この判定は図1の判定部1aが実行する。そして、管理装置1は、状況情報として、警告情報に係る無線局3-1とは異なる、公共無線システムにおいて現在通信可能な無線局3-2についての電波受信可能エリアを示す情報を送信する。この送信は図1の情報送信部1cが実行する。
また、上述のような障害状態は、図7に示すように回線制御装置2と無線局3-1との間のネットワークN2における通信障害(回線障害)や、無線局3-1の制御部33、又はネットワークN2への接続を行う通信部(図示せず)の故障などによっても生じ得る。この例の場合、回線制御装置2が無線局3-1との回線切断を検出し、警告情報を管理装置1へ送信する。それ以降は、図6の例と同様の処理がなされ、最終的に図5に示すように無線端末4を持ったユーザが提示された無線局3-2の無線通信可能エリア32に移動することで、無線端末4を公共無線システムに復帰させることができる。
図7の例で説明したように、管理装置1は、公共無線システムが有する無線局3-1との通信が不可能であることを示す警告情報(途中の経路での障害情報)を受信した場合、状況情報の配信が必要であると判定する。この判定は図1の判定部1aが実行する。そして、管理装置1は、状況情報として、警告情報に係る経路とは異なる経路にて接続され公共無線システムにおいて現在通信可能な、無線局3-2についての電波受信可能エリアを示す情報を送信する。この送信は図1の情報送信部1cが実行する。また、状況情報として電波受信可能エリアを示す情報を送信した例を挙げているが、無線通信が不可能となったエリアを示す情報も併せて送信することもできる。
なお、図6及び図7の例では、管理装置1から通信管理装置5へ固定専用チャンネルの開設要求(開設依頼)を送信した例を挙げたが、開設依頼の送付元装置を限定するものではなく、例えば回線制御装置2から直接、通信管理装置5へ開設依頼を送信することもできる。
また、上述のような障害状態は、図8に示すように管理装置1と回線制御装置2との間のネットワークN1の通信障害、回線制御装置2の故障などの他の要因によっても生じ得る。この例の場合、管理装置1が回線制御装置2との回線切断を検出する。この検出により、管理装置1は、回線制御装置2と配下の無線局3-1,3-2を有する公共無線システムを用いた無線通信不可と判断する。この場合、管理装置1は、通信管理装置5に専用固定チャンネルの開設要求と、その警告情報に応じた状況情報と、を送信する。例えば、管理装置1に第2の公共無線システムに属する回線制御装置が接続されていた場合において、当該回線制御装置の配下の無線局の無線通信可能エリアを示す情報、無線通信にかかる情報(周波数帯域、時間帯、符号)を状況情報として含めておく。これにより、最終的に無線端末4を持ったユーザが提示された無線局の無線通信可能エリアに移動し、無線通信にかかる情報を参照することで、無線端末4を第2の公共無線システムに接続することができる。
なお、図8の例では、管理装置1から通信管理装置5へ固定専用チャンネルの開設要求(開設依頼)を送信した例を挙げたが、開設依頼の送付元装置を限定するものではなく、例えば回線制御装置2の故障がなくネットワークN1の通信障害であれば、回線制御装置2から直接、通信管理装置5へ開設依頼を送信することもできる。
あるいは、通信管理装置5が回線制御装置2との回線切断を検出し、開設依頼とみなして固定専用チャンネルを自動的に開設することもできる。但しその場合、通信管理装置5は、このような開設に必要な情報、例えば回線制御装置2や上記他の回線制御装置についての配下の無線局の無線通信可能エリアの情報などを予め保持しておけばよい。
図8の例で説明したように、管理装置1は、公共無線システムが有する無線局3-1,3-2において無線通信が実行できなくなるような災害の発生を示す警告情報を、公共無線システム(管理装置1等)において受信した場合、次の判定を行う。即ち、状況情報の配信が必要であると判定する。この判定は図1の判定部1aが実行する。そして、管理装置1は、状況情報として、警告情報に係る無線局3-1,3-2とは異なる、公共無線システムにおいて現在通信可能な無線局についての電波受信可能エリアを示す情報を送信する。この送信は図1の情報送信部1cが実行する。また、状況情報として電波受信可能エリアを示す情報を送信した例を挙げているが、無線通信が不可能となったエリアを示す情報も併せて送信することもできる。
ここで図9及び図10を参照して、上述したような警告情報の受信又は検知に応じた管理装置1での処理例(チャンネル開設依頼シーケンスの例)について説明する。図9は、本無線システムの管理装置1の一処理例を説明するためのフロー図で、図10は、本無線システムの管理装置の他の処理例を説明するためのフロー図である。
図9を参照して、図6及び図7の例に適用される処理例を説明する。この場合、管理装置1は、警告情報を回線制御装置2から受信し(ステップS11)、回線制御装置2が検出した警告情報であるか否かを判定する(ステップS12)。ステップS12でNOの場合には、管理装置1は、無線局が検出した警告情報であるか否かを判定する(ステップS13)。ステップS13でNOの場合、処理を終了する。ステップS12でYESの場合、並びにステップS13でYESの場合には、管理装置1は無線通信不可となる警告であるかをその警告情報から判定し(ステップS14)、NOの場合には処理を終了する。なお、ステップS12とステップS13とは順序を入れ替えることができる。
ステップS14でYESの場合、管理装置1は、移動通信システムに対し、固定専用チャンネルの開設要求として警告情報を発信し(ステップS15)、状況情報も通知して(ステップS16)、処理を終了する。なお、ステップS15,S16は同時であってもよい。
図10を参照して、図8の例に適用される処理例を説明する。この場合、管理装置1は、警告として、例えばネットワークN1の回線遮断など、途中の経路での障害を検出し(ステップS21)、無線通信不可となる警告であるかをその検出結果から判定し(ステップS22)、NOの場合には処理を終了する。ステップS22でYESの場合、管理装置1は、移動通信システムに対し、固定専用チャンネルの開設要求として警告情報を発信し(ステップS23)、状況情報も通知して(ステップS24)、処理を終了する。なお、ステップS23,S24は同時であってもよい。
図9のステップS15及び図10のステップS23で例示したように、管理装置1は、固定専用チャンネルの設定(開設)要求として、警告情報を送信することができる。この送信は図1の要求送信部1bが実行することができる。
図9及び図10では管理装置1におけるチャンネル開設シーケンスの例を説明したが、いずれも一例に過ぎず、これに限定するものではなく、公共無線システムに備えられた無線設備(無線局3や回線制御装置2)の運用可否の情報(運用可否情報)から移動通信システムへチャンネル開設依頼が可能であればよい。
通信管理装置5は、上述のように管理装置1からの要求により固定専用チャンネルを開設することができ、後述するように閉設(終了)も行うように構成することもできる。但し、移動通信システムでは、管理装置1からの要求以外の本無線システムを運営する公共団体(公共自治体等)からの要請により開設/閉設の操作を行うことで、開設/閉設の処理を行うこともできる。あるいは、移動通信システムでは、地震情報、洪水情報、大規模火災情報等の緊急速報を受信可能としておき、その緊急速報と連動して、対応する公共無線システムについての固定専用チャンネルを開設/閉設することもできる。なお、移動通信端末7側では、特に操作無しに状況情報をSMSで受信可能としておけば固定専用チャンネルの開設や閉設を気にする必要がない。
以上では、警告に関する情報を管理装置1、回線制御装置2、無線局3のいずれかで得ることを前提に説明した。但し、警告に関する情報は、無線端末4のユーザから得ることもできる。以下にこのような例を説明する。
無線端末4のユーザは、自身が使用する移動通信端末7を使用して、無線局3での状況情報を移動通信システムの公衆通信網を使った上りデータ送信により伝達することができる。そのための構成として、管理装置1は、移動通信端末7から、移動通信システムを介して、無線局3での無線通信状況を示す他の状況情報を受信する、受信部を備える。判定部1aは上記他の状況情報に基づき、状況情報の配信の要否を判定する。
上りデータは、例えば、移動通信端末7と無線端末4とをWifi(登録商標)やBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信方式で接続し、移動通信端末7側からポーリングすることで、通信管理装置5が取得し、管理装置1に渡すことができる。上りデータは、その内容として、例えば待ち受けている無線局3についての、局番号(ID)、RSSI情報、単独モード/折り返しモード、バッテリ残量や、無線端末4のバッテリ残量などを含むことができる。ここで、RSSIは、Received Signal Strength Indicatorの略である。また、無線局3のバッテリ残量の情報は無線局3の運用時間を推測するために用いることができ、無線端末4のバッテリ残量は無線端末4の動作可能最大時間を推測するために用いることができる。
これにより、無線局3側からの情報をもとに管理装置1側では判別できない無線局3(例えば管理装置1に含まれる又は接続された統制局から離れた無線局3)などの無線通信状況を更新することができる。つまり、管理装置1は、無線通信可能エリアをより確実性をもって把握することができる。
次に、図11を参照しながら、移動通信端末7における状況情報の提示例について説明する。図11は、本実施形態に係る通信システムにおける移動通信端末7で表示される状況情報の一例を示す概略図である。
図11で例示するように、移動通信端末7は、提示部72として表示部を有することができ、情報73として、無線通信可能エリアを示す情報を表示させることができる。移動通信端末7で提示する情報は、情報73で例示するように、無線通信可能エリアを文字情報として含むだけでなく、予め格納しておいた地図データに配信された情報と位置情報とをプロットした状態で含むことが好ましい。
この位置情報は、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System/全球測位衛星システム)、無線局6での待ち受け情報(通信履歴、位置登録情報に基づく情報)、移動通信端末7に搭載したカメラ等で得た撮影情報などから推定して得ることができる。なお、GNSSは、GPS(Global Positioning System)、GLONASS(Global Navigation Satellite System)、Galileo、準天頂衛星システム等の衛星測位システムの総称である。ここで、準天頂衛星システムは、QZSS(Quasi-Zenith Satellite System)である。
また、移動通信端末7で提示する情報は、情報73で例示するように、移動通信端末7の現在地からのルートを含むことが望ましく、また方向や移動距離なども明示的に含むことが好ましい。このルートは、公共無線システムである自営通信インフラ網へ復帰するためのルートであり、ルート選択の条件例としては、例えば以下のような条件を満たす、最短ルートとすることができる。上記条件の例としては、ハザードマップやリアルタイムの災害状況から通過不可能なルートを除外することが挙げられる。また、上記条件の他の例としては、無線端末4を搭載している又は無線端末4のユーザが利用している車両のサイズから通過不可能なルートを除外することが挙げられる。
また、状況情報の応用例として、無線通信可能エリアに運用時間帯の制限がある場合、それを状況情報として伝達するように構成することもできる。この場合、上記条件の例としては、無線端末4のユーザの到着予想時刻に、無線局6などの通信インフラが通信不可能となるルートの提示を除外することが挙げられる。また、無線端末4のバッテリ残量も加味して除外するルートを決めることが好ましい。
以上のように、本実施形態では、公共無線システムと公衆通信システムを連携させて無線通信可能エリアを通知することができる。この通知は、或る無線局での無線通信が不可な状態又は不可と推測される状態、つまり緊急時において、公衆通信網内に各公共団体向けの固定専用チャンネルを用意してなされる。このように、本実施形態では、無線通信可能エリア等の公共無線システム(自営通信インフラ網)の運用状況を移動通信端末7へ配信し、無線端末4のユーザはその移動通信端末7のユーザとして、自身の所属する公共無線システムの運用状況を知ることができる。よって、本実施形態では、当該ユーザが無線通信可能エリアへ移動して無線端末4で無線通信を行うことができる。
次に、上述のような様々な例において、障害等が解消された場合の処理について図12~図14を参照して説明する。図12は、本実施形態に係る通信システムにおける、図4の公共無線システムにおいて無線端末4で無線通信ができない状態から復旧した場合の復旧手順の一例を説明するための概略図である。
図12に示すように、送受信部34の故障回復等、送受信部34に起因した障害から復旧した場合、制御部33が送受信部34で通信可となっていることを送受信部34からの復旧情報を受信するなどして検出し、回線制御装置2に復旧情報を送信する。回線制御装置2は、その復旧情報を受信し、管理装置1に復旧情報を送信する。なお、各装置間で送受されるこれらの復旧情報は同じ情報とすることができるが、通信可となった無線局3-1が特定できる情報であれば異なる情報であってもよい。
復旧情報を受信した管理装置1は、通信管理装置5に対象となる専用固定チャンネルの閉設要求を送信する。通信管理装置5は、この閉設要求を受信し、管理装置1が管理する公共無線システム向けの専用固定チャンネルを閉設する指示を無線局6に送信する。無線局6は、これを受けて専用固定チャンネルを閉設する。また、閉設要求についても状況情報を送信し、移動通信端末7で提示できるように構成しておくことで、その提示を見たユーザは状況情報に基づき自身が無線端末4で通信するエリアを判断することができる。
なお、図12の例では、管理装置1から通信管理装置5へ固定専用チャンネルの閉設要求(閉設依頼)を送信した例を挙げたが、閉設依頼の送付元装置を限定するものではなく、例えば回線制御装置2から直接、通信管理装置5へ閉設依頼を送信することもできる。また、ここでは図6に対応する解消の例を挙げたが、図7や図8に対応する解消の例等においても同様の考え方で処理が可能である。
ここで図13及び図14を参照して、上述したような復旧情報の受信又は検知に応じた管理装置1での処理例(チャンネル閉設依頼シーケンスの例)について説明する。図13は、本無線システムの管理装置1における復旧時の一処理例を説明するためのフロー図で、図14は、本公共無線システムの管理装置1における復旧時の他の処理例を説明するためのフロー図である。
図13を参照して、図12の例に適用される処理例を説明する。この場合、管理装置1は、復旧情報を回線制御装置2から受信し(ステップS31)、無線通信可となる復旧であるかをその復旧情報から判定し(ステップS32)、NOの場合には処理を終了する。ステップS32でYESの場合、管理装置1は、移動通信システムに対し、固定専用チャンネルの閉設要求として復旧情報を発信し(ステップS33)、処理を終了する。この処理例は、図7に対応する解消の例にも適用できる。
図14を参照して、図8に対応する解消の例に適用される処理例を説明する。この場合、管理装置1は、復旧として途中の経路の障害解消、例えばネットワークN1の回線再接続を検出し(ステップS41)、無線通信可となる復旧であるかをその検出結果から判定し(ステップS42)、NOの場合には処理を終了する。ステップS42でYESの場合、管理装置1は、移動通信システムに対し、固定専用チャンネルの閉設要求として復旧情報を発信し(ステップS43)、処理を終了する。
図13のステップS33及び図14のステップS43で例示したように、管理装置1は、固定専用チャンネルの設定の解除の要求(閉設要求)として、復旧情報を送信する。この送信は図1の要求送信部1bが実行する。
図13及び図14では管理装置1におけるチャンネル閉設シーケンスの例を説明したが、いずれも一例に過ぎず、これに限定するものではなく、公共無線システムに備えられた無線設備の運用復旧情報から移動通信システムへチャンネル閉設依頼が可能であればよい。
図12~図13で例示したように、管理装置1は、判定部1aで状況情報の配信が必要と判定した後、その配信が不要と判定した場合、固定専用チャンネルの設定を解除する解除要求を送信することが好ましい。この送信は上述したように、要求送信部1bが実行する。例えば、要求送信部1bは、固定専用チャンネルが設定された後、設定に係る無線局3-1に係る通信が復旧したことを検知した場合、その検知結果をその固定専用チャンネルの設定を解除する解除要求として送信する。
以上のように、本実施形態に係る管理装置1は、自営通信インフラ網の警告の状況からの自営通信インフラ網の状況情報の配信要否を判定し、移動通信システムの公衆通信網の固定専用チャンネル開設の要求や閉設の要求を自動で実施するようにすることができる。開設/閉設の要求の条件は、図6~図14を参照して説明したように、例えば以下のような条件とすることができるが、無論、これに限ったものではない。
開設要求の条件例としては、例えば自営通信インフラ網や無線設備の運用の停止(故障や障害に限らず、メンテナンス時も含むことができる)を検出した場合を含むことができ、例えば無線局3、回線制御装置2からの警告が発報された場合やそれらのステータス情報などに基づいて判定することができる。また、開設要求の条件例としては、自営通信インフラ網における管理装置1と回線制御装置2との間の接続状態を監視し(ヘルスチェック)、接続断となった場合を含むことができる。
閉設依頼の条件例としては、例えば自営通信インフラ網や無線設備の運用の再開(故障や障害の解消に限らず、メンテナンス終了時も含むことができる)を検出した場合を含むことができ、例えば無線局3、回線制御装置2からの警告解除が発報された場合やそれらのステータス情報などに基づいて判定することができる。また、閉設要求の条件例としては、自営通信インフラ網における管理装置1と回線制御装置2との間の接続状態を監視し(ヘルスチェック)、接続復旧となった場合を含むことができる。
以上では、基本的に無線端末4と無線局3-1との通信ができなくなる例を挙げて説明したが、管理装置1は図8の例で簡単に説明したように、その通信ができなくなる可能性がある場合であっても、専用固定チャンネルの開設要求を通信管理装置5側に送信して、以降同様の処理がなされてもよい。
次に、本無線システムの例を挙げ、具体的に本実施形態に係る通信システムの運用例について説明する。
第1運用例として、本無線システムとして260MHz帯デジタル防災行政無線システムが運用され、待ち受け基地局(無線局3に対応)に障害が発生した場合の回線復帰の例を挙げる。
まず、自治体Aの専用回線、基地局A(無線局3)に待ち受け状態の移動局A(無線端末4)が存在している状態において、災害(地震・洪水など)が発生し、この災害による影響で基地局Aに障害が発生したとする。このとき、移動局Aは基地局Aの障害により待ち受け不可となり、上位システムとの通信が不可となる。
自治体Aが運営する管理装置1からの要求に応じて通信管理装置5が公衆電話網に固定専用チャンネルを開設し、この固定専用チャンネルにて移動局Aのユーザが使用する移動通信端末7へ向けて、自治体Aが運営する公共無線システムの運用状況をSMSで通知する。次いで、移動局Aのユーザは移動通信端末7でSMSを受信し、基地局Aが通信不可状態となっていること、基地局Aに隣接している基地局Bが通信可能なことを確認する。このとき、移動通信端末7は、取得された状況情報と自機で取得した位置情報とに基づき位置情報を地図データに自動的にプロットし、自営インフラ網へ最短で復帰できる基地局Bエリアへの最短ルートを提示する。ユーザは、このルートに従い基地局Bの圏内エリアへ移動し、移動局Aは基地局Bの配下としての待ち受け回線に復帰する。
第2運用例として、本無線システムがある消防組織の消防無線システムとして運用され、他の公共団体(他の消防組織)の消防無線システムへの応援参入を行う場合の例を挙げる。まず、消防組織Aのエリアにて大規模災害が発生、消防組織Bの職員が消防組織Aの応援部隊として、消防組織Aの消防無線システムへ参入したいが、消防組織Aの周波数、個別番号情報などが不明であるとする。
この場合、消防組織Aが運営する管理装置1からの要求に応じて通信管理装置5が公衆電話網に固定専用チャンネルを開設し、この固定専用チャンネルにて隣接の消防組織職員が使用する移動通信端末7へ向けて、SMSで通知を行う。ここでは、消防組織Aが運営する消防無線システムについての各種情報(周波数情報、個別番号等、応援の要否)をSMSにて通知する。移動通信端末7は、取得された状況情報と自機で取得した位置情報(又は消防組織Bの職員が搭乗する車両の位置情報)とに基づき位置情報を地図データに自動的にプロットし、消防組織Aの消防無線システムへ最短で参入できる最短ルートを提示する。消防組織Bの職員は、このルートに従い消防組織Aの消防無線システムにおける基地局の圏内エリアへ移動し、上記各種情報(周波数情報、個別番号等、応援の要否)を参照して、保持する移動局(無線端末4)でこの基地局の配下としての待ち受け回線を確保する。
第2運用例のように、回線の故障や緊急情報の検知などを行わない場合にも、本実施形態に係る通信システムは適用することができる。
<他の実施形態>
実施形態1、2に係る各装置(無線端末4、無線局3,6、移動通信端末7も含む)は、いずれも次のようなハードウェア構成を有することができる。図15は、装置に含まれるハードウェア構成の一例を示す図である。
図15に示す装置100は、プロセッサ101、メモリ102、及び無線通信インターフェース103を有することができ、その他必要に応じて有線通信インターフェースを有することができる。各装置において、装置の機能は、プロセッサ101がメモリ102に記憶されたプログラムを読み込んで無線通信インターフェース103や有線通信インターフェースと協働しながら実行することにより実現されることができる。
上述の例において、各プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)を含む。さらに、この例は、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/Wを含む。さらに、この例は、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
なお、本開示は上記実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。また、本開示は、それぞれの実施形態を適宜組み合わせて実施されてもよい。
上記の各実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
<付記>
(付記1)
無線端末と無線通信を行う無線局を有する公共無線システムにおける無線通信状況を示す状況情報の配信であって、移動通信端末に移動体通信サービスを提供する移動通信システムを介した前記移動通信端末への配信について、その要否を判定する判定部と、
前記判定部で前記配信が必要と判定された場合、前記公共無線システム向け専用に固定される固定専用チャンネルを前記移動通信システムで用いられる公衆通信網内に設定する要求を、前記移動通信システムに送信する要求送信部と、
前記固定専用チャンネルで前記移動通信端末へ配信させるための前記状況情報を、前記移動通信システムに送信する情報送信部と、
を備えた管理装置。
(付記2)
前記判定部は、前記公共無線システムが有する無線局において無線通信が不可能であることを示す警告情報を受信した場合、前記配信が必要であると判定し、
前記情報送信部は、前記状況情報として、前記警告情報に係る無線局とは異なる、前記公共無線システムにおいて現在通信可能な無線局についての電波受信可能エリアを示す情報を送信する、
付記1に記載の管理装置。
(付記3)
前記判定部は、前記公共無線システムが有する無線局との通信が不可能であることを示す警告情報を受信した場合、前記配信が必要であると判定し、
前記情報送信部は、前記状況情報として、前記警告情報に係る無線局とは異なる、前記公共無線システムにおいて現在通信可能な無線局についての電波受信可能エリアを示す情報を送信する、
付記1又は2に記載の管理装置。
(付記4)
前記判定部は、前記公共無線システムが有する無線局において無線通信が実行できなくなるような災害の発生を示す警告情報を、前記公共無線システムにおいて受信した場合、前記配信が必要であると判定する、
前記情報送信部は、前記状況情報として、前記警告情報に係る無線局とは異なる、前記公共無線システムにおいて現在通信可能な無線局についての電波受信可能エリアを示す情報を送信する、
付記1~3のいずれか1項に記載の管理装置。
(付記5)
前記要求送信部は、前記要求として、前記警告情報を送信する、
付記2~4のいずれか1項に記載の管理装置。
(付記6)
前記要求送信部は、前記判定部で前記配信が必要と判定された後、前記配信が不要と判定された場合、前記固定専用チャンネルの設定を解除する解除要求を送信する、
付記1~5のいずれか1項に記載の管理装置。
(付記7)
前記要求送信部は、前記固定専用チャンネルが設定された後、設定に係る無線局に係る通信が復旧したことを検知した場合、その検知結果を前記固定専用チャンネルの設定を解除する解除要求として送信する、
付記2~5のいずれか1項に記載の管理装置。
(付記8)
前記移動通信端末から、前記移動通信システムを介して、前記無線局での無線通信状況を示す他の状況情報を受信する受信部をさらに備え、
前記判定部は、前記他の状況情報に基づき前記配信の要否を判定する、
付記1~7のいずれか1項に記載の管理装置。
(付記9)
移動通信端末に移動体通信サービスを提供する移動通信システムにおける移動体通信を管理する制御部と、
無線端末と無線通信を行う公共無線システムにおける無線局を管理する管理装置から、前記公共無線システムにおける無線通信状況を示す状況情報及び前記状況情報の配信の要求を受信する受信部と、
前記状況情報を前記移動通信端末に送信する送信部と、
を備え、
前記制御部は、前記要求に応じて、前記公共無線システム向け専用に固定される固定専用チャンネルを、前記移動通信システムで用いる公衆通信網内に設定し、
前記送信部は、前記固定専用チャンネルで前記移動通信端末に前記状況情報を送信する、
通信管理装置。
(付記10)
移動体通信サービスを提供する移動通信システムと通信を行う通信部と、
提示部と、
を備え、
前記通信部は、前記移動通信システムにおいて、無線端末と無線通信を行う無線局を有する公共無線システム向け専用に固定されるように設定された固定専用チャンネルで、前記公共無線システムにおける無線通信状況を示す状況情報を受信し、
前記提示部は、前記状況情報が示す前記無線通信状況に応じて、前記公共無線システムにおいて現在通信可能な無線局についての電波受信可能エリアを示す情報を提示する、
移動通信端末。
(付記11)
無線端末と、前記無線端末と無線通信を行う無線局を有する公共無線システムにおける通信を管理する管理装置と、移動通信端末と、前記移動通信端末に移動体通信サービスを提供する移動通信システムにおける通信を管理する通信管理装置と、を備え、
前記管理装置は、前記公共無線システムにおける無線通信状況を示す状況情報の配信であって、前記移動通信システムを介した前記移動通信端末への配信について、その要否を判定する判定部と、前記判定部で前記配信が必要と判定された場合、前記公共無線システム向け専用に固定される固定専用チャンネルを前記移動通信システムで用いられる公衆通信網内に設定する要求を、前記移動通信システムに送信する要求送信部と、前記固定専用チャンネルで前記移動通信端末へ配信させるための前記状況情報を、前記移動通信システムに送信する情報送信部と、を有し、
前記通信管理装置は、前記管理装置から、前記状況情報及び前記状況情報の配信の要求を受信する第1受信部と、前記要求に応じて、前記公共無線システム向け専用に固定される前記固定専用チャンネルを、前記公衆通信網内に設定する設定部と、前記固定専用チャンネルで前記移動通信端末に前記状況情報を送信する送信部と、を有し、
前記移動通信端末は、前記固定専用チャンネルで前記状況情報を受信する第2受信部と、前記状況情報が示す前記無線通信状況に応じて、前記公共無線システムにおいて現在通信可能な無線局からの電波受信可能エリアを示す情報を提示する提示部と、を有する、
通信システム。
(付記12)
無線端末と無線通信を行う無線局を有する公共無線システムにおける通信を管理する管理装置が、前記公共無線システムにおける無線通信状況を示す状況情報の配信であって、移動通信端末に移動体通信サービスを提供する移動通信システムを介した前記移動通信端末への配信について、その要否を判定するステップと、
前記管理装置が、前記配信が必要と判定された場合、前記公共無線システム向け専用に固定される固定専用チャンネルを前記移動通信システムで用いられる公衆通信網内に設定する要求を、前記移動通信システムに送信するステップと、
前記管理装置が、前記固定専用チャンネルで前記移動通信端末へ配信させるための前記状況情報を、前記移動通信システムに送信するステップと、
を備えた管理方法。
(付記13)
移動通信端末に移動体通信サービスを提供する移動通信システムにおける通信を管理する通信管理装置が、無線端末と無線通信を行う公共無線システムにおける無線局を管理する管理装置から、前記公共無線システムにおける無線通信状況を示す状況情報及び前記状況情報の配信の要求を受信するステップと、
前記通信管理装置が、前記要求に応じて、前記公共無線システム向け専用に固定される固定専用チャンネルを、前記移動通信システムで用いる公衆通信網内に設定するステップと、
前記通信管理装置が、前記固定専用チャンネルで前記移動通信端末に前記状況情報を送信するステップと、
を備えた通信管理方法。
(付記14)
移動体通信サービスを提供する移動通信システムと通信を行うことが可能な移動通信端末が、前記移動通信システムにおいて、無線端末と無線通信を行う無線局を有する公共無線システム向け専用に固定されるように設定された固定専用チャンネルで、前記公共無線システムにおける無線通信状況を示す状況情報を受信するステップと、
前記移動通信端末が、前記状況情報が示す前記無線通信状況に応じて、前記公共無線システムにおいて現在通信可能な無線局からの電波受信可能エリアを示す情報を提示するステップと、
を備えた情報提示方法。
(付記15)
無線端末と無線通信を行う無線局を有する公共無線システムにおける通信を管理するコンピュータに、
前記公共無線システムにおける無線通信状況を示す状況情報の配信であって、移動通信端末に移動体通信サービスを提供する移動通信システムを介した前記移動通信端末への配信について、その要否を判定するステップと、
前記配信が必要と判定された場合、前記公共無線システム向け専用に固定される固定専用チャンネルを前記移動通信システムで用いられる公衆通信網内に設定する要求を、前記移動通信システムに送信するステップと、
前記固定専用チャンネルで前記移動通信端末へ配信させるための前記状況情報を、前記移動通信システムに送信するステップと、
を実行させるためのプログラム。
(付記16)
移動通信端末に移動体通信サービスを提供する移動通信システムにおける通信を管理するコンピュータに、
無線端末と無線通信を行う公共無線システムにおける無線局を管理する管理装置から、前記公共無線システムにおける無線通信状況を示す状況情報及び前記状況情報の配信の要求を受信するステップと、
前記要求に応じて、前記公共無線システム向け専用に固定される固定専用チャンネルを、前記移動通信システムで用いる公衆通信網内に設定するステップと、
前記固定専用チャンネルで前記移動通信端末に前記状況情報を送信するステップと、
を実行させるためのプログラム。
(付記17)
移動体通信サービスを提供する移動通信システムと通信を行うことが可能な移動通信端末に搭載されたコンピュータに、
前記移動通信システムにおいて、無線端末と無線通信を行う無線局を有する公共無線システム向け専用に固定されるように設定された固定専用チャンネルで、前記公共無線システムにおける無線通信状況を示す状況情報を受信するステップと、
前記状況情報が示す前記無線通信状況に応じて、前記公共無線システムにおいて現在通信可能な無線局からの電波受信可能エリアを示す情報を提示するステップと、
を実行させるためのプログラム。
1 管理装置
1a 判定部
1b 要求送信部
1c 情報送信部
2 回線制御装置
3、3-1、3-2 無線局(公共無線システムの無線局)
4 無線端末
5 通信管理装置
6 無線局(移動通信システムの無線局)
7 移動通信端末
51 制御部
52 受信部
53 送信部
71 通信部
72 提示部
73 情報
100 装置
101 プロセッサ
102 メモリ
103 無線通信インターフェース

Claims (10)

  1. 無線端末と無線通信を行う無線局を有する公共無線システムにおける無線通信状況を示す状況情報の配信であって、移動通信端末に移動体通信サービスを提供する移動通信システムを介した前記移動通信端末への配信について、その要否を判定する判定部と、
    前記判定部で前記配信が必要と判定された場合、前記公共無線システム向け専用に固定される固定専用チャンネルを前記移動通信システムで用いられる公衆通信網内に設定する要求を、前記移動通信システムに送信する要求送信部と、
    前記固定専用チャンネルで前記移動通信端末へ配信させるための前記状況情報を、前記移動通信システムに送信する情報送信部と、
    を備えた管理装置。
  2. 前記判定部は、前記公共無線システムが有する無線局において無線通信が不可能であることを示す警告情報を受信した場合、前記配信が必要であると判定し、
    前記情報送信部は、前記状況情報として、前記警告情報に係る無線局とは異なる、前記公共無線システムにおいて現在通信可能な無線局についての電波受信可能エリアを示す情報を送信する、
    請求項1に記載の管理装置。
  3. 前記判定部は、前記公共無線システムが有する無線局との通信が不可能であることを示す警告情報を受信した場合、前記配信が必要であると判定し、
    前記情報送信部は、前記状況情報として、前記警告情報に係る無線局とは異なる、前記公共無線システムにおいて現在通信可能な無線局についての電波受信可能エリアを示す情報を送信する、
    請求項1又は2に記載の管理装置。
  4. 前記判定部は、前記公共無線システムが有する無線局において無線通信が実行できなくなるような災害の発生を示す警告情報を、前記公共無線システムにおいて受信した場合、前記配信が必要であると判定する、
    前記情報送信部は、前記状況情報として、前記警告情報に係る無線局とは異なる、前記公共無線システムにおいて現在通信可能な無線局についての電波受信可能エリアを示す情報を送信する、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の管理装置。
  5. 前記要求送信部は、前記要求として、前記警告情報を送信する、
    請求項2~4のいずれか1項に記載の管理装置。
  6. 前記要求送信部は、前記判定部で前記配信が必要と判定された後、前記配信が不要と判定された場合、前記固定専用チャンネルの設定を解除する解除要求を送信する、
    請求項1~5のいずれか1項に記載の管理装置。
  7. 前記要求送信部は、前記固定専用チャンネルが設定された後、設定に係る無線局に係る通信が復旧したことを検知した場合、その検知結果を前記固定専用チャンネルの設定を解除する解除要求として送信する、
    請求項2~5のいずれか1項に記載の管理装置。
  8. 無線端末と、前記無線端末と無線通信を行う無線局を有する公共無線システムにおける通信を管理する管理装置と、移動通信端末と、前記移動通信端末に移動体通信サービスを提供する移動通信システムにおける通信を管理する通信管理装置と、を備え、
    前記管理装置は、前記公共無線システムにおける無線通信状況を示す状況情報の配信であって、前記移動通信システムを介した前記移動通信端末への配信について、その要否を判定する判定部と、前記判定部で前記配信が必要と判定された場合、前記公共無線システム向け専用に固定される固定専用チャンネルを前記移動通信システムで用いられる公衆通信網内に設定する要求を、前記移動通信システムに送信する要求送信部と、前記固定専用チャンネルで前記移動通信端末へ配信させるための前記状況情報を、前記移動通信システムに送信する情報送信部と、を有し、
    前記通信管理装置は、前記管理装置から、前記状況情報及び前記状況情報の配信の要求を受信する第1受信部と、前記要求に応じて、前記公共無線システム向け専用に固定される前記固定専用チャンネルを、前記公衆通信網内に設定する設定部と、前記固定専用チャンネルで前記移動通信端末に前記状況情報を送信する送信部と、を有し、
    前記移動通信端末は、前記固定専用チャンネルで前記状況情報を受信する第2受信部と、前記状況情報が示す前記無線通信状況に応じて、前記公共無線システムにおいて現在通信可能な無線局からの電波受信可能エリアを示す情報を提示する提示部と、を有する、
    通信システム。
  9. 無線端末と無線通信を行う無線局を有する公共無線システムにおける通信を管理する管理装置が、前記公共無線システムにおける無線通信状況を示す状況情報の配信であって、移動通信端末に移動体通信サービスを提供する移動通信システムを介した前記移動通信端末への配信について、その要否を判定するステップと、
    前記管理装置が、前記配信が必要と判定された場合、前記公共無線システム向け専用に固定される固定専用チャンネルを前記移動通信システムで用いられる公衆通信網内に設定する要求を、前記移動通信システムに送信するステップと、
    前記管理装置が、前記固定専用チャンネルで前記移動通信端末へ配信させるための前記状況情報を、前記移動通信システムに送信するステップと、
    を備えた管理方法。
  10. 無線端末と無線通信を行う無線局を有する公共無線システムにおける通信を管理するコンピュータに、
    前記公共無線システムにおける無線通信状況を示す状況情報の配信であって、移動通信端末に移動体通信サービスを提供する移動通信システムを介した前記移動通信端末への配信について、その要否を判定するステップと、
    前記配信が必要と判定された場合、前記公共無線システム向け専用に固定される固定専用チャンネルを前記移動通信システムで用いられる公衆通信網内に設定する要求を、前記移動通信システムに送信するステップと、
    前記固定専用チャンネルで前記移動通信端末へ配信させるための前記状況情報を、前記移動通信システムに送信するステップと、
    を実行させるためのプログラム。
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