JP2014087036A - 通信装置、センタ装置、通信システム、通信制御方法及び通信制御プログラム - Google Patents

通信装置、センタ装置、通信システム、通信制御方法及び通信制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】場所に応じて適切に通話時間を制限し、通話による情報漏洩リスクを抑制することができる通信装置、センタ装置、通信システム、通信制御方法及び通信制御プログラムを提供する。
【解決手段】通信装置5は、通信装置5が存在する位置を示す自装置位置を取得する位置測定部54と、位置ごとに、その位置において通話可能な時間を示す通信可能時間を記憶する記憶部55と、相手通信装置と通話を開始してから自装置位置における通信可能時間が経過すると、その通話を終了する制御部56と、を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、無線ネットワークを介して接続する通信装置、通信装置の通信接続を管理するセンタ装置、通信システム、通信制御方法及び通信制御プログラムに関する。
従来、オフィスビル、マンション、戸建住宅などの建物において、建物の安全状況を監視する警備システムが利用されている。このような警備システムを用いた警備サービスにおいて、現場の警備員は、業務用の携帯電話を用いて、監視センタの監視員または警備員との間で指示を受けたり、報告を行ったりまたは情報交換を行う。しかしながら、携帯電話を雑踏で利用する場合、雑踏にいる第三者へ情報が漏洩する危険性がある。
特許文献1には、あらかじめ登録している発信者番号をグループ分けし、ユーザの使用状況に応じて受信を許可すべきグループを設定、変更する携帯電話装置が開示されている。この携帯電話装置は、受信を許可するグループを時間帯別に設定し、時間帯に応じて発信者番号のグループに対する受信動作の許可及び拒否を行う。
また、特許文献2には、ユーザが携帯端末装置を利用している場所に応じて、電話帳の表示可否を切り替える携帯端末装置が開示されている。
特開2000−295661号公報 特開2008−227907号公報
特許文献1に開示された携帯電話装置は、時間帯等の、その携帯電話装置のユーザの使用状況に応じて受信動作の許可及び拒否を行うことができる。しかし、予め設定された使用状況以外での受信動作は拒否されるので、業務上、緊急に連絡を取る必要が発生した場合でも、予め設定された使用状況以外では連絡を取ることができないという問題があった。また、発信動作については制限がないため、自ら電話を発信したことによる情報漏洩リスクには対応できない。
一方、特許文献2に開示された携帯端末装置は、その携帯端末装置のユーザが携帯端末装置を利用している場所に応じて電話帳の表示を制限できるので、発信動作を抑制することができる。しかし、特許文献1に開示された携帯電話装置と同様に、予め設定された場所以外での発信動作は制限され、緊急時に携帯端末装置を使用し難いという問題がある。また、電話帳の表示による情報漏洩リスクは低減されるが、電話帳を用いない発信動作が制限されていないため、通話による情報漏洩リスクには対応できなかった。
本発明の目的は、場所に応じて適切に通話時間を制限し、通話による情報漏洩リスクを抑制することができる通信装置、センタ装置、通信システム、通信制御方法及び通信制御プログラムを提供することにある。
かかる課題を解決するための本発明は、通信回線を介して相手通信装置と音声通信を行う通信装置を提供する。係る通信装置は、その通信装置が存在する位置を示す自装置位置を取得する位置測定部と、位置ごとに、その位置において通話可能な時間を示す通信可能時間を記憶する記憶部と、相手通信装置と通話を開始してから自装置位置における通信可能時間が経過すると、その通話を終了する制御部と、を有する。
また、本発明に係る通信装置において、制御部は、相手通信装置からその相手通信装置が存在する位置を示す相手装置位置を受信し、相手装置位置における第1の通信可能時間が自装置位置における第2の通信可能時間より短い場合、通話を開始してから第1の通信可能時間が経過するとその通話を終了することが好ましい。
または、本発明に係る通信装置において、制御部は、相手通信装置からその相手通信装置が通話可能な時間を示す第1の通信可能時間を受信し、第1の通信可能時間が自装置位置における第2の通信可能時間より短い場合、通話を開始してから第1の通信可能時間が経過するとその通話を終了することが好ましい。
かかる課題を解決するための本発明の他の形態によれば、通信回線を介して相手通信装置と音声通信を行う通信装置が提供される。係る通信装置は、位置ごとに、その位置において通話可能な時間を示す通信可能時間を記憶する記憶部と、相手通信装置からその相手通信装置が存在する位置を示す相手装置位置を受信し、通信処理部が相手通信装置と通話を開始してから相手装置位置における通信可能時間が経過すると、その通話を終了する制御部と、を有する。
かかる課題を解決するための本発明の他の形態によれば、通信回線を介して相手通信装置との音声通信を行う通信処理部と、位置ごとに、その位置において通話可能な時間を示す通信可能時間を記憶する記憶部と、を有する通信装置における通信制御方法が提供される。係る通信制御方法は、通信装置が存在する位置を示す自装置位置を取得するステップと、自装置位置における通話可能時間を特定するステップと、相手通信装置と通話を開始してから特定した通信可能時間が経過するとその通話を終了するステップと、を含む。
かかる課題を解決するための本発明の他の形態によれば、通信回線を介して相手通信装置との音声通信を行う通信処理部と、位置ごとに、その位置において通話することができる時間を示す通信可能時間を記憶する記憶部と、を有する通信装置における通信制御方法が提供される。係る通信制御方法は、相手通信装置からその相手通信装置が存在する位置を示す相手装置位置を受信するステップと、相手装置位置における通話可能時間を特定するステップと、相手通信装置と通話を開始してから特定した通信可能時間が経過するとその通話を終了するステップと、を含む。
かかる課題を解決するための本発明の他の形態によれば、通信回線を介して相手通信装置との音声通信を行う通信処理部と、位置ごとに、その位置において通話することができる時間を示す通信可能時間を記憶する記憶部と、を有する通信装置に実行させる通信制御プログラムが提供される。係る通信制御プログラムは、通信装置が存在する位置を示す自装置位置を取得する処理と、自装置位置における通話可能時間を特定する処理と、相手通信装置と通話を開始してから特定した通信可能時間が経過するとその通話を終了する処理と、を通信装置に実行させる命令を含む。
かかる課題を解決するための本発明の他の形態によれば、通信回線を介して相手通信装置との音声通信を行う通信処理部と、位置ごとに、その位置において通話可能な時間を示す通信可能時間を記憶する記憶部と、を有する通信装置に実行させる通信制御プログラムが提供される。係る通信制御プログラムは、相手通信装置からその相手通信装置が存在する位置を示す相手装置位置を受信する処理と、相手装置位置における通話可能時間を特定する処理と、相手通信装置と通話を開始してから特定した通信可能時間が経過するとその通話を終了する処理と、を通信装置に実行させる命令を含む。
かかる課題を解決するための本発明の他の形態によれば、通信回線を介して音声通信を行う第1の通信装置及び第2の通信装置を有する通信システムが提供される。係る通信システムにおいて、第2の通信装置は、その第2の通信装置が存在する位置を示す第2の装置位置を取得する位置測定部と、取得した第2の装置位置を第1の通信装置に送信する制御部を有し、第1の通信装置は、その第1の通信装置が存在する位置を示す第1の装置位置を取得する位置測定部と、位置ごとに、その位置において通話可能な時間を示す通信可能時間を記憶する記憶部と、第2の通信装置から第2の装置位置を受信し、第2の装置位置における第2の通信可能時間が第1の装置位置における第1の通信可能時間より短い場合、第2の通信装置と通話を開始してから第2の通信可能時間が経過するとその通話を終了し、第2の通信可能時間が第1の通信可能時間以上である場合、通話を開始してから第1の通信可能時間が経過するとその通話を終了する制御部と、を有する。
かかる課題を解決するための本発明の他の形態によれば、通信回線を介して音声通信を行う第1の通信装置及び第2の通信装置を有する通信システムが提供される。係る通信システムにおいて、第2の通信装置は、その第2の通信装置が存在する位置を示す第2の装置位置を取得する位置測定部と、位置ごとに、その位置において通話可能な時間を示す通信可能時間を記憶する記憶部と、取得した第2の装置位置における第2の通信可能時間を第1の通信装置に送信する制御部を有し、第1の通信装置は、その第1の通信装置が存在する位置を示す第1の装置位置を取得する位置測定部と、位置ごとに、その位置において通話可能な時間を示す通信可能時間を記憶する記憶部と、第2の通信装置から第2の通信可能時間を受信し、第2の通信可能時間が第1の装置位置における第1の通信可能時間より短い場合、第2の通信装置と通話を開始してから第2の通信可能時間が経過するとその通話を終了し、第2の通信可能時間が第1の通信可能時間以上である場合、通話を開始してから第1の通信可能時間が経過するとその通話を終了する制御部と、を有する。
かかる課題を解決するための本発明の他の形態によれば、通信回線を介して相手通信装置と音声通信を行う通信装置が提供される。係る通信装置は、近距離無線装置と近距離無線により通信を行う近距離通信部と、少なくとも、近距離無線装置と通信可能な状態における通話可能な時間を示す第1の通信可能時間と、通信可能でない状態における通話可能な時間を示す第1の通信可能時間より短い第2の通信可能時間を記憶する記憶部と、相手通信装置と通話を開始してから、近距離無線装置との通信状態に応じて特定される第1または第2の通信可能時間が経過するとその通話を終了する制御部と、を有する。
また、本発明に係る通信装置において、制御部は、相手通信装置からその相手通信装置が第2の近距離無線装置と近距離無線により通信可能な状態であるか否かを示す相手通信状態を受信し、相手通信状態が通信可能でない状態を示す場合、第1の近距離無線装置との通信状態にかかわらず、相手通信装置と通話を開始してから第2の通信可能時間が経過するとその通話を終了することが好ましい。
かかる課題を解決するための本発明の他の形態によれば、通信回線を介して相手通信装置と音声通信を行う通信装置が提供される。係る通信装置は、少なくとも、近距離無線装置と通信可能な状態における通話可能な時間を示す第1の通信可能時間と、通信可能でない状態における通話可能な時間を示す第1の通信可能時間より短い第2の通信可能時間を記憶する記憶部と、相手通信装置からその相手通信装置が近距離無線装置と近距離無線により通信可能な状態であるか否かを示す相手通信状態を受信し、相手通信装置と通話を開始してから、相手通信状態に応じて特定される第1または第2の時間が経過するとその通話を終了する制御部と、を有する。
かかる課題を解決するための本発明の他の形態によれば、通信回線を介して相手通信装置との音声通信を行う通信処理部と、近距離無線装置と近距離無線により通信を行う近距離通信部と、を有する通信装置における通信制御方法が提供される。係る通信制御方法は、近距離無線装置と近距離無線により通信可能な状態であるか否か判定するステップと、近距離無線装置と通信可能な状態のとき、相手通信装置と通話可能な通信可能時間として第1の時間を設定し、通信可能でない状態のときには、通信可能時間として第1の時間より短い第2の時間を設定するステップと、相手通信装置と通話を開始してから、通信状態に応じて設定された第1または第2の時間が経過するとその通話を終了するステップと、を含む。
かかる課題を解決するための本発明の他の形態によれば、通信回線を介して相手通信装置との音声通信を行う通信処理部を有する通信装置における通信制御方法が提供される。係る通信制御方法は、相手通信装置から、その相手通信装置が近距離無線装置と近距離無線により通信可能な状態であるか否かを示す相手通信状態を受信するステップと、受信した相手通信状態が通信可能な状態であることを示すとき、相手通信装置と通話可能な通信可能時間として第1の時間を設定し、相手通信状態が通信可能でない状態を示すとき、通信可能時間として第1の時間より短い第2の時間を設定するステップと、相手通信装置と通話を開始してから、相手通信状態に応じて設定された第1の時間または第2の時間が経過するとその通話を終了するステップと、を含む。
かかる課題を解決するための本発明の他の形態によれば、通信回線を介して相手通信装置との音声通信を行う通信処理部と、近距離無線装置と近距離無線により通信を行う近距離通信部と、を有する通信装置に実行させる通信制御プログラムが提供される。係る通信制御プログラムは、近距離無線装置と近距離無線により通信可能な状態であるか否か判定する処理と、近距離無線装置と通信可能なとき、相手通信装置と通話可能な通信可能時間として第1の時間を設定し、通信可能でない状態のときには、通信可能時間として第1の時間より短い第2の時間を設定する処理と、相手通信装置と通話を開始してから、通信状態に応じて設定された第1または第2の時間が経過するとその通話を終了する処理と、を通信装置に実行させる命令を含む。
かかる課題を解決するための本発明の他の形態によれば、通信回線を介して相手通信装置との音声通信を行う通信処理部を有する通信装置に実行させる通信制御プログラムが提供される。係る通信制御プログラムは、相手通信装置から、その相手通信装置が近距離無線装置と近距離無線により通信可能な状態であるか否かを示す相手通信状態を受信する処理と、受信した相手通信状態が通信可能な状態であることを示すとき、相手通信装置と通話可能な通信可能時間として第1の時間を設定し、相手通信状態が通信可能でない状態を示すとき、通信可能時間として第1の時間より短い第2の時間を設定する処理と、相手通信装置と通話を開始してから、相手通信状態に応じて設定された第1の時間または第2の時間が経過するとその通話を終了する処理と、を通信装置に実行させる命令を含む。
かかる課題を解決するための本発明の他の形態によれば、通信回線を介して音声通信を行う第1の通信装置及び第2の通信装置を有する通信システムが提供される。係る通信システムにおいて、第2の通信装置は、第2の近距離無線装置と近距離無線により通信を行う近距離通信部と、その第2の通信装置が第2の近距離無線装置と近距離無線により通信可能な状態であるか否かを示す第2の通信状態を第1の通信装置に送信する制御部と、を有し、第1の通信装置は、第1の近距離無線装置と近距離無線により通信を行う近距離通信部と、少なくとも、近距離無線装置と通信可能な状態における通話可能な時間を示す第1の通信可能時間、通信可能でない状態における通話可能な時間を示す第1の通信可能時間より短い第2の通信可能時間を記憶する記憶部と、第2の通信装置から第2の通信状態を受信し、第1の近距離無線装置との通信状態および受信した第2の通信状態が通信可能な状態を示す場合、第2の通信装置と通話を開始してから第1の時間が経過するとその通話を終了し、第1の近距離無線装置との通信状態または受信した第2の通信状態が通信可能でない状態を示す場合、第2の通信装置と通話を開始してから第2の時間が経過するとその通話を終了する制御部と、を有する。
かかる課題を解決するための本発明の他の形態によれば、センタ装置が提供される。係るセンタ装置は、通信回線を介して通信装置と通信処理を行う通信処理部と、位置ごとに、その位置において通話可能な時間を示す通信可能時間を記憶する記憶部と、通信装置からその通信装置が存在する位置を示す装置位置を取得する位置取得部と、装置位置における通信可能時間を特定して通信装置へ送信する判定部と、を有する。
また、本発明に係るセンタ装置において、位置取得部は、さらに、通信装置が音声通信を行う相手通信装置から、その相手通信装置が存在する位置を示す相手装置位置を取得し、判定部は、相手装置位置における第1の通信可能時間および装置位置における第2の通信可能時間を特定し、第1の通信可能時間および第2の通信可能時間のうち短い方の時間を通信装置へ送信することが好ましい。
かかる課題を解決するための本発明の他の形態によれば、センタ装置が提供される。係るセンタ装置は、通信回線を介して第1の通信装置及び第2の通信装置との通信処理を行う通信処理部と、位置ごとに、その位置において通話可能な時間を示す通信可能時間を記憶する記憶部と、第1の通信装置からその第1の通信装置が存在する位置を示す装置位置を取得する位置取得部と、装置位置における通信可能時間を特定し、第1の通信装置が音声通信を行う第2の通信装置にその特定した通信可能時間を送信する判定部と、を有する。
かかる課題を解決するための本発明の他の形態によれば、通信回線を介して通信装置との通信処理を行う通信処理部と、位置ごとに、その位置において通話可能な時間を示す通信可能時間を記憶する記憶部と、を有するセンタ装置における通信制御方法が提供される。係る通信制御方法は、通信装置からその通信装置が存在する位置を示す装置位置を取得するステップと、装置位置における通信可能時間を特定するステップと、特定した通信可能時間を通信装置へ送信するステップと、を含む。
かかる課題を解決するための本発明の他の形態によれば、通信回線を介して第1の通信装置及び第2の通信装置との通信処理を行う通信処理部と、位置ごとに、その位置において通話可能な時間を示す通信可能時間を記憶する記憶部と、を有するセンタ装置における通信制御方法が提供される。係る通信制御方法は、第1の通信装置からその第1の通信装置が存在する位置を示す装置位置を取得するステップと、装置位置における通信可能時間を特定するステップと、特定した通信可能時間を第1の通信装置が音声通信を行う第2の通信装置へ送信するステップと、を含む。
かかる課題を解決するための本発明の他の形態によれば、通信回線を介して通信装置との通信処理を行う通信処理部と、位置ごとに、その位置において通話可能な時間を示す通信可能時間を記憶する記憶部と、を有するセンタ装置に実行させる通信制御プログラムが提供される。係る通信制御プログラムは、通信装置からその通信装置が存在する位置を示す装置位置を取得する処理と、装置位置における通信可能時間を特定する処理と、特定した通信可能時間を通信装置へ送信する処理と、をセンタ装置に実行させる命令を含む。
かかる課題を解決するための本発明の他の形態によれば、通信回線を介して第1の通信装置及び第2の通信装置との通信処理を行う通信処理部と、位置ごとに、その位置において通話可能な時間を示す通信可能時間を記憶する記憶部と、を有するセンタ装置に実行させる通信制御プログラムが提供される。係る通信制御プログラムは、第1の通信装置からその第1の通信装置が存在する位置を示す装置位置を取得する処理と、装置位置における通信可能時間を特定する処理と、特定した通信可能時間を第1の通信装置が音声通信を行う第2の通信装置へ送信する処理と、をセンタ装置に実行させる命令を含む。
かかる課題を解決するための本発明の他の形態によれば、音声通信を行う第1の通信装置及び第2の通信装置と、通信回線を介して第1及び第2の通信装置と通信するセンタ装置とを有する通信システムが提供される。係る通信システムにおいて、第1の通信装置及び第2の通信装置の一方は、その通信装置が存在する位置を示す装置位置を取得する位置測定部を有し、取得した装置位置をセンタ装置に送信し、センタ装置は、位置ごとに、その位置において通話することができる時間を示す通信可能時間を記憶する記憶部と、第1の通信装置または第2の通信装置から装置位置を取得する位置取得部と、装置位置における通信可能時間を特定して1の通信装置へ送信する判定部と、を有し、第1の通信装置は、センタ装置から通信可能時間を受信し、第2の通信装置と通話を開始してから通信可能時間が経過するとその通話を終了する制御部を有する。
また、本発明に係る通信システムにおいて、第1の通信装置及び第2の通信装置の他方は、その通信装置が存在する位置を示す装置位置を取得する位置測定部を有し、取得した装置位置をセンタ装置に送信し、位置取得部は、第1の通信装置および第2の通信装置からそれぞれ装置位置を取得し、判定部は、第1の通信装置の装置位置における第1の通信可能時間および第2の通信装置の装置位置における第2の通信可能時間を特定し、第1の通信可能時間および第2の通信可能時間のうち短い方の時間を通信装置へ送信することが好ましい。
かかる課題を解決するための本発明の他の形態によれば、センタ装置が提供される。係るセンタ装置は、通信回線を介して第1の通信装置及び第2の通信装置との通信処理を行う通信処理部と、位置ごとに、その位置において通話可能な時間を示す通信可能時間を記憶する記憶部と、通信処理部を介して、第1の通信装置と第2の通信装置との間で音声通信を中継する処理を実行する中継処理部と、第1の通信装置からその第1の通信装置が存在する位置を示す第1の装置位置を取得する位置取得部と、第1の通信装置と第2の通信装置との音声通信を中継開始してから、第1の装置位置における第1の通信可能時間が経過するとその音声通信の中継を終了させる判定部と、を有する。
また、本発明に係るセンタ装置において、位置取得部は、さらに、第2の通信装置からその第2の通信装置が存在する位置を示す第2の装置位置を取得し、判定部は、第2の装置位置における第2の通信可能時間が第1の通信可能時間より短い場合、第1の通信装置と第2の通信装置との音声通信を中継開始してから第2の通信可能時間が経過するとその音声通信の中継を終了させることが好ましい。
かかる課題を解決するための本発明の他の形態によれば、通信回線を介して第1の通信装置及び第2の通信装置との通信処理を行う通信処理部と、位置ごとに、その位置において通話可能な時間を示す通信可能時間を記憶する記憶部と、を有するセンタ装置における通信制御方法が提供される。係る通信制御方法は、第1の通信装置からその第1の通信装置が存在する位置を示す第1の装置位置を取得するステップと、第1の装置位置における通信可能時間を特定するステップと、通信処理部を介して、第1の通信装置と第2の通信装置の間における音声通信の中継処理を実行するステップと、中継処理を開始してから特定した通信可能時間が経過するとその中継処理を終了して第1の通信装置と第2の通信装置の間の音声通信を切断するステップと、を含む。
かかる課題を解決するための本発明の他の形態によれば、通信回線を介して第1の通信装置及び第2の通信装置との通信処理を行う通信処理部と、位置ごとに、その位置において通話可能な時間を示す通信可能時間を記憶する記憶部と、を有するセンタ装置に実行させる通信制御プログラムが提供される。係る通信制御プログラムは、第1の通信装置からその第1の通信装置が存在する位置を示す第1の装置位置を取得する処理と、第1の装置位置における通信可能時間を特定する処理と、通信処理部を介して、第1の通信装置と第2の通信装置の間における音声通信の中継処理を実行する処理と、中継処理を開始してから特定した通信可能時間が経過するとその中継処理を終了して第1の通信装置と第2の通信装置の間の音声通信を切断する処理と、をセンタ装置に実行させる命令を含む。
かかる課題を解決するための本発明の他の形態によれば、音声通信を行う第1の通信装置及び第2の通信装置と、通信回線を介して第1及び第2の通信装置と通信するセンタ装置とを有する通信システムが提供される。係る通信システムにおいて、第1の通信装置は、その第1の通信装置が存在する位置を示す第1の装置位置を取得する位置測定部を有し、取得した第1の装置位置をセンタ装置に送信し、センタ装置は、第1の通信装置及び第2の通信装置との通信処理を行う通信処理部と、位置ごとに、その位置において通話可能な時間を示す通信可能時間を記憶する記憶部と、通信処理部を介して、第1の通信装置とその通信装置の通信相手である第2の通信装置との間で音声通信を中継する処理を実行する中継処理部と、第1の通信装置から第1の装置位置を取得する位置取得部と、第1の通信装置と第2の通信装置との音声通信を中継開始してから、第1の装置位置における第1の通信可能時間が経過するとその音声通信の中継を終了させる判定部と、を有する。
また、本発明に係る通信システムにおいて、第2の通信装置は、その第2の通信装置が存在する位置を示す第2の装置位置を取得する位置測定部を有し、取得した第2の装置位置をセンタ装置に送信し、位置取得部は、さらに、第2の通信装置から第2の装置位置を取得し、判定部は、第2の装置位置における第2の通信可能時間が第1の通信可能時間より短い場合、第1の通信装置と第2の通信装置との音声通信を中継開始してから第2の通信可能時間が経過するとその音声通信の中継を終了させることが好ましい。
本発明に係る通信装置、センタ装置、通信システム、通信制御方法及び通信制御プログラムは、通信装置を用いた通話時間を場所に応じて適切に制限し、通話による情報漏洩リスクを抑制することができるという効果を奏する。
警備システムの全体システム構成を示す概略構成図である。 第1の実施形態による警備システムにおける通信装置の通信接続処理の動作シーケンス図である。 第1の実施形態による通信装置の機能ブロック図である。 第1の実施形態による通信装置の制御部により実行される通信許可時間決定処理の動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態による警備システムの全体システム構成を示す概略構成図である。 第2の実施形態による警備システムにおける通信装置及び近距離無線装置の通信接続処理の動作シーケンス図である。 近距離無線装置の機能ブロック図である。 第2の実施形態による通信装置の機能ブロック図である。 第3の実施形態による警備システムにおける通信装置及び近距離無線装置の通信接続処理の動作シーケンス図である。 第4の実施形態による警備システムにおける通信装置及びセンタ装置の通信接続処理の動作シーケンス図である。 第4の実施形態によるセンタ装置の機能ブロック図である。 第4の実施形態によるセンタ装置の制御部により実行される通信許可時間決定処理の動作を示すフローチャートである。 第5の実施形態による警備システムにおける通信装置及びセンタ装置の通信接続処理の動作シーケンス図である。
以下、本発明の通信システムの一つの実施形態である警備システムについて図を参照しつつ説明する。
本発明を適用した警備システムでは、通信回線を介して通信装置間で音声通信(通話)を行う際、位置ごとに、その位置において通話可能な持ち時間を予め設定しておき、発信側の通信装置が存在する位置において通話可能な持ち時間と、着信側の通信装置が存在する位置において通話可能な持ち時間のうち短い方の時間が経過すると、通話を終了する。このように、発信側の通信装置の位置と着信側の通信装置の位置に応じて通信を許可する時間を決定することにより、雑踏等の不適切な場所での長時間の通話の制限を図る。
図1は、本発明の第1の実施形態による警備システムの全体システム構成を示す図である。図1に示すように、警備システム1は、警備装置2、3と、センタ装置4と、通信装置5、6と、を有する。通信装置5、6、センタ装置4は、それぞれ基地局装置7、8、9を介して携帯電話ネットワーク10に接続される。携帯電話ネットワーク10は、W−CDMA、CDMA2000またはLTE(Long Term Evolution)等の通信方式に従ったネットワークであり、さらに不図示のゲートウェイサーバを介して、インターネット等のIPネットワーク11に接続される。さらに、IPネットワーク11には、警備装置2、3とセンタ装置4が接続される。
警備装置2及び警備装置3は、それぞれ異なる家屋、マンションの一室等の物件に設置され、各物件の異常を検出するためのセンサが接続される。各センサは、例えば、火災を検知するための熱感知センサあるいは煙感知センサ、窓、ドア等の開閉部に取り付けられ、その開閉を検知するマグネットセンサ、又は受光した赤外線の光量変化に基づいて探知範囲内への侵入者等の有無を検知する赤外線センサである。あるいは、センサは、撮像画像と予め記憶された正常時の画像との差分信号に基づいて撮像範囲内への侵入者等の有無を検知する画像センサでもよい。警備装置2及び警備装置3は、センサにより異常が検出されると、異常が検出されたことを示す異常検出信号及び警備装置2及び警備装置3の識別番号を表す信号をIPネットワーク11を介してセンタ装置4に通知する。
センタ装置4は、警備会社などが警備装置2、3を監視するために運営する監視センタ、警備員を派遣する警備本部、警備員に遠隔から指示を出すための指令本部、大型ビル内の防災センタに設けられた防災本部など、警備員の管理を行う施設に設置される。センタ装置4は、いわゆるサーバで構成され、モデムを介して携帯電話ネットワーク10に接続された基地局装置9と無線通信を行うための通信インターフェースと、IPネットワーク11を介して各警備装置2、3と通信するための通信インターフェースと、液晶ディスプレイなどの表示装置と、キーボード、マウスなどの入力装置と、ブザー、LED等で構成される報知部を備える。そして、センタ装置4は、各警備装置2、3からIPネットワーク11を介して異常検出信号を受信すると、その異常検出信号を送信した警備装置2、3が設置された物件及び検出された異常の内容を、報知部及び表示装置を通じて、監視員に報知する。異常を報知された監視員は、警備員が携帯している通信装置5又は通信装置6に連絡し、その警備員に、異常が発生している警備装置2、3が設置された物件に行って、現場の確認及び適切な対処を実施するように指示する。
センタ装置4には、物件毎に、その物件に設置された各警備装置の識別番号と、その警備装置が設置された位置を表す警備装置位置情報とが関連付けて記憶される。警備装置位置情報は、例えば住所名又は経度及び緯度により表される。さらに、センタ装置4には、警備員が待機している事業所毎に、その事業所の識別番号と、その事業所の位置を表す事業所位置情報とが関連付けて記憶される。事業所位置情報も、例えば住所名又は経度及び緯度により表される。
さらに、センタ装置4には、通信装置毎に、その通信装置の識別情報と、時間テーブルとが関連付けて記憶される。識別情報は、例えば通信装置の電話番号とする。時間テーブルには、通信装置が存在する位置毎に、その通信装置が通話することができる通信可能時間を示す通信可能時間情報が記憶される。
時間テーブルは、監視員による対処指示に応じて作成または更新される。以下、時間テーブルの作成例を説明する。
監視員により入力装置を介して通信装置を使用する警備員が待機している事業所が指定されると、その事業所に関する事業所位置情報に基づき、その事業所の位置から所定範囲内が第1の特定位置として自動的に設定され、第1の特定位置における通信可能時間が設定される。この所定範囲は、例えばその事業所内とみなせる範囲に設定される。第1の特定位置での通信可能時間は、事業所内で警備員が報告、業務連絡を行うために必要と想定される最大時間が設定され、例えば20分に設定される。
また、監視員が警備員に現場の確認及び所定の対処を実施するように指示した時に、その監視員により入力装置を介して異常検出信号を送信した警備装置が指定されると、その警備装置に関する警備装置位置情報に基づき、その警備装置の位置から所定範囲内が第2の特定位置として自動的に設定され、第2の特定位置における通信可能時間が設定される。この所定範囲は、例えばその警備員がその警備装置に対して確認又は対処を実施しているとみなせる範囲に設定される。または、警備員が現場の確認及び所定の対処を実施する警備装置が設置された建物内としてもよい。または、警備員が現場の確認及び所定の対処を実施する警備装置の最も近くにある基地局装置の位置から所定範囲内としてもよい。第2の特定位置での通信可能時間は、その現場で警備員がセンタの監視員へ報告、他の警備員への質問等を行うために必要と想定される最大時間が設定され、例えば5分に設定される。
さらに、センタ装置により、特定位置として設定されていない範囲が非特定位置として自動的に設定され、非特定位置における通信可能時間が設定される。非特定位置での通信可能時間は、特定位置での通信可能時間より短い時間に設定され、例えば1分に設定される。
なお、各特定位置及び非特定位置並びに各位置における通信可能時間は、監視員により入力装置を介して直接設定されてもよい。また、少なくとも事業所の場所に相当する第1の特定位置での通信可能時間は、異常対処の都度設定せずに固定としてもよい。
また、センタ装置4は、時間テーブルを更新すると、更新した時間テーブルをその通信装置の識別情報と関連付けて、警備システム1内の全ての通信装置5、6に送信する。センタ装置4は、時間テーブルをSMS(ショートメッセージサービス)のメッセージとして、モデム及び携帯電話ネットワーク10を介して通信装置5、6に送信する。以下では、センタ装置4と通信装置5、6との間の情報及び要求の送受信にはSMSのメッセージが用いられるものとするが、SMS以外の方式を用いてもよい。
なお、センタ装置4は、事業所の識別番号とその事業所の管理下にある通信装置の識別情報とを関連付けて記憶しておき、対処指示の際に事業所が指定されたとき、関連付けられた通信装置についてのみ時間テーブルを作成して送信する構成としてもよい。また、対処指示の際、対処を実践する警備員が持つ通信装置を指定し、その通信装置についてのみ時間テーブルを作成して送信する構成としてもよい。
通信装置5及び通信装置6は、例えばそれぞれ警備装置2又は警備装置3が設置された物件の確認及び所定の対処を実施する警備員が携帯する携帯電話である。なお、通信装置5及び通信装置6は、携帯電話ネットワーク10を介して通信が可能な一般的な携帯電話が用いられる。またこれに限らず通信装置5及び通信装置6は固定電話であってもよい。ここで、通信装置5が通信を行う相手通信装置としては、センタ装置4の監視員が利用する携帯電話又はセンタ装置4、他の警備員が所持する通信装置6、対処を行う物件もしくは警備会社の事業所に設置された固定電話又はパーソナルコンピュータ、さらにその他の関係者が所持する携帯電話など様々な通信装置を用いることができる。
図2は、第1の実施形態による警備システム1における通信装置5及び通信装置6の通信接続処理の動作シーケンス図である。この動作シーケンス図では、警備装置2の確認又は対処を実施する警備員が緊急要件を伝える為に、通信装置5から、他の警備員が所持する通信装置6に通話の発信を行う例について説明する。
まず、通信装置5は、通信装置6へ通話の発信を行う場合、通信装置6に発信要求を送信する(ステップS101)。この発信要求は、携帯電話ネットワーク10を介して通信装置6と呼接続するための信号であり、通信装置5が準拠する通信方式に従った信号である。
一方、通信装置6は、発信要求を受信すると、通信装置5に着信応答を返信する(ステップS102)。この着信応答は、発信要求に対して応答する信号であり、通信装置6が準拠する通信方式に従った信号である。なお、この着信応答には、通信装置6の識別情報及び通信装置6が存在する位置を示す装置位置情報が含まれる。着信応答が通信装置5に到達すると、通信装置5と通信装置6の間で呼接続が確立して通話状態となり、通信装置5を所持する警備員と、通信装置6を所持する警備員との間で通話が可能となる。
通信装置5は、通信装置6から着信応答を受信すると、センタ装置4から受信した時間テーブルを参照して、通信装置5が存在する位置についての通信可能時間と、通信装置6の装置位置情報に示される位置についての通信可能時間に基づいて、通信装置5と通信装置6の間の通信を許可する通信許可時間を決定する通信許可時間決定処理を行う(ステップS103)。通信許可時間決定処理の詳細については後述する。通信装置5は、通信装置6と通信を開始してから、通信許可時間決定処理において決定した通信許可時間が経過するまでを計時し(ステップS104)、通信許可時間が経過すると、通信装置6に切断要求を送信する(ステップS105)。この切断要求は、通信装置6との呼接続を切断し通話を終了するための信号であり、通信装置5が準拠する通信方式に従った信号である。
切断要求を受信した通信装置6は、通信装置5に切断応答を返信する(ステップS106)。この切断応答は、切断要求に対して応答する信号であり、通信装置6が準拠する通信方式に従った信号である。その後、通信装置5と通信装置6の間の通信接続が切断される。
次に、本発明を適用した通信装置5、6の詳細について説明する。なお、通信装置5及び通信装置6の構成は同じであるため、以下では代表して通信装置5について説明する。図3に、通信装置5の機能ブロック図を示す。図3に示すように、通信装置5は、通信処理部51と、表示部52と、操作部53と、位置測定部54と、記憶部55と、制御部56とを有する。
通信処理部51は、アンテナを通じて基地局装置7と、W−CDMA、CDMA2000またはLTE等の通信方式に従った携帯電話の無線通信を行うためのインターフェース回路を有する。そして、通信処理部51は、制御部56の制御に従って、発信要求、着信応答、切断要求及び切断応答を基地局装置7及び携帯電話ネットワーク10を介して相手通信装置に送信し、携帯電話ネットワーク10及び基地局装置7を介して相手通信装置から受信した発信要求、着信応答、切断要求及び切断応答を制御部56に送信する。また、通信処理部51は、携帯電話ネットワーク10及び基地局装置7を介してセンタ装置4から受信した時間テーブルを制御部56に送信する。
表示部52は、液晶ディスプレイ、タッチパネルディスプレイなどの表示デバイスで構成され、発信処理又は着信処理のための画面、制御部56から受け取った各種情報等を表示して、警備員へ報知する。
操作部53は、警備員が通信装置5を操作するための操作インターフェースである。操作部53は、テンキー等の入力装置で構成され、警備員からの各種操作を受け付け、それらの操作に対応する信号を制御部56へ出力する。なお、表示部52をタッチパネルディスプレイで構成した場合、タッチパネルディスプレイに警備員が各種操作を入力するためのキーボード画面を表示することにより、操作部53の機能を実現してもよい。その場合、操作部53は、そのキーボード画面を利用者が操作することにより、それらの操作に対応する信号を制御部56へ出力する。
位置測定部54は、通信装置5の現在位置を定期的に測定し、自装置が存在する位置を示す自装置位置を取得する。そのために、位置測定部54は、例えば、三つのGPS(全地球測位システム)衛星からの信号を受信するGPS受信機を有し、受信した各信号に基づいて、三角測量により通信装置5の現在位置の緯度及び経度を測定する。あるいは、位置測定部54は、位置がわかっている三つの基地局装置からの受信電波強度、または基地局装置までの電波到達時間に基づいて、三角測量により通信装置5の現在位置の緯度及び経度を測定してもよい。位置測定部54は、測定した現在位置の緯度及び経度から自装置位置情報を生成する。なお、位置測定部54は、制御部56の指示によって自装置位置を取得する構成としてもよい。
記憶部55は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の半導体メモリを有する。記憶部55は、通信装置5を制御するためのコンピュータプログラム、各種パラメータ及び各種データを記憶し、制御部56との間でこれらの情報を入出力する。各種データには、警備システム1内の各通信装置の識別情報及びその識別情報に関連付けられた時間テーブルが含まれる。
制御部56は、一個または複数個のプロセッサ及びその周辺回路を有する。そして、制御部56は、通信装置5と相手通信装置6の位置に応じて通信許可時間を決定し、相手通信装置6との通話を開始してから、決定した通信許可時間が経過するとの通話を終了する。そのために、制御部56は、設定手段561と、自装置情報送信手段562と、相手装置情報受信手段563と、判定手段564とを有する。
なお、制御部56が有するこれらの各部は、独立した集積回路、ファームウェア、マイクロプロセッサなどで構成されてもよい。
以下、制御部56の各部について詳細に説明する。
設定手段561は、通信処理部51を介してセンタ装置4から警備システム1内の各通信装置の識別情報及びその識別情報に関連付けられた時間テーブルを受信し、受信した各通信装置の識別情報及び時間テーブルを関連付けて記憶部55に記憶する。
自装置情報送信手段562は、着信の際に、位置測定部54から取得していた最新の自装置位置情報を自装置の識別情報とともに着信応答に含めて、通信処理部51を介して発信側の通信装置に送信する。なお、着信時、新たに自装置位置を取得するよう位置測定部54に指示してもよい。或いは、着信時、最後に自装置位置を取得してから所定時間以上経過している場合に新たな自装置位置を取得するようにしてもよい。
相手装置情報受信手段563は、発信の際に、通信処理部51を介して相手通信装置6から着信応答を受信し、受信した着信応答に含まれる相手通信装置6の識別情報及び装置位置情報を取得する。
判定手段564は、通信装置5の識別情報に関連付けられた記憶部55の時間テーブルから、位置測定部54から取得した最新の自装置位置情報に示される位置における通信可能時間情報を読み出す。さらに、相手通信装置6の識別情報に関連付けられた記憶部55の時間テーブルから、相手通信装置6の装置位置情報に示される位置における通信可能時間情報を読み出す。そして、判定手段564は、通信装置5についての通信可能時間情報に示される通信可能時間と相手通信装置6についての通信可能時間情報に示される通信可能時間とを比較し、短い方の通信可能時間をその相手通信装置6との通信における通信許可時間として決定する。例えば、発信側の通信装置5が事業所内(第1の特定位置)にあり20分の通話が可能な状況であっても、着信側の通信装置6が事業所内および異常対処の物件周辺(第2の特定位置)のいずれにもなく他の場所(非特定位置)にある場合には、非特定位置に対して設定されている通信可能時間1分が通信許可時間に設定され、両者間で1分だけ通話が可能となる。
判定手段564は、相手通信装置6との通信を開始してからの時間を計時し、決定した通信許可時間が経過すると、通信処理部51に、相手通信装置6へ切断要求を送信させて相手通信装置6との通信を切断させる。
図4は、第1の実施形態による制御部56により実行される通信許可時間決定処理の動作を示すフローチャートである。図4に示す通信許可時間決定処理は、図2のステップS103において実行される。
最初に、相手装置情報受信手段563は、相手通信装置から受信した着信応答に含まれる相手通信装置の識別情報及び装置位置情報を取得する(ステップS201)。次に、判定手段564は、相手通信装置の識別情報に関連付けられた時間テーブルから、相手通信装置(通信装置6)の装置位置情報に示される位置における通信可能時間情報を読み出す。さらに、判定手段564は、自装置(通信装置5)の識別情報に関連付けられた時間テーブルから、位置測定部54から取得した最新の自装置位置情報に示される位置における通信可能時間情報を読み出す(ステップS202)。次に、判定手段564は、相手通信装置についての通信可能時間が自装置についての通信可能時間より短いか否かを判定する(ステップS203)。そして、相手通信装置についての通信可能時間が自装置についての通信可能時間以上である場合、当該通信接続に対する通信許可時間を自装置についての通信可能時間に決定する(ステップS204)。一方、相手通信装置についての通信可能時間が自装置についての通信可能時間より短い場合、当該通信接続に対する通信許可時間を相手通信装置についての通信可能時間に決定する(ステップS205)。
以上説明してきたように、第1の実施形態による警備システムでは、通信装置は、位置ごとに通信可能時間を予め設定しておき、その通信装置が存在する位置における通信可能時間と、相手通信装置が存在する位置における通信可能時間のうち短い方の時間が経過すると、相手通信装置との通信を切断する。通信装置は、その通信装置の位置と相手通信装置の位置に応じて通信許可時間を決定するため、通信装置を用いた通話時間を場所に応じて適切に制限することができる。例えば、何れかの通信装置が雑踏等で利用される場合、通話時間を必要な最低限の時間に制限することにより、緊急時における連絡を可能としつつ、雑踏にいる第三者へ情報が漏洩することを抑制することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、幾多の変更及び変形が可能である。例えば、通信装置は、携帯電話ではなくPHSでもよい。また、本実施形態では、警備システムを例にして説明したが、本発明に係る通信システムは、警察、自衛隊、自治体等で用いられるシステムにも適用することができる。
また、相手通信装置の位置にかかわらず、自装置の位置のみ用いて通信許可時間を決定する構成としてもよい。この場合、判定手段564は、自装置についての通信可能時間と相手通信装置についての通信可能時間のうち短い方の通信可能時間を通信許可時間とするのではなく、自装置についての通信可能時間を固定的に当該通信接続に対する通信許可時間とする。また、自装置情報送信手段562は、着信応答に自装置の識別情報及び装置位置情報を含めなくてもよい。判定手段564は、自装置の識別情報に関連付けられた時間テーブルの、位置測定部54から取得した最新の自装置位置情報に示される位置における通信可能時間情報に示される通信可能時間を当該通信接続に対する通信許可時間として決定する。これにより、発信側の通信装置5が不適切な位置に存在する場合の通話時間を適切に制限することができる。
あるいは、自装置の位置にかかわらず、相手通信装置の位置のみを用いて通信許可時間を決定する構成としてもよい。この場合、判定手段564は、相手通信装置についての通信可能時間を固定的に通信許可時間としてもよい。判定手段564は、相手通信装置の識別情報に関連付けられた時間テーブルの、相手通信装置の装置位置情報に示される位置における通信可能時間情報に示される通信可能時間を当該通信接続に対する通信許可時間として決定する。これにより、着信側の通信装置6が不適切な位置に存在する場合の通話時間を適切に制限することができる。
また、通信許可時間決定処理及び通信切断処理を、発信側の通信装置5ではなく、着信側の通信装置6が行う構成としてもよい。この場合、発信側の通信装置5の自装置情報送信手段562は、通信処理部51を介して、発信要求に自装置の識別情報及び装置位置情報を含めて送信する。一方、着信側の通信装置6の相手装置情報受信手段563は、通信処理部51を介して相手通信装置(通信装置5)から受信した発信要求に含まれる相手通信装置の識別情報及び装置位置情報を取得する。そして、着信側の通信装置6の判定手段564は、自装置についての通信可能時間と相手通信装置についての通信可能時間から当該通信接続に対する通信許可時間を決定し、相手通信装置との通信を開始してから通信許可時間が経過すると、通信処理部51に相手通信装置との通信を切断させる。
また、自装置情報送信手段562は、通信装置5(または通信装置6)の自装置位置情報を相手通信装置である通信装置6(または通信装置5)に送信するのではなく、自装置位置情報に示される位置における通信可能時間情報を相手通信装置に送信してもよい。この場合、判定手段564は、通信装置5(または通信装置6)についての通信可能時間と、相手通信装置から受信した相手通信装置についての通信可能時間情報に示される通信可能時間とを比較し、短い方の通信可能時間を当該通信接続に対する通信許可時間に決定する。記憶部55は、通信装置5についての時間テーブル以外の時間テーブルを記憶しておく必要がなく、時間テーブルの管理を単純化することができる。
また、判定手段564は、通信許可時間決定処理において決定した通信許可時間を表示部52に表示させ、利用者に通信許可時間を通知するようにしてもよい。さらに、判定手段564は、決定した通信許可時間を示す情報を通信処理部51を介して相手通信装置に送信し、相手通信装置側の判定手段564も、通信許可時間を表示部52に表示させ、利用者に通信許可時間を通知するようにしてもよい。さらに、通信接続からの経過時間に応じて通信許可時間の残存時間をカウントダウン表示させてもよい。
また、通信接続時に決定された通信許可時間を、位置の変化に応じて更新する構成としてもよい。この場合、通信装置5と通信装置6の間の呼接続が確立した後、通信装置6(または通信装置5)は自装置位置情報を通信相手の通信装置5(または通信装置6)に定期的に送信する。通信装置5は、通信装置5及び通信装置6の装置位置情報を継続して監視するようにし、警備員が通話しながら移動している場合に通信許可時間を更新してもよい。なお、通信装置5および通信装置6の一方の位置のみ用いる構成とした場合は、一方の装置位置情報のみ継続監視すればよい。
また、センタ装置4は、位置と通信可能時間との関係を表す時間テーブルを異常対処の対象となる物件に応じて作成する構成としたが、予め作成された時間テーブルを固定的に用いてもよい。この場合、センタ装置4で設定された時間テーブルを通信装置5、6に適時にダウンロードし、通信装置5、6の記憶部55に登録しておいてもよい。さらに、時間テーブルは、通信端末によらず一律に設定してもよい。
また、本発明は、ハードウェアに適用できるだけでなく、ハードウェアに所定の処理を行わせるプログラムに適用することもできる。
例えば、多機能携帯電話、いわゆるスマートフォンなどを通信装置5として用い、携帯電話ネットワーク10からスマートフォンに適宜ダウンロードしてインストールするアプリケーションの一つとして実施することができる。
この場合、上述の実施形態における、通信処理部51、表示部52、操作部53、位置測定部54、記憶部55、制御部56のハードウェア資源、制御部56における通話処理などの通信装置としての一般的な機能を実現するソフトウェア資源は、予めスマートフォンに搭載されている。このため、本発明を適用したプログラムとしては、制御部56における設定手段561、自装置情報送信手段562、相手装置情報受信手段563及び判定手段564の機能を実現するプログラムとし、このプログラムが予めスマートフォンが備えている上述のハードウェア資源及びソフトウェア資源を制御するようにすればよい。
次に、本発明の第2の実施形態による警備システムについて説明する。第2の実施形態による警備システムでは、時間テーブルにおいて長時間の通信可能時間が設定される場所として、警備員が運転する自動車の位置から所定範囲内である第3の特定位置が追加される。図5に第2の実施形態による警備システムの全体システム構成を示す。図5に示すように、第2の実施形態による警備システム1は、全体システム構成として、図1に示した警備システムの各装置に加えて、近距離無線装置12、13を有する。近距離無線装置12は、発信側の通信装置5を携帯する警備員が運転する自動車14に搭載され、自動車14とともに移動し、近距離無線装置13は、着信側の通信装置6を携帯する警備員が運転する自動車15に搭載され、自動車15とともに移動する。そして、近距離無線装置12、13は、それぞれBluetooth(登録商標)、RFID、ZigBee等の通信方式に従った近距離無線通信により、通信装置5、6と通信する。
以下、第2の実施形態による警備システム1の各装置の構成および動作について説明する。なお、第1の実施例と同一の部分については説明を省略する。
図6は、第2の実施形態による警備システム1における通信装置5、通信装置6、近距離無線装置12及び近距離無線装置13の通信接続処理の動作シーケンス図である。この動作シーケンス図では、警備装置2の確認又は対処を実施する警備員が緊急要件を伝える為に、通信装置5から、他の警備員が所持する通信装置6に通話の発信を行う例について説明する。
まず、通信装置5は、通信装置6へ通話の発信を行う場合、通信装置6に発信要求を送信する(ステップS301)。
一方、着信側の通信装置6は、通信装置5から発信要求を受信すると、近距離無線通信により、近距離無線装置13が存在する現在位置を示す位置情報の取得要求を周囲の近距離無線装置に向けて送信する(ステップS302)。通信装置6と近距離無線で通信可能な場所にある近距離無線装置13は、位置情報の取得要求を受信すると、近距離無線装置13の識別情報及び位置情報を通信装置6に送信する(ステップS303)。なお、通信装置6と近距離無線装置13との間の通信は、近距離無線を用いて行われる。通信装置6は、近距離無線装置13の識別情報及び位置情報を受信すると、通信装置6の識別情報及び装置位置情報、並びに近距離無線装置13の位置情報を着信応答に含めて通信装置5に送信する(ステップS304)。なお、通信装置6は、近距離無線装置13が周囲に存在せず、位置情報の取得要求から一定時間経過しても近距離無線装置13から返信がない場合には、通信装置6の識別情報及び装置位置情報のみ着信応答に含めて送信する。
着信応答が通信装置5に到達すると、通信装置5と通信装置6の間で呼接続が確立して通話状態となり、通信装置5を所持する警備員と、通信装置6を所持する警備員との間で通話が可能となる。
通信装置5は、通信装置6から着信応答を受信すると、通信装置6の識別情報に関する時間テーブルに関連付けて、着信応答に含まれる位置情報など各種情報を記憶する。次に、通信装置5は、近距離無線装置12が存在する現在位置を示す位置情報の取得要求を近距離無線装置12に送信する(ステップS305)。近距離無線装置12は、位置情報の取得要求を受信すると、近距離無線装置12の識別情報及び位置情報を通信装置5に送信する(ステップS306)。通信装置5は、受信した近距離無線装置12の識別情報及び位置情報を、通信装置5の識別情報に関する時間テーブルに関連付けて記憶する。なお、通信装置5は、位置情報の取得要求から一定時間経過しても近距離無線装置12から返信がない場合には、近距離無線装置12が周囲に存在しないと判断する。
続いて、通信装置5は、センタ装置4から受信した時間テーブルを、近距離無線装置12及び13の位置情報に基づき更新する。ここでは、近距離無線装置12、13の位置と所定の関係にある位置について、通信可能時間が新たに設定される。そして、通信装置5は、更新された時間テーブルを参照し、通信装置5が存在する位置についての通信可能時間と、通信装置6が存在する位置についての通信可能時間に基づいて、通信装置5と通信装置6との間の通信を許可する通信許可時間を決定する通信許可時間決定処理を行う(ステップS307)。この通信許可時間決定処理は、図4に示した通信許可時間決定処理と同様であるため、説明を省略する。また、ステップS308〜S310の処理は、図2の動作シーケンス図のステップS104〜S106の処理と同じであるため、説明を省略する。
なお、図6の動作シーケンス図のステップS305及びS306の処理は、通信装置6に対して発信要求を送信したときに行う構成としてもよい。
次に、第2の実施形態における近距離無線装置12の詳細について説明する。なお、近距離無線装置12及び近距離無線装置13の構成は同じであるため、以下では代表して近距離無線装置12について説明する。図7に、近距離無線装置12の機能ブロック図を示す。図7に示すように、近距離無線装置12は、近距離通信部121と、位置測定部122と、記憶部123と、制御部124とを有する。
近距離通信部121は、Bluetooth(登録商標)、RFID、ZigBee等の通信方式に従った近距離無線通信を行うためのインターフェース回路を有する。近距離無線の通信範囲は数m程度とし、これにより、近距離無線装置12を搭載している自動車の車内に存在する通信装置5、6との間で通信可能とする。
位置測定部122は、通信装置5の位置測定部54と同様の構成であるため、説明を省略する。
記憶部123は、ROM、RAM等の半導体メモリを有する。記憶部123は、近距離無線装置12を制御するためのコンピュータプログラム、各種パラメータ及び各種データを記憶し、制御部124との間でこれらの情報を入出力する。各種データには、近距離無線装置12の識別情報が含まれる。
制御部124は、一個または複数個のプロセッサ及びその周辺回路を有する。制御部124は、通信装置5から位置情報の取得要求を受信すると、位置測定部122が取得した最新の位置情報を、近距離無線装置12の識別情報とともに近距離通信部121を介して通信装置5に送信する。
次に、第2の実施形態による通信装置5の詳細について説明する。なお、通信装置5及び通信装置6の構成は同じであるため、以下では代表して通信装置5について説明する。図8に、第2の実施形態による通信装置5の機能ブロック図を示す。図8に示すように、第2の実施形態による通信装置5は、図3に示した第1の実施形態による通信装置5の各部に加えて、近距離通信部57を有するほか、記憶部55及び制御部56の機能が一部相違する。
近距離通信部57は、近距離無線装置12の近距離通信部121と同じ通信方式に従った近距離無線通信を行うためのインターフェース回路を有する。
記憶部55は、近距離無線装置12の識別情報を予め記憶している。
次に制御部56の各手段について説明する。
自装置情報送信手段562は、着信の際、発信要求の受信に応じて、近距離通信部57を介して周囲の近距離無線装置に対して通信を試みる。周囲に近距離無線で通信可能な近距離無線装置が存在すれば、位置情報を取得要求し、その近距離無線装置の識別情報および位置情報を取得する。そして、自装置情報送信手段562は、受信した近距離無線装置の識別情報及び位置情報を、通信装置5の識別情報及び最新の自装置位置情報とともに、着信応答に含めて発信側の通信装置に送信する。
相手装置情報受信手段563は、発信の際に、通信処理部51を介して相手通信装置から着信応答を受信すると、着信側の通信装置の識別情報に対応する記憶部55の時間テーブルに関連付けて、着信応答に含まれる相手通信装置の装置位置情報及び相手側の近距離無線装置の位置情報を記憶する。
設定手段561は、発信の際に、近距離通信部57を介して周囲の近距離無線装置に対して通信を試みる。周囲に近距離無線で通信可能な近距離無線装置が存在すれば、位置情報を取得要求し、その近距離無線装置の識別情報及び位置情報を取得する。そして、設定手段561は、通信装置5の識別情報に対応する記憶部55の時間テーブルに関連付けて、受信した近距離無線装置の識別情報、位置情報及び最新の自装置位置情報を記憶する。
また、設定手段561は、取得した近距離無線12、13の位置情報を用いて、位置と通信可能時間との関係を表す時間テーブルを更新する。ここでは、近距離無線装置12、13が存在する位置から所定範囲内を第3の特定位置として、前述の第1の特定位置および第2の特定位置に加えて設定する。所定範囲は、例えば、自動車内とみなせる範囲とすることができる。第3の特定位置での通信可能時間は、自動車内で警備員がセンタの監視員へ報告、他の警備員への質問等を行うために必要と想定される最大時間が設定され、例えば10分に設定される。そして、第1〜第3の特定位置以外である非特定位置については、通信可能時間が例えば1分に設定される。
設定手段561は、発信の際、自らが近距離無線により通信した近距離無線装置12の位置情報を取得すると、通信装置5に関する時間テーブルを更新し、第3の特定位置及び対応する通信可能時間を設定する。また、着信側の通信装置6が近距離無線により通信した近距離無線装置13の位置情報を取得すると、通信装置6に関する時間テーブルを更新し、第3の特定位置及び対応する通信可能時間を設定する。
以上説明してきたように、第2の実施形態による警備システムでは、警備員が運転する自動車に搭載された近距離無線装置により、その近距離無線装置の位置から所定範囲内が長時間の通話を可能とする特定位置として通信装置の時間テーブルに設定される。これにより、通信装置は、長時間の通話を可能とする特定位置を動的に更新でき、警備員が自動車で移動している場合でも、周囲の雑踏から隔離された自動車という閉空間内にいる場合に限り長時間の通話を可能とするように制限することができる。
なお、第2の実施形態では、第1〜第3の特定位置及び非特定位置についての通信可能時間が設定される構成としたが、近距離無線装置との位置関係に基づく第3の特定位置および非特定位置のみ用いた構成としてもよい。
また、第2の実施形態では、着信応答に自装置位置情報および近距離無線装置の位置情報を含めて送信する構成としたが、自装置位置が近距離無線装置の位置から所定範囲内にあるか否か、すなわち第3の特定位置に属するか否かを判定し、この判定結果を着信応答に含めて送信する構成としてもよい。
さらに、第2の実施形態による警備システムにおいても、第1の実施形態と同様に、発信側の通信装置5または着信側の通信装置6のいずれか一方の位置情報のみ用いて通信許可時間を決定する構成、着信側の通信装置6で通信許可時間の決定及び通信切断処理を行う構成、相手側の通信装置から通信可能時間を取得する構成、位置の変化を継続監視して通信許可時間を更新する構成、通信装置5、6にて通信許可時間を表示する構成など、幾多の変形例が適用可能である。
次に、本発明の第3の実施形態による警備システムについて説明する。第3の実施形態による警備システムの全体システム構成は、図5に示した第2の実施形態による警備システム1と同様である。但し、第3の実施形態による警備システムでは、通信装置は、近距離無線通信装置と近距離無線により通信可能な状態であるか否かにより、自動車内に存在しているか否か、すなわち通信装置の位置が第3の特定位置であるか否かを判定する。
以下、第3の実施形態による警備システム1について説明する。なお、第2の実施形態と同一の部分については説明を省略する。
図9は、第3の実施形態による警備システム1における通信装置5、通信装置6、近距離無線装置12及び近距離無線装置13の通信接続処理の動作シーケンス図である。この動作シーケンス図では、警備装置2の確認又は対処を実施する警備員が緊急要件を伝える為に、通信装置5から、他の警備員が所持する通信装置6に通話の発信を行う例について説明する。
まず、通信装置5は、通信装置6へ通話の発信を行う場合、通信装置6に発信要求を送信する(ステップS401)。
一方、通信装置6は、通信装置5から発信要求を受信すると、近距離無線通信により識別情報の取得要求を周囲の近距離無線装置に向けて送信する(ステップS402)。通信装置6と近距離無線で通信可能な場所にある近距離無線装置13は、識別情報の取得要求を受信すると、近距離無線装置13の識別情報を通信装置6に送信する(ステップS403)。通信装置6は、取得要求を送信してから所定時間内に、近距離無線装置13の識別情報を正しく受信できたか否かにより、通信装置6が近距離無線装置13と近距離無線により通信可能な状態であるか否かを判定する。そして、近距離無線装置と近距離無線により通信可能な状態であるか否かを示す通信状態情報を生成し、着信応答に含めて通信装置5に送信する(ステップS404)。着信応答が通信装置5に到達すると、通信装置5と通信装置6の間で呼接続が確立して通話状態となり、通信装置5を所持する警備員と、通信装置6を所持する警備員との間で通話が可能となる。
続いて、通信装置5は、通信装置6から着信応答を受信すると、近距離無線通信により識別情報の取得要求を周囲の近距離無線装置に向けて送信する(ステップS405)。通信装置6と近距離無線で通信可能な場所にある近距離無線装置12は、識別情報の取得要求を受信すると、近距離無線装置12の識別情報を通信装置5に送信する(ステップS406)。通信装置5は、取得要求を送信してから所定時間内に、近距離無線装置12の識別情報を正しく受信できたか否かにより、通信装置5が近距離無線装置12と近距離無線により通信可能な状態であるか否かを判定する。
通信装置5は、通信装置5が近距離無線装置12と近距離無線により通信可能な状態であるか否かと、通信装置6が近距離無線装置13と近距離無線により通信可能な状態であるか否かとに基づいて、通信装置5、6がそれぞれ警備員が運転する自動車14、15の車内あるいはその周囲である第3の特定位置にいるか否か判断する。そして、この判断結果とともに、センタ装置4から受信した時間テーブルを参照し、通信装置5、6がそれぞれ第1〜第3の特定位置及び非特定位置の何れに存在するかを特定し、通信装置5と通信装置6との間の通信を許可する通信許可時間を決定する通信許可時間決定処理を行う(ステップS407)。この通信許可時間決定処理は、図4に示した通信許可時間決定処理と同じであるため、説明を省略する。また、ステップS408〜S410の処理は、図2の動作シーケンス図のステップS104〜S106の処理と同じであるため、説明を省略する。
なお、図9の動作シーケンス図のステップS405及びS406の処理は、通信装置6に対して発信要求を送信したときに行う構成としてもよい。
次に、第3の実施形態による通信装置5の詳細について説明する。なお、通信装置5及び通信装置6の構成は同じであるため、以下では代表して通信装置5について説明する。第3の実施形態による通信装置5の構成は、図8に示す第2の実施形態による通信装置5と同様であるが、記憶部55及び制御部56の機能が一部相違する。
記憶部55は、センタ装置4から受信した、位置と通信可能時間との関係を表す時間テーブルを記憶する。前述のとおり、時間テーブルには、事業所内である第1の特定位置に対して20分、異常対処の物件周辺である第2の特定位置に対して5分、非特定位置に対して1分の通信可能時間が設定されている。これに加え、記憶部55には、自動車14、15の車内に相当する、近距離無線装置13、14と近距離無線により通信可能な状態であることに対して10分の通信可能時間が設定されている。
次に制御部56の各手段について説明する。
自装置情報送信手段562は、着信の際に、発信要求を受信に対して、近距離無線部57を介して周囲の近距離無線装置に対して識別情報の取得要求を発信し、通信を試みる。そして、取得要求を送信してから所定時間内に近距離無線装置の識別情報を正しく受信できたか否かにより、自装置が近距離無線装置と近距離無線により通信可能な状態であるか否かを判定し、通信状態情報を生成する。自装置情報送信手段562は、生成した通信状態情報を、通信装置5の識別情報及び最新の自装置位置情報とともに、着信応答に含めて発信側の通信装置に送信する。
相手装置情報受信手段563は、発信の際に、通信処理部51を介して相手通信装置から着信応答を受信すると、着信側の通信装置6の識別情報に対応する記憶部55の時間テーブルに関連付けて、着信応答に含まれる相手通信装置の装置位置情報及び通信状態情報を記憶する。
設定手段561は、発信の際に、近距離無線部57を介して周囲の近距離無線装置に対して識別情報の取得要求を発信し、通信を試みる。そして、取得要求を送信してから所定時間内に近距離無線装置の識別情報を正しく受信できたか否かにより、自装置が近距離無線装置と近距離無線により通信可能な状態であるか否かを判定し、通信状態情報を生成する。そして、設定手段561は、通信装置5の識別情報に対応する記憶部55の時間テーブルに関連付けて、自己の通信状態情報及び最新の自装置位置情報を記憶する。
判定手段564は、記憶部55に記憶された時間テーブル、通信装置5の自装置位置情報及び通信状態情報、着信側の通信装置6の装置位置情報及び通信状態情報に基づいて、通信装置5の位置における通信可能時間、通信装置6の位置における通信可能時間を特定し、短い方の通信可能時間を通信装置6との通信における通信許可時間として決定する。ここで、通信状態情報で特定される第3の特定位置(自動車内)は、第1の特定位置(事業所内)、第2の特定位置(異常対処の物件周囲)と重複する可能性がある。そのため、判定手段564は、各通信装置5、6の通信可能時間を特定するにあたり、第1の特定位置、第3の特定位置、第2の特定位置の順に位置判定を行う。具体的には、まず、通信装置5の自装置位置が第1の特定位置であるかを判定し、該当すれば通信可能時間を20分とする。該当しなければ、次に、通信装置5の通信状態情報を確認し、近距離無線装置と通信可能な状態であれば、通信可能時間を10分とする。通信可能な状態でなければ、通信装置5の自装置位置が第2の特定位置であるかを判定し、該当すれば通信可能時間を5分とし、該当しなれば非特定位置とみなして通信可能時間を1分とする。
なお、判定手段564は、相手通信装置の近距離無線通信状態に関わらず、通信装置5が近距離無線装置12と近距離無線により通信可能な状態である場合、通信許可時間を第1の時間に決定し、通信可能な状態でない場合、通信許可時間を第2の時間に決定してもよい。これにより、相手通信装置の位置については通話時間を制限することなく、自装置が自動車内又は自動車の近くに存在するか否かにより通話時間を適切に制限することができる。
同様に、判定手段564は、通信装置5の近距離無線通信状態に関わらず、相手通信装置6が近距離無線装置13と近距離無線により通信可能な状態である場合、通信許可時間を第1の時間に決定し、通信可能な状態でない場合、通信許可時間を第2の時間に決定してもよい。これにより、自装置の位置については通話時間を制限することなく、相手通信装置が自動車内又は自動車の近くに存在するか否かにより通話時間を適切に制限することができる。
また、第1の実施形態と同様に、通信許可時間決定処理及び通信切断処理は、発信側の通信装置ではなく、着信側の通信装置で行ってもよい。
以上説明してきたように、第3の実施形態による通信システムでは、通信装置は、近距離無線通信装置と近距離無線により通信可能な状態であるか否かにより、自動車の近くに存在しているか否かを判定する。そして、自装置と相手通信装置の両方が自動車の近くに存在している場合は長時間の通話を可能とし、自装置と相手通信装置の何れか一方が自動車の近くに存在していない場合は通話時間を短時間に制限する。これにより、第2の実施形態と同様に、警備員が自動車内又は自動車の近くにいる場合に限り長時間の通話を可能とするように制限することができる。
なお、第3の実施形態では、第1〜第3の特定位置及び非特定位置についての通信可能時間が設定される構成としたが、近距離無線装置と通信可能な状態であるか否かに基づく第3の特定位置および非特定位置のみ用いた構成としてもよい。
また、第3の実施形態による警備システムにおいても、第1及び第2の実施形態と同様に、発信側の通信装置5または着信側の通信装置6のいずれか一方の位置情報のみ用いて通信許可時間を決定する構成、着信側の通信装置6で通信許可時間の決定及び通信切断処理を行う構成、相手側の通信装置から通信可能時間を取得する構成、位置の変化を継続監視して通信許可時間を更新する構成、通信装置5、6にて通信許可時間を表示する構成など、幾多の変形例が適用可能である。
次に、本発明の第4の実施形態による警備システムについて説明する。第4の実施形態による警備システムの全体システム構成は、図1に示した警備システム1と同様である。但し、第4の実施形態による警備システム1では、センタ装置4が、通信装置が存在する位置に基づいて通信許可時間を決定し、通信装置は、センタ装置4が決定した通信許可時間が経過すると相手通信装置との通信を切断する。
図10は、第4の実施形態による警備システム1における通信装置5、通信装置6及びセンタ装置4の通信接続処理の動作シーケンス図である。この動作シーケンス図では、警備装置2の確認又は対処を実施する警備員が緊急要件を伝える為に、通信装置5から、他の警備員が所持する通信装置6に通話の発信を行う例について説明する。
まず、通信装置5は、通信装置6へ通話の発信を行う場合、通信装置6に発信要求を送信する(ステップS601)。
一方、通信装置6は、通信装置5から発信要求を受信すると、通信装置5に着信応答を返信する(ステップS602)。その後、通信装置5と通信装置6の間で呼接続が確立し、警備装置2の確認又は対処を実施し通信装置5を所持する警備員と、通信装置6を所持する警備員との間で通話が可能となる。
通信装置5は、通信装置6から着信応答を受信すると、センタ装置4に、通信装置5の識別情報及び装置位置情報と、通信許可時間の取得要求とを送信する(ステップS603)。
センタ装置4は、通信装置5から通信許可時間の取得要求を受信すると、着信側の通信装置6に、通信装置6の装置位置情報の取得要求を送信する(ステップS604)。
通信装置6は、センタ装置4から装置位置情報の取得要求を受信すると、センタ装置4に、通信装置6の識別情報及び装置位置情報を送信する(ステップS605)。
センタ装置4は、通信装置6から通信装置6の識別情報及び装置位置情報を受信すると、設定されている各通信装置5、6に関する時間テーブルを参照し、通信装置5の装置位置情報に示される位置についての通信可能時間と、通信装置6の装置位置情報に示される位置についての通信可能時間に基づいて、通信許可時間を決定する通信許可時間決定処理を行う(ステップS606)。通信許可時間決定処理の詳細については後述する。次に、センタ装置4は、通信許可時間決定処理で決定した通信許可時間を示す通信許可時間情報を通信装置5に送信する(ステップS607)。
通信装置5は、センタ装置4から通信許可時間情報を受信すると、通信装置6と通信を開始してから、通信許可時間が経過するまでを計時し(ステップS608)、通信許可時間が経過すると、通信装置6に切断要求を送信する(ステップS609)。
切断要求を受信した通信装置6は、通信装置5に切断応答を返信する(ステップS610)。その後、通信装置5と通信装置6の間の通信接続が切断される。
次に、第4の実施形態による通信装置5の詳細について説明する。なお、通信装置5及び通信装置6の構成は同じであるため、以下では代表して通信装置5について説明する。第4の実施形態による通信装置5では、図3に示した第1の実施形態による通信装置5の各部のうち、制御部56の設定手段561と、相手装置情報受信手段563が省略されるほか、記憶部55、制御部56の機能が一部相違する。
第4の実施形態では通信装置5の自装置位置における通信可能時間の判定はセンタ装置4で行われるため、記憶部55には、位置と通信可能時間との関係を表す時間テーブルは記憶されない。
自装置情報送信手段562は、発信の際の通信許可時間の取得要求を送信するとき、または着信の際のセンタ装置4からの装置位置情報の取得要求を受信したとき、通信装置5の位置を示す装置位置情報を位置測定部54から取得し、自装置の識別情報とともに通信処理部51を介してセンタ装置4に送信する。
判定手段564は、通信許可時間決定処理を実施することに代えて、センタ装置4から通信許可時間情報を受信することにより通信許可時間を取得する。そして、相手通信装置6との通信を開始してからの時間を計時し、センタ装置4から通知された通信許可時間が経過すると、通信処理部51を介して相手通信装置6へ切断要求を送信し、通話を終了させる。
次に、第4の実施形態によるセンタ装置4の詳細について説明する。図11に、センタ装置4の機能ブロック図を示す。図11に示すように、センタ装置4は、通信処理部41と、IP通信処理部42と、表示部43と、操作部44と、記憶部45と、制御部46とを有する。
通信処理部41は、モデムを介して、携帯電話ネットワーク10に接続された基地局装置9と無線通信を行うためのインターフェース回路を有する。そして、通信処理部41は、携帯電話ネットワーク10を介して通信装置5又は通信装置6から受信した識別情報、装置位置情報及び通信許可時間の取得要求を制御部46に送信する。また、通信処理部41は、制御部46の制御に従って通信許可時間情報及び装置位置情報の取得要求をそれぞれ携帯電話ネットワーク10を介して通信装置5及び通信装置6に送信する。
IP通信処理部42は、センタ装置4をIPネットワーク11に接続するためのインターフェース回路を有する。そして、IP通信処理部42は、IPネットワーク11を介して警備装置2及び警備装置3から受信した異常検出信号を制御部46に送信する。なお、IPネットワーク11経由で通信装置5、6と通信する場合、通信処理部41を省略できる。
表示部43は、液晶ディスプレイ、タッチパネルディスプレイなどの表示デバイスで構成され、異常検出信号を送信した警備装置2が設置された物件や検出された異常の内容などを監視員に報知する報知部として機能する。また、表示部43は、監視員がセンタ装置4に警備員が待機している事業所、警備員に対処を指示した警備装置等の情報を入力する際の入力画面などを表示する。
操作部44は、キーボードやマウスなどの操作デバイスで構成され、監視員がセンタ装置4に事業所、警備装置等の情報を入力するための入力装置として機能する。なお、表示部43をタッチパネルディスプレイで構成した場合には、上述した操作デバイスを省略することもできる。
記憶部45は、ROM、RAM等の半導体メモリを有する。記憶部45は、センタ装置4を制御するためのコンピュータプログラム、各種パラメータ及び各種データを記憶し、制御部46との間でこれらの情報を入出力する。各種データには、警備システム1内の各通信装置の識別情報及びその識別情報に関連付けられた時間テーブルが含まれる。また、記憶部45には、物件毎に、その物件に設置された各警備装置の識別番号と、その警備装置の警備装置位置情報とが関連付けて記憶され、事業所毎に、その事業所の識別番号と、その事業所の事業所位置情報とが関連付けて記憶される。
制御部46は、一個または複数個のプロセッサ及びその周辺回路を有する。制御部は、通信装置5と通信装置6との間で通信が行われる音声通信(通話)に対して、通信装置5と通信装置6の位置に応じて通信許可時間を決定し、通信装置5に通知する。そのために、制御部46は、そのプロセッサ上で動作するソフトウェアにより実装される機能モジュールとして、設定手段461と、装置情報取得手段462と、判定手段463とを有する。
なお、制御部46が有するこれらの各部は、独立した集積回路、ファームウェア、マイクロプロセッサなどで構成されてもよい。
以下、制御部46の各部について詳細に説明する。
設定手段461は、対処指示を行う監視員の操作により、操作部44から、対処先の物件に設置された警備装置の識別番号、対処指示する事業所の識別番号、対処に使用される通信装置の識別情報を指定した対処指示が入力されると、指定された通信装置について、位置と通信可能時間との関係を表す時間テーブルを設定する。このとき設定手段461は、指定された事業所の位置を第1の特定位置、指定された警備装置の位置を第2の特定位置、その他を非特定位置とした通信可能時間を設定し、作成した時間テーブルを通信装置ごとに記憶部45に記憶する。
装置情報取得手段462は、通信処理部41を介して通信装置5及び通信装置6から識別情報及び装置位置情報を取得する。装置情報取得手段462は、通信処理部41を介して発信側の通信装置5から通信許可時間の取得要求および通信装置5の装置位置情報を受信すると、発信先(着信側)の通信装置6に対して通信装置6の装置位置情報の取得要求を送信する。そして、通信装置5の装置位置情報、通信装置6の装置位置情報をそれぞれ識別情報に対応付けて記憶部45に記憶する。
判定手段463は、通信装置5と通信装置6との間の音声通信に対して通信許可時間を決定する。判定手段463は、記憶部45に記憶された通信装置5及び通信装置6について設定された時間テーブルを読み出し、通信装置5の装置位置情報に示される位置における通信可能時間情報、通信装置6の装置位置情報に示される位置における通信可能時間情報を特定する。そして、判定手段463は、通信装置5についての通信可能時間情報に示される通信可能時間と通信装置6についての通信可能時間情報に示される通信可能時間とを比較し、短い方の通信可能時間を通信装置5と通信装置6の通信における通信許可時間として決定する。
判定手段463は、通信処理部51を介して、決定した通信許可時間を通信許可時間の取得要求を送信した通信装置5に送信する。
図12は、制御部46により実行される通信許可時間決定処理の動作を示すフローチャートである。図12に示す通信許可時間決定処理は、図10のステップS606において実行される。
最初に、判定手段463は、通信許可時間の取得要求を送信した通信装置5の識別情報に関連付けられた時間テーブルから、通信装置5の装置位置における通信可能時間情報を読み出す(ステップS701)。次に、判定手段463は、着信側の通信装置6の識別情報に関連付けられた時間テーブルから、通信装置6の装置位置における通信可能時間情報を読み出す(ステップS702)。判定手段463は、通信装置6についての通信可能時間情報に示される通信可能時間が通信装置5についての通信可能時間情報に示される通信可能時間より短いか否かを判定する(ステップS703)。そして、通信装置6についての通信可能時間が通信装置5についての通信可能時間以上である場合、通信装置5についての通信可能時間を通信許可時間として決定する(ステップS704)。一方、通信装置6についての通信可能時間が通信装置5についての通信可能時間より短い場合、通信許可時間を通信装置6についての通信可能時間を通信許可時間として決定する(ステップS705)。
以上説明してきたように、第4の実施形態による通信システムでは、センタ装置4が、相互に音声通信を行う2つの通信装置について、それぞれの通信装置が存在する位置に基づいて特定される通信可能時間の短い方の時間を通信許可時間として決定する。そして、通信装置は、センタ装置が決定した通信許可時間が経過すると相手通信装置との通信を切断する。これにより、第1の実施形態と同様に、通信装置を用いた通話時間を場所に応じて適切に制限することができる。
なお、第2の実施形態において近距離無線装置の周囲を第3の特定位置とする構成を、第4の実施形態においても適用することができる。その場合、通信装置5及び通信装置6は、近距離無線装置から受信した位置情報を自装置位置情報とともにセンタ装置4に送信し、センタ装置4は、近距離無線装置の位置の周囲を第3の特定位置として対応する通信可能時間(10分)を設定し、記憶部45の時間テーブルを更新する。
また、第3の実施形態において近距離無線装置と通信装置とが通信可能な状態か否かを判定する構成を、第4の実施形態においても適用することができる。その場合、通信装置5及び通信装置6は、装置位置情報とともに通信状態情報をセンタ装置4に送信する。センタ装置4は、近距離無線装置との通信が可能な状態であることを第3の特定位置として通信可能時間(10分)を設定し、記憶しておく。そして、通信装置の装置位置情報および近距離無線装置との通信状態情報に基づき通信許可時間を決定する。
また、第4の実施形態の警備システムにおいて、着信側の通信装置6の位置にかかわらず、発信側の通信装置5の位置のみ用いて通信許可時間を決定する構成としてもよい。この場合、装置情報取得手段462により実行される、図10のステップS604〜S605の処理は省略される。判定手段463は、通信装置5の識別情報に関連付けられた時間テーブルの、通信装置5の装置位置情報に示される位置における通信可能時間情報に示される通信可能時間を通信許可時間として決定する。これにより、発信側の通信装置5が不適切な位置に存在する場合の通話時間を適切に制限することができる。
あるいは、信側の通信装置5の位置にかかわらず、着信側の通信装置6の位置のみ用いて通信許可時間を決定する構成としてもよい。この場合、通信装置5は、装置位置情報を含めず通信許可時間の取得要求をセンタ装置4に送信する。センタ装置4の判定手段463は、通信装置6の識別情報に関連付けられた時間テーブルの、通信装置6の装置位置情報に示される位置における通信可能時間情報に示される通信可能時間を通信許可時間として決定する。これにより、着信側の通信装置6が不適切な位置に存在する場合の通話時間を適切に制限することができる。
また、通信許可時間の要求及び通信切断処理は、発信側の通信装置5ではなく、着信側の通信装置6が行ってもよい。
また、通信装置5または通信装置6は、センタ装置4から受信した通信許可時間を表示部52に表示させ、利用者に通信許可時間を通知するようにしてもよい。さらに、通信接続からの経過時間に応じて通信許可時間の残存時間をカウントダウン表示させてもよい。
また、第4の実施形態の警備システムおいて、通信接続時に決定された通信許可時間を、位置の変化に応じて更新する構成としてもよい。この場合、通信装置5と通信装置6の間の呼接続が確立した後、通信装置5、6は装置位置情報を定期的にセンタ装置へ送信する。センタ装置4の判定手段463は、通信装置5及び通信装置6の装置位置情報を継続して監視し、警備員が通話しながら移動している場合に通信許可時間を更新する。更新された通信許可時間を受信した通信装置は、当該通話に対する通信許可時間の残存時間を受信した更新通信許可時間によって更新する。なお、通信装置5および通信装置6の一方の位置のみ用いる構成とした場合は、一方の装置位置情報のみ継続監視すればよい。
また、センタ装置4は、位置と通信可能時間との関係を表す時間テーブルを異常対処の対象となる物件に応じて作成する構成としたが、予め作成された時間テーブルを固定的に用いてもよい。また、時間テーブルは、通信端末によらず一律に設定してもよい。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、幾多の変更及び変形が可能である。例えば、通信装置は、携帯電話ではなくPHSでもよい。また、本実施形態では、警備システムを例にして説明したが、本発明に係る通信システムは、警察、自衛隊、自治体等で用いられるシステムにも適用することができる。
次に、本発明の第5の実施形態による警備システムについて説明する。第5の実施形態による警備システムの全体システム構成は、第4の実施形態による警備システム1と同様である。但し、第5の実施形態による警備システム1は、通信装置5と通信装置6とは直接に音声通信せず、センタ装置4が両者間の音声通信を中継する。そして、センタ装置は、各通信装置が存在する位置に基づいて通信許可時間を決定し、通話許可時間が経過すると、通信装置5と通信装置6との間の通信接続を切断する。
図13は、警備システム1における通信装置5、通信装置6及びセンタ装置4の通信接続処理の動作シーケンス図である。この動作シーケンス図では、警備装置2の確認又は対処を実施する警備員が緊急要件を伝える為に、通信装置5からセンタ装置4を介して、他の警備員が所持する通信装置6に通話の発信を行う例について説明する。
まず、通信装置5は、通信装置6へ通話の発信を行う場合、発信先に通信装置6を指定してセンタ装置4に発信要求を送信する(ステップS801)。
センタ装置4は、通信装置5から発信要求を受信すると、通信装置5に着信応答を返信する(ステップS802)。その後、通信装置5とセンタ装置4の間で呼接続が確立する。次に、センタ装置4は、発信先に指定されている通信装置6に発信要求を送信する(ステップS803)。
通信装置6は、センタ装置4から発信要求を受信すると、センタ装置4に着信応答を返信する(ステップS804)。その後、通信装置5とセンタ装置4の間で呼接続が確立する。
その後、センタ装置4は、通信装置5との間の通信接続と通信装置6との間の通信接続とを擬似的に接続し、通信装置5、6から受信した音声データを相手側の通信装置5、6に転送する転送処理を実行する(ステップS805)。これにより、警備装置2の確認又は対処を実施し通信装置5を所持する警備員と、通信装置6を所持する警備員の間で通話が可能となる。
次に、センタ装置4は、通信装置5に、通信装置5の装置位置情報の取得要求を送信する(ステップS806)。センタ装置4から装置位置情報の取得要求を受信した通信装置5は、センタ装置4に、通信装置5の識別情報及び装置位置情報を送信する(ステップS807)。
また、センタ装置4は、通信装置6に、通信装置6の装置位置情報の取得要求を送信する(ステップS808)。センタ装置4から装置位置情報の取得要求を受信した通信装置6は、センタ装置4に、通信装置6の識別情報及び装置位置情報を送信する(ステップS809)。
センタ装置4は、通信装置5及び通信装置6から識別情報及び装置位置情報を受信すると、設定されている核通信装置5、6に関する時間テーブルを参照し、通信装置5の装置位置情報に示される位置についての通信可能時間と、通信装置6の装置位置情報に示される位置についての通信可能時間に基づいて、通信許可時間を決定する通信許可時間決定処理を行う(ステップS810)。この通信許可時間決定処理は、図12に示した通信許可時間決定処理と同様であるため、説明を省略する。
センタ装置4は、通信装置5と通信装置6との音声通信の中継を開始してから、通信許可時間決定処理で決定した通信許可時間が経過するまでを計時し(ステップS811)、通信許可時間が経過すると、音声データの転送処理を終了させ、通信装置間の擬似的な通信接続を切断する(S812)。
そして、センタ装置4は、通信装置5に切断要求を送信する(ステップS813)。 切断要求を受信した通信装置5は、センタ装置4に切断応答を返信する(ステップS814)。その後、通信装置5とセンタ装置4の間の通信接続が切断される。
また、センタ装置4は、通信装置6に切断要求を送信する(ステップS815)。切断要求を受信した通信装置6は、センタ装置4に切断応答を返信する(ステップS816)。その後、センタ装置4と通信装置6の間の通信接続が切断される。
次に、第5の実施形態による通信装置5の詳細について説明する。なお、通信装置5及び通信装置6の構成は同じであるため、以下では代表して通信装置5について説明する。第5の実施形態による通信装置5の構成は、第4の実施形態による通信装置5の各部のうち、制御部56の機能が一部相違する。
自装置情報送信手段562は、発信の際または着信の際、センタ装置4からの装置位置情報の取得要求を受信したとき、通信装置5の装置位置情報を位置測定部54から取得し、自装置の識別情報とともにセンタ装置4に送信する。
判定手段564は、センタ装置4からの切断要求に従って通信を切断する。
次に、第5の実施形態によるセンタ装置4の詳細について説明する。第5の実施形態によるセンタ装置4の構成は、第4の実施形態によるセンタ装置4の各部のうち、IP通信処理部42および制御部46の機能が一部相違する。
IP通信処理部42は、SIP等のプロトコルに従ったIP電話通信を行うためのインターフェース回路をさらに有する。そして、ゲートウェイサーバを介して通信装置5が送信した音声データのIPパケットを受信し、ゲートウェイサーバを介して通信装置6に転送する。さらに、ゲートウェイサーバを介して通信装置6が送信した音声データのIPパケットを受信し、ゲートウェイサーバを介して通信装置5に転送する。
また、IP通信処理部42は、IPネットワーク11を介して通信装置5又は通信装置6から受信した、発信要求、着信応答、切断応答、識別情報及び装置位置情報を制御部46に送信する。また、IP通信処理部42は、制御部46の制御に従って発信要求、着信応答及び切断要求をIPネットワーク11を介して通信装置5又は通信装置6に送信する。
制御部46は、設定手段461、装置情報取得手段462、判定手段463のほか、通信装置5と通信装置6との間の音声通信を転送する処理を実行する中継機能を有する。制御部46は、通信装置5から発信要求を受信すると、IP通信処理部42を介して通信装置5に着信応答を送信するとともに、発信先に指定されている通信装置6に発信要求を送信する。そして、通信装置6から着信応答を受信すると、IP通信処理部42に転送処理を実行させて通信装置5と通信装置6との間の音声通信を擬似的に接続し、通信装置5から受信した音声データを通信装置6に転送し、通信装置6から受信した音声データを通信装置5に転送する。
装置情報取得手段462は、IP通信処理部42を介して通信装置5及び通信装置6から識別情報及び装置位置情報を取得する。装置情報取得手段462は、通信装置5と通信装置6との間の通信中継が開始されると、通信装置5及び通信装置6に対して装置位置情報の取得要求を送信する。そして、返信された通信装置5の装置位置情報、通信装置6の装置位置情報を、それぞれの識別情報に対応付けて記憶部45に記憶する。
判定手段463は、第4の実施形態と同様、記憶部45に記憶されている時間テーブルを参照し、通信装置5および通信装置6の装置位置情報に基づいて通信許可時間を決定する。また、判定手段463は、通信装置5と通信装置6の通信の接続を開始してからの時間を計時し、決定した通信許可時間が経過したとき、通信装置5と通信装置6との間の音声通信の通信中継を終了して各通信装置間の通話状態を切断するとともに、通信装置5及び通信装置6へ切断要求を送信させて通信装置5及び通信装置6との通信を切断する。
以上説明してきたように、第5の実施形態による通信システムでは、センタ装置が、二台の通信装置とそれぞれ接続して通信装置間の音声信号の中継処理を行い、通信装置が存在する位置に基づいて通信許可時間を決定する。そして、通話許可時間が経過すると、各通信装置間の音声信号の中継を終了し、通話状態を切断する。これにより、第1の実施形態と同様に、通信装置を用いた通話時間を場所に応じて適切に制限することができる。
なお、第4の実施形態と同様、第2の実施形態の構成又は第3の実施形態の構成を第5の実施形態においても適用することができる。
さらに、第4の実施形態と同様、発信側の通信装置5または着信側の通信装置6のいずれか一方の位置情報のみ用いて通信許可時間を決定する構成、通信装置5、6の位置の変化を継続監視して通信許可時間を更新する構成、通信装置5,6にて通信許可時間を表示する構成など、幾多の変形例が適用可能である。
このように、当業者は、本発明の範囲内で、実施される形態に合わせて様々な変更を行うことができる。例えば、第1の実施形態から第5の実施形態では、屋外にいる警備員が所持する通信装置と同じく屋外にいる警備員が所持する通信装置との間、またはセンタ装置と屋外にいる警備員が所持する通信装置と間の通信接続に関して説明してきたが、施設内に警備員が常駐する常駐サービスに適用してもよい。例えば、建物内にて出入口等の所定の場所で不審者を監視したり建物内の所定場所を巡回しながら監視する警備員の所持する通信装置と同じ建物内に設けられた防災本部との間の通信接続に適用してもよい。この場合、防災本部にセンタ装置が設置され、通信方法はより適切なものを選択するものとする。
なお、上記に説明した各実施形態では、着信側または発信側の通信装置の位置に応じて通信の接続を行う例について説明したが、110番(警察)、118番(海上保安)、119番(消防)などのいわゆる緊急特番については例外として無条件に発信を可能としてよい。
1 警備システム
2、3 警備装置
4 センタ装置
5、6 通信装置
41、51 通信処理部
45、55 記憶部
46、56 制御部
461 設定手段
462 装置情報取得手段
463 判定手段
561 設定手段
562 自装置情報送信手段
563 相手装置情報受信手段
564 判定手段

Claims (33)

  1. 通信回線を介して相手通信装置と音声通信を行う通信装置であって、
    当該通信装置が存在する位置を示す自装置位置を取得する位置測定部と、
    位置ごとに、当該位置において通話可能な時間を示す通信可能時間を記憶する記憶部と、
    前記相手通信装置と通話を開始してから前記自装置位置における前記通信可能時間が経過すると、当該通話を終了する制御部と、
    を有することを特徴とした通信装置。
  2. 前記制御部は、前記相手通信装置から当該相手通信装置が存在する位置を示す相手装置位置を受信し、前記相手装置位置における第1の通信可能時間が前記自装置位置における第2の通信可能時間より短い場合、前記通話を開始してから前記第1の通信可能時間が経過すると当該通話を終了する、請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記制御部は、前記相手通信装置から当該相手通信装置が通話可能な時間を示す第1の通信可能時間を受信し、前記第1の通信可能時間が前記自装置位置における第2の通信可能時間より短い場合、前記通話を開始してから前記第1の通信可能時間が経過すると当該通話を終了する、請求項1に記載の通信装置。
  4. 通信回線を介して相手通信装置と音声通信を行う通信装置であって、
    位置ごとに、当該位置において通話可能な時間を示す通信可能時間を記憶する記憶部と、
    前記相手通信装置から当該相手通信装置が存在する位置を示す相手装置位置を受信し、前記通信処理部が前記相手通信装置と通話を開始してから前記相手装置位置における前記通信可能時間が経過すると、当該通話を終了する制御部と、
    を有することを特徴とした通信装置。
  5. 通信回線を介して相手通信装置との音声通信を行う通信処理部と、位置ごとに、当該位置において通話可能な時間を示す通信可能時間を記憶する記憶部と、を有する通信装置における通信制御方法であって、
    前記通信装置が存在する位置を示す自装置位置を取得するステップと、
    前記自装置位置における前記通話可能時間を特定するステップと、
    前記相手通信装置と通話を開始してから前記特定した通信可能時間が経過すると当該通話を終了するステップと、
    を含むことを特徴とした通信制御方法。
  6. 通信回線を介して相手通信装置との音声通信を行う通信処理部と、位置ごとに、当該位置において通話することができる時間を示す通信可能時間を記憶する記憶部と、を有する通信装置における通信制御方法であって、
    前記相手通信装置から当該相手通信装置が存在する位置を示す相手装置位置を受信するステップと、
    前記相手装置位置における前記通話可能時間を特定するステップと、
    前記相手通信装置と通話を開始してから前記特定した通信可能時間が経過すると当該通話を終了するステップと、
    を含むことを特徴とした通信制御方法。
  7. 通信回線を介して相手通信装置との音声通信を行う通信処理部と、位置ごとに、当該位置において通話することができる時間を示す通信可能時間を記憶する記憶部と、を有する通信装置に実行させる通信制御プログラムであって、
    前記通信装置が存在する位置を示す自装置位置を取得する処理と、
    前記自装置位置における前記通話可能時間を特定する処理と、
    前記相手通信装置と通話を開始してから前記特定した通信可能時間が経過すると当該通話を終了する処理と、
    を前記通信装置に実行させる命令を含むことを特徴とした通信制御プログラム。
  8. 通信回線を介して相手通信装置との音声通信を行う通信処理部と、位置ごとに、当該位置において通話可能な時間を示す通信可能時間を記憶する記憶部と、を有する通信装置に実行させる通信制御プログラムであって、
    前記相手通信装置から当該相手通信装置が存在する位置を示す相手装置位置を受信する処理と、
    前記相手装置位置における前記通話可能時間を特定する処理と、
    前記相手通信装置と通話を開始してから前記特定した通信可能時間が経過すると当該通話を終了する処理と、
    を前記通信装置に実行させる命令を含むことを特徴とした通信制御プログラム。
  9. 通信回線を介して音声通信を行う第1の通信装置及び第2の通信装置を有する通信システムであって、
    前記第2の通信装置は、
    当該第2の通信装置が存在する位置を示す第2の装置位置を取得する位置測定部と、
    前記取得した第2の装置位置を前記第1の通信装置に送信する制御部を有し、
    前記第1の通信装置は、
    当該第1の通信装置が存在する位置を示す第1の装置位置を取得する位置測定部と、
    位置ごとに、当該位置において通話可能な時間を示す通信可能時間を記憶する記憶部と、
    前記第2の通信装置から前記第2の装置位置を受信し、前記第2の装置位置における第2の通信可能時間が前記第1の装置位置における第1の通信可能時間より短い場合、前記第2の通信装置と通話を開始してから前記第2の通信可能時間が経過すると当該通話を終了し、前記第2の通信可能時間が前記第1の通信可能時間以上である場合、前記通話を開始してから前記第1の通信可能時間が経過すると当該通話を終了する制御部と、
    を有することを特徴とした通信システム。
  10. 通信回線を介して音声通信を行う第1の通信装置及び第2の通信装置を有する通信システムであって、
    前記第2の通信装置は、
    当該第2の通信装置が存在する位置を示す第2の装置位置を取得する位置測定部と、
    位置ごとに、当該位置において通話可能な時間を示す通信可能時間を記憶する記憶部と、
    前記取得した第2の装置位置における第2の通信可能時間を前記第1の通信装置に送信する制御部を有し、
    前記第1の通信装置は、
    当該第1の通信装置が存在する位置を示す第1の装置位置を取得する位置測定部と、
    位置ごとに、当該位置において通話可能な時間を示す通信可能時間を記憶する記憶部と、
    前記第2の通信装置から前記第2の通信可能時間を受信し、前記第2の通信可能時間が前記第1の装置位置における第1の通信可能時間より短い場合、前記第2の通信装置と通話を開始してから前記第2の通信可能時間が経過すると当該通話を終了し、前記第2の通信可能時間が前記第1の通信可能時間以上である場合、前記通話を開始してから前記第1の通信可能時間が経過すると当該通話を終了する制御部と、
    を有することを特徴とした通信システム。
  11. 通信回線を介して相手通信装置と音声通信を行う通信装置であって、
    近距離無線装置と近距離無線により通信を行う近距離通信部と、
    少なくとも、前記近距離無線装置と通信可能な状態における通話可能な時間を示す第1の通信可能時間と、前記通信可能でない状態における通話可能な時間を示す前記第1の通信可能時間より短い第2の通信可能時間を記憶する記憶部と、
    前記相手通信装置と通話を開始してから、前記近距離無線装置との通信状態に応じて特定される前記第1または第2の通信可能時間が経過すると当該通話を終了する制御部と、
    を有することを特徴とした通信装置。
  12. 前記制御部は、前記相手通信装置から当該相手通信装置が第2の近距離無線装置と近距離無線により通信可能な状態であるか否かを示す相手通信状態を受信し、前記相手通信状態が前記通信可能でない状態を示す場合、前記第1の近距離無線装置との通信状態にかかわらず、前記相手通信装置と通話を開始してから前記第2の通信可能時間が経過すると当該通話を終了する、請求項11に記載の通信装置。
  13. 通信回線を介して相手通信装置と音声通信を行う通信装置であって、
    少なくとも、近距離無線装置と通信可能な状態における通話可能な時間を示す第1の通信可能時間と、前記通信可能でない状態における通話可能な時間を示す前記第1の通信可能時間より短い第2の通信可能時間を記憶する記憶部と、
    前記相手通信装置から当該相手通信装置が前記近距離無線装置と近距離無線により通信可能な状態であるか否かを示す相手通信状態を受信し、前記相手通信装置と通話を開始してから、前記相手通信状態に応じて特定される前記第1または第2の時間が経過すると当該通話を終了する制御部と、
    を有することを特徴とした通信装置。
  14. 通信回線を介して相手通信装置との音声通信を行う通信処理部と、近距離無線装置と近距離無線により通信を行う近距離通信部と、を有する通信装置における通信制御方法であって、
    前記近距離無線装置と近距離無線により通信可能な状態であるか否か判定するステップと、
    前記近距離無線装置と通信可能な状態のとき、前記相手通信装置と通話可能な通信可能時間として第1の時間を設定し、通信可能でない状態のときには、前記通信可能時間として前記第1の時間より短い第2の時間を設定するステップと、
    前記相手通信装置と通話を開始してから、前記通信状態に応じて設定された前記第1または第2の時間が経過すると当該通話を終了するステップと、
    を含むことを特徴とした通信制御方法。
  15. 通信回線を介して相手通信装置との音声通信を行う通信処理部を有する通信装置における通信制御方法であって、
    前記相手通信装置から、当該相手通信装置が近距離無線装置と近距離無線により通信可能な状態であるか否かを示す相手通信状態を受信するステップと、
    前記受信した相手通信状態が通信可能な状態であることを示すとき、前記相手通信装置と通話可能な通信可能時間として第1の時間を設定し、前記相手通信状態が通信可能でない状態を示すとき、前記通信可能時間として前記第1の時間より短い第2の時間を設定するステップと、
    前記相手通信装置と通話を開始してから、前記相手通信状態に応じて設定された前記第1の時間または第2の時間が経過すると当該通話を終了するステップと、
    を含むことを特徴とした通信制御方法。
  16. 通信回線を介して相手通信装置との音声通信を行う通信処理部と、近距離無線装置と近距離無線により通信を行う近距離通信部と、を有する通信装置に実行させる通信制御プログラムであって、
    前記近距離無線装置と近距離無線により通信可能な状態であるか否か判定する処理と、
    前記近距離無線装置と通信可能なとき、前記相手通信装置と通話可能な通信可能時間として第1の時間を設定し、通信可能でない状態のときには、前記通信可能時間として前記第1の時間より短い第2の時間を設定する処理と、
    前記相手通信装置と通話を開始してから、前記通信状態に応じて設定された前記第1または第2の時間が経過すると当該通話を終了する処理と、
    を前記通信装置に実行させる命令を含むことを特徴とした通信制御プログラム。
  17. 通信回線を介して相手通信装置との音声通信を行う通信処理部を有する通信装置に実行させる通信制御プログラムであって、
    前記相手通信装置から、当該相手通信装置が近距離無線装置と近距離無線により通信可能な状態であるか否かを示す相手通信状態を受信する処理と、
    前記受信した相手通信状態が通信可能な状態であることを示すとき、前記相手通信装置と通話可能な通信可能時間として第1の時間を設定し、前記相手通信状態が通信可能でない状態を示すとき、前記通信可能時間として前記第1の時間より短い第2の時間を設定する処理と、
    前記相手通信装置と通話を開始してから、前記相手通信状態に応じて設定された前記第1の時間または第2の時間が経過すると当該通話を終了する処理と、
    を前記通信装置に実行させる命令を含むことを特徴とした通信制御プログラム。
  18. 通信回線を介して音声通信を行う第1の通信装置及び第2の通信装置を有する通信システムであって、
    前記第2の通信装置は、
    第2の近距離無線装置と近距離無線により通信を行う近距離通信部と、
    当該第2の通信装置が前記第2の近距離無線装置と近距離無線により通信可能な状態であるか否かを示す第2の通信状態を前記第1の通信装置に送信する制御部と、を有し、
    前記第1の通信装置は、
    第1の近距離無線装置と近距離無線により通信を行う近距離通信部と、
    少なくとも、前記近距離無線装置と通信可能な状態における通話可能な時間を示す第1の通信可能時間、通信可能でない状態における通話可能な時間を示す前記第1の通信可能時間より短い第2の通信可能時間を記憶する記憶部と、
    前記第2の通信装置から前記第2の通信状態を受信し、前記第1の近距離無線装置との通信状態および前記受信した第2の通信状態が前記通信可能な状態を示す場合、前記第2の通信装置と通話を開始してから前記第1の時間が経過すると当該通話を終了し、前記第1の近距離無線装置との通信状態または前記受信した第2の通信状態が前記通信可能でない状態を示す場合、前記第2の通信装置と通話を開始してから前記第2の時間が経過すると当該通話を終了する制御部と、
    を有することを特徴とした通信システム。
  19. 通信回線を介して通信装置と通信処理を行う通信処理部と、
    位置ごとに、当該位置において通話可能な時間を示す通信可能時間を記憶する記憶部と、
    前記通信装置から当該通信装置が存在する位置を示す装置位置を取得する位置取得部と、
    前記装置位置における前記通信可能時間を特定して前記通信装置へ送信する判定部と、
    を有することを特徴としたセンタ装置。
  20. 前記位置取得部は、さらに、前記通信装置が音声通信を行う相手通信装置から、当該相手通信装置が存在する位置を示す相手装置位置を取得し、
    前記判定部は、前記相手装置位置における第1の通信可能時間および前記装置位置における第2の通信可能時間を特定し、前記第1の通信可能時間および前記第2の通信可能時間のうち短い方の時間を前記通信装置へ送信する、請求項19に記載のセンタ装置。
  21. 通信回線を介して第1の通信装置及び第2の通信装置との通信処理を行う通信処理部と、
    位置ごとに、当該位置において通話可能な時間を示す通信可能時間を記憶する記憶部と、
    前記第1の通信装置から当該第1の通信装置が存在する位置を示す装置位置を取得する位置取得部と、
    前記装置位置における前記通信可能時間を特定し、前記第1の通信装置が音声通信を行う前記第2の通信装置に当該特定した通信可能時間を送信する判定部と、
    を有することを特徴としたセンタ装置。
  22. 通信回線を介して通信装置との通信処理を行う通信処理部と、位置ごとに、当該位置において通話可能な時間を示す通信可能時間を記憶する記憶部と、を有するセンタ装置における通信制御方法であって、
    前記通信装置から当該通信装置が存在する位置を示す装置位置を取得するステップと、
    前記装置位置における前記通信可能時間を特定するステップと、
    前記特定した通信可能時間を前記通信装置へ送信するステップと、
    を含むことを特徴とした通信制御方法。
  23. 通信回線を介して第1の通信装置及び第2の通信装置との通信処理を行う通信処理部と、位置ごとに、当該位置において通話可能な時間を示す通信可能時間を記憶する記憶部と、を有するセンタ装置における通信制御方法であって、
    前記第1の通信装置から当該第1の通信装置が存在する位置を示す装置位置を取得するステップと、
    前記装置位置における前記通信可能時間を特定するステップと、
    前記特定した通信可能時間を前記第1の通信装置が音声通信を行う前記第2の通信装置へ送信するステップと、
    を含むことを特徴とした通信制御方法。
  24. 通信回線を介して通信装置との通信処理を行う通信処理部と、位置ごとに、当該位置において通話可能な時間を示す通信可能時間を記憶する記憶部と、を有するセンタ装置に実行させる通信制御プログラムであって、
    前記通信装置から当該通信装置が存在する位置を示す装置位置を取得する処理と、
    前記装置位置における前記通信可能時間を特定する処理と、
    前記特定した通信可能時間を前記通信装置へ送信する処理と、
    を前記通信装置に実行させる命令を含むことを特徴とした通信制御プログラム。
  25. 通信回線を介して第1の通信装置及び第2の通信装置との通信処理を行う通信処理部と、位置ごとに、当該位置において通話可能な時間を示す通信可能時間を記憶する記憶部と、を有するセンタ装置に実行させる通信制御プログラムであって、
    前記第1の通信装置から当該第1の通信装置が存在する位置を示す装置位置を取得する処理と、
    前記装置位置における前記通信可能時間を特定する処理と、
    前記特定した通信可能時間を前記第1の通信装置が音声通信を行う前記第2の通信装置へ送信する処理と、
    を前記通信装置に実行させる命令を含むことを特徴とした通信制御プログラム。
  26. 音声通信を行う第1の通信装置及び第2の通信装置と、通信回線を介して前記第1及び第2の通信装置と通信するセンタ装置とを有する通信システムであって、
    前記第1の通信装置及び第2の通信装置の一方は、
    当該通信装置が存在する位置を示す装置位置を取得する位置測定部を有し、前記取得した装置位置を前記センタ装置に送信し、
    前記センタ装置は、
    位置ごとに、当該位置において通話することができる時間を示す通信可能時間を記憶する記憶部と、
    前記第1の通信装置または第2の通信装置から前記装置位置を取得する位置取得部と、
    前記装置位置における前記通信可能時間を特定して前記1の通信装置へ送信する判定部と、を有し、
    前記第1の通信装置は、
    前記センタ装置から前記通信可能時間を受信し、前記第2の通信装置と通話を開始してから前記通信可能時間が経過すると当該通話を終了する制御部を有することを特徴とした通信システム。
  27. 前記第1の通信装置及び第2の通信装置の他方は、
    当該通信装置が存在する位置を示す装置位置を取得する位置測定部を有し、前記取得した装置位置を前記センタ装置に送信し、
    前記位置取得部は、前記第1の通信装置および第2の通信装置からそれぞれ前記装置位置を取得し、
    前記判定部は、前記第1の通信装置の装置位置における第1の通信可能時間および前記第2の通信装置の装置位置における第2の通信可能時間を特定し、前記第1の通信可能時間および前記第2の通信可能時間のうち短い方の時間を前記通信装置へ送信する、請求項26に記載の通信システム。
  28. 通信回線を介して第1の通信装置及び第2の通信装置との通信処理を行う通信処理部と、
    位置ごとに、当該位置において通話可能な時間を示す通信可能時間を記憶する記憶部と、
    前記通信処理部を介して、前記第1の通信装置と前記第2の通信装置との間で音声通信を中継する処理を実行する中継処理部と、
    前記第1の通信装置から当該第1の通信装置が存在する位置を示す第1の装置位置を取得する位置取得部と、
    前記第1の通信装置と前記第2の通信装置との音声通信を中継開始してから、前記第1の装置位置における第1の通信可能時間が経過すると当該音声通信の中継を終了させる判定部と、
    を有することを特徴としたセンタ装置。
  29. 前記位置取得部は、さらに、前記第2の通信装置から当該第2の通信装置が存在する位置を示す第2の装置位置を取得し、
    前記判定部は、前記第2の装置位置における第2の通信可能時間が前記第1の通信可能時間より短い場合、前記第1の通信装置と前記第2の通信装置との音声通信を中継開始してから前記第2の通信可能時間が経過すると当該音声通信の中継を終了させる、請求項28に記載のセンタ装置。
  30. 通信回線を介して第1の通信装置及び第2の通信装置との通信処理を行う通信処理部と、位置ごとに、当該位置において通話可能な時間を示す通信可能時間を記憶する記憶部と、を有するセンタ装置における通信制御方法であって、
    前記第1の通信装置から当該第1の通信装置が存在する位置を示す第1の装置位置を取得するステップと、
    前記第1の装置位置における前記通信可能時間を特定するステップと、
    前記通信処理部を介して、前記第1の通信装置と前記第2の通信装置の間における音声通信の中継処理を実行するステップと、
    前記中継処理を開始してから前記特定した通信可能時間が経過すると当該中継処理を終了して前記第1の通信装置と前記第2の通信装置の間の音声通信を切断するステップと、
    を含むことを特徴とした通信制御方法。
  31. 通信回線を介して第1の通信装置及び第2の通信装置との通信処理を行う通信処理部と、位置ごとに、当該位置において通話可能な時間を示す通信可能時間を記憶する記憶部と、を有するセンタ装置に実行させる通信制御プログラムであって、
    前記第1の通信装置から当該第1の通信装置が存在する位置を示す第1の装置位置を取得する処理と、
    前記第1の装置位置における前記通信可能時間を特定する処理と、
    前記通信処理部を介して、前記第1の通信装置と前記第2の通信装置の間における音声通信の中継処理を実行する処理と、
    前記中継処理を開始してから前記特定した通信可能時間が経過すると当該中継処理を終了して前記第1の通信装置と前記第2の通信装置の間の音声通信を切断する処理と、
    を前記通信装置に実行させる命令を含むことを特徴とした通信制御プログラム。
  32. 音声通信を行う第1の通信装置及び第2の通信装置と、通信回線を介して前記第1及び第2の通信装置と通信するセンタ装置とを有する通信システムであって、
    前記第1の通信装置は、
    当該第1の通信装置が存在する位置を示す第1の装置位置を取得する位置測定部を有し、前記取得した第1の装置位置を前記センタ装置に送信し、
    前記センタ装置は、
    前記第1の通信装置及び前記第2の通信装置との通信処理を行う通信処理部と、
    位置ごとに、当該位置において通話可能な時間を示す通信可能時間を記憶する記憶部と、
    前記通信処理部を介して、前記第1の通信装置と当該通信装置の通信相手である前記第2の通信装置との間で音声通信を中継する処理を実行する中継処理部と、
    前記第1の通信装置から前記第1の装置位置を取得する位置取得部と、
    前記第1の通信装置と前記第2の通信装置との音声通信を中継開始してから、前記第1の装置位置における第1の通信可能時間が経過すると当該音声通信の中継を終了させる判定部と、
    を有することを特徴とした通信システム。
  33. 前記第2の通信装置は、
    当該第2の通信装置が存在する位置を示す第2の装置位置を取得する位置測定部を有し、前記取得した第2の装置位置を前記センタ装置に送信し、
    前記位置取得部は、さらに、前記第2の通信装置から前記第2の装置位置を取得し、
    前記判定部は、前記第2の装置位置における第2の通信可能時間が前記第1の通信可能時間より短い場合、前記第1の通信装置と前記第2の通信装置との音声通信を中継開始してから前記第2の通信可能時間が経過すると当該音声通信の中継を終了させる、請求項32に記載のセンタ装置。
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