JP2022150649A - 印刷制御装置、印刷制御方法、及び、プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】用紙を排紙するか否かの排紙モードをユーザが選択できる印刷制御方法及び印刷制御装置を提供する。【解決手段】印刷装置で実行される印刷の指示を行う印刷制御装置は、印刷した用紙を排紙する第1の排紙モードと、印刷した用紙を排紙せずに印刷装置で保持させる第2の排紙モードとを、ユーザの操作に応じて選択する選択手段と、選択手段により選択された排紙モードで、印刷装置による印刷を実行させるように制御する制御手段と、を有する【選択図】図3
Description
本発明は、印刷装置における排紙処理を制御する制御方法に関する。
近年、いつでもどこでも写真を印刷できるように、持ち運べる小型印刷装置が普及してきている。小型化のために排紙トレイを設けない場合、印刷終了時に印刷物が落下して汚してしまったり、散乱してしまうことを防ぐため、印刷が終わっても完全に排紙せずに排紙口で印刷物を保持することが可能な印刷装置がある。このような印刷装置ではユーザが手で印刷物を取り除くことにより、次の印刷を行うことができる。
特許文献1は、長尺用紙用の排紙トレイを設けていない画像形成装置において、長尺用紙へ印刷する際には、印刷後に長尺用紙を完全に排出せずに、画像形成装置の排紙ローラまたは反転ローラによって用紙後端を挟持した状態で画像形成動作を停止させることが記載されている。
特許文献1に記載の技術では、通常の排紙トレイは設けられているため、用紙を完全に排紙するか、それとも完全に排紙せずに用紙後端を保持して停止するかを、用紙の種別に応じて自動的に切り替えている。そのため、完全に排紙するか否かをユーザが選択することはできなかった。
そこで、本発明は、用紙を排紙するか否かの排紙モードをユーザが選択できる印刷制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の印刷制御装置は、
印刷した用紙を排紙する第1の排紙モードと、印刷した用紙を排紙せずに印刷装置で保持させる第2の排紙モードとを、ユーザの操作に応じて選択する選択手段と、選択手段により選択された排紙モードで、印刷装置による印刷を実行させるように制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
印刷した用紙を排紙する第1の排紙モードと、印刷した用紙を排紙せずに印刷装置で保持させる第2の排紙モードとを、ユーザの操作に応じて選択する選択手段と、選択手段により選択された排紙モードで、印刷装置による印刷を実行させるように制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、用紙を排紙するか否かの排紙モードをユーザが選択可能な印刷制御方法を提供できる。
以下に、本発明を実施するための形態について、添付の図面を用いて詳細に説明する。
なお、以下に説明する実施の形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されてもよい。また、各実施の形態を適宜組み合せることも可能である。
<印刷装置の構成>
図1(a)は、本発明に係る印刷装置の概略構成ブロック図を示す。
図1(a)は、本発明に係る印刷装置の概略構成ブロック図を示す。
図1(a)に示す印刷装置100において、CPU101,内部記憶装置102、メモリ103、操作部104、表示部105、通信部106、給紙部107、印画部108および排紙部109が、内部バス110に接続する。内部バス110に接続される各部は、内部バス110を介して互いにデータのやりとりを行うことができる。
内部記憶装置102には、CPU101が動作するための各種プログラム等のデータが格納される。CPU101は、内部記憶装置102に格納されるプログラムに従い、メモリ103をワークメモリとして使用して、印刷装置100の各部を制御する。
操作部104は、印刷装置100に対する指示(電源オンなど)をユーザから受け付けるために用いられる。表示部105は、電源が入ると点灯する。
通信部106は、外部装置と接続するためのインターフェースである。通信部106は、有線通信、あるいは無線通信で外部機器と接続することができ、外部機器と相互に情報をやり取りすることができる。ここで、有線通信としては、例えば、USBケーブル、LANケーブル、或いはHDMI(登録商標)ケーブルなどを介しての通信が、無線通信としては、例えばIEEE802.11の規格に従った、いわゆる無線LANなどを用いた通信があげられる。本実施形態では、CPU101が、通信部106を介し、無線LANでスマートフォン200と接続し、スマートフォン200から送信される指示および画像データに基づき印刷を行う。
本実施形態における印刷装置100は、アクセスポイントの一種ではあるが、より機能が限定された簡易的なアクセスポイント(以下、簡易AP)として動作することも可能である。印刷装置100が簡易APとして動作すると、印刷装置100は自身でネットワークを形成する。印刷装置100の周辺の装置は、印刷装置100をAPと認識し、印刷装置100が形成したネットワークに参加することが可能となる。
給紙部107は印画紙を収容しており、CPU101の制御に基づき印画紙を印画部108に搬送する。印画部108は、CPU101の制御に基づき給紙部107より搬送された印画紙に指定の画像を印刷する。
排紙部109は、印刷した印画紙を排紙口へと排紙する。但し、排紙部109は、CPU101の制御に基づき印刷した印画紙を完全に排紙せず、排紙口に印画紙を保持した状態とすることもできるし、印画紙を完全に排紙することもできる。印画紙を完全に排紙せず、排紙口に保持した状態とした場合は、ユーザが手動で印画紙を取り除くことで、完全に排紙することが可能となる。
図1(b)は、本発明に係る印刷装置の一実施例の外観図である。電源ボタン104aは、前述の操作部104に含まれる操作部材である。印刷装置100の電源オン状態を示す状態LED105aは、前述の表示部105に含まれる表示部材である。また、排紙口109aは、前述の排紙部109に含まれる排紙部材である。なお、本実施例の印刷装置100は昇華型プリンタであり、印画紙を4往復させて、イエロー・マゼンタ・シアン・オーバーコートを順に転写して印刷していく。このとき、オーバーコートの転写が完了すると印刷が完了となり、排紙部109に印画紙を保持した状態にすることが可能である。
<スマートフォンの構成>
図2は、本実施形態の情報処理装置の一例であるスマートフォン200の構成例を示すブロック図である。なお、ここでは印刷装置100に印刷を指示する情報処理装置の一例としてスマートフォンについて述べるが、情報処理装置はこれに限られない。例えば、携帯型のメディアプレーヤやいわゆるタブレットデバイス、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置であってもよい。なお、本実施形態の情報処理装置は、印刷装置で実行される印刷の指示を行うため、印刷制御装置として機能する。
図2は、本実施形態の情報処理装置の一例であるスマートフォン200の構成例を示すブロック図である。なお、ここでは印刷装置100に印刷を指示する情報処理装置の一例としてスマートフォンについて述べるが、情報処理装置はこれに限られない。例えば、携帯型のメディアプレーヤやいわゆるタブレットデバイス、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置であってもよい。なお、本実施形態の情報処理装置は、印刷装置で実行される印刷の指示を行うため、印刷制御装置として機能する。
制御部201は、入力された信号や、後述のプログラムに従ってスマートフォン200の各部を制御する。なお、制御部201が装置全体を制御する代わりに、複数のハードウェアが処理を分担することで、装置全体を制御してもよい。
撮像部202は、撮像部202に含まれるレンズで結像された被写体光を電気信号に変換し、ノイズ低減処理などを行いデジタルデータを画像データとして出力する。撮像した画像データはバッファメモリに蓄えられた後、制御部201にて所定の演算を行い、記録媒体210に記録される。
不揮発性メモリ203は、電気的に消去・記録可能な不揮発性のメモリであり、制御部201で実行される各種プログラム等が格納される。印刷装置100と通信するためのプログラムも不揮発性メモリ203に保持され、印刷アプリケーションとしてインストールされているものとする。なお、本実施形態におけるスマートフォン200の処理は、印刷アプリケーションにより提供されるプログラムを読み込むことにより実現される。なお、印刷アプリケーションはスマートフォン200にインストールされたOSの基本的な機能を利用するためのプログラムを有しているものとする。なお、スマートフォン200のOSが本実施形態における処理を実現するためのプログラムを有していてもよい。
作業用メモリ204は、撮像部202で生成された画像データを一時的に保存するバッファメモリや、表示部206の画像表示用メモリや、制御部201の作業領域等として使用される。
操作部205は、スマートフォン200に対する指示をユーザから受け付けるために用いられる。操作部205は例えば、ユーザがスマートフォン200の電源のON/OFFを指示するための電源ボタンや、表示部206に形成されるタッチパネルなどの操作部材を含む。
表示部206は、画像データの表示、対話的な操作のための文字表示などを行う。なお、表示部206は必ずしもスマートフォン200が内蔵する必要はない。スマートフォン200は表示部206と接続することができ、表示部206の表示を制御する表示制御機能を少なくとも有していればよい。
記録媒体210は、撮像部202から出力された画像データを記録することができる。記録媒体210は、スマートフォン200に着脱可能なように構成してもよいし、スマートフォン200に内蔵されていてもよい。すなわち、スマートフォン200は少なくとも記録媒体210にアクセスする手段を有していればよい。
通信部211は、外部装置と接続するためのインターフェースである。制御部201は、通信部211を制御することで外部装置との無線通信を実現する。本実施形態においてスマートフォン200は、通信部211を介して、印刷装置100とデータのやりとりを行うことができる。また、通信部211は印刷装置100と無線LANで通信するためのインターフェースを含み、スマートフォン200は無線LANのインフラストラクチャモードにおけるスレーブ装置として動作することが可能であり、印刷装置100を含む周辺のAPが形成するネットワークに参加することが可能である。
公衆網接続部212は、公衆無線通信を行う際に用いられるインターフェースである。スマートフォン200は、公衆網接続部212を介して、他の機器と通話をしたり、データ通信をすることができる。通話の際には、制御部201はマイク213およびスピーカ214を介して音声信号の入力と出力を行う。
次に、印刷装置100とスマートフォン200の無線LAN接続について説明する。
印刷装置100とスマートフォン200は、通信部106、通信部211を介して無線接続され、双方向の通信を行う。本実施形態において、具体的には、印刷装置100が簡易アクセスポイント(簡易AP)として動作し、無線LANネットワークを形成する。印刷装置100は簡易APとして動作すると、ビーコン信号の定期的な送信を開始する。スマートフォン200はビーコン信号を検知し、印刷装置100が形成した無線LANネットワークに参加する。その後、スマートフォン200上で動作する印刷アプリケーションにより、互いの機器発見、機器の能力取得などを経て無線LANによるデータの送受信が可能な状態となる(機器間の通信を確立する)。
なお、印刷装置100とスマートフォン200の接続については、印刷装置100がアクセスポイントとなる以外にも、外部アクセスポイントが形成する無線LANネットワークに印刷装置100およびスマートフォン200が参加し、その無線LANネットワーク上で両者が通信するようになされてもよい。
本実施形態では、ユーザがスマートフォン200上で動作する印刷アプリケーションで印刷したい画像を選択し、印刷操作を行うことで、スマートフォン200に接続された印刷装置100が印刷アプリケーションの指示に基づき印刷を実行する。このときのスマートフォン200と印刷装置100の処理について、フローチャートを用いて詳細に説明する。
<スマートフォン200の処理>
図3はスマートフォン200の処理を示したフローチャートである。前述した方法により印刷装置100との接続が確立した状態とする。なお、以下に示す処理は、不揮発メモリ203に記憶されたプログラムに従って、スマートフォン200の制御部201が装置の各部を制御することにより実現される。つまり、特に記載がない限り、図3のフローチャートの各処理は、制御部201が実行することとなる。また、印刷装置100へのデータや指示等の送信、要求や通知などの受信は、通信部211及び制御部201により実行される。
図3はスマートフォン200の処理を示したフローチャートである。前述した方法により印刷装置100との接続が確立した状態とする。なお、以下に示す処理は、不揮発メモリ203に記憶されたプログラムに従って、スマートフォン200の制御部201が装置の各部を制御することにより実現される。つまり、特に記載がない限り、図3のフローチャートの各処理は、制御部201が実行することとなる。また、印刷装置100へのデータや指示等の送信、要求や通知などの受信は、通信部211及び制御部201により実行される。
ユーザが印刷アプリケーション上で印刷したい画像を選択すると、ステップS301でプリントプレビュー画面を表示する。ここでユーザは問題ないか確認した上で印刷を実行するためのプリントボタンを押下する。ステップS302ではプリントボタンが押下されるのを待って、押下されたと判断したらステップS303に進む。ステップS303ではユーザに指示された印刷枚数をカウントし、ステップS304で印刷装置100に対して状態の取得を要求する。印刷装置100の状態とは、印刷待機状態であるか、印刷中であるか、印刷完了後の排紙待ち状態であるかを含む。また、印刷中であればイエロー・マゼンタ・シアン・オーバーコートの内、どれを転写中であるかの状態を指す。それにより、マゼンタを転写中であれば、印刷中のプログレスとして4行程中の2工程目であることを印刷アプリケーション上に表示することができる。
続くステップS305で印刷装置100の状態が印刷中、または、印刷完了後の排紙待ち状態であればステップS306に進み、印刷処理を終了してステップS301のプリントプレビュー表示に戻る。
ステップS305で印刷装置100の状態が印刷待機状態であればステップS307に進み、印刷装置100とのセッションを確立する。本実施形態の印刷装置100は、複数の情報処理装置と同時に接続することができるが、セッションを確立した情報処理装置からしか印刷を指示することはできない。また、セッションを確立した情報処理装置以外の情報処理装置と同時にセッションを確立することはできない。
ステップS307でセッションを確立したら、ステップS308で複数枚印刷かどうかを判断し、複数枚印刷であればステップS309へ、一枚印刷であればステップS320へ進む。複数枚印刷の場合、ステップS309で排紙モードを選択するためのダイアログを表示する。ここでの排紙モードとは、印刷完了した印画紙を最後まで排紙する自動排紙モードと、最後まで排紙せずに排紙口で保持する保持モードの2つがある。ただし、自動排紙モードであっても、一回の印刷指示による最後の印画紙だけは、最後まで排紙せずに排紙口で保持する。つまりどちらのモードであっても、最後は手で取り除かなければ次の印刷指示が開始されないため、複数の印刷指示による印刷物が混ざってしまうことが無い。また、S308で、複数枚印刷ではなく、1枚印刷であると判断した場合は、ユーザに排紙モードの選択をさせずに、制御部201は、印刷装置100を保持モードで動作せるようにすると決定する。前述したように本実施形態の印刷装置100は基本的には保持モードで動作するため、排紙モードの指示は行わずにS320に進む。ステップS310でユーザが自動排紙モードを選択したと判断した場合、ステップS311に進み、自動排紙モードを選択しなかった場合はステップS320に進む。ステップS311では印刷装置100に対して通信部211を介して自動排紙モードを指示し、続くステップS312で印刷データを送信する。本実施形態では、基本的には印刷装置100は保持モードで動作する。そのため、自動排紙モードが選択され、自動排紙モードで動作させる場合には、印刷データの送信の度に、自動排紙モードの指示を送信するものとした。そして、印刷装置100を保持モードで動作せる場合は、排紙モードの指示を送信しないことにより保持モードでの印刷であることを印刷装置100に通知する構成とした。しかし、S309でユーザに選択された排紙モードを、通信部211を介して印刷装置100に送信するようにしてもよい。続いてステップS313で印刷装置100の状態を取得し、ステップS314で印刷プログレスを表示する。これは前述した通り、印刷中のイエロー・マゼンタ・シアン・オーバーコートの内、どれを転写中であるかの状態をプログレスとして印刷アプリケーション上に表示するということである。その際、何枚の印刷を指示した中で、何枚目の印刷中であるかを一緒に表示することで、ユーザにより印刷の進捗状況を知らせることができる。
続くステップS315では印刷装置100から印刷終了通知を受信したかを判断する。受信していなければステップS313に戻り、受信していればステップS316に進み、次の印刷が最後かどうかを判断する。次が最後でなければステップS311に戻って印刷を繰り返し、次が最後になったら、ステップS320に進む。ステップS320からステップS322までは、ステップS312からステップS314と同じ処理である。続くステップS323では印刷装置100から排紙要求を受信したかを判断する。この排紙要求は、保持モードで動作する印刷装置において1枚の印刷が完了し用紙が排紙されずに保持された状態となったことに応じて印刷装置100から送信されるものである。なお、保持モードにおいても、1枚の画像の印刷装置での印刷が完了すると、印刷終了通知が送信されるが、その後すぐに排紙要求も送信されるため、保持モードでは、印刷終了通知を受信したかの判定処理を省略している。この排紙要求が印刷装置100から送信された後、印刷装置から排紙OK通知が送信されるまでは、印刷装置100に用紙が保持されている状態であることを示し、ユーザに印刷装置100に保持されている用紙を手動で排紙させることを促すための通知でもある。S323で排紙要求を受信していと判定された場合は、1枚の印刷が完了していないためステップS321に戻る。排紙要求を受信していればステップS324に進み、印刷アプリケーション上に、印刷が完了した印画紙を手で取り除くことを促す排紙メッセージを表示部206に表示する。これにより、ユーザは印刷装置100の動作を見守っていなくても、手元の印刷アプリケーション上に適切なタイミングで排紙メッセージが表示されるため、待ち時間無く排紙を行うことができ、別の印刷指示による印刷物が混ざることがない。ステップS325で印刷装置100から排紙OK通知を受信するのを待ち、受信した場合にはステップS326に進む。ステップS326では全印刷が終了したかを判断し、終了していなければ自動排紙モードではない、印画紙を排紙口で保持するモードに該当し、ステップS320に戻る。終了したと判断すればステップS327に進んで全印刷終了通知を印刷装置100に送信し、ステップS328でセッションを切断して終了する。
<印刷装置100の処理>
図4は印刷装置100の処理を示したフローチャートである。前述した方法によりスマートフォン200との接続が確立した状態とする。なお、以下に示す処理は、内部記憶装置102に記憶されたプログラムに従って、印刷装置100のCPU101が装置の各部を制御することにより実現される。つまり、特に記載がない限り、図4のフローチャートの各処理は、CPU101が実行することとなる。また、スマートフォン200への要求や通知など送信や、データや指示等の受信は、通信部106及びCPU101により実行される。
図4は印刷装置100の処理を示したフローチャートである。前述した方法によりスマートフォン200との接続が確立した状態とする。なお、以下に示す処理は、内部記憶装置102に記憶されたプログラムに従って、印刷装置100のCPU101が装置の各部を制御することにより実現される。つまり、特に記載がない限り、図4のフローチャートの各処理は、CPU101が実行することとなる。また、スマートフォン200への要求や通知など送信や、データや指示等の受信は、通信部106及びCPU101により実行される。
ステップS401ではスマートフォン200から状態取得を要求されているかを判断する。これはスマートフォン200のフローチャートのステップS304に対応するものである。ステップS402で印刷装置100の状態が印刷中、または、印刷完了後の排紙待ち状態であればステップS403に進み、印刷装置100の状態をスマートフォン200に送信してステップS401に戻る。ステップS402で印刷装置100の状態が印刷待機状態であればステップS404に進み、スマートフォン200とのセッションを確立する。続くステップS405でスマートフォン200から自動排紙モードの指示があったかを判断する。自動排紙モードの指示があった場合のみ、ステップS406で自動排紙モードとして設定する。ステップS407では印刷データを受信したかを判断し、受信していなければステップS414へ、受信していればステップS408へ進んで印刷を開始する。印刷を開始した後、ステップS409で印刷装置100の状態取得要求があるのを待ち、状態取得要求があればステップS410で印刷装置100の状態をスマートフォン200に送信する。これはスマートフォン200のフローチャートのステップS313とステップS321に対応するものである。つまり、印刷の進捗状態を送信することで、印刷アプリケーション上に印刷プログレスを表示するためのものである。ステップS411では印刷が終了したかを判断し、終了していなければステップS409に戻る。終了していればステップS412に進んで、スマートフォン200に対し印刷終了通知を送信する。続いてステップS413では自動排紙モードかどうかを判断する。自動排紙モードであれば、つまりステップS406で自動排紙モードとして設定していれば、ステップS414に進み、自動排紙モードに設定していなければステップS416に進む。ステップS416ではスマートフォン200に対し、ユーザの手による排紙要求を送信する。ステップS417で、ユーザの手による排紙が行われるのを待って、排紙されたと判断したらステップS418でスマートフォン200に対し排紙OK通知を送信する。ステップS414に進んで、スマートフォン200から全印刷終了通知を受信したかを判断し、受信していなければステップS405に戻り、受信していればステップS415でセッションを切断して終了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、複数枚の印刷を印刷アプリケーション上で指示する際に、印刷が完了した印画紙を自動で最後まで排紙する自動排紙モードと、印刷が終わっても印画紙を完全に排紙せずに排紙口で保持するモードを選択できる。排紙口で保持する場合は、手動での排紙が必要なタイミングでメッセージを表示するようにした。自動排紙モードにすれば一枚毎に手で取り除く手間がかからず、また、全ての印刷が完了するまで待つ必要がない。また、排紙に関してどちらのモードを選んでも、一度の印刷指示における最後の印刷では、印画紙を排紙口で保持するようにした。そのため、異なる印刷指示の印刷物が混ざらず、仕分けする作業が不要であり、プライバシーや機密管理にも問題のない印刷制御方法を提供できる。
また、上述の実施形態においては、印刷装置と情報処理装置による印刷システムを例に説明した。しかし、印刷装置と情報処理装置(印刷制御装置)とにより構成される印刷システムではなく、情報処理装置(印刷制御装置)の構成及び機能を印刷装置に含めて、印刷装置単体で本発明を実現してもよい。その場合、上記の実施形態において情報処理装置(印刷制御装置)で実行した処理は、印刷装置で実行することとなる。
<その他の実施形態>
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。上述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。上述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。
また、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータに供給、インストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も本発明に含まれる。
Claims (10)
- 印刷した用紙を排紙する第1の排紙モードと、印刷した用紙を排紙せずに印刷装置で保持させる第2の排紙モードとを、ユーザの操作に応じて選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された排紙モードで、前記印刷装置による印刷を実行させるように制御する制御手段と、
を有することを特徴とする印刷制御装置。 - 前記印刷装置と通信する通信手段を有することを特徴とする請求項1に記載の印刷制御装置。
- 前記制御手段は、前記選択手段により選択された排紙モードを、前記通信手段を介して前記印刷装置に通知することを特徴とする請求項2に記載の印刷制御装置。
- 前記制御手段は、前記第1の排紙モードが選択された場合は、前記第1の排紙モードで印刷装置を動作させるための指示を前記印刷装置に送信することにより、前記第1の排紙モードは選択されたことを前記印刷装置に通知し、前記第2の排紙モードが選択された場合は、排紙モードの指示を前記印刷装置へ送信しないことにより、前記第2の排紙モードは選択されたことを前記印刷装置に通知する、ことを特徴とする請求項3に記載の印刷制御装置。
- 複数の画像を前記印刷装置において印刷させる際に、前記制御手段は、
前記第1の排紙モードが選択された場合は、1つの画像の印刷が完了したことに応じて、次の画像を前記通信手段により前記印刷装置に送信し、
前記第2の排紙モードが選択された場合は、1つの画像の印刷が完了しても次の画像を前記印刷装置に送信せずに、用紙が排紙されたことを示す通知を前記印刷装置から受信したことに応じて、次の画像を前記通信手段により前記印刷装置に送信する、
ことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の印刷制御装置。 - 前記第2の排紙モードが選択された場合に、前記印刷装置から送信される排紙要求を前記印刷装置から前記通信手段を介して受信したことに応じて、ユーザに前記印刷装置に保持される用紙を手動で排紙することを促す表示を行う表示手段を有することを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の印刷制御装置。
- 複数枚の印刷を前記印刷装置に実行させる場合には、前記制御手段は、前記選択手段により排紙モードをユーザに選択させ、当該選択された排紙モードで印刷装置の印刷を実行させるように制御し、
1枚の印刷を前記印刷装置に実行させる場合は、前記制御手段は、前記第2の排紙モードで印刷装置の印刷を実行させるように制御する、
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の印刷制御装置。 - 前記制御手段は、複数枚の印刷を前記印刷装置により実行させる場合に、前記複数枚の印刷のうち最後の1枚の印刷においては、前記選択手段により前記第1の排紙モードが選択されたとしても、前記第2の排紙モードで前記印刷装置による印刷を実行させるように制御することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の印刷制御装置。
- 印刷した用紙を排紙する第1の排紙モードと、印刷した用紙を排紙せずに印刷装置で保持させる第2の排紙モードとを、ユーザの操作に応じて選択する選択工程と、
前記選択工程で選択された排紙モードで、前記印刷装置による印刷を実行させるように制御する制御工程と、
を有することを特徴とする印刷制御方法。 - コンピュータを、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の各手段として機能させるためのプログラム。
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