JP2022148369A - ワイピング装置 - Google Patents

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Hiroki Fuwa
孝紀 吉澤
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Abstract

【課題】ワイパの変形による劣化を抑制し、かつワイパの拭き取り範囲を広くすることができるワイピング装置を提供する。【解決手段】インクを吐出するノズルを複数有するインクジェットヘッド2におけるノズルのインク吐出口が配列されたインク吐出面をワイピングするワイパ11と、ワイパ11が接触することによってワイパ11に付着した付着物を拭き取る拭き取り部材30と、ワイパ11が拭き取り部材30に接触するように移動させる移動機構とを備え、移動機構によってワイパ11が移動するにつれてワイパ11と拭き取り部材30との接触面積が徐々に大きくなるように構成される。【選択図】図1

Description

本発明は、インクジェットヘッドのノズル列のインク吐出面をワイピングするワイピング装置に関するものである。
従来、インクジェット印刷装置においては、インクジェットヘッドのノズルのインク吐出口にインク凝集物が固着したり、用紙から発生した紙粉などのゴミやホコリが付着したりすることがある。ノズルのインク吐出口にインク凝集物が固着したり紙粉が堆積したりした場合、ノズルからのインクの吐出方向の乱れや不吐出などの吐出不良が発生することがある。
このような吐出不良を低減するため、インクジェットヘッドのノズルからインクを強制的に吐出させる、いわゆるパージを行った後、ワイパによってノズルのインク吐出口を払拭する一連の動作が知られている。これによりノズルのインク吐出口に固着したインクとともに、ノズルのインク吐出口のゴミがワイプにより除去される。
ここで、上述したようなワイピング動作によってインク吐出口の汚れを取り除くことができるが、これによりワイパ自身が汚れてしまう。
そこで、特許文献1においては、ワイパに付着した異物を取り除くための拭き取り部材を設け、その拭き取り部材を洗浄液で湿潤された状態とすることによって、異物除去性能の向上させる方法が提案されている。
特開2013-154490号公報
しかしながら、特許文献1に記載の構成では、図11に矢印で示すように、拭き取り部材100に対してワイパ101が移動するため、すなわちワイパ11の先端部の移動軌跡と拭き取り部材100に対するワイパ101の接触面とが平行であるため、拭き取り部材に対するワイパの接触部分が常に同じである。したがって、ワイパが拭き取り部材に押し当てられることによって変形する部分が常に同じ位置であるため、ワイピングを繰り返し行うことにより、ワイパが劣化しやすい問題がある。
また、特許文献1に記載の構成では、ワイパの先端部分しか拭き取ることができず、ワイパ全体に亘って広く拭き取ることができない。したがって、ワイパの先端部分以外の部分に付着したインクなどの汚れが先端部分まで流れ落ち、ワイパの先端部分が汚れた状態でインクジェットヘッドのワイピングを行ってしまう可能性がある。
本発明は、上記事情に鑑み、ワイパの変形による劣化を抑制し、かつワイパの拭き取り範囲を広くすることができるワイピング装置を提供することを目的とするものである。
本発明のワイピング装置は、インクを吐出するノズルを複数有するインクジェットヘッドにおけるノズルのインク吐出口が配列されたインク吐出面をワイピングするワイパと、ワイパが接触することによってワイパに付着した付着物を拭き取る拭き取り部材と、ワイパが拭き取り部材に接触するように移動させる移動機構とを備え、移動機構によってワイパが移動するにつれてワイパと拭き取り部材との接触面積が徐々に大きくなるように構成されている。
本発明のワイピング装置によれば、移動機構によってワイパが移動するにつれてワイパと拭き取り部材との接触面積が徐々に大きくなるように構成するようにしたので、ワイパの変形による劣化を抑制し、かつワイパの拭き取り範囲を広くすることができる。
本発明のワイピング装置の一実施形態の概略構成を示す斜視図 インクジェットヘッドの外観を示す斜視図 ワイパの構成を示す図 図1に示すワイピング装置の制御系の概略構成を示すブロック図 ワイパがワイプ初期位置に配置された状態を示す図 ワイパが拭き取り部材まで到達した状態を示す図 ワイパと拭き取り部材との接触面積が徐々に大きくなる様子を示す図 ワイパが洗浄液に浸漬している状態を示す図 本発明のワイピング装置の一実施形態の動作を説明するためのフローチャート 洗浄液槽に設けられた粘度計の一例を示す図 従来の拭き取り部材によるワイパの拭き取りを説明するための図
以下、図面を参照して本発明のワイピング装置の一実施形態について詳細に説明する。図1は、本実施形態のワイピング装置1の概略構成を示す図である。本実施形態のワイピング装置1は、図1に示すインクジェットヘッド2をワイピングするものであるが、まず、そのワイピングの対象であるインクジェットヘッド2の構成について説明する。
図2は、インクジェットヘッド2の外観を示す斜視図である。なお、図2においては、インクジェットヘッド2の説明に必要な部分のみを簡略化して示してある。インクジェットヘッド2は、図2に示すように、ノズルプレート36と、ノズルガード32とを備えている。ノズルプレート36は、インクを吐出するノズルのインク吐出口37が、複数配列されたノズル列を有するものである。
ノズルガード32は、図2に示すように、ノズルプレート36のノズル列に対応する部分に開口46を有し、その開口46の部分において、ノズル列のインク吐出面36aが露出している。なお、本実施形態において、インク吐出面36aとは、ノズルのインク吐出口37の開口が配列された面であり、ノズルプレート36の表面と同じ面である。
ノズルガード32は、ノズルプレート36のインク吐出面36aを保護するものである。ノズルガード32は、具体的には、ノズル列の周囲を覆うように形成された底板44と、底板44の周縁に立設された側壁47とを有している。底板44には、上述した開口46が形成されている。
開口46は、前後方向に細長い矩形状に形成され、全ノズルのインク吐出口37が露出するように形成されている。
なお、図2においては図示省略したが、図1に示すインク供給管2aからインクジェットヘッド2に対してインクが供給される。
本実施形態のワイピング装置1は、上述したインクジェットヘッド2のノズルガード32の外表面およびノズルガード32の開口46において露出したインク吐出面36aをワイピングすることによって、その表面に付着したインクや汚れを除去する。
次に、図1に示す本実施形態のワイピング装置1について説明する。
本実施形態のワイピング装置1は、図1に示すように、ワイプ部10と、拭き取り部材30と、洗浄液槽40とを備えている。
ワイプ部10は、ワイパ11と、タイミングベルト12と、第1~第4のベルト搬送ローラ13~16とを備えている。
ワイパ11は、図3に示すように、ワイパ本体11aと、ワイパ取り付け部材11bとから構成されている。ワイパ本体11aは、ゴムなどの柔軟性および弾性を有する部材から形成されており、矩形状に形成されている。
ワイパ本体11aは、インクジェットヘッド2の幅(ノズル列に直交する方向の長さ)と同等の幅を有し、上述したようにインクジェットヘッド2のノズルガード32の外表面およびインク吐出面36aをワイピングするのに十分な幅を有する。
また、ワイパ本体11aは、可撓性を有し、ワイパ本体11aの先端部がインクジェットヘッド2のノズルガード32の外表面に押し当てられた場合には、その先端部が撓み、ワイパ本体11aの弾性力によって所定の圧力でノズルガード32の外表面およびインク吐出面36aに押し当てられるように形成される。
ワイパ取り付け部材11bは、ワイパ本体11aをタイミングベルト12に取り付ける部材であり、たとえば金属などで形成される。ワイパ取り付け部材11bは、タイミングベルト12に立設され、そのワイパ取り付け部材11bに対して、ネジなどを用いてワイパ本体11aが取り付けられる。
タイミングベルト12は、ワイパ11を搬送する環状ベルトである。タイミングベルト12は、図1に示すように、インクジェットヘッド2のノズル列の方向に延設されており、ワイパ11は、タイミングベルト12の幅方向とワイパ11のワイプ面が平行になるようにタイミングベルト12に取り付けられている。そして、タイミングベルト12が、インクジェットヘッド2のノズル列の方向に移動することによって、ワイパ11によってインクジェットヘッド2がワイプされる。
第1~第4のベルト搬送ローラ13~16は、上述したタイミングベルト12が掛け渡されるローラである。第1のベルト搬送ローラ13と第2のベルト搬送ローラ14は、インクジェットヘッド2のノズル列の方向に並べて配列され、インクジェットヘッド2のインク吐出面36aから同じ距離の位置に配置されている。第1のベルト搬送ローラ13と第2のベルト搬送ローラ14との距離は、インクジェットヘッド2のノズル列の方向の長さよりも長くなるように設定されている。したがって、第1のベルト搬送ローラ13と第2のベルト搬送ローラ14の間をワイパ11が移動する間に、ワイパ11によってインクジェットヘッド2がワイプされる。
第3のベルト搬送ローラ15と第4のベルト搬送ローラ16は、第1のベルト搬送ローラ13と第2のベルト搬送ローラ14よりも下側(インクジェットヘッド2から離れた位置)に配置される。第3のベルト搬送ローラ15は、第1のベルト搬送ローラ13の直下に配置される。第4のベルト搬送ローラ16は、第1のベルト搬送ローラ13と第2のベルト搬送ローラ14との距離よりも第3のベルト搬送ローラ15と第4のベルト搬送ローラ16との距離の方が長くなる位置に配置されている。そして、第4のベルト搬送ローラ16は、第3のベルト搬送ローラ15よりも高い位置(インクジェットヘッド2に近い位置)に配置されている。
これにより、第3のベルト搬送ローラ15と第4のベルト搬送ローラ16との間のタイミングベルト12は、第1のベルト搬送ローラ13と第2のベルト搬送ローラ14との間のタイミングベルト12に対して傾斜を有するように構成されている。したがって、第3のベルト搬送ローラ15と第4のベルト搬送ローラ16との間をワイパ11が移動する際には、その先端の移動軌跡が傾斜を有することになるが、その移動軌跡の傾斜角度については、後で詳述する。なお、図5に示す1点鎖線が、ワイパ11の先端部が撓んでないと想定した場合におけるワイパ11の先端の移動軌跡Tを示している。
第1~第4のベルト搬送ローラ13~16は、図4に示す駆動モータ17によって回転する。
洗浄液槽40は、洗浄液を貯留する。洗浄液槽40は、略直方体形状に形成されており、その中央部分に凹部41が形成され、その凹部41内に洗浄液が貯留される。洗浄液槽40の凹部41は、洗浄液が貯留される第1の底部41aと、洗浄液が貯留されるとともに、拭き取り部材30が設置される第2の底部41bとを備えている。第1の底部41aと第2の底部41bとの間には段差面41cが形成されており、その段差面41cによって、第1の底部41aの底面よりも第2の底部41bの底面の方が低くなるように形成されている。
そして、段差面41cに拭き取り部材30の端面の一部が当接して配置される(図5参照)。これにより洗浄液槽40の凹部41の底面における拭き取り部材30の位置が固定される。
第2の底部41bの底面は、第1の底部41aに向けて次第に低くなるような傾斜を有する。これにより、拭き取り部材30が自重によって段差面41c側に落下して段差面41cに当接する。
本実施形態では、拭き取り部材30は、直方体で形成され、その一面が第2の底部41bの底面に接するように設置される。したがって、拭き取り部材30に対してワイパ11が接触する接触面(第2の底部41bの底面に接する一面に対向する面)は、第2の底部41bの底面と平行であり、すなわち拭き取り部材30のワイパ11が接触する接触面も傾斜を有する。
そして、第3のベルト搬送ローラ15と第4のベルト搬送ローラ16の間のタイミングベルト12と、拭き取り部材30との距離は、拭き取り部材30の上方をワイパ11が通過する際、ワイパ本体11aが拭き取り部材30の表面を摺動するような距離に設定されている。
上述したように第3のベルト搬送ローラ15と第4のベルト搬送ローラ16との間をワイパ11が移動する際のその先端の移動軌跡Tは、傾斜を有するものであるが、その移動軌跡Tと拭き取り部材30のワイパ11の接触面とがなす角度は、ワイパ11が移動するにつれてワイパ11と拭き取り部材30との接触面積が徐々に大きくなるように設定されている。なお、ワイパ11の移動に応じた上記接触面積の増加については、後で詳述する。
洗浄液槽40の側壁部には、凹部41内に洗浄液を供給する供給孔42が形成されている。また、第1の底部41aの底壁部には、第1の底部41aに貯留された洗浄液を排出する排出孔43が形成されている。供給孔42には、後述する供給部50(図4参照)から洗浄液が供給される。また、第1の底部41aおよび第2の底部41bに貯留された洗浄液は、後述する排出部60(図4参照)によって排出孔43を介して洗浄液槽40外に排出される。
なお、洗浄液としては、公知なものを使用することができる。
拭き取り部材30は、上述したように洗浄液槽40内の洗浄液に浸漬するように配置され、ワイパ11が接触することによってワイパ11に付着したインクや汚れを拭き取る。拭き取り部材30は、吸収性、柔軟性および復元性を有する材料から形成され、たとえばウレタンなどの発泡材が用いられる。
拭き取り部材30は、上述したように洗浄液をその内部全体に吸収可能な吸収性を有する。また、拭き取り部材30は、ワイパ11が接触して摺動した際に、ワイパ11に対して必要以上の負荷を与えないよう変形可能な柔軟性を有する。さらに、拭き取り部材30は、ワイパ11の拭き取りが終了した場合には、元の形状に戻ることが可能な復元性を有する。拭き取り部材30は、上述したような吸収性、柔軟性および復元性を有するものであれば、如何なる材料を用いてもよい。
拭き取り部材30は、上述したように第2の底部41bに設置されるが、取り外して交換可能に構成されている。
図4は、本実施形態のワイピング装置1の制御系の概略構成を示すブロック図である。図4に示すように、ワイピング装置1は、制御部70を備える。
制御部70は、ワイピング装置1全体を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)および半導体メモリなどを備える。制御部70は、半導体メモリまたはハードディスクなどの記憶媒体に予め記憶されたワイピング動作プログラムをCPUに実行させることによって、ワイピング装置1のワイプ部10、供給部50および排出部60を制御する。
供給部50は、制御部70による制御によって、上述したように洗浄液槽40の供給孔42に洗浄液を供給する。具体的には、供給部50は、図示省略した洗浄液タンク、供給ポンプ、供給弁および配管などを備え、供給ポンプおよび供給弁が制御されることによって洗浄液の供給が制御される。
排出部60は、制御部70による制御によって、上述したように洗浄液槽40の排出孔43から洗浄液を排出される。具体的には、排出部60は、図示省略した廃液タンク、排出ポンプ、排出弁および配管などを備え、排出ポンプおよび排出弁が制御されることによって洗浄液の排出が制御される。
なお、供給部50による洗浄液の供給および排出部60による洗浄液の排出は、ポンプを用いることなく、水頭差による圧力を利用するようにしてもよい。
そして、本実施形態においては、図5に示すように、拭き取り部材30の一部が洗浄液槽40内の洗浄液Lに浸漬し、上記一部以外のワイパ11の接触面を含む残りの部分が洗浄液Lの液面Sから露出するような量の洗浄液Lが貯留される。すなわち、洗浄液Lは、図5に示す液面Sの位置まで貯留されており、拭き取り部材30の大半は洗浄液Lに浸漬した状態であるが、その表面(拭き取り面)を含む一部分は、洗浄液Lの液面Sよりも上方に位置し、洗浄液Lに浸漬していない。これにより、拭き取り部材30によって拭き取られたインクや汚れが、洗浄液L内に流れ出すのを抑制することができ、洗浄液Lの交換頻度を減らすことができる。なお、拭き取り部材30の表面は毛細管現象によって湿潤状態となっている。
次に、本実施形態にワイピング装置1の動作について、図5~図8並びに図9に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、インクジェットヘッド2のワイピング動作を行う際には、インクジェットヘッド2またはワイピング装置1が移動し、図5に示すように、ワイパ11の先端部が、インクジェットヘッド2のノズルガード32の開口46の一方の短辺の位置に配置される(S10)。なお、この位置をワイプ初期位置とする。
次に、制御部70は、駆動モータ17を動作させ第1~第4のベルト搬送ローラ13~16を回転させることによってタイミングベルト12を移動させ、これによりワイパ11を図5に示す矢印A1の方向に移動させる(S12)。このワイパ11の移動によって、インクジェットヘッド2のノズルガード32およびインク吐出面36aがワイプされる(S14)。
続いて、制御部70は、第1~第4のベルト搬送ローラ13~16を回転させることによってワイパ11を図5に示す矢印A2に移動させ、さらに第4のベルト搬送ローラ16から第3のベルト搬送ローラ15に向けて図6に示す矢印A3方向に移動させる。
そして、図6に示すように、ワイパ11が拭き取り部材30まで移動した後、ワイパ11(ワイパ本体11a)が拭き取り部材30に押し当てられ、その状態でワイパ11が移動することによって拭き取り部材30の表面上をワイパ11(ワイパ本体11a)が摺動する。これにより、上述したワイピング動作によってワイパ本体11aに付着したインクや汚れが拭き取り部材30によって拭き取られる(S16)。
ここで、本実施形態では、上述したようにワイパ11が移動するにつれてワイパ11と拭き取り部材30との接触面積が徐々に大きくなるように、ワイパ11の移動軌跡Tと拭き取り部材30のワイパ11の接触面との角度が設定されている。これにより、簡易な構成によって、ワイパ11と拭き取り部材30との接触面積を変化させることができる。
図7A~図7Cは、上述したようにワイパ11が移動するにつれてワイパ11と拭き取り部材30との接触面積が徐々に大きくなる様子を示す図である。図7Aは、ワイパ11が、拭き取り部材30に押し当てられる直前の様子を示す図である。図7Aに示すように、ワイパ11の移動軌跡Tと拭き取り部材30のワイパ11の接触面とは平行ではない。なお、本実施形態では、ワイパ11の移動軌跡Tと拭き取り部材30のワイパ11の接触面とがなす角度は、水平面と拭き取り部材30の底面(第2の底部41bの底面)とがなす角度θと同じである。角度θは、ワイパ11とインクジェットヘッド2との接触部分の全てが、拭き取り部材30によって拭き取り可能な角度に設定することが好ましい。これにより、ワイパ11の汚れを十分に拭き取ることができる。
そして、ワイパ11が移動すると、図7Bに示すように、ワイパ11の先端部が、拭き取り部材30に押し当てられて変形し、ワイパ11の先端部と拭き取り部材30の拭き取り面とが接触して、ワイパ11の先端部に付着したインクInkが拭き取り部材30によって拭き取られる。
次いで、図7Bに示す状態から図7Cに示す状態までワイパ11が移動した場合には、ワイパ11の根元付近まで拭き取り部材30に押し当てられて変形し、ワイパ11の根元付近に付着したインクInkも拭き取り部材30によって拭き取られる。
本実施形態では、図7A~図7Cに示すように、ワイパ11が移動するにつれてワイパ11と拭き取り部材30との接触面積が徐々に大きくなるように構成するようにしたので、従来のようにワイパ11の変形部分が常に同じ位置となることを回避することができるので、ワイパ11の変形による劣化を抑制することができる。また、拭き取り部材30に対するワイパ11の接触部分を広くすることができるので、ワイパ11の拭き取り範囲を広くすることができる。さらに、ワイパ11の拭き取り範囲を広くすることができるので、洗浄液槽40の洗浄液のインク濃度増加を抑制することができ、ワイパ11が清浄な状態でインク吐出面36aを拭き取ることができる。
そして、ワイパ11は、拭き取り部材30を通過した後、図8に示すように洗浄液槽40の第1の底部41a内に貯留された洗浄液L内に浸漬される(S18)。これにより、ワイパ11に洗浄液を付着させることができる。
また、本実施形態では、上述したようにワイパ11によるインク吐出面36aのワイピング、拭き取り部材30によるワイパ11の拭き取り、およびワイパ11の洗浄液Lへの浸漬の順にワイパ11を移動させるようにしたので、拭き取り部材30によってワイパ11のインクや汚れを拭き取った後に、ワイパ11を洗浄液Lに浸漬させることができ、洗浄液Lの汚染も防止することができる。
そして、制御部70は、ワイパ11が洗浄液Lに浸漬した時点でワイパ11を停止する(S20)。続いて、インクジェットヘッド2またはワイピング装置1が移動し、インクジェットヘッド2からワイピング装置1が離間して配置され、次のワイピング動作の待ち状態となる。
そして、再びインクジェットヘッド2のワイピング動作を行う際には、インクジェットヘッド2またはワイピング装置1が移動し、図8に示すように、ワイパ11が、第3のベルト搬送ローラ15から第1のベルト搬送ローラ13に向けて矢印A4方向に移動する。そして、制御部70は、ワイパ11を再びワイプ初期位置まで移動させ、インクジェットヘッド2のワイピングを行う。
なお、上記実施形態のワイピング装置1において、たとえば洗浄液を洗浄液槽40に供給した時点から長期間経過すると洗浄液は乾燥によって少なくなり、かつ粘度が増加してしまう。このように洗浄液の粘度が増加した場合、撥水性が低下し、ワイパ11の洗浄能力が低下してしまう。
そこで、洗浄液槽40に、フロート式などの液面センサ(図示省略)を設け、洗浄液の液面が、予め設定された閾値以下になった時点において、洗浄液の排出および供給を行うようにしてもよい。
また、液面センサではなく、図10に示すように洗浄液槽40に粘度計45を設け、粘度計45によって計測された粘度が、予め設定された閾値以上になった時点において、洗浄液の排出および供給を行うようにしてもよい。なお、粘度計としては、たとえば超音波粘度計を用いることができるが、これに限られない。
また、上記実施形態のワイピング装置1は、フルカラー印刷を行うインクジェット印刷装置に用いることができる。その場合、インクジェット印刷装置は、たとえばC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)およびK(ブラック)の色毎のインクジェットヘッド2と、各色のインクジェットヘッド2毎に設けられたワイピング装置1と、印刷媒体を搬送する搬送機構などを備える。ワイピング装置1は、インクジェットヘッド2による印刷処理が行われていないときにインクジェットヘッド2に近づいて配置され、上述した一連の動作を行い、その後、各ワイピング装置1は、各インクジェットヘッド2から離間し、再び印刷処理が可能な状態となる。
本発明のワイピング装置に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記)
本発明のワイピング装置において、移動機構によるワイパの移動軌跡と拭き取り部材におけるワイパとの接触面とがなす角度は、移動機構によってワイパが移動するにつれてワイパと拭き取り部材との接触面積が徐々に大きくなるように設定することができる。
本発明のワイピング装置において、移動機構によるワイパの移動軌跡と拭き取り部材におけるワイパとの接触面とがなす角度は、ワイパとインクジェットヘッドとの接触部分の全てが、拭き取り部材によって拭き取り可能な角度に設定することができる。
本発明のワイピング装置においては、洗浄液が貯留される洗浄液槽を備えることができ、拭き取り部材の一部を洗浄液槽内の洗浄液に浸漬させ、一部以外のワイパの接触面を含む残りの部分を洗浄液の液面から露出させることができる。
本発明のワイピング装置において、移動機構は、ワイパによるインク吐出面のワイピング、拭き取り部材によるワイパの拭き取りおよびワイパの洗浄液への浸漬の順にワイパを移動させることができる。
1 ワイピング装置
2 インクジェットヘッド
2a インク供給管
10 ワイプ部
11 ワイパ
11a ワイパ本体
11b ワイパ取り付け部材
12 タイミングベルト
13 第1のベルト搬送ローラ
14 第2のベルト搬送ローラ
15 第3のベルト搬送ローラ
16 第4のベルト搬送ローラ
17 駆動モータ
30 拭き取り部材
32 ノズルガード
36 ノズルプレート
36a インク吐出面
37 インク吐出口
40 洗浄液槽
41 凹部
41a 第1の底部
41b 第2の底部
41c 段差面
42 供給孔
43 排出孔
44 底板
45 粘度計
46 開口
47 側壁
50 供給部
60 排出部
100 拭き取り部材
101 ワイパ
Ink インク
L 洗浄液

Claims (5)

  1. インクを吐出するノズルを複数有するインクジェットヘッドにおける前記ノズルのインク吐出口が配列されたインク吐出面をワイピングするワイパと、
    前記ワイパが接触することによって前記ワイパに付着した付着物を拭き取る拭き取り部材と、
    前記ワイパが前記拭き取り部材に接触するように移動させる移動機構とを備え、
    前記移動機構によって前記ワイパが移動するにつれて前記ワイパと前記拭き取り部材との接触面積が徐々に大きくなるように構成されているワイピング装置。
  2. 前記移動機構による前記ワイパの移動軌跡と前記拭き取り部材における前記ワイパとの接触面とがなす角度が、前記移動機構によって前記ワイパが移動するにつれて前記ワイパと前記拭き取り部材との接触面積が徐々に大きくなるように設定されている請求項1記載のワイピング装置。
  3. 前記移動機構による前記ワイパの移動軌跡と前記拭き取り部材における前記ワイパとの接触面とがなす角度が、前記ワイパと前記インクジェットヘッドとの接触部分の全てが、前記拭き取り部材によって拭き取り可能な角度に設定されている請求項2記載のワイピング装置。
  4. 洗浄液が貯留される洗浄液槽を備え、
    前記拭き取り部材の一部が前記洗浄液槽内の洗浄液に浸漬し、前記一部以外の前記ワイパの接触面を含む残りの部分が前記洗浄液の液面から露出している請求項1から3いずれか1項記載のワイピング装置。
  5. 前記移動機構が、前記ワイパによる前記インク吐出面のワイピング、前記拭き取り部材による前記ワイパの拭き取りおよび前記ワイパの前記洗浄液への浸漬の順に前記ワイプを移動させる請求項4記載のワイピング装置。
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