JP2023128314A - ワイパ洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】吐出部をワイプするワイパの洗浄性能を向上させるとともに、メンテナンスの頻度を減らすことができるワイパ洗浄装置を提供する。【解決手段】液体を吐出する吐出部をワイプする第1のワイパ31を洗浄する洗浄液Wが貯留された洗浄液槽20と、洗浄液槽20内に配置され、第1のワイパ31をワイプする第2のワイパ21と、洗浄液槽20内に配置され、第2のワイパ21による第1のワイパ31のワイプ後、第1のワイパ31をワイプする払拭部22とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、インクジェットヘッドをワイプするワイパを洗浄するワイパ洗浄装置に関するものである。
従来、インクジェット印刷装置においては、インクジェットヘッドのノズルのインク吐出口にインク凝集物が固着したり、用紙から発生した紙粉などのゴミやホコリが付着したりすることがある。ノズルのインク吐出口にインク凝集物が固着したり紙粉が堆積したりした場合、ノズルからのインクの吐出方向の乱れや不吐出などの吐出不良が発生することがある。
このような吐出不良を低減するため、インクジェットヘッドのノズルからインクを強制的に吐出させる、いわゆるパージを行った後、ワイパによってノズルのインク吐出口を払拭する一連の動作が知られている。これによりノズルのインク吐出口に固着したインクとともに、ノズルのインク吐出口のゴミがワイプにより除去される。
ここで、上述したようなワイピング動作によってインク吐出口の汚れを取り除くことができるが、これによりワイパ自身が汚れてしまう。
そこで、特許文献1においては、インクジェットヘッドをワイプしたワイパを2次ワイパに接触させることによって清掃する方法が提案されている。
また、特許文献2においては、インクジェットヘッドをワイプしたワイパを湿式のスポンジで清掃する方法が提案されている。
特開2011-79185号公報 特開2013-154490号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、ノズル面の周囲で乾燥して粘度が高くなったインク汚れをワイパから落とし難く、洗浄性能が劣る。
また、特許文献2に記載の方法では、湿式のスポンジは、粘度が高くなったインク汚れにより高頻度で目詰まりして、スポンジ自体の定期交換および清掃などのメンテナンスの頻度が上がるという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑み、ワイパの洗浄性能を向上させるとともに、メンテナンスの頻度を減らすことができるワイパ洗浄装置を提供することを目的とするものである。
本発明のワイパ洗浄装置は、液体を吐出する吐出部をワイプする第1のワイパを洗浄する洗浄液が貯留された洗浄液槽と、洗浄液槽内に配置され、第1のワイパをワイプする第2のワイパと、洗浄液槽内に配置され、第2のワイパによる第1のワイパのワイプ後、第1のワイパをワイプする払拭部とを備える。
本発明のワイパ洗浄装置によれば、洗浄液槽内に配置された第2のワイパによって第1のワイパをワイプした後、払拭部によって第1のワイパをワイプするようにしたので、ワイパの洗浄性能を向上させるとともに、メンテナンスの頻度を減らすことができる。
本発明のワイパ洗浄装置の一実施形態を用いたワイピング装置の概略構成を示す図 インクジェットヘッドの外観を示す斜視図 図1に示すワイピング装置の制御系の概略構成を示すブロック図 図1に示すワイピング装置のワイピング動作を説明するための図 図1に示すワイピング装置のワイピング動作を説明するための図 本発明のワイパ洗浄装置のその他の実施形態を用いたワイピング装置の概略構成を示す図
以下、図面を参照して本発明のワイパ洗浄装置の一実施形態について詳細に説明する。図1は、本実施形態のワイピング装置1の概略構成を示す図である。本実施形態のワイピング装置1は、図1に示すインクジェットヘッド2をワイピングするものであるが、まず、そのワイピングの対象であるインクジェットヘッド2の構成について説明する。
図2は、インクジェットヘッド2の外観を示す斜視図である。インクジェットヘッド2は、図2に示すように、ノズルプレート46と、ノズルガード42とを備えている。ノズルプレート46は、インクを吐出するノズルのインク吐出口47が、複数配列されたノズル列を有するものである。
ノズルガード42は、図2に示すように、ノズルプレート46のノズル列に対応する部分に開口56を有し、その開口56の部分において、ノズル列のインク吐出面46aが露出している。なお、本実施形態において、インク吐出面46aとは、ノズルのインク吐出口47の開口が配列された面であり、ノズルプレート46の表面と同じ面である。
ノズルガード42は、ノズルプレート46のインク吐出面46aを保護するものである。ノズルガード42は、具体的には、ノズル列の周囲を覆うように形成された底板54と、底板54の周縁に立設された側壁57とを有している。底板54には、上述した開口56が形成されている。
開口56は、前後方向に細長い矩形状に形成され、全ノズルのインク吐出口47が露出するように形成されている。
本実施形態のワイピング装置1は、上述したインクジェットヘッド2のノズルガード42の外表面およびノズルガード42の開口56において露出したインク吐出面46aをワイピングすることによって、その表面に付着したインクや汚れを除去する。
次に、図1に示す本実施形態のワイピング装置1について説明する。
本実施形態のワイピング装置1は、図1に示すように、ワイプ部30と、洗浄液槽20とを備えている。
ワイプ部30は、第1のワイパ31と、タイミングベルト32と、2つのベルト搬送ローラ33とを備えている。なお、本実施形態においては、タイミングベルト32および2つのベルト搬送ローラ33が、本発明のワイパ移動部に相当する。
第1のワイパ31は、図1に示すように、第1のワイパ本体31aと、第1のワイパ取り付け部材31bとから構成されている。第1のワイパ本体31aは、樹脂などの柔軟性および弾性を有する板状部材から形成されており、矩形状に形成されている。
第1のワイパ本体31aは、インクジェットヘッド2の幅(ノズル列に直交する方向の長さ)と同等の幅を有し、上述したようにインクジェットヘッド2のノズルガード42の外表面およびインク吐出面46aをワイピングするのに十分な幅を有する。
また、第1のワイパ本体31aは、可撓性を有し、第1のワイパ本体31aの先端部がインクジェットヘッド2のノズルガード42の外表面に押し当てられた場合には、その先端部が撓み、第1のワイパ本体31aの弾性力によって所定の圧力でノズルガード42の外表面およびインク吐出面46aに押し当てられるように形成される。
第1のワイパ取り付け部材31bは、第1のワイパ本体31aをタイミングベルト32に取り付ける部材であり、たとえば金属などで形成される。第1のワイパ取り付け部材31bは、タイミングベルト32に立設され、その第1のワイパ取り付け部材31bに対して、ネジなどを用いて第1のワイパ本体31aが取り付けられる。
タイミングベルト32は、第1のワイパ31を搬送する環状ベルトである。タイミングベルト32は、図1に示すように、インクジェットヘッド2のノズル列の方向に延設されており、第1のワイパ31は、タイミングベルト32の幅方向と第1のワイパ31のワイプ面が平行になるようにタイミングベルト32に取り付けられている。そして、タイミングベルト32が、インクジェットヘッド2のノズル列の方向に移動することによって、第1のワイパ31によってインクジェットヘッド2がワイプされる。
ベルト搬送ローラ33は、上述したタイミングベルト32が掛け渡されるローラである。2つのベルト搬送ローラ33は、インクジェットヘッド2のノズル列の方向に並べて配列され、インクジェットヘッド2のインク吐出面46aから同じ距離の位置に配置されている。2つのベルト搬送ローラ33間の距離は、インクジェットヘッド2のノズル列の方向の長さよりも長くなるように設定されている。したがって、2つのベルト搬送ローラ33の間を第1のワイパ31が移動する間に、第1のワイパ31によってインクジェットヘッド2がワイプされる。2つのベルト搬送ローラ33は、図3に示す駆動モータ34によって、図1における時計周りに回転する。
また、図1に示すように、タイミングベルト32および2つのベルト搬送ローラ33は、洗浄液槽20内に収容される。そして、タイミングベルト32および2つのベルト搬送ローラ33は、第1のワイパ31が2つのベルト搬送ローラ33間の上側を移動する間は、インクジェットヘッド2をワイプし、第1のワイパ31が2つのベルト搬送ローラ33間の下側を移動する間は、第1のワイパ本体31aが、洗浄液槽20内に貯留された洗浄液Wに浸漬するような高さに配置される。そして、第1のワイパ本体31aが、洗浄液Wに浸漬した状態で移動することによって、後述する第2のワイパ21および払拭部22に接触して洗浄されるが、その作用については、後で詳述する。
洗浄液槽20は、洗浄液Wを貯留する。洗浄液槽20は、略直方体形状に形成されており、その中央部分に凹部20bが形成され、その凹部20b内に、上述したようにワイプ部30が配置されるとともに、ワイプ部30の下に洗浄液Wが貯留される。なお、洗浄液Wとしては、公知なものを使用することができる。
洗浄液槽20の凹部20bは、底面20aを有する。底面20aは、図1に示すよう水平方向に対して傾斜している。具体的には、底面20aは、第1のワイパ31が2つのベルト搬送ローラ33間の下側を移動する際の移動方向の上流側から下流側に向けて徐々に高くなるような傾斜を有する。
そして、洗浄液槽20の底面20aには、図1に示すように、第2のワイパ21、払拭部22が設けられている。
第2のワイパ21は、図1に示すように、第2のワイパ本体21aと、第2のワイパ取り付け部材21bとから構成されている。第2のワイパ本体21aは、樹脂などの柔軟性および弾性を有する板状部材から形成されており、矩形状に形成されている。
第2のワイパ取り付け部材21bは、第2のワイパ本体21aを洗浄液槽20の底面20aに取り付ける部材であり、たとえば金属などで形成される。第2のワイパ取り付け部材21bは、底面20aに立設され、その第2のワイパ取り付け部材21bに対して、ネジなどを用いて第2のワイパ本体21aが取り付けられる。
第2のワイパ本体21aは、少なくとも第1のワイパ本体31aと同等の幅を有し、第1のワイパ本体31aのワイプ面をワイピングするのに十分な幅を有する。
また、第2のワイパ本体21aは、可撓性および弾性を有する材質であることが好ましい。そして、第2のワイパ本体21aは、ベルト搬送ローラ33の回転によって第1のワイパ本体31aが第2のワイパ本体21aに押し付けられた場合には、その可撓性によって撓むが、その弾性によって第1のワイパ本体31aを押し返すような力が働く。この力によって第2のワイパ本体21aにより、第1のワイパ本体31aのワイプ面がワイプされ、汚れが除去される。
さらに、第1のワイパ本体31aが、第2のワイパ本体21aによってワイプされ、第2のワイパ本体21aの位置を通過した後は、第2のワイパ本体21aは、その弾性によって元の形状に戻ろうとする復元力が働く。第2のワイパ本体21aが、このように元の形状に復元する際には、第2のワイパ本体21aの表面に付いた汚れが、洗浄液W内に弾き飛ばされる。このような作用によって、第2のワイパ本体21aを綺麗な状態で維持することができる。
なお、上記のような効果は得られないが、第2のワイパ本体21aは、弾性をもたない金属や硬質樹脂などといった硬い材質としてもよい。具体的には、先端が丸く加工された金属板などを用いるようにしてもよい。また、金属板に限らず、硬い材質からなる薄片状の部材や棒状の部材を第2のワイパ本体21aとして用いるようにしてもよい。すなわち、第2のワイパ本体21aは、第1のワイパ本体31aの表面の汚れを掻き取るような線状のエッジを有するものであれば如何なる部材でもよい。
払拭部22は、洗浄液槽20内に配置され、第2のワイパ本体21aに対して、第1のワイパ31の移動方向(図1に示す左方向)の下流側に配置される。払拭部22は、このように配置されることによって第2のワイパ21による第1のワイパ31のワイプ後、第1のワイパ31が接触する。
払拭部22は、払拭部本体22aと、固定部材22bと、固定ネジ22cと、底板部材22dを備えている。本実施形態では、払拭部本体22aとして、直方体のウレタンのスポンジを用いる。払拭部本体22aは、スポンジに限らず、その他の多孔質部材でもよく、吸収性、柔軟性および復元性を有する材料であれば如何なる材料でもよい。吸収性、柔軟性および復元性を有する材料を用いることによって、第1のワイパ31が払拭部本体22aに接触した際に、第1のワイパ31の汚れを除去することができるとともに、復元性によって元の形に戻る際、その戻る力によって払拭部本体22aに付着した汚れを洗浄液W内に吐き出すことができ、払拭部本体22aを綺麗に維持することができる。
そして、払拭部本体22aの左右方向の端部が、固定部材22bと底板部材22dとの間に挟まれて押圧されて固定されることによって、図1に示すように断面台形に変形して設置される。このように、払拭部本体22aを断面台形にすることによって、第1のワイパ31と払拭部本体22aとの接触面積が次第に大きくなるようにすることができる。これにより、第1のワイパ本体31aに付着した汚れを、接触面積を広く用いて徐々に除去することができるので、払拭部本体22aの一か所に汚れが集中することを防止することができる。
固定部材22bは、長方形の板状の金属板から形成されるものである。固定部材22bは、上述したように払拭部本体22aの左右方向の端部にそれぞれ設けられるものである。底板部材22dは、払拭部本体22aと同等の面積を有する長方形の板状の金属板から形成されるものである。固定部材22bと底板部材22dとの間に払拭部本体22aの左右の端部が挟まれた状態で、固定ネジ22cによって固定部材22bと底板部材22dが、洗浄液槽20の底面20aに固定される。
払拭部22は、上述したように洗浄液槽の底面20aに設置されるが、取り外して交換可能に構成されている。
図3は、本実施形態のワイピング装置1の制御系の概略構成を示すブロック図である。図3に示すように、ワイピング装置1は、制御部50を備える。
制御部50は、ワイピング装置1全体を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)および半導体メモリなどを備える。制御部50は、半導体メモリまたはハードディスクなどの記憶媒体に予め記憶されたワイピング動作プログラムをCPUに実行させることによって、ワイピング装置1のワイプ部30を制御する。
次に、本実施形態のワイピング装置1の動作について、図4および図5を参照しながら説明する。
まず、インクジェットヘッド2のワイピング動作を行う際には、インクジェットヘッド2またはワイピング装置1が移動し、図1に示すように、第1のワイパ31の先端部が、インクジェットヘッド2のノズルガード42の開口56の一方の短辺の位置近傍に配置される。
次に、制御部50は、駆動モータ34を動作させてベルト搬送ローラ33を回転させることによってタイミングベルト32を移動させ、これにより第1のワイパ31を図1に示す矢印A1の方向に移動させる。このワイパ11の移動によって、インクジェットヘッド2のノズルガード42およびインク吐出面46aがワイプされる。
続いて、インクジェットヘッド2のワイプ後、制御部50は、ベルト搬送ローラ33を回転させることによって第1のワイパ31をベルト搬送ローラ33間の下側に移動させ、図4に示す矢印A2方向に移動させる。そして、制御部50は、さらに第1のワイパ31を図4に示す矢印A3方向に移動させる。この移動によって、第1のワイパ本体31aと第2のワイパ本体21aとが接触し、これにより第2のワイパ本体21aによって第1のワイパ本体31aがワイプされ、第1のワイパ本体31aに付着した汚れが除去される。
そして、第1のワイパ31は、第2のワイパ21によってワイプされた後、図5に示すように、払拭部本体22aの近傍まで移動する。
続いて、制御部50は、さらに第1のワイパ31を図5に示す矢印A4方向に移動させる。この移動によって、第1のワイパ本体31aと払拭部本体22aとが接触し、これにより払拭部本体22aによって第1のワイパ本体31aがワイプされ、第1のワイパ本体31aに付着した汚れが除去される。
そして、第1のワイパ31は、第2のワイパ21によってワイプされた後、再びベルト搬送ローラ33間の上側に移動し、図1に示す位置に戻る。
以上が、本実施形態のワイピング装置1の1回のワイピング動作の説明である。
本実施形態のワイピング装置1によれば、第2のワイパ21によって第1のワイパ31をワイプするようにしたので、粘度の高いインク汚れがスポンジの目詰まりするようなことがなく、メンテナンスの頻度を減らすことができる。また、第2のワイパ21が、洗浄液W内に浸漬しているので、第1のワイパ本体31aに付着した粘度の高いインクを溶解しながら第2のワイパ21によって除去することができ、洗浄性能を向上させることができる。
また、第2のワイパ21によってワイプした後、払拭部22によって第1のワイパ31をワイプするようにしたので、第2のワイパ21によるワイプでは落としきれなかった汚れも除去することができ、洗浄性能を向上させることができる。
特に、払拭部22をスポンジなどの多孔質部材で形成することによって、インク汚れの除去効率を向上させることができる。
なお、上記実施形態においては、払拭部22全体が全て洗浄液W内に浸漬するようにしたが、これに限らず、図6に示すように、払拭部本体22aの一部が洗浄液槽40内の洗浄液Wに浸漬し、上記一部以外の残りの部分が洗浄液Wの液面WSから露出するようにしてもよい。具体的には、第1のワイパ31がベルト搬送ローラ33間の下側を移動する際の第1のワイパ31の移動方向(図4に示す矢印A3方向および図4に示す矢印A4方向)上流側の払拭部22の一部を洗浄液W内に浸漬し、上記移動方向下流側の上記一部以外の部分が洗浄液Wの水面から露出するようにしてもよい。
これにより、第1のワイパ本体31aに付着した余分な洗浄液Wを、払拭部本体22aの露出部分22eによって除去することができ、洗浄液Wによってインク吐出面46aが濡れてしまうのを防止することができる。なお、インク吐出面46aが洗浄液Wによって濡れてしまった場合、インクの吐出方向に影響を及ぼし、インクの着弾位置がずれて画質の劣化を招く可能性がある。
また、上記実施形態のワイピング装置1は、フルカラー印刷を行うインクジェット印刷装置に用いることができる。その場合、インクジェット印刷装置は、たとえばC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)およびK(ブラック)の色毎のインクジェットヘッド2と、各色のインクジェットヘッド2毎に設けられたワイピング装置1と、印刷媒体を搬送する搬送機構などを備える。ワイピング装置1は、インクジェットヘッド2による印刷処理が行われていないときにインクジェットヘッド2に近づいて配置され、上述したワイピング動作を行い、その後、各ワイピング装置1は、各インクジェットヘッド2から離間し、再び印刷処理が可能な状態となる。
また、上記実施形態においては、たとえばワイピング装置1がインクジェットヘッド2から離間して印刷処理を行っている間などの上述したワイピング動作以外の間において、制御部50が、ベルト搬送ローラ33を回転させることによって、第1のワイパ31を移動させ、2つのベルト搬送ローラ33の周りを複数回回転させるようにしてもよい。なお、ここでは、第1のワイパ31が図1に示す位置から矢印A1方向に移動し、その後、図4に示す矢印A2方向および矢印A3方向に移動した後、図5に示す矢印A4方向に移動し、再び図1に示す位置に戻るまでを1回転とする。
これにより、洗浄液W内に浸っている第2のワイパ本体21aと払拭部本体22aを第1のワイパ本体31aの接触によって弾性変形させることができる。上述したように、この弾性変形によって第2のワイパ本体21aと払拭部本体22aから汚れを飛ばすことができ、第2のワイパ本体21aと払拭部本体22aを清掃することができる。
本発明のワイパ洗浄装置に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記)
本発明のワイパ洗浄装置において、第2のワイパは、板状部材を有することができる。
本発明のワイパ洗浄装置において、払拭部は、多孔質部材を有することができる。
また、本発明のワイパ洗浄装置においては、第2のワイパの位置から払拭部の位置への第1のワイパの移動方向上流側の払拭部の一部を洗浄液内に浸漬し、移動方向下流側の一部以外の部分を洗浄液の水面から露出させることができる。
また、本発明のワイパ洗浄装置においては、第1のワイパを第1の方向に移動させて吐出部をワイプした後、第1のワイパを洗浄槽内において第1の方向とは逆の第2の方向に移動させて第2のワイパによる第1のワイパのワイプおよび払拭部によるワイプを行うワイパ移動部を備え、ワイパ移動部は、吐出部のワイプ動作以外のタイミングにおいて、第1のワイパを第1の方向および第2の方向に移動させることができる。
1 ワイピング装置
2 インクジェットヘッド
20 洗浄液槽
20a 底面
20b 凹部
21 第2のワイパ
21a 第2のワイパ本体
21b 第2のワイパ取り付け部材
22 払拭部
22a 払拭部本体
22b 固定部材
22c 固定ネジ
22d 底板部材
22e 露出部分
30 ワイプ部
31 第1のワイパ
31a 第1のワイパ本体
31b 第1のワイパ取り付け部材
32 タイミングベルト
33 ベルト搬送ローラ
34 駆動モータ
40 洗浄液槽
42 ノズルガード
46 ノズルプレート
46a インク吐出面
47 インク吐出口
50 制御部
54 底板
56 開口
57 側壁
W 洗浄液
WS 液面

Claims (5)

  1. 液体を吐出する吐出部をワイプする第1のワイパを洗浄する洗浄液が貯留された洗浄液槽と、
    前記洗浄液槽内に配置され、前記第1のワイパをワイプする第2のワイパと、
    前記洗浄液槽内に配置され、前記第2のワイパによる第1のワイパのワイプ後、前記第1のワイパをワイプする払拭部とを備えたワイパ洗浄装置。
  2. 前記第2のワイパが、板状部材を有する請求項1記載のワイパ洗浄装置。
  3. 前記払拭部が、多孔質部材を有する請求項1または2記載のワイパ洗浄装置。
  4. 前記第2のワイパの位置から前記払拭部の位置への前記第1のワイパの移動方向上流側の前記払拭部の一部が前記洗浄液内に浸漬し、前記移動方向下流側の前記一部以外の部分が前記洗浄液の水面から露出している請求項1から3いずれか1項記載のワイパ洗浄装置。
  5. 前記第1のワイパを第1の方向に移動させて前記吐出部をワイプした後、前記第1のワイパを前記洗浄槽内において前記第1の方向とは逆の第2の方向に移動させて前記第2のワイパによる前記第1のワイパのワイプおよび前記払拭部によるワイプを行うワイパ移動部を備え、
    前記ワイパ移動部が、前記吐出部のワイプ動作以外のタイミングにおいて、前記第1のワイパを前記第1の方向および前記第2の方向に移動させる請求項1から4いずれか1項記載のワイパ洗浄装置。
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