JP2022148040A - 部分放電検出装置及び部分放電検出方法 - Google Patents

部分放電検出装置及び部分放電検出方法 Download PDF

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【課題】検出精度を高め、再現性が不安定な部分放電を確実に検出すると共に、部分放電の発生箇所を正確に検出して特定する部分放電検出装置を得る。【解決手段】被試験物1の巻線に正弦波の高圧交流電圧を印加電圧として与える印加装置2と、印加電圧による電流を検出する電流プローブ3と、被試験物1を密閉するカバー4と、カバー4の内部のオゾン濃度を検出するオゾンセンサ5と、被試験物1から放射される電磁波を検出するアンテナ6と、アンテナ6の角度あるいは位置を変化させる駆動部7と、アンテナ6により検出された受信信号をスペクトル解析処理するパワーメータ8と、を備え、少なくとも電流プローブ3とオゾンセンサ5のいずれか一方の検出値により部分放電の検出を行い、アンテナ6の角度あるいは位置を変化させ、パワーメータ8の出力値が最大となる角度あるいは位置を検出して部分放電発生場所を特定する。【選択図】図1

Description

本発明は、回転電機の固定子巻線等の被試験物で発生する部分放電を検出する部分放電検出装置及び部分放電検出方法に関する。
回転電機においては、コイルの巻線間に高い電圧が印加されると、巻線の接触部付近において部分放電が発生する。そして、その部分放電により、コイルの絶縁が劣化して回転電機の故障に繋がる恐れがある。部分放電の発生を防止するためには、回転電機の開発、設計及び製造の各段階において部分放電測定(試験)を実施し、適切な絶縁性能を確保する必要がある。
特許文献1は、回転電機に対してインパルス電圧を印加して部分放電試験を行うこと、部分放電による電磁波の検出をアンテナセンサを用いて行うこと、接地線に流れる電流の検出を電流センサを用いて行うことが記載されている。
また、特許文献2は、回転電機の被試験コイルに高電圧インパルスを連続で印加し、プローブが検出した部分放電信号をスペクトル解析処理を施し、その解析結果に基づいて、被試験コイルの部分放電箇所を表示することが記載されている。
さらに、特許文献3は、回転電機のコイルに流入する空気のオゾン濃度を検出する第1オゾン検出部と、コイルの周辺の空気又はコイルの周辺から流出する空気のオゾン濃度を検出する第2オゾン検出部と、を設け、オゾン濃度とを比較して部分放電発生状況を監視することが記載されている。
さらに、特許文献4は、インパルス電圧及び商用周波数の交流電圧を印加した場合における部分放電開始電圧を求め、それら求めた部分放電開始電圧に基づいて、部分放電の発生箇所を特定することが記載されている。
特開2005-274440号公報 特開2020-91164号公報 特開2018-200179号公報 特開2013-124913号公報
上記従来技術において、部分放電は再現が困難な現象であり、特許文献1、2に記載のものでは、ノイズと分離することが困難であり、検出精度を高めることが要求されている。また、特許文献1ないし3のいずれにおいても、発生箇所を正確に特定することは困難であり、不良個所を修正するなどが困難であり、生産効率が低下する一因であった。また、特許文献4に記載のものは、発生箇所として回転電機の各相コイルのどの巻線間で部分放電の発生があるか特定できるものに過ぎない。
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、外乱ノイズの影響を除去し、検出精度を高め、再現性が不安定な部分放電を確実に検出すると共に、部分放電の発生箇所を正確に検出して特定する部分放電検出装置及び部分放電検出方法を提供する。それにより、被試験物の試験効率、回転電機の品質、の向上を図る。
上記目的を達成するため、本発明は、被試験物の部分放電を検出する部分放電検出装置において、前記被試験物の巻線に正弦波の高圧交流電圧を印加電圧として与える印加装置と、前記印加電圧による電流を検出する電流プローブと、前記被試験物を密閉するカバーと、前記カバーの内部に設けられ、前記被試験物を通過する空気のオゾン濃度を検出するオゾンセンサと、前記被試験物から放射される電磁波を検出するアンテナと、前記アンテナの角度あるいは位置を変化させる駆動部と、前記アンテナにより検出された受信信号が入力されてスペクトル解析処理するパワーメータと、前記電流プローブ、前記オゾンセンサ、前記パワーメータの出力が入力され、前記印加装置、前記駆動部を制御する計測制御装置と、を備え、前記計測制御装置は、少なくとも前記電流プローブと前記オゾンセンサのいずれか一方の検出値により前記部分放電の検出を行い、前記駆動部により前記アンテナの前記角度あるいは前記位置を変化させ、前記パワーメータの出力値が最大となる前記角度あるいは前記位置を検出して部分放電発生場所を特定するものである。
上記の部分放電検出装置において、前記印加電圧は、所定のステップで段階的、かつ上昇させて前記巻線に与えられ、前記計測制御装置は、前記部分放電の発生が検出されたステップより1ステップ低い前記印加電圧における前記パワーメータの値をバックグラウンドノイズとして保存し、前記部分放電発生場所を特定する際、前記パワーメータの前記出力値から前記バックグラウンドノイズを減算した値で行うことが望ましい。
さらに、上記の部分放電検出装置において、前記電流プローブの検出値による前記部分放電の検出は、前記印加電圧の最大電圧点を中心に窓範囲Mを定め、前記窓範囲M内で閾値を定めて行うことが望ましい。
さらに、上記の部分放電検出装置において、前記アンテナである複数台の指向性アンテナと、それぞれの前記指向性アンテナの受信信号が入力される複数台の前記パワーメータと、それぞれの前記指向性アンテナの前記角度を変化させる複数台の前記駆動部と、を有し、前記計測制御装置は、それぞれの前記指向性アンテナの前記角度を変化させたときの前記パワーメータの前記出力値が最大となる前記角度から前記部分放電発生場所を特定することが望ましい。
さらに、上記の部分放電検出装置において、前記アンテナである無指向性アンテナと、前記無指向性アンテナの前記位置をX及びY方向に変化させる前記駆動部と、を有し、前記計測制御装置は、前記パワーメータの前記出力値が最大となる前記位置から前記部分放電発生場所を特定することが望ましい。
さらに、上記の部分放電検出装置において、前記部分放電発生場所の特定は、前記パワーメータの値における周波数帯において、上限、下限の枠を設定して判定することが望ましい。
また、本発明は、被試験物の部分放電を検出する部分放電検出方法であって、前記被試験物の巻線に正弦波の高圧交流電圧を印加電圧として与え、前記印加電圧による電流を電流プローブで検出、及び前記被試験物を密閉するカバーの内部で前記被試験物を通過する空気のオゾン濃度をオゾンセンサで検出、並びに前記被試験物から放射される電磁波をアンテナで検出し、前記アンテナにより検出された受信信号をパワーメータでスペクトル解析処理し、少なくとも前記電流プローブと前記オゾンセンサのいずれか一方の検出値により前記部分放電の検出を行い、前記アンテナの角度あるいは位置を変化させ、前記パワーメータの出力値が最大となる前記角度あるいは前記位置を検出して部分放電発生場所を特定する。
さらに、上記の部分放電検出方法において、前記印加電圧は、所定のステップで段階的、かつ上昇させて前記巻線に与えられ、前記部分放電の発生が検出されたステップより1ステップ低い前記印加電圧における前記パワーメータの出力値をバックグラウンドノイズとして保存し、前記部分放電発生場所を特定する際、前記出力値から前記バックグラウンドノイズを減算した値で行うことが望ましい。
本発明によれば、被試験物の巻線に正弦波の高圧交流電圧を印加電圧として与え、印加電圧による電流を電流プローブで検出、及び被試験物を密閉するカバーの内部で空気のオゾン濃度をオゾンセンサで検出、並びに被試験物から放射される電磁波をアンテナで検出し、少なくとも電流プローブとオゾンセンサのいずれか一方の検出値により部分放電の検出を行い、アンテナの角度あるいは位置を変化させ、部分放電発生場所を特定するので、外乱ノイズの影響を除去し、検出精度を高め、再現性が不安定な部分放電を確実に検出すると共に、部分放電の発生箇所を正確に検出して特定することができる。
本発明の一実施形態による部分放電検出装置を示すブロック図 一実施形態による印加電圧の与え方を示すグラフ 一実施形態による印加電圧と電流プローブによる電流検出の関係を示す図 一実施形態による印加電圧毎のパワーメータの出力値 指向性アンテナを用いた第1実施形態のブロック図 無指向性アンテナを用いた第2実施形態のブロック図 一実施形態によるバックグラウンドノイズの減算を説明する図 一実施形態による部分放電発生場所を特定するパワーメータの周波数帯を示す図
図1は、部分放電検出装置を示すブロック図である。被試験物1は、回転電機の固定子巻線等であり、カバー4で全体が覆われ、密閉されている。オゾンセンサ5は、カバー4の内部に設けられ、被試験物1を通過して周辺から流出する空気のオゾン濃度を検出して外部へ出力する。カバー4は、内部のオゾンの拡散を防いでいる。オゾンセンサ5で検出したオゾン濃度は、被試験物1の部分放電を生じる不良個所を判断する条件の一つとなる。
印加装置2は、被試験物1の巻線に正弦波の高圧交流電圧を印加電圧として与える。図1でHがプラス側、Lがグランド(GND)であり、基準電位側である。印加装置2から被試験物1の巻線に与えられた印加電圧による電流は、電流プローブ3を通過して検出され、HからLへ戻る。電流プローブ3は、例えば、磁気センサが先端に取り付けられた磁界プローブであり、電界成分の検出が非常に少なく、部分放電による微小電流の検出が可能なものが使用される。
アンテナ6は、被試験物1から放射される電磁波を検出する。駆動部7は、アンテナ6位置、方向(角度)等を変化させる。パワーメータ8は、アンテナ6により検出された受信信号が入力されてスペクトル解析処理される。計測制御装置9は、電流プローブ3、オゾンセンサ5、パワーメータ8の出力値が入力され、印加装置2、駆動部7を制御し、部分放電の有無、発生箇所等を判断する。
被試験物1の部分放電測定の概略を説明する。
まず、印加装置2は、計測制御装置9からの指令により、被試験物1に対して、印加電圧を2段階以上のステップアップで与える。部分放電の発生の検出は、電流プローブ3とオゾンセンサ5それぞれの検出値に閾値を設け、両方が閾値を超えたことを持って、確実に判定される。部分放電の発生が検出されたときより1ステップ低い印加電圧が与えられた際のパワーメータ8の出力値は、バックグラウンドノイズ(BGN)として保存される。
同時に、被試験物1の近傍に存在する電磁波の検出がアンテナ6、パワーメータ8を用いて行われる。電流プローブ3、オゾンセンサ5、パワーメータ8による測定は、印加装置2から電圧が印加されるときの信号をトリガとして開始される。測定された信号は、一定のサンプリング周期でA/D変換され、計測制御装置9に取り込まれ、デジタル信号に変換される。
なお、電圧を印加する瞬間や、スイッチングノイズ等が混入することが想定される時間帯においては、測定信号の取り込みが行われない。これにより、不要なノイズが測定されることを極力抑えることが可能である。
アンテナ6は、指向性アンテナ6―1、6―2(八木アンテナ、ホーンアンテナ、ログペリオアンテナ等)又は無指向性アンテナ6―3(フィールドプローブ等)の両方が使用できる。アンテナ6の出力はスペクトルアナライザ等で構成されるパワーメータ8に受信信号として入力される。指向性アンテナ6―1、6―2の場合は2台以上用意し、計測制御装置9は、アンテナ角度θ1、θ2を駆動部7で変化させパワーメータ8の出力値が最大となる角度を検出する。
無指向性アンテナ6―3の場合は、被試験物1に沿わせてパワーメータ8による受信信号の値が最大となる位置を検出する。計測制御装置9は、パワーメータ8による出力値が最大となる角度θ1、θ2、あるいは位置から部分放電発生場所を特定して表示する。この際、計測制御装置9は、パワーメータ8の出力値からバックグラウンドノイズを減算した値にて判定を行う。
図2は、印加電圧の与え方を示すグラフである。印加電圧は、図2でステップ1、ステップ2、…ステップNで示すように所定の電圧幅(ステップ)で段階的、かつ徐々に上昇させて試験を行う。最終的には、印加電圧は、ステップNとして被試験物1の巻線の絶縁破壊電圧、あるいはそれをやや超える値まで上昇する。ステップの数は、少なくとも2段階以上とする。計測制御装置9は、電流プローブ3とオゾンセンサ5それぞれの信号が閾値を超えたことで部分放電が発生したと判定する。
図3は、印加電圧と電流プローブ3による電流検出の関係を示す図である。図3(a)は、印加電圧の波形であり、縦軸が印加電圧、図3(b)は、電流プローブ3によって検出された電流であり、横軸はいずれも時間である。電流プローブ3の電流は、印加電圧が絶縁耐圧を超えたタイミングで間欠的に流れる。そこで、電流プローブ3によって検出された電流により部分放電が発生したとの判定、つまり、電流プローブ3の検出値による部分放電の検出は、印加電圧の最大電圧点を中心に窓範囲Mを定め、窓範囲M内で最大電圧に対する閾値を定める。
窓範囲Mは、印加電圧の半波長内とする。窓範囲Mを定めることは、電流プローブ3とオゾンセンサ5を用いて部分放電が発生したと判定すること、と合わせて外乱ノイズの影響を除去し、再現性が不安定な部分放電を確実に検出することに寄与する。なお、電流プローブ3とオゾンセンサ5の信号に対する閾値は、条件次第でいずれかをゼロに設定すれば、一方も機能させないことも可能となる。
図4は、印加電圧毎のパワーメータ8の出力値(スペクトルアナライザ)である。横軸は周波数、縦軸は1mWに対する電力比(dBm)である。印加電圧の与え方とパワーメータ8の出力値からバックグラウンドノイズを減算する方法を説明する。
印加電圧は、図4(a)のように、所定のステップで上昇させ、ステップNで初めて部分放電が検出されたとする。このとき、ステップ1のパワーメータ8の出力値が図4(b)、ステップN―1が図4(c)、ステップNが図4(d)である。バックグラウンドノイズは、ステップN―1の図4(c)、つまり、部分放電の発生が検出されたステップNより1ステップ低い印加電圧におけるパワーメータ8の出力値をバックグラウンドノイズとして計測制御装置9に保存される。
図5は、指向性アンテナ6―1、6―2を用いた第1実施形態のブロック図である。被試験物1からの電磁波の検出は、アンテナ6として、複数台、図5では2台の指向性アンテナ6―1、6―2を用いる。そして、第1実施形態は、指向性アンテナ6―1、6―2の受信信号を検出する2台のパワーメータ8―1、8―2及びそれぞれの角度θ1、θ2を変化させる2台の駆動部7―1、7―2を用いる。
駆動部7―1は、指向性アンテナ6―1の角度θ1を変化させ、駆動部7―2は、指向性アンテナ6―2の角度θ2を変化させる。なお、第1実施形態は、指向性アンテナ6―1、6―2を複数台として、それに合わせてパワーメータ8―1、8―2、駆動部7―1、7―2を複数台とすれば良い。
計測制御装置9は、角度θ1を変化させたときのパワーメータ8―1の出力値が最大になる角度、角度θ2を変化させたときのパワーメータ8―2の出力値が最大になる角度及びそのときの受信信号をそれぞれ検出して記憶する。そして、計測制御装置9は、パワーメータ8―1、8―2の出力値が最大となる角度θ1、角度θ2から部分放電発生場所を特定して表示する。また、パワーメータ8―1、8―2のそれぞれにおける出力値は、直接の値からバックグラウンドノイズを減算して最大となる値を判定する。
図6は、無指向性アンテナ6―3を用いた第2実施形態のブロック図である。被試験物1からの電磁波の検出は、アンテナ6として1台の無指向性アンテナ6―3を用いる。そして、第2実施形態は、無指向性アンテナ6―3の受信信号を検出するパワーメータ8及びそれぞれの位置を変化させる駆動部7を用いる。駆動部7は、無指向性アンテナ6―3の位置をX及びY方向に変化させる。
計測制御装置9は、無指向性アンテナ6―3の位置を変化させたときのパワーメータ8の値が最大になる位置及びそのときの受信信号をそれぞれ検出して記憶する。そして、計測制御装置9は、パワーメータ8の出力値が最大となる位置(XY)から部分放電発生場所を特定して表示する。また、この際、パワーメータ8の出力値は、直接の値からバックグラウンドノイズを減算して最大となる値を判定する。
図7は、バックグラウンドノイズの減算を説明するパワーメータ8の出力値(スペクトル解析処理)を示す図である。横軸は周波数、縦軸は1mWに対する電力比(dBm)である。図7(a)は、パワーメータ8の直接の値であり、図に示すようにノイズがはっきり出ている。図7(b)は、印加電圧を与えたとき、計測制御装置9に保存されたバックグラウンドノイズである。バックグラウンドノイズは、部分放電の発生が検出されたステップNより1ステップ低い印加電圧におけるパワーメータ8の値として計測制御装置9に記憶されている。
図7(c)は、図7(a)のパワーメータ8の直接の値から図7(b)で示したバックグラウンドノイズを減算したものである。部分放電発生場所は、図7(c)で示したバックグラウンドノイズを減算したものから特定される。なお、パワーメータ8の値として説明したが、第1実施形態は、2台の指向性アンテナ6―1、6―2、パワーメータ8―1、8―2を用いるので、パワーメータ8―1、8―2のそれぞれで同様に行う。
図8は、部分放電発生場所を特定するパワーメータ8の周波数帯を示す図である。横軸は周波数、縦軸は1mWに対する電力比(dBm)である。部分放電発生場所の特定は、周波数が高い方で行うことが高精度にする上で有利である。つまり、部分放電発生場所を特定する分解能は、周波数が高いほど細かくできる。
また、アンテナ6は、周波数が高いほど小さくでき、省スペース化、低コスト化できる。さらに、実験より、部分放電による電磁波は、特定の周波数にピークを持たず、広い帯域にわたって放出される。このため、部分放電発生場所の特定は、図8で図示するパワーメータ8の出力値における周波数帯において、上限、下限の枠を設定し、その中の面積(斜線部)で比較、判定して行うことが高精度化する上で望ましい。
1…被試験物
2…印加装置
3…電流プローブ
4…カバー
5…オゾンセンサ
6…アンテナ
6―1…指向性アンテナ
6―2…指向性アンテナ
6―3…無指向性アンテナ
7、7―1、7―2…駆動部
8、8―1、8―2…パワーメータ
9…計測制御装置

Claims (8)

  1. 被試験物の部分放電を検出する部分放電検出装置において、
    前記被試験物の巻線に正弦波の高圧交流電圧を印加電圧として与える印加装置と、
    前記印加電圧による電流を検出する電流プローブと、
    前記被試験物を密閉するカバーと、
    前記カバーの内部に設けられ、前記被試験物を通過する空気のオゾン濃度を検出するオゾンセンサと、
    前記被試験物から放射される電磁波を検出するアンテナと、
    前記アンテナの角度あるいは位置を変化させる駆動部と、
    前記アンテナにより検出された受信信号が入力されてスペクトル解析処理するパワーメータと、
    前記電流プローブ、前記オゾンセンサ、前記パワーメータの出力が入力され、前記印加装置、前記駆動部を制御する計測制御装置と、
    を備え、前記計測制御装置は、少なくとも前記電流プローブと前記オゾンセンサのいずれか一方の検出値により前記部分放電の検出を行い、前記駆動部により前記アンテナの前記角度あるいは前記位置を変化させ、前記パワーメータの出力値が最大となる前記角度あるいは前記位置を検出して部分放電発生場所を特定することを特徴とする部分放電検出装置。
  2. 前記印加電圧は、所定のステップで段階的、かつ上昇させて前記巻線に与えられ、前記計測制御装置は、前記部分放電の発生が検出されたステップより1ステップ低い前記印加電圧における前記パワーメータの値をバックグラウンドノイズとして保存し、前記部分放電発生場所を特定する際、前記パワーメータの前記出力値から前記バックグラウンドノイズを減算した値で行うことを特徴とする請求項1に記載の部分放電検出装置。
  3. 前記電流プローブの検出値による前記部分放電の検出は、前記印加電圧の最大電圧点を中心に窓範囲Mを定め、前記窓範囲M内で閾値を定めて行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の部分放電検出装置。
  4. 前記アンテナである複数台の指向性アンテナと、
    それぞれの前記指向性アンテナの受信信号が入力される複数台の前記パワーメータと、
    それぞれの前記指向性アンテナの前記角度を変化させる複数台の前記駆動部と、
    を有し、前記計測制御装置は、それぞれの前記指向性アンテナの前記角度を変化させたときの前記パワーメータの前記出力値が最大となる前記角度から前記部分放電発生場所を特定することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の部分放電検出装置。
  5. 前記アンテナである無指向性アンテナと、
    前記無指向性アンテナの前記位置をX及びY方向に変化させる前記駆動部と、
    を有し、前記計測制御装置は、前記パワーメータの前記出力値が最大となる前記位置から前記部分放電発生場所を特定することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の部分放電検出装置。
  6. 前記部分放電発生場所の特定は、前記パワーメータの値における周波数帯において、上限、下限の枠を設定して判定することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の部分放電検出装置。
  7. 被試験物の部分放電を検出する部分放電検出方法であって、
    前記被試験物の巻線に正弦波の高圧交流電圧を印加電圧として与え、前記印加電圧による電流を電流プローブで検出、及び前記被試験物を密閉するカバーの内部で前記被試験物を通過する空気のオゾン濃度をオゾンセンサで検出、並びに前記被試験物から放射される電磁波をアンテナで検出し、
    前記アンテナにより検出された受信信号をパワーメータでスペクトル解析処理し、
    少なくとも前記電流プローブと前記オゾンセンサのいずれか一方の検出値により前記部分放電の検出を行い、前記アンテナの角度あるいは位置を変化させ、前記パワーメータの出力値が最大となる前記角度あるいは前記位置を検出して部分放電発生場所を特定することを特徴とする部分放電検出方法。
  8. 前記印加電圧は、所定のステップで段階的、かつ上昇させて前記巻線に与えられ、前記部分放電の発生が検出されたステップより1ステップ低い前記印加電圧における前記パワーメータの前記出力値をバックグラウンドノイズとして保存し、前記部分放電発生場所を特定する際、前記出力値から前記バックグラウンドノイズを減算した値で行うことを特徴とする請求項7に記載の部分放電検出方法。
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