JP2022147826A - 乗物用シート - Google Patents

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Abstract

Figure 2022147826000001
【課題】衝撃吸収部材を適切に支持することが可能な乗物用シートの提供。
【解決手段】シートクッションS1及びシートバックS2を備えた車両用シートS1であって、シートクッションは、シートクッションフレーム10と、シートクッションパッドS11と、シートクッションパッドの下方に設けられた衝撃吸収部材50と、を有し、シートクッションフレームは、一対のサイドフレーム10aと、シート幅方向において一対のサイドフレームを連結する第1連結部材11と、第1連結部材よりも後方に配置され、シート幅方向において一対のサイドフレームを連結する第2連結部材12と、前後方向に延在し、第1連結部材及び第2連結部材を架橋する架橋部材13と、を備え、衝撃吸収部材50は、架橋部材13の上に配置されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、乗物用シートに係り、特に衝突などの衝撃発生時に着座者に加わる衝撃を吸収することが可能な乗物用シートに関する。
走行中の車両が前突した際には、シートに着座した着座者(乗員)の体が、シートベルトに拘束された状態でシートの表面上を前下方に滑り落ちるサブマリン現象が発生することがある。このような衝撃発生時に着座者に加わる衝撃を吸収する技術として、特許文献1には、ハニカム構造体からなるインサート材である衝撃吸収部材を、シートクッションパッドの下方に備える技術が記載されている。
実開昭58-161600号公報
車両用シートが備える衝撃吸収部材により衝撃を効果的に吸収するためには、衝撃吸収部材を下方から適切に支持する必要がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、衝撃吸収部材を適切に支持することが可能な乗物用シートを提供することにある。
前記課題は、本発明の乗物用シートによれば、シートクッション及びシートバックを備えた乗物用シートであって、前記シートクッションは、シートクッションフレームと、シートクッションパッドと、前記シートクッションパッドの下方に設けられた衝撃吸収部材と、を有し、前記シートクッションフレームは、一対のサイドフレームと、前記乗物用シートの幅方向において一対の前記サイドフレームを連結する第1連結部材と、前記第1連結部材よりも後方に配置され、前記乗物用シートの幅方向において一対の前記サイドフレームを連結する第2連結部材と、前記乗物用シートの前後方向に延在し、前記第1連結部材及び前記第2連結部材を架橋する架橋部材と、を備え、前記衝撃吸収部材は、前記架橋部材の上に配置されていることにより解決される。
上記のように構成された本発明の乗物用シートでは、架橋部材によって衝撃吸収部材を適切に支持することが可能となる。
また、上記の構成において、前記架橋部材は、板状部材であるとよい。
上記の構成では、板状部材によって衝撃吸収部材を強固に支持することができる。
また、上記の構成において、前記架橋部材は、ワイヤ部材であるとよい。
上記の構成では、ワイヤ部材によって衝撃吸収部材を簡易に支持することが可能となる。
また、上記の構成において、前記乗物用シートの幅方向において、前記衝撃吸収部材の幅は、前記架橋部材の幅よりも広いとよい。
上記の構成では、架橋部材によって支持され、架橋部材よりも広い幅を有する衝撃吸収部材によって効果的に衝撃を吸収することが可能となる。
また、上記の構成において、前記乗物用シートの前後方向において、前記衝撃吸収部材は、前記架橋部材の前方寄りに配置されているとよい。
上記の構成では、衝撃の加わり易い前方に衝撃吸収部材を配置することで効果的に衝撃を吸収することが可能となる。
また、上記の構成において、前記架橋部材は、前記乗物用シートの前後方向に延在する隆起部を備え、前記衝撃吸収部材は、前記隆起部の上に載置されているとよい。
上記の構成では、隆起部で補強された部分に衝撃吸収部材を配置することで強固に衝撃吸収部材を支持し、効果的に衝撃を吸収することが可能となる。
また、上記の構成において、前記架橋部材は、後方から前方に向かうにつれて上方に傾斜した傾斜部を備え、前記衝撃吸収部材は、前記傾斜部の上に載置されているとよい。
上記の構成では、架橋部材における衝撃が加わり易い方向に傾斜した部分に衝撃吸収部材を配置することで効果的に衝撃を吸収することが可能となる。
また、上記の構成において、前記架橋部材には、前記乗物用シートの上下方向に開口した開口部が形成されており、前記衝撃吸収部材は、前記乗物用シートの前後方向において、前記開口部と重なる位置に配置されているとよい。
上記の構成では、乗物用シートの製造時において、架橋部材の上に衝撃吸収部材が配置されていることを開口部を介して確認することが可能となる。
また、上記の構成において、前記乗物用シートは、前記シートクッションが前記シートバックに向かって跳ね上がったチップアップ状態へ切り替え可能であるとよい。
上記の構成では、チップアップ状態に切り替え可能な乗物用シートにおいて、架橋部材によって衝撃吸収部材を適切に支持することが可能となる。
また、上記の構成において、前記シートクッションは、前記シートクッションフレームと、前記シートクッションパッドを覆う表皮材と、を有しているとよい。
上記の構成では、架橋部材を有するシートクッションを備えた乗物用シートにおいて衝撃吸収部材を適切に支持することが可能となる。
本発明の乗物用シートによれば、架橋部材によって衝撃吸収部材を適切に支持することが可能となる。
また、本発明の乗物用シートによれば、板部材によって衝撃吸収部材を強固に支持することが可能となる。
また、本発明の乗物用シートによれば、ワイヤ部材によって衝撃吸収部材を簡易に支持することができる。
また、本発明の乗物用シートによれば、架橋部材によって支持され、架橋部材よりも広い幅を有する衝撃吸収部材によって効果的に衝撃を吸収することが可能となる。
また、本発明の乗物用シートによれば、衝撃の加わり易い前方に衝撃吸収部材を配置することで効果的に衝撃を吸収することが可能となる。
また、本発明の乗物用シートによれば、隆起部で補強された部分に衝撃吸収部材を配置することで強固に衝撃吸収部材を支持し、効果的に衝撃を吸収することが可能となる。
また、本発明の乗物用シートによれば、架橋部材における衝撃が加わり易い方向に傾斜した部分に衝撃吸収部材を配置することで効果的に衝撃を吸収することが可能となる。
また、本発明の乗物用シートによれば、乗物用シートの製造時において、架橋部材の上に衝撃吸収部材が配置されていることを確認することが可能となる。
また、本発明の乗物用シートによれば、チップアップ状態に切り替え可能な乗物用シートにおいて、架橋部材によって衝撃吸収部材を適切に支持することが可能となる。
また、本発明の乗物用シートによれば、架橋部材を有するシートクッションを備えた乗物用シートにおいて衝撃吸収部材を適切に支持することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る車両用シートの外観図である。 シート状態が着座状態であるときの車両用シートの側面図である。 シート状態が収納状態であるときの車両用シートの側面図である。 シート状態がチップアップ状態であるときの車両用シートの側面図である。 シート状態がチップアップ状態であるときの車両用シートの斜視図である。 車両用シートが有するシートフレームの斜視図である。 車両用シートが有するシートクッションフレームの上面図である。 変形例に係るシートクッションフレームと衝撃吸収部材の配置を示す説明図である。
以下、図1乃至図8を参照しながら、本発明の実施形態(以下、本実施形態)に係る乗物用シートについて説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
なお、以下では、乗物用シートの一例として車両に搭載される車両用シートを挙げ、その構成例について説明することとする。ただし、本発明は、自動車・鉄道など車輪を有する地上走行用乗物に搭載される車両用シートに限定されるものではなく、例えば、地上以外を移動する航空機や船舶などに搭載されるシートにも適用され得る。
本明細書における方向を示す用語に関し、図1のように各方向を定義する。具体的には、以下の説明中、「前後方向」とは、車両用シートの着座者から見たときの前後方向を意味し、車両の走行方向と一致する方向である。「シート幅方向」とは、車両用シートの横幅方向を意味し、車両用シートの着座者から見たときの左右方向と一致する。また、「上下方向」とは、車両用シートの高さ方向を意味し、車両用シートを正面から見たときの上下方向と一致している。
また、シート幅方向の「車外側」とは、車体の外側により近い方(分かり易くは、最寄りのドアに近い側)を意味し、「車内側」とは、車体の内側により近い方(分かり易くは、最寄りのドアから離れている側)を意味している。
また、以下の説明中、「回動」は、特に断る場合を除き、シート幅方向に沿う軸を中心とした回動動作を意味する。
なお、以下に説明するシート各部の形状、位置及び姿勢等については、特に断る場合を除き、車両用シートが後述する着座状態にあるケースを想定して説明することとする。
[1.車両用シートSの構成]
本実施形態に係る車両用シート(以下、車両用シートS)の基本構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、車両用シートSの斜視図である。車両用シートSは、車体フロアの上に載置され、車両の乗員が着座する座席である。本実施形態において、車両用シートSは、車両の後部座席に相当するリアシートとして利用される。ただし、これに限定されるものではなく、車両用シートSは、前後方向に三列のシートを備える車両において二列目のミドルシートや三列目のリアシートとしても利用可能である。
車両用シートSは、図1に示すように、その本体部分をなすシート本体Shを有する。シート本体Shは、同図に示すように、シートクッションS1、シートバックS2及びヘッドレストS3を備えている。シートバックS2は、後述の支持ベース30を介して、車体フロアに対して回動可能な状態で取り付けられている。
また、シートクッションS1は、その後端部がシートバックS2の下端部に連結されている。なお、シートクッションS1の後端部とシートバックS2の下端部との間には、図1に示すように連結部材としてのシートクッションサイドフレーム10aが介在している。このシートクッションサイドフレーム10aは、シートバックS2に対して回動可能な状態で取り付けられている。これにより、シートクッションS1は、シートクッションサイドフレーム10aと共にシートバックS2に対して回動することが可能である。
また、シート本体Shの下部には、後述のスライドレール機構S4が設置されている。このスライドレール機構S4により、シート本体Shは、前後方向にスライド移動可能な状態で車体フロアに取り付けられている。
また、シート本体Shは、その前方に形成された収納フロアFに折り畳んだ状態で収納することが可能である。収納フロアFは、車体フロアの一部(具体的には、車体フロア中、シート本体Shが着座状態にあるときにシート本体Shの前方に位置する部分)を下方に窪ませることで形成された凹型スペースである。
<シート本体Shの状態変化について>
本実施形態では、シート本体Shの状態(以下、シート状態)を変更することが可能である。以下では、シート状態の変化について図2乃至図5を参照しながら説明する。
(着座状態)
図2に図示の着座状態は、シートバックS2が車体フロアに対して起立し、シートクッションS1に着座者である乗員を着座させることが可能な状態である。シート状態が着座可能な状態にあるとき、図1及び図2に示すように、シートバックS2は、若干後傾しており、シートクッションS1は、その着座面(乗員の臀部及び大腿部が載る面)が上方を向いた姿勢となっている。
(収納状態)
図3に図示の収納状態は、収納フロアF内にシート本体Shが折り畳まれた状態で収納された状態である。シート本体Shが収納状態に移行する際、シートバックS2は、車体フロアに対して前方に倒伏し、シートクッションS1は、シートバックS2に近付く向きに回動する。そして、シート状態が収納状態になると、図3に示すように、シートバックS2の後面(背面)が車体フロアのうち、収納フロアF周辺と同じ高さ(レベル)となり、シートクッションS1がシートバックS2と車体フロアとの間に配置されるようになる。
(チップアップ状態)
チップアップ状態は、図4及び図5に示すように、シートバックS2が車体フロアに対して起立している一方で、シートクッションS1がシートバックS2に向かって跳ね上がった状態である。
[2.車両用シートSの各部の構成]
以下、車両用シートSの各部の構成について、既出の図1乃至図5と共に、図6及び図7を参照しながら説明する。図6は、車両用シートSの骨格をなすシートフレームの斜視図である。図7は、車両用シートSが有するシートクッションフレーム10の上面図である。シートクッションS1及びシートバックS2は、それぞれ、図6に示されるシートクッションフレーム10及びシートバックフレーム20を備えている。
また、シートクッションS1とシートバックS2は、連結部材としてのシートクッションサイドフレーム10aによって連結されている。シートクッションサイドフレーム10aは、側方視で略L字状の部材であり、シート前後方向に延在している。シートクッションサイドフレーム10aは、金属板を加工することで構成されており、シート幅方向におけるシート本体Shの端部にて、シートクッションフレーム10及びシートバックフレーム20を連結している。また、シートクッションサイドフレーム10aの後端部は、回動可能な状態でシートバックフレーム20に取り付けられている。つまり、シートクッションS1は、シートクッションサイドフレーム10aの後端がシートバックフレーム20に対して回動することで、シートバックS2に対してシートクッションサイドフレーム10aと共に回動する。
シート本体Shの構成についてより詳しく説明すると、本実施形態のシートクッションS1の裏面(シート状態が着座状態にあるときのシートクッションS1の下面)には、図5に示すように、ダンパS13が設けられている。ダンパS13は、シートクッションS1の裏面から下方(シートクッションS1の厚み方向において着座面が位置する側とは反対側)に向かって突出した凸状突起である。また、ダンパS13は、正面視で長円形状となっており、図5に示すように、シートクッションS1の裏面中、前端領域のシート幅方向中央部分から突出している。
また、ダンパS13は、シート状態が収納状態にあるときに、その先端(下端)にて車体フロアに当接する。これにより、シート状態が収納状態にある間に、シートクッションS1の裏面が車体フロアに接触して汚れてしまうのを抑えることが可能となる。
また、ダンパS13は、シート状態をチップアップ状態から着座状態へ切り替える際に操作される。具体的に説明すると、シートクッションS1の裏面の前端領域には、シート幅方向に沿ってシートクッションS1の中央部から車外側に向かって延出したスリットS14が設けられている。本実施形態において、ダンパS13は、シート幅方向に沿ってスリットS14内をスライド移動することが可能である。
(支持ベース30)
また、車両用シートSは、図6に図示される支持ベース30を有する。支持ベース30は、スライドレール機構S4の直上位置に配置されてシート本体Sh(シートクッションS1及びシートバックS2)を支持する。
第1連結リンク21及び第2連結リンク22は、略弓形に屈曲したリンク部材であり、シート本体Sh(厳密には、シートバックS2)は、第1連結リンク21、第2連結リンク22及び支持ベース30を介してスライドレール機構S4に固定されている。
(ベースカバー40)
ベースカバー40は、支持ベース30全体及びスライドレール機構S4を上方から覆う樹脂成形品である。本実施形態において、ベースカバー40は、支持ベース30及びスライドレール機構S4を覆う機能の他に、シート状態を切り替える際にシートクッションS1の移動をガイドする機能を備えている。
[3.シートクッションS1の特徴]
本実施形態の車両用シートSは、シートクッションS1及びシートバックS2を備えており、シートクッションS1は、シートクッションフレーム10と、シートクッションパッドS11と、シートクッションパッドS11の下方に設けられた衝撃吸収部材50と、を有している(図2及び図6)。
シートクッションパッドS11は、その裏面に上方に向かってパッド凹部(不図示)が形成されており、衝撃吸収部材50は、上面51の少なくとも一部が、このパッド凹部に収納されているため、シートクッションパッドS11に対する衝撃吸収部材50の位置が安定したものとなる。
(衝撃吸収部材50)
衝撃吸収部材50は、図2及び図7に示されるように、上下方向の上面51及び下面52と、前後方向の前面53a及び後面53bと、シート幅方向の右側面54a及び左側面54bとによって囲まれた中空形状を有している。また、衝撃吸収部材50の上面51には、後方に向かうにつれて下方へと傾斜した傾斜面51aが形成されている。衝撃吸収部材50の前面53aは、上下方向における中間領域から上方の領域が後方に向かって傾斜している。
衝撃吸収部材50は、中空形状のブロー成形品であり、ウレタンパッドであるシートクッションパッドS11よりも硬度が高く、一定の荷重値を超えると潰れて衝撃吸収を行うように形成されている。
シートクッションフレーム10は、一対のシートクッションサイドフレーム10aと、シート幅方向において一対のシートクッションサイドフレーム10aを連結する第1連結部材11と、第1連結部材11よりも後方に配置され、シート幅方向において一対のシートクッションサイドフレーム10aを連結する第2連結部材12と、を備えている(図7)。
(架橋部材13)
シートクッションフレーム10は、前後方向に延在し、第1連結部材11及び第2連結部材12を架橋する架橋部材13を備えている。架橋部材13は、前後方向において前端部13aが第1連結部材11に接続されており、後端部13bが第2連結部材12に接続されている。
図2に示されるように、架橋部材13は、屈曲部13cよりも前方において上方に向かって傾斜した傾斜部13dを備えている。また、架橋部材13は、屈曲部13cよりも前方において平坦な平坦部13eを備えている。
衝撃吸収部材50は、架橋部材13の上に配置されている。具体的には、衝撃吸収部材50の下面52は下方から板状部材である架橋部材13によって面で支持されている。このように構成された本実施形態に係る車両用シートSでは、架橋部材13によって下方から衝撃吸収部材50を適切に支持することが可能となる。
また、架橋部材13は、シート幅方向及び前後方向に延在する板状部材である。このような構成によれば、板状の架橋部材13によって衝撃吸収部材50を強固に支持することができる。
また、上記の構成において、前記乗物用シートの幅方向において、前記衝撃吸収部材の幅は、前記架橋部材の幅よりも広いとよい。このような構成によれば、架橋部材13によって支持され、架橋部材13よりも広い幅を有する衝撃吸収部材50によって効果的に衝撃を吸収することが可能となる。
また、前後方向において、衝撃吸収部材50は、架橋部材13の前方寄りに配置されている。このような構成によれば、衝撃の加わり易い前方に衝撃吸収部材50を配置することで効果的に衝撃を吸収することが可能となる。
また、架橋部材13は、前後方向に延在する隆起部として一対のビード13fを備えている(図7)。一対のビード13fは、上方に向かって突出した隆起部である。衝撃吸収部材50は、このビード13fの上に載置されている。このような構成によれば、架橋部材13においてビード13fで補強された部分に衝撃吸収部材50を配置することで強固に衝撃吸収部材50を支持し、効果的に衝撃を吸収することが可能となる。
また、架橋部材13は、後方から前方に向かうにつれて上方に傾斜した傾斜部13dを備え、衝撃吸収部材50は、傾斜部13dの上に載置されている(図2及び図7)。このような構成によれば、架橋部材13における衝撃が加わり易い方向に傾斜した部分(傾斜部13d)に衝撃吸収部材50を配置することで効果的に衝撃を吸収することが可能となる。
また、架橋部材13には、上下方向に開口した開口部13gが複数(本実施形態では4つ)形成されている(図7)。衝撃吸収部材50は、前後方向において、少なくとも1つの開口部13gと重なる位置に配置されているとよい。このような構成によれば、車両用シートSの製造時において、架橋部材13の上に衝撃吸収部材50が配置されていることを、開口部13gを介して架橋部材13の裏面側から目視で確認することが可能となる。
また、架橋部材13の前端には、傾斜部13dから上方に突出した規制突部13h(前方位置規制部)が形成されている。規制突部13hは、シート幅方向に延在しており、衝撃吸収部材50の前面53aに当接することにより、衝撃吸収部材50が前方から支持されるため、衝撃吸収効果が安定して発揮される。
また、車両用シートSは、シートクッションS1がシートバックS2に向かって跳ね上がったチップアップ状態へ切り替え可能である。このような構成によれば、チップアップ状態に切り替え可能な車両用シートSにおいて、架橋部材13によって衝撃吸収部材50を適切に支持することが可能となる。
また、シートクッションS1は、シートクッションフレーム10と、シートクッションパッドS11を覆うトリムカバーS12と、を有している。このような構成によれば、架橋部材13を有するシートクッションS1を備えた車両用シートSにおいて衝撃吸収部材50を適切に支持することが可能となる。
[3.変形例]
以上までに、本発明の一実施形態に係る車両用シートSの構成について説明してきたが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。
以下、変形例に係るシートクッションフレームについて、図8を参照して説明をする。図8は、変形例に係るシートクッションフレーム10Xと衝撃吸収部材50の配置を示す説明図である。以下の説明では、上記の実施形態と異なる部分のみを説明する。
上記の実施形態では、架橋部材が板状部材であったが、架橋部材は、シートクッションフレームの一部であれば良く、材質も金属に限定されることなく樹脂からなる部材でも良い。また、架橋部材は衝撃吸収部材を支持できれば、板状部材でなくても、例えばSバネやワイヤのような線状部材でも良く、布状支持部材のような面状弾性体でも良い。このような構造とすることで、簡易構造で衝撃吸収部材を支持することが可能となる。
図8に示す例では、架橋部材13Xは、ワイヤ部材である。架橋部材13Xは、略矩形形状の枠状に形成されたワイヤ部材であり、前端部13Xaがパンフレームとしての第1連結部材11Xに接続されており、後端部13bが第2連結部材12Xに接続されている。一対のシートクッションサイドフレーム10Xaの間には、Sバネである第1スプリング14Xaが架設されている。また、第2連結部材12Xは、後方に向かって屈曲しており、その間にSバネである第2スプリング14Xbが架設されている。
そして、前後方向において第1連結部材11Xと第1スプリング14Xaの間の位置において、ワイヤ部材である架橋部材13Xの上に、衝撃吸収部材50が配置されている。このような構成によれば、ワイヤ部材によって衝撃吸収部材50を簡易に支持することが可能となる。
S 車両用シート(乗物用シート)
Sh シート本体
S1 シートクッション
S11 シートクッションパッド
S12 トリムカバー(表皮材)
S13 スリット
S2 シートバック
S3 ヘッドレスト
S4 スライドレール機構(支持部材)
10 シートクッションフレーム
10a シートクッションサイドフレーム
11 第1連結部材
12 第2連結部材
13 架橋部材
13a 前端部
13b 後端部
13c 屈曲部
13d 傾斜部
13e 平坦部
13f ビード(隆起部)
13g 開口
13h 規制突部
20 シートバックフレーム
21 第1連結リンク
22 第2連結リンク
30 支持ベース(支持部材)
40 ベースカバー(支持部材)
F 収納フロア
50 衝撃吸収部材
51 上面
51a 傾斜面
52 下面
53a 前面
53b 後面
54a 右側面
54b 左側面
10X シートクッションフレーム
10Xa シートクッションサイドフレーム
11X 第1連結部材
12X 第2連結部材
13X 架橋部材
13Xa 前端部
13Xb 後端部
14Xa 第1スプリング
14Xb 第2スプリング

Claims (10)

  1. シートクッション及びシートバックを備えた乗物用シートであって、
    前記シートクッションは、シートクッションフレームと、シートクッションパッドと、前記シートクッションパッドの下方に設けられた衝撃吸収部材と、を有し、
    前記シートクッションフレームは、
    一対のサイドフレームと、
    前記乗物用シートの幅方向において一対の前記サイドフレームを連結する第1連結部材と、
    前記第1連結部材よりも後方に配置され、前記乗物用シートの幅方向において一対の前記サイドフレームを連結する第2連結部材と、
    前記乗物用シートの前後方向に延在し、前記第1連結部材及び前記第2連結部材を架橋する架橋部材と、を備え、
    前記衝撃吸収部材は、前記架橋部材の上に配置されていることを特徴とする乗物用シート。
  2. 前記架橋部材は、板状部材であることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記架橋部材は、ワイヤ部材であることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  4. 前記乗物用シートの幅方向において、前記衝撃吸収部材の幅は、前記架橋部材の幅よりも広いことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の乗物用シート。
  5. 前記乗物用シートの前後方向において、前記衝撃吸収部材は、前記架橋部材の前方寄りに配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の乗物用シート。
  6. 前記架橋部材は、前記乗物用シートの前後方向に延在する隆起部を備え、
    前記衝撃吸収部材は、前記隆起部の上に載置されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の乗物用シート。
  7. 前記架橋部材は、後方から前方に向かうにつれて上方に傾斜した傾斜部を備え、
    前記衝撃吸収部材は、前記傾斜部の上に載置されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の乗物用シート。
  8. 前記架橋部材には、前記乗物用シートの上下方向に開口した開口部が形成されており、
    前記衝撃吸収部材は、前記乗物用シートの前後方向において、前記開口部と重なる位置に配置されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の乗物用シート。
  9. 前記乗物用シートは、前記シートクッションが前記シートバックに向かって跳ね上がったチップアップ状態へ切り替え可能であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の乗物用シート。
  10. 前記シートクッションは、
    前記シートクッションフレームと、
    前記シートクッションパッドを覆う表皮材と、を有していることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の乗物用シート。
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