JP2022146182A - 作業機械 - Google Patents

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Shun Tsujimura
博史 坂本
Hiroshi Sakamoto
寿身 中野
Toshimi Nakano
光輝 工藤
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Abstract

【課題】障害物であるか砂埃であるかを適切に判定可能な作業機械を提供する。【解決手段】作業機械は、作業機械の周囲に存在する物体を検知する物体検知センサと、作業機械の車体状態を検知する車体状態検知センサと、物体検知センサにより物体が検知された場合に、物体検知センサにより検知された物体が存在する領域と、車体状態検知センサにより検知された車体状態とに基づいて、物体検知センサにより検知された物体が砂埃であるか否かを判定し、物体検知センサにより検知された物体が砂埃でないと判定された場合に、検知された物体が障害物として障害物の存在を報知する報知動作及び前記障害物と作業機械との接触を回避する回避動作の少なくとも一方を実行し、物体検知センサにより検知された物体が砂埃であると判定された場合に、報知動作及び回避動作の少なくとも一方を抑制した制御を実行するコントローラとを備える。【選択図】図5

Description

本発明は、物体を検知する物体検知センサを備えたダンプトラック等の作業機械に関する。
従来より、ダンプトラック等に代表される作業機械において、車体の周囲の障害物をセンサで検知した場合に、障害物の存在を運転者に報知する報知動作、及び障害物との接触を回避する回避動作(例えば、ブレーキ、回避操舵など)をする技術が知られている。
ここで、ダンプトラックの周囲には、障害物の他に、ダンプトラック自身が巻き上げた砂埃も存在する。そこで特許文献1には、TOF方式の距離画像センサの反射強度が閾値より大きければ障害物と判定し、反射強度が閾値以下であれば砂埃と判定する技術が開示されている。
特開2019-203774号
しかしながら、特に砂埃の濃度が濃い場合において、距離画像センサの反射強度のみでは、障害物と砂埃とを正確に区別するのは難しい。一方で、障害物を砂埃と誤判定するのを防止するために、前述した反射強度の閾値を小さくすると、砂埃に対しても報知動作や回避動作が行われて、作業機械の作業効率が低下するという課題がある。
本発明は、上記した実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、作業機械の周囲に検知された物体が、障害物であるか砂埃であるかを適切に判定可能な作業機械を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、作業機械の周囲に存在する物体を検知する物体検知センサと、前記物体検知センサにより検知された検知情報に基づき前記作業機械の動作を制御するコントローラとを備える作業機械において、前記作業機械の車体状態を検知する車体状態検知センサを備え、前記コントローラは、前記物体検知センサにより物体が検知された場合に、前記物体検知センサにより検知された物体が存在する領域と、前記車体状態検知センサにより検知された車体状態とに基づいて、前記物体検知センサにより検知された物体が砂埃であるか否かを判定し、前記物体検知センサにより検知された物体が砂埃でないと判定された場合に、検知された物体が障害物として前記障害物の存在を報知する報知動作及び前記障害物と前記作業機械との接触を回避する回避動作の少なくとも一方を実行し、前記物体検知センサにより検知された物体が砂埃であると判定された場合に、前記報知動作及び前記回避動作の少なくとも一方を抑制した制御を実行することを特徴とする。
本発明によれば、物体検知センサにより検知された物体が、障害物であるか砂埃であるかを適切に判定することができる。なお、上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
ダンプトラックの側面図である。 ダンプトラックのハードウェア構成図である。 車体状態履歴テーブルのデータ構造を示す図である。 障害物報知処理のフローチャートである。 本実施形態に係る砂埃判定処理のフローチャートである。 ダンプトラックの周囲の状態を示す図である。 変形例に係る砂埃判定処理のフローチャートである。
本発明に係る作業機械の一例であるダンプトラック1の実施形態について、図面を用いて説明する。作業機械の具体例はダンプトラック1に限定されず、油圧ショベル、ホイールローダ、クレーン等でもよい。また、本明細書中の前後左右は、特に断らない限り、ダンプトラック1に搭乗して操作するオペレータの視点を基準としている。
図1は、ダンプトラック1の側面図である。図1に示すように、ダンプトラック1は、車体フレーム(車体)2と、車体フレーム2の前部の左右両端に回転可能に支持された一対の前タイヤ3l、3rと、車体フレーム2の後部の左右両端に回転可能に支持された一対の後タイヤ4l、4rと、車体フレーム2上に起伏可能に支持された荷台5と、ダンプトラック1を操作するオペレータが搭乗するキャブ6とを主に備える。
一対の前タイヤ3l、3rは、オペレータによるステアリング操作によって舵角が変わる操舵輪である。一方、一対の後タイヤ4l、4rは、走行モータ(図示省略)の駆動力によって回転する駆動輪である。なお、ダンプトラック1は、一対の後タイヤ4l、4rそれぞれに独立して駆動力を伝達するために、一対の走行モータを備える。
荷台5は、ホイストシリンダ7の伸縮によって、車体フレーム2の後部のヒンジピン8を中心として、上下方向に起伏する。ホイストシリンダ7は、油圧ポンプ(図示省略)から供給される作動油によって、荷台5を起伏させる油圧シリンダである。ホイストシリンダ7は、一端が車体フレーム2に接続され、他端が荷台5に接続され、油圧ポンプから作動油の供給を受けて伸縮する。そして、ホイストシリンダ7が伸長すると荷台5が起立し、ホイストシリンダ7が縮小すると荷台5が倒伏する。
キャブ6は、車体フレーム2の前端のデッキ9上の左端に配置されている。キャブ6には、ダンプトラック1を操作するオペレータが搭乗する内部空間が形成されている。そして、キャブ6の内部空間には、オペレータが着席するシートと、シートに着席したオペレータにより操作される操作装置が配置されている。
操作装置は、ダンプトラック1を動作させるためのオペレータの操作を受け付け、受け付けた操作の内容を示す操作信号をコントローラ30(図2参照)に出力する。オペレータによって操作装置が操作されることによって、車体フレーム2が走行し、荷台5が起伏する。なお、操作装置の具体例としては、レバー、ステアリングホイール、アクセルペダル、ブレーキペダル、スイッチ等が挙げられる。
図2は、ダンプトラック1のハードウェア構成図である。図2に示すように、コントローラ30は、CPU(Central Processing Unit)31と、メモリ32とを備える。メモリ32は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、またはこれらの組み合わせである。
コントローラ30は、メモリ32に格納されたプログラムコードをCPU31が読み出して実行することによって、後述する処理を実現する。メモリ32は、CPU31によって実行されるプログラム及び車体状態履歴テーブル33を記憶すると共に、CPU31がプログラムを実行する際のワークエリアとして用いられる。
但し、コントローラ30の具体的な構成はこれに限定されず、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)などのハードウェアによって実現されてもよい。
コントローラ30には、LiDARセンサ21a、21b、21c、21d(物体検知センサ)と、速度センサ22と、重量センサ23と、ディスプレイ24(報知装置)と、ブレーキ25とが接続されている。そして、コントローラ30は、LiDARセンサ21a、21b、21c、21dから出力される点群データと、重量センサ23から出力される重量信号と、速度センサ22から出力される速度信号とに基づいて、ディスプレイ24及びブレーキ25の少なくとも一方を制御する。
LiDARセンサ21a、21b、21c、21d(以下、これらを総称して「LiDARセンサ21」と表記することがある。)は、ダンプトラック1の周囲に存在する物体を検知する。より詳細には、LiDARセンサ21は、レーザ光を出射し、物体で反射された反射光を受光する。そして、LiDARセンサ21は、受光した反射光に基づいて点群データ(検知情報)を生成し、生成した点群データをコントローラ30に出力する。点群データは、レーザ光を反射した複数の点の集合のデータである。そして、点群データは、LiDARセンサ21を基準として、各点の方向及び距離を示すデータを含む。
物体とは、ダンプトラック1の周囲に存在する物の総称である。物体は、例えば、障害物と、砂埃とを含む。障害物とは、ダンプトラック1の走行の妨げとなる物であって、例えば、他の車両、壁、岩石、木などである。砂埃とは、ダンプトラック1自身または他の車両によって巻き上げられて、空中を浮遊する砂粒である。
本実施形態では、図6に示すように、ダンプトラック1の周囲に前方領域41、後方領域42、左方領域43、及び右方領域44を設定する。そして、LiDARセンサ21a~21dは、ダンプトラック1の周囲に設定された複数の領域41~44のうち、対応する領域41~44内(より詳細には、領域41~44の内側)の物体を検知する。但し、ダンプトラック1の周囲を複数の領域に区分する具体的な方法は、図6の例に限定されない。
本実施形態において、LiDARセンサ21aは、ダンプトラック1の前面に取り付けられて、ダンプトラック1の周囲に設定された前方領域41内に存在する物体を検知する。LiDARセンサ21bは、ダンプトラック1の後面に取り付けられて、ダンプトラック1の周囲に設定された後方領域42内に存在する物体を検知する。LiDARセンサ21cは、ダンプトラック1の左側面(前タイヤ3l及び後タイヤ4lの間)に取り付けられて、ダンプトラック1の周囲に設定された左方領域43内に存在する物体を検知する。LiDARセンサ21dは、ダンプトラック1の右側面(前タイヤ3r及び後タイヤ4rの間)に取り付けられて、ダンプトラック1の周囲に設定された右方領域44内に存在する物体を検知する。
速度センサ22は、ダンプトラック1の走行速度を検知し、検知結果を示す速度信号をコントローラ30に出力する。重量センサ23は、ダンプトラック1(より詳細には、荷台5)に積載された荷物(典型的には、土砂)の積載重量を検知し、検知結果を示す重量信号をコントローラ30に出力する。速度センサ22及び重量センサ23は、ダンプトラック1の車体状態を検知する車体状態検知センサの一例である。また、走行速度V及び積載重量Mは、車体状態データの一例である。但し、車体状態検知センサ及び車体状態は、前述の例に限定されない。
ディスプレイ24は、キャブ6内に設置されている。ディスプレイ24は、コントローラ30の制御に従って、キャブ6に搭乗したオペレータに情報(例えば、文字、画像)を表示する。但し、報知装置の具体例はディスプレイ24に限定されず、点滅するLEDランプ、音声を出力するスピーカ等でもよい。
ブレーキ25は、前タイヤ3l、3r及び後タイヤ4l、4rそれぞれを制動する。ブレーキ25は、各タイヤと一体回転するブレーキディスクと、作動油が供給されることによってブレーキディスクを挟持するブレーキパッドとを備える。また、ダンプトラック1は、コントローラ30の制御に従って、ブレーキパッドに対して作動油を給排する油圧回路を備える。
また、LiDARセンサ21a~21dと、コントローラ30とは、速度センサ22及び重量センサ23を備えるダンプトラック1に搭載されて、ダンプトラック1の周囲に存在する物体が障害物であるか砂埃であるかを判定する障害物判定装置を構成する。
図3は、車体状態履歴テーブル33のデータ構造を示す図である。車体状態履歴テーブル33は、時刻t、走行速度V、積載重量M、及び砂埃の有無を対応付けて記憶している。コントローラ30は、速度センサ22によって検知された走行速度Vと、重量センサ23によって検知された積載重量Mと、走行速度V及び積載重量Mを検知した時刻tとを含むレコードを、所定の時間間隔毎に繰り返し車体状態履歴テーブル33に記憶させる。また、コントローラ30は、後述する砂埃判定処理の判定結果(すなわち、砂埃の有無)を、対応するレコードに記憶させる。なお、車体状態履歴テーブル33の各レコードにおいて、砂埃の有無は省略されてもよい。
次に、図4を参照して、コントローラ30によって実行される障害物報知処理を説明する。図4は、障害物報知処理のフローチャートである。障害物報知処理は、LiDARセンサ21により検知された物体が障害物であるか砂埃であるかを判定して、判定結果に応じて報知動作及び回避動作の内容を変更する処理である。コントローラ30は、所定の時間間隔毎に繰り返し障害物報知処理を実行する。
まず、コントローラ30は、LiDARセンサ21a、21b、21c、21dそれぞれから点群データを取得する(S11)。また、コントローラ30は、重量センサ23及び速度センサ22から車体状態データ(走行速度V、積載重量M)を取得する(S12)。そして、コントローラ30は、取得した車体状態データと、車体状態データの取得時刻とを含むレコードを、車体状態履歴テーブル33に記憶させる。なお、ステップS11、S12の処理の実行順序は、図4の例に限定されず、逆順でもよいし、並列で実行されてもよい。
次に、コントローラ30は、LiDARセンサ21a、21b、21c、21dそれぞれから取得した点群データに基づいて、ダンプトラック1の周囲に物体が存在するか否かを判定する(S13)。コントローラ30は、例えば、点群データに含まれる複数の点を所定のアルゴリズムでグルーピングし、グルーピングした点の集合の形状及びサイズを判定する。そして、コントローラ30は、所定の形状及びサイズの点の集合が存在する場合に、物体が存在すると判定する。LiDARセンサ21から出力される点群データに基づいて物体の有無を判定する方法は既に周知なので、詳細な説明は省略する。
そして、コントローラ30は、ダンプトラック1の周囲に設定された全ての領域41~44内に物体が存在しないと判定した場合に(S13:No)、ステップS14~S17の処理を実行せずに、障害物報知処理を終了する。一方、コントローラ30は、ダンプトラック1の周囲に設定された領域41~44内の少なくとも1つに物体が存在すると判定した場合に(S13:Yes)、後述する砂埃判定処理を実行する(S14)。
次に、コントローラ30は、砂埃判定処理で砂埃がないと判定した場合、すなわち、ダンプトラック1の周囲に検知された物体が障害物であると判定した場合に(S15:No)、障害物の存在(例えば、障害物の位置)をディスプレイ24に表示する(S16)。障害物の存在を報知する報知動作の具体例は、ディスプレイ24への表示に限定されず、LEDランプの点滅、スピーカからの警告音の出力などでもよい。
また、コントローラ30は、ステップS16において、ブレーキ25を作動させてダンプトラック1を制動してもよいし、前タイヤ3l、3rの舵角を変更して障害物との接触を回避してもよい。これらの処理は、障害物とダンプトラック1との接触を回避する回避動作の一例である。
一方、コントローラ30は、砂埃判定処理で砂埃があると判定した場合に(S15:Yes)、砂埃の発生をディスプレイ24に表示する(S17)。ステップS17では、報知動作及び回避動作の少なくとも一方を、ステップS16より抑制した制御が実行される。「報知動作を抑制する制御」とは、警報音を小さくしたり、警報を発する頻度を少なくすることである。また、「回避動作を抑制する制御」とは、ブレーキの制動力を弱めたり、回避するためのステアリングの操作量を少なくすることである。報知動作及び回避動作を抑制するとは、例えば、以下の態様が考えられる。
一例として、ステップS16における報知動作では、ディスプレイ24に障害物の存在を表示すると共に、スピーカから警告音を出力してもよい。一方、ステップS17における報知動作では、ディスプレイ24に砂埃の発生を表示し、スピーカからの警告音の出力を省略してもよい。他の例として、ステップS17における回避動作では、ステップS16における回避動作と比較して、ブレーキ25の制動力を弱くしてもよい。さらに他の例として、ステップS16では報知動作及び回避動作の両方を実行し、ステップS17では報知動作のみを実行してもよい。
次に、図5及び図6を参照して、コントローラ30によって実行される砂埃判定処理を説明する。図5は、本実施形態に係る砂埃判定処理のフローチャートである。図6は、ダンプトラック1の周囲の状態を示す図である。砂埃判定処理は、LiDARセンサ21a、21b、21c、21dの検知結果と、速度センサ22及び重量センサ23の検知結果との組み合わせに基づいて、直前のステップS13で判定した物体が障害物であるか砂埃であるかを判定する処理である。
まず、コントローラ30は、速度センサ22の検知結果に基づいて停車判定を行い(S21)、重量センサ23の検知結果に基づいて放土判定(S22)及び積荷判定を行う(S23)。以下、図3の時刻tzにおける停車判定、放土判定、積荷判定を説明する。
停車判定とは、ダンプトラック1が停車した直後か否かを判定する処理である。コントローラ30は、例えば、時刻tzから過去に遡った所定の期間(例えば、時刻tx~tz)において、車体状態履歴テーブル33記憶された走行速度Vx、Vy、Vzが、非0から0に変化している場合に(例えば、Vx≠0&Vy=0)、ダンプトラック1が停車した直後だと判定する(S21:Yes)。
但し、ダンプトラック1の停車直後は、ダンプトラック1の揺れやノイズの影響などで、速度センサ22が0近傍の値を出力し続ける場合がある。そのため、コントローラ30は、速度センサ22によって検知されるダンプトラック1の走行速度Vが0に近い停車閾値となる場合に、ダンプトラック1が停車した直後だと判定してもよい。停車閾値は、ダンプトラック1が停車した直後に速度センサ22から出力され得る速度信号で示される走行速度であって、ダンプトラック1の揺れやノイズを考慮した値である。すなわち、停車閾値は、0より僅かに大きい値である。但し、停車閾値に0を設定してもよい。
放土判定とは、ダンプトラック1の荷台5から土砂が放土された直後か否かを判定する処理である。コントローラ30は、例えば、時刻tzから過去に遡った所定の期間(例えば、時刻tx~tz)において、車体状態履歴テーブル33記憶された積載重量Mx、My、Mzが閾値重量Mth以上減少している場合に(例えば、Mx-My>Mth)、荷台5から土砂が放土された直後だと判定する(S22:Yes)。
積荷判定とは、ダンプトラック1の荷台5に土砂が積み込まれた直後か否かを判定する処理である。すなわち、コントローラ30は、時刻tzから過去に遡った所定の期間(例えば、時刻tx~tz)において、車体状態履歴テーブル33記憶された積載重量Mx、My、Mzが閾値重量Mth以上増加している場合に(例えば、My-Mx>Mth)、ダンプトラック1に土砂が積み込まれた直後だと判定する(S23:Yes)。なお、ステップS22、S23における閾値重量Mthは、同一の値でもよいし、異なる値でもよい。
次に、コントローラ30は、ステップS21~S23のいずれかが肯定判定の場合に(S21:Yes/S22:Yes/S23:Yes)、LiDARセンサ21によって検知された物体のサイズが閾値サイズSth以上か否かを判定する(S24)。コントローラ30は、例えば、ステップS13でグルーピングされた点の数が閾値以上の場合に、物体のサイズが閾値サイズSth以上だと判定する。なお、ステップS13で2以上の領域内に物体が存在すると判定された場合、複数の物体それぞれのサイズと閾値サイズSthとを比較する。
次に、コントローラ30は、2以上の領域内に閾値サイズSth以上の物体が存在すると判定した場合に(S24:Yes)、砂埃が発生する状況か否かを判定する(S25)。コントローラ30は、例えば、ステップS21~S23の判定結果(車体状態)と、LiDARセンサ21によって検知された物体が存在する領域とに基づいて、砂埃が発生する状況か否かを判定する。
図6(A)は、前進していたダンプトラック1が停車した直後に発生し得る砂埃を示す図である。コントローラ30は、左方領域43及び右方領域44それぞれの後方側(すなわち、後タイヤ4l、4rの周辺)に閾値サイズSth以上の物体51、52が存在する場合に、ダンプトラック1の周囲に検知された物体51、52が砂埃であると判定する。一方、後退していたダンプトラック1が停車した直後において、コントローラ30は、左方領域43及び右方領域44それぞれの前方側(すなわち、前タイヤ3l、3rの周辺)に閾値サイズSth以上の物体が存在する場合に、ダンプトラック1の周囲に検知された物体51、52が砂埃であると判定する。
すなわち、コントローラ30は、ダンプトラック1が停車してから所定の時間以内(時刻ty~tz)において、ダンプトラック1の周囲におけるダンプトラック1の左右で且つ前後に設定された領域内(換言すれば、ダンプトラック1の左右に設定された領域内において、直前の進行方向と反対側)に物体が存在する場合に(S25:Yes)、ダンプトラック1の周囲に検知された物体が砂埃であると判定する(S26)。「直前の進行方向と反対側」とは、例えば、ダンプトラック1の左右の領域43、44のうち、前タイヤ3l、3r(後退時)及び後タイヤ4l、4r(前進時)の側面を左右方向に平行に拡張した領域を指す。
図6(B)は、ダンプトラック1から土砂が放土された直後またはダンプトラック1に土砂が積み込まれた直後に発生し得る砂埃を示す図である。コントローラ30は、後方領域42及び右方領域44それぞれの内側に閾値サイズSth以上の物体53、54が存在する場合に、ダンプトラック1の周囲に検知された物体53、54が砂埃であると判定する。但し、この場合の物体は、左方領域43内に存在してもよい。
すなわち、コントローラ30は、積載重量Mが閾値重量Mth以上変化してから所定の時間以内(時刻ty~tz)において、後方領域42、左方領域43、及び右方領域44のうちの少なくとも2箇所の領域内に物体が存在する場合に(S25:Yes)、ダンプトラック1の周囲に検知された物体が砂埃であると判定する(S26)。
図6(C)は、物体が砂埃でない例を示す図である。コントローラ30は、例えば、領域41~44の1箇所のみの内側に物体55が存在する場合に(S25:No)、ダンプトラック1の周囲に検知された物体が障害物(すなわち、砂埃でない)であると判定する(S27)。また、コントローラ30は、ステップS21~S23の全てが否定判定の場合に(S21:No&S22:No&S23:No)、ダンプトラック1の周囲に検知された物体が障害物であると判定する(S27)。
さらに、コントローラ30は、ダンプトラック1の周囲に検知された物体が障害物であるか砂埃であるかの判定結果(S26、S27)を、車体状態履歴テーブル33の対応するレコードに記憶させる。そして、コントローラ30は、この判定結果に基づいて、図4のステップS15の処理を実行する。
上記の実施形態によれば、LiDARセンサ21により検知された物体が存在する領域と、速度センサ22及び重量センサ23により検知された車体状態とに基づいて、ダンプトラック1の周囲に検知された物体が障害物であるか砂埃であるかを適切に判定することができる。その結果、障害物及び砂埃に適した報知動作及び回避動作が実行されるので、ダンプトラック1の作業効率の低下が抑制される。
一例として、ダンプトラック1が停車した直後は、左方領域43及び右方領域44の内側(より詳細には、後タイヤ4l、4rの周辺)に砂埃が発生しやすい。他の例として、荷台5に対する土砂の排土または積み込みの直後は、後方領域42、左方領域43、及び右方領域44の内側に砂埃が発生しやすい。そのため、車体状態の判定結果(S21~S23)と、LiDARセンサ21により検知された物体の位置との組み合わせに基づいて、ダンプトラック1の周囲に検知された物体が障害物であるか砂埃であるかを判定するのが望ましい。
また、砂埃は、多くの障害物(例えば、他の車両など)と比較してサイズが大きい場合が多い。そこで上記の実施形態のように、物体のサイズを判定することによって(S24)、ダンプトラック1の周囲に検知された物体が障害物であるか砂埃であるかをさらに適切に判定することができる。ステップS24での具体的な判定方法は、グルーピングされた点の数に限定されず、物体の寸法の最大値または平均値と閾値サイズSthとを比較してもよい。また、砂埃は空中に浮遊しているので、障害物の高さを判定基準に加えてもよい。
[変形例]
図7を参照して、砂埃判定処理の変形例を説明する。図7は、変形例に係る砂埃判定処理のフローチャートである。なお、上記の実施形態との共通点の詳細な説明は省略し、相違点を中心に説明する。変形例に係る砂埃判定処理は、ステップS31の処理が追加された点で上記の実施形態と相違する。また、変形例に係る砂埃判定処理では、ステップS22~S23の処理が省略されている。
変形例に係るコントローラ30は、ダンプトラック1の周囲に砂埃が発生する状況だと判定した場合に(S25:Yes)、ステップS31の処理を実行する。以下、時刻tyにダンプトラック1が停車(Vy=0)した場合のステップS31の処理を説明する。
コントローラ30は、走行速度Vが0になる前の所定の時間(例えば、時刻tw~ty)以内において、左方領域43及び右方領域44それぞれの後方側(すなわち、後タイヤ4l、4rの周辺)に閾値サイズSth以上の物体が存在するか否かを判定する(S31)。すなわち、コントローラ30は、車体状態履歴テーブル33の時刻tw~tyに対応する「砂埃の有無」の欄を参照すればよい。
そして、コントローラ30は、時刻tw~tyの間に砂埃が発生していると判定した場合に(S31:Yes)、ダンプトラック1の周囲に検知された物体が砂埃であると判定する(S26)。一方、コントローラ30は、時刻tw~tyの間に砂埃が発生していないと判定した場合に(S31:No)、ダンプトラック1の周囲に検知された物体が障害物である(すなわち、砂埃でない)と判定する(S27)。
すなわち、コントローラ30は、変形例に係る砂埃判定処理において、走行速度が停車閾値以下になってから所定の時間以内(時刻ty~tz)、及び走行速度が停車閾値以下になる前の所定の時間(時刻tw~ty)以内の両方において、ダンプトラック1の左右で且つ前後に設定された領域内(すなわち、ダンプトラック1の左右に設定された領域内において、直前の進行方向と反対側)に物体が検知された場合に(S25:Yes&S31:Yes)、ダンプトラック1の周囲に検知された物体が砂埃であると判定する。
停車直後にダンプトラック1の周囲に砂埃が発生している場合、その直前の走行時にも砂埃が発生している可能性が高い。そこで、上記の変形例のように、停車直前及び停車直後の両方で砂埃が発生しているか否かを判定することによって、ダンプトラック1の周囲に検知された物体が障害物であるか砂埃であるかを、さらに適切に判定することができる。
上述した実施形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。
1 ダンプトラック
2 車体フレーム
3l,3r 前タイヤ
4l,4r 後タイヤ
5 荷台
6 キャブ
7 ホイストシリンダ
8 ヒンジピン
9 デッキ
21a,21b,21c,21d LiDARセンサ
22 速度センサ
23 重量センサ
24 ディスプレイ
25 ブレーキ
30 コントローラ
31 CPU
32 メモリ
33 車体状態履歴テーブル
41 前方領域
42 後方領域
43 左方領域
44 右方領域
51,52,53,54,55 物体

Claims (5)

  1. 作業機械の周囲に存在する物体を検知する物体検知センサと、
    前記物体検知センサにより検知された検知情報に基づき前記作業機械の動作を制御するコントローラとを備える作業機械において、
    前記作業機械の車体状態を検知する車体状態検知センサを備え、
    前記コントローラは、前記物体検知センサにより物体が検知された場合に、
    前記物体検知センサにより検知された物体が存在する領域と、前記車体状態検知センサにより検知された車体状態とに基づいて、前記物体検知センサにより検知された物体が砂埃であるか否かを判定し、
    前記物体検知センサにより検知された物体が砂埃でないと判定された場合に、検知された物体が障害物として前記障害物の存在を報知する報知動作及び前記障害物と前記作業機械との接触を回避する回避動作の少なくとも一方を実行し、
    前記物体検知センサにより検知された物体が砂埃であると判定された場合に、前記報知動作及び前記回避動作の少なくとも一方を抑制した制御を実行することを特徴とする作業機械。
  2. 請求項1に記載の作業機械において、
    前記物体検知センサは、前記作業機械の周囲のうち、互いに異なる領域に存在する物体をそれぞれ検知する複数のセンサからなり、
    前記コントローラは、複数の前記物体検知センサにより物体が検知された場合に、前記物体検知センサにより検知された物体が砂埃である判定することを特徴とする作業機械。
  3. 請求項2に記載の作業機械において、
    前記車体状態検知センサは、前記作業機械の走行速度を検知する速度センサを含み、
    前記コントローラは、前記速度センサで検知された走行速度が停車閾値以下になってから所定の時間以内において、前記作業機械の周囲における前記作業機械の左右で且つ前後に設定された領域内に前記物体検知センサにより物体が検知された場合に、前記物体検知センサにより検知された物体が砂埃であると判定することを特徴とする作業機械。
  4. 請求項3に記載の作業機械において、
    前記コントローラは、前記速度センサにより検知された走行速度が停車閾値以下になってから所定の時間以内、及び走行速度が停車閾値以下になる前の所定の時間以内の両方において、前記作業機械の周囲における前記作業機械の左右で且つ前後に設定された領域内に前記物体検知センサにより物体が検知された場合に、前記物体検知センサにより検知された物体が砂埃であると判定することを特徴とする作業機械。
  5. 請求項2に記載の作業機械において、
    前記車体状態検知センサは、前記作業機械の積載重量を検知する重量センサを含み、
    前記コントローラは、前記重量センサにより検知された積載重量が閾値重量以上変化してから所定の時間以内において、前記作業機械の周囲における前記作業機械の後方、右方、及び左方に設定された領域のうちの少なくとも2箇所の領域内に前記物体検知センサにより物体が検知された場合に、前記物体検知センサにより検知された物体が砂埃であると判定することを特徴とする作業機械。
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