JP2022144806A - 空気調和機 - Google Patents

Abstract

【課題】衛生面に優れた空気調和機を提供する。【解決手段】第一方向に沿って第一位置から第二位置まで移動することにより、洗浄水を熱交換器に排出する洗浄水受けの排水孔を開く指示を受け付ける指示入力部と、第二方向に沿って第三位置から第四位置まで移動することにより排水孔を開いた状態にする排水孔押えと、を有する。排水孔押えは、洗浄水受けの側壁の内側の面と対面する一対の端部と、端部に配置され側壁の外側の面側で洗浄水受けに支持される一対の腕部と、指示入力部の移動に伴う第一方向の力を第二方向の力に変換する接続部と、を有する。洗浄水受けは、側壁の外側の面に配置され排水孔押えの第一方向の移動を規制する規制部を有し、排水孔押えは、規制部と線接触する接触部を有し、排水孔押えが移動する場合、側壁と端部とは第一方向において非接触であり、規制部と接触部とは第一方向において接触する。【選択図】 図７

Description

本発明は、除湿機などの空気調和機に関する。

空気調和機は、フィルタを介して空気を吸い込むが、少なからず埃などが筐体内に入り込んでしまう。埃は、吸い込んだ空気と熱交換する熱交換器に付着し、熱交換率を低下させたり、埃を媒介としたカビの発生によりにおいを発生させたりするおそれがある。従来、付着した埃への対策として、熱交換器を乾燥させにおいの発生を抑えることが行われている。

特開２００５－３３４７９５号公報

熱交換器を乾燥させる方法は、単に湿度を除去するのみであるため、蓄積された埃自体を除去できず、根本的な解決にはならない。このように従来の方法では埃への対策が不十分であり、熱交換器の洗浄方法が求められている。

本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、衛生面に優れた空気調和機を提供することを目的とする。

本発明に係る空気調和機は、上述した課題を解決するために、吸い込んだ空気と熱交換を行う熱交換器と、前記熱交換器の鉛直方向上方に配置され、第一方向に対面して位置する一対の側壁を有し前記側壁の内側に前記熱交換器を洗浄する洗浄水の貯水空間を形成し、溜められた前記洗浄水を前記熱交換器に排出する排水孔を有する洗浄水受けと、前記第一方向に沿って第一位置から第二位置まで移動することにより前記排水孔を開く指示を受け付ける指示入力部と、前記第一方向とは異なる第二方向に沿って第三位置から第四位置まで移動することにより前記排水孔を閉じた状態から開いた状態にする排水孔押えであって、前記側壁の前記内側の面と対面し前記第一方向に沿う方向に配置される一対の端部と、前記端部に配置され前記側壁の前記内側の面と反対の外側の面側で前記洗浄水受けに支持される一対の腕部と、前記排水孔を塞ぐシール部と、前記指示入力部の前記第一位置から前記第二位置までの移動に伴う前記第一方向の力を受け前記第一方向の力を前記第二方向の力に変換する接続部と、を有する、排水孔押えと、を備え、前記洗浄水受けは、前記側壁の前記外側の面に配置され前記第一方向に直交する面方向を有し、前記排水孔押えの前記第一方向の移動を規制する規制部を有し、前記排水孔押えは、前記腕部に配置され前記規制部と点接触または線接触する接触部を有し、前記排水孔押えが前記第三位置から前記第四位置まで移動する場合、前記側壁と前記端部とは前記第一方向において非接触であり、前記規制部と前記接触部とは前記第一方向において接触する。

本発明に係る空気調和機においては、衛生面に優れている。

本実施形態における除湿機の外観斜視図。 除湿機の前枠および後枠を外した状態の左側面図。 除湿機の分解斜視図。 除湿機の機能構成を示す概略的な機能ブロック図。 洗浄水受けと、排水孔押えを示す分解斜視図。 洗浄水受けと、排水孔押えの左方を特に示す斜視図。 洗浄水受けと、排水孔押えの左方を特に示す、排水孔押えの案内部に沿って切断した上下方向に沿う断面図。 図７のVIII－VIII線に沿う断面図。 洗浄水受けを主に上方から示す斜視図。 図９のＸ－Ｘ線に沿う断面図。 注水口蓋を主に上方から示す斜視図。 図１１のXII－XII線に沿う断面図。 洗浄レバーを前方から示す斜視図。 後枠に配置された洗浄レバーを特に示す説明図。 後枠を前方から示す斜視図。 後枠の注水口を後方から示す斜視図。 注水口と注水口蓋との関係を後方および右方から示す断面図。 注水口と注水口蓋との関係を前方および左方から示す説明図。 貯水部排水孔が閉じた状態を前方から示す断面図。 貯水部排水孔が閉じた状態を左方から示す断面図。 貯水部排水孔が開いた状態を前方から示す断面図。 貯水部排水孔が開いた状態を左方から示す断面図。

本発明に係る空気調和機の一実施形態を添付図面に基づいて説明する。本実施形態においては、本発明の空気調和機を、蒸気圧縮式冷凍サイクルを利用し空気中に含まれる水分を結露させて除湿する除湿機１に適用して説明する。

図１は、本実施形態における除湿機１の外観斜視図である。

図２は、除湿機１の前枠１１および後枠１２を外した状態の左側面図である。

図３は、除湿機１の分解斜視図である。

図４は、除湿機１の機能構成を示す概略的な機能ブロック図である。

以下の説明においては、各図面に示される前後上下左右の定義に従って説明する。なお、鉛直方向は上下方向であり、水平方向は前後左右方向を含む面方向に含まれる方向である。

除湿機１は、除湿機１の外観をなす筐体１０を有する。筐体１０は、前枠１１と、後枠１２と、後枠化粧板１３と、上面板１４と、ベース１５と、を有する。

前枠１１および後枠１２は、互いに組み合わされ、除湿機１の前後方向に面する筐体１０をなす。

後枠１２は、吸込口２１と、タンク挿入口２２と、注水口２３と、レバー支持口２４と、を有する。吸込口２１は、複数のスリット２６を有し、外表面にフィルタ２７およびフィルタケース２８を有する。フィルタ２７は、樹脂製の網や不織布などからなり、吸入空気に混入する埃やにおい成分などを取り除く。フィルタケース２８は、フィルタ２７を吸込口２１に固定する。タンク挿入口２２は、吸込口２１の下方に配置され、ここからドレンタンク５１が挿入および取り出される。注水口２３およびレバー支持口２４は、吸込口２１の上方に配置される（詳細は後述）。後枠化粧板１３は、後枠１２の上方に取り付けられることで後枠１２の視認させたくない部分を覆う目隠しとなる。

上面板１４は、組み合わされた前枠１１および後枠１２の上方に配置され、上方に面する筐体１０をなす。上面板１４は、吹出口３１と、操作部３２と、ＬＥＤ表示部３３と、を有する。吹出口３１は、上面板１４の上方を向く面に配置される。吹出口３１は、乾燥空気の吹出方向を斜め上方から水平方向に制御可能なルーバユニット３５を有する。ルーバユニット３５は、ルーバ３６と、ルーバ３６を駆動するルーバモータ３７と、を有する。

操作部３２およびＬＥＤ表示部３３は、上面から前方に斜め下方に傾斜する面に配置される。操作部３２は、例えば、運転スイッチ、タイマースイッチ、運転モード選択スイッチなどを実現するタッチパネルである。ＬＥＤ表示部３３は、除湿機１の運転状態などをＬＥＤ（Light Emitting Diode）の点灯状態で表示する。

ベース１５は、組み合わされた前枠１１および後枠１２の下方に配置され、除湿機１の土台となる。

除湿機１は、筐体１０に収容される主な内部部品として、ファンケース４１と、シロッコファン４２と、送風モータ４３と、圧縮機４５と、熱交換器４６と、ドレンパン４９と、ドレンタンク５１と、コントロールユニット５５と、を有する。

ファンケース４１は、ベース１５上に配置され、主にシロッコファン４２、送風モータ４３、およびドレンタンク５１を支持したり位置決めしたりする。

シロッコファン４２は、送風モータ４３の回転により回転し、吸込口２１から空気を吸い込み、吹出口３１から吹き出す空気の流れを形成する。シロッコファン４２および送風モータ４３は、回転軸が前後方向に沿うようにファンケース４１に取り付けられている。

圧縮機４５は、ベース１５上に固定されており、配管４５ａおよび減圧装置４５ｂを介して熱交換器４６に接続される。

熱交換器４６は、吸込口２１から吸い込まれた空気と熱交換を行う。熱交換器４６は、吸込口２１に近い位置に配置される蒸発器４６ａと、蒸発器４６ａよりも前方に配置される凝縮器４６ｂと、を有する。蒸発器４６ａおよび凝縮器４６ｂは、Ｕ字状の冷媒管４７にフィン４８が取り付けられた、フィンチューブ型の熱交換器である。冷媒管４７は、図２に示すように、水平方向（左右方向）に延びる複数の直線部４７ａと、上下方向に曲り２本の直線部４７ａをつなげる曲げ部４７ｂと、を有し、この直線部４７ａと曲げ部４７ｂとが冷媒管４７の長さ方向に渡って連続して現われる。

圧縮機４５、配管４５ａ、減圧装置４５ｂおよび熱交換器４６は、冷媒が流れる冷凍サイクルを形成する。冷凍サイクルは、冷媒が流れる順に、圧縮機４５、凝縮器４６ｂ、減圧装置４５ｂ、蒸発器４６ａを有する。冷媒は、蒸発器４６ａを流れる際に、蒸発器４６ａを通過する空気から熱を奪い蒸発する。また、冷媒は、凝縮器４６ｂを流れる際に、凝縮器４６ｂを通過する空気を再加熱し凝縮する。これにより、吸込口２１から吸い込まれた空気は、フィルタ２７で埃やにおい成分などが取り除かれた後、蒸発器４６ａで冷却、除湿され、次いで凝縮器４６ｂで加熱されて、低湿度の空気として吹出口３１から排出される。

ドレンパン４９は、ファンケース４１のシロッコファン４２が配置される側と前後方向における反対側で、熱交換器４６を下方で支持し、固定する。ドレンパン４９は、熱交換器４６の下方に位置する冷媒管４７およびフィン４８と掛かり合うことで、熱交換器４６を前後および左右方向に支持する。ドレンパン４９は、排水口を有し、蒸発器４６ａで発生し落下するドレン水および蒸発器４６ａを洗浄した洗浄水を受け、この排水口から排出する。

ドレンタンク５１は、ドレンパン４９の排水口から排出されるドレン水を貯留する。ドレンタンク５１は、タンク挿入口２２から前後方向にスライドされることにより、筐体１０に対して着脱される。筐体１０内に挿入されたドレンタンク５１は、ファンケース４１により形成されたタンク室４１ｂに配置される。

ドレンタンク５１は、タンク蓋５４と、浮き収容部５２と、を有する。タンク蓋５４は、ドレンパン４９の排水口からのドレン水などをドレンタンク５１内に落下させる。浮き収容部５２は、ドレンタンク５１内の水位を検出するための、例えばマグネットを有する浮き５３を収容する。水位に応じたマグネットの磁界は、コントロールユニット５５などに実装されたＡＭＲセンサ（Anisotropic-Magneto-Resistance、異方性磁気抵抗センサ）６２により検出され、ドレンタンク５１の満水をユーザに通知する。

コントロールユニット５５は、ケース５６に支持されてファンケース４１の左方に配置される。コントロールユニット５５は、操作部３２からの指示や予め記憶されたプログラムに基づいてルーバモータ３７、送風モータ４３や圧縮機４５、ＬＥＤ表示部３３などの各部を電気的に制御することにより、除湿機１の動作を統括的に制御する。図４に示すように、コントロールユニット５５は、記憶部５７およびタイマ５８を有する。記憶部５７は、各部の動作プログラムなどを記憶する。タイマ５８は、除湿機１のタイマ運転などのための計時を行う。

コントロールユニット５５は、温度センサ５９および湿度センサ６０を有する。温度センサ５９および湿度センサ６０は、除湿機１本体の所定位置に設けられ、除湿機１の周囲温度および湿度を計測する。コントロールユニット５５は、温度や湿度を必要に応じて使用し各部を制御する。報知部６１は、コントロールユニット５５の指示に基づいてユーザに状況を知らせるためのアラーム音を出力する。

除湿機１は、筐体１０に収容される内部部品として、洗浄水受け７０と、排水孔押え８０と、注水口蓋９０と、洗浄レバー１００と、をさらに有する。

図５は、洗浄水受け７０と、排水孔押え８０を示す分解斜視図である。

図６は、洗浄水受け７０と、排水孔押え８０の左方を特に示す斜視図である。

図７は、洗浄水受け７０と、排水孔押え８０の左方を特に示す、排水孔押え８０の案内部７８ａに沿って切断した、上下方向に沿う断面図である。

図８は、図７のVIII－VIII線に沿う断面図である。

図９は、洗浄水受け７０を主に上方から示す斜視図である。

図１０は、図９のX－X線に沿う断面図である。

図２に示すように、洗浄水受け７０は、熱交換器４６の上方であって、ファンケース４１の後方に配置される。洗浄水受け７０は、熱交換器４６を洗浄する洗浄水を溜め、溜められた洗浄水を排水する機能、および熱交換器４６を支持する機能を有する。洗浄水受け７０は、貯水部７１と、オーバーフロー部７４と、支持片７６と、熱交押え７９と、を有する。

貯水部７１は、上方に開口した洗浄水の貯水空間である。貯水部７１は、少なくとも蒸発器４６ａの上方に配置される。貯水部７１は、熱交換器４６の左右方向長さ部分の略全域に渡って配置されているのが好ましい。貯水部７１は、例えば熱交換器４６の洗浄に必要な所定量の水（例えば２００ｍｌ）の洗浄水を少なくとも貯水可能な容量を有する。貯水部７１は、後壁７１ａと、前壁７１ｂと、左右壁７１ｄと、底面７１ｃと、を有する。後壁７１ａ、前壁７１ｂおよび左右壁７１ｄ、底面７１ｃは、内側に洗浄水の貯水空間を形成する。

左右壁７１ｄは、左右方向（第一方向、以下「第一方向」という場合には、左右方向、左方および右方を含む意味で用いる場合がある）に対面して位置する一対の側壁である。左右壁７１ｄは、前壁７１ｂよりも前方まで延びる。左壁７１ｄは、左右方向において、洗浄レバー１００の待機状態の位置と最左方位置（後述）のうち、最左方位置側に配置される側壁である。また、右壁７１ｄは、待機状態の位置側に配置される側壁である。ここで、除湿機１がユーザより熱交換器４６を洗浄する指示を洗浄レバー１００から受け付けている状態を洗浄状態といい、洗浄レバー１００が指示を受け付けていない状態、すなわち洗浄状態以外の状態を待機状態とする。

左右壁７１ｄは、内側の面（貯水空間側の面）に排水孔押え８０の左右端部８９に向い突出した案内部７８ａを有する。案内部７８ａは、左右壁７１ｄから略垂直に立ち上がり、左右壁７１ｄの上下方向全域に渡って形成されるリブである。

左壁７１ｄは、外側の面に規制部７８ｂを有する。規制部７８ｂは、左右方向に直交する面方向を有する２つの面状部材であり、少なくとも排水孔押え８０の腕部８３の上下方向における移動範囲に渡って形成される。規制部７８ｂは、接触部８３ａ（後述）の位置に対応して配置され、排水孔押え８０が上下方向に移動する際に意図せず左方に移動する排水孔押え８０の接触部８３ａと接触し、排水孔押え８０の左方（第一方向）の移動を規制する。規制部７８ｂは、左壁７１ｄにのみ配置される。

前壁７１ｂは、後壁７１ａおよび左右壁７１ｄよりも低くなっている。これにより、貯水部７１の容量を超えた洗浄水が注水された場合には、前壁７１ｂから溢れるようになっている。貯水部７１は、左右壁７１ｄの左右外表面に、一対のばね止め部７２を有する。

貯水部７１は、底面７１ｃに配置され、溜められた洗浄水を熱交換器に排出する貯水部排水孔７３（排水孔）を有する。貯水部排水孔７３は、貯水部７１の左右方向長さの略全域、すなわち熱交換器４６の左右方向の長さの略全域に渡って配置されるのが好ましい、スリット状の孔である。また、貯水部排水孔７３は、冷媒管４７の直線部４７ａの延びる方向に沿って配置されている。図９の例においては、貯水部排水孔７３は、左右方向に二分割されている。貯水部排水孔７３は、洗浄水を下方の熱交換器４６側に排水する。具体的には、貯水部排水孔７３は、吸込口２１に近く埃が溜まりやすく、コントロールユニット５５や送風モータ４３などの電気部品に遠い、蒸発器４６ａの上方に配置され、排水された洗浄水を蒸発器４６ａの冷媒管４７およびフィン４８上に到達させる位置に形成される。

オーバーフロー部７４は、貯水部７１の前方であって、凝縮器４６ｂの上方に配置される。オーバーフロー部７４は、貯水部７１の前壁７１ｂの上方で貯水部７１と空間的につながっている。オーバーフロー部７４は、貯水部７１の貯水容量を超えて注がれ、前壁７１ｂから溢れた洗浄水を受け止める。オーバーフロー部７４は、前方側まで延びた左右壁７１ｄにより左右方向の側壁が形成される。オーバーフロー部７４は、下方にオーバーフロー部排水孔７５を有する。オーバーフロー部７４は、洗浄水が蒸発器４６ａ側に導かれるように、洗浄水の流路およびオーバーフロー部排水孔７５を有している。すなわち、オーバーフロー部７４は、凝縮器４６ｂの上方に位置しつつも、洗浄水は後方の蒸発器４６ａ側に排出する。

支持片７６は、オーバーフロー部７４の前方右端から前方に延びる片状部分である。支持片７６は、支持孔７７を有し、支持孔７７を介してファンケース４１の対応する位置に配置される爪４１ａ（図２）に掛かり合う。これにより、洗浄水受け７０は、ファンケース４１に支持される。

熱交押え７９は、洗浄水受け７０の左右端部から下方に向って形成される、上下方向に沿う面方向を有する板状部材である。熱交押え７９は、図２に示すように、熱交換器４６の上方に位置する冷媒管４７およびフィン４８と掛かり合うことで、熱交換器４６を前後および左右方向に支持する。また、熱交押え７９は、同様に熱交換器４６を支持するドレンパン４９と対になることで、熱交換器４６を上下方向にも支持する。

排水孔押え８０は、待機状態の位置（第三位置）から最上方位置（第四位置）まで、上方（第一方向とは異なる第二方向、鉛直方向に沿う方向、以下「第二方向」という場合には、上下方向、上方および下方を含む意味で用いる場合がある）に沿って移動することにより、貯水部排水孔７３を閉じた状態から開いた状態にする。排水孔押え８０は、貯水部７１の貯水部排水孔７３を閉じたり開いたりするために、洗浄水受け７０に対して支持される。排水孔押え８０は、左右方向に延びる略枠状部材であり、貯水部７１の左右壁７１ｄの内側の面と対面し、左右方向（第一方向）に沿う方向に配置される一対の左右端部８９を有する。左右端部８９は、左右方向に直交する面方向を有し、上下方向に延びる面状部材である。左端部８９は、左右方向において、洗浄レバー１００の待機状態の位置と最左方位置のうち、最左方位置側に配置される端部である。また、右端部８９は、待機状態の位置側に配置される端部である。排水孔押え８０は、シール部８１と、一対の腕部８３と、レバー接続部８７と、被案内部８９ａと、を有する。

シール部８１は、排水孔押え８０の左右方向に延びる下端部に配置され、貯水部排水孔７３を塞ぐ。シール部８１は、貯水部排水孔７３（スリット）の左右方向長さに対応する左右方向長さを有する。シール部８１は、シール部材８２を有し、洗浄状態以外の待機状態の時には、貯水部７１に貯水された洗浄水が漏れないように貯水部排水孔７３を確実に塞ぐ。

一対の腕部８３は、左右端部８９の上端に配置され、左右壁７１ｄの内側の面と反対の外側の面側で洗浄水受け７０に支持される。腕部８３は、上下方向に面する一対の水平面を有する。腕部８３は、一対のばね孔８４と、接触部８３ａと、を有する。一対のばね孔８４は、一対の排水孔押えばね８５の一端を支持する。一対の排水孔押えばね８５の他端は、洗浄水受け７０の一対のばね止め部７２に支持される。

接触部８３ａは、規制部７８ｂに対応して左端部８９の腕部８３にのみ配置される。接触部８３ａは、腕部８３の左縁８３ｂの前後方向端部の２箇所に、左縁８３ｂに均等に配置され、左縁８３ｂの一定長さにおいて左方に突出した上方視で四角形状の部分である。接触部８３ａは、規制部７８ｂと線接触する。また、図７に示すように、接触部８３ａは、上下方向断面においては、規制部７８ｂと点接触するよう曲線的な先端を有する。接触部８３ａは、排水孔押え８０が待機状態の位置から最上方位置まで移動する際、規制部７８ｂと接触し得る。このとき、接触部８３ａが左縁８３ｂの２箇所に均等に設けられていることにより、排水孔押え８０は前後方向において傾いて移動することを抑制する。

一対の排水孔押えばね８５は、待機状態において排水孔押え８０が貯水部排水孔７３を閉じるように、下方に復元力を有し、排水孔押え８０を洗浄水受け７０に支持する。排水孔押え８０は、待機状態である排水孔押えばね８５の無負荷時においては下方に引っ張られて、シール部８１が貯水部排水孔７３を閉じる。排水孔押え８０は、待機状態の位置から復元力に抗して上方に引っ張られて移動することにより、洗浄状態の位置に移動しシール部８１が貯水部排水孔７３を開く。

レバー接続部８７（接続部）は、洗浄レバー１００と掛かり合い、洗浄レバー１００の作動を排水孔押え８０を作動させるための力に変換する部分である。具体的には、レバー接続部８７は、伝達部１０３（後述）から洗浄レバー１００の待機状態の位置（第一位置）から最左方位置（第二位置）までの移動に伴う左方（第一方向）の力を受け、左方の力を上方（第二方向）の力に変換する。レバー接続部８７は、伝達部１０３を貫通させるレバー開口８８を有する。レバー開口８８は、伝達部１０３が左方に移動する間、伝達部１０３と掛かり合い接触し、伝達部１０３から受けた左方の力を上方の力に変換する。

レバー接続部８７は、洗浄レバー１００の左右方向の移動を、排水孔押え８０の上下方向の移動に変換可能な形状を有する。具体的には、レバー開口８８は、伝達部１０３の上面１０３ａ（後述）の傾斜に沿った傾斜であり、左方に向って下方に傾斜する上辺８８ａを有する。

被案内部８９ａは、左右端部８９に配置され、案内部７８ａと嵌り合い、案内部７８ａにより排水孔押え８０の上下方向（第二方向）の移動が案内される。被案内部８９ａは、左右端部８９から貯水部７１の左右壁７１ｄの内側の面に向い略垂直に立ち上がって突出する。被案内部８９ａは、左右端部８９の上下方向全域に亘って形成される、２本のリブである。これにより、排水孔押え８０は、被案内部８９ａを介して、案内部７８ａにより前後方向の移動が規制され、前後方向にガタつくことなく上下方向の移動が案内される。左端部８９の被案内部８９ａの先端は、排水孔押え８０が待機状態の位置と最上方位置との位置を移動する場合、左壁７１ｄの内側の面と左右方向においては非接触である。また、左端部８９は、案内部７８ａの先端と非接触である。

図１１は、注水口蓋９０を主に上方から示す斜視図である。

図１２は、図１１のXII－XII線に沿う断面図である。

注水口蓋９０は、通常時は注水口２３を塞ぎ、洗浄時には筐体１０の外部から洗浄水受け７０に洗浄水を注ぐための機能を有する。注水口蓋９０は、引き出し形状を有し、後枠１２の注水口２３に対して前後方向にスライドされる。注水口蓋９０は、注水部９１と、排水部９６と、を有する。

注水部９１は、それぞれ上下方向に延びる後壁９１ａ、左右壁９１ｂ、前壁９１ｃおよび底面９１ｄで形成され、上方が開口した空間を形成する。後壁９１ａの後方を向く面は、後枠１２と面一となり除湿機１の外部に露出する。後壁９１ａは、後方に延びる取っ手９２を有する。取っ手９２は、注水口蓋９０が筐体１０から引き出される際にユーザに使用される。前壁９１ｃは、格子状に形成されて開口部分を有し、注水部９１に注がれた洗浄水をこの開口部分から排水する。前壁９１ｃは、後壁９１ａおよび左右壁９１ｂよりも高さが低い。左右壁９１ｂは、前壁９１ｃよりも前方まで延びる。左右壁９１ｂは、外側の面に、上下方向に延びる抜け止めリブ９３をそれぞれ有する。底面９１ｄは、前方に傾斜し、注がれた洗浄水を確実に前壁９１ｃから排出させる。

排水部９６は、前壁９１ｃの前方に配置され、水はね防止壁９７と、下方開口９８と、を有する。水はね防止壁９７は、前壁９１ｃの上端から注水部９１の底面９１ｄと略同一面上まで、前方に向って下方に傾斜した壁状部分である。下方開口９８は、水はね防止壁９７の下端９７ａと、底面９１ｄの前端９９と、下端９７ａおよび前端９９の左右端をつなぐ左右壁９１ｂと、で形成される。下方開口９８は、注水口蓋９０が後枠１２に対して引き出され、注水可能状態にある場合に、洗浄水受け７０の貯水部７１の略上方に位置している。

図１３は、洗浄レバー１００を前方から示す斜視図である。

図１４は、後枠１２に配置された洗浄レバー１００を特に示す説明図である。

洗浄レバー１００（指示入力部）は、待機状態の位置（第一位置）から最左方位置（第二位置）まで、左方（第一方向、水平方向に沿う方向）に沿って移動することにより、貯水部排水孔７３を開く指示、すなわち除湿機１が待機状態から洗浄状態に移行する指示を受け付ける機能を有する。洗浄レバー１００は、後枠１２のレバー支持口２４（図１）に対して左右方向にスライドする。洗浄レバー１００は、薄板部１０１と、指掛凹部１０２と、伝達部１０３と、ばね支持部１０５と、を有する。

薄板部１０１は、後枠１２の背面１２ａ（前方を向く面）に略平行に面して配置される板状部材である。薄板部１０１は、筐体１０の外側（後方）に向く表面１０８ａ（図１）と、筐体１０の内側（前方）に向く背面１０８ｂと、を有する。指掛凹部１０２は、薄板部１０１の左右方向略中央部に形成され、前方に略四角形状に凹んだ部分である。指掛凹部１０２は、ユーザより洗浄レバー１００が左方に移動される際にユーザの指がかけられる。

伝達部１０３は、背面１０８ｂに設けられ、背面１０８ｂに対して略垂直に前方に向って突出した、断面略台形の筒状部分である。伝達部１０３は、薄板部１０１が受けた左方に移動する力を排水孔押え８０に伝達する。伝達部１０３は、前後方向視において指掛凹部１０２と重なる位置に配置される。伝達部１０３は、略上方を向き、左方に向って下方に傾斜する上面１０３ａを有する。伝達部１０３はこの上面１０３ａに、複数（図１３においては３本）の接触リブ１０４を有する。接触リブ１０４は、上面１０３ａから突上方に出し、伝達部１０３が貫通する排水孔押え８０のレバー開口８８の上辺８８ａと接触する。接触リブ１０４は、上辺８８ａとの接触面積を減らし、摩擦を低減する。また、接触リブ１０４が２箇所以上に設けられることで、スライド時の上辺８８ａとの接触を安定させ、排水孔押え８０をまっすぐ上方に移動させる。

ばね支持部１０５は、薄板部１０１の右端側から前方に立ち上がった小片であり、ばね孔１０６を有する。ばね孔１０６は、レバーばね１０７の一端を支持する。レバーばね１０７の他端は、後枠１２のばね止め部１２３に支持される。レバーばね１０７は、待機状態で右方に復元力を有し、洗浄レバー１００を後枠１２（筐体１０）に支持する。洗浄レバー１００は、待機状態である無負荷時においては右方に引っ張られている。洗浄レバー１００は、待機状態の位置から指掛凹部１０２を介するユーザの動作により左方に力を受けて移動することにより、復元力に抗して左方にスライドし洗浄状態の位置に移動する。

次に、後枠１２の注水口２３およびレバー支持口２４について説明する。

図１５は、後枠１２を前方から示す斜視図である。

図１６は、後枠１２の注水口２３を後方から示す斜視図である。

図１７は、注水口２３と注水口蓋９０との関係を後方および右方から示す断面図である。

図１８は、注水口２３と注水口蓋９０との関係を前方および左方から示す説明図である。

注水口２３は、注水開口１１１と、一対の案内レール１１３と、一対の蓋押え片１１５と、弾性爪部１１６と、保護壁１１８と、を有する。

注水開口１１１は、後枠１２に形成された開口であり、注水口蓋９０の後壁９１ａの寸法に対応する。一対の案内レール１１３は、注水開口１１１の左右縁１１１ａから前方に延びた断面略コ字状部材である。案内レール１１３は、注水口蓋９０の底面９１ｄの左右辺９４と溝部分で嵌り合うことで、注水口蓋９０の位置決めをし、また前後方向のスライドを案内する。

一対の蓋押え片１１５は、一対の案内レール１１３の上方であって、注水開口１１１の左右縁１１１ａから前方に延びた弾性小片である。一対の蓋押え片１１５は、注水口蓋９０の左右壁９１ｂの抜け止めリブ９３に対応する位置に前端が配置され、抜け止めリブ９３と前後方向において掛かり合うことにより注水口蓋９０が意図せず後方にスライドされないように支持する。また、一対の蓋押え片１１５は、注水口蓋９０がユーザにより後方に引き出された場合には、左右方向にたわんで逃げ、抜け止めリブ９３との掛かり合いを解除する。

弾性爪部１１６は、注水開口１１１の上縁１１１ｂから前方に延び、曲げ部１１６ａを経て後方に延びる、断面略Ｕ字状の弾性薄板部材である。弾性爪部１１６は、このＵ字の内部空間により、注水開口１１１から注がれた水が筐体１０内部に浸入しないように防ぐ機能を有する。弾性爪部１１６は、先端に抜け止め爪１１７を有する。抜け止め爪１１７は、図１７に示すように、注水口蓋９０が所要量後方に引き出された際に、前壁９１ｃの上端に引っ掛かることにより、注水口蓋９０が所要量以上引き出されないように抜け止めとして機能する。

保護壁１１８は、注水開口１１１の上縁１１１ｂから前方に延びた、断面略Ｌ字状部材である。保護壁１１８は、注水開口１１１の空間を左右方向に仕切る。図１８に示すように、この保護壁１１８の左方にはマイクロスイッチ１２０が配置され、保護壁１１８は注水口２３から注水される洗浄水からマイクロスイッチ１２０を保護する。マイクロスイッチ１２０は、注水口蓋９０の挿入時には左壁９１ｂと接触してオンされ、注水口蓋９０の引き出し時には左壁９１ｂと非接触となりオフされることにより注水口蓋９０の開閉を検知する。

図１４および図１５に示すように、レバー支持口２４は、洗浄レバー１００を後枠１２に対して左右方向にスライド可能に保持する。レバー支持口２４は、支持開口１２１と、一対の案内レール１２２と、ばね止め部１２３（図１４）と、を有する。

支持開口１２１は、洗浄レバー１００の指掛凹部１０２および薄板部１０１の一部を後枠１２から露出し、ユーザによる指掛凹部１０２を介したスライド操作を可能にする。

一対の案内レール１２２は、後枠１２の背面１２ａであって、支持開口１２１の上下縁１２１ａの上方および下方に、上下縁１２１ａと平行に配置される。一対の案内レール１２２は、洗浄レバー１００の薄板部１０１の上下辺１０１ａ（図１３、図１４）と溝部分で嵌り合うことで、洗浄レバー１００の位置決めをし、また洗浄レバー１００を左右方向に移動可能に支持してスライドを案内する。

ばね止め部１２３は、後枠１２の背面１２ａであって、支持開口１２１の右縁１２１ｂの右方に配置される。ばね止め部１２３は、上述したとおり、レバーばね１０７の他端を支持する。

次に、除湿機１における熱交換器４６の洗浄処理について、具体的に説明する。

図１９は、貯水部排水孔７３が閉じた状態を前方から示す断面図である。

図２０は、貯水部排水孔７３が閉じた状態を左方から示す断面図である。

図２１は、貯水部排水孔７３が開いた状態を前方から示す断面図である。

図２２は、貯水部排水孔７３が開いた状態を左方から示す断面図である。

除湿機１が一定時間運転され、熱交換器４６が洗浄を要するタイミングを迎えると、ユーザにより洗浄処理が開始される。

洗浄処理は、まず注水口蓋９０がユーザにより引き出され、所定量の水が洗浄水として注水部９１に注水される。このとき、水が勢いよく注がれると、底面９１ｄや左右壁９１ｂで水が跳ねてしまうおそれがある。しかし、Ｕ字状の注水口２３の弾性爪部１１６が、筐体１０内部から注水部９１を隔離し、筐体１０内部への水の浸入を防ぐ。また、保護壁１１８がマイクロスイッチ１２０を注水部９１から隔離することにより、マイクロスイッチ１２０に水が付着することを防ぐ。

洗浄水は、前壁９１ｃの格子で形成される開口部分から排水される。このとき、格子状の前壁９１ｃは、異物が流れ落ちることや、ユーザの指が内部に侵入することを防止する。洗浄水は、排水部９６の下方開口９８から下方に落下する。落下した洗浄水は、洗浄水受け７０の貯水部７１に貯留される。このとき、注水口２３から貯水部７１の容量以上の水が注水されるおそれもある。これに対しては、オーバーフロー部７４が前壁７１ｂから溢れた水を受け止め、オーバーフロー部排水孔７５から洗浄対象である蒸発器４６ａ側に導くことができ、水が意図しない筐体１０内部に侵入することが防止される。

所定量の水が注水され、注水口蓋９０が閉じられると、ユーザより排水孔抑え８０を開き待機状態から洗浄状態へ移行する指示を受け付ける。具体的には、ユーザにより、指掛凹部１０２を介して待機状態の位置にある洗浄レバー１００がレバーばね１０７の復元力に抗して左方にスライドされ最左方位置まで移動することにより、伝達部１０３がレバー開口８８内を上辺８８ａと接触しながら左方に移動し、レバー接続部８７に左方の力を伝達する。レバー接続部８７は、上述の通り洗浄レバー１００の左方の力を上方の力に変換する。これにより、排水孔押え８０は、排水孔押えばね８５の復元力に抗して上方に移動する。

このとき、伝達部１０３との摩擦により、レバー接続部８７は少なからず左方の力を受けて洗浄水受け７０と排水孔押え８０との設計上のクリアランス分だけ意図せず左方に移動してしまう。すると、左方側で洗浄水受け７０と排水孔押え８０とが接触してしまい、排水孔押え８０が上方に移動するのを妨げてしまうおそれがある。この場合、排水孔押え８０は、左端部８９側が下がり、右端部８９側が上がるように傾いた状態で上昇し、貯水部排水孔７３が左右方向に渡って均一に開かず、洗浄水の熱交換器４６への排水が左右方向で不均一になるおそれがある。

これに対し、除湿機１は、排水孔押え８０が待機状態の位置から最上方位置まで移動する場合、案内部７８ａ（左壁７１ｄ）と被案内部８９ａ（左端部８９）とは非接触であり、規制部７８ｂと接触部８３ａとは接触するようにした。このため、排水孔押え８０の上方への移動時には案内部７８ａおよび被案内部８９ａがそれぞれ左端部８９および左壁７１ｄと上下方向に渡って長い距離を接触した状態で移動することなく、規制部７８ｂおよび接触部８３ａが上下方向に相対的に短い距離を線接触した状態で移動する。これにより、排水孔押え８０の上方への移動時における左右の傾きを低減でき、貯水部排水孔７３を均一に開いた状態にできる。

排水孔押え８０が上昇すると、貯水部排水孔７３が開放され、貯水部７１に貯水された洗浄水が排水される。洗浄水は、蒸発器４６ａの上方から下方に流れ落ちることにより、蒸発器４６ａに付着した埃を取り除く。流れ落ちた洗浄水と埃は、ドレンパン４９に到達し、蒸発器４６ａから落下するドレン水同様、ドレンタンク５１に排出される。

このとき、貯水部７１に所定量の洗浄水が溜められた後に排水されるため、例えば注水口２３から注水されるままに溜められることなく熱交換器４６に導かれる場合に比べて、洗浄水は勢いよく排水される。これにより、蒸発器４６ａの埃は除去されやすくなっている。

貯水部７１の水が全て排水されると、洗浄レバー１００はユーザの操作から解放され、レバーばね１０７の復元力により自動的に右方にスライドし自動的に待機状態の位置に戻る。同時に、排水孔押え８０も排水孔押えばね８５の復元力により自動的に下方に移動し貯水部排水孔７３が閉じられ、待機状態の位置に戻る。

このような除湿機１は、熱交換器４６に蓄積した埃を、洗浄水により洗い流すことにより取り除くことができるため、例えば、単に送風して乾燥させることにより埃の湿気を取り除く場合に比べて、除湿機１は埃そのものを取り除くことができるため、衛生面に優れている。

また、除湿機１は、排水孔押え８０の上方への移動時に洗浄水受け７０および排水孔押え８０が接触する箇所を、規制部７８ｂおよび接触部８３ａとして設けたため、排水孔押え８０が意図せず左方に移動した場合であっても、排水孔押え８０が上方に移動することを妨げず、左右方向において貯水部排水孔７３を均一に開くことができる。これにより、除湿機１は、左右方向全域に渡って均一に貯水部排水孔７３から排水でき、熱交換器４６を好適に洗浄することができる。

本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。

例えば、本発明に係る空気調和機は、除湿機１以外にも空調機、加湿機、乾燥機などの、吸い込んだ空気に含まれる埃の洗浄が必要な熱交換器を有する他の機器にも適用することができる。

貯水部排水孔７３は、左右方向に延びるスリット状である例を説明したが、洗浄水を熱交換器４６の上方から排水できれば、二以上に分割されたスリットや、複数の円や楕円、多角形の小穴でもよい。

接触部は、接触部８３ａのように左縁８３ｂから四角形状に突出し、規制部７８ｂと線接触する場合に限らず、規制部との接触面積を減らせればどのような形状であってもよい。例えば、接触部は、規制部と点接触するような、例えば左縁から規制部に向って突出する、半球形状や錘形状であってもよい。

案内部７８ａおよび被案内部８９ａは省略してもよい。この場合、排水孔押え８０が待機状態の位置から最上方位置まで移動する際、洗浄水受け７０および排水孔押え８０は規制部７８ｂおよび接触部８３ａで接触するため、左端部８９および左壁７１ｄの内側の面は左右方向において非接触となる。

接触部８３ａが腕部８３の２箇所に配置される例を説明したが、これに限らず１以上の箇所に配置されていれば何箇所でもよい。

１ 除湿機
１０ 筐体
１１ 前枠
１２ 後枠
１３ 後枠化粧板
１４ 上面板
１５ ベース
２１ 吸込口
２３ 注水口
２４ レバー支持口
３１ 吹出口
４１ ファンケース
４２ シロッコファン
４３ 送風モータ
４５ 圧縮機
４６ 熱交換器
４６ａ 蒸発器
４６ｂ 凝縮器
４７ 冷媒管
４７ａ 直線部
４７ｂ 曲げ部
４８ フィン
４９ ドレンパン
５１ ドレンタンク
５５ コントロールユニット
７０ 洗浄水受け
７１ 貯水部
７１ａ 後壁
７１ｂ 前壁
７１ｃ 底面
７１ｄ 左右壁、左壁、右壁
７２ ばね止め部
７３ 貯水部排水孔
７４ オーバーフロー部
７５ オーバーフロー部排水孔
７８ａ 案内部
７８ｂ 規制部
７９ 熱交押え
８０ 排水孔押え
８１ シール部
８２ シール部材
８３ 腕部
８３ａ 接触部
８３ｂ 左縁
８４ ばね孔
８５ 排水孔押えばね
８７ レバー接続部
８８ レバー開口
８９ 左右端部、左端部、右端部
８９ａ 被案内部
９０ 注水口蓋
９１ 注水部
９１ａ 後壁
９１ｂ 左右壁
９１ｃ 前壁
９１ｄ 底面
９６ 排水部
９７ 水はね防止壁
９８ 下方開口
１００ 洗浄レバー
１０１ 薄板部
１０２ 指掛凹部
１０３ 伝達部
１０５ ばね支持部
１０６ ばね孔
１０７ レバーばね
１１１ 注水開口
１２１ 支持開口
１２２ 案内レール
１２３ ばね止め部

Claims (6)

1. 吸い込んだ空気と熱交換を行う熱交換器と、
   前記熱交換器の鉛直方向上方に配置され、第一方向に対面して位置する一対の側壁を有し前記側壁の内側に前記熱交換器を洗浄する洗浄水の貯水空間を形成し、溜められた前記洗浄水を前記熱交換器に排出する排水孔を有する洗浄水受けと、
   前記第一方向に沿って第一位置から第二位置まで移動することにより前記排水孔を開く指示を受け付ける指示入力部と、
   前記第一方向とは異なる第二方向に沿って第三位置から第四位置まで移動することにより前記排水孔を閉じた状態から開いた状態にする排水孔押えであって、
   前記側壁の前記内側の面と対面し前記第一方向に沿う方向に配置される一対の端部と、
   前記端部に配置され前記側壁の前記内側の面と反対の外側の面側で前記洗浄水受けに支持される一対の腕部と、
   前記排水孔を塞ぐシール部と、
   前記指示入力部の前記第一位置から前記第二位置までの移動に伴う前記第一方向の力を受け前記第一方向の力を前記第二方向の力に変換する接続部と、を有する、排水孔押えと、を備え、
   前記洗浄水受けは、前記側壁の前記外側の面に配置され前記第一方向に直交する面方向を有し、前記排水孔押えの前記第一方向の移動を規制する規制部を有し、
   前記排水孔押えは、前記腕部に配置され前記規制部と点接触または線接触する接触部を有し、
   前記排水孔押えが前記第三位置から前記第四位置まで移動する場合、前記側壁と前記端部とは前記第一方向において非接触であり、前記規制部と前記接触部とは前記第一方向において接触する、空気調和機。
2. 前記洗浄水受けは、前記側壁の前記内側の面に、前記端部に向い突出した案内部を有し、
   前記排水孔押えは、前記端部に、前記側壁の前記内側の面に向かい突出し、前記案内部と嵌り合い、前記案内部により前記排水孔押えの前記第二方向の移動が案内される被案内部を有し、
   前記排水孔押えが前記第三位置から前記第四位置まで移動する場合、前記側壁の前記内側の面と前記被案内部、および前記案内部と前記端部は前記第一方向において非接触である、請求項１記載の空気調和機。
3. 前記洗浄水受けは、前記側壁とともに前記貯水空間を形成する底面を有し、
   前記排水孔は、前記底面に配置される前記第一方向に沿って延びるスリットであり、
   前記シール部は、前記排水孔押えの前記鉛直方向の下端部に配置され、前記第一方向に沿って延び前記スリットに対応した長さを有する、請求項１または２記載の空気調和機。
4. 前記端部は、前記第一方向において前記第一位置側の端部および前記第二位置側の端部を有し、
   前記接触部は、前記第二位置側の前記端部の前記腕部にのみ配置され、
   前記側壁は、前記第一方向において前記第一位置側の側壁および前記第二位置側の側壁を有し、
   前記規制部は、前記第二位置側の前記側壁にのみ配置される、請求項１から３のいずれか一項記載の空気調和機。
5. 前記接触部は、前記腕部の２箇所以上に配置される、請求項１から４のいずれか一項記載の空気調和機。
6. 前記第一方向は、前記鉛直方向に直交する水平方向に沿う方向であり、
   前記第二方向は、前記鉛直方向に沿う方向である、請求項１から５のいずれか一項記載の空気調和機。

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