JP4613518B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

この発明は冷凍サイクルを備えた一体型の空気調和機に、冷風専用機の機能と除湿専用機の機能を持たせた構造に関するものである。
枠体内に圧縮機とコンデンサと減圧器とエバポレータとを備えて冷凍サイクルを構成し、送風ファンによってエバポレータを通過して冷却された空気を冷風吹出口から吹出し、送風ファンによってコンデンサを通過して加熱された空気を温風吹出口から吹出す構成の冷風機が知られている。
冷風機は冷凍サイクルとして存在している除湿機能を利用して、除湿機としても使用できるが、使用する季節によっては冷風機から吹出す冷風と温風が使用者に不快感を与えることがある。また、エバポレータを通過した冷風をコンデンサの冷却に利用する専用の除湿機に比べると除湿能力は低く、本格的な除湿機としての使用には向かないものであった。
このため、エバポレータを通過した冷風をコンデンサの空気取入口に送る送風経路を備え、エバポレータを通過した冷風の吹出方向を冷風吹出口と送風経路との間で任意に変更する冷風経路切替ダンパを設けた構造の冷風機の提案があり、除湿機として使用する場合には冷風の吹出方向を送風経路側に選択し、コンデンサに向かう空気流の上流側に冷風を流し込むことでコンデンサの冷却を補助して冷凍サイクルの効率を向上し、冷風機を本格的な除湿機としても利用できる構造を実現している(特許文献1参照)。
また、枠体内のドレンパンにコンデンサとドレンタンクにのぞむ2つのドレン排水経路を備え、下部ドレン排水経路に取付けた開閉弁の開閉によってドレン水の排水経路をコンデンサ側とドレンタンク側との間で任意に変更できる構造にした空気調和機の提案があり、ドレン水の排水経路をコンデンサ側に選択したときには、ドレン水によってコンデンサを冷却して冷凍サイクルの効率を向上すると共に、コンデンサの熱によってドレン水を蒸発させるものであり、冷凍サイクルの向上とドレン水の少量化を実現したものがある(特許文献2参照)。
特願2004−22938号 特願2004−22939号
上記構成において、冷風の吹出方向を変更する冷風経路切替ダンパや、ドレン水の排水経路を変更する開閉弁は、冷風能力や除湿能力といった製品の性能に大きく影響する部分であり、冷風・除湿の切替やドレン水の排水経路の切替を確実にするために冷風経路切替ダンパや開閉弁は適度な動作抵抗と確実な位置決め感が必要であるが、この適度な動作抵抗と確実な位置決め感を盛り込むと、冷風経路切替ダンパや開閉弁を操作するのに大きな力が必要となる。
除湿機や冷風機のような一体型の空気調和機は、任意の場所に移動して使用するものであるから、キャスターを取付けて取り扱いの便利性を向上させて気軽に移動できるようにしている。しかしながら、上記のように冷風経路切替ダンパや開閉弁を備えた空気調和機では、冷風経路切替ダンパや開閉弁の操作時に製品が移動して操作が行いにくく、また、もし安定性の悪い場所で使用しているときには、冷風経路切替ダンパや開閉弁の操作時に製品を転倒させてしまう恐れがあり、冷風経路切替ダンパや開閉弁の操作性の向上が課題であった。
また、冷風経路切替ダンパと開閉弁の両方を備えるものは、冷風経路切替ダンパによって除湿運転を行うときに、開閉弁によってドレン水がコンデンサ側に排水するように設定されていると、せっかく除湿したドレン水がコンデンサで蒸発してしまうため、除湿能力が低下してしまい、専用の除湿機としての機能を発揮できなくなってしまう問題がある。このため、冷風経路切替ダンパが除湿運転側に位置しているときは、ドレン水がドレンタンク側に排水されるように開閉弁を位置させる必要があり、誤使用を確実に防止するための機構が必要となる。
この発明は上記の課題を解決するもので、空気調和機の枠体1内には、冷媒を圧縮する圧縮機2と、高温のガス状冷媒が送られるコンデンサ3と、液化した冷媒が減圧器4を介して送られるエバポレータ5とを設け、前記エバポレータ5で気化した冷媒が前記圧縮機2に戻される冷凍サイクルを構成し、かつ、前記コンデンサ3及び前記エバポレータ5のそれぞれに送風する温風ファン3aと冷風ファン5aとを設けると共に、前記冷風ファン5aのファンスクロール5bには、冷風吹出口6が接続される冷風出口5cと、前記温風ファン3a側の空気取入口7と連通する送風経路8が接続される開口8aとを設け、前記冷風吹出口6と前記送風経路8との間で冷風の吹出方向を変更する冷風経路切替ダンパ9を設けた空気調和機において前記エバポレータ5を枠体1内の高所に配置し、前記コンデンサ3をエバポレータ5の下方に配置し、枠体1内のエバポレータ5とコンデンサ3との間にはドレンパン10を設置すると共に、コンデンサ3より下方にはドレンタンク11を配置し、ドレンパン10にはコンデンサ3の上部に連通する下部ドレン排水経路10aと、該下部ドレン排水経路10aよりも高い位置に配置してドレンタンク11に連通する上部ドレン排水経路10bとを設け、下部ドレン排水経路10aと上部ドレン排水経路10bとの間でドレン水の排水経路を変更する開閉弁12を設け、かつ、前記枠体1には前記冷風経路切替ダンパ9を駆動する操作レバー9aと、前記開閉弁12を開閉する開閉レバー12aと隣接して配置し、前記操作レバー9aと前記開閉レバー12aの間には、前記操作レバー9aと前記開閉レバー12aを連動する連接部材13を設け、冷風の吹出方向が前記冷風吹出口6側を向く前記冷風経路切替ダンパ9の位置では、前記開閉レバー12aの位置が任意に変更可能であり、冷風の吹出方向が前記送風経路8側を向く前記冷風経路切替ダンパ9の位置では、前記開閉弁12が前記上部ドレン排水経路10b側を開口するように前記開閉レバー12aの位置が規制され、前記開閉弁12が前記下部ドレン排水経路10a側を開口する位置では、前記冷風経路切替ダンパ9による冷風の吹出方向が前記冷風吹出口6側を向くように前記操作レバー9aの位置が規制されることを特徴とするものである。
また、 前記操作レバー9aと前記開閉レバー12aは鉛直方向にスライド可能に操作することを特徴とするものである。
この発明の空気調和機は、冷風ファン5aの風をコンデンサ3の空気取入口7側に送るための送風経路8と、冷風ファン5aの吹出方向を冷風吹出口6と送風経路8との間で変更する冷風経路切替ダンパ9を備え、該冷風経路切替ダンパ9を操作して冷風ファン5aの吹出方向を送風経路8側にしたときは、冷風がコンデンサ3の冷却に利用でき、本格的な冷風機としても、本格的な除湿機としても使用できるものであり、この冷風経路切替ダンパ9を駆動するための操作レバー9aは鉛直方向にスライド可能に取付けたから、操作レバー9aを操作時に空気調和機が移動したり転倒したりすることはなく、操作性や安全性の向上が実現できたものである。
また、ドレンパン10にはエバポレータ5で発生したドレン水をコンデンサ3側に送る下部ドレン排水経路10aと、ドレンタンク11側に送る上部ドレン排水経路10bと、ドレン水の排水経路を下部ドレン排水経路10aと上部ドレン排水経路10bとの間で変更する開閉弁12を設け、該開閉弁12によって下部ドレン水排水経路10a側を選択したときはドレン水がコンデンサ3の冷却に利用でき、冷凍サイクルの向上とドレン水の少量化を実現できたものであり、この開閉弁12の開閉レバー12aは鉛直方向にスライド可能に取付けたから、開閉レバー12aを操作時に空気調和機が移動したり転倒したりすることはなく、操作性や安全性の向上が実現できたものである。
また、空気調和機の枠体1内に冷風経路切替ダンパ9と開閉弁12の両方を備えたときには、冷風経路切替ダンパ9の操作レバー9aと開閉弁12の開閉レバー12aとを隣接して配置し、操作レバー9aと開閉レバー12の間には互いの位置を規制する連接部材13を設け、操作レバー9aを除湿側に位置させたときはドレン水がドレンタンク11側に排水されるように開閉レバー12aが位置し、開閉レバー12aを省ドレン側に位置させたときは操作レバー9aが冷風側に位置するので、操作レバー9aと開閉レバー12aの誤操作を防ぐことができるものである。
そして、この発明では、冷風経路切替ダンパ9を除湿側に位置させたときは、開閉弁12が必ず下部ドレン排水経路10aを閉止し、開閉弁12を省ドレン側に位置させたときは冷風経路切替ダンパ9が必ず冷風側に位置するものであり、空気調和機を冷風機として使用するときのみ省ドレン機能を選択可能としたので、空気調和機の誤使用を防止することができるものとなった。
図に示す実施例によってこの発明を説明すると、1は空気調和機の枠体、2は枠体1内に収納された冷媒圧縮用の圧縮機、3は圧縮機2で圧縮された冷媒が高温高圧となって送られるコンデンサ、4はコンデンサ3で放熱して液化した冷媒が減圧される減圧器、5は減圧器4で減圧された冷媒が送られるエバポレータであり、冷媒はエバポレータ5に送られて気化し、冷媒の気化熱によって周囲を冷却する。その後エバポレータ5で気化した冷媒ガスは圧縮機2に戻され、再び圧縮機2で加圧された冷媒がコンデンサ3に送られて循環している。
3aは室内空気を吸引して前記コンデンサ3を通過させる温風ファン、5aは室内空気を吸引してエバポレータ5を通過させる冷風ファン、14は温風ファン3aと冷風ファン5aを駆動するファンモータであり、該ファンモータ14が回転すると温風ファン3aと冷風ファン5aが一緒に回転する。
15は枠体1の上面に設けた温風吹出口、3cは温風吹出口15に連続する温風ファン3aの温風出口であり、温風ファン3aによって送風される空気はコンデンサ3を通過し、この時圧縮機2から送られる高温高圧のガス状冷媒が冷却されて液化する。3bは温風ファン3aの外周を覆うファンスクロールであり、コンデンサ3を通過して高温となった空気はファンスクロール3bによって温風出口3cに誘導され、温風吹出口15から排出される。
6は枠体1の前面に設けた冷風吹出口、5cは冷風吹出口6に連続する冷風ファン5aの冷風出口であり、減圧器4で減圧された液体の冷媒はエバポレータ5に送られて気化し、冷風ファン5aによってエバポレータ5に送られる空気は気化熱によって冷却される。5bは冷風ファン5aの外周を覆うファンスクロールであり、エバポレータ5を通過して低温となった空気はファンスクロール5bによって冷風出口5cに誘導され、冷風吹出口6から吹出す。
10はエバポレータ5の下方に設けたドレンパン、11は枠体1内の下部に設けたドレンタンク、1aはドレンタンク11の側方に位置するタンク取出口であり、エバポレータ5で冷却される空気に含まれる水分はエバポレータ5の表面に結露してドレン水となってドレンパン10に滴下する。ドレンパン10に滴下したドレン水はドレンタンク11に溜まり、このドレンタンク11はタンク取出口1aを開いて枠体1内から取出して捨て水する。
16は枠体1の底板に取付けたキャスターであり、冷風機や除湿機といった一体型の空気調和機は任意の場所に移動して使用するものであるから、空気調和機を移動するときには空気調和機を持ち上げなくてもキャスター16によって気軽に移動することができ、取り扱いの便利性を向上させている。
図1に示す実施例において、7はコンデンサ3を通過させる空気流のための温風ファン3aの空気取入口、8は冷風ファン5aの風をコンデンサ3の空気取入口7に誘導する送風経路、8aは冷風出口5cの下側に設けた送風経路8の開口、8bはコンデンサ3よりも上流側の空気取入口7に開口した送風経路8の流出口、9は冷風ファン5aの吹出方向を冷風吹出口6側と送風経路8との間で変更する冷風経路切替ダンパであり、該冷風経路切替ダンパ9は冷風出口5cと送風経路8の開口8aとの間をスライド可能に取付けられ、冷風経路切替ダンパ9が開口8a側に位置しているときは冷風出口5cが開口して冷風が冷風吹出口6に送られ、冷風経路切替ダンパ9が冷風出口5c側に位置しているときは開口8aが開口して冷風が送風経路8に送られる。
1bは枠体1の側面に形成した開口部、17は開口部1bの内側に取付けたベース、9aは冷風経路切替ダンパ9と一体に構成した操作レバーであり、該操作レバー9aはその一部が開口部1bから枠体1外に露出するようにベース17に取付けられている。9bは開口部1bから露出している操作レバー9aに取付けた操作つまみであり、操作つまみ9bを操作することによって操作レバー9aが冷風経路切替ダンパ9を駆動することができる。
上記構成において、空気調和機を冷風機として使用するときは、操作レバー9aによって冷風経路切替ダンパ9を開口8a側に位置させると、開口8aが閉止して冷風出口5cが開口するので、送風ファン5aによってエバポレータ5を通過した冷風は冷風出口5cに誘導され、冷風吹出口6から室内に吹出すことができ、専用の冷風機として使用できる。
一方、空気調和機を除湿機として使用するときは、操作レバー9aによって冷風経路切替ダンパ9を冷風出口5c側に位置させると、冷風出口5cが閉止して開口8aが開口するので、送風ファン5aによってエバポレータ5を通過した冷風は送風経路8に誘導され、送風経路8の流出口8bからコンデンサ3の空気取入口7に流入し、コンデンサ3の上流で室内空気と混合してコンデンサ3に送られる。このように、コンデンサ3にエバポレータ5で冷却された低温度の空気を通過させることができるので、コンデンサ3に送られる冷媒を効率よく冷却させることができ、除湿能力の高い専用の除湿機としての運転が可能となる。
この構成の空気調和機は、専用の冷風機としても、専用の除湿機としても使用できるので、使用時期が限定されることはなく、使い勝手を向上することができるものであるが、冷風と除湿を変更する冷風経路切替ダンパ9は冷風能力や除湿能力といった製品の性能に大きく影響する部分であり、空気調和機の運転中や移動時の振動によって冷風経路切替ダンパ9が簡単に動かないようにする必要がある。
9cは操作レバー9aに設けたバネ性を有する係止片、17aはベース17に設けた係止部であり、冷風経路切替ダンパ9を冷風側と除湿側にそれぞれ位置させたときに操作レバー9aの係止片9cが係止部17aと係合することで、空気調和機の運転中や移動時の振動などによって冷風経路切替ダンパ9が簡単に動かないようにしている。
しかしながらこの構成では、操作レバー9aに適度な動作抵抗と確実な位置決め感が生じ、操作レバー9aを操作するときには大きな力が必要となるものである。このため、キャスター16を備えた空気調和機では操作レバー9aの操作時に横方向に力が加わる構造であると、空気調和機が動いてしまうため操作が行いにくく、また、もし空気調和機を安定しない場所で使用しているときには転倒させたりする恐れがあった。
この発明は、操作レバー9aを鉛直方向にスライド可能に操作する構成としたもので、図に示す実施例では、送風経路8の開口8aが冷風出口5cの下方に位置し、冷風経路切替ダンパ9を冷風出口5cと開口8aとの間をスライド可能に取付けたので、冷風経路切替ダンパ9の操作レバー9aが鉛直方向にスライド可能に操作することができ、操作レバー9aを押下げると冷風経路切替ダンパ9が下動して開口8aが閉止され、操作レバー9aを押上げると冷風経路切替ダンパ9が上動して冷風出口5cが閉止される。したがって、操作レバー9aの操作時に横方向には力が働かないから、空気調和機が移動したり転倒したりすることはなく、操作性や安全性が向上できた。
また、図2に示す実施例は、エバポレータ5を枠体1内の高所に配置し、コンデンサ3をエバポレータ5の下方に配置し、ドレンパン10をエバポレータ5とコンデンサ3の間に設置し、ドレンタンク11をコンデンサ3よりも下方に配置したものであり、10aはドレンパン10の底面からコンデンサ3の上方に伸ばした下部ドレン排水経路、10bはドレンパン10の底面からドレンタンク11の上方に伸ばした上部ドレン排水経路であり、下部ドレン排水経路10aの排水口は上部ドレン排水経路10bの排水口よりも低位置に開口している。
12は下部ドレン排水経路10aに設けた開閉弁であり、該開閉弁12を開いたときは、エバポレータ5で発生してドレンパン10に滴下したドレン水は下部ドレン排水経路10aに流れ、開閉弁12を閉じたときは、ドレンパン10に落下したドレン水は下部ドレン排水経路10aには流れずにドレンパン10に溜まり、上部ドレン排水経路10bの開口位置まで水位が上昇すると、ドレン水は上部ドレン排水経路10bに流れる。
12aは開閉弁12を開閉するための開閉レバーであり、該開閉レバー12aはその一部が開口部1bから枠体1外に露出するようにベース17に取付けられている。12bは開口部1bから露出している開閉レバー12aに取付けた操作つまみであり、操作つまみ12bを操作することによって開閉レバー12aが開閉弁12を可動して下部ドレン排水経路10aを開閉することができる。
上記構成において、開閉レバー12aによって開閉弁12を開いたときは、ドレンパン10のドレン水が下部ドレン排水経路10aに流れてコンデンサ3に落下し、コンデンサ3がドレン水によって冷却されるので熱交換効率が上昇すると同時に、ドレン水をコンデンサ3の熱によって蒸発させることができ、ドレン水の少量化運転が可能となる。
一方、開閉レバー12aによって開閉弁12を閉止したときは、ドレンパン10のドレン水が上部ドレン排水経路10bに流れて直接ドレンタンク11に送られるので、ドレン水によるコンデンサ3の冷却とドレン水の蒸発は行われず、エバポレータ5で発生するドレン水は全てドレンタンク11に溜まり、室内の冷房と除湿を行うことができる。
また、18はコンデンサ3の下方に配置した中間タンク、18aは中間タンク18に設けた中間タンク排水経路であり、中間タンク18はドレンタンク11よりも上方に位置し、中間タンク排水経路18aはドレンタンク11の上方に伸ばしており、開閉弁12によって下部ドレン排水経路10aを選択したときに、コンデンサ3で蒸発できなかったドレン水は中間タンク18に落下し、中間タンク排水経路18aからドレンタンク11に送られる。
このように、ドレン水の排水経路を変更することによって、冷風能力を向上した冷風運転と、冷房と除湿を同時に行う通常の運転が可能となり、使用者の希望によって機能を選択できるものである。しかしながら、ドレン水の排水経路を変更する開閉弁12は前記した冷風経路切替ダンパ9と同様に冷風能力や除湿能力といった製品の性能に大きく影響する部分であるので、空気調和機の運転中や移動時の振動によって開閉弁12が簡単に動かないようにする必要がある。
12cは開閉レバー12aに設けたバネ性を有する係止片、17bはベース17に設けた係止部であり、ドレン水の排水経路を下部ドレン排水経路10a側と上部ドレン排水経路10b側にそれぞれ位置させたときに開閉レバー12aの係止片12cが係止部17bと係合することで、空気調和機の運転中や移動時の振動などによって開閉弁12が簡単に切替わらないようにしている。
しかしながらこの構成では、開閉レバー12aに適度な動作抵抗と確実な位置決め感が生じ、開閉レバー12aを操作するときには大きな力が必要となるものである。このため、キャスター16を備えた空気調和機では開閉レバー12aの操作時に横方向に力が加わる構造であると、空気調和機が動いてしまうため操作が行いにくく、また、もし空気調和機を安定しない場所で使用しているときには転倒させたりする恐れがあった。
この発明は、開閉レバー12aを鉛直方向にスライド可能に操作する構成としたものであり、実施例の開閉弁12は下部ドレン排水経路10a付近のドレンパン10に回動可能に取付けられ、開閉レバー12aは開閉弁12の下部ドレン排水経路10a側とは反対側の可動部の上方で鉛直方向にスライド可能に取付けられている。12dは開閉レバー12aの下部に形成した駆動部であり、開閉レバー12aを押下げると駆動部12dの下端が開閉弁12の可動部を押下げ、開閉弁12が回動して下部ドレン排水経路10aが開口する。また、開閉レバー12aを上動して駆動部12dを開閉弁12から離開させると開閉弁12が可動し、開閉弁12は開閉レバー12aで押されていない状態では下部ドレン排水経路10aを閉止する。このように、開閉レバー12aの上下動によって開閉弁12が可動して下部ドレン排水経路10aを開閉することができるから、開閉レバー12aの操作時に空気調和機が移動したり転倒したりすることはなく、操作性や安全性が向上できた。
また、図3に示す実施例の空気調和機は、冷風吹出口5cと送風経路8との間で冷風の吹出方向を変更する冷風切替ダンパ9と、下部ドレン排水経路10aと上部ドレン排水経路10bとの間でドレン水の排水経路を変更する開閉弁12の両方の機構を備えたものである。
このように両方の機構を備えたときは、冷風経路切替ダンパ9が開口8a側を閉止して空気調和機を冷風機として使用する場合には、ドレン排水経路を任意に選択することができるが、冷風経路切替ダンパ9が冷風出口5c側を閉止して除湿機として使用する場合には、下部ドレン排水経路10a側を選択するとせっかく除湿したドレン水がコンデンサ3で蒸発して室内に戻されるため、除湿能力が低下してしまい、専用の除湿機として使用できる機構を備えているのに除湿ができなくなってしまう問題がある。冷風・除湿運転の選択時と、ドレン水の排水経路の選択時に、操作レバー9aと開閉レバー12aの位置を制限して、使用者による誤操作を防ぐ必要がある。
この対策として、この発明では冷風経路切替ダンパ9の操作レバー9aと開閉弁12の開閉レバー12aとを隣接してベース17に配置しており、13は開閉レバー12aから操作レバー9aに向けて形成した連接部材であり、操作レバー9aと開閉レバー12aは連接部材13によって連動する。
図4はこの空気調和機の使用状態における冷風経路切替ダンパ9と開閉弁12の位置関係を示すものであり、図4(a)は操作レバー9aを冷風運転側に位置させた状態で、開閉弁12の開閉レバー12aを省ドレン側に位置させたものであり、図4(b)は操作レバー9aを冷風運転側に位置させた状態で、開閉弁12の開閉レバー12aをドレンタンク11側に位置させたものであり、冷風経路切替ダンパ9を冷風運転側に位置させたときはドレン排水経路を任意に選択することができる。
また、図4(c)は冷風経路切替ダンパ9の操作レバー9aを除湿運転側に位置させた状態を示すものであり、この場合は、操作レバー9aを押上げると操作レバー9aによって連接部材13が押上げられ、開閉レバー12aが一緒に上動するものであり、操作レバー9aを除湿側に位置させた状態のときは開閉レバー12aが必ず上側に位置するようになっており、下部ドレン排水経路10aを選択できないものであり、空気調和機を除湿機として使用しているときにドレン水がコンデンサ3に送られることはなくなった。
更に、除湿機として使用している状態から開閉レバー12aを押下げたときは、連接部材13が操作レバー9aを押下げて操作レバー9aが一緒に下動し、図4(a)に示す状態となるものであり、開閉弁12の開閉レバー12aによって省ドレン運転を選択したときは必ず冷風運転に切替わるので、省ドレン運転を選択したときは除湿運転を行うことができないものである。
このため、使用者が操作レバー9aを操作して冷風経路切替ダンパ9が冷風出口5cを閉止し、除湿運転を選択したときは、開閉弁12が下部ドレン排水経路10aを閉止した状態のみで使用が可能であり、また、使用者が開閉レバー12aを操作してドレン水の排水経路を下部ドレン排水経路10a側に変更し、省ドレン運転を選択したときは、冷風経路切替ダンパ9が開口8aを閉止した状態のみで使用が可能であるので、使用者の誤操作を確実に防ぐことができ、除湿運転を選択したときに除湿ができないという問題を発生させることはなくなった。
この発明の実施例を示す空気調和機の断面図である。 この発明の他の実施例を示す空気調和機の断面図である。 この発明の他の実施例を示す空気調和機の断面図である。 図3に示す空気調和機の使用状態を示す要部断面図である。 図3に示す空気調和機の平面断面図である。
符号の説明
1 枠体
2 圧縮機
3 コンデンサ
3a 温風ファン
4 減圧器
5 エバポレータ
5a 冷風ファン
5b ファンスクロール
5c 冷風出口
6 冷風吹出口
7 空気取入口
8 送風経路
8a 開口
9 冷風経路切替ダンパ
9a 操作レバー
10 ドレンパン
10a 下部ドレン排水経路
10b 上部ドレン排水経路
11 ドレンタンク
12 開閉弁
12a 開閉レバー
13 連接部材

Claims (2)

  1. 空気調和機の枠体1内には、冷媒を圧縮する圧縮機2と、高温のガス状冷媒が送られるコンデンサ3と、液化した冷媒が減圧器4を介して送られるエバポレータ5とを設け、
    前記エバポレータ5で気化した冷媒が前記圧縮機2に戻される冷凍サイクルを構成し、
    かつ、前記コンデンサ3及び前記エバポレータ5のそれぞれに送風する温風ファン3aと冷風ファン5aとを設けると共に
    前記冷風ファン5aのファンスクロール5bには、冷風吹出口6が接続される冷風出口5cと、前記温風ファン3a側の空気取入口7と連通する送風経路8が接続される開口8aとを設け、
    前記冷風吹出口6と前記送風経路8との間で冷風の吹出方向を変更する冷風経路切替ダンパ9を設けた空気調和機において
    前記エバポレータ5を枠体1内の高所に配置し、前記コンデンサ3をエバポレータ5の下方に配置し、
    枠体1内のエバポレータ5とコンデンサ3との間にはドレンパン10を設置すると共に、コンデンサ3より下方にはドレンタンク11を配置し、
    ドレンパン10にはコンデンサ3の上部に連通する下部ドレン排水経路10aと、該下部ドレン排水経路10aよりも高い位置に配置してドレンタンク11に連通する上部ドレン排水経路10bとを設け、
    下部ドレン排水経路10aと上部ドレン排水経路10bとの間でドレン水の排水経路を変更する開閉弁12を設け、
    かつ、前記枠体1には前記冷風経路切替ダンパ9を駆動する操作レバー9aと、前記開閉弁12を開閉する開閉レバー12aと隣接して配置し、前記操作レバー9aと前記開閉レバー12aの間には、前記操作レバー9aと前記開閉レバー12aを連動する連接部材13を設け、
    冷風の吹出方向が前記冷風吹出口6側を向く前記冷風経路切替ダンパ9の位置では、前記開閉レバー12aの位置が任意に変更可能であり、
    冷風の吹出方向が前記送風経路8側を向く前記冷風経路切替ダンパ9の位置では、前記開閉弁12が前記上部ドレン排水経路10b側を開口するように前記開閉レバー12aの位置が規制され、
    前記開閉弁12が前記下部ドレン排水経路10a側を開口する位置では、前記冷風経路切替ダンパ9による冷風の吹出方向が前記冷風吹出口6側を向くように前記操作レバー9aの位置が規制されることを特徴とする空気調和機。
  2. 前記操作レバー9aと前記開閉レバー12aは鉛直方向にスライド可能に操作することを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
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