JP2022143058A - 電線カバー及びコネクタ構造 - Google Patents

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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/56Means for preventing chafing or fracture of flexible leads at outlet from coupling part

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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Abstract

【課題】電線の振動を抑制する電線カバーを提供する。【解決手段】コネクタの嵌合方向後側から導出する電線を覆う電線カバーに電線の径方向の一方側に第1カバー部材16Lに係合して径方向の他方側に第2カバー部材を備え第1カバー部材は嵌合方向に延びる第1溝22Lを有し第2カバー部材は嵌合方向に延びる第2溝を有し第1カバー部材と第2カバー部材とが係合した際に第1溝と第2溝が協働し電線通路が形成され、第1カバー部材は嵌合方向から見て第1溝の両側から内面に連なって第2カバー部材側に張り出す一対の第1凸部23Lを有し第2カバー部材は嵌合方向から見て第2溝の両側から内面に連なって第1カバー部材側に張り出す一対の第2凸部を有し、第1カバー部材は第2凸部を逃がす第1凹部24Lを有し第2カバー部材は第1凸部を逃がす一対の第2凹部を有し、第1凸部と第2凸部とが突き当らないよう第1凸部と第2凸部とが嵌合方向にずれている。【選択図】図4

Description

本明細書で開示する技術は、電線カバー及びコネクタ構造に関する。
従来、相手側コネクタに嵌合されるコネクタが知られている(例えば、特開2015-125863号公報参照、以下特許文献1)。具体的には、特許文献1に記載のコネクタは、電線が接続されたコネクタ端子が収容されるハウジングと、ハウジングの開口を塞ぐハウジングカバーとを備えており、コネクタの嵌合方向後側から電線が導出されている。
特開2015-125863号公報
相手側コネクタが自動車などの振動する機器に設けられている場合、コネクタが相手側コネクタに嵌合されると機器の振動によって電線が振動する。このため、従来、コネクタの嵌合方向後側に電線カバーを取り付け、電線カバーによって電線の振動を抑制することも行われている。
しかしながら、従来は電線カバーによって電線の振動を抑制する場合の課題について十分に検討されていなかった。
本明細書では、電線カバーによって電線の振動を抑制する場合の課題を改善する技術を開示する。
本開示に係る電線カバーは、相手側コネクタに嵌合されるコネクタの嵌合方向後側に取り付けられ、前記コネクタの前記嵌合方向後側から導出されている電線を覆う電線カバーであって、前記電線の径方向の一方側に配される第1カバー部材と、前記第1カバー部材と係合して前記電線の径方向の他方側に配される第2カバー部材と、を備え、前記第1カバー部材は前記嵌合方向に延びる第1溝を有し、前記第2カバー部材は前記嵌合方向に延びる第2溝を有し、前記第1カバー部材と前記第2カバー部材とが係合した状態で前記第1溝と前記第2溝とが協働して前記電線が挿通される電線通路が形成されるようになっており、前記第1カバー部材は、前記嵌合方向から見て前記第1溝の両側から前記第1溝の内面に連なって前記第2カバー部材側に張り出す一対の第1凸部を有し、前記第2カバー部材は、前記嵌合方向から見て前記第2溝の両側から前記第2溝の内面に連なって前記第1カバー部材側に張り出すと一対の第2凸部を有し、前記第1カバー部材は、前記第2カバー部材から張り出している前記一対の第2凸部と対応する位置に、前記一対の第2凸部を逃がす一対の第1凹部を有し、前記第2カバー部材は、前記第1カバー部材から張り出している前記一対の第1凸部と対応する位置に、前記一対の第1凸部を逃がす一対の第2凹部を有し、前記第1凸部と前記第2凸部とが突き当らないように前記第1凸部と前記第2凸部とが前記嵌合方向にずれている。
本開示によれば、電線カバーによって電線の振動を抑制する場合の課題を改善することができる。
図1は、実施形態1に係るコネクタ構造を示す斜視図である。 図2は、コネクタを示す斜視図である。 図3は、電線カバーを示す斜視図である。 図4は、カバー部材を示す斜視図である。 図5は、カバー部材を示す斜視図である。 図6は、コネクタ構造を示す背面図(電線を除く)である。 図7はコネクタ構造を示す斜視図(電線を除く)である。 図8は、実施形態2に係るコネクタ構造を示す斜視図(電線を除く)である。 図9は、カバー部材を示す斜視図である。 図10は、実施形態3に係るコネクタ構造を示す背面図である。 図11は、比較例に係る電線カバーを示す模式図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列挙して説明する。
(1)本開示に係る電線カバーは、相手側コネクタに嵌合されるコネクタの嵌合方向後側に取り付けられ、前記コネクタの前記嵌合方向後側から導出されている電線を覆う電線カバーであって、前記電線の径方向の一方側に配される第1カバー部材と、前記第1カバー部材と係合して前記電線の径方向の他方側に配される第2カバー部材と、を備え、前記第1カバー部材は前記嵌合方向に延びる第1溝を有し、前記第2カバー部材は前記嵌合方向に延びる第2溝を有し、前記第1カバー部材と前記第2カバー部材とが係合した状態で前記第1溝と前記第2溝とが協働して前記電線が挿通される電線通路が形成されるようになっており、前記第1カバー部材は、前記嵌合方向から見て前記第1溝の両側から前記第1溝の内面に連なって前記第2カバー部材側に張り出す一対の第1凸部を有し、前記第2カバー部材は、前記嵌合方向から見て前記第2溝の両側から前記第2溝の内面に連なって前記第1カバー部材側に張り出すと一対の第2凸部を有し、前記第1カバー部材は、前記第2カバー部材から張り出している前記一対の第2凸部と対応する位置に、前記一対の第2凸部を逃がす一対の第1凹部を有し、前記第2カバー部材は、前記第1カバー部材から張り出している前記一対の第1凸部と対応する位置に、前記一対の第1凸部を逃がす一対の第2凹部を有し、前記第1凸部と前記第2凸部とが突き当らないように前記第1凸部と前記第2凸部とが前記嵌合方向にずれている。
コネクタの嵌合方向後側に取り付けられる電線カバーには、電線の径方向の一方の側に配される第1カバー部材と他方の側に配される第2カバー部材とを備え、第1カバー部材と第2カバー部材の繋ぎ目に電線が当接し得る構造のものがある。このような構造の電線カバーは、電線が振動したときに第1カバー部材と第2カバー部材の繋ぎ目に電線から負荷がかかることによって電線カバーが開き易くなるという課題がある。
本開示に係る電線カバー(以下、上記の電線カバーという)によると、第1凸部、及び第2凸部があることにより、電線が第1カバー部材と第2カバー部材の繋ぎ目に当接し難くなる。このため電線から第1カバー部材と第2カバー部材の繋ぎ目に負荷がかかり難くなり、電線カバーが開き難くなる。よって上記の電線カバーによると、電線カバーによって電線の振動を抑制する場合の課題(電線が振動したときに第1カバー部材と第2カバー部材の繋ぎ目に電線から負荷がかかることによって電線カバーが開き易くなるという課題)を改善できる。
(2)前記コネクタは複数の前記電線が導出されており、前記第1カバー部材には、複数の前記電線毎に、前記第1溝と前記一対の第1凸部とが設けられており、前記第2カバー部材には、複数の前記電線毎に、前記第2溝と前記一対の第2凸部とが設けられていてもよい。
コネクタから複数の電線が導出されている場合、電線毎に第1カバー部材と第2カバー部材を備えると部品点数が増加する。
上記の電線カバーによると、第1カバー部材には電線毎に第1溝と一対の第1凸部とが設けられており、第2カバー部材には電線毎に第2溝と一対の第2凸部とが設けられているので、複数の電線に対してカバー部材が2つでよい。このため、電線毎に第1カバー部材と第2カバー部材を備える場合に比べて部品点数を削減できる。
(3)前記第1カバー部材と前記第2カバー部材が同一形状であり、前記嵌合方向から見て前記第1カバー部材と前記第2カバー部材が点対称に配されていてもよい。
上記の電線カバーによると、第1カバー部材と第2カバー部材が同一形状であるので、第1カバー部材と第2カバー部材が異なる形状である場合に比べて部品の種類を低減できる。このため電線カバーのコスト(開発コスト、製造コスト、管理コストなど)を低減できる。
(4)前記第1溝の両側から張り出している前記一対の第1凸部の間隔は前記電線の直径より狭く、前記第2溝の両側から張り出している前記一対の第2凸部の間隔は前記電線の直径より狭くてもよい。
上記の電線カバーによると、一対の第1凸部が電線に圧接するとともに、一対の第2凸部が電線に圧接することにより、電線カバーに対して電線が嵌合方向に移動することを抑制できる。
(5)前記第1溝の内面に、前記第1溝の周方向に延びる第1リブ又は第1凹溝が設けられており、前記第2溝の内面に、前記第2溝の周方向に延びる第2リブ又は第2凹溝が設けられていてもよい。
上記の電線カバーによると、第1リブ及び第2リブが電線に食い込むことにより、電線カバーに対して電線が嵌合方向に移動することを抑制できる。あるいは第1溝の内面において周方向に延びる第1凹溝以外の部分が電線に圧接し、第2溝の内面において周方向に延びる第2凹溝以外の部分が電線に圧接することにより、電線カバーに対して電線が嵌合方向に移動することを抑制できる。
(6)本開示に係るコネクタ構造は、相手側コネクタに嵌合されるコネクタと、前記コネクタの嵌合方向後側に取り付けられる上記(1)から(5)のいずれか一つに記載の電線カバーと、を備える。
上記のコネクタ構造によると、電線カバーによって電線の振動を抑制する場合の課題を改善できる。
(7)前記コネクタと前記第1カバー部材とを係合する第1係合部と、前記コネクタと前記第2カバー部材とを係合する第2係合部と、を備えてもよい。
上記のコネクタ構造によると、第1係合部及び第2係合部を備えているので、第1カバー部材及び第2カバー部材がコネクタから外れ難くなる。
[本開示の実施形態の詳細]
以下に、本開示の実施形態について説明する。本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
<実施形態1>
実施形態1を図1ないし図7によって説明する。以降の説明において上下方向、前後方向及び左右方向とは図1に示す上下方向、前後方向及び左右方向を基準とする。前後方向は嵌合方向の一例であり、後側は嵌合方向後側の一例である。以降の説明では同一の構成要素には一部を除いて図面の符号を省略している場合がある。
(1)コネクタ構造
図1を参照して、実施形態1に係るコネクタ構造1について説明する。コネクタ構造1は、相手側コネクタ(図示せず)に嵌合されるコネクタ11と、コネクタ11の後側に取り付けられ、コネクタ11の後側から導出されている2本の被覆電線12(以下、単に電線12という)を覆う合成樹脂製の電線カバー13とを備えている。
(2)コネクタ
図2を参照して、コネクタ11について説明する。コネクタ11は合成樹脂製のハウジング14と、ハウジング14の後側から導出されている2本の電線12とを備えている。
ハウジング14は略箱状に形成されている。ハウジング14の後端部には周方向に張り出すフランジ15が一体に形成されている。ハウジング14の左右の側面においてフランジ15より前側には係合突起40U(第2係合部の一例)と係合突起40L(第1係合部の一例)とが上下に離間して設けられている。上側の係合突起40Uは上側の角部が面取りされている。下側の係合突起40Lは下側の角部が面取りされている。
ハウジング14の内部には相手側コネクタの金属端子と接触する金属端子が収容されている。電線12は先端部が皮剥ぎされて芯線が露出しており、露出した芯線に金属端子が圧着や溶接などによって接続されている。
(3)電線カバー
図3に示すように、電線カバー13は電線12の径方向(図3において上下方向)の上側に配される第2カバー部材16Uと、下側に配される第1カバー部材16Lと、を有する。第1カバー部材16Lと第2カバー部材16Uは同一形状である。第1カバー部材16Lは第2カバー部材16Uと係合する係合部17(ロックアーム32及び係合突起33)を有し、第2カバー部材16Uは第1カバー部材16Lと係合する係合部17(ロックアーム32及び係合突起33)を有している。
(3-1)カバー部材
上記したように第1カバー部材16Lと第2カバー部材16Uは同一形状であるので、ここでは第1カバー部材16Lを例に説明する。以降の説明では、第1カバー部材16Lが有する部材に付された名称の「第1」は、第2カバー部材23Uでは「第2」と置き換えるものとする。また、以降の説明では、第1カバー部材16Lが有する部材に付された符号の「L」は、第2カバー部材23Uでは「U」と置き換えるものとする。
図4に示すように、第1カバー部材16Lは、後壁部18、後壁部18の左右両側から前側に延出している2つの側壁部19、2つの側壁部19の下端部から内側に延出している左右一対の底壁部20を有している。底壁部20は後側が後壁部18とも一体化している。
後壁部18は前後方向にある程度の厚みを有している。後壁部18は左右両側を除いた中央部分の下端が側壁部19の下端より上に位置している。
後壁部18において第2カバー部材16U側(図4において上側)を向く面には前後方向に延びる断面半円の第1溝22Lが左右に離間して2つ形成されている。第1溝22Lは第2カバー部材16Uの第2溝22Uと協働して電線12が挿通される電線通路を形成する。第1溝22Lの半径は電線12の半径と略一致している。
第1溝22Lの内面には第1溝22Lの周方向に延びる複数の細長い第1リブ43Lが前後方向に間隔を空けて設けられている。第1リブ43Lの断面は例えば三角形である。これら複数の第1リブ43Lが電線12に食い込むことにより、第1カバー部材16L及び第2カバー部材16Uに対して電線12が前後方向に移動することが抑制される。
以降の説明では後壁部18の面21が後壁部18の上端面(以下、上端面21という)であるとする。後壁部18の上端面21の高さは側壁部19の上端面の高さと一致している。上端面21には、前後方向から見て第1溝22Lの左右両側から上に向かって張り出す一対の第1凸部23Lが第1溝22L毎に形成されている。各第1凸部23Lは第1溝22L側の側面が第1溝22Lの内面に連なっており、第1溝22L側の側面と第1溝22Lの内面とが面一になっている。第1凸部23Lの第1溝22L側の側面にも第1溝22Lに形成されている第1リブ43Lを延長する形態でリブが形成されている。
2つの第1溝22Lのうち一方の第1溝22Lの両側から張り出している一対の第1凸部23Lは前後方向の位置が互いに同じである。他方の第1溝22Lの両側から張り出している一対の第1凸部23Lも前後方向の位置が互いに同じである。ただし、一方の第1溝22Lの両側から張り出している一対の第1凸部23Lの位置と、他方の第1溝22Lの両側から張り出している一対の第1凸部23Lの位置とは前後方向にずれている。このため、第1カバー部材16Lと第2カバー部材16Uを係合させたとき、第1カバー部材16Lの第1凸部23Lと第2カバー部材16Uの第2凸部23Uとが突き当らない。
後壁部18の上端面21には、左側の第1溝22Lの両側から張り出している一対の第1凸部23Lの前側にそれぞれ第1凹部24Lが形成されている。図5に示すように、右側の第1溝22Lの両側から張り出している一対の第1凸部23Lの後側にもそれぞれ第1凹部24Lが形成されている。これらの第1凹部24Lは第2カバー部材16Uから張り出している第2凸部23Uを逃がすためのものである。
図4及び図5に示すように、後壁部18は後側且つ左側の角部が斜めに面取りされて斜面28(図1参照)が形成されている。図4に示すよう、後側且つ左側の角部には断面が直角三角形状の有底の肉抜き穴30が形成されている。図5に示すように、後壁部18の後側且つ右側の角部も斜めに面取りされて斜面29が形成されている。後側且つ右側の角部にも断面が直角三角形状の有底の肉抜き穴31が形成されている。
図5に示すように、後壁部18の後側には複数の第1リブ27Lが形成されている。図1に示す第2カバー部材16Uを例に説明すると、第2カバー部材16Uは後壁部18の後側且つ上側の角部が左右方向から見て三角形状に切り欠かれており、複数の三角形状の第2リブ27Uが左右方向に等間隔に一体形成されている。
図4に示すように、側壁部19の内面において後壁部18側には上下に延びる縦溝25が形成されている。底壁部20の上面には縦溝25に連なって左右方向に延びる横溝26が形成されている。これらの溝25,26にはコネクタ11に設けられているフランジ15が上方向(第2カバー部材16Uの場合は下方向)から挿入される。
側壁部19の内面において縦溝25の前側には縦に長い長方形状の凹部41が形成されている。側壁部19において凹部41の上側の部分42Lは、コネクタ11のハウジング14に設けられている係合突起40Lに係合される被係合部を構成している。以降の説明では上側の部分42のことを被係合部42Lという。被係合部42L(第1係合部の一例)は上側の角部が面取りされている。
(3-2)係合部
図3に示すように、係合部17は弾性変形可能なロックアーム32と係合突起33とを有している。例えば第1カバー部材16Lの場合、ロックアーム32は下端部が後壁部18の角部と一体化されており、上に向かって延びている。ロックアーム32は上下に延びる2本の腕部の上端部同士を接続した形状であり、上端部の斜面28側の角部が面取りされている。
図5に示すように、係合突起33は後壁部18の右側の角部の斜面29に設けられている。係合突起33には第2カバー部材16Uのロックアーム32が係合される。係合突起33は上端部の角部が面取りされている。係合突起33の横幅はロックアーム32の2本の腕部の間隔と略一致している。
係合部17(ロックアーム32及び係合突起33)を第1カバー部材16Lの面取りした角部に設けた理由は、コネクタ構造1を前後方向から見たときの投影面積を小さくするためである。係合部17は側壁部19に設けられてもよいし、後壁部18に設けられてもよい。
(4)コネクタへの電線カバーの取り付け
図1を参照して、電線カバー13の取り付けについて説明する。電線カバー13の取り付けでは、第1カバー部材16Lの側壁部19に形成されている縦溝25及び底壁部20に形成されている横溝26にコネクタ11のフランジ15が上から挿入されるように第1カバー部材16Lが押し上げられるとともに、第2カバー部材16Uの縦溝25及び横溝26にコネクタ11のフランジ15が下から挿入されるように第2カバー部材16Uが押し下げられる。
このとき第1カバー部材16Lのロックアーム32が第2カバー部材16Uの係合突起33に係合するとともに、第2カバー部材16Uのロックアーム32が第1カバー部材16Lの係合突起33に係合することによって第1カバー部材16Lと第2カバー部材16Uが係合される。
更に、第1カバー部材16L及び第2カバー部材16Uのそれぞれの側壁部19に形成されている被係合部42U,42Lがそれぞれコネクタ11のハウジング14の係合突起40U,40Lに係合することによって電線カバー13とコネクタ11とが係合される。
図6に示すように、電線カバー13がコネクタ11に取り付けられた状態のとき、第1カバー部材16L及び第2カバー部材16Uは後側から見て点対称に配されている状態となる。図6において点線34は第1カバー部材16Lの上端面21と第2カバー部材16Uの上端面21とが当接する位置を示している。言い換えると、点線34は第1カバー部材16Lと第2カバー部材16Uとの繋ぎ目の位置を示している。
(5)実施形態の効果
実施形態の効果を比較例と比較して説明する。図11に示す比較例は従来の一般的な電線カバーの一例を示している。図11に示すように、比較例に係る電線カバー501は電線12の径方向の一方の側に配される第1カバー部材502と他方の側に配される第2カバー部材503とに2分割されており、2つのカバー部材502,503の繋ぎ目に電線12が当接し得る構造である。このような構造の電線カバー501は、電線12が振動したときに2つのカバー部材502,503の繋ぎ目に電線12から負荷がかかることによって2つのカバー部材502,503を開こうとする力Fが作用し、電線カバー501が開き易くなる。
これに対し、図7に示すように、実施形態1に係る電線カバー13によると、第1凸部23L及び第2凸部23Uがあることにより、電線12が第1カバー部材16Lと第2カバー部材16Uの繋ぎ目に当接し難くなる。このため電線12から第1カバー部材16Lと第2カバー部材16Uの繋ぎ目に負荷がかかり難くなり、電線カバー13が開き難くなる。よって電線カバー13によると、電線カバー13によって電線12の振動を抑制する場合の課題(電線12が振動したときに第1カバー部材16Lと第2カバー部材16Uの繋ぎ目に電線12から負荷がかかることによって電線カバー13が開き易くなるという課題)を改善できる。
電線カバー13によると、第1カバー部材16Lには電線12毎に第1溝22Lと一対の第1凸部23Lが設けられており、第2カバー部材16Uには電線12毎に第2溝22Uと一対の第2凸部23Uが設けられているので、複数の電線12に対してカバー部材16が2つでよい。このため、電線12毎に第1カバー部材16Lと第2カバー部材16Uを備える場合に比べて部品点数を削減できる。
電線カバー13によると、第1カバー部材16Lと第2カバー部材16Uが同一形状であるので、第1カバー部材16Lと第2カバー部材16Uが異なる形状である場合に比べて部品の種類を低減できる。このため電線カバー13のコスト(開発コスト、製造コスト、管理コストなど)を低減できる。
電線カバー13によると、第1溝22Lの内面に第1リブ43Lが形成され、第2溝22Uの内面に第2リブ43Uが形成されているので、第1リブ43L及び第2リブ43Uが電線12に食い込むことにより、電線カバー13に対して電線12が前後方向に移動することを抑制できる。
コネクタ構造1によると、電線カバー13によって電線12の振動を抑制する場合の課題を改善できる。
コネクタ構造1によると、第1係合部(被係合部42L及び係合突起40L)及び第2係合部(被係合部42U及び係合突起40U)を備えているので、第1カバー部材16L及び第2カバー部材16Uがコネクタ11から外れ難くなる。
<実施形態2>
図8及び図9を参照して、実施形態2に係るコネクタ構造201について説明する。コネクタ構造201はコネクタ211と電線カバー213とを有している。図8では電線12を省略しているが、コネクタ211は後側から引き出される電線12が1本だけである。電線カバー213は第1カバー部材216L及び第2カバー部材216Uを有している。第1カバー部材216L及び第2カバー部材216Uは同一形状であり、点対称に配されている。
図9に示すように、コネクタ211から導出される電線12が1本だけであることから、第1カバー部材216Lには第1溝22Lが一つだけ形成されている。第1カバー部材216Lも前後方向から見ると第1溝22Lの両側から第1凸部23Lが張り出しているが、これら2つの第1凸部23Lは互いに前後方向にずれている。このため、導出される電線12が1本だけの場合であっても、第1カバー部材216Lの第1凸部23Lと第2カバー部材216Uの第2凸部23Uとは突き当らない。
実施形態2はその他の点において実施形態1と実質的に同じである。
<実施形態3>
図10を参照して、実施形態3について説明する。実施形態3に係る電線カバー313は第1カバー部材316L及び第2カバー316Uを備えている。第1カバー部材316Lは、第1溝22Lの両側から張り出している一対の第1凸部323Lの間隔が電線12の直径より狭い。また、第2カバー部材316Uは、第2溝22Uの両側から張り出している一対の第2凸部323Uの間隔が電線12の直径より狭い。このため、図10に示すように、第1カバー部材316Lの一対の第1凸部323Lが電線に圧接しているとともに、第2カバー部材316Lの一対の第2凸部323Uが電線12に圧接している。一対の第1凸部323Lと一対の第2凸部323Uが電線12に圧接していることにより、電線カバー13に対して電線12が前後方向に移動することを抑制できる。
実施形態3はその他の点において実施形態1と実質的に同一である。
<他の実施形態>
本明細書によって開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本明細書によって開示される技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態1では、1つの第1溝22Lの両側から張り出している2つの第1凸部23Lの前後方向の位置が同じである場合を例に説明した。これに対し、1つの第1溝22Lの両側から張り出している2つの第1凸部23Lは実施形態2と同様に前後方向の位置が互いにずれていてもよい。このような形状でも第1カバー部材16Lの第1凸部23Lと第2カバー部材16Uの第2凸部23Uとが突き当らない。
(2)上記実施形態では第1カバー部材16Lと第2カバー部材16Uが同一形状である場合を例に説明した。しかしながら、第1カバー部材16Lと第2カバー部材16Uは同一形状でなくてもよい。
例えば、上記実施形態1では第1カバー部材16Lの一方の第1溝22Lの両側から張り出している一対の第1凸部23Lと、他方の第1溝22Lの両側から張り出している一対の第1凸部23Lとが前後方向にずれている。これに対し、2つの第1溝22Lのうち一方の第1溝22Lの両側から張り出している一対の第1凸部23Lと、他方の第1溝22Lの両側から張り出している一対の第1凸部23Lとが前後方向にずれていなくてもよい。言い換えると、これら4つの第1凸部23Lは左右方向に一直線上に並んでいてもよい。そして、第1カバー部材16Lの一直線上に並ぶ4つの第1凸部23Lと第2カバー部材16Uの一直線上に並ぶ4つの第2凸部23Uとが前後方向にずれていてもよい。このような形状でも第1カバー部材16Lの第1凸部23Lと第2カバー部材16Uの第2凸部23Uとが突き当らない。
(3)上記実施形態では第1カバー部材16Lにロックアーム32と係合突起33とが設けられている場合を例に説明した。これに対し、例えば第1カバー部材16Lに2つのロックアーム32を設け、第2カバー部材16Uに2つの係合突起33を設けてもよい。
(4)上記実施形態1では電線12が2本であり、実施形態2では電線12が1本である場合を例に説明した。しかしながら、電線12の本数はこれらに限られるものではなく、3本以上であってもよい。
(5)上記実施形態1では、第1カバー部材16Lには電線12毎に第1溝22Lと一対の第1凸部23Lとが設けられているとともに、第2カバー部材16Uには電線12毎に第2溝22Uと一対の第2凸部23Uとが設けられており、2本の電線12に対して第1カバー部材16L及び第2カバー部材16Uが配されている。これに対し、電線12毎に第1カバー部材16L及び第2カバー部材16Uを備えてもよい。
(6)上記実施形態では第1溝22Lの内面に第1溝22Lの周方向に延びる第1リブ43Lが形成されている場合を例に説明したが、第1リブ43Lは形成されていなくてもよい。あるいは、第1溝22Lの内面はローレット加工されていてもよい。あるいは、第1溝22Lの内面に第1溝22Lの周方向に延びる第1凹溝が設けられていてもよい。第1凹溝を設けると、第1溝22の内面において第1凹溝以外の部分が電線12に圧接することにより、電線カバー13に対して電線12が前後方向に移動することを抑制できる。第2溝22Uについても同様である。
(7)上記実施形態1では第1カバー部材16L及び第2カバー部材16Uがそれぞれ独立した部品として構成されているが、第1カバー部材16L及び第2カバー部材16Uはヒンジによって連結されていてもよい。
(8)上記実施形態では電線通路の断面が円形である場合を例に説明したが、断面は必ずしも円形でなくてもよい。例えば、電線通路の断面は多角形であってもよい。
1: コネクタ構造
11: コネクタ
12: 電線(被覆電線)
13: 電線カバー
14: ハウジング
15: フランジ
16: カバー部材
16L: 第1カバー部材
16U: 第2カバー部材
17: 係合部
18: 後壁部
19: 側壁部
20: 底壁部
21: 上端面(面)
22: 溝
22L: 第1溝
22U: 第2溝
23L: 第1凸部
23U: 第2凸部
24L: 第1凹部
24U: 第2凹部
25: 縦溝
26: 横溝
27L: 第1リブ
27U: 第2リブ
28: 斜面
29: 斜面
30: 肉抜き穴
31: 肉抜き穴
32: ロックアーム
33: 係合突起
34: 点線
40U: 係合突起(第2係合部の一例)
40L: 係合突起(第1係合部の一例)
41: 凹部
42U: 被係合部(第2係合部の一例)
42L: 被係合部(第1係合部の一例)
43: リブ
43L: 第1リブ
43U: 第2リブ
201: コネクタ構造
211: コネクタ
213: 電線カバー
216L: 第1カバー部材
216U: 第2カバー部材
313: 電線カバーカバー
315U: 第2カバー
316L: 第1カバー部材
316U: 第2カバー部材
323L: 第1凸部
323U: 第2凸部
501: 電線カバー
502: カバー部材
503: カバー部材

Claims (7)

  1. 相手側コネクタに嵌合されるコネクタの嵌合方向後側に取り付けられ、前記コネクタの前記嵌合方向後側から導出されている電線を覆う電線カバーであって、
    前記電線の径方向の一方側に配される第1カバー部材と、
    前記第1カバー部材と係合して前記電線の径方向の他方側に配される第2カバー部材と、を備え、
    前記第1カバー部材は前記嵌合方向に延びる第1溝を有し、前記第2カバー部材は前記嵌合方向に延びる第2溝を有し、前記第1カバー部材と前記第2カバー部材とが係合した状態で前記第1溝と前記第2溝とが協働して前記電線が挿通される電線通路が形成されるようになっており、
    前記第1カバー部材は、前記嵌合方向から見て前記第1溝の両側から前記第1溝の内面に連なって前記第2カバー部材側に張り出す一対の第1凸部を有し、
    前記第2カバー部材は、前記嵌合方向から見て前記第2溝の両側から前記第2溝の内面に連なって前記第1カバー部材側に張り出す一対の第2凸部を有し、
    前記第1カバー部材は、前記第2カバー部材から張り出している前記一対の第2凸部と対応する位置に、前記一対の第2凸部を逃がす一対の第1凹部を有し、
    前記第2カバー部材は、前記第1カバー部材から張り出している前記一対の第1凸部と対応する位置に、前記一対の第1凸部を逃がす一対の第2凹部を有し、
    前記第1凸部と前記第2凸部とが突き当らないように前記第1凸部と前記第2凸部とが前記嵌合方向にずれている、電線カバー。
  2. 請求項1に記載の電線カバーであって、
    前記コネクタは複数の前記電線が導出されており、
    前記第1カバー部材には、複数の前記電線毎に、前記第1溝と前記一対の第1凸部とが設けられており、
    前記第2カバー部材には、複数の前記電線毎に、前記第2溝と前記一対の第2凸部とが設けられている、電線カバー。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電線カバーであって、
    前記第1カバー部材と前記第2カバー部材が同一形状であり、前記嵌合方向から見て前記第1カバー部材と前記第2カバー部材が点対称に配されている、電線カバー。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電線カバーであって、
    前記第1溝の両側から張り出している前記一対の第1凸部の間隔は前記電線の直径より狭く、
    前記第2溝の両側から張り出している前記一対の第2凸部の間隔は前記電線の直径より狭い、電線カバー。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電線カバーであって、
    前記第1溝の内面に、前記第1溝の周方向に延びる第1リブ又は第1凹溝が設けられており、
    前記第2溝の内面に、前記第2溝の周方向に延びる第2リブ又は第2凹溝が設けられている、電線カバー。
  6. 相手側コネクタに嵌合されるコネクタと、
    前記コネクタの嵌合方向後側に取り付けられる請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電線カバーと、
    を備えるコネクタ構造。
  7. 請求項6に記載のコネクタ構造であって、
    前記コネクタと前記第1カバー部材とを係合する第1係合部と、
    前記コネクタと前記第2カバー部材とを係合する第2係合部と、
    を備えるコネクタ構造。
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