JP2022142717A - コーティング剤およびその用途 - Google Patents

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靖仁 津金
Yasuhito Tsugane
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Abstract

【課題】本発明の目的は、基材フィルムに塗工し、延伸した際に、割れやクラックが発生せず、塗膜強度に優れるコーティング剤を得ること、さらには、基材フィルム層とコーティング剤とを含む層とを含む積層体を得ることにある。【解決手段】本発明は、下記要件(I)~(III)を満たすエチレン性不飽和単量体によってグラフト変性されてなる4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)を含むコーティング剤に係る。(I)エチレン性不飽和単量体に由来する構造単位の量が、0.9~5.0質量%の範囲にある。(II)デカリン溶媒中、135℃で測定される極限粘度[η]が、0.5~5.0dl/gの範囲にある。(III)示差走査熱量計(DSC)で測定した融点(Tm)が、200~245℃の範囲にある。【選択図】なし

Description

本発明は、基材フィルムとの密着性、膜強度、転写性、繰返し使用時の剥離力低減などに優れたグラフト変性4-メチル-1-ペンテン系重合体を含むコーティング剤およびその用途に関する。
4-メチル-1-ペンテン系重合体は、表面張力が非常に低いことにより離型性に優れ、かつ耐熱性も高いため、産業用離型フィルムや合成皮革用部材(たとえば、合成皮革の表面層)製造用の工程紙等に使用され、4-メチル-1-ペンテン系重合体のフィルムと紙やプラスチック基板との積層体としてしばしば利用されている(例えば、特許文献1)。
一方、4-メチル-1-ペンテン共重合体と溶媒とを含む組成物として、4-メチル-1-ペンテンおよび/または3-メチル-1-ペンテンに由来する構成単位を80~99モル%含み、エチレン及び炭素原子数3~4のα-オレフィンからなる群から選ばれる少なくとも1種類のオレフィンに由来する構成単位を1~20モル%含む共重合体と溶媒とを含む組成物(特許文献2)、4-メチル-1-ペンテンおよび/または3-メチル-1-ペンテンに由来する構成単位を50~95モル%含み、炭素原子数2~4のα-オレフィンからなる群から選ばれる少なくとも1種類のオレフィンに由来する構成単位を5~50モル%含む共重合体と溶媒とを含む組成物(特許文献3)が提案されている。
特開2017-74775号公報 特開2013-227421号公報 特開2015-34258号公報
4-メチル-1-ペンテンと炭素原子数2~4のα-オレフィンからなる共重合体からなるフィルムは、靭性に乏しく、当該共重合体をPETなどの基材フィルムに塗布後、延伸した場合割れやクラックが発生する虞があることが分かった。
本発明の目的は、基材フィルムに塗工し、延伸した際に、割れやクラックが発生せず、塗膜強度に優れるコーティング剤を得ること、さらには、基材フィルム層とコーティング剤とを含む層とを含む積層体を得ることにある。
本発明は、下記要件(I)~(III)を満たすエチレン性不飽和単量体によってグラフト変性されてなる4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)を含むコーティング剤に係る。
(I)エチレン性不飽和単量体に由来する構造単位の量が、0.9~5.0質量%の範囲にある。
(II)デカリン溶媒中、135℃で測定される極限粘度[η]が、0.5~5.0dl/gの範囲にある。
(III)示差走査熱量計(DSC)で測定した融点(Tm)が、200~245℃の範囲にある。
本発明のコーティング剤は、保存安定性、基材フィルムへの塗工性に優れ、基材フィルムに塗工し、延伸した際の塗膜強度、剥離性に優れる。
本発明の数値範囲に関する「A~B」との記載は、特に断りがなければ、A以上B以下であることを表す。例えば、「1~5%」との記載は、1%以上5%以下を意味する。
<グラフト変性4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)>
本発明のコーティング剤に含まれる成分であるエチレン性不飽和単量体によってグラフト変性されてなる4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)(以下「グラフト変性4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)」と呼称する場合がある。)は、後述する4-メチル-1-ペンテン系重合体(a)をエチレン性不飽和単量体でグラフト変性したグラフト変性4-メチル-1-ペンテン系重合体である。
本発明に係るグラフト変性4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)は、エチレン性不飽和単量体に由来する構造単位の量が、0.9~5.0質量%、好ましくは0.9~3.0質量%の範囲にある。この範囲にあるグラフト変性4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)を使用することで、基材フィルムとの密着性と剥離性のバランスが取れた離型フィルムを作製することができる。
本発明に係るグラフト変性4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)は、デカリン溶媒中、135℃で測定される極限粘度[η]が、0.5~5.0dl/g、好ましくは1.0~3.0dl/gの範囲にある。この範囲にあるグラフト変性4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)を使用することで、膜強度が優れた離型フィルムを作製することができる。
本発明に係るグラフト変性4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)は、示差走査熱量計(DSC)で測定した融点(Tm)が、200~245℃、好ましくは200~240℃の範囲にある。この範囲にあるグラフト変性4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)を使用することで、耐熱性が優れた離型フィルムを作製することができる。
示差走査熱量計(DSC)による融点(Tm)の測定方法は、実施例に記載の通りである。
〈4-メチル-1-ペンテン系重合体(a)〉
本発明に係る4-メチル-1-ペンテン系重合体(a)は、4-メチル-1-ペンテンに由来する構成単位(P)の含有率が90~100モル%であり、エチレンおよび炭素原子数3~20のα-オレフィン(4-メチル-1-ペンテンを除く。)から導かれる構成単位(AQ)の含有率が0~10モル%(ただし、構成単位(P)の含有率および構成単位(AQ)の含有率の合計を100モル%とする。)である4-メチル-1-ペンテン系重合体が好ましい。
エチレンおよび炭素原子数3~20のα-オレフィンの中でも、耐熱性の観点から、炭素数6~18の直鎖状α-オレフィンが好ましい。炭素原子数6~18のα-オレフィンとしては、1-ヘキセン、1-オクテン、1-デセン、1-ドデセン、1-テトラデセン、1-ヘキサデセン、1-ヘプタデセン、1-オクタデセン等が好ましく、中でも、1-デセン、1-ヘキサデセン、1-オクタデセンが好ましい。エチレンおよび炭素数3~20のα-オレフィンは、1種のみを用いても、2種以上を用いてもよい。
本発明に係る4-メチル-1-ペンテン系重合体(a)は、デカリン溶媒中、135℃で測定される極限粘度[η]が、好ましくは0.5~5.0dl/gの範囲にある。この範囲にある4-メチル-1-ペンテン系重合体(a)を使用することで、耐熱性が優れた離型フィルムを作製することができる。
本発明に係る4-メチル-1-ペンテン系重合体(a)は、示差走査熱量計(DSC)で測定した融点(Tm)が、好ましくは200~250℃の範囲にある。この範囲にある4-メチル-1-ペンテン系重合体(a)を使用することで、膜強度が優れた離型フィルムを作製することができる。
本発明に係る4-メチル-1-ペンテン系重合体(a)をグラフト変性するエチレン性不飽和単量体、好ましくは不飽和カルボン酸および/またはその誘導体としては、カルボン酸基を1以上有する不飽和化合物、カルボン酸基を有する化合物とアルキルアルコールとのエステル、無水カルボン酸基を1以上有する不飽和化合物等を挙げることができる。
不飽和化合物が有する不飽和基としては、ビニル基、ビニレン基、不飽和環状炭化水素基などを挙げることができる。不飽和カルボン酸および/またはその誘導体は、1種単独で使用することもできるし、2種以上を組み合せて使用することもできる。これらエチレン性不飽和単量体の中では、不飽和ジカルボン酸またはその酸無水物が好適であり、特にマレイン酸、ナジック酸またはこれらの酸無水物が好ましい。
本発明に係る4-メチル-1-ペンテン系重合体(a)をエチレン性不飽和単量体でグラフトさせる方法は、特に限定されず、溶液法、溶融混練法等、従来公知のグラフト重合法を採用することができる。例えば、4-メチル-1-ペンテン系重合体(a)を溶融し、エチレン性不飽和単量体を添加してグラフト反応させる方法、あるいは4-メチル-1-ペンテン系重合体(a)を溶媒に溶解して溶液とし、そこへエチレン性不飽和単量体を添加してグラフト反応させる方法等がある。
《コーティング剤》
本発明のコーティング剤は、上記グラフト変性4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)を含むコーティング剤である。
コーティング剤におけるグラフト変性4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)の含有量は、好ましくは0.1~50質量%、より好ましくは1~30質量%、さらに好ましくは1~10質量%の範囲にある。コーティング剤に含まれるグラフト変性4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)が上記範囲にあると、コーティング剤に含まれる溶剤の除去が容易となり、塗工性に優れるコーティング剤を得ることができる。
〈溶剤(B)〉
本発明のコーティング剤は、溶剤(B)を含む。
本発明に係る溶剤(B)は、上記グラフト変性4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)を分散、あるいは溶解できる溶剤であれば、特に限定はされないが、通常、室温(25℃)で液状であり、沸点が150℃以下にある溶剤が好ましい。本発明に係る溶剤(B)が上記範囲にあるとコーティング剤が室温でスラリー状、あるいは液状であるので、基材にコーティング(塗布)することが容易である。
溶剤(B)としては、例えば、n-ヘキサン、n-ヘプタン、n-オクタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン等の脂肪族炭化水素;トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素等を挙げることができる。これらの中でも、トルエン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等を好適に用いることができる。
〈イソシアネート化合物(C)〉
本発明のコーティング剤は、イソシアネート化合物(C)を含むことができる。イソシアネート化合物(C)は、イソシアネート基を有する化合物であれば、特に限定されないが、硬化性を向上させる観点から、1分子内に2以上のイソシアネート基を有する多官能イソシアネート化合物であることが好ましい。
1分子内に2つのイソシアネート基を有する2官能イソシアネート化合物としては、例えば、メチレンジイソシアネート、ジメチレンジイソシアネート、トリメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ジプロピルエーテルジイソシアネート、2,2-ジメチルペンタンジイソシアネート、3-メトキシヘキサンジイソシアネート、オクタメチレンジイソシアネート、2,2,4-トリメチルペンタンジイソシアネート、ノナメチレンジイソシアネート、デカメチレンジイソシアネート、3-ブトキシヘキサンジイソシアネート、1,4-ブチレングリコールジプロピルエーテルジイソシアネート、チオジヘキシルジイソシアネート等の脂肪族ジイソシアネート;
m-フェニレンジイソシアネート、p-フェニレンジイソシアネート、2,4-トリレンジイソシアネート、2,6-トリレンジイソシアネート、ジメチルベンゼンジイソシアネート、エチルベンゼンジイソシアネート、イソプロピルベンゼンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、1,4-ナフタレンジイソシアネート、1,5-ナフタレンジイソシアネート、2,6-ナフタレンジイソシアネート、2,7-ナフタレンジイソシアネート、メタキシリレンジイソシアネート、パラキシリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネート;及び
水添キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン4,4'-ジイソシアネート等の脂環式ジイソシアネートが挙げられる。
イソシアネート化合物(C)は、2官能イソシアネート化合物の3量体であるビウレット体又はイソシアヌレート体であってもよく、トリメチロールプロパン等のポリオールと2官能イソシアネート化合物との付加体(すなわち、アダクト体)であってもよく、メタノール等のアルコールと2官能イソシアネート化合物との付加体(すなわち、アロファネート体)であってもよい。
これらの中でも、積層体の変色防止の観点から、イソシアネート化合物(C)は、脂肪族イソシアネート化合物であることが好ましく、1分子内に2以上のイソシアネート基を有する脂肪族イソシアネート化合物であることがより好ましく、脂肪族ジイソシアネート、脂肪族ジイソシアネートのイソシアヌレート体、脂肪族ジイソシアネートとアルコールとのアロファネート体、又は脂肪族ジイソシアネートとポリオールとのアダクト体であることがさらに好ましく、脂肪族ジイソシアネート、又は脂肪族ジイソシアネートのイソシアヌレート体であることが特に好ましい。
イソシアネート化合物(C)は、市販品であってもよく、市販品としては、例えば、タケネートD103H、D204、D160N、D170N、D165N、D178NL、D110N、D370N等のタケネートシリーズ(三井化学社製)、及びコロネートHX、HXR、HXL、HXLV、HK、HK-T、HL、2096(日本ポリウレタン工業社製)が挙げられる。
コーティング剤中にイソシアネート化合物(C)を含む場合、その含有量は、グラフト変性4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)100質量部に対して、通常、2.00質量部以下であり、1.50質量部以下であることが好ましい。また、イソシアネート化合物(C)の下限値は特に限定されないが、通常、0.001質量部以上である。
イソシアネート化合物(C)は、コーティング剤中に1種単独で含まれていてもよく、2種以上含まれていてもよい。
本発明のコーティング剤は、本発明の目的を損なわない範囲で、さらに必要に応じて、耐熱安定剤、耐候安定剤、帯電防止剤、スリップ剤、レベリング剤、強化剤、アンチブロッキング剤、防曇剤、滑剤、染料、顔料、天然油、合成油、ワックス、充填剤などを配合することができる。
本発明のコーティング剤の製造方法は特に限定されず、通常用いられる方法で製造することができる。例えば、溶剤(B)にグラフト変性4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)を添加し、溶剤(B)の沸点以下の温度で、所定の時間攪拌することで製造することができる。
〈コーティング剤の用途〉
本発明のコーティング剤を塗布して得られるフィルムは、耐熱性、電気絶縁性、離型性が高いフィルムを製造することができるため、当該コーティング剤は、特に液晶表示素子やエレクトロルミネッセンス表示素子などの各種表示デバイス;半導体デバイス;導光板、偏光フィルム、光拡散フィルム、位相差フィルム、反射防止フィルムなどの光学部材;およびプリント基板などに対する、表面保護用、絶縁用、平坦化用、耐熱用、耐光用、耐候用、離型用などの各種コーティング剤として好適に用いることができる。好ましくは、離型用のコーティング剤(離型剤とも呼ぶ)として用いることができる。
本発明のコーティング剤は、複雑な形状を有する基板への保護層を形成することができるため、プリント基板やキャパシタの電極表面の保護層形成用のコーティング剤として好適に用いることできる。
〈コーティング剤からなるフィルムの製造方法〉
本発明のコーティング剤を用いてフィルムを製造することができる。具体的には、本発明のコーティング剤を、所定の基板上に塗布し、コーティング剤の沸点に近い温度に加熱することで、コーティング剤中の溶剤をある程度除去し、フィルムを製造することができる。得られたフィルムを基板から分離して自立したフィルムとして用いる場合は、本発明のコーティング剤を塗布する基板は離型性が高い材質で構成されていることが好ましい。
本発明のコーティング剤から得られるフィルムを、積層体中の特定の層として用いたい場合は、積層したいフィルムに本発明のコーティング剤を塗布し、コーティング剤中の溶剤をある程度除去することで、フィルムを層として含む積層フィルムを得ることもできる。
本発明のコーティング剤を塗布する方法は、特に限定されないが、はけやブラシを用いた塗布、スプレーによる吹き付け、スクリーン印刷法、フローコーティング、スピンコート、ディッピングによる方法や、バーコーター、Tダイ、バー付きTダイ、ドクターナイフ、ロールコート、ダイコートなどを用いてロールや平板に塗布する方法など挙げられる。
なお本発明に係る溶媒の除去とは、コーティング剤中から溶剤を完全に取り去ることのみを意味するものではなく、コーティング剤をフィルム状に成形しえる程度に溶剤を取り去るという意味も含む。具体的には、コーティング剤を用いて作成したフィルムの質量100%に対して、溶剤が0.001~0.5質量%程度になるまで、溶剤を取り去ることをいう。
溶剤を除去する方法は特に限定されず、放置することで乾燥してもよいが、一般的には30~220℃で加熱し乾燥することで除去される。また、グラフト変性4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)の熱劣化や熱分解を防ぐために、グラフト変性4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)の融点(Tm)以下の温度で溶剤を除去するのが好ましい。
一方、乾燥温度が低すぎると乾燥時間が長くなるため生産性が悪化し、高すぎると発泡や劣化などの問題が生じる。発泡を防ぎながら短時間で乾燥させるために、2段階以上もしくは連続的に温度を上昇させながら乾燥してもよい。また、乾燥工程の後に水、メタノール、エタノール、アセトン、塩化メチレンなどグラフト変性4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)が溶解しにくい溶剤に浸漬する工程、あるいはその溶剤の蒸気雰囲気下に曝す工程を経ることによって、コート層に残留する溶剤を低減することもできる。
乾燥後のコート層中に残留する溶剤は、0.5質量%以下、好ましくは0.05質量%以下、さらに好ましくは0.01質量%以下である。
また各種表示デバイス、半導体デバイス、光学部材、プリント基板、キャパシタなどの保護層として当該フィルムを用いる場合には、前記デバイスや回路の所定の位置に、コーティング剤を塗布し、前記デバイスなどが劣化しない温度で加熱しコーティング剤中の溶剤をある程度除去することで、フィルム(この場合はコート層ともいう)を形成することもできる。
〈コーティング剤からなるフィルムの用途〉
本発明に係るコーティング剤からなるフィルムは、前述のように耐熱性・電気絶縁性に優れるため、各種表示デバイス、半導体デバイス、光学部材、プリント基板、キャパシタなどの保護層として特に好適に用いることができる。また本発明に係るフィルムは離型フィルムまたは離型フィルムの離型層として好適に用いられる。以下で離型フィルムの離型層に本発明に係るコーティング剤からなるフィルムを用いた例について説明する。
本発明に係るコーティング剤からなるフィルムを、後述する基材フィルムと積層させることで離型フィルム(積層体)を作成することができる。
〈基材フィルム〉
本発明に係る基材フィルムは、材質は特に限定されず、また単層体であっても複層体であってもよく、厚さも特に限定されないが、フィルム成形が容易な熱可塑性樹脂を主成分として含むことが好ましい。前記主成分とは、含有される成分のうち最も質量分率が多い成分のことと定義する。前記熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル樹脂;ポリアミド6、ポリアミド66、ポリアミド12、ポリアミド6-66共重合体などのポリアミド樹脂;高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、エチレン・α-オレフィン系重合体などの線状低密度ポリエチレン;ポリプロピレン、4-メチル-1-ペンテン系重合体、ポリブテンなどのポリオレフィン樹脂などが挙げられる。好ましくはポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル樹脂である。また、基材フィルムの成形方法は、押出、一軸あるいは二軸延伸など一般的な方法でよく、特に限定されない。
またこれらの基材フィルムに、耐熱安定剤、耐候安定剤、紫外線吸収剤、滑剤、スリップ剤、核剤、ブロッキング防止剤、帯電防止剤、防曇剤、顔料、染料、無機または有機の充填剤等の通常、ポリオレフィンに用いる各種添加剤を本発明の目的を損なわない範囲で添加しておいてもよい。これらの基材フィルムの厚さは通常10~100μmであるが、特に限定されない。
《積層体》
本発明の積層体は、本発明のコーティング剤と上記基材フィルムとからなる積層体である。
本発明の積層体は、上記基材フィルムと上記コーティング剤からなるフィルムとを積層する(貼り合わせる)ことにより製造し得るが、上記基材フィルムの表面に、上記記載の方法で、本発明のコーティング剤を塗布し、コーティング剤に含まれる溶剤を除去することで、前記基材フィルムの表面に当該フィルム積層させることでも製造し得る。
なお、本発明の積層体は、基材フィルムの最表面の少なくとも一部に、コーティング剤からなるフィルムが配置されていればよく、また、基材フィルムの表面全体に本発明のコーティング剤からなる層を有していてもよい。
本発明の積層体は、離型フィルムとして、好適に使用し得る。
離型フィルムとしては、導光板、偏光フィルム、光拡散フィルム、位相差フィルム、反射防止フィルムなど光学部材製造工程フィルムや光学用プロテクトフィルム、薄膜セラミックコンデンサー用製造工程フィルム、テープ・その他粘着用のセパレーター、粘着・樹脂シート製膜用のセパレーター、建築用ウィンドウフィルムのセパレーター等として、用いることができる。
以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例および比較例で用いた重合体を以下に示す。なお、特に断らない限り、これらは、いずれも常法に従い重合を行い調製した。
〔グラフト変性4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)〕
(1)無水マレイン酸変性4-メチル-1-ペンテン重合体(A-1)
4-メチル-1-ペンテンと1-デセンの共重合体の変性体、極限粘度[η]=1.3dl/g、無水マレイン酸グラフト量=1.2質量%、融点(Tm)=224℃。
(2)無水マレイン酸変性4-メチル-1-ペンテン重合体(A-2)
4-メチル-1-ペンテンと1-デセンの共重合体の変性体、極限粘度[η]=1.4dl/g、無水マレイン酸グラフト量=2.8質量%、融点(Tm)=220℃。
(3)無水マレイン酸変性4-メチル-1-ペンテン重合体(A-3)
4-メチル-1-ペンテンと1-デセンの共重合体の変性体、極限粘度[η]=1.8dl/g、無水マレイン酸グラフト量=2.0質量%、融点(Tm)=221℃。
(4)無水マレイン酸変性4-メチル-1-ペンテン重合体(A-4)
4-メチル-1-ペンテンと1-デセンの共重合体の変性体、極限粘度[η]=2.2dl/g、無水マレイン酸グラフト量=2.8質量%、融点(Tm)=221℃。
(5)無水マレイン酸変性4-メチル-1-ペンテン重合体(A-5)
4-メチル-1-ペンテンと1-デセンの共重合体の変性体、極限粘度[η]=2.3dl/g、無水マレイン酸グラフト量=1.0質量%、融点(Tm)=228℃。
(6)無水マレイン酸変性4-メチル-1-ペンテン重合体(A-6)
4-メチル-1-ペンテンと1-デセンの共重合体の変性体、極限粘度[η]=2.4dl/g、無水マレイン酸グラフト量=2.2質量%、融点(Tm)=224℃。
(7)無水マレイン酸変性4-メチル-1-ペンテン重合体(A-7)
4-メチル-1-ペンテンと1-デセンの共重合体の変性体、極限粘度[η]=1.0dl/g、無水マレイン酸グラフト量=1.5質量%、融点(Tm)=200℃。
〔その他の重合体〕
(1)無水マレイン酸変性4-メチル-1-ペンテン重合体(cA-1)
4-メチル-1-ペンテンと1-デセンの共重合体の変性体、極限粘度[η]=0.5dl/g、無水マレイン酸グラフト量=6.0質量%、融点(Tm)=212℃。
(2)無水マレイン酸変性4-メチル-1-ペンテン重合体(cA-2)
4-メチル-1-ペンテンと1-デセンの共重合体の変性体、極限粘度[η]=1.0dl/g、無水マレイン酸グラフト量=0.8質量%、融点(Tm)=221℃。
(3)未変性4-メチル-1-ペンテン重合体(cA-3)
4-メチル-1-ペンテンと1-デセンの共重合体、極限粘度[η]=2.8dl/g、無水マレイン酸グラフト量=0質量%、融点(Tm)=234℃。
〔イソシアネート化合物(C)〕
(1)イソシアネート化合物(C-1)
タケネートD170N:ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート体(脂肪族ポリイソシアネート)(三井化学社製)
(2)イソシアネート化合物(C-2)
タケネートD370N:ペンタメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート体(脂肪族ポリイソシアネート)(三井化学社製)
重合体等の物性は以下の方法で測定した。
〔極限粘度[η]〕
重合体の極限粘度[η]は、測定装置としてウベローデ粘度計を用い、デカリン溶媒中、135℃で測定した。具体的には、約20mgの粉末状の重合体をデカリン25mlに溶解させた後、ウベローデ粘度計を用い、135℃のオイルバス中で比粘度ηspを測定した。このデカリン溶液にデカリンを5ml加えて希釈した後、上記と同様にして比粘度ηspを測定した。この希釈操作を更に2回繰り返し、濃度(C)を0に外挿した時のηsp/Cの値を極限粘度[η](単位:dl/g)として求めた(下記の式1参照)。
[η]=lim(ηsp/C) (C→0)・・・式1
〔融点(Tm)〕
重合体の融点(Tm)は、測定装置として示差走査熱量計(DSC220C型、セイコーインスツル(株)製)を用いて測定した。
約5mgの重合体を測定用アルミニウムパン中に密封し、室温から10℃/minで280℃まで加熱した。重合体を完全融解させるために、280℃で5分間保持し、次いで、10℃/minで-50℃まで冷却した。-50℃で5分間置いた後、10℃/minで280℃まで2度目の加熱を行なった。この2度目の加熱でのピーク温度(℃)を重合体の融点(Tm)とした。
〔実施例1〕
変性重合体(A-1)10gに対して、酸化防止剤としてのトリ(2,4-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェートを0.1質量%、耐熱安定剤としてのn-オクタデシル-3-(4′-ヒドロキシ-3′,5′-ジ-t-ブチルフェニル)プロピオネートを0.1質量%添加し、固形分濃度が5質量%になるように溶剤としてメチルシクロヘキサン(和光純薬工業株式会社製)を添加した。90℃、1時間、200rpmで攪拌して、上記変性重合体(A-1)と溶剤とを含むコーティング剤を得た。得られたコーティング剤は、後述の溶解状態評価を行うため、24時間室温で保管した。
ポリエステルフィルム(ルミラー S10 汎用、厚み100μm、アンダーコート無し、東レ(株)製)を準備し、25℃でコロナ処理(処理装置:AGF-012S、春日電機製、0.5KW、2m/min)を施した。前記フィルムのコロナ処理面に対し、上記で作製し、24時間保管したコーティング剤を塗布してアプリケーターで均一に伸ばした後、25℃30分、さらに80℃で10分乾燥し、積層体を得た。
得られたコーティング剤および積層体の物性は以下の方法で測定し、評価した。結果を表1に示す。
<評価方法>
[溶解状態(コーティング剤安定性)]
上記で得られたコーティング剤を調整後から24時間、室温で保管した後、コーティング剤の溶解状態を可視光線下で目視で観察した。観察結果に対し、下記基準で評価した。
○:コーティング剤が透明な状態である。
△:コーティング剤が白濁しているが、流動性がある状態である。
×:コーティング剤が白濁し、かつ、流動性がない状態である。
[塗工性]
上記で得られた積層体のコーティング剤を塗布した面の凹凸を、マイクロスコープ(VK-X100、キーエンス製)で観察し、下記基準で評価した。
○:凹凸が0.02mm以下である。
×:凹凸が0.02mmを超える、または、コーティング剤の塗布が出来なかった。
[水の接触角測定]
上記で得られた積層体のコーティング剤を塗布した面に、水滴を落とした際の水の接触角測定を行った。水の接触角測定は、DropMaster500画像処理式、固液界面解析システムを用いた。水の接触角値が大きいほど、極性が高い材料に対する離型性が高いことを意味する。
[塗膜強度]
上記で得られた積層体を、幅25mm×長さ100mmのダンベル状に切断して試験片を得た。得られた試験片を、引張試験機(万能引張試験機3380、インストロン製)を用いて、チャック間距離50mm、引張速度10mm/min、および測定温度:23℃の条件で、試験片に50%の歪を加えた。試験後の試験片の表面を観察し、下記基準で塗膜強度を評価した。
○:積層体のコーティング剤を塗布して乾燥した表面にクラックが発生していない。
×:積層体のコーティング剤を塗布した乾燥した表面にクラックが発生している。
[碁盤目試験]
上記で得られた積層体のコーティング剤を塗布した面に対し、JIS K5400に記載されている碁盤目試験の方法に準じて、碁盤目を付けて試験片を作製した。粘着テープ(セロハンテープ、ニチバン(株)製)を試験片の碁盤目上に貼り付けた後、これを速やかに90度の方向に引っ張って剥離させ、碁盤目100個のうちで剥離されなかった碁盤目の個数を数え、付着性の指標とした。剥離されなかった個数が多いほど、コーティング剤が剥離しにくい組成物であることを意味する。
[成分の移行性]
上記で得られた積層体のコーティング剤を塗布した面に、粘着テープ(No.31B、日東電工社製)を貼り付けた。温度23℃、湿度50%の雰囲気下に24時間静置した。その後、粘着テープを剥離して露出した粘着テープの粘着面をX線光電子分光分析法(XPSまたはESCA)にて、X線光電子分光装置(AXIS-NOVA、KRATOS社製)を用いて測定し、塗工成分の移行有無を確認して下記基準で評価をした。
○:塗布して乾燥したコーティング剤が粘着テープに移行していない。
×:塗布して乾燥したコーティング剤が粘着テープに移行している。
[剥離性の評価]
[初期の剥離性]
上記で得られた積層体を、幅10cm、長さ20cmに切り出し、試験片とした。前記試験片のコーティング剤を塗布した面に、25mm幅のポリエステル粘着テープ(No.31B、日東電工社製)を貼り、2kg×45mm幅の圧着ローラーで、1往復荷重をかけた。上記試験片の25mm幅のテープを貼った部分を、幅25mm、長さ150mmに切り出し、測定用サンプルを得た。得られた測定用サンプルを温度23℃で2時間保管した後、粘着テープと積層体とを剥離して、下記の基準で初期剥離性を評価した。
○:剥離する際に、抵抗なくスムーズに剥離できる。
×:剥離する際に抵抗があり、力をいれて剥離する。
[繰返し使用後の剥離性]
上記で得られた積層体を、幅10cm、長さ20cmに切り出し、試験片とした。前記試験片のコーティング剤を塗布した面にガーゼをあて、親指の腹にて、強く10回擦った。擦った部分に25mm幅のポリエステル粘着テープ(No.31B、日東電工社製)を貼り、2kg×45m幅の圧着ローラーで、1往復荷重をかけた。上記試験片の25mm幅のテープを貼った部分を、幅25mm、長さ150mmに切り出し、測定用サンプルを得た。得られた測定用サンプル温度23℃で2時間保管した後、粘着テープと積層体とを剥離して、下記の基準で繰り返し使用後(繰り返し後)の剥離性を評価した。
○:剥離する際に、抵抗なくスムーズに剥離できる。
×:剥離する際に抵抗があり、力をいれて剥離する。
〔実施例2~6、比較例1~3〕
実施例1と同様の方法により、コーティング剤および、積層体を作成した。また、得られたコーティング剤および積層体についても、実施例1と同様の方法により、評価を行った。結果を表1に示す。
なお、比較例2および比較例3では、実施例1と同様に90℃、1時間、200rpmで攪拌したが、ほとんどは溶解せず溶け残った。このように、塗工可能なコーティング剤が得られず、コーティング剤を塗工した積層体が得られなかったため、塗工後の積層体の評価が出来なかった。
〔実施例7~12〕
イソシアネート化合物(C)を表1に記載の種類および量で用いたこと以外は、実施例1と同様の方法により、コーティング剤および、積層体を作成した。また、得られたコーティング剤および積層体についても、実施例1と同様の方法により、評価を行った。結果を表1に示す。
〔比較例4〕
積層体として、シリコーン塗工したポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(ピューレックスA31、帝人デュポンフィルム(株)製、厚み:50μm)を用いた。
水接触角、成分の移行性、初期剥離性、繰返し後の剥離性の評価については、シリコーン塗工面を使用した。結果を表1に示す。
Figure 2022142717000001
本発明のコーティング剤は、保存安定性、基材フィルムへの塗工性に優れ、基材フィルムに塗工し、延伸した際の塗膜強度、剥離性に優れる。このため、製造工程などで用いるが塗膜強度や剥離性を要求される、導光板、偏光フィルム、光拡散フィルム、位相差フィルム、反射防止フィルムなど光学部材製造工程フィルムや光学用プロテクトフィルム、薄膜セラミックコンデンサー用製造工程フィルム、テープ・その他粘着用のセパレーター、粘着・樹脂シート製膜用のセパレーター、建築用ウィンドウフィルムのセパレーター等の離型フィルムとして、特に産業上の利用可能性が高い。

Claims (11)

  1. 下記要件(I)~(III)を満たすエチレン性不飽和単量体によってグラフト変性されてなる4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)を含むコーティング剤。
    (I)エチレン性不飽和単量体に由来する構造単位の量が、0.9~5.0質量%の範囲にある。
    (II)デカリン溶媒中、135℃で測定される極限粘度[η]が、0.5~5.0dl/gの範囲にある。
    (III)示差走査熱量計(DSC)で測定した融点(Tm)が、200~245℃の範囲にある。
  2. 前記4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)の含有量が、0.1~50質量%である請求項1に記載のコーティング剤。
  3. 前記エチレン性不飽和単量体が、不飽和カルボン酸もしくはその誘導体である、請求項1または2に記載のコーティング剤。
  4. 前記コーティング剤が、溶剤(B)を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載のコーティング剤。
  5. 前記溶剤(B)が、有機系溶剤である、請求項4に記載のコーティング剤。
  6. 前記コーティング剤が、イソシアネート化合物(C)を含む、請求項1~5のいずれか1項に記載のコーティング剤。
  7. 前記コーティング剤が、離型剤である請求項1~6のいずれか1項に記載のコーティング剤。
  8. 基材フィルムと、請求項1~7のいずれか1項に記載のコーティング剤とを含む層とを含むことを特徴する積層体。
  9. 前記基材フィルムの少なくとも片面に請求項1~7のいずれか1項に記載のコーティング剤を塗布してなる積層体。
  10. 前記基材フィルムが、ポリエステル樹脂を主成分とするフィルムである、請求項8または9に記載の積層体。
  11. 前記積層体が、離型フィルムである、請求項8~10のいずれか1項に記載の積層体。
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