JP2022142510A - 車両用周辺警戒装置および車両用周辺警戒方法 - Google Patents

車両用周辺警戒装置および車両用周辺警戒方法 Download PDF

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Abstract

【課題】他車両に対する警戒を適切に行う。【解決手段】車両用周辺警戒装置10は、検知部12と、設定部30Cと、発動制御部30Gと、補正部30Eと、を備える。検知部12は、他車両を検知する。設定部30Cは、車両1の進行方向と他車両の進行方向とのなす角度に応じて、車両1の進行方向下流側に警戒領域を設定する。発動制御部30Gは、他車両が警戒領域に侵入したときに、警戒動作を実行する警戒動作発動部22を発動させる。補正部30Eは、検知部12による他車両の検知精度が所定精度未満である場合、設定された警戒領域を補正する。【選択図】図1

Description

本開示は、車両用周辺警戒装置および車両用周辺警戒方法に関する。
従来、駐車状態の車両が後退発進する際に、自車両と交錯する可能性のある他車両について警報を発する制御が知られている。例えば、接近中の他車両を検知したときに自車両の周辺に警戒領域を設定し、警戒領域に他車両が侵入したときに警報を発する装置が開示されている。
特許第5435172号公報
しかし、従来技術では、他車両の検知精度が低下すると、適切な警戒領域を設定することが困難となる場合があった。すなわち、従来技術では、他車両に対する警戒を適切に行うことが困難であった。
本開示が解決しようとする課題は、他車両に対する警戒を適切に行うことができる、車両用周辺警戒装置および車両用周辺警戒方法を提供することである。
本開示にかかる車両用周辺警戒装置は、検知部と、設定部と、発動制御部と、補正部と、を備える。検知部は、他車両を検知する。設定部は、車両の進行方向と前記他車両の進行方向とのなす角度に応じて前記車両の進行方向下流側に警戒領域を設定する。発動制御部は、前記他車両が前記警戒領域に侵入したときに、警戒動作を実行する警戒動作発動部を発動させる。補正部30Eは、前記検知部による前記他車両の検知精度が所定精度未満である場合、設定された前記警戒領域を補正する。
本開示にかかる車両用周辺警戒装置および車両用周辺警戒方法によれば、他車両に対する警戒を適切に行うことができる。
図1は、本実施形態の車両用周辺警戒装置を搭載した車両の機能的構成のブロック図である。 図2は、検知部の配置の一例の説明図である。 図3は、車両用周辺警戒装置のハードウェア構成図である。 図4は、警戒領域の設定の説明図である。 図5は、角度と距離との関係の説明図である。 図6は、角度と距離との関係の説明図である。 図7は、自車両の進行方向と他車両の進行方向とのなす角度が90度を超える角度であった場合の説明図である。 図8Aは、他車両の速度が設定速度以下の場合の説明図である。 図8Bは、検知部の検知角の端部から所定範囲内の領域に他車両が検知された場合の説明図である。 図9Aは、警戒領域の補正の一例の説明図である。 図9Bは、警戒領域の補正の一例の説明図である。 図10は、情報処理の一例を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、本開示に係る車両用周辺警戒装置および車両用周辺警戒方法の実施形態を説明する。
図1は、本実施形態の車両用周辺警戒装置10を搭載した車両1の機能的構成のブロック図である。
本実施形態では、車両用周辺警戒装置10が、車両1に搭載された形態を一例として説明する。また、本実施形態では、車両用周辺警戒装置10が搭載された車両1を自車両1Aと称し、警戒対象の車両を他車両と称して説明する場合がある。
車両用周辺警戒装置10は、他車両に対する警戒を行う情報処理装置である。
自車両1Aは、車両用周辺警戒装置10と、検知部12と、イグニッションスイッチ14と、車速センサ16と、シフト位置センサ18と、舵角センサ20と、警戒動作発動部22と、記憶部24と、を備える。車両用周辺警戒装置10、検知部12、イグニッションスイッチ14、車速センサ16、シフト位置センサ18、舵角センサ20、警戒動作発動部22、および記憶部24は、バス26を介して通信可能に接続されている。
検知部12は、自車両1Aの周辺に存在する他車両を検知するためのセンサである。自車両1Aの周辺とは、検知部12の検知範囲である。
図2は、検知部12の配置の一例の説明図である。本実施形態では、自車両1Aには、複数の検知部12が設けられた形態を一例として説明する。例えば、自車両1Aは、検知部12として、検知部12Aおよび検知部12Bを備える。検知部12Aおよび検知部12Bは、車両1の車幅方向に直交する全長方向の一方に設けられている。具体的には、検知部12Aおよび検知部12Bは、例えば、自車両1Aのリアバンパーに設けられている。
なお、自車両1Aに設けられる検知部12の個数および配置は、上記形態に限定されるものではない。検知部12は、自車両1Aのリア部分に1個設けられた構成であってもよい。また、検知部12は、自車両1Aのフロント部分、サイド部分、などにも設けられた構成であってもよい。また、自車両1Aは、3個以上の検知部12を備えた構成であってもよい。本実施形態では、検知部12Aおよび検知部12Bは、自車両1Aのリア部分に設けられた形態を一例として説明する。
すなわち、本実施形態では、自車両1Aの車幅方向に直交する全長方向の一方側である、自車両1Aの後方側を検知可能な位置に、検知部12Aおよび検知部12Bが設けられた形態を一例として説明する。
検知部12Aおよび検知部12Bは、各々の検知範囲の他車両を検知し、他車両の検知情報を車両用周辺警戒装置10へ出力する。検知情報は、自車両1Aに対する他車両の位置、自車両1Aの中心軸を基準とした他車両の進行方向、および他車両の速度、を含む。
検知部12は、他車両を検知し、検知情報を出力可能であればよい。検知部12は、例えば、ミリ波レーダ、レーザーレーダ装置、ステレオカメラ装置、などである。本実施形態では、検知部12が、ミリ波レーダである形態を一例として説明する。
ミリ波レーダである検知部12は、物体の検知結果を用いて、公知の方法で、自車両1Aから他車両までの距離、他車両の相対速度、および自車両1Aに対する他車両の方位、を算出する。例えば、検知部12は、公知のFM-CW(Frequency Modulated Continuous Wave)方式や、DBF(Digital Beam Forming)方式などを用いればよい。
詳細には、検知部12は、照射した電波に対する受信波を用いて、FM-CW方式やDBF方式などにより、自車両1Aから物体までの距離、物体の相対速度、および自車両1Aに対する物体の方位、を算出する。そして、検知部12は、これらの情報から、自車両1Aを基準とした、物体の位置、物体の移動方向、および物体の移動速度などを更に算出する。そして、検知部12は、位置、移動方向、および移動速度を算出した物体を、受信波強度などから推定される大きさ、および、速度などを条件としてスクリーニングする。このスクリーニングにより、検知部12は、検知した物体の中から車両を抽出する。この抽出処理によって、検知部12は、自車両1Aに対する他車両の位置、自車両1Aの中心軸を基準とした他車両の進行方向、および他車両の速度、を含む検知情報を導出する。
自車両1Aの中心軸とは、自車両1Aの車幅方向に対して直交する全長方向に一致する方向に平行であり、且つ、自車両1Aの中心をとおるラインである。言い換えると、自車両1Aの中心軸とは、自車両1Aの進行方向に平行な方向である。検知部12は、公知の方法で、自車両1Aの中心軸を特定し、中心軸に対する他車両の進行方向を算出すればよい。
検知部12は、算出した他車両の検知情報である、自車両1Aに対する他車両の位置、自車両1Aの中心軸を基準とした他車両の進行方向、および他車両の速度、の情報を、車両用周辺警戒装置10へ出力する。
図1に戻り説明を続ける。イグニッションスイッチ14は、自車両1Aのエンジン始動や種々の電気系統の起動を指示するためのスイッチである。イグニッションスイッチ14が操作されることで、エンジンオフ、アクセサリ電源オフ、アクセサリ電源オン、エンジンオン、などの指示が入力される。イグニッションスイッチ14は、スイッチによる指示情報を車両用周辺警戒装置10へ出力する。
車速センサ16は、自車両1Aの車速を計測するセンサである。車速センサ16は、車速の計測結果を車両用周辺警戒装置10へ出力する。シフト位置センサ18は、シフト位置センサは、シフトレバーの位置を検知するセンサである。シフト位置センサ18は、例えば、駐車、後退、ニュートラル、通常走行、などのシフトレバーの位置を検知する。シフト位置センサ18は、シフトレバーの位置情報を車両用周辺警戒装置10へ出力する。舵角センサ20は、車両1に設けられたステアリングホイールの操舵角を検知し、舵角情報として車両用周辺警戒装置10へ出力する。
警戒動作発動部22は、警戒動作を実行する装置である。警戒動作とは、車両1の乗員および他車両2の乗員などに対して、警戒を促す情報を報知する動作を意味する。情報の報知には、例えば、音、光、画像、振動、などの出力が用いられる。
本実施形態では、警戒動作発動部22は、警告音出力部22Aと、インジケータ22Bと、表示部22Cと、を含む。
警告音出力部22Aは、警告音を発するスピーカ等の音声出力装置である。インジケータ22Bは、点灯や点滅を行う発光装置である。インジケータ22Bは、例えば、車両1のインナーミラー、アウターミラー、およびコンビネーションメータなどに設けられる。表示部22Cは、警戒を促す文字および画像の少なくとも一方を表示する表示装置である。
記憶部24は、各種の情報を記憶する。記憶部24は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等である。なお、記憶部24は、記憶媒体であってもよい。具体的には、記憶媒体は、プログラムまたは各種の情報を、LAN(Local Area Network)およびインターネットなどを介してダウンロードして記憶または一時記憶したものであってもよい。また、記憶部24を、複数の記憶媒体から構成してもよい。
なお、検知部12、イグニッションスイッチ14、車速センサ16、シフト位置センサ18、舵角センサ20、警戒動作発動部22、および記憶部24は、車両1に設けられた各種のECU(Engine Control Unit)と通信可能に接続されている。本実施形態では、これらのECUとの関係については、説明を省略する。
次に、車両用周辺警戒装置10について詳細に説明する。
図3は、車両用周辺警戒装置10のハードウェア構成図の一例である。
車両用周辺警戒装置10は、CPU(Central Processing Unit)11A、ROM(Read Only Memory)11B、RAM11C、およびI/F11D等がバス11Eにより相互に接続されており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
CPU11Aは、本実施形態の車両用周辺警戒装置10を制御する演算装置である。ROM11Bは、CPU11Aによる各種の処理を実現するプログラム等を記憶する。RAM11Cは、CPU11Aによる各種の処理に必要なデータを記憶する。I/F11Dは、データを送受信するためのインターフェースである。
本実施形態の車両用周辺警戒装置10で実行される情報処理を実行するためのプログラムは、ROM11B等に予め組み込んで提供される。なお、本実施形態の車両用周辺警戒装置10で実行されるプログラムは、車両用周辺警戒装置10にインストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供するように構成してもよい。
図1に戻り説明を続ける。
車両用周辺警戒装置10は、処理部30を備える。処理部30は、各種の情報処理を実行する。例えば、CPU11Aが、ROM11BからプログラムをRAM11C上に読み出して実行することにより、処理部30の後述する各機能部がコンピュータ上で実現される。プログラムは、例えば、自動緊急ブレーキ(AEB:Autonomous Emergency Brake)アプリケーションに実装されたプログラムなどであるが、これに限定されない。自動緊急ブレーキアプリケーションとは、車両用周辺警戒装置10で動作するソフトウェアの一例である。
処理部30は、車両状態判定部30Aと、作動部30Bと、設定部30Cと、精度判定部30Dと、補正部30Eと、侵入判定部30Fと、発動制御部30Gと、を備える。車両状態判定部30A、作動部30B、設定部30C、精度判定部30D、補正部30E、侵入判定部30F、および発動制御部30G、の一部または全ては、例えば、CPU11Aなどの処理装置にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよいし、IC(Integrated Circuit)などのハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。また、車両状態判定部30A、作動部30B、設定部30C、精度判定部30D、補正部30E、侵入判定部30F、および発動制御部30Gの少なくとも1つを、ネットワークなどを介して車両用周辺警戒装置10と通信可能に接続された外部の情報処理装置に搭載した構成としてもよい。
車両状態判定部30Aは、自車両1Aの車両状態を判定する。詳細には、車両状態判定部30Aは、自車両1Aの車両状態が警戒動作発動部22の発動条件を満たす状態であるか否かを判定する。例えば、車両状態判定部30Aは、検知部12、イグニッションスイッチ14、車速センサ16、シフト位置センサ18、および舵角センサ20、から受付けた情報を用いて、車両状態が発動条件を満たすか否かを判定する。
発動条件は、予め定めればよい。本実施形態では、発動条件が、自車両1Aの駐車状態から後退発進する車両状態への推移である形態を一例として説明する。このため、本実施形態では、車両状態判定部30Aは、自車両1Aが駐車状態から後退発進する車両状態へと遷移したか否かを判定することで、発動条件を満たす状態であるか否かを判定する。
まず、車両状態判定部30Aは、以下の方法で自車両1Aが駐車状態にあるか否かを判定する。例えば、車両状態判定部30Aは、シフト位置センサ18から受付けたシフトレバーの位置情報が駐車(P:パーキング)を示す場合、自車両1Aが駐車状態にあると判定する。また、車両状態判定部30Aは、イグニッションスイッチ14から受付けたスイッチによる指示情報がエンジンオフまたはアクセサリ電源オフを示す場合、自車両1Aが駐車状態にあると判定してもよい。また、車両状態判定部30Aは、車速センサ16による車速の計測結果が所定時間以上車速ゼロを示す場合、自車両1Aが駐車状態にあると判定してもよい。さらに、車両状態判定部30Aは、これらの複数の条件の内の少なくとも1以上を満たす場合に、自車両1Aが駐車状態にあると判定してもよい。
そして、車両状態判定部30Aは、駐車状態と判定したのちに、後退発進へと車両状態が推移したか否かを判定する。後退発進であるか否かは、シフト位置センサ18から受付けたシフトレバーの位置情報が後退(R:リバース)を示す否かを判別することで、判定可能である。
作動部30Bは、車両状態判定部30Aによって自車両1Aの車両状態が発動条件を満たすと判定されたときに、検知部12を作動させる。このため、作動部30Bの制御によって、検知部12は、自車両1Aの周辺の他車両の検知を開始し、検知情報の車両用周辺警戒装置10への出力を開始する。なお、作動部30Bは、車両状態判定部30Aの判定結果に拘わらず、検知部12を常時作動させる形態であってもよい。また、作動部30Bは、ユーザによるイグニッションスイッチ14の操作により検知部12へ電力が供給されたときに、検知部12を作動させる形態であってもよい。
設定部30Cは、自車両1Aの進行方向と他車両の進行方向とのなす角度に応じて、自車両1Aの進行方向下流側に警戒領域を設定する。
図4は、警戒領域50の設定の一例の説明図である。警戒領域50とは、実空間上に設定される仮想的な領域である。警戒領域50は、警戒領域50に他車両2が侵入したときに警戒動作発動部22による警戒動作を発動させる対象となる、実空間上の領域である。
詳細には、警戒領域50は、自車両1Aの中心軸Cを中心とした、自車両1Aの車幅方向に所定の幅Wの領域であり、自車両1Aの車体の進行方向X1の端部Bから進行方向X1の下流側に向かって距離Dの領域である。
なお、警戒領域50は、自車両1Aの少なくとも一部に重複する領域50’を更に含む領域であってもよい。本実施形態では、警戒領域50が、自車両1Aの車体における進行方向X1の端部Bから進行方向X1の下流側に距離Dの領域である形態を一例として説明する。
なお、図2には、警戒領域50の形状が、幅Wの2辺と距離Dの2辺の四辺からなる矩形状である場合を一例として示した。しかし、警戒領域50の形状は、幅Wの2辺と距離Dの2辺の四辺からなる形状であればよい。例えば、警戒領域50の形状は、平行四辺形であってもよい。本実施形態では、警戒領域50の四辺を構成する一対の平行な2辺が自車両1Aの進行方向X1に平行であり、他方の対の平行な2辺が他車両2の進行方向Y1に平行である形態を一例として説明する。図4には、進行方向X1と進行方向Y1とのなす角度θが90度である形態を一例として示す。このため、角度θが90度である場合には、警戒領域50は、矩形状の領域で表される。
なお、警戒領域50は、警戒領域50の四辺を構成する一対の平行な2辺が自車両1Aの進行方向X1に平行であり、他方の対の平行な2辺が進行方向X1に直交する方向に平行であってもよい。この場合、警戒領域50は、常に矩形状の形状の領域となる。
設定部30Cは、検知部12から受付けた検知情報に含まれる、自車両1Aの中心軸Cを基準とした他車両2の進行方向Y1を特定する。また、設定部30Cは、自車両1Aの進行方向X1を特定する。設定部30Cは、例えば、舵角センサ20から受付けた操舵角情報によって特定される操舵角、自車両1Aの加速度の方向、自車両1Aの位置情報の推移、などを用いて、自車両1Aの進行方向X1を特定すればよい。自車両1Aの加速度の方向および自車両1Aの位置情報の推移は、自車両1Aに搭載された加速度センサやGPS(Global Positioning System)機能などから特定すればよい。
そして、設定部30Cは、自車両1Aの進行方向X1と他車両2Aの進行方向Y1とのなす角度θに応じて、自車両1Aの進行方向X1の下流側に警戒領域50を設定する。
詳細には、設定部30Cは、自車両1Aの進行方向X1と他車両2の進行方向Y1とのなす角度θに応じて、警戒領域50の距離Dを設定する。
図5および図6は、角度θと距離Dとの関係の一例の説明図である。図5および図6中、横軸は、自車両1Aの進行方向X1と他車両2の進行方向Y1とのなす角度θを表す。縦軸は、距離Dを表す。
図5に示すように、設定部30Cは、角度θが0度以上90度以下である場合、予め定めた一定の基準の距離Dを設定する。そして、設定部30Cは、角度θが90度を超えた場合、90度に近いほど該基準の距離Dに近く、180度に近いほど該基準の距離Dより長い距離Dを設定する。
また、図6に示すように、設定部30Cは、角度θが90度に近いほど短い距離Dであり、角度θが90度から離れるほど長い距離Dを設定してもよい。
なお、図5および図6には、角度θの変化に応じて直線状に距離Dが変化する形態を示したが、曲線状または階段状に距離Dが変化してもよい。
設定部30Cは、図5または図6に示す角度θと距離Dとの関係を表す関係情報を予め記憶部24へ記憶する。そして、設定部30Cは、検知部12から受付けた検知情報などを用いて特定した自車両1Aの進行方向X1と他車両2の進行方向Y1とのなす角度θに対応する距離Dを、関係情報から特定する。そして、設定部30Cは、特定した距離Dを、警戒領域50の距離Dとして設定すればよい。
図4に戻り説明を続ける。警戒領域50の幅Wは、予め定めた値であればよい。なお、警戒領域50の幅Wは、自車両1Aに対する他車両2の位置に応じて設定してもよい。例えば、設定部30Cは、自車両1Aに対する他車両2の相対速度が速いほど、広い幅Wを設定してもよい。具体的には、設定部30Cは、自車両1Aに対する他車両2の相対速度が基準速度以下である場合には、予め定めた固定の幅を、警戒領域50の幅Wとして設定する。そして、自車両1Aに対する他車両2の相対速度が基準速度を超えた場合、該基準速度より高速であるほど、固定の幅より大きい幅Wを、警戒領域50の幅Wとして設定すればよい。また、設定部30Cは、自車両1Aに対する他車両2の相対速度が速いほど、狭い幅Wを設定してもよい。
設定部30Cによって警戒領域50が設定されることで、自車両1Aの進行方向X1と他車両2の進行方向Y1とのなす角度θに応じた警戒領域50が、車両1の進行方向X1の下流側に設定される。
図4は、自車両1Aの進行方向X1と他車両2の進行方向Y1とのなす角度θが90度であった場合の警戒領域50の一例である。この場合、設定部30Cが図5または図6に示す関係情報を用いて距離Dを設定することで、設定可能な距離の内の最短の距離Dの警戒領域50が設定される。
図7は、自車両1Aの進行方向X1と他車両2の進行方向Y1とのなす角度θが90度を超える角度であった場合の一例の説明図である。この場合、設定部30Cが図5または図6に示す関係情報を用いて警戒領域50設定することで、角度θが90度であった場合に比べて長い距離Dの警戒領域50が設定されることとなる。
このため、設定部30Cは、他車両2が自車両1Aに接近しているという警戒を要すべき場面において、角度θに応じて、適切に警戒すべき領域である警戒領域50を設定することができる。
なお、設定部30Cは、他車両2ごとに警戒領域50を設定すればよい。このため、自車両1Aに接近する他車両2が複数存在する場合には、複数の他車両2の各々ごとに、警戒領域50を設定すればよい。
図1に戻り説明を続ける。ここで、検知部12による他車両2の検知精度が低下する場合がある。この場合、設定部30Cは、正確な警戒領域50を設定することが困難となる。
そこで、本実施形態では、精度判定部30Dが、検知部12による他車両2の検知精度が所定精度未満であるか否かを判定する。
精度判定部30Dは、例えば、予め定めた設定速度以下の速度の他車両2が検知された場合、および、検知部12の検知角の端部から所定範囲内の領域に他車両2が検知された場合、の少なくとも一方の条件を満たす場合、検知精度が所定精度未満であると判定する。
図8Aは、検知された他車両2の速度が設定速度以下の場合の一例の説明図である。検知部12によって検知された他車両2の速度が設定速度以下であった場面を想定する。この場合、他車両2の検知情報に基づいて設定された警戒領域50に他車両2が至るまでの間に、他車両2の進行方向Y1が方向Y1aまたは方向Y1bなどの方向にずれる可能性が高くなる。
そこで、精度判定部30Dは、予め定めた設定速度以下の速度の他車両2が検知された場合、検知精度が所定精度未満であると判定する。例えば、精度判定部30Dは、検知部12から受付けた検知情報に含まれる他車両2の速度が、設定速度以下であるか否かを判別することで、検知精度が所定精度未満であるか否かを判定する。設定速度は、予め定めればよい。例えば、設定速度には、警戒領域50の設定に用いた他車両2が該警戒領域50に至るまでの間に進行方向Y1が変化する可能性のある車速の上限値を、予め定めればよい。
図8Bは、検知部12の検知角αの端部Egから所定範囲内の領域60に、他車両2が検知された場合の一例の説明図である。検知部12の検知角αとは、自車両1Aに設けられた検知部12を中心とした検知角であり、視野角(FOV:field of view)と称される場合もある。検知角αの端部Egとは、検知角αによって規定される検知部12の検知範囲Eを規定するラインの内、検知部12を通る2つのラインを意味する。
検知部12によって、領域60の少なくとも一部に重複して他車両2が検知された場合を想定する。この場合、他車両2の実際の位置は、検知された位置から外れた位置である場合がある。例えば、検知部12によって位置P1に存在すると検知された他車両2の位置は、実際には、位置P2に位置している場合がある。この場合、検知部12による他車両2の検知情報に基づいて警戒領域50が設定されると、実際の他車両2の位置とは異なる範囲に警戒領域50が設定されることとなる。
そこで、精度判定部30Dは、検知部12の検知角αの端部Egから所定範囲内の領域60に他車両2が検知された場合、検知精度が所定精度未満であると判定する。例えば、精度判定部30Dは、検知部12から受付けた検知情報に含まれる、他車両2の位置が、領域60内に位置であるか否かを判定することで、領域60に他車両2が検知されたか否かを判定すればよい。精度判定部30Dは、自車両1Aに設けられた検知部12Aおよび検知部12Bの各々の位置と検知角αを予め記憶部24へ記憶し、精度判定に用いればよい。
図1に戻り説明を続ける。補正部30Eは、検知部12による他車両2の検知精度が所定精度未満である場合、設定された警戒領域50を補正する。精度判定部30Dは、精度判定部30Dによって所定精度未満と判定された場合、設定部30Cによって設定された50を補正する。
詳細には、補正部30Eは、予め定めた設定速度以下の速度の他車両2が検知された場合、設定部30Cによって設定された警戒領域50を広げるまたは狭めるように補正する。
図9Aは、検知部12による他車両2の検知精度が所定精度未満である場合の、警戒領域50の補正の一例の説明図である。
例えば、補正部30Eは、設定部30Cによって設定された警戒領域50について、警戒領域50の距離Dを広げた距離D’とする。この処理により、補正部30Eは、警戒領域50を、補正後の警戒領域50である警戒領域52に補正する。すなわち、補正部30Eは、設定された警戒領域50より広い領域となるように、警戒領域50を補正する。図9Aに示すように、警戒領域52は、警戒領域50の距離Dを該距離Dより長い距離D’に補正した領域である。
上述したように、他車両2の速度が所定速度以下である場合、他車両2の検知情報に基づいて設定された警戒領域50に他車両2が至るまでの間に、他車両2の進行方向Y1が方向Y1aまたは方向Y1bなどの方向にずれる場合がある。このような場合であっても、補正部30Eは、警戒領域50の距離Dを補正することで、他車両2を適切に警戒可能な警戒領域52となるように、警戒領域50を補正することができる。
なお、図9Aには、警戒領域50の距離Dを広げた距離D’とすることで、警戒領域50を警戒領域52に補正する形態を一例として示した。しかし、補正部30Eは、警戒領域50の距離Dを狭めた距離とすることで、警戒領域50を補正してもよい。すなわち、処理部30は、設定された警戒領域50より狭い領域となるように、警戒領域50を補正してもよい。この場合、補正部30Eは、不要な警戒動作が発動されることを抑制することができる。
また、補正部30Eは、検知部12の検知角αの端部Egから所定範囲内の領域60に、他車両2が検知された場合、設定部30Cによって設定された警戒領域50を広げるまたは狭めるように補正する。
図9Bは、検知部12の検知角αの端部Egから所定範囲内の領域60に他車両2が検知された場合の、警戒領域50の補正の一例の説明図である。
例えば、補正部30Eは、設定部30Cによって設定された警戒領域50の距離Dを広げた距離D’とする。この処理により、補正部30Eは、警戒領域50を、補正後の警戒領域50である警戒領域52に補正する。すなわち、補正部30Eは、設定された警戒領域50より広い領域となるように、警戒領域50を補正する。図9Bに示すように、警戒領域52は、警戒領域50の距離Dを該距離Dより長い距離D’に補正した領域である。
上述したように、検知部12によって領域60の少なくとも一部に重複する位置に他車両2が検知された場合、他車両2の実際の位置は、検知された位置から外れた位置である場合がある。このような場合であっても、補正部30Eは、距離Dを補正することで、他車両2を適切に警戒可能な警戒領域52となるように、警戒領域50を補正することができる。
なお、図9Bには、警戒領域50の距離Dを広げた距離D’とすることで、警戒領域50を警戒領域52に補正する形態を一例として示した。しかし、補正部30Eは、警戒領域50の距離Dを狭めた距離とすることで、警戒領域50を補正してもよい。すなわち、処理部30は、設定された警戒領域50より狭い領域となるように、警戒領域50を補正してもよい。この場合、補正部30Eは、不要な警戒動作が発動されることを抑制することができる。
なお、以下では、警戒領域50、および補正後の警戒領域50である警戒領域52、を総称して説明する場合には、警戒領域51と称して説明する。
図1に戻り説明を続ける。侵入判定部30Fは、警戒領域51に他車両2が侵入したか否かを判定する。侵入判定部30Fは、検知部12から受付けた検知情報に含まれる他車両2の位置が、設定部30Cで設定された警戒領域50または補正部30Eで補正された警戒領域52内であるか否かを判別する。
発動制御部30Gは、他車両2が警戒領域51に侵入したときに、警戒動作発動部22を発動させる。本実施形態では、発動制御部30Gは、侵入判定部30Fによって警戒領域51への他車両2の侵入が判定されると、警戒動作発動部22を発動させる。
警戒動作発動部22は、発動制御部30Gの制御によって、音、光、画像、振動、などの出力である警戒動作を実行する。このため、警戒動作発動部22は、警戒領域51に他車両2が侵入すると、自車両1Aの乗員などに対して警戒を要する状況にあることを報知することができる。
次に、本実施形態の車両用周辺警戒装置10で実行する情報処理の一例を説明する。
図10は、車両用周辺警戒装置10で実行される情報処理の一例を示すフローチャートである。
車両状態判定部30Aは、自車両1Aが駐車状態から後退発進する車両状態へと遷移したか否かを判断する(ステップS100)。ステップS100で否定判断すると(ステップS100:No)、本ルーチンを終了する。ステップS100で肯定判断すると(ステップS100:Yes)、ステップS102へ進む。
ステップS102では、作動部30Bが検知部12を作動させる(ステップS102)。ステップS102の処理によって、検知部12は自車両1Aの周辺の他車両の検知を開始し、検知情報の車両用周辺警戒装置10への出力を開始する。
次に、設定部30Cは、検知部12から検知情報を取得する(ステップS104)。そして、設定部30Cは、ステップS104で取得した検知情報に基づいて、警戒領域50を設定する(ステップS106)。設定部30Cは、自車両1Aの進行方向X1と他車両2の進行方向Y1とのなす角度θに応じて、自車両1Aの進行方向下流側に警戒領域50を設定する。
次に、精度判定部30Dは、検知部12の検知精度が所定精度未満であるか否かを判断する(ステップS108)。精度判定部30Dは、ステップS106で警戒領域50の設定に用いられた検知情報の検知時の検知部12の検知精度が、所定精度未満であるか否かを判断する。検知精度が所定精度未満である場合(ステップS108:Yes)、ステップS110へ進む。
ステップS110では、補正部30Eが、ステップS106で設定された警戒領域50を、広げるまたは狭めるように補正する(ステップS110)。ステップS110の処理によって、警戒領域50が警戒領域52に補正される。そして、ステップS112へ進む。
一方、検知精度が所定精度以上である場合(ステップS108:No)、ステップS112へ進む。このため、検知部12の検知精度が所定精度以上である場合には、ステップS106設定された警戒領域50が補正無で用いられる。
次に、侵入判定部30Fが、警戒領域50または警戒領域52である警戒領域51に他車両2が侵入したか否かを判断する(ステップS112)。ステップS112で否定判断すると(ステップS112:No)、後述するステップS116へ進む。ステップS112で肯定判断すると(ステップS112:Yes)、ステップS114へ進む。
ステップS114では、発動制御部30Gが、警戒動作発動部22を発動させる(ステップS114)。ステップS114の処理によって、警戒動作発動部22は、発動制御部30Gの制御によって、音、光、画像、振動、などの出力である警戒動作を実行する。このため、警戒動作発動部22は、警戒領域51に他車両2が侵入すると、自車両1Aの乗員などに対して警戒を要する状況にあることを報知することができる。そして、ステップS116へ進む。
ステップS116では、車両状態判定部30Aが、シフト位置が後退以外であるか否かを判断する(ステップS116)。車両状態判定部30Aは、シフト位置センサ18から受付けるシフトレバーの位置を示す情報が、後退(R:リバース)以外を示すか否かを判別することで、ステップS116の判断を行う。ステップS116で否定判断すると(ステップS116:No)、上記ステップS104へ戻る。ステップS116で肯定判断すると(ステップS116:Yes)、本ルーチンを終了する。
なお、本実施形態では、車両状態判定部30Aは、自車両1Aが駐車状態から後退発進へと車両状態が推移したか否かを判定することで、警戒動作発動部22の発動条件を満たす車両状態であるか否かを判定する形態を一例として示した。
しかし、警戒動作発動部22の発動条件は、駐車状態から後退発進への推移に限定されない。例えば、警戒動作発動部22の発動条件は、駐車状態から前進発進への車両状態への推移、ユーザによる操作指示などによる警戒動作発動部22の発動指示信号の入力、などであってもよい。この場合、作動部30Bは、これらの発動条件を満たしたときに検知部12を作動させ、設定部30C、精度判定部30D、補正部30E、侵入判定部30F、および発動制御部30Gは、上記処理を実行すればよい。
具体的には、図10に示すフローチャートにおいて、車両状態判定部30Aは、ステップS100の判断処理時に、上記何れかの発動条件を満たしたか否かを判断すればよい。また、ステップS116の判断処理時に、車両状態判定部30Aは、ステップS100の判断処理に用いた発動条件を満たさない車両状態となったか否かを判断すればよい。
すなわち、この場合、自車両1Aが駐車状態から後退発進へと推移した車両状態に限定されず、自車両1Aが発動条件を満たす状態となったときに、警戒領域50の設定、警戒領域50の補正、他車両の警戒領域50への侵入判定、警戒動作発動部22の発動、を実行することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態の車両用周辺警戒装置10は、検知部12と、設定部30Cと、発動制御部30Gと、補正部30Eと、を備える。検知部12は、他車両2を検知する。設定部30Cは、自車両1Aの進行方向X1と他車両2の進行方向Y1とのなす角度θに応じて、自車両1Aの進行方向下流側に警戒領域50を設定する。発動制御部30Gは、他車両2が、警戒領域50または警戒領域52である警戒領域51に侵入したときに、警戒動作を実行する警戒動作発動部22を発動させる。補正部30Eは、検知部12による他車両2の検知精度が所定精度未満である場合、設定された警戒領域50を警戒領域52に補正する。
このように、本実施形態の車両用周辺警戒装置10では、検知部12による他車両2の検知精度が所定精度未満である場合、設定された警戒領域50を補正する。このため、本実施形態の車両用周辺警戒装置10は、検知部12による他車両2の検知精度が低下した場合であっても、高精度な警戒領域51を設定することができる。
従って、本実施形態の車両用周辺警戒装置10は、他車両2に対する警戒を適切に行うことができる。
なお、本実施形態では、車両用周辺警戒装置10は、車両1に搭載された形態を一例として説明した。しかし、車両用周辺警戒装置10は、車両1の外部に搭載された構成であってもよい。車両用周辺警戒装置10は、車両1に設けられた、検知部12、イグニッションスイッチ14、車速センサ16、シフト位置センサ18、舵角センサ20、警戒動作発動部22、および記憶部24などの各種の電子機器と通信可能に接続されていればよい。このため、車両用周辺警戒装置10は、車両1の外部に設けられた情報処理装置に搭載された形態であってもよい。この場合、車両用周辺警戒装置10の搭載された情報処理装置と、上記各種の電子機器とを、ネットワークなどを介して通信可能に構成すればよい。
なお、上記には、実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上記新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態は、発明の範囲または要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 車両
10 車両用周辺警戒装置
12 検知部
30C 設定部
30D 精度判定部
30E 補正部
30G 発動制御部

Claims (5)

  1. 他車両を検知する検知部と、
    車両の進行方向と前記他車両の進行方向とのなす角度に応じて前記車両の進行方向下流側に警戒領域を設定する設定部と、
    前記他車両が前記警戒領域に侵入したときに、警戒動作を実行する警戒動作発動部を発動させる発動制御部と、
    前記検知部による前記他車両の検知精度が所定精度未満である場合、設定された前記警戒領域を補正する補正部と、
    を備える車両用周辺警戒装置。
  2. 前記検知部による前記車両の検知精度が前記所定精度未満であるか否を判定する精度判定部を備え、
    前記精度判定部は、
    予め定めた設定速度以下の速度の前記他車両が検知された場合、および、前記検知部の検知角の端部から所定範囲内の領域に前記他車両が検知された場合、の少なくとも一方の条件を満たす場合に、前記検知精度が前記所定精度未満であると判定する、
    請求項1に記載の車両用周辺警戒装置。
  3. 前記補正部は、
    予め定めた設定速度以下の速度の前記他車両が検知された場合、設定された前記警戒領域を広げるまたは狭めるように補正する、
    請求項2に記載の車両用周辺警戒装置。
  4. 前記補正部は、
    前記検知部の検知角の端部から所定範囲内の領域に前記他車両が検知された場合、設定された前記警戒領域を広げるまたは狭めるように補正する、
    請求項2または請求項3に記載の車両用周辺警戒装置。
  5. 他車両を検知するステップと、
    車両の進行方向と前記他車両の進行方向とのなす角度に応じて前記車両の進行方向下流側に警戒領域を設定するステップと、
    前記他車両が前記警戒領域に侵入したときに、警戒動作を実行する警戒動作発動部を発動させるステップと、
    前記他車両の検知精度が所定精度未満である場合、設定された前記警戒領域を補正するステップと、
    を含む車両用周辺警戒方法。
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