JP2022142314A - 保持具、および保持方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 帯揚げおよび帯枕を美しく、容易に、更に快適に保持することができ、汎用性の高い保持具、および保持方法を提供することを目的とする。【解決手段】 一方面側に配置される帯揚げ200の中央部分に包まれた帯枕300を面状の保持部110が保持し、帯揚げ200の中央部分に包まれた帯枕300が配置された保持部110の短手方向をつないで伸縮性を備えた固定帯140が設けられ、帯揚げ200の中央部分に包まれた帯枕300を保持部110に伸縮性を備えた固定帯140が固定し、保持部110の長手方向両端部にそれぞれ一端側が取リ付けられた伸縮性を備えた2本の支持ベルト120が、保持部110の他方面側が背中側にあてられた着物着用者の体に巻き付けられ、2本の支持ベルト120の他端側と他端側とを連結具130が連結する。【選択図】図1

Description

本発明は、保持具、および保持方法に関し、特に帯枕と帯揚げとを着物着用者の背部で保持するための保持具、および保持方法に関する。
従来、着物を着用するときに結ぶ帯の形状を補助するための小物の一つとして、帯枕が使用されている。具体的には、お太鼓の形を立体的にふっくら整えるために、帯と帯との間に楕円形状の丸みのある帯枕を入れることで、帯の形状を補助することができる。
通常、帯枕を着物の着用者の体に固定するためには帯揚げが使用される。帯揚げは細長い薄手の布であって、帯揚げの中心で帯枕を包み込み、その包み込まれた帯枕を、着物着用者の背中部分に当てながら、体の前方で結ぶことで帯枕を固定することができる。
なかには帯枕本体両側部に着物着用者の体に固定するための固定用紐や紐状のガーゼが取り付けられているものもある。この帯枕に取り付けられた固定用紐は、帯枕を着物着用者の背中に配置した状態で前方に廻し、胸元で結び帯の中に収容される。
この帯枕や帯枕に取り付けられる固定用紐やガーゼは、帯の形状を補助するためだけのものであって、装飾性のない白いものが使われている。その装飾性のない帯枕や帯枕に取り付けられる固定用紐やガーゼは、装飾性のある帯揚げで包み隠すことで、形成されたお太鼓部分から、着物着用者の脇や胸にかけて華やかに装飾することができる。
ところが、着物を着る機会の少ない人や着付けの苦手な人にとって、この帯枕を帯揚げで包む作業や、帯枕を帯揚げで包んだ状態で帯枕や帯揚げを捻らずに前方に持ってくる作業は非常に困難である。そこで、容易に帯揚げや帯枕を装着することができる帯枕カバーが開発されている(例えば、特許文献1参照)。
具体的に、特許文献1で開示された帯枕カバーは、中央部に帯枕を包む収納部があり、収納部の両脇にゴムがV字状に連結され、ゴムのV字端に紐が連結されている。
帯枕の装着前に帯枕収納部の両脇のV字部分に帯揚げを挟むことで、帯揚げを帯枕と一緒に装着でき、帯枕カバーをタックが見える側から見た時にV字の重なりが衿側に来る方を上にすることで、使用時に帯揚げ先端部を外側に流すことができ、帯揚げの端を引くことで捩れることなく広げた状態で簡単に美しく帯枕を装着することができる。
特開2020-193424号公報
特許文献1で開示された帯枕カバーは、帯枕収納部の両脇にゴムで形成されたV字部分に帯揚げを挟みこむため、V字部分に挟み込まれた帯揚げを引き抜かなければならず、帯揚げを引っ張ることで、薄手の布に施された装飾が傷んでしまう問題があった。
また、帯揚げをV字部分から引き抜く作業は、帯枕収納部の両脇部分、つまり着物着用者の背中部分で行う必要がある。この背中部分で行う作業は、肩や腕に痛みがある着物着用者や身体が硬い着物着用者にとっては、非常に辛い作業である。
またこのように背中部分で行う作業が困難な着物着用者が、無理な体制で帯揚げをV字部分から引き抜く作業を行うと、せっかく整えた結び帯や着物身頃がずれてしまう問題もある。
更に帯枕カバーを着物着用者に取り付けるためには、ゴムのV字端に設けられた紐を前方に廻して結ぶことで固定している。この結び目は、帯枕に取り付けられた紐と同じように、胸元で結び帯の中に収容されるが、この結び目である突起が結び帯のなかに収容されることで、着物着用者の胸元が圧迫されるために不快感を与えてしまうことになる。
この帯枕カバーを着物着用者に取り付ける紐を細くすることで、結び目を小さくすることもできるが、紐を細くすることで着物着用者の体に紐が食い込み、こちらも着物着用者に不快感を与えてしまうことになる。
また帯枕は帯枕収納部に収容されるが、帯枕の大きさは形成するお太鼓の形状によって様々である。帯枕収納部が一定であって、帯枕の大きさが変化すると帯枕を正しく固定できない問題がある。
具体的には、所定の帯枕収納部の大きさに対して小さい帯枕を収容すると、帯枕収納部の中で小さい帯枕が動いてしまうため、帯枕を正しい位置に固定することはできない。また所定の帯枕収納部の大きさに対して大きい帯枕を収容しようとしても、大きい帯枕が帯枕収納部に収容できない問題がある。つまり、特許文献1で開示された帯枕カバーは汎用性が低い。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、帯揚げおよび帯枕を美しく、容易に、更に快適に保持することができ、汎用性の高い保持具、および保持方法を提供することを目的とする。
本発明では上記問題を解決するために、帯枕と帯揚げとを着物着用者の背部で保持するための保持具において、一方面側に配置される前記帯揚げの中央部分に包まれた前記帯枕を保持する面状の保持部と、前記帯揚げの中央部分に包まれた前記帯枕が配置された前記保持部の短手方向をつないで設けられ、前記帯揚げの中央部分に包まれた前記帯枕を前記保持部に固定する伸縮性を備えた固定帯と、前記保持部の長手方向両端部にそれぞれ一端側が取リ付けられて、前記保持部の他方面側が背中側にあてられた前記着物着用者の体に巻き付けられる伸縮性を備えた2本の支持ベルトと、前記2本の支持ベルトの他端側と他端側とを連結する連結具とを備えることを特徴とする保持具が提供される。
これにより、一方面側に配置される帯揚げの中央部分に包まれた帯枕を面状の保持部が保持し、帯揚げの中央部分に包まれた帯枕が配置された保持部の短手方向をつないで伸縮性を備えた固定帯が設けられ、帯揚げの中央部分に包まれた帯枕を保持部に伸縮性を備えた固定帯が固定し、保持部の長手方向両端部にそれぞれ一端側が取リ付けられた伸縮性を備えた2本の支持ベルトが、保持部の他方面側が背中側にあてられた着物着用者の体に巻き付けられ、2本の支持ベルトの他端側と他端側とを連結具が連結する。
また、本発明では、帯枕と帯揚げとを着物着用者の背部で保持するための保持方法において、前記帯揚げの中央部分に包まれた前記帯枕が面状の保持部の一方面側に配置される工程と、前記帯揚げの中央部分に包まれた前記帯枕が配置された前記保持部の短手方向をつないで伸縮性を備えた固定帯が設けられ、前記帯揚げの中央部分に包まれた前記帯枕を前記保持部に固定する工程と、前記保持部の長手方向両端部にそれぞれ一端側が取リ付けられた伸縮性を備えた2本の支持ベルトが、前記保持部の他方面側が背中側にあてられた前記着物着用者の体に巻き付けられる工程と、前記2本の支持ベルトの他端側と他端側とを連結具が連結する工程と、前記帯揚げの両端部が前記固定帯から下方に垂れ下がる工程と、前記固定帯から下方に垂れ下がった前記帯揚げの両端部を、前記支持ベルトの外側から前記着物着用者に巻きつける工程とを備えることを特徴とする保持方法が提供される。
これにより、帯揚げの中央部分に包まれた帯枕が面状の保持部の一方面側に配置され、帯揚げの中央部分に包まれた帯枕が配置された保持部の短手方向をつないで伸縮性を備えた固定帯が設けられ、帯揚げの中央部分に包まれた帯枕を保持部に固定し、保持部の長手方向両端部にそれぞれ一端側が取リ付けられた伸縮性を備えた2本の支持ベルトが、保持部の他方面側が背中側にあてられた着物着用者の体に巻き付けられ、2本の支持ベルトの他端側と他端側とを連結具が連結し、帯揚げの両端部が固定帯から下方に垂れ下がり、固定帯から下方に垂れ下がった帯揚げの両端部を、支持ベルトの外側から着物着用者に巻きつける。
本発明の保持具、および保持方法によれば、帯揚げの中央部分に包まれた帯枕が配置された保持部の短手方向をつないで伸縮性を備えた固定帯が設けられ、帯揚げの中央部分に包まれた帯枕を、伸縮性を備えた固定帯が保持部に固定し、保持部の長手方向両端部にそれぞれ一端側が取リ付けられた伸縮性を備えた2本の支持ベルトが着物着用者の体に巻き付けられ、2本の支持ベルトの他端側と他端側とを連結具が連結するので、次のような効果がある。
まず、帯揚げの中央部分に包まれた帯枕が配置された保持部の短手方向をつないで伸縮性を備えた固定帯が設けられ、帯揚げの中央部分に包まれた帯枕を、伸縮性を備えた固定帯が保持部に固定することで、様々な大きさや形状の帯枕を保持することができるので、汎用性が向上する。
また、保持部の長手方向両端部にそれぞれ一端側が取リ付けられた伸縮性を備えた2本の支持ベルトが、保持部の他方面側が背中側にあてられた着物着用者の体に巻き付けられ、2本の支持ベルトの他端側と他端側とを連結具が連結することで、結び目や細い紐が着物着用者の身体を圧迫することがなくなるので、快適に帯枕および帯揚げを保持することができる。
更に、一方面側に配置される帯揚げの中央部分に包まれた帯枕を面状の保持部が保持し、保持部の長手方向両端部にそれぞれ一端側が取リ付けられた伸縮性を備えた2本の支持ベルトを、保持部の他方面側が背中側にあてられた着物着用者の体に巻き付けることで、帯揚げの中央部分に包まれた状態の帯枕を体に固定できるので、帯枕を美しく、容易に着用することができる。
本実施の形態に係る保持具を示す正面図および背面図である。 本実施の形態に係る保持具の正面側に帯揚げを配置する様子を示す正面図である。 本実施の形態に係る保持具に配置された帯揚げの上層に帯枕を配置する様子を示す正面図である。 本実施の形態に係る保持具に配置された帯枕に帯揚げの短手方向の一方側を巻きつける様子を示す正面図である。 本実施の形態に係る保持具に配置された帯枕に帯揚げの短手方向の他方側を巻きつける様子を示す正面図である。 本実施の形態に係る保持具に配置された帯枕および帯揚げを固定帯で固定する様子を示す正面図および背面図である。 本実施の形態に係る帯枕および帯揚げが固定された保持具が着物の着用者の胴回りに取り付けられた様子を示す上面図である。 本実施の形態に係る帯枕および帯揚げが固定された保持具が着物の着用者の胴回りに取り付けられ、帯揚げを結ぶ状態を示す側面図である。 本実施の形態に係る帯枕および帯揚げが固定された保持具が着物の着用者の胴回りに取り付けられ、帯揚げを結んだ状態を示す側面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る保持具を示す正面図および背面図である。
本実施の形態の保持具100は、帯枕に帯揚げを巻きつけた状態で固定し、その帯揚げが固定された状態の帯枕を背中に載せ、胴部に巻かれた結び帯に押し当てるようにして装着することで、容易に帯枕および帯揚げを用いてお太鼓を作ることができるものである。
図1に示すように保持具100は、主に帯枕および帯揚げを所望の位置で保持するための装具であって、保持具100は、保持部110、支持ベルト120、連結具130、固定帯140、および留め具150を備えている。
保持部110は、後述する帯揚げ200で包み込んだ帯枕300を、着物着用者の背部の所望の位置で保持するための装具である。なお本実施の形態では、後述する帯枕300の大きさを、横幅25cm、縦幅7cm、高さ3.5cmであるものとして以下を説明する。
保持部110は、後述するように、保持部110と固定帯140との間に帯揚げ200で包み込んだ帯枕300を挟み込むように保持する。このため、保持部110の大きさは、帯枕300を保持するために十分な大きさや形状で形成することが好ましい。
本実施の形態の保持部110は、横幅20cm、縦幅7cmの矩形の形状をしている。保持部110の大きさや形状は、帯枕300を保持できればよく、任意の形状で形成することができる。また、通気性を向上させるために、通気孔を形成することもできる。
保持部110の素材は、例えば吸汗性や速乾性にすぐれた生地、例えば絹や綿、麻などの生地で形成するとよい。又はこれらを組み合わせた生地で形成するとよい。また、様々な帯枕300の形状に対応できるように伸縮性を備えた生地で形成することもできる。
支持ベルト120は、保持部110および保持部110と固定帯140とによって保持される帯揚げ200で包み込んだ帯枕300を支持するために、保持部110の左右に設けられた帯体である。
支持ベルト120は着物の着用者の胴回りに巻きつけることで、帯揚げ200および帯枕300が保持部110によって保持される。具体的に支持ベルト120は、幅3cm程度の伸縮性を備えた帯体であって、支持ベルト120の一端側が保持部110の長手方向の左右の側端部に縫着されている。
縮性を備えた帯体で支持ベルト120を形成することで、支持ベルト120を着物着用者の胴回りに巻きつけたときに、着物着用者の胴回りへのフィット感を向上することができる。また支持ベルト120は帯状であるため、着物着用者の胴回りに食い込むことがない。つまり締めつけ感を低減することができる。
また、支持ベルト120は、支持ベルト120の長さを調節できる長さ調節機構121を設けることができる。長さ調節機構121は、例えばラダーロックである。この長さ調節機構121を保持部110の左右に設けられた支持ベルト120のうち、いずれか一方、又は両方に設けることで、着物の着用者の胴回りの大きさに合わせて支持ベルト120の長さを調節することができる。
連結具130は、保持部110の左右に設けられた2つの支持ベルト120の他端側を連結するためのものである。連結具130の例としては、ベルトクリップやバックルなどが例に挙げられる。また、面ファスナーやスナップボタンを利用して、左右の支持ベルト120の端部を連結することもできる。
なお、支持ベルト120を連結する連結具130は、最終的に着物の着用者の胴部に巻かれた結び帯の内側に収容される。このため連結具130は、支持ベルト120の端部と端部とを同一面状になるように連結することが好ましい。
例えば、薄型に形成されたバックルや、互いに凸部と凹部とを組み合わせることで連結する連結部材などが挙げられる。また、紐を結ぶことで生じる結び目のように突起ができなければ、一方の支持ベルト120の端部と他方の支持ベルト120の端部とを重ねて連結する面ファスナーも連結具130とすることもできる。
このように、支持ベルト120の端部と端部とを同一面状になるように連結具130が連結することで、従来の帯枕を保持するために必要であった帯枕300を固定するための固定用紐による結び目が生じない。つまり、固定用紐を結ぶことによる締め付け感や、結び目によって生じる突起を結び帯の内側に収容することによる痛さを軽減することができる。
固定帯140は、帯揚げ200および帯枕300を保持部110に固定するために、保持部110の下側に設けられた帯体である。固定帯140は後述するように、保持部110の正面側に配置された帯揚げ200を挟み込むように載せられた帯枕300を巻きつけることで、帯揚げ200および帯枕300が保持部110に固定される。
具体的に固定帯140は、幅2.5cm程度、長さ16cm程度の伸縮性を備えた帯体であって、保持部110の下側中央部から、やや左右に離れた位置に固定帯140の一端側が縫着された固定側端部を備えている。
なお、固定帯140の長さや幅は、固定する帯枕300の大きさによって任意に選択することができる。また、図1では、2本の固定帯140で帯揚げ200および帯枕300を保持部110に固定する例で示すが、固定帯140の数量も任意に選択することができる。
留め具150は、固定帯140の他端側に設けられた着脱側端部を保持部110に着脱自在に留めるためのものである。例えば留め具150は面ファスナーであって、面ファスナーを構成するフック側部材151が固定帯140の他端側の先端部である正面方向の一部に設けられる。また面ファスナーを構成するループ側部材152が保持部110の背面方向の全面に設けられる。
保持部110の正面側に配置された帯揚げ200を挟み込むように載せられた帯枕300に、固定帯140を正面側から巻きつけ、固定帯140の他端側に設けられたフック側部材151をループ側部材152に接着させて固定する。
このときループ側部材152は、保持部110の背面方向の全面に設けることで、フック側部材151を任意の位置に接着することができる。つまり保持部110に固定する帯枕300の大きさに合わせて、ループ側部材152が設けられた保持部110の背面方向の全面の必要な任意の場所にフック側部材151を接着することができるので、帯枕300の大きさに合わせた汎用性が向上する。
また、やわらかいループ側部材152が着物の着用者の胴部に巻かれた結び帯と接触するので、大切な帯を傷つけることを低減することができる。
なお留め具150は、面ファスナーに限られるものではなく、スナップボタンやボタンなどで固定してもよい。また、固定帯140にラダーロックのような長さを調節できる機構を設けることもできる。
図2は、本実施の形態に係る保持具の正面側に帯揚げを配置する様子を示す正面図である。
図2に示すように、保持具100の正面側である上層に帯揚げ200が配置される。
保持具100の正面側に帯揚げ200を配置する手順は以下のように行う。
まず、テーブルなどの水平な水平面の上で、正面側を手前側に向けた状態で保持具100を配置する。このとき、連結具130の連結は解除した状態、また留め具150の接着も解除した状態にしておき、支持ベルト120はそれぞれ保持部110の長手方向に、固定帯140は保持部110の短手方向の下方向に伸ばした状態で配置する。
つぎに、水平面に配置した保持具100の上層に帯揚げ200を配置する。具体的には、帯揚げ200を平面状に開いた状態で、帯揚げ200の長手方向を保持具100の左右方向に合わせ、帯揚げ200の中心が保持部110の正面側の中心と重なるように帯揚げ200を保持具100の上層に配置する。このとき、面ファスナーを構成するフック側部材151と帯揚げ200とが接触しないように帯揚げ200を配置するとよい。
また、帯揚げ200を保持具100の上層に配置するときには、帯揚げ200の表側を下向きにして配置することで、帯揚げ200および帯枕300が固定された保持具100を着物の着用者の胴回りに巻くときに、帯揚げ200の表側が外側にくるようにすることができる。
図3は、本実施の形態に係る保持具に配置された帯揚げの上層に帯枕を配置する様子を示す正面図である。
図3に示すように、保持具100の正面側に配置された帯揚げ200の上層に帯枕300が配置される。
保持具100および帯揚げ200の正面側に帯枕300を配置する手順は以下のように行う。
具体的には、保持具100および帯揚げ200を平面状に開いた状態で、帯枕300の中心が保持部110の中心と重なるように、保持具100の上層に配置された帯揚げ200の更に上層に帯枕300を配置する。
また帯枕300を、保持具100の上層に配置された帯揚げ200の更に上層に配置するときには、帯枕300の向きに注意する。帯枕300でお太鼓を作ったときに、背中と接する側を、帯揚げ200と接するようにして配置する。また帯枕300でお太鼓を作ったときに、上方にくる側を、保持具100の上側である固定帯140が縫着されていない側に向けて配置する。
また、手持ちの帯枕300が固定用紐を具備する場合には、その固定用紐を帯枕300の横幅の長さで折りたたんで、帯枕300の上に重ねて配置しておく。後述するように帯枕300は帯揚げ200によって帯揚げ200の短手方向の上方および下方から巻きつけられて包まれる。
このため、固定用紐を帯枕300の横幅の長さで折りたたんでおけば、枕紐も帯枕300と一緒に帯揚げ200によって巻きつけられて包まれる。これにより、手持ちの帯枕300が固定用紐を具備していたとしても、固定用紐が邪魔になることがない。よって固定用紐を具備した帯枕300も、保持具100は保持をすることができる。
図4は、本実施の形態に係る保持具に配置された帯枕に帯揚げの短手方向の一方側を巻きつける様子を示す正面図である。
図4に示すように、保持具100の正面側に配置された帯揚げ200のうち、短手方向の一方側を帯枕300の上層に被せるようにして巻きつける。
図4では、帯揚げ200の短手方向の一方側である下側を先に上方側に折り返しながら帯枕300に巻きつけているが、帯揚げ200の短手方向の他方側である上側を先に下方側に折り返しながら帯枕300に巻きつけてもよい。
図5は、本実施の形態に係る保持具に配置された帯枕に帯揚げの短手方向の他方側を巻きつける様子を示す正面図である。
図5に示すように、保持具100の正面側に配置された帯揚げ200のうち、短手方向の他方側を帯枕300の上層に被せるようにして巻きつける。
図5では、図4で帯揚げ200の短手方向の一方側である下側を先に上方側に折り返しながら帯枕300に巻きつけているため、帯揚げ200の短手方向の他方側である上側を下方側に折り返しながら帯枕300に巻きつけている。
なお、図4で帯揚げ200の短手方向の他方側である上側を先に下方側に折り返しながら帯枕300に巻きつけている場合には、帯揚げ200の短手方向の一方側である下側を上方側に折り返しながら帯枕300に巻きつける。
また、帯枕300は帯揚げ200の長手方向に沿って完全に包まれていればよく、図3~図5の工程以外の方法で包むこともできる。例えば、あらかじめ帯揚げ200の長手方向に沿って帯枕300を包んだものを、保持具100の正面側に配置してもよい。
図6は、本実施の形態に係る保持具に配置された帯枕および帯揚げを固定帯で固定する様子を示す正面図および背面図である。
図6に示すように、保持具100の正面側に配置された帯揚げ200が巻きつけられて包まれた帯枕300は、固定帯140によって保持部110に固定される。
具体的には、保持部110の短手方向下側に設けられた固定帯140を持ち上げ、帯揚げ200が巻きつけられて包まれた帯枕300の上層を覆うようにして、固定帯140を帯揚げ200および帯枕300の短手方向に向けて上層から巻きつけ、固定帯140の他端側に設けられたフック側部材151をループ側部材152に接着させて固定する。
固定帯140が複数ある場合には、同様にすべての固定帯140を帯揚げ200および帯枕300の短手方向に向けて上層から巻きつけ、固定帯140の他端側に設けられたフック側部材151をループ側部材152に接着させて固定する。
以上により、帯枕300は帯揚げ200によって周囲から巻きつけられて包まれた状態で、固定帯140によって保持部110に固定される。
このように、固定帯140の一端側である下側が保持部110に縫着されているため、保持具100を着物着用者の背部に装着しても、帯枕300の重さによって固定帯140が保持部110から剥離することはない。つまり、固定帯140で帯枕300を確実に保持することができる。
なお、ここでの固定帯140は、固定帯140の一端側が保持部110に縫着され、他端側にもうけられたフック側部材151をループ側部材152に着脱自在に接着させる例で説明したが、固定帯140が伸縮性を備えていれば、あらかじめ固定帯140の両端側を保持部110の上端および下端に縫着させて環状にしておき、その環状に帯揚げ200に包まれた帯枕300を通すことで、帯揚げ200に包まれた帯枕300を保持部110に固定することもできる。
図7は、本実施の形態に係る帯枕および帯揚げが固定された保持具が着物の着用者の胴回りに取り付けられた様子を示す上面図である。なお、着物の着用者は省略しており図示していない。
図7に示すように、帯枕300および帯揚げ200が固定された保持具100は、支持ベルト120によって着物の着用者の胴回りに取り付けられ、支持ベルト120の他端側に設けられた連結具130によって支持ベルト120が環状に連結される。
まず、帯枕300および帯揚げ200が固定された保持具100を、ここでは図示しない着物の着用者の胴部に巻かれた結び帯と、お太鼓を形成する着物の着用者の上方から垂れ下がる帯との間に配置し、保持具100の長手方向両側に設けられた支持ベルト120を、着物の着用者の胴部に巻かれた結び帯に沿って後方から前方に長手方向の支持ベルト120を引き出す。
支持ベルト120に設けられた長さ調節機構121によって支持ベルト120の長さを調節し、保持具100を任意の高さに調節しながら着物の着用者の前方で、前方に引き出した左右の支持ベルト120の他端側に設けられた連結具130を連結する。なお、お太鼓を着物着用者の前方で組み立てた後に、帯揚げ200と共に支持ベルト120を回転させて、着物着用者の背部にお太鼓を回すこともできる。
この状態で、帯揚げ200および帯枕300が固定された保持具100は、着物の着用者の背後で、お太鼓の形状を維持する任意の高さで固定される。このとき、帯揚げ200の両側の固定帯140によって保持部110に固定されていない部分、つまり固定帯140よりも両外側に位置する帯揚げ200は、自然と垂れ下がった状態であってよい。
図8は、本実施の形態に係る帯枕および帯揚げが固定された保持具が着物の着用者の胴回りに取り付けられ、帯揚げを結ぶ状態を示す側面図である。
図8に示すように、帯枕300および帯揚げ200が固定された保持具100の外側から帯揚げ200を着物の着用者の体に巻きつけられる。
まず、図7の状態から、保持具100を着物の着用者に固定する支持ベルト120の前方側を着物の着用者の胴部に巻かれた結び帯の内側に収容する。
このとき留め具150は、支持ベルト120によって保持具100が着物の着用者の体に取り付けられた際に、保持部110と着物の着用者の体又は着物の着用者の胴部に巻かれている結び帯との間に留め具150が挟まれる。
これによって、留め具150が例えば面ファスナーのように接着や離脱が容易な部材であったとしても、保持具100が着物の着用者の体に取り付けてしまえば、容易に留め具150が離脱することがない。つまり、帯揚げ200および帯枕300が保持具100から離脱することはなくなる。
次に、図7の状態で、着物の着用者の背部に固定された保持具100から垂れ下がった状態の左右の帯揚げ200を前方に持ち上げる。このとき、帯揚げ200の中心部分は、固定帯140によって保持部110の正面側に固定されているため、帯揚げ200を前方に持ち上げると、支持ベルト120の上に重なるようにして着物の着用者の前方に持ち上げられる。このまま帯揚げ200を、支持ベルト120の前方側部分が収容された位置まで持ち上げることで、帯揚げ200が支持ベルト120を完全に被覆することができる。
図9は、本実施の形態に係る帯枕および帯揚げが固定された保持具が着物の着用者の胴回りに取り付けられ、帯揚げを結んだ状態を示す側面図である。
図9に示すように、帯枕300および帯揚げ200が固定された保持具100の外側から帯揚げ200を着物の着用者の体に巻きつけられ、着物の着用者の前方側で帯揚げ200が結ばれ、着物の着用者の体に巻かれた帯の内側に帯揚げ200の端部が収容される。
これにより、帯揚げ200の下側から、支持ベルト120が外部に露出することはない。つまり装飾性のある帯揚げ200で保持具100を包み隠すことができ、形成されたお太鼓部分から、着物着用者の脇や胸にかけて華やかに帯揚げ200で装飾することができる。
以上のように、本実施の形態の保持具100によって、帯揚げ200に包まれた帯枕300を保持することで、着物着用者が着付けのときに生じる帯揚げ200や帯枕300が捻れてしまうことによる面倒さや、紐や帯を締めつけることによる締めつけ感や痛さを軽減することができる。
また、保持具100が所望の位置で帯枕300を保持することができるので、帯枕300を固定するための固定用紐が不要になる。また帯枕300を保持するための支持ベルト120は、伸縮性を備えた帯体で形成されるため、締めつけ感や食い込みよる痛さを軽減することができる。
また、伸縮性を備えた固定帯140の一端が、留め具150を介して、保持部110の他方面側の任意の位置で留められるため、様々な大きさや形状の帯枕300を固定することができる。
また、あらかじめ帯揚げ200に包まれた帯枕300を保持具100が保持し、その保持具が着物着用者に装着されるので、容易にお太鼓を形成することができる。このため着物を着る初心者でも簡単にお太鼓をひとりで形成することができる。
また、あらかじめ帯揚げ200に包まれた帯枕300が保持された保持具100を、支持ベルト120によって着物着用者の胴回りに装着するだけなので、着物着用者の背部での作業が不要である。このため、身体が硬い人や、肩や腕に痛みを生じる人であっても容易に着物を着ることができる。
100 保持具
110 保持部
120 支持ベルト
121 調節機構
130 連結具
140 固定帯
150 留め具
151 フック側部材
152 ループ側部材
200 帯揚げ
300 帯枕

Claims (9)

  1. 帯枕と帯揚げとを着物着用者の背部で保持するための保持具において、
    一方面側に配置される前記帯揚げの中央部分に包まれた前記帯枕を保持する面状の保持部と、
    前記帯揚げの中央部分に包まれた前記帯枕が配置された前記保持部の短手方向をつないで設けられ、前記帯揚げの中央部分に包まれた前記帯枕を前記保持部に固定する伸縮性を備えた固定帯と、
    前記保持部の長手方向両端部にそれぞれ一端側が取リ付けられて、前記保持部の他方面側が背中側にあてられた前記着物着用者の体に巻き付けられる伸縮性を備えた2本の支持ベルトと、
    前記2本の支持ベルトの他端側と他端側とを連結する連結具と、
    を備えることを特徴とする保持具。
  2. 前記固定帯は、
    前記保持部に固定された固定側端部と、
    前記保持部に留め具を介して着脱自在に留められる着脱側端部と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載の保持具。
  3. 前記固定側端部は、
    前記保持部の短手方向下側に設けられること、
    を特徴とする請求項2記載の保持具。
  4. 前記留め具は、
    前記着脱側端部の先端部と、前記保持部の他方面側とに設けられた、ループ側部材とフック側部材とからなる面ファスナーであること、
    を特徴とする請求項2記載の保持具。
  5. 前記保持部の他方面側に設けられる前記面ファスナーは、
    前記ループ側部材であること、
    を特徴とする請求項4記載の保持具。
  6. 前記保持部の他方面側に設けられる前記面ファスナーは、
    前記保持部の他方面側の全域に設けられること、
    を特徴とする請求項4記載の保持具。
  7. 前記連結具は、
    前記保持部の長手方向両端部に取り付けられた前記支持ベルトの他端側と他端側とを同一面上に連結すること、
    を特徴とする請求項1記載の保持具。
  8. 前記帯枕が、固定用紐を備える場合は、
    前記固定用紐が折りたたまれた状態で、前記帯揚げの中央部分に包まれること、
    を特徴とする請求項1記載の保持具。
  9. 帯枕と帯揚げとを着物着用者の背部で保持するための保持方法において、
    前記帯揚げの中央部分に包まれた前記帯枕が面状の保持部の一方面側に配置される工程と、
    前記帯揚げの中央部分に包まれた前記帯枕が配置された前記保持部の短手方向をつないで伸縮性を備えた固定帯が設けられ、前記帯揚げの中央部分に包まれた前記帯枕を前記保持部に固定する工程と、
    前記保持部の長手方向両端部にそれぞれ一端側が取リ付けられた伸縮性を備えた2本の支持ベルトが、前記保持部の他方面側が背中側にあてられた前記着物着用者の体に巻き付けられる工程と、
    前記2本の支持ベルトの他端側と他端側とを連結具が連結する工程と、
    前記帯揚げの両端部が前記固定帯から下方に垂れ下がる工程と、

    前記固定帯から下方に垂れ下がった前記帯揚げの両端部を、前記支持ベルトの外側から前記着物着用者に巻きつける工程と、
    を備えることを特徴とする保持方法。
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