JP2022139481A - 車載伝送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ルーフ側の通信部と車室側の通信部との間における信号の伝送に関する優れた機能を実現する。【解決手段】互いに異なる複数の周波数帯域にそれぞれ対応する複数の無線機からRF(Radio Frequency)信号を受信し、受信した前記各RF信号に基づくデジタル信号を1つの伝送路へ送信するルーフ側通信部と、前記伝送路から受信した前記デジタル信号を前記周波数帯域ごとに処理する車室側通信部とを備える。【選択図】図2

Description

本開示は、車載伝送システムに関する。
車両において提供すべき通信サービスの増加を考慮した技術が開発されている。たとえば、特許文献1(特開2009-177785号公報)には、以下のような技術が開示されている。すなわち、車載用無線通信装置は、周波数の異なる複数のアンテナと合波回路と分波回路と前記周波数の異なる複数のアンテナに対応する複数の無線機とを備え、前記複数のアンテナは前記合波回路または前記分波回路の何れかに接続され、さらに接続された前記合波回路または前記分波回路と共に車両のルーフ上、フロントガラス上部、リアガラス上部のいずれかに設置され、前記複数の無線機は、前記アンテナとは逆の前記分波回路または合波回路の何れかに無線機側アンテナケーブルにより接続され、前記合波回路と分波回路は、ピラー内を通して配索されているアンテナ装置側アンテナケーブルにより接続されている。
特開2009-177785号公報
前畠 貴、外3名、"SEIテクニカルレビュー 2013年1月号 No.182 1ビットデジタルRF無線装置の開発"、住友電気工業株式会社、2013年1月、P.90-94
車両のルーフに配置された通信部と、たとえば高温環境下を避けるために車室に配置された通信部とは、たとえばピラーを通して配索された伝送路を介して信号を送受信する。提供すべき通信サービスが増加する傾向にある車載環境において、ルーフ側の通信部と車室側の通信部との間における信号の伝送に関する優れた機能を実現することが可能な技術が望まれる。
本開示は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、ルーフ側の通信部と車室側の通信部との間における信号の伝送に関する優れた機能を実現することが可能な車載伝送システムを提供することである。
本開示の車載伝送システムは、互いに異なる複数の周波数帯域にそれぞれ対応する複数の無線機からRF(Radio Frequency)信号を受信し、受信した前記各RF信号に基づくデジタル信号を1つの伝送路へ送信するルーフ側通信部と、前記伝送路から受信した前記デジタル信号を前記周波数帯域ごとに処理する車室側通信部とを備える。
本開示の一態様は、このような特徴的な処理部を備える車載伝送システムとして実現され得るだけでなく、かかる特徴的な処理のステップをコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現され得たり、車載伝送システムの一部または全部を実現する半導体集積回路として実現され得る。
本開示によれば、ルーフ側の通信部と車室側の通信部との間における信号の伝送に関する優れた機能を実現することができる。
図1は、本開示の第1の実施の形態に係る車載伝送システムの構成を示す図である。 図2は、本開示の第1の実施の形態に係る車載伝送システムの構成を示す図である。 図3は、本開示の第1の実施の形態に係る車載伝送システムの構成を示す図である。 図4は、本開示の実施の形態に係る車載伝送システムにおける伝送処理のシーケンスの一例を示す図である。 図5は、本開示の第1の実施の形態の変形例に係る車載伝送システムの構成を示す図である。 図6は、本開示の第1の実施の形態の変形例に係る車載伝送システムの構成を示す図である。 図7は、本開示の第2の実施の形態に係る車載伝送システムの構成を示す図である。 図8は、本開示の第2の実施の形態に係る車載伝送システムの構成を示す図である。 図9は、本開示の実施の形態に係る車載伝送システムにおける伝送処理のシーケンスの一例を示す図である。 図10は、本開示の第2の実施の形態の変形例に係る車載伝送システムの構成を示す図である。 図11は、本開示の第2の実施の形態の変形例に係る車載伝送システムの構成を示す図である。 図12は、本開示の第3の実施の形態に係る車載伝送システムの構成を示す図である。
最初に、本開示の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)本開示の実施の形態に係る車載伝送システムは、互いに異なる複数の周波数帯域にそれぞれ対応する複数の無線機からRF信号を受信し、受信した前記各RF信号に基づくデジタル信号を1つの伝送路へ送信するルーフ側通信部と、前記伝送路から受信した前記デジタル信号を前記周波数帯域ごとに処理する車室側通信部とを備える。
このように、ルーフ側通信部において複数の無線機から受信したRF信号に基づくデジタル信号を1つの伝送路へ送信し、車室側通信部において伝送路から受信したデジタル信号を周波数帯域ごとに処理する構成により、ルーフ側通信部と車室側通信部との間における伝送路を省線化することができる。また、ルーフ側通信部から車室側通信部へアナログ信号を伝送する構成と比べて、車室側通信部においてデジタル信号をデジタル信号処理により複数の周波数帯域に分配して車載機へ送信することができるので、複数の無線機から受信したRF信号に基づくデジタル信号を、簡易かつ安価な構成で周波数帯域ごとに処理することができる。また、ルーフ側通信部から車室側通信部へアナログ信号を伝送する構成と比べて、伝送路における信号の損失を抑制することができるので、伝送品質を向上することができる。したがって、本開示の実施の形態に係る車載伝送システムでは、ルーフ側の通信部と車室側の通信部との間における信号の伝送に関する優れた機能を実現することができる。
(2)好ましくは、前記ルーフ側通信部は、前記伝送路と前記複数の無線機との間に設けられた合成部と、前記複数の無線機をそれぞれ接続可能な複数のポートとを含み、前記合成部は、各々が対応の前記ポートに接続された前記複数の無線機からの前記RF信号または前記RF信号に基づく信号を合成する。
このような構成により、無線機をポートに接続すれば、ルーフ側通信部において、当該無線機から受信したRF信号に基づくデジタル信号を伝送路経由で車室側通信部へ伝送することができるので、たとえば車両の製造後において容易に車両に無線機を追加することができる。
(3)好ましくは、前記ルーフ側通信部は、前記複数の無線機から受信した前記RF信号を合成して出力する合成部と、前記合成部により合成された前記RF信号を受けるスイッチと、前記スイッチを通過したアナログ信号をAD変換することにより前記デジタル信号を生成するAD変換部とを含み、前記スイッチおよび前記AD変換部は、共通のクロックを用いて動作する。
このような構成により、各無線機から受信したRF信号を、1組のスイッチおよびAD変換部においてまとめてIF帯のデジタル信号等に変換することができるので、簡易な構成で当該RF信号に基づくデジタル信号を生成して伝送路へ伝送することができる。
(4)好ましくは、前記ルーフ側通信部は、誤り訂正符号化処理を行った前記デジタル信号を前記伝送路へ送信し、前記車室側通信部は、前記伝送路から受信した前記デジタル信号の誤り訂正処理を行う。
このような構成により、ルーフに配置されたルーフ側通信部と、高温環境下を避けるために車室に配置された車室側通信部とが伝送路により接続された車載伝送システムにおいて、伝送路における雑音の影響を緩和することができるので、通信品質を向上することができる。
以下、本開示の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。また、以下に記載する実施の形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
<第1の実施の形態>
[構成および基本動作]
図1は、本開示の第1の実施の形態に係る車載伝送システムの構成を示す図である。図1を参照して、車載伝送システム301は、ルーフ側通信部101と、車室側通信部201と、経路部2とを備える。車載伝送システム301は、車両1に搭載される。
経路部2の第1端および第2端は、ルーフ側通信部101および車室側通信部201にそれぞれ接続される。経路部2は、たとえば、車両1の右フロントピラーの中を通して設置される。後述するように、経路部2は、1または複数の伝送路を含む。
ルーフ側通信部101は、車両1のルーフに設置される。具体的には、ルーフ側通信部101は、たとえば車両1の屋根における板金と内貼りとの間の空間に設置される。後述するように、ルーフ側通信部101には複数の無線機が接続される。ルーフ側通信部101は、互いに異なる複数の周波数帯域にそれぞれ対応する複数の無線機からRF信号を受信し、受信した各RF信号に基づくデジタル信号を経路部2における1つの伝送路へ送信する。
車室側通信部201は、車両1の車室に設置される。具体的には、車室側通信部201は、たとえば車両1のダッシュボード内の空間に設置される。なお、車室側通信部201は、たとえば、車両1のフロアに配置されてもよいし、インストルメントパネルに配置されてもよいし、トランクに配置されてもよい。車室側通信部201は、経路部2における伝送路から受信したデジタル信号を上記周波数帯域ごとに処理する。
<ルーフ側通信部>
図2は、本開示の第1の実施の形態に係る車載伝送システムの構成を示す図である。図2は、ルーフ側通信部101の詳細な構成を示している。図2を参照して、ルーフ側通信部101は、ポート111A,111B,111C,111Dと、ルーフ側受信部121と、通信部141とを備える。ルーフ側受信部121は、AD(Analog to Digital)変換部131A,131B,131C,131Dと、復調部132A,132B,132C,132Dと、合成部133と、符号化部134とを含む。以下、ポート111A,111B,111C,111Dの各々をポート111とも称し、AD変換部131A,131B,131C,131Dの各々をAD変換部131とも称し、復調部132A,132B,132C,132Dの各々を復調部132とも称する。AD変換部131は、たとえばIC(Integrated Circuit)によって実現される。復調部132、合成部133および符号化部134は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)およびDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサにより実現される。通信部141は、たとえば通信用ICによって実現される。なお、ルーフ側通信部101は、2つ、3つまたは5つ以上のポート111を含む構成であってもよいし、2つ、3つまたは5つ以上のAD変換部131を含む構成であってもよいし、2つ、3つまたは5つ以上の復調部132を含む構成であってもよい。
ルーフ側通信部101における通信部141は、経路部2に接続される。より詳細には、経路部2は、伝送路3を含む。通信部141は、伝送路3に接続される。たとえば、伝送路3は、イーサネット(登録商標)、USB(Universal Serial Bus)、JESD、またはCPRI(Common Public Radio Interface)の規格に従うケーブルである。
ポート111は、無線機を接続可能である。具体的には、ポート111は、たとえば、無線機のケーブルを着脱可能なコネクタである。図2に示す例では、ポート111Aにラジオ無線機11が接続され、ポート111BにGPS(Global Positioning System)無線機12が接続され、ポート111CにLTE(Long Term Evolution)無線機13が接続され、ポート111Dには無線機は接続されていない。たとえば、車両1のユーザまたは管理者は、車両1の製造後に、無線機をポート111Dに接続することにより車両1に当該無線機を追加することができる。
ラジオ無線機11、GPS無線機12およびLTE無線機13は、アンテナおよび図示しない無線受信回路を備える。当該無線受信回路は、たとえば、ローノイズアンプ、ミキサおよびローパスフィルタ等を含む。
ラジオ無線機11、GPS無線機12およびLTE無線機13は、互いに異なる複数の周波数帯域にそれぞれ対応する。より詳細には、ラジオ無線機11におけるアンテナは、FMラジオに割り当てられた周波数帯域のRF信号に対応して設けられており、GPS無線機12におけるアンテナは、GPSに割り当てられた周波数帯域のRF信号に対応して設けられており、LTE無線機13におけるアンテナは、LTEに割り当てられた周波数帯域のRF信号に対応して設けられている。
ラジオ無線機11は、FMラジオに割り当てられた周波数帯域のRF信号をアンテナ経由で受信し、受信したRF信号に基づくIF帯のアナログ信号を生成してルーフ側通信部101へ送信する。GPS無線機12は、GPSに割り当てられた周波数帯域のRF信号をアンテナ経由で受信し、受信したRF信号に基づくIF帯のアナログ信号を生成してルーフ側通信部101へ送信する。LTE無線機13は、LTEに割り当てられた周波数帯域のRF信号をアンテナ経由で受信し、受信したRF信号に基づくIF帯のアナログ信号を生成してルーフ側通信部101へ送信する。
ルーフ側受信部121におけるAD変換部131は、対応のポート111を介して無線機から受信したアナログ信号をデジタル信号に変換して対応の復調部132へ出力する。より詳細には、AD変換部131Aは、ポート111Aを介してラジオ無線機11から受信したアナログ信号をデジタル信号に変換して復調部132Aへ出力する。AD変換部131Bは、ポート111Bを介してGPS無線機12から受信したアナログ信号をデジタル信号に変換して復調部132Bへ出力する。AD変換部131Cは、ポート111Cを介してLTE無線機13から受信したアナログ信号をデジタル信号に変換して復調部132Cへ出力する。
復調部132は、対応のAD変換部131から受けたデジタル信号を復調し、復調後のデジタル信号を合成部133へ出力する。より詳細には、復調部132A,132B,132Cは、それぞれ、AD変換部131A,131B,131Cから受けたデジタル信号を直交復調し、復調後のデジタル信号を合成部133へ出力する。
合成部133は、経路部2における伝送路3と、ポート111に接続された無線機との間に設けられる。合成部133は、各々が対応のポート111に接続された複数の無線機からのRF信号に基づく信号を合成する。より詳細には、合成部133は、復調部132A,132B,132Cから受けたデジタル信号を、たとえば時分割多重する。合成部133は、多重したデジタル信号を符号化部134へ出力する。
符号化部134は、合成部133から受けたデジタル信号の誤り訂正符号化処理を行う。一例として、符号化部134は、誤り訂正符号化処理として、合成部133から受けたデジタル信号にパリティビットを付加する。符号化部134は、誤り訂正符号化処理を行ったデジタル信号を通信部141へ出力する。
通信部141は、符号化部134から受けたデジタル信号を伝送路3へ送信する。一例として、通信部141は、当該デジタル信号がペイロードに格納されたイーサネットフレームを生成し、生成したイーサネットフレームをイーサネットケーブルである伝送路3を介して車室側通信部201へ送信する。他の例として、通信部141は、当該デジタル信号をUSBケーブルである伝送路3を介して車室側通信部201へ送信する。
このように、ルーフ側通信部101が誤り訂正符号化処理を行ったデジタル信号を伝送路3経由で車室側通信部201へ送信する構成により、車載伝送システム301における通信品質を向上することができる。また、このような構成により、伝送路3としてたとえばシールド機能を有しない簡素なケーブルを用いた場合においても、要求される通信品質を実現することができるので、車載伝送システム301の低コスト化を実現することができる。
たとえば、符号化部134における誤り訂正符号化処理の符号化率は設定変更可能である。車載伝送システム301の通信品質は、伝送路3の経年劣化により低下する場合がある。車載伝送システム301の管理者は、定期的または不定期に、伝送路3の使用年数に応じて、符号化部134における誤り訂正符号化処理の符号化率の設定を変更する。これにより、車載伝送システム301において要求される通信品質を安定して実現することができる。
なお、ルーフ側通信部101は、無線機が上述の無線受信回路を備えない代わりに、ポート111に対応する無線受信回路を含む構成であってもよい。この場合、ルーフ側通信部101における無線受信回路は、対応のポート111を介して無線機からRF信号を受信し、受信したRF信号に基づくIF帯のアナログ信号を生成して対応のAD変換部131へ出力する。
<車室側通信部>
図3は、本開示の第1の実施の形態に係る車載伝送システムの構成を示す図である。図3は、車室側通信部201の詳細な構成を示している。図3を参照して、車室側通信部201は、ポート211A,211B,211C,211Dと、車室側受信部221と、通信部241とを備える。車室側受信部221は、分配部231と、復号部232とを含む。以下、ポート211A,211B,211C,211Dの各々をポート211とも称する。分配部231および復号部232は、たとえば、CPUおよびDSP等のプロセッサにより実現される。通信部241は、たとえば通信用ICによって実現される。
ポート211は、車載機を接続可能である。具体的には、ポート211は、たとえば、車載機のケーブルを着脱可能なコネクタである。図3に示す例では、ポート211Aにラジオ車載機51が接続され、ポート211BにGPS車載機52が接続され、ポート211CにLTE車載機53が接続され、ポート211Dには車載機は接続されていない。たとえば、車両1のユーザまたは管理者は、車両1の製造後に、車載機をポート211Dに接続することにより車両1に当該車載機を追加することができる。
車室側通信部201における通信部241は、経路部2に接続される。より詳細には、通信部241は、経路部2における伝送路3に接続される。通信部241は、ルーフ側通信部101により送信されたデジタル信号を伝送路3から受信し、受信したデジタル信号を復号部232へ出力する。一例として、通信部241は、デジタル信号が格納されたイーサネットフレームをイーサネットケーブルである伝送路3経由でルーフ側通信部101から受信し、受信したイーサネットフレームのペイロードから上記デジタル信号を取得する。他の例として、通信部241は、上記デジタル信号をUSBケーブルである伝送路3経由でルーフ側通信部101から受信する。
復号部232は、通信部241から受けたデジタル信号の誤り訂正処理を行う。復号部232は、誤り訂正処理を行ったデジタル信号を分配部231へ出力する。
分配部231は、復号部232から受けた時分割多重されたデジタル信号を車載機ごとに分離し、分離したデジタル信号を対応の車載機へ送信する。
より詳細には、分配部231は、復号部232から受けたデジタル信号からFMラジオに割り当てられた周波数帯域のデジタル信号を分離してポート211A経由でラジオ車載機51へ送信する。また、分配部231は、復号部232から受けたデジタル信号からGPSに割り当てられた周波数帯域のデジタル信号を分離してポート211B経由でGPS車載機52へ送信する。また、分配部231は、復号部232から受けたデジタル信号からLTEに割り当てられた周波数帯域のデジタル信号を分離してポート211C経由でLTE車載機53へ送信する。
たとえば、ラジオ車載機51は、車室側通信部201から受信したデジタル信号に基づいてFMラジオを再生する処理を行う。また、たとえば、GPS車載機52は、車室側通信部201から受信したデジタル信号に基づいて車両1の現在位置を算出し、算出した現在位置をたとえば車両1に搭載されたカーナビゲーションシステムへ送信する。また、たとえば、LTE車載機53は、車室側通信部201から受信したデジタル信号に基づいて動画等のインターネットコンテンツを再生する処理を行う。
[動作の流れ]
本開示の実施の形態に係る車載伝送システムにおける各装置は、メモリを含むコンピュータを備え、当該コンピュータにおけるCPU等の演算処理部は、以下のシーケンスの各ステップの一部または全部を含むプログラムを当該メモリから読み出して実行する。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、外部からインストールすることができる。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、記録媒体に格納された状態で流通する。
図4は、本開示の実施の形態に係る車載伝送システムにおける伝送処理のシーケンスの一例を示す図である。
図4を参照して、まず、ルーフ側通信部101は、複数の無線機からRF信号を受信する(ステップS102)。
次に、ルーフ側通信部101は、受信した各RF信号に基づくデジタル信号を生成する(ステップS104)。
次に、ルーフ側通信部101は、生成したデジタル信号の誤り訂正符号化処理を行う(ステップS106)。
次に、ルーフ側通信部101は、誤り訂正符号化処理を行ったデジタル信号を伝送路3経由で車室側通信部201へ送信する(ステップS108)。
次に、車室側通信部201は、デジタル信号を伝送路3経由でルーフ側通信部101から受信し、受信したデジタル信号の誤り訂正処理を行う(ステップS110)。
次に、車室側通信部201は、誤り訂正処理を行ったデジタル信号を車載機ごとに分離して対応の車載機へ送信する(ステップS112)。
[変形例]
<ルーフ側通信部>
図5は、本開示の第1の実施の形態の変形例に係る車載伝送システムの構成を示す図である。図5は、ルーフ側通信部102の詳細な構成を示している。図5を参照して、車載伝送システム302は、車載伝送システム301と比べて、ルーフ側通信部101の代わりにルーフ側通信部102を備え、車室側通信部201の代わりに車室側通信部202を備える。
ルーフ側通信部102は、ルーフ側通信部101と比べて、ルーフ側受信部121の代わりにルーフ側受信部122を備える。ルーフ側受信部122は、ルーフ側受信部121と比べて、AD変換部131、復調部132および合成部133の代わりに、合成部151、サンプルホールド回路152、AD変換部153および復調部154を含む。サンプルホールド回路152は、スイッチ152Aおよびコンデンサ152Bを有する。合成部151、復調部154および符号化部134は、たとえば、CPUおよびDSP等のプロセッサにより実現される。サンプルホールド回路152およびAD変換部153は、たとえばICにより実現される。
サンプルホールド回路152におけるコンデンサ152Bの第1端は、スイッチ152AとAD変換部153との間のノードN1に接続され、コンデンサ152Bの第2端は、接地される。サンプルホールド回路152におけるスイッチ152AおよびAD変換部153は、共通のクロックを用いて動作する。
図5に示す例では、ポート111Aにラジオ無線機21が接続され、ポート111BにGPS無線機22が接続され、ポート111CにLTE無線機23が接続され、ポート111Dには無線機は接続されていない。
ラジオ無線機21、GPS無線機22およびLTE無線機23は、アンテナを有する。ラジオ無線機21は、FMラジオに割り当てられた周波数帯域のRF信号をアンテナ経由で受信してルーフ側通信部101へ送信する。GPS無線機12は、GPSに割り当てられた周波数帯域のRF信号をアンテナ経由で受信してルーフ側通信部101へ送信する。LTE無線機13は、LTEに割り当てられた周波数帯域のRF信号を受信してルーフ側通信部101へ送信する。
合成部151は、経路部2における伝送路3と、ポート111に接続された無線機との間に設けられる。合成部151は、各々が対応のポート111に接続された複数の無線機からのRF信号を合成する。より詳細には、合成部151は、ラジオ無線機21、GPS無線機22およびLTE無線機23から対応のポート111経由で受信したRF信号を合波してサンプルホールド回路152へ出力する。
サンプルホールド回路152は、合成部151により合波されたRF信号を受ける。サンプルホールド回路152におけるスイッチ152Aは、オフ状態のときに合成部151およびAD変換部153を接続しない一方で、オン状態のときに合成部151およびAD変換部153を接続する。スイッチ152Aは、クロックのタイミングに従ってオン状態およびオフ状態が切り替わることにより、合成部151から受けたRF信号をIF帯のアナログ信号に変換してAD変換部153へ出力する。コンデンサ152Bは、スイッチ152Aから出力されるアナログ信号に含まれる高周波成分を除去する。
AD変換部153は、サンプルホールド回路152におけるスイッチ152Aを通過したアナログ信号をAD変換することによりデジタル信号を生成する。より詳細には、AD変換部153は、サンプルホールド回路152を介して合成部151から受けたアナログ信号をデジタル信号に変換して復調部154へ出力する。
復調部154は、AD変換部153から受けたデジタル信号を直交復調し、復調後のデジタル信号を符号化部134へ出力する。
符号化部134は、復調部154から受けたデジタル信号の誤り訂正符号化処理を行う。符号化部134は、誤り訂正符号化処理を行ったデジタル信号を通信部141へ出力する。
通信部141は、符号化部134から受けたデジタル信号を伝送路3へ送信する。一例として、通信部141は、当該デジタル信号をUSBケーブルである伝送路3へ送信する。
<車室側通信部>
図6は、本開示の第1の実施の形態の変形例に係る車載伝送システムの構成を示す図である。図6は、車室側通信部202の詳細な構成を示している。図6を参照して、車室側通信部202は、車室側通信部201と比べて、車室側受信部221の代わりに車室側受信部222を備える。車室側受信部222は、車室側受信部221と比べて、分配部231の代わりに分配部231Aを含む。
分配部231Aは、デジタルフィルタを有する。分配部231Aは、復号部232から受けたデジタル信号をフィルタリングすることにより当該デジタル信号を周波数帯域ごとに分配して対応の車載機へ送信する。
より詳細には、分配部231Aは、復号部232から受けたデジタル信号からFMラジオに割り当てられた周波数帯域のデジタル信号を抽出し、抽出したデジタル信号をポート211A経由でラジオ車載機51へ送信する。また、分配部231Aは、復号部232から受けたデジタル信号からGPSに割り当てられた周波数帯域のデジタル信号を抽出し、抽出したデジタル信号をポート211B経由でGPS車載機52へ送信する。また、分配部231Aは、復号部232から受けたデジタル信号からLTEに割り当てられた周波数帯域のデジタル信号を抽出し、抽出したデジタル信号をポート211C経由でLTE車載機53へ送信する。
なお、本開示の第1の実施の形態に係る車載伝送システム301,302では、ルーフ側通信部101,102は、ポート111を含む構成であるとしたが、これに限定するものではない。ルーフ側通信部101,102は、ポート111を含まない構成であってもよい。この場合、無線機は、たとえばルーフ側受信部121,122に固定的に接続される。
また、本開示の第1の実施の形態に係る車載伝送システム301,302では、車室側通信部201,202は、ポート211を含む構成であるとしたが、これに限定するものではない。車室側通信部201,202は、ポート211を含まない構成であってもよい。この場合、車載機は、たとえば車室側受信部221,222に固定的に接続される。
また、本開示の第1の実施の形態に係る車載伝送システム301,302では、ルーフ側通信部101,102におけるルーフ側受信部121,122は、符号化部134を含む構成であるとしたが、これに限定するものではない。ルーフ側受信部121,122は、符号化部134を含まない構成であってもよい。この場合、ルーフ側通信部101,102における通信部141は、誤り訂正符号化処理が行われていないデジタル信号を伝送路3経由で車室側通信部201,202へ送信する。
また、本開示の第1の実施の形態に係る車載伝送システム301,302では、ルーフ側通信部101,102において、ポート111Aにラジオ無線機11,21が接続され、ポート111BにGPS無線機12,22が接続され、ポート111CにLTE無線機13,23が接続される構成であるとしたが、これに限定するものではない。ラジオ無線機11,21、GPS無線機12,22およびLTE無線機13,23以外の無線機がポート111に接続されてもよい。また、ルーフ側通信部101,102は、複数のサービスに対応するRF信号または当該RF信号に基づくIF帯のアナログ信号を1つの無線機から受信する構成であってもよい。
ところで、ルーフ側の通信部と車室側の通信部との間における信号の伝送に関する優れた機能を実現することが可能な技術が望まれる。より詳細には、ルーフ側の通信部と車室側の通信部とを接続する伝送路は、たとえば車両1のピラーを通して配索される。提供すべき通信サービスが増加する傾向にある車載環境において、ピラー内における伝送路の省線化、およびルーフ側の通信部と車室側の通信部との間の伝送品質の向上が望まれる。
これに対して、本開示の実施の形態に係る車載伝送システム301,302では、ルーフ側通信部101,102は、互いに異なる複数の周波数帯域にそれぞれ対応する複数の無線機からRF信号を受信し、受信した各RF信号に基づくデジタル信号を1つの伝送路3へ送信する。車室側通信部201は、伝送路3から受信したデジタル信号を周波数帯域ごとに処理する。
このように、ルーフ側通信部101,102において複数の無線機から受信したRF信号に基づくデジタル信号を1つの伝送路3へ送信し、車室側通信部201,202において伝送路3から受信したデジタル信号を周波数帯域ごとに処理する構成により、ルーフ側通信部101,102と車室側通信部201,202との間における伝送路を省線化することができる。また、ルーフ側通信部101,102から車室側通信部201,202へアナログ信号を伝送する構成と比べて、車室側通信部201,202においてデジタル信号をデジタル信号処理により周波数帯域ごとに分配して車載機へ送信することができるので、複数の無線機から受信したRF信号に基づくデジタル信号を、簡易かつ安価な構成で周波数帯域ごとに処理することができる。また、ルーフ側通信部101,102から車室側通信部201,202へアナログ信号を伝送する構成と比べて、伝送路3における信号の損失を抑制することができるので、伝送品質を向上することができる。
したがって、本開示の実施の形態に係る車載伝送システム301,302では、ルーフ側の通信部と車室側の通信部との間における信号の伝送に関する優れた機能を実現することができる。
次に、本開示の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第2の実施の形態>
本実施の形態は、第1の実施の形態に係る車載伝送システム301と比べて、ルーフ側通信部から車室側通信部へデジタル信号を伝送する代わりに、車室側通信部からルーフ側通信部へデジタル信号を伝送する車載伝送システム303に関する。以下で説明する内容以外は第1の実施の形態に係る車載伝送システム301と同様である。
車載伝送システム303は、後述する車室側通信部203およびルーフ側通信部103を備える。車室側通信部203は、互いに異なる複数の周波数帯域にそれぞれ対応する複数のデータを含むデジタル信号を生成し、生成したデジタル信号を1つの伝送路3へ送信する。ルーフ側通信部103は、伝送路3から受信したデジタル信号または伝送路3から受信したデジタル信号に基づく信号を、複数の周波数帯域にそれぞれ対応する複数の無線機に分配する。
<車室側通信部>
図7は、本開示の第2の実施の形態に係る車載伝送システムの構成を示す図である。図7は、車室側通信部203の詳細な構成を示している。図7を参照して、車室側通信部203は、ポート211と、車室側送信部223と、通信部242とを備える。車室側送信部223は、変調部251A,251B,251C,251Dと、合成部252と、符号化部253とを含む。以下、変調部251A,251B,251C,251Dの各々を変調部251とも称する。変調部251、合成部252および符号化部253は、たとえば、CPUおよびDSP等のプロセッサにより実現される。通信部242は、たとえば通信用ICによって実現される。
車室側通信部203における通信部242は、経路部2に接続される。より詳細には、通信部242は、経路部2における伝送路3に接続される。
図7に示す例では、ポート211AにETC(Electronic Toll Collection System)車載機54が接続され、ポート211BにITS(Intelligent Transport Systems)車載機55が接続され、ポート211CにLTE車載機53が接続され、ポート211Dには車載機は接続されていない。
ETC車載機54、ITS車載機55およびLTE車載機53は、互いに異なる周波数帯域に対応するデータを生成して車室側通信部203へ送信する。より詳細には、ETC車載機54は、ETCに割り当てられた周波数帯域のRF信号に含めて無線送信すべきデータを生成し、生成したデータを車室側通信部203へ送信する。ITS車載機55は、ITSに割り当てられた周波数帯域のRF信号に含めて無線送信すべきデータを生成し、生成したデータを車室側通信部203へ送信する。LTE車載機53は、LTEに割り当てられた周波数帯域のRF信号に含めて無線送信すべきデータを生成し、生成したデータを車室側通信部203へ送信する。
車室側送信部223における変調部251は、対応のポート211を介して車載機から受信したデータに対して直交変調等の各種信号処理を行い、処理後のデータを含むデジタル信号を合成部252へ出力する。より詳細には、変調部251Aは、ポート211Aを介してETC車載機54から受信したデータに対して各種信号処理を行うことにより生成されるデジタル信号を合成部252へ出力する。変調部251Bは、ポート211Bを介してITS車載機55から受信したデータに対して各種信号処理を行うことにより生成されるデジタル信号を合成部252へ出力する。変調部251Cは、ポート211Cを介してLTE車載機53から受信したデータに対して各種信号処理を行うことにより生成されるデジタル信号を合成部252へ出力する。
合成部252は、各々が対応のポート211に接続された複数の車載機からのデータに基づくデジタル信号を合成する。より詳細には、合成部252は、変調部251A,251B,251Cから受けたデジタル信号を、たとえば時分割多重する。合成部252は、多重したデジタル信号を符号化部253へ出力する。
符号化部253は、合成部252から受けたデジタル信号の誤り訂正符号化処理を行う。符号化部253は、誤り訂正符号化処理を行ったデジタル信号を通信部242へ出力する。
通信部242は、符号化部253から受けたデジタル信号を伝送路3へ送信する。一例として、通信部242は、当該デジタル信号がペイロードに格納されたイーサネットフレームを生成し、生成したイーサネットフレームをイーサネットケーブルである伝送路3を介してルーフ側通信部103へ送信する。他の例として、通信部242は、当該デジタル信号をUSBケーブルである伝送路3を介してルーフ側通信部103へ送信する。
このように、車室側通信部203が誤り訂正符号化処理を行ったデジタル信号を伝送路3経由でルーフ側通信部103へ送信する構成により、車載伝送システム303における通信品質を向上することができる。また、このような構成により、伝送路3としてたとえばシールド機能を有しない簡素なケーブルを用いた場合においても、要求される通信品質を実現することができるので、車載伝送システム303の低コスト化を実現することができる。
たとえば、符号化部253における誤り訂正符号化処理の符号化率は設定変更可能である。車載伝送システム303の通信品質は、伝送路3の経年劣化により低下する場合がある。車載伝送システム303の管理者は、定期的または不定期に、伝送路3の使用年数に応じて、符号化部253における誤り訂正符号化処理の符号化率の設定を変更する。これにより、車載伝送システム303において要求される通信品質を安定して実現することができる。
<ルーフ側通信部>
図8は、本開示の第2の実施の形態に係る車載伝送システムの構成を示す図である。図8は、ルーフ側通信部103の詳細な構成を示している。図8を参照して、ルーフ側通信部103は、ポート111と、ルーフ側送信部123と、通信部142とを備える。ルーフ側送信部123は、DA(Digital to Analog)変換部161A,161B,161C,161Dと、分配部162と、復号部163とを含む。以下、DA変換部161A,161B,161C,161Dの各々をDA変換部161とも称する。DA変換部161は、たとえばICによって実現される。分配部162および復号部163は、たとえば、CPUおよびDSP等のプロセッサにより実現される。通信部142は、たとえば通信用ICによって実現される。
図8に示す例では、ポート111AにETC無線機14が接続され、ポート111BにITS無線機15が接続され、ポート111CにLTE無線機13が接続され、ポート111Dには無線機は接続されていない。ETC無線機14、ITS無線機15およびLTE無線機13は、アンテナおよび図示しない無線送信回路を備える。当該無線送信回路は、ノーノイズアンプ、ミキサ、ローパスフィルタを含む。
ルーフ側通信部103における通信部142は、経路部2に接続される。より詳細には、通信部142は、伝送路3に接続される。通信部142は、車室側通信部203により送信されたデジタル信号を伝送路3から受信し、受信したデジタル信号を復号部163へ出力する。一例として、通信部142は、デジタル信号が格納されたイーサネットフレームをイーサネットケーブルである伝送路3経由で車室側通信部203から受信し、受信したイーサネットフレームのペイロードから上記デジタル信号を取得する。他の例として、通信部142は、上記デジタル信号をUSBケーブルである伝送路3経由で車室側通信部203から受信する。
復号部163は、通信部142から受けたデジタル信号の誤り訂正処理を行う。復号部163は、誤り訂正処理を行ったデジタル信号を分配部162へ出力する。
分配部162は、経路部2における伝送路3と、ポート111に接続された無線機との間に設けられる。分配部162は、伝送路3からのデジタル信号を複数のポート111に分配する。より詳細には、分配部162は、復号部163から受けた時分割多重されたデジタル信号を無線機ごとに分離し、分離したデジタル信号を対応のDA変換部161へ出力する。なお、分配部162は、イーサネットスイッチまたはUSBハブにより構成されてもよい。
DA変換部161は、分配部162から受けたデジタル信号をアナログ信号に変換し、当該アナログ信号を対応のポート111経由で無線機へ送信する。より詳細には、DA変換部161Aは、分配部162から受けたデジタル信号をアナログ信号に変換し、当該アナログ信号をポート111A経由でETC無線機14へ送信する。DA変換部161Bは、分配部162から受けたデジタル信号をアナログ信号に変換し、当該アナログ信号をポート111B経由でITS無線機15へ送信する。DA変換部161Cは、分配部162から受けたデジタル信号をアナログ信号に変換し、当該アナログ信号をポート111C経由でLTE無線機13へ送信する。
ETC無線機14は、ルーフ側通信部103から受信したアナログ信号から、ETCに割り当てられた周波数帯域のRF信号をフィルタおよびアンプ等を用いて生成し、生成したRF信号をアンテナ経由で送信する。ITS無線機15は、ルーフ側通信部103から受信したアナログ信号から、ITSに割り当てられた周波数帯域のRF信号をフィルタおよびアンプ等を用いて生成し、生成したRF信号をアンテナ経由で送信する。LTE無線機13は、ルーフ側通信部103から受信したアナログ信号から、LTEに割り当てられた周波数帯域のRF信号をフィルタおよびアンプ等を用いて生成し、生成したRF信号をアンテナ経由で送信する。
図9は、本開示の実施の形態に係る車載伝送システムにおける伝送処理のシーケンスの一例を示す図である。
図9を参照して、まず、車室側通信部103は、複数の車載機からデータを受信する(ステップS202)。
次に、車室側通信部103は、受信した各データに基づくデジタル信号を生成する(ステップS204)。
次に、車室側通信部103は、生成したデジタル信号の誤り訂正符号化処理を行う(ステップS206)。
次に、車室側通信部103は、誤り訂正符号化処理を行ったデジタル信号を伝送路3経由でルーフ側通信部103へ送信する(ステップS208)。
次に、ルーフ側通信部103は、デジタル信号を伝送路3経由で車室側通信部103から受信し、受信したデジタル信号の誤り訂正処理を行う(ステップS210)。
次に、ルーフ側通信部103は、誤り訂正処理を行ったデジタル信号を分配し、分配したデジタル信号をアナログ信号にそれぞれ変換し、アナログ信号を複数の無線機へそれぞれ送信する(ステップS212)。
[変形例]
<車室側通信部>
図10は、本開示の第2の実施の形態の変形例に係る車載伝送システムの構成を示す図である。図10は、車室側通信部204の詳細な構成を示している。図10を参照して、車載伝送システム304は、車載伝送システム303と比べて、車室側通信部203の代わりに車室側通信部204を備え、ルーフ側通信部103の代わりにルーフ側通信部104を備える。
車室側通信部204は、車室側通信部203と比べて、車室側送信部223の代わりに車室側送信部224を備える。車室側送信部224は、車室側送信部223と比べて、符号化部253の代わりにデルタシグマ変調部261A,261B,261C,261Dを含む。以下、デルタシグマ変調部261A,261B,261C,261Dの各々をデルタシグマ変調部261とも称する。変調部251、合成部252およびデルタシグマ変調部261は、たとえば、CPUおよびDSP等のプロセッサにより実現される。
車室側送信部224は、いわゆるソフトウェア無線の通信機の一例である。具体的には、無線通信部2は、たとえば、非特許文献1(前畠 貴、外3名、”SEIテクニカルレビュー 2013年1月号 No.182 1ビットデジタルRF無線装置の開発”、住友電気工業株式会社、2013年1月、P.90-94)に記載された1ビットデジタル無線装置と同様の機能を有する。
より詳細には、車室側送信部224における変調部251は、対応のポート211を介して車載機から受信したデータに対して直交変調等の各種信号処理を行い、処理後のデータを含むデジタル信号を対応のデルタシグマ変調部261へ出力する。より詳細には、変調部251Aは、ポート211Aを介してETC車載機54から受信したデータに対して各種信号処理を行うことにより生成されるデジタル信号をデルタシグマ変調部261Aへ出力する。変調部251Bは、ポート211Bを介してITS車載機55から受信したデータに対して各種信号処理を行うことにより生成されるデジタル信号をデルタシグマ変調部261Bへ出力する。変調部251Cは、ポート211Cを介してLTE車載機53から受信したデータに対して各種信号処理を行うことにより生成されるデジタル信号をデルタシグマ変調部261Cへ出力する。
デルタシグマ変調部261は、対応の変調部251から受けたデジタル信号に対してデルタシグマ変調を行うことにより、1ビット幅のデジタル信号をRF信号として生成する。このRF信号は、車載機に対応する周波数帯域においてスペクトルを有し、かつ他の帯域におけるノイズレベルが当該スペクトルのレベルと同等の信号である。このRF信号では、振幅および位相の情報が時間軸上におけるビット列の疎密となって現れる。デルタシグマ変調部261は、生成したRF信号を合成部252へ出力する。
合成部252は、デルタシグマ変調部261A,261B,261Cから受けたRF信号を、たとえば時分割多重する。合成部252は、多重したRF信号を通信部242へ出力する。
通信部242は、デジタル信号として、合成部252から受けたRF信号を伝送路3へ送信する。
<ルーフ側通信部>
図11は、本開示の第2の実施の形態の変形例に係る車載伝送システムの構成を示す図である。図11は、ルーフ側通信部104の詳細な構成を示している。図11を参照して、ルーフ側通信部104は、ルーフ側通信部103と比べて、ルーフ側送信部123の代わりにルーフ側送信部124を備える。ルーフ側送信部124は、ルーフ側送信部123と比べて、復号部163およびDA変換部161を含まない。
通信部142は、車室側通信部204により送信されたRF信号を伝送路3から受信し、受信したRF信号を分配部162へ出力する。
分配部162は、伝送路3からのデジタル信号を複数のポート111に分配する。一例として、分配部162は、通信部142から受けた時分割多重されたRF信号を無線機ごとに分離し、分離したRF信号を対応のポート111経由で無線機へ出力する。
ETC無線機34は、ルーフ側通信部104から受信したRF信号を、たとえばアンプを用いて増幅してアンテナ経由で送信する。ITS無線機15は、ルーフ側通信部104から受信したRF信号を、たとえばアンプを用いて増幅してアンテナ経由で送信する。LTE無線機13は、ルーフ側通信部104から受信したRF信を、たとえばアンプを用いて増幅してアンテナ経由で送信する。
なお、分配部162は、通信部142から受けた時分割多重されたRF信号を分岐して各ポート111へ出力する構成であってもよい。この場合、各無線機は、ルーフ側通信部104から受信したRF信号から、自己に割り当てられた周波数帯域のRF信号を抽出し、抽出したRF信号を増幅してアンテナ経由で送信する。具体的には、ETC無線機34は、ルーフ側通信部104から受信したRF信号から、ETCに割り当てられた周波数帯域のRF信号を抽出し、抽出したRF信号を増幅してアンテナ経由で送信する。ITS無線機15は、ルーフ側通信部104から受信したRF信号から、ITSに割り当てられた周波数帯域のRF信号を抽出し、抽出したRF信号を増幅してアンテナ経由で送信する。LTE無線機13は、ルーフ側通信部104から受信したRF信号から、LTEに割り当てられた周波数帯域のRF信号を抽出し、抽出したRF信号を増幅してアンテナ経由で送信する。
なお、本開示の第2の実施の形態に係る車載伝送システム303では、車室側通信部203における車室側送信部223は、符号化部253を含む構成であるとしたが、これに限定するものではない。車室側送信部223は、符号化部253を含まない構成であってもよい。この場合、車室側通信部203における通信部242は、誤り訂正符号化処理が行われていないデジタル信号を伝送路3経由でルーフ側通信部103へ送信する。
また、本開示の第2の実施の形態に係る車載伝送システム304では、デルタシグマ変調部261は、車室側通信部204における車室側送信部224に設けられる構成であるとしたが、これに限定するものではない。デルタシグマ変調部261は、車室側送信部224に設けられる代わりに、ルーフ側通信部104におけるルーフ側送信部124に設けられてもよい。より詳細には、車室側通信部204における通信部242は、合成部252からデジタル信号を受けて、受けたデジタル信号を伝送路3経由でルーフ側通信部104へ送信する。ルーフ側通信部104における通信部142は、伝送路3経由で受信したデジタル信号をデルタシグマ変調部261へ出力する。デルタシグマ変調部261は、通信部142から受けたデジタル信号に対してデルタシグマ変調を行うことにより、1ビット幅のデジタル信号をRF信号として生成し、生成したRF信号を対応のポート111経由で無線機へ送信する。
ところで、ルーフ側の通信部と車室側の通信部との間における信号の伝送に関する優れた機能を実現することが可能な技術が望まれる。より詳細には、ルーフ側の通信部と車室側の通信部とを接続する伝送路は、たとえば車両1のピラーを通して配索される。提供すべき通信サービスが増加する傾向にある車載環境において、ピラー内における伝送路の省線化、およびルーフ側の通信部と車室側の通信部との間の伝送品質の向上が望まれる。
これに対して、本開示の実施の形態に係る車載伝送システム303,304では、車室側通信部202,203は、互いに異なる複数の周波数帯域にそれぞれ対応する複数のデータを含むデジタル信号を生成し、生成したデジタル信号を1つの伝送路3へ送信する。ルーフ側通信部103,104は、伝送路3から受信したデジタル信号を分配し、分配したデジタル信号または分配したデジタル信号に基づく信号を、複数の周波数帯域にそれぞれ対応する複数の無線機へ送信する。
このように、車室側通信部203,204において互いに異なる複数の周波数帯域にそれぞれ対応する複数のデータを含むデジタル信号を生成して1つの伝送路3へ送信し、ルーフ側通信部103,104において、伝送路3から受信したデジタル信号を分配し、分配したデジタル信号または分配したデジタル信号に基づく信号を複数の周波数帯域にそれぞれ対応する複数の無線機へ送信する構成により、ルーフ側通信部103,104と車室側通信部203,204との間における伝送路を省線化することができる。また、車室側通信部203,204からルーフ側通信部103,104へアナログ信号を伝送する構成と比べて、ルーフ側通信部103,104においてデジタル信号をデジタル信号処理により周波数帯域ごとに分配して無線機へ送信することができるので、複数の車載機から受信したデータに基づくデジタル信号を、簡易かつ安価な構成で周波数帯域ごとに分配して無線機へ送信することができる。また、車室側通信部202,203からルーフ側通信部103,104へアナログ信号を伝送する構成と比べて、伝送路3における信号の損失を抑制することができるので、伝送品質を向上することができる。
したがって、本開示の実施の形態に係る車載伝送システム303,304では、ルーフ側の通信部と車室側の通信部との間における信号の伝送に関する優れた機能を実現することができる。
次に、本開示の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第3の実施の形態>
本実施の形態は、第1の実施の形態に係る車載伝送システム301と比べて、ルーフ側通信部から車室側通信部へデジタル信号を伝送することに加えて、車室側通信部からルーフ側通信部へデジタル信号を伝送する車載伝送システム305に関する。以下で説明する内容以外は第1の実施の形態に係る車載伝送システム301と同様である。
図12は、本開示の第3の実施の形態に係る車載伝送システムの構成を示す図である。図12を参照して、車載伝送システム305は、車室側通信部205およびルーフ側通信部105を備える。
ルーフ側通信部105は、互いに異なる複数の周波数帯域にそれぞれ対応する複数の無線機からRF信号を受信し、受信した各RF信号に基づくデジタル信号を経路部2における1つの伝送路へ送信する。車室側通信部205は、経路部2における伝送路から受信したデジタル信号を周波数帯域ごとに処理する。
また、車室側通信部205は、互いに異なる複数の周波数帯域にそれぞれ対応する複数のデータを含むデジタル信号を生成し、生成したデジタル信号を1つの伝送路3へ送信する。ルーフ側通信部105は、伝送路3から受信したデジタル信号を分配し、分配したデジタル信号または分配したデジタル信号に基づく信号を、複数の周波数帯域にそれぞれ対応する複数の無線機へ送信する。
より詳細には、ルーフ側通信部105は、ポート111と、ルーフ側受信部121と、ルーフ側送信部123と、通信部143とを備える。車室側通信部205は、ポート211と、車室側受信部221と、車室側送信部223と、通信部243とを備える。
ルーフ側通信部105における通信部143は、複数の無線機からのRF信号に基づくデジタル信号をルーフ側受信部121から受けて、受けたデジタル信号を伝送路3へ送信する。
車室側通信部205における通信部243は、ルーフ側通信部105により送信されたデジタル信号を伝送路3から受信し、受信したデジタル信号を車室側受信部221へ出力する。
車室側通信部205における通信部243は、複数の車載機からのデータに基づくデジタル信号を車室側送信部223から受けて、受けたデジタル信号を伝送路3へ送信する。
ルーフ側通信部105における通信部143は、車室側通信部205により送信されたデジタル信号を伝送路3から受信し、受信したデジタル信号をルーフ側送信部123へ出力する。
以下、車室側通信部205からルーフ側通信部105へ伝送されるデジタル信号を上りデジタル信号とも称し、ルーフ側通信部105から車室側通信部205へ伝送されるデジタル信号を下りデジタル信号とも称する。
たとえば、通信部143および通信部243は、伝送路3を介して、時分割複信等を行うことで全二重通信によりデジタル信号の送受信を行う。なお、通信部143および通信部243は、伝送路3を介して半二重通信によりデジタル信号の送受信を行う構成であってもよい。また、通信部143および通信部243は、経路部2が2本の伝送路3を含む場合、一方の伝送路3を用いて上りデジタル信号を伝送し、他方の伝送路3を用いて下りデジタル信号を伝送することにより、全二重通信によりデジタル信号の送受信を行う構成であってもよい。
なお、本開示の第3の実施の形態に係る車載伝送システム305では、ルーフ側通信部105は、ルーフ側受信部121の代わりにルーフ側受信部122を備える構成であってもよいし、ルーフ側送信部123の代わりにルーフ側受信部124を備える構成であってもよい。
また、本開示の第3の実施の形態に係る車載伝送システム305では、車室側通信部205は、車室側送信部221の代わりに車室側送信部222を備える構成であってもよいし、室側送信部223の代わりに車室側送信部224を備える構成であってもよい。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
以上の説明は、以下に付記する特徴を含む。
[付記1]
互いに異なる複数の周波数帯域にそれぞれ対応する複数の無線機からRF信号を受信し、受信した前記各RF信号に基づくデジタル信号を1つの伝送路へ送信するルーフ側通信部と、
前記伝送路から受信した前記デジタル信号を前記周波数帯域ごとに処理する車室側通信部とを備え、
前記車室側通信部は、互いに異なる複数の周波数帯域にそれぞれ対応する複数のデータを含むデジタル信号を生成し、生成した前記デジタル信号を1つの伝送路へ送信し、
前記ルーフ側通信部は、前記伝送路から受信した前記デジタル信号または前記伝送路から受信した前記デジタル信号に基づく信号を、前記複数の周波数帯域にそれぞれ対応する複数の無線機に分配する、車載伝送システム。
1 車両
2 経路部
3 伝送路
11,21 ラジオ無線機
12,22 GPS無線機
13,23,33 LTE無線機
14,34 ETC無線機
15,35 ITS無線機
51 ラジオ車載機
52 GPS車載機
53 LTE車載機
54 ETC車載機
55 ITS車載機
101,102,103,104,105 ルーフ側通信部
111A,111B,111C,111D,111 ポート
121,122,123,124,125 ルーフ側受信部
131A,131B,131C,131D,131,153 AD変換部
132A,132B,132C,132D,132 復調部
133,151,252 合成部
134,253 符号化部
141,142,143,241,242,243 通信部
152 サンプルホールド回路
154 復調部
161A,161B,161C,161D,161 DA変換部
162,231,231A 分配部
163,232 復号部
201,202,203,204,205 車室側通信部
211A,211B,211C,211D,211 ポート
221,222,223,224,225 車室側受信部
251A,251B,251C,251D,251 変調部
261A,261B,261C,261D,261 デルタシグマ変調部
301,302,303,304,305 車載伝送システム

Claims (4)

  1. 互いに異なる複数の周波数帯域にそれぞれ対応する複数の無線機からRF(Radio Frequency)信号を受信し、受信した前記各RF信号に基づくデジタル信号を1つの伝送路へ送信するルーフ側通信部と、
    前記伝送路から受信した前記デジタル信号を前記周波数帯域ごとに処理する車室側通信部とを備える、車載伝送システム。
  2. 前記ルーフ側通信部は、
    前記伝送路と前記複数の無線機との間に設けられた合成部と、
    前記複数の無線機をそれぞれ接続可能な複数のポートとを含み、
    前記合成部は、各々が対応の前記ポートに接続された前記複数の無線機からの前記RF信号または前記RF信号に基づく信号を合成する、請求項1に記載の車載伝送システム。
  3. 前記ルーフ側通信部は、
    前記複数の無線機から受信した前記RF信号を合成して出力する合成部と、
    前記合成部により合成された前記RF信号を受けるスイッチと、
    前記スイッチを通過したアナログ信号をAD(Analog to Digital)変換することにより前記デジタル信号を生成するAD変換部とを含み、
    前記スイッチおよび前記AD変換部は、共通のクロックを用いて動作する、請求項1または請求項2に記載の車載伝送システム。
  4. 前記ルーフ側通信部は、誤り訂正符号化処理を行った前記デジタル信号を前記伝送路へ送信し、
    前記車室側通信部は、前記伝送路から受信した前記デジタル信号の誤り訂正処理を行う、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車載伝送システム。
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