JP2022138632A - 棚 - Google Patents

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Abstract

【課題】容易に解体可能な棚の提供を目的とする。【解決手段】本開示の棚10は、上下に間隔を開けて並ぶ3枚以上の棚板11の間に複数本ずつの支柱30が配置されて、それら支柱30の両端の嵌合軸部31が、各棚板11の上下両面に開口する複数の嵌合孔部21に嵌合されて組み立てられる。各棚板11には、上下の両嵌合孔部21に跨がって係止孔22が形成され、その係止孔22は、上下の両嵌合孔部21に対して側方から内外に連通している。また、各嵌合軸部31には、上下方向と交差する方向に弾性変形する弾性変形部40が設けられ、その弾性変形部40から係止突起41が側方に突出している。そして、係止突起41が係止孔22の上部又は下部に受容されて係止孔22の開口縁の上端又は下端に係止する。【選択図】図5

Description

本開示は、上下に間隔を開けて並ぶ棚板同士の間に複数の支柱を備える棚に関する。
従来、この種の棚として、各支柱の両端の嵌合軸部が、棚板の上下両面に開口する複数の嵌合孔部に嵌合され、各嵌合軸部の外側面の突起と、嵌合孔部の内側面の突起との係合によって嵌合軸部が嵌合孔部に抜け止めされるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平09-359号(図4,7)
しかしながら、上述した従来の棚は、解体作業に手間がかかるという問題があり、その対策が求められている。
上記課題を解決するためになされた請求項1の発明は、上下に間隔を開けて並ぶ3枚以上の棚板の間に複数本ずつの支柱が配置され、それら支柱の両端の嵌合軸部が、前記棚板の上面又は下面に開口する複数の嵌合孔部に嵌合されて組み立てられる棚において、側方から前記嵌合孔部の内外に連通する係止孔と、前記嵌合軸部に設けられて上下方向と交差する方向に弾性変形する弾性変形部と、前記弾性変形部に形成されて側方に突出し、前記係止孔に受容されて前記係止孔の開口縁に係止する係止突起と、を備え、前記嵌合孔部が上下の両面に開口している前記棚板では、上下の両前記嵌合孔部の前記係止孔が連続している棚である。
請求項2の発明は、前記上下の両前記嵌合孔部の間を仕切る仕切壁と、前記仕切壁のうち前記係止孔との対向部分を切り欠いてなる切欠部と、を備える請求項1に記載の棚である。
請求項3の発明は、前記弾性変形部は、上下方向に延びる片持ち梁状をなし、前記係止突起は、前記弾性変形部の先端部から側方に突出し、前記弾性変形部のうち前記係止突起の裏側に凹部が形成されている請求項1又は2に記載の棚である。
請求項4の発明は、前記係止突起の外面には、前記係止突起の上下方向の途中位置から前記弾性変形部の先端に向かうに従って前記弾性変形部の内面に接近するように傾斜する挿入用傾斜部と、前記係止突起の上下方向の途中位置から前記弾性変形部の基端側に向かうに従って前記弾性変形部の内面に接近するように傾斜する離脱用傾斜部と、が備えられ、前記弾性変形部は、前記嵌合孔部の開口縁が、前記棚板の自重だけで前記挿入用傾斜部に当接しても前記係止突起の全体が前記嵌合孔部に進入可能となる位置まで撓まない曲げ強度を有する請求項1から3の何れか1の請求項に記載の棚である。
請求項5の発明は、前記嵌合孔部は、全ての前記棚板の上下の両面に開口し、前記全ての棚板における全ての上下の両前記嵌合孔部の前記係止孔が連続している請求項1から4の何れか1の請求項に記載の棚である。
請求項1の棚では、支柱の弾性変形部を撓ませて嵌合軸部を棚板の嵌合孔部に押し込むと、弾性変形部の係止突起が嵌合孔部内から係止孔に対向したところで弾性変形部が弾性復帰して係止突起が係止孔の端部に係止し、嵌合軸部が嵌合孔部に抜け止めされる。ここで、係止突起は係止孔を通して外側に露出するので係止突起を外側から押圧すれば、係止孔に対する係止が容易に解除され、嵌合軸部を嵌合孔部から容易に抜くことができる。また、嵌合孔部が上下の両面に開口している棚板で、係止孔が上下の嵌合孔部毎に上下に分けて形成されていると、上下の係止孔の間の壁部と、係止突起を押圧操作する指又は工具との干渉を避けるために押圧操作が制約されるが、本開示の棚では、上下の両嵌合孔部の係止孔が連続しているので、上記制約がなく、係止突起の押圧操作が容易になる。そして、上下の両嵌合孔部の一方から嵌合軸部を抜いた後は、残りの他方の嵌合軸部における係止突起の押圧操作はさらに容易になる。このように、本開示の棚では、各嵌合孔部から各嵌合軸部を容易に抜くことができ、棚の解体作業を容易に行うことができる。
請求項2の棚では、上下に並ぶ各対の両嵌合孔部の間を仕切る仕切壁によって強度アップが図られる。また、仕切壁のうち係止孔の対向する部分に切欠部を備えたことで弾性変形部の可動範囲を広くすることができ、係止突起の係止の解除操作が容易になる。
請求項3の棚では、係止突起の裏側に凹部を備えたので、支柱を樹脂の射出成形品とした場合に樹脂のひけが抑えられる。これにより、係止突起を大きくして、係止突起を押圧する際の指先に対する応力集中を緩和することができる。
請求項4の棚では、係止突起の挿入用傾斜部又は離脱用傾斜部と、係止孔の開口縁又は嵌合孔部の開口縁との摺接により弾性変形部を撓ませることで、嵌合孔部への嵌合軸部の嵌合操作及び離脱操作を容易に行うことができる。また、弾性変形部は、嵌合孔部の開口縁が、棚板の自重だけで挿入用傾斜部に当接しても係止突起の全体が嵌合孔部に進入可能となる位置まで撓まない曲げ強度を有するので、一人で棚を組み立てるときに、意図せずに嵌合軸部が嵌合孔部に嵌合されることがなくなり、組み立て作業を容易に行うことができるようになる。
請求項5の棚では、最上段と最下段の棚板を含めて,全ての棚板の上下の両面に嵌合孔部が開口し、上下の両嵌合孔部の係止孔が連続しているので、全ての棚板と支柱との分解作業において係止突起の押圧操作が容易になり、解体作業が容易になる。
本開示の第1実施形態に係る棚の斜視図 支柱を前側から見た斜視図 支柱を後側から見た斜視図 嵌合軸部の斜視図 棚板と支柱の連結部分の断面図 棚板を下方から見た斜視図 嵌合孔部の斜視図 桁部の断面図 図5のA-A切断面の平断面図 (A)係止突起が押圧されるときの桁部の側断面図、(B)比較例の桁部の側断面図 本開示の第2実施形態に係る棚の一部の斜視図
[第1実施形態]
以下、図1~図10を参照して本開示の第1実施形態の棚10について説明する。図1に示すように、本実施形態の棚10は、上下に間隔を開けて並ぶ複数の棚板11と、棚板11同士の間に配置される複数の支柱30とを備える。これら棚板11及び支柱30は、合成樹脂の射出成形品であり、棚板11同士及び支柱30同士は同一形状をなしている。そして、支柱30の上下両端の嵌合軸部31が、棚板11の上下両面の四隅に開口する嵌合孔部21に嵌合されて棚10が組み立てられる。なお、棚板11の枚数は任意に選択することができ、その一例として図1には4枚の棚板11を有する棚10が示されている。
先ずは、支柱30の構造について説明する。図2及び図3には、支柱30が単体状態で示されている。同図に示すように、支柱30は、上下方向の中間位置より上側と下側とが対称形状をなしている。具体的には、支柱30のうち両端の1対の嵌合軸部31を除く支柱本体32は、断面U字形をなして上下方向に延びる溝壁33の両端を水平な1対の端部壁34で閉じかつ内部に補強リブ35(図3参照)を備えた構造をなしている。
以下、溝壁33が開口している側を「支柱30の後側」、その反対側を「支柱30の前側」というと共に、溝壁33の溝幅方向を「支柱30の横方向」、それと直交する水平方向を「支柱30の前後方向」ということとする。
溝壁33は、前後の厚さより横幅の方が大きくなっていて、図3に示すように、溝壁33の後面は、鉛直な平坦面になっている。また、1対の端部壁34は、横長の長方形の四隅をR面取りした形状をなし、後端部が溝壁33の後端面より後方に突出している。さらには、溝壁33は、長手方向の両端寄り位置で絞られ、両端部よりそれらの間の中間部の方が幅狭になっている。また、補強リブ35は、溝壁33の横方向の中央で1対の端部壁34の間を連絡する縦リブ35Aと、それらの長手方向の複数位置に直交する複数の横リブ35Bとからなる。なお、複数の横リブ35Bの後端面は、溝壁33の後端面と面一に配置され、縦リブ35Aの後端面は、溝壁33及び横リブ35Bの後端面より僅かに溝壁33の内側に位置している。
図4(A)及び図4(B)に示すように嵌合軸部31は、端部壁34の外面から突出する軸部本体36と弾性変形部40とを備えてなる。また、軸部本体36は、先端部と上下方向の中間部とに配置された水平な第1と第2の嵌合板部38A,38Bと、それらに直交する複数のリブ37A~37Dとを備えてなる。
第1と第2の嵌合板部38A,38Bは、端部壁34より小さい横長の四角形の四隅をR面取りしかつ、前側の一辺に開口する四角形の切欠部38Cを備えた形状をなしている。また、第1の嵌合板部38Aより第2の嵌合板部38Bの方が全体的に僅かに一回り大きくなっている。
第1の嵌合板部38Aの切欠部38Cの開口縁と端部壁34との間は溝壁37Eで連絡されている。そして、図9に示すように、軸部本体36には、溝壁37Eの底壁に相当するリブ37Dと、そのリブ37Dを両側方に延長してなる1対のリブ37Bと、リブ37Dの横方向の中央と、1対のリブ37Bの横方向の略中央とからそれぞれ後方に延びる3つのリブ37Aと、さらには、溝壁37Eの両側壁に相当する1対のリブ37Cと、それらと平行になって1対のリブ37Bから前方に延びる1対のリブ37Cとが備えられている。また、図4(A)及び図4(B)に示すように、リブ37A~37Dの先端面と第1及び第2の嵌合板部38A,38Bの側面とは、交差部分で面一の配置になっている。これにより、軸部本体36全体は、角柱体の前面に縦溝36Mを備えた構造をなしている。なお、リブ37A~37Dの先端面は、端部壁34に接近するに従って僅かに外側に迫り出すように傾斜していて、軸部本体36は基端部に向かうに従って僅かに太くなっている。
図4(B)に示すように、弾性変形部40は、端部壁34から起立する片持ち梁状をなし、弾性変形部40の基端部は縦溝36M内の前端部に位置し、軸部本体36の前面の傾斜により弾性変形部40の先端側は縦溝36Mの外側に位置している。そして、弾性変形部40の先端部の外面に係止突起41が形成されている。
詳細には、図5に示すように、係止突起41を含めた弾性変形部40全体は、軸部本体36の端面36Aより僅かに端部壁34から離れる側に突出している。そして、係止突起41は、弾性変形部40のうち軸部本体36の端面36Aより端部壁34側にずれた位置から弾性変形部40の先端に亘る範囲の全体を前方に突出させてなる。また、係止突起41の外面のうち弾性変形部40の外面40Fから前方に最も離れた突出端部41Bは、弾性変形部40の外面40Fと略平行になっている。そして、突出端部41Bより端部壁34から離れた側には、弾性変形部40の先端に向かうに従って弾性変形部40の内面40Rに接近するように傾斜した挿入用傾斜部41Aが備えられ、突出端部41Bより端部壁34側には、弾性変形部40の外面40Fから垂直に立ち上がる係止部41Dと、係止部41Dと突出端部41Bとの間を連絡し、上下方向に対して挿入用傾斜部41Aとは逆側に傾斜した離脱用傾斜部41Cとが備えられている。また、前後方向における離脱用傾斜部41Cの幅と係止部41Dの幅とは略同一になっている。
なお、離脱用傾斜部41Cは、R面取りされた円弧状であってもよい。また、離脱用傾斜部41Cを実質的に無くして(具体的には、極めて僅かな面取り形状にして)、係止突起41の側断面形状を台形状にして、係止突起41の後述する係止孔22の開口縁に対する係止を強化してもよい。
図4(A)に示すように、弾性変形部40のうち係止突起41の裏側には凹部42が形成されている。また、図5に示すように、凹部42は、係止突起41のうち突出端部41Bと離脱用傾斜部41Cとの交差部分と略同じ高さとなる位置から弾性変形部40の先端に亘る範囲を段付き状に陥没させてなり、係止突起41の内面40Rと先端面40Sとに開放している。また、図4に示すように凹部42の横幅は係止突起41の前端より僅かに小さくなっている。なお、図5に示すように、凹部42の深さは、弾性変形部40のうち係止突起41より基端側部分の厚さより僅かに小さくなっている。
支柱30の構造に関する説明は以上である。次に、棚板11の構造について説明する。図1に示すように、棚板11は、長方形の主板部12の下面四隅から平断面四角形の桁部14が垂下された構造をなしている。また、主板部12の下面外縁部からは外縁リブ13が下方に突出している。各外縁リブ13は、長手方向の両端寄り位置から両端部に向かうに従って下方への突出量が徐々に大きくなっている。そして、外縁リブ13の長手方向の両端部は桁部14の側壁の一部になっている。また、図6に示すように、主板部12の下面全体には、下面リブ15が格子状に張り巡らされている。
なお、主板部12の上面には、図1に示すように、縦横に延びる複数の滑り止め溝12Mが形成されている。
図6に示すように、桁部14の平断面は、棚板11の短手方向に長い長方形をなし、その長方形と、支柱30の端部壁34の平面形状である長方形は、同一になっている。また、図7(A)に示すように、棚板11の上面には、桁部14の下面の真上となる長方形の領域を、支柱30の端部壁34の厚さより深く段付き状に陥没させた上面凹部12Aが形成されている。
桁部14の内側には、平断面が棚板11の短手方向に長い長方形のメイン孔部18Aが形成されると共に、そのメイン孔部18Aを棚板11の短手方向で挟んだ両側には、複数ずつの肉抜き孔18Cが形成されている。また、上面凹部12Aの底面に相当する桁部14の上面と、桁部14の下面との間の丁度中央になる位置には仕切壁17が設けられ、その仕切壁17によってメイン孔部18Aと複数の肉抜き孔18Cとが上下に2分割されている。そして、2分割されたメイン孔部18Aの仕切壁17より上側部分と下側部分とが、1対の嵌合孔部21になっている。
図6に示すように、桁部14には、棚板11の短辺側の外側面に開口する係止孔22が設けられている。図7(A)に示すように、係止孔22は、仕切壁17より上側と下側とに跨がって上下方向に延びる長方形をなし、図8に示すように1対の嵌合孔部21の両方に連通している。また、図5に示すように、係止孔22の内側面のうち内外方向における外側の略半分は、桁部14の外側面との間の角部をC面取りした面取り面22Bになっている。そして、係止孔22の内側面のうち内側の略半分は、桁部14の外側面と略直交した平面をなし、その平面のうち係止孔22の上下方向の両端部が、後述するように係止突起41が係止する係止部22Aになっている。また、図8に示すように、仕切壁17には、係止孔22に対向する縁部を四角形に切り欠いて切欠部17Kが形成されている。
図7(A)及び図7(B)に示すように、仕切壁17の上下の両面には、補強リブ19が形成されている。補強リブ19は、嵌合孔部21の平断面の中央に位置する円形リブ19Bから複数の放射リブ19Aが放射状に延びた構造をなしている。また、複数の放射リブ19Aは切欠部17K側ではその切欠部17Kを避けるように開脚している。
また、嵌合孔部21の内側面には、開口端から開口端寄り位置に亘って徐々に窄んだ導入部21Gが備えられ、開口端寄り位置から仕切壁17迄は導入部21Gより極めて小さい角度で窄んでいる。また、嵌合孔部21の内側面には、嵌合軸部31のリブ37A~37Cが突き合わされる位置に、上下方向に延びる複数の突条21Tが形成されている。
本実施形態の棚10の構成に関する説明は以上である。次に、この棚10を組立作業の一例と解体作業の一例について説明する。複数の棚板11と複数の支柱30とに分解された状態の棚10を組み立てるには、例えば最下段となる棚板11の上面四隅の嵌合孔部21に支柱30の下端の嵌合軸部31を嵌合する。
そのためには、支柱30の端部壁34の平面形状である長方形と、桁部14の平断面形状である長方形とを重ね、支柱30の弾性変形部40が嵌合孔部21内で係止孔22側を向くように配置して、嵌合軸部31を嵌合孔部21に押し込めばよい。すると、嵌合軸部31の係止突起41の挿入用傾斜部41Aと嵌合孔部21の開口縁との摺接によって弾性変形部40が撓み、係止突起41を含む弾性変形部40の略全体が軸部本体36の縦溝36M内に受容されて嵌合軸部31が嵌合孔部21に嵌合されていく。そして、図5に示すように、端部壁34が桁部14の端面に当接したところで、係止突起41が係止孔22に対向して弾性変形部40が弾性復帰し、係止突起41が係止孔22に係合する。これにより、嵌合軸部31が嵌合孔部21に抜け止めされ(つまり、嵌合固定され)、支柱30全体が棚板11に固定される。
詳細には、係止突起41が係止孔22に係合すると、係止突起41の係止部41Dと係止孔22の係止部22Aとが略平行になって対向する。これにより、嵌合軸部31が嵌合孔部21から抜かれる方向に引っ張られても容易には抜けなくなる。また、係止突起41が係止孔22に係合すると、係止突起41の突出端部41Bは、桁部14の外側面より係止孔22の内側に位置する。これにより、異物が係止突起41に当接することが防がれる。
最下段の棚板11の上面四隅の全てに支柱30が固定されて起立状態になったら、それら支柱30の上に2段目の棚板11の下面四隅の嵌合孔部21を重ねて、2段目の棚板11の各コーナー部を1つずつ押し下げればよい。すると、支柱30の上端の嵌合軸部31が、下端の嵌合軸部31と同様に嵌合孔部21に嵌合固定される。そして、2段目の棚板11の下面四隅の全てに支柱30が固定されたら、2段目の棚板11の上面四隅にも支柱30を固定し、それら支柱30の上に3段目の棚板11を重ねて、その下面四隅にも支柱30を固定すれば、棚10の組み立て作業が完了する。
ここで、本実施形態の棚10では、嵌合軸部31を嵌合孔部21へと押圧する力が、棚板11の自重以下の大きさである場合には、弾性変形部40は、全体が軸部本体36の縦溝36Mに受容されるまでは撓まないようになっている。これにより、意図せずに嵌合軸部31が棚板11の自重によって嵌合孔部21に嵌合されることがなくなり、一人でも棚10の組立作業を容易に行うことができる。
棚10の解体作業は以下のようにして行うことができる。棚10を解体するには、例えば、上述した組立作業とは逆の順番で、各支柱30の嵌合軸部31を棚板11の嵌合孔部21から引き抜けばよい。具体的には、係止孔22の外側から係止突起41を押圧して、係止突起41の全体が係止孔22から嵌合孔部21内に外れる位置まで係止突起41を押し込めば、嵌合軸部31を嵌合孔部21から容易に抜くことができる。
ここで、図10(B)に示すように、仮に係止孔22が各桁部14の両嵌合孔部21毎に上下に分けて形成されていると、上下の係止孔22の間の壁部90と、係止突起41を押圧操作する指又は工具との干渉を避けるために押圧操作が制約されることになる。これに対し、本実施形態の棚10では、図10(A)に示すように係止孔22が上下の両嵌合孔部21に跨がって形成されているので上記制約がなく、係止突起41の押圧操作が容易になり嵌合軸部31を嵌合孔部21から容易に抜くことができる。また、上下の両嵌合孔部21の一方から嵌合軸部31を抜いた後は、残りの他方の嵌合軸部31における係止突起41の押圧操作はさらに容易になる。しかも、棚板11の上面か下面の一方からしか支柱30が組み付けられない最下段及び最上段の棚板11を含めて全ての棚板11の上下の両面に嵌合孔部21が開口し、それら全ての上下の両嵌合孔部21の係止孔22が連続しているので、全ての係止突起41の押圧操作が容易になる。これらにより、本実施形態の棚11では、各嵌合孔部21から各嵌合軸部31を容易に抜くことができ、棚11の解体作業を容易に行うことができる。また、各桁部14毎に2つの係止孔22が形成されているものに比べ、それら係止孔22が1つに合体しているので簡素化されて見た目に優れると共に、桁部14を樹脂で成形する際に使用する金型の構造も簡素化されて製造費が抑えられる。
また、図5に示すように、本実施形態の棚10では、嵌合軸部31が嵌合孔部21に嵌合固定された状態では、弾性変形部40の先端面40Sは、仕切壁17より僅かに嵌合孔部21の開口端側に離れた位置に配置されている。これにより、弾性変形部40の先端部の内側への移動空間が確保される。しかも、仕切壁17には係止孔22に対向する切欠部17Kが形成されているので、仮に製造上のばらつきにより弾性変形部40の先端が仕切壁17に係止孔22側から対向していても弾性変形部40の先端部の内側への移動空間は確保される。これらにより、弾性変形部40を内側に押し込むときに仕切壁17と弾性変形部40との干渉が確実に防がれ、係止突起41と係止孔22との係合解除のための係止突起41の押圧を安定して容易に行うことができる。また、本実施形態の棚10では、係止突起41の裏側に凹部42を備えたことで、係止突起41を大きくしても樹脂のひけが抑えられる。換言すれば、凹部42を備えたことで係止突起41を大きくすることができ、これにより押圧する指先への応力集中が防がれる。また、係止突起41の外面は丸みを帯びて外側に膨らんだ形状をなしているので、このことによっても指先への応力集中が防がれる。なお、係止突起41の押圧は、工具を用いて行ってもよい。
また、係止突起41全体が係止孔22から嵌合孔部21内に完全に外れる位置まで押し込まれなくても、係止孔22の内面と嵌合孔部21の内面とが交差する係止孔22の内側開口縁が、係止突起41の離脱用傾斜部41Cの一部に上下方向で対向する位置まで係止突起41が押し込まれれば、その状態で嵌合軸部31が引っ張られても、離脱用傾斜部41Cと係止孔22の内側開口縁との摺接によって弾性変形部40が撓んで嵌合軸部31が嵌合孔部21から抜ける。これらにより嵌合軸部31の嵌合孔部21からの引き抜き作業を容易に行うことができる。そして、このようにして全ての棚板11と全ての支柱30とが分離されて棚10の解体作業が完了する。
上述したように本実施形態の棚10では、係止突起41が係止孔22を通して外側に露出するので、係止突起41を外側から押圧して係止孔22の開口縁に対する係止を容易に解除することができ、嵌合軸部31を嵌合孔部21から容易に抜くことができる。これにより、棚10の解体作業を容易に行うことができる。しかも、係止孔22が上下の両嵌合孔部21に跨がって形成されているので、嵌合孔部21を押圧する指又は工具と棚板11の壁部との干渉による押圧操作の制約が抑えられ、このことによっても棚10の解体作業を容易に行うことができる。
[第2実施形態]
図11に示すように、本実施形態の棚10Vは、棚板11Vの各桁部14に備えた係止孔22が、前記第1実施形態の桁部14における係止孔22に対して対向する位置に配置されると共に、桁部14の内部が、前記第1実施形態の桁部14の内部を鉛直軸を中心に180度回転させた構造になっている。また、それに合わせて支柱30Vの両端の嵌合軸部31も、鉛直軸を中心に180度回転させた構造になっている。本実施形態の棚10Vによれば、前記第1実施形態と同様の作用効果に加え、係止孔22が棚板11Vの内側を向いているので見た目にも優れる。
[他の実施形態]
(1)前記第1及び第2の実施形態の弾性変形部40は、片持ち梁状であったが、軸部本体36の縦溝36Mの対向面間に差し渡された両持ち梁状になっていてもよい。また、弾性変形部40は、梁構造をなしていなくもてよく、例えば、嵌合軸部31の全体が嵌合孔部21に嵌合される筒体をなし、その筒体の一部が内外方向に弾性変形可能であれば、そこを弾性変形部としてそこに係止突起を形成してもよい。
(2)前記実施形態において棚板11の上下の嵌合孔部21は、仕切壁17によって区画されていたが、仕切壁17を有さず、上下の嵌合孔部21が連通していてもよい。
(3)前記実施形態の棚10では、嵌合孔部21が棚板11の四隅に配置されていたが、嵌合孔部21の配置は、棚板11の四隅に限定されるものではない。
(4)前記実施形態の棚10では、最下段及び最上段の棚板11を含めて全ての棚板11の上下の両面に嵌合孔部21が開口していたが、最下段の棚板11においては嵌合孔部21が上面のみに開口し、最上段の棚板11においては嵌合孔部21が下面のみに開口していてもよい。なお、上面又は下面の一方のみに嵌合孔部21が開口している棚板11においても、係止孔22を前記第1実施形態と同様に係止突起41が上下に2つ以上並べて受容される大きさにしてもよい。
なお、本明細書及び図面には、特許請求の範囲に含まれる技術の具体例が開示されているが、特許請求の範囲に記載の技術は、これら具体例に限定されるものではなく、具体例を様々に変形、変更したものも含み、また、具体例から一部を単独で取り出したものも含む。
10,10V 棚
11,11V 棚板
17 仕切壁
17K 切欠部
21 嵌合孔部
22 係止孔
30,30V 支柱
31 嵌合軸部
40 弾性変形部
41A 挿入用傾斜部
41C 離脱用傾斜部
42 凹部

Claims (5)

  1. 上下に間隔を開けて並ぶ3枚以上の棚板の間に複数本ずつの支柱が配置され、それら支柱の両端の嵌合軸部が、前記棚板の上面又は下面に開口する複数の嵌合孔部に嵌合されて組み立てられる棚において、
    側方から前記嵌合孔部の内外に連通する係止孔と、
    前記嵌合軸部に設けられて上下方向と交差する方向に弾性変形する弾性変形部と、
    前記弾性変形部に形成されて側方に突出し、前記係止孔に受容されて前記係止孔の開口縁に係止する係止突起と、を備え、
    前記嵌合孔部が上下の両面に開口している前記棚板では、上下の両前記嵌合孔部の前記係止孔が連続している棚。
  2. 前記上下の両前記嵌合孔部の間を仕切る仕切壁と、
    前記仕切壁のうち前記係止孔との対向部分を切り欠いてなる切欠部と、を備える請求項1に記載の棚。
  3. 前記弾性変形部は、上下方向に延びる片持ち梁状をなし、
    前記係止突起は、前記弾性変形部の先端部から側方に突出し、
    前記弾性変形部のうち前記係止突起の裏側に凹部が形成されている請求項1又は2に記載の棚。
  4. 前記係止突起の外面には、前記係止突起の上下方向の途中位置から前記弾性変形部の先端に向かうに従って前記弾性変形部の内面に接近するように傾斜する挿入用傾斜部と、
    前記係止突起の上下方向の途中位置から前記弾性変形部の基端側に向かうに従って前記弾性変形部の内面に接近するように傾斜する離脱用傾斜部と、が備えられ、
    前記弾性変形部は、前記嵌合孔部の開口縁が、前記棚板の自重だけで前記挿入用傾斜部に当接しても前記係止突起の全体が前記嵌合孔部に進入可能となる位置まで撓まない曲げ強度を有する請求項1から3の何れか1の請求項に記載の棚。
  5. 前記嵌合孔部は、全ての前記棚板の上下の両面に開口し、
    前記全ての棚板における全ての上下の両前記嵌合孔部の前記係止孔が連続している
    請求項1から4の何れか1の請求項に記載の棚。
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