JP2022137674A - 炭化珪素エピタキシャル基板 - Google Patents

炭化珪素エピタキシャル基板 Download PDF

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秀幸 久鍋
Hideyuki Hisanabe
洋典 伊東
Hironori Ito
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Abstract

Figure 2022137674000001
【課題】三角欠陥の面密度を低減可能な炭化珪素エピタキシャル基板を提供する。
【解決手段】炭化珪素エピタキシャル層は、炭化珪素基板上にある。炭化珪素エピタキシャル層は、炭化珪素基板に接するバッファ層と、バッファ層上にあるドリフト層とを含む。ドリフト層の厚みは、2μm以上である。ドリフト層は、バッファ層に接する第1主面と、第1主面の反対側にある第2主面とを有している。静電容量電圧法によってドリフト層のキャリア濃度を測定した場合、第2主面から第1主面に向かって0.7μm離れた位置におけるキャリア濃度を第1キャリア濃度とし、第2主面から第1主面に向かって1.2μm離れた位置におけるキャリア濃度を第2キャリア濃度とすると、第2キャリア濃度を第1キャリア濃度で除した値は、1.3以上である。
【選択図】図3

Description

本開示は、炭化珪素エピタキシャル基板に関する。
国際公開第2018/096684号(特許文献1)には、キャリア濃度遷移層を有する炭化珪素半導体ウエハが記載されている。キャリア濃度遷移層は、厚さ方向においてキャリア濃度勾配を有している。
国際公開第2018/096684号
本開示の目的は、三角欠陥の面密度を低減可能な炭化珪素エピタキシャル基板を提供することである。
本開示に係る炭化珪素エピタキシャル基板は、炭化珪素基板と、炭化珪素エピタキシャル層とを備えている。炭化珪素エピタキシャル層は、炭化珪素基板上にある。炭化珪素エピタキシャル層は、炭化珪素基板に接するバッファ層と、バッファ層上にあるドリフト層とを含む。ドリフト層の厚みは、2μm以上である。ドリフト層は、バッファ層に接する第1主面と、第1主面の反対側にある第2主面とを有している。静電容量電圧法によってドリフト層のキャリア濃度を測定した場合、第2主面から第1主面に向かって0.7μm離れた位置におけるキャリア濃度を第1キャリア濃度とし、第2主面から第1主面に向かって1.2μm離れた位置におけるキャリア濃度を第2キャリア濃度とすると、第2キャリア濃度を第1キャリア濃度で除した値は、1.3以上である。
本開示によれば、三角欠陥の面密度を低減可能な炭化珪素エピタキシャル基板を提供することができる。
図1は、炭化珪素エピタキシャル基板の構成を示す平面模式図である。 図2は、図1のII-II線に沿った断面模式図である。 図3は、ドリフト層におけるキャリア濃度と厚み方向の位置との関係を示す模式図である。 図4は、本実施形態に係る炭化珪素エピタキシャル基板のキャリア濃度の測定装置の構成を示す一部断面模式図である。 図5は、図1の領域Vの拡大模式図である。 図6は、図5のVI-VI線に沿った断面模式図である。 図7は、図1の領域VIIの拡大模式図である。 図8は、図7のVIII-VIII線に沿った断面模式図である。 図9は、本実施形態に係る炭化珪素エピタキシャル基板の製造装置の構成を示す断面模式図である。 図10は、アンモニアガスの流量と時間との関係を示す模式図である。
[本開示の実施形態の概要]
まず本開示の実施形態の概要について説明する。本明細書の結晶学的記載においては、個別方位を[]、集合方位を<>、個別面を()、集合面を{}でそれぞれ示す。結晶学上の指数が負であることは、通常、数字の上に”-”(バー)を付すことによって表現されるが、本明細書では数字の前に負の符号を付すことによって結晶学上の負の指数を表現する。
(1)本開示に係る炭化珪素エピタキシャル基板10は、炭化珪素基板11と、炭化珪素エピタキシャル層12とを備えている。炭化珪素エピタキシャル層12は、炭化珪素基板11上にある。炭化珪素エピタキシャル層12は、炭化珪素基板11に接するバッファ層21と、バッファ層21上にあるドリフト層22とを含む。ドリフト層22の厚みは、2μm以上である。ドリフト層22は、バッファ層21に接する第1主面1と、第1主面1の反対側にある第2主面2とを有している。静電容量電圧法によってドリフト層22のキャリア濃度を測定した場合、第2主面2から第1主面1に向かって0.7μm離れた位置におけるキャリア濃度を第1キャリア濃度N1とし、第2主面2から第1主面1に向かって1.2μm離れた位置におけるキャリア濃度を第2キャリア濃度N2とすると、第2キャリア濃度N2を第1キャリア濃度N1で除した値は、1.3以上である。
(2)上記(1)に係る炭化珪素エピタキシャル基板10において、第2キャリア濃度N2を第1キャリア濃度N1で除した値は、4.5以下であってもよい。
(3)上記(1)または(2)に係る炭化珪素エピタキシャル基板10において、第2主面2から第1主面1に向かって1.1μm離れた位置におけるキャリア濃度を第3キャリア濃度N3とすると、第3キャリア濃度N3を第1キャリア濃度N1で除した値は、1.1以上であってもよい。
(4)上記(3)に係る炭化珪素エピタキシャル基板10において、第3キャリア濃度N3を第1キャリア濃度N1で除した値は、2.5以下であってもよい。
[本開示の実施形態の詳細]
以下、本開示の実施形態の詳細について説明する。以下の説明では、同一または対応する要素には同一の符号を付し、それらについて同じ説明は繰り返さない。
まず、本実施形態に係る炭化珪素エピタキシャル基板10の構成について説明する。図1は、炭化珪素エピタキシャル基板10の構成を示す平面模式図である。図2は、図1のII-II線に沿った断面模式図である。
図1および図2に示されるように、本実施形態に係る炭化珪素エピタキシャル基板10は、炭化珪素基板11と、炭化珪素エピタキシャル層12とを有している。炭化珪素エピタキシャル層12は、炭化珪素基板11上にある。炭化珪素エピタキシャル層12は、バッファ層21と、ドリフト層22とを含んでいる。バッファ層21は、炭化珪素基板11に接している。ドリフト層22は、バッファ層21上にある。ドリフト層22は、第1主面1と、第2主面2とを有している。第1主面1は、バッファ層21に接する。第2主面2は、第1主面1の反対側にある。第2主面2は、炭化珪素エピタキシャル基板10の表面を構成する。
炭化珪素基板11は、第3主面3と、第4主面4とを有している。第4主面4は、第3主面3の反対側にある。第3主面3は、炭化珪素エピタキシャル層12に接している。第3主面3は、バッファ層21に接している。第3主面3は、ドリフト層22から離間している。第4主面4は、炭化珪素エピタキシャル基板10の裏面を構成する。第4主面4は、炭化珪素エピタキシャル層12から離間している。炭化珪素基板11を構成する炭化珪素のポリタイプは、たとえば4Hである。バッファ層21およびドリフト層22の各々を構成する炭化珪素のポリタイプは、たとえば4Hである。
図1に示されるように、炭化珪素エピタキシャル基板10の厚み方向に見て、炭化珪素エピタキシャル基板10は、外周縁15を有している。外周縁15は、たとえばオリエンテーションフラット13と、円弧状部14とを有している。オリエンテーションフラット13は、第1方向101に沿って延在している。図1に示されるように、炭化珪素エピタキシャル基板10の厚み方向に見て、オリエンテーションフラット13は直線状である。円弧状部14は、オリエンテーションフラット13に連なっている。炭化珪素エピタキシャル基板10の厚み方向に見て、円弧状部14は、円弧状である。
図1に示されるように、炭化珪素エピタキシャル基板10の厚み方向に見て、第2主面2は、第1方向101および第2方向102の各々に沿って延在している。炭化珪素エピタキシャル基板10の厚み方向に見て、第1方向101は、第2方向102に対して垂直な方向である。
第1方向101は、たとえば<11-20>方向である。第1方向101は、たとえば[11-20]方向であってもよい。第1方向101は、<11-20>方向を第1主面1に射影した方向であってもよい。別の観点から言えば、第1方向101は、たとえば<11-20>方向成分を含む方向であってもよい。
第2方向102は、たとえば<1-100>方向である。第2方向102は、たとえば[1-100]方向であってもよい。第2方向102は、たとえば<1-100>方向を第1主面1に射影した方向であってもよい。別の観点から言えば、第2方向102は、たとえば<1-100>方向成分を含む方向であってもよい。
図1に示されるように、炭化珪素エピタキシャル基板10の直径(第1幅W1)は、特に限定されないが、たとえば100mm(4インチ)以上である。第1幅W1は、125mm(5インチ)以上でもよいし、150mm(6インチ)以上でもよい。第1幅W1の上限は、特に限定されない。第1幅W1は、たとえば200(8インチ)mm以下であってもよい。
なお本明細書において、4インチは、100mm又は101.6mm(4インチ×25.4mm/インチ)のことである。5インチは、125mm又は127.0mm(5インチ×25.4mm/インチ)のことである。6インチは、150mm又は152.4mm(6インチ×25.4mm/インチ)のことである。8インチは、200mm又は203.2mm(8インチ×25.4mm/インチ)のことである。
炭化珪素エピタキシャル基板10の第2主面2は、たとえば{0001}面に対して8°以下のオフ角で傾斜していてもよい。具体的には、第2主面2は、(0001)面または(0001)面に対して8°以下のオフ角で傾斜していてもよい。第1主面1は、(000-1)面または(000-1)面に対して8°以下のオフ角で傾斜していてもよい。
オフ角の上限は、特に限定されないが、たとえば6°以下であってもよいし、4°以下であってもよい。オフ角の下限は、特に限定されないが、たとえば2°以上であってもよいし、1°以上であってもよい。オフ方向は、特に限定されないが、たとえば<11-20>方向であってもよいし、<0001>方向であってもよい。
炭化珪素基板11は、たとえば窒素(N)などのn型不純物を含んでいる。炭化珪素基板11の導電型は、たとえばn型(第1導電型)である。この場合、キャリアは電子である。炭化珪素基板11のキャリア濃度は、たとえば1×1019-3以上1×1020cm-3以下である。炭化珪素基板11の厚み(第4厚みT4)は、特に限定されないが、たとえば200μm以上500μm以下である。
バッファ層21は、たとえば窒素(N)などのn型不純物を含んでいる。バッファ層21の導電型は、たとえばn型(第1導電型)である。この場合、キャリアは電子である。バッファ層21のキャリア濃度は、たとえば1×1018cm-3以上1×1019cm-3以下である。バッファ層21の厚み(第1厚みT1)は、特に限定されないが、たとえば0.1μm以上10μm以下である。
ドリフト層22は、たとえば窒素(N)などのn型不純物を含んでいる。ドリフト層22の導電型は、たとえばn型(第1導電型)である。この場合、キャリアは電子である。ドリフト層22のキャリア濃度は、たとえば1×1014cm-3以上1×1017cm-3以下である。ドリフト層22の平均キャリア濃度は、バッファ層21の平均キャリア濃度よりも低くてもよい。なお、平均キャリア濃度とは、炭化珪素エピタキシャル層12の厚み方向におけるキャリア濃度の平均値である。炭化珪素エピタキシャル層12の厚み方向において、キャリア濃度の測定位置の間隔は、たとえば0.1μmである。
ドリフト層22の厚み(第2厚みT2)は、2μm以上である。第2厚みT2の下限は、特に限定されないが、たとえば4μm以上であってもよいし、6μm以上であってもよい。第2厚みT2の上限は、特に限定されないが、たとえば100μm以下であってもよいし、50μm以下であってもよい。
図3は、ドリフト層22におけるキャリア濃度と厚み方向の位置との関係を示す模式図である。図3において、縦軸はドリフト層22のキャリア濃度を示している。第3において、横軸はドリフト層22の厚み方向の位置を示している。炭化珪素エピタキシャル層12の厚み方向において、第5位置P5は、第2主面2に対応する。
第2主面2から第1主面1に向かって0.7μm離れた位置(第1位置P1)におけるキャリア濃度は、第1キャリア濃度N1である。第2主面2から第1主面1に向かって1.2μm離れた位置(第2位置P2)におけるキャリア濃度は、第2キャリア濃度N2である。第2主面2から第1主面1に向かって1.1μm離れた位置(第3位置P3)におけるキャリア濃度は、第3キャリア濃度N3である。ドリフト層22の厚み方向において、第1位置P1は、第5位置P5と第3位置P3との間にある。ドリフト層22の厚み方向において、第3位置P3は、第1位置P1と第2位置P2との間にある。
図3に示されるように、第1位置P1から第3位置P3に向かうにつれて、ドリフト層22のキャリア濃度は、たとえば単調に増加している。第3位置P3から第2位置P2に向かうにつれて、ドリフト層22のキャリア濃度は、たとえば単調に増加している。第3キャリア濃度N3は、第2キャリア濃度N2よりも低い。第1キャリア濃度N1は、第3キャリア濃度N3よりも低い。第3キャリア濃度N3は、第1キャリア濃度N1と第2キャリア濃度N2との間の濃度である。
第2キャリア濃度N2を第1キャリア濃度N1で除した値は、1.3以上である。第2キャリア濃度N2を第1キャリア濃度N1で除した値の下限は、特に限定されないが、たとえば1.5以上であってもよいし、1.7以上であってもよい。第2キャリア濃度N2を第1キャリア濃度N1で除した値は、たとえば4.5以下であってもよい。第2キャリア濃度N2を第1キャリア濃度N1で除した値の下限は、特に限定されないが、たとえば4.0以下であってもよいし、3.5以下であってもよい。
第3キャリア濃度N3を第1キャリア濃度N1で除した値は、たとえば1.1以上であってもよい。第3キャリア濃度N3を第1キャリア濃度N1で除した値の下限は、特に限定されないが、たとえば1.2以上であってもよいし、1.3以上であってもよい。第3キャリア濃度N3を第1キャリア濃度N1で除した値は、たとえば2.5以下であってもよい。第3キャリア濃度N3を第1キャリア濃度N1で除した値の上限は、特に限定されないが、たとえば2.4以下であってもよいし、2.3以下であってもよい。
第2主面2から第1主面1に向かって0.9μm離れた位置(第4位置P4)におけるキャリア濃度は、第4キャリア濃度N4である。ドリフト層22の厚み方向において、第4位置P4は、第1位置P1と第3位置P3との間にある。第1位置P1から第4位置P4の間においては、ドリフト層22のキャリア濃度は、ほとんど変化しない。第4キャリア濃度N4は、第1キャリア濃度N1とほぼ同じである。
具体的には、第4キャリア濃度N4を第1キャリア濃度N1で除した値は、たとえば0.95以上1.05以下である。第4キャリア濃度N4を第1キャリア濃度N1で除した値は、たとえば0.97以上1.03以下であってもよい。第4キャリア濃度N4は、第1キャリア濃度N1よりも高くてもよいし、第1キャリア濃度N1よりも低くてもよい。第1位置P1から第5位置P5の間においては、キャリア濃度はほぼ一定である。
次に、本実施形態に係る炭化珪素エピタキシャル基板10のキャリア濃度の測定方法について説明する。図4は、本実施形態に係る炭化珪素エピタキシャル基板10のキャリア濃度の測定方法を示す一部断面模式図である。
炭化珪素エピタキシャル基板10のキャリア濃度は、たとえばFour Dimesions社製のC-V(静電容量-電圧)測定装置(型番:CVmap92A)を用いて測定することができる。図4に示されるように、炭化珪素エピタキシャル基板10の第2主面2に対面するように、水銀プローブ110が配置される。水銀プローブ110の内部にある水銀を真空引きで吸い上げることにより、水銀が第2主面2に接触する。水銀プローブ110の測定径は、約1.2mmである。測定速度は、1点あたり約1分である。電極111は、たとえば炭化珪素エピタキシャル基板10の第4主面4に接続されている。水銀プローブ110と電極111とを用いて炭化珪素エピタキシャル基板10に電圧が印加される。これにより、ドリフト層22に空乏層が形成される。次に、水銀プローブ110と電極111との間の静電容量が測定される。
次に、静電容量(C)および電圧(V)に基づいて、ドリフト層22のキャリア濃度が計算により見積もられる。ドリフト層22のキャリア濃度は、以下の数式1を用いて求められる。
1/C2={2/(e×ε0×εS)}×(V-V)×Nd ・・・(数式1)
C:水銀プローブ110で測定された静電容量(F)
e:電荷素量=1.602×10-19(C)
εS:ドリフト層22の比誘電率
ε0:真空の誘電率=8.854×10-14(F/cm)
V:炭化珪素エピタキシャル基板10に印加した電圧(V)
d:基準電位(V)
d:ドリフト層22のキャリア濃度(cm-3
以上のように、ドリフト層22のキャリア濃度は、接触型静電容量電圧法(CV法)によって測定される。静電容量電圧法によってドリフト層22のキャリア濃度を測定した場合、第2主面2から第1主面1に向かって0.7μm離れた位置におけるキャリア濃度を第1キャリア濃度N1とし、第2主面2から第1主面1に向かって1.2μm離れた位置におけるキャリア濃度を第2キャリア濃度N2とすると、第2キャリア濃度N2を第1キャリア濃度N1で除した値は、1.3以上である。なお、ドリフト層22のキャリア濃度は、非接触型静電容量電圧法を用いて測定されてもよい。非接触型静電容量電圧装置は、たとえばSEMILAB社製のC-V(静電容量-電圧)測定装置(型番:FAaST210)である。
図5は、図1の領域Vの拡大模式図である。図5に示されるように、第2主面2には、第1三角欠陥30があってもよい。第2主面2に対して垂直な方向に見て、第1三角欠陥30の外形は、三角形である。第2主面2に対して垂直な方向に見て、第1方向101における第1三角欠陥30の長さは、第1長さL1である。第2主面2に対して垂直な方向に見て、第2方向102における第1三角欠陥30の長さは、第2長さL2である。第2長さL2は、特に限定されないが、たとえば第1長さL1の0.5倍以上2倍以下であってもよい。
図6は、図5のVI-VI線に沿った断面模式図である。図6に示されるように、第1三角欠陥30は、第1部分31と、第2部分32と、第1起点33とを有していてもよい。第1起点33は、炭化珪素基板11と炭化珪素エピタキシャル層12との境界である第3主面3に位置している。第1三角欠陥30は、たとえば積層欠陥を含んでいる。
第1部分31は、第1起点33から第2主面2まで連続的に延在している。第1部分31は、第1起点33および第2主面2の各々に連なっている。第1部分31は、基底面に沿って延在している。第1部分31は、たとえば基底面転位であってもよい。第2部分32は、第1起点33から第2主面2まで連続的に延在している。第2部分32は、第1起点33および第2主面2の各々に連なっている。第2部分32は、第2主面2に対して垂直な方向に沿って延在していてもよい。
第2主面2の中心における炭化珪素エピタキシャル層12の厚みを第3厚みT3とすると、第1方向101における第1三角欠陥30の長さ(第1長さL1)は、理想的には(T3/tanθ)となる。面内方向において炭化珪素エピタキシャル層12の厚みは、ばらついている。本実施形態の炭化珪素エピタキシャル基板10においては、第1長さL1が0.9×(T3/tanθ)以上1.1×(T3/tanθ)以下である三角欠陥を第1三角欠陥30とする。
第2主面2における第1三角欠陥30の面密度は、たとえば0.3個/cm2以下である。第2主面2における第1三角欠陥30の面密度の上限は、特に限定されないが、たとえば0.2個/cm2以下であってもよいし、0.1個/cm2以下であってもよい。第2主面2における第1三角欠陥30の面密度の下限は、特に限定されないが、たとえば0.005個/cm2以上であってもよいし、0.01個/cm2以上であってもよい。
図7は、図1の領域VIIの拡大模式図である。図7に示されるように、第2主面2には、第2三角欠陥40があってもよい。第2主面2に対して垂直な方向に見て、第2三角欠陥40の外形は、三角形である。第2主面2に対して垂直な方向に見て、第1方向101における第2三角欠陥40の長さは、第3長さL3である。第2主面2に対して垂直な方向に見て、第2方向102における第2三角欠陥40の長さは、第4長さL4である。第4長さL4は、特に限定されないが、たとえば第3長さL3の0.5倍以上2倍以下であってもよい。
炭化珪素エピタキシャル基板10の厚み方向に見て、第2三角欠陥40の面積は、第1三角欠陥30の面積よりも小さい。具体的には、第3長さL3は、第1長さL1よりも小さい。第4長さL4は、第2長さL2よりも小さい。
図8は、図7のVIII-VIII線に沿った断面模式図である。図8に示されるように、第2三角欠陥40は、第3部分41と、第4部分42と、第2起点43とを有していてもよい。第2起点43は、炭化珪素基板11と炭化珪素エピタキシャル層12との境界である第3主面3から離間している。第2起点43は、炭化珪素エピタキシャル層12に位置している。第2起点43は、ドリフト層22に位置していてもよいし、バッファ層21に位置していてもよい。
第3部分41は、第2起点43から第2主面2まで連続的に延在している。第3部分41は、第2起点43および第2主面2の各々に連なっている。第3部分41は、基底面に沿って延在している。第3部分41は、たとえば基底面転位であってもよい。第4部分42は、第2起点43から第2主面2まで連続的に延在している。第4部分42は、第2起点43および第2主面2の各々に連なっている。第4部分42は、第2主面2に対して垂直な方向に沿って延在していてもよい。
第2欠陥40の厚みを第5厚みT5とすると、第1方向101における第2三角欠陥40の長さ(第3長さL3)は、(T5/tanθ)となる。第2主面2の中心における炭化珪素エピタキシャル層12の厚みを第3厚みT3とすると、(T5/tanθ)は、(T3/tanθ)よりも小さくなる。本実施形態の炭化珪素エピタキシャル基板10においては、第3長さL3が0.9×(T3/tanθ)未満である三角欠陥を第2三角欠陥40とする。
第2主面2における第2三角欠陥40の面密度は、たとえば0.08個/cm2以下である。第2主面2における第2三角欠陥40の面密度の上限は、特に限定されないが、たとえば0.04個/cm2以下であってもよいし、0.02個/cm2以下であってもよい。第2主面2における第2三角欠陥40の面密度の下限は、特に限定されないが、たとえば0.001個/cm2以上であってもよいし、0.005個/cm2以上であってもよい。
図9は、本実施形態に係る炭化珪素エピタキシャル基板10の製造装置の構成を示す断面模式図である。図9に示されるように、炭化珪素エピタキシャル基板10の製造装置は、たとえばホットウォール方式の横型CVD(Chemical Vapor Deposition)装置である。炭化珪素エピタキシャル基板10の製造装置200は、チャンバ201と、ガス供給部235と、制御部245と、発熱体203、石英管204、断熱材(図示せず)、誘導加熱コイル(図示せず)とを主に有している。
発熱体203は、たとえば筒状の形状を有しており、内部にチャンバ201を形成している。発熱体203は、たとえば黒鉛製である。発熱体203は、石英管204の内部に設けられている。断熱材は、発熱体203の外周を取り囲んでいる。誘導加熱コイルは、たとえば石英管204の外周面に沿って巻回されている。誘導加熱コイルは、外部電源(図示せず)により、交流電流が供給可能に構成されている。これにより、発熱体203が誘導加熱される。結果として、チャンバ201が発熱体203により加熱される。
チャンバ201は、発熱体203の内壁面205に取り囲まれて形成されている。チャンバ201には、炭化珪素基板11を保持するサセプタ210が設けられる。サセプタ210は、たとえば炭化珪素により構成されている。炭化珪素基板11は、サセプタ210に載置される。サセプタ210は、ステージ206上に配置される。ステージ206は、回転軸209によって自転可能に支持されている。ステージ206が回転することで、サセプタ210が回転する。
炭化珪素エピタキシャル基板10の製造装置200は、ガス導入口207およびガス排気口208をさらに有している。ガス排気口208は、図示しない排気ポンプに接続されている。図9中の矢印は、ガスの流れを示している。ガスは、ガス導入口207からチャンバ201に導入され、ガス排気口208から排気される。チャンバ201内の圧力は、ガスの供給量と、ガスの排気量とのバランスによって調整される。
ガス供給部235は、チャンバ201に、原料ガスとドーパントガスとキャリアガスとを含む混合ガスを供給可能に構成されている。具体的には、ガス供給部235は、たとえば第1ガス供給部231と、第2ガス供給部232と、第3ガス供給部233と、第4ガス供給部234とを含んでいる。
第1ガス供給部231は、たとえば炭素原子を含む第1ガスを供給可能に構成されている。第1ガス供給部231は、たとえば第1ガスが充填されたガスボンベである。第1ガスは、たとえばプロパン(C38)ガスである。第1ガスは、たとえばメタン(CH4)ガス、エタン(C26)ガス、アセチレン(C22)ガス等であってもよい。
第2ガス供給部232は、たとえばシランガスを含む第2ガスを供給可能に構成されている。第2ガス供給部232は、たとえば第2ガスが充填されたガスボンベである。第2ガスは、たとえばシラン(SiH4)ガスである。第2ガスは、シランガスと、シラン以外の他のガスとの混合ガスでもよい。
第3ガス供給部233は、たとえばアンモニアガスを含む第3ガスを供給可能に構成されている。第3ガス供給部233は、たとえば第3ガスが充填されたガスボンベである。第3ガスは、N(窒素原子)を含むドーピングガスである。アンモニアガスは、三重結合を有する窒素ガスに比べて熱分解されやすい。なお、第3ガスは、窒素ガスでもよい。
第4ガス供給部234は、たとえば水素などの第4ガス(キャリアガス)を供給可能に構成されている。第4ガス供給部234は、たとえば水素が充填されたガスボンベである。
制御部245は、ガス供給部235からチャンバ201に供給される混合ガスの流量を制御可能に構成されている。具体的には、制御部245は、第1ガス流量制御部241と、第2ガス流量制御部242と、第3ガス流量制御部243と、第4ガス流量制御部244とを含んでいてもよい。各制御部は、たとえばMFC(Mass Flow Controller)であってもよい。制御部245は、ガス供給部235とガス導入口207との間に配置されている。言い換えれば、制御部245は、ガス供給部235とガス導入口207とを繋ぐ流路に配置されている。
(炭化珪素エピタキシャル基板の製造方法)
次に、本実施形態に係る炭化珪素エピタキシャル基板10の製造方法について説明する。
まず、炭化珪素基板11が準備される。炭化珪素基板11は、たとえば昇華法によって製造された炭化珪素インゴットをスライスすることにより得られる。炭化珪素基板11は、たとえばポリタイプ4Hの炭化珪素から構成されている。炭化珪素基板11は、たとえばn型不純物としての窒素(N)を含んでいる。炭化珪素基板11の導電型は、たとえばn型(第1導電型)である。
次に、炭化珪素基板11がチャンバ201に配置される。炭化珪素基板11は、チャンバ201内において、サセプタ210上に載置される。次に、チャンバ201が、たとえば1600℃以上1700℃以下の温度まで昇温される。次に、たとえばシランとプロパンとアンモニアと水素とを含む混合ガスがチャンバ201に導入される。これにより、炭化珪素基板11上に炭化珪素エピタキシャル層12が形成される。
図10は、アンモニアガスの流量と時間との関係を示す模式図である。図10に示されるように、第1時点C1から第2時点C2までの間において、炭化珪素基板11上にバッファ層21が形成される。具体的には、シランとプロパンとアンモニアと水素とを含む混合ガスがチャンバ201に導入されることにより、炭化珪素基板11上にバッファ層21が形成される。バッファ層21を形成する工程において、シランガスの流量は、たとえば46sccmとなるように調整される。プロパンガスの流量は、たとえば14sccmとなるように調整される。水素ガスの流量は、たとえば120slmとなるように調整される。第1時点C1から第2時点C2までの間、アンモニアガスの流量は、第1流量B1となるように調整される。第1流量B1は、たとえば0.7sccmである。
次に、バッファ層21上にドリフト層22が形成される。第2時点C2から第5時点C5までの間において、ドリフト層22が形成される。ドリフト層22を形成する工程において、シランガスの流量は、たとえば115sccmとなるように調整される。プロパンガスの流量は、たとえば37.5sccmとなるように調整される。水素ガスの流量は、たとえば120slmとなるように調整される。
第2時点C2において、チャンバに導入されるアンモニアガスの流量は、第1流量B1から第2流量B2に変化する。第2流量B2は、たとえば0.23sccmである。第2時点C2から第3時点C3までの間、チャンバに導入されるアンモニアガスの流量は、第2流量B2で維持される。次に、チャンバに導入されるアンモニアガスの流量は、徐々に減少する。具体的には、アンモニアガスの流量は、第3時点C3から第4時点C4にかけて、第2流量B2から第3流量B3に変化する。第3流量B3は、たとえば0.17sccmである。第3時点C3から第4時点C4までの時間は、たとえば7分である。第4時点C4から第5時点C5までの間、アンモニアガスの流量は、第3流量B3で維持される。以上のように、バッファ層21上にドリフト層22が形成される。
次に、本実施形態に係る炭化珪素エピタキシャル基板10の作用効果について説明する。
炭化珪素エピタキシャル基板10の表面に三角欠陥が発生する場合がある。三角欠陥は、炭化珪素基板11と炭化珪素エピタキシャル層12との境界または炭化珪素エピタキシャル層12の内部にある起点から成長し、炭化珪素エピタキシャル層12の表面に露出する。炭化珪素基板11と炭化珪素エピタキシャル層12との境界に起点がある三角欠陥(第1三角欠陥30)は、炭化珪素エピタキシャル層12の内部に起点がある三角欠陥(第2三角欠陥40)よりも大きく成長する。
発明者らは、三角欠陥の面密度を低減するための方策について鋭意検討を行った結果、以下の知見を得た。具体的には、発明者らは、ドリフト層22において特定のキャリア濃度勾配を設けることにより、三角欠陥(特に、第2三角欠陥40)の面密度を低減可能であることを見出した。
本開示に係る炭化珪素エピタキシャル基板10によれば、静電容量電圧法によってドリフト層22のキャリア濃度を測定した場合、第2主面2から第1主面1に向かって0.7μm離れた位置におけるキャリア濃度を第1キャリア濃度N1とし、第2主面2から第1主面1に向かって1.2μm離れた位置におけるキャリア濃度を第2キャリア濃度N2とすると、第2キャリア濃度N2を第1キャリア濃度N1で除した値は、1.3以上である。これにより、三角欠陥の面密度を低減することができる。
また本開示に係る炭化珪素エピタキシャル基板10によれば、第2キャリア濃度N2を第1キャリア濃度N1で除した値は、4.5以下であってもよい。第2キャリア濃度N2を第1キャリア濃度N1で除した値が過大であると、炭化珪素エピタキシャル基板10を用いて製造された炭化珪素半導体装置の耐圧が劣化する。第2キャリア濃度N2を第1キャリア濃度N1で除した値を4.5以下とすることにより、炭化珪素エピタキシャル基板10を用いて製造された炭化珪素半導体装置の耐圧が劣化することを抑制することができる。
さらに本開示に係る炭化珪素エピタキシャル基板10によれば、第2主面2から第1主面1に向かって1.1μm離れた位置におけるキャリア濃度を第3キャリア濃度N3とすると、第3キャリア濃度N3を第1キャリア濃度N1で除した値は、1.1以上であってもよい。これにより、三角欠陥の面密度をさらに低減することができる。
さらに本開示に係る炭化珪素エピタキシャル基板10によれば、第3キャリア濃度N3を第1キャリア濃度N1で除した値は、2.5以下であってもよい。第3キャリア濃度N3を第1キャリア濃度N1で除した値が過大であると、炭化珪素エピタキシャル基板10を用いて製造された炭化珪素半導体装置の耐圧が劣化する。第3キャリア濃度N3を第1キャリア濃度N1で除した値を2.5以下とすることにより、炭化珪素エピタキシャル基板10を用いて製造された炭化珪素半導体装置の耐圧が劣化することを抑制することができる。
(サンプル準備)
サンプル1~4に係る炭化珪素エピタキシャル基板10を準備した。サンプル1および2に係る炭化珪素エピタキシャル基板10は、実施例である。サンプル3および4に係る炭化珪素エピタキシャル基板10は、比較例である。炭化珪素エピタキシャル基板10のキャリア濃度は、上述の接触型CV法により測定された。
サンプル1に係る炭化珪素エピタキシャル基板10においては、第3キャリア濃度N3を第1キャリア濃度N1で除した値を1.1以上とし、かつ第2キャリア濃度N2を第1キャリア濃度N1で除した値を1.3以上とした。具体的には、第3キャリア濃度N3を第1キャリア濃度N1で除した値を1.17とし、かつ第2キャリア濃度N2を第1キャリア濃度N1で除した値を1.31とした。
サンプル2に係る炭化珪素エピタキシャル基板10においては、第3キャリア濃度N3を第1キャリア濃度N1で除した値を1.1未満とし、かつ第2キャリア濃度N2を第1キャリア濃度N1で除した値を1.3以上とした。具体的には、第3キャリア濃度N3を第1キャリア濃度N1で除した値を1.04とし、かつ第2キャリア濃度N2を第1キャリア濃度N1で除した値を1.32とした。
サンプル3に係る炭化珪素エピタキシャル基板10においては、第3キャリア濃度N3を第1キャリア濃度N1で除した値を1.1未満とし、かつ第2キャリア濃度N2を第1キャリア濃度N1で除した値を1.3未満とした。具体的には、第3キャリア濃度N3を第1キャリア濃度N1で除した値を1.03とし、かつ第2キャリア濃度N2を第1キャリア濃度N1で除した値を1.12とした。
サンプル4に係る炭化珪素エピタキシャル基板10においては、第3キャリア濃度N3を第1キャリア濃度N1で除した値を1とし、かつ第2キャリア濃度N2を第1キャリア濃度N1で除した値を1とした。
(評価方法)
サンプル1~4に係る炭化珪素エピタキシャル基板10の表面(第2主面2)における第2三角欠陥40の面密度を測定した。第2三角欠陥40の面密度は、レーザーテック株式会社製の表面欠陥検査装置(型番:SICA6X)を用いて測定した。第2三角欠陥40の定義は上述の通りである。
(評価結果)
Figure 2022137674000002
表1は、サンプル1~4に係る炭化珪素エピタキシャル基板10の表面(第2主面2)における第2三角欠陥40の面密度を示している。
表1に示されるように、サンプル1および2に係る炭化珪素エピタキシャル基板10の表面における第2三角欠陥40の面密度は、サンプル3および4に係る炭化珪素エピタキシャル基板10の表面における第2三角欠陥40の面密度よりも低かった。またサンプル1に係る炭化珪素エピタキシャル基板10の表面における第2三角欠陥40の面密度は、サンプル2に係る炭化珪素エピタキシャル基板10の表面における第2三角欠陥40の面密度よりも低かった。
以上の結果より、第2キャリア濃度N2を第1キャリア濃度N1で除した値を1.3以上とすることにより、第1三角欠陥30の面密度を低減可能であることが確かめられた。また第3キャリア濃度N3を第1キャリア濃度N1で除した値を1.1以上とし、かつ第2キャリア濃度N2を第1キャリア濃度N1で除した値を1.3以上とすることにより、第2三角欠陥40の割合をさらに低減可能であることが確かめられた。
今回開示された実施形態および実施例はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施形態および実施例ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 第1主面
2 第2主面
3 第3主面
4 第4主面
10 炭化珪素エピタキシャル基板
11 炭化珪素基板
12 炭化珪素エピタキシャル層
13 オリエンテーションフラット
14 円弧状部
15 外周縁
21 バッファ層
22 ドリフト層
30 第1三角欠陥
31 第1部分
32 第2部分
33 第1起点
40 第2三角欠陥
41 第3部分
42 第4部分
43 第2起点
101 第1方向
102 第2方向
110 水銀プローブ
111 電極
200 製造装置
201 チャンバ
203 発熱体
204 石英管
205 内壁面
206 ステージ
207 ガス導入口
208 ガス排気口
209 回転軸
210 サセプタ
231 第1ガス供給部
232 第2ガス供給部
233 第3ガス供給部
234 第4ガス供給部
235 ガス供給部
241 第1ガス流量制御部
242 第2ガス流量制御部
243 第3ガス流量制御部
244 第4ガス流量制御部
245 制御部
B1 第1流量
B2 第2流量
B3 第3流量
C1 第1時点
C2 第2時点
C3 第3時点
C4 第4時点
C5 第5時点
L1 第1長さ
L2 第2長さ
L3 第3長さ
L4 第4長さ
N1 第1キャリア濃度
N2 第2キャリア濃度
N3 第3キャリア濃度
N4 第4キャリア濃度
P1 第1位置
P2 第2位置
P3 第3位置
P4 第4位置
P5 第5位置
T1 第1厚み
T2 第2厚み
T3 第3厚み
T4 第4厚み
T5 第5厚み
W1 第1幅

Claims (4)

  1. 炭化珪素基板と、
    前記炭化珪素基板上にある炭化珪素エピタキシャル層とを備え、
    前記炭化珪素エピタキシャル層は、前記炭化珪素基板に接するバッファ層と、前記バッファ層上にあるドリフト層とを含み、
    前記ドリフト層の厚みは、2μm以上であり、
    前記ドリフト層は、前記バッファ層に接する第1主面と、前記第1主面の反対側にある第2主面とを有し、
    静電容量電圧法によって前記ドリフト層のキャリア濃度を測定した場合、
    前記第2主面から前記第1主面に向かって0.7μm離れた位置におけるキャリア濃度を第1キャリア濃度とし、
    前記第2主面から前記第1主面に向かって1.2μm離れた位置におけるキャリア濃度を第2キャリア濃度とすると、
    前記第2キャリア濃度を前記第1キャリア濃度で除した値は、1.3以上である、炭化珪素エピタキシャル基板。
  2. 前記第2キャリア濃度を前記第1キャリア濃度で除した値は、4.5以下である、請求項1に記載の炭化珪素エピタキシャル基板。
  3. 前記第2主面から前記第1主面に向かって1.1μm離れた位置におけるキャリア濃度を第3キャリア濃度とすると、
    前記第3キャリア濃度を前記第1キャリア濃度で除した値は、1.1以上である、請求項1または請求項2に記載の炭化珪素エピタキシャル基板。
  4. 前記第3キャリア濃度を前記第1キャリア濃度で除した値は、2.5以下である、請求項3に記載の炭化珪素エピタキシャル基板。
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