JP2022137455A - 降車支援装置、降車支援方法およびプログラム - Google Patents

降車支援装置、降車支援方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】好適な降車支援を行う降車支援装置、降車支援方法およびプログラムを提供する。【解決手段】降車支援装置100は、測定部121、降車動作検出部122、車外通知信号出力部123、車内通知信号出力部124および制御部130を有する。測定部121は、自車両へ接近する移動体の接近方向、移動速度、および自車両と移動体との距離を測定する。降車動作検出部122は、自車両における搭乗者の降車動作を検出する。車外通知信号出力部123は、移動体に対して自車両の存在を通知するための車外通知信号を出力する。車内通知信号出力部124は、搭乗者に対して移動体の接近を通知するための車内通知信号を出力する。制御部130は、降車動作を検出した場合に、移動体の距離および移動速度に応じて、車外通知信号および車内通知信号の出力を制御する。【選択図】図2

Description

本発明は降車支援装置、降車支援方法およびプログラムに関する。
車両内の人物が車両を停止させた後に車両の外へ出る際の安全性を確保するための降車支援装置が提案されている。
例えば、特許文献1に記載の降車支援装置は、自車両の乗員による降車動作が検出されたときに自車両への接近物が検出されている場合に警報や開扉制限を実行する。この降車支援装置は、自車両の駐車時または停車時に遮蔽物が存在するときは電子アウターミラーを使用し、遮蔽物が存在しないときは後側方レーダを使用する。またこの降車支援装置は、自車両が備えるドアについての警報を発する動作である警報動作やドアの開放を制限する動作である開扉制限動作を含む動作である降車制限動作を実行する。
特開2020-093567号公報
しかしながら、上述の技術は、自車両に接近してくる移動体を検出した場合に警報を発したりドアの開放を制限したりといった動作を行うが、移動体の状態や自車両の状況は様々である。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、好適な降車支援を行う降車支援装置、降車支援方法およびプログラムを提供するものである。
本発明にかかる降車支援装置は、測定部、降車動作検出部、車外通知信号出力部、車内通知信号出力部、および制御部を有する。測定部は、自車両へ接近する移動体の接近方向、移動速度、および自車両と移動体との距離を測定する。降車動作検出部は、自車両における搭乗者の降車動作を検出する。車外通知信号出力部は、移動体に対して自車両の存在を通知するための車外通知信号を出力する。車内通知信号出力部は、搭乗者に対して移動体の接近を通知するための車内通知信号を出力する。制御部は、降車動作を検出した場合に、移動体の距離および移動速度に応じて、車外通知信号および車内通知信号の出力を制御する。
本発明にかかる降車支援方法は、測定ステップ、降車動作検出ステップ、車外通知信号出力ステップ、車内通知信号出力ステップおよび制御ステップを有する。測定ステップは、自車両へ接近する移動体の接近方向、移動速度、および自車両と移動体との距離を測定する。降車動作検出ステップは、自車両における搭乗者の降車動作を検出する。車外通知信号出力ステップは、移動体に対して自車両の存在を通知するための車外通知信号を出力する。車内通知信号出力ステップは、搭乗者に対して移動体の接近を通知するための車内通知信号を出力する。制御ステップは、降車動作を検出した場合に、移動体の距離および移動速度に応じて、車外通知信号および車内通知信号の出力を制御する。
本発明にかかるプログラムは、コンピュータに表示制御方法を実行させるものであって、上記降車支援方法は、測定ステップ、降車動作検出ステップ、車外通知信号出力ステップ、車内通知信号出力ステップおよび制御ステップを有する。測定ステップは、自車両へ接近する移動体の接近方向、移動速度、および自車両と移動体との距離を測定する。降車動作検出ステップは、自車両における搭乗者の降車動作を検出する。車外通知信号出力ステップは、移動体に対して自車両の存在を通知するための車外通知信号を出力する。車内通知信号出力ステップは、搭乗者に対して移動体の接近を通知するための車内通知信号を出力する。制御ステップは、降車動作を検出した場合に、移動体の距離および移動速度に応じて、車外通知信号および車内通知信号の出力を制御する。
本発明によれば、好適な降車支援を行う降車支援装置、降車支援方法およびプログラムを提供することができる。
実施の形態にかかる車両を示す図である。 実施の形態1にかかる降車支援装置のブロック図である。 実施の形態1にかかる降車支援装置のフローチャートである。 実施の形態1にかかる降車支援装置が動作する状況の一例を示す図である。 実施の形態2にかかる降車支援装置のブロック図である。 実施の形態2にかかる降車支援装置のフローチャートである。 実施の形態2にかかる降車支援装置が動作する状況の一例を示す図である。 実施の形態3にかかる降車支援装置のブロック図である。 実施の形態3にかかる降車支援装置のフローチャートである。 実施の形態4にかかる降車支援装置のフローチャートである。 実施の形態4にかかる降車支援装置が動作する状況の一例を示す図である。 実施の形態5にかかる降車支援装置のフローチャートである。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、特許請求の範囲にかかる発明を以下の実施形態に限定するものではない。また、実施形態で説明する構成の全てが課題を解決するための手段として必須であるとは限らない。説明の明確化のため、以下の記載および図面は、適宜、省略、および簡略化がなされている。なお、各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1にかかる自車両900を示す図である。自車両900は、本実施の形態にかかる降車支援装置が搭載されている車両の一実施態様である。自車両900は、7人程度の搭乗者を運搬できる乗用車である。
自車両900は、搭乗者が自車両900に乗降可能なドアとして、右前ドア902R、左前ドア902L、右後ドア903Rおよび左後ドア903Lを有する。右前ドア902Rおよび左前ドア902Lは、前方に設けられた支点部を中心に回動しながら開扉するスイングドアである。右後ドア903Rおよび左後ドア903Lは、自車両900の車体に設けられたレールに沿って車体の後方にスライドすることにより開扉するスライドドアである。
また自車両900は、自車両900の周辺に存在する車両や歩行者等に自車両900の存在を認知させるための車外警告装置である右前ランプ901R、左前ランプ901L、右後ランプ904Rおよび左後ランプ904Lを有する。すなわち右前ランプ901R、左前ランプ901L、右後ランプ904Rおよび左後ランプ904Lを総称して車外警告装置142と称する場合がある。
右前ランプ901R、左前ランプ901L、右後ランプ904Rおよび左後ランプ904Lは、車外警告装置142の一実施態様である。車外警告装置142は、例えば自車両900のハザードランプであってもよい。また車外警告装置142は、ヘッドライトやブレーキランプであってもよい。また車外警告装置142は、上述したランプとは異なる発光装置であってもよい。また車外警告装置142は、発光装置に限られない。車外警告装置142は例えば指向性を有する音声を発するスピーカであってもよい。
また自車両900は、降車支援装置100、測距センサ140、カメラ141を有する。降車支援装置100は、測距センサ140やカメラ141等と通信可能に接続し、自車両900から降車するユーザの動作である降車動作に対する支援を行う。降車支援装置100は、自車両900の任意の場所に設置され得る。降車支援装置100は、自車両900の通信ネットワーク(例えばCAN(Controller Area Network)など)に接続され得る。なお、降車支援装置100の詳細は後述する。
測距センサ140は、自車両900の周辺に存在する物体を検出するとともに、検出した物体の位置および距離に関するデータとして測距データを生成する。測距センサ140は、自車両900の前方と後方とにそれぞれ設置され、自車両900の前方および後方に存在し、自車両900に接近する移動体を検出する。
カメラ141は、自車両900の車室内の風景を撮影可能に設置される。自車両900は例えば、自車両900の車室内におけるウィンドシールドの任意の位置に設置される。カメラ141は車室内における搭乗者の降車動作を撮影し、撮影した画像の画像データを降車支援装置100に供給する。
次に、図2を参照して、降車支援装置100の構成について説明する。図2は、実施の形態1にかかる降車支援装置100のブロック図である。降車支援装置100は主な構成として、測定部121、降車動作検出部122、車外通知信号出力部123、車内通知信号出力部124、制御部130および記憶部132を有する。また降車支援装置100が有するこれらの構成は、通信バス110を介して適宜通信可能に接続されている。
測定部121は、測距センサ140から測距データを受け取り、受け取った測距データから、自車両900へ接近する移動体の接近方向、移動速度、および自車両900と移動体との距離を測定する。また測定部121は、移動体の種別を識別しても良い。例えば測定部121は移動体が自動車であるか、二輪車であるか、歩行者であるか、等を識別しても良い。測定部121は、測定した結果である測定データを制御部130へ供給する。
降車動作検出部122は、自車両900における搭乗者の降車動作を検出する。具体的には、降車動作検出部122は、カメラ141から画像データを取得し、取得した画像データから搭乗者の降車動作を検出する。降車動作とは、例えば搭乗者がいずれかのドアから自車両900の外へ出ようとする動作である。降車動作検出部122は、降車動作を検出した場合には、降車動作を検出したことを示す信号を制御部130に供給する。なお、降車動作検出部122は、ドアロックやドアハンドルの状態を検出できる場合には、ドアロックの解除や、ドアハンドルの操作を降車動作として検出してもよい。
車外通知信号出力部123は、移動体に対して自車両900の存在を通知するための車外通知信号を出力する。車外通知信号出力部123は、制御部130からの指示を受け取り、受け取った指示に応じて、自車両900の周辺に存在する移動体に対して警告をする目的でランプを点灯または点滅させるための指示をする信号を車外警告装置142に出力する。
車内通知信号出力部124は、搭乗者に対して移動体の接近を通知するための車内通知信号を出力する。車内通知信号出力部124は、制御部130からの指示を受け取り、受け取った指示に応じて、降車動作を行っている搭乗者に警告をする目的でスピーカを動作させるための指示をする信号を車内警告装置143に出力する。なお、車内警告装置143が搭乗者に対して行う警告は、降車動作に対する注意を促すものであっても良いし、降車を行わないよう警告するものであっても良い。
制御部130は、例えばCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)またはGPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサを含み、所定のプログラムにしたがって制御処理および演算処理等を行う。制御部130は、降車支援装置100が有する各構成からデータないし信号を受け取り、受け取ったデータないし信号から車外通知信号出力部123または車内通知信号出力部124に対して通知信号を出力するための指示をする。
例えば制御部130は、測定部121から測定データを受け取ると、受け取ったデータから、移動体が自車両900に接近しているか否かを判定する。また制御部130は、降車動作検出部122から降車動作を検出したことを示す信号を受け取ると、受け取った信号に応じて車外通知信号出力部123または車内通知信号出力部124に対して指示をするか否かを判定する。すなわち制御部130は、降車動作を検出した場合に、移動体の距離および移動速度に応じて、車外通知信号および車内通知信号の出力を制御する。
さらに具体的には、例えば制御部130は、接近してくる移動体の距離と移動速度とから、この移動体が自車両900に到達するまでの時間を推定する。さらに制御部130は、推定時間が予め設定された閾値以上の場合に、車外通知信号を出力することを判断する。制御部130がこのように判断するのは、移動体が自車両900に到達するまでの時間と、搭乗者が降車に要する所定の時間とを比較した場合に、降車に要する所定の時間の方が充分に短く、搭乗者は余裕を持って降車できると考えられるためである。また制御部130は、推定時間が閾値未満の場合に、車外通知信号とともに車内通知信号を出力することを判断する。制御部130このように判断するのは、移動体が自車両900に到達するまでの時間と、搭乗者が降車に要する所定の時間とを比較した場合に、搭乗者が余裕を持って降車できる状況ではないと考えられるためである。なお、制御部130が車内通知信号を出力することを判断するのは、車内の搭乗者の安全を確保するためである。制御部130はこれらの判断の結果に応じて、車外通知信号出力部123および車内通知信号出力部124に適宜指示をする。
ここで閾値は、搭乗者が降車するのに掛かる時間から設定される。例えば一般に、搭乗者が降車動作を開始してから降車を完了するまでの時間の平均値が15秒であるとする。その場合、閾値は、安全係数を考慮した上で、例えば15秒よりも長い時間である30秒と設定される。なお、閾値は一定の値であってもよいし、所定の条件(例えばドアの位置またはドアの種類等)に応じて複数の値が設定されていてもよい。
記憶部132は、例えばフラッシュメモリやSSD(Solid State Drive)等の不揮発性メモリを含む記憶装置である。記憶部132は例えば、制御部130によってまたは制御部130の機能として実行されるプログラムを記憶する。また、記憶部132は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性メモリを含んでいてもよく、その場合、記憶部132は、処理データ等を一時的に記憶するための機能を有していてもよい。
次に、降車支援装置100に接続している構成について説明する。降車支援装置100は、測距センサ140、カメラ141、車外警告装置142および車内警告装置143に通信可能に接続している。降車支援装置100とこれらの構成とは、個別に接続していてもよいし、CAN等のネットワーク回線を介して接続していてもよい。
測距センサ140は、測定部121と通信可能に接続し、生成した測距データを測定部121に供給する。測距センサ140は例えば、測距データとしての画像データを30分の1秒ごとに生成する。測距センサ140は例えばLIDAR(Light Detection and Ranging)と呼ばれるセンサであってもよい。また測距センサ140は、例えばTOF(Time of Flight)と呼ばれるセンサや、ミリ波を利用したミリ波レーダ、またはソナー等であってもよい。また測距センサ140は、離間した位置から共通する風景を撮像するステレオカメラであってもよい。
カメラ141は、降車動作検出部122と通信可能に接続し、撮影した画像にかかる画像データを降車動作検出部122に供給する。カメラ141は例えば、画像データを30分の1秒ごとに生成し、生成した画像データを降車動作検出部122に供給する。
車外警告装置142は、車外通知信号出力部123と通信可能に接続し、車外通知信号出力部123からの指示に応じて動作する。車外警告装置142は、右前ランプ901R、左前ランプ901L、右後ランプ904Rおよび左後ランプ904Lを含む。車外警告装置142は、指示の内容に応じて、構成するランプの全てを点灯または点滅させ得る。また車外警告装置142は、指示の内容に応じて、構成するランプの一部を点灯または点滅させ得る。また車外警告装置142がハザードランプ(ウィンカーランプ)と兼用されている場合は、路肩に自車両900を停止させる場合のハザード点滅と区別するためにハザード点滅の発光パターンを異ならせるようにしても良い。
車内警告装置143は、車内通知信号出力部124と通信可能に接続し、車内通知信号出力部124からの指示に応じて動作する。車内警告装置143は一実施態様としてスピーカを含む。すなわち、車内警告装置143は、車内通知信号出力部124からの指示に応じて、降車動作を行っている搭乗者に対して注意を促す音声を出力する。
次に、図3を参照して、降車支援装置100が実行する処理について説明する。図3は、実施の形態1にかかる降車支援装置100のフローチャートである。図3に示すフローチャートは、制御部130が実行する処理について示したものである。また図3に示すフローチャートは、例えば自車両900が停止することにより開始する。
まず制御部130は、測定部121に自車両へ接近する移動体の接近方向、移動速度、および自車両と移動体との距離の測定を開始させ(ステップS101)ステップS102に進む。
ステップS102において、制御部130は、降車動作検出部122が搭乗者の降車動作を検出したか否かを判定する(ステップS102)。降車動作検出部122が搭乗者の降車動作を検出したと判定する場合(ステップS102:YES)、制御部130はステップS103に進む。一方、降車動作検出部122が搭乗者の降車動作を検出したと判定しない場合(ステップS102:NO)、制御部130はステップS102に戻る。
ステップS103において、制御部130は、測定部121が測定した結果としてのデータから、移動体の接近を検出したか否かを判定する(ステップS103)。移動体の接近を検出したと判定する場合(ステップS103:YES)、制御部130は、ステップS104に進む。一方、移動体の接近を検出したと判定しない場合(ステップS103:NO)、制御部130は、ステップS102に戻る。
ステップS104において、制御部130は、接近してくる移動体の距離と移動速度とから、この移動体が自車両900に到達するまでの時間である推定時間Teを推定する。また制御部130は、この推定時間Teと予め設定された閾値Tthとを比較する。そして制御部130は、推定時間Teが閾値Tth以上か否かを判定する(ステップS104)。推定時間Teが閾値Tth以上であると判定する場合(ステップS104:YES)、制御部130は、ステップS105に進む。一方、推定時間Teが閾値Tth以上であると判定しない場合(ステップS104:NO)、制御部130は、ステップS106に進む。
ここで、例えば閾値Tthが30秒と設定されている場合であって、自車両900が一般道路に停車し、搭乗者が降車をする場合について説明する。この場合、制御部130は、降車動作を検出したと判定すると、自車両900に接近する移動体を検出したか否かをさらに判定する。ここで、例えば測距センサ140が自転車の接近を検出していたとする。この場合、測定部121は、測距センサ140から測距データを受け取り、自車両900へ接近する自転車が例えば、100メートル離れており、時速10キロメートルで接近していることを測定する。制御部130は、この自転車との距離および自転車の移動速度から、自転車が自車両900に到達する時間を36秒と推定する(Te=(100/10000/3600)=36)。さらに制御部130は、算出した推定時間であるTe=36と、閾値Tth=30とを比較する。この場合には、推定時間Teが閾値Tth以上である。そのため、制御部130はステップS105に進む。
ステップS105において、制御部130は、車外通知信号出力部123に車外通知信号を出力させるための指示をする(ステップS105)。車外通知信号出力部123は、制御部130からの指示を受けて、車外警告装置142に対して警告動作を行うための信号を出力する。これにより自車両900は、自車両900に接近している移動体に対して警告をするための動作を行う。制御部130は上述の処理をした後に、ステップS107へ進む。
ステップS106において、制御部130は、車外通知信号出力部123に車外通知信号を出力させるための指示をするとともに、車内通知信号出力部124に車内通知信号を出力させるための指示をする(ステップS106)。車外通知信号出力部123は、制御部130からの指示を受けて、車外警告装置142に対して警告動作を行うための信号を出力する。これにより自車両900は、自車両900に接近している移動体に対して警告をするための動作を行う。また車内通知信号出力部124は、制御部130からの指示を受けて、車内警告装置143に対して警告動作を行うための信号を出力する。これにより自車両900は、自車両900に移動体が接近していることを搭乗者に対して警告をするための動作を行う。制御部130は上述の処理をした後に、ステップS107へ進む。
ステップS107において、制御部130は、一連の処理を終了するか否かを判定する(ステップS107)。一連の処理を終了するか否かの判定は、例えば制御部130が、自車両900が停止状態か移動状態かを検出することにより行ってもよい。この場合において、制御部130は、自車両900が移動を開始したことを検出した場合に、一連の処理を終了することを判定する。また一連の処理を終了するか否かの判定は、例えば制御部130が、ユーザによる処理の停止を指示する操作を受け付けたことを検出するものであってもよい。また一連の処理を終了するか否かの判定は、例えば制御部130が、自車両900の車室内に搭乗者が検出されなくなったことによるものであってもよい。一連の処理を終了すると判定しない場合(ステップS107:NO)、制御部130はステップS102に戻り処理を続ける。一方、一連の処理を終了すると判定した場合(ステップS107:YES)、制御部130は一連の処理を終了する。
以上、実施の形態1において降車支援装置100が実行する降車支援方法について説明した。上述のように、降車支援装置100は、降車動作を検出した場合に、移動体の距離および移動速度に応じて、車外通知信号および車内通知信号の出力を制御する。降車支援装置100は、移動体が自車両900に到達するまでの時間が比較的に長い場合には、車外の移動体に対しては警告を発しつつ、搭乗者に対しては速やかな降車動作を促すために、降車動作を抑制する警告は発しない。一方、降車支援装置100は、移動体が自車両900に到達するまでの時間が比較的に短い場合には、車外の移動体に対しては警告を発しつつ、搭乗者に対しても移動体の接近を通知して注意を促す。
次に図4を参照して、降車支援装置100が上述の降車支援方法を実行する状況の一例について説明する。図4は、実施の形態1にかかる降車支援装置が動作する状況の一例を示す図である。図4は道路を上面から観察した図である。図4は、道路上に存在する自車両900、他車両910、他車両920および歩行者930を含む。自車両900は、道路の端に停止した状態である。また自車両900の車内では、搭乗者が車外へ降車しようとしている。
他車両910は自車両900の後方から自車両900に接近している。図4に示した状況において、他車両910は自車両900との距離が距離D10である。また図4に示した状況において、他車両910は速度V10で自車両900に接近している。
他車両920は自車両900が停止している車線の対向車線において自車両900の近くを走行している。図4に示した状況において、他車両920は自車両900との距離が距離D20である。また図4に示した状況において、他車両920は速度V20で移動している。
歩行者930は自車両900が停止している側の歩道を歩行している。図4に示した状況において、歩行者930は自車両900との距離が距離D30である。また図4に示した状況において、歩行者930は速度V30で自車両900に接近している。
上述の状況において、自車両900に搭載された降車支援装置100は、自車両900の周辺に存在する移動体である他車両920、他車両910および歩行者930を検出する。そして降車支援装置100は、それぞれの移動体が存在する位置、移動体の接近方向、移動速度、および自車両900と移動体との距離を測定する。
図4に示す例の場合、他車両910が自車両900に到達するまでの時間が閾値Tth以上であるとする。この場合、降車支援装置100は他車両910に降車動作を通知するための警告信号を発する。
図4に示す例の場合、降車支援装置100は他車両920の位置および移動方向から、他車両920が自車両900に接近していると判定しない。この場合、降車支援装置100は他車両920に降車動作を通知するための警告信号を発しない。
図4に示す例の場合、歩行者930が自車両900に到達するまでの時間が閾値Tth未満であるとする。この場合、降車支援装置100は歩行者930に降車動作を通知するための警告信号を発するとともに、車内の搭乗者に対して移動体が接近していることを示す警告信号を発する。またこの時、歩行者930が警告信号に驚かないように配慮して例えば、クラクションの音量を下げたり、ライトの光量を下げても良い。なおこの場合、降車支援装置100は、移動体が歩行者であることを検出している場合には、搭乗者に対して、歩行者930が接近中である旨を通知する音声メッセージを発しても良い。
なお、降車支援装置100は、演算装置であるコンピュータとしての機能を有する。また、降車支援装置100は、記憶部132に格納されたプログラムを制御部130のプロセッサが実行することによって、上述の構成要素にかかる機能を実現し得る。また、降車支援装置100の各構成要素は、プログラムによるソフトウェアで実現することに限ることなく、ハードウェアおよびソフトウェアのうちのいずれかの組み合わせ等により実現してもよい。また、降車支援装置100の各構成要素は、例えばFPGA(field-programmable gate array)やSOC(System on a chip)またはマイコン等の、使用者がプログラミング可能な集積回路を用いて実現してもよい。この場合、この集積回路を用いて、上記の各構成要素から構成されるプログラムを実現してもよい。このことは、後述する他の実施の形態においても同様である。
以上、実施の形態1について説明した。なお、自車両900に搭載されている降車支援装置100は、自車両900のシステムから着脱可能に設置されており、独立した単体の装置として構成されていてもよい。また降車支援装置100は、自車両900のシステムの一部として構成されていてよい。実施の形態1によれば、好適な降車支援を行う降車支援装置、降車支援方法およびプログラムを提供することができる。
<実施の形態2>
次に実施の形態2について説明する。実施の形態2は、制御部130の処理および車内通知信号出力部124が出力する信号が実施の形態1と異なる。図5は、実施の形態2にかかる降車支援装置のブロック図である。
本実施の形態における車内通知信号出力部124は、車内警告装置143として、ドア制御ECUに対して所定の信号を出力可能に接続している。ドア制御ECUは、自車両900が有する制御装置であって、ドアの開閉状態やドアの位置を監視すると共に、ドアのロック装置を制御する。またドア制御ECUは、スライドドアの開扉動作および閉扉動作を制御する。
車内通知信号出力部124は、制御部130からの指示を受けて、ドア制御ECUに対して、例えばドアのロック装置を動作させる指示を出力し得る。また車内通知信号出力部124は、スライドドアの動きを停止させるための指示を出力し得る。
本実施の形態における制御部130は、自車両900に到達するまでの推定時間が閾値以上であった移動体が、予め設定された限界距離未満において、予め設定された限界速度以上であった場合には、車内通知信号を出力することを判断する。この場合に制御部130は、移動体が接近しているために降車動作が危険である旨を示すための車内通知信号を供給しうる。
図6を参照して、実施の形態2における降車支援方法について説明する。図6は、実施の形態2にかかる降車支援装置のフローチャートである。図6に示すフローチャートは、ステップS105の後の処理が図3に示すフローチャートと異なる。すなわち、ステップS105が終了すると、制御部130はステップS108へ進む。
ステップS108において、制御部130は、測定している移動体の距離Dmが、予め設定された限界距離Dref未満であって、且つ、移動体の速度Vmが限界速度Vth以上であるか否かを判定する(ステップS108)。上述の条件を満たしていると判定しない場合(ステップS108:NO)、制御部130はステップS107へ進む。一方、上述の条件を満たしていると判定する場合(ステップS108:YES)、制御部130はステップS109へ進む。
具体例を挙げて上述の処理を説明する。例えば停車している自車両900に接近する移動体に対する限界距離Drefが20メートルに設定されており、且つ、移動体の限界速度Vthが時速10キロメートルに設定されていたとする。すなわち、自車両900から20メートル以内の距離において時速10キロメートル以上で接近してくる移動体は、降車する搭乗者と接触する可能性がある。そのため、降車支援装置100は上記条件が設定されているものとする。
この場合、測定部121は、測距センサ140から供給される測距データから、例えば自車両900に接近する移動体の距離および移動速度を測定する。そして移動体との距離が限界距離Drefである20を下回った場合に、制御部130は移動体の移動速度Vmと、限界速度Vthである時速10キロメートルとを比較する。そして制御部130は移動体の移動速度Vmが時速10キロメートル以上の場合には、上述の条件を満たしていると判定し、ステップS109へ進む。
ステップS109において、制御部130は、車内通知信号出力部124に車内通知信号を出力させるための指示をする(ステップS109)。これにより、降車支援装置100は、所定の速度以上で接近している移動体が存在する場合には、搭乗者に対して降車動作において注意を促すことができる。あるいは、降車支援装置100は、搭乗者の降車動作を抑制することができる。これにより降車支援装置100は搭乗者が行う降車動作の安全性の低下を抑制できる。制御部130は上述の処理を終えると、ステップS107へ進む。
図7は、実施の形態2にかかる降車支援装置が動作する状況の一例を示す図である。図7において、他車両910は、速度V10のまま自車両900に接近しており、且つ、他車両910は距離Dref未満に接近している。そのため、降車支援装置100は、搭乗者に対して注意を促すための車内警告を発する。このとき自車両900はドアの動作を制限し、またはドアのロックを動作させても良い。これにより降車支援装置100は降車動作の安全性が低減するのを抑制できる。
以上、実施の形態2について説明した。実施の形態2によれば、好適な降車支援を行う降車支援装置、降車支援方法およびプログラムを提供することができる。
<実施の形態3>
次に実施の形態3について説明する。図8は、実施の形態3にかかる降車支援装置のブロック図である。図8には、実施の形態3にかかる降車支援装置200のブロック図が示されている。降車支援装置200は、車外通知信号出力部123に代えて右通知信号出力部123Rおよび左通知信号出力部123Lを有している。また降車支援装置200は、ドア検出部125を有している。
右通知信号出力部123Rは、制御部130からの指示を受け取り、受け取った指示に応じて、自車両900の右側に接近している移動体に対して自車両900の存在を通知するための車外通知信号を出力する。より具体的には右通知信号出力部123Rは、車外警告装置142が有する右前ランプ901Rおよび右後ランプ904Rが動作するための信号を車外警告装置142に出力する。
左通知信号出力部123Lは、制御部130からの指示を受け取り、受け取った指示に応じて、自車両900の左側に接近している移動体に対して自車両900の存在を通知するための車外通知信号を出力する。より具体的には左通知信号出力部123Lは、車外警告装置142が有する左前ランプ901Lおよび左後ランプ904Lが動作するための信号を車外警告装置142に出力する。
ドア検出部125は、自車両のドアの位置および動きを検出する。例えばドア検出部125はカメラ141から取得した画像データに基づいてドアを検出し得る。またドア検出部125は、ドア制御ECUからドアの位置および動きに関するデータを取得してもよい。ドア検出部125はドアの位置および動きを検出すると、ドアの位置および動きを検出したことを示す信号を制御部130に供給する。
本実施形態における制御部130は、降車動作を検出した場合であって、且つ、搭乗者が降車するドアの位置と移動体が接近する側面とが一致する場合に、その側面に対応する通知信号を出力することを制御する。すなわち制御部130は、測定部121から取得する測定データから、移動体が接近する方向が自車両900のどちら側の面に近いかを判定する。また制御部130は、降車動作検出部122から取得する降車動作に関するデータもしくはドア検出部125から取得するデータまたはその両方から取得するデータから、搭乗者が降車しようとしている側を検出する。そして、制御部130は、搭乗者が降車するドアの位置と移動体が接近する側面とを照合し、これらが一致する場合に、該当する側の車外警告装置142が動作するように、右通知信号出力部123Rまたは左通知信号出力部123Lに対して指示を出す。
なお、本実施の形態における車内通知信号出力部124は、搭乗者が降車しようとするドアの位置、移動体が接近する方向とを対比して、搭乗者が降車しようとしている側のドアに、移動体が接近している旨の警告を行うよう設定されていてもよい。また車内通知信号出力部124は、搭乗者に対して、移動体が接近していない側のドアを使用することを推奨するメッセージを出力するように設定されていてもよい。
次に、図9を参照して実施の形態3にかかる降車支援装置200が実行する処理について説明する。図9は、実施の形態3にかかる降車支援装置のフローチャートである。図9に示すフローチャートは、制御部130が実行する処理について示したものである。また図9に示すフローチャートは、例えば自車両900が停止することにより開始する。
まず制御部130は、測定部121に自車両へ接近する移動体の接近方向、移動速度、および自車両と移動体との距離の測定を開始させ(ステップS201)ステップS202に進む。
ステップS202において、制御部130は、降車動作検出部122が搭乗者の降車動作を検出したか否かを判定する(ステップS202)。降車動作検出部122が搭乗者の降車動作を検出したと判定する場合(ステップS202:YES)、制御部130はステップS203に進む。一方、降車動作検出部122が搭乗者の降車動作を検出したと判定しない場合(ステップS202:NO)、制御部130はステップS202を繰り返す。
ステップS203において、制御部130は、測定部121が測定した結果としてのデータから、移動体の接近を検出したか否かを判定する(ステップS203)。移動体の接近を検出したと判定する場合(ステップS203:YES)、制御部130は、ステップS204に進む。一方、移動体の接近を検出したと判定しない場合(ステップS203:NO)、制御部130は、ステップS202に戻る。
ステップS204において、制御部130は、降車動作にかかるドアと、移動体の接近方向とが一致するか否かを判定する(ステップS204)。降車動作にかかるドアと、移動体の接近方向とが一致すると判定する場合(ステップS204:YES)、制御部130はステップS205に進む。一方、降車動作にかかるドアと、移動体の接近方向とが一致すると判定しない場合(ステップS204:NO)、制御部130はステップS202に戻る。
ステップS205において、制御部130は、接近してくる移動体の距離Dmが予め設定された閾値距離である距離Dth未満か否かを判定する(ステップS205)。接近してくる移動体の距離Dmが距離Dth未満であると判定する場合(ステップS205:YES)、制御部130は、ステップS206に進む。一方接近してくる移動体の距離Dmが距離Dth未満であると判定しない場合(ステップS205:NO)、制御部130は、ステップS202に戻る。
ステップS206において、制御部130は、車内通知信号および車外通知信号を出力させる処理を行う(ステップS206)。より具体的には、制御部130は、車内通知信号出力部124に対して車内通知信号を出力させる。また制御部130は、ステップS204における条件が一致した側に対応する通知信号出力部(すなわち右通知信号出力部123Rまたは左通知信号出力部123Lのいずれか一方または両方)に対して、通知信号を出力する指示を出す。これにより、降車支援装置200は、移動体が接近している側に対応する車外警告装置142を駆動させる。上述の処理が終了すると、制御部130はステップS207へ移動する。
次にステップS207において、制御部130は、一連の処理を終了するか否かを判定する(ステップS207)。ここで制御部130が実行する処理は、図3のフローチャートにおいてステップS107として示した処理と同等である。そのため、以降の説明は省略する。
以上、実施の形態3において降車支援装置200が実行する降車支援方法について説明した。上述のように、降車支援装置200は、降車動作を検出した場合に、降車動作にかかるドアの位置と移動体の接近方向とが一致する場合に、警告装置を駆動させる処理を行う。これにより、本実施形態における降車支援装置200は、効率的に降車支援を実行できる。すなわち、本実施の形態によれば、好適な降車支援を行う降車支援装置、降車支援方法およびプログラムを提供することができる。
<実施の形態4>
次に、実施の形態4について説明する。実施の形態4にかかる降車支援装置200の構成は、図8に示したものと同様である。ただし実施の形態4は、ドア検出部125の機能およびそれに対応する制御部130の機能が、実施の形態3と異なる。
本実施形態におけるドア検出部125は、自車両900のドアの種別がスイングドアであるかスライドドアであるかを識別する。ドア検出部125が識別したドアの種別に関するデータは、例えば記憶部132に記憶される。ドア検出部125は、自車両900の全てのドアのそれぞれの種別を識別する。
また本実施形態における制御部130は、降車動作がいずれのドアに紐付くかを判定する。これにより制御部130は、降車動作がスイングドアに紐づくときは、自車両900と移動体との距離が予め設定された閾値距離である第1距離未満の場合に通知信号を出力すると判断する。また制御部130は、降車動作がスライドドアに紐づくときは、予め設定された閾値距離が第1距離より遠い第2距離未満の場合に通知信号を出力すると判断する。このように構成されることにより、降車支援装置200は、好適に降車支援を行うことができる。
図10は、実施の形態4にかかる降車支援装置のフローチャートである。図10に示すフローチャートは、ステップS204の後からステップS207の前までの処理が、図9に示したフローチャートと異なる。
ステップS204において制御部130が、降車ドアと接近方向とが一致していると判定した場合(ステップS204:YES)、制御部130はステップS210に進む。
ステップS210において、制御部130は降車動作にかかるドアの種別を判定する(ステップS210)。降車動作にかかるドアの種別がスイングドアと判定した場合(ステップS210の左側)、制御部130は、ステップS211に進む。一方、降車動作にかかるドアの種別がスライドドアと判定した場合(ステップS210の右側)、制御部130は、ステップS221に進む。
ステップS211において、制御部130は、接近してくる移動体の距離Dmが予め設定された閾値距離である第1距離D1未満か否かを判定する(ステップS211)。接近してくる移動体の距離Dmが第1距離D1未満であると判定する場合(ステップS211:YES)、制御部130は、ステップS212に進む。一方、接近してくる移動体の距離Dmが第1距離D1未満であると判定しない場合(ステップS211:NO)、制御部130は、ステップS202に戻る。
ステップS212において、制御部130は、車内通知信号および車外通知信号を出力させる処理を行う(ステップS212)。制御部130は、ステップS204における条件が一致した側に対応する通知信号出力部に対して、通知信号を出力する指示を出す。上述の処理が終了すると、制御部130はステップS207へ移動する。
ステップS221において、制御部130は、接近してくる移動体の距離Dmが予め設定された閾値距離である第2距離D2未満か否かを判定する(ステップS221)。接近してくる移動体の距離Dmが第2距離D2未満であると判定する場合(ステップS221:YES)、制御部130は、ステップS222に進む。一方、接近してくる移動体の距離Dmが第2距離D2未満であると判定しない場合(ステップS211:NO)、制御部130は、ステップS202に戻る。
ステップS222において、制御部130は、車内通知信号および車外通知信号を出力させる処理を行う(ステップS222)。制御部130は、ステップS204における条件が一致した側に対応する通知信号出力部に対して、通知信号を出力する指示を出す。上述の処理が終了すると、制御部130はステップS207へ移動する。
図11は、実施の形態4にかかる降車支援装置が動作する状況の一例を示す図である。図11において、他車両910は、速度V10により自車両900の右側の後方に接近しており、且つ、他車両910は第1距離D1より遠く第2距離D2未満の位置に存在している。また自車両900の搭乗者は右前ドア902Rを利用して降車しようとしている。
上述の状況において、降車支援装置200は、移動体である他車両910を検出するとともに、他車両910が接近しているのが自車両900の右側であることを検出する。また降車支援装置200は、搭乗者の降車動作を検出するとともに、かかる降車動作は右前ドア902Rに紐付いていることを検出する。さらに制御部130は、降車動作にかかるドアの位置(右側)と、接近している他車両910の方向(右側)とが一致していると判定する。また制御部130は降車にかかるドア(右前ドア902R)がスイングドアであることを識別する。さらに、制御部130は、他車両910の距離が第1距離D1未満であるか否かを判定する。
図11において、他車両910は第1距離D1より遠い位置に存在している。そのため降車支援装置200はこの状況では自車両900の警告装置を駆動させるための処理を実行しない。なお、他車両910からは自車両900の右側のスイングドアが開いている状態であることが認識できる。ここで、図11における自車両900と他車両910とは安全性を鑑みて、充分に遠い距離である。そのため、図11においては、降車支援装置200が警告をするための処理を行うことなく、搭乗者は降車動作を行うことが出来る。
ただし、降車動作が完了する前に、他車両910が点線により示した位置に移動した場合には、降車支援装置200は上述の処理と異なる処理を行う。すなわちこの場合には、降車支援装置200は、他車両910が第1距離D1より近くに存在している。そのため、降車支援装置200は、右後ランプ904Rを駆動させて、他車両910に対する警告を発する。また降車支援装置200は搭乗者に対しても、移動体の接近を通知する警告を行う。
なお、他車両910が図11の位置に存在している場合、すなわち、第2距離D2未満の位置に存在している場合において、搭乗者がスライドドアである右後ドア903Rから降車しようとしていた場合には、降車支援装置200は、警告装置を駆動させる処理を行う。その理由は、スライドドアの開扉状態は、スイングドアの開扉状態と比較すると遠方からは視認しにくいためである。このように、降車支援装置200はスイングドアの場合と比較してスライドドアに紐付く降車動作については、閾値距離を大きく設定している。これにより、降車支援装置200は、より安全性を考慮した上で効率よく降車支援を実行できる。
以上、実施の形態4について説明した。実施の形態4によれば、効率よく、好適な降車支援を行う降車支援装置、降車支援方法およびプログラムを提供することができる。
<実施の形態5>
次に、実施の形態5について説明する。実施の形態5にかかる降車支援装置200は、警告装置の処理の順序が実施の形態4と異なる。
本実施形態における制御部130は、降車動作がスイングドアに紐づく場合、車内通知信号の後に車外通知信号を出力し、降車動作がスライドドアに紐づく場合、車内通知信号の前または車内通知信号と同時に車外通知信号を出力する。これにより降車支援装置200は好適な順序により警告を行うことができる。
図12は、実施の形態5にかかる降車支援装置のフローチャートである。図12のフローチャートは、ステップS211の後の処理と、ステップS221の後の処理がそれぞれ異なる。
ステップS211において、接近してくる移動体の距離Dmが第1距離D1未満であると制御部130が判定する場合(ステップS211:YES)、制御部130は、ステップS213に進み、制御部130はまず車内通知信号を出力させる(ステップS213)。そして制御部130は車内通知信号を出力させた後に、車外通知信号を出力させ(ステップS214)、ステップS207へ進む。換言すると、本実施の形態において、降車動作に対応するドアのタイプがスイングドアの場合には、降車支援装置200は、車外通知信号の出力よりも車内通知信号の出力を優先させる。
一方、ステップS221において、接近してくる移動体の距離Dmが第2距離D2未満であると制御部130が判定する場合(ステップS221:YES)、制御部130は、ステップS223に進み、制御部130はまず車外通知信号を出力させる(ステップS223)。そして制御部130は車外通知信号を出力させた後に、車内通知信号を出力させ(ステップS224)、ステップS207へ進む。換言すると、本実施の形態において、降車動作に対応するドアのタイプがスライドドアの場合には、降車支援装置200は、車内通知信号の出力よりも車外通知信号の出力を優先させる。
以上、実施の形態5について説明した。実施の形態5にかかる降車支援装置200は、実効的に安全性を鑑みた処理を行う。これにより、実施の形態5によれば、より好適な降車支援を行う降車支援装置、降車支援方法およびプログラムを提供することができる。
なお、上述したプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、および電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線および光ファイバ等の有線通信路、または無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
100 降車支援装置
110 通信バス
121 測定部
122 降車動作検出部
123 車外通知信号出力部
123R 右通知信号出力部
123L 左通知信号出力部
124 車内通知信号出力部
125 ドア検出部
130 制御部
132 記憶部
140 測距センサ
141 カメラ
142 車外警告装置
143 車内警告装置
200 降車支援装置
900 自車両
901R 右前ランプ
901L 左前ランプ
902R 右前ドア
902L 左前ドア
903R 右後ドア
903L 左後ドア
904R 右後ランプ
904L 左後ランプ
910 他車両
920 他車両
930 歩行者

Claims (5)

  1. 自車両へ接近する移動体の接近方向、移動速度、および前記自車両と前記移動体との距離を測定する測定部と、
    前記自車両における搭乗者の降車動作を検出する降車動作検出部と、
    前記移動体に対して前記自車両の存在を通知するための車外通知信号を出力する車外通知信号出力部と、
    前記搭乗者に対して前記移動体の接近を通知するための車内通知信号を出力する車内通知信号出力部と、
    前記降車動作を検出した場合に、前記移動体の前記距離および前記移動速度に応じて、前記車外通知信号および前記車内通知信号の出力を制御する制御部と、を備える
    降車支援装置。
  2. 前記制御部は、前記移動体の前記距離と前記移動速度とから前記移動体が前記自車両に到達するまでの時間を推定し、推定時間が予め設定された閾値以上の場合に、前記車外通知信号を出力し、前記推定時間が前記閾値未満の場合に、前記車外通知信号とともに前記車内通知信号を出力することを判断する、
    請求項1に記載の降車支援装置。
  3. 前記制御部は、前記推定時間が前記閾値以上である前記移動体が、予め設定された限界距離未満において、予め設定された限界速度以上である場合には、前記車内通知信号を出力することを判断する、
    請求項2に記載の降車支援装置。
  4. 自車両へ接近する移動体を検出し、前記自車両と前記移動体との距離および前記移動体の移動速度を測定する測定ステップと、
    前記自車両における搭乗者の降車動作を検出する降車動作検出ステップと、
    前記移動体に対して前記自車両の存在を通知するための車外通知信号を出力する車外通知信号出力ステップと、
    前記搭乗者に対して前記移動体の接近を通知するための車内通知信号を出力する車内通知信号出力ステップと、
    前記降車動作を検出した場合に、前記移動体の前記距離および前記移動速度に応じて、前記車外通知信号および前記車内通知信号の出力を制御する制御ステップと、を備える
    降車支援方法。
  5. 自車両へ接近する移動体を検出し、前記自車両と前記移動体との距離および前記移動体の移動速度を測定する測定ステップと、
    前記自車両における搭乗者の降車動作を検出する降車動作検出ステップと、
    前記移動体に対して前記自車両の存在を通知するための車外通知信号を出力する車外通知信号出力ステップと、
    前記搭乗者に対して前記移動体の接近を通知するための車内通知信号を出力する車内通知信号出力ステップと、
    前記降車動作を検出した場合に、前記移動体の前記距離および前記移動速度に応じて、前記車外通知信号および前記車内通知信号の出力を制御する制御ステップと、を備える
    降車支援方法を、コンピュータに実行させる
    プログラム。
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