JP2022135776A - 不織布、不織布積層体及び吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】強度に優れる不織布、並びにこの不織布を含む不織布積層体及び吸収性物品を提供すること。【解決手段】中空繊維を含み、前記中空繊維を含む領域を貫通する複数の開孔部を有する不織布。【選択図】なし

Description

本開示は、不織布、不織布積層体及び吸収性物品に関する。
近年、ポリプロピレン不織布に代表される熱可塑性樹脂繊維からなる不織布は通気性、柔軟性、軽量性等に優れることから各種用途に幅広く用いられている。そのため、不織布には、その用途に応じた各種の特性が求められるとともに、その特性の向上が要求されている。
例えば、熱可塑性樹脂繊維からなる不織布は、吸収性物品のトップシートとして用いられる場合がある。吸収性物品は、一般に、トップシート、吸収体及びバックシートの順に構成されている。
特許文献1では、吸収体への体液の浸透を容易にするため、トップシートに用いる不織布に穴を開ける技術が提案されている。
さらに、特許文献2では、尿や体液で濡れた際の肌触り感を改善するため、生理用品等の吸収性物品用表面シートに適した親水性不織布を穴開け加工する技術が提案されている。
特表平11-504993号公報 特開2001-140156号公報
特許文献1及び特許文献2に示すように、トップシート用の不織布に開孔を設けることで液体の浸透性を向上させたり、液戻り等を抑制してトップシートの肌触り感を改善したりできると考えられる。
しかし、特許文献1及び特許文献2に記載された開孔を有する不織布では、引張強度等の強度が低いという問題がある。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであり、強度に優れる不織布、並びにこの不織布を含む不織布積層体及び吸収性物品を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段には、以下の実施態様が含まれる。
<1> 中空繊維を含み、前記中空繊維を含む領域を貫通する複数の開孔部を有する不織布。
<2> 前記中空繊維はプロピレン系重合体を含む<1>に記載の不織布。
<3> 開孔面における前記開孔部の面積は0.3mm~1.5mmである<1>又は<2>に記載の不織布。
<4> 開孔面における前記開孔部の中心間距離は2.0mm~7.0mmである<1>~<3>のいずれか1つに記載の不織布。
<5> 開孔面の合計面積に対する前記開孔面における前記開孔部の合計面積の比率である開孔部の合計面積/開孔面の合計面積は、5%~25%である<1>~<4>のいずれか1つに記載の不織布。
<6> 前記中空繊維からなるスパンボンド不織布を含む<1>~<5>のいずれか1つに記載の不織布。
<7> <1>~<6>のいずれか1つに記載の不織布である不織布層を含む不織布積層体。
<8> 前記不織布層は前記中空繊維からなるスパンボンド不織布層であり、さらにメルトブローン不織布層を含む<7>に記載の不織布積層体。
<9> <1>~<6>のいずれか1つに記載の不織布又は<7>若しくは<8>に記載の不織布積層体を含む吸収性物品。
本開示によれば、強度に優れる不織布、並びにこの不織布を含む不織布積層体及び吸収性物品を提供することができる。
本実施形態に用いられる中空繊維の形成時に使用するノズル孔形状の模式図である。 図1のノズル孔形状を用いた本実施形態に用いられるスパンボンド不織布の繊維断面の模式図である。 本実施形態に用いられる中空繊維の形成時に用いるノズル孔形状の他の模式図である。 図3のノズル孔形状を用いた本発明に係るスパンボンド不織布の繊維断面の模式図である。 実施例で用いたスパンボンド不織布製造装置の概略図である。
本開示において「~」を用いて示された数値範囲は、「~」の前後に記載される数値をそれぞれ最小値及び最大値として含む範囲を示す。本明細書に段階的に記載されている数値範囲において、ある数値範囲で記載された上限値又は下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。また、本明細書に記載されている数値範囲において、ある数値範囲で記載された上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
本開示において、組成物中の各成分の量は、組成物中に各成分に該当する物質が複数存在する場合は、特に断らない限り、組成物中に存在する該複数の物質の合計量を意味する。
本開示において、2以上の好ましい態様の組み合わせは、より好ましい態様である。
<不織布>
本開示の不織布は、中空繊維を含み、前記中空繊維を含む領域を貫通する複数の開孔部を有する。本開示の不織布は、中空繊維を含むことで強度に優れる。さらに、中空繊維を含む領域を貫通する複数の開孔部を有することで、本開示の不織布は、不織布の低目付化が可能となり、開孔処理前の不織布に対する柔軟性の向上、伸長性低下の抑制、厚み増加の抑制等の効果を奏する場合がある。
本開示の不織布は、衛生材料分野、医療材料分野、包装材料分野などにおいて好適に用いられる。不織布は、具体的には、おむつ、生理用品、尿取りパッド、ペット用シート等の吸収性物品に好適に用いられ、例えば、トップシート、セカンドシート、コアラップ等の部材を構成するものとして用いられる。
本開示の不織布に含まれる中空繊維は、熱可塑性樹脂を含むことが好ましい。熱可塑性樹脂としては、特に限定されず、エチレン、プロピレン、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセン、1-オクテン、3-メチル-1-ブテン、3-メチル-1-ペンテン、3-エチル-1-ペンテン、4-メチル-1-ペンテン、4-メチル-1-ヘキセン等のα-オレフィンの単独重合体又は共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ナイロン-6、ナイロン-66、ポリメタキシレンアジパミド等のポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリイミド、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリアクリロニトリル、ポリカーボネート、ポリスチレン、アイオノマーなどが挙げられる。
熱可塑性樹脂は、1種からなるものであってもよく、2種以上の混合物であってもよい。
α-オレフィンの単独重合体又は共重合体としては、例えば、エチレン・プロピレンランダム共重合体、高圧法低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、高密度ポリエチレン、エチレン・1-ブテンランダム共重合体等のエチレンランダム共重合体などのエチレン系重合体;ポリプロピレン(プロピレン単独重合体)、プロピレン・エチレンランダム共重合体、プロピレン・1-ブテンランダム共重合体等のプロピレンランダム共重合体などのプロピレン系重合体;ポリ1-ブテン、ポリ4-メチル-1-ペンテンなどが挙げられる。
熱可塑性樹脂は、高圧法低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、高密度ポリエチレン、プロピレン系重合体、ポリエチレンテレフタレート及びポリアミドからなる群より選択される少なくとも1種を含むことが好ましい。熱可塑性樹脂は、紡糸性、延伸加工性等に優れる観点から、プロピレン系重合体を含むことが好ましい。
プロピレン系重合体としては、プロピレン単独重合体、主成分であるプロピレンと副成分である1種又は2種以上のα-オレフィンとの共重合体であるプロピレンランダム共重合体等が挙げられ、中でも、プロピレン単独重合体が好ましい。プロピレンランダム共重合体では、α-オレフィンに由来する構成単位の含有率は、全体の1モル%~10モル%であることが好ましく、全体の1モル%~6モル%であることがより好ましい。
プロピレンランダム共重合体の共重合に用いるα-オレフィンとしては、炭素数2以上のα-オレフィン(プロピレンを除く)が好ましく、炭素数2又は4~8のα-オレフィンがより好ましい。α-オレフィンとしては、具体的には、エチレン、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセン、1-オクテン、3-メチル-1-ブテン、3-メチル-1-ペンテン、3-エチル-1-ペンテン、4-メチル-1-ペンテン、4-メチル-1-ヘキセン等が好ましい。
プロピレン系重合体の融点(Tm)は、特に限定されず、例えば、125℃以上であってもよく、125℃~165℃であってもよい。
本開示において、融点は、示差走査熱量測定(DSC)を用いて以下のようにして測定できる。
示差走査型熱量計(DSC)としてパーキンエルマー社製DSC Pyris1又はエスアイアイ・ナノテクノロジー社製DSC7020を用い、窒素雰囲気下(20mL/min)、試料(約5mg)を、熱可塑性樹脂ごとに設定した到達温度(プロピレン系重合体の場合は230℃)まで昇温し、その温度で3分間保持した後、10℃/分で30℃まで冷却して30℃で1分間保持し、10℃/分で上記到達温度まで昇温し、昇温過程における結晶溶融ピークのピーク頂点から融点(Tm)を算出する。なお、複数の結晶溶融ピークが観測された場合は、高温側ピークを融点(Tm)とする。
プロピレン系重合体として、プロピレン・α-オレフィンランダム共重合体を用いる場合、その融点(Tm)は153℃以下であることが好ましく、125℃~150℃であることがより好ましい。
プロピレン系重合体として、プロピレン単独重合体を用いる場合、その融点(Tm)は155℃以上であることが好ましく、157℃~165℃であることがより好ましい。
プロピレン系重合体のメルトフローレート(MFR)(ASTM D-1238、230℃、荷重2160g)は、不織布を製造し得る限り特に限定はされず、例えば、10g/10分~100g/10分であることが好ましく、20g/10分~70g/10分であることがより好ましい。MFRが10g/10分以上のプロピレン系重合体を用いた場合は、溶融粘度が低く紡糸性が向上する傾向にあり、一方、100g/10分以下であるプロピレン系重合体を用いた場合は、得られる不織布の引張強度等が向上する傾向にある。
プロピレン系重合体は、通常、いわゆるチタン含有固体状遷移金属成分と有機金属成分を組み合わせたチーグラー・ナッタ型触媒、あるいはシクロペンタジエニル骨格を少なくとも1個有する周期律表第4族~第6族の遷移金属化合物及び助触媒成分からなるメタロセン触媒を用いて、スラリー重合、気相重合、バルク重合で、プロピレンを単独重合、あるいはプロピレンと少量のα-オレフィンとを共重合させることにより得られる。
中空繊維から構成される不織布の種類としては、特に限定されず、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、湿式不織布、スパンレース不織布、乾式不織布、乾式パルプ不織布、エアレイド不織布、ウォータージェット不織布、フラッシュ紡糸不織布、開繊不織布、ニードルパンチ不織布等、種々公知の短繊維不織布及び長繊維不織布(例えば長繊維セルロース不織布)等が挙げられる。本開示の不織布は、中空繊維からなるスパンボンド不織布を含むことが好ましい。
本開示の不織布に含まれる中空繊維の中空率は特に限定されず、軽量性及び引張強度の観点から、5%~30%であることが好ましく、10%~30%であることがより好ましく、14%~30%であることがさらに好ましい。
中空繊維の中空率は、以下のようにして求めることができる。不織布をエポキシ樹脂に包埋して、次いでミクロトームで切断し、試料片を得る。これを電子顕微鏡(例えば、株式会社日立製作所製S-3500N形、走査型電子顕微鏡)で観察し、得られた断面像より観察された繊維断面像のおける繊維全体の断面積と中空部断面積とを求め、以下の式より算出する。
中空率[%]=(中空部の断面積/繊維全体の断面積)×100
なお、中空率の値は中空繊維100本を測定した平均値とする。
本開示の不織布に含まれる中空繊維のC軸配向度は特に限定されず、不織布の均一性の観点から、0.85以上であることが好ましく、0.90以上であることがより好ましい。中空繊維のC軸配向度の上限は特に限定されず、例えば、0.95以下であってもよい。
中空繊維のC軸配向度は、以下のようにして求めることができる。広角X線回折装置(例えば、リガク社製RINT2550、付属装置:繊維試料台、X線源:CuKα、出力:40kV 370mA、検出器:シンチレーションカウンター)を用いて、不織布を繊維軸方向に並べて試料ホルダーに固定する。結晶面ピーク[(110)面]の方位角分布強度を測定して得られた方位角分布曲線(X線干渉図)において、ピークの半価幅(α)から下記の式より中空繊維の繊維軸方向の配向度(C軸配向度)を算出する。
配向度(F)=(180°-α)/180°
(αは方位角分布曲線におけるピーク半価幅)
本開示の不織布に含まれる中空繊維の平均繊維径は特に限定されず、軽量性及び引張強度の観点から、5μm~20μmであることが好ましく、5μm~17μmであることがより好ましい。
中空繊維の平均繊維径は、以下のようにして求めることができる。不織布を光学顕微鏡(例えば、Nikon社製、ECLIPSE E-400〕で観察し、画面上の不織布を形成する中空繊維から100本を選びその繊維径を測定し、その平均値を当該不織布の平均繊維径とする。
本開示の不織布は、中空繊維を含む領域を貫通する複数の開孔部を有する。複数の開孔部は、中空繊維を含む領域の一方の主面から他方の主面に向かって一定の方向、例えば、厚み方向に沿った方向に貫通していることが好ましい。
平面視での開孔部の形状は特に限定されず、例えば、円形、楕円形、三角形、四角形、五角形等の多角形、星形、L字形などが挙げられる。複数の開孔部の形状は、それぞれ同じであってもよく、異なっていてもよい。
平面視での開孔部の配置は特に限定されず、規則的に設けられていてもよく、不規則に設けられていてもよい。例えば、開孔部は格子状に設けられていてもよく、縦方向及び横方向においてそれぞれ一定の間隔を開けて設けられていてもよい。縦方向における開孔部の間隔及び横方向における開孔部の間隔は同じであってもよく、異なっていてもよい。
開孔面(開孔部が形成された表面)における開孔部の面積は、不織布の強度維持と柔軟性向上のバランスの観点から、0.3mm~1.5mmであることが好ましく、0.3mm~1.3mmであることがより好ましく、0.3mm~1.0mmであることがさらに好ましい。
開孔面における開孔部の中心間距離は、不織布の強度維持と柔軟性向上のバランスの観点から、2.0mm~7.0mmであることが好ましく、2.0mm~6.0mmであることが好ましく、2.0mm~5.0mmであることがさらに好ましい。
開孔面の合計面積に対する開孔面における開孔部の合計面積の比率である開孔部の合計面積/開孔面の合計面積は、不織布の強度維持と柔軟性向上のバランスの観点から、5%~25%であることが好ましく、7%~20%であることがより好ましい。
不織布の目付は、5g/m~30g/mであることが好ましい。不織布の目付は、柔軟性の観点から、27g/m以下であることがより好ましく、23g/m以下であることがさらに好ましく、20g/m以下であることが特に好ましい。また、目付は、耐リウェット性向上の観点から、13g/m以上であることがより好ましく、15g/m以上であることがさらに好ましい。
なお、本開示において不織布の目付は、「不織布積層体の目付」と読み替えてもよい。
不織布は、圧着部と非圧着部とを有していてもよい。圧着部の面積率は、5%~20%であることが好ましく、6%~19%であることがより好ましい。圧着部の面積率は、不織布から10mm×10mmの大きさの試験片を採取し、試験片のエンボスロールとの接触面を、電子顕微鏡(倍率:100倍)で観察し、観察した不織布の面積に対し、熱圧着された部分の面積の割合とする。また、圧着部を形成し得るエンボスロールに形成された凸部の面積率を「エンボス面積率」ともいう。
不織布に含まれる中空繊維は、中空繊維の中空部が偏芯していてもよい。例えば、中空繊維の長さ方向と直交する繊維断面における中空部の中心位置が中空繊維の中心位置と異なる偏芯中空繊維であってもよい。偏芯中空繊維は、繊維が捲縮していてもよい。
本開示の不織布、又は後述する本開示の不織布積層体は、目的に応じて、例えば、編布、織布、本開示の不織布以外の不織布(例えば、中空繊維を含まない不織布、開孔部を含まない不織布等)、フィルム(シートを含む)などの材料と貼り合わせてもよい。
本開示の不織布は、本発明の目的を損なわない範囲で、通常用いられる酸化防止剤、耐候安定剤、耐光安定剤、帯電防止剤、親水剤、防曇剤、ブロッキング防止剤、滑剤、核剤、顔料等の添加剤を含んでいてもよい。本開示の不織布を製造する際に用い得る熱可塑性樹脂にこれらの添加剤を必要に応じて配合してもよい。
以下、本開示の不織布がスパンボンド不織布である場合のその製造方法について説明する。
(スパンボンド不織布の製造方法)
スパンボンド不織布は、特開昭60-155765号、特許3442896号、及び特許3883818号などに示される密閉型のスパンボンドプロセスにより製造し得る。
中空繊維を含むスパンボンド不織布は、例えば図5に示すスパンボンド不織布製造装置により製造される。図5に示すスパンボンド不織布製造装置は、押出機1と、紡糸口金2と、ディフューザー5と、捕捉装置6と、吸引装置7とを備える。紡糸口金2から紡糸された中空繊維3は、密閉型の冷却室中の冷却風4により冷却される。中空繊維3が冷却された後、冷却室の下流側に冷却に用いた冷却風を延伸風に用いる為の隘路(延伸部)を通して、当該延伸風により長繊維を延伸(牽引)し、下流側に設置したディフューザー5にて繊維が分散され、移動捕集面上(メッシュベルト上)に堆積され、スパンボンド不織布8が得られる。また、紡糸口金2の具体的な形状として、例えば図1に示す孔形状を有するものが挙げられ、スパンボンド不織布製造装置は、図1に示す孔形状を有する多数の紡糸孔(ノズル)を備えた口金(ダイ)を有する。図1に示すノズル孔形状のものを使用した場合、図2に示す中空断面となるような中空繊維を形成し得る。
また、紡糸口金2の他の具体的な形状として、図3に示すような孔形状を有するものが挙げられる。図3に示すノズル孔形状のものを使用した場合、図4に示す中空断面となるような中空繊維を形成し得る。
不織布の原料である熱可塑性樹脂の溶融温度は特に限定されず、熱可塑性樹脂がプロピレン系重合体である場合、好ましくは180℃~280℃、より好ましくは190℃~270℃、さらに好ましくは200℃~260℃の温度に設定し得る。
冷却風の温度は熱可塑性樹脂が固化する温度であれば特に限定はされず、熱可塑性樹脂がプロピレン系重合体である場合、好ましくは5℃~50℃、より好ましくは10℃~40℃、さらに好ましくは15℃~30℃である。冷却風はディフューザー内に到達したときには繊維を充分に分散させるための分散媒として作用するため、均一性を確保する観点では、風量は通常30Nm/分/m~100Nm/分/mである。ここで、冷却風の温度は20℃~30℃であることが好ましい。冷却風の風量は、60Nm/分/m以上であることが好ましく、75Nm/分/m以上であることがより好ましく、90Nm/分/m以上であることがさらに好ましい。安定的に生産する観点から、冷却風の温度が20℃~30℃のときは、風量の上限値として、150Nm/分/m以下であればよい。延伸風の風速は、通常100m/分~10,000m/分であり、好ましくは500m/分~10,000m/分である。
紡糸孔(ノズル)として、外径が0.5mm~5.0mmで、かつスリット幅が0.05mm~0.5mmであり、スリット数が2~10であり、好ましくは3~6であり、複数のスリット間の間隔であるキャナル幅が0.04mm~0.15mmであり、ノズル孔面積が0.1mm~0.5mmである紡糸孔を備えた口金を用いることが好ましい。均一性の高い不織布を得るために、キャナル幅をノズル孔面積で除した値(キャナル幅/ノズル孔面積)が、好ましくは0.35mm-1以上、より好ましくは0.40mm-1以上である紡糸孔を備えた口金を用いることが好ましい。
本開示において、上記紡糸孔におけるキャナル幅とは、例えば、図1あるいは図3に示す熱可塑性樹脂などが溶融押出しされる複数のスリット(ノズル孔)のスリット間の幅(間隔)であり、ノズル孔面積は全てのスリット(ノズル孔)の面積を合計した面積である。
前述に示す方法により得られたスパンボンド不織布では、例えば、孔開け加工が施されることによって、スパンボンド不織布に中空繊維を含む領域を貫通する複数の開孔部が設けられる。孔開け加工を施す方法としては、特に限定されず、熱針穴加工、ウォータージェットによる細孔形成加工等が挙げられる。熱針穴加工は、従来公知の方法、例えば特開平11-239587号公報等に記載されている方法を採用して行うことができる。
熱針穴加工では、針部が複数配置された針ロールに対応する雄ロールと、針部と対向する穴が開いた雌ロールとを用い、スパンボンド不織布に雄ロールと雌ロールとの間を通過させて針部に対応する複数の開孔部を設けてもよい。針部の形状、配置等を変更することで、設けられる複数の開孔部の形状、配置等を調整することができる。
針部の温度としては、例えば、60℃~200℃であってもよく、70℃~150℃であってもよい。ライン速度としては、例えば、3m/分~200m/分であってもよく、5m/分~100m/分であってもよい。
上記ウォータージェットによる細孔形成加工は、従来公知の方法、例えば特開平3-19950号公報、特開平2-26970号公報(US-第170193号明細書、1988年3月18日出願)等に記載されている方法を採用して行うことができる。
なお、本開示の不織布がスパンボンド不織布以外であっても、前述の孔開け加工の方法により、中空繊維を含む領域を貫通する複数の開孔部を設けることが可能である。
<不織布積層体>
本開示の不織布積層体は、前述の本開示の不織布である不織布層を含む。本開示の不織布積層体の好ましい物性、材料等は、前述の本開示の不織布と同様である。
本開示において、不織布積層体は、本開示の不織布が2層以上積層された構造を有していてもよく、少なくとも一層の本開示の不織布と、編布、織布、本開示の不織布以外の不織布(例えば、中空繊維を含まない不織布、開孔部を含まない不織布等)、フィルム(シートを含む)などとが順番を問わずに積層された構造を有していてもよい。
本開示の不織布以外の不織布としては、例えば、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、湿式不織布、スパンレース不織布、乾式不織布、乾式パルプ不織布、エアレイド不織布、ウォータージェット不織布、フラッシュ紡糸不織布、開繊不織布、ニードルパンチ不織布等、種々公知の短繊維不織布及び長繊維不織布(例えば長繊維セルロース不織布)等が挙げられる。
本開示の不織布積層体は、前述の不織布層である中空繊維からなるスパンボンド不織布層とともに、メルトブローン不織布層をさらに含むことが好ましい。メルトブローン不織布層では、メルトブローン不織布層を構成する繊維を含む領域を貫通する複数の開孔部が設けられていてもよく、設けられていなくてもよい。さらに、本開示の不織布積層体では、スパンボンド不織布層を構成する繊維を含む領域及びメルトブローン不織布層を構成する繊維を含む領域を連続して貫通する複数の開孔部が設けられていてもよく、設けられていなくてもよい。
本開示の不織布積層体は、メルトブローン不織布層の両面側に前述の不織布層である中空繊維からなるスパンボンド不織布層を有する構成であってもよい。
本開示の不織布を2層以上積層させて本開示の不織布積層体を製造する場合、少なくとも一層の本開示の不織布と、該不織布以外の材料とを順番を問わずに積層させて本開示の不織布積層体を製造する場合等では、各層を積層する(例えば、貼り合せる)方法は特に限定されない。例えば、熱エンボス加工、超音波融着等の熱融着法、ニードルパンチ、ウォータージェット等の機械的交絡法、ホットメルト接着剤、ウレタン系接着剤等の接着剤による方法、押出しラミネート等をはじめ、種々公知の方法を採り得る。
なお、本開示の不織布積層体に含まれる本開示の不織布では、積層される前に孔開け加工が施されることによって、中空繊維を含む領域を貫通する複数の開孔部が設けられてもよく、積層された後に孔開け加工が施されることによって、中空繊維を含む領域を貫通する複数の開孔部が設けられてもよい。本開示の不織布が積層される前に孔開け加工が施されている場合、前述の不織布層以外の各層については、複数の開孔部が設けられていてもよく、設けられていなくてもよい。本開示の不織布が積層された後に孔開け加工が施されている場合、本開示の不織布積層体の両面を貫通する複数の開孔部が設けられていてもよい。
<吸収性物品>
本開示の吸収性物品は、前述の本開示の不織布又は前述の本開示の不織布積層体を含む。本開示の吸収性物品としては、衛生材料分野、医療材料分野、包装材料分野などにおいて好適に用いられる物品が挙げられ、具体的には、おむつ、生理用品、尿取りパッド、ペット用シート等が挙げられる。
以下、実施例に基づいて本発明の実施形態についてさらに具体的に説明するが、本発明は、本発明の一実施形態であるこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例及び比較例における物性値等は、以下の方法により測定した。
なお、表1中、「-」は、未測定であることを意味する。
(1)目付〔g/m
不織布又は不織布積層体から100mm(流れ方向:MD)×100mm(流れ方向と直交する方向:CD)の試験片を10点採取した。試験片の採取場所は、CD方向にわたって10箇所とした。次いで、20℃、相対湿度50%RH環境下で、採取した各試験片に対して上皿電子天秤(研精工業社製)を用いて、それぞれ質量〔g〕を測定した。各試験片の質量の平均値を求めた。求めた平均値から1m当たりの質量〔g〕に換算し、小数点第1位を四捨五入して各サンプルの目付〔g/m〕とした。
(2)強度及び伸度
不織布又は不織布積層体から、JIS L 1906の6.12.1[A法](JIS L 1913:2010へ移行、ISO 9073-3:1989に対応)に準拠して、JIS Z 8703(試験場所の標準状態)に規定する温度20±2℃、湿度65±2%の恒温室内で、流れ方向(MD)に25cm、横方向(CD)に5cmの試験片を5枚採取した。得られた試験片を、チャック間100mm、引張速度300mm/分の条件で引張り試験機(インストロンジャパンカンパニイリミテッド製、インストロン5564型)を用いて引張試験を行い、5枚の試験片についてMD方向の引張荷重を測定し、それらの最大値の平均値を引張強度(MD強度)〔N/50mm〕とした。
MD方向における引張強度(MD強度)における伸度をMD伸度〔%〕とした。さらに、各実施例及び各比較例にて開孔処理前と開孔処理後のMD伸度の変化を以下の式に基づいて評価した。MD伸度変化率の数値が高いほど開孔処理によりMD伸度が低下したことを意味する。
MD伸度変化率(%)=(開孔処理前のMD伸度-開孔処理後のMD伸度/開孔処理前のMD伸度)×100
(3)厚み〔mm〕
不織布又は不織布積層体から100mm(MD)×100mm(CD)の試験片を10点採取した。試験片の採取場所は、目付測定用の試験片と同様の場所とした。次いで、採取した各試験片に対して荷重型厚み計(尾崎製作所社製)を用いて、JIS L 1096:2010に記載の方法で厚み〔mm〕を測定した。各試験片の厚みの平均値を求め、小数点第2位を四捨五入して各サンプルの厚み〔mm〕とした。
(4)剛軟性(カンチレバー平均値)
以下の方法によりカンチレバー試験を実施し、不織布又は不織布積層体の剛軟性〔mm〕を測定した。具体的にはJIS-L1096:2010の8.19.1[A法(45°カンチレバー法)]に準拠した。
不織布又は不織布積層体から、2cm×15cmの試験片を流れ方向(MD)5枚採取した。
一端が45度の斜面をもつ表面の滑らかな水平台の上に、得られた試験片の短辺をスケール基線に合わせて置いた。次に、適当な方法によって試験片を斜面の方向に緩やかに滑らせて、試験片の一端の中央点が斜面と接したときの、試験片の他端の位置をスケールによって読んだ。
剛軟度は、試験片が移動した長さ(mm)で示され、5枚を測り、その平均値を求めた。さらに、各実施例及び各比較例にて開孔処理前と開孔処理後の柔軟性の変化を以下の式に基づいて評価した。柔軟性向上率の数値が高いほど開孔処理により柔軟性が向上したことを意味する。
柔軟性向上率(%)=(開孔処理前の剛軟度-開孔処理後の剛軟度/開孔処理前の剛軟度)×100
[実施例1]
不織布製造の原料としてMFR(ASTMD1238に準拠して、温度230℃、荷重2.16kgで測定)が60g/10分、融点162℃のプロピレン単独重合体(PP-1)を用いた。押出機(スクリュー径75mmφ)及びノズルピッチが縦方向4.5mm、横方向4.0mmで、キャナル幅/孔面積=0.41mm-1の図1に示すような孔形状を有し、図2の繊維断面となるような中空繊維が得られる紡糸口金を備える図5に示すような不織布製造装置が流れ方向に3つ直列に配置された装置を使用した。各不織布製造装置にて、押出機により成形温度240℃でPP-1を溶融した。冷却流体に(25℃、流量:42Nm/分/m)の冷却風を用い、PP-1の単孔吐出量:0.52g/分、糸速度:4367m/分の条件でPP-1を紡糸し、捕集ベルト上にスパンボンド不織布ウェブを堆積させて三層のスパンボンド不織布ウェブを積層させた。次いで、三層のスパンボンド不織布ウェブをエンボスロールで加熱加圧処理(エンボス面積率:8%、エンボス温度:132℃)し、いずれの層も中空繊維からなる総目付が20g/mの不織布積層体を得た。
前述のようにして得られた不織布積層体から幅300mmの不織布積層体を得た。針ロールである針間4mm、針高さ3mmの雄ロールと、穴が開いた雌ロールとを準備した。電気加熱式エンボス機(由利ロール社製)の上側が雄ロール、下側が雌ロールとなるようにこれらのロールを取り付けた。針ロールの高さ方向と直交する断面形状は楕円であり、開孔面における開孔部の面積に対応する針ロールの断面積は0.58mmであり、針ロールの配置パターンは千鳥状であり、開孔面における開孔部の中心間距離に対応する針ロールのピッチは、MD方向では4.0mmであり、CD方向では2.2mmであり、開孔部の合計面積/開孔面の合計面積に対応する開孔面積率は13%であった。取り付けられた雄ロール及び雌ロールを100℃に加温し、針部の温度80℃、線圧1MPaG及びライン速度5m/分の条件にて幅300mmの不織布積層体に対して開孔処理を行い、開孔部を有する不織布積層体を得た。
開孔処理前の不織布積層体及び開孔部を有する不織布積層体の各種物性について、既述の方法により測定を行った。結果を表1に示す。
なお、実施例1の不織布積層体に含まれる中空繊維について、中空率は15%であり、C軸配向度は0.93であり、平均繊維径は14μmであった。
[比較例1]
不織布製造の原料として、MFR(ASTMD1238に準拠して、温度230℃、荷重2.16kgで測定)が60g/10分、融点162℃のプロピレン単独重合体73.7質量%と、MFR(ASTMD1238に準拠して、温度230℃、荷重2.16kgで測定)が60g/10分、融点142℃のプロピレンランダム共重合体(プロピレンとエチレンとの共重合体、重合モル比97:3)20質量%と、MFR(ASTMD1238に準拠して、温度190℃、荷重2.16kgで測定)が5g/10分、融点134℃の高密度ポリエチレン6質量%と、エルカ酸アミド0.3質量%の混合物を準備した。押出機(スクリュー径75mmφ)及び孔径0.6mm及び孔数257ホールの紡糸口金を備える不織布製造装置を使用した。不織布製造装置にて、押出機により成形温度220℃で上記混合物を溶融した。冷却流体に(20℃、流量:33Nm/分/m)の冷却風を用い、混合物の単孔吐出量:2.2g/分、糸速度:3973m/分の条件で上記混合物を紡糸し、捕集ベルト上にスパンボンド不織布ウェブを堆積させた。次いで、スパンボンド不織布ウェブをエンボスロールで加熱加圧処理(エンボス面積率:8%、エンボス温度:116℃)し、総目付が20g/mの中実繊維からなる不織布を得た。
前述のようにして得られた中実繊維からなる不織布から幅300mmの不織布を得た。実施例1と同様の条件にて幅300mmの不織布に対して開孔処理を行い、開孔部を有する不織布を得た。
[比較例2]
比較例1において、速度10m/分の条件にて幅300mmの不織布積層体に対して開孔処理を行った以外は比較例1と同様にして開孔部を有する不織布を得た。
開孔処理前の不織布及び比較例1及び2の開孔部を有する不織布の各種物性について、既述の方法により測定を行った。結果を表1に示す。
[比較例3]
下記の芯成分としての熱可塑性重合体と下記の鞘成分としての熱可塑性重合体とを、スパンボンド法により複合溶融紡糸を行った。そして、芯成分/鞘成分の質量比が40/60である偏芯芯鞘型の捲縮複合繊維から、第1不織布ウェブ(1層目)及び第2不織布ウェブ(2層目)を形成し、捕集ベルト上に第1不織布ウェブを堆積させ、次いで、第1不織布ウェブ上に第2不織布ウェブを堆積させて二層のスパンボンド不織布ウェブを積層させた。次いで、二層のスパンボンド不織布ウェブをエンボスロールで加熱加圧処理(エンボス面積率:8%、エンボス温度:132℃)し、いずれの層も中実の捲縮繊維からなる総目付が20g/mの不織布積層体を得た。
-芯成分-
MFR:60g/10分、融点162℃のプロピレン単独重合体
-鞘成分-
MFR60g/10分、融点142℃、エチレン含量4質量%のプロピレン・エチレンランダム共重合体
比較例3にて、前述のようにして得られた中実の捲縮繊維からなる不織布積層体から幅300mmの不織布積層体を得た。実施例1と同様の条件にて幅300mmの不織布積層体に対して開孔処理を行い、開孔部を有する不織布積層体を得た。
開孔処理前の不織布積層体及び比較例3の開孔部を有する不織布積層体の各種物性について、既述の方法により測定を行った。結果を表1に示す。
[比較例4]
不織布製造の原料としてMFR(ASTMD1238に準拠して、温度230℃、荷重2.16kgで測定)が60g/10分、融点162℃のプロピレン単独重合体(PP-1)を用いた。比較例1にて使用した不織布製造装置を2台使用し、前述のPP-1をスパンボンド法により溶融紡糸を行い、捕集ベルト上に第1不織布ウェブを堆積させ、次いで、第1不織布ウェブ上に第2不織布ウェブを堆積させて二層のスパンボンド不織布ウェブを積層させた。次いで、二層のスパンボンド不織布ウェブをエンボスロールで加熱加圧処理(エンボス面積率:18%、エンボス温度:132℃)し、いずれの層も中実繊維からなる総目付が20g/mの不織布積層体を得た。
比較例4にて、前述のようにして得られた中実繊維からなる不織布積層体から幅300mmの不織布積層体を得た。実施例1と同様の条件にて幅300mmの不織布積層体に対して開孔処理を行い、開孔部を有する不織布積層体を得た。
開孔処理前の不織布積層体及び比較例4の開孔部を有する不織布積層体の各種物性について、既述の方法により測定を行った。結果を表1に示す。
Figure 2022135776000001
表1の結果より、実施例1にて得られた開孔処理後の不織布積層体は、各比較例にて得られた開孔処理後の不織布及び不織布積層体に対してMD強度に優れていた。
さらに、実施例1にて得られた開孔処理後の不織布積層体では、開孔処理によるMD伸度の変化が各比較例にて得られた開孔処理後の不織布及び不織布積層体よりも低く、開孔による伸度の低下が抑制されていた。
さらに、実施例1にて得られた開孔処理後の不織布積層体では、開孔処理による柔軟性の向上割合が、各比較例にて得られた開孔処理後の不織布及び不織布積層体よりも高かった。
また、比較例1、3及び4では、開孔処理前後において、不織布及び不織布積層体の厚みが大きく変動した。これは開孔処理により不織布及び不織布積層体の厚みのばらつきが大きくなったことを意味しており、不織布及び不織布積層体の巻き取り性が悪化していると推測される。
1・・・押出機
2・・・紡糸口金
3・・・中空繊維
4・・・冷却風
5・・・ディフューザー
6・・・捕捉装置
7・・・吸引装置
8・・・スパンボンド不織布

Claims (9)

  1. 中空繊維を含み、前記中空繊維を含む領域を貫通する複数の開孔部を有する不織布。
  2. 前記中空繊維はプロピレン系重合体を含む請求項1に記載の不織布。
  3. 開孔面における前記開孔部の面積は0.3mm~1.5mmである請求項1又は請求項2に記載の不織布。
  4. 開孔面における前記開孔部の中心間距離は2.0mm~7.0mmである請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の不織布。
  5. 開孔面の合計面積に対する前記開孔面における前記開孔部の合計面積の比率である開孔部の合計面積/開孔面の合計面積は、5%~25%である請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の不織布。
  6. 前記中空繊維からなるスパンボンド不織布を含む請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の不織布。
  7. 請求項1~請求項6のいずれか1項に記載の不織布である不織布層を含む不織布積層体。
  8. 前記不織布層は前記中空繊維からなるスパンボンド不織布層であり、
    さらにメルトブローン不織布層を含む請求項7に記載の不織布積層体。
  9. 請求項1~請求項6のいずれか1項に記載の不織布又は請求項7若しくは請求項8に記載の不織布積層体を含む吸収性物品。
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