JP2022135314A - 搬送機構、及び、それを備える加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数のワークが載置された載置台を複数のワークとともに搬送する技術について、新しい技術を提供する。【解決手段】 複数のワークが載置されるワーク領域と該ワーク領域を囲繞する外周領域とを有する載置台を、該ワーク領域に複数のワークが載置された状態で搬送する搬送機構であって、該載置台の該外周領域に吸着して該載置台を保持するとともに、該ワーク領域に対応し該ワーク領域に載置された複数のワークを収容する収容部が形成された保持ユニットと、該保持ユニットを移動させる移動ユニットと、を備え、該保持ユニットは、該保持ユニットの移動中にワークの移動を抑止する移動抑止部を有した搬送機構とする。【選択図】図6

Description

本発明は、複数のワークが載置された載置台を複数のワークとともに搬送する搬送装置、及び、搬送装置を備えた加工装置に関する。
従来、例えば小さいサイズのワークを所定サイズのチップに切り出す際に、保持テーブル(保持台)で1つのワークを保持して加工するのでは効率が悪いため、複数のワークを並べて一度に加工することが行われている。
このように複数のワークを一度に加工する場合には、テープに複数のワークを貼着して固定することが広く行われており、テープにワークを貼着する治具も知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2012-74657号公報
しかし、テープのコストが掛かるため、このコストを削減するためにテープを使わずに複数のワークを同時にハンドリングしたいという要望がある。
そこで、テープを用いる代わりに、複数のワークを載置可能な載置台を利用してハンドリングする方法が考えられる。この場合、加工装置の保持テーブル(保持台)に載置台を搬送して載置した際に、ワークの配置が大きくずれることがあると、所定サイズに切り出せない等の加工不良の問題が生じることが懸念される。
本発明は以上の問題に鑑み、複数のワークが載置された載置台を複数のワークとともに搬送する技術について、新しい技術を提供するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
本発明の一態様によれば、
複数のワークが載置されるワーク領域と該ワーク領域を囲繞する外周領域とを有する載置台を、該ワーク領域に複数のワークが載置された状態で搬送する搬送機構であって、
該載置台の該外周領域に吸着して該載置台を保持するとともに、該ワーク領域に対応し該ワーク領域に載置された複数のワークを収容する収容部が形成された保持ユニットと、
該保持ユニットを移動させる移動ユニットと、を備え、
該保持ユニットは、該保持ユニットの移動中にワークの移動を抑止する移動抑止部を有した搬送機構とする。
また、本発明の一態様によれば、
該移動抑止部は、該収容部に設けられ、該ワークの一部に当接する部位にて構成される、こととする。
また、本発明の一態様によれば、該載置台の該ワーク領域には、複数のワークが互いに間隙を有して載置され、
該移動抑止部は、該間隙に対応し、隣接するワーク間にそれぞれ挿入される壁からなる、こととする。
また、本発明の一態様によれば、搬送機構を備えた加工装置であって、
該ワークを加工する加工ユニットと、
該加工ユニットで加工する複数のワークが載置された該載置台を保持する保持台と、
該加工ユニットを該保持台に対して相対移動させる相対移動機構と、
加工前の複数のワークが載置された該載置台を仮置きするロードテーブルと、
加工後の複数のワークが載置された該載置台を仮置きするアンロードテーブルと、
を備え、
該搬送機構は、該ロードテーブルから該保持台へと該載置台を搬送するとともに、該保持台から該アンロードテーブルへと該載置台を搬送する、加工装置とする。
本発明では、テープを用いる代わりに複数のワークを載置可能な載置台と保持ユニットを利用することで、複数のワークを同時にハンドリングすることが可能となる。また、搬送の際にはワークの位置ずれが抑制されるため、所定サイズに切り出せない等の加工不良の問題発生を防ぐことができる。
ワークと載置台の構成例について示す図。 載置台の側面断面図。 (A)は載置台と保持ユニットについて示す図。(B)は保持ユニットの内側の構成について示す図。 (A)は保持ユニットの移動抑止部の一実施例について示す図。(B)は保持ユニットの移動抑止部の他の実施例について示す図。 (A)は保持ユニットの移動抑止部の別の実施例について示す図。(B)は保持ユニットの移動抑止部の別の実施例について示す図。 加工装置の構成例について示す斜視図。 保持ユニットの搬送について説明する図。 (A)は保持ユニットにて載置台を保持台に載置した状態について説明する図。(B)は載置台が保持台に載置された状態について説明する図。 載置台が保持台に載置された状態について説明する図。 ワークの加工について説明する図。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、ワーク1と載置台11の構成例について示す図である。
ワーク1は、サブストレート1a(基板)に被加工物1bを載置して構成される。サブストレート1aは、例えば、ガラス、シリコン、カーボン等の板材にて構成される。被加工物1bは、例えば、ガラス、樹脂、セラミクス等の板材にて構成される。被加工物1bは、サブストレート1aの上面にワックスや接着剤により固定される。なお、ワーク1は、サブストレート1aがなく、被加工物1bよりなるものであってもよい。
載置台11の上面11aには、複数のワーク1が載置されるワーク領域12と、ワーク領域12を囲繞する外周領域13と、が形成される。
ワーク領域12には、各ワーク1同士の間に所定の間隙を有して配置するための位置決マーク12aが複数箇所に設けられている。本実施例では、ワーク1のサブストレート1aの底面の輪郭と略一致する大きさの矩形枠(矩形ライン)を表示することで、位置決マーク12aが構成される。なお、位置決マーク12aの具体的な構成は特に限定されるものではなく、線状の印で構成する他、例えば、ワーク1のサブストレート1aを嵌め入れるようにして位置決めするための凹部にて構成することとしてもよい。
位置決マーク12aの内側には、各ワーク1を吸引保持するための吸引部12bが形成される。本実施例では、四角枠と、その内側の十文字状と、を有する溝にて吸引部12bが構成される。なお、吸引部12bの具体的な構成は特に限定されるものではなく、例えば、複数の孔を有して構成されることとしてもよい。
図2に示すように、載置台11の内部には、吸引部12bに通じる吸引路12cが形成される。載置台11の吸引路12cは、例えば、ロードテーブル40の載置面40aに置かれると、載置面40aに形成された吸引口40bと接続されるとともに、吸引口40bと連通するバルブ41aを介して吸引源41bに接続される。このような構成により、載置台11の吸引部12bが吸引源41bに接続され、吸引部12bによりワーク1が吸引保持される。
図3(A)は、載置台11と保持ユニット44の構成について示す図である。図3(B)は、保持ユニット44の内側の構成について示す図である。
図3(A)(B)に示すように、保持ユニット44は、載置台11の外周領域13に吸着して載置台11を上から吊り下げるように保持するものである。保持ユニット44には、ワーク領域12に対応しワーク領域12に載置された複数のワーク1を収容する収容部44bが形成される。
図3(A)(B)に示すように、保持ユニット44は、載置台11の上面11aに対向する保持側面44aを有し、保持側面44aにおいてワーク領域12に対応する領域に窪みを形成することで、凹状の収容部44bが形成される。
図3(A)(B)に示すように、保持ユニット44の保持側面44aには、収容部44bを取り囲むように吸引溝44cが形成される。吸引溝44cは、保持側面44aと反対側の上面44dと吸引路44eを介して接続される。
図3(A)に示すように、保持ユニット44の上面44dには、略コ字状の被吊り下げ部46が設けられている。被吊り下げ部46には吸引路46pが形成されており、吸引路46pがチューブを介して各吸引路44eと接続される。被吊り下げ部46の吸引路46pは、詳しくは後述するように、吸引源49b(図6)と通じるように構成される。
図4(A)に示すように、保持ユニット44は、保持ユニット44の移動中にワーク1の移動を抑止する移動抑止部44fを有している。図4(A)の実施例では、移動抑止部44fは、収容部44bに設けられる板状の部材にて構成され、ワーク1の一部である上面1m(被加工物1b)に当接し、ワーク1を上から押さえるようにしてワーク1の横ずれ等の移動を抑制する。
移動抑止部44fは、例えば、ゴムなどからなる弾性部材や、板状のスポンジ等にて構成することができ、ワーク1の上面1m(被加工物1b)にした際の損傷を防止できる。
図4(B)は、保持ユニット44Aの別実施例である。図4(B)の実施例では、移動抑止部44gは、ワーク1の間に形成される間隙に対応する位置に配置され、隣接するワーク間にそれぞれ挿入される壁にて構成される。ワーク1に横ずれが生じた場合には、サブストレート1aが壁に接触し、ワーク1の大きな横ずれ等の移動を抑制する。
移動抑止部44gを構成する壁は、保持ユニット44Aの本体に突起部を一体的に成形するほか、別部材を付設することで構成してもよい。移動抑止部44gを構成する壁により、収容部44bが小さいスペースに区画され、各スペースにワーク1が収容される。各スペースにおいてワーク1の上面1m(被加工物1b)との間に隙間が確保されることで、保持ユニット44Aとの接触による被加工物1bの損傷を防止できる。移動抑止部44gを構成する壁は、ワーク1のサブストレート1aに当接するように構成することとしてもよい。
図5(A)(B)は、保持ユニット44Bの別実施例である。図5(A)(B)の実施例では、保持ユニット44Bにバキュームパット44vを設け、バキュームパット44vにて載置台11を吸引保持する構成とするものである。
移動抑止部44hは、ワーク1の間に形成される間隙に対応する位置に配置され、隣接するワーク1間にそれぞれ挿入される壁にて構成される。ワーク1に横ずれが生じた場合には、サブストレート1aが壁に接触し、ワーク1の大きな横ずれ等の移動を抑制する。
移動抑止部44hを構成する壁は、保持ユニット44Bの本体に突起部を一体的に成形するほか、別部材を付設することで構成してもよい。移動抑止部44hを構成する壁により、収容部44bが小さいスペースに区画され、各スペースにワーク1が収容される。保持ユニット44Bにおいて、各スペースにおいてワーク1の上面1m(被加工物1b)の上方が開放部44mにより開放され、保持ユニット44Bとの接触による被加工物1bの損傷を防止できる。移動抑止部44hを構成する壁は、ワーク1のサブストレート1aに当接するように構成することとしてもよい。
次に、以上のように構成した載置台と保持ユニットを利用した加工装置の構成例について説明する。図6は、加工装置2の一例である切削装置について示す図である。
図6に示すように、加工装置2は、各構成を支持する装置基台4を備え、装置基台4上にワーク1を載置した載置台11を吸引保持する保持台6と、ワーク1を切削する加工ユニット8と、を備える。加工装置2は、載置台11に載置された複数のワーク1を保持台6で吸引保持するとともに、加工ユニット8により切削加工をするものである。
保持台6は、一端が吸引源に接続された吸引路(不図示)を内部に有し、吸引路の他端が保持台6の上面の保持面6aに形成された吸引溝部に接続される。保持台6は、保持面6aに垂直な方向に沿った軸の周りに回転可能に構成される。
複数のワーク1を載置した載置台11を保持面6a上に載せ、吸引源を作動させると、載置台11が保持台6に吸引保持されるとともに、載置台11の内部に形成される吸引路12c(図1)を通じて載置台11の上面の吸引部12b(図1)に負圧が生じ、この負圧によって各ワーク1が載置台11に吸引保持される。
装置基台4の上面の中央部にはX軸方向に沿って長辺を有する開口部16が設けられており、開口部16の内部には、保持台6の下方に位置するX軸移動テーブル18と、一端がX軸移動テーブル18に取り付けられた防塵防滴カバー20と、が配設される。保持台6とX軸移動テーブル18は、防塵防滴カバー20の下方の領域に配設された加工送りユニット(不図示)によりX軸方向に移動される。
ワーク1の切削時には、保持台6は加工送りユニットによりX軸方向(加工送り方向)に加工送りされる。また、保持台6は加工送りユニットによりワーク1が切削される加工領域62と、載置台11が保持台6へ搬入出される搬入出領域60と、の間で移動する。
装置基台4の上面の後部には、開口部16の上部に伸長する突出部を有する支持構造22が立設される。支持構造22の前側面には、Y軸方向に平行な一対のY軸ガイドレール24が設けられており、Y軸ガイドレール24にはY軸移動プレート26がスライド可能に取り付けられている。
Y軸移動プレート26の後面側には、ナット部(不図示)が設けられており、このナット部には、Y軸ガイドレール24に平行なY軸ボールねじ28が螺合される。Y軸ボールねじ28の一端には、Y軸パルスモータ30が連結される。Y軸パルスモータ30でY軸ボールねじ28を回転させると、Y軸移動プレート26はY軸ガイドレール24に沿ってY軸方向に移動する。
一対のY軸ガイドレール24と、Y軸移動プレート26と、Y軸ボールねじ28と、Y軸パルスモータ30と、は、加工ユニット8及びカメラユニット10をY軸方向に割り出し送りする割り出し送りユニットUyとして機能する。
Y軸移動プレート26の前面には、Z軸方向に伸長する一対のZ軸ガイドレール32と、それぞれのZ軸ガイドレール32にスライド可能に取り付けられたZ軸移動プレート34と、が配設される。Z軸移動プレート34の裏面側(後面側)には、ナット部(不図示)が設けられており、このナット部には、Z軸ガイドレール32に平行なZ軸ボールねじ36が螺合される。
Z軸ボールねじ36の一端には、Z軸パルスモータ38が連結される。Z軸パルスモータ38でZ軸ボールねじ36を回転させれば、Z軸移動プレート34は、Z軸ガイドレール32に沿ってZ軸方向に移動する。Z軸移動プレート34の前面側下部には、加工ユニット8と、カメラユニット10と、が固定される。
一対のZ軸ガイドレール32と、Z軸移動プレート34と、Z軸ボールねじ36と、Z軸パルスモータ38と、は、加工ユニット8及びカメラユニット10を保持台6の保持面6aに垂直なZ軸方向に移動させる昇降ユニットUzとして機能する。そして、割り出し送りユニットUyと、昇降ユニットUzと、は、加工ユニット8を保持台6に対して相対移動させる相対移動機構として機能する。
加工ユニット8は、Y軸方向に沿ったスピンドル(不図示)と、スピンドルの先端に装着された円環状の切削ブレード8aと、を備える。スピンドルの基端側には、スピンドルをY軸方向の周りに回転させるスピンドルモータ(不図示)が接続される。スピンドルモータによりスピンドルを回転させると、切削ブレード8aが回転する。
切削ブレード8aは外周部に切刃を備える。切刃は、例えば、砥粒と、砥粒が分散された結合材と、を含む。回転する切削ブレード8aを所定の高さ位置に位置づけ、載置台11(保持台6)を加工送り方向に移動させると、切削ブレード8aによりワーク1が切削される。
加工ユニット8は、切削ブレード8aの側方にノズル8bを備えており、ノズル8bからワーク1の上面及び切削ブレード8aに切削液が供給される。
ノズル8bから供給される切削液は、例えば、純水である。切削液は、ワーク1や切削ブレード8aを冷却する機能を有する。また、切削加工により生じる切削屑等は、切削液によりワーク1の外部に流されて排除される。
装置基台4の上面の搬入出領域60に隣接した位置には、加工前の複数のワーク1を載置した載置台11を仮置きするロードテーブル40が設定される。オペレータは、任意のタイミングで載置台11をロードテーブル40に仮置する。
装置基台4の上面の搬入出領域60に隣接する他の位置には、加工後の複数のワーク1を載置した載置台11を仮置するアンロードテーブル50が設けられている。オペレータは、加工後に保持台6から載置台11をアンロードテーブル50上に仮置し、任意のタイミングでアンロードテーブル50から載置台11を搬出する。
加工装置2は、ロードテーブル40に載せられた載置台11を搬入出領域60に位置する保持台6に搬送するための搬送機構を備える。搬送機構は、保持ユニット44と、保持ユニット44を移動させる移動ユニットと、を備えて構成される。
保持ユニット44の上面には略コの字型の被吊り下げ部46が設けられており、被吊り下げ部46の上側の水平部の下面が、アーム42の先端に設けた吊り下げ部48に持ち上げられる。これにより、保持ユニット44がアーム42に吊り下げられるようにして、アーム42によって着脱可能に支持され、また搬送されることができる。
保持ユニット44は、使用されない場合には待機テーブル58に仮置される。保持ユニット44が使用される際には、アーム42を移動させて待機テーブル58に仮置された保持ユニット44を装着する。保持ユニット44はアーム42と一体となり、Z軸移動プレート34のY軸方向移動、Z軸方向移動に伴って移動する。
以上の構成において、アーム42(Z軸移動プレート34)、アーム42をY軸方向移動させる割り出し送りユニットUy、及び、アーム42をZ軸方向に移動させる昇降ユニットUz、により、保持ユニット44を移動させる移動ユニットU44が構成される。なお、アーム42、割り出し送りユニットUy、及び、昇降ユニットUzにより保持ユニット44を移動させる移動ユニットU44を構成することとするほか、保持ユニット44を移動させるための専用の移動ユニットを別に設けることとしてもよい。
アーム42の吊り下げ部48と、保持ユニット44の被吊り下げ部46には、互いに連通する吸引路42p,46pがそれぞれ形成される。アーム42で保持ユニット44を吊り下げて支持した状態では、各吸引路42p,46pが連通する。アーム42側の吸引路42pはバルブ49aを通じて吸引源49bに通じており、吸引路42p,46pが連通することで、保持ユニット44の吸引溝44c(図3(A)(B))に負圧が発生する。
保持ユニット44の吸引溝44c(図3(A)(B))に負圧が発生することで、保持ユニット44により載置台11が吊り下げられるようにして吸引保持される(図8(B))。
なお、アーム42及び被吊り下げ部46は、軽量化のために、例えば、アルミニウムを主成分とする金属材料で形成される。ただし、アーム42と被吊り下げ部46の接触部分にはステンレス鋼が用いられてもよく、接触面は研磨されてもよい。さらに、接触部分には、吸引路42p,46pの接続部分の気密性を高めるために、該接続部分の周囲を囲むようにOリング等のシール部材が設けられてもよい。
図6に示すように、加工装置2は、加工領域62と、搬入出領域60と、の間における保持台6の移動経路の上方に、開口部16を割り出し送り方向(Y軸方向)に跨るパイプ状の洗浄ノズル54を備える。洗浄ノズル54には、下方に向いた複数の噴出口(不図示)が設けられており、洗浄ノズル54は噴出口から純水等の洗浄液を噴出できる。保持台6が加工領域62から搬入出領域60に移動する際に洗浄ノズル54から洗浄液を噴出させると、加工ユニット8により切削されたワーク1を洗浄できる。
なお、洗浄の効果を高めるために、洗浄ノズル54からは高圧な洗浄液がワーク1に向けて噴出されてもよい。また、洗浄ノズル54からはエアーと、水と、が混合された2流体が噴出されてもよい。
図6に示すように、加工装置2は、搬入出領域60と、アンロードテーブル50の間には、開口部16を割り出し送り方向(Y軸方向)に跨るパイプ状の乾燥ノズル56を備える。乾燥ノズル56には、下方に向いた複数の噴出口(不図示)が設けられており、乾燥ノズル56は噴出口から乾燥空気等の気体を噴出できる。加工後に搬入出領域60に移動した載置台11に載置されるワーク1に対し、乾燥ノズル56から気体を噴出させることで、切削液等が付着したワーク1を乾燥できる。
次に、加工装置2への載置台11の搬入出と、ワーク1の切削について説明する。
まず、図6に示すように、オペレータは、ロードテーブル40に載置台11を載せるとともに、載置台11の各位置決マーク12aに合わせるようにしてワーク1を載置する。なお、予めワーク1が載置された載置台11をロードテーブル40に載せることとしてもよい。
この際、ロードテーブル40に載せられた載置台11の吸引部12bに負圧を生じさせることで、各ワーク1が位置決マーク12a内において吸引保持され、位置決マーク12aに合わせて配置されたワーク1の位置ずれが防止される。
次に、図6及び図7に示すように、アーム42を移動させ、待機テーブル58に仮置された保持ユニット44をアーム42で持ち上げる。そのまま保持ユニット44をY軸方向に移動して載置台11の上方に移動させた後、保持ユニット44を下降させて載置台11の上にセットして図4(A)に示す状態とする。
次に、図4(A)に示すように、ロードテーブル40側の吸引を停止するとともに、保持ユニット44にて載置台11を吸引保持する。そして、保持ユニット44と一体となった載置台11を上昇させた後、図7に示すように、そのまま載置台11を搬入出領域60に移動した保持台6の上方まで移動させる。
次に、図8(A)に示すように、保持ユニット44を下降させ保持台6に載置台11を載置した後、保持ユニット44による載置台11の吸引保持を停止する。そして、図8(B)に示すように、保持ユニット44を上昇させ、載置台11を保持台6上に載置したままの状態とする。
以上のようにして、ロードテーブル40に載置された載置台11が保持台6へ搬送される。この搬送の過程において、保持ユニット44の移動抑止部44f(図4(A))がワーク1の一部に当接することで、ワーク1の横ずれ等の移動が抑制される。
次に、図9に示すように、保持ユニット44を待機テーブル58の位置まで移動させ、保持ユニット44を待機テーブル58に仮置する。これにより、アーム42から保持ユニット44が外された状態となる。
また、図9に示すように、保持台6の保持面6aの吸引が開始され、載置台11が保持面6aに吸引保持されるとともに、載置台11の吸引溝44cに生じる負圧によって各ワーク1が載置台11の上面において吸引保持される。
以上のようにして、保持台6に載置台11が保持された状態として、図10に示すように、加工送りユニットにて保持台6を加工領域62に移動する。そして、加工ユニット8の切削ブレード8aをワーク1の切削に適した所定の高さに位置付けるとともに、保持台6を加工送り方向に移動させることで、割り出し送り方向の或る位置におけるワーク1(被加工物1b)の加工が行われる。
割り出し送り方向の或る位置における切削を行った後、加工ユニット8を割り出し送り方向にインデックス送りをし、再び加工送りユニットを作動させてワーク1を切削する。そして、一つの方向に沿ったワーク1の切削が完了した後、保持台6を保持面6aに垂直な軸の周りに回転させて、他の方向に沿ってワーク1を切削する。以上の切削加工により、ワーク1の被加工物1b(図1)は、例えば、所定サイズに切り出される。
図10に示すように、ワーク1を切削する際は、ノズル8bから切削液を噴出させ、切削ブレード8a及びワーク1に切削液を供給する。切削によりワーク1から生じる切削屑は切削液により洗い流される。また、ワーク1と、切削ブレード8aと、の摩擦により生じる熱は切削液により除去される。
なお、図6に示すように、オペレータは、切削がなされている間に、新たな載置台11をロードテーブル40に載せるとともに、ワーク1を載置台11に載置して、次の載置台11の搬入の準備を行うこととしてもよい。
図6に示すように、載置台11に載置された全てのワーク1についての切削が完了した後は、保持台6が搬入出領域60に移動される。この際、乾燥ノズル56から高圧気体が噴出され、ワーク1が乾燥される。
乾燥後、搬入出領域60に移動した保持台6の保持面6aの吸引が停止され、載置台11の吸引保持が解除される。オペレータは、載置台11をアンロードテーブル50へと搬出する。オペレータは、任意のタイミングでアンロードテーブル50から載置台11を搬出する。
以上に説明した実施例では、テープを用いる代わりに複数のワークを載置可能な載置台と保持ユニットを利用することで、複数のワークを同時にハンドリングすることが可能となる。また、搬送の際にはワークの位置ずれが抑制されるため、所定サイズに切り出せない等の問題発生を防ぐことができる。
1 ワーク
1a サブストレート
1b 被加工物
1m 上面
2 加工装置2
6 保持台
6a 保持面
8 加工ユニット
11 載置台
11a 上面
12 ワーク領域
12a 位置決マーク
12b 吸引部
13 外周領域
40 ロードテーブル
42 アーム
44 保持ユニット
44a 保持側面
44b 収容部
44c 吸引溝
44d 上面
44e 吸引路
44f 移動抑止部
44m 開放部
44v バキュームパット
50 アンロードテーブル
58 待機テーブル
60 搬入出領域
62 加工領域
U44 移動ユニット
Uy 割り出し送りユニット
Uz 昇降ユニット

Claims (4)

  1. 複数のワークが載置されるワーク領域と該ワーク領域を囲繞する外周領域とを有する載置台を、該ワーク領域に複数のワークが載置された状態で搬送する搬送機構であって、
    該載置台の該外周領域に吸着して該載置台を保持するとともに、該ワーク領域に対応し該ワーク領域に載置された複数のワークを収容する収容部が形成された保持ユニットと、
    該保持ユニットを移動させる移動ユニットと、を備え、
    該保持ユニットは、該保持ユニットの移動中にワークの移動を抑止する移動抑止部を有した搬送機構。
  2. 該移動抑止部は、該収容部に設けられ、該ワークの一部に当接する部位にて構成される、ことを特徴とする請求項1に記載の搬送機構。
  3. 該載置台の該ワーク領域には、複数のワークが互いに間隙を有して載置され、
    該移動抑止部は、該間隙に対応し、隣接するワーク間にそれぞれ挿入される壁からなる、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の搬送機構。
  4. 請求項1~3のいずれか一項に記載の搬送機構を備えた加工装置であって、
    該ワークを加工する加工ユニットと、
    該加工ユニットで加工する複数のワークが載置された該載置台を保持する保持台と、
    該加工ユニットを該保持台に対して相対移動させる相対移動機構と、
    加工前の複数のワークが載置された該載置台を仮置きするロードテーブルと、
    加工後の複数のワークが載置された該載置台を仮置きするアンロードテーブルと、
    を備え、
    該搬送機構は、該ロードテーブルから該保持台へと該載置台を搬送するとともに、該保持台から該アンロードテーブルへと該載置台を搬送する、加工装置。


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