JP2022135017A - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

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大樹 横山
Daiki Yokoyama
寛也 千葉
Hiroya Chiba
義之 影浦
Yoshiyuki Kageura
真典 嶋田
Masanori Shimada
佳宏 坂柳
Yoshihiro Sakayanagi
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    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Abstract

【課題】出発地がフルタイム制限ゾーン内に位置しかつ目的地がパートタイム制限ゾーン内に位置する場合に、ハイブリッド車両のバッテリのSOCが不足するのを制限する。【解決手段】内燃機関11及び電気モータ12を備えたハイブリッド車両10の制御システム1が開示される。車両が走行可能なゾーンに、常に制限状態にあるフルタイム制限ゾーンと、時間に応じて制限状態又は許容状態にあるパートタイム制限ゾーンと、があらかじめ区画されており、制限状態では内燃機関の運転が制限され、許容状態では内燃機関の運転が許容される。車両が、フルタイム制限ゾーン内に位置する出発地から、フルタイム制限ゾーンに隣接するパートタイム制限ゾーン内に位置する目的地まで、車両のバッテリのSOCがあらかじめ定められた下限値を下回ることなく走行するための走行計画が作成される。走行計画に従って車両が制御される。【選択図】図1

Description

本開示はハイブリッド車両の制御装置に関する。
駆動力を発生するための電気モータと、電気モータに電力を供給するためのバッテリと、バッテリに電力を供給するための発電機と、発電機を駆動するための内燃機関と、を備え、バッテリの残存容量が下限容量値まで低下すると内燃機関を作動させる、ハイブリッド車両であって、ハイブリッド車両の現在位置が大気汚染防止強化地域内にあると判断されたときに内燃機関の運転を停止する、ハイブリッド車両が公知である(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、ハイブリッド車両が大気汚染防止強化地域内にあるときに内燃機関が停止され、発電が停止される。このため、大気汚染防止強化地域ではバッテリの残存容量が減少し続けることになる。ところが、バッテリの残存容量が動作限界量まで減少すると、ハイブリッド車両はもはや走行できず、大気汚染防止強化地域から脱出することができない。そこで、特許文献1では、ハイブリッド車両が大気汚染防止強化地域を脱出できるように、下限容量値が大きく設定される。
一方、あらかじめ作成された走行計画に従ってハイブリッド車両を制御する技術も知られている。この走行計画は、例えば、出発地及び目的地、出発地及び目的地を含むエリアの地図情報、などに基づいて作成され、出発地から目的地までの走行ルート、走行ルート上の各位置における車両運転状態(例えば、内燃機関及び電気モータの出力)、などを含む。
特開平7-075210号公報
上述のハイブリッド車両制御を特許文献1に組み合わせた場合、大気汚染防止強化地域内に位置する走行ルート上で内燃機関を停止し、大気汚染防止強化地域外に位置する走行ルート上で内燃機関の運転を許容する走行計画が作成され、これに従ってハイブリッド車両が制御される、と考えられる。
ところで、或るゾーン又は地域が制限状態にあると当該ゾーン内において内燃機関の運転が制限され、或るゾーン又は地域が許容状態にあると当該ゾーン内において内燃機関の運転が許容されると考えた場合、特許文献1の大気汚染防止強化地域は、常に制限状態にあると考えることができる。以下では、このようなゾーン又は地域をフルタイム制限ゾーンと称する。これに対し、時間に応じて制限状態又は許容状態にあるゾーン又は地域を想定することもできる。以下では、このようなゾーン又は地域をパートタイム制限ゾーンと称する。パートタイム制限ゾーンでは、例えば、あらかじめ定められた時間帯(例えば、日中)において制限状態にあり、それ以外(例えば、夜間)では許容状態にある。このようにすると、内燃機関の運転の制限が限定的になる。
ところが、出発地がフルタイム制限ゾーン内に位置しかつ目的地がパートタイム制限ゾーン内に位置する場合には、上述の走行計画を作成するのは必ずしも容易なことではない。すなわち、出発地がフルタイム制限ゾーン内に位置する場合には、ハイブリッド車両がフルタイム制限ゾーンから出るまでは内燃機関の運転が制限されるので、ハイブリッド車両がフルタイム制限ゾーンを出たら、すなわちパートタイム制限ゾーン内に入ったら、内燃機関の運転が要求される可能性が高い。ところが、ハイブリッド車両が実際にパートタイム制限ゾーンを走行する時点でパートタイム制限ゾーンが制限状態にあると、当該ハイブリッド車両において内燃機関の運転が制限される。その結果、ハイブリッド車両のバッテリのSOCが不足するおそれがあり、ハイブリッド車両が目的地に到達できないおそれがある。
本開示によれば、以下が提供される。
[構成1]
内燃機関及び電気モータを備えたハイブリッド車両の制御装置であって、
前記ハイブリッド車両が走行可能なゾーンに、常に制限状態にあるフルタイム制限ゾーンと、時間に応じて制限状態又は許容状態にあるパートタイム制限ゾーンと、があらかじめ区画されており、前記制限状態では内燃機関の運転が制限され、前記許容状態では内燃機関の運転が許容され、
前記ハイブリッド車両が、前記フルタイム制限ゾーン内に位置する出発地から、前記フルタイム制限ゾーンに隣接する前記パートタイム制限ゾーン内に位置する目的地まで、前記ハイブリッド車両のバッテリのSOCがあらかじめ定められた下限値を下回ることなく走行するための走行計画を作成するように構成された作成部と、
前記走行計画に従って前記ハイブリッド車両を制御するように構成された制御部と、
を備える、ハイブリッド車両の制御装置。
出発地がフルタイム制限ゾーン内に位置しかつ目的地がパートタイム制限ゾーン内に位置する場合に、ハイブリッド車両のバッテリのSOCが不足するのを制限することができる。
本開示による実施例の制御システムの概略全体図である。 本開示による実施例の制限ゾーン及び許容ゾーンの概略図である。 本開示による実施例における(A)パートタイム制限ゾーン及び(B)フルタイム制限ゾーンを説明する模式図である。 本開示による実施例の走行計画を説明する模式図である。 本開示による実施例における、車両とサーバとの間の通信を説明する模式図である。 本開示による別の実施例における、車両とサーバとの間の通信を説明する模式図である。 本開示による実施例における出発地及び目的地を説明する模式図である。 本開示による実施例による走行計画の第1例を説明する模式的なタイムチャートである。 本開示による実施例による走行計画の第2例を説明する模式的なタイムチャートである。 本開示による実施例による走行計画の第3例を説明する模式的なタイムチャートである。 本開示による実施例による走行計画の第4例を説明する模式的なタイムチャートである。 本開示による実施例の車両運転制御ルーチンを実行するためのフローチャートである。 本開示による実施例における車両の機能ブロック図である。 本開示による実施例におけるサーバの機能ブロック図である。
図1を参照すると、本開示による実施例のハイブリッド車両の制御システム1は、ハイブリッド車両10と、ハイブリッド車両10の外部のサーバ30とを備える。
本開示による実施例のハイブリッド車両10は、内燃機関11及びモータジェネレータ(M/G)12、バッテリ13、少なくとも1つのセンサ14、GPSレシーバ15、記憶装置16、通信装置17、HMI(ヒューマンマシンインターフェース)18、及び電子制御ユニット20を備える。
本開示による実施例の内燃機関11は、例えば火花点火機関又は圧縮着火機関から構成される。内燃機関11(例えば、燃料噴射弁、点火栓、スロットル弁、など)は電子制御ユニット20からの信号に基づいて制御される。
また、本開示による実施例のモータジェネレータ12は電気モータ又は発電機として作動する。モータジェネレータ12は電子制御ユニット20からの信号に基づいて制御される。
本開示による実施例では、ハイブリッド車両10の運転モードをEVモードとHVモードとの間で切り換えることができる。本開示による実施例のEVモードでは、内燃機関11が停止されつつモータジェネレータ12が電気モータとして運転される。この場合、モータジェネレータ12の出力が車軸に伝達される。一方、本開示による実施例のHVモードでは、内燃機関11が運転されるとともにモータジェネレータ12が電気モータとして運転される。この場合、一例では、内燃機関11の出力及びモータジェネレータ12の出力が車軸に伝達される。別の例では、モータジェネレータ12の出力が車軸に伝達され、内燃機関11の出力は発電機(図示しない)に伝達され、発電機が作動される。発電機で発生された電力はモータジェネレータ12又はバッテリ13に送られる。更に別の例では、内燃機関11の出力の一部とモータジェネレータ12の出力が車軸に伝達され、内燃機関11の出力の残りが発電機に伝達される。発電機で発生された電力はモータジェネレータ12又はバッテリ13に送られる。また、本開示による実施例では、EVモード及びHVモードにおいて、例えば減速運転時にモータジェネレータ12を発電機として用いる回生制御が行われる。回生制御で発生された電力はバッテリ13に送られる。
本開示による実施例のバッテリ13は、発電機として作動するモータジェネレータ12又は内燃機関11によって駆動される発電機からの電力でもって充電される。別の実施例では、バッテリ13は外部電源によっても充電可能である(プラグインハイブリッド車両)。一方、本開示による実施例では、電力がバッテリ13から電気モータとして作動するモータジェネレータ12、電子制御ユニット20、その他の車載機器に供給される。
本開示による実施例のセンサ14は種々の生データを検出する。本開示による実施例のセンサ14には、例えば、アクセルペダルの踏み込み量により表される要求車両負荷を検出するための負荷センサ、内燃機関11のスロットル開度を検出するためのスロットル開度センサ、内燃機関11の排気ガス中のNOx濃度を検出するためのNOxセンサ、内燃機関11の回転数を検出するための回転数センサ、バッテリ13の電圧及び電流を検出するための電圧計及び電流計、車両10の速度を検出するための速度センサ、などが含まれる。これらセンサ14の出力信号は電子制御ユニット20に入力される。
本開示による実施例のGPSレシーバ15は、GPS衛星からの信号を受信し、それにより車両10の絶対位置(例えば、経度及び緯度)を表す情報を検出する。車両10の位置情報は電子制御ユニット20に入力される。
本開示による実施例の記憶装置16には、種々のデータがあらかじめ記憶されている。本開示による実施例の通信装置17は例えばインターネットのような通信網Nに接続可能である。
本開示による実施例のHMI18は、車両10の乗員(ドライバを含む。)と制御システム1との間で情報のやりとりを行う。具体的には、HMI18は、車両10の乗員に対し例えば視覚的、聴覚的、触覚的、嗅覚的な通知を行う通知機能と、車両10の乗員からの入力を受け取る入力機能と、を備える。HMI18は、通知機能のために例えばディスプレイ、ランプ、スピーカ、バイブレータなどを含み、入力機能のためにタッチパネル、ボタン、スイッチなどを含む。別の実施例では、HMI18は入力機能を備えることなく通知機能を備える。
本開示による実施例の車両10の電子制御ユニット20は、双方向性バスによって互いに通信可能に接続された1又は複数のプロセッサ21、1又は複数のメモリ22、及び、入出力(I/O)ポート23を備える。メモリ22は例えばROM、RAMなどを備える。メモリ22には種々のプログラムが記憶されており、これらプログラムがプロセッサ21で実行されることにより種々の機能が実現される。本開示による実施例の入出力ポート23には、上述の内燃機関11、モータジェネレータ12、センサ14、GPSレシーバ15、記憶装置16、通信装置17、及びHMI18が通信可能に接続される。また、本開示による実施例のプロセッサ21では、バッテリ13のSOCないし充電率が、例えばバッテリ13の電圧及び電流に基づいて算出される。
更に図1を参照すると、本開示による実施例のサーバ30は、記憶装置31、通信装置32、及び電子制御ユニット40を備える。
本開示による実施例の記憶装置31には、あらかじめ定められた制限ゾーン及び許容ゾーンの位置情報が記憶されている。制限ゾーン及び許容ゾーンについては後述する。
本開示による実施例の通信装置32は通信網Nに接続可能である。したがって、車両10とサーバ20とは通信網Nを介して互いに接続可能になっている。
本開示による実施例のサーバ30の電子制御ユニット40は、車両10の電子制御ユニット20と同様に、双方向性バスによって互いに通信可能に接続された1又は複数のプロセッサ41、1又は複数のメモリ42、及び、入出力ポート43を備える。本開示による実施例の入出力ポート43には、上述の記憶装置31、及び通信装置32が通信可能に接続される。
本開示による実施例では、車両10が走行可能なゾーンが、制限ゾーンと許容ゾーンとにあらかじめ区分されている。図2には、本開示による実施例の制限ゾーンRZ及び許容ゾーンAZの一例が模式的に示される。本開示による実施例の制限ゾーンRZは閉じた境界BDによって囲まれている。制限ゾーンRZは例えば都市部に設定される。
また、本開示による実施例の制限ゾーンRZには、図2に示されるように、境界BDFによって囲まれたフルタイム制限ゾーンRZFと、境界BDPによって囲まれたパートタイム制限ゾーンRZPとが含まれる。なお、BDRはフルタイム制限ゾーンRZFとパートタイム制限ゾーンRZPとの境界を示している。
本開示による実施例では、フルタイム制限ゾーンRZFは常に制限状態にある。これに対し、パートタイム制限ゾーンRZPは時間に応じて制限状態又は許容状態にある。
図3(A)には、本開示による実施例のパートタイム制限ゾーンRZPの一例が概略的に示される。図3(A)に示される例のパートタイム制限ゾーンRZPは、単位期間(例えば、24時間)のうち、制限期間tR(例えば、午前10時から午後3時)において制限状態RCにあり、それ以外は許容状態ACにある。別の例では、単位期間内に複数回の制限期間又は制限状態RCが設定される。更に別の実施例では、制限期間が曜日、日、週、月、などの形で設定される。なお、パートタイム制限ゾーンRZPは時間制の制限ゾーンとも称される。
一方、図3(B)には、本開示による実施例のフルタイム制限ゾーンRZFの一例が概略的に示される。図3(B)に示される例のフルタイム制限ゾーンRZPは、時間などに関係なく、継続的に制限状態RCにある。なお、フルタイム制限ゾーンRZFは終日制の制限ゾーンとも称される。
制限状態RCでは、内燃機関11の運転が制限される。一例では、内燃機関11の運転が禁止される。これに対し、許容状態ACでは、内燃機関11の運転が許容される。したがって、本開示による実施例では、車両10がフルタイム制限ゾーンRZF内又は制限状態RCにあるパートタイム制限ゾーンRZP内に位置するときには、車両10の内燃機関11の運転が制限される。これに対し、車両10が許容ゾーンAZ内又は許容状態ACにあるパートタイム制限ゾーンRZP内に位置するときには、車両10の内燃機関11の運転が許容される。なお、許容ゾーンAZは常に許容状態ACにあると考えることもできる。
制限ゾーンRZ(フルタイム制限ゾーンRZF及びパートタイム制限ゾーンRZP)における内燃機関11の運転の制限は、法定又は非法定のルールに基づく。一例では、このルールに違反すると、罰金のようなペナルティが課せられる。別の例では、このルールを遵守すると、ポイントなどのインセンティブが与えられる。
さて、本開示による実施例では、走行計画が作成され、この走行計画に従って車両10が制御される。本開示による実施例の走行計画には、出発地から目的地までの走行ルートと、この走行ルート上で車両10がとるべき車両運転状態と、が含まれる。具体的に説明すると、本開示による実施例の走行ルートRTは図4に示されるように、出発地PSから目的地PDまで連続するn個の区間Si(i=1,2,…n)によって構成されており、各区間Siにおいて車両10がとるべき車両運転状態が当該区間Siに関連付けられている。その上で、車両10が各区間Siを走行するときには、当該区間Siに関連付けられた車両運転状態になるように車両10が制御される。なお、区間Siは例えば、走行距離、道路の形状(例えば、分岐点から分岐点まで)、などによって定められる。
本開示による実施例の車両運転状態には、例えば、運転モード(EVモード又はHVモード)、内燃機関11の出力(ゼロを含む。)、モータジェネレータ12の出力(ゼロを含む。)、車速(ゼロを含む。)、外部充電の実行又は停止、などが含まれる。
本開示による実施例の走行計画は、例えば、出発地PS及び目的地PD、出発タイミング(時刻など)などの作成条件に基づき、出発地PS及び目的地PDを含むエリアの地図情報を用いて作成される。出発地PSは、例えば、GPSレシーバ15により検出された車両10の現在地、又は、HMI18を介して車両10の乗員により特定された位置である。目的地PDは、例えば、HMI18を介して車両10の乗員により特定された位置である。出発タイミングは、例えば、現在時刻、又は、HMI18を介して車両10の乗員により特定された時刻である。地図情報には、道路の位置、道路の形状(勾配、曲率、幅、分岐、合流、など)、道路の交通法規、周囲の建物、などの情報のほか、フルタイム制限ゾーンRZF、パートタイム制限ゾーンRZP、及び許容ゾーンAZの位置情報、パートタイム制限ゾーンRZPの制限期間tR、などが含まれる。
具体的には、本開示による実施例では、出発地PSから区画Si(i=1,2,…n)が順次選択されるとともに、区画Siに適した車両運転状態が設定され、区画Siに関連付けられる。
本開示による実施例の区画Siは、例えば、出発地PSから目的地PDまでの走行距離又は走行時間が短くなるように選択される。
一方、本開示による実施例の車両運転状態は例えば次のようにして設定される。一例では、区画Siがフルタイム制限ゾーンRZF内に位置するとき、及び、区画Siがパートタイム制限ゾーンRZP内に位置しかつ当該区画Siを車両10が走行するタイミング(例えば、時刻)が制限期間tR内にあるときには、当該区画Siは制限状態RCにあるので、当該区画Siにおける運転モードがEVモードに設定される。
これに対し、区画Siが許容ゾーンAZ内に位置するとき、及び、区画Siがパートタイム制限ゾーンRZP内に位置しかつ当該区画Siを車両10が走行するタイミングが制限期間tR外にあるときには、当該区画Siは許容状態ACにあるので、当該区画Siにおける運転モードがEVモード又はHVモードに設定される。一例では、車両10の要求出力があらかじめ定められた設定出力よりも小さいときに運転モードがEVモードに設定され、要求出力が設定出力よりも大きいときに運転モードがHVモードに設定される。また、バッテリ13のSOCがあらかじめ定められたしきい値SOCTHよりも高いときに運転モードがEVモードに設定され、SOCがしきい値SOCTHよりも低いときに運転モードがHVモードに設定される。HVモードでは、EVモードに比べて、バッテリ13のSOCの低下速度が小さく、SOCが維持され又は高められる。このようにすると、バッテリ13のSOCが下限値SOCLを下回るのが制限される。なお、下限値SOCLは、SOCが下限値SOCLを下回るとSOCの回復が著しく困難になるようなSOCである。
なお、区画Siを車両が走行するタイミングは、出発タイミングと、区画S1から区画Si-1までそれぞれ関連付けられた車両運転状態でもって車両10が走行するのに要する時間とから算出される。
本開示による実施例では、車両10が区画Siを走行するときに当該区画Siが制限状態RCにあるか許容状態ACにあるかの判断は例えば次のようにして行われる。すなわち、図5に示されるように、まず、車両10において、区画Siの位置及び当該区画Siを車両10が走行するタイミングの情報が取得される。次いで、これらの情報が車両10から送信され、サーバ30で受信される。サーバ30では、区画Siの位置情報に基づいて、区画Siがいずれのゾーン(フルタイム制限ゾーンRZF、パートタイム制限ゾーンRZP、及び許容ゾーンAZ)に位置するかが判別される。また、区画Siがパートタイム制限ゾーンRZP内に位置するときには、サーバ30において、当該区画Siの走行タイミングが当該パートタイム制限ゾーンRZPの制限期間tR内であるかが判別される。区画Siがフルタイム制限ゾーンRZF内に位置するとき、及び、区画Siがパートタイム制限ゾーンRZP内に位置しかつ当該区画Siを車両10が走行するタイミングが制限期間tR内にあるときには、当該区画Siは制限状態RCにあると判別される。これに対し、区画Siが許容ゾーンAZ内に位置するとき、及び、区画Siがパートタイム制限ゾーンRZP内に位置しかつ当該区画Siを車両10が走行するタイミングが制限期間tR外にあるときには、当該区画Siは許容状態ACにあると判別される。次いで、当該判別結果がサーバ30から送信され、車両10で受信される。なお、この例のサーバ30の記憶装置31には、フルタイム制限ゾーンRZF、パートタイム制限ゾーンRZP、及び許容ゾーンAZの位置情報(例えば、緯度及び経度)のほか、パートタイム制限ゾーンRZPの制限期間tR(図3(A))、などが記憶されている。
これに対し、図6に示される別の実施例では、まず、車両10において、区画Siの位置及び当該区画Siを車両10が走行するタイミングの情報が取得されサーバ30に送信される。次いで、サーバ30において、区画Siの位置情報に基づいて、区画Siがいずれのゾーンに位置するかが判別される。次いで、区画Siが位置するゾーンの情報と、区画Siがパートタイム制限ゾーンRZP内に位置するときには当該パートタイム制限ゾーンRZPの制限期間tRの情報と、がサーバ30から送信され、車両10で受信される。次いで、車両10において、車両10が区画Siを走行するときに当該区画Siが制限状態RCにあるか許容状態ACにあるかが判別される。
更に別の実施例では、車両10の記憶装置16内に、フルタイム制限ゾーンRZF、パートタイム制限ゾーンRZP、及び許容ゾーンAZの位置、及び、パートタイム制限ゾーンRZPの制限期間tRの情報が記憶されている。この場合、車両10とサーバ30との通信なしに、車両10において、車両10が区画Siを走行するときに当該区画Siが制限状態RCにあるか許容状態ACにあるかが判別される。
更に、本開示による実施例の走行計画は、車両10が出発地PSから目的地PDまで、車両10のバッテリ13のSOCが上述の下限値SOCLを下回ることなく走行するように、作成される。
さて、図7に示されるように、出発地PSがフルタイム制限ゾーンRZF内に位置し、目的地PDがこのフルタイム制限ゾーンRZFに隣接するパートタイム制限ゾーンRZP内に位置する場合、バッテリ13のSOCを上述の下限値SOCLよりも高く維持するのが困難な場合がある。そこで本開示による実施例では、次のような走行計画が作成される。
図8は、本開示による実施例の走行計画の第1例を模式的に示している。図8に示される例では、車両10は時刻ta1において出発地PSを出発し、フルタイム制限ゾーンRZF内を走行する。次いで時刻ta2において、車両10は、フルタイム制限ゾーンRZFとパートタイム制限ゾーンRZPとの境界BDRに到り、パートタイム制限ゾーンRZP内を走行し始める。このときパートタイム制限ゾーンRZPは許容状態ACにある。次いで時刻ta3において、パートタイム制限ゾーンRZPの制限期間tRが到来し、パートタイム制限ゾーンRZPは制限状態RCになる。次いで時刻ta4において、車両10は目的地PDに到達する。
図8に示される例において、車両10がフルタイム制限ゾーンRZF内を走行するとき(時刻ta1から時刻ta2)には、運転モードがEVモードに設定される。車両10が制限状態RCにあるパートタイム制限ゾーンRZP内を走行するとき(時刻ta3から時刻ta4)も同様である。
図8に示される例では、車両10がパートタイム制限ゾーンRZPに到達した時点(時刻ta2)で、パートタイム制限ゾーンRZPは許容状態ACにあり、バッテリ13のSOCはしきい値SOCTHよりも高い。ところが、この時点で図8に破線で示されるように運転モードがEVモードに設定されると、パートタイム制限ゾーンRZPの制限期間tRが到来しパートタイム制限ゾーンRZPが制限状態RCになった(時刻ta3)後に、図8にXで示されるように、バッテリ13のSOCがしきい値SOCTHを下回るおそれがある。この場合、運転モードはEVモードに設定されるので、次いで図8にYで示されるように、車両10が目的地PDに到達する前にSOCが下限値SOCLを下回るおそれがある。
そこで走行計画の第1例では、図8に実線で示されるように、時刻ta2においてバッテリ13のSOCがしきい値SOCTHよりも高くても、運転モードがHVモードに設定される。その結果、運転モードがEVモードに設定された場合に比べて、SOCの低下速度が小さくなる。図8に示される例では、SOCがほぼ一定に維持される。このため、SOCが下限値SOCLを下回ることなく、車両10が目的地PDに到達することが可能となる。
図8に示される例では、車両10が許容状態ACにあるパートタイム制限ゾーンRZP内に入ったタイミング(時刻ta2)から、パートタイム制限ゾーンRZPが制限状態RCになるタイミング(時刻ta3)までの期間において、HVモードが行われることなくEVモードが行われる。別の例では、当該期間内においてHVモード及びEVモードが選択的に行われる。
図9は、本開示による実施例の走行計画の第2例を模式的に示している。図9に示される例では、車両10は時刻tb1において出発地PSを出発し、フルタイム制限ゾーンRZF内をEVモードでもって走行する。このときパートタイム制限ゾーンRZPは許容状態ACにある。次いで時刻tb2において、車両10は、境界BDRに到り、パートタイム制限ゾーンRZP内を走行し始める。このときパートタイム制限ゾーンRZPは制限状態RCにあるので、運転モードはEVモードに維持される。次いで時刻tb3において、車両10は充電設備CSに到達し、停止する。充電設備CSでは、外部充電が行われ、バッテリ13のSOCが高められる。次いで時刻tb4において、外部充電が終了される。このときパートタイム制限ゾーンRZPは制限状態RCにあるので、車両10はパートタイム制限ゾーンRZP内をEVモードでもって走行する。次いで時刻tb5において、車両10は目的地PDに到達する。
この第2例でも、SOCが下限値SOCLを下回ることなく、車両10が目的地PDに到達することが可能となる。なお、別の例では、フルタイム制限ゾーンRZF内に位置する充電設備CSにおいて外部充電が行われる。更に別の例では、許容ゾーンAZ内に位置する充電設備CSにおいて外部充電が行われる。更に別の例では、複数の充電設備CSにおいて外部充電が行われる。
図10は、本開示による実施例の走行計画の第3例を模式的に示している。図10に示される例では、車両10は時刻tc1において出発地PSを出発し、フルタイム制限ゾーンRZF内をEVモードでもって走行する。次いで時刻tc2において、車両10は、境界BDRに到る。このときパートタイム制限ゾーンRZPは制限状態RCにある。パートタイム制限ゾーンRZPは次いで時刻tc3になると、許容状態になる。
時刻tc2において車両10がパートタイム制限ゾーンRZP内に進入すると、車両10が目的地PDに到達する前に車両10のバッテリ13のSOCがしきい値SOCLを下回るおそれがある。そこで走行計画の第3例では、車両10は、時刻tc3まで境界BDR近傍で待機又は一時停止する。この場合、車両10は、他車両の交通の障害にならないように、例えば路肩又は駐車場で待機又は一時停止する。次いで、時刻tc3になると、車両10はパートタイム制限ゾーンRZP内をHVモードでもって走行する。次いで時刻tc4において、車両10は目的地PDに到達する。
この第3例でも、SOCが下限値SOCLを下回ることなく、車両10が目的地PDに到達することが可能となる。なお、走行計画の第2例では、車両10が待機又は一時停止している間は、外部充電は行われない。
図10に示される例では、車両10は境界BDR近傍において待機又は一時停止する。別の例では、車両10はフルタイム制限ゾーンRZF内で待機又は一時停止する。更に別の例では、車両10は、制限状態にあるパートタイム制限ゾーンRZP内に進入した後に待機又は一時停止する。一方、図10に示される例では、車両10は、HVモードでもって走行を再開する。別の例では、車両10は、EVモードでもって走行を再開し、その後パートタイム制限ゾーンRZPの制限期間tRが終了すると、又は、許容状態にあるパートタイム制限ゾーンRZP内に進入すると、HVモードでもって走行する。
図11は、本開示による実施例の走行計画の第4例を模式的に示している。図11に示される例では、車両10は時刻td1において出発地PSを出発し、フルタイム制限ゾーンRZF内をEVモードでもって走行する。このときパートタイム制限ゾーンRZPは許容状態ACにある。次いで時刻td2において、車両10は或る地点Pxを通ってフルタイム制限ゾーンRZFから許容ゾーンAZ内に侵入し、HVモードでもって許容ゾーンAZ内を走行する。次いで時刻td3において、車両10は、或る地点Pyを通って許容ゾーンAZからパートタイム制限ゾーンRZP内に進入する。このときパートタイム制限ゾーンRZPは制限状態RCにあるので、車両10はEVモードでもってパートタイム制限ゾーンRZP内を走行する。次いで時刻td4において、車両10は目的地PDに到達する。
この第4例でも、SOCが下限値SOCLを下回ることなく、車両10が目的地PDに到達することが可能となる。なお、図11に示される例では、車両10が許容ゾーンAZを走行する期間内において、EVモードが行われることなくHVモードが行われる。別の例では、当該期間内においてHVモード及びEVモードが選択的に行われる。
図12は、本開示による実施例における車両10の運転制御を実行するためのルーチンを示している。このルーチンは車両10の電子制御ユニット20において繰り返し実行される。
図12を参照すると、まずステップ100では、出発地PS及び目的地PD、出発タイミング(時刻など)などの作成条件が取得される。続くステップ101では走行計画が作成される。続くステップ102では、走行計画に従って車両10が制御される。
図13は、本開示による実施例の車両10の機能ブロック図を示している。図5を参照しつつ図13を参照すると、本開示による実施例の車両10の電子制御ユニット20は、作成条件取得部20a、走行計画作成部20b、及び運転制御部20cを含む。
図13に示される例において、作成条件取得部20aは、GPSレシーバ15又はHMI18から作成条件を取得する。走行計画作成部20bは、区画Siの位置及び当該区画Siを車両10が走行するタイミングの情報をサーバ30に送信し、当該区画Siが制限状態RCにあるか許容状態ACにあるかの判別結果をサーバ30から受信し、判別結果に基づいて走行計画を作成する。運転制御部20cは、走行計画に従って車両10を制御する。
一方、図14は、本開示による実施例のサーバ30の機能ブロック図を示している。図5を参照しつつ図14を参照すると、本開示による実施例のサーバ30の電子制御ユニット40は、判別部40aを含む。図14に示される例において、判別部40aは、区画Siの位置及び当該区画Siを車両10が走行するタイミングの情報を車両10から受信し、当該区画Siが制限状態RCにあるか許容状態ACにあるかを判別し、当該判別結果を車両10に送信する。
図6に示される例では、車両10の電子制御ユニット20は更に、上述の判別部40aと同様の判別部を備える。
1 制御システム
10 ハイブリッド車両
11 内燃機関
12 モータジェネレータ
13 バッテリ
20 車両の電子制御ユニット
30 サーバ
40 サーバの電子制御ユニット

Claims (1)

  1. 内燃機関及び電気モータを備えたハイブリッド車両の制御装置であって、
    前記ハイブリッド車両が走行可能なゾーンに、常に制限状態にあるフルタイム制限ゾーンと、時間に応じて制限状態又は許容状態にあるパートタイム制限ゾーンと、があらかじめ区画されており、前記制限状態では内燃機関の運転が制限され、前記許容状態では内燃機関の運転が許容され、
    前記ハイブリッド車両が、前記フルタイム制限ゾーン内に位置する出発地から、前記フルタイム制限ゾーンに隣接する前記パートタイム制限ゾーン内に位置する目的地まで、前記ハイブリッド車両のバッテリのSOCがあらかじめ定められた下限値を下回ることなく走行するための走行計画を作成するように構成された作成部と、
    前記走行計画に従って前記ハイブリッド車両を制御するように構成された制御部と、
    を備える、ハイブリッド車両の制御装置。
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