JP2022132946A - 回転体駆動ユニットおよび画像形成装置 - Google Patents

回転体駆動ユニットおよび画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ギヤ軸の軸間距離を高精度に維持することができ、かつ組み立て時の作業性が良い感光体駆動ユニットおよび画像形成装置を提供する。【解決手段】感光体駆動ユニット50は、感光体ドラムを駆動するモータ51と、モータ51からの回転力を感光体ドラムに伝えるギヤトレインとを備えている。ギヤトレインにおける伝達ギヤ軸58は、その一端が支持板52に取り付けられ、他端が位置決めビス60によって軸間規制板53に対して位置決め固定される。伝達ギヤ軸58の他端には、雌ネジ部58aと、雌ネジ部58aの周囲に形成されるザグリ部58bとが形成されている。位置決めビス60は、雄ネジ部60a、傾斜部60b、係合部60cおよびビス頭部60dを有している。位置決めビス60の締結過程では、傾斜部60bが軸間規制板53のビス挿入孔53aに沿って案内されることで、伝達ギヤ軸58の傾きを補正して位置決めすることができる。【選択図】図9

Description

本発明は、画像形成装置において感光体ドラムなどの回転体を駆動する回転体駆動ユニット、およびそれを備えた画像形成装置に関する。
MFP(Multifunction Peripheral)などの画像形成装置では、感光体ドラムを駆動するための感光体駆動ユニットが備えられている。感光体駆動ユニットには駆動源からの回転力を感光体ドラムに伝えるためのギヤトレインが備えられており、ギヤトレインにはギヤを支持するためのギヤ軸が設けられている。ギヤ軸は、駆動源を支持する支持板上に所定の間隔で複数設置されているが、感光体ドラムの駆動時における振動を抑制するためには、各ギヤ軸の軸間距離を高精度に管理することが求められる。
特許文献1には、各ギヤ軸において、支持板と反対側に軸間ピッチを規制する軸間ピッチ板(軸間規制板)を設け、この軸間ピッチ板によって各ギヤ軸の軸間ピッチを規制する感光体駆動ユニットが開示されている。特許文献1の構成では、軸間ピッチ板によって各ギヤ軸の軸間距離を高精度に管理することができる。
特開2014-224961号公報
特許文献1の感光体駆動ユニットでは、最初に支持板に各ギヤ軸の一端を取り付け、その後、各ギヤ軸の他端側に軸間ピッチ板を取り付けるようにして感光体駆動ユニットの組み立てが行われる。しかしながら、最初に支持板に取り付けられたギヤ軸に傾きが生じていた場合、これに軸間ピッチ板を取り付けるときに位置が合わず、各ギヤ軸の傾きを補正しながら軸間ピッチ板の取り付けを行う必要があるため、組み立て時の作業性が低くなるといった問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、ギヤ軸の軸間距離を高精度に維持することができ、かつ組み立て時の作業性が良い感光体駆動ユニットおよび画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の第1の態様である回転体駆動ユニットは、画像形成装置に備えられる回転体を駆動する駆動源と、前記駆動源からの回転力を前記回転体に伝えるための複数のギヤとを備えている回転体駆動ユニットであって、前記ギヤを軸支する少なくとも一部のギヤ軸に対して、当該ギヤ軸の一端が取り付けられる第1のフレームと、前記ギヤ軸に対して前記第1のフレームとは反対側に配置され、前記ギヤ軸の他端が締結部材によって位置決め固定される第2のフレームとを有しており、前記ギヤ軸の他端には、第1ネジ部と、前記第1ネジ部の周囲に形成される凹部とが形成されており、前記締結部材は、外径が一定である円筒形の本体と、前記本体よりも先端側に形成され、前記第1ネジ部に対して締結される第2ネジ部と、前記本体と前記第2ネジ部との間に形成され、前記第2ネジ部に向かって径が細くなるような円錐形状に形成されている傾斜部とを有しており、前記第2のフレームには、前記ギヤ軸の他端と対応する位置に、前記締結部材の前記本体が挿入される挿入孔が形成されていることを特徴としている。
上記の構成によれば、ギヤ軸の第1ネジ部に締結部材の第2ネジ部を締結する作業過程において、締結部材の傾斜部を第2のフレームの挿入孔に沿って案内させながら、第2のフレームの挿入孔に締結部材の本体を挿入することで、ギヤ軸の位置決めを同時に行うことができ、これによって組み立て時の作業性を向上させることができる。
また、上記回転体駆動ユニットでは、前記第2ネジ部が前記第1ネジ部と締結され、前記本体が前記挿入孔と嵌合することによって、前記ギヤ軸の他端が前記第2のフレームに対して位置決め固定される構成とすることができる。
上記の構成によれば、締結部材の締結完了状態において、第2のフレームの挿入孔に締結部材の本体を挿入する(係合させる)ことで、ギヤ軸の位置決め状態を保持することが容易となる。
また、上記回転体駆動ユニットは、前記凹部の前記ギヤ軸の他端側縁部に、前記凹部の内周面と交差する方向に傾斜したテーパ面が形成されている構成とすることができる。
上記の構成によれば、本体の凹部への入り込みを、凹部の縁部のテーパ面が案内することで、締結部材の締結をスムーズに行うことができる。
また、上記回転体駆動ユニットでは、当該回転体駆動ユニットは、前記画像形成装置内で前記回転体を収容するフレーム部材に取り付けられるものであって、前記第1のフレームおよび前記第2のフレームのうち、前記フレーム部材と対向配置される側のフレームには、前記フレーム部材との位置決め部が設けられる構成とすることができる。
上記の構成によれば、回転体駆動ユニットを画像形成装置のフレーム部材に対して取り付けるときに、回転体駆動ユニットの位置決めを容易に行うことができる。
また、上記回転体駆動ユニットは、前記第1のフレームおよび前記第2のフレームは、前記第1のフレームおよび前記第2のフレーム同士が締結固定されることにより、前記複数のギヤおよび前記ギヤ軸を前記第1のフレームと前記第2のフレームの間に保持するボックス構造とされている構成とすることができる。
上記の構成によれば、ギヤおよびギヤ軸を2枚のフレームで挟み込むボックス構造とすることで、ギヤおよびギヤ軸を高精度に保持することができる。
また、上記回転体駆動ユニットは、前記第1のフレームおよび前記第2のフレームのうち、前記フレーム部材と対向配置される側のフレームには、前記回転体の回転軸を支持する軸受支持部が設けられている構成とすることができる。
上記の構成によれば、剛性の高いフレーム(例えば板金)に軸受支持部を取り付けることで、感光体ドラムの回転軸に対する位置精度を向上させることができる。
また、上記回転体駆動ユニットでは、前記回転体は、感光体ドラムである構成とすることができる。
また、本発明の第2の態様である画像形成装置は、上記記載の回転体駆動ユニットを備えていることを特徴としている。
本発明の回転体駆動ユニットおよび画像形成装置は、ギヤ軸の第1ネジ部に締結部材の第2ネジ部を締結する作業過程において、ギヤ軸の位置決めを同時に行うことができ、これによって組み立て時の作業性を向上させることができるといった効果を奏する。
本発明が適用される画像形成装置の一例を示す概略構成図である。 感光体駆動ユニットを取り付けた状態の樹脂フレームをリア側から見た斜視図である。 フロント側から見た樹脂フレームおよび感光体駆動ユニットの分解斜視図である。 フロント側から見た感光体駆動ユニットの分解斜視図である。 軸間規制板が取り付けられる前の支持板の分解斜視図である。 従来の感光体駆動ユニットにおけるギヤ軸の傾き補正の一例を説明する図である。 支持板に一端が取り付けられた伝達ギヤ軸の他端の形状を示す斜視図である。 伝達ギヤ軸への軸間規制板の締結に使用される段付きビスの形状を示す斜視図である。 段付きビスの締結時の作用を説明する断面図である。
〔実施の形態1〕
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明が適用される画像形成装置10の一例を示す概略構成図である。尚、図1に示す画像形成装置10は、複数のプロセスユニットを有するカラー画像形成装置であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、単一のプロセスユニットを有するモノクロ画像形成装置に適用することもできる。
画像形成装置10は、図1に示すように、本体部11、原稿読取部12、原稿搬送装置13および給紙装置14を具備して構成されている。本体部11は、記録用紙に画像を印字するための画像形成部を内部に有している。原稿読取部12は、本体部11の上方に配置され、原稿のコピーを行う際に原稿の読取を行う。原稿搬送装置13は、自動読み取りモードにおいて、原稿セットトレイ上に載置された原稿を原稿読取部12の原稿載置台上に向かって順次搬送する。給紙装置14は、記録用紙をストックし、画像形成時に記録用紙を本体部11へ給送する。
画像形成装置10において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたもの、又は単色(例えばブラック)を用いたモノクロ画像に応じたものである。このため、画像形成装置10は、ブラック、シアン、マゼンタ、およびイエローに対応付けられた4つのプロセスユニット20を有している。各プロセスユニット20は、電子写真技術を用いて画像データに応じたトナー像を形成する。
各プロセスユニット20で形成された各トナー像は、中間転写ベルト21に順次転写して重ねられる(1次転写)。これにより、中間転写ベルト21上にカラーのトナー像が形成される。中間転写ベルト21上のカラーのトナー像は2次転写部22によって記録用紙上に転写され、定着装置15にて記録用紙を加熱および加圧し、記録用紙上のカラーのトナー像を定着させる。
このような画像形成装置10において、各プロセスユニット20における感光体ドラムは、図2および図3に示すような樹脂フレーム(フレーム部材)30によって画像形成装置10内で保持されている。また、樹脂フレーム30のリア側には、感光体ドラム(回転体)を駆動するための感光体駆動ユニット(回転体駆動ユニット)50が取り付けられる。尚、図2は、感光体駆動ユニット50を取り付けた状態の樹脂フレーム30をリア側から見た斜視図である。図3は、フロント側から見た樹脂フレーム30および感光体駆動ユニット50の分解斜視図(樹脂フレーム30から感光体駆動ユニット50を取り外した状態)である。但し、図2および図3では、樹脂フレーム30内に配置される構成(感光体ドラムなど)は図示を省略している。尚、ここでは、画像形成装置10を操作しようとするユーザ(画像形成装置10の操作パネルに相対するユーザ)に対して正面側をフロント側、その反対側をリア側としている。
感光体駆動ユニット50は、感光体ドラムを駆動するモータ(駆動源)51と、モータ51からの回転力を感光体ドラムに伝えるためのギヤトレインとを含んでいる。感光体駆動ユニット50が備えるモータ51の数は、1つであってもよく複数であってもよい。また、感光体駆動ユニット50は、モータ51を支持する支持板52と、支持板52に対してフロント側に設けられる軸間規制板53とを備えており、支持板52および軸間規制板53の間にギヤトレインを配置している。支持板52および軸間規制板53は、ギヤトレインに含まれる各ギヤ軸の軸間距離を高精度に管理できるように、樹脂ではなく、剛性の高い板金によって形成されることが好ましい。本実施の形態では、支持板52および軸間規制板53として、金属板、例えば厚み0.8mmの冷間圧延鋼を使用している。
図4は、フロント側から見た感光体駆動ユニット50の分解斜視図である。図5は、軸間規制板53が取り付けられる前の支持板52の分解斜視図である。図4に示すように、モータ51からの回転力を感光体ドラムに伝えるためのギヤトレインは、先に支持板52に対して取り付けられ、その後、ギヤトレインを間に挟み込むようにして、支持板52に軸間規制板53が取り付けられる。このように、感光体駆動ユニット50は、ギヤトレインを2枚の板金(支持板52および軸間規制板53)で挟み込むボックス構造とすることで、ギヤトレインの各ギヤ軸を高精度に保持することができる。
また、軸間規制板53には、そのフロント側において、感光体ドラムの回転軸の軸受を支持する軸受支持部54が取り付けられている。すなわち、感光体ドラムの軸受は、感光体駆動ユニット50を樹脂フレーム30に取り付けたときに軸受支持部54によって支持される。このように、樹脂フレーム30ではなく板金性の軸間規制板53に軸受支持部54を取り付けることで、感光体ドラムの回転軸に対する位置精度も向上させることができる。
さらに、軸間規制板53には、樹脂フレーム30に対して感光体駆動ユニット50の位置決めを行うために、複数の取付位置決め孔(位置決め部)53bが設けられている。また、樹脂フレーム30のリア面には、取付位置決め孔53bに係合されるための複数の位置決め突起(図示せず)が設けられている。感光体駆動ユニット50を樹脂フレーム30に対して取り付けるときには、感光体駆動ユニット50の取付位置決め孔53bに樹脂フレーム30の位置決め突起を係合させることで、容易に位置決めを行うことができる。
感光体駆動ユニット50が備えるギヤトレインには、軸受支持部54に接続される感光体駆動ギヤ55や、モータ51の駆動力を感光体駆動ギヤ55に減速して伝えるための伝達ギヤ56が含まれる。また、支持板52には、駆動ギヤ軸57や伝達ギヤ軸58が備えられており、駆動ギヤ軸57には感光体駆動ギヤ55が挿入されて回転自在に保持され、伝達ギヤ軸58には伝達ギヤ56が挿入されて回転自在に保持される。また、感光体駆動ユニット50が備えるギヤトレインには、上記以外のギヤおよびギヤ軸(例えば、転写ローラに駆動力を伝えるためのギヤおよびギヤ軸)が備えられていてもよい。
感光体駆動ユニット50の組み立ては、最初に、支持板52にギヤトレインが組み付けられる。すなわち、支持板52に一端が取り付けられている各ギヤ軸(駆動ギヤ軸57、伝達ギヤ軸58など)に対し、各ギヤ(感光体駆動ギヤ55、伝達ギヤ56など)が嵌め込まれる。次いで、支持板52に対して軸間規制板53が取り付けられる。このとき、駆動ギヤ軸57の他端は、軸間規制板53に取り付けられている軸受支持部54と接続される。
その後、軸間規制板53側から、取付ビス59および位置決めビス(締結部材)60が締結され、これらのビスの締結によって感光体駆動ユニット50の組み立てが完了する。取付ビス59は、支持板52に対して軸間規制板53を固定するためのビスである。位置決めビス60は、伝達ギヤ軸58の他端を軸間規制板53に対して位置決め固定するためのビスである。これにより、本実施の形態1の構成では、支持板52が特許請求の範囲の記載の第1のフレームに相当し、軸間規制板53が特許請求の範囲の記載の第2のフレームに相当する。
以上が、本実施の形態に係る感光体駆動ユニット50の基本的な構造および組み立て工程である。続いて、感光体駆動ユニット50の特徴的構成について説明する。
感光体駆動ユニット50において、伝達ギヤ軸58は金属製の部材であり、伝達ギヤ軸58の一端は支持板52に圧入およびカシメにより取り付けられている。このため、伝達ギヤ軸58は支持板52に取り付けられた段階では芯出しされておらず、伝達ギヤ軸58には傾きが生じている場合がある。このため、傾きを生じている伝達ギヤ軸58に軸間規制板53を取り付ける際には、伝達ギヤ軸58の傾きを補正する必要がある。
ここで比較のために、従来の感光体駆動ユニットにおけるギヤ軸の傾き補正の一例について、図6を参照して説明する。尚、図6では、説明の便宜上、軸間規制板153の一部をカットして記載している。図6に示す例では、支持板152にその一端が取り付けられた伝達ギヤ軸158の他端において、雌ネジ部158aと位置決め用段差158bとが形成されている。伝達ギヤ軸158における位置決め用段差158bは、軸方向における他の部分に比べて、外径が小さくされることによって段差を形成している。
また、図6に示す例では、伝達ギヤ軸158の他端を固定する軸間規制板153には、ビス挿入孔153aが形成されている。このビス挿入孔153aの内径は、伝達ギヤ軸158における位置決め用段差158bの外径と等しくされている。
伝達ギヤ軸158に軸間規制板153を取り付ける際、作業者は、伝達ギヤ軸158の傾きを調整しながら、軸間規制板153のビス挿入孔153aに伝達ギヤ軸158の位置決め用段差158bを嵌入させる。この嵌入により、伝達ギヤ軸158の傾きが補正され、伝達ギヤ軸158を位置決めすることができる。伝達ギヤ軸158が位置決めされると、伝達ギヤ軸158の雌ネジ部158aにビスが締結され、伝達ギヤ軸158に軸間規制板153が取り付けられる。
図6に示す従来例では、伝達ギヤ軸158の雌ネジ部158aにビスを締結する前に、作業者による伝達ギヤ軸158の傾き補正作業が行われる。また、この傾き補正作業は、全ての伝達ギヤ軸158に対して必要である。すなわち、作業者は、各伝達ギヤ軸158の傾きを補正しながら軸間規制板153の取り付けを行う必要があり、これによって組み立て時の作業性が低くなる。
また、図6に示す従来例では、伝達ギヤ軸158の傾きが適切に補正されていない状態で雌ネジ部158aにビスが締結されることが起こり得る。この場合、位置決め用段差158bの端面との間に軸間規制板153を挟み込んだ状態でビスが締結される。伝達ギヤ軸158の傾きが補正されていない状態で、感光体駆動ユニットが画像形成装置において用いられた場合、画像形成動作時に振動が発生し、画像品質の劣化を引き起こす。
次に、本実施の形態に係る感光体駆動ユニット50における伝達ギヤ軸58の傾き補正について、図7ないし図10を参照して説明する。図7は、支持板52に一端が取り付けられた伝達ギヤ軸58の他端部の形状を示す斜視図である。図8は、伝達ギヤ軸58への軸間規制板53の締結に使用される位置決めビス60の形状を示す斜視図である。図9は、位置決めビス60の締結時の作用を説明する断面図である。
軸間規制板53が取り付けられる伝達ギヤ軸58の他端には、図7に示すように、雌ネジ部(第1ネジ部)58aと、雌ネジ部58aの周囲に形成されるザグリ部(凹部)58bとが設けられている。また、伝達ギヤ軸58の端面において、ザグリ部58bの縁部には面取り部(テーパ面)58cが形成されていてもよい。
また、位置決めビス60は、図8に示すような段付きビスとして形成されている。具体的には、雄ネジ部(第2ネジ部)60aとビス頭部60dとの間に、雄ネジ部60aに近い側から傾斜部60bおよび係合部(本体)60cが形成されている。傾斜部60bは、ビス頭部60d側から雄ネジ部60a側に向かって径が細くなるような円錐形状に形成されている。係合部60cは、外径が一定である円柱形状に形成され、その外径は伝達ギヤ軸58におけるザグリ部58bの内径以下とされている。また、位置決めビス60は、ビス頭部60dにフランジを有するフランジネジであってもよい。
図9における左図は、位置決めビス60の締結作業の第1段階を示している。この第1段階では、伝達ギヤ軸58の取り付けられた支持板52に対して、軸間規制板53が対向配置される。具体的には、軸間規制板53には、伝達ギヤ軸58と対応する位置にビス挿入孔(挿入孔)53aが形成されており、ビス挿入孔53aと伝達ギヤ軸58の他端とが対向するように軸間規制板53が配置される。ビス挿入孔53aの内径は、位置決めビス60における係合部60cの外径と等しくされている。
第1段階の時点では、伝達ギヤ軸58は支持板52に対して傾いて取り付けられている可能性があり、伝達ギヤ軸58に傾きがあれば、伝達ギヤ軸58の他端はビス挿入孔53aに対して僅かにずれた配置となる。図9の左図は、伝達ギヤ軸58に傾きがあり、伝達ギヤ軸58の他端とビス挿入孔53aとがずれた状態を示している。
図9における中央図は、位置決めビス60の締結作業の第2段階を示している。この第2段階は、伝達ギヤ軸58の雌ネジ部58aに位置決めビス60の雄ネジ部60aを締結する途中状態を示している。このとき、伝達ギヤ軸58に傾きがあれば、位置決めビス60を締める途中で、位置決めビス60の傾斜部60bが、軸間規制板53におけるビス挿入孔53aの縁部に当接する。この状態で、位置決めビス60をさらに締めていくと、傾斜部60bがビス挿入孔53aに沿って案内されることで、位置決めビス60がビス挿入孔53aの中心側に寄っていく。これに伴って、伝達ギヤ軸58の他端もビス挿入孔53aの中心側に寄っていき、伝達ギヤ軸58の傾きが補正される。
尚、伝達ギヤ軸58において、図7に示す面取り部58cが形成されている場合には、この面取り部58cは、位置決めビス60の締結時に案内傾斜面として作用させることができる。すなわち、伝達ギヤ軸58におけるザグリ部58bの内径と位置決めビス60における係合部60cの外径とがほぼ等しい場合には、係合部60cのザグリ部58bへの入り込みを面取り部58cが案内することで、位置決めビス60の締結をスムーズに行うことができる。
図9における右図は、位置決めビス60の締結作業の第3段階であって、位置決めビス60の締結完了状態を示している。この第3段階では、位置決めビス60の係合部60cが、軸間規制板53のビス挿入孔53aに係合する。
このように、位置決めビス60の締結完了状態では、軸間規制板53および位置決めビス60は、ビス挿入孔53aと係合部60cとの係合によって互いに位置合わせされる。また、伝達ギヤ軸58および位置決めビス60は、雌ネジ部58aと雄ネジ部60aとによって互いに位置合わせされる。すなわち、軸間規制板53および伝達ギヤ軸58は、何れも位置決めビス60を基準にして位置合わせされることになり、その結果、軸間規制板53および伝達ギヤ軸58同士も互いに位置合わせされることになる。
したがって、本実施の形態に係る感光体駆動ユニット50では、伝達ギヤ軸58の雌ネジ部58aに位置決めビス60を締結する前において、作業者による伝達ギヤ軸58の傾き補正作業は必要でない。すなわち、感光体駆動ユニット50では、伝達ギヤ軸58の雌ネジ部58aに位置決めビス60を締結する作業過程において、伝達ギヤ軸58の位置決めを同時に行うことができ、これによって組み立て時の作業性が向上する。
また、感光体駆動ユニット50では、伝達ギヤ軸58の傾きが適切に補正されていない状態で雌ネジ部58aに位置決めビス60が締結されることも起こり得ない。したがって、伝達ギヤ軸58の傾きが補正されていない状態で、感光体駆動ユニット50が画像形成装置10において用いられることがなく、画像形成動作時に振動が発生して、画像品質の劣化が生じることを確実に防止できる。
〔実施の形態2〕
上記実施の形態1では、感光体駆動ユニット50を構成する2枚の板金のうち、樹脂フレーム30から遠い側に配置され、モータ51が支持される板金(すなわち支持板52)に伝達ギヤ軸58の一端を取り付け、樹脂フレーム30に近い側に配置される板金(すなわち軸間規制板53)側から、位置決めビス60の締結を行っている。すなわち、上記実施の形態1では、樹脂フレーム30から遠い側の板金が特許請求の範囲の記載の第1のフレームに相当し、樹脂フレーム30に近い側の板金が特許請求の範囲の記載の第2のフレームに相当する。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、位置決めビス60の締結は、これとは逆の方向から行われるものであってもよい。すなわち、位置決めビス60によって位置決め固定される伝達ギヤ軸58は、樹脂フレーム30に近い側に配置される板金にその一端が取り付けられ、樹脂フレームから遠い側に配置される板金側から位置決めビス60の締結が行われるものであってもよい。この場合、樹脂フレーム30に近い側の板金が特許請求の範囲の記載の第1のフレームに相当し、樹脂フレーム30から遠い側の板金が特許請求の範囲の記載の第2のフレームに相当する。
今回開示した実施形態は全ての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれる。
例えば、上記説明では、回転体として感光体ドラムを例示し、回転体駆動ユニットとして感光体駆動ユニットを例示している。しかしながら、画像形成装置においては、感光体ドラム以外にも回転駆動される回転体(例えば、現像ローラ)は存在する。したがって、本発明において、駆動される回転体は感光体に限定されるものではなく、回転体駆動ユニットは感光体駆動ユニットに限定されるものではない。
10 画像形成装置
20 プロセスユニット
30 樹脂フレーム(フレーム部材)
50 感光体駆動ユニット(回転体駆動ユニット)
51 モータ(駆動源)
52 支持板(第1のフレーム)
53 軸間規制板(第2のフレーム)
53a ビス挿入孔(挿入孔)
53b 取付位置決め孔(位置決め部)
54 軸受支持部
55 感光体駆動ギヤ
56 伝達ギヤ
57 駆動ギヤ軸
58 伝達ギヤ軸
58a 雌ネジ部(第1ネジ部)
58b ザグリ部(凹部)
58c 面取り部(テーパ面)
59 取付ビス
60 位置決めビス(締結部材)
60a 雄ネジ部(第2ネジ部)
60b 傾斜部
60c 係合部(本体)
60d ビス頭部

Claims (8)

  1. 画像形成装置に備えられる回転体を駆動する駆動源と、前記駆動源からの回転力を前記回転体に伝えるための複数のギヤとを備えている回転体駆動ユニットであって、
    前記ギヤを軸支する少なくとも一部のギヤ軸に対して、当該ギヤ軸の一端が取り付けられる第1のフレームと、
    前記ギヤ軸に対して前記第1のフレームとは反対側に配置され、前記ギヤ軸の他端が締結部材によって位置決め固定される第2のフレームとを有しており、
    前記ギヤ軸の他端には、第1ネジ部と、前記第1ネジ部の周囲に形成される凹部とが形成されており、
    前記締結部材は、外径が一定である円筒形の本体と、前記本体よりも先端側に形成され、前記第1ネジ部に対して締結される第2ネジ部と、前記本体と前記第2ネジ部との間に形成され、前記第2ネジ部に向かって径が細くなるような円錐形状に形成されている傾斜部とを有しており、
    前記第2のフレームには、前記ギヤ軸の他端と対応する位置に、前記締結部材の前記本体が挿入される挿入孔が形成されていることを特徴とする回転体駆動ユニット。
  2. 請求項1に記載の回転体駆動ユニットであって、
    前記第2ネジ部が前記第1ネジ部と締結され、前記本体が前記挿入孔と嵌合することによって、前記ギヤ軸の他端が前記第2のフレームに対して位置決め固定されることを特徴とする回転体駆動ユニット。
  3. 請求項1または2に記載の回転体駆動ユニットであって、
    前記凹部の前記ギヤ軸の他端側縁部に、前記凹部の内周面と交差する方向に傾斜したテーパ面が形成されていることを特徴とする回転体駆動ユニット。
  4. 請求項1から3の何れか1項に記載の回転体駆動ユニットであって、
    当該回転体駆動ユニットは、前記画像形成装置内で前記回転体を収容するフレーム部材に取り付けられるものであって、
    前記第1のフレームおよび前記第2のフレームのうち、前記フレーム部材と対向配置される側のフレームには、前記フレーム部材との位置決め部が設けられることを特徴とする回転体駆動ユニット。
  5. 請求項1から4の何れか1項に記載の回転体駆動ユニットであって、
    前記第1のフレームおよび前記第2のフレームは、前記第1のフレームおよび前記第2のフレーム同士が締結固定されることにより、前記複数のギヤおよび前記ギヤ軸を前記第1のフレームと前記第2のフレームの間に保持するボックス構造とされていることを特徴とする回転体駆動ユニット。
  6. 請求項4に記載の回転体駆動ユニットであって、
    前記第1のフレームおよび前記第2のフレームのうち、前記フレーム部材と対向配置される側のフレームには、前記回転体の回転軸を支持する軸受支持部が設けられていることを特徴とする回転体駆動ユニット。
  7. 請求項1から6の何れか1項に記載の回転体駆動ユニットであって、
    前記回転体は、感光体ドラムであることを特徴とする回転体駆動ユニット。
  8. 請求項1から7の何れか1項に記載の回転体駆動ユニットを備えていることを特徴とする画像形成装置。
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