JP2022131189A - ケーブル - Google Patents

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真至 森山
Shinji Moriyama
得天 黄
Tokuten Ko
佳典 塚本
Yoshinori Tsukamoto
正則 小林
Masanori Kobayashi
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【課題】繰り返し屈曲されても、シールド層を構成する複数本の金属素線に断線が発生しにくいケーブルを提供する。【解決手段】ケーブル1は、1本以上の電線2を含むケーブルコア3と、ケーブルコア3の周囲を被覆するように設けられ、繊維からなる複数本の糸状体が螺旋状に巻き付けられてなるクッション層5と、クッション層5の周囲を被覆するように設けられ、複数本の金属素線で構成されたシールド層6と、シールド層6の周囲を被覆するシース7と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、ケーブルに関する。
工場等における生産性を向上させるため、人協型ロボットや小型多関節ロボット等の産業用ロボットの普及が拡大している。このような産業用ロボットの可動部(屈曲や捻回がなされれる部分)等に配線されるケーブルとして、例えば、複数本の絶縁電線を撚り合わせたケーブルコアの周囲に、複数本の金属素線を編み組みした編組シールド(シールド層)と、シースとを順次設けたものが用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015-79574号公報
しかしながら、上述の従来のケーブルでは、産業用ロボット等の可動に伴い繰り返し屈曲されると、シールド層の金属素線に乱れが生じてしまい、さらに屈曲を繰り返すことで金属素線に断線が発生してしまうという課題があった。シールド層を構成する金属素線に断線が発生すると、シールド層としての機能が低下してしまう。
そこで、本発明は、繰り返し屈曲されても、シールド層を構成する複数本の金属素線に断線が発生しにくいケーブルを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決することを目的として、1本以上の電線を含むケーブルコアと、前記ケーブルコアの周囲を被覆するように設けられ、繊維からなる複数本の糸状体が螺旋状に巻き付けられてなるクッション層と、前記クッション層の周囲を被覆するように設けられ、複数本の金属素線で構成されたシールド層と、前記シールド層の周囲を被覆するシースと、を備え、ケーブルを提供する。
本発明によれば、繰り返し屈曲されても、編組シールドを構成する複数本の金属素線に断線が発生しにくいケーブルを提供できる。
本発明の一実施の形態に係るケーブルの長手方向に垂直な断面を示す断面図である。
[実施の形態]
以下、本発明の実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
図1は、本実施の形態に係るケーブルの長手方向に垂直な断面を示す断面図である。図1に示すケーブル1は、例えば、産業用のロボット等において可動部や揺動部をまたいで配線されるケーブルであり、繰り返し屈曲される用途(特に、U字状に屈曲させた状態で繰り返しスライド動作がなされる場所)に用いられるものである。
ケーブル1は、1本以上の電線2を有するケーブルコア3と、ケーブルコア3の周囲を覆うように設けられ、金属素線によって構成されたシールド層6と、シールド層6の周囲を覆うように設けられたシース7と、を備えている。本実施の形態に係るケーブル1では、ケーブルコア3とシールド層6との間に、ケーブル1を繰り返し屈曲させたときにシールド層6を構成する金属素線の断線を抑制するためのクッション層(断線抑制層)5が設けられている。クッション層5の詳細については後述する。
ケーブルコア3を構成する電線2は、導体21と、導体21の周囲を覆うように設けられた絶縁体22と、を有している。導体21は、すずめっき軟銅線等からなる金属素線を撚り合わせた撚線導体からなる。撚線導体は、金属素線を撚り合わせた子撚線をさらに複数本撚り合わせた複合撚線から構成されてもよい。また、撚線導体は、長手方向に垂直な断面が円形状に圧縮された圧縮導体から構成されてもよい。導体21が圧縮導体から構成されていると、U字状に屈曲させた状態で繰り返しスライド動作がなされる場所にケーブル1が配置された場合であっても、1GHz以上の高周波帯域で信号伝送することに有効である。絶縁体22としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、あるいはフッ素樹脂からなるものを用いることができる。絶縁体22は、発泡絶縁体から構成されてもよい。また、絶縁体22は、複数の絶縁層が積層された積層構造から構成されてもよい。
本実施の形態では、ケーブル中心にスフ糸(ステープルファイバー糸)等の繊維からなる線状体で構成される介在8を設け、その介在8の周囲に複数本(ここでは6本)の電線2を撚り合わせてケーブルコア3を構成している。ただし、これに限らず、例えば、ケーブル中心に、繊維からなる線状体の介在8に代えて、樹脂等からなる線状体やテンションメンバ等を設けても良い。また、ケーブルコア3を構成する電線2の本数も図示のものに限定されず、例えば1本の電線2でケーブルコア3が構成されていてもよい。この場合、ケーブル1は同軸ケーブルとなる。また、ケーブルコア3は、例えば2本以上の電線2を撚り合わせしてなる撚線を他の電線2と撚り合わせて構成されていてもよい。
ケーブルコア3の周囲には、押さえ巻きテープ4が螺旋状に巻き付けられている。押さえ巻きテープ4は、ケーブルコア3の撚りが解けないように保持する保持部材の役割を果たす。押さえ巻きテープ4としては、例えば、紙や不織布等からなるテープや、PE(ポリエチレン)等からなる樹脂テープを用いることができる。なお、押さえ巻きテープ4は必須ではない。押さえ巻きテープ4がケーブルコア3の周囲に螺旋状に巻き付けられている場合では、押さえ巻きテープ4が巻き付けられていない場合と比較して、ケーブルコア3を構成する複数の電線2の撚りが解けにくくなるため、繰り返しスライド動作によって電線2が断線しにくくなり、また、押さえ巻きテープ4の周囲を被覆するクッション層5での断線検知の精度もよくなる。押さえ巻きテープ4に代えて、例えば、樹脂を被覆したものや綿等からなる糸状体を巻き付けたもので代用可能である。
シールド層6は、外部からのノイズを遮蔽するためのシールド層であり、ケーブルコア3の周囲を覆うように設けられている。本実施の形態では、シールド層6として、例えば、複数本の金属素線を編み組みして構成された編組シールドを用いた。シールド層6を編組シールド(以下、編組シールド6ともいう)により構成することで、ケーブル1の可とう性を向上することができる。本実施の形態では、押さえ巻きテープ4の周囲にクッション層(断線抑制層)5を設け、そのクッション層(断線抑制層)5の周囲に編組シールド6を設けている。なお、クッション層5の詳細については後述する。
ここでは、金属素線を編み組みした編組シールド6をシールド層に用いたが、これに限らず、例えば、金属素線と、スフ糸等の繊維からなる繊維素線とを編み合わせた交織編組シールドを編組シールド6として用いることもできる。また、編組シールド6に用いる金属素線としては、流動パラフィン等の潤滑材が塗布されたものを用いることもできる。これにより、クッション層5との間での摩耗を抑制可能になる。なお、編組シールド6の編組密度は、外部からのノイズを遮蔽する観点から、85%以上であるとよい。また、ケーブル1の外径を細くするとの観点から、編組シールド6に代えて、複数本の金属素線をクッション層5の周囲に螺旋状に巻き付けして構成された横巻シールドをシールド層6として用いてもよい。横巻シールドを構成する複数本の金属素線は、編組シールド6を構成する金属素線と同じものを用いることができる。横巻シールドは、2層構造としてもよい。この場合、クッション層5側に配置される第1横巻シールドと、第1横巻シールドの周囲に配置される第2横巻シールドとは、互いの巻き付け方向が異なることがよい。第1横巻シールドと第2横巻シールドとが異なる巻き付け方向(逆向き)で巻き付けられていることで、ケーブル1の屈曲時(特に、ケーブル1をU字状に屈曲させた状態で繰り返しスライド動作させたとき)に、シールド層6を構成する金属素線の巻き付け状態を乱れにくくすることができる。
編組シールド6を構成する金属素線としては、例えば、軟銅線や銅合金線を用いることができる。また、軟銅線や銅合金線にはめっきが施されていてもよく、例えば、編組シールド6を構成する金属素線として、すずめっき軟銅線、銀めっき軟銅線、すずめっき銅合金線、銀めっき銅合金線等を用いることができる。さらに、編組シールド6を構成する金属素線としては、糸状体の周囲に銅箔を螺旋状に巻き付けた銅箔糸を用いることも可能である。糸状体の周囲に銅以外の金属(例えば、アルミニウム)で構成される金属箔を螺旋状に巻き付けた金属箔糸としてもよい。編組シールド6は、金属素線として軟銅線や銅合金線を用いた場合、金属素線として銅箔糸を用いた場合に比べて、下地のクッション層がU字状に屈曲させた状態で繰り返しスライド動作がなされたときに、編組シールド6の金属素線がクッション層に接触することによってクッション層が損傷することを低減できる。シールド層6を構成する金属素線の外径は、例えば0.05mm以上0.30mm以下である。
シース7は、編組シールド6の周囲を被覆しており、編組シールド6やケーブルコア3を保護する役割を果たしている。シース7は、例えば、ポリ塩化ビニル樹脂、ウレタン樹脂、フッ素樹脂、フッ素ゴム等からなり、これら樹脂の少なくとも1種を主成分(ベース)とする樹脂組成物からなるものであってもよい。シース7の外径(ケーブル1の外径)としては、例えば、10mm以上である。
(クッション層5)
クッション層5は、ケーブルコア3とシールド層6との間(より詳細には、押さえ巻きテープ4とシールド層6との間)に設けられており、ケーブル1の屈曲時(特に、ケーブル1をU字状に屈曲させた状態で繰り返しスライド動作させたとき)に、屈曲させた部分のケーブルコア3によりシールド層6に付与される側圧を緩和する役割を果たす。クッション層5によりシールド層6に付与される側圧を緩和することで、ケーブル1が繰り返し屈曲した際(特に、ケーブル1をU字状に屈曲させた状態で繰り返しスライド動作させた際)に、シールド層6を構成する金属素線の編み組みが乱れることを抑制することができるため、金属素線同士が摩耗しにくくなり、金属素線同士の摩耗による金属素線の断線を抑制することが可能になる。なお、クッション層5の厚さは、ケーブル1の屈曲時にケーブルコア3からシールド層6に付与される側圧を緩和し、シールド層6を構成する金属素線の断線を抑制することが可能な厚さであればよい。
クッション層5としては、繊維からなる複数本の糸状体(スフ糸等の繊維糸)が螺旋状に巻き付けられて構成される。すなわち、クッション層5は、複数本の糸状体が並列に配置されるように、ケーブルコア3または押さえ巻きテープ4の周囲に螺旋状に巻き付けられた横巻層で構成される。クッション層5を横巻層で構成した場合、ケーブル1が繰り返し屈曲した際に糸状体のずれや重なりが発生して(巻き付け状態が乱れて)、断線検知層の形状の崩れが発生し、ケーブル1の屈曲時にケーブルコア3からシールド層6に付与される側圧を緩和する機能を果たせなくなることがないように、複数本の糸状体を小さい巻きピッチで横巻きするとよい。複数本の糸状体を螺旋状に巻き付けする際の巻きピッチは、例えば、ケーブルコア3を構成する複数本の電線2の撚りピッチよりも小さい巻きピッチにするとよい。
クッション層5は、ケーブル1の屈曲時(特に、ケーブル1をU字状に屈曲させた状態で繰り返しスライド動作させたとき)に、屈曲させた部分のケーブルコア3によりシールド層6に付与される側圧を緩和するクッション層としての役割を果たす。
クッション層5によりシールド層6に付与される側圧を緩和することで、ケーブル1が繰り返し屈曲した際(特に、ケーブル1をU字状に屈曲させた状態で繰り返しスライド動作させた際)に、シールド層6を構成する金属素線が乱れる(例えば、編組シールド6を構成する金属素線の編み組みが乱れる)ことを抑制することができる。そのため、金属素線同士が摩耗しにくくなり、金属素線同士の摩耗による金属素線の断線を抑制することが可能になる。なお、クッション層5の厚さは、ケーブル1の屈曲時にケーブルコア3からシールド層6に付与される側圧を緩和し、シールド層6を構成する金属素線の断線を抑制することが可能な厚さであればよい。
例えば、押さえ巻きテープ4として、クッション性の高いテープ材を用いる(クッション層5を設けずに押さえ巻きテープ4とシールド層6とを接触させる構成とする)ことも考えられるが、この場合、テープ材はシールド層6の動きに追従しにくいために、ケーブル1が繰り返し屈曲した際にテープ材とシールド層6との間で擦れが生じてしまう。また、この際、テープ材の段差部分で擦れが生じることで、シールド層6の金属素線に乱れが発生し、金属素線が断線してしまうおそれがある。
そこで、本実施の形態では、繊維からなる複数本の糸状体を螺旋状に巻き付けて構成された横巻層をクッション層5に用いた。このようなクッション層5を設けることで、ケーブル1が繰り返し屈曲したときに、シールド層6の動きにクッション層5が追従しやすくなり、シールド層6とクッション層5間での擦れ(滑り)を最小限として、シールド層6の金属素線の摩耗を抑制することが可能になる。本実施の形態では、クッション層5を構成する糸状体として、スフ糸を用いた。ただし、これに限らず、クッション層5を構成する糸状体51は、編組シールド6を構成する金属素線の断線を抑制する材質からなるものであればよく、例えば、ナイロン糸や綿糸等を用いることも可能である。
クッション層5を構成する糸状体としてスフ糸を用いる場合、スフ糸の種類は、10番手~60番手の単糸、または2個撚糸からなるとよい。好ましくは、スフ糸としては、10番手,20番手,40番手,60番手の2個撚糸、あるいは、10番手,20番手の単糸を用いるとよい。また、クッション層5を構成する糸状体51は、糸状体51の断線を抑制するという観点から、引張強さが2.5N以上であり、伸びが10%以上であることが望ましい。引張強さ及び伸びは、JIS L 1095(2010)の9.5.1項に準拠する試験方法によって求めることができる。このようなスフ糸を糸状体として用いることにより、シールド層6とクッション層5間での擦れ(滑り)を最小限として、シールド層6の金属素線の摩耗を抑制しやすくすることができる。
なお、クッション層5は、ケーブル1の繰り返し屈曲時に編組シールド6の動きに完全に追従せずに、クッション層5とシールド層6(シールド層)との間にはわずかな滑りが発生することがよい。例えば、クッション層5を構成する繊維糸(糸状体)とシールド層6を構成する金属素線とが引っ掛かる等してクッション層5に対するシールド層6の滑りが阻害されると、繊維糸や金属素線に負荷がかかり、これによって金属素線の断線等の不具合が生じるおそれがある。そこで、本実施の形態では、クッション層5におけるケーブル長手方向に対する糸状体のなす角度を、シールド層6におけるケーブル長手方向に対する金属素線とのなす角度よりも小さくすることがよい。これにより、糸状体に金属素線が引っ掛かりにくくなり、クッション層5に対するシールド層6の滑りが向上される。クッション層5におけるケーブル長手方向に対する糸状体のなす角度は、例えば、15度以上30度以下である。また、シールド層6におけるケーブル長手方向に対する金属素線のなす角度は、例えば、35度以上60度以下である。
また、クッション層5は、繊維からなる複数本の糸状体が巻き付けられた状態での密度(すなわち、横巻密度)が低すぎると、糸状体に金属素線が引っ掛かりやすくなるおそれがある。そのため、クッション層5の密度(横巻密度)は、90%以上であることが望ましい。また、クッション層5は、その表面の凹凸を少なくして略平滑な状態とし、クッション層5に対するシールド層6の滑りをより向上することがよい。さらに、クッション層5は、横巻層が1層である場合に限らず、横巻層が2層以上の積層構造としてもよい。横巻層が2層以上であるクッション層5では、各横巻層を構成する複数本の糸状体の巻き付け方向が各層で交互に逆方向となることがよい。クッション層5を2層以上の横巻層とし、巻き付け方向が各層で交互に異なることで、ケーブル1が繰り返し屈曲した際(特に、ケーブル1をU字状に屈曲させた状態で繰り返しスライド動作させた際)に、クッション層5に隙間ができにくくなる。そのため、ケーブル1が繰り返し屈曲した際に、シールド層6を構成する金属素線が乱れる(例えば、編組シールド6を構成する金属素線の編み組みが乱れる)ことを抑制する効果を高めることができる。そのため、クッション層5を1層の横巻層とした場合と比較して、金属素線同士が摩耗しにくく、金属素線同士の摩耗による金属素線の断線を抑制することが可能になる。また、クッション層5が2層以上の横巻層で構成される場合、ケーブル径方向に沿って積層された複数の横巻層において、隣接する2つの横巻層のうち、外層側の横巻層を構成する複数本の糸状体の巻きピッチは、内層側の横巻層を構成する複数本の糸状体の巻きピッチと同じか、それよりも小さいことがよい。これにより、クッション層5が上述した繰り返し屈曲によって乱れにくくなる。そのため、上述した金属素線同士の摩耗による金属素線の断線を抑制しやすくなる。
なお、本実施の形態では、クッション層5とシールド層6とが直接接触しているが、クッション層5とシールド層6との間に別部材が存在してもよい。例えば、クッション層5の周囲に樹脂テープ等のテープ部材を巻き付け、その周囲にシールド層6を設けるように構成してもよい。
(実施の形態の作用及び効果)
以上説明したように、本実施の形態に係るケーブル1では、ケーブルコア3とシールド層6との間に設けられたクッション層5を備え、クッション層5は、繊維からなる複数本の糸状体が螺旋状に巻き付けられて横巻きされた横巻層からなる。
クッション層5は、ケーブル1の屈曲時にシールド層6と連動して(追従して)動き、ケーブル1の屈曲時に、ケーブルコア3からシールド層6の金属素線へ付与される応力(側圧)を緩和する。よって、ケーブル1を繰り返し屈曲した際に、シールド層6の金属素線に乱れが生じることを抑制でき、繰り返し屈曲されても、シールド層6を構成する複数本の金属素線に断線が発生しにくいケーブル1を実現できる。すなわち、本実施の形態によれば、耐屈曲性が高く、寿命を大幅に向上した可動部用のケーブル1を実現できる。
また、クッション層5を備えることで、シールド層6がケーブルコア3を損傷してしまうことも抑制可能になる。クッション層5を備えない場合、ケーブル1を繰り返し屈曲しているうちに、シールド層6との摩耗により押さえ巻きテープ4や電線2の絶縁体22が摩耗してしまうおそれがあるが、クッション層5を備えることで、このような不具合を抑制することも可能になる。
なお、ケーブルコア3が1本の電線2で構成される場合と比べて、ケーブルコア3が複数本の電線2を撚り合わせて構成されている場合の方が、ケーブルコア3の表面の凹凸の影響で編組シールド6への負荷が大きくなると考えられる。本発明は、このような場合、すなわち、ケーブルコア3が複数本の電線2を撚り合わせて構成されている場合に、特に有効である。
(実施の形態のまとめ)
次に、以上説明した実施の形態から把握される技術思想について、実施の形態における符号等を援用して記載する。ただし、以下の記載における各符号等は、特許請求の範囲における構成要素を実施の形態に具体的に示した部材等に限定するものではない。
[1]1本以上の電線(2)を含むケーブルコア(3)と、前記ケーブルコア(3)の周囲を被覆するように設けられ、繊維からなる複数本の糸状体が螺旋状に巻き付けられてなるクッション層(5)と、前記クッション層(5)の周囲を被覆するように設けられ、複数本の金属素線で構成されるシールド層(6)と、前記シールド層(6)の周囲を被覆するシース(7)と、を備える、ケーブル(1)。
[2]前記クッション層(5)は、前記複数本の線状体の巻きピッチが前記ケーブルコア(3)の撚りピッチよりも小さい、[1]に記載のケーブル(1)。
[3]前記クッション層(5)は、2層以上の積層構造からなり、各層における前記複数本の糸状体の巻き付け方向が交互に逆方向である、[1]または[2]に記載のケーブル(1)。
[4]前記クッション層(5)は、ケーブル長手方向に対する前記糸状体のなす角度が、ケーブル長手方向に対する前記金属素線とのなす角度よりも小さい、[1]乃至[3]の何れか1つに記載のケーブル(1)。
[5]前記クッション層は、密度が90%以上である、[1]乃至[4]の何れか1つに記載のケーブル(1)。
[6]前記クッション層(5)は、前記糸状体の引張強さが2.5N以上であり、前記糸状体の伸びが10%以上である、[1]乃至[5]の何れか1つに記載のケーブル(1)。
[7]前記クッション層(5)を構成する前記糸状体が、スフ糸からなる、[1]乃至[6]の何れか1つに記載のケーブル(1)。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。また、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。
1…ケーブル
2…電線
21…導体
22…絶縁体
3…ケーブルコア
4…押さえ巻きテープ(保持部材)
5…クッション層
6…シールド層
7…シース
8…介在

Claims (7)

  1. 1本以上の電線を含むケーブルコアと、
    前記ケーブルコアの周囲を被覆するように設けられ、繊維からなる複数本の糸状体が螺旋状に巻き付けられてなるクッション層と、
    前記クッション層の周囲を被覆するように設けられ、複数本の金属素線で構成されたシールド層と、
    前記シールド層の周囲を被覆するシースと、を備える、
    ケーブル。
  2. 前記クッション層は、前記複数本の線状体の巻きピッチが前記ケーブルコアの撚りピッチよりも小さい、
    請求項1に記載のケーブル。
  3. 前記クッション層は、2層以上からなり、各層における前記複数本の糸状体の巻き付け方向が交互に逆方向である、
    請求項1または2に記載のケーブル。
  4. 前記クッション層は、ケーブル長手方向に対する前記糸状体のなす角度が、ケーブル長手方向に対する前記金属素線とのなす角度よりも小さい、
    請求項1乃至3の何れか1項に記載のケーブル。
  5. 前記クッション層は、密度が90%以上である、
    請求項1乃至4の何れか1項に記載のケーブル。
  6. 前記クッション層は、前記糸状体の引張強さが2.5N以上であり、前記糸状体の伸びが10%以上である、
    請求項1乃至5の何れか1項に記載のケーブル。
  7. 前記クッション層を構成する前記糸状体が、スフ糸からなる、
    請求項1乃至6の何れか1項に記載のケーブル。
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