JP2022131123A - 光変調器、光送信器及び光通信装置 - Google Patents

光変調器、光送信器及び光通信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】変調損失及び消費電力を抑制できる光変調器等を提供する。【解決手段】光変調器は、データ信号をエンコードするエンコーダと、分岐された第1の光信号が通過する第1のアーム上に配置され、データ信号のビット列のビット桁毎のビット値に応じて通過する第1の光信号の移相量を調整する第1の移相器群と、分岐された第2の光信号が通過する第2のアーム上に配置され、ビット桁毎のビット値に応じて通過する第2の光信号の移相量を調整する第2の移相器群とを有し、移相調整後の第1の光信号と移相調整後の第2の光信号とを合波して光変調信号を出力する。エンコーダは、第1の移相器群及び第2の移相器群の電極長を光変調信号のシンボル点の強度の間隔によって予め定まる所定の長さに設定した状態で、入力されるデータ信号を、光変調信号のシンボル点の強度に応じて、1となるビットの数が増加又は減少するビット列にエンコードする。【選択図】図2

Description

本発明は、光変調器、光送信器及び光通信装置に関する。
光素子としてMZ(マッハツェンダ)干渉器を備えた光変調器がある。図38は、従来の光変調器100の構成の一例を示す平面模式図である。図38に示す光変調器100は、電気信号のデータ信号で光信号(CW光)を変調するMZ変調器である。光変調器100は、データ変調部101と、DAC(Digital Analogue Convertor)102と、光導波路103と、光導波路103上に配置された2個のアーム104とを有する。データ変調部101は、ビット列のデータ信号を変調する。DAC102は、データ変調部101にて変調されたビット列のデータ信号をアナログ変換する。
光導波路103は、入力部111と、分岐部112と、合波部113と、出力部114とを有する。入力部111は、光源からの光信号を入力する。分岐部112は、入力部111からの光信号を各アーム104に分岐する。2個のアーム104は、例えば、上側アーム104A及び下側アーム104Bを有する、例えば、MZ干渉器である。
上側アーム104Aは、データ信号のグレイコードを2進数に変換し、2進数変換後のグレイコードをアナログ変換する。上側アーム104Aは、アナログ変換後のグレイコードのデータ信号で光源からの光信号を強度変調し、強度変調後の水平偏波の光変調信号を出力する。下側アーム104Bは、データ信号のグレイコードを2進数に変換し、2進数変換後のグレイコードをアナログ変換する。下側アーム104Bは、アナログ変換後のグレイコードのデータ信号で光源からの光信号を強度変調し、強度変調後の垂直偏波の光変調信号を出力する。尚、データ信号は、例えば、3ビットデジタル信号であるので、アーム104は、信号レベル1~信号レベル8の8値の光変調信号を出力する。
合波部113は、上側アーム104Aからの水平偏波の光変調信号と、下側アーム104Bからの垂直偏波の光変調信号とを合波する。出力部114は、合波部113で合波後の光変調信号を出力する。
上側アーム104Aは、直列接続した複数の移相器105、例えば、第11の移相器105A、第12の移相器105B及び第13の移相器105Cを有する。下側アーム104Bも、直列接続した複数の移相器105、例えば、第11の移相器105A、第12の移相器105B及び第13の移相器105Cを有する。尚、上側アーム104Aの第11の移相器105A及び下側アーム104Bの第11の移相器105Aは同一電極長L11、上側アーム104Aの第12の移相器105B及び下側アーム104Bの第12の移相器105Bは同一電極長L12である。上側アーム104Aの第13の移相器105C及び下側アーム104Bの第13の移相器105Cは同一電極長L13である。尚、電極長L11:L12:L13の比率は、例えば、20:21:22とする。
上側アーム104Aの第11の移相器105Aは、データ信号内の第1のビット値b11で光信号を強度変調するのに対し、下側アーム104Bの第11の移相器105Aは、反転後の第1のビット値b11で光信号を強度変調する。上側アーム104Aの第12の移相器105Bは、データ信号内の第2のビット値b12で光信号を強度変調するのに対し、下側アーム104Bの第12の移相器105Bは、反転後の第2のビット値b12で光信号を強度変調する。上側アーム104Aの第13の移相器105Cは、データ信号内の第3のビット値b13で光信号を強度変調するのに対し、下側アーム104Bの第13の移相器105Cは、反転後の第3のビット値b13で光信号を強度変調する。
上側アーム104Aの移相量はφU=φU0+φ、下側アーム104Bの移相量はφL=φL0-φであるため、2個のアーム104の移相量は、(数18)の通りである。
Figure 2022131123000002
光変調器100の出力は、(数19)の通りである。
Figure 2022131123000003
そして、光変調器100の出力を電界強度とした場合、電界強度は、(数20)の通りである。
Figure 2022131123000004
また、光変調器100の出力を光強度とした場合、光強度は、(数21)の通りである。
Figure 2022131123000005
図39は、従来の光変調器100の光変調信号と信号レベル(2進数変換後のグレイコード)との対応関係(シンボルマッピング)の一例を示す説明図である。なお、ここでは、グレイコードのシンボルマッピングの場合を想定して説明するが、グレイコード以外のシンボルマッピングを用いてもよい。光変調信号の信号レベルは、データ信号の2進数変換後のグレイコード毎に等間隔になることが理想的である。信号レベルを等間隔にするために各アーム104上の各移相器105の移相量を調整することが求められている。
しかしながら、光変調信号の信号レベルは、データ信号の2進数変換後のグレイコード毎に等間隔にすることが困難である。図40は、従来の光変調器100の課題の一例を示す説明図である。光変調器100の移相量(入力電圧)と光変調信号の電界強度又は光強度(変調出力)との関係がサイン曲線となる。サイン曲線は、非線形部分が長くなるため、光変調信号出力の信号レベル1~8が等間隔にならない。その結果、両端の信号レベル、例えば、信号レベル1及び8のレベル間隔が狭くなるため、パワーペナルティが生じる。
そこで、パワーペナルティの発生を抑制すべく、サイン曲線の線形部分のみを使用することも考えられる。図41は、従来の光変調器100の課題の一例を示す説明図である。光変調器の移相量(入力電圧)と光変調信号の電界強度又は光強度(変調出力)との関係のサイン曲線の内、線形部分のみを使用する。その結果、パワーペナルティの発生を抑制できる。しかしながら、サイン曲線の線形部分が短いため、光変調信号の信号レベルのレベル間隔が短くなって変調損失が大きくなる。
また、パワーペナルティの発生を抑制すべく、光変調器100内の2個のアーム104上に直列接続する移相器105の数を増やす。移相器105の数を増やすことで光変調器の移相量(入力電圧)と光変調信号の電界強度又は光強度との関係を示すサイン曲線の線形部分を長くすることも考えられる。
図42は、従来の光変調器100Aの構成の一例を示す平面模式図である。光変調器100Aは、非線形補償部121を有する。100A内の上側アーム104Aは、6個の移相器105を直列接続し、光変調器100A内の下側アーム104Bは、6個の移相器105を直列接続する。尚、上側アーム104A及び下側アーム104Bの第11の移相器105Aは同一電極長L11、上側アーム104A及び下側アーム104Bの第12の移相器105Bは同一電極長L12である。上側アーム104A及び下側アーム104Bの第13の移相器105Cは同一電極長L13である。上側アーム104A及び下側アーム104Bの第14の移相器105Dは同一電極長L14、上側アーム104A及び下側アーム104Bの第15の移相器105Eは同一電極長L15である。上側アーム104A及び下側アーム104Bの第16の移相器105Fは同一電極長L16である。非線形補償部121は、3ビットのデータ信号のグレイコードを2進数に変換し、2進数変換後のグレイコードを6ビットのデータ信号のグレイコードに変換する。非線形補償部121は、各ビットのデータ信号に応じた入力電圧を各移相器105に印加することになる。
図43は、従来の光変調器100Aの課題の一例を示す説明図である。図38の3個の移相器から、図42の6個の移相器に増やすことで、光変調器の移相量の設定分解能を細かくすることが可能となり、光変調信号出力の信号レベル1~8を等間隔にすることができる。その結果、変調損失を小さくできる。
特表2013-502613号公報 特開2015-184506号公報
しかしながら、図41に示す光変調器100では、変調損失が大きく、図42に示す光変調器100Aでは、直列接続する移相器105の数が増加するため、消費電力や部品個数が増加する。その結果、信号レベル間隔を等間隔にしながら、変調損失が小さく、消費電力及び部品個数を抑制できる光変調器が求められているのが実情である。
開示の技術は、かかる点に鑑みてなされたものであって、信号レベル間隔を等間隔にしながら、変調損失及び消費電力を抑制できる光変調器等を提供することを目的とする。
本願が開示する光変調器は、1つの態様において、エンコーダと、分岐部と、第1のアームと、第1の移相器群と、第2のアームと、第2の移相器群と、合波部とを有する。エンコーダは、入力されるデータ信号をエンコードする。分岐部は、光信号を第1の光信号と第2の光信号とに分岐する。第1のアームは、分岐部にて分岐された第1の光信号が通過する。第1の移相器群は、エンコーダから出力されたデータ信号のビット列のビット桁毎に第1のアーム上に配置され、かつ、ビット桁毎のビット値に応じて、当該第1のアームを通過する第1の光信号の移相量を調整する。第2のアームは、分岐部にて分岐された第2の光信号が通過する。第2の移相器群は、ビット桁毎に第2のアーム上に配置され、かつ、ビット桁毎のビット値に応じて、当該第2のアームを通過する第2の光信号の移相量を、第1の光信号とは逆符号の位相量になるように調整する。合波部は、第1の移相器群を用いて移相調整後の第1の光信号と、第2の移相器群を用いて移相調整後の第2の光信号とを合波して光変調信号を出力する。エンコーダは、第1の移相器群及び第2の移相器群の電極長を光変調信号のシンボル点の強度の間隔によって予め定まる所定の長さに設定した状態で、入力されるデータ信号を、光変調信号のシンボル点の強度に応じて、1となるビットの数が増加又は減少するビット列にエンコードする。
本願が開示する光変調器等の1つの態様によれば、信号レベル間隔を等間隔にしながら、変調損失及び消費電力を抑制できる。
図1は、本実施例の光送信器の構成の一例を示すブロック図である。 図2は、実施例1の光変調器の構成の一例を示す平面模式図である。 図3は、3ビット対応のエンコーダの入力及び出力の対応関係の一例を示す説明図である。 図4Aは、3ビット対応のエンコーダの信号レベルと変調入力用コードとの対応関係(シンボルマッピング)の一例を示す説明図である。 図4Bは、図4Aに示すシンボルマッピングの作成規則の一例を示す説明図である。 図5は、エンコーダの論理回路の構成の一例を示す説明図である。 図6は、光変調器の光変調信号の電界強度と移相量との対応関係を示す説明図である。 図7は、光変調器の設定動作の一例を示す説明図である。 図8は、実施例2の光変調器の構成の一例を示す平面模式図である。 図9は、光変調器の光変調信号の光強度と移相量との対応関係の一例を示す説明図である。 図10は、実施例3の光変調器の構成の一例を示す平面模式図である。 図11Aは、4ビット対応のエンコーダの信号レベルと変調入力用コードとの対応関係(シンボルマッピング)の一例を示す説明図である。 図11Bは、図11Aに示すシンボルマッピングの作成規則の一例を示す説明図である。 図12は、光変調器の光変調信号の電界強度と移相量との対応関係の一例を示す説明図である。 図13は、実施例4の光変調器の構成の一例を示す平面模式図である。 図14は、光変調器の光変調信号の光強度と移相量との対応関係の一例を示す説明図である。 図15は、実施例5の光変調器の構成の一例を示す平面模式図である。 図16は、3ビット対応のエンコーダの入力及び出力の対応関係の一例を示す説明図である。 図17は、光変調器のシンボルの一例を示す説明図である。 図18は、実施例6の光変調器の構成の一例を示す平面模式図である。 図19は、4ビット対応のエンコーダの入力及び出力の対応関係の一例を示す説明図である。 図20は、光変調器のシンボルの一例を示す説明図である。 図21は、実施例7の光変調器の構成の一例を示す平面模式図である。 図22は、5ビット対応のエンコーダの入力及び出力の対応関係の一例を示す説明図である。 図23Aは、5ビット対応のエンコーダの信号レベルと変調入力用コードとの対応関係(シンボルマッピング)の一例を示す説明図である。 図23Bは、図23Aに示すシンボルマッピングの作成規則の一例を示す説明図である。 図24は、光変調器のシンボルの一例を示す説明図である。 図25Aは、Nビット対応のエンコーダの信号レベルと変調入力用コードとの対応関係(シンボルマッピング)の一例を示す説明図である。 図25Bは、図25Aに示すシンボルマッピングの作成規則の一例を示す説明図である。 図26は、実施例8の光変調器の構成の一例を示す平面模式図である。 図27は、3ビット対応の第1のエンコーダ及び第2のエンコーダの入力及び出力の対応関係の一例を示す説明図である。 図28は、光変調器のシンボルの一例を示す説明図である。 図29は、実施例9の光変調器の構成の一例を示す平面模式図である。 図30は、4ビット対応の第1のエンコーダ及び第2のエンコーダの入力及び出力の対応関係の一例を示す説明図である。 図31は、光変調器のシンボルの一例を示す説明図である。 図32は、実施例10の光変調器の構成の一例を示す平面模式図である。 図33は、5ビット対応の第1のエンコーダ及び第2のエンコーダの入力及び出力の対応関係の一例を示す説明図である。 図34は、光変調器のシンボルの一例を示す説明図である。 図35は、実施例11の光変調器の構成の一例を示す平面模式図である。 図36は、3ビット対応の第1のエンコーダ及び第3のエンコーダの入力及び出力の対応関係の一例を示す説明図である。 図37は、光変調器のシンボルの一例を示す説明図である。 図38は、従来の光変調器の構成の一例を示す平面模式図である。 図39は、従来の光変調器の光変調信号と信号レベル(2進数変換後のグレイコード)との対応関係(シンボルマッピング)の一例を示す説明図である。 図40は、従来の光変調器の課題の一例を示す説明図である。 図41は、従来の光変調器の課題の一例を示す説明図である。 図42は、従来の光変調器の構成の一例を示す平面模式図である。 図43は、従来の光変調器の課題の一例を示す説明図である。
以下、本願が開示する光変調器等の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
図1は、本実施例の光送信器1の構成の一例を示すブロック図である。図1に示す光送信器1は、N個の光源2と、N個の光変調器3と、WDM(Wavelength Division Multiplexing)合波器4とを有する。N個の光源2は、例えば、第1の光源2、第2の光源2、第3の光源2及び第Nの光源2等である。第1の光源2は、例えば、λ1の光信号を発光する。第2の光源2は、例えば、λ2の光信号を発光する。第3の光源2は、例えば、λ3の光信号を発光する。第Nの光源2は、例えば、λNの光信号を発光する。尚、λ1~λNの光信号は、異なる波長の光信号である。N個の光変調器3は、例えば、第1の光変調器3、第2の光変調器3、第3の光変調器3及び第Nの光変調器3等である。第1の光変調器3は、第1の光源2からのλ1の光信号をデータ信号で変調する。第2の光変調器3は、第2の光源2からのλ2の光信号をデータ信号で変調する。第3の光変調器3は、第3の光源2からのλ3の光信号をデータ信号で変調する。第Nの光変調器3は、第Nの光源2からのλNの光信号をデータ信号で変調する。
図2は、実施例1の光変調器3の構成の一例を示す平面模式図である。各光変調器3は、データ変調部11と、エンコーダ12と、DAC(Digital Analogue Convertor)13と、光導波路14と、光導波路14上に配置された2個のアーム15とを有する。データ変調部11は、例えば、3ビットデジタル電気入力信号であるビット列のデータ信号に変調する。
エンコーダ12は、ビット列のデータ信号を変調入力用コードに変換する。エンコーダ12は、ビット列のデータ信号の第1のビット値bを変調入力用コード内の第1のビット値Bに変換する。エンコーダ12は、ビット列のデータ信号内の第2のビット値bを変調入力用コード内の第2のビット値Bに変換する。エンコーダ12は、ビット列のデータ信号内の第3のビット値bを変調入力用コード内の第3のビット値Bに変換する。
図3は、3ビット対応のエンコーダ12の入力及び出力の対応関係の一例を示す説明図である。エンコーダ12は、図3に示すように、データ信号のグレイコード“b”を変調入力用コード“B”に変換する。尚、グレイコードは、各移相器の移相量を調整する際に使用するコードである。エンコーダ12は、グレイコードが“100”の場合、グレイコード“100”を変調入力用コード“111”に変換する。エンコーダ12は、グレイコードが“001”の場合、グレイコード“001”を変調入力用コード“001”に変換する。エンコーダ12は、グレイコードが“011”の場合、グレイコード“011”を変調入力用コード“010”に変換する。エンコーダ12は、グレイコードが“010”の場合、グレイコード“010”を変調入力用コード“100”に変換する。エンコーダ12は、グレイコードが“110”の場合、グレイコード“110”を変調入力用コード“011”に変換する。エンコーダ12は、グレイコードが“111”の場合、グレイコード“111”を変調入力用コード“101”に変換する。エンコーダ12は、グレイコードが“101”の場合、グレイコード“101”を変調入力用コード“110”に変換する。エンコーダ12は、グレイコードが“100”の場合、グレイコード“100”を変調入力用コード“111”に変換する。
図4Aは、3ビット対応のエンコーダ12の信号レベルと変調入力用コードとの対応関係の一例を示す説明図である。図4Aにおいて変調入力用コード“B”が“000”の場合に信号レベル“1”、変調入力用コードが“001”の場合に信号レベル“2”、変調入力用コードが“010”の場合に信号レベル“3”とする。変調入力用コードが“100”の場合に信号レベル“4”、変調入力用コードが“011”の場合に信号レベル“5”、変調入力用コードが“101”の場合に信号レベル“6”とする。変調入力用コードが“110”の場合に信号レベル“7”、変調入力用コードが“111”の場合に信号レベル“8”とする。
変調入力用コード“B”内の“1”の数に着目する。ビット値“1”の数が0個の場合、信号レベル“1”、ビット値“1”の数が1個の場合、信号レベル“2”、“3”及び“4”となる。ビット値“1”の数が2個の場合、信号レベル“5”、“6”及び“7”、ビット値“1”の数が3個の場合、信号レベル“8”となる。ビット値“1”の数が2個のビット列は、N桁2進数の小さい方から順に並べて“1”と“0”とが反転、左右反転するビット構成となる。ビット値“1”の数が1個のビット列は、N桁2進数の小さい方から順に並べて“1”と“0”とが反転、左右反転するビット構成となる。
そして、信号レベル“1”及び“8”の変調入力用コード“B”内のビット構成は“0”と“1”とが反転した対称関係、信号レベル“2”及び“7”の変調入力用コード“B”内のビット構成も対称関係となる。信号レベル“3”及び“6”の変調入力用コード“B”内のビット構成も対称関係、信号レベル“4”及び“5”の変調入力用コード“B”内のビット構成も対称関係となる。
信号レベル増加と移相量の増加との対応関係をとるために、B、B、Bの長さの前提条件として、Bの長さ<Bの長さ<Bの長さ<B+Bの長さの関係を確保するものとする。尚、Bの長さは第1の移相器16Aの電極長、Bの長さは第2の移相器16Bの電極長、Bの長さは第3の移相器16Cの電極長である。その結果、信号レベル“1”から信号レベル“4”までは直接的に、信号レベルの増加と移相量の増加との対応関係をとることができる。また、信号レベル“5”から信号レベル“8”のレベルについても、信号レベル“1”から信号レベル“4”を折り返して符号反転しているので、信号レベルの増加と移相量の増加との対応関係をとることができる。
図4Bは、図4Aに示すシンボルマッピングの作成規則の一例を示す説明図である。尚、説明の便宜上、シンボルマッピング内の変調入力用コードのビット数NはN=3ビットとする。作成規則としては、ビット値“1”の数がN-1個(例えば“2”)のN桁2進数を小さい方から並べ、ビット値“1”の数がN-2個(例えば“1”)のN桁2進数を小さい方から並べる。
更に、更に、作成規則としては、並び替え後のビット値“1”の数がN-1個(例えば“2”)のN桁2進数内の“1”と“0”を反転し、並び替え後のビット値“1”の数がN-2個(例えば“1”)のN桁2進数内の“1”と“0”を反転する。
更に、作成規則としては、反転後のビット値“1”の数がN-1個(例えば“2”)のN桁2進数を左右反転し、反転後のビット値“1”の数がN-2個(例えば“1”)のN桁2進数を左右反転する。そして、これらの作成規則に応じた図4Aに示すシンボルマッピングを作成できる。
図5は、エンコーダ12の論理回路の構成の一例を示す説明図である。図5に示すエンコーダ12は、2個のAND回路と、5個のXOR回路とを有し、データ信号(グレイコード)“b”を入力した場合、図3に示す対応関係に応じた変調入力用コード“B”に変換する。
DAC13は、エンコーダ12からのデータ信号の変調入力用コードをアナログ変換、すなわち電圧変換する。DAC13は、3ビットであるため、3個の電圧変換部、例えば、第1の電圧変換部17A、第2の電圧変換部17B及び第3の電圧変換部17Cを有する。第1の電圧変換部17Aは、エンコーダ12からの変調入力用コードの第1のビット値Bのデータ信号を電圧変換する。第2の電圧変換部17Bは、エンコーダ12からの変調入力用コードの第2のビット値Bのデータ信号を電圧変換する。第3の電圧変換部17Cは、エンコーダ12からの変調入力用コードの第3のビット値Bのデータ信号を電圧変換する。
光導波路14は、入力部21と、分岐部22と、合波部23と、出力部24とを有する。入力部21は、光源2からの光信号(CW光)を入力する。分岐部22は、入力部21からの光信号を各アーム15に分岐する。2個のアーム15は、例えば、上側アーム15A1及び下側アーム15B1を有する、例えば、MZ(マッハツェンダ)干渉器である。
上側アーム15A1は、アナログ変換後のデータ信号で光源2からの光信号を強度変調し、強度変調後の水平偏波の光変調信号を出力する。下側アーム15B1は、アナログ変換後のデータ信号で光源2からの光信号を強度変調し、強度変調後の垂直偏波の光変調信号を出力する。尚、データ信号は、3ビットデジタル信号であるので、アーム15は、信号レベル1~信号レベル8の8値の光変調信号を出力する。
上側アーム15A1は、直列接続した複数の移相器である第1の移相器群、例えば、第1の移相器16A、第2の移相器16B及び第3の移相器16Cを有する。下側アーム15B1も、直列接続した複数の移相器である第2の移相器群、例えば、第1の移相器16A、第2の移相器16B及び第3の移相器16Cを有する。尚、上側アーム15A1及び下側アーム15B1の第1の移相器16Aは同一電極長L、上側アーム15A1及び下側アーム15B1の第2の移相器16Bは同一電極長Lである。更に、上側アーム15A1及び下側アーム15B1の第3の移相器16Cは同一電極長Lである。
第1の電圧変換部17Aは、電圧変換後の第1のビット値Bのデータ信号を上側アーム15A1の第1の移相器16Aの電極に印加する。第1の電圧変換部17Aは、電圧変換後の第1のビット値Bのデータ信号を反転し、反転後の第1のビット値Bのデータ信号を下側アーム15B1の第1の移相器16Aの電極に印加する。第2の電圧変換部17Bは、電圧変換後の第2のビット値Bのデータ信号を上側アーム15A1の第2の移相器16Bの電極に印加する。第2の電圧変換部17Bは、電圧変換後の第2のビットBのデータ信号を反転し、反転後の第2のビットBのデータ信号を下側アーム15B1の第2の移相器16Bの電極に印加する。第3の電圧変換部17Cは、電圧変換後の第3のビット値Bのデータ信号を上側アーム15A1の第3の移相器16Cの電極に印加する。第3の電圧変換部17Cは、電圧変換後の第3のビット値Bのデータ信号を反転し、反転後の第3のビット値Bのデータ信号を下側アーム15B1の第3の移相器16Cの電極に印加する。
図6は、光変調器3の光変調信号の電界強度と移相量との対応関係の一例を示す説明図である。変調入力用コードの第1ビット値“B”が“1”の場合、第1の移相器16Aにデータ信号を印加して移相量φ0に移相量φ1を加算することになる。変調入力用コードの第2のビット値“B”が“1”の場合、第2の移相器16Bにデータ信号を印加して移相量φ0に移相量φ2を加算することになる。変調入力用コードの第3ビット値“B”が“1”の場合、第3の移相器16Cにデータ信号を印加して移相量φ0に移相量φ3を加算することになる。
光変調器3の移相量φは、(数1)の通りである。
Figure 2022131123000006
光変調器3の移相量φ1、φ2、φ3及びφ0は、(数2)の通りである。移相量φ1は約0.57rad、移相量φ2は約0.91rad、移相量φ3は約1.2rad、移相量φ0は約0.23radである。
Figure 2022131123000007
変調入力用コード“B”が“000”の場合は移相量がφ0となるため信号レベル“1”相当の電界強度となる。変調入力用コード“B”が“001”の場合は移相量がφ0+φ1となるため、信号レベル“2”相当の電界強度となる。変調入力用コード“B”が“010”の場合は移相量がφ0+φ2となるため、信号レベル“3”相当の電界強度となる。変調入力用コード“B”が“100”の場合は移相量がφ0+φ3となるため、信号レベル“4”相当の電界強度となる。
変調入力用コード“B”が“011”の場合は移相量がφ0+φ1+φ2となるため、信号レベル“5”相当の電界強度となる。変調入力用コード“B”が“101”の場合は移相量がφ0+φ1+φ3となるため、信号レベル“6”相当の電界強度となる。変調入力用コード“B”が“110”の場合は移相量がφ0+φ2+φ3となるため、信号レベル“7”相当の電界強度となる。変調入力用コード“B”が“111”の場合は移相量がφ0+φ1+φ2+φ3となるため、信号レベル“8”相当の電界強度となる。
光変調器3の電界強度は、(数3)の通りである。
Figure 2022131123000008
図7は、光変調器3の設定動作の一例を示す説明図である。光変調器3のデータ変調部11は、グレイコードを変化させる(ステップS11)。光変調器3のエンコーダ12は、グレイコードを入力した場合、図3に示す対応関係に応じて、グレイコードを変調入力用コードに変換する(ステップS12)。光変調器3のDAC13は、変調入力用コードに応じて各アーム15の移相量を調整する(ステップS13)。そして、光変調器3は、各アーム15の移相量の調整に応じて光変調信号の電界強度が変化する(ステップS14)。
光変調器3は、信号レベル(1~8)毎の電界強度が等間隔になるように、第1の移相器16Aの電極長L、第2の移相器16Bの電極長L、第3の移相器16Cの電極長Lの比率を、例えば、L:L:L=21:34:45とする。その結果、信号レベル(1~8)毎の電界強度が等間隔になるため、光変調信号の電界強度と移相量との対応関係となるサイン曲線の線形部分を十分に確保できる。
上側アーム15A1の第1の移相器16Aは、第1の電圧変換部17Aからの第1のビット値Bのデータ信号で光信号を強度変調する。また、下側アーム15B1の第1の移相器16Aは、第1の電圧変換部17Aからの第1のビット値Bの反転後のデータ信号で光信号を強度変調する。上側アーム15A1の第2の移相器16Bは、第2の電圧変換部17Bからの第2のビット値Bのデータ信号で光信号を強度変調する。また、下側アーム15B1の第2の移相器16Bは、第2の電圧変換部17Bからの第2のビット値Bの反転後のデータ信号で光信号を強度変調する。上側アーム15A1の第3の移相器16Cは、第3の電圧変換部17Cからの第3のビット値Bのデータ信号で光信号を強度変調する。また、下側アーム15B1の第3の移相器16Cは、第3の電圧変換部17Cからの第3のビット値Bの反転後のデータ信号で光信号を強度変調する。
第1の移相器群は、エンコーダ12から出力されたデータ信号のビット列のビット桁毎に上側アーム(第1のアーム)15A1上に配置され、かつ、ビット桁毎のビット値に応じて、当該上側アーム15A1を通過する光信号(第1の光信号)の移相量を調整する。第2の移相器群は、ビット桁毎に下側アーム(第2のアーム)15B1上に配置され、かつ、ビット桁毎のビット値に応じて、当該下側アーム15B1を通過する光信号(第2の光信号)の移相量を、第1の光信号とは逆符号の位相量になるように調整する。
つまり、上側アーム15A1は、第1の移相器16A、第2の移相器16B及び第3の移相器16Cを使用してデータ信号で光信号を強度変調し、強度変調後の光変調信号を合波部23に出力する。下側アーム15B1は、第1の移相器16A、第2の移相器16B及び第3の移相器16Cを使用してデータ信号で光信号を強度変調し、強度変調後の光変調信号を合波部23に出力する。そして、合波部23は、上側アーム15A1からの光変調信号と、下側アーム15B1からの光変調信号とを合波し、合波後の光変調信号を出力部24に出力する。
実施例1のエンコーダ12は、第1の移相器群及び第2の移相器群の電極長を光変調信号のシンボル点の強度の間隔が等しくなる長さに設定した状態で、入力されるデータ信号を、光変調信号のシンボル点の強度に応じて、1となるビットの数が増加又は減少するビット列にエンコードする。その結果、信号レベル間隔(強度の間隔)を等間隔にしながら、変調損失及び消費電力を抑制できる。
エンコーダ12は、入力されるデータ信号を、所定の規則に基づき、N桁2進数(N=3)のビット列にエンコードする。その結果、第1の移相器群は、第1の移相器群内のN個の移相器に対応するN桁2進数のビット列内のビットが1になる当該移相器の電極長を加算することで第1の移相器群の電極長とする。更に、第2の移相器群は、第2の移相器群内のN個の移相器に対応するN桁2進数のビット列内のビットが1になる当該移相器の電極長を加算することで第2の移相器群の電極長とする。
エンコーダ12は、ビット列内の“1”の数が同数の場合に、当該ビット桁数を小さい方から順に並び替え、並び替え後のビット桁数の符号を反転し、符号反転後のビット桁数を左右反転する所定の規則に基づき、入力されるデータ信号のビット列をエンコードする。その結果、所定の規則に基づき、シンボルマッピングを生成できる。
実施例1の光変調器3は、信号レベル(1~8)毎の電界強度が等間隔にすべく、データ信号のグレイコードを変調入力用コードに変換しながら、変換後の変調入力用コードに応じたデータ信号を印加する上側アーム15A1及び下側アーム15B1の各移相器の電極長を調整する。その結果、電界強度と移相量との対応関係となるサイン曲線の線形部分を十分に確保したので、信号レベル間隔を等間隔にしながら、変調損失及び消費電力を抑制できる。
光変調器3は、サイン曲線内の信号レベルの変化量が等間隔になるように、グレイコードのビット列をビット列内の“1”の数が昇順となる変調入力用コードのビット列に並び替え、かつ、ビット桁毎の各移相器の電極長を調整して設定した。その結果、電界強度と移相量との対応関係となるサイン曲線の線形部分を十分に確保したので、信号レベル間隔を等間隔にしながら、変調損失及び消費電力を抑制できる。
光変調器3は、グレイコードのビット列を、ビット列内の“1”の数が同数の場合にビット桁数が昇順となる変調入力用コードのビット列に順次並び替える。その結果、信号レベルの変化量が等間隔になるように、グレイコードのビット列を適切な変調入力用コードのビット列に並び替えることができる。
光変調器3は、グレイコードのビット列を、Nビットのビット列内の“1”の数が同数の場合にN桁2進数が所定の作成規則に応じた入力コードのビット列に順次並び替える。その結果、信号レベルの変化量が等間隔になるように、グレイコードのビット列を適切な変調入力用コードのビット列に並び替えることができる。
光変調器3は、サイン曲線の内、入力コードのビット列のビット値変化毎の信号レベルの変化量が等間隔にすべく、グレイコードのビット列をビット列の“1”の数が所定の作成規則となる変調入力用コードのビット列に並び替え、ビット桁毎の各移相器の電極長を調整した。その結果、電界強度と移相量との対応関係となるサイン曲線の線形部分を十分に確保したので、信号レベル間隔を等間隔にしながら、変調損失及び消費電力を抑制できる。
尚、説明の便宜上、実施例1のエンコーダ12は、第1の移相器群及び第2の移相器群の電極長を光変調信号のシンボル点の強度の間隔が等しくなる長さに設定した状態で、入力されるデータ信号を、光変調信号のシンボル点の強度に応じて、1となるビットの数が増加又は減少するビット列にエンコードする場合を例示した。しかしながら、第1の移相器群及び第2の移相器群の電極長を光変調信号のシンボル点の強度の間隔が等しくなる長さに設定する状態に限定されるものではなく、例えば、製造バラツキ等でシンボル点の強度の間隔に若干の誤差が生じる場合にも本実施例は適用可能である。
つまり、エンコーダ12は、第1の移相器群及び第2の移相器群の電極長を光変調信号のシンボル点の強度の間隔によって予め定まる所定の長さに設定した状態で、入力されるデータ信号を、光変調信号のシンボル点の強度に応じて、1となるビットの数が増加又は減少するビット列にエンコードする。この場合でも、変調損失及び消費電力を抑制できる。
シンボル点の強度の間隔の誤差範囲は、±20%以下の範囲で等しい長さである。この根拠は、レベル間隔が60%以下になると、パワーやOSNRにペナルティが発生し全体としての利点を損なうことになる。例えば、レベル間隔が±20%以上になると、例えばレベル0が+20%上がり、レベル1が-20%以上、下がることになる。その結果、100%-20%-20%=60%以下にレベル間隔がなってしまう。
尚、実施例1の光変調器3では、データ信号に応じて移相量を調整することで電界強度を調整する場合を例示した。しかしながら、光変調器3は、電界強度の代わりに、光強度を調整しても良く、その実施の形態につき、実施例2として以下に説明する。尚、実施例1の光変調器3と同一の構成には同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。実施例1では、位相変調であるのに対して、実施例2では、強度変調である場合を説明する。
図8は、実施例2の光変調器3Aの構成の一例を示す平面模式図である。上側アーム15A1の第1の移相器16Aは、第1の電圧変換部17Aからの第1のビット値Bのデータ信号で光信号を強度変調する。また、下側アーム15B1の第1の移相器16Aは、第1の電圧変換部17Aからの第1のビット値Bの反転後のデータ信号で光信号を強度変調する。上側アーム15A1の第2の移相器16Bは、第2の電圧変換部17Bからの第2のビット値Bのデータ信号で光信号を強度変調する。また、下側アーム15B1の第2の移相器16Bは、第2の電圧変換部17Bからの第2のビット値Bの反転後のデータ信号で光信号を強度変調する。上側アーム15A1の第3の移相器16Cは、第3の電圧変換部17Cからの第3のビット値Bのデータ信号で光信号を強度変調する。また、下側アーム15B1の第3の移相器16Cは、第3の電圧変換部17Cからの第3のビット値Bの反転後のデータ信号で光信号を強度変調する。
図9は、光変調器3Aの光変調信号の光強度と移相量との対応関係の一例を示す説明図である。変調入力用コードの第1ビット値“B”が“1”の場合、第1の移相器16Aにデータ信号を印加して移相量φ0に移相量φ1を加算することになる。変調入力用コードの第2のビット値“B”が“1”の場合、第2の移相器16Bにデータ信号を印加して移相量φ0に移相量φ2を加算することになる。変調入力用コードの第3ビット“B”が“1”の場合、第3の移相器16Cにデータ信号を印加して移相量φ0に移相量φ3を加算することになる。
光変調器3Aの移相量φは、(数4)の通りである。
Figure 2022131123000009
光変調器3Aの移相量φ1、φ2、φ3及びφ0は、(数5)の通りである。移相量φ1は約0.28rad、移相量φ2は約0.45rad、移相量φ3は約0.60rad、移相量φ0は約0.12radである。
Figure 2022131123000010
変調入力用コード“B”が“000”の場合は移相量がφ0となるため信号レベル“1”相当の光強度となる。変調入力用コード“B”が“001”の場合は移相量がφ0+φ1となるため、信号レベル“2”相当の光強度となる。変調入力用コード“B”が“010”の場合は移相量がφ0+φ2となるため、信号レベル“変調入力用コード3”相当の光強度となる。変調入力用コード“B”が“100”の場合は移相量がφ0+φ3となるため、信号レベル“4”相当の光強度となる。
変調入力用コード“B”が“011”の場合は移相量がφ0+φ1+φ2となるため、信号レベル“5”相当の光強度となる。変調入力用コード“B”が“101”の場合は移相量がφ0+φ1+φ3となるため、信号レベル“6”相当の光強度となる。変調入力用コード“B”が“110”の場合は移相量がφ0+φ2+φ3となるため、信号レベル“7”相当の光強度となる。変調入力用コード“B”が“111”の場合は移相量がφ0+φ1+φ2+φ3となるため、信号レベル“8”相当の光強度となる。
光変調器3Aの光強度は、(数6)の通りである。
Figure 2022131123000011
光変調器3Aは、信号レベル(1~8)毎の光強度が等間隔になるように、第1の移相器16Aの電極長L、第2の移相器16Bの電極長L、第3の移相器16Cの電極長Lの比率を、例えば、L:L:L=21:34:45とする。その結果、信号レベル(1~8)毎の光強度が等間隔になるため、光変調信号の光強度と移相量との対応関係となるサイン曲線の線形部分を十分に確保できる。
つまり、上側アーム15A1は、第1の移相器16A、第2の移相器16B及び第3の移相器16Cを使用してデータ信号で光信号を強度変調し、強度変調後の光変調信号を合波部23に出力する。下側アーム15B1は、第1の移相器16A、第2の移相器16B及び第3の移相器16Cを使用してデータ信号で光信号を強度変調し、強度変調後の光変調信号を合波部23に出力する。そして、合波部23は、上側アーム15A1からの光変調信号と、下側アーム15B1からの光変調信号とを合波し、合波後の光変調信号を出力部24に出力する。
実施例2の光変調器3Aは、信号レベル(1~8)毎の光強度が等間隔にすべく、データ信号のグレイコードを変調入力用コードに変換しながら、変換後の変調入力用コードに応じたデータ信号を印加する上側アーム15A1及び下側アーム15B1の各移相器の電極長を調整する。その結果、光強度と移相量との対応関係となるサイン曲線の線形部分を十分に確保したので、信号レベル間隔を等間隔にしながら、変調損失及び消費電力を抑制できる。
尚、説明の便宜上、実施例2のエンコーダ12は、第1の移相器群及び第2の移相器群の電極長を光変調信号のシンボル点の強度の間隔が等しくなる長さに設定した状態で、入力されるデータ信号を、光変調信号のシンボル点の強度に応じて、1となるビットの数が増加又は減少するビット列にエンコードする場合を例示した。しかしながら、第1の移相器群及び第2の移相器群の電極長を光変調信号のシンボル点の強度の間隔が等しくなる長さに設定する状態に限定されるものではなく、例えば、製造バラツキ等でシンボル点の強度の間隔に若干の誤差が生じる場合にも本実施例は適用可能である。シンボル点の強度の間隔の誤差範囲は、±20%以下の範囲で等しい長さである。
つまり、エンコーダ12は、第1の移相器群及び第2の移相器群の電極長を光変調信号のシンボル点の強度の間隔によって予め定まる所定の長さに設定した状態で、入力されるデータ信号を、光変調信号のシンボル点の強度に応じて、1となるビットの数が増加又は減少するビット列にエンコードする。この場合でも、変調損失及び消費電力を抑制できる。
尚、実施例1の光変調器3は、3ビット対応の光変調器3を例示したが、Nビット対応の光変調器でもよく、その実施の形態につき、実施例3として以下に説明する。尚、実施例1の光変調器3と同一の構成には同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明ついては省略する。
図10は、実施例3の光変調器3Bの構成の一例を示す平面模式図である。図10に示す光変調器3Bは、データ変調部11と、エンコーダ12と、上側アーム15A1及び下側アーム15B1と、N個のDAC13とを有する。データ変調部11は、Nビットデジタル電気入力信号であるビット列のデータ信号に変調する。
エンコーダ12は、ビット列のデータ信号を変調入力用コードに変換する。エンコーダ12は、ビット列のデータ信号内の第1のビット値bを変調入力用コード内の第1のビット値Bに変換する。エンコーダ12は、ビット列のデータ信号内の第2のビット値bを変調入力用コード内の第2のビット値Bに変換する。エンコーダ12は、ビット列のデータ信号内の第Nのビット値bを変調入力用コード内の第Nのビット値Bに変換する。
上側アーム15A1は、直列接続したN個の移相器、例えば、第1の移相器16A、第2の移相器16B及び第Nの移相器16N等を有する。下側アーム15B1も、直列接続したN個の移相器、例えば、第1の移相器16A、第2の移相器16B及び第Nの移相器16N等を有する。尚、上側アーム15A1及び下側アーム15B1の第1の移相器16Aは同一電極長L、上側アーム15A1及び下側アーム15B1の第2の移相器16Bは同一電極長Lである。上側アーム15A1及び下側アーム15B1の第Nの移相器16Nは同一電極長Lである。
DAC13は、Nビットであるため、N個の電圧変換部、例えば、第1の電圧変換部17A、第2の電圧変換部17B及び第Nの電圧変換部17N等を有する。第1の電圧変換部17Aは、電圧変換後の第1のビット値Bのデータ信号を上側アーム15A1の第1の移相器16Aの電極に印加する。また、第1の電圧変換部17Aは、電圧変換後の第1のビット値Bのデータ信号を反転し、反転後の第1のビット値Bのデータ信号を下側アーム15B1の第1の移相器16Aの電極に印加する。第2の電圧変換部17Bは、電圧変換後の第2のビット値Bのデータ信号を上側アーム15A1の第2の移相器16Bの電極に印加する。また、第2の電圧変換部17Bは、電圧変換後の第2のビット値Bのデータ信号を反転し、反転後の第2のビット値Bのデータ信号を下側アーム15B1の第2の移相器16Bの電極に印加する。第Nの電圧変換部17Nは、電圧変換後の第Nのビット値Bのデータ信号を上側アーム15A1の第Nの移相器16Nの電極に印加する。また、第Nの電圧変換部17Nは、電圧変換後の第Nのビット値Bのデータ信号を反転し、反転後の第Nのビット値Bのデータ信号を下側アーム15B1の第Nの移相器16Nの電極に印加する。
上側アーム15A1の第1の移相器16Aは、第1の電圧変換部17Aからの第1のビット値Bのデータ信号で光信号を強度変調する。下側アーム15B1の第1の移相器16Aは、第1の電圧変換部17Aからの第1のビット値Bの反転後のデータ信号で光信号を強度変調する。上側アーム15A1の第2の移相器16Bは、第2の電圧変換部17Bからの第2のビット値Bのデータ信号で光信号を強度変調する。下側アーム15B1の第2の移相器16Bは、第2の電圧変換部17Bからの第2のビット値Bの反転後のデータ信号で光信号を強度変調する。上側アーム15A1の第Nの移相器16Nは、第Nの電圧変換部17Nからの第Nのビット値BNのデータ信号で光信号を強度変調する。下側アーム15B1の第Nの移相器16Nは、第Nの電圧変換部17Nからの第Nのビット値BNの反転後のデータ信号で光信号を強度変調する。尚、説明の便宜上、Nビットを4ビットにした場合について説明する。
図11Aは、4ビット対応のエンコーダ12の信号レベルと変調入力用コードとの対応関係の一例を示す説明図である。図11Aにおいて変調入力用コード“B4”が“0000”の場合に信号レベル“1”、変調入力用コード“B4”が“0001”の場合に信号レベル“2”とする。変調入力用コード“B4”が“0010”の場合に信号レベル“3”、変調入力用コード“B4”が“0100”の場合に信号レベル“4”、変調入力用コード“B4”が“1000”の場合に信号レベル“5”とする。変調入力用コード“B4”が“0011”の場合に信号レベル“6”、変調入力用コード“B4”が“0101”の場合に信号レベル“7”、変調入力用コード“B4”が“1001”の場合に信号レベル“8”とする。
変調入力用コード“B4”が“0110”の場合に信号レベル“9”、変調入力用コード“B4”が“1010”の場合に信号レベル“10”、変調入力用コード“B4”が“1100”の場合に信号レベル“11”とする。変調入力用コード“B4”が“0111”の場に信号レベル“12”、変調入力用コード“B4”が“1011”の場合に信号レベル“13”とする。変調入力用コード“B4”が“1101”の場合に信号レベル“14”、変調入力用コード“B4”が“1110”の場合に信号レベル“15”、変調入力用コード“B4”が“1111”の場合に信号レベル“16”とする。
変調入力用コード“B4”内の“1”の数に着目する。ビット値“1”の数が0個の場合、信号レベル“1”、ビット値“1”の数が1個の場合、信号レベル“2”~“5”、ビット値“1”の数が2個の場合、信号レベル“6”~“11”となる。ビット値“1”の数が3個の場合、信号レベル“12”~“15”、ビット値“1”の数が4個の場合、信号レベル“16”となる。ビット値“1”の数が3個のビット列は、N桁2進数の小さい方から順に並べて“1”と“0”とが反転、左右反転するビット構成となる。ビット値“1”の数が2個のビット列は、N桁2進数の小さい方から順に並べて“1”と“0”とが反転、左右反転するビット構成となる。ビット値“1”の数が1個のビット列は、N桁2進数の小さい方から順に並べて“1”と“0”とが反転、左右反転するビット構成となる。
そして、信号レベル“1”及び“16”の変調入力用コード“B4”内のビット構成は“0”と“1”とが反転した対称関係、信号レベル“2”及び“15”の変調入力用コード“B4”内のビット構成は対称関係となる。信号レベル“3”及び“14”の変調入力用コード“B4”内のビット構成は対称関係、信号レベル“4”及び“13”の変調入力用コード“B4”内のビット構成は対称関係となる。信号レベル“5”及び“12”の変調入力用コード“B4”内のビット構成は対称関係、信号レベル“6”及び“11”の変調入力用コード“B4”内のビット構成は対称関係となる。信号レベル“7”及び“10”の変調入力用コード“B4”内のビット構成は対称関係、信号レベル“8”及び“9”の変調入力用コード“B4”内のビット構成は対称関係となる。
信号レベル増加と移相量の増加との対応関係をとるために、B、B、B、Bの長さの前提条件として、Bの長さ<Bの長さ<Bの長さ<Bの長さ<B+Bの長さ、かつ、B+Bの長さ<B+Bの長さの関係を確保するものとする。尚、Bの長さは第1の移相器16Aの電極長、Bの長さは第2の移相器16Bの電極長、Bの長さは第3の移相器16Cの電極長、Bの長さは第4の移相器16Dの電極長である。その結果、信号レベル“1”から信号レベル“8”までは直接的に、信号レベルの増加と移相量の増加との対応関係をとることができる。また、信号レベル“9”から信号レベル“16”のレベルについても、信号レベル“1”から信号レベル“8”を折り返して符号反転しているので、信号レベルの増加と移相量の増加との対応関係をとることができる。
図11Bは、図11Aに示すシンボルマッピングの作成規則の一例を示す説明図である。尚、説明の便宜上、シンボルマッピング内の変調入力用コードのビット数NはN=4ビットとする。作成規則としては、ビット値“1”の数がN-1個(例えば“3”)のN桁2進数を小さい方から並べ、ビット値“1”の数がN-2個(例えば“2”)のN桁2進数を小さい方から並べ、ビット値“1”の数がN-3個(例えば“1”)のN桁2進数を小さい方から並べる。
更に、更に、作成規則としては、並び替え後のビット値“1”の数がN-1個(例えば“3”)のN桁2進数内の“1”と“0”を反転し、並び替え後のビット値“1”の数がN-2個(例えば“2”)のN桁2進数内の“1”と“0”を反転し、並び替え後のビット値“1”の数がN-3個(例えば“1”)のN桁2進数内の“1”と“0”を反転する。
更に、作成規則としては、反転後のビット値“1”の数がN-1個(例えば“3”)のN桁2進数を左右反転し、反転後のビット値“1”の数がN-2個(例えば“2”)のN桁2進数を左右反転し、反転後のビット値“1”の数がN-3個(例えば“1”)のN桁2進数を左右反転する。そして、これらの作成規則に応じた図11Aに示すシンボルマッピングを作成できる。
図12は、光変調器3Bの光変調信号の電界強度と移相量との対応関係の一例を示す説明図である。変調入力用コードの第1ビット“B”が“1”の場合、第1の移相器16Aにデータ信号を印加して移相量φ0に移相量φ1を加算することになる。変調入力用コードの第2のビット“B”が“1”の場合、第2の移相器16Bにデータ信号を印加して移相量φ0に移相量φ2を加算することになる。変調入力用コードの第3ビット“B”が“1”の場合、第3の移相器16Cにデータ信号を印加して移相量φ0に移相量φ3を加算することになる。変調入力用コードの第4ビット“B4”が“1”の場合、第4の移相器16Dにデータ信号を印加して移相量φ0に移相量φ4を加算することになる。
変調入力用コード“B4”が“0000”の場合は移相量がφ0となるため信号レベル“1”相当の電界強度となる。変調入力用コード“B4”が“0001”の場合は移相量がφ0+φ1となるため、信号レベル“2”相当の電界強度となる。変調入力用コード“B4”が“0010”の場合は移相量がφ0+φ2となるため、信号レベル“3”相当の電界強度となる。変調入力用コード“B4”が“0100”の場合は移相量がφ0+φ3となるため、信号レベル“4”相当の電界強度となる。変調入力用コード“B4”が“1000”の場合は移相量がφ0+φ4となるため、信号レベル“5”相当の電界強度となる。
変調入力用コード“B4”が“0011”の場合は移相量がφ0+φ1+φ2となるため、信号レベル“6”相当の電界強度となる。変調入力用コード“B4”が“0101”の場合は移相量がφ0+φ1+φ3となるため、信号レベル“7”相当の電界強度となる。変調入力用コード“B4”が“1001”の場合は移相量がφ0+φ1+φ4となるため、信号レベル“8”相当の電界強度となる。変調入力用コード“B4”が“0110”の場合は移相量がφ0+φ2+φ3となるため、信号レベル“9”相当の電界強度となる。変調入力用コード“B4”が“1010”の場合は移相量がφ0+φ2+φ4となるため、信号レベル“10”相当の電界強度となる。変調入力用コード“B4”が“1100”の場合は移相量がφ0+φ3+φ4となるため、信号レベル“11”相当の電界強度となる。
変調入力用コード“B4”が“0111”の場合は移相量がφ0+φ1+φ2+φ3となるため、信号レベル“12”相当の電界強度となる。変調入力用コード“B4”が“1011”の場合は移相量がφ0+φ1+φ2+φ4となるため、信号レベル“13”相当の電界強度となる。変調入力用コード“B4”が“1101”の場合は移相量がφ0+φ1+φ3+φ4となるため、信号レベル“14”相当の電界強度となる。変調入力用コード“B4”が“1110”の場合は移相量がφ0+φ2+φ3+φ4となるため、信号レベル“15”相当の電界強度となる。変調入力用コード“B4”が“1111”の場合は移相量がφ0+φ1+φ2+φ3+φ4となるため、信号レベル“16”相当の電界強度となる。
光変調器3Bの移相量φは、(数7)の通りである。
Figure 2022131123000012
光変調器3Bは、信号レベル(1~16)毎の電界強度が等間隔になるように、各移相器の電極長の比率を調整する。例えば、4ビット対応の場合、第1の移相器16Aの電極長L、第2の移相器16Bの電極長L、第3の移相器16Cの電極長L3、第4の移相器16Dの電極長L4の比率を、例えば、L:L:L3:4=153 :234 :284 :328とする。その結果、信号レベル(1~16)毎の電界強度が等間隔になるため、光変調信号の電界強度と移相量との対応関係となるサイン曲線の線形部分を十分に確保できる。
つまり、上側アーム15A1は、各移相器を使用してデータ信号で光信号を強度変調し、強度変調後の光変調信号を合波部23に出力する。下側アーム15B1は、各移相器Cを使用してデータ信号で光信号を強度変調し、強度変調後の光変調信号を合波部23に出力する。そして、合波部23は、上側アーム15A1からの光変調信号と、下側アーム15B1からの光変調信号とを合波し、合波後の光変調信号を出力部24に出力する。
実施例3の光変調器3Bは、信号レベル(1~16)毎の電界強度が等間隔にすべく、データ信号のグレイコードを変調入力用コードに変換しながら、変換後の変調入力用コードに応じたデータ信号を印加する上側アーム15A1及び下側アーム15B1の各移相器の電極長を調整する。その結果、電界強度と移相量との対応関係となるサイン曲線の線形部分を十分に確保したので、信号レベル間隔を等間隔にしながら、変調損失及び消費電力を抑制できる。
尚、実施例3の光変調器3Bでは、変調入力用コードに応じて移相量を調整することで電界強度を調整する場合を例示した。しかしながら、光変調器3Bは、電界強度の代わりに、光強度を調整しても良く、その実施の形態につき、実施例4として以下に説明する。尚、実施例3の光変調器3Bと同一の構成には同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。実施例3は位相変調であったが、実施例4では強度変調の場合を説明する。図13は、実施例4の光変調器3Cの構成の一例を示す平面模式図である。
図13に示す光変調器3Cは、データ変調部11と、エンコーダ12と、上側アーム15A1及び下側アーム15B1と、N個のDAC13とを有する。データ変調部11は、Nビットデジタル電気入力信号であるビット列のデータ信号に変調する。
エンコーダ12は、ビット列のデータ信号を変調入力用コードに変換する。エンコーダ12は、ビット列のデータ信号内の第1のビット値bを変調入力用コード内の第1のビット値Bに変換する。エンコーダ12は、ビット列のデータ信号内の第2のビット値bを変調入力用コード内の第2のビット値Bに変換する。エンコーダ12は、ビット列のデータ信号内の第Nのビット値bを変調入力用コード内の第Nのビット値Bに変換する。
上側アーム15A1は、直列接続したN個の移相器、例えば、第1の移相器16A、第2の移相器16B及び第Nの移相器16N等を有する。下側アーム15B1も、直列接続したN個の移相器、例えば、第1の移相器16A、第2の移相器16B及び第Nの移相器16Nを有する。尚、上側アーム15A1及び下側アーム15B1の第1の移相器16Aは同一電極長L、上側アーム15A1及び下側アーム15B1の第2の移相器16Bは同一電極長Lである。上側アーム15A1及び下側アーム15B1の第Nの移相器16Nは同一電極長Lである。
DAC13は、Nビットであるため、N個の電圧変換部、例えば、第1の電圧変換部17A、第2の電圧変換部17B及び第Nの電圧変換部17N等を有する。第1の電圧変換部17Aは、電圧変換後の第1のビット値Bのデータ信号を上側アーム15A1の第1の移相器16Aの電極に印加する。第1の電圧変換部17Aは、電圧変換後の第1のビット値Bのデータ信号を反転し、反転後の第1のビット値Bのデータ信号を下側アーム15B1の第1の移相器16Aの電極に印加する。第2の電圧変換部17Bは、電圧変換後の第2のビット値Bのデータ信号を上側アーム15A1の第2の移相器16Bの電極に印加する。第2の電圧変換部17Bは、電圧変換後の第2のビット値Bのデータ信号を反転し、反転後の第2のビット値Bのデータ信号を下側アーム15B1の第2の移相器16Bの電極に印加する。第Nの電圧変換部17Nは、電圧変換後の第Nのビット値Bのデータ信号を上側アーム15A1の第Nの移相器16Nの電極に印加する。第Nの電圧変換部17Nは、電圧変換後の第Nのビット値Bのデータ信号を反転し、反転後の第Nのビット値Bのデータ信号を下側アーム15B1の第Nの移相器16Nの電極に印加する。
上側アーム15A1の第1の移相器16Aは、第1の電圧変換部17Aからの第1のビット値Bのデータ信号で光信号を強度変調する。また、下側アーム15B1の第1の移相器16Aは、第1の電圧変換部17Aからの第1のビット値Bの反転後のデータ信号で光信号を強度変調する。上側アーム15A1の第2の移相器16Bは、第2の電圧変換部17Bからの第2のビット値Bのデータ信号で光信号を強度変調する。また、下側アーム15B1の第2の移相器16Bは、第2の電圧変換部17Bからの第2のビット値Bの反転後のデータ信号で光信号を強度変調する。上側アーム15A1の第Nの移相器16Nは、第Nの電圧変換部17Nからの第Nのビット値BNのデータ信号で光信号を強度変調する。また、下側アーム15B1の第Nの移相器16Nは、第Nの電圧変換部17Nからの第Nのビット値BNの反転後のデータ信号で光信号を強度変調する。
図14は、光変調器3Cの光変調信号の光強度と移相量との対応関係の一例を示す説明図である。尚、説明の便宜上、Nビットを4ビットにした場合について説明する。変調入力用コードの第1ビット“B”が“1”の場合、第1の移相器16Aにデータ信号を印加して移相量φ0から移相量φ1を加算することになる。変調入力用コードの第2のビット“B”が“1”の場合、第2の移相器16Bにデータ信号を印加して移相量φ0から移相量φ2を加算することになる。変調入力用コードの第3ビット“B”が“1”の場合、第3の移相器16Cにデータ信号を印加して移相量φ0から移相量φ3を加算することになる。変調入力用コードの第4ビット“B4”が“1”の場合、第4の移相器16Dにデータ信号を印加して移相量φ0から移相量φ4を加算することになる。
変調入力用コード“B4”が“0000”の場合は移相量がφ0となるため信号レベル“1”相当の光強度となる。変調入力用コード“B4”が“0001”の場合は移相量がφ0+φ1となるため、信号レベル“2”相当の光強度となる。変調入力用コード“B4”が“0010”の場合は移相量がφ0+φ2となるため、信号レベル“3”相当の光強度となる。変調入力用コード“B4”が“0100”の場合は移相量がφ0+φ3となるため、信号レベル“4”相当の光強度となる。変調入力用コード“B4”が“1000”の場合は移相量がφ0+φ4となるため、信号レベル“5”相当の光強度となる。
変調入力用コード“B4”が“0011”の場合は移相量がφ0+φ1+φ2となるため、信号レベル“6”相当の光強度となる。変調入力用コード“B4”が“0101”の場合は移相量がφ0+φ1+φ3となるため、信号レベル“7”相当の光強度となる。変調入力用コード“B4”が“1001”の場合は移相量がφ0+φ1+φ4となるため、信号レベル“8”相当の光強度となる。変調入力用コード“B4”が“0110”の場合は移相量がφ0+φ2+φ3となるため、信号レベル“9”相当の光強度となる。変調入力用コード“B4”が“1010”の場合は移相量がφ0+φ2+φ4となるため、信号レベル“10”相当の光強度となる。変調入力用コード“B4”が“1100”の場合は移相量がφ0+φ3+φ4となるため、信号レベル“11”相当の光強度となる。
変調入力用コード“B4”が“0111”の場合は移相量がφ0+φ1+φ2+φ3となるため、信号レベル“12”相当の光強度となる。変調入力用コード“B4”が“1011”の場合は移相量がφ0+φ1+φ2+φ4となるため、信号レベル“13”相当の光強度となる。変調入力用コード“B4”が“1101”の場合は移相量がφ0+φ1+φ3+φ4となるため、信号レベル“14”相当の光強度となる。変調入力用コード“B4”が“1110”の場合は移相量がφ0+φ2+φ3+φ4となるため、信号レベル“15”相当の光強度となる。変調入力用コード“B4”が“1111”の場合は移相量がφ0+φ1+φ2+φ3+φ4となるため、信号レベル“16”相当の光強度となる。
光変調器3Cの光強度は、(数8)の通りである。
Figure 2022131123000013
光変調器3Cは、信号レベル(1~16)毎の光強度が等間隔になるように、各移相器の電極長の電極長Lの比率を調整する。その結果、信号レベル(1~16)毎の光強度が等間隔になるため、光変調信号の光強度と移相量との対応関係となるサイン曲線の線形部分を十分に確保できる。
つまり、上側アーム15A1は、各移相器を使用してデータ信号で光信号を強度変調し、強度変調後の光変調信号を合波部23に出力する。下側アーム15B1は、各移相器Cを使用してデータ信号で光信号を強度変調し、強度変調後の光変調信号を合波部23に出力する。そして、合波部23は、上側アーム15A1からの光変調信号と、下側アーム15B1からの光変調信号とを合波し、合波後の光変調信号を出力部24に出力する。
実施例4の光変調器3Cは、信号レベル(1~16)毎の光強度が等間隔にすべく、データ信号のグレイコードを変調入力用コードに変換しながら、変換後の変調入力用コードに応じたデータ信号を印加する上側アーム15A1及び下側アーム15B1の各移相器の電極長を調整する。その結果、光強度と移相量との対応関係となるサイン曲線の線形部分を十分に確保したので、信号レベル間隔を等間隔にしながら、変調損失及び消費電力を抑制できる。
図15は、実施例5の光変調器3Dの構成の一例を示す平面模式図である。図15に示す光変調器3Dは、データ変調部11と、エンコーダ12と、DAC13と、光導波路14と、光導波路14上に配置された2個のアーム15と、2個のヒータ18とを有する。データ変調部11は、3ビットデジタル電気入力信号であるビット列のデータ信号に変調する。エンコーダ12は、ビット列のデータ信号を変調入力用コードに変換する。エンコーダ12は、ビット列のデータ信号内の第1のビット値bを変調入力用コード内の第1のビット値Bに変換する。エンコーダ12は、ビット列のデータ信号内の第2のビット値bを変調入力用コード内の第2のビット値Bに変換する。エンコーダ12は、ビット列のデータ信号内の第3のビット値bを変調入力用コード内の第3のビット値Bに変換する。
図16は、3ビット対応のエンコーダ12の入力及び出力の対応関係の一例を示す説明図である。エンコーダ12は、図16に示すように、データ信号のグレイコード“b”を変調入力用コード“B”に変換する。エンコーダ12は、グレイコードが“100”の場合、グレイコード“100”を変調入力用コード“111”に変換する。エンコーダ12は、グレイコードが“001”の場合、グレイコード“001”を変調入力用コード“001”に変換する。エンコーダ12は、グレイコードが“011”の場合、グレイコード“011”を変調入力用コード“010”に変換する。エンコーダ12は、グレイコードが“010”の場合、グレイコード“010”を変調入力用コード“100”に変換する。エンコーダ12は、グレイコードが“110”の場合、グレイコード“110”を変調入力用コード“011”に変換する。エンコーダ12は、グレイコードが“111”の場合、グレイコード“111”を変調入力用コード“101”に変換する。エンコーダ12は、グレイコードが“101”の場合、グレイコード“101”を変調入力用コード“110”に変換する。エンコーダ12は、グレイコードが“100”の場合、グレイコード“100”を変調入力用コード“111”に変換する。
DAC13は、エンコーダ12からのデータ信号の変調入力用コードをアナログ変換、すなわち電圧変換する。DAC13は、3ビットであるため、3個の電圧変換部、例えば、第1の電圧変換部17A、第2の電圧変換部17B及び第3の電圧変換部17Cを有する。第1の電圧変換部17Aは、エンコーダ12からの変調入力用コードの第1のビット値Bのデータ信号を電圧変換する。第2の電圧変換部17Bは、エンコーダ12からの変調入力用コードの第2のビット値Bのデータ信号を電圧変換する。第3の電圧変換部17Cは、エンコーダ12からの変調入力用コードの第3のビット値Bのデータ信号を電圧変換する。
光導波路14は、Si等の導波路コアと、SiO等の導波路グラッドとを有する。光導波路14は、入力部21と、分岐部22と、合波部23と、出力部24とを有する。入力部21は、光源2からの光信号(CW光)を入力する。分岐部22は、入力部21からの光信号を各アーム15に分岐する。2個のアーム15は、例えば、上側アーム15A1及び下側アーム15B1を有する、例えば、MZ(マッハツェンダ)干渉器である。
上側アーム15A1は、アナログ変換後のデータ信号で光源2からの光信号を強度変調し、強度変調後の水平偏波の光変調信号を出力する。下側アーム15B1は、アナログ変換後のデータ信号で光源2からの光信号を強度変調し、強度変調後の垂直偏波の光変調信号を出力する。尚、データ信号は、3ビットデジタル信号であるので、アーム15は、信号レベル1~信号レベル8の8値の光変調信号を出力する。
上側アーム15A1は、直列接続した複数の移相器である第1の移相器群、例えば、第1の移相器16A、第2の移相器16B及び第3の移相器16Cを有する。尚、移相器は、N型とP型とで構成する。下側アーム15B1も、直列接続した複数の移相器である第2の移相器群、例えば、第1の移相器16A、第2の移相器16B及び第3の移相器16Cを有する。尚、上側アーム15A1及び下側アーム15B1の第1の移相器16Aは同一電極長L、上側アーム15A1及び下側アーム15B1の第2の移相器16Bは同一電極長Lである。更に、上側アーム15A1及び下側アーム15B1の第3の移相器16Cは同一電極長Lである。
第1の電圧変換部17Aは、電圧変換後の第1のビット値Bのデータ信号を上側アーム15A1の第1の移相器16Aの電極に印加する。第1の電圧変換部17Aは、電圧変換後の第1のビット値Bのデータ信号を反転し、反転後の第1のビット値Bのデータ信号を下側アーム15B1の第1の移相器16Aの電極に印加する。第2の電圧変換部17Bは、電圧変換後の第2のビット値Bのデータ信号を上側アーム15A1の第2の移相器16Bの電極に印加する。第2の電圧変換部17Bは、電圧変換後の第2のビット値Bのデータ信号を反転し、反転後の第2のビット値Bのデータ信号を下側アーム15B1の第2の移相器16Bの電極に印加する。第3の電圧変換部17Cは、電圧変換後の第3のビット値Bのデータ信号を上側アーム15A1の第3の移相器16Cの電極に印加する。第3の電圧変換部17Cは、電圧変換後の第3のビット値Bのデータ信号を反転し、反転後の第3のビット値Bのデータ信号を下側アーム15B1の第3の移相器16Cの電極に印加する。
光変調器3Dの移相量φ1、φ2、φ3及びφ0は、(数9)の通りである。移相量φ1は約0.57rad、移相量φ2は約0.91rad、移相量φ3は約1.2rad、移相量φ0は約3.37radである。
Figure 2022131123000014
光変調器3Dは、信号レベル(1~8)毎の電界強度が等間隔になるように、第1の移相器16Aの電極長L、第2の移相器16Bの電極長L、第3の移相器16Cの電極長Lの比率を、例えば、L:L:L=21:34:45とする。その結果、信号レベル(1~8)毎の電界強度が等間隔になるため、ASK8変調信号の電界強度と移相量との対応関係となるサイン曲線の線形部分を十分に確保できる。
ヒータ18は、上側ヒータ18A1と、下側ヒータ18B1とを有する。上側ヒータ18A1は、温度調整に応じて上側アーム15A1の移相量を調整する。また、下側ヒータ18B1は、温度調整に応じて下側アーム15B1の移相量を調整する。
上側アーム15A1の第1の移相器16Aは、第1の電圧変換部17Aからの第1のビット値Bのデータ信号で光信号を強度変調する。また、下側アーム15B1の第1の移相器16Aは、第1の電圧変換部17Aからの第1のビット値Bの反転後のデータ信号で光信号を強度変調する。上側アーム15A1の第2の移相器16Bは、第2の電圧変換部17Bからの第2のビット値Bのデータ信号で光信号を強度変調する。また、下側アーム15B1の第2の移相器16Bは、第2の電圧変換部17Bからの第2のビット値Bの反転後のデータ信号で光信号を強度変調する。上側アーム15A1の第3の移相器16Cは、第3の電圧変換部17Cからの第3のビット値Bのデータ信号で光信号を強度変調する。また、下側アーム15B1の第3の移相器16Cは、第3の電圧変換部17Cからの第3のビット値Bの反転後のデータ信号で光信号を強度変調する。
上側アーム15A1は、データ信号で強度変調した光変調信号を合波部23に出力する。更に、下側アーム15B1は、データ信号で強度変調した光変調信号を合波部23に出力する。合波部23は、上側アーム15A1で強度変調した光変調信号と、下側アーム15B1で強度変調した光変調信号とを合波してASK8変調信号を出力する。図17は、光変調器3Dのシンボルの一例を示す説明図である。図17に示すシンボルは、光変調器3Dで出力するASK8変調信号のシンボルである。
実施例5の光変調器3Dは、信号レベル(1~8)毎の電界強度が等間隔にすべく、データ信号のグレイコードを変調入力用コードに変換しながら、変換後の変調入力用コードに応じたデータ信号を印加する上側アーム15A1及び下側アーム15B1の各移相器の電極長を調整する。その結果、電界強度と移相量との対応関係となるサイン曲線の線形部分を十分に確保したので、信号レベル間隔を等間隔にしながら、変調損失及び消費電力を抑制できる。
図18は、実施例6の光変調器3Gの構成の一例を示す平面模式図である。尚、実施例5の光変調器3Dと同一の構成には同一符号を付することで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。図18に示す光変調器3G内のデータ変調部11は、4ビットデジタル電気入力信号であるデータ信号に変調する。エンコーダ12は、ビット列のデータ信号を変調入力用コードに変換する。エンコーダ12は、ビット列のデータ信号内の第1のビット値bを変調入力用コード内の第1のビット値Bに変換する。エンコーダ12は、ビット列のデータ信号内の第2のビット値bを変調入力用コード内の第2のビット値Bに変換する。エンコーダ12は、ビット列のデータ信号内の第3のビット値bを変調入力用コード内の第3のビット値Bに変換する。エンコーダ12は、ビット列のデータ信号内の第4のビット値bを変調入力用コード内の第4のビット値Bに変換する。
図19は、4ビット対応のエンコーダ12の入力及び出力の対応関係の一例を示す説明図である。エンコーダ12は、図19に示すように、データ信号のグレイコード“b”を変調入力用コード“B”に変換する。エンコーダ12は、例えば、グレイコードが“1000”の場合、グレイコード“1000”を変調入力用コード“1111”に変換する。エンコーダ12は、例えば、グレイコードが“1001”の場合、グレイコード“1001”を変調入力用コード“1110”に変換する。エンコーダ12は、例えば、グレイコードが“1011”の場合、グレイコード“1011”を変調入力用コード“1101”に変換する。
DAC13は、4ビットであるため、4個の電圧変換部、例えば、第1の電圧変換部17A、第2の電圧変換部17B、第3の電圧変換部17C及び第4の電圧変換部17Dを有する。第1の電圧変換部17Aは、エンコーダ12からの変調入力用コードの第1のビット値Bのデータ信号を電圧変換する。第2の電圧変換部17Bは、エンコーダ12からの変調入力用コードの第2のビット値Bのデータ信号を電圧変換する。第3の電圧変換部17Cは、エンコーダ12からの変調入力用コードの第3のビット値Bのデータ信号を電圧変換する。第4の電圧変換部17Dは、エンコーダ12からの変調入力用コードの第4のビット値Bのデータ信号を電圧変換する。
上側アーム15A1は、アナログ変換後のデータ信号で光源2からの光信号を強度変調し、強度変調後の水平偏波の光変調信号を出力する。下側アーム15B1は、アナログ変換後のデータ信号で光源2からの光信号を強度変調し、強度変調後の垂直偏波の光変調信号を出力する。尚、データ信号は、4ビットデジタル信号であるので、アーム15は、信号レベル1~信号レベル16の16値の光変調信号を出力する。
上側アーム15A1は、直列接続した複数の移相器である第1の移相器群、例えば、第1の移相器16A、第2の移相器16B、第3の移相器16C及び第4の移相器16Dを有する。下側アーム15B1も、直列接続した複数の移相器である第2の移相器群、例えば、第1の移相器16A、第2の移相器16B、第3の移相器16C及び第4の移相器16Dを有する。尚、上側アーム15A1及び下側アーム15B1の第1の移相器16Aは同一電極長L、上側アーム15A1及び下側アーム15B1の第2の移相器16Bは同一電極長Lである。更に、上側アーム15A1及び下側アーム15B1の第3の移相器16Cは同一電極長L、上側アーム15A1及び下側アーム15B1の第4の移相器16Dは同一電極長Lである。
第1の電圧変換部17Aは、電圧変換後の第1のビット値Bのデータ信号を上側アーム15A1の第1の移相器16Aの電極に印加する。第1の電圧変換部17Aは、電圧変換後の第1のビット値Bのデータ信号を反転し、反転後の第1のビット値Bのデータ信号を下側アーム15B1の第1の移相器16Aの電極に印加する。第2の電圧変換部17Bは、電圧変換後の第2のビット値Bのデータ信号を上側アーム15A1の第2の移相器16Bの電極に印加する。第2の電圧変換部17Bは、電圧変換後の第2のビット値Bのデータ信号を反転し、反転後の第2のビット値Bのデータ信号を下側アーム15B1の第2の移相器16Bの電極に印加する。
第3の電圧変換部17Cは、電圧変換後の第3のビット値Bのデータ信号を上側アーム15A1の第3の移相器16Cの電極に印加する。第3の電圧変換部17Cは、電圧変換後の第3のビット値Bのデータ信号を反転し、反転後の第3のビット値Bのデータ信号を下側アーム15B1の第3の移相器16Cの電極に印加する。第4の電圧変換部17Dは、電圧変換後の第4のビット値Bのデータ信号を上側アーム15A1の第4の移相器16Dの電極に印加する。第4の電圧変換部17Dは、電圧変換後の第4のビット値Bのデータ信号を反転し、反転後の第4のビット値Bのデータ信号を下側アーム15B1の第4の移相器16Dの電極に印加する。
光変調器3Gは、信号レベル(1~16)毎の電界強度が等間隔になるように、第1の移相器16A、第2の移相器16B、第3の移相器16C及び第4の移相器16Dの比率を、例えば、L:L:L:L=153:234:284:328とする。その結果、信号レベル(1~16)毎の電界強度が等間隔になるため、ASK16変調信号の電界強度と移相量との対応関係となるサイン曲線の線形部分を十分に確保できる。
上側アーム15A1の第1の移相器16Aは、第1の電圧変換部17Aからの第1のビット値Bのデータ信号で光信号を強度変調する。また、下側アーム15B1の第1の移相器16Aは、第1の電圧変換部17Aからの第1のビット値Bの反転後のデータ信号で光信号を強度変調する。上側アーム15A1の第2の移相器16Bは、第2の電圧変換部17Bからの第2のビット値Bのデータ信号で光信号を強度変調する。また、下側アーム15B1の第2の移相器16Bは、第2の電圧変換部17Bからの第2のビット値Bの反転後のデータ信号で光信号を強度変調する。上側アーム15A1の第3の移相器16Cは、第3の電圧変換部17Cからの第3のビット値Bのデータ信号で光信号を強度変調する。また、下側アーム15B1の第3の移相器16Cは、第3の電圧変換部17Cからの第3のビット値Bの反転後のデータ信号で光信号を強度変調する。上側アーム15A1の第4の移相器16Dは、第4の電圧変換部17Dからの第4のビット値Bのデータ信号で光信号を強度変調する。また、下側アーム15B1の第4の移相器16Dは、第4の電圧変換部17Dからの第4のビット値Bの反転後のデータ信号で光信号を強度変調する。
上側アーム15A1は、データ信号で強度変調した光変調信号を合波部23に出力する。更に、下側アーム15B1は、データ信号で強度変調した光変調信号を合波部23に出力する。合波部23は、上側アーム15A1で強度変調した光変調信号と、下側アーム15B1で強度変調した光変調信号とを合波してASK16変調信号を出力する。図20は、光変調器3Gのシンボルの一例を示す説明図である。図20に示すシンボルは、光変調器3Gで出力するASK16変調信号のシンボルである。
実施例6の光変調器3Gは、信号レベル(1~16)毎の電界強度が等間隔になるように、データ信号のグレイコードを変調入力用コードに変換しながら、変換後の変調入力用コードに応じたデータ信号を印加する各移相器の電極長を調整する。その結果、電界強度と移相量との対応関係となるサイン曲線の線形部分を十分に確保したので、信号レベル間隔を等間隔にしながら、変調損失及び消費電力を抑制できる。
図21は、実施例7の光変調器3Jの構成の一例を示す平面模式図である。尚、実施例5の光変調器3Dと同一の構成には同一符号を付することで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。図21に示す光変調器3J内のデータ変調部11は、5ビットデジタル電気入力信号であるデータ信号に変調する。エンコーダ12は、ビット列のデータ信号を変調入力用コードに変換する。エンコーダ12は、ビット列のデータ信号内の第1のビット値bを変調入力用コード内の第1のビット値Bに変換する。エンコーダ12は、ビット列のデータ信号内の第2のビット値bを変調入力用コード内の第2のビット値Bに変換する。エンコーダ12は、ビット列のデータ信号内の第3のビット値bを変調入力用コード内の第3のビット値Bに変換する。エンコーダ12は、ビット列のデータ信号内の第4のビット値bを変調入力用コード内の第4のビット値Bに変換する。エンコーダ12は、ビット列のデータ信号内の第5のビット値bを変調入力用コード内の第5のビット値Bに変換する。
図22は、5ビット対応のエンコーダ12の入力及び出力の対応関係の一例を示す説明図である。エンコーダ12は、図22に示すように、データ信号のグレイコード“b”を変調入力用コード“B”に変換する。エンコーダ12は、例えば、グレイコードが“10000”の場合、グレイコード“10000”を変調入力用コード“11111”に変換する。エンコーダ12は、例えば、グレイコードが“10001”の場合、グレイコード“10001”を変調入力用コード“11110”に変換する。エンコーダ12は、例えば、グレイコードが“10011”の場合、グレイコード“10011”を変調入力用コード“11101”に変換する。
図23Aは、5ビット対応のエンコーダ12の信号レベルと変調入力用コードとの対応関係の一例を示す説明図である。図23Aにおいて変調入力用コード“B4”が“00000”の場合に信号レベル“1”、変調入力用コード“B4”が“00001”の場合に信号レベル“2”とする。変調入力用コード“B4”が“00010”の場合に信号レベル“3”、変調入力用コード“B4”が“00100”の場合に信号レベル“4”とする。変調入力用コード“B4”が“01000”の場合に信号レベル“5”、変調入力用コード“B4”が“10000”の場合に信号レベル“6”とする。
変調入力用コード“B4”が“01111”の場合に信号レベル“27”、変調入力用コード“B4”が“10111”の場合に信号レベル“28”とする。変調入力用コード“B4”が“11011”の場合に信号レベル“29”、変調入力用コード“B4”が“11101”の場に信号レベル“30”とする。変調入力用コード“B4”が“11110”の場合に信号レベル“31”、変調入力用コード“B4”が“11111”の場合に信号レベル“23”とする。
変調入力用コード“B4”内の“1”の数に着目する。ビット値“1”の数が0個の場合、信号レベル“1”、ビット値“1”の数が1個の場合、信号レベル“2”~“6”、ビット値“1”の数が2個の場合、信号レベル“7”~“16”となる。ビット値“1”の数が3個の場合、信号レベル“17”~“26”、ビット値“1”の数が4個の場合、信号レベル“27”~“31”、ビット値“1”の数が5個の場合、信号レベル“32”となる。ビット値“1”の数が4個のビット列は、N桁2進数の小さい方から順に並べて“1”と“0”とが反転、左右反転するビット構成となる。ビット値“1”の数が3個のビット列は、N桁2進数の小さい方から順に並べて“1”と“0”とが反転、左右反転するビット構成となる。ビット値“1”の数が2個のビット列は、N桁2進数の小さい方から順に並べて“1”と“0”とが反転、左右反転するビット構成となる。ビット値“1”の数が1個のビット列は、N桁2進数の小さい方から順に並べて“1”と“0”とが反転、左右反転するビット構成となる。
そして、信号レベル“1”及び“32”の変調入力用コード“B4”内のビット構成は“0”及び“1”がビット反転した対称関係、信号レベル“2”及び“31”の変調入力用コード“B4”内のビット構成は対称関係となる。信号レベル“3”及び“30”の変調入力用コード“B4”内のビット構成は対称関係、信号レベル“4”及び“29”の変調入力用コード“B4”内のビット構成は対称関係となる。信号レベル“5”及び“28”の変調入力用コード“B4”内のビット構成は対称関係、信号レベル“6”及び“27”の変調入力用コード“B4”内のビット構成は対称関係となる。信号レベル“7”及び“26”の変調入力用コード“B4”内のビット構成は対称関係、信号レベル“8”及び“25”の変調入力用コード“B4”内のビット構成は対称関係となる。
信号レベル増加と移相量の増加との対応関係をとるために、B、B、B、B、Bの長さの前提条件として、Bの長さ<Bの長さ<Bの長さ<Bの長さ<Bの長さ<B+Bの長さ、B+Bの長さ<B+Bの長さ、B+Bの長さ<B+Bの長さ、かつ、B+Bの長さ<B+B+Bの長さの関係を確保するものとする。尚、Bの長さは第1の移相器16Aの電極長、Bの長さは第2の移相器16Bの電極長、Bの長さは第3の移相器16Cの電極長、Bの長さは第4の移相器16Dの電極長、Bの長さは第5の移相器16Eの電極長である。その結果、信号レベル“1”から信号レベル“16”までは直接的に、信号レベルの増加と移相量の増加との対応関係をとることができる。また、信号レベル“17”から信号レベル“32”のレベルについては信号レベル“1”から信号レベル“16”を折り返して符号反転しているので、信号レベルの増加と移相量の増加との対応関係をとることができる。
図23Bは、図23Aに示すシンボルマッピングの作成規則の一例を示す説明図である。尚、説明の便宜上、シンボルマッピング内の変調入力用コードのビット数NはN=5ビットとする。作成規則としては、ビット値“1”の数がN-1個(例えば“4”)のN桁2進数を小さい方から並べ、ビット値“1”の数がN-2個(例えば“3”)のN桁2進数を小さい方から並べ、ビット値“1”の数がN-3個(例えば“2”)のN桁2進数を小さい方から並べ、ビット値“1”の数がN-4個(例えば“1”)のN桁2進数を小さい方から並べる。
更に、更に、作成規則としては、並び替え後のビット値“1”の数がN-1個(例えば“4”)のN桁2進数内の“1”と“0”を反転し、並び替え後のビット値“1”の数がN-2個(例えば“3”)のN桁2進数内の“1”と“0”を反転し、並び替え後のビット値“1”の数がN-3個(例えば“2”)のN桁2進数内の“1”と“0”を反転し、並び替え後のビット値“1”の数がN-4個(例えば“1”)のN桁2進数内の“1”と“0”を反転する。
更に、作成規則としては、反転後のビット値“1”の数がN-1個(例えば“4”)のN桁2進数を左右反転し、反転後のビット値“1”の数がN-2個(例えば“3”)のN桁2進数を左右反転し、反転後のビット値“1”の数がN-3個(例えば“2”)のN桁2進数を左右反転し、反転後のビット値“1”の数がN-4個(例えば“1”)のN桁2進数を左右反転する。そして、これらの作成規則に応じた図23Aに示すシンボルマッピングを作成できる。
DAC13は、5ビットであるため、5個の電圧変換部、例えば、第1の電圧変換部17A、第2の電圧変換部17B、第3の電圧変換部17C、第4の電圧変換部17D及び第5の電圧変換部17Eを有する。第1の電圧変換部17Aは、エンコーダ12からの変調入力用コードの第1のビット値Bのデータ信号を電圧変換する。第2の電圧変換部17Bは、エンコーダ12からの変調入力用コードの第2のビット値Bのデータ信号を電圧変換する。第3の電圧変換部17Cは、エンコーダ12からの変調入力用コードの第3のビット値Bのデータ信号を電圧変換する。第4の電圧変換部17Dは、エンコーダ12からの変調入力用コードの第4のビット値Bのデータ信号を電圧変換する。第5の電圧変換部17Eは、エンコーダ12からの変調入力用コードの第5のビット値Bのデータ信号を電圧変換する。
上側アーム15A1は、アナログ変換後のデータ信号で光源2からの光信号を強度変調し、強度変調後の水平偏波の光変調信号を出力する。下側アーム15B1は、アナログ変換後のデータ信号で光源2からの光信号を強度変調し、強度変調後の垂直偏波の光変調信号を出力する。尚、データ信号は、5ビットデジタル信号であるので、アーム15は、信号レベル1~信号レベル32の32値の光変調信号を出力する。
上側アーム15A1は、直列接続した複数の移相器である第1の移相器群、例えば、第1の移相器16A、第2の移相器16B、第3の移相器16C、第4の移相器16D及び第5の移相器16Eを有する。下側アーム15B1も、直列接続した複数の移相器である第2の移相器群、例えば、第1の移相器16A、第2の移相器16B、第3の移相器16C、第4の移相器16D及び第5の移相器16Eを有する。尚、上側アーム15A1及び下側アーム15B1の第1の移相器16Aは同一電極長L、上側アーム15A1及び下側アーム15B1の第2の移相器16Bは同一電極長Lである。上側アーム15A1及び下側アーム15B1の第3の移相器16Cは同一電極長L、上側アーム15A1及び下側アーム15B1の第4の移相器16Dは同一電極長Lである。上側アーム15A1及び下側アーム15B1の第5の移相器16Eは同一電極長Lである。
第1の電圧変換部17Aは、電圧変換後の第1のビット値Bのデータ信号を上側アーム15A1の第1の移相器16Aの電極に印加する。第1の電圧変換部17Aは、電圧変換後の第1のビット値Bのデータ信号を反転し、反転後の第1のビット値Bのデータ信号を下側アーム15B1の第1の移相器16Aの電極に印加する。第2の電圧変換部17Bは、電圧変換後の第2のビット値Bのデータ信号を上側アーム15A1の第2の移相器16Bの電極に印加する。第2の電圧変換部17Bは、電圧変換後の第2のビット値Bのデータ信号を反転し、反転後の第2のビット値Bのデータ信号を下側アーム15B1の第2の移相器16Bの電極に印加する。第3の電圧変換部17Cは、電圧変換後の第3のビット値Bのデータ信号を上側アーム15A1の第3の移相器16Cの電極に印加する。第3の電圧変換部17Cは、電圧変換後の第3のビット値Bのデータ信号を反転し、反転後の第3のビット値Bのデータ信号を下側アーム15B1の第3の移相器16Cの電極に印加する。
第4の電圧変換部17Dは、電圧変換後の第4のビット値Bのデータ信号を上側アーム15A1の第4の移相器16Dの電極に印加する。第4の電圧変換部17Dは、電圧変換後の第4のビット値Bのデータ信号を反転し、反転後の第4のビット値Bのデータ信号を下側アーム15B1の第4の移相器16Dの電極に印加する。第5の電圧変換部17Eは、電圧変換後の第5のビット値Bのデータ信号を上側アーム15A1の第5の移相器16Eの電極に印加する。第5の電圧変換部17Eは、電圧変換後の第5のビット値Bのデータ信号を反転し、反転後の第5のビット値Bのデータ信号を下側アーム15B1の第5の移相器16Eの電極に印加する。
光変調器3Jは、信号レベル(1~32)毎の電界強度が等間隔になるように、第1~第5の移相器16A~16Eの移相量(電極長)の比率を調整する。例えば、第1の移相器16A、第2の移相器16B、第3の移相器16C、第4の移相器16D及び第5の移相器16Eの電極長の比率を、例えば、L:L:L:L:L=117:177:213:236:257とする。その結果、信号レベル(1~32)毎の電界強度が等間隔になるため、ASK32変調信号の電界強度と移相量との対応関係となるサイン曲線の線形部分を十分に確保できる。
上側アーム15A1の第1の移相器16Aは、第1の電圧変換部17Aからの第1のビット値Bのデータ信号で光信号を強度変調する。また、下側アーム15B1の第1の移相器16Aは、第1の電圧変換部17Aからの第1のビット値Bの反転後のデータ信号で光信号を強度変調する。上側アーム15A1の第2の移相器16Bは、第2の電圧変換部17Bからの第2のビット値Bのデータ信号で光信号を強度変調する。また、下側アーム15B1の第2の移相器16Bは、第2の電圧変換部17Bからの第2のビット値Bの反転後のデータ信号で光信号を強度変調する。上側アーム15A1の第3の移相器16Cは、第3の電圧変換部17Cからの第3のビット値Bのデータ信号で光信号を強度変調する。また、下側アーム15B1の第3の移相器16Cは、第3の電圧変換部17Cからの第3のビット値Bの反転後のデータ信号で光信号を強度変調する。上側アーム15A1の第4の移相器16Dは、第4の電圧変換部17Dからの第4のビット値Bのデータ信号で光信号を強度変調する。また、下側アーム15B1の第4の移相器16Dは、第4の電圧変換部17Dからの第4のビット値Bの反転後のデータ信号で光信号を強度変調する。上側アーム15A1の第5の移相器16Eは、第5の電圧変換部17Eからの第5のビット値Bのデータ信号で光信号を強度変調する。また、下側アーム15B1の第5の移相器16Eは、第5の電圧変換部17Eからの第5のビット値Bの反転後のデータ信号で光信号を強度変調する。
上側アーム15A1は、データ信号で強度変調した光変調信号を合波部23に出力する。更に、下側アーム15B1は、データ信号で強度変調した光変調信号を合波部23に出力する。合波部23は、上側アーム15A1で強度変調した光変調信号と、下側アーム15B1で強度変調した光変調信号とを合波してASK32変調信号を出力する。図24は、光変調器3Jのシンボルの一例を示す説明図である。図24に示すシンボルは、光変調器3Jで出力するASK32変調信号のシンボルである。
実施例7の光変調器3Jは、信号レベル(1~32)毎の電界強度が等間隔になるように、データ信号のグレイコードを変調入力用コードに変換しながら、変換後の変調入力用コードに応じたデータ信号を印加する各移相器の電極長を調整する。その結果、電界強度と移相量との対応関係となるサイン曲線の線形部分を十分に確保したので、信号レベル間隔を等間隔にしながら、変調損失及び消費電力を抑制できる。
尚、説明の便宜上、5ビット対応のエンコーダ12を例示したが、5ビット対応に限定されるものではなく、Nビット対応のエンコーダ12でもよい。図25Aは、Nビット対応のエンコーダ12の信号レベルと変調入力用コードとの対応関係の一例を示す説明図である。図25Aに示すように、信号レベル及び変調入力用コード内のビット構成は、“0”及び“1”が逆となる対称関係にある。
図25Bは、図25Aに示すシンボルマッピングの作成規則の一例を示す説明図である。尚、説明の便宜上、シンボルマッピング内の変調入力用コードのビット数NはNビットとする。作成規則としては、ビット値“1”の数がN-1個のN桁2進数を小さい方から並べ、ビット値“1”の数がN-2個のN桁2進数を小さい方から並べ、ビット値“1”の数が1個になるまでのN桁2進数を小さい方から順次並べる。
更に、作成規則としては、並び替え後のビット値“1”の数がN-1個のN桁2進数内の“1”と“0”を反転し、並び替え後のビット値“1”の数がN-2個のN桁2進数内の“1”と“0”を反転し、ビット値“1”の数が1個になるまでのN桁2進数内の“1”と“0”を順次反転する。
更に、作成規則としては、反転後のビット値“1”の数がN-1個のN桁2進数を左右反転し、反転後のビット値“1”の数がN-2個のN桁2進数を左右反転し、ビット値“1”の数が1個になるまでのN桁2進数を順次左右反転する。そして、これらの作成規則に応じた図25Aに示すシンボルマッピングを作成できる。尚、信号レベル増加と移相量の増加との対応関係は、図25Bのシンボルマッピングの作成規則を満たす関係である。その結果、信号レベル“1”から信号レベル“2/2”までは直接的に、信号レベルの増加と移相量の増加との対応関係をとることができる。また、信号レベル“(2/2)+1”から信号レベル“2”のレベルについても、信号レベル“1”から信号レベル“2/2”を折り返して符号反転しているので、信号レベルの増加と移相量の増加との対応関係を確保できる。
図26は、実施例8の光変調器3Eの構成の一例を示す平面模式図である。図26に示す光変調器3Eは、入力側分岐部41と、第1の光変調部31Aと、第2の光変調部31Bと、出力側合波部42と、出力側分岐部43とを有する。入力側分岐部41は、光源2からの光信号をI側の光信号及びQ側の光信号に分岐し、I側の光信号を第1の光変調部31Aに出力すると共に、Q側の光信号を第2の光変調部31Bに出力する。第1の光変調部31Aは、I側の光信号を強度変調し、強度変調後のI側のASK8変調信号を出力する変調部である。第2の光変調部31Bは、Q側の光信号を強度変調し、強度変調後のQ側のASK8変調信号を出力する変調部である。
第1の光変調部31Aは、第1のデータ変調部11Aと、第1のエンコーダ12Aと、第1のDAC13Aと、第1の光導波路14Aと、第1の光導波路14A上に配置された第1の上側アーム15A1及び第1の下側アーム15B1とを有する。第1の光変調部31Aは、第1の上側ヒータ18A1及び第1の下側ヒータ18B1を有する。第1のデータ変調部11Aは、I側のビット列のデータ信号に変調する。第1のエンコーダ12Aは、I側のビット列のデータ信号を変調入力用コードに変換する。第1のエンコーダ12Aは、I側のビット列のデータ信号内の第1のビット値bを変調入力用コード内の第1のビット値Bに変換する。第1のエンコーダ12Aは、I側のビット列のデータ信号内の第2のビット値bを変調入力用コード内の第2のビット値Bに変換する。第1のエンコーダ12Aは、I側のビット列のデータ信号内の第3のビット値bを変調入力用コード内の第3のビット値Bに変換する。
図27は、3ビット対応の第1のエンコーダ12A及び第2のエンコーダ12Bの入力及び出力の対応関係の一例を示す説明図である。第1のエンコーダ12Aは、図27に示すように、I側のデータ信号のグレイコード“b”を変調入力用コード“B”に変換する。第1のエンコーダ12Aは、グレイコードが“100”の場合、グレイコード“100”を変調入力用コード“111”に変換する。第1のエンコーダ12Aは、グレイコードが“001”の場合、グレイコード“001”を変調入力用コード“001”に変換する。第1のエンコーダ12Aは、グレイコードが“011”の場合、グレイコード“011”を変調入力用コード“010”に変換する。第1のエンコーダ12Aは、グレイコードが“010”の場合、グレイコード“010”を変調入力用コード“100”に変換する。第1のエンコーダ12Aは、グレイコードが“110”の場合、グレイコード“110”を変調入力用コード“011”に変換する。第1のエンコーダ12Aは、グレイコードが“111”の場合、グレイコード“111”を変調入力用コード“101”に変換する。第1のエンコーダ12Aは、グレイコードが“101”の場合、グレイコード“101”を変調入力用コード“110”に変換する。第1のエンコーダ12Aは、グレイコードが“100”の場合、グレイコード“100”を変調入力用コード“111”に変換する。
第1のDAC13Aは、第1のエンコーダ12AからのI側のデータ信号の変調入力用コードをアナログ変換、すなわち電圧変換する。第1のDAC13Aは、3ビットであるため、3個の電圧変換部、例えば、第1の電圧変換部17A、第2の電圧変換部17B及び第3の電圧変換部17Cを有する。第1の電圧変換部17Aは、第1のエンコーダ12Aからの変調入力用コードの第1のビット値BのI側のデータ信号を電圧変換する。第2の電圧変換部17Bは、第1のエンコーダ12Aからの変調入力用コードの第2のビット値BのI側のデータ信号を電圧変換する。第3の電圧変換部17Cは、第1のエンコーダ12Aからの変調入力用コードの第3のビット値BのI側のデータ信号を電圧変換する。
第1の光導波路14Aは、Si等の導波路コアと、SiO等の導波路グラッドとを有する。第1の光導波路14Aは、第1の入力部21Aと、第1の分岐部22Aと、第1の合波部23Aと、第1の出力部24Aとを有する。第1の入力部21Aは、入力側分岐部41からのI側の光信号(CW光)を入力する。第1の分岐部22Aは、第1の入力部21AからのI側の光信号を第1の上側アーム15A1及び第1の下側アーム15B1に分岐する。例えば、第1の上側アーム15A1及び第1の下側アーム15B1は、例えば、MZ干渉器である。
第1の上側アーム15A1は、アナログ変換後のI側のデータ信号でI側の光信号を強度変調し、強度変調後の水平偏波の光変調信号を出力する。第1の下側アーム15B1は、アナログ変換後のI側のデータ信号でI側の光信号を強度変調し、強度変調後の垂直偏波の光変調信号を出力する。尚、I側のデータ信号は、3ビットデジタル信号であるので、第1の上側アーム15A1及び第1の下側アーム15B1は、信号レベル1~信号レベル8の8値の光変調信号であるI側のASK8変調信号を出力する。
第1の上側アーム15A1は、直列接続した複数の移相器である第1の移相器群、例えば、第1の移相器16A、第2の移相器16B及び第3の移相器16Cを有する。第1の下側アーム15B1も、直列接続した複数の移相器である第2の移相器群、例えば、第1の移相器16A、第2の移相器16B及び第3の移相器16Cを有する。尚、第1の上側アーム15A1及び第1の下側アーム15B1の第1の移相器16Aは同一電極長L、第1の上側アーム15A1及び第1の下側アーム15B1の第2の移相器16Bは同一電極長Lである。更に、第1の上側アーム15A1及び第1の下側アーム15B1の第3の移相器16Cは同一電極長Lである。
第1の電圧変換部17Aは、電圧変換後の第1のビット値BのI側のデータ信号を第1の上側アーム15A1の第1の移相器16Aの電極に印加する。第1の電圧変換部17Aは、電圧変換後の第1のビット値BのI側のデータ信号を反転し、反転後の第1のビット値BのI側のデータ信号を第1の下側アーム15B1の第1の移相器16Aの電極に印加する。第2の電圧変換部17Bは、電圧変換後の第2のビット値BのI側のデータ信号を第1の上側アーム15A1の第2の移相器16Bの電極に印加する。第2の電圧変換部17Bは、電圧変換後の第2のビット値BのI側のデータ信号を反転し、反転後の第2のビット値BのI側のデータ信号を第1の下側アーム15B1の第2の移相器16Bの電極に印加する。第3の電圧変換部17Cは、電圧変換後の第3のビット値BのI側のデータ信号を第1の上側アーム15A1の第3の移相器16Cの電極に印加する。第3の電圧変換部17Cは、電圧変換後の第3のビット値BのI側のデータ信号を反転し、反転後の第3のビット値BのI側のデータ信号を第1の下側アーム15B1の第3の移相器16Cの電極に印加する。
第1の上側ヒータ18A1は、温度調整に応じて第1の上側アーム15A1の移相量を調整する。また、第1の下側ヒータ18B1は、温度調整に応じて第1の下側アーム15B1の移相量を調整する。
第1の上側アーム15A1の第1の移相器16Aは、第1の電圧変換部17Aからの第1のビット値BのI側のデータ信号でI側の光信号を強度変調する。また、第1の下側アーム15B1の第1の移相器16Aは、第1の電圧変換部17Aからの第1のビット値Bの反転後のI側のデータ信号でI側の光信号を強度変調する。第1の上側アーム15A1の第2の移相器16Bは、第2の電圧変換部17Bからの第2のビット値BのI側のデータ信号でI側の光信号を強度変調する。また、第1の下側アーム15B1の第2の移相器16Bは、第2の電圧変換部17Bからの第2のビット値Bの反転後のI側のデータ信号でI側の光信号を強度変調する。第1の上側アーム15A1の第3の移相器16Cは、第3の電圧変換部17Cからの第3のビット値BのI側のデータ信号でI側の光信号を強度変調する。また、第1の下側アーム15B1の第3の移相器16Cは、第3の電圧変換部17Cからの第3のビット値Bの反転後のI側のデータ信号でI側の光信号を強度変調する。
第1の上側アーム15A1は、I側のデータ信号で強度変調したI側の光変調信号を第1の合波部23Aに出力する。更に、第1の下側アーム15B1は、I側のデータ信号で強度変調したI側の光変調信号を第1の合波部23Aに出力する。第1の合波部23Aは、第1の上側アーム15A1で強度変調したI側の光変調信号と、第1の下側アーム15B1で強度変調したI側の光変調信号とを合波する。そして、第1の合波部23Aは、合波後のI側のASK8変調信号を第1の光変調部31Aの出力として第1の出力部24Aから出力する。第1の出力部24Aは、I側のASK8変調信号をヒータで移相調整後、移相調整後のI側のASK8変調信号を出力側合波部42に出力する。
第1の光変調部31Aは、信号レベル(1~8)毎の光強度が等間隔になるように、第1の移相器16A、第2の移相器16B及び第3の移相器16Cの比率を、例えば、L:L:L=21:34:45とする。その結果、信号レベル(1~8)毎の光強度が等間隔になるため、ASK8変調信号の光強度と移相量との対応関係となるサイン曲線の線形部分を十分に確保できる。
第2の光変調部31Bは、第2のデータ変調部11Bと、第2のエンコーダ12Bと、第2のDAC13Bと、第2の光導波路14Bと、第2の光導波路14B上に配置された第2の上側アーム15A2及び第2の下側アーム15B2とを有する。第2の光変調部31Bは、第2の上側ヒータ18A2及び第2の下側ヒータ18B2を有する。第2のデータ変調部11Bは、Q側のビット列のデータ信号に変調する。第2のエンコーダ12Bは、Q側のビット列のデータ信号を変調入力用コードに変換する。第2のエンコーダ12Bは、Q側のビット列のデータ信号内の第1のビット値bを変調入力用コード内の第1のビット値Bに変換する。第2のエンコーダ12Bは、Q側のビット列のデータ信号内の第2のビット値bを変調入力用コード内の第2のビット値Bに変換する。第2のエンコーダ12Bは、Q側のビット列のデータ信号内の第3のビット値bを変調入力用コード内の第3のビット値Bに変換する。
第2のエンコーダ12Bは、図27に示すように、Q側のデータ信号のグレイコード“b”を変調入力用コード“B”に変換する。第2のエンコーダ12Bは、グレイコードが“100”の場合、グレイコード“100”を変調入力用コード“111”に変換する。第2のエンコーダ12Bは、グレイコードが“001”の場合、グレイコード“001”を変調入力用コード“001”に変換する。第2のエンコーダ12Bは、グレイコードが“011”の場合、グレイコード“011”を変調入力用コード“010”に変換する。第2のエンコーダ12Bは、グレイコードが“010”の場合、グレイコード“010”を変調入力用コード“100”に変換する。第2のエンコーダ12Bは、グレイコードが“110”の場合、グレイコード“110”を変調入力用コード“011”に変換する。第2のエンコーダ12Bは、グレイコードが“111”の場合、グレイコード“111”を変調入力用コード“101”に変換する。第2のエンコーダ12Bは、グレイコードが“101”の場合、グレイコード“101”を変調入力用コード“110”に変換する。第2のエンコーダ12Bは、グレイコードが“100”の場合、グレイコード“100”を変調入力用コード“111”に変換する。
第2のDAC13Bは、第2のエンコーダ12BからのQ側のデータ信号の変調入力用コードをアナログ変換、すなわち電圧変換する。第2のDAC13Bは、3ビットであるため、3個の電圧変換部、例えば、第1の電圧変換部17A、第2の電圧変換部17B及び第3の電圧変換部17Cを有する。第1の電圧変換部17Aは、第2のエンコーダ12Bからの変調入力用コードの第1のビット値BのQ側のデータ信号を電圧変換する。第2の電圧変換部17Bは、第2のエンコーダ12Bからの変調入力用コードの第2のビット値BのQ側のデータ信号を電圧変換する。第3の電圧変換部17Cは、第2のエンコーダ12Bからの変調入力用コードの第3のビット値BのQ側のデータ信号を電圧変換する。
第2の光導波路14Bは、Si等の導波路コアと、SiO等の導波路グラッドとを有する。第2の光導波路14Bは、第2の入力部21Bと、第2の分岐部22Bと、第2の合波部23Bと、第2の出力部24Bとを有する。第2の入力部21Bは、入力側分岐部41からのQ側の光信号(CW光)を入力する。第2の分岐部22Bは、第2の入力部21BからのQ側の光信号を第2の上側アーム15A2及び第2の下側アーム15B2に分岐する。第2の上側アーム15A2及び第2の下側アーム15B2は、例えば、MZ干渉器である。
第2の上側アーム15A2は、アナログ変換後のQ側のデータ信号でQ側の光信号を強度変調し、強度変調後の水平偏波の光変調信号を出力する。第2の下側アーム15B2は、アナログ変換後のQ側のデータ信号でQ側の光信号を強度変調し、強度変調後の垂直偏波の光変調信号を出力する。尚、Q側のデータ信号は、3ビットデジタル信号であるので、第2の上側アーム15A2及び第2の下側アーム15B2は、信号レベル1~信号レベル8の8値の光変調信号であるQ側のASK8変調信号を出力する。
第2の上側アーム15A2は、直列接続した複数の移相器である第1の移相器群、例えば、第1の移相器16A、第2の移相器16B及び第3の移相器16Cを有する。第2の下側アーム15B2も、直列接続した複数の移相器である第2の移相器群、例えば、第1の移相器16A、第2の移相器16B及び第3の移相器16Cを有する。尚、第2の上側アーム15A2及び第2の下側アーム15B2の第1の移相器16Aは同一電極長L、第2の上側アーム15A2及び第2の下側アーム15B2の第2の移相器16Bは同一電極長Lである。更に、第2の上側アーム15A2及び第2の下側アーム15B2の第3の移相器16Cは同一電極長Lである。
第1の電圧変換部17Aは、電圧変換後の第1のビット値BのQ側のデータ信号を第2の上側アーム15A2の第1の移相器16Aの電極に印加する。第1の電圧変換部17Aは、電圧変換後の第1のビット値BのQ側のデータ信号を反転し、反転後の第1のビット値BのQ側のデータ信号を第2の下側アーム15B2の第1の移相器16Aの電極に印加する。第2の電圧変換部17Bは、電圧変換後の第2のビット値BのQ側のデータ信号を第2の上側アーム15A2の第2の移相器16Bの電極に印加する。第2の電圧変換部17Bは、電圧変換後の第2のビット値BのQ側のデータ信号を反転し、反転後の第2のビット値BのQ側のデータ信号を第2の下側アーム15B2の第2の移相器16Bの電極に印加する。第3の電圧変換部17Cは、電圧変換後の第3のビット値BのQ側のデータ信号を第2の上側アーム15A2の第3の移相器16Cの電極に印加する。第3の電圧変換部17Cは、電圧変換後の第3のビット値BのQ側のデータ信号を反転し、反転後の第3のビット値BのQ側のデータ信号を第2の下側アーム15B2の第3の移相器16Cの電極に印加する。
第2の光変調部31Bは、信号レベル(1~8)毎の光強度が等間隔になるように、第1の移相器16A、第2の移相器16B及び第3の移相器16Cの比率を、例えば、L:L:L=21:34:45とする。その結果、信号レベル(1~8)毎の光強度が等間隔になるため、ASK8変調信号の光強度と移相量との対応関係となるサイン曲線の線形部分を十分に確保できる。
第2の上側ヒータ18A2は、温度調整に応じて第2の上側アーム15A2の移相量を調整する。また、第2の下側ヒータ18B2は、温度調整に応じて第2の下側アーム15B2の移相量を調整する。
第2の上側アーム15A2の第1の移相器16Aは、第1の電圧変換部17Aからの第1のビット値BのQ側のデータ信号でQ側の光信号を強度変調する。また、第2の下側アーム15B2の第1の移相器16Aは、第1の電圧変換部17Aからの第1のビット値Bの反転後のQ側のデータ信号でQ側の光信号を強度変調する。第2の上側アーム15A2の第2の移相器16Bは、第2の電圧変換部17Bからの第2のビット値BのQ側のデータ信号でQ側の光信号を強度変調する。また、第2の下側アーム15B2の第2の移相器16Bは、第2の電圧変換部17Bからの第2のビット値Bの反転後のQ側のデータ信号でQ側の光信号を強度変調する。第2の上側アーム15A2の第3の移相器16Cは、第3の電圧変換部17Cからの第3のビット値BのQ側のデータ信号でQ側の光信号を強度変調する。また、第2の下側アーム15B2の第3の移相器16Cは、第3の電圧変換部17Cからの第3のビット値Bの反転後のQ側のデータ信号でQ側の光信号を強度変調する。
第2の上側アーム15A2は、Q側のデータ信号で強度変調したQ側の光変調信号を第2の合波部23Bに出力する。更に、第2の下側アーム15B2は、Q側のデータ信号で強度変調したQ側の光変調信号を第2の合波部23Bに出力する。第2の合波部23Bは、第2の上側アーム15A2で強度変調したQ側の光変調信号と、第2の下側アーム15B2で強度変調したQ側の光変調信号とを合波する。第2の合波部23Bは、合波後のQ側のASK8変調信号を第2の光変調部31Bの出力として第2の出力部24Bから出力する。第2の出力部24Bは、Q側のASK8変調信号をヒータで移相調整後、移相調整後のQ側のASK8変調信号を出力側合波部42に出力する。出力側合波部42は、I側のASK8変調信号と、Q側のASK8変調信号とを合波して、合波後のQAM64変調信号を出力側分岐部43に出力する。
光変調器3Eの移相量φは、(数10)の通りである。
Figure 2022131123000015
光変調器3Eの移相量φ1、φ2、φ3及びφ0は、(数11)の通りである。移相量φ1は約0.57rad、移相量φ2は約0.91rad、移相量φ3は約1.2rad、移相量φ0は約3.37radである。
Figure 2022131123000016
第1の光変調部31A又は第2の光変調部31Bの光強度は、(数12)の通りである。
Figure 2022131123000017
光変調器3Eの光強度は、(数13)の通りである。
Figure 2022131123000018
そして、光変調器3Eは、第1の光変調部31Aから強度変調後のI側のASK8変調信号と、第2の光変調部31Bから強度変調後のQ側のASK8変調信号とを合波し、合波後の光信号としてQAM64変調信号を出力する。図28は、光変調器3Eのシンボルの一例を示す説明図である。図28に示すシンボルは、光変調器3Eで出力するQAM64変調信号のシンボルである。
実施例8の光変調器3Eは、信号レベル(1~8)毎の光強度が等間隔にすべく、データ信号のグレイコードを変調入力用コードに変換しながら、変換後の変調入力用コードに応じたデータ信号を印加する第1の光変調部31A及び第2の光変調部31B内の各移相器の電極長を調整する。その結果、光強度と移相量との対応関係となるサイン曲線の線形部分を十分に確保したので、信号レベル間隔を等間隔にしながら、変調損失及び消費電力を抑制できる。
尚、説明の便宜上、実施例8の第1のエンコーダ12Aは、第1の移相器群及び第2の移相器群の電極長を第1の光変調信号のシンボル点の強度の間隔が等しくなる長さに設定した状態で、入力される第1のデータ信号を、第1の光変調信号のシンボル点の強度に応じて、1となるビットの数が増加又は減少するビット列にエンコードする場合を例示した。しかしながら、第1の移相器群及び第2の移相器群の電極長を第1の光変調信号のシンボル点の強度の間隔が等しくなる長さに設定する状態に限定されるものではなく、例えば、製造バラツキ等でシンボル点の強度の間隔に若干の誤差が生じる場合にも本実施例は適用可能である。シンボル点の強度の間隔の誤差範囲は、±20%以下の範囲で等しい長さである。
つまり、第1のエンコーダ12Aは、第1の移相器群及び第2の移相器群の電極長を第1の光変調信号のシンボル点の強度の間隔によって予め定まる所定の長さに設定した状態で、入力される第1のデータ信号を、第1の光変調信号のシンボル点の強度に応じて、1となるビットの数が増加又は減少するビット列にエンコードする。この場合でも、変調損失及び消費電力を抑制できる。
第2のエンコーダ12Bは、第3の移相器群及び第4の移相器群の電極長を第2の光変調信号のシンボル点の強度の間隔が等しくなる長さに設定した状態で、入力される第2のデータ信号を、第2の光変調信号のシンボル点の強度に応じて、1となるビットの数が増加又は減少するビット列にエンコードする場合を例示した。しかしながら、第3の移相器群及び第4の移相器群の電極長を第2の光変調信号のシンボル点の強度の間隔が等しくなる長さに設定する状態に限定されるものではなく、例えば、製造バラツキ等でシンボル点の強度の間隔に若干の誤差が生じる場合にも本実施例は適用可能である。シンボル点の強度の間隔の誤差範囲は、±20%以下の範囲で等しい長さである。
つまり、第2のエンコーダ12Bは、第3の移相器群及び第4の移相器群の電極長を第2の光変調信号のシンボル点の強度の間隔によって予め定まる所定の長さに設定した状態で、入力される第2のデータ信号を、第2の光変調信号のシンボル点の強度に応じて、1となるビットの数が増加又は減少するビット列にエンコードする。この場合でも、変調損失及び消費電力を抑制できる。
図29は、実施例9の光変調器3Hの構成の一例を示す平面模式図である。尚、実施例8の光変調器3Eと同一の構成には同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。図29に示す光変調器3Hは、入力側分岐部41と、第1の光変調部31Aと、第2の光変調部31Bと、出力側合波部42と、出力側分岐部43とを有する。第1の光変調部31Aは、I側の光信号を強度変調し、強度変調後のI側のASK16変調信号を出力する変調部である。第2の光変調部31Bは、Q側の光信号を強度変調し、強度変調後のQ側のASK16変調信号を出力する変調部である。
第1の光変調部31Aは、I側のビット列のデータ信号に変調する。第1のエンコーダ12Aは、I側のビット列のデータ信号内の第1のビット値bを変調入力用コード内の第1のビット値Bに変換する。第1のエンコーダ12Aは、I側のビット列のデータ信号内の第2のビット値bを変調入力用コード内の第2のビット値Bに変換する。第1のエンコーダ12Aは、I側のビット列のデータ信号内の第3のビット値bを変調入力用コード内の第3のビット値Bに変換する。第1のエンコーダ12Aは、I側のビット列のデータ信号内の第4のビット値bを変調入力用コード内の第4のビット値Bに変換する。
図30は、4ビット対応の第1のエンコーダ12A及び第2のエンコーダ12Bの入力及び出力の対応関係の一例を示す説明図である。第1のエンコーダ12Aは、図30に示すように、I側のデータ信号のグレイコード“b”を変調入力用コード“B”に変換する。第1のエンコーダ12Aは、例えば、グレイコードが“1000”の場合、グレイコード“1000”を変調入力用コード“1111”に変換する。第1のエンコーダ12Aは、例えば、グレイコードが“1001”の場合、グレイコード“1001”を変調入力用コード“1110”に変換する。第1のエンコーダ12Aは、例えば、グレイコードが“1011”の場合、グレイコード“1011”を変調入力用コード“1101”に変換する。
第1のDAC13Aは、4ビットであるため、4個の電圧変換部、例えば、第1の電圧変換部17A、第2の電圧変換部17B、第3の電圧変換部17C及び第4の電圧変換部17Dを有する。第1の電圧変換部17Aは、第1のエンコーダ12Aからの変調入力用コードの第1のビット値BのI側のデータ信号を電圧変換する。第2の電圧変換部17Bは、第1のエンコーダ12Aからの変調入力用コードの第2のビット値BのI側のデータ信号を電圧変換する。第3の電圧変換部17Cは、第1のエンコーダ12Aからの変調入力用コードの第3のビット値BのI側のデータ信号を電圧変換する。第4の電圧変換部17Dは、第1のエンコーダ12Aからの変調入力用コードの第4のビット値BのI側のデータ信号を電圧変換する。
第1の上側アーム15A1は、アナログ変換後のI側のデータ信号でI側の光信号を強度変調し、強度変調後の水平偏波の光変調信号を出力する。第1の下側アーム15B1は、アナログ変換後のI側のデータ信号でI側の光信号を強度変調し、強度変調後の垂直偏波の光変調信号を出力する。尚、I側のデータ信号は、4ビットデジタル信号であるので、第1の上側アーム15A1及び第1の下側アーム15B1は、信号レベル1~信号レベル16の16値の光変調信号であるASK16変調信号を出力する。
第1の上側アーム15A1は、直列接続した複数の移相器である第1の移相器群、例えば、第1の移相器16A、第2の移相器16B、第3の移相器16C及び第4の移相器16Dを有する。第1の下側アーム15B1も、直列接続した複数の移相器である第2の移相器群、例えば、第1の移相器16A、第2の移相器16B、第3の移相器16C及び第4の移相器16Dを有する。尚、第1の上側アーム15A1及び第1の下側アーム15B1の第1の移相器16Aは同一電極長L、第1の上側アーム15A1及び第1の下側アーム15B1の第2の移相器16Bは同一電極長Lである。更に、第1の上側アーム15A1及び第1の下側アーム15B1の第3の移相器16Cは同一電極長L、第1の上側アーム15A1及び第1の下側アーム15B1の第4の移相器16Dは同一電極長Lである。
第1の電圧変換部17Aは、電圧変換後の第1のビット値BのI側のデータ信号を第1の上側アーム15A1の第1の移相器16Aの電極に印加する。第1の電圧変換部17Aは、電圧変換後の第1のビット値BのI側のデータ信号を反転し、反転後の第1のビット値BのI側のデータ信号を第1の下側アーム15B1の第1の移相器16Aの電極に印加する。第2の電圧変換部17Bは、電圧変換後の第2のビット値BのI側のデータ信号を第1の上側アーム15A1の第2の移相器16Bの電極に印加する。第2の電圧変換部17Bは、電圧変換後の第2のビット値BのI側のデータ信号を反転し、反転後の第2のビット値BのI側のデータ信号を第1の下側アーム15B1の第2の移相器16Bの電極に印加する。
第3の電圧変換部17Cは、電圧変換後の第3のビット値BのI側のデータ信号を第1の上側アーム15A1の第3の移相器16Cの電極に印加する。第3の電圧変換部17Cは、電圧変換後の第3のビット値BのI側のデータ信号を反転し、反転後の第3のビット値BのI側のデータ信号を第1の下側アーム15B1の第3の移相器16Cの電極に印加する。第4の電圧変換部17Dは、電圧変換後の第4のビット値BのI側のデータ信号を第1の上側アーム15A1の第4の移相器16Dの電極に印加する。第4の電圧変換部17Dは、電圧変換後の第4のビット値BのI側のデータ信号を反転し、反転後の第4のビット値BのI側のデータ信号を第1の下側アーム15B1の第4の移相器16Dの電極に印加する。
第1の上側アーム15A1の第1の移相器16Aは、第1の電圧変換部17Aからの第1のビット値BのI側のデータ信号でI側の光信号を強度変調する。また、第1の下側アーム15B1の第1の移相器16Aは、第1の電圧変換部17Aからの第1のビット値Bの反転後のI側のデータ信号でI側の光信号を強度変調する。第1の上側アーム15A1の第2の移相器16Bは、第2の電圧変換部17Bからの第2のビット値BのI側のデータ信号でI側の光信号を強度変調する。また、第1の下側アーム15B1の第2の移相器16Bは、第2の電圧変換部17Bからの第2のビット値Bの反転後のI側のデータ信号でI側の光信号を強度変調する。第1の上側アーム15A1の第3の移相器16Cは、第3の電圧変換部17Cからの第3のビット値BのI側のデータ信号でI側の光信号を強度変調する。また、第1の下側アーム15B1の第3の移相器16Cは、第3の電圧変換部17Cからの第3のビット値Bの反転後のI側のデータ信号でI側の光信号を強度変調する。第1の上側アーム15A1の第4の移相器16Dは、第4の電圧変換部17Dからの第4のビット値BのI側のデータ信号でI側の光信号を強度変調する。また、第1の下側アーム15B1の第4の移相器16Dは、第4の電圧変換部17Dからの第4のビット値Bの反転後のI側のデータ信号でI側の光信号を強度変調する。
第1の上側アーム15A1は、I側のデータ信号で強度変調したI側の光変調信号を第1の合波部23Aに出力する。更に、第1の下側アーム15B1は、I側のデータ信号で強度変調したI側の光変調信号を第1の合波部23Aに出力する。第1の合波部23Aは、第1の上側アーム15A1で強度変調したI側の光変調信号と、第1の下側アーム15B1で強度変調したI側の光変調信号とを合波する。第1の合波部23Aは、合波後のI側のASK16変調信号を第1の光変調部31Aの出力として第1の出力部24Aから出力する。第1の出力部24Aは、I側のASK16変調信号をヒータで移相調整後、移相調整後のI側のASK16変調信号を出力側合波部42に出力する。
第1の光変調部31Aは、信号レベル(1~16)毎の光強度が等間隔になるように、第1の移相器16A、第2の移相器16B、第3の移相器16C及び第4の移相器16Dの比率を、例えば、L:L:L:L=153:234:284:328とする。その結果、信号レベル(1~16)毎の光強度が等間隔になるため、ASK16変調信号の光強度と移相量との対応関係となるサイン曲線の線形部分を十分に確保できる。
第2のデータ変調部11Bは、Q側のビット列のデータ信号に変調する。第2のエンコーダ12Bは、Q側のビット列のデータ信号内の第1のビット値bを変調入力用コード内の第1のビット値Bに変換する。第2のエンコーダ12Bは、Q側のビット列のデータ信号内の第2のビット値bを変調入力用コード内の第2のビット値Bに変換する。第2のエンコーダ12Bは、Q側のビット列のデータ信号内の第3のビット値bを変調入力用コード内の第3のビット値Bに変換する。第2のエンコーダ12Bは、Q側のビット列のデータ信号内の第4のビット値bを変調入力用コード内の第4のビット値Bに変換する。
第2のエンコーダ12Bは、図30に示すように、Q側のデータ信号のグレイコード“b”を変調入力用コード“B”に変換する。第2のエンコーダ12Bは、例えば、グレイコードが“1000”の場合、グレイコード“1000”を変調入力用コード“1111”に変換する。第2のエンコーダ12Bは、例えば、グレイコードが“1001”の場合、グレイコード“1001”を変調入力用コード“1110”に変換する。第2のエンコーダ12Bは、例えば、グレイコードが“1011”の場合、グレイコード“1011”を変調入力用コード“1101”に変換する。
第2のDAC13Bは、4ビットであるため、4個の電圧変換部、例えば、第1の電圧変換部17A、第2の電圧変換部17B、第3の電圧変換部17C及び第4の電圧変換部17Dを有する。第1の電圧変換部17Aは、第2のエンコーダ12Bからの変調入力用コードの第1のビット値BのQ側のデータ信号を電圧変換する。第2の電圧変換部17Bは、第2のエンコーダ12Bからの変調入力用コードの第2のビット値BのQ側のデータ信号を電圧変換する。第3の電圧変換部17Cは、第2のエンコーダ12Bからの変調入力用コードの第3のビット値BのQ側のデータ信号を電圧変換する。第4の電圧変換部17Dは、第2のエンコーダ12Bからの変調入力用コードの第4のビット値BのQ側のデータ信号を電圧変換する。
第2の上側アーム15A2は、アナログ変換後のQ側のデータ信号でQ側の光信号を強度変調し、強度変調後の水平偏波の光変調信号を出力する。第2の下側アーム15B2は、アナログ変換後のQ側のデータ信号でQ側の光信号を強度変調し、強度変調後の垂直偏波の光変調信号を出力する。尚、Q側のデータ信号は、4ビットデジタル信号であるので、第2の上側アーム15A2及び第2の下側アーム15B2は、信号レベル1~信号レベル16の16値の光変調信号であるQ側のASK16変調信号を出力する。
第2の上側アーム15A2は、直列接続した複数の移相器である第1の移相器群、例えば、第1の移相器16A、第2の移相器16B、第3の移相器16C及び第4の移相器16Dを有する。第2の下側アーム15B2も、直列接続した複数の移相器である第2の移相器群、例えば、第1の移相器16A、第2の移相器16B、第3の移相器16C及び第4の移相器16Dを有する。尚、第2の上側アーム15A2及び第2の下側アーム15B2の第1の移相器16Aは同一電極長L、第2の上側アーム15A2及び第2の下側アーム15B2の第2の移相器16Bは同一電極長Lである。第2の上側アーム15A2及び第2の下側アーム15B2の第3の移相器16Cは同一電極長L、第2の上側アーム15A2及び第2の下側アーム15B2の第4の移相器16Dは同一電極長Lである。
第1の電圧変換部17Aは、電圧変換後の第1のビット値BのQ側のデータ信号を第2の上側アーム15A2の第1の移相器16Aの電極に印加する。第1の電圧変換部17Aは、電圧変換後の第1のビット値BのQ側のデータ信号を反転し、反転後の第1のビット値BのQ側のデータ信号を第2の下側アーム15B2の第1の移相器16Aの電極に印加する。第2の電圧変換部17Bは、電圧変換後の第2のビット値BのQ側のデータ信号を第2の上側アーム15A2の第2の移相器16Bの電極に印加する。第2の電圧変換部17Bは、電圧変換後の第2のビット値BのQ側のデータ信号を反転し、反転後の第2のビット値BのQ側のデータ信号を第2の下側アーム15B2の第2の移相器16Bの電極に印加する。
第3の電圧変換部17Cは、電圧変換後の第3のビット値BのQ側のデータ信号を第2の上側アーム15A2の第3の移相器16Cの電極に印加する。第3の電圧変換部17Cは、電圧変換後の第3のビット値BのQ側のデータ信号を反転し、反転後の第3のビット値BのQ側のデータ信号を第2の下側アーム15B2の第3の移相器16Cの電極に印加する。第4の電圧変換部17Dは、電圧変換後の第4のビット値BのQ側のデータ信号を第2の上側アーム15A2の第4の移相器16Dの電極に印加する。第4の電圧変換部17Dは、電圧変換後の第4のビット値BのQ側のデータ信号を反転し、反転後の第4のビット値BのQ側のデータ信号を第2の下側アーム15B2の第4の移相器16Dの電極に印加する。
第2の光変調部31Bは、信号レベル(1~16)毎の光強度が等間隔になるように、第1の移相器16A、第2の移相器16B、第3の移相器16C及び第4の移相器16Dの比率を、例えば、L:L:L:L=153:234:284:328とする。その結果、信号レベル(1~16)毎の光強度が等間隔になるため、ASK16変調信号の光強度と移相量との対応関係となるサイン曲線の線形部分を十分に確保できる。
第2の上側アーム15A2の第1の移相器16Aは、第1の電圧変換部17Aからの第1のビット値BのQ側のデータ信号でQ側の光信号を強度変調する。また、第2の下側アーム15B2の第1の移相器16Aは、第1の電圧変換部17Aからの第1のビット値Bの反転後のQ側のデータ信号でQ側の光信号を強度変調する。第2の上側アーム15A2の第2の移相器16Bは、第2の電圧変換部17Bからの第2のビット値BのQ側のデータ信号でQ側の光信号を強度変調する。また、第2の下側アーム15B2の第2の移相器16Bは、第2の電圧変換部17Bからの第2のビット値Bの反転後のQ側のデータ信号でQ側の光信号を強度変調する。第2の上側アーム15A2の第3の移相器16Cは、第3の電圧変換部17Cからの第3のビット値BのQ側のデータ信号でQ側の光信号を強度変調する。また、第2の下側アーム15B2の第3の移相器16Cは、第3の電圧変換部17Cからの第3のビット値Bの反転後のQ側のデータ信号でQ側の光信号を強度変調する。第2の上側アーム15A2の第4の移相器16Dは、第4の電圧変換部17Dからの第4のビット値BのQ側のデータ信号でQ側の光信号を強度変調する。また、第2の下側アーム15B2の第4の移相器16Dは、第4の電圧変換部17Dからの第4のビット値Bの反転後のQ側のデータ信号でQ側の光信号を強度変調する。
第2の上側アーム15A2は、Q側のデータ信号で強度変調したQ側の光変調信号を第2の合波部23Bに出力する。更に、第2の下側アーム15B2は、Q側のデータ信号で強度変調したQ側の光変調信号を第2の合波部23Bに出力する。第2の合波部23Bは、第2の上側アーム15A2で強度変調したQ側の光変調信号と、第2の下側アーム15B2で強度変調したQ側の光変調信号とを合波する。第2の合波部23Bは、合波後のQ側のASK16変調信号を第2の光変調部31Bの出力として第2の出力部24Bから出力する。第2の出力部24Bは、Q側のASK16変調信号をヒータで移相調整後、移相調整後のQ側のASK16変調信号を出力側合波部42に出力する。出力側合波部42は、I側のASK16変調信号と、Q側のASK16変調信号とを合波して、合波後のQAM256変調信号を出力側分岐部43に出力する。
そして、光変調器3Hは、第1の光変調部31AからのI側のASK16変調信号と、第2の光変調部31BからのQ側のASK16変調信号とを合波し、合波後の光信号としてQAM256変調信号を出力する。図31は、光変調器3Hのシンボルの一例を示す説明図である。図31に示すシンボルは、光変調器3Hで出力するQAM256変調信号のシンボルである。
実施例9の光変調器3Hは、信号レベル(1~16)毎の光強度が等間隔にすべく、データ信号のグレイコードを変調入力用コードに変換しながら、変換後の変調入力用コードに応じたデータ信号を印加する第1の光変調部31A及び第2の光変調部31B内の各移相器の電極長を調整する。その結果、光強度と移相量との対応関係となるサイン曲線の線形部分を十分に確保したので、信号レベル間隔を等間隔にしながら、変調損失及び消費電力を抑制できる。
図32は、実施例10の光変調器3Kの構成の一例を示す平面模式図である。尚、実施例8の光変調器3Eと同一の構成には同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。図32に示す光変調器3Kは、入力側分岐部41と、第1の光変調部31Aと、第2の光変調部31Bと、出力側合波部42と、出力側分岐部43とを有する。第1の光変調部31Aは、I側の光信号を強度変調し、強度変調後のI側のASK32変調信号を出力する変調部である。第2の光変調部31Bは、Q側の光信号を強度変調し、強度変調後のQ側のASK32変調信号を出力する変調部である。
第1のデータ変調部11Aは、I側のビット列のデータ信号に変調する。第1のエンコーダ12Aは、I側のビット列のデータ信号内の第1のビット値bを変調入力用コード内の第1のビット値Bに変換する。第1のエンコーダ12Aは、I側のビット列のデータ信号内の第2のビット値bを変調入力用コード内の第2のビット値Bに変換する。第1のエンコーダ12Aは、I側のビット列のデータ信号内の第3のビット値bを変調入力用コード内の第3のビット値Bに変換する。第1のエンコーダ12Aは、I側のビット列のデータ信号内の第4のビット値bを変調入力用コード内の第4のビット値Bに変換する。第1のエンコーダ12Aは、I側のビット列のデータ信号内の第5のビット値bを変調入力用コード内の第5のビット値Bに変換する。
図33は、5ビット対応の第1のエンコーダ12A及び第2のエンコーダ12Bの入力及び出力の対応関係の一例を示す説明図である。第1のエンコーダ12Aは、図33に示すように、I側のデータ信号のグレイコード“b”を変調入力用コード“B”に変換する。第1のエンコーダ12Aは、例えば、グレイコードが“10000”の場合、グレイコード“10000”を変調入力用コード“11111”に変換する。第1のエンコーダ12Aは、例えば、グレイコードが“10001”の場合、グレイコード“10001”を変調入力用コード“11110”に変換する。第1のエンコーダ12Aは、例えば、グレイコードが“10011”の場合、グレイコード“10011”を変調入力用コード“11101”に変換する。
第1のDAC13Aは、5ビットであるため、5個の電圧変換部、例えば、第1の電圧変換部17A、第2の電圧変換部17B、第3の電圧変換部17C、第4の電圧変換部17D及び第5の電圧変換部17Eを有する。第1の電圧変換部17Aは、第1のエンコーダ12Aからの変調入力用コードの第1のビット値BのI側のデータ信号を電圧変換する。第2の電圧変換部17Bは、第1のエンコーダ12Aからの変調入力用コードの第2のビット値BのI側のデータ信号を電圧変換する。第3の電圧変換部17Cは、第1のエンコーダ12Aからの変調入力用コードの第3のビット値BのI側のデータ信号を電圧変換する。第4の電圧変換部17Dは、第1のエンコーダ12Aからの変調入力用コードの第4のビット値BのI側のデータ信号を電圧変換する。第5の電圧変換部17Eは、第1のエンコーダ12Aからの変調入力用コードの第5のビット値BのI側のデータ信号を電圧変換する。
第1の上側アーム15A1は、アナログ変換後のI側のデータ信号でI側の光信号を強度変調し、強度変調後の水平偏波の光変調信号を出力する。第1の下側アーム15B1は、アナログ変換後のI側のデータ信号でI側の光信号を強度変調し、強度変調後の垂直偏波の光変調信号を出力する。尚、I側のデータ信号は、5ビットデジタル信号であるので、第1の上側アーム15A1及び第1の下側アーム15B1は、信号レベル1~信号レベル32の32値の光変調信号であるASK32変調信号を出力する。
第1の上側アーム15A1は、直列接続した複数の移相器である第1の移相器群、例えば、第1の移相器16A、第2の移相器16B、第3の移相器16C、第4の移相器16D及び第5の移相器16Eを有する。第1の下側アーム15B1も、直列接続した複数の移相器である第2の移相器群、例えば、第1の移相器16A、第2の移相器16B、第3の移相器16C、第4の移相器16D及び第5の移相器16Eを有する。尚、第1の上側アーム15A1及び第1の下側アーム15B1の第1の移相器16Aは同一電極長L、第1の上側アーム15A1及び第1の下側アーム15B1の第2の移相器16Bは同一電極長Lである。第1の上側アーム15A1及び第1の下側アーム15B1の第3の移相器16Cは同一電極長L、第1の上側アーム15A1及び第1の下側アーム15B1の第4の移相器16Dは同一電極長Lである。更に、第1の上側アーム15A1及び第1の下側アーム15B1の第5の移相器16Eは同一電極長Lである。
第1の電圧変換部17Aは、電圧変換後の第1のビット値BのI側のデータ信号を第1の上側アーム15A1の第1の移相器16Aの電極に印加する。第1の電圧変換部17Aは、電圧変換後の第1のビット値BのI側のデータ信号を反転し、反転後の第1のビット値BのI側のデータ信号を第1の下側アーム15B1の第1の移相器16Aの電極に印加する。第2の電圧変換部17Bは、電圧変換後の第2のビット値BのI側のデータ信号を第1の上側アーム15A1の第2の移相器16Bの電極に印加する。第2の電圧変換部17Bは、電圧変換後の第2のビット値BのI側のデータ信号を反転し、反転後の第2のビット値BのI側のデータ信号を第1の下側アーム15B1の第2の移相器16Bの電極に印加する。第3の電圧変換部17Cは、電圧変換後の第3のビット値BのI側のデータ信号を第1の上側アーム15A1の第3の移相器16Cの電極に印加する。第3の電圧変換部17Cは、電圧変換後の第3のビット値BのI側のデータ信号を反転し、反転後の第3のビット値BのI側のデータ信号を第1の下側アーム15B1の第3の移相器16Cの電極に印加する。
第4の電圧変換部17Dは、電圧変換後の第4のビット値BのI側のデータ信号を第1の上側アーム15A1の第4の移相器16Dの電極に印加する。第4の電圧変換部17Dは、電圧変換後の第4のビット値BのI側のデータ信号を反転し、反転後の第4のビット値BのI側のデータ信号を第1の下側アーム15B1の第4の移相器16Dの電極に印加する。第5の電圧変換部17Eは、電圧変換後の第5のビット値BのI側のデータ信号を第1の上側アーム15A1の第5の移相器16Eの電極に印加する。第5の電圧変換部17Eは、電圧変換後の第5のビット値BのI側のデータ信号を反転し、反転後の第5のビット値BのI側のデータ信号を第1の下側アーム15B1の第5の移相器16Eの電極に印加する。
第1の上側アーム15A1の第1の移相器16Aは、第1の電圧変換部17Aからの第1のビット値BのI側のデータ信号でI側の光信号を強度変調する。また、第1の下側アーム15B1の第1の移相器16Aは、第1の電圧変換部17Aからの第1のビット値Bの反転後のI側のデータ信号でI側の光信号を強度変調する。第1の上側アーム15A1の第2の移相器16Bは、第2の電圧変換部17Bからの第2のビット値BのI側のデータ信号でI側の光信号を強度変調する。また、第1の下側アーム15B1の第2の移相器16Bは、第2の電圧変換部17Bからの第2のビット値Bの反転後のI側のデータ信号でI側の光信号を強度変調する。第1の上側アーム15A1の第3の移相器16Cは、第3の電圧変換部17Cからの第3のビット値BのI側のデータ信号でI側の光信号を強度変調する。また、第1の下側アーム15B1の第3の移相器16Cは、第3の電圧変換部17Cからの第3のビット値Bの反転後のI側のデータ信号でI側の光信号を強度変調する。第1の上側アーム15A1の第4の移相器16Dは、第4の電圧変換部17Dからの第4のビット値BのI側のデータ信号でI側の光信号を強度変調する。また、第1の下側アーム15B1の第4の移相器16Dは、第4の電圧変換部17Dからの第4のビット値Bの反転後のI側のデータ信号でI側の光信号を強度変調する。第1の上側アーム15A1の第5の移相器16Eは、第5の電圧変換部17Eからの第5のビット値BのI側のデータ信号でI側の光信号を強度変調する。また、第1の下側アーム15B1の第5の移相器16Eは、第5の電圧変換部17Eからの第5のビット値Bの反転後のI側のデータ信号でI側の光信号を強度変調する。
第1の上側アーム15A1は、I側のデータ信号で強度変調したI側の光変調信号を第1の合波部23Aに出力する。更に、第1の下側アーム15B1は、I側のデータ信号で強度変調したI側の光変調信号を第1の合波部23Aに出力する。第1の合波部23Aは、第1の上側アーム15A1で強度変調したI側の光変調信号と、第1の下側アーム15B1で強度変調したI側の光変調信号とを合波する。第1の合波部23Aは、合波後のI側のASK32変調信号を第1の光変調部31Aの出力として第1の出力部24Aから出力する。第1の出力部24Aは、I側のASK32変調信号をヒータで移相調整後、移相調整後のI側のASK32変調信号を出力側合波部42に出力する。
第1の光変調部31Aは、信号レベル(1~32)毎の光強度が等間隔になるように、第1~第5の移相器16A~16Eの電極長(移相量)の比率を調整する。例えば、第1の移相器16A、第2の移相器16B、第3の移相器16C、第4の移相器16D及び第5の移相器16Eの電極長の比率を、例えば、L:L:L:L:L=117:177:213:236:257とする。その結果、信号レベル(1~32)毎の光強度が等間隔になるため、ASK32変調信号の光強度と移相量との対応関係となるサイン曲線の線形部分を十分に確保できる。
第2のデータ変調部11Bは、Q側のビット列のデータ信号に変調する。第2のエンコーダ12Bは、Q側のビット列のデータ信号内の第1のビット値bを変調入力用コード内の第1のビット値Bに変換する。第2のエンコーダ12Bは、Q側のビット列のデータ信号内の第2のビット値bを変調入力用コード内の第2のビット値Bに変換する。第2のエンコーダ12Bは、Q側のビット列のデータ信号内の第3のビット値bを変調入力用コード内の第3のビット値Bに変換する。第2のエンコーダ12Bは、Q側のビット列のデータ信号内の第4のビット値bを変調入力用コード内の第4のビット値Bに変換する。第2のエンコーダ12Bは、Q側のビット列のデータ信号内の第5のビット値bを変調入力用コード内の第5のビット値Bに変換する。
第2のエンコーダ12Bは、図33に示すように、Q側のデータ信号のグレイコード“b”を変調入力用コード“B”に変換する。第2のエンコーダ12Bは、例えば、グレイコードが“10000”の場合、グレイコード“10000”を変調入力用コード“11111”に変換する。第2のエンコーダ12Bは、例えば、グレイコードが“10001”の場合、グレイコード“10001”を変調入力用コード“11110”に変換する。第2のエンコーダ12Bは、例えば、グレイコードが“10011”の場合、グレイコード“10011”を変調入力用コード“11101”に変換する。
第2のDAC13Bは、5ビットであるため、5個の電圧変換部、例えば、第1の電圧変換部17A、第2の電圧変換部17B、第3の電圧変換部17C、第4の電圧変換部17D及び第5の電圧変換部17Eを有する。第1の電圧変換部17Aは、第2のエンコーダ12Bからの変調入力用コードの第1のビット値BのQ側のデータ信号を電圧変換する。第2の電圧変換部17Bは、第2のエンコーダ12Bからの変調入力用コードの第2のビット値BのQ側のデータ信号を電圧変換する。第3の電圧変換部17Cは、第2のエンコーダ12Bからの変調入力用コードの第3のビット値BのQ側のデータ信号を電圧変換する。第4の電圧変換部17Dは、第2のエンコーダ12Bからの変調入力用コードの第4のビット値BのQ側のデータ信号を電圧変換する。第5の電圧変換部17Eは、第2のエンコーダ12Bからの変調入力用コードの第5のビット値BのQ側のデータ信号を電圧変換する。
第2の上側アーム15A2は、アナログ変換後のQ側のデータ信号でQ側の光信号を強度変調し、強度変調後の水平偏波の光変調信号を出力する。第2の下側アーム15B2は、アナログ変換後のQ側のデータ信号でQ側の光信号を強度変調し、強度変調後の垂直偏波の光変調信号を出力する。尚、Q側のデータ信号は、5ビットデジタル信号であるので、第2の上側アーム15A2及び第2の下側アーム15B2は、信号レベル1~信号レベル32の32値の光変調信号であるQ側のASK32変調信号を出力する。
第2の上側アーム15A2は、直列接続した複数の移相器である第1の移相器群、例えば、第1の移相器16A、第2の移相器16B、第3の移相器16C、第4の移相器16D及び第5の移相器16Eを有する。第2の下側アーム15B2も、直列接続した複数の移相器である第2の移相器群、例えば、第1の移相器16A、第2の移相器16B、第3の移相器16C、第4の移相器16D及び第5の移相器16Eを有する。尚、第2の上側アーム15A2及び第2の下側アーム15B2の第1の移相器16Aは同一電極長L、第2の上側アーム15A2及び第2の下側アーム15B2の第2の移相器16Bは同一電極長Lである。第2の上側アーム15A2及び第2の下側アーム15B2の第3の移相器16Cは同一電極長L、第2の上側アーム15A2及び第2の下側アーム15B2の第4の移相器16Dは同一電極長Lである。更に、第2の上側アーム15A2及び第2の下側アーム15B2の第5の移相器16Eは同一電極長Lである。
第1の電圧変換部17Aは、電圧変換後の第1のビット値BのQ側のデータ信号を第2の上側アーム15A2の第1の移相器16Aの電極に印加する。第1の電圧変換部17Aは、電圧変換後の第1のビット値BのQ側のデータ信号を反転し、反転後の第1のビット値BのQ側のデータ信号を第2の下側アーム15B2の第1の移相器16Aの電極に印加する。第2の電圧変換部17Bは、電圧変換後の第2のビット値BのQ側のデータ信号を第2の上側アーム15A2の第2の移相器16Bの電極に印加する。第2の電圧変換部17Bは、電圧変換後の第2のビット値BのQ側のデータ信号を反転し、反転後の第2のビット値BのQ側のデータ信号を第2の下側アーム15B2の第2の移相器16Bの電極に印加する。第3の電圧変換部17Cは、電圧変換後の第3のビット値BのQ側のデータ信号を第2の上側アーム15A2の第3の移相器16Cの電極に印加する。
第3の電圧変換部17Cは、電圧変換後の第3のビット値BのQ側のデータ信号を反転し、反転後の第3のビット値BのQ側のデータ信号を第2の下側アーム15B2の第3の移相器16Cの電極に印加する。
第4の電圧変換部17Dは、電圧変換後の第4のビット値BのQ側のデータ信号を第2の上側アーム15A2の第4の移相器16Dの電極に印加する。第4の電圧変換部17Dは、電圧変換後の第4のビット値BのQ側のデータ信号を反転し、反転後の第4のビット値BのQ側のデータ信号を第2の下側アーム15B2の第4の移相器16Dの電極に印加する。第5の電圧変換部17Eは、電圧変換後の第5のビット値BのQ側のデータ信号を第2の上側アーム15A2の第5の移相器16Eの電極に印加する。第5の電圧変換部17Eは、電圧変換後の第5のビット値BのQ側のデータ信号を反転し、反転後の第5のビット値BのQ側のデータ信号を第2の下側アーム15B2の第5の移相器16Eの電極に印加する。
第2の光変調部31Bは、信号レベル(1~32)毎の光強度が等間隔になるように、第1~第5の移相器16A~16Eの電極長(移相量)の比率を調整する。例えば、第1の移相器16A、第2の移相器16B、第3の移相器16C、第4の移相器16D及び第5の移相器16Eの電極長の比率を、例えば、L:L:L:L:L=117:177:213:236:257とする。その結果、信号レベル(1~32)毎の光強度が等間隔になるため、ASK32変調信号の光強度と移相量との対応関係となるサイン曲線の線形部分を十分に確保できる。
第2の上側アーム15A2の第1の移相器16Aは、第1の電圧変換部17Aからの第1のビット値BのQ側のデータ信号でQ側の光信号を強度変調する。また、第2の下側アーム15B2の第1の移相器16Aは、第1の電圧変換部17Aからの第1のビット値Bの反転後のQ側のデータ信号でQ側の光信号を強度変調する。第2の上側アーム15A2の第2の移相器16Bは、第2の電圧変換部17Bからの第2のビット値BのQ側のデータ信号でQ側の光信号を強度変調する。また、第2の下側アーム15B2の第2の移相器16Bは、第2の電圧変換部17Bからの第2のビット値Bの反転後のQ側のデータ信号でQ側の光信号を強度変調する。第2の上側アーム15A2の第3の移相器16Cは、第3の電圧変換部17Cからの第3のビット値BのQ側のデータ信号でQ側の光信号を強度変調する。また、第2の下側アーム15B2の第3の移相器16Cは、第3の電圧変換部17Cからの第3のビット値Bの反転後のQ側のデータ信号でQ側の光信号を強度変調する。第2の上側アーム15A2の第4の移相器16Dは、第4の電圧変換部17Dからの第4のビット値BのQ側のデータ信号でQ側の光信号を強度変調する。また、第2の下側アーム15B2の第4の移相器16Dは、第4の電圧変換部17Dからの第4のビット値Bの反転後のQ側のデータ信号でQ側の光信号を強度変調する。第2の上側アーム15A2の第5の移相器16Eは、第5の電圧変換部17Eからの第5のビット値BのQ側のデータ信号でQ側の光信号を強度変調する。また、第2の下側アーム15B2の第5の移相器16Eは、第5の電圧変換部17Eからの第5のビット値Bの反転後のQ側のデータ信号でQ側の光信号を強度変調する。
第2の上側アーム15A2は、Q側のデータ信号で強度変調したQ側の光変調信号を第2の合波部23Bに出力する。更に、第2の下側アーム15B2は、Q側のデータ信号で強度変調したQ側の光変調信号を第2の合波部23Bに出力する。第2の合波部23Bは、第2の上側アーム15A2で強度変調したQ側の光変調信号と、第2の下側アーム15B2で強度変調したQ側の光変調信号とを合波する。第2の合波部23Bは、合波後のQ側のASK32変調信号を第2の光変調部31Bの出力として第2の出力部24Bから出力する。第2の出力部24Bは、Q側のASK32変調信号をヒータで移相調整後、移相調整後のQ側のASK32変調信号を出力側合波部42に出力する。出力側合波部42は、I側のASK32変調信号と、Q側のASK32変調信号とを合波して、合波後のQAM1024変調信号を出力側分岐部43に出力する。
出力する。
そして、光変調器3Kは、第1の光変調部31AからのI側のASK32変調信号と、第2の光変調部31BからのQ側のASK32変調信号とを合波し、合波後の光信号としてQAM1024変調信号を出力する。図34は、光変調器3Kのシンボルの一例を示す説明図である。図34に示すシンボルは、光変調器3Kで出力するQAM1024変調信号のシンボルである。
実施例10の光変調器3Kは、信号レベル(1~32)毎の光強度が等間隔にすべく、データ信号のグレイコードを変調入力用コードに変換しながら、変換後の変調入力用コードに応じたデータ信号を印加する第1の光変調部31A及び第2の光変調部31B内の各移相器の電極長を調整する。その結果、光強度と移相量との対応関係となるサイン曲線の線形部分を十分に確保したので、信号レベル間隔を等間隔にしながら、変調損失及び消費電力を抑制できる。
図35は、実施例11の光変調器3Fの構成の一例を示す平面模式図である。図35に示す光変調器3Fは、第1の光変調部31Aと、第3の光変調部31Cとを有する。第1の光変調部31Aは、光信号を強度変調し、強度変調後のASK8変調信号を出力する変調部である。第3の光変調部31Cは、第1の光変調部31Aで強度変調後のASK8変調信号を強度変調し、強度変調後のGS64APASK変調信号を出力する変調部である。
第1の光変調部31Aは、第1のデータ変調部11Aと、第1のエンコーダ12Aと、第1のDAC13Aと、第1の光導波路14Aと、第1の光導波路14A上に配置された第1の上側アーム15A1及び第1の下側アーム15B1とを有する。更に、第1の光変調部31Aは、第1の上側ヒータ18A1及び第1の下側ヒータ18B1を有する。第1のデータ変調部11Aは、ビット列のデータ信号に変調する。第1のエンコーダ12Aは、ビット列のデータ信号を変調入力用コードに変換する。第1のエンコーダ12Aは、ビット列のデータ信号内の第1のビット値bを変調入力用コード内の第1のビット値Bに変換する。第1のエンコーダ12Aは、ビット列のデータ信号内の第2のビット値bを変調入力用コード内の第2のビット値Bに変換する。第1のエンコーダ12Aは、ビット列のデータ信号内の第3のビット値bを変調入力用コード内の第3のビット値Bに変換する。
図36は、3ビット対応の第1のエンコーダ12A及び第3のエンコーダ12Cの入力及び出力の対応関係の一例を示す説明図である。第1のエンコーダ12Aは、図36に示すように、データ信号のグレイコード“b”を変調入力用コード“B”に変換する。第1のエンコーダ12Aは、グレイコードが“100”の場合、グレイコード“100”を変調入力用コード“111”に変換する。第1のエンコーダ12Aは、グレイコードが“001”の場合、グレイコード“001”を変調入力用コード“001”に変換する。第1のエンコーダ12Aは、グレイコードが“011”の場合、グレイコード“011”を変調入力用コード“010”に変換する。第1のエンコーダ12Aは、グレイコードが“010”の場合、グレイコード“010”を変調入力用コード“100”に変換する。第1のエンコーダ12Aは、グレイコードが“110”の場合、グレイコード“110”を変調入力用コード“011”に変換する。第1のエンコーダ12Aは、グレイコードが“111”の場合、グレイコード“111”を変調入力用コード“101”に変換する。第1のエンコーダ12Aは、グレイコードが“101”の場合、グレイコード“101”を変調入力用コード“110”に変換する。第1のエンコーダ12Aは、グレイコードが“100”の場合、グレイコード“100”を変調入力用コード“111”に変換する。
第1のDAC13Aは、第1のエンコーダ12Aからのデータ信号の変調入力用コードをアナログ変換、すなわち電圧変換する。第1のDAC13Aは、3ビットであるため、3個の電圧変換部、例えば、第1の電圧変換部17A、第2の電圧変換部17B及び第3の電圧変換部17Cを有する。第1の電圧変換部17Aは、第1のエンコーダ12Aからの変調入力用コードの第1のビット値Bのデータ信号を電圧変換する。第2の電圧変換部17Bは、第1のエンコーダ12Aからの変調入力用コードの第2のビット値Bのデータ信号を電圧変換する。第3の電圧変換部17Cは、第1のエンコーダ12Aからの変調入力用コードの第3のビット値Bのデータ信号を電圧変換する。
第1の光導波路14Aは、Si等の導波路コアと、SiO等の導波路グラッドとを有する。第1の光導波路14Aは、第1の入力部21Aと、第1の分岐部22Aと、第1の合波部23Aと、第1の出力部24Aとを有する。第1の入力部21Aは、光源2からの光信号(CW光)を入力する。第1の分岐部22Aは、第1の入力部21Aからの光信号を第1の上側アーム15A1及び第1の下側アーム15B1に分岐する。第1の上側アーム15A1及び第1の下側アーム15B1は、例えば、MZ干渉器である。
第1の上側アーム15A1は、アナログ変換後のデータ信号で光源2からの光信号を強度変調し、強度変調後の水平偏波の光変調信号を出力する。第1の下側アーム15B1は、アナログ変換後のデータ信号で光源2からの光信号を強度変調し、強度変調後の垂直偏波の光信号を出力する。尚、データ信号は、3ビットデジタル信号であるので、第1の上側アーム15A1及び第1の下側アーム15B1は、信号レベル1~信号レベル8の8値の光変調信号であるASK8変調信号を出力する。
第1の上側アーム15A1は、直列接続した複数の移相器である第1の移相器群、例えば、第1の移相器16A、第2の移相器16B及び第3の移相器16Cを有する。第1の下側アーム15B1も、直列接続した複数の移相器である第2の移相器群、例えば、第1の移相器16A、第2の移相器16B及び第3の移相器16Cを有する。尚、第1の上側アーム15A1及び第1の下側アーム15B1の第1の移相器16Aは同一電極長L、第1の上側アーム15A1及び第1の下側アーム15B1の第2の移相器16Bは同一電極長Lである。更に、第1の上側アーム15A1及び第1の下側アーム15B1の第3の移相器16Cは同一電極長Lである。
第1の電圧変換部17Aは、電圧変換後の第1のビット値Bのデータ信号を第1の上側アーム15A1の第1の移相器16Aの電極に印加する。第1の電圧変換部17Aは、電圧変換後の第1のビット値Bのデータ信号を反転し、反転後の第1のビット値Bのデータ信号を第1の下側アーム15B1の第1の移相器16Aの電極に印加する。第2の電圧変換部17Bは、電圧変換後の第2のビット値Bのデータ信号を第1の上側アーム15A1の第2の移相器16Bの電極に印加する。第2の電圧変換部17Bは、電圧変換後の第2のビット値Bのデータ信号を反転し、反転後の第2のビット値Bのデータ信号を第1の下側アーム15B1の第2の移相器16Bの電極に印加する。第3の電圧変換部17Cは、電圧変換後の第3のビット値Bのデータ信号を第1の上側アーム15A1の第3の移相器16Cの電極に印加する。第3の電圧変換部17Cは、電圧変換後の第3のビット値Bのデータ信号を反転し、反転後の第3のビット値Bのデータ信号を第1の下側アーム15B1の第3の移相器16Cの電極に印加する。
第1の上側ヒータ18A1は、温度調整に応じて第1の上側アーム15A1の移相量を調整する。また、第1の下側ヒータ18B1は、温度調整に応じて第1の下側アーム15B1の移相量を調整する。
第1の上側アーム15A1の第1の移相器16Aは、第1の電圧変換部17Aからの第1のビット値Bのデータ信号で光信号を強度変調する。また、第1の下側アーム15B1の第1の移相器16Aは、第1の電圧変換部17Aからの第1のビット値Bの反転後のデータ信号で光信号を強度変調する。第1の上側アーム15A1の第2の移相器16Bは、第2の電圧変換部17Bからの第2のビット値Bのデータ信号で光信号を強度変調する。また、第1の下側アーム15B1の第2の移相器16Bは、第2の電圧変換部17Bからの第2のビット値Bの反転後のデータ信号で光信号を強度変調する。第1の上側アーム15A1の第3の移相器16Cは、第3の電圧変換部17Cからの第3のビット値Bのデータ信号で光信号を強度変調する。また、第1の下側アーム15B1の第3の移相器16Cは、第3の電圧変換部17Cからの第3のビット値Bの反転後のデータ信号でI側の光信号を強度変調する。
第1の上側アーム15A1は、データ信号で強度変調した光変調信号を第1の合波部23Aに出力する。更に、第1の下側アーム15B1は、データ信号で強度変調した光変調信号を第1の合波部23Aに出力する。第1の合波部23Aは、第1の上側アーム15A1で強度変調した光変調信号と、第1の下側アーム15B1で強度変調した光変調信号とを合波し、合波後のASK8変調信号を第1の光変調部31Aの出力として第3の光変調部31Cに出力する。
第1の光変調部31Aの移相量φ1、φ2、φ3及びφ0は、(数14)の通りである。移相量φ1は約0.57rad、移相量φ2は約0.91rad、移相量φ3は約1.2rad、移相量φ0は約3.37radである。
Figure 2022131123000019
第1の光変調部31Aの光強度は、(数15)の通りである。
Figure 2022131123000020
第1の光変調部31Aは、信号レベル(1~8)毎の光強度が等間隔になるように、第1の移相器16A、第2の移相器16B及び第3の移相器16Cの比率を、例えば、L:L:L=21:34:45とする。その結果、信号レベル(1~8)毎の光強度が等間隔になるため、ASK8変調信号の光強度と移相量との対応関係となるサイン曲線の線形部分を十分に確保できる。
第3の光変調部31Cは、第3のデータ変調部11Cと、第3のエンコーダ12Cと、第3のDAC13Cと、第3の光導波路14Cと、第3の光導波路14C上に配置された第3のアーム15Cとを有する。第3のデータ変調部11Cは、ビット列のデータ信号に変調する。第3のエンコーダ12Cは、ビット列のデータ信号を変調入力用コードに変換する。第3のエンコーダ12Cは、ビット列のデータ信号内の第1のビット値bを変調入力用コード内の第1のビット値Bに変換する。第3のエンコーダ12Cは、ビット列のデータ信号内の第2のビット値bを変調入力用コード内の第2のビット値Bに変換する。第3のエンコーダ12Cは、ビット列のデータ信号内の第3のビット値bを変調入力用コード内の第3のビット値Bに変換する。
第3のエンコーダ12Cは、図36に示すように、データ信号のグレイコード“b”を変調入力用コード“B”に変換する。第3のエンコーダ12Cは、グレイコードが“100”の場合、グレイコード“100”を変調入力用コード“111”に変換する。第3のエンコーダ12Cは、グレイコードが“001”の場合、グレイコード“001”を変調入力用コード“001”に変換する。第3のエンコーダ12Cは、グレイコードが“011”の場合、グレイコード“011”を変調入力用コード“010”に変換する。第3のエンコーダ12Cは、グレイコードが“010”の場合、グレイコード“010”を変調入力用コード“100”に変換する。第3のエンコーダ12Cは、グレイコードが“110”の場合、グレイコード“110”を変調入力用コード“011”に変換する。第3のエンコーダ12Cは、グレイコードが“111”の場合、グレイコード“111”を変調入力用コード“101”に変換する。第3のエンコーダ12Cは、グレイコードが“101”の場合、グレイコード“101”を変調入力用コード“110”に変換する。第3のエンコーダ12Cは、グレイコードが“100”の場合、グレイコード“100”を変調入力用コード“111”に変換する。
第3のDAC13Cは、第3のエンコーダ12Cからのデータ信号の変調入力用コードをアナログ変換、すなわち電圧変換する。第3のDAC13Cは、3ビットであるため、3個の電圧変換部、例えば、第7の電圧変換部27A、第8の電圧変換部27B及び第9の電圧変換部27Cを有する。第7の電圧変換部27Aは、第3のエンコーダ12Cからの変調入力用コードの第1のビット値Bのデータ信号を電圧変換する。第8の電圧変換部27Bは、第3のエンコーダ12Cからの変調入力用コードの第2のビット値Bのデータ信号を電圧変換する。第9の電圧変換部27Cは、第3のエンコーダ12Cからの変調入力用コードの第3のビット値Bのデータ信号を電圧変換する。
第3の光導波路14Cは、Si等の導波路コアと、SiO等の導波路グラッドとを有する。第3の光導波路14Cは、第3の分岐部22Cと、第3の出力部24Cとを有する。第3の分岐部22Cは、第1の光変調部31からの強度変調後のASK8変調信号を第3のアーム15Cに分岐出力する。第3のアーム15Cは、例えば、MZ干渉器である。
第3のアーム15Cは、アナログ変換後のデータ信号で第1の光変調部31Aからの強度変調後のASK8変調信号を強度変調し、強度変調後のGS64APSK変調信号を出力する。尚、データ信号は、3ビットデジタル信号であるので、第3のアーム15Cは、信号レベル1~信号レベル64の64値の光変調信号であるGS64APSK変調信号を出力する。
第3のアーム15Cは、直列接続した複数の移相器である第3の移相器群、例えば、第1の移相器26A、第2の移相器26B及び第3の移相器26Cを有する。尚、第3のアーム15Cの第1の移相器26Aの電極長L11:第3のアーム15Cの第2の移相器26Bの電極長L12:第3のアーム15Cの第3の移相器26Cの電極長L13とした場合、L11:L12:L13の比率は、例えば、1:2:4とする。
第7の電圧変換部27Aは、電圧変換後の第1のビット値Bのデータ信号を第3のアーム15Cの第1の移相器26Aの電極に印加する。第8の電圧変換部27Bは、電圧変換後の第2のビット値Bのデータ信号を第3のアーム15Cの第2の移相器26Bの電極に印加する。第9の電圧変換部27Cは、電圧変換後の第3のビット値Bのデータ信号を第3のアーム15Cの第3の移相器26Cの電極に印加する。
第3のアーム15Cの第1の移相器26Aは、第7の電圧変換部27Aからの第1のビット値Bのデータ信号で第1の光変調部31Aからの強度変調後の光信号を強度変調する。第3のアーム15Cの第2の移相器26Bは、第8の電圧変換部27Bからの第2のビット値Bのデータ信号で第1の光変調部31Aからの強度変調後の光信号を強度変調する。第3のアーム15Cの第3の移相器26Cは、第9の電圧変換部27Cからの第3のビット値Bのデータ信号で第1の光変調部31Aからの強度変調後の光信号を強度変調する。
第3の光変調部31Cの移相量は、(数16)の通りである。
Figure 2022131123000021
第3の光変調部31Cの移相量φ1、φ2及びφ3は、(数17)の通りである。第3の光変調部31Cの移相量φ1はπ/8、移相量φ2はπ/4、移相量φ3はπ/2である。
Figure 2022131123000022
第3の光変調部31Cは、信号レベル(1~64)毎の光強度が等間隔になるように、第1の移相器26A、第2の移相器26B及び第3の移相器26Cの比率を、例えば、L11:L12:L13=1:2:4とする。その結果、信号レベル(1~64)毎の光強度が等間隔になるため、GS64APSK変調信号の光強度と移相量との対応関係となるサイン曲線の線形部分を十分に確保できる。
第3の光変調部31Cは、第1の光変調部31Aからの強度変調後のASK8変調信号をデータ信号で強度変調し、強度変調後の光変調信号を光変調器3Fの出力であるGS64APSK変調信号として出力する。図37は、光変調器3Fのシンボルの一例を示す説明図である。図37に示すシンボルは、光変調器3Fで出力するGS64APSK変調信号のシンボルである。
実施例11の光変調器3Fは、信号レベル毎の光強度が等間隔にすべく、データ信号のグレイコードを変調入力用コードに変換しながら、変換後の変調入力用コードに応じたデータ信号を印加する第1の光変調部31A及び第3の光変調部31C内の各移相器の電極長を調整する。その結果、電界強度と移相量との対応関係となるサイン曲線の線形部分を十分に確保したので、信号レベル間隔を等間隔にしながら、変調損失及び消費電力を抑制できる。
尚、説明の便宜上、実施例11の第1のエンコーダ12Aは、第1の移相器群及び第2の移相器群の電極長を第1の光変調信号のシンボル点の強度の間隔が等しくなる長さに設定した状態で、入力される第1のデータ信号を、第1の光変調信号のシンボル点の強度に応じて、1となるビットの数が増加又は減少するビット列にエンコードする場合を例示した。しかしながら、第1の移相器群及び第2の移相器群の電極長を第1の光変調信号のシンボル点の強度の間隔が等しくなる長さに設定する状態に限定されるものではなく、例えば、製造バラツキ等でシンボル点の強度の間隔に若干の誤差が生じる場合にも本実施例は適用可能である。シンボル点の強度の間隔の誤差範囲は、±20%以下の範囲で等しい長さである。
つまり、第1のエンコーダ12Aは、第1の移相器群及び第2の移相器群の電極長を第1の光変調信号のシンボル点の強度の間隔によって予め定まる所定の長さに設定した状態で、入力される第1のデータ信号を、第1の光変調信号のシンボル点の強度に応じて、1となるビットの数が増加又は減少するビット列にエンコードする。この場合でも、変調損失及び消費電力を抑制できる。
第3のエンコーダ12Cは、第3の移相器群の電極長を第3の光変調信号のシンボル点の強度の間隔が等しくなる長さに設定した状態で、入力される第3のデータ信号を、第3の光変調信号のシンボル点の強度に応じて、1となるビットの数が増加又は減少するビット列にエンコードする場合を例示した。しかしながら、第3の移相器群の電極長を第3の光変調信号のシンボル点の強度の間隔が等しくなる長さに設定する状態に限定されるものではなく、例えば、製造バラツキ等でシンボル点の強度の間隔に若干の誤差が生じる場合にも本実施例は適用可能である。シンボル点の強度の間隔の誤差範囲は、±20%以下の範囲で等しい長さである。
つまり、第3のエンコーダ12Cは、第3の移相器群の電極長を第3の光変調信号のシンボル点の強度の間隔によって予め定まる所定の長さに設定した状態で、入力される第3のデータ信号を、第3の光変調信号のシンボル点の強度に応じて、1となるビットの数が増加又は減少するビット列にエンコードする。この場合でも、変調損失及び消費電力を抑制できる。
尚、説明の便宜上、本実施例の光変調器3を内蔵した光送信器1を例示したが、本実施例の光変調器3を内蔵した光送信器1と光受信器とを有する光通信装置に適用しても良い。また、グレイコードのシンボルマッピングの場合を想定して説明したが、伝送したい情報のビット列であればよく、グレイコード以外のシンボルマッピングを用いても良い。
1 光送信器
3 光変調器
15A1 第1の上側アーム
15A2 第2の上側アーム
15B1 第1の下側アーム
15B2 第2の下側アーム
16 第1~第Nの移相器
22 分岐部
23 合波部
26A~26C 第1~第3の移相器
31A 第1の光変調部
31B 第2の光変調部
31C 第3の光変調部
41 入力側分岐部
42 出力側合波部

Claims (7)

  1. 入力されるデータ信号をエンコードするエンコーダと、
    光信号を第1の光信号と第2の光信号とに分岐する分岐部と、
    前記分岐部にて分岐された前記第1の光信号が通過する第1のアームと、
    前記エンコーダから出力された前記データ信号のビット列のビット桁毎に前記第1のアーム上に配置され、かつ、前記ビット桁毎のビット値に応じて、当該第1のアームを通過する前記第1の光信号の移相量を調整する第1の移相器群と、
    前記分岐部にて分岐された前記第2の光信号が通過する第2のアームと、
    前記ビット桁毎に前記第2のアーム上に配置され、かつ、前記ビット桁毎のビット値に応じて、当該第2のアームを通過する前記第2の光信号の移相量を、前記第1の光信号とは逆符号の位相量になるように調整する第2の移相器群と、
    前記第1の移相器群を用いて移相調整後の前記第1の光信号と、前記第2の移相器群を用いて移相調整後の前記第2の光信号とを合波して光変調信号を出力する合波部とを有し、
    前記エンコーダは、
    前記第1の移相器群及び前記第2の移相器群の電極長を前記光変調信号のシンボル点の強度の間隔によって予め定まる所定の長さに設定した状態で、入力される前記データ信号を、前記光変調信号のシンボル点の強度に応じて、1となるビットの数が増加又は減少するビット列にエンコードすることを特徴とする光変調器。
  2. 前記エンコーダは、
    前記入力されるデータ信号を、所定の規則に基づき、N桁2進数のビット列にエンコードし、
    前記第1の移相器群は、
    前記第1の移相器群内のN個の移相器に対応する前記N桁2進数のビット列内のビットが1になる当該移相器の電極長を加算することで前記第1の移相器群の電極長とし、
    前記第2の移相器群は、
    前記第2の移相器群内のN個の移相器に対応する前記N桁2進数のビット列内のビットが1になる当該移相器の電極長を加算することで前記第2の移相器群の電極長とすることを特徴とする請求項1に記載の光変調器。
  3. 前記エンコーダは、
    前記ビット列内の“1”の数が同数の場合に、当該ビット桁数を小さい方から順に並び替え、並び替え後のビット桁数の符号を反転し、符号反転後のビット桁数を左右反転する前記所定の規則に基づき、前記入力される前記データ信号のビット列をエンコードすることを特徴とする請求項2に記載の光変調器。
  4. 入力されるデータ信号をエンコードするエンコーダと、
    光信号を第1の光信号と第2の光信号とに分岐する分岐部と、
    前記分岐部にて分岐された前記第1の光信号が通過する第1のアームと、
    前記エンコーダから出力された前記データ信号のビット列のビット桁毎に前記第1のアーム上に配置され、かつ、前記ビット桁毎のビット値に応じて、当該第1のアームを通過する前記第1の光信号の移相量を調整する第1の移相器群と、
    前記分岐部にて分岐された前記第2の光信号が通過する第2のアームと、
    前記ビット桁毎に前記第2のアーム上に配置され、かつ、前記ビット桁毎のビット値に応じて、当該第2のアームを通過する前記第2の光信号の移相量を、前記第1の光信号とは逆符号の移相量になるように調整する第2の移相器群と、
    前記第1の移相器群を用いて移相調整後の前記第1の光信号と、前記第2の移相器群を用いて移相調整後の前記第2の光信号とを合波して光変調信号を出力する合波部とを有し、
    前記エンコーダは、
    前記第1の移相器群及び前記第2の移相器群の電極長を前記光変調信号のシンボル点の強度の間隔によって予め定まる所定の長さに設定した状態で、入力される前記データ信号を、前記光変調信号のシンボル点の強度に応じて、1となるビットの数が増加又は減少するビット列にエンコードすることを特徴とする光送信器。
  5. 第1のデータ信号をエンコードする第1のエンコーダと、第2のデータ信号をエンコードする第2のエンコーダと、光信号を第1の偏波の第1の光信号、前記第1の偏波の第2の光信号、第2の偏波の第3の光信号及び前記第2の偏波の第4の光信号に分岐する分岐部と、前記分岐部からの前記第1の偏波の前記第1の光信号及び前記第2の光信号を前記第1のデータ信号で強度変調する第1の光変調部と、前記分岐部からの前記第2の偏波の前記第3の光信号及び前記第4の光信号を前記第2のデータ信号で強度変調する第2の光変調部と、前記第1の光変調部で強度変調した第1の光変調信号と、前記第2の光変調部で強度変調した第2の光変調信号とを合波して出力する合波部とを有し、
    前記第1の光変調部は、
    分岐された前記第1の偏波の前記第1の光信号が通過する第1の上側アームと、
    前記第1のエンコーダが出力された前記第1のデータ信号のビット列のビット桁毎に前記第1の上側アーム上に配置され、かつ、前記ビット桁毎のビット値に応じて、当該第1の上側アームを通過する前記第1の光信号の移相量を調整する第1の移相器群と、
    分岐された前記第1の偏波の前記第2の光信号が通過する第1の下側アームと、
    前記第1のデータ信号のビット桁毎に前記第1の下側アーム上に配置され、かつ、前記ビット桁毎のビット値に応じて、当該第1の下側アームを通過する前記第2の光信号の移相量を、前記第1の光信号とは逆符号の移相量になるように調整する第2の移相器群と、
    前記第1の上側アームに配置された前記第1の移相器群を用いて移相調整後の前記第1の光信号と、前記第1の下側アームに配置された前記第2の移相器群を用いて移相調整後の前記第2の光信号とを合波して前記第1の光変調信号を出力する第1の合波部とを有し、
    前記第2の光変調部は、
    分岐された前記第2の偏波の前記第3の光信号が通過する第2の上側アームと、
    前記第2のエンコーダから出力された前記第2のデータ信号のビット列のビット桁毎に前記第2の上側アーム上に配置され、かつ、前記ビット桁毎のビット値に応じて、当該第2の上側アームを通過する前記第3の光信号の移相量を調整する第3の移相器群と、
    分岐された前記第2の偏波の前記第4の光信号が通過する第2の下側アームと、
    前記第2のデータ信号のビット桁毎に前記第2の下側アーム上に配置され、かつ、前記ビット桁毎のビット値に応じて、当該第2の下側アームを通過する前記第4の光信号の移相量を、前記第3の光信号とは逆符号の移相量になるように調整する第4の移相器群と、
    前記第2の上側アームに配置された前記第3の移相器群を用いて移相調整後の前記第3の光信号と、前記第2の下側アームに配置された前記第4の移相器群を用いて移相調整後の前記第4の光信号とを合波して前記第2の光変調信号を出力する第2の合波部とを有し、
    前記第1のエンコーダは、
    前記第1の移相器群及び前記第2の移相器群の電極長を前記第1の光変調信号のシンボル点の強度の間隔によって予め定まる所定の長さに設定した状態で、入力される前記第1のデータ信号を、前記第1の光変調信号のシンボル点の強度に応じて、1となるビットの数が増加又は減少するビット列にエンコードし、
    前記第2のエンコーダは、
    前記第3の移相器群及び前記第4の移相器群の電極長を前記第2の光変調信号のシンボル点の強度の間隔によって予め定まる所定の長さに設定した状態で、入力される前記第2のデータ信号を、前記第2の光変調信号のシンボル点の強度に応じて、1となるビットの数が増加又は減少するビット列にエンコードすることを特徴とする光送信器。
  6. 第1のデータ信号をエンコードする第1のエンコーダと、前記第1のエンコーダから出力された前記第1のデータ信号で光信号を強度変調して第1の光変調信号を出力する第1の光変調部と、第3のデータ信号をエンコードする第3のエンコーダと、前記第1の光変調部からの前記第1の光変調信号を、前記第3のエンコーダから出力された前記第3のデータ信号で強度変調して第3の光変調信号を出力する第3の光変調部とを有し、
    前記第1の光変調部は、
    前記光信号を第1の光信号と第2の光信号とに分岐する第1の分岐部と、
    前記第1の分岐部にて分岐された前記第1の光信号が通過する上側アームと、
    前記第1のデータ信号のビット列のビット桁毎に前記上側アーム上に配置され、かつ、前記ビット桁毎のビット値に応じて、当該上側アームを通過する前記第1の光信号の移相量を調整する第1の移相器群と、
    前記第1の分岐部にて分岐された前記第2の光信号が通過する下側アームと、
    前記第1のデータ信号のビット桁毎に前記下側アーム上に配置され、かつ、前記ビット桁毎のビット値に応じて、当該下側アームを通過する前記第2の光信号の移相量を、前記第1の光信号とは逆符号の移相量になるように調整する第2の移相器群と、
    前記第1の移相器群を用いて移相調整後の前記第1の光信号と、前記第2の移相器群を用いて移相調整後の前記第2の光信号とを合波して前記第1の光変調信号を出力する第1の合波部とを有し、
    前記第3の光変調部は、
    前記第1の光変調信号を分岐する第2の分岐部と、
    前記第2の分岐部にて分岐された前記第1の光変調信号が通過するアームと、
    前記第3のデータ信号のビット列のビット桁毎に前記アーム上に配置され、かつ、前記ビット桁毎のビット値に応じて、当該アームを通過する前記第1の光変調信号の移相量を調整して第3の光変調信号を出力する第3の移相器群とを有し、
    前記第1のエンコーダは、
    前記第1の移相器群及び前記第2の移相器群の電極長を前記第1の光変調信号のシンボル点の強度の間隔によって予め定まる所定の長さに設定した状態で、入力される前記第1のデータ信号を、前記第1の光変調信号のシンボル点の強度に応じて、1となるビットの数が増加又は減少するビット列にエンコードし、
    前記第3のエンコーダは、
    前記第3の移相器群の電極長を前記第3の光変調信号のシンボル点の強度の間隔によって予め定まる所定の長さに設定した状態で、入力される前記第3のデータ信号を、前記第3の光変調信号のシンボル点の強度に応じて、1となるビットの数が増加又は減少するビット列にエンコードすることを特徴とする光送信器。
  7. 光変調信号を対向装置に送信する光送信器と、前記対向装置からの光変調信号を受信する光受信器とを有する光通信装置であって、
    前記光通信装置は、
    入力されるデータ信号をエンコードするエンコーダと、
    光信号を第1の光信号と第2の光信号とに分岐する分岐部と、
    前記分岐部にて分岐された前記第1の光信号が通過する第1のアームと、
    前記エンコーダから出力された前記データ信号のビット列のビット桁毎に前記第1のアーム上に配置され、かつ、前記ビット桁毎のビット値に応じて、当該第1のアームを通過する前記第1の光信号の移相量を調整する第1の移相器群と、
    前記分岐部にて分岐された前記第2の光信号が通過する第2のアームと、
    前記ビット桁毎に前記第2のアーム上に配置され、かつ、前記ビット桁毎のビット値に応じて、当該第2のアームを通過する前記第2の光信号の移相量を、前記第1の光信号とは逆符号の移相量になるように調整する第2の移相器群と、
    前記第1の移相器群を用いて移相調整後の前記第1の光信号と、前記第2の移相器群を用いて移相調整後の前記第2の光信号とを合波して光変調信号を出力する合波部とを有し、
    前記エンコーダは、
    前記第1の移相器群及び前記第2の移相器群の電極長を前記光変調信号のシンボル点の強度の間隔によって予め定まる所定の長さに設定した状態で、入力される前記データ信号を、前記光変調信号のシンボル点の強度に応じて、1となるビットの数が増加又は減少するビット列にエンコードすることを特徴とする光通信装置。
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