JP2022131028A - 計測方法および計測システム - Google Patents

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Abstract

Figure 2022131028000001
【課題】複数のプロジェクターと撮像装置とのすべての位置を予め定められた位置関係に調整する必要を有さずに、法線ベクトルを計測可能な技術を提供する。
【解決手段】計測方法は、対象面における複数部分のうちの一つの測定部分から第1プロジェクターの第1レンズの主点の位置への方向を示す第1ベクトルと、測定部分の位置から第2プロジェクターの第2レンズの主点の位置への方向を示す第2ベクトルと、測定部分の位置から第3プロジェクターの第2レンズの主点の位置への方向を示す第3ベクトルと、第1プロジェクターが第1レンズを介して第4画像を投写する測定部分の輝度を示す第1値と、第2プロジェクターが第2レンズを介して第5画像を投写する測定部分の輝度を示す第2値と、第3プロジェクターが第3レンズを介して第6画像を投写する測定部分の輝度を示す第3値と、に基づいて、測定部分の法線ベクトルを計測する。
【選択図】図13

Description

本発明は、計測方法および計測システムに関する。
特許文献1は、撮像装置によって生成された撮像画像に基づいて、照度差ステレオ法の演算に必要な法線ベクトルを抽出する法線ベクトル抽出装置を開示する。撮像装置は、所定間隔で配置された4つ以上の光源の各々と予め定められた位置関係を有する。
特開2015-118023号公報
特許文献1に記載の法線ベクトル抽出装置は、所定間隔で配置された4つ以上の光源の各々と予め定められた位置関係を有する撮像装置を必要とする。このため、ユーザーは、特許文献1に記載の法線ベクトル抽出装置を使用する場合、4つ以上の光源の各々の位置と、撮像装置の位置と、のすべてを予め定められた位置関係に調整する必要がある。このため、特許文献1に記載の法線ベクトル抽出装置の利便性は低い。
本発明に係る計測方法の一態様は、対象面における複数の部分の位置を示す位置情報と、第1画像と、第1プロジェクターが第1レンズを介して前記第1画像を前記対象面へ投写する状況で前記対象面を第1カメラが撮像することによって生成される第1撮像画像と、に基づいて、前記複数の部分のうちの一つである測定部分の位置から前記第1レンズの主点の位置への方向を示す第1ベクトルを決定することと、前記位置情報と、第2画像と、第2プロジェクターが第2レンズを介して前記第2画像を前記対象面へ投写する状況で前記対象面を前記第1カメラが撮像することによって生成される第2撮像画像と、に基づいて、前記測定部分の位置から前記第2レンズの主点の位置への方向を示す第2ベクトルを決定することと、前記位置情報と、第3画像と、第3プロジェクターが第3レンズを介して前記第3画像を前記対象面へ投写する状況で前記対象面を前記第1カメラが撮像することによって生成される第3撮像画像と、に基づいて、前記測定部分の位置から前記第3レンズの主点の位置への方向を示す第3ベクトルを決定することと、前記第1ベクトルと、前記第2ベクトルと、前記第3ベクトルと、前記第1プロジェクターが前記第1レンズを介して第4画像を前記対象面に投写する状況における前記測定部分の輝度を示す第1値と、前記第2プロジェクターが前記第2レンズを介して第5画像を前記対象面に投写する状況における前記測定部分の輝度を示す第2値と、前記第3プロジェクターが前記第3レンズを介して第6画像を前記対象面に投写する状況における前記測定部分の輝度を示す第3値と、に基づいて、前記測定部分の法線ベクトルを計測することと、を含む。
本発明に係る計測システムの一態様は、第1プロジェクターと、第2プロジェクターと、第3プロジェクターと、第1カメラと、第2カメラと、処理装置と、を含み、前記処理装置は、前記第1プロジェクターが第1レンズを介して第1画像を対象面へ投写する状況で前記対象面を前記第1カメラが撮像することによって生成される第1撮像画像と、前記第1プロジェクターが前記第1レンズを介して前記第1画像を前記対象面へ投写する状況で前記対象面を第2カメラが撮像することによって生成される画像と、に基づいて、前記対象面における複数の部分の位置を示す位置情報を生成し、前記位置情報と、前記第1画像と、前記第1撮像画像と、に基づいて、前記複数の部分のうちの一つである測定部分の位置から前記第1レンズの主点の位置への方向を示す第1ベクトルを決定することと、前記位置情報と、第2画像と、前記第2プロジェクターが第2レンズを介して前記第2画像を前記対象面へ投写する状況で前記対象面を前記第1カメラが撮像することによって生成される第2撮像画像と、に基づいて、前記測定部分の位置から前記第2レンズの主点の位置への方向を示す第2ベクトルを決定することと、前記位置情報と、第3画像と、前記第3プロジェクターが第3レンズを介して前記第3画像を前記対象面へ投写する状況で前記対象面を前記第1カメラが撮像することによって生成される第3撮像画像と、に基づいて、前記測定部分の位置から前記第3レンズの主点の位置への方向を示す第3ベクトルを決定することと、前記第1ベクトルと、前記第2ベクトルと、前記第3ベクトルと、前記第1プロジェクターが前記第1レンズを介して第4画像を前記対象面に投写する状況における前記測定部分の輝度を示す第1値と、前記第2プロジェクターが前記第2レンズを介して第5画像を前記対象面に投写する状況における前記測定部分の輝度を示す第2値と、前記第3プロジェクターが前記第3レンズを介して第6画像を前記対象面に投写する状況における前記測定部分の輝度を示す第3値と、に基づいて、前記測定部分の法線ベクトルを計測することと、を実行する。
本発明に係る計測システムの一態様は、第1プロジェクターと、第2プロジェクターと、第3プロジェクターと、第1カメラと、処理装置と、を含み、前記処理装置は、第1画像と、前記第1プロジェクターが第1レンズを介して前記第1画像を対象面へ投写する状況で前記対象面を前記第1カメラが撮像することによって生成される第1撮像画像と、に基づいて、前記対象面における複数の部分の位置を示す位置情報を生成し、前記位置情報と、前記第1画像と、前記第1撮像画像と、に基づいて、前記複数の部分のうちの一つである測定部分の位置から前記第1レンズの主点の位置への方向を示す第1ベクトルを決定することと、前記位置情報と、第2画像と、前記第2プロジェクターが第2レンズを介して前記第2画像を前記対象面へ投写する状況で前記対象面を前記第1カメラが撮像することによって生成される第2撮像画像と、に基づいて、前記測定部分の位置から前記第2レンズの主点の位置への方向を示す第2ベクトルを決定することと、前記位置情報と、第3画像と、前記第3プロジェクターが第3レンズを介して前記第3画像を前記対象面へ投写する状況で前記対象面を前記第1カメラが撮像することによって生成される第3撮像画像と、に基づいて、前記測定部分の位置から前記第3レンズの主点の位置への方向を示す第3ベクトルを決定することと、前記第1ベクトルと、前記第2ベクトルと、前記第3ベクトルと、前記第1プロジェクターが前記第1レンズを介して第4画像を前記対象面に投写する状況における前記測定部分の輝度を示す第1値と、前記第2プロジェクターが前記第2レンズを介して第5画像を前記対象面に投写する状況における前記測定部分の輝度を示す第2値と、前記第3プロジェクターが前記第3レンズを介して第6画像を前記対象面に投写する状況における前記測定部分の輝度を示す第3値と、に基づいて、前記測定部分の法線ベクトルを計測することと、を実行する。
第1実施形態に係る計測システム1を示す図である。 第1プロジェクター101の一例を示す図である。 計測器200の一例を示す図である。 パネル座標系CS11の一例を示す図である。 投写座標系CS31の一例を示す図である。 カメラ座標系CS2の一例を示す図である。 情報処理装置300の一例を示す図である。 パターン画像G1の一例を示す図である。 パターン画像G1が投写されている表面2aの一例を示す図である。 計測画像G2の一例を示す図である。 複数のパターン画像G1の一例を示す図である。 画素130pと位相φとの関係を示す図である。 計測システム1の動作の概要を説明するための図である。 図13に示されるステップS101の一例を示す図である。 図13に示されるステップS102の一例を示す図である。 図13に示されるステップS103の一例を示す図である。 図13に示されるステップS104の一例を示す図である。 図13に示されるステップS105の一例を示す図である。 図13に示されるステップS106の一例を示す図である。 図13に示されるステップS107の一例を示す図である。 図13に示されるステップS108の一例を示す図である。
A:第1実施形態
A1:計測システム1
図1は、第1実施形態に係る計測システム1を示す図である。計測システム1は、第1プロジェクター101と、第2プロジェクター102と、第3プロジェクター103と、計測器200と、情報処理装置300と、を含む。計測器200は、第1カメラ210と、第2カメラ220と、を含む。計測器200は、例えば、ステレオカメラである。第1プロジェクター101と、第2プロジェクター102と、第3プロジェクター103と、計測器200と、の相互の位置関係は、予め定められておらず、適宜変更可能である。
計測システム1は、物体2の表面2aの法線ベクトルNを計測する。具体的には、計測システム1は、表面2aにおける複数の部分2cのうちの一つである測定部分2bの法線ベクトルNを計測する。複数の部分2cは、図1に示される3つの部分2cに限らず、例えば、4つ以上の部分2cでもよい。表面2aは、対象面の一例である。計測システム1は、照度差ステレオ法を用いることによって、測定部分2bの法線ベクトルNを計測する。
測定部分2bの反射率および測定部分2bへの照度が、測定部分2bにおいて一定である場合、式1が成り立つことが知られている。
I=SN ・・・式1
式1において、Iは、測定部分2bに対して観測される輝度値i1~i3を要素とする観測ベクトルである。Sは、測定部分2bに対する光源ベクトルs1~s3をまとめて記述した光源行列である。
式1の両辺に光源行列Sの逆行列S-1をかけることによって、式2が求められる。
N=S-1I ・・・式2
計測システム1は、光源ベクトルs1~s3と輝度値i1~i3とを式2に適用することによって、法線ベクトルNを計測する。
計測システム1は、測定部分2bから第1プロジェクター101への方向を示す第1ベクトルを、光源ベクトルs1として用いる。計測システム1は、測定部分2bから第2プロジェクター102への方向を示す第2ベクトルを、光源ベクトルs2として用いる。計測システム1は、測定部分2bから第3プロジェクター103への方向を示す第3ベクトルを、光源ベクトルs3として用いる。
計測システム1は、第1プロジェクター101が測定部分2bへ画像を投写する状況で第1カメラ210が計測する輝度値を、輝度値i1として用いる。計測システム1は、第2プロジェクター102が測定部分2bへ画像を投写する状況で第1カメラ210が計測する輝度値を、輝度値i2として用いる。計測システム1は、第3プロジェクター103が測定部分2bへ画像を投写する状況で第1カメラ210が計測する輝度値を、輝度値i3として用いる。
以下、光源ベクトルs1~s3を決定する手法と、輝度値i1~i3を決定する手法をメインに、計測システム1の構成等について説明する。
A2:第1プロジェクター101
図2は、第1プロジェクター101の一例を示す図である。第1プロジェクター101は、画像処理部110と、光源120と、液晶ライトバルブ130と、投写レンズ140と、を含む。第1プロジェクター101の投写レンズ140は、第1レンズの一例である。
画像処理部110は、例えば、画像処理回路等の回路によって構成される。画像処理部110は、情報処理装置300から画像データaを受け取る。画像処理部110は、画像データaに対してガンマ補正等の画像処理を施すことによって、画像データaに基づく電圧bを生成する。
光源120は、LED(Light Emitting Diode)である。光源120は、LEDに限らず、例えば、キセノンランプまたはレーザー光源でもよい。
液晶ライトバルブ130は、一対の透明基板間に液晶が存在する液晶パネル等によって構成される。液晶ライトバルブ130は、矩形の画素領域130aを有する。画素領域130aは、マトリクス状に位置する複数の画素130pを含む。
液晶ライトバルブ130では、画像データaに基づく電圧bが、画素130pごとに液晶に印加される。画像データaに基づく電圧bが、画素130pごとに液晶に印加されると、画素130pは、画像データaに基づく光透過率に設定される。
光源120から出射された光は、液晶ライトバルブ130の画素領域130aによって変調される。液晶ライトバルブ130は、光変調装置の一例である。液晶ライトバルブ130によって変調された光は、投写レンズ140に向かう。投写レンズ140は、液晶ライトバルブ130によって変調された光、すなわち画像を物体2に投写する。
A3:第2プロジェクター102および第3プロジェクター103
第2プロジェクター102および第3プロジェクター103の各々は、第1プロジェクター101と同様の構成を有する。このため、第2プロジェクター102および第3プロジェクター103の各々の詳細な説明は割愛する。第2プロジェクター102の投写レンズ140は、第2レンズの一例である。第3プロジェクター103の投写レンズ140は、第3レンズの一例である。第1プロジェクター101~第3プロジェクター103を相互に区別する必要がない場合、第1プロジェクター101~第3プロジェクター103の各々を「プロジェクター100」と称する。
A4:計測器200
図3は、計測器200の一例を示す図である。計測器200は、第1プロジェクター101、第2プロジェクター102および第3プロジェクター103の各々とは別の構成である。
計測器200は、第1カメラ210と第2カメラ220とに加えて、第1記憶部230と、第1処理部240と、を含む。第1カメラ210の位置と第2カメラ220の位置は、相互に異なる。
第1カメラ210は、第1撮像レンズ211と、第1イメージセンサー212と、を含む。第1撮像レンズ211は、物体2の光学像を第1イメージセンサー212に結像する。第1イメージセンサー212は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサーである。第1イメージセンサー212は、CCDイメージセンサーに限らず、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサーでもよい。第1イメージセンサー212は、矩形の第1撮像領域212aを有する。第1撮像領域212aは、マトリクス状に位置する複数のセル212pを含む。第1イメージセンサー212は、第1撮像レンズ211によって結像される光学像に基づいて、第1撮像データc1を生成する。
第2カメラ220は、第2撮像レンズ221と、第2イメージセンサー222と、を含む。第2撮像レンズ221は、物体2の光学像を第2イメージセンサー222に結像する。第2イメージセンサー222は、CCDイメージセンサーである。第2イメージセンサー222は、CCDイメージセンサーに限らず、例えば、CMOSイメージセンサーでもよい。第2イメージセンサー222は、矩形の第2撮像領域222aを有する。第2撮像領域222aは、マトリクス状に位置する複数のセル222pを含む。第2イメージセンサー222は、第2撮像レンズ221によって結像される光学像に基づいて、第2撮像データc2を生成する。
第1記憶部230は、第1処理部240が読み取り可能な記録媒体である。第1記憶部230は、例えば、不揮発性メモリーと揮発性メモリーとを含む。不揮発性メモリーは、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)およびEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)である。揮発性メモリーは、例えば、RAM(Random Access Memory)である。第1記憶部230は、第1処理部240によって実行される第1プログラムP1を記憶する。
第1処理部240は、1または複数のCPU(Central Processing Unit)によって構成される。1または複数のCPUは、1または複数のプロセッサーの一例である。プロセッサーおよびCPUの各々は、コンピューターの一例である。
第1処理部240は、第1記憶部230から第1プログラムP1を読み取る。第1処理部240は、第1プログラムP1を実行することによって、撮像制御部241および提供部242として機能する。
撮像制御部241および提供部242の各々は、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の回路によって構成されてもよい。
撮像制御部241は、第1カメラ210によって実行される撮像と、第2カメラ220によって実行される撮像と、を制御する。
提供部242は、第1撮像データc1と第2撮像データc2とを、情報処理装置300に提供する。
A5:座標系
第1プロジェクター101は、パネル座標系CS11と、投写座標系CS31と、を有する。第1カメラ210は、カメラ座標系CS2を有する。
図4は、パネル座標系CS11の一例を示す図である。パネル座標系CS11は、2次元の座標系である。パネル座標系CS11の原点o1は、第1プロジェクター101が有する画素領域130aの左上の隅130cに設定される。図4においては、便宜上、原点o1は、左上の隅130cと異なる位置に示されている。
パネル座標系CS11は、x軸と、y軸と、によって定められる。x軸およびy軸は、相互に直交する。x軸およびy軸は、第1プロジェクター101が有する液晶ライトバルブ130の向きに応じて決定される。x軸は、第1プロジェクター101が有する液晶ライトバルブ130の水平方向と平行、すなわち、第1プロジェクター101が有する液晶ライトバルブ130の横方向と平行である。y軸は、第1プロジェクター101が有する液晶ライトバルブ130の垂直方向と平行、すなわち、第1プロジェクター101が有する液晶ライトバルブ130の縦方向と平行である。
図4は、x軸とy軸に加えて、z軸を示す。z軸は、x軸およびy軸の各々と直交する。z軸は、第1プロジェクター101が有する投写レンズ140の光軸に沿う。
図5は、投写座標系CS31の一例を示す図である。図5は、さらに、投写座標系CS31とパネル座標系CS11との位置関係を示す。
投写座標系CS31は、3次元の座標系である。投写座標系CS31の原点o3は、第1プロジェクター101が有する投写レンズ140の主点の位置に設置される。投写座標系CS31は、x軸と、y軸と、z軸と、によって定められる。x軸、y軸およびz軸は、相互に直交する。x軸、y軸およびy軸は、第1プロジェクター101が有する液晶ライトバルブ130の向き、および、第1プロジェクター101が有する投写レンズ140の向きに応じて決定される。x軸は、x軸と同様に、第1プロジェクター101が有する液晶ライトバルブ130の水平方向と平行である。y軸は、y軸と同様に、第1プロジェクター101が有する液晶ライトバルブ130の垂直方向と平行である。z軸は、第1プロジェクター101が有する投写レンズ140の光軸と一致する。z軸は、z軸と平行である。
図5は、z軸と、第1プロジェクター101が有する画素領域130aと、の交点mを示す。交点mは、第1プロジェクター101が有する画素領域130aにおける光学中心と称される。図5では、交点mのパネル座標系CS11における座標が、座標(c,c)として示される。交点mと原点o3との距離は、第1プロジェクター101が有する投写レンズ140の焦点距離fLと等しい。上述の通り、原点o3は、第1プロジェクター101が有する投写レンズ140の主点の位置と一致する。このため、第1プロジェクター101が有する投写レンズ140の主点の3次元の位置は、交点mのパネル座標系CS11における座標(c,c)と、焦点距離fLと、を用いることによって表すことができる。また、第1プロジェクター101が有する投写レンズ140の主点の3次元の位置は、投写座標系CS31の原点o3の座標として表すことができる。
第2プロジェクター102は、第1プロジェクター101と同様に、パネル座標系CS12と、投写座標系CS32と、を有する。パネル座標系CS12は、パネル座標系CS11に対応する。投写座標系CS32は、投写座標系CS31に対応する。パネル座標系CS12と投写座標系CS32との位置関係は、パネル座標系CS11と投写座標系CS31との位置関係と同様である。第3プロジェクター103は、第1プロジェクター101と同様に、パネル座標系CS13と、投写座標系CS33と、を有する。パネル座標系CS13は、パネル座標系CS11に対応する。投写座標系CS33は、投写座標系CS31に対応する。パネル座標系CS13と投写座標系CS33との位置関係は、パネル座標系CS11と投写座標系CS31との位置関係と同様である。
パネル座標系CS11~CS13を相互に区別する必要がない場合、パネル座標系CS11~CS13の各々を「パネル座標系CS1」と称する。投写座標系CS31~CS33を相互に区別する必要がない場合、投写座標系CS31~CS33の各々を「投写座標系CS3」と称する。
図6は、第1カメラ210に適用されるカメラ座標系CS2の一例を示す図である。カメラ座標系CS2は、3次元の座標系である。カメラ座標系CS2は、第1カメラ210の位置に基づく座標系である。カメラ座標系CS2の原点o2は、第1撮像レンズ211の主点の位置に設定される。図6においては、便宜上、原点o2は、第1撮像レンズ211の主点の位置と異なる位置に示されている。
カメラ座標系CS2は、x軸と、y軸と、z軸と、によって定められる。x軸、y軸およびz軸は、相互に直交する。x軸、y軸およびz軸は、第1カメラ210の向きに応じて決定される。x軸は、第1イメージセンサー212の水平方向と平行、すなわち、第1イメージセンサー212の横方向と平行である。y軸は、第1イメージセンサー212の垂直方向と平行、すなわち、第1イメージセンサー212の縦方向と平行である。z軸は、第1撮像レンズ211の光軸と一致する。
A6:情報処理装置300
図7は、情報処理装置300の一例を示す図である。情報処理装置300は、PC(Personal Computer)である。情報処理装置300は、PCに限らず、例えば、タブレット、スマートフォンまたは計測装置でもよい。情報処理装置300は、処理装置の一例である。
情報処理装置300は、操作部310と、表示部320と、第2記憶部330と、第2処理部340と、を含む。
操作部310は、例えば、キーボード、マウス、操作ボタン、操作キーまたはタッチパネルである。操作部310は、ユーザーの入力操作を受ける。
表示部320は、ディスプレイ、例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等のFPD(Flat Panel Display)である。表示部320は、種々の情報を表示する。
第2記憶部330は、第2処理部340が読み取り可能な記録媒体である。第2記憶部330は、例えば、不揮発性メモリーと揮発性メモリーとを含む。第2記憶部330は、第2処理部340によって実行される第2プログラムP2を記憶する。
第2処理部340は、例えば、1または複数のCPUによって構成される。第2処理部340は、第2記憶部330から第2プログラムP2を読み取る。第2処理部340は、第2プログラムP2を実行することによって、投写制御部341、カメラ制御部342、取得部343、3次元計測部344、第1ベクトル決定部345、第2ベクトル決定部346、第3ベクトル決定部347および法線ベクトル計測部348として機能する。
投写制御部341、カメラ制御部342、取得部343、3次元計測部344、第1ベクトル決定部345、第2ベクトル決定部346、第3ベクトル決定部347および法線ベクトル計測部348の各々は、DSP、ASIC、PLD、FPGA等の回路によって構成されてもよい。
A7:投写制御部341
投写制御部341は、プロジェクター100を制御する。投写制御部341は、プロジェクター100に、種々の画像を物体2の表面2aに対して投写させる。種々の画像は、パターン画像G1と、計測画像G2と、を含む。
図8は、パターン画像G1の一例を示す図である。パターン画像G1は、光源ベクトルs1~s3を決定するために用いられる。
パターン画像G1は、第1計測点e1と、第2計測点e2と、第3計測点e3と、を有する。第1計測点e1~第3計測点e3を相互に区別する必要がない場合、第1計測点e1~第3計測点e3の各々を「計測点e」と称する。計測点eは、パターン画像G1の一部である。計測点eは、特定点とも称される。パターン画像G1は、4つ以上の計測点eを有してもよい。
複数のパターン画像G1が用いられる場合、複数のパターン画像G1の各々において、計測点eが、パターン画像G1の他の部分と区別されない態様で存在してもよい。複数のパターン画像G1の一例は、位相シフト法で用いられる複数の位相シフト画像である。位相シフト画像については後述する。
図9は、パターン画像G1が投写されている表面2aの一例を示す図である。表面2aにおいてパターン画像G1の計測点eが投写される部分を「対応点f」と称する。図9は、3つの対応点f、具体的には、第1対応点f1と、第2対応点f2と、第3対応点f3と、を示す。対応点fは、パターン画像G1の計測点eに対応する点である。第1対応点f1は、第1計測点e1に対応する。第2対応点f2は、第2計測点e2に対応する。第3対応点f3は、第3計測点e3に対応する。
対応点fが位置する部分2cの3次元の座標を「座標j」と称する。対応点fが位置する部分2cは、対応部分の一例である。座標jは、対応点fが位置する部分2cのカメラ座標系CS2における座標である。
計測点eのパターン画像G1における2次元の座標、具体的には、計測点eのパネル座標系CS1における座標を「座標k」と称する。座標kは、パターン画像G1に基づく座標である。座標kは、第2記憶部330に事前に記憶されている。
図7に示される投写制御部341は、パターン画像G1を示すパターン画像データを、第1プロジェクター101~第3プロジェクター103の各々に対して順番に提供することによって、第1プロジェクター101~第3プロジェクター103の各々に、パターン画像G1を表面2aに対して順番に投写させる。パターン画像データは、画像データaの一例である。
投写制御部341は、パターン画像G1に加えて、計測画像G2を、第1プロジェクター101~第3プロジェクター103の各々に投写させる。
図10は、計測画像G2の一例を示す図である。計測画像G2は、輝度値i1~i3を決定するために用いられる。計測画像G2は、全面白色で均一な輝度を有する画像である。計測画像G2は、全面白色で均一な輝度を有する画像に限らず、例えば、全面がクリーム色で均一な輝度を有する画像でもよい。
図7に示される投写制御部341は、計測画像G2を示す計測画像データを第1プロジェクター101~第3プロジェクター103の各々に対して順番に提供することによって、第1プロジェクター101~第3プロジェクター103の各々に、計測画像G2を表面2aに対して順番に投写させる。計測画像データは、画像データaの一例である。
A8:カメラ制御部342
カメラ制御部342は、計測器200を制御する。カメラ制御部342は、第1カメラ210および第2カメラ220の各々に表面2aを撮像させる。
カメラ制御部342は、第1プロジェクター101がパターン画像G1を表面2aへ投写する状況で、表面2aを、第1カメラ210および第2カメラ220の各々に撮影させる。
カメラ制御部342は、第2プロジェクター102および第3プロジェクター103の各々がパターン画像G1を表面2aへ投写する状況で、表面2aを、第1カメラ210に撮影させる。
カメラ制御部342は、第1プロジェクター101~第3プロジェクター103の各々が計測画像G2を表面2aへ投写する状況で、表面2aを、第1カメラ210に撮影させる。
A9:取得部343
取得部343は、第1撮像データc1を取得することによって、第1カメラ210が表面2aを撮像することによって生成した撮像画像を取得する。取得部343は、第2撮像データc2を取得することによって、第2カメラ220が表面2aを撮像することによって生成した撮像画像を取得する。
A10:3次元計測部344
3次元計測部344は、複数の部分2cの各々の位置を示す位置情報d1を生成する。位置情報d1は、各部分2cの位置として、各部分2cのカメラ座標系CS2における3次元の位置を示す。3次元計測部344は、第1プロジェクター101がパターン画像G1を表面2aに投写している第1状況で第1カメラ210が表面2aを撮像することによって生成した第1撮像画像と、第1状況で第2カメラ220が表面2aを撮像することによって生成した撮像画像と、に基づいて、位置情報d1を生成する。
A11:第1ベクトル決定部345
第1ベクトル決定部345は、複数の部分2cのうちの一つである測定部分2bの位置から第1プロジェクター101の投写レンズ140の主点の位置への方向を示す第1ベクトルを決定する。
第1ベクトル決定部345は、第1プロジェクター101がパターン画像G1を表面2aに投写している第1状況で第1カメラ210が表面2aを撮像することによって生成した第1撮像画像を取得部343から取得する。第1ベクトル決定部345は、第1撮像画像と、パターン画像G1と、位置情報d1と、に基づいて、第1ベクトルを決定する。
A12:第2ベクトル決定部346
第2ベクトル決定部346は、測定部分2bの位置から第2プロジェクター102の投写レンズ140の主点の位置への方向を示す第2ベクトルを決定する。
第2ベクトル決定部346は、第2プロジェクター102がパターン画像G1を表面2aに投写している第2状況で第1カメラ210が表面2aを撮像することによって生成した第2撮像画像を取得部343から取得する。第2ベクトル決定部346は、第2撮像画像と、パターン画像G1と、位置情報d1と、に基づいて、第2ベクトルを決定する。
A13:第3ベクトル決定部347
第3ベクトル決定部347は、測定部分2bの位置から第3プロジェクター103の投写レンズ140の主点の位置への方向を示す第3ベクトルを決定する。
第3ベクトル決定部347は、第3プロジェクター103がパターン画像G1を表面2aに投写している第3状況で第1カメラ210が表面2aを撮像することによって生成した第3撮像画像を取得部343から取得する。第3ベクトル決定部347は、第3撮像画像と、パターン画像G1と、位置情報d1と、に基づいて、第3ベクトルを決定する。
A14:法線ベクトル計測部348
法線ベクトル計測部348は、測定部分2bの法線ベクトルNを計測する。
法線ベクトル計測部348は、第1プロジェクター101が計測画像G2を表面2aに投写する状況で表面2aを第1カメラ210が撮像することによって生成される撮像画像を、第1測定画像として、取得部343から取得する。法線ベクトル計測部348は、第1測定画像に基づいて、測定部分2bの輝度を示す第1値を決定する。
法線ベクトル計測部348は、第2プロジェクター102が計測画像G2を表面2aに投写する状況で表面2aを第1カメラ210が撮像することによって生成される撮像画像を、第2測定画像として、取得部343から取得する。法線ベクトル計測部348は、第2測定画像に基づいて、測定部分2bの輝度を示す第2値を決定する。
法線ベクトル計測部348は、第3プロジェクター103が計測画像G2を表面2aに投写する状況で表面2aを第1カメラ210が撮像することによって生成される撮像画像を、第3測定画像として、取得部343から取得する。法線ベクトル計測部348は、第3測定画像に基づいて、測定部分2bの輝度を示す第3値を決定する。
法線ベクトル計測部348は、第1ベクトルと、第2ベクトルと、第3ベクトルと、第1値と、第2値と、第3値と、に基づいて、測定部分2bの法線ベクトルNを計測する。例えば、法線ベクトル計測部348は、第1ベクトルと、第2ベクトルと、第3ベクトルと、第1値と、第2値と、第3値と、を上述の式2、具体的には、N=S-1Iという式に適用することによって、測定部分2bの法線ベクトルNを決定する。
法線ベクトル計測部348は、第1ベクトルを式2に適用する場合、第1ベクトルを光源ベクトルs1として用いる。法線ベクトル計測部348は、第2ベクトルを式2に適用する場合、第2ベクトルを光源ベクトルs2として用いる。法線ベクトル計測部348は、第3ベクトルを式2に適用する場合、第3ベクトルを光源ベクトルs3として用いる。法線ベクトル計測部348は、第1値を式2に適用する場合、第1値を輝度値i1として用いる。法線ベクトル計測部348は、第2値を式2に適用する場合、第2値を輝度値i2として用いる。法線ベクトル計測部348は、第3値を式2に適用する場合、第3値を輝度値i3として用いる。
A15:パターン画像G1
図11は、複数のパターン画像G1の一例を示す図である。複数のパターン画像G1は、第1位相シフト画像G11~第8位相シフト画像G18を含む。
第1位相シフト画像G11~第8位相シフト画像G18を相互に区別する必要がない場合、第1位相シフト画像G11~第8位相シフト画像G18の各々を「位相シフト画像G10」と称する。
また、第1位相シフト画像G11~第4位相シフト画像G14を相互に区別する必要がない場合、第1位相シフト画像G11~第4位相シフト画像G14の各々を「位相シフト画像G10a」と称する。
また、第5位相シフト画像G15~第8位相シフト画像G18を相互に区別する必要がない場合、第5位相シフト画像G15~第8位相シフト画像G18の各々を「位相シフト画像G10b」と称する。
位相シフト画像G10aは、パネル座標系CS1のx軸に沿う方向において正弦波に合わせて変化する輝度のパターンを示すパターン画像である。正弦波は、余弦波を包含する概念である。x軸に沿う方向は、所定方向の一例である。位相シフト画像G10aは、位相シフト法において使用される。
第2位相シフト画像G12における正弦波の位相は、第1位相シフト画像G11における正弦波の位相よりも、π/2だけ、進んでいる。第3位相シフト画像G13における正弦波の位相は、第1位相シフト画像G11における正弦波の位相よりも、πだけ、進んでいる。第4位相シフト画像G14における正弦波の位相は、第1位相シフト画像G11における正弦波の位相よりも、3π/2だけ、進んでいる。
図12は、液晶ライトバルブ130においてx軸に沿う方向に並ぶ画素130pと、プロジェクター100が第1位相シフト画像G11を投写する状況での画素130pの輝度に応じた正弦波の位相φ1と、の関係を示す図である。
図12は、液晶ライトバルブ130が有する複数の画素130pのうち、計測点eに位置する画素を、「画素130pe」として示す。
図12に示されるように、第1位相シフト画像G11では、x軸に沿う方向において、液晶ライトバルブ130の画素130pと、位相φ1は、1対1の対応関係を有する。このため、第1位相シフト画像G11では、x軸に沿う方向において、画素130peに対応する位相φ1eは、一意に決定される。図12では、説明の簡略化のため、画素130peとして、第1計測点e1に位置する画素130pのみが示される。
第1イメージセンサー212における任意のセルを「セル212pi」と称する場合、第1位相シフト画像G11が投写される状況において、セル212piが観測する輝度に応じた正弦波の位相φ2は、式3によって決定されることが知られている。
φ2=tan-1{(I-I)/(I-I)} ・・・式3
は、第1位相シフト画像G11が投写される状況においてセル212piが観測する輝度である。
は、第2位相シフト画像G12が投写される状況においてセル212piが観測する輝度である。
は、第3位相シフト画像G13が投写される状況においてセル212piが観測する輝度である。
は、第4位相シフト画像G14が投写される状況においてセル212piが観測する輝度である。
図12に示される画素130peは、液晶ライトバルブ130が有する複数の画素130pのうち、計測点eに位置する画素である。ここで、第1イメージセンサー212が有する複数のセル212pのうち、計測点eに対応する対応点fを観測するセルを「セル212pt」と称する。セル212ptが観測する輝度に応じた位相φ2は、画素130peの輝度に応じた位相φ1eと同じ値を示す。
位相シフト画像G10aは、x軸に沿う方向において正弦波に応じた輝度の変化を示す。したがって、位相シフト画像G10aが用いられる場合、複数のセル212pの中から、画素130peの座標x1fと対応する座標x2fを有するセル群212pxを決定することが可能である。座標x1fは、計測点eに位置する画素130peのx軸における座標である。座標x2fは、対応点fを観測するセル212ptのx軸における座標である。対応点fを観測するセル212ptは、セル群212pxのいずれかとなる。
説明を図11に戻す。第5位相シフト画像G15~第8位相シフト画像G18である位相シフト画像G10bは、パネル座標系CS1のy軸に沿う方向において正弦波に合わせて変化する輝度のパターンを示すパターン画像である。y軸に沿う方向は、所定方向の他の例である。位相シフト画像G10bは位相シフト法において使用される。
第6位相シフト画像G16における正弦波の位相は、第5位相シフト画像G15における正弦波の位相よりも、π/2だけ、進んでいる。第7位相シフト画像G17における正弦波の位相は、第5位相シフト画像G15における正弦波の位相よりも、πだけ、進んでいる。第8位相シフト画像G18における正弦波の位相は、第5位相シフト画像G15における正弦波の位相よりも、3π/2だけ、進んでいる。
位相シフト画像G10bは、y軸に沿う方向において正弦波に応じた輝度の変化を示す。したがって、位相シフト画像G10bが用いられる場合、複数のセル212pの中から、画素130peの座標y1fと対応する座標y2fを有するセル群212pyを決定することが可能である。座標y1fは、計測点eに位置する画素130peのy軸における座標である。座標y2fは、対応点fを観測するセル212ptのy軸における座標である。対応点fを観測するセル212ptは、セル群212pyのいずれかとなる。
このため、対応点fを観測するセル212ptは、セル群212pxとセル群212pyとのいずれにも属するセルとなる。よって、複数のセル212pのうち、セル群212pxとセル群212pyとのいずれにも属するセルを、対応点fを観測するセル212ptとして決定することができる。第2イメージセンサー222が有する複数のセル222pのうち、対応点fを観測するセル222ptについても、対応点fを観測するセル212ptと同様に決定することができる。ここで、対応点fを観測するセル212ptは、対応点fが位置する部分2cを観測するセル212ptを意味する。また、対応点fを観測するセル222ptは、対応点fが位置する部分2cを観測するセル222ptを意味する。
A16:動作の説明
図13は、計測システム1の動作の概要を説明するための図である。
ステップS101において3次元計測部344は、位置情報d1を生成する。続いて、ステップS102において第1ベクトル決定部345は、第1ベクトルを決定する。続いて、ステップS103において第2ベクトル決定部346は、第2ベクトルを決定する。続いて、ステップS104において第3ベクトル決定部347は、第3ベクトルを決定する。続いて、ステップS105において法線ベクトル計測部348は、第1値を決定する。続いて、ステップS106において法線ベクトル計測部348は、第2値を決定する。続いて、ステップS107において法線ベクトル計測部348は、第3値を決定する。続いて、ステップS108において法線ベクトル計測部348は、第1ベクトルと、第2ベクトルと、第3ベクトルと、第1値と、第2値と、第3値と、に基づいて、測定部分2bの法線ベクトルNを計測する。
図14は、図13に示されるステップS101の一例を示す図である。ユーザーは、操作部310を操作することによって、操作部310に開始指示を入力する。操作部310は、開始指示を受けると、開始指示を第2処理部340に提供する。
第2処理部340が開始指示を受けると、ステップS201において投写制御部341は、第1位相シフト画像G11~第8位相シフト画像G18を、未投写の画像として設定する。
続いて、ステップS202において投写制御部341は、第1位相シフト画像G11~第8位相シフト画像G18の中から、未投写の画像を1つ選択する。投写制御部341は、第1位相シフト画像G11、第2位相シフト画像G12、第3位相シフト画像G13、第4位相シフト画像G14、第5位相シフト画像G15、第6位相シフト画像G16、第7位相シフト画像G17、第8位相シフト画像G18の順に、未投写の画像を選択する。未投写の画像を選択する順序は、第1位相シフト画像G11、第2位相シフト画像G12、第3位相シフト画像G13、第4位相シフト画像G14、第5位相シフト画像G15、第6位相シフト画像G16、第7位相シフト画像G17、第8位相シフト画像G18の順に限らず、適宜変更可能である。
続いて、投写制御部341は、ステップS202で選択した画像を示す画像データaを第1プロジェクター101に提供する。画像データaが、第2記憶部330に記憶されている場合、投写制御部341は、第2記憶部330から画像データaを読み取る。投写制御部341は、第2記憶部330から読み取った画像データaを、第1プロジェクター101に提供する。投写制御部341は、第2プログラムP2に基づいて画像データaを生成してもよい。この場合、投写制御部341は、生成した画像データaを、第1プロジェクター101に提供する。
続いて、投写制御部341は、ステップS202で選択した画像についての設定を、未投写の画像から、投写済みの画像に変更する。
続いて、ステップS203において第1プロジェクター101は、投写制御部341から提供された画像データaが示す画像を、表面2aに投写する。
続いて、ステップS204においてカメラ制御部342は、画像が投写されている表面2aを、第1カメラ210および第2カメラ220に撮像させる。
例えば、カメラ制御部342は、第1カメラ210および第2カメラ220を用いる撮像を指示する第1撮像指示を、計測器200の撮像制御部241に提供する。撮像制御部241は、画像が投写されている表面2aを、第1撮像指示に応じて第1カメラ210および第2カメラ220に撮像させる。第1カメラ210は、画像が投写されている表面2aを撮像することによって、撮像画像を示す第1撮像データc1を生成する。第2カメラ220は、画像が投写されている表面2aを撮像することによって、撮像画像を示す第2撮像データc2を生成する。
続いて、ステップS205において投写制御部341は、第1位相シフト画像G11~第8位相シフト画像G18の中に、未投写の画像として設定されている画像が存在する場合、処理をステップS202に戻す。このため、第1位相シフト画像G11~第8位相シフト画像G18が、第1プロジェクター101によって個別に表面2aへ投写される。
ステップS205において第1位相シフト画像G11~第8位相シフト画像G18の中に、未投写の画像として設定されている画像が存在しない場合、ステップS206において取得部343は、ステップS204で生成された撮像画像を取得する。
ステップS206では、取得部343は、位相シフト画像に関する撮像画像の提供を指示する第1提供指示を、計測器200の提供部242に提供する。提供部242は、第1提供指示に応じて、第1位相シフト画像G11~第8位相シフト画像G18の各々の撮像によって生成された第1撮像データc1と、第1位相シフト画像G11~第8位相シフト画像G18の各々の撮像によって生成された第2撮像データc2とを、情報処理装置300に提供する。
取得部343は、提供部242から、第1位相シフト画像G11~第8位相シフト画像G18の各々の撮像によって生成された第1撮像データc1と、第1位相シフト画像G11~第8位相シフト画像G18の各々の撮像によって生成された第2撮像データc2と、を取得することによって、ステップS204で生成された撮像画像を取得する。
続いて、ステップS207において3次元計測部344は、複数の部分2cの各々の位置をカメラ座標系CS2における3次元座標で示す位置情報d1を生成する。
ここで、計測システム1では、1つの部分2cが1つのセル212pと1つのセル222pとによって観測されるように、複数の部分2cは設定される。1つの部分2cの大きさは、1つのセル212pと1つのセル222pとに観測される大きさである。
ステップS207では、3次元計測部344は、まず、液晶ライトバルブ130の画素130pごとに、当該画素130pが示す画像が投写される部分2cを観測するセル212pと、当該画素130pが示す画像が投写される部分2cを観測するセル222pと、のペアを、第1対応ペアとして決定する。例えば、3次元計測部344は、位相シフト法を用いることによって第1対応ペアを決定する。なお、第1対応ペアは、第1対応ペアが観測する画像を示す画素130pと対応する。
続いて、3次元計測部344は、第1対応ペアを用いることによって、各部分2cについての3次元計測を実行する。例えば、3次元計測部344は、第1対応ペアごとに、第1対応ペアによって観測される部分2cから第1カメラ210までの距離を、第1対応ペアを構成する2つのセルの各位置を用いる三角測量によって算出する。
3次元計測部344は、各部分2cの3次元計測結果として、各部分2cのカメラ座標系CS2における位置を用いる。3次元計測部344は、部分2cのカメラ座標系CS2における3次元座標のうち、x軸に基づく座標として、当該部分2cを観測するセル212pのx軸に基づく座標を用いる。3次元計測部344は、部分2cのカメラ座標系CS2における3次元座標のうち、y軸に基づく座標として、当該部分2cを観測するセル212ptのy軸に基づく座標を用いる。3次元計測部344は、部分2cのカメラ座標系CS2における3次元座標のうち、z軸に基づく座標として、当該部分2cから第1カメラ210までの距離を示す値を用いる。
3次元計測部344は、各部分2cのカメラ座標系CS2における位置を用いることによって、位置情報d1を生成する。
図15は、図13に示されるステップS102の一例を示す図である。ステップS301において第1ベクトル決定部345は、第1プロジェクター101がパターン画像G1である第1位相シフト画像G11~第8位相シフト画像G18を表面2aに投写している状況で第1カメラ210が表面2aを撮像することによって生成した第1撮像画像を、取得部343から取得する。続いて、第1ベクトル決定部345は、パターン画像G1と第1撮像画像とに基づいて、複数の部分2cの中から、計測点eが位置する対応部分を決定する。
例えば、第1ベクトル決定部345は、位相シフト法を用いることによって、計測点eごとに、対応点fを観測するセル212pを決定する。続いて、第1ベクトル決定部345は、計測点eごとに、複数の第1対応ペアの中から、対応点fを観測するセル212pを有する第1対応ペアを決定する。続いて、第1ベクトル決定部345は、決定した第1対応ペアが観測する部分2cを、計測点eが位置する対応部分として決定する。
続いて、ステップS302において第1ベクトル決定部345は、位置情報d1を参照することによって、計測点eごとに、対応部分のカメラ座標系CS2における位置を決定する。
例えば、第1ベクトル決定部345は、計測点eごとに、位置情報d1が示す複数の部分2cの3次元の座標のうち、対応部分の3次元の座標を、対応部分のカメラ座標系CS2における位置として決定する。
続いて、ステップS303において第1ベクトル決定部345は、第1プロジェクター101が有する投写レンズ140の主点の位置と、第1カメラ210の位置と、の関係を示す第1関係情報h1を生成する。
ステップS303では、第1ベクトル決定部345は、計測点eのパターン画像G1における位置と、対応部分のカメラ座標系CS2における位置と、に基づいて、第1関係情報h1を生成する。
計測点eのパターン画像G1における位置、すなわち、2次元座標である座標kは第2記憶部330に記憶されているため、第1ベクトル決定部345は、座標kを第2記憶部330から取得する。
第1ベクトル決定部345は、3次元座標である座標jと2次元座標である座標jとの計測点eごとのペアを用いてPnP(Perspective n Points)問題を解くことによって、第1関係情報h1を生成する。以下、座標jと座標kのペアを「座標ペア」と称する。
例えば、第1ベクトル決定部345は、式4に、計測点eごとに座標ペアを代入することによって、PnP問題を解く。式4は、透視投影変換の式とも称される。
Figure 2022131028000002
内部パラメーター行列A1は、パネル座標系CS1と投写座標系CS3との関係を示す。回転行列R1と平行移動行列T1は、投写座標系CS3とカメラ座標系CS2との関係を示す。
(X,Y,Z)は、カメラ座標系CS2の3次元座標、例えば、座標jを表す。
(u,v)は、パネル座標系CS1の2次元座標、例えは、座標kを表す。
sは、(u,v,1)における“1”を実現するためのスケーリングファクターである。s=Zが成り立つ。
(cx,)は、図5に示される交点mのパネル座標系CS1における座標である。
とfは、投写レンズ140の焦点距離である。
とfは、1つの画素130pを1単位とする値で表される。
換言すると、fとfは、ピクセルの単位で表される投写レンズ140の焦点距離である。
は、画素130pのx軸方向の長さに基づく単位で表される投写レンズ140の焦点距離である。
は、画素130pのy軸方向の長さに基づく単位で表される投写レンズ140の焦点距離である。
第1ベクトル決定部345は、計測点eごとに座標ペアを式4に代入することによって、複数の方程式を生成する。第1ベクトル決定部345は、複数の方程式を解くことによって、回転行列R1と、平行移動行列T1と、内部パラメーター行列A1と、を決定する。
回転行列R1と平行移動行列T1は、第1プロジェクター101と第1カメラ210との位置関係を示す第1関係情報h1の一例である。回転行列R1と平行移動行列T1は、第1プロジェクター101の外部パラメーターである。第1プロジェクター101の外部パラメーターは、第1関係情報h1の一例である。
内部パラメーター行列A1は、投写レンズ140の特性を示す特性情報の一例である。内部パラメーター行列A1は、投写レンズ140の内部パラメーターを示す。投写レンズ140の内部パラメーターは、第1プロジェクター101の内部パラメーターを意味する。
内部パラメーター行列A1が既知である場合、第1ベクトル決定部345は、複数の方程式を解くことによって、回転行列R1と、平行移動行列T1と、を決定すればよい。この場合、第1ベクトル決定部345は、少なくとも3つの座標ペアを用いることによって、回転行列R1と、平行移動行列T1と、を決定できる。第1ベクトル決定部345は、6つ以上の座標ペアを用いれば、1つの解として、回転行列R1と、平行移動行列T1と、を決定できる。
座標ペアによって示される座標は、誤差を含む可能性がある。このため、式4に代入される座標ペアの数が多いほど、回転行列R1と平行移動行列T1との精度が向上する。よって、第1ベクトル決定部345は、より多くの座標ペアを用いることによって回転行列R1と平行移動行列T1とを決定することが望ましい。
内部パラメーター行列A1が未知である場合、第1ベクトル決定部345は、式4を用いることによって、回転行列R1と平行移動行列T1とに加えて、内部パラメーター行列A1を決定する。
投写レンズ140の内部パラメーターは経時変化する。また、投写レンズ140の内部パラメーターは、第1カメラ210には含まれない光源120が発する熱によって変化する可能性がある。このため、既知の内部パラメーター行列A1が、実際の投写レンズ140の内部パラメーターと異なる可能性がある。内部パラメーター行列A1が、実際の投写レンズ140の内部パラメーターと異なる場合、式4から理解されるように、回転行列R1と平行移動行列T1の各々の正確性が低下する。したがって、内部パラメーター行列A1が既知である場合にも、第1ベクトル決定部345は、式4を用いることによって、回転行列R1と平行移動行列T1とに加えて、内部パラメーター行列A1を決定することが望ましい。
回転行列R1と平行移動行列T1と内部パラメーター行列A1とを、式4を用いて算出するには、最低10個の座標ペアが必要となる。このため、第1ベクトル決定部345は、10個以上の座標ペアを用いることによって、回転行列R1と平行移動行列T1と内部パラメーター行列A1とを決定する。
上述の通り座標ペアによって示される座標は、誤差を含む可能性がある。このため、式4に代入される座標ペアの数が多いほど、回転行列R1と平行移動行列T1と内部パラメーター行列A1の精度が向上する。よって、第1ベクトル決定部345は、より多くの座標ペアを用いることによって回転行列R1と平行移動行列T1と内部パラメーター行列A1とを決定することが望ましい。
続いて、ステップS304において第1ベクトル決定部345は、第1関係情報h1に基づいて、第1プロジェクター101が有する投写レンズ140の主点のカメラ座標系CS2における位置を決定する。
例えば、第1ベクトル決定部345は、回転行列R1と平行移動行列T1とを用いることによって、第1プロジェクター101が有する投写レンズ140の主点の投写座標系CS31における位置から、第1プロジェクター101が有する投写レンズ140の主点のカメラ座標系CS2における位置を決定する。第1ベクトル決定部345は、第1プロジェクター101が有する投写レンズ140の主点の投写座標系CS31における位置として、投写座標系CS31の原点o3の位置を用いる。
第1ベクトル決定部345は、例えば、式5に示される関係を用いることによって、第1プロジェクター101が有する投写レンズ140の主点の投写座標系CS31における位置を、第1プロジェクター101が有する投写レンズ140の主点のカメラ座標系CS2における位置に変換する。なお、式5は、式4と等価である。
Figure 2022131028000003
式5は、投写座標系CS31における3次元の座標(x,y,z)と、カメラ座標系CS2における3次元の座標(X,Y,Z)と、の関係を示す。例えば、第1ベクトル決定部345は、式5の(x,y,z)に投写座標系CS31の原点o3の座標(0,0,0)を入力することによって得られる式を変形することによって、第1プロジェクター101が有する投写レンズ140の主点のカメラ座標系CS2における位置(X,Y,Z)を決定する。
続いて、ステップS305において第1ベクトル決定部345は、第1ベクトルを決定する。第1ベクトル決定部345は、測定部分2bのカメラ座標系CS2における位置から、第1プロジェクター101が有する投写レンズ140の主点のカメラ座標系CS2における位置へ、の方向を示すベクトルを、第1ベクトルとして決定する。第1ベクトルは、例えば、測定部分2bのカメラ座標系CS2における位置から、第1プロジェクター101が有する投写レンズ140の主点のカメラ座標系CS2における位置へ、の方向を示す単位ベクトルである。
図16は、図13に示されるステップS103の一例を示す図である。図16において図14に示された処理と同一の処理には同一符号を付してある。以下、図16における処理のうち、図14に示された処理とは異なる処理を中心に説明する。
ステップS201とステップS202が完了すると、ステップS401において投写制御部341は、ステップS202で選択した画像を示す画像データaを第2プロジェクター102に提供する。続いて、投写制御部341は、ステップS202で選択した画像についての設定を、未投写の画像から、投写済みの画像に変更する。第2プロジェクター102は、投写制御部341から提供された画像データaが示す画像を、表面2aに投写する。
続いて、ステップS402においてカメラ制御部342は、第1カメラ210を用いる撮像を指示する第2撮像指示を、計測器200の撮像制御部241に提供する。撮像制御部241は、第2プロジェクター102から画像が投写されている表面2aを、第2撮像指示に応じて、第1カメラ210に撮像させる。第1カメラ210は、第2プロジェクター102から画像が投写されている表面2aを撮像することによって、撮像画像を示す第1撮像データc1を生成する。続いて、ステップS205およびステップS206が実行される。
続いて、ステップS403において第2ベクトル決定部346は、第2プロジェクター102がパターン画像G1を表面2aに投写している状況で第1カメラ210が表面2aを撮像することによって生成した第2撮像画像を、取得部343から取得する。続いて、第2ベクトル決定部346は、パターン画像G1と第2撮像画像とに基づいて、複数の部分2cの中から、計測点eが位置する対応部分を決定する。第2ベクトル決定部346がパターン画像G1と第2撮像画像とに基づいて計測点eが位置する対応部分を決定する手法は、第1ベクトル決定部345がパターン画像G1と第1撮像画像とに基づいて計測点eが位置する対応部分を決定する手法と同様である。
続いて、ステップS404において第2ベクトル決定部346は、位置情報d1を参照することによって、計測点eごとに、対応部分のカメラ座標系CS2における位置を決定する。第2ベクトル決定部346が計測点eごとに対応部分のカメラ座標系CS2における位置を決定する手法は、第1ベクトル決定部345が計測点eごとに対応部分のカメラ座標系CS2における位置を決定する手法と同様である。
続いて、ステップS405において第2ベクトル決定部346は、第2プロジェクター102が有する投写レンズ140の主点の位置と、第1カメラ210の位置と、の関係を示す第2関係情報h2を生成する。第2ベクトル決定部346が第2関係情報h2を生成する手法は、第1ベクトル決定部345が第1関係情報h1を生成する手法と同様である。
続いて、ステップS406において第2ベクトル決定部346は、第2関係情報h2に基づいて、第2プロジェクター102が有する投写レンズ140の主点のカメラ座標系CS2における位置を決定する。第2ベクトル決定部346が第2関係情報h2に基づいて第2プロジェクター102が有する投写レンズ140の主点のカメラ座標系CS2における位置を決定する手法は、第1ベクトル決定部345が第1関係情報h1に基づいて第1プロジェクター101が有する投写レンズ140の主点のカメラ座標系CS2における位置を決定する手法と同様である。
続いて、ステップS407において第2ベクトル決定部346は、第2ベクトルを決定する。第2ベクトル決定部346が第2ベクトルを決定する手法は、第1ベクトル決定部345が第1ベクトルを決定する手法と同様である。第2ベクトルは、例えば、測定部分2bのカメラ座標系CS2における位置から、第2プロジェクター102が有する投写レンズ140の主点のカメラ座標系CS2における位置へ、の方向を示す単位ベクトルである。
図17は、図13に示されるステップS104の一例を示す図である。図17において図14に示された処理と同一の処理には同一符号を付してある。以下、図17における処理のうち、図14に示された処理とは異なる処理を中心に説明する。
ステップS201とステップS202が完了すると、ステップS501において投写制御部341は、ステップS202で選択した画像を示す画像データaを第3プロジェクター103に提供する。続いて、投写制御部341は、ステップS202で選択した画像についての設定を、未投写の画像から、投写済みの画像に変更する。第3プロジェクター103は、投写制御部341から提供された画像データaが示す画像を、表面2aに投写する。
続いて、ステップS502においてカメラ制御部342は、第1カメラ210を用いる撮像を指示する第2撮像指示を、計測器200の撮像制御部241に提供する。撮像制御部241は、第3プロジェクター103から画像が投写されている表面2aを、第2撮像指示に応じて、第1カメラ210に撮像させる。第1カメラ210は、第3プロジェクター103から画像が投写されている表面2aを撮像することによって、撮像画像を示す第1撮像データc1を生成する。続いて、ステップS205およびステップS206が実行される。
続いて、ステップS503において第3ベクトル決定部347は、第3プロジェクター103がパターン画像G1を表面2aに投写している状況で第1カメラ210が表面2aを撮像することによって生成した第3撮像画像を、取得部343から取得する。続いて、第3ベクトル決定部347は、パターン画像G1と第3撮像画像とに基づいて、複数の測定部分2bの中から、計測点eが位置する対応部分を決定する。第3ベクトル決定部347がパターン画像G1と第3撮像画像とに基づいて計測点eが位置する対応部分を決定する手法は、第1ベクトル決定部345がパターン画像G1と第1撮像画像とに基づいて計測点eが位置する対応部分を決定する手法と同様である。
続いて、ステップS504において第3ベクトル決定部347は、位置情報d1を参照することによって、計測点eごとに、対応部分のカメラ座標系CS2における位置を決定する。第3ベクトル決定部347が計測点eごとに対応部分のカメラ座標系CS2における位置を決定する手法は、第1ベクトル決定部345が計測点eごとに対応部分のカメラ座標系CS2における位置を決定する手法と同様である。
続いて、ステップS505において第3ベクトル決定部347は、第3プロジェクター103が有する投写レンズ140の主点の位置と、第1カメラ210の位置と、の関係を示す第3関係情報h3を生成する。第3ベクトル決定部347が第3関係情報h3を生成する手法は、第1ベクトル決定部345が第1関係情報h1を生成する手法と同様である。
続いて、ステップS506において第3ベクトル決定部347は、第3関係情報h3に基づいて、第3プロジェクター103が有する投写レンズ140の主点のカメラ座標系CS2における位置を決定する。第3ベクトル決定部347が第3関係情報h3に基づいて第3プロジェクター103が有する投写レンズ140の主点のカメラ座標系CS2における位置を決定する手法は、第1ベクトル決定部345が第1関係情報h1に基づいて第1プロジェクター101が有する投写レンズ140の主点のカメラ座標系CS2における位置を決定する手法と同様である。
続いて、ステップS507において第3ベクトル決定部347は、第3ベクトルを決定する。第3ベクトル決定部347が第3ベクトルを決定する手法は、第1ベクトル決定部345が第1ベクトルを決定する手法と同様である。第3ベクトルは、例えば、測定部分2bのカメラ座標系CS2における位置から、第3プロジェクター103が有する投写レンズ140の主点のカメラ座標系CS2における位置へ、の方向を示す単位ベクトルである。
図18は、図13に示されるステップS105の一例を示す図である。ステップS601において投写制御部341は、全面白色で均一な輝度を有する計測画像G2を示す画像データaを第1プロジェクター101に提供する。第1プロジェクター101は、計測画像G2を表面2aに投写する。
続いて、ステップS602においてカメラ制御部342は、第1カメラ210を用いる撮像を指示する第2撮像指示を、計測器200の撮像制御部241に提供する。撮像制御部241は、第1プロジェクター101が計測画像G2を投写している表面2aを、第2撮像指示に応じて、第1カメラ210に撮像させる。第1カメラ210は、第1プロジェクター101から計測画像G2が投写されている表面2aを撮像することによって、撮像画像を示す第1撮像データc1を生成する。
続いて、ステップS603において取得部343は、計測画像G2に関する撮像画像の提供を指示する第2提供指示を、計測器200の提供部242に提供する。提供部242は、第2提供指示に応じて、第1プロジェクター101が投写する計測画像G2の撮像によって生成された第1撮像データc1を情報処理装置300に提供する。取得部343は、提供部242から、当該第1撮像データc1を取得することによって、ステップS602で生成された撮像画像を取得する。
続いて、ステップS604において法線ベクトル計測部348は第1値を決定する。
ステップS604では、法線ベクトル計測部348は、まず、第1プロジェクター101が計測画像G2を表面2aに投写する状況で表面2aを第1カメラ210が撮像することによって生成される撮像画像を、第1観測画像として、取得部343から取得する。
続いて、法線ベクトル計測部348は、第1観測画像に基づいて、測定部分2bを観測するセル212pの輝度値i1を、測定部分2bの第1値として決定する。
図19は、図13に示されるステップS106の一例を示す図である。ステップS701において投写制御部341は、全面白色で均一な輝度を有する計測画像G2を示す画像データaを第2プロジェクター102に提供する。第2プロジェクター102は、計測画像G2を表面2aに投写する。
続いて、ステップS702においてカメラ制御部342は、第1カメラ210を用いる撮像を指示する第2撮像指示を、計測器200の撮像制御部241に提供する。撮像制御部241は、第2プロジェクター102が計測画像G2を投写している表面2aを、第2撮像指示に応じて、第1カメラ210に撮像させる。第1カメラ210は、第2プロジェクター102から計測画像G2が投写されている表面2aを撮像することによって、撮像画像を示す第1撮像データc1を生成する。
続いて、ステップS703において取得部343は、計測画像G2に関する撮像画像の提供を指示する第2提供指示を、計測器200の提供部242に提供する。提供部242は、第2提供指示に応じて、第2プロジェクター102が投写する計測画像G2の撮像によって生成された第1撮像データc1を情報処理装置300に提供する。取得部343は、提供部242から、当該第1撮像データc1を取得することによって、ステップS702で生成された撮像画像を取得する。
続いて、ステップS704において法線ベクトル計測部348は第2値を決定する。
ステップS704では、法線ベクトル計測部348は、まず、第2プロジェクター102が計測画像G2を表面2aに投写する状況で表面2aを第1カメラ210が撮像することによって生成される撮像画像を、第2観測画像として、取得部343から取得する。
続いて、法線ベクトル計測部348は、第2観測画像に基づいて、測定部分2bを観測するセル212pの輝度値i2を、測定部分2bの第2値として決定する。
図20は、図13に示されるステップS107の一例を示す図である。ステップS801において投写制御部341は、全面白色で均一な輝度を有する計測画像G2を示す画像データaを第3プロジェクター103に提供する。第3プロジェクター103は、計測画像G2を表面2aに投写する。
続いて、ステップS802においてカメラ制御部342は、第1カメラ210を用いる撮像を指示する第2撮像指示を、計測器200の撮像制御部241に提供する。撮像制御部241は、第3プロジェクター103が計測画像G2を投写している表面2aを、第2撮像指示に応じて、第1カメラ210に撮像させる。第1カメラ210は、第3プロジェクター103から計測画像G2が投写されている表面2aを撮像することによって、撮像画像を示す第1撮像データc1を生成する。
続いて、ステップS803において取得部343は、計測画像G2に関する撮像画像の提供を指示する第2提供指示を、計測器200の提供部242に提供する。提供部242は、第2提供指示に応じて、第3プロジェクター103が投写する計測画像G2の撮像によって生成された第1撮像データc1を情報処理装置300に提供する。取得部343は、提供部242から、当該第1撮像データc1を取得することによって、ステップS802で生成された撮像画像を取得する。
続いて、ステップS804において法線ベクトル計測部348は第3値を決定する。
ステップS804では、法線ベクトル計測部348は、まず、第3プロジェクター103が計測画像G2を表面2aに投写する状況で表面2aを第1カメラ210が撮像することによって生成される撮像画像を、第3観測画像として、取得部343から取得する。
続いて、法線ベクトル計測部348は、第3観測画像に基づいて、測定部分2bを観測するセル212pの輝度値i3を、測定部分2bの第3値として決定する。
図21は、図13に示されるステップS108の一例を示す図である。ステップS901において法線ベクトル計測部348は、第1ベクトル~第3ベクトルと第1値~第3値とを、N=S-1Iという式2に適用することによって、測定部分2bの法線ベクトルを計測する。
A17:第1実施形態のまとめ
第1実施形態に係る計測方法および計測システム1は、以下の態様を含む。
第1ベクトル決定部345は、表面2aにおける複数の部分2cの位置を示す位置情報d1と、第1プロジェクター101が投写レンズ140を介して表面2aに投写するパターン画像G1と、第1撮像画像と、に基づいて、第1ベクトルを決定する。
表面2aは、対象面の一例である。第1プロジェクター101が投写レンズ140を介して表面2aに投写するパターン画像G1は、第1画像の一例である。第1撮像画像は、第1プロジェクター101が投写レンズ140を介してパターン画像G1を表面2aへ投写する状況で表面2aを第1カメラ210が撮像することによって生成される画像である。第1ベクトルは、複数の部分2cのうちの一つである測定部分2bの位置から第1プロジェクター101が投写レンズ140の主点の位置への方向を示すベクトルである。
第2ベクトル決定部346は、位置情報d1と、第2プロジェクター102が投写レンズ140を介して表面2aに投写するパターン画像G1と、第2撮像画像と、に基づいて、第2ベクトルを決定する。
第2プロジェクター102が投写レンズ140を介して表面2aに投写するパターン画像G1は、第2画像の一例である。第2撮像画像は、第2プロジェクター102が投写レンズ140を介してパターン画像G1を表面2aへ投写する状況で表面2aを第1カメラ210が撮像することによって生成される画像である。第2ベクトルは、測定部分2bの位置から第2プロジェクター102が投写レンズ140の主点の位置への方向を示すベクトルである。
第3プロジェクター103は、位置情報d1と、第3プロジェクター103が投写レンズ140を介して表面2aに投写するパターン画像G1と、第3撮像画像と、に基づいて、第3ベクトルを決定する。
第3プロジェクター103が投写レンズ140を介して表面2aに投写するパターン画像G1は、第3画像の一例である。第3撮像画像は、第3プロジェクター103が投写レンズ140を介してパターン画像G1を表面2aへ投写する状況で表面2aを第1カメラ210が撮像することによって生成される画像である。第3ベクトルは、測定部分2bの位置から第3プロジェクター103が投写レンズ140の主点の位置への方向を示すベクトルである。
法線ベクトル計測部348は、第1ベクトルと、第2ベクトルと、第3ベクトルと、第1値と、第2値と、第3値と、に基づき、測定部分2bの法線ベクトルNを計測する。
第1値は、第1プロジェクター101が投写レンズ140を介して計測画像G2を表面2aに投写する状況における測定部分2bの輝度を示す値である。第1プロジェクター101が投写レンズ140を介して表面2aに投写する計測画像G2は、第4画像の一例である。第2値は、第2プロジェクター102が投写レンズ140を介して計測画像G2を表面2aに投写する状況における測定部分2bの輝度を示す値である。第2プロジェクター102が投写レンズ140を介して表面2aに投写する計測画像G2は、第5画像の一例である。第3値は、第3プロジェクター103が投写レンズ140を介して計測画像G2を表面2aに投写する状況における測定部分2bの輝度に関する値である。第3プロジェクター103が投写レンズ140を介して表面2aに投写する計測画像G2は、第6画像の一例である。
この態様によれば、第1プロジェクター101と第2プロジェクター102と第3プロジェクター103と第1カメラ210とのすべての位置を予め定められた位置関係に調整することなく、測定部分2bの法線ベクトルNを計測することができる。測定部分2bの法線ベクトルNの方向は、測定部分2bの形状を示すため、測定部分2bの微小な歪および微小な傷を計測することが可能になる。
照度差ステレオ法では、平行光を出射する光源が用いられる場合がある。これに対して、この態様では、平行光を発する光源を用いることなく、測定部分2bの法線ベクトルNを計測することができる。また、本態様では、第1プロジェクター101と第2プロジェクター102と第3プロジェクター103とを包含するような大型の光源を用いる必要がない。
照度差ステレオ法では、平行光を出射する光源を用い、かつ、光源ベクトルの推定のために事前に球体の撮影を行い、球体において最も明るい点の座標の解析を行うことで光源ベクトルの方向を推定する場合がある。これに対して、この態様では、平行光を投写することなく、事前の球体計測のような処理を行うことなく、測定部分2bの法線ベクトルを計測できる。
3次元計測部344は、第1プロジェクター101が投写レンズ140を介してパターン画像G1を表面2aへ投写する状況で表面2aを第2カメラ220が撮像することによって生成される撮像画像と、第1撮像画像と、に基づいて、位置情報d1を生成する。
この態様によれば、第1プロジェクター101と第1カメラ210との位置関係が固定されていなくても位置情報d1を生成できる。
第1ベクトル決定部345は、パターン画像G1と第1撮像画像とに基づいて、複数の部分2cの中から、計測点eが位置する対応部分を決定する。第1ベクトル決定部345は、位置情報d1を参照することによって、対応部分のカメラ座標系CS2における位置を決定する。第1ベクトル決定部345は、計測点eのパターン画像G1における位置と、対応部分のカメラ座標系CS2における位置と、に基づいて、第1プロジェクター101の投写レンズ140の主点の位置と第1カメラ210の位置との関係を示す第1関係情報h1を生成する。第1関係情報h1は、関係情報の一例である。第1ベクトル決定部345は、第1関係情報h1に基づいて、第1プロジェクター101が有する投写レンズ140の主点のカメラ座標系CS2における位置を決定する。第1ベクトル決定部345は、測定部分2bのカメラ座標系CS2における位置から第1プロジェクター101が有する投写レンズ140の主点のカメラ座標系CS2における位置への方向を示すベクトルを、第1ベクトルとして決定する。
この態様によれば、パターン画像G1が有する計測点eを用いることによって、第1ベクトルを決定できる。
法線ベクトル計測部348は、第1プロジェクター101が投写レンズ140を介して計測画像G2を表面2aに投写する状況で表面2aを第1カメラ210が撮像することによって生成される撮像画像に基づいて、第1値を決定する。
この態様によれば、第1ベクトルを決定するために用いられる第1カメラ210を、第1値を決定するためにも用いることができる。
B:変形例
以上に例示した実施形態の変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2個以上の態様を、相互に矛盾しない範囲において適宜に併合してもよい。
B1:第1変形例
第1実施形態において、計測画像G2として、第1位相シフト画像G11~第4位相シフト画像G14のセットが用いられてもよい。第1位相シフト画像G11~第4位相シフト画像G14のうちのいずれか1つの画像は、第4画像の一例、第5画像の一例、および、第6画像の一例である。
投写制御部341は、計測画像G2として、第1位相シフト画像G11~第4位相シフト画像G14のセットを、第1プロジェクター101に投写させる。第1プロジェクター101が計測画像G2として表面2aに投写する第1位相シフト画像G11は、第1投写画像の一例である。第1プロジェクター101が計測画像G2として表面2aに投写する第2位相シフト画像G12は、第2投写画像の一例である。第1プロジェクター101が計測画像G2として表面2aに投写する第3位相シフト画像G13は、第3投写画像の一例である。第1プロジェクター101が計測画像G2として表面2aに投写する第4位相シフト画像G14は、第4投写画像の一例である。
カメラ制御部342は、第1プロジェクター101が第1位相シフト画像G11を計測画像G2として表面2aに投写する状況で表面2aを第1カメラ210に撮像させる。この状況で第1カメラ210が生成する撮像画像を「第4撮像画像」と称する。
カメラ制御部342は、第1プロジェクター101が第2位相シフト画像G12を計測画像G2として表面2aに投写する状況で表面2aを第1カメラ210に撮像させる。この状況で第1カメラ210が生成する撮像画像を「第5撮像画像」と称する。
カメラ制御部342は、第1プロジェクター101が第3位相シフト画像G13を計測画像G2として表面2aに投写する状況で表面2aを第1カメラ210に撮像させる。この状況で第1カメラ210が生成する撮像画像を「第6撮像画像」と称する。
カメラ制御部342は、第1プロジェクター101が第4位相シフト画像G14を計測画像G2として表面2aに投写する状況で表面2aを第1カメラ210に撮像させる。この状況で第1カメラ210が生成する撮像画像を「第7撮像画像」と称する。
法線ベクトル計測部348は、取得部343を介して、第4撮像画像と、第5撮像画像と、第6撮像画像と、第7撮像画像と、を取得する。法線ベクトル計測部348は、第4撮像画像と、第5撮像画像と、第6撮像画像と、第7撮像画像と、に基づいて、第1値を決定する。
第1プロジェクター101が第1位相シフト画像G11~第4位相シフト画像G14を投写する状況で測定部分2bを撮像するセル212pが観測する第1位相シフト画像G11の輝度Iと、当該セル212pが観測する第2位相シフト画像G12の輝度Iと、当該セル212piが観測する第3位相シフト画像G13の輝度Iと、当該セル212piが観測する第4位相シフト画像G14の輝度Iは、以下のように表される。
={A・cos(φ)+G}×R ・・・式6
={A・cos(φ-(π/2))+G}×R ・・・式7
={A・cos(φ-π)+G}×R ・・・式8
={A・cos(φ-(3π/2))+G}×R ・・・式9
ここで、
φは、位相シフト画像G10aにおける正弦波の位相である。
Aは、位相シフト画像G10aにおける輝度の振幅である。
Gは、グローバルアンビエントであり、環境光などの光成分である。
Rは、測定部分2bの反射率である。
式6~式9から、グローバルアンビエントGと位相φとを含むことなく、振幅Aと反射率Rと輝度とを含む式10を得ることができる。
Figure 2022131028000004
ここで、
+J =(2AR・cosφ)+(2AR・sinφ)
tanφ=J/J
=I-I=2AR・cosφ、
=I-I=2AR・sinφ、
である。
測定部分2bの反射率が一定であれば、位相シフト画像G10aを撮像することによって生成される撮像画像が示す輝度は、光源ベクトルと法線ベクトルとに基づく測定部分2bの反射率と、位相シフト画像G10aにおける輝度の振幅と、によって定められる。すなわち、測定部分2bの反射率が一定であれば、式10によって示される2ARという値は、輝度値i1すなわち第1値を示す。このため、法線ベクトル計測部348は、式10を用いることによって算出される2ARを、第1値として決定する。
例えば、法線ベクトル計測部348は、第4撮像画像を用いることによって、第4撮像画像に示される測定部分2bの輝度Iを決定する。法線ベクトル計測部348は、第5撮像画像を用いることによって、第5撮像画像に示される測定部分2bの輝度Iを決定する。法線ベクトル計測部348は、第6撮像画像を用いることによって、第6撮像画像に示される測定部分2bの輝度Iを決定する。法線ベクトル計測部348は、第7撮像画像を用いることによって、第6撮像画像に示される測定部分2bの輝度Iを決定する。法線ベクトル計測部348は、I~Iを式10に適用することによって、2ARを第1値として決定する。
第2値および第3値も、第1値と同様に決定される。第2値を決定する場合、第2プロジェクター102は、計測画像G2として、第1位相シフト画像G11~第4位相シフト画像G14のセットを、表面2aに投写する。第3値を決定する場合、第3プロジェクター103は、計測画像G2として、第1位相シフト画像G11~第4位相シフト画像G14のセットを、表面2aに投写する。
なお、計測画像G2として、第1位相シフト画像G11~第4位相シフト画像G14のセットの代わりに、第5位相シフト画像G15~第8位相シフト画像G18のセットが用いられてもよい。
第1変形例によれば、計測画像G2として、均一な輝度を有する画像とは異なる画像を用いることができる。また、第1値に対する環境光の影響を低減できる。このため、環境光の影響を受け難い計測を行うことが可能である。
また、パターン画像G1として用いた画像を、計測画像G2として再度用いることが可能になる。
また、パターン画像G1の投写を、計測画像G2の投写としても利用することが可能になる。この場合、パターン画像G1の撮像が、計測画像G2の撮像として利用される。したがって、パターン画像G1の投写と計測画像G2の投写とを別々に実行する構成に比べて、画像の投写回数を少なくできる。また、パターン画像G1の撮像と計測画像G2の撮像とを別々に実行する構成に比べて、画像の撮像回数を少なくできる。
因みに、3位相からなる位相シフト画像では、振幅と反射率とを取得できないため、第1変形例には適さない。
B2:第2変形例
第1変形例に示されるI~Iの各々は、測定部分2bの法線ベクトルNおよび光源ベクトルs1~s3の影響を受ける。このため、I~Iを決定するために用いられる第4撮像画像~第7撮像画像の各々では、表面2aの形状に応じて、相対的に輝度の低い領域が生じ得る。前述の通り、このような輝度の変化は、法線ベクトルNおよび光源ベクトルs1~s3の影響によって発生するため、照度差ステレオ法における法線ベクトル解析において必要である。しかしながら、I~Iが、256階調を表現可能な8ビット等の整数値で表現される状況では、相対的に暗くなる領域においてI~Iの分解能が低下する可能性がある。
そこで、第2変形例は、相対的に輝度の低い領域を事前に決定し、相対的に輝度の低い領域に投写される位相シフト画像G10aの輝度の振幅Aを増加し、さらに、上述の式10を用いて算出される値において、位相シフト画像G10aの輝度の振幅Aの増加の影響を低減する。
第2変形例では、法線ベクトル計測部348は、計測画像G2として用いられる位相シフト画像G10aにおける輝度の振幅Aを、表面2aを第1カメラ210が事前に撮像することによって生成される撮像画像に基づいて決定する。
例えば、投写制御部341は、第1プロジェクター101に計測画像G2を投写させる前に、第1プロジェクター101に、全面白色で均一な輝度を有する画像を、予備画像として表面2aに投写させる。予備画像は、全面白色で均一な輝度を有する画像に限らず、例えば、全面がクリーム色で均一な輝度を有する画像でもよい。
続いて、カメラ制御部342は、第1プロジェクター101が予備画像を表面2aに投写する状況において表面2aを第1カメラ210に撮像させることによって、第1カメラ210に撮像画像を生成させる。以下、第1カメラ210が、予備画像が投写される表面2aを撮像することによって生成する撮像画像を「第1生成画像」と称する。第1生成画像は、生成画像の一例である。
法線ベクトル計測部348は、第1生成画像に基づいて、計測画像G2として用いられる位相シフト画像G10aにおける輝度を、当該位相シフト画像G10a内において調節する。位相シフト画像G10aにおける輝度を当該位相シフト画像G10a内において調節することは、位相シフト画像G10aが有する各領域における輝度を決定することを意味する。
例えば、法線ベクトル計測部348は、まず、第1生成画像が示す各部分2cの輝度を決定する。第1生成画像において、各部分2cのうちの1つの部分2cである第1部分を示す領域は、第1領域の一例である。第1領域の輝度は、第1輝度の一例である。第1生成画像において、第1領域とは異なる各部分2cのうちの1つの部分2cである第2部分を示す領域は、第2領域の一例である。第2領域の輝度は、第2輝度の一例である。続いて、法線ベクトル計測部348は、第1生成画像が示す輝度の中から、最も高い輝度を、最高輝度値として決定する。
続いて、法線ベクトル計測部348は、セル212pごとに、振幅調整値を決定する。例えば、法線ベクトル計測部348は、第1生成画像が示す各セル212pの輝度値を、最高輝度値で除算することによって、各セル212pの振幅調整値を決定する。
続いて、法線ベクトル計測部348は、複数の第1対応ペアの中から、振幅調整値が決定されたセル212pを有する第1対応ペアを決定する。続いて、法線ベクトル計測部348は、決定した第1対応ペアに対応する画素130pを、対応画素として決定する。
続いて、法線ベクトル計測部348は、対応画素における輝度の振幅Aを、セル212pの振幅調整値に基づいて、調整振幅A’に変更する。例えば、法線ベクトル計測部348は、対応画素における輝度の振幅Aに、振幅調整値の逆数を乗算することによって、振幅Aを調整振幅A’に変更する。
続いて、投写制御部341は、画素130pごとに振幅Aが調整振幅A’に変更された第1位相シフト画像G11~第4位相シフト画像G14のセットを、計測画像G2として、第1プロジェクター101に投写させる。
このため、振幅Aが採用される状況では相対的に暗くなる領域を、振幅Aが採用される状況の明るさよりも明るくできる。よって、振幅Aが採用される状況でのI~Iにおける分解能よりも、調整振幅A’が採用される状況でのI~Iにおける分解能を高くできる。
カメラ制御部342は、上述のように、第1カメラ210に、第4撮像画像~第7撮像画像を生成させる。
法線ベクトル計測部348は、取得部343を介して、第4撮像画像と、第5撮像画像と、第6撮像画像と、第7撮像画像と、を取得する。法線ベクトル計測部348は、第4撮像画像と、第5撮像画像と、第6撮像画像と、第7撮像画像と、第1生成画像が示す輝度と、に基づいて、第1値を決定する。
振幅Aが調整振幅A’に変更されているため、I~Iを式10に適用することによって得られる値は、本来得られるべき値である2ARではなく、2A’Rとなる。このため、法線ベクトル計測部348は、2A’Rを、本来得られるべき値である2ARに補正する。
例えば、法線ベクトル計測部348は、2A’Rに、振幅調整値を乗算することによって、2A’Rを、2ARに補正する。ここで、振幅調整値は、第1生成画像に基づいて決定される値である。法線ベクトル計測部348は、2A’Rを補正することによって得られる2ARを第1値として決定する。このため、2ARにおいて、位相シフト画像G10aの輝度の増加の影響を低減できる。すなわち、法線ベクトル計測部348は、第1値として本来得られるべき値を得ることができる。
さらに、第2値が、第1値と同様に決定されてもよい。第2値を決定する場合、第1プロジェクター101の代わりに第2プロジェクター102が用いられる。さらに、法線ベクトル計測部348は、第2値についての調整振幅A’を決定する前に、第2プロジェクター102の画素130pと、当該画素130pから投写された部分2cを観測するセル212pと、のペアを、第2対応ペアとして、画素130pごとに決定する。例えば、法線ベクトル計測部348は、第1位相シフト画像G11と、第2ベクトルを決定する際に用いられた4つの撮像画像と、に基づいて、位相シフト法を用いて、第2対応ペアを決定する。法線ベクトル計測部348は、第1対応ペアの代わりに第2対応ペアを用いることによって、第2値を、第1値と同様に決定する。
第3値が、第1値と同様に決定されてもよい。第3値を決定する場合、第1プロジェクター101の代わりに第3プロジェクター103が用いられる。さらに、法線ベクトル計測部348は、第3値についての調整振幅A’を決定する前に、第3プロジェクター103の画素130pと、当該画素130pから投写された部分2cを観測するセル212pと、のペアを、第3対応ペアとして、画素130pごとに決定する。例えば、法線ベクトル計測部348は、第1位相シフト画像G11と、第3ベクトルを決定する際に用いられた4つの撮像画像と、に基づいて、位相シフト法を用いて、第3対応ペアを決定する。法線ベクトル計測部348は、第1対応ペアの代わりに第3対応ペアを用いることによって、第3値を、第1値と同様に決定する。
第2変形例においては、法線ベクトル計測部348は、第1プロジェクター101が投写レンズ140を介して予備画像を表面2aへ投写する状況で表面2aを第1カメラ210が撮像することで生成される第1生成画像に基づいて、第1生成画像における第1領域の第1輝度と、第1生成画像における第2領域の第2輝度と、を決定する。法線ベクトル計測部348は、第1位相シフト画像G11において第1領域に対応する領域における輝度を、第1輝度に基づいて決定する。法線ベクトル計測部348は、第1位相シフト画像G11において第2領域に対応する領域における輝度を、第2輝度に基づいて決定する。法線ベクトル計測部348は、第2位相シフト画像G12において第1領域に対応する領域における輝度を、第1輝度に基づいて決定する。法線ベクトル計測部348は、第2位相シフト画像G12において第2領域に対応する領域における輝度を、第2輝度に基づいて決定する。法線ベクトル計測部348は、第3位相シフト画像G13において第1領域に対応する領域における輝度を、第1輝度に基づいて決定する。法線ベクトル計測部348は、第3位相シフト画像G13において第2領域に対応する領域における輝度を、第2輝度に基づいて決定する。法線ベクトル計測部348は、第4位相シフト画像G14において第1領域に対応する領域における輝度を、第1輝度に基づいて決定する。法線ベクトル計測部348は、第4位相シフト画像G14において第2領域に対応する領域における輝度を、第2輝度に基づいて決定する。この態様によれば、I~Iにおける分解能を高くできる。
また、第2変形例においては、法線ベクトル計測部348は、第4撮像画像と、第5撮像画像と、第6撮像画像と、第7撮像画像と、第1輝度と、第2輝度と、に基づいて、第1値を決定する。この態様によれば、I~Iにおける分解能を高くしつつ、第1値の精度の低下を抑制できる。
第2変形例では、平行光を発する光源ではなく、プロジェクター100が用いられる。プロジェクター100から投写される画像では、画像の端の部分が、画像の中央の部分に比べて暗くなる傾向がある。このため、平行光を発する光源ではなく、プロジェクター100が用いられる構成において、第2変形例は特に有効である。
B3:第3変形例
第1実施形態および第1変形例~第2変形例において、第2カメラ220が省略されてもよい。この場合、第1プロジェクター101と第1カメラ210との位置関係は、予め算出される。
第1プロジェクター101と第1カメラ210との位置関係が予め算出されている場合、3次元計測部344は、第1プロジェクター101が投写レンズ140を介してパターン画像G1を表面2aへ投写する状況で表面2aを第1カメラ210が撮像することによって生成される第1撮像画像と、パターン画像G1と、に基づいて、位置情報d1を生成する。例えば、パターン画像G1として、第1位相シフト画像G11~第4位相シフト画像G14のセット、または、第5位相シフト画像G15~第8位相シフト画像G18のセットが用いられる。この場合、3次元計測部344は、位相シフト法を用いることによって、位置情報d1を生成する。
なお、第1プロジェクター101と第1カメラ210との位置関係が予め算出されていることは、第1関係情報h1が予め算出されていることを意味する。このため、第1ベクトル決定部345は、第1関係情報h1を算出する処理を省略できる。
第3変形例によれば、第1カメラ210と第2カメラ220とを有するステレオカメラの代わりに単眼の第1カメラ210が用いられても、第1プロジェクター101と第2プロジェクター102と第3プロジェクター103と第1カメラ210とのすべての位置を調整することなく、測定部分2bの法線ベクトルNを計測することができる。また、平行光を投写することなく、事前の球体計測のような処理を行うことなく、測定部分2bの法線ベクトルを計測できる。
B4:第4変形例
第1実施形態および第1変形例~第3変形例において、一般的な照度差ステレオ法と同様に、4つ以上のプロジェクター100を用いることによって、測定部分2bの法線ベクトルが計測されてもよい。例えば、表面2aが金属のような鏡面反射成分を有する場合、4つプロジェクター100を用いることによって、測定部分2bの法線ベクトルを計測することが有効である。
B5:第5変形例
第1実施形態および第1変形例~第4変形例において、測定部分2bは、複数の部分2cのうちの一つに限らず、例えば、複数の部分2cのうち2以上の部分2cの各々でもよい。
B6:第6変形例
第1実施形態および第1変形例~第5変形例において、情報処理装置300は、プロジェクター100または計測器200に組み込まれてもよい。
B7:第7変形例
第1実施形態および第1変形例~第6変形例において、光変調装置の一例として液晶ライトバルブ130が用いられた。しかしながら、光変調装置は液晶ライトバルブに限らず適宜変更可能である。例えば、光変調装置は、1枚のデジタルミラーデバイスを用いた方式等の構成であってもよい。また、液晶パネルおよびDMD以外にも、光源120が発した光を変調可能な構成は、光変調装置として採用できる。
B8:第8変形例
第1実施形態および第1変形例~第7変形例において、計測システム1は、表面歪計測器、表面欠陥検査装置および3次元形状計測器の少なくとも1つに応用可能である。また、計測システム1は、計測分野全般およびロボティクス分野等に応用可能である。
B9:第9変形例
第1実施形態および第1変形例~第8変形例において、第1位相シフト画像G11~第8位相シフト画像G18は、2周期以上の周期を有する正弦波に応じて輝度が変化する位相シフト画像でもよい。なお、この場合、位相接続処理が追加される。
1…計測システム、100…プロジェクター、101…第1プロジェクター、102…第2プロジェクター、103…第3プロジェクター、110…画像処理部、120…光源、130…液晶ライトバルブ、140…投写レンズ、200…計測器、210…第1カメラ、211…第1撮像レンズ、212…第1イメージセンサー、220…第2カメラ、221…第2撮像レンズ、222…第2イメージセンサー、230…第1記憶部、240…第1処理部、300…情報処理装置、310…操作部、320…表示部、330…第2記憶部、340…第2処理部、341…投写制御部、342…カメラ制御部、343…取得部、344…3次元計測部、345…第1ベクトル決定部、346…第2ベクトル決定部、347…第3ベクトル決定部、348…法線ベクトル計測部。

Claims (10)

  1. 対象面における複数の部分の位置を示す位置情報と、第1画像と、第1プロジェクターが第1レンズを介して前記第1画像を前記対象面へ投写する状況で前記対象面を第1カメラが撮像することによって生成される第1撮像画像と、に基づいて、前記複数の部分のうちの一つである測定部分の位置から前記第1レンズの主点の位置への方向を示す第1ベクトルを決定することと、
    前記位置情報と、第2画像と、第2プロジェクターが第2レンズを介して前記第2画像を前記対象面へ投写する状況で前記対象面を前記第1カメラが撮像することによって生成される第2撮像画像と、に基づいて、前記測定部分の位置から前記第2レンズの主点の位置への方向を示す第2ベクトルを決定することと、
    前記位置情報と、第3画像と、第3プロジェクターが第3レンズを介して前記第3画像を前記対象面へ投写する状況で前記対象面を前記第1カメラが撮像することによって生成される第3撮像画像と、に基づいて、前記測定部分の位置から前記第3レンズの主点の位置への方向を示す第3ベクトルを決定することと、
    前記第1ベクトルと、前記第2ベクトルと、前記第3ベクトルと、前記第1プロジェクターが前記第1レンズを介して第4画像を前記対象面に投写する状況における前記測定部分の輝度を示す第1値と、前記第2プロジェクターが前記第2レンズを介して第5画像を前記対象面に投写する状況における前記測定部分の輝度を示す第2値と、前記第3プロジェクターが前記第3レンズを介して第6画像を前記対象面に投写する状況における前記測定部分の輝度を示す第3値と、に基づいて、前記測定部分の法線ベクトルを計測することと、
    を含む計測方法。
  2. 前記第1プロジェクターが前記第1レンズを介して前記第1画像を前記対象面へ投写する状況で前記対象面を第2カメラが撮像することによって生成される画像と、前記第1撮像画像と、に基づいて、前記位置情報を生成すること、
    をさらに含む、請求項1に記載の計測方法。
  3. 前記第1画像と、前記第1撮像画像と、に基づいて、前記位置情報を生成すること、
    をさらに含む、請求項1に記載の計測方法。
  4. 前記位置情報は、前記複数の部分の位置として、前記複数の部分のカメラ座標系における位置を示し、
    前記カメラ座標系は、前記第1カメラの位置に基づく3次元の座標系であり、
    前記第1画像は、特定点を有し、
    前記第1ベクトルを決定することは、
    前記第1画像と前記第1撮像画像とに基づいて、前記複数の部分の中から、前記特定点が位置する対応部分を決定することと、
    前記位置情報を参照することによって、前記対応部分の前記カメラ座標系における位置を決定することと、
    前記特定点の前記第1画像における位置と、前記対応部分の前記カメラ座標系における位置と、に基づいて、前記第1レンズの主点の位置と前記第1カメラの位置との関係を示す関係情報を生成することと、
    前記関係情報に基づいて、前記第1レンズの主点の前記カメラ座標系における位置を決定することと、
    前記測定部分の前記カメラ座標系における位置から前記第1レンズの主点の前記カメラ座標系における位置への方向を示すベクトルを、前記第1ベクトルとして決定することと、
    を含む、請求項1から3のいずれか1項に記載の計測方法。
  5. 前記第1プロジェクターが前記第1レンズを介して前記第4画像を前記対象面に投写する状況で前記対象面を前記第1カメラが撮像することによって生成される撮像画像に基づいて、前記第1値を決定すること、
    をさらに含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の計測方法。
  6. 前記第4画像は、第1投写画像であり、
    前記第1投写画像と第2投写画像と第3投写画像と第4投写画像の各々は、正弦波に合わせて、所定方向において変化する輝度のパターンを示し、
    前記第2投写画像における前記正弦波の位相は、前記第1投写画像における前記正弦波の位相よりも、π/2進んでおり、
    前記第3投写画像における前記正弦波の位相は、前記第2投写画像における前記正弦波の位相よりも、π/2進んでおり、
    前記第4投写画像における前記正弦波の位相は、前記第3投写画像における前記正弦波の位相よりも、π/2進んでおり、
    前記第1プロジェクターが前記第1レンズを介して前記第1投写画像を前記対象面へ投写する状況で前記対象面を前記第1カメラが撮像することによって生成される第4撮像画像と、
    前記第1プロジェクターが前記第1レンズを介して前記第2投写画像を前記対象面へ投写する状況で前記対象面を前記第1カメラが撮像することによって生成される第5撮像画像と、
    前記第1プロジェクターが前記第1レンズを介して第前記3投写画像を前記対象面へ投写する状況で前記対象面を前記第1カメラが撮像することによって生成される第6撮像画像と、
    前記第1プロジェクターが前記第1レンズを介して前記第4投写画像を前記対象面へ投写する状況で前記対象面を前記第1カメラが撮像することによって生成される第7撮像画像と、
    に基づいて、前記第1値を決定すること、
    をさらに含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の計測方法。
  7. 前記第1プロジェクターが前記第1レンズを介して画像を前記対象面へ投写する状況で前記対象面を前記第1カメラが撮像することで生成される生成画像に基づいて、前記生成画像における第1領域の第1輝度と、前記生成画像における第2領域の第2輝度と、を決定することと、
    前記第1投写画像において前記第1領域に対応する領域における輝度を、前記第1輝度に基づいて決定することと、
    前記第1投写画像において前記第2領域に対応する領域における輝度を、前記第2輝度に基づいて決定することと、
    前記第2投写画像において前記第1領域に対応する領域における輝度を、前記第1輝度に基づいて決定することと、
    前記第2投写画像において前記第2領域に対応する領域における輝度を、前記第2輝度に基づいて決定することと、
    前記第3投写画像において前記第1領域に対応する領域における輝度を、前記第1輝度に基づいて決定することと、
    前記第3投写画像において前記第2領域に対応する領域における輝度を、前記第2輝度に基づいて決定することと、
    前記第4投写画像において前記第1領域に対応する領域における輝度を、前記第1輝度に基づいて決定することと、
    前記第4投写画像において前記第2領域に対応する領域における輝度を、前記第2輝度に基づいて決定することと、
    をさらに含む、請求項6に記載の計測方法。
  8. 前記第1値を決定することは、
    前記第4撮像画像と、前記第5撮像画像と、前記第6撮像画像と、前記第7撮像画像と、前記第1輝度と、前記第2輝度と、に基づいて、前記第1値を決定することを
    含む、請求項7に記載の計測方法。
  9. 第1プロジェクターと、
    第2プロジェクターと、
    第3プロジェクターと、
    第1カメラと、
    第2カメラと、
    処理装置と、を含み、
    前記処理装置は、
    前記第1プロジェクターが第1レンズを介して第1画像を対象面へ投写する状況で前記対象面を前記第1カメラが撮像することによって生成される第1撮像画像と、前記第1プロジェクターが前記第1レンズを介して前記第1画像を前記対象面へ投写する状況で前記対象面を第2カメラが撮像することによって生成される画像と、に基づいて、前記対象面における複数の部分の位置を示す位置情報を生成し、
    前記位置情報と、前記第1画像と、前記第1撮像画像と、に基づいて、前記複数の部分のうちの一つである測定部分の位置から前記第1レンズの主点の位置への方向を示す第1ベクトルを決定することと、
    前記位置情報と、第2画像と、前記第2プロジェクターが第2レンズを介して前記第2画像を前記対象面へ投写する状況で前記対象面を前記第1カメラが撮像することによって生成される第2撮像画像と、に基づいて、前記測定部分の位置から前記第2レンズの主点の位置への方向を示す第2ベクトルを決定することと、
    前記位置情報と、第3画像と、前記第3プロジェクターが第3レンズを介して前記第3画像を前記対象面へ投写する状況で前記対象面を前記第1カメラが撮像することによって生成される第3撮像画像と、に基づいて、前記測定部分の位置から前記第3レンズの主点の位置への方向を示す第3ベクトルを決定することと、
    前記第1ベクトルと、前記第2ベクトルと、前記第3ベクトルと、前記第1プロジェクターが前記第1レンズを介して第4画像を前記対象面に投写する状況における前記測定部分の輝度を示す第1値と、前記第2プロジェクターが前記第2レンズを介して第5画像を前記対象面に投写する状況における前記測定部分の輝度を示す第2値と、前記第3プロジェクターが前記第3レンズを介して第6画像を前記対象面に投写する状況における前記測定部分の輝度を示す第3値と、に基づいて、前記測定部分の法線ベクトルを計測することと、
    を実行する、計測システム。
  10. 第1プロジェクターと、
    第2プロジェクターと、
    第3プロジェクターと、
    第1カメラと、
    処理装置と、を含み、
    前記処理装置は、
    第1画像と、前記第1プロジェクターが第1レンズを介して前記第1画像を対象面へ投写する状況で前記対象面を前記第1カメラが撮像することによって生成される第1撮像画像と、に基づいて、前記対象面における複数の部分の位置を示す位置情報を生成し、
    前記位置情報と、前記第1画像と、前記第1撮像画像と、に基づいて、前記複数の部分のうちの一つである測定部分の位置から前記第1レンズの主点の位置への方向を示す第1ベクトルを決定することと、
    前記位置情報と、第2画像と、前記第2プロジェクターが第2レンズを介して前記第2画像を前記対象面へ投写する状況で前記対象面を前記第1カメラが撮像することによって生成される第2撮像画像と、に基づいて、前記測定部分の位置から前記第2レンズの主点の位置への方向を示す第2ベクトルを決定することと、
    前記位置情報と、第3画像と、前記第3プロジェクターが第3レンズを介して前記第3画像を前記対象面へ投写する状況で前記対象面を前記第1カメラが撮像することによって生成される第3撮像画像と、に基づいて、前記測定部分の位置から前記第3レンズの主点の位置への方向を示す第3ベクトルを決定することと、
    前記第1ベクトルと、前記第2ベクトルと、前記第3ベクトルと、前記第1プロジェクターが前記第1レンズを介して第4画像を前記対象面に投写する状況における前記測定部分の輝度を示す第1値と、前記第2プロジェクターが前記第2レンズを介して第5画像を前記対象面に投写する状況における前記測定部分の輝度を示す第2値と、前記第3プロジェクターが前記第3レンズを介して第6画像を前記対象面に投写する状況における前記測定部分の輝度を示す第3値と、に基づいて、前記測定部分の法線ベクトルを計測することと、
    を実行する、計測システム。
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