JP2022130291A - 給油口及びその製造方法 - Google Patents

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恩眞 朴
Eunjin Park
誠 下條
Makoto Shimojo
敬幸 小林
Atsuyuki Kobayashi
一茂 坂崎
Kazushige Sakazaki
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Abstract

【課題】低コスト化を図ると共に、アース経路を確実に確保することができる給油口を提供する。【解決手段】給油口11は、筒状に形成され、外周面に係止部21g,21h,21j,22bを有する樹脂製の給油口本体20と、筒状に形成され、給油口本体20に位置決めされて配置され、給油口本体20の外周面に径方向に対向して配置された外側筒部31を少なくとも有する入口金具30と、板状に形成され、給油口本体20の係止部21g,21h,21j,22bに係止されたアース金具40とを備える。アース金具40は、給油口本体20の外周面と入口金具30の外側筒部31の内周面との径方向間に配置されており、且つ、入口金具30の外側筒部31の内周面に対して径方向に付勢力を有する状態にて配置された先端屈曲部41を備える。【選択図】図19

Description

本発明は、給油口及びその製造方法に関するものである。
特許文献1に記載の給油口は、樹脂製の給油口本体を二色成形することにより、外周面に導電性を有する導電層を形成している。入口金具が導電層に接触することで、アース経路を確保している。
特許文献2に記載の給油口は、給油口本体に装着された入口金具の外周端にアース端子を取り付けることで、アース経路を確保している。特許文献3に記載の給油口は、給油口本体に装着された入口金具の外周面にアース端子を固定し、当該アース端子にアース線の差し込み端子を連結することで、アース経路を確保している。
特許第6156184号公報 実公平7-27225号公報 実公平7-8279号公報
特許文献1に記載の給油口は、二色成形により導電層を形成するために高価な導電フィラーを多量に使用する必要があり、高コストとなる。特許文献2に記載の給油口においては、アース端子を確実に位置決めしつつ、入口金具とアース端子との電気的な接続を確実にすることに、改善の余地がある。特許文献3に記載の給油口においても、入口金具とアース端子との電気的な接続を確実することに、改善の余地がある。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、低コスト化を図ると共に、アース経路を確実に確保することができる給油口及びその製造方法を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、筒状に形成され、外周面に係止部を有する樹脂製の給油口本体と、
筒状に形成され、前記給油口本体に位置決めされて配置され、前記給油口本体の外周面に径方向に対向して配置された外側筒部を少なくとも有する入口金具と、
板状に形成され、前記給油口本体の前記係止部に係止されたアース金具と、
を備え、
前記アース金具は、
前記給油口本体の外周面と前記入口金具の前記外側筒部の内周面との径方向間に配置されており、且つ、前記入口金具の前記外側筒部の内周面に対して径方向に付勢力を有する状態にて配置された先端屈曲部、を備える、給油口にある。
本発明の他の態様は、上記の給油口の製造方法であって、
前記入口金具の前記外側筒部を前記給油口本体の外周面に対向する位置に位置決めすると共に、前記アース金具の前記先端屈曲部を前記給油口本体の外周面と前記入口金具の前記外側筒部の内周面との径方向間にて径方向に付勢力を有する状態とする位置決め工程と、
前記外側筒部を径方向内側へ変形させることにより前記給油口本体の外周面に対して軸方向に係止するカシメ工程と、
を備える、給油口の製造方法にある。
本発明の一態様に係る給油口によれば、アース金具の先端屈曲部は、屈曲形成されることにより、径方向に付勢力を有する構成を実現している。そして、アース金具の先端屈曲部は、入口金具の外側筒部の内周面に対して付勢力を有する状態で、給油口本体の外周面と入口金具の外側筒部の内周面との径方向間に配置されている。従って、アース金具の先端屈曲部は、付勢力によって、常に入口金具の外側筒部に当接した状態を維持する。つまり、入口金具からアース金具へのアース経路が確実に確保される。また、上述した給油口は、アース金具を用いる構成であるため、給油口本体を二色成形による導電層を成形する構成とする必要が無い。従って、給油口は、低コスト化を図ることができる。
本発明の他の態様に係る給油口の製造方法によれば、入口金具は、外側筒部を径方向内側へ変形させること、即ちカシメにより給油口本体の外周面に対して軸方向に係止される。このように、給油口は、カシメ構造を採用することにより、構造が簡易な構成となり、低コスト化を図ることができる。そして、給油口は、当該簡易な構成において、アース金具の先端屈曲部が入口金具の内周面と給油口本体の外周面との径方向間に付勢された状態で配置されている。つまり、給油口は、低コスト化を図りつつ、アース経路を確実に確保できる。
燃料ラインの図である。 実施形態1の給油口の斜視図である。 給油口を構成する給油口本体の側面図である。 給油口本体の上面図であって、図3のIV方向から見た図である。 給油口本体の軸方向断面図であって、図4のV-V断面図である。 給油口本体の径方向断面図であって、図5のVI-VI断面図である。 図5のVII部分の拡大図である。 図6のVIII部分の拡大図であると共に、図7のVIII-VIII断面図である。 給油口を構成する入口金具の軸方向断面図である。 給油口を構成するアース金具の上面図である。 アース金具の側面図である。 給油口の製造方法を示すフローチャートである。 アース金具取付工程における給油口の軸方向断面図である。 図13のXIV方向から見た図である。 入口金具取付工程における給油口の軸方向断面図である。 図15のXVI方向から見た図である。 図15のXVII部分の拡大図である。 カシメ工程における給油口の軸方向断面図である。 図18のXIX部分の拡大図である。 カシメ工程におけるカシメ前の状態を示す給油口の径方向断面図である。 カシメ工程におけるカシメ後の状態を示す給油口の径方向断面図である。 カシメ工程におけるカシメ前の状態の他の例を示す給油口の径方向断面図である。 実施形態2の給油口のカシメ工程におけるカシメ前の状態を示す給油口の径方向断面図である。 実施形態2の給油口のカシメ工程におけるカシメ後の状態を示す給油口の径方向断面図である。 実施形態3の給油口を構成する給油口本体の側面図である。 実施形態3の給油口を構成する給油口本体の上面図であって、図25のXXVI方向から見た図である。 図25のXXVII部分の拡大図である。 図27のXXVIII-XXVIII断面図である。 実施形態4の給油口を構成する給油口本体の部分拡大軸方向断面図である。 図29のXXX-XXX断面図である。 実施形態4の給油口を構成するアース金具の部分拡大上面図である。 実施形態4の給油口を構成する給油口本体及びアース金具の部分拡大軸方向断面図である。 実施形態5の給油口を構成する給油口本体の部分拡大軸方向断面図である。 図33のXXXIV-XXXIV断面図である。 実施形態5の給油口を構成する給油口本体及びアース金具の部分拡大軸方向断面図である。 図35のXXXVI-XXXVI断面図である。 実施形態6の給油口を構成するアース金具の側面図である。 実施形態7の給油口を構成するアース金具の側面図である。
(実施形態1)
1.燃料ライン1の構成
燃料ライン1の構成について図1を参照して説明する。燃料ライン1とは、自動車において、給油口11から内燃機関(図示せず)までのラインである。ただし、本形態においては、燃料ライン1の一部である給油口11から燃料タンク12までの間について説明する。
燃料ライン1は、給油口11、燃料タンク12、フィラー配管13、ブリーザライン14を備える。給油口11は、給油ガン2のノズル2aを挿入可能な自動車の外表面付近に設けられる。給油口11には、図示しない給油キャップが装着されるタイプと、給油キャップが装着されないキャップレスタイプとが存在する。燃料タンク12は、ガソリン等の液体燃料を貯留する。燃料タンク12に貯留された液体燃料は、図示しない内燃機関へ供給され、内燃機関を駆動するために用いられる。
フィラー配管13は、長尺状の樹脂製ホース(樹脂製チューブとも称する)により形成されている。ただし、フィラー配管13は、必要に応じて、ホース同士を接続するジョイントを備えることもできる。フィラー配管13は、給油口11と燃料タンク12とを接続し、供給される液体燃料を順方向に流通させる。給油口11に給油ガン2のノズル2aが挿入されて、ノズル2aから液体燃料が供給されることにより、液体燃料がフィラー配管13を通過して燃料タンク12に貯留される。ここで、燃料タンク12に液体燃料が満タンになると、フィラー配管13に液体燃料が貯留され、給油ガン2のノズル2aの先端に液体燃料が触れることにより、ノズル2aによる液体燃料の供給が自動的に停止される(オートストップ機能)。
ブリーザライン14は、燃料タンク12と給油口11とを接続する。ブリーザライン14は、液体燃料がフィラー配管13を介して燃料タンク12に供給される際に、燃料タンク12内の燃料蒸気を燃料タンク12の外に排出するためのラインである。
ブリーザライン14は、カットバルブ装置14aと、コネクタ14bと、ブリーザ配管14cとを備える。カットバルブ装置14aは、燃料タンク12の上部に配置され、開放状態のときに燃料タンク12内の燃料蒸気を給油口11側へ排出する。コネクタ14bは、カットバルブ装置14aの接続パイプに着脱可能に連結される。ブリーザ配管14c(ブリーザチューブ、ブリーザホースとも称する)は、長尺状の樹脂製ホース(樹脂製チューブとも称する)により形成されている。ただし、ブリーザ配管14cは、必要に応じて、ホース同士を接続するジョイントを備えることもできる。このブリーザ配管14cは、コネクタ14bと給油口11とを接続する。
また、燃料給油中において、燃料タンク12が満タンになりオートストップ機能が作動すると、燃料タンク12から液体燃料が、ブリーザ配管14cを介して給油口11に還流する。このように、ブリーザ配管14cは、給油中の燃料蒸気、及び、オートストップ時の液体の還流燃料を流通する。
さらに、ブリーザ配管14cは、金属ブラケット15により、自動車のボディに固定されている。ここで、給油口11の入口は、給油ガン2に接触するため、金属製の入口金具(後述する)が設けられている。入口金具には、アース経路が確保されている。例えば、アース経路は、入口金具から、ブリーザ配管14cの外周面、及び、金属ブラケット15を介して、自動車のボディに接続されている。ただし、アース経路は、ブリーザ配管14cに代えて、フィラー配管13を介するようにしてもよい。
2.給油口11の構成の概要
図1に示す給油口11の構成の概要について、図2を参照して説明する。給油口11は、樹脂製の給油口本体20、入口金具30、及び、アース金具40を備える。本形態においては、給油口11は、給油キャップを装着するタイプを例にあげるが、キャップレスタイプを適用することもできる。なお、給油口11は、図示しないノズルガイドを備えるようにしても良い。
給油口本体20は、給油ガン2のノズル2a(図1に示す)が挿入されると共に、フィラー配管13及びブリーザ配管14cに接続される。給油口本体20は、主筒部21と、主筒部21の中間位置に分岐して接続された副筒部22とを備える。給油口本体20は、例えば、樹脂の射出成形により、主筒部21と副筒部22とを一体成形した1つの部材を構成する。特に、本形態においては、給油口本体20は、非導電性樹脂により成形されている。
主筒部21は、出口開口側(図2の右奥側)の外周面に、フィラー配管13(図1に示す)が外装される外装部21aを備える。主筒部21の外装部21aには、フィラー配管13の端部が拡径された状態で外装される。副筒部22は、主筒部21との接続側とは反対の開口側の外周面に、ブリーザ配管14c(図1に示す)が外装される外装部22aを備える。副筒部22の外装部22aには、ブリーザ配管14cの端部が拡径された状態で外装される。
入口金具30は、筒状に形成されており、給油口本体20の主筒部21の入口開口(図2の左前側)に位置決めされる。従って、本形態では、入口金具30は、主筒部21の外周面に径方向に対向して配置される外側筒部31と、主筒部21の内周面に径方向に対向して配置される内側筒部32とを備える。入口金具30は、折り返しを有する軸方向断面U字状に形成される場合を例にあげるが、折り返しを有しない筒状に形成されるようにしても良い。本形態では、入口金具30の内側筒部32には、図示しない給油キャップが装着される。
アース金具40は、長尺板状に形成されている。アース金具40は、給油口本体20の外周面に位置決めされている。本形態では、アース金具40は、給油口本体20の主筒部21の外周面から副筒部22の外周面に亘って位置決めされている。また、アース金具40の先端(図2の左前側)は、入口金具30に接触することにより、入口金具30と電気的に接続されている。アース金具40の後端(図2の右奥端)は、ブリーザ配管14cに接触することにより、ブリーザ配管14cと電気的に接続されている。
つまり、アース金具40は、入口金具30からブリーザ配管14cへのアース経路を形成している。なお、アース金具40の後端は、ブリーザ配管14cに代えて、フィラー配管13に電気的に接続されるようにしても良い。この場合、アース金具40は、入口金具30からフィラー配管13へのアース経路を形成する。
3.給油口11の構成部材の説明
給油口11の構成部材、すなわち、給油口本体20、入口金具30、及び、アース金具40の各々について、図3~図11を参照して説明する。
3-1.給油口本体20
給油口本体20の構成について図3~図8を参照して説明する。給油口本体20は、樹脂により形成されている。給油口本体20は、給油ガン2のノズル2a(図1に示す)が挿入されると共に、フィラー配管13及びブリーザ配管14cに接続される。給油口本体20は、図3~図6に示すように、主筒部21と、主筒部21に接続された副筒部22とを備える。
主筒部21は、図5に示すように、直線状の中心軸を有する筒状に形成される。主筒部21は、入口開口側(図3の左側)にノズル2a(図1に示す)が挿入される。主筒部21の出口開口側(図3の右側)がフィラー配管13(図1に示す)に接続される。図3~図5に示すように、主筒部21の出口開口側の外周面には、フィラー配管13が外装される外装部21aを備える。主筒部21の外装部21aは、フィラー配管13の端部が拡径された状態で外装される。主筒部21の外装部21aの外周面には、フィラー配管13との十分な結合力を確保するために、複数の環状突起が軸方向の異なる位置に形成されている。
主筒部21は、図3~図8に示すように、さらに、入口開口側の外周面に、第一円弧面としての円弧面本体21bと、第二円弧面としての周方向突起21cとを備える。第一円弧面としての円弧面本体21bは、主筒部21の入口開口側の外周面の大部分を構成し、円筒外周面形状に形成されている。ただし、円弧面本体21bは、図6及び図8に示すように、周方向全周に形成されておらず、周方向の一部(本形態では1か所、図6の上側面)に形成されていない部位を有する。
第二円弧面としての周方向突起21cは、円弧面本体21bよりも径方向外側に突出し、且つ、周方向に延在する。周方向突起21cは、図6及び図8に示すように、円弧面本体21bと同様に、周方向全周に形成されておらず、周方向の一部(本形態では1か所、図6の上側面)に形成されていない部位を有する。
つまり、主筒部21は、図4~図8に示すように、入口開口側の外周面に、円弧面21b,21c以外の周方向の残部に、円弧面21b,21cとは異なる曲率により形成された入口側非円弧面21d、出口側非円弧面21e、突起位置非円弧面21fを備える。入口側非円弧面21dは、主筒部21の軸方向において、円弧面本体21bのうち周方向突起21cよりも入口開口側(図3の左側)の位置に形成された部位である。入口側非円弧面21dは、図7及び図8に示すように、円弧面本体21bと同一径の第一仮想円弧面R1よりも径方向内側に位置する。例えば、入口側非円弧面21dは、主筒部21の軸方向に延在する凹溝であって、平面状の溝底面を有する。
出口側非円弧面21eは、主筒部21の軸方向において、円弧面本体21bのうち周方向突起21cよりも出口開口側(図3の右側)の位置に形成された部位である。出口側非円弧面21eは、図7及び図8に示すように、円弧面本体21bと同一径の第一仮想円弧面R1よりも径方向内側に位置する。例えば、出口側非円弧面21eは、主筒部21の軸方向に延在する凹溝であって、平面状の溝底面を有する。また、出口側非円弧面21eは、主筒部21の周方向において、入口側非円弧面21dと同一位置に位置する。本形態では、出口側非円弧面21eは、入口側非円弧面21dに対して僅かに高さを高くしているが、同一平面状に形成しても良い。
突起位置非円弧面21fは、主筒部21の軸方向において、周方向突起21cの位置に形成された部位である。従って、突起位置非円弧面21fは、入口側非円弧面21dと出口側非円弧面21eとの間に形成されている。突起位置非円弧面21fは、図7及び図8に示すように、周方向突起21cと同一径の第二仮想円弧面R2よりも径方向内側に位置し、さらには、円弧面本体21bと同一径の第一仮想円弧面R1よりも径方向内側に位置する。突起位置非円弧面21fは、主筒部21の軸方向に延在する凹溝であって、平面状の溝底面を有する。突起位置非円弧面21fは、入口側非円弧面21dと出口側非円弧面21eとを軸方向に接続する。つまり、突起位置非円弧面21fは、主筒部21の周方向において、入口側非円弧面21d及び出口側非円弧面21eと同一位置に位置する。本形態では、突起位置非円弧面21fの溝底面は、入口側非円弧面21dの溝底面と同一面上に形成される。
主筒部21は、図7及び図8に示すように、さらに、外周面に、アース金具40を係止するように構成された第一係止部21gを備える。第一係止部21gは、突起位置非円弧面21fに形成されている。詳細には、第一係止部21gは、突起位置非円弧面21fにおける周方向幅の中央部から径方向外側に突出して設けられる。第一係止部21gは、主筒部21の入口開口側の面を、主筒部21の軸方向に直交する平面状に形成し、主筒部21の出口開口側の面を、球面凸状に形成している。つまり、第一係止部21gは、図7に示すように、主筒部21の軸方向において、周方向突起21cと同一位置に位置する。そして、第一係止部21gは、図7及び図8に示すように、周方向突起21cと同一径の第二仮想円弧面R2よりも径方向内側領域に位置する。第一係止部21gは、円弧面本体21bと同一径の第一仮想円弧面R1よりも径方向外側に突出する。
副筒部22は、図3~図6に示すように、筒状に形成され、一端が主筒部21の軸方向中間位置に接続される。本形態においては、副筒部22は、図5に示すように、直線状の中心軸を有する筒状に形成される。ただし、副筒部22は、例えば、L字筒状に形成しても良い。また、本形態では、副筒部22の軸方向は、主筒部21の軸方向に対して傾斜した向きとなるように、主筒部21に接続されている。主筒部21の外周面と副筒部22における給油口本体20の入口開口側の面とのなす角度が、鈍角となる。
また、副筒部22は、図3及び図5に示すように、他端側の外周面に、ブリーザ配管14c(図1に示す)が外装される外装部22aを備える。特に、副筒部22の外装部22aの外周面には、ブリーザ配管14cの端部が拡径された状態で外装される。副筒部22の外装部22aの外周面には、ブリーザ配管14cとの十分な結合力を確保するために、複数の環状突起が軸方向の異なる位置に形成されている。
さらに、副筒部22は、図7に示すように、外周面に、第二係止部22bを備える。第二係止部22bは、副筒部22の外周面から径方向外側に突出して設けられている。第二係止部22bは、第一係止部21gとは異なる位置に設けられている。第二係止部22bは、先端に第二爪22b1を備える。第二係止部22bは、例えば、逆L字状に突出した形状に形成される。そして、第二係止部22bにおける第二爪22b1は、主筒部21側を向くように形成されている。ただし、第二爪22b1は、主筒部21とは反対側を向くように形成しても良いし、副筒部22の周方向を向くように形成しても良い。
3-2.入口金具30
入口金具30の構成について図9を参照して説明する。入口金具30は、金属により、筒状に形成されている。入口金具30は、軸方向に折り返すことにより、軸方向断面U字状に形成されている。つまり、入口金具30は、外側筒部31及び内側筒部32を備える。外側筒部31は、主筒部21の入口開口側から出口開口に向かって、小径筒部31a、大径筒部31b、カシメ部31cを備える。
外側筒部31の小径筒部31aは、円筒状に形成されており、大径筒部31bは、小径筒部31aよりも大径の円筒状に形成されている。具体的には、小径筒部31aの内径は、主筒部21の円弧面本体21bの外径よりも大きく、周方向突起21cの外径よりも小さい。大径筒部31bの内径は、周方向突起21cの外径よりも大きい。
カシメ部31cは、後述するが、カシメにより変形される部位である。カシメ部31cは、外側筒部31において主筒部21の出口開口側の端部に形成されている。カシメ部31cは、カシメ前の状態において、大径筒部31bと同径に形成されている。つまり、カシメ前におけるカシメ部31cの内径は、主筒部21の周方向突起21cの外径よりも大きい。なお、カシメ後におけるカシメ部31cの内径が、主筒部21の周方向突起21cの外径よりも小さくされることにより、カシメ後におけるカシメ部31cは、周方向突起21cに対して主筒部21の軸方向に係止される。
内側筒部32は、外側筒部31における入口開口側の端部から径方向内側に折り返して形成される部位である。内側筒部32は、雌ねじ32aを有しており、図示しない給油キャップに羅合される。
3-3.アース金具40
アース金具40の構成について図10及び図11を参照して説明する。アース金具40は、金属により、長尺板状に形成されている。アース金具40は、弾性力を発揮する金属が適用され、例えば、ばね鋼が好適であるが、他の金属材料を適用しても良い。アース金具40は、長尺状の端部から、先端屈曲部41、接続延在部42、及び、配管当接部43を備える。
先端屈曲部41は、長尺方向の先端(図10の左端)に位置する。先端屈曲部41は、図11の上下方向、すなわち給油口本体20の主筒部21(図3に示す)の径方向に弾性変形可能に形成されている。例えば、先端屈曲部41は、軸方向断面U字状に形成されている。つまり、先端屈曲部41は、U字状の折り返し部分が主筒部21の径方向に弾性変形可能に形成されている。また、本形態では、図11の上方、すなわち、給油口本体20の主筒部21(図3に示す)の径方向外側に、端が位置する。
接続延在部42は、長尺平板状に形成されている。接続延在部42は、先端屈曲部41に接続されており、本形態では、先端屈曲部41における図11の下側部分の端に接続されている。本形態では、接続延在部42は、先端屈曲部41における図11の下側部分と同一平面状に形成されている。さらに、接続延在部42は、貫通孔である第一被係止部42aを備える。第一被係止部42aは、接続延在部42の幅方向中央部に形成されている。第一被係止部42aである貫通孔は、主筒部21の第一係止部21gが挿通可能に構成されている。そして、第一被係止部42aが、主筒部21の第一係止部21gに係止される。また、第一被係止部42aは、主筒部21の第一係止部21gに対応する形状、すなわち半円状に形成されている。
配管当接部43は、長尺板状に形成されており、接続延在部42の端に接続されている。本形態では、配管当接部43は、副筒部22の外周面に沿うように形成されているため、接続延在部42の端から図11の上方へ屈曲形成されている。配管当接部43は、ブリーザ配管14cに当接する部位である。また、配管当接部43は、貫通孔である第二被係止部43aを備える。第二被係止部43aは、配管当接部43の幅方向中央部に形成されている。つまり、第二被係止部43aは、アース金具40の長手方向において第一被係止部42aとは異なる位置に形成されている。そして、第二被係止部43aである貫通孔は、副筒部22の第二係止部22bが挿通可能に構成されている。第二被係止部43aが、副筒部22の第二係止部22bに係止される。また、第二被係止部43aは、副筒部22の第二係止部22bに対応する形状に形成されている。
4.給油口11の製造方法及び給油口11の組付け後の構成
給油口11の製造方法について、図7、図8、図12~図21を参照して説明する。図12に示すように、給油口11は、給油口本体20にアース金具40を取り付ける(S1、位置決め工程、アース金具取付工程)。続いて、給油口本体20に入口金具30を取り付ける(S2、位置決め工程、入口金具取付工程)。このように、ステップS1,S2により、給油口本体20に、入口金具30及びアース金具40を位置決める。
続いて、入口金具30のカシメ部31cのカシメを行う(S3、カシメ工程)。これにより、入口金具30を給油口本体20に係止すると共に、アース金具40を給油口本体20及び入口金具30に固定する。以下に給油口11の製造方法の詳細に説明する。
まず、図13及び図14に示すように、給油口本体20にアース金具40を位置決めする(図12のS1)。詳細には、アース金具40は、給油口本体20の外周面において、給油口本体20の軸方向に延在して配置される。給油口本体20の主筒部21の第一係止部21gとアース金具40の接続延在部42の第一被係止部42aとを係止する。
詳細には、主筒部21における第一係止部21gを、アース金具40の第一被係止部42aである貫通孔に挿通させる。そして、第一係止部21gを、第一被係止部42aである貫通孔の内周面に対して係止させる。従って、アース金具40の接続延在部42が、主筒部21における第一係止部21gに対して、接続延在部42の長手方向(延在方向)に係止されると共に、接続延在部42の幅方向(図10の上下方向)に係止される。このようにして、アース金具40の接続延在部42が、主筒部21の外周面に位置決めされる。
さらに、給油口本体20の副筒部22の第二係止部22bとアース金具40の配管当接部43の第二被係止部43aとを係止する。詳細には、副筒部22における第二係止部22bを、アース金具40の第二被係止部43aである貫通孔に挿通させる。そして、第二係止部22bを、第二被係止部43aである貫通孔の内周面に対して係止させる。従って、アース金具40の配管当接部43が、副筒部22における第二係止部22bに対して、配管当接部43の長手方向(延在方向)に係止されると共に、配管当接部43の幅方向(図10の上下方向)に係止される。
さらに、副筒部22の第二係止部22bは、先端に第二爪22b1を備える。第二爪22b1は、アース金具40の配管当接部43の第二被係止部43aである貫通孔の縁に係止される。そして、第二爪22b1は、アース金具40の配管当接部43を、副筒部22の径方向外側へ離脱規制する。
このように、アース金具40が給油口本体20に位置決めされた状態において、アース金具40の先端屈曲部41は、主筒部21の入口側非円弧面21dに位置し、アース金具40の接続延在部42は、出口側非円弧面21e及び突起位置非円弧面21fに位置する。従って、接続延在部42は、主筒部21の軸方向に延在するように配置される。
また、アース金具40が給油口本体20に位置決めされた状態において、第一係止部21gがアース金具40の第一被係止部42aである貫通孔に係止されると共に、第二爪22b1がアース金具40の第二被係止部43aである貫通孔の縁に係止される。これにより、アース金具40を給油口本体20に組み付けた状態で、入口金具30を組み付ける前の搬送時や、入口金具30の組み付け時などにおいて、アース金具40が給油口本体20から脱落することを抑制できる。
ここで、図8に示したように、入口側非円弧面21dは、円弧面本体21bと同一径の第一仮想円弧面R1よりも径方向内側に位置する。出口側非円弧面21eは、円弧面本体21bと同一径の第一仮想円弧面R1よりも径方向内側に位置する。突起位置非円弧面21fは、周方向突起21cと同一径の第二仮想円弧面R2よりも径方向内側に位置し、さらには円弧面本体21bと同一径の第一仮想円弧面R1よりも径方向内側に位置する。
従って、アース金具40の先端屈曲部41の図11のU字状下側部分は、入口側非円弧面21dと図8に示す第一仮想円弧面R1との間に配置される。一方、先端屈曲部41の図11のU字状上側部分は、図8に示す第一仮想円弧面R1よりも径方向外側に位置する。さらには、先端屈曲部41の当該U字状上側部分は、図8に示す第二仮想円弧面R2よりも径方向外側に位置する。この状態において、先端屈曲部41は、主筒部21の径方向に弾性変形可能に配置された状態となる。
また、アース金具40の接続延在部42は、出口側非円弧面21eと第一仮想円弧面R1との間、及び、突起位置非円弧面21fと第一仮想円弧面R1との間に配置されている。なお、接続延在部42は、僅かであれば、第一仮想円弧面R1よりも径方向外側に突出するようにしても良い。
続いて、図15~図17に示すように、給油口本体20に入口金具30を位置決めする(図12のS2)。図15及び図17に示すように、入口金具30の外側筒部31と内側筒部32との径方向空間に、給油口本体20の主筒部21の入口開口側の端部が位置するようにされる。従って、外側筒部31は、主筒部21の外周面に径方向に対向して配置され、内側筒部32は、主筒部21の内周面に径方向に対向して配置される。
そして、図17に示すように、入口金具30の外側筒部31のカシメ部31cが、主筒部21の周方向突起21cよりも出口開口側(図17の右側)の位置に位置する。従って、図17に示すように、アース金具40の先端屈曲部41は、主筒部21の外周面と入口金具30の外側筒部31の大径筒部31bの内周面との径方向間に、弾性変形した状態で配置される。従って、先端屈曲部41は、入口金具30の外側筒部31の大径筒部31bの内周面に対して径方向に付勢力を有する状態にて配置されている。つまり、アース金具40は、入口金具30と当接することにより、入口金具30からのアース経路を形成している。ここで、先端屈曲部41は、主筒部21の入口側非円弧面21dに当接した状態となるようにしても良いし、入口側非円弧面21dに当接しない状態となるようにしても良い。
続いて、図18及び図19に示すように、入口金具30の外側筒部31のカシメ部31cに対してカシメ処理を施す(図12のS3)。カシメ治具50(図20及び図21に示す)を用いて、外側筒部31のカシメ部31cを径方向内側へ変形させる。カシメ後におけるカシメ部31cは、周方向突起21cの外径よりも小さくなる。従って、カシメ部31cは、周方向突起21cに対して主筒部21の軸方向に係止される。カシメ治具50により径方向内側へ変形されるカシメ部31cは、周方向に断続的な複数箇所に形成されるようにしても良いし、周方向全周に連続的に形成されるようにしても良い。
周方向に断続的に、複数のカシメ部31cを形成する場合について、図20~図22を参照して説明する。図20に示すように、カシメ工程S3において、周方向に分割された複数のカシメ治具50を用いて、入口金具30の外側筒部31を径方向内側に変形させる。詳細には、複数のカシメ治具50の各々は、円弧面状の押圧面51と、押圧面51に対して周方向両側の角部に形成された面取部52とを備える。
カシメ治具50の押圧面51は、外側筒部31の周方向の一部を径方向内側へ押圧面51の形状に倣って変形させる。本形態では、周方向に隣り合うカシメ治具50の押圧面51とカシメ治具50の押圧面51との周方向間、即ち、隣り合う2つのカシメ治具50の面取部52の合計幅は、非常に僅かであって、アース金具40の幅よりも狭い。従って、1つ又は2つのカシメ治具50における押圧面51の周方向の一部が、アース金具40に対して、径方向に対向している。ただし、面取部52の幅は、任意に設定することができる。
図20においては、1つのカシメ治具50における押圧面51の周方向中央の一部が、アース金具40の周方向全幅に対して、径方向に対向している状態を図示する。ただし、図22に示すように、隣り合うカシメ治具50の周方向境界部位、即ち、1つ又は2つのカシメ治具50の面取部52が、アース金具40の周方向の一部のみに対して径方向に対向する状態としても良い。この場合、カシメ治具50の押圧面51の周方向の一部が、アース金具40の周方向の残りの一部に対して、径方向に対向する状態となる。換言すると、カシメ治具50は、給油口11に対して、周方向位置を特段規定する必要はない。
そして、図21に示すように、複数のカシメ治具50を径方向内側へ移動させる。そうすると、入口金具30の外側筒部31において、カシメ治具50の押圧面51に押圧される部位は、押圧面51に倣って径方向内側に大きく変形される。一方、入口金具30の外側筒部31において、カシメ治具50の面取部52に対応する部位は、径方向内側に僅かに変形される。
つまり、入口金具30の外側筒部31は、周方向に断続して配置された複数のカシメ部31c,31cを備える。そして、アース金具40の周方向の少なくとも一部が、カシメ部31cに対して径方向に対向している。図21においては、アース金具40の周方向全幅が、カシメ部31cに対して径方向に対向している。ただし、図22に示すようにカシメ治具50が配置された場合には、アース金具40の幅方向(主筒部21の周方向)の一部のみが、カシメ部31cに対して主筒部21の径方向に対向し、アース金具40の幅方向の残りの一部が、隣り合うカシメ部31cとカシメ部31cとの周方向間に対して主筒部21の径方向に対向することになる。
そして、カシメ部31cは、周方向突起21cに対して、主筒部21の軸方向に係止される。このようにして、入口金具30は、給油口本体20に係止される。なお、カシメ部31cが周方向全周に亘って形成される場合には、カシメ部31cは、周方向突起21cの全周に亘って主筒部21の軸方向に係止される状態となる。
上記のとおり、アース金具40の先端屈曲部41は、屈曲形成されることにより、径方向に付勢力を有する構成を実現している。そして、アース金具40の先端屈曲部41は、入口金具30の外側筒部31の大径筒部31bの内周面に対して付勢力を有する状態で、主筒部21の外周面と入口金具30の外側筒部31の大径筒部31bの内周面との径方向間に配置されている。従って、アース金具40の先端屈曲部41は、付勢力によって、常に入口金具30の外側筒部31に当接した状態を維持する。つまり、入口金具30からアース金具40へのアース経路が確実に確保される。また、給油口11は、アース金具40を用いる構成であるため、給油口本体20を二色成形による導電層を成形する構成とする必要が無い。従って、給油口11は、低コスト化を図ることができる。
また、入口金具30は、外側筒部31のカシメ部31cを径方向内側へ変形させること、即ちカシメにより主筒部21の周方向突起21cに対して軸方向に係止される。このように、給油口11は、カシメ構造を採用することにより、構造が簡易な構成となり、低コスト化を図ることができる。
さらに、カシメ治具50によるカシメ部31cのカシメを行う際に、カシメ部31cが、アース金具40の接続延在部42に対して押圧力を付与する可能性がある。しかし、アース金具40の接続延在部42は、上述したように、出口側非円弧面21e及び突起位置非円弧面21fに配置されている。従って、接続延在部42は、主筒部21の円弧面本体21bと同一径の第一仮想円弧面R1より径方向外側に突出していない、若しくは突出していたとしても極めて僅かである。そのため、カシメ処理が施されているときのカシメ部31cが、接続延在部42に対して高い押圧力を付与することはない。仮に、アース金具40の接続延在部42が高い押圧力を受ける場合には、接続延在部42の板厚によっては耐久性を低下させる原因となる。しかし、上記のとおり、アース金具40の耐久性を低下させることを防止できる。
また、アース金具40の先端屈曲部41は、軸方向断面U字状とし、先端屈曲部41の自由端側を、入口金具30の外側筒部31の内周面に当接するようにした。この構成により、先端屈曲部41における弾性変形の支点位置が安定し、入口金具30に対する付勢力を安定させることができる。
(実施形態2)
実施形態2の給油口11及びその製造方法について図23及び図24を参照して説明する。上記実施形態1の給油口11においては、アース金具40の周方向の少なくとも一部が、入口金具30の外側筒部31のカシメ部31cに対して、径方向に対向することとした。
実施形態2では、アース金具40が、周方向に隣り合うカシメ部31cとカシメ部31cとの周方向隙間に配置される。つまり、入口金具30の外側筒部31の周方向の一部のみが、変形され、主筒部21の周方向突起21cの周方向の一部に対して軸方向に係止される。図23に示すように、カシメ工程において、周方向に分割された複数のカシメ治具50を用いて、入口金具30の外側筒部31の周方向の一部を径方向内側に変形させる。周方向に隣り合うカシメ治具50の押圧面51とカシメ治具50の押圧面51との間(逃がし部53)が、入口金具30の外側筒部31に当接しない部位となる。
従って、図24に示すように、カシメ治具50を径方向内側へ移動させて、外側筒部31の周方向の一部を径方向内側へ変形させる。そうすると、入口金具30の外側筒部31において、カシメ治具50の押圧面51に押圧される部位は、径方向内側に変形される。つまり、入口金具30の外側筒部31は、周方向に断続して配置された複数のカシメ部31c,31cを備える。一方、入口金具30の外側筒部31において、カシメ治具50の押圧面51に押圧されない部位、即ち、逃がし部53に対向する部位は、押圧面51によって変形される部位に引っ張られる程度に変形する。つまり、カシメ治具50に押圧されない部位の変形量は、カシメ治具50の押圧面51に押圧される部位に比べて小さい。
そして、アース金具40は、周方向に隣り合うカシメ部31cとカシメ部31cとの周方向隙間に配置されている。つまり、アース金具40は、カシメ治具50により押圧されない部位に位置する。カシメ処理が施されているときのカシメ部31cが、アース金具40の接続延在部42に対して押圧力を付与することをより確実に抑制できる。従って、アース金具40の耐久性を低下させることを防止できる。
(実施形態3)
実施形態3の給油口11について図25~図28を参照して説明する。実施形態1の給油口11を構成する給油口本体20の主筒部21は、入口側非円弧面21d、出口側非円弧面21e及び突起位置非円弧面21fは、凹溝状に形成した。これに対して、実施形態3の給油口11においては、入口側非円弧面21d、出口側非円弧面21e及び突起位置非円弧面21fは、凹溝ではなく、単なる平面状に形成される。これにより、給油口本体20の成形型が、入口側非円弧面21d、出口側非円弧面21e及び突起位置非円弧面21fの部分をアンダーカット形状とすることなく、簡易な構成とすることができる。従って、給油口本体20の製造コストを安価にすることができる。
(実施形態4)
実施形態4の給油口11について図29~図32を参照して説明する。実施形態4の給油口11を構成する給油口本体20は、実施形態3の給油口本体20に対して、第一係止部21gが相違する。さらに、実施形態4の給油口11を構成するアース金具40は、実施形態3のアース金具40に対して、第一被係止部42aが相違する。他の構成は、同様である。
図29及び図30に示すように、第一係止部21gは、主筒部21の外周面のうち突起位置非円弧面21fに形成されており、突起位置非円弧面21fから径方向外側に突出して設けられている。第一係止部21gは、先端に第一爪21g1を備える。第一係止部21gは、例えば、逆L字状に突出した形状に形成される。そして、第一係止部21gにおける第一爪21g1は、主筒部21の出口側(図29の右側)を向くように形成されている。
ここで、副筒部22の第二係止部22bの第二爪22b1が、主筒部21側を向くように形成されている。従って、第一係止部21gの第一爪21g1及び第二係止部22bの第二爪22b1は、相互に対向する方向、すなわちアース金具40の長手方向において対向する方向に突出するように構成されている。
ただし、第一係止部21gの第一爪21g1は、主筒部21の入口側(図29の左側)を向くように形成しても良い。この場合、第二係止部22bの第二爪22b1は、副筒部22において主筒部21とは反対側(図29の右側)を向くように形成すると良い。この場合、第一係止部21gの第一爪21g1及び第二係止部22bの第二爪22b1は、相互に背向する方向、すなわちアース金具40の長手方向において背向する方向に突出するように構成されている。なお、第一係止部21gの第一爪21g1は、上記の他に、主筒部21の周方向を向くように形成しても良い。
さらに、第一係止部21gは、図30に示すように、主筒部21の周方向突起21cと同一径の第二仮想円弧面R2よりも径方向内側領域に位置する。第一係止部21gは、円弧面本体21bと同一径の第一仮想円弧面R1よりも径方向外側に突出する。
図31に示すように、アース金具40の第一被係止部42aである貫通孔は、矩形に形成されている。第一被係止部42aである貫通孔は、第一係止部21gが挿通可能に構成されている。第一被係止部42aは、第一係止部21gに係止される。なお、第一被係止部42aである貫通孔は、矩形に限られず、第一係止部21gを挿通可能に形成されていれば良い。
図32に示すように、アース金具40を、給油口本体20に位置決めする。詳細には、主筒部21における第一係止部21gを、アース金具40の第一被係止部42aである貫通孔に挿通させる。そして、第一係止部21gを、第一被係止部42aである貫通孔の内周面に対して係止させる。さらに、第一係止部21gの第一爪21g1が、アース金具40の第一被係止部42aである貫通孔の縁に係止される。従って、第一爪21g1は、アース金具40の接続延在部42を、主筒部21の径方向外側へ離脱規制する。
また、実施形態1,3と同様に、副筒部22における第二係止部22bを、アース金具40の第二被係止部43aである貫通孔に挿通させる。そして、第二係止部22bの第二爪22b1が、アース金具40の第二被係止部43aである貫通孔の縁に係止される。従って、アース金具40の配管当接部43を、副筒部22の径方向外側へ離脱規制する。
ここで、第一係止部21gの第一爪21g1と第二係止部22bの第二爪22b1とは、対向する方向に突出している。従って、アース金具40を給油口本体20に組み付ける際には、アース金具40における第一被係止部42aである貫通孔と第二被係止部43aである貫通孔とを近づける方向に、アース金具40を弾性変形させながら行われる。従って、アース金具40が給油口本体20に組付けられた状態において、アース金具40が給油口本体20から脱落することを抑制することができる。特に、アース金具40が弾性変形しなければ、アース金具40が給油口本体20から脱落しないため、高い脱落抑制効果を発揮する。
アース金具40を給油口本体20に組み付ける際に、アース金具40における第一被係止部42aである貫通孔と第二被係止部43aである貫通孔とを近づける方向への弾性変形は、比較的容易に行うことができる。従って、アース金具40の組付性は良好にすることができる。
なお、実施形態4においては、第一係止部21gの第一爪21g1と第二係止部22bの第二爪22b1とが対向する方向に突出することとしたが、背向する方向に突出するようにしても良い。この場合も、アース金具40が給油口本体20から脱落することを抑制することができる。
また、上記においては、アース金具40を弾性変形させながら、アース金具40を給油口本体20に組み付けることとした。この他に、第一係止部21gが弾性変形するようにしても良い。つまり、第一係止部21gがスナップフィット構造を採用する。これにより、アース金具40の組付性をより良好にすることができると共に、アース金具40が給油口本体20から脱落することをより効果的に抑制できる。この場合、アース金具40の組付の際に、アース金具40を弾性変形させても良いし、弾性変形させなくても良い。
また、第一係止部21gを弾性変形可能なスナップフィット構造を採用する場合において、複数の第一係止部21gを設けるようにしても良い。例えば、2個の第一係止部21gの場合には、2個の第一爪21g1が背向する方向に突出するように形成する。もちろん、3個以上の第一係止部21gとすることもできる。
また、第二係止部22bについても、弾性変形するようにしても良い。つまり、第二係止部22bがスナップフィット構造を採用する。この場合、第一係止部21gを弾性変形させるようにした場合と同様の効果を発揮する。
(実施形態5)
実施形態5の給油口11について図33~図36を参照して説明する。実施形態5の給油口11を構成する給油口本体20は、実施形態3の給油口本体20に対して、新たに一対の第三係止部21h,21jを備える点が相違する。他の構成は、同様である。
給油口本体20を構成する主筒部21は、さらに、一対の第三係止部21h,21jを備える。一対の第三係止部21h,21jは、主筒部21における出口側非円弧面21e又は円弧面本体21bのうち出口側非円弧面21eの近傍に形成されている。一対の第三係止部21h,21jのそれぞれは、主筒部21の外周面から主筒部21の径方向外側に突出して設けられる。さらには、一対の第三係止部21h,21jのそれぞれは、出口側非円弧面21eにおいてアース金具40の接続延在部42が配置される部位よりも、アース金具40の接続延在部42の幅方向の両外側のそれぞれから、主筒部21の径方向外側に突出して設けられる。
さらに、一対の第三係止部21h,21jは、先端に、第三爪21h1,21j1を備える。第三爪21h1,21j1は、アース金具40の接続延在部42が配置される部位に向かって突出するように形成される。図34に示すように、主筒部21を軸方向から見た場合において、一方の第三係止部21hの第三爪21h1と、他方の第三係止部21jの第三爪21j1とは、対向する方向に突出する。
また、図34に示すように、主筒部21を軸方向から見た場合において、一対の第三係止部21h,21jの基端同士の間隔は、アース金具40の接続延在部42の幅よりも長く形成されている。従って、一対の第三係止部21h,21jの基端の間に、アース金具40の接続延在部42が配置可能となる。さらに、主筒部21を軸方向から見た場合において、一対の第三係止部21h,21jの第三爪21h1,21j1の間隔は、アース金具40の接続延在部42の幅よりも短く形成されている。さらに、図33に示すように、一方の第三係止部21hと他方の第三係止部21jとは、主筒部21の軸方向において異なる位置に形成されている。
図35及び図36に示すように、アース金具40を給油口本体20に組み付けられた状態では、アース金具40の接続延在部42が、一対の第三係止部21h,21jの間に位置する。このとき、一対の第三係止部21h、21jの第三爪21h1,21j1のそれぞれが、アース金具40の接続延在部42の幅方向の両方の側縁のそれぞれに係止される。つまり、第三爪21h1,21j1のそれぞれが、アース金具40の接続延在部42を、主筒部21の径方向外側へ離脱規制する。
ここで、一方の第三係止部21hと他方の第三係止部21jとは、主筒部21の軸方向において異なる位置に形成されている。従って、アース金具40の接続延在部42を主筒部21に対して角度を有する状態にすることで、アース金具40を給油口本体20に組み付けが可能となる。その後に、第一係止部21gを第一被係止部42aに係止し、第二係止部22bを第二被係止部43aに係止することができる。
また、一対の第三係止部21h,21jは、第一係止部21gとは主筒部21の軸方向において異なる位置に形成されている。第一係止部21gは、入口金具30の外側筒部31の内周面に対して、径方向に対向する位置に位置する。つまり、第一係止部21gは、入口金具30の外側筒部31の内径よりも径方向内側に位置する必要がある。これに対して、一対の第三係止部21h,21jは、入口金具30が存在しない領域に位置する。従って、一対の第三係止部21h,21jは、入口金具30の外側筒部31との関係において、何ら制約を有しない。その結果、一対の第三係止部21h,21jは、第一係止部21gに比べて、突出量を大きくすることが可能となる。つまり、一対の第三係止部21h,21jの第三爪21h1,21j1を大きくすることができ、アース金具40の接続延在部42との係止力を高めることができる。
上記実施形態においては、主筒部21は、一対の第三係止部21h,21jを備えることとしたが、一対の第三係止部21h,21jのうちの一方のみを備えるようにしても良い。また、一対の第三係止部21h,21jは、主筒部21の軸方向において、異なる位置に位置するようにしたが、同一位置に位置するようにしても良い。さらに、主筒部21は、第一係止部21gおよび一対の第三係止部21h,21jを備えることとした。このほかに、主筒部21は、第一係止部21gを備えずに、一対の第三係止部21h,21jを備えるようにしても良い。この場合においても、主筒部21は、一対の第三係止部21h,21jのうちの一方のみを備えるようにしても良い。また、第一係止部21gは、実施形態4にて説明した構造に置換することもできる。
(実施形態6)
実施形態6の給油口11について図37を参照して説明する。実施形態1~5の給油口11を構成するアース金具40の先端屈曲部41は、軸方向断面U字状に形成し、自由端側を入口金具30の外側筒部31の内周面に当接するようにした。これに対して、実施形態6の給油口11においては、先端屈曲部41を軸方向断面U字状に形成し、自由端側を給油口本体20の主筒部21の外周面側に位置するようにする。この場合、先端屈曲部41が、弾性変形することにより、給油口本体20の主筒部21の外周面と入口金具30の外側筒部31の内周面との間において、両者に対して付勢力を有する状態で配置される。
(実施形態7)
実施形態7の給油口11について図38を参照して説明する。実施形態1~6の給油口11を構成するアース金具40の先端屈曲部41は、軸方向断面U字状に形成した。これに対して、実施形態7の給油口11においては、先端屈曲部41を山状に屈曲形成し、弾性変形可能な構成とした。この場合、先端屈曲部41が、弾性変形することにより、給油口本体20の主筒部21の外周面と入口金具30の外側筒部31の内周面との間において、両者に対して付勢力を有する状態で配置される。
(その他)
上記においては、第一係止部21g及び第二係止部22bを突起とし、第一被係止部42a及び第二被係止部43aを貫通孔としたが、凹凸を逆にしても良いし、両者を突起としても良い。また、第一係止部21g及び第一被係止部42aの一方、又は、第二係止部22b及び第二被係止部43aの一方は、貫通孔ではなく、底面を有する凹所としても良い。また、給油口本体20とアース金具40とは、2か所の係止箇所としたが、1か所でも良いし、3か所以上でも良い。また、第二係止部22bは、第一係止部21gの種々の構造を採用することもできる。さらに、第二係止部22bは、第三係止部21h,21jの構造を採用することもできる。
1:燃料ライン、 2:給油ガン、 11:給油口、 12:燃料タンク、 13:フィラー配管、 14c:ブリーザ配管、 15:金属ブラケット、 20:給油口本体、 21:主筒部、 21a:外装部、 21b:円弧面本体(円弧面)、 21c:周方向突起(円弧面)、 21d:入口側非円弧面、 21e:出口側非円弧面、 21f:突起位置非円弧面、 21g:第一係止部、 21h,21j:第三係止部、 22:副筒部、 22a:外装部、 22b:第二係止部、 30:入口金具、 31:外側筒部、 31a:小径筒部、 31b:大径筒部、 31c:カシメ部、 32:内側筒部、 40:アース金具、 41:先端屈曲部、 42:接続延在部、 42a:第一被係止部、 43:配管当接部、 43a:第二被係止部、 50:カシメ治具、 R1:第一仮想円弧面、 R2:第二仮想円弧面

Claims (17)

  1. 筒状に形成され、外周面に係止部を有する樹脂製の給油口本体と、
    筒状に形成され、前記給油口本体に位置決めされて配置され、前記給油口本体の外周面に径方向に対向して配置された外側筒部を少なくとも有する入口金具と、
    板状に形成され、前記給油口本体の前記係止部に係止されたアース金具と、
    を備え、
    前記アース金具は、
    前記給油口本体の外周面と前記入口金具の前記外側筒部の内周面との径方向間に配置されており、且つ、前記入口金具の前記外側筒部の内周面に対して径方向に付勢力を有する状態にて配置された先端屈曲部、を備える、給油口。
  2. 前記給油口本体の外周面は、
    周方向の一部に形成された円弧面と、
    前記周方向の残部に形成され、前記円弧面と同一径の仮想円弧面よりも径方向内側に位置する非円弧面と、
    を備え、
    前記アース金具は、さらに、
    前記先端屈曲部に接続され、前記非円弧面において前記給油口本体の軸方向に延在して配置された接続延在部、を備える、請求項1に記載の給油口。
  3. 前記アース金具の前記接続延在部は、前記非円弧面と前記仮想円弧面との間に配置される、請求項2に記載の給油口。
  4. 前記アース金具の前記先端屈曲部は、前記給油口本体の前記非円弧面と前記入口金具の前記外側筒部の内周面との径方向間に配置されており、且つ、前記入口金具の前記外側筒部の内周面に対して径方向に付勢力を有する状態にて配置される、請求項2又は3に記載の給油口。
  5. 前記給油口本体の前記係止部は、前記非円弧面から前記給油口本体の径方向外側に突出して設けられ、前記給油口本体の軸方向同一位置における前記仮想円弧面よりも径方向内側領域に位置する第一係止部を備える、請求項2~4のいずれか1項に記載の給油口。
  6. 前記第一係止部は、前記非円弧面における前記給油口本体の周方向幅の中央部に設けられ、かつ、先端に第一爪を有し、
    前記アース金具は、長尺板状に形成され、
    前記アース金具は、幅方向中央部に前記第一係止部が挿通可能に構成された貫通孔である第一被係止部を有し、
    前記第一係止部の前記第一爪は、前記アース金具の前記第一被係止部である貫通孔の縁に係止され、前記アース金具を前記給油口本体の径方向外側へ離脱規制するように構成されている、請求項5に記載の給油口。
  7. 前記給油口本体の前記係止部は、さらに、第二係止部を備え、
    前記第二係止部は、前記給油口本体の外周面から径方向外側に突出して設けられ、前記第一係止部とは異なる位置に設けられ、かつ、先端に第二爪を有し、
    前記アース金具は、前記アース金具の長手方向において前記第一被係止部とは異なる位置であり、前記アース金具の幅方向中央部に、前記第二係止部が挿通可能に構成された貫通孔である第二被係止部を有し、
    前記第二係止部の前記第二爪は、前記アース金具の前記第二被係止部である貫通孔の縁に係止され、前記アース金具を前記給油口本体の径方向外側へ離脱規制するように構成され、
    前記第一係止部の前記第一爪及び前記第二係止部の前記第二爪は、前記アース金具の長手方向において対向する方向又は背向する方向に突出するように構成されている、請求項6に記載の給油口。
  8. 前記アース金具は、長尺板状に形成され、
    前記給油口本体の前記係止部は、第三係止部を備え、
    前記第三係止部は、前記給油口本体の外周面から前記給油口本体の径方向外側に突出して設けられ、前記アース金具の幅方向の外側から前記給油口本体の径方向外側に突出して設けられ、かつ、先端に第三爪を有し、
    前記第三係止部の前記第三爪は、前記アース金具の幅方向の側縁に係止され、前記アース金具を前記給油口本体の径方向外側へ離脱規制するように構成されている、請求項2~4のいずれか1項に記載の給油口。
  9. 前記給油口本体の前記係止部は、一対の前記第三係止部を備え、
    一対の前記第三係止部のそれぞれは、前記アース金具の幅方向の両外側のそれぞれから前記給油口の径方向外側に突出して設けられ、
    一対の前記第三係止部の前記第三爪のそれぞれは、前記アース金具の幅方向の両方の側縁のそれぞれに係止される、請求項8に記載の給油口。
  10. 前記給油口本体の前記円弧面は、
    第一円弧面としての円弧面本体と、
    前記円弧面本体よりも径方向外側に突出し、且つ、周方向に延在する第二円弧面としての周方向突起と、
    を備え、
    前記給油口本体の前記非円弧面は、
    前記給油口本体の軸方向において、前記円弧面本体のうち前記周方向突起よりも入口開口側の位置に形成された入口側非円弧面と、
    前記給油口本体の軸方向において、前記円弧面本体のうち前記周方向突起よりも出口開口側の位置に形成された出口側非円弧面と、
    前記給油口本体の軸方向において、前記周方向突起の位置であって前記入口側非円弧面と前記出口側非円弧面との間に形成された突起位置非円弧面と、
    を備え、
    前記給油口本体の前記第一係止部は、前記突起位置非円弧面に形成される、請求項5~7のいずれか1項に記載の給油口。
  11. 前記給油口本体の前記円弧面は、
    第一円弧面としての円弧面本体と、
    前記円弧面本体よりも径方向外側に突出し、且つ、周方向に延在する第二円弧面としての周方向突起と、
    を備え、
    前記入口金具の前記外側筒部は、前記周方向突起に対して軸方向に係止されるカシメ部を備える、請求項2~9のいずれか1項に記載の給油口。
  12. 前記カシメ部は、周方向全周に亘って形成される、請求項11に記載の給油口。
  13. 前記給油口本体の前記円弧面は、
    第一円弧面としての円弧面本体と、
    前記円弧面本体よりも径方向外側に突出し、且つ、周方向に延在する第二円弧面としての周方向突起と、
    を備え、
    前記入口金具の前記外側筒部は、前記周方向突起に対して軸方向に係止されると共に周方向に断続して配置された複数のカシメ部を備える、請求項2~9のいずれか1項に記載の給油口。
  14. 前記アース金具における前記給油口本体の周方向の少なくとも一部は、前記カシメ部に対して前記給油口本体の径方向に対向する、請求項13に記載の給油口。
  15. 前記アース金具は、前記給油口本体の周方向に隣り合う前記カシメ部と前記カシメ部との周方向隙間に配置される、請求項13に記載の給油口。
  16. 前記先端屈曲部は、前記給油口本体の軸方向断面においてU字状に形成され、U字状の折り返し部分が前記給油口本体の径方向に弾性変形可能に形成される、請求項1~15のいずれか1項に記載の給油口。
  17. 請求項1~16のいずれか1項に記載の給油口の製造方法であって、
    前記入口金具の前記外側筒部を前記給油口本体の外周面に対向する位置に位置決めすると共に、前記アース金具の前記先端屈曲部を前記給油口本体の外周面と前記入口金具の前記外側筒部の内周面との径方向間にて径方向に付勢力を有する状態とする位置決め工程と、
    前記外側筒部を径方向内側へ変形させることにより前記給油口本体の外周面に対して軸方向に係止するカシメ工程と、
    を備える、給油口の製造方法。
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