JP2022130283A - 圧縮機モジュール、圧縮機モジュールの設計方法 - Google Patents

圧縮機モジュール、圧縮機モジュールの設計方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2022130283A
JP2022130283A JP2021164590A JP2021164590A JP2022130283A JP 2022130283 A JP2022130283 A JP 2022130283A JP 2021164590 A JP2021164590 A JP 2021164590A JP 2021164590 A JP2021164590 A JP 2021164590A JP 2022130283 A JP2022130283 A JP 2022130283A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
gas cooler
low
gas
casing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021164590A
Other languages
English (en)
Inventor
寛之 宮田
Hiroyuki Miyata
雅博 小林
Masahiro Kobayashi
和俊 横尾
Kazutoshi Yokoo
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Compressor Corp
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Compressor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Compressor Corp filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Compressor Corp
Priority to US17/650,272 priority Critical patent/US20220268526A1/en
Priority to EP22157344.7A priority patent/EP4053408B1/en
Publication of JP2022130283A publication Critical patent/JP2022130283A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Compressor (AREA)

Abstract

【課題】ガスクーラの冷却性能を維持しながら小型化を図ることができる圧縮機モジュール、圧縮機モジュールの設計方法を提供する。【解決手段】圧縮機モジュールは、圧縮機と、該圧縮機から吐出されたガスを冷却する高圧ガスクーラと、を備え、高圧ガスクーラは、複数のガスクーラ分割体を有し、各ガスクーラ分割体は、水平方向に延びる円筒容器状をなしてガスが導入される高圧ケーシング、及び、該高圧ケーシング内に設けられて高圧ケーシングの中心軸線に直交する一方向に通過するガスを冷却する高圧熱交換部をそれぞれ有し、各ガスクーラ分割体は、互いの高圧ケーシングの中心軸線が平行となるように並設されており、ガスが各ガスクーラ分割体を順次流通するように構成されている。【選択図】図5

Description

本開示は、圧縮機モジュール、圧縮機モジュールの設計方法に関する。
例えば特許文献1には、ガスを圧縮する圧縮機、圧縮機が圧縮したガスを冷却するガスクーラ、圧縮機を駆動させるための駆動部、及びその他の機器を一体に設けた圧縮機モジュールが開示されている。このような構成により圧縮機モジュール全体としてコンパクトにできるというメリットがある。
特開2013-60882号公報
ところで、上記圧縮機モジュールでは、ガスクーラのさらなる小型化が望まれている。この場合であってもガスクーラによるガスの冷却性能を確保できることが好ましい。
本開示は上記課題を解決するためになされたものであって、ガスクーラの冷却性能を維持しながら小型化を図ることができる圧縮機モジュール、圧縮機モジュールの設計方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示に係る圧縮機モジュールは、圧縮機と、該圧縮機から吐出されたガスを冷却する高圧ガスクーラと、を備え、前記高圧ガスクーラは、複数のガスクーラ分割体を有し、各前記ガスクーラ分割体は、水平方向に延びる円筒容器状をなして前記ガスが導入される高圧ケーシング、及び、該高圧ケーシング内に設けられて前記高圧ケーシングの中心軸線に直交する一方向に通過するガスを冷却する高圧熱交換部をそれぞれ有し、各前記ガスクーラ分割体は、互いの前記高圧ケーシングの中心軸線が平行となるように並設されており、前記ガスが各前記ガスクーラ分割体を順次流通するように構成されている。
本開示によれば、ガスクーラの冷却性能を維持しながら全体として小型化を図ることができる。
本開示の実施形態に係る圧縮機モジュールの斜視図である。 本開示の実施形態に係る圧縮機モジュールにおける低圧ガスクーラの平面図である。 本開示の実施形態に係る圧縮機モジュールにおける低圧ガスクーラの横断面図である。 本開示の実施形態に係る圧縮機モジュールにおける高圧ガスクーラの平面図である。図4ではカバーの記載は省略している。 本開示の実施形態に係る圧縮機モジュールにおける高圧ガスクーラの横断面図である。 本開示の実施形態の変形例に係る圧縮機モジュールの斜視図である。 本開示の実施形態の変形例に係るケーシングのD/Lを示す図である。 縦軸を圧縮機モジュールの重量、横軸をD/Lとしたグラフである。
以下、本発明の実施の形態について図1~図5を参照して詳細を説明する。実施形態に係る圧縮機モジュール1は、図1に示すように、ベース10、圧縮機20、低圧ガスクーラ30及び高圧ガスクーラ40を備えている。
<ベース>
ベース10は、圧縮機モジュール1の各機器をモジュール化するための部材である。各機器がベース10に搭載されることで各機器が全体として一体化された圧縮機モジュール1が実現される。
本実施形態のベース10は、直方体の各辺に沿って延びる梁及び柱から構成されたフレーム状をなしている。フレームの辺は、上下方向Hと、該上下方向Hに直交する水平二方向である前後方向D及び幅方向Wに延びている。前後方向Dと幅方向Wとは互いに直交している。
<圧縮機>
圧縮機20はフレーム状をなすベース10の上部に搭載されている。圧縮機20は、例えばモータやタービン等の駆動部によって回転駆動されることでガスを圧縮して吐出する。本実施形態の圧縮機20は、複数の圧縮段を有している。即ち、圧縮機20は、外部から導入されるガスを第一段目として圧縮する低圧段21と、低圧段21から吐出されたガスをさらに圧縮する二段目としての高圧段22を有している。
<低圧ガスクーラ>
図1に示すように、低圧ガスクーラ30は、フレーム状をなすベース10の内側に設置されている。低圧ガスクーラ30は、圧縮機モジュール1の前後方向Dに延びるように、かつ、圧縮機モジュール1の幅方向W一方側の偏った位置に配置されている。
低圧ガスクーラ30は、圧縮機20の低圧段21から吐出された低圧ガスを冷却する。低圧ガスクーラ30によって冷却された低圧ガスは、圧縮機20の高圧段22に供給される。即ち、低圧ガスクーラ30は、ガスの流路における低圧段21と高圧段22との間に設けられており、これら低圧段21と高圧段22とに、図示しない配管によって接続されている。
低圧ガスクーラ30は、詳しくは図2及び図3に示すように、低圧ケーシング31及び低圧熱交換部36を備えている。
<低圧ケーシング>
低圧ケーシング31は、圧縮機20の低圧段21が吐出した低圧ガスが導入される円筒容器状をなしている。低圧ケーシング31は、低圧円筒部32、一対の低圧蓋部33、低圧ガス入口部34及び低圧ガス出口部35を有している。
低圧円筒部32は、前後方向Dに延びる中心軸線O1を有する円筒形状をなしている。低圧円筒部32の径方向の厚さは一様とされている。一対の低圧蓋部33は、低圧円筒部32における前後方向両側の開口を閉塞するように設けられている。低圧円筒部32及び低圧蓋部33によって区画される内部の空間を低圧ガスが流通する。低圧ガスの圧力に耐え得るように、低圧円筒部32及び低圧蓋部33は気密液密に固定一体化されている。
低圧ガス入口部34及び低圧ガス出口部35は、低圧ケーシング31における低圧円筒部32の上部における前後方向D他方側寄りの位置に設けられている。低圧ガス入口部34及び低圧ガス出口部35は、低圧ケーシング31内の空間を外部に連通させる。低圧ガス入口部34と低圧ガス出口部35は、圧縮機モジュール1の幅方向Wに並設されている。幅方向W一方側に低圧ガス入口部34が設けられ、幅方向W他方側に低圧ガス出口部35が設けられている。
低圧ガス入口部34は、圧縮機20の低圧段21の吐出口と図示しない配管によって接続されている。低圧段21から吐出される低圧ガスは、低圧ガス入口部34を介して低圧ケーシング31内に導入される。
低圧ガス出口部35は、圧縮機20の高圧段22の吸込口と図示しない配管によって接続されている。低圧ケーシング31内を流通した低圧ガスは、低圧ガス出口部35を介して低圧ケーシング31から排出され、次いで高圧段22の吸込口に導入される。
<低圧熱交換部>
図3に示すように低圧熱交換部36は、低圧ケーシング31内の空間に設けられている。低圧熱交換部36は、低圧ケーシング31内に導入された低圧ガスを冷却する。低圧熱交換部36は、前後方向Dに延びる多数の伝熱管からなる伝熱管群を有している。伝熱管内には、外部から供給される冷却水が流通する。低圧ケーシング31に導入された低圧ガスは、低圧熱交換部36の伝熱管群の間を通過することで冷却水と熱交換し、冷却される。
低圧熱交換部36における低圧ケーシング31の中心軸線O1に直交する断面形状は、幅方向W及び上下方向Hを一辺とする矩形状をなしている。
低圧熱交換部36を通過する低圧ガスの流通方向は、低圧ケーシング31の中心軸線O1に直交する一方向とされている。本実施形態では、低圧熱交換部36を幅方向W一方側から他方側に向かって水平方向に低圧ガスが貫通するように通過する。即ち、断面矩形状をなす低圧熱交換部36の上下一対の辺に沿って低圧ガスが流通する。
低圧熱交換部36における低圧ガスの流通方向の長さF1は、低圧ケーシング31の内径に応じて可能な限り大きく設定されている。
低圧熱交換部36の上部と低圧ケーシング31の内周面の頂部との間には、低圧ケーシング31内の空間を低圧ガス入口部側と低圧ガス出口部側とに隔てるための仕切板37が設けられている。これにより、低圧ガス入口部34から低圧ケーシング31内に導入された低圧ガスは、その全量が低圧熱交換部36を通過する。
低圧熱交換部36における低圧ガスの流通方向の下流側の端部、即ち、幅方向W他方側の端部には、低圧デミスタ36aが設けられている。これによって、低圧ガス中の水分が除去される。
<高圧ガスクーラ>
図1に示すように、高圧ガスクーラ40は、低圧ガスクーラ同様、フレーム状をなすベース10の内側に設置されている。高圧ガスクーラ40は、低圧ガスクーラ30の幅方向W他方側に隣接するように設けられている。
高圧ガスクーラ40は、圧縮機20の高圧段22から吐出された高圧ガスを冷却する。即ち、高圧ガスクーラ40は、図示しない配管によって高圧段22の吐出口に接続されている。高圧ガスクーラ40によって冷却された高圧ガスは次工程に送られる。
高圧ガスクーラ40は、詳しくは図4及び図5に示すように、一対のガスクーラ分割体としての第一ガスクーラ分割体40A及び第二ガスクーラ分割体40Bと、連結部47とを有している。
第一ガスクーラ分割体40A及び第二ガスクーラ分割体40Bは、それぞれがガスクーラとして機能する。第一ガスクーラ分割体40A及び第二ガスクーラ分割体40Bは、それぞれが高圧ケーシング41及び高圧熱交換部46を有している。
<高圧ケーシング>
高圧ケーシング41は、圧縮機20の高圧段22が吐出した高圧ガスが導入される円筒容器状をなしている。高圧ケーシング41は、高圧円筒部42、一対の高圧蓋部43を有している。
高圧円筒部42は、前後方向Dに延びる中心軸線O2、O3を有する円筒形状をなしている。高圧円筒部42の径方向の厚さは一様とされており、低圧円筒部32の厚さと同一とされている。一対の高圧蓋部43は、高圧円筒部42における前後方向両側の開口閉塞するように設けられている。高圧円筒部42及び高圧蓋部43によって区画される内部の空間を高圧ガスが流通する。高圧ガスの圧力に耐えうるように、高圧円筒部42及び高圧蓋部43は気密液密に固定一体化される。
第一ガスクーラ分割体40Aの高圧ケーシング41と第二ガスクーラ分割体40Bの高圧ケーシング41とは、互いの中心軸線O2、O3を平行にした状態で圧縮機モジュール1の幅方向Wに並設されている。即ち、これら第一ガスクーラ分割体40Aと第二ガスクーラ分割体40Bとの並設方向は幅方向Wに一致する。
第一ガスクーラ分割体40Aの高圧ケーシング41における上部かつ前後方向D他方側寄りの部分には、高圧ガス入口部44が設けられている。高圧ガス入口部44は、第一ガスクーラ分割体40Aの高圧ケーシング41内の空間を外部に連通させる。高圧ガス入口部44は図示しない配管を通じて、圧縮機20の高圧段22の吐出口と接続されている。圧縮機20の高圧段22から吐出される高圧ガスは、高圧ガス入口部44を介して第一ガスクーラ分割体40Aの当該高圧ケーシング41内に導入される。
第二ガスクーラ分割体40Bの高圧ケーシング41における上部かつ前後方向D他方側寄りの部分には、高圧ガス出口部45が設けられている。高圧ガス出口部45は、第二ガスクーラ分割体40Bの高圧ケーシング41内の空間を外部に連通させる。第二ガスクーラ分割体40Bの高圧ケーシング41内の高圧ガスは、高圧ガス出口部45を介して外部に排出される。
<高圧熱交換部>
図5に示すように高圧熱交換部46は、第一ガスクーラ分割体40A及び第二ガスクーラ分割体40Bのそれぞれの高圧ケーシング41内の空間に設けられている。高圧熱交換部46は、高圧ケーシング41内に導入された高圧ガスを冷却する。高圧熱交換部46は、前後方向Dに延びる多数の伝熱管からなる伝熱管群を有している。伝熱管群を構成する伝熱管内のそれぞれには、外部から供給される冷却水が流通する。高圧ケーシング41に導入された高圧ガスは、高圧熱交換部46の伝熱管群の間を通過することで冷却水と熱交換し、冷却される。
高圧熱交換部46における高圧ケーシング41の中心軸線O2、O3に直交する断面形状は、幅方向W及び上下方向Hを一辺とする矩形状をなしている。
高圧熱交換部46を通過する高圧ガスの流通方向は、高圧ケーシング41の中心軸線O2、O3に直交する一方向とされている。本実施形態では、高圧熱交換部46を幅方向W一方側から他方側に向かって水平方向に高圧ガスが貫通するように通過する構成とされている。即ち、断面矩形状をなす高圧熱交換部46の上下一対の辺に沿って高圧ガスが流通する。
高圧熱交換部46における高圧ガスの流通方向の長さF2、F3は、高圧ケーシング41の内径に応じて可能な限り大きく設定されている。
第一ガスクーラ分割体40Aと第二ガスクーラ分割体40Bとは、連結部47によって互い接続されている。連結部47は、前後方向Dに離間して一対が設けられている。連結部47は、第一ガスクーラ分割体40Aの高圧ケーシング41と第二ガスクーラ分割体40Bの高圧ケーシング41とを幅方向Wに接続する直管状をなしている。連結部47によって、第一ガスクーラ分割体40Aの高圧ケーシング41内と第二ガスクーラ分割体40Bの高圧ケーシング41内とが幅方向Wに互いに連通している。これによって、第一ガスクーラ分割体40Aの高圧熱交換部46を通過した高圧ガスの全量がそのまま連結部47を介して第二ガスクーラ分割体40Bの高圧熱交換部46を通過するようになっている。
第二ガスクーラ分割体40Bの高圧熱交換部46における高圧ガスの流通方向の下流側の端部、即ち、幅方向W他方側の端部には、高圧デミスタ46aが設けられている。これによって、高圧ガス中の水分が除去される。
第一ガスクーラ分割体40A及び第二ガスクーラ分割体40Bの上部には、互いの高圧ケーシング41の上端同士にわたるように、かつ、前後方向Dにわたって延びるカバー48が設けられている。
さらに、第一ガスクーラ分割体40Aと第二ガスクーラ分割体40Bとは、同一の台板49上に設置されている。
このように、第一ガスクーラ分割体40A及び第二ガスクーラ分割体40Bが、連結部47、カバー48及び台板49を介して一体化されることで、一の高圧ガスクーラ40が構成されている。
<低圧ガスクーラ及び高圧ガスクーラの寸法>
ここで、図4に高圧ケーシング41の中心軸線O2、O3方向(前後方向D)の長さL2は、図2に示す低圧ケーシング31の中心軸線O1方向(前後方向D)の長さL1以下に設定されており、好ましくは長さL1よりも短く設定されている。即ち、高圧ケーシング41の長さL2は、低圧ケーシング長さL1の1/4~3/4、好ましくは1/3~2/3、より好ましくは1/2程度に設定されている。
また、図5に示す高圧ケーシング41の直径R2は、図3に示す低圧ケーシング31の直径R1以下に設定されており、好ましくは直径R1より小さく設定されている。
さらに、図5に示す各高圧熱交換部46の高圧ガスの流通方向の長さF2、F3は、図3に示す低圧熱交換部36の低圧ガスの流通方向の長さF1よりも小さく設定されている。一方で、高圧ガスクーラ40における高圧熱交換部46の高圧ガスの流通方向の寸法の総和(F2+F3)は、低圧熱交換部36の低圧ガスの流通方向の長さF1以上とされている。
<作用効果>
以上のような構成の圧縮機モジュール1では、外部から圧縮機20に導入されたガスは低圧段21で圧縮されて低圧ガスとして吐出される、この低圧ガスは、低圧ガスクーラ30に導入され冷却される。即ち、低圧ガスクーラ30の低圧ケーシング31に導入された低圧ガスは、低圧熱交換部36を幅方向W一方側から他方側に向かって一方向に通過し、この過程で熱交換が行われることで適正な温度まで冷却される。冷却された低圧ガスは、低圧ケーシング31内から排出され、次いで圧縮機20の高圧段22で圧縮されて高圧ガスとなる。高圧段22から吐出された高圧ガスは、高圧ガスクーラ40の第一ガスクーラ分割体40A、第二ガスクーラ分割体40Bに順次導入されて冷却される。
即ち、高圧ガスクーラ40の第一ガスクーラ分割体40Aに導入された高圧ガスは、第一ガスクーラ分割体40Aの高圧ケーシング41内の高圧熱交換部46を幅方向W一方側から他方側に向かって一方向に通過し、この過程で第一段目の熱交換が行われ冷却される。次いで高圧ガスは、連結部47を介してそのまま一方向に流通して第二ガスクーラ分割体40Bの高圧ケーシング41に導入される。そして、当該高圧ケーシング41内の高圧熱交換部46を幅方向W一方側から他方側に向かって一方向に通過し、この過程で第二段目の熱交換が行われ、適正な温度まで冷却される。そして、このように冷却された高圧ガスは次工程に送られる。
以上のように本実施形態によれば、高圧ガスクーラ40は、第一ガスクーラ分割体40Aと第二ガスクーラ分割体40Bとに分割された構成をなしている。そのため、例えば低圧ガスクーラ30のように一の低圧ケーシング31のみから構成する場合に比べて、各高圧ケーシング41の直径を小さくすることができる。そして、このような高圧ケーシング41を水平方向に並設することによって高圧ガスクーラ40全体としての上下方向Hの寸法を小さくすることができる。
これにより、圧縮機モジュール1内で新たにスペースを形成することができ、各機器の設置の自由度を向上させることができる。また、圧縮機モジュール1全体としてのコンパクト化を図ることも可能となる。さらに、コンパクト化によって製造コストの低減を図ることもできる。高圧ケーシング41の直径が小さくなった分だけ、高圧ケーシング41のメンテナンス性を向上さえることもできる。
ここでガスクーラの冷却性能は、熱交換部におけるガスの流通方向の長さが長いほど向上する。即ち、熱交換部におけるガスの流通方向の寸法が長ければ、ガスと冷却水との熱交換領域が増加するため、より効果的にガスを冷却することができる。本実施形態では、高圧ガスクーラ40を第一ガスクーラ分割体40A、第二ガスクーラ分割体40Bに分割した構成としながらも、各高圧熱交換部46のガス流通方向の長さの総和(F2+F3)は大きく確保することができる。そのため、冷却性能を維持することができる。
また、高圧ガスは、幅方向Wに並設された第一ガスクーラ分割体40A及び第二ガスクーラ分割体40Bの高圧熱交換部46を同一の一方向に流通する構成とされている。そして、連結部47もまた、これら第一ガスクーラ分割体40A及び第二ガスクーラ分割体40Bの間で同一の一方向に高圧ガスが流通する。そのため、連結部47の取り回しが容易となり、高圧ガスクーラ40全体としてのコンパクト化を図ることができる。さらに、高圧ガスクーラ40内で高圧ガスの流通方向が不用意に変化しないことから、圧損を低減させることもできる。
さらに本実施形態では、圧縮機20の低圧段21から吐出される低圧ガスを、複数に分割された構成ではない一の低圧ケーシング31からなる低圧ガスクーラ30によって冷却する。一方で、圧縮機20の高圧段22から吐出されるガスを、第一ガスクーラ分割体40A及び第二ガスクーラ分割体40Bに分割された構成の高圧ガスクーラ40によって冷却する。これによって、ガスの体積流量とガスクーラの大きさのバランスを取りながら、圧縮機モジュール1全体としてコンパクト化を図ることができる。
ここで、低圧段21から吐出されるガスは体積流量が大きいため、低圧ケーシング31の中心軸線O1方向の長さを長くして低圧ガスの流路断面積を確保する必要がある。一方で高圧段22から吐出される高圧ガスは体積流量が小さいため、当該高圧ガスの流路断面積は低圧ケーシング31ほど確保する必要ない。そのため、高圧ガスの体積流量に応じて高圧ケーシング41の中心軸線O2、O3方向の長さを不都合なく短くすることができる。これにより、低圧ガスクーラ30による低圧ガスの冷却、高圧ガスクーラ40による高圧ガスクーラ40の冷却を十分に行いながら、圧縮機モジュール1全体してのコンパクト化を図ることができる。特に本実施形態では、高圧ガスクーラ40の後方に大きなスペースを得ることができるため、レイアウトの自由度を向上させることができる。
<その他の実施形態>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、実施形態では高圧ガスクーラ40を第一ガスクーラ分割体40A、第二ガスクーラ分割体40Bの二つのガスクーラ分割体から構成する例について説明したが、これに限定されることはない。高圧ガスクーラ40を、3つ以上のガスクーラ分割体で構成してもよい。
さらに、第一ガスクーラ分割体40A及び第二ガスクーラ分割体40Bの高圧熱交換部46を通過する高圧ガスのガス流通方向は必ずしも同一でなくてよく。互いに異なる一方向を流通する構成であってもよい。3つ以上のガスクーラ分割体で構成した場合も同様である。
また、第一ガスクーラ分割体40Aと第二ガスクーラ分割体40Bとは水平方向に並設されていなくともよく、上下方向Hや上下斜め方向に並設されていてもよい。3つ以上のガスクーラ分割体で構成した場合も同様である。
以下、第一ガスクーラ分割体と第二ガスクーラ分割体とを上下方向Hに並設する場合の変形例及び圧縮機モジュールの設計方法を図面に基づき説明する。なお、この変形例の圧縮機モジュールは、上述した実施形態の圧縮機モジュールと高圧ガスクーラの構成が異なるだけであるため、実施形態と同一部分に同一符号を付して、重複する説明を省略する。
図6に示すように、本開示の実施形態の変形例における圧縮機モジュール101は、ベース10、圧縮機20、低圧ガスクーラ30及び高圧ガスクーラ140を備えている。
ベース10は、上述した実施形態と同様に、直方体の各辺に沿って延びる梁及び柱から構成されたフレーム状をなしている。言い換えれば、この変形例のベース10は、直方体の枠をなしている。
圧縮機20は、上述した実施形態の圧縮機20と同様の構成であり、複数の圧縮段として低圧段21と高圧段22とを有している。低圧段21は、圧縮機20の外部から導入されたガスを圧縮し、高圧段22は、低圧ガスクーラ30から導入されたガスを圧縮する。
圧縮機20は、ベース10の上部に搭載されている。言い換えれば、圧縮機20の下方にベース10が配置されており、ベース10が圧縮機20を下方から支持している。そして、この圧縮機20は、ベース10の上部のうち幅方向W一方側の偏った位置に配置されている。また、この変形例の圧縮機20は、平面視でベース10の枠内に配置されている。なお、前後方向Dにおける圧縮機20の配置は、図6に示す配置に限られない。
低圧ガスクーラ30は、圧縮機20の低圧段21から吐出された低圧ガスを冷却する。この低圧ガスクーラ30によって冷却された低圧ガスは、圧縮機20の高圧段22に導入される。この変形例の低圧ガスクーラ30も上述した実施形態の低圧ガスクーラ30と同様の構成であり、ベース10の内側に設置されている。具体的には、低圧ガスクーラ30は、ベース10の枠よりも内側に設置された状態で、ベース10に固定されている。低圧ガスクーラ30は、ベース10の内側のうち幅方向W一方側の偏った位置に配置され、前後方向Dに延びている。これにより、低圧ガスクーラ30は、圧縮機20の鉛直下方に配置される。低圧ガスクーラ30は、低圧ケーシング31及び低圧熱交換部36(図3参照)を備えている。
高圧ガスクーラ140は、圧縮機20の高圧段22から吐出された高圧ガスを冷却する。高圧ガスクーラ140は、平面視でベース10の枠内となる位置に設置されている。高圧ガスクーラ140は、第一ガスクーラ分割体140Aと第二ガスクーラ分割体140Bと、連結部147と、を備えている。第一ガスクーラ分割体140Aは、上述した第一実施形態の第一ガスクーラ分割体40Aと中心軸線O2を中心とした周方向の向きが異なるだけである。第二ガスクーラ分割体140Bは、上述した第一実施形態の第二ガスクーラ分割体40Bと、設置される位置及び中心軸線O3を中心とした周方向の向きが異なるだけである。第一ガスクーラ分割体140A及び第二ガスクーラ分割体140Bは、それぞれ高圧ケーシング41及び高圧熱交換部46(図5参照)を有している。
第一ガスクーラ分割体140Aの高圧ケーシング41と第二ガスクーラ分割体140Bの高圧ケーシング41とは、上下方向Hに並設されている。より具体的には、第一ガスクーラ分割体140Aの中心軸線O2と、第二ガスクーラ分割体140Bの中心軸線O3とが、平行に前後方向Dに延びている。そして、この変形例で例示する第一ガスクーラ分割体140Aの高圧ケーシング41と第二ガスクーラ分割体140Bの高圧ケーシング41とのそれぞれの幅方向Wの位置は、同一位置となっている。言い換えれば、中心軸線O2の鉛直上方に中心軸線O3が位置している。なお、中心軸線O3の位置は、中心軸線O2の鉛直上方に限られず、例えば、幅方向Wにずれた位置であってもよい。
この変形例における第一ガスクーラ分割体140Aの高圧ガス入口部44(図5参照)は、高圧ガス入口部44に接続される配管と第二ガスクーラ分割体140Bとが干渉しないように、例えば、幅方向W一方側(図6中、右上側)を向いて開口している。また、この変形例における第二ガスクーラ分割体140Bの高圧ガス出口部45は、例えば、圧縮機モジュール101全体の上下方向Hの寸法が増加しないように、高圧ガス入口部44と同じく幅方向W一方側を向いて開口している。
連結部147は、前後方向Dに離間して一対が設けられている。連結部147は、第一ガスクーラ分割体140Aの高圧ケーシング41と第二ガスクーラ分割体140Bの高圧ケーシング41とを上下方向Hに接続している。連結部147によって、第一ガスクーラ分割体140Aの高圧ケーシング41の内部空間と第二ガスクーラ分割体140Bの高圧ケーシング41の内部空間とが連通されている。
これにより、上述した実施形態と同様に、第一ガスクーラ分割体140Aの高圧熱交換部46を通過した高圧ガスは、連結部147を介して第二ガスクーラ分割体140Bの高圧熱交換部46を通過する。この変形例の高圧熱交換部46を通過する高圧ガスの流通方向は、高圧ケーシング41の中心軸線O2,O3に直交する一方向とされている。この変形例では、上下方向Hの一方側(下方)から他方側(上方)に向かって高圧ガスが貫通するように通過する。
上述した実施形態と同様に、この変形例における第一ガスクーラ分割体140Aの中心軸線O2方向の長さは、第二ガスクーラ分割体140Bの中心軸線O3方向の長さと同一の長さL2(図4参照)である。ここで、上記の長さL2は、低圧ガスクーラ30の中心軸線O1方向の長さL1以下であってもよい。また、長さL2は、長さL1よりも短くてもよく、例えば、長さL2は、長さL1の1/4~3/4の長さとしてもよい。さらに、長さL2は、長さL1の1/3~2/3の長さとすることもできる。なお、この変形例の長さL2は、長さL1の1/2程度に設定されている。
さらに、上述した実施形態と同様に、この変形例では、高圧ガスクーラ140の備える高圧ケーシング41の直径R2(図4参照)が、低圧ガスクーラ30の備える低圧ケーシング31の直径R1(図2参照)よりも小さい。また、高圧ガスクーラ140における各高圧熱交換部46の高圧ガスの流通方向の長さF2,F3(図5参照)は、低圧ガスクーラ30における低圧熱交換部36の低圧ガスの流通方向の長さF1(図3参照)よりも小さい。そして、高圧ガスクーラ140における高圧熱交換部46の高圧ガスの流通方向の寸法の総和(F2+F3)は、低圧熱交換部36の低圧ガスの流通方向の長さF1以上とされている。
図7は、本開示の実施形態の変形例におけるケーシングのD/Lを示す図である。図8は、縦軸を圧縮機モジュールの重量、横軸をD/Lとしたグラフである。
図7に示すように、例えば、円筒容器状をなす高圧ケーシング(ケーシング)41の直径をD1、高圧ケーシング41の長さをL1とする。同様に、円筒状をなす低圧ケーシング(ケーシング)31の直径をD2、低圧ケーシング31の長さをL2とする。
この変形例における第一ガスクーラ分割体140Aの高圧ケーシング41、及び第二ガスクーラ分割体140Bの高圧ケーシング41のD/LであるD1/L1の値は、何れも0.4~0.7となっている。さらに、低圧ガスクーラ30の低圧ケーシング31のD/LであるD2/L2は、0.4~0.7となっている。
図8に示すように、円筒容器状をなすケーシングを有したガスクーラのD/Lが0.4~0.7よりも大きくなるにつれて、圧縮機モジュール101の全体重量が増加すると共に、その増加率も徐々に大きくなる(図8中、右側の矢印参照)。ここで、同一の容積を確保したうえで、D/Lが大きくなるということは、ガスクーラの直径が大きくなることを意味する。この場合、ベース10全体の幅方向Wの寸法及び上下方向Hの寸法が大きくなってしまう。そのため、圧縮機20を下方から支持するベース10に変形が生じる可能性が有り、より剛性の高い部材をベース10に用いる必要があるため、ベース10の重量が増加してしまう。
同様に、円筒容器状をなすケーシングを有したガスクーラのD/Lが0.4~0.7よりも小さくなるにつれて、圧縮機モジュール101の全体重量が増加すると共に、その増加率も徐々に大きくなる(図8中、左側の矢印参照)。これは、上記D/Lが大きくなる場合と反対に、ガスクーラの長さが増加することを意味する。この場合、熱交換部(低圧熱交換部36、高圧熱交換部46)の伝熱管の長さが増加して、ガスクーラの重量が増加してしまう。
つまり、ガスクーラのD/Lを0.4~0.7とすることで、圧縮機モジュール101の重量増加を抑制することが可能となる。なお、図8では、圧縮機モジュール101の重量が最も低くなるD/Lが0.4~0.7の中央値となっている場合を例示しているが、圧縮機モジュール101の重量が最も低くなるD/Lは、0.4~0.7の中央値に限られるものではない。
<変形例の作用効果>
上記変形例の圧縮機モジュール101では、第一ガスクーラ分割体140Aと第二ガスクーラ分割体140Bとが、互いの高圧ケーシング41の中心軸線O2,O3が平行となるように並設され、且つ、第二ガスクーラ分割体140Bが、第一ガスクーラ分割体140Aの上方に配置されている。そして、高圧段22から吐出されたガスが、第一ガスクーラ分割体140Aと第二ガスクーラ分割体140Bとを順次流通する。
このようにすることで、上述した実施形態の圧縮機モジュール101の作用効果に加えて、第二ガスクーラ分割体140Bの直径R2の分だけ圧縮機モジュール101の幅方向Wの寸法を低減できる。さらに、ベース10の上部には、低圧ガスクーラ30の直径R1よりも小さい直径R2を有した第二ガスクーラ分割体140Bが搭載されているので、圧縮機モジュール101の上下方向Hの寸法が増加することを抑制できる。
圧縮機モジュール101の設計方法によれば、低圧ガスクーラ30と高圧ガスクーラ140とのD/Lを0.4~0.7とすることで、ベース10と低圧ガスクーラ30と高圧ガスクーラ140との合計の重量が増加することを抑制できる。その結果、圧縮機モジュール101の重量を抑制可能となる。
なお、上述した実施形態の変形例では、低圧ガスクーラ30と高圧ガスクーラ140との両方のD/L(すなわちD1/L1,D2,/L2)が0.4~0.7となる場合について説明したが、何れか一方のみのD/Lが0.4~0.7であってもよい。
<付記>
各実施形態に記載の回転機械は、例えば以下のように把握される。
(1)第1の態様は、圧縮機20と、該圧縮機20から吐出されたガスを冷却する高圧ガスクーラ40と、を備え、前記高圧ガスクーラ40は、複数のガスクーラ分割体40A、40Bを有し、各前記ガスクーラ分割体40A、40Bは、水平方向に延びる円筒容器状をなして前記ガスが導入される高圧ケーシング41、及び、該高圧ケーシング41内に設けられて前記高圧ケーシング41の中心軸線O2、O3に直交する一方向に通過するガスを冷却する高圧熱交換部46をそれぞれ有し、各前記ガスクーラ分割体40A、40Bは、互いの前記高圧ケーシング41の中心軸線O2、O3が平行となるように並設されており、前記ガスが各前記ガスクーラ分割体40A、40Bを順次流通するように構成されている。
上記構成では、高圧ガスクーラ40は、円筒容器状の高圧ケーシング41を有する複数のガスクーラ分割体に分割された構成をなしている。そのため、高圧ガスクーラ40のケーシングを一の円筒容器から構成する場合に比べて、当該ケーシングを複数に分割した分だけ、該円筒容器の直径を小さくすることができる。また、ガスクーラの冷却性能は、熱交換部のガス流通方向の長さが長いほど向上する。そのため、複数のガスクーラ分割体40A、40Bに分割した場合であっても、各高圧熱交換部46のガス流通方向の寸法の総和は大きく確保することができるため、冷却性能を維持することができる。
(2)第2の態様は、上記第1の態様において、各前記ガスクーラ分割体40A、40Bの前記高圧熱交換部46は、前記ガスが並設方向一方側から他方側に向かって通過するように構成されており、前記高圧ガスクーラ40は、互いに隣り合う前記ガスクーラ分割体の間に設けられて、並設方向一方側の前記ガスクーラ分割体40Aから並設方向他方側の前記ガスクーラ分割体40Bに前記ガスを流入させる連結部47をさらに有する圧縮機モジュール1である。
並設された複数のガスクーラ分割体40A、40Bに対して、圧縮機20で圧縮されたガスが並設方向他方側から一方側に順次導入される構成とすることで、連結部47の取り回しが容易となり、全体としてコンパクト化を図ることができる。また、ガスの流通方向が不用意に変化しないことから、圧損を低減させることができる。
(3)第3の態様は、上記第1又は第2の態様において、前記圧縮機20は、外部から導入されるガスを圧縮する低圧段21と、該低圧段21が圧縮したガスをさらに圧縮する高圧段22と、を有し、前記高圧ガスクーラ40は、前記高圧段22から吐出された前記ガスを冷却し、前記低圧段21から吐出されて前記高圧段22に導入される前記ガスを冷却する低圧ガスクーラ30をさらに備え、該低圧ガスクーラ30は、水平方向に延びる円筒容器状をなして前記ガスが導入される低圧ケーシング31、及び、該低圧ケーシング31内に設けられて前記低圧ケーシング31の中心軸線O1に直交する一方向に通過するガスを冷却する低圧熱交換部36を有する圧縮機モジュール1である。
上記構成では、圧縮機20の低圧段21から吐出される低圧ガスを、複数に分割された構成ではない低圧ガスクーラ30によって冷却する一方、圧縮機20の高圧段22から吐出されるガスを、複数のガスクーラ分割体40A、40Bに分割された構成の高圧ガスクーラ40によって冷却する構成としている。これによって、ガスの体積流量とガスクーラの大きさのバランスを取りながら、圧縮機モジュール1全体としてコンパクト化を図ることができる。
(4)第4の態様は、上記第3の態様において、前記高圧ケーシング41の前記中心軸線O2、O3方向の長さL2は、前記低圧ケーシング31の中心軸線O1方向の長さL1以下である圧縮機モジュール1である。
低圧段21から吐出されるガスは体積流量が大きいため、低圧ケーシング31の中心軸線O1方向の長さを長くして流路断面積を確保する必要がある。高圧段22から吐出されるガスは体積流量が小さいため、流路断面積は低圧ケーシング31ほど必要ない。そのため、高圧ケーシング41の中心軸線O2、O3方向の長さL2を短くすることができる。これにより、ガスクーラによる圧縮ガスの冷却を十分に行いながら、圧縮機モジュール1全体してのコンパクト化を図ることができる。
(5)第5の態様は、上記第3又は第4の態様において、前記高圧ケーシング41の直径は、前記低圧ケーシング31の直径以下である圧縮機モジュール1である。
これによって、高圧ガスクーラ40の大きさを抑えることができる一方、必要な冷却性能を確保することができる。
(6)第6の態様は、上記第1から第5の態様の何れか一つの態様において、複数の前記ガスクーラ分割体140A,140Bは、上下方向Hに並んで配置されている。
これによって、第二ガスクーラ分割体140Bの直径R2の分だけ圧縮機モジュール101の幅方向Wの寸法を低減できる。さらに、ベース10の上部には、低圧ガスクーラ30の直径R1よりも小さい直径R2を有した第二ガスクーラ分割体140Bが搭載されているので、圧縮機モジュール101の上下方向Hの寸法が増加することを抑制できる。
(7)第7の態様は、上記第1から第6の態様の何れか一つの態様において、前記高圧ケーシング41の直径をD1、前記高圧ケーシングの長さをL1とした際に、D1/L1の値は、0.4から0.7である。
これによって、ベース10と高圧ガスクーラ140との合計の重量が増加することを抑制できる。その結果、圧縮機モジュール101の重量を抑制可能となる。
(8)第8の態様は、上記第3の態様において、前記低圧ケーシングの直径をD2、前記低圧ケーシング31の長さをL2とした際に、D2/L2の値は、0.4から0.7である。
ベース10と低圧ガスクーラ30との合計の重量が増加することを抑制できる。その結果、圧縮機モジュール101の重量を抑制可能となる。
(9)第9の態様は、圧縮機モジュールの設計方法であって、円筒容器状をなすケーシングを有したガスクーラ30,140の直径をD、前記ガスクーラ30,140の長さをLとして、D/Lの値を0.4から0.7とする。
ベース10とガスクーラ30,140との合計の重量が増加することを抑制できる。その結果、圧縮機モジュール101の重量を抑制可能となる。
ガスクーラの例としては、低圧ガスクーラ30と高圧ガスクーラ140とが挙げられる。
1,101 圧縮機モジュール
10 ベース
20 圧縮機
21 低圧段
22 高圧段
30 低圧ガスクーラ
31 低圧ケーシング
32 低圧円筒部
33 低圧蓋部
34 低圧ガス入口部
35 低圧ガス出口部
36 低圧熱交換部
36a 低圧デミスタ
37 仕切板
40 高圧ガスクーラ
40A,140A 第一ガスクーラ分割体
40B,140B 第二ガスクーラ分割体
41 高圧ケーシング
42 高圧円筒部
43 高圧蓋部
44 高圧ガス入口部
45 高圧ガス出口部45
46 高圧熱交換部
46a 高圧デミスタ
47 連結部
48 カバー
49 台板
O1 中心軸線
O2 中心軸線
O3 中心軸線
L1 低圧ケーシングの長さ
R1 低圧ケーシングの直径
F1 低圧熱交換器のガス流通方向の長さ
L2 高圧ケーシングの長さ
R2 高圧ケーシングの直径
F2 高圧熱交換機のガス流通方向の長さ
F3 高圧熱交換機のガス流通方向の長さ
D 前後方向
H 上下方向
W 幅方向

Claims (9)

  1. 圧縮機と、
    該圧縮機から吐出されたガスを冷却する高圧ガスクーラと、
    を備え、
    前記高圧ガスクーラは、複数のガスクーラ分割体を有し、
    各前記ガスクーラ分割体は、
    水平方向に延びる円筒容器状をなして前記ガスが導入される高圧ケーシング、及び、該高圧ケーシング内に設けられて前記高圧ケーシングの中心軸線に直交する一方向に通過するガスを冷却する高圧熱交換部をそれぞれ有し、
    各前記ガスクーラ分割体は、互いの前記高圧ケーシングの中心軸線が平行となるように並設されており、前記ガスが各前記ガスクーラ分割体を順次流通するように構成されている圧縮機モジュール。
  2. 各前記ガスクーラ分割体の前記高圧熱交換部は、前記ガスが並設方向一方側から他方側に向かって一方向に通過するように構成されており、
    前記高圧ガスクーラは、互いに隣り合う前記ガスクーラ分割体の間に設けられて、並設方向一方側の前記ガスクーラ分割体から並設方向他方側の前記ガスクーラ分割体に前記ガスを一方向に流入させる連結部をさらに有する請求項1に記載の圧縮機モジュール。
  3. 前記圧縮機は、
    外部から導入されるガスを圧縮する低圧段と、
    該低圧段が圧縮したガスをさらに圧縮する高圧段と、
    を有し、
    前記高圧ガスクーラは、前記高圧段から吐出された前記ガスを冷却し、
    前記低圧段から吐出されて前記高圧段に導入される前記ガスを冷却する低圧ガスクーラをさらに備え、
    該低圧ガスクーラは、
    水平方向に延びる円筒容器状をなして前記ガスが導入される低圧ケーシング、及び、該低圧ケーシング内に設けられて前記低圧ケーシングの中心軸線に直交する一方向に通過するガスを冷却する低圧熱交換部を有する請求項1又は2に記載の圧縮機モジュール。
  4. 前記高圧ケーシングの前記中心軸線方向の長さは、前記低圧ケーシングの中心軸線の方向の長さ以下である請求項3に記載の圧縮機モジュール。
  5. 前記高圧ケーシングの直径は、前記低圧ケーシングの直径以下である請求項3又は4に記載の圧縮機モジュール。
  6. 複数の前記ガスクーラ分割体は、上下方向に並んで配置されている請求項1から5の何れか一項に記載の圧縮機モジュール。
  7. 前記高圧ケーシングの直径をD1、前記高圧ケーシングの長さをL1とすると、D1/L1の値は、0.4から0.7である請求項1から6の何れか一項に記載の圧縮機モジュール。
  8. 前記低圧ケーシングの直径をD2、前記低圧ケーシングの長さをL2とすると、D2/L2の値は、0.4から0.7である請求項3に記載の圧縮機モジュール。
  9. 圧縮機モジュールの設計方法であって、
    円筒容器状をなすケーシングを有したガスクーラの直径をD、前記ガスクーラの長さをLとして、D/Lの値を0.4から0.7とする圧縮機モジュールの設計方法。
JP2021164590A 2021-02-25 2021-10-06 圧縮機モジュール、圧縮機モジュールの設計方法 Pending JP2022130283A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US17/650,272 US20220268526A1 (en) 2021-02-25 2022-02-08 Compressor module and compressor module designing method
EP22157344.7A EP4053408B1 (en) 2021-02-25 2022-02-17 Compressor module and compressor module designing method

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021028518A JP2021156282A (ja) 2021-02-25 2021-02-25 圧縮機モジュール
JP2021028518 2021-02-25

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022130283A true JP2022130283A (ja) 2022-09-06

Family

ID=77917197

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021028518A Pending JP2021156282A (ja) 2021-02-25 2021-02-25 圧縮機モジュール
JP2021164590A Pending JP2022130283A (ja) 2021-02-25 2021-10-06 圧縮機モジュール、圧縮機モジュールの設計方法

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021028518A Pending JP2021156282A (ja) 2021-02-25 2021-02-25 圧縮機モジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (2) JP2021156282A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2024065437A (ja) * 2022-10-31 2024-05-15 三菱重工コンプレッサ株式会社 圧縮機モジュール

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021156282A (ja) 2021-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20100303658A1 (en) Water-Cooled Oil-Free Air Compressor
EP2569585B1 (en) Device for compressing and drying gas
JP5774455B2 (ja) 無給油式圧縮機
CN1742188A (zh) 热交换装置
KR101465925B1 (ko) 진공 배기 장치의 연결 구조 및 진공 배기 시스템
JP2022130283A (ja) 圧縮機モジュール、圧縮機モジュールの設計方法
JP6051271B2 (ja) 無給油式スクリュー圧縮機
EP3399188B1 (en) Packaged compressor
TW201802358A (zh) 螺旋壓縮機
JP2020016231A (ja) パッケージ型油冷式スクリュ圧縮機
KR20130065173A (ko) 차량용 열교환기
US20150168076A1 (en) Heat Exchanger Comprising A Bundle Provided With Means Permitting The Limitation Of The Movements Of The Said Exchange Bundle In Relation To The Walls Of The Housing
JP4996142B2 (ja) パッケージ形圧縮機
EP4053408B1 (en) Compressor module and compressor module designing method
CN115217737A (zh) 一种多级压缩气体的散热结构及多级压缩机
KR20160111505A (ko) 엔진
JP7267798B2 (ja) 圧縮機及びシェルアンドチューブ型熱交換器
JP5707280B2 (ja) パッケージ型圧縮機。
JP2014137219A (ja) 冷却器
JP5987495B2 (ja) 熱交換器のシール構造及び圧縮機
JP6345145B2 (ja) 熱交換器
JP2009030462A (ja) 往復動圧縮機
CN104949555A (zh) 三合一气体冷却装置
JP5345719B2 (ja) エアドライヤ搭載形パッケージ形圧縮機
US11761444B2 (en) Vacuum pump cooler for cooling a pumped fluid in a multistage vacuum pump

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20240527