JP2022129251A - パッチアンテナ - Google Patents

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Takashi Nozaki
浩年 水野
Hirotoshi Mizuno
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Abstract

【課題】低仰角の利得を向上できるパッチアンテナを提供する。【解決手段】パッチアンテナは、放射素子と、前記放射素子が設けられる第1誘電体部材と、前記第1誘電体部材の周囲に設けられる少なくとも一つの第2誘電体部材と、を備える。さらに、前記第2誘電体部材の比誘電率は、前記第1誘電体部材の比誘電率よりも大きい。また、前記第2誘電体部材の比誘電率は、30以上である。【選択図】図3

Description

本発明は、パッチアンテナに関する。
特許文献1には、地導体板、誘電体基板及び放射素子を含むパッチアンテナが開示されている。
特開2014-160902号公報
ところで、パッチアンテナを収納するアンテナ装置を小型化すると、パッチアンテナが接地されるベースの面積が小さくなり、パッチアンテナの低仰角の利得が低下してしまうことがある。
本発明の目的の一例は、パッチアンテナの低仰角の利得を向上することである。本発明の他の目的は、本明細書の記載から明らかになるであろう。
本発明の一態様は、放射素子と、前記放射素子が設けられる第1誘電体部材と、前記第1誘電体部材の周囲に設けられる少なくとも一つの第2誘電体部材と、を備えるパッチアンテナである。
本発明の一態様によれば、低仰角におけるパッチアンテナの利得が向上する。
車両1の側面図である。 車載用アンテナ装置10の分解斜視図である。 パッチアンテナ30の斜視図である。 パッチアンテナ30の断面図である。 1給電方式のパッチアンテナ30の平面図である。 2給電方式のパッチアンテナ30の平面図である。 比較例のパッチアンテナ30Xの平面図である。 比較例のパッチアンテナ30X及び本実施形態のパッチアンテナ30のそれぞれの電界分布の様子を示す図である。 比較例のパッチアンテナ30Xにおける仰角と平均利得の関係の図である。 パッチアンテナ30(εr2=20)における仰角と平均利得の関係の図である。 パッチアンテナ30(εr2=30)における仰角と平均利得の関係の図である。 パッチアンテナ30(εr2=40)における仰角と平均利得の関係の図である。 パッチアンテナ30(εr2=2)における仰角と平均利得の関係の図である。 パッチアンテナ30(εr2=7.82)における仰角と平均利得の関係の図である。 パッチアンテナ30(T=5mm)における仰角と平均利得の関係の図である。 パッチアンテナ30(T=3mm)における仰角と平均利得の関係の図である。 パッチアンテナ30(T=7mm)における仰角と平均利得の関係の図である。 パッチアンテナ30(T=8mm)における仰角と平均利得の関係の図である。 パッチアンテナ30Aの平面図である。 パッチアンテナ30Aにおける仰角と平均利得の関係の図である。 パッチアンテナ30Bの平面図である。 パッチアンテナ30Bにおける仰角と平均利得の関係の図である。 パッチアンテナ30Cの平面図である。 パッチアンテナ30Cにおける仰角と平均利得の関係の図である。 パッチアンテナ30A(W=1mm)における仰角と平均利得の関係の図である。 パッチアンテナ30A(W=4mm)における仰角と平均利得の関係の図である。 パッチアンテナ30A(W=8mm)における仰角と平均利得の関係の図である。 パッチアンテナ30A(W=10mm)における仰角と平均利得の関係の図である。 パッチアンテナ30A(D=15mm)における仰角と平均利得の関係の図である。 パッチアンテナ30A(D=10mm)における仰角と平均利得の関係の図である。 パッチアンテナ30A(D=5mm)における仰角と平均利得の関係の図である。 パッチアンテナ30Dの平面図である。 パッチアンテナ30Dにおける仰角と平均利得の関係の図である。 パッチアンテナ30Eの平面図である。 パッチアンテナ30Eにおける仰角と平均利得の関係の図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
<<<車両1における車載用アンテナ装置10の取り付け位置>>>
図1は、車載用アンテナ装置10が取り付けられた車両1の前部の側面図である。以下、車載用アンテナ装置10が取り付けられる車両の前後方向をX方向、X方向と垂直な左右方向をY方向、X方向とY方向に垂直な鉛直方向をZ方向とする。また、車両の運転席からフロント側(前側)を+X方向、右側を+Y方向とし、天頂方向(上方向)を+Z方向とする。以下、本実施形態では、車載用アンテナ装置10の前後、左右、及び上下のそれぞれの方向は、車両の前後、左右、及び上下の方向と同じであるとして説明する。
車載用アンテナ装置10は、車両1のルーフパネル2と、車室内の天井面のルーフライニング3との間の空洞4に収納されている。ここで、ルーフパネル2は、車載用アンテナ装置10が電磁波(以下、適宜「電波」と称する。)を受信できるよう、例えば、絶縁性の樹脂で構成されている。
空洞4に収納された車載用アンテナ装置10は、ビス等によって絶縁性の樹脂で構成されたルーフライニング3に固定されている。このように、車載用アンテナ装置10は、絶縁性のルーフパネル2及びルーフライニング3によって包囲されている。なお、本実施形態では、車載用アンテナ装置10は、ルーフライニング3に固定されたが、例えば、車両フレーム、または樹脂製のルーフパネル2に固定されても良い。
また、実際の空洞4のスペースは限られているため、車載用アンテナ装置10のグランドとして機能する地板の面積を大きくすることは難しい。このため、車載用アンテナ装置において、一般的なパッチアンテナを設けた場合、低仰角の利得が低下してしまうことがある。以下、本実施形態では、低仰角の利得を改善可能なパッチアンテナを含む車載用アンテナ装置10について説明する。
<<<車載用アンテナ装置10の概要>>>
図2は車載用アンテナ装置10の分解斜視図である。車載用アンテナ装置10は、動作する周波数帯が異なる複数のアンテナを含むアンテナ装置であり、ベース11、ケース12、アンテナ21~26、及びパッチアンテナ30を備える。
ベース11は、アンテナ21~26、及びパッチアンテナ30に共通のグランドとして利用される四辺形の金属板であり、空洞4内においてルーフライニング3上に設置される。また、ベース11は、前後左右に広がった薄板である。
ケース12は、箱状の部材であり、六面のうち下側の面が開口している。また、ケース12は、絶縁性の樹脂で形成されているため、電波は、ケース12を通過し得る。そして、ケース12は、ケース12の開口が、ベース11によって閉塞されるよう、ベース11に取り付けられる。このため、ケース12の内側の空間には、アンテナ21~26及びパッチアンテナ30が収容される。
アンテナ21~26及びパッチアンテナ30は、ケース12内においてベース11上に搭載されている。パッチアンテナ30は、ベース11の中央付近に配置され、アンテナ21~26は、パッチアンテナ30の周囲に配置されている。具体的には、アンテナ21,22は、パッチアンテナ30の前側及び後ろ側にそれぞれ配置される。また、アンテナ23,24は、パッチアンテナ30の左側及び右側にそれぞれ配置される。さらに、アンテナ25は、アンテナ22の左側且つアンテナ23の後ろ側に配置され、アンテナ26は、アンテナ21の右側且つアンテナ24の前側に配置されている。
アンテナ21は、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System)に利用される平面アンテナであり、人工衛星からの1.5GHz帯の電波を受信する。
アンテナ22は、例えば、V2X(Vehicle-to-everything)のシステムに利用されるモノポールアンテナであり、5.8GHz帯又は5.9GHz帯の電波を送受信する。なお、アンテナ22は、V2X用のアンテナであることとしたが、例えば、Wi-FiやBluetooth用のアンテナであっても良い。
アンテナ23,24は、テレマティックス用のアンテナであり、例えば、LTE(Long Term Evolution)及び第5世代移動通信システムに利用されるアンテナである。アンテナ23,24は、LTEの規格で定められた700MHz周波数帯から2.7GHz帯の電波を送受信する。さらに、アンテナ23,24は、第5世代移動通信システムの規格で定められたSub-6帯、つまり3.6GHz帯から6GHz未満の周数帯の電波も送受信する。
アンテナ25,26は、テレマティックス用のアンテナであり、例えば、第5世代移動通信システムに利用されるアンテナである。アンテナ25,26は、第5世代移動通信システムの規格で定められたSub-6帯の電波を送受信する。
なお、アンテナ21~26の適用可能な通信規格及び周波数帯は上述のものに限定するものではなく、他の通信規格及び周波数帯域であってもよい。
パッチアンテナ30は、例えば、衛星デジタル音声ラジオサービス(SDARS:Satellite Digital Audio Radio Service)の方式に利用されるアンテナである。パッチアンテナ30は、2.3GHz帯の左旋円偏波を受信する。なお、SDARSの衛星は静止衛星である。このため、特にカナダ北部(高緯度地域)のサービスエリアにおいてSDARS信号を受信するために、パッチアンテナ30には、低仰角においても良好な利得が求められる。
<<<パッチアンテナ30の詳細>>>
以下、図3~図6を参照して、パッチアンテナ30について詳細に説明する。図3は、パッチアンテナ30の斜視図であり、図4は、図3のA-A線のパッチアンテナ30の断面図であり、図5及び図6は、パッチアンテナ30の平面図である。
パッチアンテナ30は、導電性のパターン31,33(後述)が形成された回路基板32、第1誘電体部材34、放射素子35、第2誘電体部材36、及びシールドカバー50を備えて構成される。なお、以下、本実施形態では、Z軸正方向に順に積み重ねられた、回路基板32、第1誘電体部材34及び第2誘電体部材36、及び放射素子35を、「パッチアンテナ30の本体部」と称する。
回路基板32は、うら面(Z軸負方向の面)と、おもて面(Z軸正方向の面)とのそれぞれに、導電性のパターン31,33が形成された誘電体の板材であって、例えばガラスエポキシ樹脂からなる。そして、導電性のパターン31は、回路パターン31aと、グランドパターン31bとを含む。
回路パターン31aは、例えば、アンプ基板(不図示)からの同軸ケーブル45の信号線45aが接続される導電性のパターンである。また、同軸ケーブル45の編組45bは、はんだ(不図示)により、グランドパターン31bに電気的に接続されている。なお、回路パターン31aと、放射素子35とを接続する構成については後述する。
グランドパターン31bは、パッチアンテナ30の本体部を接地させるための導電パターンである。グランドパターン31bと、金属製のベース11に設けられた4つの台座部11aとは、電気的に接続される。ここで、4つの台座部11aの各々は、パッチアンテナ30の本体部を支持できるよう、ベース11の一部が曲げ加工によって形成されている。そして、グランドパターン31bと、台座部11aとが電気的に接続されることにより、グランドパターン31bは接地される。なお、回路基板32のうら面には、例えば、回路パターン31aを保護するための金属性のシールドカバー50が取り付けられている。
回路基板32のおもて面に形成された導電性のパターン33は、パッチアンテナ30の地導体板(または、地導体膜)、及び回路(不図示)のグランドとして機能するグランドパターンである。導電性のパターン33は、スルーホールを介し、グランドパターン31bに電気的に接続されている。また、グランドパターン31bは、回路基板32を台座部11aに固定する固定用のビス及び台座部11aを介し、ベース11に電気的に接続される。したがって、導電性のパターン33は、ベース11に電気的に接続されることになる。
第1誘電体部材34は、X軸に平行な辺及びY軸に平行な辺を有する略四辺形の板状の部材である。第1誘電体部材34のおもて面及びうら面は、X軸及びY軸に対して平行であり、第1誘電体部材34のおもて面がZ軸正方向に向けられ、第1誘電体部材34のうら面は、Z軸負方向に向けられている。そして、第1誘電体部材34のうら面は、例えば両面テープにより導電性のパターン33に取り付けられている。なお、第1誘電体部材34は、セラミック等の誘電体材料で形成されている。また、第1誘電体部材34は、Y軸に平行な辺34a,34cと、X軸に平行な辺34b,34dを有している。
放射素子35は、第1誘電体部材34のおもて面の面積より小さい、略四辺形の導電性の素子であり、第1誘電体部材34のおもて面に形成されている。なお、本実施形態では、放射素子35の放射面の法線方向が、Z軸正方向となっている。
ここで、「略四辺形」とは、例えば、正方形や長方形を含む、4つの辺からなる形状をいい、例えば、少なくとも一部の角が辺に対して斜めに切り欠かれていても良い。また、「略四辺形」の形状では、辺の一部に切り込み(凹部)や出っ張り(凸部)が設けられていても良い。つまり、「略四辺形」には、放射素子35が、所望の周波数帯の電波を送受信できる形状であれば良い。
第2誘電体部材36は、第1誘電体部材34の周囲に設けられる誘電体部材である。第1誘電体部材34と同様に、第2誘電体部材36のおもて面及びうら面は、X軸及びY軸に対して平行であり、第2誘電体部材36のおもて面がZ軸正方向に向けられ、第2誘電体部材36のうら面は、Z軸負方向に向けられている。そして、第1誘電体部材34と同様に、第2誘電体部材36のうら面は、例えば両面テープにより導電性のパターン33に取り付けられている。
図3~図6に示すように、本実施形態では、第2誘電体部材36は、第1誘電体部材34の周囲を囲う形状に形成されている。さらに、第2誘電体部材36は、第1誘電体部材34の外縁(ここでは、辺34a~34d)に接している。ここで、「第1誘電体部材34の周囲」とは、第1誘電体部材34の外縁から離れた範囲も含む。したがって、図3~図6では、第2誘電体部材36が第1誘電体部材34の外縁に接しつつ、第1誘電体部材34の周囲を囲う形状に形成されているが、第1誘電体部材34の外縁から外側に離間しつつ、第1誘電体部材34の周囲の少なくとも一部を囲う形状に形成されても良い。なお、第1誘電体部材34の外側とは、ベース11において、第1誘電体部材34上に形成される放射素子35の中心点35pから離れる方向である。さらに、第2誘電体部材36の外縁の形状は、略四辺形である。但し、後述するように、第2誘電体部材36の数量、形状及び設置態様は、図3~図6に示す場合に限られない。
なお、第2誘電体部材36は、セラミック等の誘電体材料で形成されている。第2誘電体部材36は、第1誘電体部材34と同じ誘電体材料で形成されても良いし、第1誘電体部材34と異なる誘電体材料で形成されても良い。
貫通孔41は、回路基板32、導電性のパターン33、及び第1誘電体部材34を貫通する。貫通孔41の内側には、回路パターン31aと、放射素子35とを接続する給電線42が設けられている。なお、給電線42は、接地される導電性のパターン33とは電気的に絶縁された状態で、回路パターン31aと、放射素子35とを接続する。また、本実施形態では、給電線42が放射素子35に電気的に接続される点を給電点43aとする。
図5は、1給電方式の放射素子35の給電点43aの位置を示す図である。本実施形態では、図5の実線で示すように、給電点43aを、放射素子35の中心点35pからX軸正方向にずれた位置に設けている。ただし、給電点43aの位置はこれに限られず、例えば、図5の破線で示すように、給電点43aを、放射素子35の中心点35pからX軸正方向及びY軸負方向にずらした位置に設けてもよい。
なお、「放射素子35の中心点35p」とは、放射素子35の外縁の形状における中心点、つまり幾何中心をいう。図5の1給電方式の放射素子35は、例えば、所望の円偏波を送受信できるよう、縦、横の長さが異なる略長方形状の形状を有する。なお、「略長方形」は、上述した「略四辺形」に含まれる形状である。このため、「放射素子35の中心点35p」は、放射素子35の対角線が交わる点となる。
なお、図3~5では、放射素子35に接続される給電線が、給電線42の1本のみの構成を説明したが、放射素子35に接続される給電線を追加し、2本設けても良い。なお、追加する給電線は、給電線42と同様に、第1誘電体部材34等を貫通する貫通孔(不図示)を介して設けることができるため、ここでは詳細な構成の説明は省略する。
図6は、2給電方式の放射素子35の給電点43aの位置を示す図である。なお、図6の2つの給電点43aの位置は一例であり、放射素子35が所望の円偏波を送受信できるよう、適した位置にあれば良い。また、図6の放射素子35は、例えば、所望の円偏波を送受信できるよう、縦、横の長さが等しい略正方形状の形状を有する。なお、「略正方形」は、上述した「略四辺形」に含まれる形状である。
==比較例==
図7は、比較例のパッチアンテナ30Xの平面図である。パッチアンテナ30Xは、パッチアンテナ30において第2誘電体部材36が設けられていないアンテナである。なお、パッチアンテナ30Xは、第2誘電体部材36が設けられていないこと以外は、上述した本実施形態のパッチアンテナ30と同様の構成を備える。例えば、パッチアンテナ30Xは、回路基板32、第1誘電体部材34、放射素子35、及びシールドカバー50を備えて構成される。
==パッチアンテナの電界分布について==
図8の上側は、比較例のパッチアンテナ30Xを使用した場合の電界分布を側面から見た様子を示している。また、図8の下側は、本実施形態のパッチアンテナ30を使用した場合の電界分布を側面から見た様子を示している。図8に示されるように、比較例のパッチアンテナ30Xでは、放射素子35の略上側のみに電界が広がっているのに対し、本実施形態のパッチアンテナ30では、放射素子35の下側まで電界が広がっている。これにより、本実施形態のパッチアンテナ30では、比較例のパッチアンテナ30Xと比較すると、電波の低仰角の放射が強くなることがわかる。したがって、本実施形態のパッチアンテナ30では、第2誘電体部材36が第1誘電体部材34の周囲に設けられることにより、電波の低仰角の放射を強くするような機能を有することになる。
<<<第2誘電体部材の設置条件について>>>
上述のように、第2誘電体部材36は、電波の低仰角の放射が強くなるように機能し、放射素子35は、2.3GHz帯の左旋円偏波を受信する。したがって、第2誘電体部材36の設置態様、サイズを変化させることにより、放射素子35で受信する電波は影響を受ける。このため、まず、第2誘電体部材36の設置条件について、図4及び図6を参照しつつ説明する。なお、図6には、放射素子35が受信する左旋円偏波の旋回の向きが、矢印Aによって示されている。
==第2誘電体部材の比誘電率について==
本実施形態では、第2誘電体部材36として、第1誘電体部材34の比誘電率εr1よりも大きい比誘電率εr2の誘電体材料を用いている(εr2>εr1)。具体的には、第1誘電体部材34として比誘電率εr1が7.82の誘電体材料を用い、第2誘電体部材36として比誘電率εr2が20の誘電体材料を用いている。但し、後述するように、第2誘電体部材36として、第1誘電体部材34の比誘電率εr1以下の比誘電率εr2の誘電体材料を用いても良い(εr2≦εr1)。
==第2誘電体部材の幅について==
図6に示すように、第2誘電体部材36は、第1誘電体部材34の周囲を囲うように設けられている。ここで、第2誘電体部材36の「幅W」は、放射素子35のおもて面をZ軸正方向からみた平面視において、第1誘電体部材34の外縁(ここでは、辺34a~辺34d)に直交する向きにおける第2誘電体部材36の大きさとなる。言い換えると、幅Wは、第1誘電体部材34の外縁に対応する第2誘電体部材36の外縁と、第1誘電体部材34の外縁との距離である。本実施形態では、第2誘電体部材36の幅Wは、一周にわたって同じであることとしたが、これに限られない。例えば、第1誘電体部材34の各辺に対向する第2誘電体部材36の幅Wは、それぞれ異なっていても良い。また、第1誘電体部材34の各辺に対向する第2誘電体部材36の幅Wのうち、一部が同じであっても良い。また、第1誘電体部材34の各辺に対向する第2誘電体部材36の外縁の各辺とは、互いに平行であることとしたが、これに限定されない。例えば、幅Wが段階的又は漸次的に大きくなる形状であったり、小さくなる形状であったりしてもよい。
==第2誘電体部材の厚みについて==
「厚みT」とは、例えば、対象の鉛直方向(Z方向)の大きさをいう。例えば、図4において、第2誘電体部材36の鉛直方向(Z方向)の大きさを、第2誘電体部材36の「厚みT」とする。本実施形態では、第2誘電体部材36の厚みTが、第1誘電体部材34の厚みTに等しくなるように第2誘電体部材36が形成されている。
==シミュレーション条件1==
ここで、放射素子35のサイズ、第1誘電体部材34の比誘電率εr1及びサイズ、第2誘電体部材36の比誘電率εr2及びサイズ、ベース11のサイズ、回路基板32のサイズ、給電方式など、所定の条件(以下、「シミュレーション条件1」と称する。)において、パッチアンテナ30、及び比較例のパッチアンテナ30Xの利得を計算した。また、パッチアンテナ30及びパッチアンテナ30Xのシミュレーションにあたっては、便宜上、利得への影響の小さい回路パターン31a等を省略したモデルを用いている。
図9は、比較例のパッチアンテナ30Xにおける仰角と平均利得の関係の図である。図10は、本実施形態のパッチアンテナ30(εr2=20)における仰角と平均利得の関係の図である。これらの図において、横軸は仰角を表し、縦軸は平均利得を表す。図9に示すように、比較例のパッチアンテナ30Xでは、仰角20°,25°,30°における平均利得が-1.2dBic,0.1dBic,1.2dBicである。これに対して、図10に示すように、本実施形態のパッチアンテナ30では、仰角20°,25°,30°における平均利得が-0.5dBic,0.6dBic,1.6dBicである。したがって、本実施形態のパッチアンテナ30は、比較例のパッチアンテナ30Xよりも20°~30°の低仰角における平均利得が高い。
このように、第2誘電体部材36が第1誘電体部材34の周囲に設けられることによって、低仰角におけるパッチアンテナ30の利得が向上する。この結果、パッチアンテナ30は、低仰角の到来電波を効率的に受信することができる。
<<<第2誘電体部材の設置条件の変更について>>>
ここで、第2誘電体部材36の設置条件を変更した場合について説明する。なお、以下に説明する条件を2以上変更させ、組み合わせて適用してもよい。
==比誘電率εr2を変更した場合==
まず、第2誘電体部材36の設置条件のうち、比誘電率εr2を変化させた場合のパッチアンテナ30の特性について検証する。なお、比誘電率εr2以外のパッチアンテナ30の各種条件(例えば、パッチアンテナ30の主要部の物理的なサイズ、給電方式、第1誘電体部材34の比誘電率εr1)等は、上述したシミュレーション条件1と同じである。
ここでは、比誘電率εr2が30の第2誘電体部材36を用いた場合(εr2>εr1)、比誘電率εr2が40の第2誘電体部材36を用いた場合(εr2>εr1)、比誘電率εr2が2の第2誘電体部材36を用いた場合(εr2<εr1)、比誘電率εr2が7.82の第2誘電体部材36を用いた場合(εr2=εr1)、と変化させた結果を、図11~14に示す。図11は、パッチアンテナ30(εr2=30)における仰角と平均利得の関係の図である。図12は、パッチアンテナ30(εr2=40)における仰角と平均利得の関係の図である。図13は、パッチアンテナ30(εr2=2)における仰角と平均利得の関係の図である。図14は、パッチアンテナ30(εr2=7.82)における仰角と平均利得の関係の図である。これらの図において、横軸は仰角を表し、縦軸は平均利得を表す。また、これらの比誘電率εr2を変更した場合の結果を実線で表し、シミュレーション条件1(比誘電率εr2=20)の第2誘電体部材36を用いた場合の結果(図10)を一点鎖線で表し、比較例のパッチアンテナ30Xの結果(図9)を破線で表して比較する。
比誘電率εr2が30の第2誘電体部材36を用いたパッチアンテナ30は、比誘電率εr2が20の第2誘電体部材36を用いた場合と同様に、比較例のパッチアンテナ30Xよりも20°~30°の低仰角における平均利得が高い。図11に示すように、比誘電率εr2が30の第2誘電体部材36を用いたパッチアンテナ30では、仰角20°,25°,30°における平均利得が-0.4dBic,0.8dBic,1.7dBicである。さらに、図12に示すように、比誘電率εr2が40の第2誘電体部材36を用いたパッチアンテナ30では、仰角20°,25°,30°における平均利得が0.0dBic,1.1dBic,2.0dBicである。したがって、比誘電率εr2が30の第2誘電体部材36及び比誘電率εr2が40の第2誘電体部材36を用いたパッチアンテナ30は、比誘電率εr2が20の第2誘電体部材36を用いた場合よりも20°~30°の低仰角における平均利得の向上の効果が高くなっている。
なお、上述では、第2誘電体部材36の比誘電率εr2が第1誘電体部材34の比誘電率εr1よりも大きい場合(εr2>εr1)を検証したが、図13及び図14に示すように、第2誘電体部材36の比誘電率εr2が第1誘電体部材34の比誘電率εr1以下の場合(εr2≦εr1)であっても、比較例のパッチアンテナ30Xよりも20°~30°の低仰角における平均利得が高い。但し、第2誘電体部材36の比誘電率εr2が第1誘電体部材34の比誘電率εr1以下の場合よりも、第2誘電体部材36の比誘電率εr2が第1誘電体部材34の比誘電率εr1よりも大きい場合の方が低仰角における平均利得の向上の効果は高い。また、図10~図14から明らかなように、第2誘電体部材36の比誘電率εr2を大きくするほど、低仰角における平均利得の向上の効果は高くなる。
したがって、第2誘電体部材36が低仰角における利得の向上に寄与するためには、第2誘電体部材36の比誘電率εr2を第1誘電体部材34の比誘電率εr1よりも大きくすることが好ましい。この場合、第2誘電体部材36の比誘電率εr2を30以上とすることが好ましく、35以上とすることがより好ましい。また、第2誘電体部材36の比誘電率εr2を40以上とすることがさらに好ましい。
==厚みTを変更した場合==
シミュレーション条件1におけるパッチアンテナ30では、第1誘電体部材34の厚みTは6mmであり、第2誘電体部材36の厚みTも6mmである。すなわち、第1誘電体部材34の厚みTと、第2誘電体部材36の厚みTとは同一である。しかしながら、第2誘電体部材36の厚みTを変更しても良い。
ここでは、第1誘電体部材34の厚みTよりも第2誘電体部材36の厚みTを小さくする場合として、第2誘電体部材36の厚みTを5mm、3mmと変化させた結果を、それぞれ図15、16に示す。また、第1誘電体部材34の厚みTよりも第2誘電体部材36の厚みTを大きくする場合として、第2誘電体部材36の厚みTを7mm、8mmと変化させた結果を、それぞれ図17、18に示す。なお、図15~18は、比誘電率εr2が40の第2誘電体部材36を用いた場合の検証結果を示している。このため、図15~18において、これらの結果を実線で表し、厚みTが6mmで、比誘電率εr2が40の第2誘電体部材36を用いた場合の結果(図12)を一点鎖線で表し、比較例のパッチアンテナ30Xの結果(図9)を破線で表して比較する。
第2誘電体部材36の厚みTが6mmに設定されたパッチアンテナ30と同様に、第2誘電体部材36の厚みTが5mm又は3mmに設定されたパッチアンテナ30(図15、16)は、パッチアンテナ30X(図9)よりも20°~30°の低仰角における平均利得が高い。したがって、第1誘電体部材34の厚みTよりも第2誘電体部材36の厚みTが小さい場合であっても、パッチアンテナ30Xよりも20°~30°の低仰角における平均利得が高くなることがわかる。
また、第2誘電体部材36の厚みTが6mmに設定されたパッチアンテナ30と同様に、第2誘電体部材36の厚みTが7mm又は8mmに設定されたパッチアンテナ30(図17、18)も、パッチアンテナ30X(図9)よりも20°~30°の低仰角における平均利得が高い。したがって、第1誘電体部材34の厚みTよりも第2誘電体部材36の厚みTが大きい場合であっても、パッチアンテナ30Xよりも20°~30°の低仰角における平均利得が高くなることがわかる。しかし、第2誘電体部材36の厚みTが6mmに設定されたパッチアンテナ30(図12)と比べると、20°~30°の低仰角における平均利得の大きな改善は見られない。しかも、第2誘電体部材36の厚みTを増す毎に誘電体部材自体の製造コストが大きくなってしまうと共に、アンテナ装置及びパッチアンテナの小型化を図ることが困難となってしまう。
したがって、製造コストを抑制しつつ、アンテナ装置及びパッチアンテナを小型化すると共に、低仰角における利得をさらに向上させるためには、第2誘電体部材36の厚みTは、第1誘電体部材34の厚みTと略同じ又はより小さくすることが好ましい。
==第1誘電体部材34の周囲に複数の第2誘電体部材36を設ける場合==
上述では、1体の第2誘電体部材36が第1誘電体部材34を囲う形状に形成されるパッチアンテナ30について検証したが、これに限られない。第1誘電体部材34の周囲に複数の第2誘電体部材を設けても良い。
図19は、パッチアンテナ30Aの平面図である。図19に示すように、パッチアンテナ30Aでは、4体の第2誘電体部材37~40が第1誘電体部材34の周囲にそれぞれ設けられている。第2誘電体部材37~40の設置態様、サイズを変化させることにより、放射素子35で受信する電波は影響を受ける。そこで、第2誘電体部材37~40の設置条件について、図19を参照しつつ説明する。
==第2誘電体部材の幅について==
第2誘電体部材37~40のうち、例えば、第2誘電体部材39の「幅W」は、図6に示すパッチアンテナ30と同様に、放射素子35のおもて面をZ軸正方向からみた平面視において、第1誘電体部材34の外縁(ここでは、辺34c)に直交する向きにおける第2誘電体部材36の大きさとなる。言い換えると、幅Wは、第1誘電体部材34の外縁に対応する第2誘電体部材36の外縁と、第1誘電体部材34の外縁との距離である。第2誘電体部材39以外の第2誘電体部材の「幅W」についても、同様の定義である。本実施形態では、第2誘電体部材37~40の各々の幅Wは、全て同じであることとしたが、これに限られない。例えば、第1誘電体部材34の各辺に対向する第2誘電体部材37~40の幅Wは、それぞれ異なっていても良い。また、第1誘電体部材34の各辺に対向する第2誘電体部材37~40の幅Wのうち、一部が同じであっても良い。また、第1誘電体部材34の各辺に対向する第2誘電体部材36の外縁の各辺とは、互いに平行であることとしたが、これに限定されない。例えば、幅Wが段階的又は漸次的に大きくなる形状であったり、小さくなる形状であったりしてもよい。
==第2誘電体部材の長さDについて==
第2誘電体部材37~40のうち、例えば、第2誘電体部材38の「長さD」は、放射素子35のおもて面をZ軸正方向からみた平面視において、第1誘電体部材34の外縁(ここでは、辺34b)に平行な向きにおける第2誘電体部材36の大きさとなる。言い換えると、長さDは、第1誘電体部材34の外縁の一端部から直線距離で最も近い端部までの距離である。第2誘電体部材38以外の第2誘電体部材の「長さD」についても、同様の定義である。本実施形態では、第2誘電体部材37~40の各々の長さDは、全て同じであることとしたが、これに限られない。例えば、第1誘電体部材34の各辺に対向する第2誘電体部材37~40の長さDは、それぞれ異なっていても良い。また、第1誘電体部材34の各辺に対向する第2誘電体部材37~40の長さDのうち、一部が同じであっても良い。また、第2誘電体部材37~40の形状が略四角の形状であることとしたが、これに限定されない。例えば、第2誘電体部材37~40の形状が、正方形、平行四辺形、台形などの四辺形の形状であってもよいし、三角形状であってもよい。
==第1誘電体部材34とのギャップGについて==
図32に示すように、第2誘電体部材37~40のうち、例えば、第2誘電体部材37と第1誘電体部材34との「ギャップG」は、放射素子35のおもて面をZ軸正方向からみた平面視において、第2誘電体部材37の最も第1誘電体部材34側の辺と、第2誘電体部材37に対向する第1誘電体部材34の外縁(ここでは、辺34a)との距離である。第2誘電体部材37以外の第2誘電体部材の「ギャップG」についても、同様の定義である。図19に示すように、第2誘電体部材37~40は、第1誘電体部材34の外縁(ここでは、辺34a~34d)に接している。このため、第2誘電体部材37~40と、第1誘電体部材34とのギャップGは全て0mmである。
==第2誘電体部材の位置及びオフセット量OSについて==
図34に示すように、第2誘電体部材38,40の各々について、X軸方向における第1誘電体部材34の辺34b(または、辺34d)の中点の位置から、X軸方向に沿ってずれた距離をX軸方向のオフセット量OSとする。また、第2誘電体部材37,39の各々について、Y軸方向における第1誘電体部材34の辺34a(または、辺34c)の中点の位置から、Y軸方向に沿ってずれた距離をY軸方向のオフセット量OSとする。
図19の例では、X軸方向における第2誘電体部材38,40の中点のX軸方向のオフセット量OSは0mmである。つまり、X軸方向における第2誘電体部材38,40の中点の位置が、X軸方向における第1誘電体部材34の辺34b(または、辺34d)の中点の位置に揃っている。
また、図19の例では、Y軸方向における第2誘電体部材37,39の中点のY軸方向のオフセット量OSは0mmである。つまり、Y軸方向における第2誘電体部材37,39の中点の位置がY軸方向における第1誘電体部材34の辺34a(または、辺34c)の中点の位置に揃っている。
==第2誘電体部材の配置について==
なお、第2誘電体部材37~40の各々は、第1誘電体部材34の外縁に対して平行に設けられている。具体的には、第2誘電体部材37は、第1誘電体部材34の辺34aに対して、第2誘電体部材38は、第1誘電体部材34の辺34bに対して、第2誘電体部材39は、第1誘電体部材34の辺34cに対して、第2誘電体部材40は、第1誘電体部材34の辺34dに対して、それぞれ平行に設けられている。ここで、第2誘電体部材37~40のうち、例えば、第2誘電体部材40が、第1誘電体部材34の辺34dに対して「平行」とは、第2誘電体部材40の最も第1誘電体部材34側の辺と、第2誘電体部材40に対向する第1誘電体部材34の外縁(ここでは、辺34d)とが平行ということである。第2誘電体部材40以外の、第2誘電体部材と第1誘電体部材34の外縁との平行の定義についても、同様である。また、第2誘電体部材37~40の形状が略四角の形状であることとしたが、これに限定されない。例えば、第2誘電体部材37~40の形状が、正方形、平行四辺形、台形などの四辺形の形状であってもよいし、三角形状であってもよい。
==シミュレーション条件2==
以下では、第2誘電体部材37~40の各々の幅W、長さD、ギャップG及びオフセット量OSなど、所定の条件(以下、「シミュレーション条件2」と称する。)において、パッチアンテナ30A、及び比較例のパッチアンテナ30Xの利得を計算した。なお、シミュレーション条件2以外のパッチアンテナ30Aの各種条件等は、上述したパッチアンテナ30のシミュレーション条件1と同じである。
図20は、パッチアンテナ30Aにおける仰角と平均利得の関係の図である。この図において、横軸は仰角を表し、縦軸は平均利得を表す。図20において、この結果を実線で表し、1体の第2誘電体部材36が第1誘電体部材34を囲う形状に形成されるパッチアンテナ30の結果(図12)を一点鎖線で表し、比較例のパッチアンテナ30Xの結果(図9)を破線で表して比較する。
パッチアンテナ30と同様に、パッチアンテナ30Aについても、パッチアンテナ30Xよりも20°~30°の低仰角における平均利得が高い。したがって、4体の第2誘電体部材37~40が設けられ、第2誘電体部材37~40の各々が第1誘電体部材34の外縁に対して平行に設けられている場合であっても、パッチアンテナ30Xよりも20°~30°の低仰角における平均利得が高くなることがわかる。この結果、パッチアンテナ30Aも、低仰角の到来電波を効率的に受信することができる。
<<<第2誘電体部材の設置条件の変更について>>>
ここで、第2誘電体部材37~40の設置条件を変更した場合について説明する。なお、以下に説明する条件を2以上変更させ、組み合わせて適用してもよい。
==第2誘電体部材の数を変更した場合==
上述のパッチアンテナ30Aでは、4体の第2誘電体部材37~40が第1誘電体部材34の周囲にそれぞれ設けられていた。しかし、第1誘電体部材34の周囲に設けられる第2誘電体部材の数を変更しても良い。
図21は、パッチアンテナ30Bの平面図である。パッチアンテナ30Bは、図19に示すパッチアンテナ30Aから第2誘電体部材37,39をなくし、2体の第2誘電体部材38,40のみを設けたアンテナである。パッチアンテナ30Bでは、第2誘電体部材38,40の各々が、第1誘電体部材34の外縁(ここでは、辺34b又は辺34d)に対して平行に設けられている。
図22は、パッチアンテナ30Bにおける仰角と平均利得の関係の図である。この図において、横軸は仰角を表し、縦軸は平均利得を表す。図22において、この結果を実線で表し、上述のパッチアンテナ30Aの結果(図20)を一点鎖線で表し、比較例のパッチアンテナ30Xの結果(図9)を破線で表して比較する。
パッチアンテナ30Aと同様に、パッチアンテナ30Bについても、パッチアンテナ30Xよりも20°~30°の低仰角における平均利得が高い。したがって、4体の第2誘電体部材37~40が設けられる場合に限られず、2体の第2誘電体部材38,40が第1誘電体部材34の外縁に対して平行に設けられている場合であっても、パッチアンテナ30Xよりも20°~30°の低仰角における平均利得が高くなることがわかる。この結果、パッチアンテナ30Bも、低仰角の到来電波を効率的に受信することができる。
なお、2体の第2誘電体部材の配置位置は、図21に示す場合に限られない。例えば、2体の第2誘電体部材37,49が、それぞれ辺34a又は辺34cに対して平行に設けられても良い。あるいは、2体の第2誘電体部材37,49が、隣り合う辺34a,34bに対して平行に設けられていても良い。また、20°~30°の低仰角における平均利得が高くなるように、上述した以外の複数の第2誘電体部材37~40が第1誘電体部材34の周囲に設けられても良い。また、第2誘電体部材37~40の形状が略四角の形状であることとしたが、これに限定されない。例えば、第2誘電体部材37~40の形状が、正方形、平行四辺形、台形などの四辺形の形状であってもよいし、三角形状であってもよい。
なお、上述したパッチアンテナ30,30A,30Bは、左旋円偏波を受信するものであるが、直線偏波を受信するものでもよい。このような場合、1給電方式が採用され、給電点41aが放射素子35の中心点からX軸正方向にずれることになる。そして、主偏波面は、放射素子35の中心点と、給電点とを結ぶ直線及び放射素子35の法線によって定義される平面である。このため、主偏波面は、XZ平面に対して平行である。また、副主偏波面は、主偏波面に対して直交するとともに放射素子35の中心点を通る平面である。このため、交差偏波面はYZ平面に対して平行である。
パッチアンテナ30Bは、上述した直線偏波を受信するものでもよい。この場合、第2誘電体部材38,40は、放射素子35の給電点43aと、放射素子35の形状における中心点35Pとを結ぶ直線方向において、放射素子35を挟んで互いに対向する位置に設けられている。また、パッチアンテナ30Bが直線偏波を受信する場合、主偏波面はXZ平面であり、第2誘電体部材38,40が主偏波面に交差する。ここでは、詳細な計算結果は省略するが、このような場合であっても、図22と同様に、低仰角の利得を向上させることができる。
上述では、第1誘電体部材34の周囲に複数の第2誘電体部材36を設ける場合について検証したが、これに限られない。第1誘電体部材34の周囲の一部に1体の第2誘電体部材を設けても良い。
図23は、パッチアンテナ30Cの平面図である。パッチアンテナ30Cは、図19に示すパッチアンテナ30Aから第2誘電体部材37,39,40をなくし、1体の第2誘電体部材38のみを設けたアンテナである。パッチアンテナ30Cでは、第2誘電体部材38は、第1誘電体部材34の外縁(ここでは、辺34b)に対して平行に設けられている。
図24は、パッチアンテナ30Cにおける仰角と平均利得の関係の図である。この図において、横軸は仰角を表し、縦軸は平均利得を表す。図24において、この結果を実線で表し、パッチアンテナ30Aの結果(図20)を一点鎖線で表し、比較例のパッチアンテナ30Xの結果(図9)を破線で表して比較する。
パッチアンテナ30Aと同様に、パッチアンテナ30Cは、パッチアンテナ30Xよりも20°~30°の低仰角における平均利得が高い。したがって、複数の第2誘電体部材37~40が設けられる場合に限られず、1体の第2誘電体部材38が第1誘電体部材34の外縁に対して平行に設けられている場合であっても、パッチアンテナ30Xよりも20°~30°の低仰角における平均利得が高くなることがわかる。
なお、1体の第2誘電体部材の配置位置は、図23に示す場合に限られない。例えば、1体の第2誘電体部材37が、辺34aに対して平行に設けられても良い。また、第2誘電体部材37~40の形状が略四角の形状であることとしたが、これに限定されない。例えば、第2誘電体部材37~40の形状が、正方形、平行四辺形、台形などの四辺形の形状であってもよいし、三角形状であってもよい。
==幅Wを変更した場合==
ここでは、パッチアンテナ30Aのシミュレーション条件2から、幅Wを1mm、4mm、8mm、10mmと変化させた結果を、図25~28に示す。図25~28は、仰角と平均利得との関係を表す図である。これらの図において、横軸は仰角を表し、縦軸は平均利得を表す。図25~28において、これらの結果を実線で表し、4体の第2誘電体部材37~40が第1誘電体部材34の周囲に設けられるパッチアンテナ30Aの結果(図20)を一点鎖線で表し、パッチアンテナ30Xの結果(図9)を破線で表して比較する。
パッチアンテナ30及びパッチアンテナ30Aと同様に、幅Wを変化させた場合でも、パッチアンテナ30Xよりも20°~30°の低仰角における平均利得が高い。したがって、第2誘電体部材37~40の各々の幅Wを6mmとする場合に限られず、パッチアンテナ30Xよりも20°~30°の低仰角における平均利得が高くなることがわかる。
==長さDを変更した場合==
ここでは、パッチアンテナ30Aのシミュレーション条件2から、長さDを15mm、10mm、5mmと変化させた結果を、図29~31に示す。図29~31は、仰角と平均利得との関係を表す図である。これらの図において、横軸は仰角を表し、縦軸は平均利得を表す。図29~31において、これらの結果を実線で表し、4体の第2誘電体部材37~40が第1誘電体部材34の周囲に設けられるパッチアンテナ30Aの結果(図20)を一点鎖線で表し、パッチアンテナ30Xの結果(図9)を破線で表して比較する。
パッチアンテナ30及びパッチアンテナ30Aと同様に、長さDを変化させた場合でも、パッチアンテナ30Xよりも20°~30°の低仰角における平均利得が高い。したがって、第2誘電体部材37~40の各々の長さDを28mmとする場合に限られず、パッチアンテナ30Xよりも20°~30°の低仰角における平均利得が高くなることがわかる。
==ギャップGを変更した場合==
上述では、第2誘電体部材37~40は、第1誘電体部材34の外縁に接していた。しかし、第2誘電体部材37~40を第1誘電体部材34の外縁から外側に離間して設けても良い。
図32は、パッチアンテナ30Dの平面図である。パッチアンテナ30Dでは、4体の第2誘電体部材37~40が設けられ、第2誘電体部材37~40の各々は、第1誘電体部材34の外縁(ここでは、辺34a~辺34d)に対して平行に設けられている。さらに、第2誘電体部材37~40は、第1誘電体部材34の外縁から外側に離間して設けてられている。ここで、第1誘電体部材34とのギャップGは0.5mmである。
図33は、パッチアンテナ30Dにおける仰角と平均利得の関係の図である。この図において、横軸は仰角を表し、縦軸は平均利得を表す。図33において、この結果を実線で表し、パッチアンテナ30Aの結果(図20)を一点鎖線で表し、パッチアンテナ30Xの結果(図9)を破線で表して比較する。
パッチアンテナ30Aと同様に、パッチアンテナ30Dについても、パッチアンテナ30Xよりも20°~30°の低仰角における平均利得が高い。したがって、ギャップGが設けられている場合であっても、パッチアンテナ30Xよりも20°~30°の低仰角における平均利得が高くなることがわかる。
なお、上述では、4体の第2誘電体部材37~40が第1誘電体部材34の周囲に設けられるパッチアンテナ30Aにおいて、ギャップGを変更した場合を検証したが、これに限られない。1体の第2誘電体部材36が第1誘電体部材34を囲う形状に形成されるパッチアンテナ30(図6)について、ギャップGを変更した場合についても、詳細な計算結果は省略するが、図33と同様に、低仰角の利得を向上させることができる。また、第2誘電体部材37~40が、第1誘電体部材34の外縁に対して角度を有するように配置されていても良い。第2誘電体部材37~40のうち少なくとも1つが、第1誘電体部材34の外縁に対して角度を有するように配置されていても良い。さらに、第2誘電体部材37~40の形状が、正方形、平行四辺形、台形などの四辺形の形状であってもよいし、三角形状であってもよい。
==オフセット量OSを変更した場合==
図19に示すように、パッチアンテナ30Aでは、X軸方向のオフセット量OS、及びY軸方向のオフセット量OSは、ともに0mmであるが、これらを変更しても良い。
例えば、図34は、オフセット量OSを変更したパッチアンテナ30Eの一例の平面図である。ここで、X軸方向における第2誘電体部材38,40の中点の位置は、X軸方向における第1誘電体部材34の辺34b,34dの中点の位置から、左旋円偏波の旋回の向きにずれている。また、Y軸方向における第2誘電体部材37,39の中点の位置は、Y軸方向における第1誘電体部材34の辺34a,34cの中点の位置から、左旋円偏波の旋回の向きにずれている。図35は、長さDを15mm、X軸方向及びY軸方向のオフセット量を6.5mmとした場合の仰角と平均利得との関係を表す図である。この図において、横軸は仰角を表し、縦軸は平均利得を表す。図35において、この結果を実線で表し、オフセットの無いパッチアンテナ30A(D=15)の結果(図29)を一点鎖線で表し、パッチアンテナ30Xの結果(図9)を破線で表して比較する。
図35から明らかなように、パッチアンテナ30Eは、オフセットの無いパッチアンテナ30Aと同様に、パッチアンテナ30Xよりも低仰角の利得を増加できる。
なお、X軸方向における第2誘電体部材38,40の中点の位置が、X軸方向における第1誘電体部材34の辺34b,34dの中点の位置から、左旋円偏波の旋回の向きの逆向きにずれてもよい。また、Y軸方向における第2誘電体部材37,39の中点の位置が、Y軸方向における第1誘電体部材34の辺34a,34cの中点の位置から、左旋円偏波の旋回の向きの逆向きにずれていても良い。ここでは、詳細な計算結果は省略するが、このような場合であっても、図35と同様に、低仰角の利得を向上させることができる。また、第2誘電体部材37~40の形状が、正方形、平行四辺形、台形などの四辺形の形状であってもよいし、三角形状であってもよい。
ところで、例えば、パッチアンテナ30Eのように、オフセット量OSを設定した場合であっても低仰角の利得を向上させることができるが、第1誘電体部材34の辺34a~34dの各々の範囲の外側に、第2誘電体部材37~40がでてしまうことがある。このため、このような構成では、パッチアンテナ30Eのサイズが大きくなってしまう。したがって、第2誘電体部材37~40の各々が、辺34a~34dの範囲内に収まるオフセット量OSを設定することが好ましい。そのようにオフセット量OSを設定することにより、パッチアンテナのスペースを小さくすることができる。
==放射素子の形状について==
パッチアンテナ30では、放射素子35及び第1誘電体部材34が「略四辺形」であるが、これに限られず、例えば、円形、楕円形、略四辺形以外の多角形であっても良い。そして、放射素子35又は第1誘電体部材34が、例えば円形である場合、第2誘電体部材36は、放射素子35又は第1誘電体部材34の外縁に沿って弧状の形状を有していても良い。このような放射素子や第2誘電体部材を用いるであっても、低仰角の利得を改善することができる。
本実施形態のパッチアンテナ30は、車載用アンテナ装置10に設けられることとしたがこれに限られない。例えば、パッチアンテナ30は、一般的なシャークフィンアンテナの筐体の中に設けられても良い。また、パッチアンテナ30は、インストルメントパネルに装着されるアンテナ装置内に設けられても良い。このような場合、パッチアンテナ30は、ベース11に相当する金属プレート等に直接設けられていても良い。
<<<<まとめ>>>>
以上、本実施形態のパッチアンテナ30について説明した。例えば、図3、図5、図6、図19、図21、図23、図32、図34に示すように、パッチアンテナ30A~30Eでは、少なくとも一つの第2誘電体部材36~40が第1誘電体部材34の周囲、つまり第1誘電体部材34の外縁の外側に設けられている。このため、このようなパッチアンテナ30A~30Eを用いることにより、低仰角における利得を向上させることができる。また、このような構成とすることにより、グランドの面積が小さい場合であっても、低仰角における利得を向上することができ、かつ、アンテナ装置及びパッチアンテナの小型化を妨げることがない。
また、第2誘電体部材36の比誘電率εr2は、第1誘電体部材34の比誘電率εr1以下でも良いが(εr2≦εr1)、第2誘電体部材36の比誘電率εr2は、第1誘電体部材34の比誘電率εr1よりも大きいことが望ましい(εr2>εr1)。このような比誘電率εr2の第2誘電体部材36を設けることにより、確実に低仰角における利得を向上させることができる。
また、第2誘電体部材36の比誘電率εr2は、30以上であることが望ましい(εr2≧30)。このような比誘電率εr2の第2誘電体部材36を設けることにより、低仰角における利得をさらに向上させることができる。
また、第2誘電体部材36の厚みTは、第1誘電体部材34の厚みTと略同じ又はより小さいことが望ましい。このような厚みTの第2誘電体部材36を設けることにより、製造コストを抑制しつつ、アンテナ装置及びパッチアンテナを小型化することができる。
また、上述のように、パッチアンテナ30A~30Eは、放射素子35が円偏波を受信する場合でも、低仰角の利得を向上させることができる。
また、上述したように放射素子35が円偏波を受信する場合、例えば、図3、図5、図6に示すように、パッチアンテナ30では、第1誘電体部材34を囲う形状に形成される。このように、放射素子35が円偏波を受信する場合でも、低仰角の利得を向上させることができる。
また、上述したように放射素子35が円偏波を受信する場合、パッチアンテナ30が第1誘電体部材34を囲う形状に形成されるだけでなく、例えば、図19に示すパッチアンテナ30Aのように、複数の第2誘電体部材37~40が設けられ、複数の第2誘電体部材37~40の各々は、第1誘電体部材34の外縁に対して平行に設けられても良い。このように、放射素子35が円偏波を受信する場合でも、低仰角の利得を向上させることができる。
また、パッチアンテナ30は、円偏波のみならず、直線偏波を受信する場合であっても低仰角の利得を向上させることができる。例えば、図21に示すように、パッチアンテナ30Bは、放射素子35の主偏波面に沿うとともに、放射素子35を挟んで互いに対向する位置に複数の第2誘電体部材38,40が配置されている。このような位置に第2誘電体部材38,40を配置することにより、低仰角の利得を向上させることができる。
また、例えば、図3、図5、図6、図19、図21、図23、図34に示すパッチアンテナ30,30A,30B,30C,30Eの第2誘電体部材36~40のように、第1誘電体部材34の外縁に接している。このようなパッチアンテナ30,30A,30B,30C,30Eを用いることにより、低仰角における利得を向上させることができる。
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。
1 車両
2 ルーフパネル
3 ルーフライニング
4 空洞
10 車載用アンテナ装置
11 ベース
11a 台座部
12 ケース
21~26 アンテナ
30,30A~30E パッチアンテナ
31,33 パターン
31a 回路パターン
31b グランドパターン
32 回路基板
34 第1誘電体部材
34a~34d 辺
35 放射素子
35p 中心点
36~40 第2誘電体部材
41 貫通孔
42 給電線
43a 給電点
45 同軸ケーブル
45a 信号線
45b 編組
50 シールドカバー

Claims (9)

  1. 放射素子と、
    前記放射素子が設けられる第1誘電体部材と、
    前記第1誘電体部材の周囲に設けられる少なくとも一つの第2誘電体部材と、
    を備えるパッチアンテナ。
  2. 前記第2誘電体部材の比誘電率は、前記第1誘電体部材の比誘電率よりも大きい、
    請求項1に記載のパッチアンテナ。
  3. 前記第2誘電体部材の比誘電率は、30以上である、
    請求項2に記載のパッチアンテナ。
  4. 前記第2誘電体部材の厚みは、前記第1誘電体部材の厚みと略同じ又はより小さい、
    請求項1~3の何れか一項に記載のパッチアンテナ。
  5. 前記放射素子は、円偏波の電磁波を受信する素子である、
    請求項1~4の何れか一項に記載のパッチアンテナ。
  6. 前記第2誘電体部材は、前記第1誘電体部材を囲う形状に形成される、
    請求項5に記載のパッチアンテナ。
  7. 前記第2誘電体部材は、複数設けられ、
    前記複数の前記第2誘電体部材の各々は、前記第1誘電体部材の外縁に対して平行に設けられている、
    請求項5に記載のパッチアンテナ。
  8. 前記放射素子は、直線偏波の電磁波を受信する素子であり、
    前記第2誘電体部材は、複数設けられ、
    前記複数の前記第2誘電体部材の各々は、前記放射素子の給電点と前記放射素子の形状における中心点とを結ぶ直線方向において、前記放射素子を挟んで互いに対向する位置に設けられる、
    請求項1~4の何れか一項に記載のパッチアンテナ。
  9. 前記第2誘電体部材は、前記第1誘電体部材の外縁に接している、
    請求項1~8の何れか一項に記載のパッチアンテナ。
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