JP2022128749A - 充填包装機 - Google Patents

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JP2022128749A JP2021027139A JP2021027139A JP2022128749A JP 2022128749 A JP2022128749 A JP 2022128749A JP 2021027139 A JP2021027139 A JP 2021027139A JP 2021027139 A JP2021027139 A JP 2021027139A JP 2022128749 A JP2022128749 A JP 2022128749A
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Abstract

【課題】 充填物の収容部への圧迫により剥離開封させる包装袋を製袋するに当たり、包装フィルム表面を加工することなく、且つ開封部以外も最適なシール条件で包装可能とすることで、高品質な充填包装を行う充填包装機を提供する。【解決手段】 本発明は、ロール状に巻回されている帯状の積層包装フィルムを引き出して搬送し縦方向及び横方向のヒートシールを施して製袋するとともに流体状の内容物を充填して包装袋を製造する充填包装機1であって、積層包装フィルム110は、レーザーが透過可能な基材層111と、レーザー照射に反応して隣接層との層間剥離を起こす中間層112と、シーラント層113と、を少なくとも備えていて、充填包装機1は、ヒートシールを行う前段階において、積層包装フィルムの予め設定された剥離性付与範囲102に対してレーザーを照射し前記隣接層との層間剥離によってシール強度を下げて剥離性を付与するレーザー装置3を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、充填物(充填された物;内容物)の収容部への圧迫(加圧)により剥離開封させる包装袋を製袋(生産)する技術に関する。
包装袋(包装体)の袋部(内容物が充填されている部分)への開封者の指などによる圧迫(加圧)によって、内容物を外側へ押し出すように移動させることで、包装体の内側から剥離開封させる包装袋を充填包装機を用いて充填製袋するに当たり、従来、下記のような方法が用いられてきた。
一つ目の方法としては、開封部に剥離層を備えた包装フィルムを用いて充填包装を行う方法がある。
二つ目の方法としては、充填包装機が包装を行う段階で、剥離開封部分に対してシール条件(シール温度やシール圧力)を下げてシールすることで剥離開封部分(シール強度の弱い部分)を形成する方法がある(例えば、引用文献1を参照)。
また、三つ目の方法として、包装フィルム内面に対して表面加工を施すことで、シール強度を低下させて剥離開封部分(シール強度の弱い部分)を形成する方法がある(引用文献2を参照)。
実公昭63-023343号公報 特開2014-58338号公報
上述した従来の一つ目と二つ目の方法を用いた場合、開封部が剥離可能となるシール条件の範囲内で包装を行う必要が有ったため、開封部以外のシール条件を妥協せざるを得ず、シール強度や見栄えなどのシール品質を全体として低下させざるを得ないといった実情があった。
また、三つ目の方法を用いた場合でも、充填物(内容物)に接触する包装フィルム表面への加工を行うため、充填物への反応を慎重に検討する必要が有り、特に食品を充填する場合は衛生上の問題があり避けられてきた。さらに、包装フィルム表面を削る類の処理である場合、加工屑が発生する可能性が高く、これがシール面に残るとシール不良を招いたり、脱落して内容物に混入するなどのおそれがあるといった実情があった。
本発明は、上述したような実情に鑑みなされたもので、充填物の収容部への圧迫(加圧)により剥離開封させる包装袋を製袋(生産)するに当たり、包装フィルム表面を加工することなく、且つ開封部以外も最適なシール条件で包装可能とすることで、高品質な充填包装を行う充填包装機を提供することを目的とする。
このため、本発明は、
ロール状に巻回されている帯状の積層包装フィルムを引き出して搬送し、縦方向及び横方向のヒートシールを施して製袋するとともに流体状の内容物を充填して包装袋を製造する充填包装機であって、
前記積層包装フィルムは、レーザーが透過可能な基材層と、レーザー照射に反応して隣接層との層間剥離を起こす中間層と、シーラント層と、を少なくとも備えていて、
前記充填包装機は、前記ヒートシールを行う前の何れかの段階において、前記積層包装フィルムのヒートシールが施される予定範囲を含む予め設定された剥離性付与範囲に対してレーザーを照射し前記隣接層との層間剥離によってシール強度を下げて剥離性を付与するレーザー装置を備えている
ことを特徴とする。
本発明において、前記レーザー装置は、前記剥離性付与範囲に対するレーザーの走査速度を遅くすることでシール強度を下げて剥離し易さを調整し、レーザーの走査速度を速くすることでシール強度を上げて剥離し難さを調整することを特徴とすることができる。
本発明において、前記レーザー装置は、前記剥離性付与範囲に対するレーザーの照射密度を増やすことでシール強度を下げて剥離し易さを調整し、レーザーの照射密度を減らすことでシール強度を上げて剥離し難さを調整することを特徴とすることができる。
本発明において、前記レーザー装置は、前記剥離性付与範囲を、1つの包装袋に該当する範囲で2か所以上設定することを特徴とすることができる。
本発明において、前記レーザー装置は、 前記2か所以上設定される剥離性付与範囲を、それぞれ異なるレーザーの走査速度またはレーザーの照射密度に設定することを特徴とすることができる。
本発明において、前記レーザー装置は、1つの包装袋の所定範囲に、図柄、文字或いは記号を印刷することを特徴とすることができる。
本発明において、前記包装袋のヒートシールにより形成される充填物の収容部と、包装袋の端辺と、をつなぐ位置に、前記レーザー装置が剥離性付与範囲を設定することを特徴とすることができる。
本発明において、前記包装袋のヒートシールにより形成される充填物の収容部は少なくとも一辺に凸部を備えていて、凸部と、包装袋の端辺と、をつなぐ位置に、前記レーザー装置が剥離性付与範囲を設定することを特徴とすることができる。
本発明において、前記包装袋のヒートシールにより形成される充填物の収容部は少なくとも2室有り、2室の収容部をつなぐように、前記レーザー装置が剥離性付与範囲を設定することを特徴とすることができる。
本発明において、前記レーザー装置は、レーザーの波長が355μmから1064μmの範囲に設定されることを特徴とすることができる。
本発明において、前記包装袋は、充填物が充填された収容部を圧迫することで、前記レーザー装置により剥離性が付与された位置から充填物が注出される包装袋であることを特徴とすることができる。
本発明によれば、充填物の収容部への圧迫(加圧)により剥離開封させる包装袋を製袋(生産)するに当たり、包装フィルム表面を加工することなく、且つ開封部以外も最適なシール条件で包装可能とすることで、高品質な充填包装を行う充填包装機を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係る縦型自動充填包装機(充填包装機)の正面図である。 本発明の一実施の形態に係るレーザー装置の構成例を示す斜視図である。 (3-a)は包材送り装置により搬送されてきた剥離用発色部が付与された製袋実施例1の積層包装フィルムを示す図であり、(3-b)はフォーマーガイドにより折り返された後、縦シールが施されて筒状にされた積層包装フィルムを示す図であり、(3-c)は剥離用発色部を含む部分に横シールが施されて連続袋状にされた積層包装フィルム(包装体)を示す正面図であり、(3-d)は横シールの設定位置で切断された個別の包装袋(包装体)を示す正面図である。 本実施の形態に係る包装袋の剥離開封方法の例を示す斜視図である。 (5-a)は本発明の製袋実施例1の積層包装フィルム(表面側)の断面図であり、(5-b)は剥離予定部分(弱部予定部分)にレーザーを照射して印刷層を発色反応(膨張)させて隣接層との剥離(デラミ)を起こさせた状態を説明する断面図であり、(5-c)は剥離用発色部を備えた積層包装フィルム(表面側)と積層包装フィルム(裏面側)を折り返して重ね合わせて筒状に成形した状態を示す断面図であり、(5-d)は剥離用発色部を含んだ部分にシールを施して包装袋に剥離開封部(弱部)を形成した状態を示す断面図である。 (6-a)は包材送り装置により搬送されてきた折り返し予定部分に剥離用発色部が付与された製袋実施例2の積層包装フィルムを示す図であり、(6-b)はフォーマーガイドにより折り返された後、縦シールが施されて筒状にされた積層包装フィルムを示す図であり、(6-c)は剥離用発色部を含む部分に横シールが施されて連続袋状にされた積層包装フィルム(包装体)を示す図であり、(6-d)は横シールの設定位置で切断された個別の包装袋(包装体)を示す図である。 (7-a)は製袋実施例2の積層包装フィルム積層包装フィルムの断面図であり、(7-b)は剥離予定部分(弱部形成予定部分)にレーザーを照射して印刷層を発色反応(膨張)させて隣接層との剥離(デラミ)を起こさせた状態を説明する断面図であり、(7-c)は包装フィルムをフォーマーガイドにより剥離用発色部を含んだ部分で折り返して筒状に成形した状態を示す断面図であり、(7-d)は剥離用発色部を含んだ部分に横シールを施して包装袋に剥離開封部(弱部)を形成した状態を示す断面図である。 (8-a)は製袋実施例3を示す正面図であり、(8-b)は製袋実施例4を示す正面図であり、(8-c)は製袋実施例5を示す正面図であり、(8-d)は製袋実施例6を示す正面図である。 (9-a)は製袋実施例7を示す正面図であり、(9-b)は製袋実施例8を示す正面図である。 (10-a)は製袋実施例9の剥離開封部を拡大して示す正面図であり、(10-b)は製袋実施例10の剥離開封部を拡大して示す正面図である。
以下に、本発明に係る一実施の形態を、添付の図面を参照しつつ説明する。なお、以下で説明する実施の形態(実施例)により、本発明が限定されるものではない。
図1に示すように、縦型自動充填包装機(充填包装機)1は、ロール状に巻回されている積層包装フィルムF1を支持する包材軸2、包装フィルムF1から包装フィルムを引き出し送り出す包材送り装置4、包装フィルムを長手方向(包装フィルムの搬送方向)に沿って折り畳んで略円筒状に成形するフォーマーガイド5、縦シール装置7により折り畳んで略円筒状に成形された両端部を縦シールされると共に第1横シール装置8により下側を横シールされた上方開口の包装フィルムの袋部(充填物の収容部)に内容物(充填物)を充填する充填ノズル6、折り畳んで略円筒状に成形された包装フィルムの両端部を長手方向に沿って縦シールする縦シール装置7、包装袋の下側を横シールする第1横シール装置8、内容物(充填物)が充填された包装フィルム(包装袋)の上端を横シールする第2横シール装置9、連続している包装袋を横シールの中央部分で所定個数毎に切り離すカッター装置10、切り離された包装袋(包装体)P1を搬出する搬出滑り台11、各種のデータ入力や各種の操作や制御を行う操作パネル12を含んで構成されている。
また、本実施の形態に係る縦型自動充填包装機1は、第1横シール装置8より包装フィルムの搬送方向上流側にレーザー装置3を備えている。図1では、レーザー装置3は、ロール状の積層包装フィルムF1と、包材送り装置4と、の間に備えられている。
レーザー装置3は、レーザー保護カバー3aと、照射位置調整機構3bと、を含んで構成されている。照射位置調整機構3bにより、包装フィルムの幅方向と上下方向にレーザー照射位置(レーザー101の照射位置)を調整できる。調整方法は、手動・電動のどちらでもよい。
レーザー装置3の構成例を、図2に示す。
図2に示すように、レーザー装置3は、レーザーマーカー100を含んで構成され、レーザーマーカー100からレーザー101が、包装フィルムF2に向けて照射されるように構成されている。なお、図2において、符号F2はレーザー照射前の帯状の積層包装フィルム(フォーマーガイド5による成形前)であり、符号F3はレーザー照射後の剥離用発色部(剥離用弱部、剥離性付与範囲)102が付与された積層包装フィルム(フォーマーガイド5による成形前)である。
レーザー装置3では、通常、図8の(8-c)に示すように、製造日などの情報など(他には例えば製品名や製造元情報など)を印刷するために使用されている。
具体的には、図5に示すような包装フィルムを用いることができる。
積層包装フィルム(表面側)110は、PET(ポリエチレンテレフタレート)などからなるレーザーが透過可能な基材層111と、2軸延伸PET、2軸延伸PP(OPP)、2軸延伸ナイロン(ONY)などからなる印刷層112と、CPP(キャストポリプロピレンフィルム)などからなるシーラント層113(フィルム同士を溶着接合する層)と、を含んで構成され、印刷層112にレーザーを照射することで、フィルムに印刷を施すことができるようになっている。
本実施の形態に係るレーザー装置3は、レーザーマーカー100からレーザー101を包装フィルムに照射することで、基材層111を透過したレーザー101を印刷層111に作用させて、インクを化学変化(反応・発色)させて印刷するが、本実施の形態に係るレーザーとしては、IRレーザー(ファイバ/YVO)光、UVレーザーを用いることができる。
なお、COレーザー(波長10600μm程度)では熱で包材表面を焼いて印字(印刷)を行うため、焼き飛ばされた樹脂による煙やガスなどが大量に発生するため、本実施の形態においては好ましくない。
ここで、本実施の形態に係るレーザー装置3は、印刷以外を目的としても利用され、包装体の袋部(内容物が充填されている収容部)への開封者の指などによる圧迫(加圧)によって包装フィルムの横シールの少なくとも一部が剥離され、そこから内容物(充填物)を押し出すことができる剥離用弱部107を形成するように構成されている。
本実施の形態では、剥離用弱部(単に弱部とも称する)107を、以下のようにして形成する。
すなわち、レーザーマーカー100からレーザー101を包装フィルムに照射することで、基材層111を透過したレーザー101を印刷層112に作用させて膨張部102(剥離用発色部、剥離性付与範囲)を形成(付与)する。
例えば、レーザー101を往復移動させて、横シールとなる部分の印刷層112に、他の部分より膨張した膨張部102を形成する。
具体的には、図5の(5-b)に示すように、部分的に集中して(高密度で)レーザー101を照射することで、当該部分の印刷層112を化学変化させて、照射されていない他の部分より膨張した膨張部102(剥離用発色部)を形成する。
そして、図5の(5-c)に示した「フォーマーガイド5を介して重ねられた包装フィルム110aと包装フィルム120」が、図5の(5-d)に示すように、第1横シール装置8や第2横シール装置9にて加熱されたシールバーなどにより挟み込んで横シールされるが、膨張した膨張部102が裏側(下側)の包装フィルム120のシーラント層123から離間する力が働くため、表側のシーラント層113と、シーラント層123と、の接着が弱くなり、以って層間剥離が起き易くなり、且つ、シーラント層123を膨張により延伸させて薄くすることで、接着が弱い弱接着部132延いては弱部107が形成されることになる。図5の(5-d)において、符号130はシールされた包装フィルムであり、131は熱圧着したシーラント層であり、132はシーラント層の弱接着部(弱部:剥離開封部)を示している。
この弱接着部132(弱部107)は、例えば、醤油、ソース、味噌などの液状或いはペースト状などの流体状の内容物(充填物)105aが充填された袋部(収容部)105と接続されているため、図4に示すように、包装体の袋部105への開封者の指などによる圧迫(加圧)108によって弱接着部132が剥離して、弱接着部132(弱部107)から内容物(充填物)105aを押し出す(吐出或いは注出させる)ことができることになる。符号109は、吐出(注出)される充填物(内容物)を示している。
なお、膨張部102(剥離用発色部)は、例えば、図3の(3-a)~(3-d)に示すように、縦シール103と重畳しない領域において、第1横シール装置8によりシールを施された横シール104(ボトム:下側)と、第2横シール装置9によりシールを施された横シール106(トップ:上側)と、に重なる位置に形成され、カッター装置10により切り離されて個別包装体P1としたときに、各包装体P1ごとに少なくとも一つの膨張部102(剥離用発色部)延いては弱接着部132(弱部107)が形成されることができる。
すなわち、本発明においては、後述する実施例も含め、充填物が充填される収容部と、包装袋P1等の端辺(横シール或いは縦シールの外側)と、をつなぐ位置(接続する位置)に剥離性付与範囲である膨張部102(剥離用発色部)延いては弱接着部132(弱部107)が付与(形成、設定)されることができる。
なお、図3において、符号F4は、フォーマーガイド5により成形された筒状の包装フィルムであり、F5は縦シール及び横シールされて内容物(充填物)105aが充填された袋部105を有する連続袋状の包装フィルムである。
このように、本実施の形態では、自動充填包装機を用いて、袋部への圧迫(加圧)により剥離開封させる包装袋を充填製袋(生産)するに当たり、
中間に印刷層を含む積層包装フィルムの剥離開封予定部分に対して、レーザー装置によるレーザー照射により印刷層を発色膨張させることで、デラミ(層間剥離)を発生し易くして、且つシーラント層を膨張により延伸させて薄くして、シール強度を下げた剥離開封部(弱接着部132延いては弱部107)を形成した。
このときのシール強度については、レーザー照射の走査速度(照射時間)や照射密度や出力によって調整可能である。
製袋時の調整手順例としては、まず包装フィルムと充填物に合わせた最適なシール条件となるように横シール装置8、9の調整・設定を行い、その後にレーザー装置3のレーザー照射設定(レーザーの走査速度、走査密度、走査範囲、レーザー照射出力等の設定)を行い、剥離開封部(弱接着部132延いては弱部107)が所望に剥離可能となるようにそれらを適宜調整する。
そして、本実施の形態によれば、充填物に接触しない包装フィルムの中間層(印刷層)を加工する(反応させる)ため包装フィルム内表面は衛生的であり、且つ包装袋の最適なシール条件を前提として包装フィルムに対し剥離開封部(弱接着部132延いては弱部107)を形成する加工を施すため高品質包装を行うことが可能である。
ここで、本発明の他の製袋の実施例(包装袋の実施例)である製袋実施例2を、図6に示す。
製袋実施例2での膨張部202(剥離用発色部)は、例えば、図6の(6-a)、(6-b)に示すように、包装フィルムf3の折り返し側端部付近(縦シール203と重畳しない領域)に付与され、その後、図6の(6-c)に示すように、第1横シール装置8により横シール204(ボトム:下側)が施されると共に、第2横シール装置9により横シール206(トップ:上側)が施される。そして、図6の(6-d)に示すように、カッター装置10により切り離されて個別包装体P2としたときに、各包装体P2ごとに少なくとも一つの膨張部202(剥離用発色部)延いては弱部207が形成される構成とすることができる。
なお、図6において、符号f3は折り返し予定部分に剥離用発色部が付与された積層包装フィルムであり、符号f4はフォーマーガイド5により成形された筒状の包装フィルムであり、f5は縦シール及び横シールされて内容物(充填物)205aが充填された袋部205を有する連続袋状の包装フィルムである。
また、図7は、図6の包装フィルムを側面(厚さ方向)から見た断面図であり、符号201はレーザーであり、210は積層包装フィルムであり、211は基材層であり、212は印刷層であり、213はシーラント層であり、214は剥離性付与範囲であり、210aは剥離性付与された積層包装フィルムであり、230はシールされた包装フィルムであり、231は熱圧着したシーラント層であり、232はシーラント層の脆弱部分(弱部)であり剥離開封部である、
また、図8の(8-a)に、本発明の他の製袋の実施例である製袋実施例3を示す。
当該実施例3の包装袋P3の剥離開封部(弱部)301は、折り返し側に設けられ、横シール306の袋部305側(下端側)が幅が広く横シール306の上端側が幅が狭いテーパー状に形成されている。
また、図8の(8-b)に、本発明の他の製袋の実施例である製袋実施例4を示す。
当該実施例4の包装袋P4の剥離開封部(弱部)401は、縦シール403側に設けられている。
また、図8の(8-c)に、本発明の他の製袋の実施例である製袋実施例5を示す。
当該実施例5の包装袋P5の剥離開封部(弱部)501は、横シール506(トップ、上側)に設けられると共に、付近には、生産日、消費期限などの情報が印字502が印刷されている。この印字502は、レーザーの照射条件などは適宜印字に適するように調整されているが、剥離開封部(弱部)501と同じレーザー装置3により付与されるものである。
なお、図では、横シール部分に印字しているが、これに限定されるものではなく、剥離開封部(弱部)以外の領域(印刷層がある範囲)であれば、適宜の所定範囲に、図柄、文字或いは記号などを印刷することができるものである。
また、図8の(8-d)に、本発明の他の製袋の実施例である製袋実施例6を示す。
当該実施例6の包装袋P6の剥離開封部(弱部)601は、縦シール603側の角部(横シール606と交差する部分)に設けられている。
また、図9の(9-a)に、本発明の他の製袋の実施例である製袋実施例7を示す。
当該実施例7の包装袋P7の剥離開封部(弱部)701は、スティック型(縦ピロー型)包装体の横シール(トップ、上側)706に設けられている。符号703は縦シールであり、704は横シール(ボトム、下側)であり、705は内容物705aが収容される袋部である。
また、図9の(9-b)に、本発明の他の製袋の実施例である製袋実施例8を示す。
当該実施例8の包装袋P8の剥離開封部(弱部)801は、所謂瓶口部802の部分に設けられている。瓶口部802上に剥離開封部(弱部)801が施される構成で、剥離開封部(弱部)801へ液圧が集中し易いように瓶口が施されている。瓶口部802は、袋部805の上端において凸状に(横シール806側に凹状に)設けられており、袋部805を圧迫(加圧)したときに、内容物805aが瓶口部802延いては剥離開封部(弱部)801に集まるようになるので、開封(内容物805aの吐出)を精度良く(失敗なく)行えるようにすることに貢献可能である。
すなわち、本発明では、前記包装袋のヒートシールにより形成される充填物の収容部は少なくとも一辺に凸部(瓶口部802がその一例に相当)を備え、当該凸部(瓶口部802がその一例に相当)と、包装袋の端辺と、をつなぐ位置(接続する位置)に剥離性付与範囲である剥離開封部(弱部)801が付与(形成、設定)されることができる。
また、図10の(10-a)に、本発明の他の製袋の実施例である製袋実施例9を示す。
当該実施例9の包装袋P9の剥離開封部(弱部)は、横シール(或いは縦シール)901に、複数段で設けられている。具体的には、内容物902に近い一番内側(図において最下部)に第1の剥離開封部(弱部)903、中間位置(図において中間)に第2の剥離開封部(弱部)904、一番外側(図において最上部)に第3の剥離開封部(弱部)905が設けられている。
なお、レーザーマーカー100のレーザー101の走査密度を調整することで、設定範囲ごとの剥離し易さを変えることができる。具体的には、レーザーマーカー100のレーザー101の走査密度を増やせば剥離し易くなる。
同図では、横シール901上に第1、第2、第3の剥離開封部903、904、905が袋内側から袋外側へ順に施されていて、第1>第2>第3の順に剥離し易くなるように、レーザーの走査密度が第1>第2>第3となるように調整している。
この構成では、弱い圧迫(加圧)でも剥離開封を始められるようになっている。剥離が始まれば、剥離に必要な圧迫(加圧)は小さくて済むため、上述したような順番で剥離し易さを設定している。
また、図10の(10-b)に、本発明の他の製袋の実施例である製袋実施例10を示す。
当該実施例10の包装袋P10の剥離開封部(弱部)は、横シール(或いは縦シール)1001に、複数段で設けられている。具体的には、内容物1002に近い一番内側(図において最下部)に第1の剥離開封部(弱部)1003、中間位置(図において中間)に第2の剥離開封部(弱部)1004、一番外側(図において最上部)に第3の剥離開封部(弱部)1005が設けられている。
同図では、横シール(或いは縦シール)1001上に第1、第2、第3の剥離開封部1003、1004、1005が袋内側から袋外側へ順に施されていて、第1<第2<第3の順に剥離し易くなるように、レーザーの走査密度が第1<第2<第3となるように調整している。
この構成では、誤開封を防ぐために(輸送中などに振動や衝撃によって簡単に開封されないように)、剥離初めに一番強い圧迫(加圧)が要求されるようになっている。
このように、本発明は、自動充填包装機(充填包装機)を用いて、袋部への圧迫(加圧)により剥離開封させる包装袋を生産(製袋)するに当たり、
中間に印刷層を含む積層包装フィルムの剥離開封予定部分に対して、レーザー装置によるレーザー照射により印刷層を発色膨張させることで、デラミ(層間剥離)を発生させて、且つシーラント層を膨張により延伸させて薄くし、シール強度を下げた剥離開封部(剥離用弱部、弱部)を形成する。
このときのシール強度(剥離のし易さ)については、レーザー照射の走査速度(照射時間)や照射密度や出力によって調整可能である。
製袋時の調整手順例としては、まず包装フィルムと充填物に合わせた最適なシール条件となるように調整・設定を行い、その後にレーザー装置のレーザー照射設定(レーザーの走査速度や密度、出力等)を行い開封部が剥離可能となるように調整する。
充填物に接触しない包装フィルムの中間層を加工する(反応させる)ため包装フィルム内表面は衛生的であり、且つ包装袋の最適なシール条件を前提として包装フィルムに対し剥離開封部を形成する加工を施すため高品質包装を行うことが可能である。
本発明は、積層包装フィルムの中間印刷層のみを反応させて、包装フィルム表面を加工しないため衛生的である。
また、自動充填包装機に搭載されることで、最適な包装条件(充填物の充填速度やシール温度、シール加圧)を基準として、レーザー装置のレーザー照射条件を変更して剥離開封部を形成できるため、包装品質を下げることなく剥離開封部(弱部)を備えた包装袋を製袋することが可能となる。
また、本発明は、中間印刷層を備えた一般的な積層包装フィルムが使用可能であるため、包材コストを抑えつつ、高品質な剥離開封部(弱部)を備えた包装袋を製袋することが可能となる。すなわち、剥離開封部(弱部)を備えた包装袋を製袋(生産)するための特殊で高価な機能性フィルムが不要である。
また、本発明は、剥離開封部が発色部と一致するため、使用者(開封者)が開封部を容易に視認可能である。また、シール部に形成されている膨張部により開封位置の触認も可能である(図5の(5-d)の符号102,107を参照)。
また、本発明において、レーザーの走査速度や走査密度や焦点位置を変更(調整)することで、剥離開封部(弱部)の剥離し易さを変更(調整)することができる。より具体的には、レーザーマーカーのレーザーの走査密度を増やせば剥離し易くなり、レーザーの走査速度を遅くすれば剥離し易くなる。
また、本発明において、例えば図10の(10-a)では、シール901上に第1、第2、第3の剥離開封部903,904,905が、内容物902が収容されている袋部の袋内側から袋外側へ順に施されていて、第1>第2>第3の順に剥離し易くなるように、レーザーの走査密度が第1>第2>第3となるように調整している。
この構成では、弱い圧迫(加圧)で剥離開封を始められ徐々に剥離し難くなるようになっているため、老人や子供などの非力な使用者であっても容易に開封が可能であり、徐々に剥離し難くなることで充填物が不意に突出することを防ぐことができる。なお、開封し易さを優先して剥離開封部全体を弱い圧迫(加圧)で開封するように調整することもできるが、通常剥離が進むにつれて剥離し易くなるため、全体を同じ弱いシール強度とすると充填物が不意に突出することも想定されるため、徐々に開封が進むように、図10の(10-a)で示したように段階的に開封し易さを調整することが好ましい。
また、本発明において、例えば図10の(10-b)では、シール1001上に第1、第2、第3の剥離開封部1003,1004,1005が、内容物1002が収容されている袋部の袋内側から袋外側へ順に施されていて、第1<第2<第3の順に剥離し易くなるように、レーザーの走査密度が第1<第2<第3となるように調整している。
この構成では、誤開封を防ぐために(輸送中などに振動や衝撃によって簡単に開封されないように)、剥離初めに一番強い圧迫(加圧)が要求されるようになっている。
また、本発明において、レーザー装置3に剥離開封部の形状図データなどを入力することで、部品設備の交換無しで自由な形状の剥離開封部の設定を行うことが可能となり、使い勝手の良いユーザーフレンドリーな装置を提供することができる。
また、本発明において、一般的な中間印刷層へ印字するレーザーマーカーを用いた方法であるため、印字用途で当該レーザーマーカーが既設でありレーザーの照射調整などが可能で剥離開封部(弱部)を形成できる能力があれば設備コストなどを増加させることなく本発明を実現可能である。また、当該レーザーマーカーで印字用途と剥離開封部付与の併用が可能であり経済的でもある。
また、本発明において、例えばCOレーザー(波長10600μm)のように包装フィルム表面を削るタイプのレーザー装置は、発明の問題点に抵触するため好ましくない。 従って、本発明においては、波長が355μm(紫外線レーザー)~1064μm(IRレーザー)の比較的短い波長のレーザーを照射するレーザー装置を用いることが好ましい。
なお、自動充填包装機上ではなく包装フィルム製造時に本発明と同様の加工を行った場合、剥離開封部を剥離可能とする条件の範囲内で包装(シール)条件を設定しなければならないので、包装品質を妥協しなければならなくなるため、本発明において自動充填包装機上にレーザー装置を配置して、包装直前に剥離開封部(弱部)を形成することは極めて有益である。
なお、本発明において、包装袋のヒートシールにより形成される充填物(内容物)の収容部は少なくとも2室有り、かかる2室の収容部をつなぐように、レーザー装置が剥離性付与範囲を設定する構成とすることも可能である。これにより、例えば、使用する直前に、A液、B液などの2以上の充填物(内容物)を混合したい場合などに利用でき有益である。
以上で説明した実施の形態は、本発明を説明するための例示に過ぎず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々変更を加え得ることは勿論である。
1 充填包装機(自動充填包装機)
2 包材軸
3 レーザー装置
3a レーザー保護カバー
3b 照射位置調整機構
4 包材送り装置
5 フォーマーガイド
6 充填ノズル
7 縦シール装置
8 第1横シール装置
9 第2横シール装置
10 カッター装置
11 搬出滑り台
12 操作パネル
100 レーザーマーカー
101 レーザー
103 縦シール
104 横シール(ボトム)
105 袋部(充填物(内容物)が収容されている収容部)
105a 充填物(内容物)
106 横シール(トップ)
107 剥離開封部
108 剥離開封のための圧迫(加圧)
109 吐出(注出)される充填物(内容物)
110 積層包装フィルム(表面側)
111 基材層
112 印刷層
113 シーラント層
110a 剥離性が付与された積層包装フィルム(表面側)
120 積層包装フィルム(裏面側)
121 基材層
122 印刷層
123 シーラント層
130 シールされた包装フィルム
131 熱圧着したシーラント層
132 シーラント層の弱接着部(弱部:剥離開封予定部)
F1 ロール状の積層包装フィルム
P1 包装袋(包装体)

Claims (11)

  1. ロール状に巻回されている帯状の積層包装フィルムを引き出して搬送し、縦方向及び横方向のヒートシールを施して製袋するとともに流体状の内容物を充填して包装袋を製造する充填包装機であって、
    前記積層包装フィルムは、レーザーが透過可能な基材層と、レーザー照射に反応して隣接層との層間剥離を起こす中間層と、シーラント層と、を少なくとも備えていて、
    前記充填包装機は、前記ヒートシールを行う前の何れかの段階において、前記積層包装フィルムのヒートシールが施される予定範囲を含む予め設定された剥離性付与範囲に対してレーザーを照射し前記隣接層との層間剥離によってシール強度を下げて剥離性を付与するレーザー装置を備えている
    ことを特徴とする充填包装機。
  2. 前記レーザー装置は、前記剥離性付与範囲に対するレーザーの走査速度を遅くすることでシール強度を下げて剥離し易さを調整し、レーザーの走査速度を速くすることでシール強度を上げて剥離し難さを調整することを特徴とする請求項1に記載の充填包装機。
  3. 前記レーザー装置は、前記剥離性付与範囲に対するレーザーの照射密度を増やすことでシール強度を下げて剥離し易さを調整し、レーザーの照射密度を減らすことでシール強度を上げて剥離し難さを調整することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の充填包装機。
  4. 前記レーザー装置は、前記剥離性付与範囲を、1つの包装袋に該当する範囲で2か所以上設定することを特徴とする請求項1~請求項3の何れか1つに記載の充填包装機。
  5. 前記レーザー装置は、 前記2か所以上設定される剥離性付与範囲を、それぞれ異なるレーザーの走査速度またはレーザーの照射密度に設定することを特徴とする請求項4に記載の充填包装機。
  6. 前記レーザー装置は、1つの包装袋の所定範囲に、図柄、文字或いは記号を印刷することを特徴とする請求項1~請求項5の何れか1つに記載の充填包装機。
  7. 前記包装袋のヒートシールにより形成される充填物の収容部と、包装袋の端辺と、をつなぐ位置に、前記レーザー装置が剥離性付与範囲を設定することを特徴とする請求項1~請求項6の何れか1つに記載の充填包装機。
  8. 前記包装袋のヒートシールにより形成される充填物の収容部は少なくとも一辺に凸部を備えていて、凸部と、包装袋の端辺と、をつなぐ位置に、前記レーザー装置が剥離性付与範囲を設定することを特徴とする請求項1~請求項6の何れか1つに記載の充填包装機。
  9. 前記包装袋のヒートシールにより形成される充填物の収容部は少なくとも2室有り、2室の収容部をつなぐように、前記レーザー装置が剥離性付与範囲を設定することを特徴とする請求項1~請求項6の何れか1つに記載の充填包装機。
  10. 前記レーザー装置は、レーザーの波長が355μmから1064μmの範囲に設定されることを特徴とする請求項1~請求項9の何れか1つに記載の充填包装機。
  11. 前記包装袋は、充填物が充填された収容部を圧迫することで、前記レーザー装置により剥離性が付与された位置から充填物が注出される包装袋であることを特徴とする請求項1~請求項10の何れか1つに記載の充填包装機。
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