JP2022128538A - 発光装置及び演出システム - Google Patents
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Abstract
Description
また、電波信号に代えて、超音波(非可聴音)で制御可能な発光装置も実用に供されている(例えば、特許文献2)。
しかしながら、特許文献1の発光装置の場合、電波信号によって制御する構成であるため、観客(ユーザ)の自宅等まで電波信号が届かず、発光装置を制御できない、といった問題がある。
また、特許文献2の発光装置の場合、超音波(非可聴音)によって制御する構成であるため、制御信号(超音波(非可聴音))自体は配信可能であるが、一般に、インターネット配信を受信して再生するユーザ端末(例えば、スマートフォン等)のスピーカの周波数帯域が狭いため、制御信号(超音波(非可聴音))が再生されず、発光装置を制御できない、といった問題がある。
図1は、本発明の実施形態に係る発光装置1を示す図である。本実施形態の発光装置1は、コンサート等を含むイベント活動の場において、イベントの場を盛り上げる演出に使われる装置であり、例えば、コンサート会場や、コンサート会場からのインターネット配信を受信する観客(ユーザ)の自宅等において、観客(ユーザ)が手に持って使用するものである。
図1に示すように、本実施形態の発光装置1は、ユーザによって握られる把持部10と、光が出射される発光部20と、から構成されている。
図2は、本実施形態の発光装置1の把持部10の構成を説明するブロック図である。
本体ケース11は、不透明な合成樹脂で形成された有底円筒状の部材であり、円筒の開口端部(図1において発光部20側の端部)の内周には雌ネジ11aが形成されている。
なお、一般に、コンサート会場のスピーカと比較して、インターネット配信が再生される端末(例えば、iPhone(登録商標)、スマートフォン等)のスピーカの周波数帯域は狭く、15kHz以上の音が再生されない場合がある。
そこで、本実施形態においては、コンサート会場のスピーカ及びインターネット配信が再生される端末のスピーカのいずれからも確実に出力可能な、15kHz未満の可聴音を音声コマンドCとして使用している。なお、誤動作、誤認識を防止する観点から、音声コマンドCの周波数は、高い方が望ましく、14.000~14.999kHzであることがより好ましい。
また、可聴音を音声コマンドCとして使用すると、本来の楽曲音(つまり、音声ソースS)に重畳される結果、スピーカから再生される楽曲音に影響を及ぼす可能性があるため、本実施形態の音声コマンドCは、楽曲音(つまり、音声ソースS)中、音圧レベルが所定のしきい値よりも高い部分と同期するように(例えば、ドラムの強い音に合わせて)重畳されている。なお、別の実施形態としては、音声コマンドCは、楽曲音の間(つまり、曲間)に送信されてもよい。
図3は、本実施形態の発光装置1が使用される演出システム100の概略図である。図3に示すように、演出システム100においては、本実施形態の発光装置1(図3においては「1A」、「1B」で示す)が、コンサート会場と、コンサート会場とインターネットを介して接続され、コンサート会場からのインターネット配信を受信する観客(ユーザ)の自宅等と、で使用される。
コンサート会場では、音声信号生成装置110によって、コンサート会場の楽曲音(音声ソースS)に、発光装置1を制御する音声コマンドCが重畳されて音声信号Pが生成され、コンサート会場のスピーカから出力される。従って、コンサート会場に配置された発光装置1Aは、コンサート会場のスピーカから出力される音声信号Pをマイクロフォン15によって受信し、音声信号Pに重畳された音声コマンドCを解析して、光源16を音声コマンドCに応じた発光パターンで発光させる。
また、コンサート会場で生成された音声信号Pは、配信事業者によって、ライブ動画コンテンツの音声データとして配信装置(不図示)を用いて配信され、インターネットを介して観客(ユーザ)のユーザ端末に送信され、ユーザ端末上で再生される。従って、ユーザの自宅に配置された発光装置1Bは、ユーザ端末のスピーカから出力される音声信号Pをマイクロフォン15によって受信し、音声信号Pに重畳された音声コマンドCを解析して、光源16を音声コマンドCに応じた発光パターンで発光させる。
このように、演出システム100においては、コンサート会場の観客が使用する発光装置1Aと、コンサート会場からのインターネット配信を受信する観客(ユーザ)が自宅で使用する発光装置1Bに共通の音声信号Pが提供され、同一の光の演出が行われるため、インターネット配信を視聴している観客も、コンサート会場さながらの一体感を感じることができ、コンサート会場の観客と一緒に盛り上がることができる。
なお、本実施形態においては、コンサート会場の楽曲音(音声ソースS)がライブ動画コンテンツの音声データとして配信されるものとしたが、インターネット配信される音声ソースSは、必ずしもライブコンテンツに限定されるものではなく、予め録音又は録画されたコンテンツであってもよい。
図4は、コンサート会場の楽曲音(音声ソースS)と、発光装置1を制御する音声コマンドCと、音声信号Pとの関係を説明する図であり、図4(a)は、コンサート会場のスピーカや、コンサート会場からのインターネット配信が再生される端末のスピーカから出力される音声信号Pを示す図であり、図4(b)は、音声コマンドCを示す図である。なお、図4(a)及び図4(b)の縦軸は音圧レベル(dB)であり、横軸は時間(t)である。
図4(b)に示すように、本実施形態の音声コマンドCは、210msの周期で出力される、周波数の異なる5つの音波信号f1、f2、f3、f4、f5によって構成されている。各音波信号f1、f2、f3、f4、f5の出力時間は、144msであり、各音波信号f1、f2、f3、f4、f5の間に96msの無音期間が設けられている。
音波信号f1は、発光装置1と同期をとるための基準信号であり、例えば、14kHzに設定される。
音波信号f2、f3、f4は、発光装置1を制御するためのコマンド(具体的には、後述する「コマンドNo.」)を示し、例えば、それぞれ、14.2kHz、14.4kHz、14.6kHzに設定される。
音波信号f5は、チェックサムであり、例えば、14.8kHzに設定される。
このように、本実施形態においては、200Hzずつ周波数の異なる5つの音波信号f1、f2、f3、f4、f5を、音声ソースSに順に重畳することにより、1つのコマンド(コマンドNo.)が発光装置1に送信される。
なお、図4(a)においては、コマンド01、コマンド02、コマンド03、コマンド04、コマンド05、コマンド05、コマンド05が順に送信される様子を示している。
例えば、音波信号f2、f3、f4によって「コマンド01」が送信された場合、発光装置1は「赤色を0.3秒間点灯後、緑色を1秒間点灯する」ように動作し、その制御のために必要なパラメータ(赤色LED16aの電流値、緑色LED16bの電流値、青色LED16cの電流値、発光時間等)がデータD1としてメモリ32に記憶されている。
また、例えば、音波信号f2、f3、f4によって「コマンド02」が送信された場合、発光装置1は「黄緑を2秒間点灯後、紫色を3秒間点灯する」ように動作し、その制御のために必要なパラメータ(赤色LED16aの電流値、緑色LED16bの電流値、青色LED16cの電流値、発光時間等)がデータD2としてメモリ32に記憶されている。
また、例えば、音波信号f2、f3、f4によって「コマンド80」が送信された場合、発光装置1は「白色を1秒間点灯後、消灯する」ように動作し、その制御のために必要なパラメータ(赤色LED16aの電流値、緑色LED16bの電流値、青色LED16cの電流値、発光時間等)がデータD80としてメモリ32に記憶されている。
このように、本実施形態においては、音波信号f2、f3、f4(つまり、音声コマンドC)に応じた80種類のコマンド(つまり、発光パターン)が用意されており、この対応関係は、テーブルとしてメモリ32に記憶されている。そして、発光装置1が音声コマンドCを受信したときに、CPU31がメモリ32内のテーブルを参照することによって、発光パターンが決定される。
1A :発光装置
1B :発光装置
10 :把持部
11 :本体ケース
11a :雌ネジ
12 :電源スイッチ
13 :機能切換ボタン
14 :USBポート
15 :マイクロフォン
16 :光源
16a :赤色LED
16b :緑色LED
16c :青色LED
20 :発光部
21 :カバー
21a :雄ネジ
30 :制御回路
31 :CPU
32 :メモリ
40 :電源
80 :コマンド
100 :演出システム
110 :音声信号生成装置
Claims (9)
- スピーカから発せられる音声信号に応じて発光が制御される発光装置であって、
光源部と、
前記音声信号を受信するマイクロフォンと、
前記マイクロフォンで受信した音声信号から前記光源部を制御するコマンド信号を抽出し、該コマンド信号に基づいて前記光源部の発光色及び発光時間を制御する制御部と、
を備え、
前記コマンド信号は、15kHz未満の可聴音であることを特徴とする発光装置。 - 前記コマンド信号が、14.000~14.999kHzであることを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
- 前記コマンド信号は、周波数の異なる複数の音波信号から構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の発光装置。
- 前記複数の音波信号は、最も周波数の低い音波信号を基準として、200Hzずつ周波数が異なることを特徴とする請求項3に記載の発光装置。
- 前記複数の音波信号は、最も周波数の低い音波信号から順に、一定の時間周期で並ぶことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の発光装置。
- 前記音声信号は、再生対象となる音声ソースを含み、
前記コマンド信号は、前記音声ソースの音圧レベルが所定のしきい値よりも高い部分に同期していることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の発光装置。 - 前記制御部は、前記コマンド信号と前記発光パターンとの対応関係を示すテーブルを有し、該テーブルに基づいて前記光源部を発光させることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の発光装置。
- 前記音声信号が、インターネット又は通信回線を介して配信されるコンテンツによって生成されることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の発光装置。
- 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の発光装置と、
前記音声信号を生成する音声信号生成装置と、
前記音声信号を、インターネット又は通信回線を介して配信する配信装置と、
前記インターネット又は通信回線を介して前記配信装置から前記音声信号を受信し、再生するユーザ端末と、
を備え、
前記発光装置は、前記ユーザ端末から再生される前記音声信号に応じて発光が制御されることを特徴とする演出システム。
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JP2015038820A (ja) * | 2013-06-25 | 2015-02-26 | アニックスプランツワークス株式会社 | 携帯発光装置およびこれを用いた演出方法 |
JP2015073182A (ja) * | 2013-10-02 | 2015-04-16 | 株式会社電通 | コンテンツ同期システム、イベント演出システム、同期装置、ならびに記録媒体 |
JP2018110071A (ja) * | 2017-01-04 | 2018-07-12 | 株式会社ルミカ | 発光具 |
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- 2021-02-23 JP JP2021026870A patent/JP2022128538A/ja active Pending
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