JP2022127181A - 二次電池および二次電池の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】金属リチウムの析出をより適切に抑制できる二次電池を提供する。【解決手段】ここに開示される二次電池100は、捲回電極体40と、捲回電極体40を収容する電池ケース50とを備えている。かかる二次電池100の捲回電極体40の平坦部40fにおける正極始端部の近傍には、捲回電極体40の厚み方向における正極板と負極板の合計積層数が平坦部40fにおける他の領域よりも少ない積層不足領域48が形成されている。そして、この二次電池100では、積層不足領域48の少なくとも一部に向かって突出する突出部52eが電池ケース50の内面に形成されている。これによって、積層不足領域48における加圧不良を防止し、局所的な極間距離の増大による金属Liの析出を抑制できる。【選択図】図3

Description

本発明は、二次電池および二次電池の製造方法に関する。
リチウムイオン二次電池等の二次電池は、一対の電極板(正極板と負極板)を備えた電極体を有している。この電極体の一例として、セパレータを介して、長尺な帯状の正極板と負極板とを捲回した捲回電極体が挙げられる。かかる捲回電極体では、各々の電極板の一方の端部(始端部)が電極体の内部に配置され、他方の端部(終端部)が電極体の外側に配置される。また、この種の捲回電極体の外形は扁平形状に成形されることがある。当該扁平形状の捲回電極体は、外表面が湾曲した一対の湾曲部と、当該一対の湾曲部を連結する外表面が平坦な平坦部とを有している。
上記扁平形状の捲回電極体を備えた二次電池の一例が特許文献1に開示されている。特許文献1に記載の二次電池では、捲回電極体の平坦部の内部に、正極の巻内端(正極始端部)と負極の巻内端(負極始端部)が配置されている。そして、負極の巻内端は、正極の巻内端よりも湾曲部側に延出した延出部を有しており、当該負極の延出部は、正極と重ならない範囲で折り返されている。かかる特許文献1に記載の二次電池によると、電極体の平坦部における厚みのばらつきが抑制されるため、電池ケースに電極体を容易に収容できる。また、正極と負極との距離(極間距離)のばらつきも抑制できるため、充放電反応の偏りによる金属リチウム(金属Li)の析出を抑制するという効果も有している。
特開2019-169353号公報
ところで、近年では、二次電池の耐久性や長寿命化に対する要求が益々高まっており、従来よりも好適に金属リチウムの析出を抑制できる技術が求められている。本発明は、かかる要求を鑑みてなされたものであり、金属リチウムの析出を適切に抑制できる技術を提供することを目的とする。
上記目的を実現するべく、ここに開示される技術によって以下の構成の二次電池が提供される。
ここに開示される二次電池は、セパレータを介して正極板と負極板とが捲回された扁平状の捲回電極体と、捲回電極体を収容する電池ケースとを備えている。かかる二次電池の扁平状の捲回電極体は、外表面が湾曲した一対の湾曲部と、当該一対の湾曲部を連結する外表面が平坦な平坦部とを有している。また、正極板の長手方向の一方の端部は、正極始端部として捲回電極体の内部に配置され、他方の端部は正極終端部として捲回電極体の外側に配置され、かつ、負極板の長手方向の一方の端部は、負極始端部として捲回電極体の内部に配置され、他方の端部は負極終端部として捲回電極体の外側に配置されている。また、正極始端部は、平坦部の内部に配置され、負極始端部は、正極始端部よりも一対の湾曲部の一方に近接するように延出している。さらに、平坦部における正極始端部の近傍には、捲回電極体の厚み方向における正極板と負極板の積層数が平坦部における他の領域よりも少ない積層不足領域が形成されている。そして、ここに開示される二次電池では、積層不足領域の少なくとも一部に向かって突出する突出部が電池ケースの内面に形成されている、若しくは、積層不足領域の少なくとも一部と電池ケースとの間にスペーサが配置されている。
この種の二次電池は、通常、電池ケースの外側から捲回電極体の平坦部を加圧し、電極体内部における正極板と負極板との距離(極間距離)を小さくした状態で使用する。しかしながら、扁平形状の捲回電極体では、平坦部に配置された正極始端部の近傍に、当該平坦部の他の領域よりも電極板(正極板、負極板)の合計積層数が少なく、厚みが薄い積層不足領域が生じ得る。この場合、積層不足領域に適切な圧力が掛からず、局所的な極間距離の増大が生じるため、金属Liの析出が促進され得る。これに対して、ここに開示される二次電池では、積層不足領域の少なくとも一部を集中的に押圧する突出部(又はスペーサ)が設けられている。これによって、積層不足領域における加圧不良を防止し、局所的な極間距離の増大による金属Liの析出を抑制できる。
ここに開示される二次電池の一態様では、積層不足領域は、平坦部に沿った方向における正極始端部と負極始端部との間に形成されている。ここに開示される技術によると、かかる積層不足領域の近傍における金属Liの析出を適切に抑制することができる。
ここに開示される二次電池の一態様では、突出部またはスペーサは、捲回電極体の捲回軸に沿って延びている。これによって、積層不足領域における加圧不良をより適切に防止し、Li析出耐性をさらに向上できる。
ここに開示される二次電池の一態様では、平坦部に沿った方向における積層不足領域の長さが5mm以下である。積層不足領域が狭くなるように捲回電極体を作製することによって、Li析出耐性をさらに向上できる。そして、平坦部に沿った方向における突出部またはスペーサは、上記積層不足領域の長さと対応した寸法を有していることが好ましい。すなわち、上記積層不足領域の長さが5mm以下の態様においては、突出部またはスペーサの寸法が5mm以下であることが好ましい。
ここに開示される二次電池の一態様では、電池ケースの内面からの突出部の突出寸法またはスペーサの厚みが0.04mm以上である。これによって、積層不足領域における加圧不良を適切に防止し、Li析出耐性をより好適に向上できる。
ここに開示される二次電池の一態様では、電池ケース内に複数個の捲回電極体が収容されている。ここに開示される技術によると、このような複数個の捲回電極体を有する二次電池においても、金属Liの析出を適切に抑制することができる。
また、上記複数の捲回電極体を用いる態様では、隣接して配置された2個の捲回電極体の積層不足領域の間に中間スペーサが配置されていることが好ましい。これによって、複数個の捲回電極体の各々の積層不足領域を適切に加圧し、Li析出耐性をさらに向上させることができる。
ここに開示される二次電池の一態様では、電池ケースの外面に、突出部に対応した凹部が形成されている。換言すると、突出部は、プレス加工によって電池ケースを外面側から押圧変形させることによって形成されていることが好ましい。これによって、製造工程における積層不足領域と突出部との位置ずれを抑制し、突出部によるLi析出を抑制する効果を好適に発揮できる。また、電池ケースの内部への捲回電極体の収容が容易になるため、製造効率の向上にも貢献できる。
ここに開示される二次電池の一態様では、スペーサは、捲回電極体の平坦部の外表面に貼り付けられた粘着テープである。これによって、積層不足領域とスペーサとの位置ずれを確実に防止し、スペーサによるLi析出を抑制する効果を好適に発揮できる。
ここに開示される二次電池の一態様では、捲回電極体が絶縁性の樹脂シートからなる電極体ホルダに覆われた状態で電池ケースの内部に収容されており、スペーサは、電極体ホルダに形成された突起である。かかる態様においても、積層不足領域における加圧不良を防止し、金属Liの析出を抑制できる。
また、ここに開示される技術の他の側面として、二次電池の製造方法が提供される。かかる製造方法は、電池ケースの内部に捲回電極体が収容された二次電池を製造する方法であって、セパレータを介して正極板と負極板とを捲回した筒状の捲回体を作製する捲回工程と、筒状の捲回体を加圧成形して扁平形状の捲回電極体を作製する成形工程と、扁平形状の捲回電極体を電池ケースの内部に収容する収容工程とを備えている。そして、上記扁平状の捲回電極体は、外表面が湾曲した一対の湾曲部と、当該一対の湾曲部を連結する外表面が平坦な平坦部とを有し、正極板の長手方向の一方の端部は、正極始端部として捲回電極体の内部に配置され、他方の端部は正極終端部として捲回電極体の外側に配置され、かつ、負極板の長手方向の一方の端部は、負極始端部として捲回電極体の内部に配置され、他方の端部は負極終端部として捲回電極体の外側に配置されている。また、正極始端部は、平坦部の内部に配置され、負極始端部は、正極始端部よりも一対の湾曲部の一方に近接するように延出しており、平坦部における正極始端部の近傍に、捲回電極体の厚み方向における正極板と負極板の合計積層数が平坦部における他の領域よりも少ない積層不足領域が形成されている。そして、ここに開示される製造方法では、収容工程の後に、電池ケース内に収容された捲回電極体の積層不足領域を電池ケースの外側から押圧し、当該電池ケースを変形させることによって、積層不足領域に向かって突出する突出部を形成するプレス工程を実施することを特徴とする。
上記構成の製造方法によると、積層不足領域を局所的に押圧し、金属Liの析出を抑制する突出部を容易に形成することができる。さらに、収容工程の後のプレス工程において突出部を形成することによって、捲回電極体を電池ケースに収容する際に、積層不足領域と突出部との位置ずれが生じることを抑制できるため、Li析出耐性をさらに向上できる。また、電池ケースの内部への捲回電極体の収容が容易になるため、製造効率の向上にも貢献できる。
第1の実施形態に係る二次電池を模式的に示す斜視図である。 図1中のII-II線に沿う模式的な縦断面図である。 図1中のIII-III線に沿う模式的な縦断面図である。 図1中のIV-IV線に沿う模式的な横断面図である。 封口板に取り付けられた電極体を模式的に示す斜視図である。 正極第2集電部と負極第2集電部が取り付けられた電極体を模式的に示す斜視図である。 一実施形態に係る二次電池の捲回電極体の構成を示す模式図である。 図7の捲回電極体を模式的に示す正面図である。 図8中のIX-IX線に沿う模式的な縦断面図である。 捲回電極体の他の例を模式的に示す模式的な縦断面図である。 第2の実施形態に係る二次電池の模式的な縦断面図である。 第3の実施形態に係る二次電池の模式的な縦断面図である。 第3の実施形態に係る二次電池の捲回電極体を模式的に示す正面図である。 第4の実施形態に係る二次電池の模式的な縦断面図である。 サンプル1のLi析出耐性評価の結果を示す写真である。 サンプル2のLi析出耐性評価の結果を示す写真である。 サンプル3のLi析出耐性評価の結果を示す写真である。
以下、ここで開示される技術の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって、ここで開示される技術の実施に必要な事柄(例えば、各部材の詳細な材料)は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。ここで開示される技術は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。なお、本明細書において範囲を示す「A~B」の表記は、「A以上B以下」の意と共に、「好ましくはAより大きい」および「好ましくはBより小さい」の意を包含するものとする。
なお、本明細書において「二次電池」とは、電解質を介して一対の電極(正極と負極)の間で電荷担体が移動することによって充放電反応が生じる蓄電デバイス一般をいう。ここに開示される技術は、電荷担体としてリチウムイオン(Li)を使用し、充放電反応に伴って電荷担体が金属リチウム(金属Li)として析出し得る二次電池(典型的には、リチウムイオン二次電池)に対して適用され得る。
また、本明細書において参照する各図における符号Xは「奥行方向」を示し、符号Yは「幅方向」を示し、符号Zは「高さ方向」を示す。また、奥行方向XにおけるFは「前」を示し、Rrは「後」を示す。幅方向YにおけるLは「左」を示し、Rは「右」を示す。そして、高さ方向ZにおけるUは「上」を示し、「D」は下を示す。但し、これらの方向は説明の便宜上で定めたものであり、ここに開示される二次電池を使用する際の設置形態を限定することを意図したものではない。
<第1の実施形態>
1.二次電池の構造
以下、ここに開示される二次電池の一実施形態について図1~図9を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る二次電池を模式的に示す斜視図である。図2は、図1中のII-II線に沿う模式的な縦断面図である。図3は、図1中のIII-III線に沿う模式的な縦断面図である。図4は、図1中のIV-IV線に沿う模式的な横断面図である。図5は、封口板に取り付けられた電極体を模式的に示す斜視図である。図6は、正極第2集電部と負極第2集電部が取り付けられた電極体を模式的に示す斜視図である。図7は、本実施形態に係る二次電池の捲回電極体の構成を示す模式図である。図8は、図7の捲回電極体を模式的に示す正面図である。図9は、図8中のIX-IX線に沿う模式的な縦断面図である。なお、説明の便宜上、図9ではセパレータ30(図7等参照)の記載を省略している。
図2に示すように、本実施形態に係る二次電池100は、捲回電極体40と、捲回電極体40を収容する電池ケース50を備えている。以下、かかる二次電池100の具体的な構成について説明する。
(1)電池ケース
電池ケース50は、捲回電極体40を収容する筐体である。図示は省略するが、電池ケース50の内部には非水電解液も収容されている。図1に示すように、本実施形態における電池ケース50は、扁平かつ有底の直方体形状(角形)の外形を有する。なお、電池ケース50には、従来公知の材料を特に制限なく使用できる。例えば、電池ケース50は、金属製であるとよい。かかる電池ケース50の材料の一例として、アルミニウム、アルミニウム合金、鉄、鉄合金等が挙げられる。
電池ケース50は、外装体52と、封口板54とを備えている。外装体52は、上面に開口52hを有する扁平な有底角型の容器である。図1および図2に示すように、外装体52は、平面略矩形の底壁52aと、底壁52aの長辺から高さ方向Zの上方に延びる一対の長側壁52bと、底壁52aの短辺から高さ方向Zの上方に延びる一対の短側壁52cとを備えている。また、詳しくは後述するが、本実施形態における外装体52の長側壁52bには、幅方向Yに沿って延びる線状の凹部52dが形成されている。一方、封口板54は、外装体52の開口52hを塞ぐ、平面略矩形の板状部材である。そして、封口板54の外周縁部は、外装体52の開口52hの外周縁部と接合(例えば溶接)されている。これによって、内部が気密に密閉された電池ケース50が作製される。また、封口板54には、注液孔55とガス排出弁57が設けられている。注液孔55は、密閉後の電池ケース50の内部に非水電解液を注液するために設けられた貫通孔である。なお、注液孔55は、非水電解液の注液後に封止部材56によって封止される。また、ガス排出弁57は、電池ケース50内で大量のガスが発生した際に破断(開口)し、当該ガスを排出するように設計された薄肉部である。
(2)非水電解液
上述の通り、電池ケース50の内部には、捲回電極体40の他に、非水電解液(図示省略)も収容されている。非水電解液には、従来公知の二次電池において使用されているものを特に制限なく使用できる。例えば、非水電解液は、非水系溶媒に支持塩を溶解させることによって調製される。非水系溶媒の一例として、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート等のカーボネート系溶媒が挙げられる。支持塩の一例として、LiPF等のフッ素含有リチウム塩が挙げられる。
(3)電極端子
また、封口板54の幅方向Yの一方(図1、図2中の左側)の端部には、正極端子60が取り付けられている。かかる正極端子60は、電池ケース50の外側において、板状の正極外部導電部材62と接続されている。一方、封口板54の幅方向Yの他方(図1、図2中の右側)の端部には、負極端子65が取り付けられている。かかる負極端子65には、板状の負極外部導電部材67が取り付けられている。これらの外部導電部材(正極外部導電部材62および負極外部導電部材67)は、外部接続部材(バスバー等)を介して、他の二次電池や外部機器と接続される。なお、外部導電部材は、導電性に優れた金属(アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金等)で構成されていることが好ましい。
(4)電極集電部
図3~図5に示すように、本実施形態に係る二次電池100では、電池ケース50内に複数個(3個)の捲回電極体40が収容されている。詳しい構造は後述するが、各々の捲回電極体40には、正極タブ群42と負極タブ群44とが設けられている。上述した正極端子60は、正極集電部70を介して、複数の捲回電極体40の各々の正極タブ群42と接続されている。具体的には、正極集電部70は、電池ケース50の内部に収容されている。この正極集電部70は、図2および図5に示すように、封口板54の内側面に沿って幅方向Yに延びる板状の導電部材である正極第1集電部71と、高さ方向Zに沿って延びる板状の導電部材である複数の正極第2集電部72とを備えている。そして、正極端子60の下端部60cは、封口板54の端子挿通孔58を通って電池ケース50の内部に挿入され、正極第1集電部71と接続されている(図2参照)。一方で、図4~図6に示すように、この二次電池100では、捲回電極体40の個数に対応した個数の正極第2集電部72が設けられている。それぞれの正極第2集電部72は、捲回電極体40の正極タブ群42に接続される。そして、図4および図5に示すように、捲回電極体40の正極タブ群42は、正極第2集電部72と捲回電極体40の一方の側面40aとが対向するように折り曲げられる。これによって、正極第2集電部72の上端部と正極第1集電部71とが電気的に接続される。
一方、負極端子65は、負極集電部75を介して、複数の捲回電極体40の各々の負極タブ群44と接続される。かかる負極側の接続構造は、上述した正極側の接続構造と略同一である。具体的には、負極集電部75は、封口板54の内側面に沿って幅方向Yに延びる板状の導電部材である負極第1集電部76と、高さ方向Zに沿って延びる板状の導電部材である複数の負極第2集電部77とを備えている(図2および図5参照)。そして、負極端子65の下端部65cは、端子挿通孔59を通って電池ケース50の内部に挿入され、負極第1集電部76と接続される(図2参照)。一方、複数の負極第2集電部77の各々は、捲回電極体40の負極タブ群44と接続される(図4~図6参照)。そして、負極タブ群44は、負極第2集電部77と捲回電極体40の他方の側面40bとが対向するように折り曲げられる。これによって、負極第2集電部77の上端部と負極第1集電部76とが電気的に接続される。また、電極集電部(正極集電部70および負極集電部75)にも、導電性に優れた金属(アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金等)が好適に使用できる。
(5)絶縁部材
また、この二次電池100では、捲回電極体40と電池ケース50との導通を防止する種々の絶縁部材が取り付けられている。具体的には、正極外部導電部材62(負極外部導電部材67)と封口板54の外側面との間には、外部絶縁部材92が介在している(図1参照)。これによって、正極外部導電部材62や負極外部導電部材67が封口板54と導通することを防止できる。また、封口板54の端子挿通孔58、59の各々にはガスケット90が装着されている(図2参照)。これによって、端子挿通孔58、59に挿通された正極端子60(又は負極端子65)が封口板54と導通することを防止できる。また、正極第1集電部71(又は負極第1集電部76)と封口板54の内側面との間には、内部絶縁部材94が配置されている。この内部絶縁部材94は、正極第1集電部71(又は負極第1集電部76)と封口板54の内側面との間に介在する板状のベース部94aを備えている。これによって、正極第1集電部71や負極第1集電部76が封口板54と導通することを防止できる。さらに、内部絶縁部材94は、封口板54の内側面から捲回電極体40に向かって突出する絶縁突起94bを備えている(図2および図3参照)。これによって、高さ方向Zにおける捲回電極体40の移動を規制し、捲回電極体40と封口板54が直接接触することを防止できる。加えて、複数の捲回電極体40は、絶縁性の樹脂シートからなる電極体ホルダ98(図3参照)に覆われた状態で電池ケース50の内部に収容される。これによって、捲回電極体40と外装体52が直接接触することを防止できる。なお、上述した各々の絶縁部材の材料は、所定の絶縁性を有していれば特に限定されない。一例として、ポリオレフィン系樹脂(例、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE))、フッ素系樹脂(例、パーフルオロアルコキシアルカン(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE))等の合成樹脂材料を使用できる。
(6)捲回電極体
図7に示すように、本実施形態に係る二次電池100において使用される電極体は、セパレータ30を介して正極板10と負極板20とが捲回された捲回電極体40である。この捲回電極体40は、捲回電極体40の捲回軸WLと二次電池100の幅方向Yが略一致するように電池ケース50内に収容される。すなわち、以下の説明における「捲回軸方向」は、図中の幅方向Yと略同一の方向である。以下、捲回電極体40の構成について具体的に説明する。
(a)正極板
図7に示すように、正極板10は、長尺な帯状の部材である。正極板10の厚みは、28μm~420μmが好ましく、50μm~178μmがより好ましく、112μm~165μmがさらに好ましい。この正極板10は、帯状の金属箔である正極芯体12と、正極芯体12の表面に付与された正極活物質層14とを備えている。なお、電池性能の観点から、正極活物質層14は、正極芯体12の両面に付与されていることが好ましい。また、この正極板10では、捲回軸方向(幅方向Y)の一方の端辺から外側(図7中の左側)に向かって正極タブ12tが突出している。そして、この正極タブ12tは、長尺な帯状の正極板10の長手方向Lにおいて所定の間隔を空けて複数形成されている。この正極タブ12tは、正極活物質層14が付与されておらず、正極芯体12が露出した領域である。また、この正極板10の正極タブ12t側の端辺に隣接した領域には、正極板10の長手方向Lに沿って延びる保護層16が形成されている。また、幅方向Yにおける正極活物質層14の幅は、200mm~400mmが好ましく、250mm~350mmがより好ましく、260mm~300mmがさらに好ましい。
正極芯体12には、所定の導電性を有した金属材料を好ましく使用できる。かかる正極芯体12は、例えば、アルミニウムやアルミニウム合金等から構成されていることが好ましい。また、正極芯体12の厚みは、8μm~20μmが好ましく、10μm~18μmがより好ましく、12μm~15μmがさらに好ましい。
正極活物質層14は、正極活物質を含む層である。正極活物質には、電荷担体を可逆的に吸蔵・放出できる材料が用いられる。また、正極活物質層14は、正極活物質の他に、導電材やバインダ等の添加剤を含んでいてもよい。なお、正極活物質層14に含まれる各材料(正極活物質、導電材、バインダ等)は、一般的な二次電池(例えば、リチウムイオン二次電池)で使用され得る従来公知の材料を特に制限なく使用でき、ここに開示される技術を限定するものではないため、詳細な説明を省略する。なお、正極活物質層14の固形分全体を100質量%としたときの正極活物質の含有量は、概ね80質量%以上であり、典型的には90質量%以上である。また、正極芯体12の片面における正極活物質層14の厚みは、10μm~100μmが好ましく、20μm~80μmがより好ましく、50μm~75μmがさらに好ましい。なお、本明細書における「正極活物質層の厚み」とは、捲回電極体40の平坦部40fに対して垂直な方向(すなわち、奥行方向X)における正極活物質層の寸法を指す。
保護層16は、正極活物質層14よりも電気伝導性が低くなるように構成された層である。かかる保護層16を正極板10の端辺に隣接した領域に設けることによって、セパレータ30が破損した際に、正極芯体12と負極活物質層24とが直接接触することによる内部短絡を防止できる。例えば、保護層16として、絶縁性のセラミック粒子と、バインダとを含む層を形成すると好ましい。保護層16に含まれる材料(セラミック粒子、バインダ等)についても、一般的な二次電池(例えば、リチウムイオン二次電池)で使用され得る従来公知の材料を特に制限なく使用でき、ここに開示される技術を限定するものではないため、詳細な説明を省略する。なお、保護層は、ここに開示される技術における正極板の必須の構成要素ではない。すなわち、ここに開示される二次電池では、保護層が形成されていない正極板を使用することもできる。
(b)負極板
図7に示すように、負極板20は、長尺な帯状の部材である。かかる負極板20の厚みは、24μm~420μmが好ましく、106μm~215μmがより好ましく、158μm~185μmがさらに好ましい。この負極板20は、帯状の金属箔である負極芯体22と、負極芯体22の表面に付与された負極活物質層24とを備えている。なお、電池性能の観点から、負極活物質層24は、負極芯体22の両面に付与されていることが好ましい。さらに、この負極板20には、捲回軸方向(幅方向Y)の一方の端辺から外側(図7中の右側)に向かって突出する負極タブ22tが設けられている。この負極タブ22tは、負極板20の長手方向Lにおいて所定の間隔を空けて複数設けられている。この負極タブ22tは、負極活物質層24が付与されておらず、負極芯体22が露出した領域である。また、幅方向Yにおける負極活物質層24の幅は、200mm~400mmが好ましく、250mm~350mmがより好ましく、260mm~300mmがさらに好ましい。
負極芯体22には、所定の導電性を有した金属材料を好ましく使用できる。かかる負極芯体22は、例えば、銅や銅合金等から構成されていることが好ましい。また、負極芯体22の厚みは、4μm~20μmが好ましく、6μm~15μmがより好ましく、8μm~10μmがさらに好ましい。
負極活物質層24は、負極活物質を含む層である。負極活物質には、上述した正極活物質との関係において電荷担体を可逆的に吸蔵・放出できる材料が用いられる。また、負極活物質層24は、負極活物質の他に、バインダや増粘剤等の添加剤を含んでいてもよい。負極活物質層24に含まれる各材料(負極活物質、バインダ、増粘剤等)についても、一般的な二次電池(例えば、リチウムイオン二次電池)で使用され得る従来公知の材料を特に制限なく使用でき、ここに開示される技術を限定するものではないため、詳細な説明を省略する。なお、負極活物質層24の固形分全体を100質量%としたときの負極活物質の含有量は、概ね30質量%以上であり、典型的には50質量%以上である。なお、負極活物質は、負極活物質層24の80質量%以上を占めていてもよいし、90質量%以上を占めていてもよい。また、負極芯体22の片面における負極活物質層24の厚みは、10μm~200μmが好ましく、20μm~100μmがより好ましく、75μm~85μmがさらに好ましい。
(c)セパレータ
本実施形態における捲回電極体40は、2枚のセパレータ30を備えている。これらのセパレータ30は、正極板10と負極板20との間に介在している。これによって、正極板10と負極板20との接触を防止できる。また、セパレータ30は、電荷担体(例えばリチウムイオン)を通過させる機能を有している。かかるセパレータ30の一例として、電荷担体が通過し得る微細な孔が複数形成された絶縁シートが挙げられる。なお、セパレータ30についても、従来公知の二次電池において用いられるものを特に制限なく使用でき、ここに開示される技術を限定するものではないため、詳細な説明を省略する。なお、セパレータ30の厚みは、4μm~30μmが好ましく、6μm~20μmがより好ましく、8μm~16μmがさらに好ましい。
(d)捲回電極体の構造
次に、正極板10と、負極板20と、セパレータ30とを備えた捲回電極体40の具体的な構造について説明する。かかる捲回電極体40は、2枚のセパレータ30を介して正極板10と負極板20を積層して捲回することによって作製される。具体的には、まず、セパレータ30、負極板20、セパレータ30、正極板10を、この順序で積層した積層体を作製する(図7参照)。このとき、幅方向Yの一方(図7中の左側)の側縁から正極板10の正極タブ12tのみが突出し、かつ、他方(図7中の右側)の側縁から負極板20の負極タブ22tのみが突出するように、各々のシート部材の幅方向Yにおける積層位置を調節する。そして、作製した積層体を捲回して筒状体を作製する。このときの捲回数は、目的とする捲回電極体40の性能や製造効率などを考慮して適宜調節することが好ましい。一例として、捲回電極体40の捲回数は、10回~60回が好ましく、30回~40回がより好ましい。そして、この筒状体を加圧成形することによって、扁平形状の捲回電極体40が作製される。図8に示すように、作製後の捲回電極体40の最外周の面には、セパレータ30が配置される。このセパレータ30の終端部30eに巻き止めテープ38を貼り付けることによって、捲回電極体40の形状が保持される。
図9に示すように、作製後の捲回電極体40では、帯状の正極板10の長手方向Lの一方の端部が、正極始端部10sとして捲回電極体40の内部に配置される。そして、正極板10の他方の端部が、正極終端部10eとして捲回電極体40の外側に配置される。同様に、帯状の負極板20の一方の端部が、負極始端部20sとして捲回電極体40の内部に配置される。また、負極板20の他方の端部が、負極終端部20eとして捲回電極体40の外側に配置される。なお、図9中では図示を省略するが、正極板10は、長手方向Lの両方の端部(正極始端部10sおよび正極終端部10e)まで正極活物質層14(図7参照)が付与されている。同様に、負極板20は、長手方向Lの両方の端部(負極始端部20sおよび負極終端部20e)まで負極活物質層24(図7参照)が付与されている。
また、図8に示すように、作製後の捲回電極体40の捲回軸方向(幅方向Y)の一方の端部には、正極芯体12が露出した正極タブ12tが複数積層された正極タブ群42が形成される。一方、捲回電極体40の捲回軸方向(幅方向Y)の他方の端部には、負極芯体22が露出した負極タブ22tが複数積層された負極タブ群44が形成される。一方、捲回電極体40の幅方向Yの中央部には、正極活物質層14と負極活物質層24が対向したコア部46が形成される。かかるコア部46は、充放電反応が生じる主な場となる。ここで、上述した通り、本実施形態における正極タブ群42は、正極第2集電部72と接続された後に、当該正極第2集電部72が捲回電極体40の側面40aと対向するように折り曲げられる(図4~図6参照)。同様に、負極タブ群44は、負極第2集電部77と接続された後に、当該負極第2集電部77が捲回電極体40の側面40bと対向するように折り曲げられる。このように折り曲げ可能な正極タブ群42(および負極タブ群44)を設けることによって、電池ケース50の内容量に対するコア部46(充放電領域)の体積を増加できるため、電池性能の向上に貢献できる。
上述した通り、本実施形態における捲回電極体40は、プレス成形によって扁平形状に成形される。図3および図9に示すように、かかる扁平形状の捲回電極体40は、外表面が湾曲した一対の湾曲部40rと、当該一対の湾曲部40rを連結する外表面が平坦な平坦部40fとを有している。図3に示すように、この捲回電極体40を電池ケース50内に収容すると、平坦部40fが外装体52の長側壁52b(すなわち、電池ケース50の扁平面)と対向する。また、上側の湾曲部40rが封口板54と対向し、下側の湾曲部40rが外装体52の底壁52aと対向する。
ここで、図9に示すように、上記構成の捲回電極体40では、正極板10又は負極板20の積層数が、平坦部40fにおける他の領域よりも少ない積層不足領域48が生じ、当該積層不足領域48の近傍で金属Liの析出が促進されることがある。具体的には、扁平形状の捲回電極体40を作製する際に、正極始端部10sと負極始端部20sの両方(特に正極始端部10s)を湾曲部40r内に揃えて配置することは非常に困難である。このため、この種の捲回電極体40では、平坦部40fにおける正極始端部10sの近傍に、平坦部40fの他の領域よりも電極板の合計積層数が少ない積層不足領域48が生じる可能性が高い。そして、この種の二次電池100は、通常、電池ケース50の扁平面(外装体52の長側壁52b)を挟み込むように押圧し、捲回電極体40の平坦部40fを加圧した状態で使用する。これによって、捲回電極体40内部における正極板10と負極板20との極間距離が小さくなるため電気抵抗が低減される。しかし、上述の積層不足領域48は、電池ケース50の外側からの圧力が充分に伝わらないため、極間距離が局所的に増大して電気抵抗が高くなる。この結果、積層不足領域48の周囲に電流集中が生じて負極活物質層24の表面に金属Liが析出する。また、極間距離が大きな領域には、非水電解液が分解したガスが溜まりやすい。このため、充放電を繰り返すと、積層不足領域48における電気抵抗がさらに上昇し、金属Liの析出がより促進される。これに対して、本実施形態に係る二次電池100では、図3に示すように、捲回電極体40の積層不足領域48に向かって突出する突出部52eが電池ケース50(外装体52)の内面に形成されている。かかる突出部52eは、積層不足領域48を局所的に押圧するため、積層不足領域48の加圧不良による局所的な極間距離の増大を防止できる。この結果、積層不足領域48の周囲で電流集中が生じることを防止し、金属Liの析出を適切に抑制することができる。
なお、詳しくは後述するが、本実施形態では、電池ケース50内に捲回電極体40を収容した後に、電池ケース50の外側から積層不足領域48を押圧するプレス工程を実施することによって突出部52eを形成する。このため、本実施形態における電池ケース50の外面には、突出部52eに対応した凹部52dが形成されている(図1及び図3参照)。これによって、積層不足領域48と突出部52eとの位置ずれを抑制できるため、Li析出耐性をさらに向上できる。
また、上述の通り、積層不足領域48は、平坦部40fにおける正極始端部10sの近傍に形成されるため、図8に示すように捲回電極体40の捲回軸(幅方向Y)に沿って延びている。かかる積層不足領域48における加圧不良を適切に防止するという観点から、突出部52eは、捲回電極体40の捲回軸(幅方向Y)に沿って延びるように形成されていることが好ましい。この場合、図1に示すように、外装体52の長側壁52bに、幅方向Yに沿って延びる線状の凹部52dが形成される。但し、幅方向Yにおける突出部52eの形成領域は、特に限定されず、適宜変更することができる。例えば、複数の突出部52eが所定の間隔を空けて幅方向Yに沿うように配列されていてもよい。このような点線状の突出部52eを形成した場合でも、積層不足領域48における加圧不良を充分に防止できる。また、突出部52eは、幅方向Yの一部のみに形成されていてもよい。このように、幅方向Yの一部のみに突出部52eを形成する場合には、幅方向Yの中央部に突出部52eを形成することが好ましい。
また、突出部52eは、平坦部40fに沿った方向(高さ方向Z)における積層不足領域48の少なくとも一部を押圧できるように形成される。すなわち、高さ方向Zにおける突出部52eの寸法は、高さ方向Zにおける積層不足領域48の寸法よりも大きくてもよいし、小さくてもよい。なお、積層不足領域48の加圧不良を効率よく解消するという観点から、上記突出部52eの高さ寸法は、積層不足領域48の高さ寸法と同程度であることが好ましい。例えば、積層不足領域48の高さ寸法に対する突出部52eの高さ寸法の割合は、0.25~1.75が好ましく、0.5~1.5が好ましく、0.75~1.25が好ましく、0.9~1.1が特に好ましい。また、各々の高さ寸法を例示すると、上記積層不足領域48の高さ寸法は、5mm以下が好ましく、4.5mm以下がより好ましく、4mm以下が特に好ましい。積層不足領域48の高さ寸法が小さくなるにつれて、金属Liの析出が生じにくくなる傾向がある。なお、積層不足領域48の高さ寸法の下限値は、特に限定されず、1mm以上でもよく、1.5mm以上でもよい。一方、突出部52eの高さ寸法は、5mm以下が好ましく、4.5mm以下がより好ましく、4mm以下が特に好ましい。これによって、局所的な応力が積層不足領域48に加わりやすくなるためLi析出耐性を更に向上できる。一方、積層不足領域48を適切に押圧するという観点から、突出部52eの高さ寸法の下限値は、1.5mm以上が好ましく、2mm以上が特に好ましい。
また、ここに開示される技術における積層不足領域と突出部の形成位置は、正極始端部の近傍であれば、特に限定されない。例えば、図9に示す構成の捲回電極体40では、平坦部40fが延びる方向(すなわち、高さ方向Z)における正極始端部10sと負極始端部20sとの間に積層不足領域48が形成されている。この場合には、正極始端部10sと負極始端部20sとの間を押圧するように突出部52eを設けることによって、積層不足領域48における極間距離の増大を防止し、金属Liの析出を好適に抑制できる。なお、図9に示す構成の捲回電極体40では、高さ方向Zの下側の湾曲部40rの近傍に積層不足領域48が生じている。しかし、積層不足領域48が形成される位置は、下側の湾曲部40rの近傍に限定されない。例えば、上側の湾曲部の近傍に正極始端部が配置されるように捲回電極体を作製した場合には、当該上側の湾曲部の近傍に積層不足領域が形成される。この場合には、上側の湾曲部の近傍を押圧するように突出部を形成することによって金属Liの析出を好適に抑制できる。加えて、図10に示すように、湾曲部40rにおいて負極板20が折り返された構成を採用した場合でも、正極始端部10sの近傍に積層不足領域48が形成される。具体的には、図10に示す捲回電極体40では、折り返された後の負極板20の負極始端部20sと正極始端部10sとの間に電極板の合計積層数が不足した積層不足領域48が生じる。このため、かかる構成の捲回電極体40においても、正極始端部10sの近傍を押圧できるように突出部52eを形成するとよい。これによって、積層不足領域48の近傍における金属Liの析出を適切に抑制することができる。
また、突出部52eの突出寸法は、正極板10の厚みを考慮して適宜調節することが好ましい。具体的には、図9および図10に示すように、積層不足領域48では、通常、正極板10の積層数が他の領域よりも一枚分不足する。このため、突出部52eの突出寸法は、正極板10の厚みと同程度になるように調節することが好ましい。これによって、積層不足領域48における加圧不良を好適に解消し、金属Liの析出をより好適に抑制できる。例えば、正極板10の厚みに対する突出部52eの突出寸法の割合は、0.25~1.75が好ましく、0.5~1.5がより好ましく、0.75~1.25がさらに好ましく、0.9~1.1が特に好ましい。なお、具体的には、突出部52eの突出寸法は、0.04mm以上が好ましく、0.05mm以上がより好ましく、0.07mm以上がさらに好ましく、0.1mm以上が特に好ましい。一方、突出部52eによる捲回電極体40の破損を確実に防止するという観点から、突出部52eの突出寸法の上限は、1mm以下が好ましく、0.5mm以下がより好ましく、0.3mm以下がさらに好ましい。なお、本明細書における「突出部の突出寸法」は、外装体の長側壁の上端と下端とを結ぶ直線に対する突出部の頂点の高さを指すものとする。
また、上述したように、本実施形態における捲回電極体40では、高さ方向Zの下側の湾曲部40rの近傍に正極始端部10sが配置されている(図9参照)。この場合、正極終端部10eは、上側の湾曲部40rに近い位置に配置されていることが好ましい。これによって、捲回電極体40の周方向において正極始端部10sと正極終端部10eとが近接することを防止できるため、平坦部40fに対する面圧分布を均一化し、安定した充放電反応を生じさせることができる。なお、上述した始端部と終端部との関係は、負極板20においても同様である。すなわち、高さ方向Zの下側の湾曲部40rの近傍に負極始端部20sが配置されている場合には、上側の湾曲部40rに近い位置に負極終端部20eが配置されていることが好ましい。
なお、本実施形態のように、正極終端部10eと負極終端部20eは、湾曲部40r(例えば上側の湾曲部40r)に配置されていることが好ましい。これによって、正極終端部10eや負極終端部20eに起因する段差が平坦部40fの表面に生じることを防止できるため、平坦部40fにおける面圧分布をさらに均一化することができる。なお、捲回電極体40の最外周では、正極終端部10eが負極板20に覆われるように、負極終端部20eが正極終端部10eから延出していることが好ましい。このように負極板20を正極板10よりも長くし、負極側の電荷担体の吸蔵性能を充分に確保することによってLi析出耐性をさらに向上できる。また、正極始端部10sと負極始端部20sを湾曲部40rに配置する場合には、セパレータ30(図7参照)の表面に接着層を付与することが好ましい。これによって、作製後の捲回電極体40において、正極始端部10sや負極始端部20sが湾曲部40rからずれることを防止できる。
2.二次電池の製造方法
以上、本実施形態に係る二次電池100の構造について説明した。次に、かかる二次電池100の製造方法の一例を説明する。なお、本実施形態に係る二次電池100の製造方法は、(1)捲回工程と、(2)成形工程と、(3)収容工程と、(4)プレス工程を備えている。
(1)捲回工程
本工程では、セパレータ30を介して正極板10と負極板20とを捲回した筒状の捲回体を作製する。具体的には、まず、セパレータ30、負極板20、セパレータ30、正極板10を、この順序で積層した積層体を作製する(図7参照)。このとき、積層体の一方の側縁から正極タブ12tが突出し、かつ、他方の側縁から負極タブ22tが突出するように、各々のシート部材の積層位置を調節する。そして、かかる積層体を捲回することによって筒状の捲回体(筒状体)が作製される。
(2)成形工程
本工程では、捲回後の筒状体を加圧成形して筒状体を押し潰す。これによって、一対の湾曲部40rと平坦部40fとを有する扁平形状の捲回電極体40(図9参照)が作製される。そして、図8に示すように、最外周の面に配置されたセパレータ30の終端部30eに巻止めテープ38を貼り付ける。これによって、扁平形状の捲回電極体40の形状が保持される。ここで、一般的な二次電池の製造方法では、本工程において捲回体を押し潰した結果、正極始端部10sと負極始端部20sの配置位置にずれが生じ、正極始端部10sの近傍に、電極板の合計積層数が不足した積層不足領域48が生じる。
(3)収容工程
本工程では、上記扁平形状の捲回電極体40を電池ケース50の内部に収容する。具体的には、図6に示すように、捲回電極体40の正極タブ群42に正極第2集電体72を接続し、負極タブ群44に負極第2集電体77を接続する。そして、図5に示すように、複数個(図では3個)の捲回電極体40を、平坦部40f同士が対向するように配列する。そして、複数個の捲回電極体40の上方に封口板54を配置し、正極第2集電体72と捲回電極体40の一方の側面40aとが対向するように、各々の捲回電極体40の正極タブ群42を折り曲げる。これによって、正極第1集電体71と正極第2集電体72とが接続される。同様に、負極第2集電体77と捲回電極体40の他方の側面40bとが対向するように、各々の捲回電極体40の負極タブ群44を折り曲げる。これによって、負極第1集電体76と負極第2集電体77とが接続される。この結果、正極集電体70と負極集電体75を介して封口板54に捲回電極体40が取り付けられる。
次に、封口板54に取り付けられた捲回電極体40の表面を電極体ホルダ98(図3参照)で覆った後に外装体52の内部に収容する。そして、外装体52の内部に収容された捲回電極体40は、平坦部40fが長側壁52b(すなわち、電池ケース50の扁平面)と対向する。その後、外装体52の上面の開口52hを封口板54で塞いだ後に、外装体52と封口板54とを接合(溶接)することによって電池ケース50を構築する。その後、封口板54の注液孔55から電池ケース50の内部に電解液を注液し、注液孔55を封止部材56で塞ぐ。これによって、電池ケース50の内部が密閉される。
(4)プレス工程
次に、本実施形態に係る製造方法では、電池ケース50内に収容された捲回電極体40の積層不足領域48を電池ケース50の外側から押圧し、当該電池ケース50を変形させるプレス工程を実施する。かかるプレス工程を実施した結果、電池ケース50の内面には、積層不足領域48に向って突出する突出部52eが形成される(図3参照)。また、電池ケース50の外面には、突出部52eに対応した凹部52dが形成される(図1参照)。このように、電池ケース50内に捲回電極体40を収容した後に突出部52eを形成することによって、収容工程において積層不足領域と突出部との位置ずれが生じることを抑制できるため、Li析出耐性をさらに向上できる。また、電池ケース(外装体)の内面に予め突出部を形成する形態と比較すると、電池ケースの内部への捲回電極体の収容が容易になるため、製造効率の向上にも貢献できる。
なお、本工程における押圧力は、電池ケース50の剛性等を考慮し、適切な突出寸法の突出部が形成されるように適宜調節することが好ましい。例えば、厚み0.8mmのアルミニウム製の電池ケースを用いた場合、本工程における押圧力は、3kN以上が好ましく、6kN以上がより好ましく、8kN以上がさらに好ましく、10kN以上が特に好ましい。一方、本工程における押圧力の上限値は、電池ケースや捲回電極体が破損しない程度の範囲であれば、特に制限されない。例えば、押圧力の上限値は、100kN以下でもよく、50kN以下でもよく、30kN以下でもよい。
<他の実施形態>
以上、ここに開示される技術の一実施形態について説明した。なお、上述した第1の実施形態は、ここに開示される技術が適用される一例を示したものであり、ここに開示される技術を限定するものではない。以下、ここに開示される技術の他の実施形態について説明する。
(1)第2の実施形態
上述した通り、第1の実施形態に係る二次電池100では、電池ケース50の外側から積層不足領域48を押圧するプレス加工を実施することによって、突出部52eを形成しているため、電池ケース50(外装体52)の外面に、突出部52eに対応した凹部52dが形成される(図1及び図3参照)。しかしながら、突出部52eは、積層不足領域48の少なくとも一部に向って突出していればよく、その形成手段は特に限定されない。例えば、図11に示す第2の実施形態に係る二次電池100Aでは、外装体52の長側壁52bの内面に突出部52eが取り付けられている。かかる構成の二次電池100Aでは、電池ケース50(外装体52の長側壁52b)の外面に、図3に示すような凹部が形成されない。そして、この第2実施形態に係る二次電池100Aにおいても、積層不足領域48における加圧不良を防止し、金属Liの析出を適切に抑制できる。
(2)第3の実施形態
また、上述の第1~第2の実施形態では、電池ケース50に設けられた突出部52eが積層不足領域48を押圧する構成を採用している。しかしながら、ここに開示される二次電池は、捲回電極体の積層不足領域を適切に押圧できる構成を有していればよく、突出部以外の構成を採用することもできる。具体的には、図12に示す第3の実施形態に係る二次電池100Bでは、捲回電極体40の積層不足領域48と電池ケース50(外装体52の長側壁52b)との間にスペーサ80が配置されている。かかる第3の実施形態に係る二次電池100Bでは、外装体52の長側壁52bを挟み込むように押圧した際に、スペーサ80によって積層不足領域48が局所的に押圧される。これによって、積層不足領域48における加圧不良を防止し、金属Liの析出を適切に抑制することができる。
なお、スペーサ80の材料は、特に限定されず、所定の剛性を有する素材を特に制限なく使用することができる。なお、内部短絡の可能性を考慮すると、スペーサ80は、絶縁性の樹脂材料で構成されていることが好ましい。かかるスペーサ80の材料の好適例としては、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの硬質樹脂が挙げられる。また、図13に示すように、スペーサ80は、捲回電極体40の平坦部40fの外表面に貼り付けられた樹脂製の粘着テープ82であると好ましい。このような粘着テープ82をスペーサ80として使用することによって、スペーサ80の位置ずれを確実に防止し、積層不足領域48の加圧不良をより確実に防止することができる。また、スペーサ80の寸法(高さ寸法、厚み、幅寸法)は、上述した突出部52e(図3参照)と同様に、積層不足領域48を適切に押圧するという観点で適宜調節することが好ましい。なお、スペーサ80の具体的な寸法は、上述した突出部52eの具体的な寸法と重複するため、詳細な説明を省略する。
また、スペーサは、捲回電極体を収容する電極体ホルダ(図12中の符合98参照)に形成されていてもよい。この種の電極体ホルダは、通常、絶縁性の樹脂シートを折り畳むことによって作製される。このとき、積層不足領域と対向した位置に樹脂シートが複数積層されるように樹脂シートを折り畳むことによって、積層不足領域を押圧するスペーサを容易に形成できる。また、図12に示す構成では、電極体ホルダ98と捲回電極体40との間にスペーサ80が配置されているが、スペーサは、電池ケース(外装体)と電極体ホルダとの間に配置されていてもよい。かかる形態であっても、電極体ホルダを介して積層不足領域を適切に押圧できるため、金属Liの析出を適切に抑制できる。
(4)第4の実施形態
上述した第1~第3の実施形態では、奥行方向Xの両外側に突出部52e又はスペーサ80を設け、複数の捲回電極体40の積層不足領域48を奥行方向Xの両外側から挟み込むように押圧している。かかる形態であっても、複数の捲回電極体40の各々の積層不足領域48に適切な圧力を加え、金属Liの析出を充分に抑制できる。しかし、奥行方向の中央に配置された捲回電極体の積層不足領域を直接押圧し、Li析出耐性をさらに向上させるという観点から、隣接して配置された2個の捲回電極体の積層不足領域の間に中間スペーサが配置されていることが好ましい。具体的には、図14に示す第4の実施形態に係る二次電池100Cでは、3個の捲回電極体40A~40Cが電池ケース50内に収容されている。そして、捲回電極体40A、40Bの間に中間スペーサ85が配置されていると共に、捲回電極体40B、40Cの間に中間スペーサ85が配置されている。これによって、複数の捲回電極体40A~40Bの各々の積層不足領域48を直接押圧できるため、る金属Liの析出をさらに好適に抑制できる。なお、中間スペーサ85は、上述のスペーサ80と同様に、所定の剛性を有する素材(例えば硬質樹脂)を特に制限なく使用することができる。また、中間スペーサ85の具体的な寸法は、上述した突出部52eやスペーサ80の具体的な寸法と重複するため、詳細な説明を省略する。
(5)他の構成について
ここに開示される二次電池は、上述した突出部やスペーサ以外の種々の構成についても適宜変更することができる。例えば、ここに開示される技術は、高容量の二次電池において特に好適に使用できる。具体的には、高容量の二次電池を構築するには、正極活物質層の充填密度を高くし、正極容量を大きくすることが求められる。この場合、正極の容量に対する負極の容量の比率(対向容量比:負極容量/正極容量)が低下するため、負極活物質層の表面に金属Liが析出しやすくなる。これに対して、ここに開示される技術によると、Li析出耐性を向上できるため、従来では困難であった正極活物質層の高密度化を実現し、高容量の二次電池の構築に貢献できる。例えば、ここに開示される技術によると、正極活物質層の充填密度が3.4g/cc以上(例えば3.6g/cc)であり、対向容量比が1.1以下(例えば1.08)という捲回電極体を用いた場合であっても、金属Liの析出を好適に抑制できる。
また、高容量の二次電池を構築する場合には、捲回電極体を大型化することも行われる。この種の大型の捲回電極体40では、面積が増大した平坦部40fの全体に対して均一な面圧を加えることが難しくなるため、金属Liの析出が生じやすくなる。しかし、ここに開示される技術によると、この種の大型の捲回電極体40を用いた場合でも、積層不足領域48における加圧不良を防止できるため、金属Liの析出を抑制することができる。一例として、上記大型の捲回電極体40の幅寸法は、200mm~400mmが好ましく、250mm~350mmがより好ましく、260mm~320mmがさらに好ましく、例えば300mm程度である。また、高さ寸法は、60mm~120mmが好ましく、70mm~110mmがより好ましく、80mm~100mmが特に好ましく、例えば85mm程度である。また、厚みは、5mm~25mmが好ましく、8mm~20mmがより好ましく、10mm~15mmが特に好ましい。なお、上記「捲回電極体の幅寸法」は、捲回軸WLが延びる方向(すなわち、幅方向Y)における正極活物質層の塗工領域の長さを指す。また、「捲回電極体の高さ寸法」とは、捲回軸に対して垂直であり、且つ、厚み方向(奥行方向X)に対して垂直な方向(すなわち高さ方向Z)における寸法を指す。
[試験例]
以下、ここに開示される技術に関する試験例を説明する。なお、以下に記載する試験例の内容は、ここに開示される技術を限定することを意図したものではない。
1.各サンプルの作製
(1)サンプル1
本試験では、2枚のセパレータを介して正極板と負極板を積層した積層体を作成し、当該積層体を捲回した後にプレス成形することによって、扁平形状の捲回電極体を作製した。まず、正極板には、正極芯体(厚み13μmのアルミニウム箔)の両面に正極活物質層(厚さ60μm、幅280mm)が付与されたものを準備した。この正極板の正極活物質層には、正極活物質と、導電材と、バインダとが97.5:1.5:1.0の割合で含まれている。なお、正極活物質にはリチウムニッケルコバルトマンガン系複合酸化物(NCM)を使用した。また、導電材にはアセチレンブラック(AB)を使用した。そして、バインダにはポリフッ化ビニリデン(PVdF)を使用した。一方、負極板には、負極芯体(厚み8μmの銅箔)の両面に負極活物質層(厚さ80μm、幅285mm)が付与されたものを使用した。この負極板の負極活物質層には、負極活物質と、増粘剤と、バインダとが98.3:0.7:1.0の割合で含まれている。なお、負極活物質には黒鉛(グラファイト)を使用し、増粘剤にはカルボキシメチルセルロース(CMC)を使用し、バインダにはスチレンブタジエンゴム(SBR)を使用した。そして、セパレータには、ポリエチレン(PE)製の樹脂シートを使用した。
次に、セパレータを介して正極板と負極板を積層させた積層体を作製し、当該積層体を捲回することによって筒状体を作製した。なお、本試験における捲回数は33回に設定した。そして、プレス成形を実施し、捲回後の筒状体を押し潰すことによって、扁平形状の捲回電極体を作製した。ここで、本試験の捲回電極体40では、図9に示すように、負極始端部20sを湾曲部40r側に延出させ、正極始端部10sの近傍に積層不足領域48を生じさせた。そして、この捲回電極体40を電極端子と接続した後に電池ケース内に収容した。そして、電池ケース内に非水電解液を注液した後に、電池ケースを密閉することによって、試験用のリチウムイオン二次電池を構築した。なお、本試験において使用した非水電解液は、ECとDMCとEMCとを3:4:3の体積比で混合した非水溶媒に、支持塩(LiPF)を1mоl/Lの濃度で溶解させたものである。
そして、本試験では、構築後の試験用電池の積層不足領域に対して、電池ケースの外側から幅方向に沿うような線状のプレス加工を実施した。ここで、サンプル1では、プレス加工の圧力を3kNに設定した。しかし、プレス加工後の電池ケースには変形が確認されなかった。
(2)サンプル2
サンプル2では、プレス加工の圧力を6kNに変更した点を除いて、サンプル1と同様の手順で試験用電池を構築した。かかるサンプル2の電池では、プレス加工後の電池ケースの外面に深さが0.044mmの凹部が形成されていることが確認された。すなわち、サンプル2の電池ケースの内面には、突出寸法が0.044mmの突出部が形成されていると解される。
(3)サンプル3
サンプル3では、プレス加工の圧力を10kNに変更した点を除いて、サンプル1、2と同様の手順で試験用電池を構築した。かかるサンプル3の電池では、プレス加工後の電池ケースの外面に深さが0.101mmの凹部が形成されていることが確認された。すなわち、サンプル3の電池ケースの内面には、突出寸法が0.101mmの突出部が形成されていると解される。
2.評価試験
本評価では、各サンプルの試験用電池を20℃の環境に配置し、所定条件のCC充電とCC放電を繰り返すサイクル充放電を1000サイクル繰り返した。なお、本評価試験におけるCC充電では、1Cの充電レートで100秒間充電した。一方、CC放電では、1Cの放電レートで100秒間放電した。そして、上述のサイクル充放電を実施した後にSOCが0%になるまで放電し、試験用電池を解体して負極板を回収した。そして、負極活物質層の表面に金属Liが析出しているか否かを目視で観察した。試験結果を図15~図17に示す。なお、図15は、サンプル1のLi析出耐性評価の結果を示す写真である。また、図16は、サンプル2のLi析出耐性評価の結果を示す写真である。そして、図17は、サンプル3のLi析出耐性評価の結果を示す写真である。
まず、図15に示すように、サンプル1では、捲回軸方向に延びる積層不足領域に沿うようにして、多量の金属Liが負極活物質層の表面に析出していることが確認された。一方、図16および図17に示すように、サンプル2、3では、積層不足領域における金属Liの析出が抑制されていた。このことから、電池ケースの内面に突出部を形成し、当該突出部で積層不足領域を局所的に押圧することによって、積層不足領域の近傍における金属Liの析出を抑制できることが分かった。さらに、図17に示すように、サンプル3では、金属Liの析出が全く確認されなかった。このことから、突出部の突出高さは、0.05mm以上が好適であり、0.1mm以上がより好適であることが分かった。
以上、本発明を詳細に説明したが、上述の説明は例示にすぎない。すなわち、ここで開示される技術には上述した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
10 正極板
10e 正極終端部
10s 正極始端部
20 負極板
20e 負極終端部
20s 負極始端部
30 セパレータ
40 捲回電極体
40f 平坦部
40r 湾曲部
48 積層不足領域
50 電池ケース
52 外装体
52a 底壁
52b 長側壁
52c 短側壁
52d 凹部
52e 突出部
54 封口板
80 スペーサ
85 中間スペーサ
100 二次電池

Claims (12)

  1. セパレータを介して正極板と負極板とが捲回された扁平状の捲回電極体と、前記捲回電極体を収容する電池ケースとを備えた二次電池であって、
    前記扁平状の捲回電極体は、外表面が湾曲した一対の湾曲部と、当該一対の湾曲部を連結する外表面が平坦な平坦部とを有し、
    前記正極板の長手方向の一方の端部は、正極始端部として前記捲回電極体の内部に配置され、他方の端部は正極終端部として前記捲回電極体の外側に配置され、かつ、
    前記負極板の長手方向の一方の端部は、負極始端部として前記捲回電極体の内部に配置され、他方の端部は負極終端部として前記捲回電極体の外側に配置されており、
    前記正極始端部は、前記平坦部の内部に配置され、
    前記負極始端部は、前記正極始端部よりも前記一対の湾曲部の一方に近接するように延出しており、
    前記平坦部における前記正極始端部の近傍に、前記捲回電極体の厚み方向における前記正極板と前記負極板の合計積層数が前記平坦部における他の領域よりも少ない積層不足領域が形成されており、
    前記積層不足領域の少なくとも一部に向かって突出する突出部が前記電池ケースの内面に形成されている、若しくは、前記積層不足領域の少なくとも一部と前記電池ケースとの間にスペーサが配置されている、二次電池。
  2. 前記積層不足領域は、前記平坦部に沿った方向における前記正極始端部と前記負極始端部との間に形成されている、請求項1に記載の二次電池。
  3. 前記突出部または前記スペーサは、前記捲回電極体の捲回軸に沿って延びている、請求項1または2に記載の二次電池。
  4. 前記平坦部に沿った方向における前記積層不足領域の長さが5mm以下である、請求項1~3のいずれか一項に記載の二次電池。
  5. 前記平坦部に沿った方向における前記突出部または前記スペーサの寸法が5mm以下である、請求項4に記載の二次電池。
  6. 前記電池ケースの内面からの前記突出部の突出寸法または前記スペーサの厚みが0.04mm以上である、請求項1~5のいずれか一項に記載の二次電池。
  7. 前記電池ケース内に複数個の前記捲回電極体が収容されている、請求項1~6のいずれか一項に記載の二次電池。
  8. 隣接して配置された2個の前記捲回電極体の前記積層不足領域の間に中間スペーサが配置されている、請求項7に記載の二次電池。
  9. 前記電池ケースの外面に、前記突出部に対応した凹部が形成されている、請求項1~8のいずれか一項に記載の二次電池。
  10. 前記スペーサは、前記捲回電極体の前記平坦部の外表面に貼り付けられた粘着テープである、請求項1~8のいずれか一項に記載の二次電池。
  11. 前記捲回電極体が絶縁性の樹脂シートからなる電極体ホルダに覆われた状態で前記電池ケースの内部に収容されており、前記スペーサは、前記電極体ホルダに形成された突起である、請求項1~8のいずれか一項に記載の二次電池。
  12. 電池ケースの内部に捲回電極体が収容された二次電池を製造する方法であって、
    セパレータを介して正極板と負極板とを捲回した筒状の捲回体を作製する捲回工程と、
    前記筒状の捲回体を加圧成形して扁平形状の捲回電極体を作製する成形工程と、
    前記扁平形状の捲回電極体を前記電池ケースの内部に収容する収容工程と
    を備えており、
    前記扁平状の捲回電極体は、外表面が湾曲した一対の湾曲部と、当該一対の湾曲部を連結する外表面が平坦な平坦部とを有し、
    前記正極板の長手方向の一方の端部は、正極始端部として前記捲回電極体の内部に配置され、他方の端部は正極終端部として前記捲回電極体の外側に配置され、かつ、
    前記負極板の長手方向の一方の端部は、負極始端部として前記捲回電極体の内部に配置され、他方の端部は負極終端部として前記捲回電極体の外側に配置されており、
    前記正極始端部は、前記平坦部の内部に配置され、
    前記負極始端部は、前記正極始端部よりも前記一対の湾曲部の一方に近接するように延出しており、
    前記平坦部における前記正極始端部の近傍に、前記捲回電極体の厚み方向における前記正極板と前記負極板の合計積層数が前記平坦部における他の領域よりも少ない積層不足領域が形成されており、
    ここで、前記収容工程の後に、前記電池ケース内に収容された前記捲回電極体の前記積層不足領域を前記電池ケースの外側から押圧し、当該電池ケースを変形させることによって、前記積層不足領域に向かって突出する突出部を形成するプレス工程を実施することを特徴とする、二次電池の製造方法。
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