JP2022127103A - 街路灯、及び照明制御システム - Google Patents

街路灯、及び照明制御システム Download PDF

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梓司 小森
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Abstract

【課題】街路灯の照明に用いる電源を、状況に応じて適切に切り替えることが可能な街路灯を提供する。【解決手段】街路灯20は、照明部26を備え、制御局10と通信可能な街路灯20である。街路灯20は、電源制御部212を備える。電源制御部212は、あらかじめ記憶部220に記憶された情報であって、商用電源30から供給される第1の電力と、通信線60を介して供給される第2の電力と、のいずれか一方を選択するための設定情報に基づいて、照明部26に供給する電力を選定する。【選択図】図4

Description

本発明は、街路灯、及び照明制御システムに関する。
複数の電源から供給される電力に基づいて、光源を点灯させる照明システムが提案されている。例えば、特許文献1には、太陽電池パネルからの電力で蓄電池を充電し、その充電した電力で街路灯の光源を点灯させる照明システムが開示されている。特許文献1に開示された照明システムは、商用電源部から供給される電力と、太陽電池パネルからの電力を充電した蓄電池からの電力と、を状況に応じて切り替えて使用する。
特開2007-80699公報
一般的に街路灯は、街路に沿って所定の間隔で設置され、例えば、道路交通の安全性と快適性の向上を目的として用いられる。そのため、街路灯の点灯や消灯の制御や、照度等の照明モードについては、ある一定の領域にある複数の街路灯に対して総括的に制御されることが望ましい。しかし、特許文献1に開示された照明システムは、単体の街路灯ごとに蓄電池の蓄電量を判断し、照明制御システムを点灯させる。そのため、例えば充電が十分になされていない街路灯が点灯しない、あるいは、必要以上に街路灯が点灯するなど、街路灯ごとに点灯状況が判断されるため、街路全体に対する点灯という観点では効率が悪い。とくに、避難経路等に設定された街路灯は、避難する人の安全性を確保するのに重要な役割を果たすため、全体としての統制が求められるが、特許文献1に開示されて照明システムでは実現することが難しい。
本発明は、このような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものである。そして、本発明の目的は、街路灯の照明に用いる電源を、状況に応じて適切に切り替えることが可能な街路灯、及び照明制御システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る街路灯は、照明部を備え、通信線を介して制御局と通信可能な街路灯であって、あらかじめ記憶部に記憶された情報であって、商用電源から供給される第1の電力と、通信線を介して供給される第2の電力と、のいずれか一方を選択するための設定情報に基づいて、照明部に供給する電力を選定する電源制御部、を備える。
本発明の他の態様に係る照明制御システムは、照明部を備え、通信線を介して制御局と通信可能な街路灯と、複数の街路灯を制御するための制御局と、を備える照明制御システムであって、街路灯は、あらかじめ記憶部に記憶された情報であって、商用電源から供給される第1の電力と、通信線を介して供給される第2の電力と、のいずれか一方を選択するための設定情報に基づいて、照明部に供給する電力を選定する電源制御部を有し、制御局は、街路灯の設定情報を設定するための制御情報を、街路灯に送信する制御情報送信部を有する。
本開示によれば、街路灯の照明に用いる電源を、状況に応じて適切に切り替えることが可能な街路灯及び照明制御システムを提供することが可能となる。
第1の実施形態に係る照明制御システムの一例を示す図である。 第1の実施形態に係る電力線及び通信線と、街路灯との接続関係を説明するための図である。 第1の実施形態に係る街路灯の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る街路灯の機能的構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る設定情報の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る検知情報の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る危険度合判定に用いる参照データの一例を示す図である。 第1の実施形態に係る制御局の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る制御局の機能的構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る制御情報の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る照明制御装置の処理の一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る照明制御装置の処理の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る照明制御システムの一例を示す図である。
以下、図面を用いて本実施形態に係る通信装置について詳細に説明する。なお、以下で説明する実施形態は、包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続状態、ならびにステップ、及びステップの順序などは、一例であり、本開示に限定する主旨ではない。また、以下の実施形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。さらに、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率と異なる場合がある。
(照明制御システム1の概要)
本実施形態に係る照明制御システム1は、制御局10からの指示に従って、街路灯20の照明に用いる電源を切り替えるシステムである。以下に、照明制御システム1について幾つか具体的な実施形態を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、照明制御システム1の概略を示す構成図である。図1に示すように、照明制御システム1は、制御局10と、複数の街路灯20と、を含んで構成される。照明制御システム1の街路灯20は、商用電源30から電力線50を介して電力が供給される。また、制御局10は、自家発電機40及び蓄電設備を備え、自家発電機40で発電し、蓄電設備に蓄電された電力を、通信線60を介して、街路灯20に供給する。さらに、制御局10と、街路灯20は、通信線60を介して、相互に通信可能な形態で構成される。すなわち、図2に示すように、照明制御システム1は、商用電源30及び制御局10から供給される電力が、それぞれ電力線50、及び通信線60を介して入力されるように、電力線50、及び通信線60と、街路灯20とが接続される構成となる。本実施形態において、通信線60による電力の供給は、例えば、PoE(Power Over Ethernet)が用いられる。また、商用電源30から電力線50を介して供給される電力は、第1の電力に相当する。さらに、自家発電機40で発電し、蓄電設備に蓄電された電力が、通信線60を介して供給される電力は、第2の電力に相当する。
本実施形態における照明制御システム1において、街路灯20は、道路交通の安全性と快適性を向上させるために、街路に沿って所定の間隔で設置される。本実施形態において街路灯20は、光源としての照明部26を備え、例えば、夜間に道路を照らすことで道路交通の安全性を向上させる。
(街路灯20の構成及び機能の概略)
図3は街路灯20の構成を示すブロック図である。街路灯20は、図3に示すように、照明制御装置200、商用電源端子25、照明部26、及びセンサ27を備える。また、照明制御装置200は、制御部210、記憶部220、通信IF230(IF:Interface、インタフェース)、入出力IF240、電源選択部250、照明指示部260、及びセンサ入力部270を含んで構成される。
商用電源端子25は、商用電源30から電力線50を介して供給される電力を受け取る端子である。商用電源端子25を介して供給された電力は、電源選択部250に供給される。
照明部26は、街路灯20に設けられたLED(Light Emitting Diode)、有機EL(Electro-Luminescence)等の発光素子である。なお、照明部26は、発光素子に限定されず、蛍光ランプ、電界放出型ランプ、HID(High Intensity Discharge lamp)ランプ等のランプであってもよい。本実施形態において、照明部26は、電源選択部250から供給される電力によって動作する。さらに、照明部26は、照明指示部260により、照明部26のオンオフ、モードの切り替え等が行われる。照明指示部260の詳細については後述する。
センサ27は、街路灯20の周囲の危険情報を検知する装置であり、災害情報検知回路、加速度センサ、水位センサ、不点灯検知回路、人感センサ、又は光ビーコンの少なくとも一つを含む。センサ27で検知された情報(以下、検知情報と称する)は、センサ入力部270を介して、照明制御装置200に入力される。なお、センサ27は、センサ部に相当する。
災害情報検知回路は、例えば、災害時に気象庁等から発信される災害情報を検知する。災害情報には、災害種別、位置情報、強度情報、及び時刻情報を含んで構成される。災害種別は、災害の種別が、津波、地震、竜巻、洪水、局所的豪雨、火災等のうちいずれかを示す情報である。位置情報は、災害の発生場所を示す情報である。強度情報は、災害の強度(例えば津波の高さ)を示す情報である。また、時刻情報は、災害の発生時刻又は発生予想時刻(例えば津波の到来時刻)を示す情報である。
加速度センサは、街路灯20が地震等で揺れる、あるいは倒壊した場合に街路灯20の揺れ具合を検知する。水位センサは、例えば、街路灯20の地点における津波や局所的豪雨による増水度合いを検知する。不点灯検知回路は、街路灯20が故障等で点灯しない、照度低下、あるいは点滅するなどの状況を検知する。人感センサは、街路灯20の付近の道路における人の混雑度を検知する。光ビーコンは、街路灯20の付近の道路における車両の通行量等を検知する。
次に、照明制御装置200に備えられた各部の機能について説明する。
制御部210は、例えば、オペレーションシステムを動作させて、街路灯20全体を制御する。さらに、制御部210は、記憶部220に格納されたプログラム(図示なし)に基づいて動作し、照明制御装置200に備える各機能を実行する。なお、プログラムは、記憶部220に格納される形態に限定されず、例えば、照明制御装置200内の、ROM(Read Only Memory)等(図示なし)に記憶された構成としてもよい。
記憶部220は、読み取り可能な記憶媒体であり、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、ハードディスクや光ディスクなどで構成される。
通信IF230は、通信線60を介して、街路灯20と、制御局10とが、相互に通信を行うためのインタフェースである。また通信IF230は、制御局10から供給される電力を、通信線60を介して受け取り、電源選択部250に供給する。
入出力IF240は、USB(Universal Serial Bus)等を介した各種データ入出力機能、及び音声入出力機能を備える。例えば、ユーザが街路灯20のメンテナンス等で、照明制御装置200を直接制御する場合に、入出力IF240を介して制御が行われる。すなわち、入出力IF240は、外部からの入力により照明制御装置200を制御することを可能にするインタフェースである。なお、入出力IF240は、入力部に相当する。
電源選択部250は、電力線50並びに商用電源端子25を介して供給された電力、及び通信線60並びに通信IF230を介して供給された電力のうち、照明部26に供給される電力を、制御部210からの指示に応じて選択する。
照明指示部260は、制御部210からの指示に応じて、照明部26に対して照明部26の照明モードを指示する。本実施形態において、照明モードは、「通常モード」、「省エネモード」、及び「消灯モード」が用いられる。
「通常モード」は、通常の照度で街路灯20の照明部26を点灯させるモードである。「省エネモード」は、「通常モード」より低消費電力で照明部26を点灯させるモードである。例えば、「省エネモード」は、「通常モード」より照度を低くする。あるいは、照明部26に通常の照明点灯回路と、低消費電力回路を備え、「省エネモード」の際には、低消費電力回路で照明部26を動作せることで、低消費電力を実現する構成としてもよい。「消灯モード」は、照明部26を消灯させるモードであり、昼間や、間引き点灯の際に実施される。
センサ入力部270は、センサ27において取得された検知情報を入力し、記憶部220に格納する。検知情報の詳細については後述する。
(照明制御装置200の機能的構成)
次に、図4に示す機能ブロック図を用いて、照明制御装置200の機能について説明する。
図4に示すように、制御部210は、受信部211、電源制御部212、照明制御部213、検知部214、及び検知情報送信部215を機能として備える。また、記憶部220は、設定情報DB221(DB:Database)、及び検知情報DB222に含まれる情報をデータとして格納する。なお、このデータを格納する記憶部220は、1つであっても複数であっても良い。例えば、1つの記憶部220に対し、領域を分けて記憶する構成としてもよい。あるいは、物理的に離れた場所に設置された複数の記憶装置に、データが分散して格納されていても良い。
受信部211は、通信IF230を介して受信した制御局10からの制御情報を、記憶部220の設定情報DB221に格納する。
図5に設定情報DB221に格納された設定情報の一例を示す。図5に示すように設定情報は、「街路灯番号」、「優先度」、「選択電源」、及び「選択モード」を項目として備える。制御局10からの送信される制御情報は、例えば、「選択電源」、及び「選択モード」の項目を設定するための情報であり、設定情報DB221に格納される。設定情報DB221に格納された「選択電源」や「選択モード」の情報は、電源の選択や、照明モードの選択の制御に用いられる。また、設定情報DB221に格納させた設定情報は、入出力IF240を介して、ユーザ(管理者)により直接設定することを可能としてもよい。すなわち、街路灯20の外部からの入力により、設定情報を設定することを可能としてもよい。
「街路灯番号」は、制御局10が管理することが可能な各街路灯20を識別するための番号である。すなわち、「街路灯番号」は、各街路灯20に対して一意的(ユニーク)な値が設定される。
「優先度」は、制御局10によって管理させる各街路灯20で構成される街路灯網(街路灯ネットワーク)の中の「優先度」を定める。「優先度」は、例えば、図5に示すように、数値で示される。本実施形態においては、数値が小さいほど、街路灯20の「優先度」が高いものとする。例えば、災害時の点灯、通常時の省エネモード(省エネルギーモード)による点灯、又は間引き点灯等において、「優先度」が高い街路灯20が優先的に点灯されるものとする。
「選択電源」は、照明部26に用いられる電源が、商用電源30から供給される電力か、通信電源(通信線60から供給される電力)かを選択する情報を示す。図5に示す例においては、「選択電源」として商用電源が設定されている例を示している。
「選択モード」は、照明部26が、どの照明モードで動作しているかを示す情報である。本実施形態においては、「照明モード」は、「通常モード」、「省エネモード」、及び「消灯モード」が用いられる。
電源制御部212は、設定情報DB221に格納された設定情報の「選択電源」に基づいて、照明部26に用いられる電力を選定し、電源選択部250に指示する。設定情報DB221に格納された設定情報の「選択電源」は、上述の通り、制御局10から送信される制御情報に基づいて設定された情報である。また、設定情報DB221に格納された設定情報の「選択電源」は、入出力IF240を介して、ユーザ(管理者)によって、直接格納された情報であってもよい。
照明制御部213は、設定情報DB221に格納された設定情報の「選択モード」に基づいて、照明部26の照明モードを照明指示部260に指示する。なお、設定情報DB221に格納された設定情報の「選択モード」は、上述の通り、制御局10から送信される制御情報に基づいた情報である。また、設定情報DB221に格納された設定情報の「選択モード」は、入出力IF240を介して、ユーザ(管理者)によって、直接格納された情報であってもよい。
検知部214は、センサ27で検知された検知情報を、センサ入力部270を介して取得し、検知情報DB222に格納する。図6に、検知情報DB222に格納された検知情報の一例を示す。検知情報は、「街路灯番号」、「発生日」、「発生時間」、「発生内容」、「危険度合」、及び「状態」を項目として含む。「危険度合」は、例えば、図7に示す参照テーブルに基づいて検知部214が判定し、検知情報DB222の「危険度合」の欄に格納する。図6及び図7に示す例においては、「加速度センサ」で強度が「大」の情報を検知し、検知部214が「危険度合」を「10」と判定し、検知情報DB222に格納された検知情報の「危険度合」の欄に値として「10」を格納する。
検知情報送信部215は、検知情報DB222に格納された検知情報を、通信IF230を介して、制御局10に送信する。
また、第1の実施形態において、制御部210は、検知情報DB222に格納された検知情報の「危険度合」の値と、所定の閾値と、を比較し、「危険度合」の値が、閾値より大きい場合は、設定情報DB221に格納された設定情報を更新する。本実施形態において、所定の閾値は、例えば値として「6」があらかじめ定められ、記憶部220に格納されているものとする。また、「危険度合」の値が、閾値より大きいと判定された場合、「選択電源」として「通信電源」が格納され、「選択モード」として、「省エネ」が選択される。すなわち、「危険度合」の値が、閾値より大きいと判定される場合には、街路灯20の周囲が災害等によって危険な状態となっていると推定されるため、このような災害等の状況に応じた「選択電源」及び「選択モード」が設定される。
また、第1の実施形態において、制御部210は、検知情報DB222に格納された検知情報の「危険度合」の値と、所定の閾値と、設定情報の「優先度」に格納された値と、に基づいて、「危険度合」を判定してもよい。上述の通り、街路灯20の優先度が低くなるにつれて「優先度」に格納された値は大きくなる。そのため、「優先度」に格納された値が大きい、すなわち優先度が低い街路灯は、「危険度合」と閾値との比較を行わず、強制的に、「消灯モード」とする構成としてもよい。これにより、災害時等に、余分な電力の消費を削減することが可能となる。
(制御局10の構成及び機能)
次に、制御局10の構成及び機能について説明する。図8は、制御局10の構成を示すブロック図である。本実施形態において制御局10は、例えばサーバであり、各街路灯20を中央制御するための制御局としての機能を有する。また、制御局10は、電源端子15及びコントローラ100を備える。またコントローラ100は、制御部110、記憶部120、通信IF130、及び入出力IF140を含んで構成される。
電源端子15は、自家発電機40で発電され蓄電設備に蓄電されている電力を、電力線70を介して供給するための端子である。電源端子15から供給された電力は通信IF130へ供給される。なお、本実施形態において、制御局10は、商用電源30から供給される電力によって動作する。また、制御局10は、自家発電機40から供給される電力によって動作させてもよい。さらに、制御局10は、状況に応じて使用する電源を、商用電源30及び自家発電機40に対して切り替えて使用してもよい。例えば、制御局10は、通常の状態においては、商用電源30から供給さえる電力によって動作し、災害等の非常時には、自家発電機40から供給かれる電力を非常用電力として用いる構成としてもよい。
図9に、コントローラ100の機能的構成を示す。図9に示すように、制御部110は、検知情報取得部111、判定部112、及び制御情報送信部113を機能として備える。また、記憶部120は、制御情報DB121に含まれる情報をデータとして格納する。なお、このデータを格納する記憶部120は、1つであっても複数であっても良い。例えば、1つの記憶部120に対し、領域を分けて記憶する構成としてもよい。あるいは、物理的に離れた場所に設置された複数の記憶装置に、データが分散して格納されていても良い。
検知情報取得部111は、各街路灯20から送信されてきた検知情報を取得する。また、検知情報取得部111は、取得した検知情報を、制御情報DB121に格納された制御情報に反映させる。図10に制御情報DB121に格納された制御情報の一例を示す。図10に示すように、制御情報には、制御局10が管理する街路灯20の「街路灯番号」、「選択電源」、「選択モード」、「検知情報」、「危険度合」、及び「更新」の項目に関する情報が格納される。「街路灯番号」、「選択電源」、及び「選択モード」に格納される情報は、上述の設定情報DB221に格納された設定情報の「街路灯番号」、「選択電源」、及び「選択モード」と同じであるため、ここでは説明を省略する。「検知情報」及び「危険度合」は、取得した検知情報に基づいて、検知情報取得部111が反映する。例えば、図10に示す例においては、「街路灯番号」がSL001の街路灯20において、「加速度センサ」で「危険度合」が「10」の検知情報が検知された例を示している。
判定部112は、検知情報取得部111で取得した検知情報に基づいて、各街路灯20の選択電源及び選択モードを判定し、判定結果を制御情報DB121に格納する。制御情報DB121には、上述の通り、制御局10が管理する各街路灯に関する情報が格納されている。
判定部112は、検知情報に基づき、制御情報の更新が必要か否かを判定する。図10に示す例においては、「街路灯番号」がSL001の街路灯20で発生した検知情報に基づき、SL001の街路灯20、及びSL002の街路灯20の「選択電源」及び「選択モード」が、それぞれ「通信電源」及び「省エネ」となっている例を示している。また、判定部112は、制御情報の更新が必要となった街路灯20に対し、更新が必要である旨の情報を格納する。すなわち、制御情報DB121の「更新」の欄は、検知情報に基づいて、制御情報の更新が必要となった街路灯20に対し、更新が必要である旨の情報が格納される。図10に示す例では、更新が必要な街路灯20に対して「○」で示してある。
制御情報送信部113は、制御情報の内容に応じて、更新が必要となった各街路灯20に制御情報を送信する。制御情報送信部113で送信される制御情報は、「選択電源」及び「選択モード」に格納された情報である。
(照明制御装置200の処理フローの概略)
次に、照明制御装置200における照明制御に係る処理(照明制御方法)について、図11、及び図12のフローチャートに基づいて説明する。図11、及び図12のフローチャートに示す照明制御装置200の一連の動作は、照明制御装置200が起動されると開始され、電源オフにより処理を終了する。また、図11、及び図12に示すフローチャートは、電源オフの他に処理終了の割り込みによっても処理は終了する。また、以下のフローチャートの説明において、上述の照明制御装置200の説明で記載した内容と同じ内容については、省略又は簡略化して説明する。
まず、図11のフローチャートを用いて、照明制御装置200における照明制御に係る処理のうち、電源選択及び照明モード選択に関する処理について説明する。
ステップS1101において、受信部211は、制御局10からの制御情報を受信し、設定情報DB221に格納する。
ステップS1102において、電源制御部212は、電源選択部250で選択されている電源を切り替える必要があるかを選定する。具体的には、電源制御部212は、「選択電源」で示される電源と、電源選択部250で選択されている電源とが、同じであるか否かを判定する。「選択電源」で示される電源と、電源選択部250で選択されている電源とが、同じである場合、電源制御部212は、電源を切り替える必要はないと判定する。一方で、「選択電源」で示される電源と、電源選択部250で選択されている電源とが、異なる場合、電源制御部212は、電源を切り替える必要があると判定する。
ステップS1102において電源制御部212は、電源の切り替えが必要であると判定した場合(ステップS1102:YES)には、ステップS1103に進む。一方で、ステップS1102において電源制御部212は、電源の切り替え必要がないと判定した場合(ステップS1102:NO)には、ステップS1104に進む。
ステップS1103において、電源制御部212は、電源選択部250に対して、電源の切り替えの指示を行う。具体的には、電源制御部212は、選択電源の切り替えが必要な場合に、照明部26に対する電源が、設定情報DB221に格納された「選択電源」の電源になるように電源の切り替え指示を行う。
ステップS1104において、照明制御部213は、照明部26の照明モードを変更する必要があるか否かを判定する。具体的には、照明制御部213は、「選択モード」で示される照明モードと、照明指示部260で選択されている照明モードとが、同じであるか否かを判定する。「選択モード」で示される照明モードと、照明指示部260で選択されている照明モードとが、同じである場合、照明制御部213は、照明モードを変更する必要はないと判定する。一方で、「選択モード」で示される照明モードと、照明指示部260で選択されている照明モードとが、異なる場合、照明制御部213は、照明モードを変更する必要があると判定する。
ステップS1104において、照明制御部213は、照明モードの変更が必要であると判定した場合(ステップS1104:YES)には、ステップS1105に進む。一方で、ステップS1104において、照明制御部213は、照明モードの変更が必要ないと判定した場合(ステップS1104:NO)には、照明制御装置200における照明制御に係る処理のうち、電源選択及び照明モード選択に関する処理について終了する。
ステップS1105において、照明制御部213は、照明指示部260に対して、照明モードの変更の指示を行う。具体的には、照明制御部213は、照明モードの変更が必要な場合に、照明部26の照明モードが、設定情報DB221に格納された「選択モード」の照明モードになるように照明モード変更指示を行う。
次に、図12のフローチャートを用いて、照明制御装置200における照明制御に係る処理のうち、検知情報の取得に関する処理について説明する。
ステップS1201において、検知部214は、センサ27で検知された検知情報があるか否かを判定する。ステップS1201において、検知部214は、センサ27で検知された検知情報があると判定した場合(ステップS1201:YES)には、ステップS1202に進む。一方で、検知部214は、センサ27で検知された検知情報がないと判定した場合(ステップS1201:NO)には、ステップS1201に戻る。すなわち、センサ27で検知情報が検知されるまで、ステップS1201の処理が繰り返される。
ステップS1202において、検知部214は、センサ27で検知された検知情報を、センサ入力部270を介して取得し、検知情報DB222に格納する。
ステップS1203において、制御部210は、検知情報DB222に格納された検知情報の危険度合が閾値より大きいか否かを判定する。ステップS1203において、制御部210は、検知情報DB222に格納された検知情報の危険度合が閾値より大きいと判定した場合(ステップS1203:YES)には、ステップS1204に進む。一方で、ステップS1203において、制御部210は、検知情報DB222に格納された検知情報の危険度合が閾値以下であると判定した場合(ステップS1203:NO)には、ステップS1206に進む。
ステップS1204において、電源制御部212は、電源選択部250に対して、電源切り替えの指示を行う。具体的には、電源制御部212は、危険度合が閾値より大きい場合に、所定の「選択電源」になるように電源の切り替えの指示を行う。本実施形態において、危険度合が閾値より大きい場合の所定の「選択電源」は、通信電源である。すなわち、災害等により危険度合が閾値より大きい場合において、街路灯20には、通信線60を介して供給される通信電源(第2の電源)が照明部26の電源として用いられる。
ステップS1205において、照明制御部213は、照明指示部260に対して、照明モードの変更の指示を行う。具体的には、照明制御部213は、危険度合が閾値より大きい場合に、所定の「選択モード」になるように照明モードの変更の指示を行う。本実施形態において、危険度合が閾値より大きい場合の所定の「選択モード」は、「省エネ」モードである。すなわち、災害等により危険度合が閾値より大きい場合において、照明部26の照明モードが、「省エネ」モードになるように、照明制御部213は、照明指示部260に対して、照明モードの変更の指示を行う。
ステップS1206において、検知情報送信部215は、センサ27で検知された検知情報を、通信IF230を介して、制御局10へ送信する。
上述の通り、第1の実施形態に係る街路灯20は、照明部26を備え、制御局10と通信可能な街路灯20である。また、街路灯20は、電源制御部212を備える。電源制御部212は、あらかじめ記憶部220に記憶された情報であって、商用電源30から供給される第1の電力と、通信線60を介して供給される第2の電力と、のいずれか一方を選択するための設定情報に基づいて、照明部26に供給する電力を選定する。これにより、街路灯20は、照明部26に供給される電力を状況に応じて適切に切り替えることが可能となる。とくに、災害等で商用電源30からの電力の供給が止まっている場合などに、通信線60を介して照明部26に電力を供給することが可能となり、照明部26に関して安定した街路灯20の実現が可能となる。
また、第1の実施形態において、第2の電力は、制御局10と接続された蓄電設備から供給される電力である。例えば、災害等で商用電源30からの電力の供給が止まっている場合などに、蓄電設備に蓄電された電力を供給することが可能となり、安定した街路灯20の点灯動作の実現が可能となる。
さらに、第1の実施形態において設定情報DB221の設定情報は、制御局10から送信される制御情報に基づいて設定される。これにより、制御局10の管理下にある街路灯20に対して、選択される電力の指示を行うことで、街路灯網全体として、統制された街路灯の点灯の制御が可能となる。
さらに、第1の実施形態において、照明部26は、第2の電力が供給される場合に、低消費電力回路で動作させてもよい。これにより、例えば災害発生時などに通信線60を介して、供給される電力の消費を削減することが可能となる。
また、街路灯20は、設定情報DB221の設定情報を設定(変更)することが可能な入出力IF240を備える。例えば、ユーザ(管理者)が入出力IF240を介して、設定情報DB221の設定情報を変更することが可能となる。これにより、例えば、災害等で制御局10に障害発生し、街路灯20と、制御局10との間で、情報の伝達が正しく行われない場合など、直接設定情報を変更することで、街路灯20の照明を適切に切り替えることが可能となる。
また、街路灯20は、周囲の情報を検知するセンサ27をさらに備える。さらに、電源制御部212は、センサ27が危険情報を検知した場合に、照明部26に供給する電力を第2の電力として選定する。これにより、街路灯20は、街路灯20の周囲で発生した危険情報に基づき、照明部26で使用される電源を選択可能となり、街路灯20に供給される電源を状況に応じて適切に切り替えることが可能となる。
また、第1の実施形態においてセンサ27で検知した危険情報には、災害情報が含まれてもよい。センサ27で災害情報を検知することにより、例えば、災害発生により、制御局10に障害が発生した場合にも、設定情報DB221に格納された情報、及び検知情報に基づいて、電源を適切に切り替えることが可能となる。
(第2の実施形態)
以上のとおり、具体的な実施形態を一つ説明したが、上述した実施形態は例示であって実施形態を限定するものではない。例えば、上述の実施形態では、街路灯20で検知された検知情報に基づいて、制御局10が各街路灯において使用される電力の電源を指示する形態を例示した。ここではさらに、制御局10において、他の街路灯網(ネットワーク)からの電源を各街路灯20に供給する第2の実施形態に係る照明制御システム2について、第1の実施形態と異なる構成について説明する。
図13は、第2の実施形態における照明制御システム2の構成の一例を示す図である。図13に示すように、照明制御システム2においては、複数の街路灯網(ネットワーク)で構成され、図13に示す街路灯網Aの制御局10aが、他の街路灯網Bの街路灯20と通信線60で接続されている例が示されている。すなわち、図13の例において、街路灯網Aの制御局10aは、他の街路灯網Bの制御局10b及び蓄電設備を備える自家発電機40bをもつ街路灯20を親機として、街路灯網が構築されている。
第2の実施形態においては、制御局10aは、自家発電機40aにより発電され蓄電設備に蓄電された電力と、他の街路灯網Bの街路灯20から通信線60を介して供給される電力と、に対して、蓄電量に余力のある方の電力を用いる。すなわち、制御局10aは、制御局10aに接続された蓄電設備と、他の制御局10bに接続された他の自家発電機40bからの電力情報とに基づいて、街路灯20に供給する電力を選択する。
具体的には、街路灯網Aの制御局10aは、制御局10aに接続された自家発電機40aを制御可能であり、自家発電機40aの蓄電量を取得可能である。また、街路灯網Aの制御局10aが、街路灯網Bの街路灯20から取得する電力情報には、街路灯網Bの自家発電機40bの蓄電量が情報として格納されている。すなわち、制御局10aは、取得した自家発電機40aの蓄電量と、街路灯網Bの街路灯20から取得する電力情報とに基づいて、蓄電量に余力のある電力を選択する。
また、上述の通り、第2の実施形態において、制御局10aは、取得した自家発電機40aの蓄電量と、街路灯網Bの街路灯20から取得する電力情報とに基づいて、蓄電量に余力のある電力を選択する。図13に示す例において、制御局10aが街路灯網Bの街路灯20から通信線60を介して電力を受け取り、街路灯網Aの各街路灯20に電力を供給する場合、街路灯網Aと街路灯網Bと、が自家発電機40bの蓄電設備から供給される電力によって動作する。すなわち、制御局10aが供給する電力の電力源の違いによって、動的に街路灯網が構築されることになる。これにより、各街路灯網の蓄電設備の電力供給量に応じて、柔軟な街路灯網が構築されることになり、蓄電設備に蓄電された電力の枯渇を防ぐことが可能となる。
上述の通り、第2の実施形態に係る照明制御システム2においては、街路灯網Aの制御局10aは、他の街路灯網Bの制御局10b及び蓄電設備を備える自家発電機40bをもつ街路灯20を親機として、街路灯網が構築されている。制御局10aは、自身に接続された自家発電機40の蓄電設備に蓄電された電力、及び他の街路灯網Bの制御局10b及び蓄電設備を備える自家発電機40bをもつ街路灯20からの電力を使用することが可能となる。これにより、照明制御システム2においては、電力が供給される電源を、状況に応じてより適切に切り替えることが可能となる。
また、第2の実施形態に係る照明制御システム2においては、制御局10は、制御局10に接続された自家発電機40の蓄電量と、他の街路灯網の自家発電機40の蓄電量と、を比較してより余力のある方の自家発電機40の電力を使用することが可能となる。これにより、例えば、災害時等において、商用電源30からの電力の供給が止まった場合に、効率よく街路灯20を点灯させることが可能となる。
(他の実施形態)
以上、本実施形態を説明したが、実施形態はこれらに限定されるものではなく、実施形態の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。また、さまざまな実施形態の一部又は全部を組み合わせて新たな実施形態とすることも可能である。
上述の実施形態において、制御局10の判定部112は、各街路灯20から取得した検知情報に基づいて、各街路灯20の「選択電源」及び「選択モード」を設定する例を示したが、実施形態はこれに限定されない。例えば、制御局10は、自身に接続された自家発電機40の蓄電設備の電力供給量と、各街路灯20の電力消費量とに基づいて、街路灯20の「選択電源」及び/又は「選択モード」を判定する構成を備えてもよい。この場合、制御局10は、制御情報DB121に格納された各街路灯20の「選択電源」及び「選択モード」に基づいて、各街路灯20の電力消費量を算出する。例えば、制御局10は、蓄電設備の電力供給量に比べて、各街路灯20の電力消費量が多い場合、制御情報DB121に格納された「選択モード」を「省エネ」とし、制御情報送信部113が対象となる街路灯20へ制御情報を送信する。これにより、制御局10からの制御情報を取得した街路灯20は、照明モードを制御情報で指定された「省エネ」に変更することで、街路灯20の電力消費量を抑えることが可能となる。よって、制御局10で管理される街路灯20に対して適切な電源や照明モードを、状況に応じて適切に切り替えることが可能となる。
上述の実施形態において、制御局10の判定部112は、街路灯20からの検知情報、自家発電機40の蓄電設備の電力供給量、及び/又は各街路灯20の電力消費量と、に基づいて、各街路灯20の「選択モード」の「消灯モード」を設定する構成としてもよい。すなわち、制御局10によって制御される街路灯20のうち、一部の街路灯20を「消灯モード」とすることで、街路灯網において、間引き点灯を実現することが可能となる。これにより、必要のない点灯を減らすことで、街路灯網全体における電力消費量を削減することが可能となる。
また、上述の実施形態における検知回路(センサ)は、災害情報検知回路、加速度センサ、水位センサ、不点灯検知回路、人感センサ、及び光ビーコンに限定されるものではない。例えば、検知回路(センサ)として、電波センサ、画像センサ、及び/又は携帯端末の基地局アンテナを設けてもよい。例えば、電波センサ及び画像センサは、人や車を検知することが可能である。また、基地局アンテナは、人が所持する携帯端末から情報を受信し、人の存在を検知することが可能となる。検知回路(センサ)として、電波センサ、画像センサ、及び/又は基地局アンテナを用いることで、街路灯20の近辺に存在する人や車の数も把握することが可能となり、より詳細な情報を検知することができる。
以下に、本実施形態に係る街路灯20、及び照明制御システム1の特徴について記載する。
(1)照明部26を備え、通信線60を介して制御局10と通信可能な街路灯20は、以下の構成を有する。
(i)あらかじめ記憶部に記憶された情報であって、商用電源30から供給される第1の電力と、通信線60を介して供給される第2の電力と、のいずれか一方を選択するための設定情報に基づいて、照明部に供給する電力を選定する電源制御部212、を含む。
本開示によれば、街路灯20は、照明部26を備え、制御局10と通信可能な街路灯20である。また、街路灯20は、電源制御部212を備える。電源制御部212は、あらかじめ記憶部220に記憶された情報であって、商用電源30から供給される第1の電力と、通信線60を介して供給される第2の電力と、のいずれか一方を選択するための設定情報に基づいて、照明部26に供給する電力を選定する。これにより、街路灯20は、照明部26に供給される電力を状況に応じて適切に切り替えることが可能となる。とくに、災害等で商用電源30からの電力の供給が止まっている場合などに、通信線60を介して照明部26に電力を供給することが可能となり、照明部26に関して安定した街路灯20の実現が可能となる。
(2)街路灯20は、以下の構成をさらに有することが好ましい。
(ii)第2の電力は、制御局10と接続された蓄電設備から供給される電力であることが好ましい。
本開示によれば、街路灯20の第2の電力は、制御局10と接続された蓄電設備から供給される電力である。例えば、災害等で商用電源30からの電力の供給が止まっている場合などに、蓄電設備に蓄電された電力を供給することが可能となり、安定した街路灯20の点灯動作の実現が可能となる。
(3)街路灯20は、以下の構成をさらに有することが好ましい。
(iii)設定情報は、制御局10から送信される制御情報に基づいて設定されることが好ましい。
本開示によれば、設定情報DB221の設定情報は、制御局10から送信される制御情報に基づいて設定される。これにより、制御局10の管理下にある街路灯20に対して、選択される電力の指示を行うことで、街路灯網全体として、統制された街路灯の点灯の制御が可能となる。
(4)街路灯20は、以下の構成をさらに有することが好ましい。
(iv)照明部26は、第2の電力が供給される場合に、低消費電力回路で動作することが好ましい。
本開示によれば、照明部26は、第2の電力が供給される場合に、低消費電力回路で動作させてもよい。これにより、例えば災害発生時などに通信線60を介して、供給される電力の消費を削減することが可能となる。
(5)街路灯20は、以下の構成をさらに有することが好ましい。
(v)外部からの入力により設定情報を設定することを可能とする入力部を、さらに備えることが好ましい。
本開示によれば、街路灯20は、設定情報DB221の設定情報を設定(変更)することが可能な入出力IF240を備える。例えば、ユーザ(管理者)が入出力IF240を介して、設定情報DB221の設定情報を変更することが可能となる。これにより、例えば、災害等で制御局10に障害発生し、街路灯20と、制御局10との間で、情報の伝達が正しく行われない場合など、直接設定情報を変更することで、街路灯20の照明を適切に切り替えることが可能となる。
(6)街路灯20は、以下の構成をさらに有することが好ましい。
(vi)周囲の情報を検知するセンサ27をさらに備えることが好ましい。
(vii)電源制御部212は、センサ27が危険情報を検知した場合に、照明部26に供給する電力を第2の電力として選定することが好ましい。
本開示によれば、街路灯20は、周囲の情報を検知するセンサ27をさらに備える。また、電源制御部212は、センサ27が危険情報を検知した場合に、照明部26に供給する電力を第2の電力として選定する。これにより、街路灯20は、街路灯20の周囲で発生した危険情報に基づき、照明部26で使用される電源を選択可能となり、街路灯20に供給される電源を状況に応じて適切に切り替えることが可能となる。
(7)街路灯20は、以下の構成をさらに有することが好ましい。
(viii)センサ27は、危険情報として、災害発生を検知することが好ましい。
本開示によれば、センサ27で検知した危険情報には、災害情報が含まれてもよい。センサ27で災害情報を検知することにより、例えば、災害発生により、制御局10に障害が発生した場合にも、設定情報DB221に格納された情報、及び検知情報に基づいて、電源を適切に切り替えることが可能となる。
(8)照明部26を備え、通信線60を介して制御局10と通信可能な街路灯20と、複数の街路灯20を制御するための制御局10と、を備える照明制御システムは、以下の構成を有する。
(i)街路灯20は、以下の構成を備える。
(ii)あらかじめ記憶部に記憶された情報であって、商用電源から供給される第1の電力と、通信線60を介して供給される第2の電力と、のいずれか一方を選択するための設定情報に基づいて、照明部26に供給する電力を選定する電源制御部212を含む。
(iii)制御局10は、以下の構成を備える。
(iv)街路灯20の設定情報を設定するための制御情報を、街路灯20に送信する制御情報送信部113を含む。
本開示によれば、街路灯20は、照明部26に供給される電力を状況に応じて適切に切り替えることが可能となる。とくに、災害等で商用電源30からの電力の供給が止まっている場合などに、通信線60を介して照明部26に電力を供給することが可能となり、照明部26に関して安定した街路灯20の実現が可能となる。
(9)照明制御システムは、以下の構成をさらに有することが好ましい。
(v)制御局10、及び蓄電設備を持つ街路灯20を親機として、街路灯20を制御する街路灯網を構築することが好ましい。
本開示によれば、制御局10aは、自身に接続された自家発電機40の蓄電設備に蓄電された電力、及び他の街路灯網Bの制御局10b及び蓄電設備を備える自家発電機40bをもつ街路灯20からの電力を使用することが可能となる。これにより、照明制御システムにおいては、電力が供給される電源を、状況に応じてより適切に切り替えることが可能となる。
(10)照明制御システムは、以下の構成をさらに有することが好ましい。
(vi)蓄電設備の電力供給量と、街路灯網の電力消費量とに応じて、街路灯網を動的に構成することが好ましい。
本開示によれば、制御局10aが供給する電力の電力源によって、動的に街路灯網が構築されることになる。これにより、各街路灯網の蓄電設備の電力供給量に応じて、柔軟な街路灯網が構築されることになり、蓄電設備に蓄電された電力の枯渇を防ぐことが可能となる。
1、2 照明制御システム
10、10a、10b 制御局
15 電源端子
20 街路灯
25 商用電源端子
26 照明部
27 センサ
30 商用電源
40、40a、40b 自家発電機
50、70 電力線
60 通信線
100 コントローラ
110、210 制御部
111 検知情報取得部
112 判定部
113 制御情報送信部
120、220 記憶部
121 制御情報DB
130、230 通信IF
140、240 入出力IF
200 照明制御装置
211 受信部
212 電源制御部
213 照明制御部
214 検知部
215 検知情報送信部
221 設定情報DB
222 検知情報DB
250 電源選択部
260 照明指示部
270 センサ入力部
A、B 街路灯網

Claims (10)

  1. 照明部を備え、通信線を介して制御局と通信可能な街路灯であって、
    あらかじめ記憶部に記憶された情報であって、商用電源から供給される第1の電力と、前記通信線を介して供給される第2の電力と、のいずれか一方を選択するための設定情報に基づいて、前記照明部に供給する電力を選定する電源制御部、を備える、
    街路灯。
  2. 前記第2の電力は、前記制御局と接続された蓄電設備から供給される電力である、
    請求項1に記載の街路灯。
  3. 前記設定情報は、前記制御局から送信される制御情報に基づいて設定される、
    請求項1又は2に記載の街路灯。
  4. 前記照明部は、前記第2の電力が供給される場合に、低消費電力回路で動作する、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の街路灯。
  5. 外部からの入力により前記設定情報を設定することを可能とする入力部を、さらに備える、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の街路灯。
  6. 周囲の情報を検知するセンサ部をさらに備え、
    前記電源制御部は、前記センサ部が危険情報を検知した場合に、前記照明部に供給する電力を前記第2の電力として選定する、
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載の街路灯。
  7. 前記センサ部は、前記危険情報として、災害発生を検知する、
    請求項6に記載の街路灯。
  8. 照明部を備え、通信線を介して制御局と通信可能な街路灯と、複数の前記街路灯を制御するための前記制御局と、を備える照明制御システムであって、
    前記街路灯は、
    あらかじめ記憶部に記憶された情報であって、商用電源から供給される第1の電力と、前記通信線を介して供給される第2の電力と、のいずれか一方を選択するための設定情報に基づいて、前記照明部に供給する電力を選定する電源制御部を有し、
    前記制御局は、
    前記街路灯の前記設定情報を設定するための制御情報を、前記街路灯に送信する制御情報送信部を有する、
    照明制御システム。
  9. 前記制御局、及び蓄電設備を持つ前記街路灯を親機として、前記街路灯を制御する街路灯網を構築する、
    請求項8に記載の照明制御システム。
  10. 前記蓄電設備の電力供給量と、前記街路灯網の電力消費量とに応じて、前記街路灯網を動的に構築する、
    請求項9に記載の照明制御システム。
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