JP2022125862A - 電子制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の演算処理装置の共連れ故障を抑制できる電子制御装置を提供すること。【解決手段】自動運転ECU10は、電源回路21、電源回路22、演算処理装置31、演算処理装置32、および通信線50を備える。演算処理装置31は、所定の演算処理を実行し、車両を制御する第1の制御信号を生成する。演算処理装置32は、演算処理装置31に対して冗長に設けられ、車両を制御する第2の制御信号を生成する。通信線50は、演算処理装置31、32を通信可能に接続する。通信線50は、一対のPHY51、52と、PHY51、52の間に配置され、AC結合により演算処理装置31、32を電気的に分離するコンデンサ53を含む。PHY51、52は、AC結合を使用した通信を行うために電気信号を変換する。【選択図】図3

Description

この明細書における開示は、電子制御装置に関する。
特許文献1は、二重化したCPUを備える冗長化演算処理システムを開示している。先行技術文献の記載内容は、この明細書における技術的要素の説明として、参照により援用される。
特許第5924510号公報
特許文献1では、冗長化演算処理システムが、第1のCPUに供給される電源電圧の異常を検出する第1の電圧異常検出回路と、第2のCPUに供給される電源電圧の異常を検出する第2の電圧異常検出回路を備えている。たとえば、第1のCPUに供給される電源電圧が閾値を超えると、第1の電圧異常検出回路は、電圧異常検出信号を第2のCPUに送出する。第2のCPUは、電圧異常検出信号を受信すると遮断信号を出力して、第1のCPUと第1の電源回路との間の第1のスイッチを遮断する。同様に、第2のCPUに供給される電源電圧が閾値を超えると、第2の電圧異常検出回路は、電圧異常検出信号を第1のCPUに送出する。第1のCPUは、電圧異常検出信号を受信すると遮断信号を出力して、第2のCPUと第2の電源回路との間の第2のスイッチを遮断する。
しかしながら、第1のCPUと第2のCPUとは、通信可能に接続されている。このため、たとえば、第1のCPUに供給される電源電圧が過電圧の場合、過電圧が第1のCPUから通信線を介して第2のCPUへ伝搬する。第2のCPUが電圧異常検出信号を受信して第1のスイッチを遮断する前に、第2のCPUまで故障する虞がある。このように、複数の演算処理装置同士が通信可能に接続された構成では、複数の演算処理装置が共連れ故障する虞がある。
開示されるひとつの目的は、複数の演算処理装置の共連れ故障を抑制できる電子制御装置を提供することにある。
ここに開示された電子制御装置は、
車両(1)に搭載される電子制御装置であって、
所定の演算処理を実行し、車両を制御する第1の制御信号を生成する第1の演算処理装置(31)と、
第1の演算処理装置に対して冗長に設けられ、車両を制御する第2の制御信号を生成する第2の演算処理装置(32)と、
車両に搭載された第1の電源装置(7a)から供給される電力に基づいて、第1の演算処理装置が動作するための電力を生成する第1の電源回路(21)と、
車両に搭載された第2の電源装置(7b)から供給される電力に基づいて、第2の演算処理装置が動作するための電力を生成する第2の電源回路(22)と、
第1の演算処理装置と第2の演算処理装置とを通信可能に接続する通信線(50)と、を備え、
通信線は、電気信号を変換する一対の物理層デバイス(51、52、151、152、251、252)と、通信線において一対の物理層デバイスの間に配置され、AC結合により第1の演算処理装置と第2の演算処理装置とを電気的に分離するコンデンサ(53)と、を含み、
一対の物理層デバイスは、AC結合を使用した通信を行うために電気信号を変換する。
開示された電子制御装置によれば、第1の演算処理装置と第2の演算処理装置との通信線に、一対の物理層デバイスと、コンデンサを設けている。よって、通信線を備えながらも、第1の演算処理装置と第2の演算処理装置とをAC結合により電気的に分離することができる。この結果、通信線による通信を可能としつつ、通信線を介した複数の演算処理装置の共連れ故障を抑制することができる。
この明細書における開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態の部分との対応関係を例示的に示すものであって、技術的範囲を限定することを意図するものではない。この明細書に開示される目的、特徴、および効果は、後続の詳細な説明、および添付の図面を参照することによってより明確になる。
自動運転ECUが搭載された車両を示す図である。 第1実施形態に係る自動運転ECUの概略構成を示す回路図である。 自動運転ECUにおいて、冗長構成を示す図である。 第2実施形態に係る自動運転ECUのうち、冗長構成を示す図である。 変形例を示す図である。 変形例を示す図である。
以下、図面に基づいて複数の実施形態を説明する。なお、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号、または、百の位が異なる符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合せることができる。
(第1実施形態)
先ず、図1に基づき、本実施形態の自動運転ECUが搭載される車両の概略構成ついて説明する。
<車両>
図1は、自動運転ECU10が搭載される車両1の一例を示している。車両1は、道路上を走行する車両であれば特に限定はない。普通乗用車、トラック、バスなどが車両に含まれる。車両1は、自車両と称されることがある。
車両1は、センサ2、ロケータ3、V2X通信機4、走行制御システム5、および自動運転ECU10を備えている。センサ2、ロケータ3、V2X通信機4、走行制御システム5、および自動運転ECU10のそれぞれは、車載ネットワークの通信バス6に通信可能に接続されている。センサ2、ロケータ3、V2X通信機4、走行制御システム5、および自動運転ECU10は、通信バス6に接続された車載ネットワークのノードである。ノードは、相互に通信可能である。通信バス6は、たとえば、互いに異なる通信プロトコルに準拠する複数の通信バスを含む。図1では、便宜上、通信バス6を簡素化して図示している。
センサ2は、車両1の周辺環境を監視する自律センサである。センサ2は、自車周囲の検出範囲から予め規定された移動物体および静止物体を検出可能である。センサ2は、車両1の周囲を走行する前方車両、後方車両、前後の側方車両などを少なくとも検出可能である。センサ2は、自車周囲の物体の検出情報を、通信バス6を通じて、自動運転ECU10などに提供する。
センサ2は、たとえば、カメラ、ミリ波レーダ、LiDARの少なくともひとつを含む。カメラは、単眼カメラでもよいし、複眼カメラでもよい。カメラは、自車周囲を撮影した撮像データおよび撮像データの解析結果の少なくとも一方を、検出情報として出力する。ミリ波レーダは、ミリ波または準ミリ波を自車周囲に向けて照射する。ミリ波レーダは、移動物体および静止物体などで反射された反射波を受信する処理によって生成した検出情報を出力する。LiDARは測距デバイスであり、レーザ光を照射することで、たとえば、検出方向ごとの反射点の位置を示す3次元点群データを生成する。LiDARは、Light Detection and Ranging/Laser Imaging Detection and Rangingの略称である。
ロケータ3は、GNSS受信器などを含む構成である。GNSSは、Global Navigation Satellite Systemの略称である。ロケータ3は、GNSS受信器で受信する測位信号および通信バス6に出力された車速情報などを組み合わせ、車両1の自車位置および進行方向などを逐次測位する。ロケータ3は、測位結果に基づく車両1の位置情報および方角情報を、ロケータ情報として、通信バス6に逐次出力する。
ロケータ3は、地図データベースをさらに有している。ロケータ3は、現在位置周辺の地図データを地図データベースから読み出し、自動運転ECU10などに、ロケータ情報とともに提供する。なお、ロケータ3に替えて、スマートフォンなどのユーザ端末またはナビゲーション装置などが、位置情報、方角情報、および地図データなどを自動運転ECU10に提供してもよい。
V2X通信機4は、車両1に搭載された通信ユニットである。V2Xは、Vehicle to X(=Everything)の略称である。V2X通信機4は、他車両に搭載された車載通信機、道路脇に設置された路側機、および基地局(センタ)の少なくともひとつとの間で、無線通信によって情報を送受信する。V2X通信機4は、車車間通信、路車間通信、または広域無線通信によって、たとえば、自車の周囲を走行する他車両の位置情報および速度情報などを受信可能である。V2X通信機4は、車両1の周囲を走行する他車両にて自動運転機能が作動しているか否かなど、他車両の自動運転の制御状況を示す情報を受信してもよい。V2X通信機4は、受信した周囲の他車両の情報を、自動運転ECU10などに提供する。
走行制御システム5は、自車の走行制御を行う電子制御装置である。走行制御システム5は、走行制御として、操舵および/または加減速制御を行う。走行制御システム5は、たとえば、操舵制御を行う操舵ECUと、加減速制御を行うパワーユニット制御ECUおよびブレーキECUのうち、少なくともひとつのECUを含む。走行制御システム5は、ドライバの運転操作に基づく操作指令または自動運転ECU10の制御指令に基づき、走行制御デバイスへ制御信号を出力することで、操舵制御、ブレーキ力の制御、および走行駆動源の出力制御の少なくともひとつを行う。
車両1において、上記した走行制御デバイスの少なくともひとつが、冗長に設けられている。冗長は、多重と称されることがある。走行制御デバイスは、たとえば、EPS用のモータ、ブレーキ用のモータなどのアクチュエータである。EPSは、Electric Power Steeringの略称である。
自動運転ECU10は、ドライバの運転操作の少なくとも一部を代行可能な自動運転機能を実現させる電子制御装置である。ECUは、Electronic Control Unitの略称である。自動運転ECU10が、第1の演算処理装置、第2の演算処理装置、および通信線を備える電子制御装置に相当する。自動運転ECU10は、米国自動車技術会の規定する自動運転レベルにおいて、レベル1以上の自動運転レベルに対応する制御を実行する。たとえば、レベル1は、操舵と加減速のいずれかを支援するレベルである。レベル2は、操舵と加減速とを支援するレベルである。レベル2以下の自動運転レベルに対応する走行制御を実行する場合、自動運転ECU10は、運転支援ECUと称されることがある。
自動運転ECU10は、たとえば、ロケータ3より取得するロケータ情報および地図データ、センサ2より取得する検出情報、およびV2X通信機4より取得する他車両の情報などに基づき、車両1の走行環境を認識する。次いで、自動運転ECU10は、走行環境の認識結果に基づき、車両1を走行させる予定走行ラインを生成する。自動運転ECU10は、走行制御システム5との連携により、予定走行ラインしたがって車両1の操舵制御および/または加減速制御などを実行する。自動運転ECU10は、たとえば、ACC制御および/またはLTA制御を実行する。ACCは、Adaptive Cruise Controlの略称である。LTAは、Lane Tracing Assistの略称である。
<自動運転ECU>
次に、図2に基づき、自動運転ECU10の概略構成について説明する。図2では、通信線のそれぞれを、便宜上、1本で示している。たとえば、パラレル通信の通信線や、ペアとして少なくともひとつ用いるシリアル通信の通信線についても、1本で示している。通信線は、信号線と称されることがある。
自動運転ECU10は、図示しない複数のコネクタを備えている。コネクタは、インターフェースと称されることがある。自動運転ECU10は、コネクタを介して、センサ2、ロケータ3、V2X通信機4、および走行制御システム5などと通信する。自動運転ECU10は、コネクタを介して、車両1に搭載された複数の電源装置から電力の供給を受ける。
自動運転ECU10は、自動運転ECU10内の回路要素に対して動作するための電力を供給する複数の電源回路20を備えている。電源回路20は、電源装置から供給される電圧に基づいて供給電圧よりも低い定電圧を生成し、回路要素に供給する。電源回路20は、定電圧電源である。電源回路20は、内部電源回路と称されることがある。ひとつの電源回路20は、単一の定電圧を生成してもよいし、互いに異なる複数の定電圧を生成してもよい。複数の電源回路20は、電源回路(PSC1)21、電源回路(PSC2)22、および電源回路(PSC3)23を備えている。
電源回路21は、コネクタを介して、第1の電源装置から電源を入力する。電源は、第1の電源装置からスイッチを介して入力されるIGでもよいし、スイッチを介さずに入力される+Bでもよい。電源回路21は、電源に基づいて、電源電圧よりも低い定電圧を生成し、後述する演算処理装置31などに供給する。電源回路21とコネクタとをつなぐ電源線には、たとえば、逆接保護用のダイオードが設けられる。電源回路21が、第1の電源回路に相当する。
電源回路22は、コネクタを介して、第1の電源装置とは別の第2の電源装置から電源を入力する。第2の電源装置からスイッチを介して入力されるIGでもよいし、スイッチを介さずに入力される+Bでもよい。電源回路22は、電源に基づいて、電源電圧よりも低い定電圧を生成し、後述する演算処理装置32などに供給する。電源回路22とコネクタとをつなぐ電源線には、たとえば、逆接保護用のダイオードが設けられる。電源回路22が、第2の電源回路に相当する。
電源回路23は、コネクタを介して、電源を入力する。電源は、上記した第1の電源装置から入力してもよいし、第2の電源装置から入力してもよい。また、+Bでもよいし、IGでもよい。電源回路23は、電源に基づいて、電源電圧よりも低い定電圧を生成し、後述する演算処理装置33に供給する。電源回路23とコネクタとをつなぐ電源線には、たとえば、逆接保護回路や遮断回路が設けられる。遮断回路は、IGに応じてオンオフするスイッチを有している。遮断回路は、IGが運転状態を示す場合に、電源回路23とコネクタとを電気的に接続する。遮断回路は、IGが停止状態を示す場合に電源回路23とコネクタとの電気的な接続を遮断する。なお、遮断回路は、自動運転ECU10の外に設けてもよい。
自動運転ECU10は、演算処理を実行する回路要素として、複数の演算処理装置30を備えている。演算処理装置は、たとえば、MCUでもよいし、SoCでもよい。MCUは、Micro Controller Unitの略称である。MCUは、マイコンと称されることがある。SoCは、system on a chipの略称である。演算処理装置30は、演算処理装置(PU1)31、および、演算処理装置31に対して冗長に設けられた演算処理装置(PU2)32を有している。演算処理装置31、32は、冗長に設けられた走行制御デバイスに対応して、冗長に設けられている。演算処理装置31、32に対応して、電源回路21、22も冗長に設けられている。
演算処理装置31、32、33は、レベル1以上の自動運転レベルに対応する走行制御を実行するために、演算処理を実行する。演算処理装置31、32、33は、図示しないプロセッサおよびメモリをそれぞれ有している。メモリは、コンピュータにより読み取り可能なプログラムおよびデータなどを非一時的に格納または記憶する非遷移的実体的記憶媒体(non-transitory tangible storage medium)である。メモリは、プロセッサによって実行される種々のプログラムを格納している。プロセッサは、メモリに格納されたプログラムに含まれる複数の命令を、実行する。また、その他のメモリとして、データエリアとして読み書きできるRAM(Random Access Memory)を備える。これらのメモリは、演算処理装置の内部に備えていても、外部に備えていても構わない。
演算処理装置31は、演算処理装置33にて生成される予定走行ラインに基づいて所定の演算処理を実行し、第1の走行制御デバイスを制御するための第1の制御信号を生成する。演算処理装置31が、第1の演算処理装置に相当する。演算処理装置32は、演算処理装置33にて生成される予定走行ラインに基づいて、演算処理装置31の演算処理と同一または類似の処理を実行する。演算処理装置32は、演算処理により、第1の走行制御デバイスに対して冗長に設けられた第2の走行制御デバイスに対する第2の制御信号を生成する。演算処理装置32が、第2の演算処理装置に相当する。
演算処理装置33は、ロケータ3より取得するロケータ情報および地図データと、センサ2より取得する検出情報と、V2X通信機4より取得する他車両の情報などの情報に基づき、車両1の走行環境を認識する。演算処理装置33は、走行環境の認識結果に基づき、車両1を走行させる予定走行ラインを生成する。このように、演算処理装置33は、所定の演算処理を実行することにより、走行環境を認識し、予定走行ラインを生成する。
演算処理装置31、32、33は、所定の通信プロトコルに準拠して通信を行う。一例として、本実施形態の演算処理装置31、32は、CANプロトコルに準拠して、センサ2や走行制御システム5などの他のノードとの通信を行う。CANは、Controller Area Networkの略称であり、登録商標である。演算処理装置31は、演算処理装置32との間で、イーサネットプロトコルに準拠して通信を行う。演算処理装置31、32は、演算処理装置33との間で、イーサネットプロトコルに準拠して通信を行う。イーサネットは、登録商標である。
自動運転ECU10は、上記した制御を実現するための通信経路上に、複数のCANトランシーバ40、通信線50、イーサネットスイッチ(EthSW)60、イーサネットPHYデバイス(EthPHY3)61などを備えている。複数のCANトランシーバ40は、CANトランシーバ(CANT1)41とCANトランシーバ(CANT2)42を含む。CANトランシーバ42は、CANトランシーバ41に対して冗長に設けられている。
CANトランシーバ41は、演算処理装置31に電気的に接続されるとともに、コネクタを介して、通信バス6のうち、CANバスに電気的に接続されている。CANトランシーバ41は、通信バス6と演算処理装置31との間の電気的特性を相互変換することにより、通信バス6と演算処理装置31との間の双方向の通信を可能にしている。CANトランシーバ42は、演算処理装置32に電気的に接続されるとともに、コネクタを介して、通信バス6のうち、CANバスに電気的に接続されている。CANトランシーバ42は、通信バス6と演算処理装置32との間の電気的特性を相互変換することにより、通信バス6と演算処理装置32との間の双方向の通信を可能にしている。
通信線50は、演算処理装置31と演算処理装置32とを通信可能に接続している。通信線50は、イーサネットPHYデバイス(EthPHY1)51、イーサネットPHYデバイス(EthPHY2)52、およびコンデンサ53を有している。以下、イーサネットPHYデバイス51、52、61を、PHY51、52、61と示すことがある。
PHY51、52、61は、イーサネットの規格に準拠した通信を行うためのアナログ信号とMACのデジタル信号を相互変換するデバイスであり、ハードウェア回路である。MACは、Media Access Controllerの略称である。このように、PHY51、52、61は、電気信号を変換する。PHY51、52は、AC結合を介した通信が可能な電気信号を変換する。PHY51、52が、一対のイーサネット物理層デバイスに相当する。PHY51、52、61は、たとえば、図示しないレジスタに登録されている動作設定にしたがって動作する。
自動運転ECU10は、上記した通信線50とは別に、設定変更などのための通信線70、71、72を備えている。PHY51、52、61のレジスタ設定は、演算処理装置31、32によって適宜書き換えられる。演算処理装置31、32は、MACとして機能する。演算処理装置31は、通信線70を介して、PHY51と通信可能に接続されている。演算処理装置31は、通信線70を介して、PHY51の動作状態の変更および動作状態の監視を行う。演算処理装置32は、通信線71を介して、PHY52と通信可能に接続されている。演算処理装置32は、通信線72を介して、PHY61と通信可能に接続されている。演算処理装置32は、通信線71、72を介して、PHY52、61の動作状態の変更および動作状態の監視を行う。
PHY51、52は、通信線50に沿って並んで配置されている。PHY51、52は、演算処理装置31、32の間で直列に配置されている。PHY51が演算処理装置31側に配置され、PHY52が演算処理装置32側に配置されている。たとえば、PHY51は、演算処理装置31から通信線50に送信されたMACのデジタル信号をイーサネット規格に準じたアナログ信号に変換し、PHY52に出力する。PHY51は、PHY52から出力されたイーサネット規格に準じたアナログ信号をMACのデジタル信号に変換し、演算処理装置31に出力する。
通信線50において、演算処理装置31とPHY51との間、および、演算処理装置32とPHY52との間の通信は、たとえば、MII規格、または、MII規格のバリエーション規格に準ずる。MIIは、Media Independent Interfaceの略称である。MIIは、速度や信号の本数に応じて種々のバリエーションがある。
コンデンサ53は、通信線50において、一対のPHY51、52の間に配置されている。コンデンサ53は、演算処理装置31と演算処理装置32とをAC結合し、演算処理装置31と演算処理装置32とを電気的に分離する。コンデンサ53は、直流を遮断し、交流信号を通すカップリングコンデンサである。コンデンサ53は、PHY51、52の間の通信線ひとつにつき、ひとつ以上設けられている。一例として、本実施形態では、ひとつの通信線につき、ふたつのコンデンサ53が設けられている。コンデンサ53の静電容量は、上記した機能を果たすように適宜設定されている。たとえば、コンデンサ53ひとつにつき、0.1μF~1μF程度である。
イーサネットスイッチ60は、通信線50の途中に設けられている。具体的には、演算処理装置32とPHY52との間に設けられている。通信線50において、演算処理装置32とPHY52とは、イーサネットスイッチ60を介して通信する。イーサネットスイッチ60は、PHY61とも通信可能に接続されている。イーサネットスイッチ60は、PHY61を介して、センサ2などの外部機器との通信が可能である。イーサネットスイッチ60は、演算処理装置33とも通信可能に接続されている。一例として、本実施形態では、イーサネットスイッチ60とPHY61との通信、および、イーサネットスイッチ60と演算処理装置33との間の通信が、MII規格、または、MII規格のバリエーション規格に準ずる。
自動運転ECU10は、イーサネットスイッチ60の動作状態の制御などのために通信線73を備えている。演算処理装置32は、通信線73を介して、イーサネットスイッチ60の動作状態、たとえば接続状態などを制御する。
上記したように、演算処理装置33は、ロケータ3より取得するロケータ情報および地図データと、センサ2より取得する検出情報と、V2X通信機4より取得する他車両の情報などの情報を、コネクタを介して受信する。
演算処理装置33は、センサ2としてのミリ波レーダやLiDARの検出信号、カメラからの映像データ、ロケータ情報および地図データ、他車両の情報などを、コネクタを介して受信する。演算処理装置33は、情報の一部を、コネクタ、CANトランシーバ41、演算処理装置31、通信線50、およびイーサネットスイッチ60を介して受信する。演算処理装置33は、情報の他の一部を、コネクタ、CANトランシーバ42、演算処理装置32、通信線50、およびイーサネットスイッチ60を介して受信する。演算処理装置33は、情報の他の一部を、コネクタ、PHY61、およびイーサネットスイッチ60を介して受信する。なお、カメラの映像データなどの演算処理装置33で使う情報について、上記した経路とは別の経路から取得してもよい。
このように、演算処理装置33は、情報の一部を、演算処理装置31、32を経由して受信する。演算処理装置33は、情報の他の一部を、演算処理装置31、32を経由せずに受信する。演算処理装置33は、生成した予定走行ラインのデータを、演算処理装置31、32のそれぞれに送信する。
一方、演算処理装置31は、予定走行ラインのデータを、演算処理装置33から、イーサネットスイッチ60および通信線50を介して受信する。演算処理装置31は、CANトランシーバ41およびコネクタを介して、第1の制御信号を送信する。演算処理装置31は、第1の制御信号を、コネクタおよび通信バス6を介して、第1の走行制御デバイスを制御する走行制御システム5に送信する。走行制御システム5は、第1の制御信号に基づいて、第1の走行制御デバイスを制御する。このようにして、演算処理装置31は、車両1の操舵制御および/または加減速制御を実行する。
同様に、演算処理装置32は、予定走行ラインのデータを、演算処理装置33から、イーサネットスイッチ60および通信線50を介して受信する。演算処理装置32は、CANトランシーバ42およびコネクタを介して、第2の制御信号を送信する。演算処理装置32は、第2の制御信号を、コネクタおよび通信バス6を介して、第2の走行制御デバイスを制御する走行制御システム5に送信する。走行制御システム5は、第2の制御信号に基づいて、第2の走行制御デバイスを制御する。また、演算処理装置31、32は、自己診断機能を有している。演算処理装置31が制御に支障が生じる異常を検知すると、通信線50を介して、演算処理装置32に異常が生じたことを示す信号を送信する。これにより、演算処理装置32は、たとえば縮退制御を実行する。同様に、演算処理装置32が制御に支障が生じる異常を検知すると、通信線50を介して、演算処理装置31に異常が生じたことを示す信号を送信する。これにより、演算処理装置31は、たとえば縮退制御を実行する。
<第1実施形態のまとめ>
図3は、図2に示した自動運転ECU10のうち、冗長構成の主たる部分を示している。図3では、通信線50においてPHY51とPHY52の間を、一対のペア線で示している。
図3に示すように、自動運転ECU10は、回路系統11と、回路系統12を有している。回路系統12は、回路系統11に対して、冗長に設けられている。回路系統11の構成要素は、「第1の」の呼び名を付される場合がある。回路系統12の構成要素は、「第2の」の呼び名を付される場合がある。
車両1は、電源装置7a、7bを備えている。電源装置7aが第1の電源装置に相当し、電源装置7bが第2の電源装置に相当する。電源装置7aは、回路系統11に電力を供給する。電源装置7bは、回路系統12に電力を供給する。なお、電源は、上記したように+Bでもよいし、IGでもよい。
回路系統11は、電源回路21、演算処理装置31、および通信線50の一部を含む。回路系統11は、通信線50として、PHY51と、ひとつの通信線につきふたつ設けられたコンデンサ53のうちのひとつを含む。電源回路21は、電源装置7aから供給される電力に基づいて、回路系統11の他の要素が動作する電力を生成し、供給する。電源回路21は、演算処理装置31だけでなく、PHY51などに対しても電力を供給する。
回路系統12は、電源回路22、演算処理装置32、および通信線50の一部を含む。回路系統11は、通信線50として、PHY52と、ふたつ設けられたコンデンサ53の他のひとつを含む。電源回路22は、電源装置7bから供給される電力に基づいて、回路系統12の他の要素が動作する電力を生成し、供給する。電源回路22は、演算処理装置32だけでなく、PHY52などに対しても電力を供給する。
このように、本実施形態では、演算処理装置31と演算処理装置32との通信線50に、一対のPHY51、52と、コンデンサ53を設けている。コンデンサ53は、演算処理装置31と演算処理装置32との間をAC結合し、電気的に分離する。PHY51、52は、コンデンサ53がAC結合を用いた通信をできるように、対応する演算処理装置31、32からの入力信号を変換する。このため、たとえば電源回路21がショート故障し、演算処理装置31にその耐圧を超えるような過電圧が印加されても、過電流、過電圧が通信線50を介して、演算処理装置32に印加されるのを抑制することができる。電源回路22がショート故障した場合でも同様である。この結果、通信線50による通信を可能としつつ、通信線50を介した複数の演算処理装置31、32の共連れ故障を抑制することができる。これにより、演算処理装置31、32のひとつが故障しても、他のひとつが制御、たとえば縮退制御を実行し、走行制御システム5に対して制御信号を送信することができる。
本実施形態では、コンデンサ53がAC結合するために電気信号を変換する物理層として、イーサネットPHYデバイス51、52を採用している。これによれば、新たに物理層を設計しなくてもよいため、設計を簡素化することができる。
(第2実施形態)
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例であり、先行実施形態の記載を援用できる。
図4は、本実施形態の自動運転ECU10において、冗長構成の主たる部分を示している。図4は、先行実施形態の図3に対応している。図4に示すように、通信線50は、保護用のダイオード54を有している。ダイオード54は、PHY51、52の間に設けられている。ダイオード54は、過渡的な電圧を吸収する。ダイオード54が、保護ダイオードに相当する。
本実施形態では、PHY51、52の間において、ひとつの通信線につき、ふたつのダイオード54が接続されている。ひとつの通信線に設けられたふたつのコンデンサ53のうち、演算処理装置31側のコンデンサ53とPHY51の間に、ダイオード54が接続されている。演算処理装置32側のコンデンサ53とPHY52の間に、別のダイオード54が接続されている。各ダイオード54は、ツェナーダイオードである。各ダイオード54は、カソードが通信線に接続され、アノードがグランド(GND)に接地されている。これにより、過電圧制限効果を得ることができる。
<第2実施形態のまとめ>
上記した構成によれば、ダイオード54によって、電圧の急峻な変動を抑制することができる。これにより、通信線50を介した複数の演算処理装置31、32の共連れ故障を、より効果的に抑制することができる。
各ダイオード54が、ひとつのツェナーダイオードにより構成される例を示したが、これに限定されない。たとえば、ひとつのダイオード54が、ふたつのツェナーダイオードにより構成されてもよい。ふたつのツェナーダイオードは、それぞれのカソードが互いに接続される。アノードのひとつがグランド(GND)に接地され、アノードの他のひとつが通信線に接続される。
ダイオード54が、PHY51、52とは別に設けられる例を示したが、これに限定されない。PHY51、52の少なくとも一方が、ダイオード54を有する構成としてもよい。つまり、ダイオード54が、PHY51、52の少なくとも一方と一体的に設けられた構成としてもよい。
(他の実施形態)
この明細書および図面などにおける開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。たとえば、開示は、実施形態において示された部品および/または要素の組み合わせに限定されない。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示は、実施形態に追加可能な追加的な部分をもつことができる。開示は、実施形態の部品および/または要素が省略されたものを包含する。開示は、ひとつの実施形態と他の実施形態との間における部品および/または要素の置き換え、または組み合わせを包含する。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示されるいくつかの技術的範囲は、請求の範囲の記載によって示され、さらに請求の範囲の記載と均などの意味および範囲内でのすべての変更を含むものと解されるべきである。
明細書および図面などにおける開示は、請求の範囲の記載によって限定されない。明細書および図面などにおける開示は、請求の範囲に記載された技術的思想を包含し、さらに請求の範囲に記載された技術的思想より多様で広範な技術的思想に及んでいる。よって、請求の範囲の記載に拘束されることなく、明細書および図面などの開示から、多様な技術的思想を抽出することができる。
自動運転ECU10が、演算処理装置31、32、33を備えて構成される例を示したが、これに限定されない。たとえば、演算処理装置31、32、33に代えて、ふたつの演算処理装置を用いてもよい。この場合、演算処理装置のひとつが第1の演算処理装置に相当し、演算処置装置の他のひとつが第2の演算処理装置に相当する。
要するに、自動運転ECU10は、第1の演算処理装置と、第1の演算処理装置に対して冗長に設けられた第2の演算処理装置を備えればよい。第1の演算処理装置および第2の演算処理装置としては、プロセッサとメモリをそれぞれ備え、所定の演算処理が実行できる構成であれば、採用が可能である。つまり、MCUやSoCに限定されるものではない。
演算処理装置33が予定走行ラインを生成する例を示したが、これに限定されない。第1の演算処理装置および第2の演算処理装置の少なくともひとつに、予定走行ラインを生成する機能をもたせてもよい。たとえば、第1の演算処理装置が予定走行ラインを生成し、生成した予定走行ラインを通信線50にて第2の演算処理装置に送信してもよい。これにより、第2の演算処理装置も、予定走行ラインに基づいて、車両の制御信号を生成することができる。第1の演算処理装置および第2の演算処理装置のそれぞれに、予定走行ラインを生成する機能をもたせてもよい。
自動運転ECU10と他のノードとの通信のプロトコルは、上記した例に限定されない。たとえば、FlexRay、LINなどを用いてもよい。FlexRayは登録商標である。LINは、Local Interconnect Networkの略称である。自動運転ECU10内の通信規格についても、上記した例に限定されない。
物理層デバイスとして、イーサネットPHYデバイス51、52の例を示したが、これに限定されない。たとえば、図5に示すように、通信線50が、一対の物理層デバイスとして、PCIexpressPHYデバイス(PCIePHY)151、152を有してもよい。以下、PCIexpressPHYデバイス151、152を、PHY151、152と示す。PHY151、152間の通信は、送信と受信でそれぞれ2ペア(positiveとnegative)の通信をもつ。この場合、PHY151、152間の通信は、PCI Express規格にしたがう。
さらには、図6に示すように、通信線50が、一対の物理層デバイスとして、シリアライザ・デシリアライザ(SERDES)251、252を有してもよい。以下、シリアライザ・デシリアライザ251、252を、PHY251、252と示す。シリアライザとはパラレルバスの信号をシリアル化し、デシリアライザは逆にシリアルバスの信号をパラレル化する。PHY251、252は、シリアライザとデシリアライザの機能をそれぞれ有している。つまり、双方向での変換が可能である。この場合、シリアライザ・デシリアライザ251、252間の通信は、LVDS SerDesの各種規格にしたがう。なお、通信方向が一方向のみの場合、一対の物理層デバイスのひとつとしてシリアライザ、他のひとつとしてデシリアライザを採用すればよい。つまり、一対の物理層デバイスのうちのひとつのデバイスが少なくともシリアライザの機能を有し、他のひとつのデバイスが少なくともデシリアライザの機能を有せばよい。
図示を省略するが、PCIexpressPHYデバイス151、152と、シリアライザ・デシリアライザ251、252は、イーサネットPHYデバイス51、52同様、動作に必要な回路を含んでいる。要するに、高速伝送の物理層として使用できるものは、本技術に適用可能である。
このように、各種の高速シリアル通信伝送規格が適用可能であり、その規格に対応する物理層のデバイスを用いることができる。たとえば、PHY151、152、251、252を用いると、新たに物理層を設計しなくてもよいため、設計を簡素化することができる。なお、図5や図6に示す構成に、第2実施形態に記載の構成を組み合わせてもよい。図5および図6は、図3に対応している。
電子制御装置として、自動運転ECU10の例を示したが、これに限定されない。車両を制御する電子制御装置に適用が可能である。
自動運転ECU10が、ロケータ3より取得するロケータ情報および地図データと、センサ2より取得する検出情報と、V2X通信機4より取得する他車両の情報などの情報に基づき、車両1の走行環境を認識し、予定走行ラインを生成する例を示したが、これに限定されない。たとえば、V2X通信機4の情報を用いずに、ロケータ3より取得するロケータ情報および地図データと、センサ2より取得する検出情報とに基づいて、車両1の走行環境を認識し、予定走行ラインを生成してもよい。車車間通信や路車間通信の機能を有さない車両1に適用することもできる。V2X通信機4を備えない車両1に適用することもできる。
1…車両、2…センサ、3…ロケータ、4…V2X通信機、5…走行制御システム、6…通信バス、7a、7b…電源装置、10…自動運転ECU(電子制御装置)、11、12…回路系統、20、21、22、23…電源回路、30、31、32、33…演算処理装置、40、41、42…CANトランシーバ、50、70、71、72、73…通信線、51、52、61…イーサネットPHYデバイス、53…コンデンサ、60…イーサネットスイッチ、151、152…PCIexpressPHYデバイス、251、252…シリアライザ・デシリアライザ

Claims (6)

  1. 車両(1)に搭載される電子制御装置であって、
    所定の演算処理を実行し、前記車両を制御する第1の制御信号を生成する第1の演算処理装置(31)と、
    前記第1の演算処理装置に対して冗長に設けられ、前記車両を制御する第2の制御信号を生成する第2の演算処理装置(32)と、
    前記車両に搭載された第1の電源装置(7a)から供給される電力に基づいて、前記第1の演算処理装置が動作するための電力を生成する第1の電源回路(21)と、
    前記車両に搭載された第2の電源装置(7b)から供給される電力に基づいて、前記第2の演算処理装置が動作するための電力を生成する第2の電源回路(22)と、
    前記第1の演算処理装置と前記第2の演算処理装置とを通信可能に接続する通信線(50)と、を備え、
    前記通信線は、電気信号を変換する一対の物理層デバイス(51、52、151、152、251、252)と、前記通信線において前記一対の物理層デバイスの間に配置され、AC結合により前記第1の演算処理装置と前記第2の演算処理装置とを電気的に分離するコンデンサ(53)と、を含み、
    前記一対の物理層デバイスは、前記AC結合を使用した通信を行うために前記電気信号を変換する、電子制御装置。
  2. 前記一対の物理層デバイス(51、52)のそれぞれは、イーサネット物理層デバイスである、請求項1に記載の電子制御装置。
  3. 前記一対の物理層デバイス(151、152)のそれぞれは、PCIexpress物理層デバイスである、請求項1に記載の電子制御装置。
  4. 前記一対の物理層デバイス(251、252)のひとつは少なくともシリアライザの機能を有し、他のひとつは少なくともデシリアライザの機能を有する、請求項1に記載の電子制御装置。
  5. 前記通信線は、前記一対の物理層デバイスの間、もしくは、前記一対の物理層デバイスの少なくとも一方と一体的に設けられ、過渡的な電圧を吸収する保護ダイオード(54)を含む、請求項1~4いずれか1項に記載の電子制御装置。
  6. 前記電気信号は、前記車両が自動で走行するための情報である、請求項1~5いずれか1項に記載の電子制御装置。
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