JP2022125753A - ピストン - Google Patents

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Takashi Suzuki
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Abstract

【課題】ピストンリングの合口の拡大を抑制しつつ、ピストンリングの回転を抑制することができるピストンを提供すること。【解決手段】第1ランドと第2ランドとの間に形成されたリング溝に、合口を有するピストンリングが配置されたピストンであって、リング溝及びピストンリングは、ピストンの円周方向に沿ってピストンの軸線方向にうねっており、リング溝及びピストンリングのうねりの振幅は、ピストンリングの下面または上面と、リング溝の側面との隙間よりも大きい。【選択図】図2

Description

本発明は、ピストンに関する。
特許文献1には、往復動エンジンが、ピストンの反スラスト側において、ピストン上体部のピストンリング溝内にピンまたは閉じ壁が設けられ、このピストンリング溝にピストンリングが、その合口の内にピンまたは閉じ壁を収め込んだ状態で組み込まれ、ピストンリングはピンまたは閉じ壁によって回り止めされていることが開示されている。また、ピストンリング溝は傾斜しており、ピストンリング溝にピンが存在する。
特開2010-116832号公報
特許文献1のように、ピンでピストンリングの回転を規制すると、ピストンリングの合口がピンと接触し摩耗するため、合口が拡大するおそれがある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、ピストンリングの合口の拡大を抑制しつつ、ピストンリングの回転を抑制することができるピストンを提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るピストンは、第1ランドと第2ランドとの間に形成されたリング溝に、合口を有するピストンリングが配置されたピストンであって、前記リング溝及び前記ピストンリングは、前記ピストンの円周方向に沿って前記ピストンの軸線方向にうねっており、前記リング溝及び前記ピストンリングのうねりの振幅は、前記ピストンリングの下面または上面と、前記リング溝の側面との隙間よりも大きいことを特徴とするものである。
これにより、本発明に係るピストンにおいては、リング溝及びピストンリングのうねり形状によって、リング溝内でピストンリングが円周方向に回転するのを抑制できる。よって、本発明に係るピストンは、ピストンリングの合口に嵌まり込んでピストンリングの回転を規制するためのピンが不要なため、前記ピンと接触することによる摩耗に起因したピストンリングの合口の拡大を抑制しつつ、ピストンリングの回転を抑制することができる。
また、上記において、前記ピストンリングの合口方向が、前記ピストンとコネクティングロッドとを連結するピストンピンの軸線方向と同方向になるように、前記リング溝及び前記ピストンリングに前記うねりを設けてもよい。
これにより、ピストンピンの軸線方向に第2ランドの径を拡大し、その拡大した第2ランドの部分でピストンリングの合口の少なくとも一部を覆い、ピストンリングの合口を通るブローバイガスの流量を低減させることが可能となる。
また、上記において、前記第2ランドにおける径が最大となる最大径部と前記合口とが前記ピストンの円周方向で一致するように、前記リング溝及び前記ピストンリングに前記うねりを設けてもよい。
これにより、第2ランドの最大径部でピストンリングの合口の少なくとも一部を覆い、ピストンリングの合口を通るブローバイガスの流量を低減させることができる。
本発明に係るピストンは、ピストンリングの合口の拡大を抑制しつつ、ピストンリングの回転を抑制することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係るエンジンを模式的に示した断面図である。 図2(a)は、実施形態に係るピストンをエンジンフロントFr側から見た図である。図2(b)は、実施形態に係るピストンを正スラストTh側から見た図である。 図3は、セカンドランドの最大径部とトップリングの合口との位置関係を示した図である。 図4(a)は、変形例1に係るピストンをエンジンフロントFr側から見た図である。図4(b)は、変形例1に係るピストンを正スラストTh側から見た図である。 図5(a)は、変形例2に係るピストンをエンジンフロントFr側から見た図である。図5(b)は、変形例2に係るピストンを正スラストTh側から見た図である。 図6(a)は、変形例3に係るピストンをエンジンフロントFr側から見た図である。図6(b)は、変形例3に係るピストンを正スラストTh側から見た図である。
以下に、本発明に係るピストンの実施形態について説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
図1は、実施形態に係るエンジン1を模式的に示した断面図である。
図1に示すように、実施形態に係るエンジン1は、乗用車やトラックなどの車両に搭載されて動力発生源となる内燃機関である。エンジン1は、シリンダ100内を往復運動するピストン10が2往復する間に、吸気行程、圧縮行程、膨張行程及び排気行程からなる一連の4行程を行う、いわゆる4ストロークエンジンである。なお、本実施形態では、エンジン1を、4ストロークエンジンとして説明するが、例えば、ピストンが1往復する間に、吸気行程、圧縮行程、膨張行程及び排気行程を行う、いわゆる2ストロークエンジンでもよい。
エンジン1は、円筒形状に形成されるシリンダ100の中心軸であるシリンダ軸線SL方向に往復運動するピストン10と、燃焼室101と、クランク室102と、を備える。空気と燃料との混合気が燃焼する空間である燃焼室101は、ピストン10を挟んでシリンダ軸線SL方向の一方側に設けられる。クランク室102は、燃焼室101とは反対側である他方側に設けられる。
エンジン1は、燃焼室101に接続される吸気ポート103及び排気ポート104と、吸気ポート103内に燃料を噴射するインジェクタ105と、燃焼室101に導入された混合気に点火する点火プラグ106と、ピストン10の往復運動を回転運動に変換するクランクシャフト107とを備える。さらに、エンジン1は、シリンダヘッド108、シリンダブロック109及びクランクケース110を備える。なお、本実施形態では、エンジン1は、吸気ポート103内に燃料を噴射する、いわゆるポート噴射形式のエンジンとして説明するが、本実施形態はこれに限定されず、例えば、エンジン1は、燃焼室101に直接燃料を噴射する、いわゆる直噴式のエンジンでもよい。
シリンダヘッド108は、シリンダブロック109に締結され、クランクケース110は、シリンダヘッド108とは反対側のシリンダブロック109に締結される。シリンダブロック109の内部には、上述した円筒形状のシリンダ100が形成される。また、シリンダ100の内壁面(以下、シリンダ内壁面という)100aは、シリンダ100内を往復運動するピストン10と摺動する。
クランクシャフト107は、クランク室102に回転可能に支持される。ピストン10は、後述するピストンピン13により回動可能にコネクティングロッド111の一端と連結される。クランクシャフト107は、コネクティングロッド111において、ピストン10と連結される端部とは反対側の端部に回転可能に連結される。なお、クランクシャフト107とコネクティングロッド111との連結部をコネクティングロッド連結部107bとする。上記構成により、ピストン10の往復運動は、クランクシャフト107の回転運動に変換されて、エンジン1の出力として取り出される。なお、クランクシャフト107は、その回転をスムーズにするため、その軸周りにカウンタウェイト107aを有する。
燃焼室101は、シリンダヘッド108においてシリンダ100側の端面である筒内天井部101a、及びシリンダ100のシリンダ内壁面100a、及びピストン10のクランク室102とは反対側の端面であるピストン頂部10aにより形成される空間である。
シリンダヘッド108の筒内天井部101aには、上述した吸気ポート103及び排気ポート104が設けられる。吸気ポート103には吸気弁112が設けられ、吸気弁112は、吸気ポート103と燃焼室101とを連通する開口を所定のタイミングで開閉する。また、排気ポート104には排気弁113が設けられ、燃焼室101と排気ポート104とを連通する開口を所定のタイミングで開閉する。
インジェクタ105は、吸気ポート103内に燃料噴霧を噴射する。点火プラグ106は、燃焼室101の天井部分、すなわち、シリンダヘッド108の筒内天井部101aの吸気ポート103と排気ポート104との間に設けられる。
さらに、エンジン1は、マイクロコンピュータを中心として構成されることによりエンジン1の各部を制御するElectronicControlUnit114(以下ECU114という)により制御される。ECU114は、インジェクタ105の燃料噴射タイミングや点火プラグ106の点火時期などを制御する。
インジェクタ105から燃料が噴射されると、吸気ポート103に連結された吸気通路115から吸入された空気とインジェクタ105から噴射された燃料とが混合して混合気が形成される。ピストン10がシリンダ100のクランク室102側へ、つまり下死点側へ移動すると、燃焼室101内に混合気が吸入される(吸気行程)。さらに、ピストン10が吸気行程下死点を経てシリンダ100内をシリンダヘッド108の筒内天井部101a側へ、つまり上死点側へ移動すると、混合気が圧縮される(圧縮行程)。
さらに、ピストン10が圧縮行程上死点付近に近づくと、点火プラグ106により混合気に点火される。これにより、燃焼室101内で混合気が燃焼し、その燃焼圧力によりピストン10を下死点側へ移動させる(膨張行程)。燃焼後の混合気(排気ガス)は、ピストン10が下死点を経て上死点に向かって再び移動することで排気ポート104及び排気ポート104と連結される排気通路116を介して燃焼室101から排出される(排気行程)。上記構成により、実施形態に係るピストン10を備えるエンジン1は、クランクシャフト107から出力を得る。
図2(a)は、実施形態に係るピストン10をエンジンフロントFr側から見た図である。図2(b)は、実施形態に係るピストン10を正スラストTh側から見た図である。
図2(a)及び図2(b)に示すように、実施形態に係るピストン10は、トップリング溝131とセカンドリング溝132とオイルリング溝133とを有している。トップリング溝131は、最もピストン頂部10a側のピストン側周部10bに形成され、コンプレッションリングであるトップリング141が嵌め込まれる溝である。セカンドリング溝132は、トップリング溝131と隣接しコンプレッションリングであるセカンドリング142が嵌め込まれる溝である。オイルリング溝133は、最もクランク室102側(図1参照)に形成され、オイルリング143が嵌め込まれる溝である。なお、ピストン側周部10bは、ピストン10の円周方向に沿った面のことである。また、本実施形態では、トップリング141、セカンドリング142及びオイルリング143の総称をピストンリングとする。
また、実施形態に係るピストン10は、スカート部11とピストンピン穴12とを有している。ピストンピン穴12は、図1に示すようにピストン10とコネクティングロッド111との連結部である。ピストンピン穴12及びコネクティングロッド111の一方の端部に形成された連結穴に、ピストンピン13が挿入されることにより、ピストン10とコネクティングロッド111とは回動可能に連結される。スカート部11は、図1に示したピストン10の側周部であるピストン側周部10bに形成され、ピストン10がシリンダ100内を往復運動中にピストン10が傾倒することを抑制する。ここで、シリンダ軸線SLと直交し、且つ、ピストンピン13の中心軸(ピストンピン軸線方向)と直交する方向(スラスト方向)の力をスラスト力とする。ピストン10の傾倒は、ピストン10がコネクティングロッド111からスラスト力を受けることにより生じる現象である。なお、スラスト力とは、膨張行程及び吸気行程中に発生する正スラスト力と、圧縮行程及び排気行程中に発生する反スラスト力との両方を含んだ表現である。
正スラスト力及び反スラスト力は、図1に示したクランクシャフト107の回転方向により決定する。本実施形態では、例えば、図1に示すように、クランクシャフト107は、図1中に矢印で示すクランクシャフト回転方向RDの方向に回転するものとする。クランクシャフト回転方向RDは、ピストン10が下死点から上死点へ向かい、上死点から下死点へその移動方向が切り替わるときに、コネクティングロッド111との連結部であるコネクティングロッド連結部107bが、シリンダ軸線SLを閾としたときに排気ポート104側から吸気ポート103側へ向かって回転する方向である。
このとき、図1に矢印で示すF1が正スラスト力となり、F2が反スラスト力となる。以下、正スラスト力F1、反スラスト力F2と記載する。正スラスト力F1は、ピストン10を吸気通路115側へ押圧する力であり、反スラスト力F2は、ピストン10を排気通路116側へ押圧する力である。また、以下、ピストンピン13の中心軸を含み、且つ、ピストン頂部10aと直交する面により分けられる2つのピストン部材のうち、正スラスト力F1が作用する側を正スラストTh側、反スラスト力F2が作用する側を反スラストAth側という。
ここで、ピストン10のピストン側周部10bにおいて、トップリング溝131とピストン頂部10aとの間の側周部を第1ランドであるトップランド121、セカンドリング溝132とトップリング溝131との間の側周部を第2ランドであるセカンドランド122、オイルリング溝133とセカンドリング溝132との間の側周部を第3ランドであるオイルランド123とする。
実施形態に係るピストン10は、トップリング溝131及びトップリング141を、ピストン10の円周方向に沿って、シリンダ軸線SLと平行なピストン10の軸線方向でピストン頂部10a側とスカート部11側とにうねらせて設けており、トップリング溝131内でトップリング141がピストン10の円周方向に回転するのを抑制するように構成されている。
すなわち、実施形態に係るピストン10においては、トップリング溝131及びトップリング141のうねりの振幅及び周期をほぼ同じにしている。図2(a)に示すように、ピストン10をピストンピン軸線方向のエンジンフロントFr側から見た場合、トップリング溝131及びトップリング141は、スラスト方向の中央あたりにうねりの山(上に凸部)となる変曲点を1つ有するようにうねった形状となっている。なお、ピストン10をピストンピン軸線方向のエンジンリヤRr側から見た場合もエンジンフロントFr側から見た場合と同様のうねった形状で、トップリング溝131及びトップリング141にうねりが設けられている。また、図2(b)に示すように、ピストン10をスラスト方向の正スラストTh側から見た場合、トップリング溝131及びトップリング141は、ピストンピン軸線方向の中央あたりにうねりの谷(下に凹部)となる変曲点を1つ有するようにうねった形状となっている。なお、ピストン10をスラスト方向の反スラストAth側から見た場合も正スラストTh側から見た場合と同様のうねった形状で、トップリング溝131及びトップリング141にうねりが設けられている。
そして、実施形態に係るピストン10では、トップリング溝131及びトップリング141のうねりの振幅が、トップリング141の下面(スカート部11側の面)または上面(ピストン頂部10a側の面)と、トップリング溝131の側面との隙間であるサイドクリアランスCLよりも大きくしている。
これにより、ピストン10の軸線方向にサイドクリアランスCL分だけトップリング141がトップリング溝131内で上下動しても、トップリング溝131aのうねりの山を越えてトップリング141が円周方向に回転するのを抑制することができる。よって、実施形態に係るピストン10においては、トップリング溝131にトップリング141の回転止め用ピンなどを設けることが不要なため、トップリング141の合口141aが回転止め用ピンなどと接触して摩耗することを防止することができる。
また、実施形態に係るピストン10においては、トップリング溝131内でトップリング141が円周方向に回転するのを抑制し、トップリング溝131に対するトップリング141の合口141aの位置を所定の位置に保持することができるため、合口141aの位置がピストン10の円周方向で変化することによって、合口141aを通過する燃焼室101からクランク室102へのブローバイガスの流量が増大することを抑制することができる。
また、トップリング141がトップリング溝131内で適度に可動なため、例えば、トップリング溝131にトップリング141が固着し、ピストン10の上下動によって、シリンダ100のシリンダ内壁面100aと、トップリング溝131及びトップリング141の特定箇所とが擦れて偏摩耗するなど、トップリング溝131及びトップリング141の摩耗を抑制することが可能となる。
実施形態に係るピストン10においては、セカンドランド122におけるピストンピン軸線方向はスラスト方向よりもピストン揺動の影響を受けづらいため、ピストンピン軸線方向の径はスラスト方向の径よりも拡大代が大きい。そのため、実施形態に係るピストン10では、例えば、図3に示すように、ピストンピン穴12が延びる方向であるピストンピン軸線方向に長軸を有し、且つ、正スラスト力及び反スラスト力が作用する方向であるスラスト方向に短軸を有する楕円形状に、セカンドランド122を形成する。そして、トップリング141の合口141aの方向が、ピストンピン軸線方向と同方向になるように、トップリング溝131及びトップリング141にうねりを設けてトップリング溝131にトップリング141を配置する。
これにより、実施形態に係るピストン10では、セカンドランド122のピストンピン軸線方向のエンジンフロントFr側の端部122a、言い換えれば、セカンドランド122の径が最も大きくなる最大径部と、トップリング141の合口141aとの位置が、ピストン10の円周方向において図3中に斜線で示した領域A内で一致する。そして、トップリング141の合口141aの少なくとも一部が、セカンドランド122の最大径部に覆われるため、ピストン10の軸線方向から見た合口141aにおけるブローバイガスが通るガス通路面積が小さくなり、合口141aを通るブローバイガスの流量を低減させることができる。
なお、シリンダ100のボア形状によっては、ピストンピン軸線方向にセカンドランド122の径を拡大できない可能性がある。その場合には、セカンドランド122のピストンピン方向に限らず、セカンドランド122の径が最も大きくなる最大径部と、トップリング141の合口141aとの位置が、ピストン10の円周方向で一致するように、トップリング溝131及びトップリング141にうねりを設ければよい。この場合でも、トップリング141の合口141aの少なくとも一部が、セカンドランド122の最大径部に覆われることによって、ピストン10の軸線方向から見た合口141aにおけるブローバイガスが通るガス通路面積が小さくなり、合口141aを通るブローバイガスの流量を低減させることができる。
図4(a)は、変形例1に係るピストン10をエンジンフロントFr側から見た図である。図4(b)は、変形例1に係るピストン10を正スラストTh側から見た図である。
図4(a)に示すように、変形例1に係るピストン10は、ピストンピン軸線方向のエンジンフロントFr側から見た場合、トップリング溝131及びトップリング141が、スラスト方向の中央あたりにうねりの谷(下に凹部)となる変曲点を1つ有するようにうねった形状となっている。また、図4(b)に示すように、変形例1に係るピストン10は、スラスト方向の正スラストTh側から見た場合、トップリング溝131及びトップリング141が、ピストンピン軸線方向の中央あたりにうねりの山(上に凸部)となる変曲点を1つ有するようにうねった形状となっている。
なお、変形例1に係るピストン10は、ピストンピン軸線方向のエンジンリヤRr側から見た場合もエンジンフロントFr側から見た場合と同様のうねった形状で、トップリング溝131及びトップリング141にうねりが設けられている。また、変形例1に係るピストン10は、スラスト方向の反スラストAth側から見た場合も正スラストTh側から見た場合と同様のうねった形状で、トップリング溝131及びトップリング141にうねりが設けられている。
図5(a)は、変形例2に係るピストン10をエンジンフロントFr側から見た図である。図5(b)は、変形例2に係るピストン10を正スラストTh側から見た図である。
図5(a)に示すように、変形例2に係るピストン10は、ピストンピン軸線方向のエンジンフロントFr側から見た場合、トップリング溝131及びトップリング141が、スラスト方向の中央あたりにうねりの山(上に凸部)となる変曲点を1つ有し、そのうねりの山の両側にそれぞれうねりの谷(下に凹部)となる変曲点を1つずつ有するようにうねった形状となっている。また、図5(b)に示すように、変形例2に係るピストン10は、スラスト方向の正スラストTh側から見た場合もエンジンフロントFr側から見た場合と同じような、トップリング溝131及びトップリング141が、ピストンピン方向の中央あたりにうねりの山(上に凸部)となる変曲点を1つ有し、そのうねりの山の両側にそれぞれうねりの谷(下に凹部)となる変曲点を1つずつ有するようにうねった形状となっている。
なお、変形例2に係るピストン10は、ピストンピン軸線方向のエンジンリヤRr側から見た場合もエンジンフロントFr側から見た場合と同様のうねった形状で、トップリング溝131及びトップリング141にうねりが設けられている。また、変形例2に係るピストン10は、スラスト方向の反スラストAth側から見た場合も正スラストTh側から見た場合と同様のうねった形状で、トップリング溝131及びトップリング141にうねりが設けられている。
図6(a)は、変形例3に係るピストン10をエンジンフロントFr側から見た図である。図6(b)は、変形例3に係るピストン10を正スラストTh側から見た図である。
図6(a)に示すように、変形例3に係るピストン10は、ピストンピン軸線方向のエンジンフロントFr側から見た場合、トップリング溝131及びトップリング141が、スラスト方向の中央あたりにうねりの山(上に凸部)となる変曲点を1つ有し、そのうねりの山の両側にそれぞれうねりの谷(下に凹部)となる変曲点を1つずつ有するようにうねった形状となっている。また、図6(b)に示すように、変形例3に係るピストン10は、スラスト方向の正スラストTh側から見た場合、トップリング溝131及びトップリング141が、ピストンピン軸線方向の中央あたりにうねりの山(上に凸部)となる変曲点を1つ有するようにうねった形状となっている。
なお、変形例3に係るピストン10は、ピストンピン軸線方向のエンジンリヤRr側から見た場合もエンジンフロントFr側から見た場合と同様のうねった形状で、トップリング溝131及びトップリング141にうねりが設けられている。また、変形例3に係るピストン10は、スラスト方向の反スラストAth側から見た場合も正スラストTh側から見た場合と同様のうねった形状で、トップリング溝131及びトップリング141にうねりが設けられている。
以上のように、実施形態に係るピストン10においては、トップリング溝131及びトップリング141に設けるうねりは、図2(a)及び図2(b)に示したような形状に限定されるものではなく、例えば、変形例1、変形例2及び変形例3に係るピストン10のような形状であってもよい。また、実施形態に係るピストン10においては、トップリング溝131及びトップリング141に設けるうねりを、例えば、ピストン10の円周方向に2つ以上の変曲点を有するようにうねった形状とすればよい。また、トップリング溝131及びトップリング141に設けるうねりを、例えば、ピストン10の円周方向において、エンジンフロントFr側とエンジンリヤRr側と正スラストTh側と反スラストAth側との少なくともいずれかに設けるようにしてもよい。
1 エンジン
10 ピストン
10a ピストン頂部
10b ピストン側周部
11 スカート部
12 ピストンピン穴
13 ピストンピン
100 シリンダ
100a シリンダ内壁面
101 燃焼室
102 クランク室
103 吸気ポート
104 排気ポート
105 インジェクタ
106 点火プラグ
107 クランクシャフト
107a カウンタウェイト
107b コネクティングロッド連結部
108 シリンダヘッド
109 シリンダブロック
110 クランクケース
111 コネクティングロッド
112 吸気弁
113 排気弁
114 ECU
115 吸気通路
121 トップランド
122 セカンドランド
123 オイルランド
131 トップリング溝
132 セカンドリング溝
133 オイルリング溝
141 トップリング
141a 合口
142 セカンドリング
143 オイルリング

Claims (3)

  1. 第1ランドと第2ランドとの間に形成されたリング溝に、合口を有するピストンリングが配置されたピストンであって、
    前記リング溝及び前記ピストンリングは、前記ピストンの円周方向に沿って前記ピストンの軸線方向にうねっており、
    前記リング溝及び前記ピストンリングのうねりの振幅は、前記ピストンリングの下面または上面と、前記リング溝の側面との隙間よりも大きいことを特徴とするピストン。
  2. 前記ピストンリングの合口方向が、前記ピストンとコネクティングロッドとを連結するピストンピンの軸線方向と同方向になるように、前記リング溝及び前記ピストンリングに前記うねりを設けたことを特徴とする請求項1に記載のピストン。
  3. 前記第2ランドにおける径が最大となる最大径部と前記合口とが前記ピストンの円周方向で一致するように、前記リング溝及び前記ピストンリングに前記うねりを設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のピストン。
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