JPS63131839A - 内燃機関用ピストン - Google Patents

内燃機関用ピストン

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JPS63131839A
JPS63131839A JP61277670A JP27767086A JPS63131839A JP S63131839 A JPS63131839 A JP S63131839A JP 61277670 A JP61277670 A JP 61277670A JP 27767086 A JP27767086 A JP 27767086A JP S63131839 A JPS63131839 A JP S63131839A
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JP
Japan
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piston
oil chamber
forming member
internal
oil
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Application number
JP61277670A
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English (en)
Inventor
Hideo Yamazaki
秀雄 山崎
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Diesel Engine Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B23/00Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation
    • F02B23/02Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation with compression ignition
    • F02B23/06Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation with compression ignition the combustion space being arranged in working piston
    • F02B23/0696W-piston bowl, i.e. the combustion space having a central projection pointing towards the cylinder head and the surrounding wall being inclined towards the cylinder wall
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/04Engines with variable distances between pistons at top dead-centre positions and cylinder heads
    • F02B75/044Engines with variable distances between pistons at top dead-centre positions and cylinder heads by means of an adjustable piston length
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は内燃機関用ピストンに関するものである。
(従来技術) 従来よりディーゼル機関においては、低負荷運転時には
、燃焼圧が高負荷運転時よりも低いところから混合気の
燃焼性が悪化し排気中に黒煙あるいは青白煙が発生し易
く、また一方、高負荷運転時には、燃焼圧が高いところ
から筒内最高圧が高くなり、例えばクランク軸あるいは
軸受メタル等の燃焼圧負荷部分に過大な強度的負担をか
けるおそれがある等、燃焼圧に関連して相反する問題が
あった。
このような低負荷運転時における問題と高負荷運転時に
おける問題とを同時に解決するひとつの方法として、従
来より圧縮比可変式のピストン(例えば、特公昭51−
18006号公報参照)を用いて、低負荷運転時には高
圧縮比でエンジンの運転を行なって燃焼圧を高めに設定
して燃焼性の改善を図る一方、高負荷運転時には低圧縮
比でエンジンの運転を行なって筒内最高圧を抑制する方
法が知られている。
ところで、一般に圧縮比可変式のピストンは、例えば上
記公知例を例にとって説明すれば、シリンダ内壁面内に
摺動自在に嵌挿されるピストン本体の内部に、内部ピス
トンを相対摺動可能に嵌挿し、上記ピストン本体の頂部
内面と上記内部ピストンの頂部上面との間に形成される
油室内への作動油の導出入1こより両者の軸方向相対位
置を変化させ、これによりピストン頂面とピストンピン
中心との間の間隔を可変とするようにしている(即ち、
ピストン本体の頂部内面と内部ピストンの頂部上面とが
直接対向して両者間に油室を形成している)。
一方、ピストンは、その軽量化を図ってエンジンの燃費
効率を向上させるという観点から、一般にピストン本体
の頂部内面側は大きく肉が盗まれて空洞部とされており
、しかもこの空洞部は凹凸のあるいびつな形状とされて
いる。一方、このピストン本体の頂部内面に近接対向す
る内部ピストンの頂部上面は、成形性との関係から通常
平坦面に形成される。従って、上記公知例の如くピスト
ン本体の頂部内面と内部ピストンの頂部上面との間に直
接的に油室を形成したものにあっては、該油室が凹凸の
あるいびつな形状となり、両者が最大限近接した状態(
即ち、低圧縮比状態)においても両者間に比較的大きな
ボリュームをもつ油室が存在することになる。
このように、ピストン本体の頂部内面と内部ピストンの
頂部上面との最接近状態においてなおかつ油室が比較的
大きなボリュームを有する構造であると、作動油から分
離して油室の上部に溜った空気をピストン外部へ排出す
ることが比較的困難となり、その結果、この油室上部に
溜った空気のために油室内の作動油の圧力上昇が阻害さ
れ、またこの空気の滞溜量に応じて上記作動油の圧力値
自体が変動し、エンジンの圧縮比調整特性が不安定とな
り、所期の目的を十分に達成することが困難になるとい
うおそれがあった。
(発明の目的) 本発明は上記従来技術の項で指摘した問題点を解決しよ
うとするもので、シリンダ内壁面に摺接嵌合可能なピス
トン本体の内側に、該ピストン本体の内周面に沿って摺
接可能にされるとともにピストンピンを介して連接棒に
連結された内部ピストンを嵌挿し、上記ピストン本体の
頂部内面と内部ピストンの頂部上面との間に形成される
油室内に導入される作動油の圧力に応じて該ピストン本
体の頂面とピストンピンの中心位置との間の距離を変化
させ得るようにした内燃機関用ピストンにおいて、簡単
な構成により、圧縮比調整特性の安定化とエンジンの熱
効率の向上を図り得るようにすることを目的としてなさ
れたものである。
(目的を達成するための手段) 本発明は上記の目的を達成するための手段として、シリ
ンダ内壁面内に摺接嵌合可能な外周面を有するとともに
その内周面側をピストン嵌合穴としたピストン本体の上
記ピストン嵌合穴内に、ピストンピンを介して連接棒に
連結された内部ピストンを軸方向に相対摺動可能に嵌挿
し、上記ピストン本体の頂部の内面と上記内部ピストン
の頂部の外面との間に形成される油室内に導入される作
動油の圧力により上記ピストン本体と内部ピストンとを
適宜に輪方向に相対変位させて上記ピストン本体の頂面
と上記ピストンピンの中心との間のシリンダ軸方向距離
を可変とした内燃機関用ピストンにおいて、上記ピスト
ン本体の上記ピストン嵌合穴の上部に、円形の頂壁と該
頂壁の周囲に連続する周壁とを有する略有底筒状体より
なる油室形成部材をその頂壁を上記ピストン本体の頂部
側に向けた状態で嵌挿固定する一方、該油室形成部材の
内周面内に上記内部ピストンの頂部を摺動自在に嵌挿し
該油室形成部材により上記ピストン本体の頂部の内面と
上記内部ピストンの項部の外面との間に形成される上記
油室を、上記油室形成部材の頂壁内面と上記内部ピスト
ンの頂部外面の間に形成される上部油室と上記ピストン
本体の頂部内面と上記油室形成部材の頂壁外面との間に
形成されるピストンクラウン油室とに区画し、上記上部
油室内に導入される作動油の圧力でもって上記ピストン
本体と上記内部ピストンとの軸方向距離を変化させるよ
うにするとともに、上記上部油室から排出される作動油
を上記ピストンクラウン油室を通してピストン外部へ排
出するようにし、さらに上記内部ピストンと上記油室形
成部材との最接近状態においては上記上部油室の容積か
可及的に零に近づくように上記内部ピストンと上記油室
形成部材の形状・寸法を相対的に設定したものである。
(作 用) 本発明では上記の手段により、 (1)  内部ピストンと油室形成部材との間に形成さ
れる上部油室内に導入される作動油の圧力により圧縮比
可変操作が行なわれしかもこの内部ピストンを油室形成
部材との最接近状態においては上記上部油室の容積が可
及的に零になるように構成されているため、該上部油室
内に溜った空気が容易に該上部油室からピストン外に排
出され、該上部油室内に導入された作動油の圧力上昇が
確実ならしめられる、 (2)上部油室から排出される作動油をピストンクラウ
ン油室を通してピストン外部へ排出させるようにしてい
るため、上部油室内に作動油が充填・封入される低負荷
運転領域においては該ピストンクラウン油室側にはピス
トン冷却油としても機能する作動油が存在せず冷却の必
要性の少ない低負荷運転領域におけるピストンの過冷却
が未然に防止される、 等の作用が得られる。
(実施例) 以下、第1図ないし第3図を参照して本発明の好適な実
施例を説明する。
(構 成) 第1図及び第2図には本発明の実施例に係る4サイクル
デイ一ゼル機関用のピストン1が示されている。このピ
ストン1は、大略して、シリンダ内壁面37に摺接嵌合
する略有底筒状のピストン本体2と、該ピストン本体2
内に摺接可能に嵌合された同じく略有底筒状の内部ピス
トン3と、上記ピストン本体2の頂部2cの内側部分に
嵌装固定された上部油室形成部材4と、該ピストン本体
2の下端口縁部2rに嵌装固定された下部油室形成部材
5とを有している。
ピストン本体2は、上述のように頂壁51と周壁52を
有する略有底筒状に一体形成されており、該周壁52の
外周面52a(即ち、ピストン本体2の外周面2a)を
シリンダ内壁面37に近接対向させた状態でシリンダ3
6内に嵌挿される。このピストン本体2は、その外周面
2a上に4本のピストンリング45.45・・を取付け
る一方、その頂壁51の上面、即ちピストン本体2の頂
面2dには該頂面2dの略中央部に開口する凹部47を
形成している。また、このピストン本体2の内部は、上
記周壁52の上部に位置する小径の油室形成部材嵌合穴
34と、該油室形成部材嵌合穴34より下部に位置する
大径のピストン嵌合穴35と、上記頂壁51の内面、即
ちピストン本体2の頂部2cの内面2eの三者で囲繞さ
れる空所とされており、この空所内に後述する内部ピス
トン3が嵌合せしめられる。尚、このピストン本体2の
頂部内面2eは、上記凹部47に沿った凹凸面とされて
いる。
また、ピストン本体2の上記油室形成部材嵌合穴34部
分には、平滑円板状の頂壁41とこれに連続する周壁4
2とを有する円形浅皿状の上部油室形成部材4が、その
頂壁41を上記ピストン本体2の頂部内面2e側に向け
た状態で圧入固定されており、該頂壁41の外面41.
bと上記ピストン本体2の頂部内面2eの間にはいびつ
な形状を有するピストンクラウン油室33が形成されて
いる。また、この上部油室形成部材4の周壁42の中心
を挟んで対向する2位置には、それぞれ該周壁42を上
下方向に跨って上流側部WIt25.25・・と下流側
油溝26,26・・が形成されており、該上部油室形成
部材4をピストン本体2の油室形成部材嵌合穴34内に
固定した状態においては、上記ピストンクラウン油室3
3はこれら各油溝25,25・・、26.26・・を介
して該周壁42の下端側に連通せしめられている。
内部ピストン3は、頂壁53と周壁54を有する略有底
筒体で一体形成されており、その外周面3aは、該内部
ピストン3の頂部3bに位置し上記上部油室形成部材4
の内周面4aに摺接嵌合可能な径寸法を有する第1外周
而55と、該内部ピストン3の軸方向中段部に位置し上
記ピストン本体2のピストン嵌合穴35に摺接嵌合可能
な径寸法を有する第2外周面56と、該内部ピストン3
の軸方向下端部に位置し上記第2外周面56よりも適宜
寸法だけ小径の第3外周面57の三つの部分で構成され
ている。また、この内部ピストン3の第1外周面55の
第2外周面56寄り端部には、C形状のスリーブ6が圧
入固定されている。
この内部ピストン3は、ピストンピン8を介して連接棒
7に結合された状態で、しがもその第1外周而55及び
上記スリーブ6を上記上部油室形成部材4の内周面4a
に、その第2外周面56を上記ピストン本体2のピスト
ン嵌合穴35に、またその第3外周面57を上記ピスト
ン本体2の下端口線部2fに螺着固定した下部油室形成
部材5の内周面5aに、それぞれ摺接嵌合させた状態で
上記ピストン本体2の内部に嵌装されている。この内部
ピストン3のピストン本体2側への嵌装状態においては
、該内部ピストン3は上記上部油室形成部材4の頂壁内
面41aと上記下部油室形成部材5の端面5bとの間で
軸方向にストロークSだけ摺動変位し得るようになって
いる。そして、第1図に示す如く内部ピストン3の下端
面3dが下部油室形成部材5の端面5bと当接した第1
の状態においては、上記上部油室形成部材4の頂壁内面
41aと上記内部ピストン3の頂部上面3cとの間に上
部油室31が形成される。尚、この実施例においては、
この上部油室31と上記ピストンクラウン油室33とで
特許請求の範囲中の油室が構成されている。
また、第2図に示す如くスリーブ6の上面6aと上部油
室形成部材4の周壁42の下端面42aとが当接した第
2の状態においては、上記下部油室形成部材5の端面5
bと内部ピストン3の下端面3dの間に下部油室32が
形成されると同時に上記上部油室31の容積がほぼ零と
される。
また、内部ピストン3の頂壁53の略中央部分には、内
側に向って開口する油溜室17が形成されている。この
油溜室17内には、その中央部に貫通穴61を形成した
曲目部材20がスプリングIOによって外方へ突出する
方向に付勢された状態で嵌装されている。この曲目部材
20の下端面20aは、上記連接棒7の小端部外周面6
2に摺動可能に押圧当接されており、これにより両者間
のシール性が確保されている。この油溜室17は、曲目
部材20の貫通穴6!を介して連接棒7内に形成した送
油通路18に連通せしめられている。
この送油通路18には、オイルポンプ(図示省略)から
所定圧の作動油が供給される。
ざらに、上記油溜室I7は、給油路19に設けた第1の
作動油吸入弁12と第2の作動油吸入弁I3を介してそ
れぞれ上記上部油室31と下部油室32に連通されてお
り、上記送油通路18を通って供給される作動油は、油
溜室17から第1の作動油吸入弁12あるいは第2の作
動油吸入弁13を経て上部油室31あるいは下部油室3
2にそれぞれ導入可能とされている。
また、上記内部ピストン3の頂部3bには、その上面3
cと上記第1外周而55とに跨って油排出口23が形成
されている。この油排出口23には、上部油室31内の
作動油圧力がある設定値に達した時点において開弁する
作動油排出弁11が設けられている。従って、上部油室
3Iは、その内部の作動油圧力が低い時には作動油排出
弁11か閉じられているため密閉室とされ該上部油室3
1内の作動油は該上部油室31内に封入されるが、作動
油圧力が上記設定値を越えると油室形成部材嵌合穴34
が開弁するため、該上部油室31内の作動油は該油排出
口23から上記上部油室形成部材4の上流側油溝25,
25・・を介して上記ピストンクラウン油室33側に導
入されることになる。尚、上記上部油室形成部材4の下
流側油溝26.26・・は、ピストン本体2と内部ピス
トン3との間に形成された環状空室48に連通し、さら
にこの環状空室48から内部ピストン3に形成した油回
収口28を介して内部ピストン3の内部側に開口されて
いる。従って、ピストンクラウン油室33内に導入され
た作動油は、下流側油溝26.26・・か1″)環状空
室48に流入し、さらに油回収口28を通ってクランク
室(図示省略)側に流下することになる。
また、上記下部油室32は、内部ピストン3側に設けた
小径の油排出口29を介してクランク室側に常時開口さ
れている。
(作動並びにその作動) 機関運転中、ピストン1のピストン本体2には、該ピス
トンlの往復動に伴う慣性力と燃焼室の内圧とが作用し
、この両者の方向と大きさにより機関圧縮比が可変とさ
れる。
即ち、機関行程のうち、吸入及び排気行程中は、該ピス
トン本体2を下方に押し下げる如くピストン1の頂面上
、即ち、ピストン本体2の頂面2dに作用する燃焼室内
圧よりも、ピストンlの往復動に伴って該ピストン本体
2を上死点付近において上方に押し上げる如く作用する
慣性力の方が大きく、このためピストン本体2は内部ピ
ストン3に対して上方に相対移動し、上部油室3I内の
圧力は低くなり、下部油室32内の圧力は高くなる。
従って、上部油室31内には第1の作動油吸入弁12を
介して作動油が導入充填されるが、下部油室32内の作
動油は油排出口29を通って外部へ排出され、結果的に
ピストン1は第1図に示す如く上部油室31内に充填さ
れた作動油の圧力によりピストン本体2の頂面2dとピ
ストンピン8の中心線との間隔が最大となる第1の状態
に設定される。尚、この状態は、機関の負荷状態にかか
わらず同一である。
一方、圧縮及び爆発行程においては、燃焼室内圧がピス
トンlの往復動に伴う上向きの慣性力よりも大きくなる
ため、ピストン本体2が内部ピストン3側に押圧される
状態となり、上部油室31内の作動油圧力が上昇する。
この場合、作動油排出弁11の開弁圧よりも作動油圧力
が低い運転領域、即ち、燃焼ガス圧力が比較的低い低負
荷運転領域においては、上部油室31内に作動油が封入
された状態が維持され、ピストン1は第1の状態のまま
作動する。従って、機関は高圧縮比運転される。
一方、作動油排出弁11の開弁圧よりも作動油の圧力が
高い運転領域、即ち、燃焼ガス圧力が比較的高い高負荷
運転領域においては、作動油排出弁t 1が開弁じ、上
部油室31内の作動油の一部が、油排出口23から上記
ピストンクラウン油室33を通って環状空室48に至る
経路と油排出口23からスリーブ6と上部油室形成部材
4の周壁42の下端面42aとの間に形成される環状の
油通路24(第1図参照)を通って環状空室48に至る
経路の両方からそれぞれ油回収口28側に流出し、該油
回収口28を通ってクランク室側に流下せしめられる。
従って、作動油の流出分だけピストン本体2と内部ピス
トン3とが接近すると同時に、拡大形成される下部油室
32内に作動油が充填される。この結果、機関圧縮比は
、上記低負荷運転時よりも低めに設定されることとなる
また、この上部油室3Iからの作動油の排出、即ち、圧
縮比調整作用は、該上部油室31内の圧力が作動油排出
弁11の設定圧に合致した時点で停止されるものであり
、第2図に示す如くピストンlが第2の状態になった時
(即ち、上部油室31の容積がほぼ零に近い状態となっ
た時)最小圧縮比が実現される。
即ち、この実施例の構成によれば、機関負荷に応じて自
動的に圧縮比が変更設定され、高負荷運転領域において
は低圧縮比とすることにより筒内最高圧の低下が実現さ
れ、また低負荷運転領域においては高圧縮比とすること
により燃焼性が改善されるものである。
さらに、低負荷運転領域即ち、ピストン冷却の要求か比
較的少ない運転領域においては、ピストン本体2の頂面
2dに近接して設けられるピストンクラウン油室33内
に作動油が存在しないため、作動油によるピストン冷却
がなく、ピストンの過冷却が未然に防止され、より高水
準の燃焼性が得られることになる。
また、ピストン1の第2の状態においては上部油室形成
部材4の頂壁41の内面41aと内部ピストン3の頂面
3cとが可及的に接近し上部油室31の容積が零に近く
なるように上部油室形成部材4と内部ピストン3の形状
を設定しているため、第1状態において上部油室31内
に例え空気が溜っても、この空気はピストンlが第2の
状態になったとき該上部油室31から容易に且つほぼ完
全に排出されることになる。従って、上部油室3I内の
作動油の圧力上昇が確実に実現され、ピストンlの圧縮
比調整特性の安定化が促進される。
さらに、ピストン本体2内に上部油室形成部材4を嵌装
固定し、この上部油室形成部材4の内周面4a内に内部
ピストン3の頂部3bを摺動自在に嵌挿するようにして
いるため(換言すれば、上部油室形成部材4がピストン
本体2と別部材とされているため)、ピストン本体2及
び内部ピストン3を通常の材料としたままで例えば、こ
の上部油室形成部材4のみを耐摩耗性に優れた材質で形
成して内部ピストン3との摺動部分の耐久性を高めると
か、あるいは上部油室形成部材4の表面に表面処理をし
て摺動部のシール性の向上を図ることも可能であるとい
う利点がある。
(発明の効果) 本発明は、シリンダ内壁面内に摺接嵌合可能な外周面を
有するとともにその内周面側をピストン嵌合穴としたピ
ストン本体の上記ピストン嵌合穴内に、ピストンピンを
介して連接棒に連結された内部ピストンを軸方向に相対
摺動可能に嵌挿し、上記ピストン本体の頂部の内面と上
記内部ピストンの項部の外面との間に形成される油室内
に導入される作動油の圧力により上記ピストン本体と内
部ピストンとを適宜に軸方向に相対変位させて上記ピス
トン本体の頂面と上記ピストンピンの中心との間のシリ
ンダ軸方向距離を可変とした内燃機関用ピストンにおい
て、上記ピストン本体の上記ピストン嵌合穴の上部に、
円形の頂壁と該頂壁の周囲に連続する周壁とを有する略
有底筒状体よりなる油室形成部材をその頂壁を上記ピス
トン本体の頂部側に向けた状態で嵌挿固定する一方、該
油室形成部材の内周面内に上記内部ピストンの頂部を摺
動自在に嵌挿し該油室形成部材により上記ピストン本体
の頂部の内面と上記内部ピストンの項部の外面との間に
形成される上記油室を、上記油室形成部材の頂壁内面と
上記内部ピストンの頂部外面の間に形成される上部油室
と上記ピストン本体の頂部内面と上記油室形成部材の頂
部外面との間に形成されるピストンクラウン油室とに区
画し、上記上部油室内に導入される作動油の圧力でもっ
て上記ピストン本体と上記内部ピストンとの軸方向距離
を変化させるようにするとともに、上記上部油室から排
出される作動油を上記ピストンクラウン油室を通してピ
ストン外部へ排出されるようにし、さらに上記内部ピス
トンと上記油室形成部材との最接近状態においては上記
上部油室の容積が可及的に零に近づくように上記内部ピ
ストンと上記油室形成部材の形状・寸法を相対的に設定
したことを特徴とするものである。
従って、本発明の内燃機関用ピストンにおいては、 (1)  内部ピストンと油室形成部材との間に形成さ
れる上部油室内に導入される作動油の圧力により圧縮比
可変操作か行なわれしかもこの内部ピストンと油室形成
部材との最接近状態においては上記上部油室の容積が可
及的に零になるように構成されているため、該上部油室
内に溜った空気が容易に該上部油室からピストン外に排
出され、該上部油室内に導入された作動油の圧力上昇が
確実ならしめられるところから、ピストン本体と内部ピ
ストンとの相対変位が確実となりピストンの圧縮比調整
特性が安定する、 (2)上部油室から排出される作動油をピストンクラウ
ン油室を通してピストン外部へ排出させるようにしてい
るため、上部油室内に作動油が充填・封入される低負荷
運転領域においては該ピストンクラウン油室側にはピス
トン冷却油としてら機能する作動油が存在1士ず冷却の
必要性の少ない低負荷運転領域におけるピストンの過冷
却が未然に防止され、エンジンの燃焼効率が向上する、
等の効果が得られることになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に係る内燃機関用ピストンの縦
断面図、第2図は第1図の状部変化図、第3図は第1図
に示した内燃機関用ピストンの分解斜視図である。 ■・・φ―・ピストン 2・・・・・ピストン本体 3・・・・・内部ピストン 4.5 ・・・・油室形成部材 6・・・・・スリーブ 7・・・・・連接棒 8・・・・・ピストンピン 11・・・・作動油排出弁 12.13 ・・・作動油吸入弁 17・・・・油溜室 23・・・・油排出口 25、26 ・・・油溝 30・・・・油室 3I・・・・上部油室 32・・・・下部油室 33・・・・ピストンクラウン油室 36・・・・シリンダ 37・・・・シリンダ内壁面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、シリンダ内壁面(37)内に摺接嵌合可能な外周面
    (2a)を有するとともにその内周面(2b)側をピス
    トン嵌合穴(35)としたピストン本体(2)の上記ピ
    ストン嵌合穴(35)内に、ピストンピン(8)を介し
    て連接棒(7)に連結された内部ピストン(3)を軸方
    向に相対摺動可能に嵌挿し、上記ピストン本体(2)の
    頂部(2c)の内面(2e)と上記内部ピストン(3)
    の頂部(3b)の外面(3c)との間に形成される油室
    (30)内に導入される作動油の圧力により上記ピスト
    ン本体(2)と内部ピストン(3)とを適宜に軸方向に
    相対変位させて上記ピストン本体(2)の頂面(2d)
    と上記ピストンピン(8)の中心との間のシリンダ軸方
    向距離を可変とした内燃機関用ピストンであって、上記
    ピストン本体(2)の上記ピストン嵌合穴(35)の上
    部に、円形の頂壁(41)と該頂壁(41)の周囲に連
    続する周壁(42)とを有する略有底筒状体よりなる油
    室形成部材(4)をその頂壁(41)を上記ピストン本
    体(2)の頂部(2c)側に向けた状態で嵌挿固定する
    一方、該油室形成部材(4)の内周面(4a)内に上記
    内部ピストン(3)の頂部(3b)を摺動自在に嵌挿し
    該油室形成部材(4)により上記ピストン本体(2)の
    頂部(2c)の内面(2e)と上記内部ピストン(3)
    の頂部(3b)の外面(3c)との間に形成される上記
    油室(30)を、上記油室形成部材(4)の頂壁内面(
    41a)と上記内部ピストン(3)の頂部外面(3c)
    の間に形成される上部油室(31)と上記ピストン本体
    (2)の頂部内面(2e)と上記油室形成部材(4)の
    頂壁外面(41b)との間に形成されるピストンクラウ
    ン油室(33)とに区画し、上記上部油室(31)内に
    導入される作動油の圧力でもって上記ピストン本体(2
    )と上記内部ピストン(3)との軸方向距離を変化させ
    るようにするとともに、上記上部油室(31)から排出
    される作動油を上記ピストンクラウン油室(33)を通
    してピストン外部へ排出するようにし、さらに上記内部
    ピストン(3)と上記油室形成部材(4)との最接近状
    態においては上記上部油室(31)の容積が可及的に零
    に近づくように上記内部ピストン(3)と上記油室形成
    部材(4)の形状・寸法を相対的に設定したことを特徴
    とする内燃機関用ピストン。
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