JP2022123947A - 事故通報装置、事故通報システム、および、事故通報方法 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022123947000001
【課題】事故の当事者における事故の状況説明の負担を低減することができる技術を提供する。
【解決手段】車両の事故を所定の通報先に通報する事故通報装置は、外部からデータを取得するデータ取得部と、前記データ取得部で取得された前記車両の走行の状況を示す走行状況データに基づいて前記事故の可能性を判定する判定部と、前記事故の可能性があると判定された場合に、前記車両の利用者に前記所定の通報先への通報の必要性を確認する確認部と、前記通報が必要である場合に前記通報を行う通報部と、前記通報が必要である場合に前記走行状況データに基づいて前記事故の状況の説明を補助する説明補助資料を作成する作成部と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、事故通報装置、事故通報システム、および、事故通報方法に関する。
従来、自動車が衝突事故を起こすと、緊急通報センタへ自動で通報し、早期に運転者の保護、救済を図る通報システムが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2015-176566号公報
ところで、通報システムの通報先が警察である場合、通報により警察官が実況見分のために事故現場に来る。この場合、事故の当事者は、警察官に対して事故の状況の説明を行う必要がある。例えば、事故の当事者は、事故によって気が動転しており、事故の状況を上手く説明することができないことがある。また、例えば、事故の当事者が外国人である場合、言葉の壁や、自国との交通ルールの違い等によって、事故の状況を上手く説明することができないことがある。
本発明は、上記の点に鑑み、事故の当事者における事故の状況説明の負担を低減することができる技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の事故通報装置は、車両の事故を所定の通報先に通報する事故通報装置であって、外部からデータを取得するデータ取得部と、前記データ取得部で取得された前記車両の走行の状況を示す走行状況データに基づいて前記事故の可能性を判定する判定部と、前記事故の可能性があると判定された場合に、前記車両の利用者に前記所定の通報先への通報の必要性を確認する確認部と、前記通報が必要である場合に前記通報を行う通報部と、前記通報が必要である場合に前記走行状況データに基づいて前記事故の状況の説明を補助する説明補助資料を作成する作成部と、を備える構成(第1の構成)となっている。
上記第1の構成の事故通報装置は、前記利用者が有する利用者端末と、前記利用者と関係する関係者が有する関係者データ受信装置とのうちの少なくとも一方に前記説明補助資料のデータを送信するデータ送信部を更に備える構成(第2の構成)であることが好ましい。
上記第1又は第2の構成の事故通報装置において、前記判定部は、前記確認部による過去の確認結果の蓄積データと、過去の前記説明補助資料の蓄積データとに基づいて前記事故の可能性を判定する構成(第3の構成)であることが好ましい。
上記第1から第3のいずれかの構成の事故通報装置において、前記走行状況データは、前記車両の周囲の状況を撮影した映像データと、前記車両の走行履歴を示す走行履歴データとを含む構成(第4の構成)であることが好ましい。
上記第4の構成の事故通報装置において、前記説明補助資料は、前記事故の発生時の前記映像データを含む映像情報を有する構成(第5の構成)であることが好ましい。
上記第4又は第5の構成の事故通報装置において、前記説明補助資料は、前記事故の発生場所を含む前記車両の移動経路を地図上に図示した移動経路情報を有する構成(第6の構成)であることが好ましい。
上記第4から第6のいずれかの構成の事故通報装置において、前記説明補助資料は、前記事故の発生場所、前記事故の発生時間、および、前記事故の発生時の前記車両の速度のうちの少なくともいずれかの文字情報を有する構成(第7の構成)であることが好ましい。
上記目的を達成するために本発明の事故通報システムは、上記構成の事故通報装置と、前記車両の走行の状況を検出し、検出した前記状況を前記走行状況データとして前記事故通報装置に送信する走行状況検出装置と、前記利用者が有する利用者端末と、前記所定の通報先が有する通報先データ受信装置と、を備える構成(第8の構成)となっている。
上記第8の構成の事故通報システムは、前記利用者と関係する関係者が有する関係者データ受信装置を更に備える構成(第9の構成)であることが好ましい。
上記第8又は第9の構成の事故通報システムにおいて、前記走行状況検出装置はドライブレコーダである構成(第10の構成)が好ましい。
上記第8から第10のいずれかの構成の事故通報システムにおいて、前記利用者端末は、言語切替機能を有する構成(第11の構成)であることが好ましい。
上記第8から第11のいずれかの構成の事故通報システムにおいて、前記利用者端末は、前記説明補助資料を表示する表示部と、前記表示部の表示画面と対向する方向を撮影する撮影部と、を備え、前記利用者端末は、前記説明補助資料の前記表示画面への表示に連動して前記撮影部で撮影される映像の録画を行い、前記事故通報装置は、前記利用者端末から送信された前記録画のデータを保存する記憶部を有する構成(第12の構成)であってよい。
上記第12の構成の事故通報システムにおいて、前記事故通報装置は、前記録画のデータの解析を行い、解析結果に応じて前記補助説明資料のデータに情報を追加する処理を行う追加処理部を更に備える構成(第13の構成)であってよい。
上記目的を達成するために本発明の事故通報方法は、装置を用いて車両の事故を所定の通報先に通報する事故通報方法であって、前記車両の走行の状況を示す走行状況データを取得する取得工程と、前記走行状況データに基づいて前記事故の可能性を判定する判定工程と、前記事故の可能性があると判定された場合に、前記車両の利用者に前記所定の通報先への通報の必要性を確認する確認工程と、前記通報が必要である場合に前記通報を行う通報工程と、前記通報が必要である場合に前記走行状況データに基づいて前記事故の状況の説明を補助する説明補助資料を作成する作成工程と、を備える構成(第14の構成)となっている。
本発明によれば、事故の当事者における事故の状況説明の負担を低減することができる。
事故通報システムの概略構成を示す図 事故通報装置の構成を示すブロック図 事故通報装置による事故通報方法の流れを示すフローチャート 事故判定処理の流れを示すフローチャート 確認処理の流れを示すフローチャート 説明補助資料の作成処理の流れを示すフローチャート 利用者端末の構成を示すブロック図 説明補助資料を表示させた表示画面の一例を示す図 利用者端末が備える録画機能について説明するためのフローチャート 変形例の事故通報装置を示すブロック図
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<1.事故通報システム>
図1は、本発明の実施形態に係る事故通報システム100の概略構成を示す図である。図1に示すように、事故通報システム100は、事故通報装置1と、走行状況検出装置2と、利用者端末3と、通報先データ受信装置4と、関係者データ受信装置5とを備える。なお、事故通報システム100は、関係者データ受信装置5を備えない構成であってもよい。
事故通報装置1は、車両の事故を所定の通報先に通報する装置である。車両は、例えば、自家用車、レンタカー、カーシェアリングサービスで利用されるシェアカー、オートバイ、自転車である。車両は、好ましくはレンタカー又はシェアカーである。本実施形態において、所定の通報先は警察である。事故通報装置1の詳細については後述する。
走行状況検出装置2は、例えばインターネットや携帯電話回線網などのネットワーク6を介して事故通報装置1と通信可能に設けられる。走行状況検出装置2は、車両に搭載される。走行状況検出装置2は、車両の走行の状況を検出し、検出した状況を走行状況データとして事故通報装置1に送信する。車両の走行の状況には、走行状況検出装置2を搭載する車両自身の状況だけではなく、当該車両の周囲の状況を含むことが好ましい。例えば、車両の走行の状況には、車両の周囲に存在する物体の状況が含まれてよい。車両の周囲に存在する物体には、例えば、他の車両、人、路上の静止物等が含まれる。本実施形態においては、走行状況検出装置2はドライブレコーダである。本構成によれば、車両の走行の状況について、車両の周囲の状況を含めた多くの情報を得ることができる。ただし、走行状況検出装置2は、ドライブレコーダ以外の装置であってもよく、例えばミリ波レーダ、スマートフォン等であってもよい。
利用者端末3は、ネットワーク6を介して事故通報装置1と通信可能に設けられる。利用者端末3は、車両の利用者が有する端末である。利用者端末3は、詳細には持ち運び可能な携帯端末である。車両の利用者は、車両がレンタカーである場合にはレンタカーの利用者である。車両の利用者は、車両の運転者であってよいが、車両の運転者以外の乗員であってもよい。利用者端末3は、車両の利用者が個人的に有する端末であってよいが、例えばレンタカー業者から貸し出される専用端末であってもよい。当該専用端末は、事故通報装置1に対応した専用端末であり、車両の貸し出しと共に車両の利用者に貸し出される。利用者端末3は、例えばスマートフォンやタブレット端末である。利用者端末3の詳細については後述する。
通報先データ受信装置4は、ネットワーク6を介して事故通報装置1と通信可能に設けられる。通報先データ受信装置4は、所定の通報先が有する装置である。本実施形態では、通報先データ受信装置4は、警察が有するデータ受信装置である。通報先データ受信装置4は端末であってよいが、事故通報装置1と端末とを中継する装置等、端末でなくてもよい。通報先データ受信装置4は、例えばサーバ、パーソナルコンピュータ、タブレット、スマートフォン等であってよい。通報先データ受信装置4は、データの送信機能を有してもよい。通報先データ受信装置4は、事故通報装置1から発信された車両の事故の通報を受信すると、事故が発生したことを警察に通報する。警察は、事故が発生したことを通報されると、事故の現場に警察官を向かわせる。
関係者データ受信装置5は、ネットワーク6を介して事故通報装置1と通信可能に設けられる。関係者データ受信装置5は、車両の利用者と関係する関係者が有する装置である。関係者は、詳細には、利用者に車両を貸したレンタカー業者、利用者又はレンタカー業者と契約する保険会社、利用者又はレンタカー業者と契約する弁護士等であってよい。関係者データ受信装置5は端末であってよいが、事故通報装置1と端末とを中継する装置等、端末でなくてもよい。関係者データ受信装置5は、例えばサーバ、パーソナルコンピュータ、タブレット、スマートフォン等であってよい。関係者データ受信装置5は、データの送信機能を有してもよい。
本実施形態の事故通報システム100では、後述のように事故通報装置1が事故の状況の説明を補助する説明補助資料を作成する構成となっている。このために、説明補助資料を利用しながら、事故の当事者(車両の利用者)や、事故の当事者の代理人(関係者)が事故の状況の説明を行うことができる。すなわち、事故通報システム100によれば、事故の当事者における事故の状況説明の負担を低減することができる。また、事故通報システム100によれば、例えば保険会社や弁護士等の専門家(関係者)が装置によって客観的に作成された説明補助資料を見ることができる。このために、事故の当事者が事故の状況について正しい説明を行っているか否かを、事故の状況説明時、及び、事故の状況説明後に(事後的に)、専門家が確認することができる。
<2.事故通報装置>
(2-1.事故通報装置の構成)
図2は、本発明の実施形態に係る事故通報装置1の構成を示すブロック図である。なお、図2においては、実施形態の特徴を説明するために必要な構成要素のみを示しており、一般的な構成要素についての記載は省略されている。図2に示すように、事故通報装置1は、制御部11と、記憶部12と、通信部13とを備える。
制御部11は、事故通報装置1の全体を統括的に制御するコントローラである。制御部11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、および、ROM(Read Only Memory)等を含んで構成される。記憶部12は、例えばハードディスクドライブ(HDD)等により構成される。記憶部12は、各種のプログラムや各種のデータを記憶する。記憶部12は、複数種類のデータを、データの種類ごとに設けられるデータベース121~126に区別して記憶する。通信部13は、ネットワーク6と有線又は無線で接続され、ネットワーク6を介して、走行状況検出装置2、利用者端末3、通報先データ受信装置4、および、関係者データ受信装置5と通信を行う。
図2に示すデータ取得部111、判定部112、確認部113、通報部114、作成部115、および、データ送信部116は、制御部11のCPUがコンピュータプログラムに従って演算処理を実行することにより実現される制御部11の機能である。換言すると、事故通報装置1は、データ取得部111と、判定部112と、確認部113と、通報部114と、作成部115と、データ送信部116とを備える。
なお、制御部11が備えるデータ取得部111、判定部112、確認部113、通報部114、作成部115、および、データ送信部116のうち少なくともいずれか1つは、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアで構成されてもよい。また、データ取得部111、判定部112、確認部113、通報部114、作成部115、および、データ送信部116は、概念的な構成要素である。1つの構成要素が実行する機能を複数の構成要素に分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合させたりしてよい。なお、制御部11が備えるデータ取得部111、判定部112、確認部113、通報部114、作成部115、および、データ送信部116のうち少なくともいずれか1つの機能は、記憶部12に記憶されたプログラムに従った演算処理をCPU等の集積回路が実行することによって実現されてもよい。
また、本実施形態では、事故通報装置1は1つのサーバ装置で構成される。ただし、事故通報装置1は、クラウドサーバとして構成され、各機能部111~116の機能が、複数のサーバに分散され、複数のクラウドサーバが協働して事故通報装置1としての機能を発揮する構成であってもよい。
データ取得部111は、外部からデータを取得する。詳細には、データ取得部111は、自装置1の外部から通信部13を介してデータを取得する。外部から取得するデータには、走行状況検出装置2から送信されるデータが含まれる。すなわち、データ取得部111は、車両の走行の状況を示す走行状況データを取得する。走行状況データは、車両の周囲の状況を撮影した映像データと、車両の走行履歴を示す走行履歴データとを含むことが好ましい。このように構成することにより、車両の走行時の状況について多くの情報を得ることができ、事故の可能性の判断や、事故の状況を説明する資料の作成を適切に行うことができる。
本実施形態においては、走行状況検出装置2はドライブレコーダであり、データ取得部111は、映像データと走行履歴データとの両方を取得することができる。映像データおよび走行履歴データは、これらのデータが得られた時間の情報を含む。なお、本実施形態のドライブレコーダ2は、カメラと、GPS(Global Positioning System)とを備える。カメラは、例えば、車両の前方又は後方、或いは、前方および後方を撮影する。走行履歴データは、車両自身の現在より前の走行の状態を示すデータである。走行履歴データには、例えば、各時間における、車両の位置、速度、および、加速度等が含まれる。
データ取得部111は、取得したデータの種別を識別し、識別結果に応じてデータの種別に対応するデータベース(DB)121~126を選択する。データの種別の識別は、例えばデータに含まれるIDが利用される。データ取得部111は、取得したデータを選択したデータベースに書き込む。例えば、データ取得部111は、取得した映像データを映像データベース121に書き込む。データ取得部111は、取得した走行履歴データを走行履歴データベース122に書き込む。なお、本実施形態においては、データ取得部111は、映像データおよび走行履歴データ以外のデータも取得する。データ取得部111が取得する映像データおよび走行履歴データ以外のデータには、例えば、音声データが含まれてよい。この音声データは、車両の内部の音声や、車両の外部の音声であってもよい。
また、本実施形態では、データ取得部111は、走行状況検出装置2から送信される全てのデータをデータベース121、122に書き込む。このように構成することにより、例えば、事故の発生時、および、その直前の走行状況について情報を蓄積することができ、事故の判定精度を向上させることができる。また、車両とは別の位置に事故の発生時等の走行状況データを保存することができ、事故によって走行状況検出装置2が破損した場合でも、事故の状況の確認を行うことができる。
判定部112は、走行状況データに基づいて事故の可能性を判定する。本実施形態では、判定部112は、映像データと走行履歴データとに基づいて事故が発生したか否かの判定を行う。判定部112は、所定のタイミングで判定処理を行う。所定のタイミングは、例えば、一定時間を経過するごとや、一定のデータ量を取得するごとに生じる構成であってよい。判定部112による判定処理の詳細については後述する。
確認部113は、事故の可能性があると判定された場合に、車両の利用者に所定の通報先への通報の必要性を確認する。本実施形態では、確認部113は、判定部112で事故であると判定された場合に、利用者端末3を介して利用者に警察への通報の要否を確認する。なお、通常、利用者は、実際に事故が発生した場合には、警察への通報が必要であると判断する。このために、本実施形態においては、通報が必要な場合は、事故が発生した場合と同義である。確認部113による確認処理の詳細については後述する。
通報部114は、通報が必要である場合に通報を行う。本実施形態では、通報部114は、通報が必要である場合、警察が有する通報先データ受信装置4に事故の発生場所等を含むデータを送信する。当該データの送信は、通信部13を介して行われる。なお、通報に必要となるデータの送信宛先情報については、記憶部12の送信宛先データベース125に予め記憶されている。
作成部115は、通報が必要である場合に走行状況データに基づいて事故の状況の説明を補助する説明補助資料を作成する。本構成は、事故の当事者や、事故の当事者の代理人が説明補助資料を用いて事故の状況を説明することを可能とする。すなわち、事故の当事者における事故の状況説明の負担を低減することができる。説明補助資料は、例えば、事故の状況を文字で説明する文字情報と、事故を起こした車両の経路を地図上に示す経路情報と、事故の発生時の映像とのうちの少なくともいずれか1つを含む構成であってよい。説明補助資料の作成処理の詳細については後述する。
データ送信部116は、説明補助資料のデータを外部に送信する。説明補助資料のデータは、データ送信部116の処理により、通信部13を介して外部に送信される。本実施形態では、好ましい形態として、データ送信部116は、利用者端末3と、車両の利用者と関係する関係者が有する関係者データ受信装置5とのうちの少なくとも一方に、説明補助資料のデータを送信する。
これにより、事故の発生時における事故の実況見分の際に、事故の当事者自身、又は、代理人が説明補助資料を利用した事故の状況の説明を適切に行うことができる。特に説明補助資料データが利用者端末3に送信される場合、事故の当事者である車両の利用者は、利用者端末3に送られた説明補助資料を警察に示して事故の状況を説明できる。このために、車両の利用者が事故によって気が動転している場合や外国人である場合でも、適切に事故の状況を説明できる。また、特に、関係者に説明補助資料が送られることにより、関係者が代わりに事故の状況を説明することもできる。また、関係者に説明補助資料が送られることにより、事故状況説明時、及び、事故状況説明後に(事後的に)、関係者は事故の状況を客観的に判断することができる。
なお、データ送信部116は、場合によっては、通報先データ受信装置4に説明補助資料を送信する構成であってもよい。これにより、警察は、実況見分を行う前に事故の状況の概要を把握したり、説明補助資料を自身で見ながら実況見分を行ったりすることができる。また、本実施形態では、説明補助資料のデータが事故通報装置1から送信される構成としているが、利用者等は、事故通報装置1からの連絡に応じて事故通報装置1にアクセスして、説明補助資料のデータをダウンロードする構成としてもよい。
(2-2.事故通報方法)
図3は、本発明の実施形態に係る事故通報装置1による事故通報方法の流れを示すフローチャートである。図3に示す事故通報方法は、例えば、車両(本例ではレンタカー)に搭載される走行状況検出装置2であるドライブレコーダの動作の開始により始まる。ドライブレコーダ2は、動作の開始により、映像データおよび走行履歴データを事故通報装置1に送信する。なお、ドライブレコーダ2の動作は、例えば、車両のACCがオンされること等に連動して自動的に開始されることが好ましい。ただし、ドライブレコーダ2の動作は、車両の利用者等によって手動で開始される構成であってもよい。
ステップS1では、データ取得部111が、ドライブレコーダ2から走行状況データの取得を開始する。詳細には、データ取得部111は、映像データおよび走行履歴データの取得を開始する。データ取得部111は、取得した映像データを映像データベース121に書き込む。データ取得部111は、取得した走行履歴データを走行履歴データベース122に書き込む。なお、本実施形態では、データ取得部111は、ドライブレコーダ2から取得した映像データおよび走行履歴データを一定の時間単位で各データベース121、122に書き込む。データ取得部111の映像データおよび走行履歴データの取得を開始すると次のステップS2に処理が進められる。
ステップS2では、判定部112が、事故の可能性を判定する事故判定タイミングであるか否かを確認する。本実施形態では、一例として、判定部112は、映像データベース121および走行履歴データベース122にデータが書き込まれたタイミングを事故判定タイミングとする。事故判定タイミングである場合(ステップS2でYes)、次のステップS3に処理が進められる。事故判定タイミングでない場合(ステップS2でNo)、判定部112は、事故判定タイミングであるか否かの監視を続ける。
ステップS3では、判定部112が、事故の可能性を判定する事故判定処理を行う。判定部112は、映像データベース121および走行履歴データベース122からステップS1で書き込みを行った各データを読み出し、読み出した映像データおよび走行履歴データに基づいて事故判定処理を行う。ここで、図4を参照して、事故判定処理について説明する。なお、図4は、事故判定処理の流れを示すフローチャートである。図4は、ステップS3の処理の詳細例を示す。
ステップS31では、判定部112が、映像データおよび走行履歴データの少なくともいずれか一方に通常時に対する異変があるか否かを判定する。通常時は、事故とみなされない場合を指す。通常時のデータは、予め記憶部12に記憶しておいたデータの他、過去に蓄積されたデータが利用されてよい。例えば、通常時に比べて大きな映像の乱れ、通常時に比べて急な緯度経度のずれ、通常時に比べて急な加速度変化等は、異変として抽出される。異変があると判定されると(ステップS31でYes)、次のステップS32に処理が進められる。異変がないと判定されると(ステップS31でNo)、ステップS35に処理が進められる。
ステップS32では、判定部112が、抽出された異変について、過去に類似の異変があったか否かを判定する。過去の異変に関するデータは、確認結果データベース124に蓄積されている。確認結果データベース124については後述する。過去に類似の異変があると判定されると(ステップS32でYes)、次のステップS33に処理が進められる。過去に類似の異変がないと判定されると(ステップS32でNo)、ステップS34に処理が進められる。
ステップS33では、判定部112が、ステップS31で抽出された異変が、事故に起因するか否かを判定する。当該判定には、確認結果データベース124の類似データだけでなく、過去の説明補助資料のデータが蓄積されている説明補助資料データベース123の類似データも利用される。異変が事故に起因すると判定されると(ステップS33でYes)、次のステップS34に処理を進める。異変が事故に起因しないと判定されると(ステップS33でNo)、ステップS35に処理を進める。
ステップS34では、判定部112は、事故が発生したと判定する。ステップS35では、判定部112は事故でないと判定する。ステップS34およびステップS35の処理が完了すると、図3に示すステップS4に処理が進められる。
ステップS4では、確認部113が、判定部112が事故と判定したか否かを確認する。判定部112が事故と判定した場合(ステップS4でYes)、確認部113は、次のステップS5に処理を進める。判定部112が事故でないと判定した場合(ステップS4でNo)、確認部113は、ステップS2に処理を戻す。
ステップS5では、確認部113が、警察に通報が必要であるか否かを車両の利用者に確認する確認処理を行う。ここで、図5を参照して、確認処理について説明する。なお、図5は、確認処理の流れを示すフローチャートである。図5は、ステップS5の処理の詳細例を示す。
ステップS51では、確認部113が、通報の要否を確認する車両の利用者を特定する。確認部113は、例えばドライブレコーダ2から送信される走行履歴データ等から車両の利用者を特定する。例えば、走行履歴データには、当該走行履歴データを送信したドライブレコーダ2の識別情報が含まれ、当該識別情報と、レンタカー業者から得た識別情報に関する情報とに基づき、ドライブレコーダ2を搭載する車両、および、その利用者を特定することができる。車両の利用者が特定されると、次のステップS52に処理が進められる。
ステップS52では、確認部113が、特定された車両の利用者の送信宛先を取得する。送信宛先のデータについては、送信宛先データベース125に含まれる。送信宛先データベース125への送信宛先情報の入力は、例えばレンタカー業者が行う。車両の利用者の送信宛先情報の取得が完了すると、次のステップS53に処理が進められる。
ステップS53では、確認部113が、取得した送信宛先情報にしたがって車両の利用者に対して通報の要否の問い合わせを行う。詳細には、確認部113は、通報の要否の問い合わせを利用者端末3に送信する。これに対して、車両の利用者は、利用者端末3を用いて、事故通報装置1に通報の要否を回答する。利用者は、事故であれば通報を必要とし、事故でなければ通報を不要とする。通報の要否確認の送信が完了すると、次のステップSS54に処理が進められる。
ステップS54では、確認部113が、先に行った車両の利用者の要否確認に対する回答を受信する。本実施形態では、確認部113からの要否の回答を受信すると、要否の確認結果に、当該要否の問い合わせを行うに至った異変(判定部112で抽出された異変)の内容を紐づけて確認結果データベース124に書き込む。すなわち、確認結果データベース124には、異変の内容が事故であるか否かの判定を可能とするデータが蓄積されることになる。要否確認に対する回答を受信すると、処理が図3に示すステップ6に進められる。
ステップS6では、通報部114が、車両の利用者からの回答に基づき通報の要否を判定する。例えば、通報部114は、車両の利用者からの回答が「要」であれば、通報が必要であると判定する。通報部114は、車両の利用者からの回答が「否」であれば、通報が不要であると判定する。通報部114は、通報が必要であると判定すると(ステップS6でYes)、次のステップS7に処理を進める。通報部114は、通報が不要であると判定すると(ステップS6でNo)、処理をステップS2に戻す。
なお、車両の利用者から通報の要否が返信されない場合があり得る。例えば、車両の利用者が事故で重体となった場合等に、利用者が通報の要否の返信を行うことができず、通報の要否の回答が得られない事態が生じ得る。このような事態を考慮して、例えば、通報の要否の送信から一定時間以内に車両の利用者から回答が得られない場合には、所定の条件を満たすか否かを確認して、通報の要否を判定する構成としてもよい。例えば、事故であると判定した時間帯における加速度変化が所定値以上である場合には、通報が必要であると判定し、所定値より小さい場合には通報が不要であると判定する構成としてよい。
ステップS7では、通報部114が、警察に通報を行う通報処理を行う。詳細には、通報部114は、送信宛先データベース125に含まれる通報先の送信宛先情報を利用して通報処理を行う。通報処理によって通報先に送られる情報には、例えば、事故の当事者である車両の利用者の氏名、事故の発生時間、事故の発生場所などの情報が含められる。通報処理が完了すると、次のステップS8に処理が進められる。
ステップS8では、作成部115が、ステップS3で事故であると判定された事故の状況の説明を補助する説明補助資料を作成する。ここで、図6を参照して、説明補助資料の作成処理について説明する。なお、図6は、説明補助資料の作成処理の流れを示すフローチャートである。図6は、ステップS8の処理の詳細例を示す。
ステップS81では、作成部115が、ステップS3で事故であると判定された事故の発生時間帯を算出する。例えば、作成部115は、映像の乱れが生じた時間帯、急な緯度経度の変化が生じた時間帯、又は、急な加速度変化が生じた時間帯等を事故の発生時間帯とする。事故の発生時間帯を算出すると、次のステップS82に処理が進められる。
ステップS82では、作成部115が、映像データベース121に保存される映像データと、ステップS81で算出した事故の発生時間帯とに基づいて、事故の発生時前後の映像を抽出した事故動画を作成する。事故動画の作成が完了すると、次のステップS83に処理が進められる。なお、事故動画の作成は必須ではない。
ステップS83では、作成部115が、走行履歴データベース122に保存される走行履歴データに含まれる車両の位置情報と、ステップS81で算出した事故の発生時間帯とに基づいて、事故の発生時前後の車両の移動経路情報を作成する。移動経路情報は、好ましい形態として、地図上に移動経路を図示した情報である。移動経路情報の作成が完了すると、次のステップS84に処理が進められる。
なお、当該移動経路情報の作成は必須ではない。また、本実施形態では、事故動画、移動経路情報の順で説明補助資料の作成に必要な情報を作成する構成としているが、この順番は逆でもよい。また、事故動画と移動経路情報との作成は同時に進められてもよい。
ステップS84では、作成部115は、先に作成した事故動画および移動経路情報を纏めて説明補助資料とする。説明補助資料には、例えば事故の発生場所、事故発生時の車両の速度、事故の発生時間等を説明する文字情報が含められることが好ましい。なお、文字情報は必須ではない。
本実施形態では、好ましい形態として、説明補助資料は、事故の発生時の映像データを含む映像情報を有する。これにより、事故発生時の状況を、映像を見せながら説明することが可能となり、車両の利用者の説明負担を低減することができる。一方で、警察や関係者は、事故状況を的確に把握することができる。また、好ましい形態として、説明補助資料は、事故の発生場所を含む車両の移動経路を地図上に図示した移動経路情報を有する。これにより、事故発生時の状況を、地図上での車両の動きを示しながら説明することが可能となり、車両の利用者の説明負担を低減することができる。一方で、警察や関係者は、事故状況を的確に把握することができる。また、好ましい形態として、説明補助資料は、事故の発生場所、事故の発生時間、および、事故発生時の車両の速度を示す文字情報を有する。これにより、事故発生時の具体的な状況を、補助説明資料を見せて理解させることが可能となり、車両の利用者の説明負担を低減することができる。一方で、警察や関係者は、事故状況を的確に把握することができる。
作成部115は、説明補助資料を作成すると、当該説明補助資料のデータを、説明補助資料データベース123に書き込む。説明補助資料データベース123には、事故が発生する度に、事故の状況と走行状況データとの関係を詳しく説明する資料が蓄積されることになる。説明補助資料の作成が完了すると、図3に示すステップS9に処理が進められる。
ステップS9では、データ送信部116が、作成した説明補助資料のデータを所定の宛先に送信する。本実施形態では、所定の宛先は、車両の利用者と、当該利用者の関係者である。データ送信部116は、先に特定された車両の利用者の情報を利用して、送信宛先データベース125から利用者と関係者の送信宛先を取得する。データ送信部116は、利用者の送信宛先を使用して利用者端末3に説明補助資料のデータを送信する。これにより、利用者は、利用者端末3を利用して説明補助資料を見ることが可能となる。データ送信部116は、関係者の送信宛先を使用して関係者データ受信装置5に説明補助資料のデータを送信する。これにより、関係者は、関係者データ受信装置5を利用して説明補助資料を見ることが可能となる。
以上の説明からわかるように、本実施形態においては、判定部112は、確認部113による過去の確認結果の蓄積データと、過去の説明補助資料の蓄積データとに基づいて事故の可能性を判定する構成となっている。このために、判定部112による事故の可能性の判定精度を、データの蓄積量に応じて向上させることができる。すなわち、事故通報装置1は、事故の可能性の判定精度がデータの蓄積量の増加により向上する学習型の装置と言える。なお、過去の確認結果の蓄積データは、確認結果データベース124に蓄積されたデータである。また、過去の説明補助資料の蓄積データは、説明補助資料データベース123に蓄積されたデータである。
<3.利用者端末>
(3-1.利用者端末の構成)
図7は、本発明の実施形態に係る利用者端末3の構成を示すブロック図である。なお、図7においては、実施形態の特徴を説明するために必要な構成要素のみを示しており、一般的な構成要素についての記載は省略されている。図7に示すように、利用者端末3は、制御部31と、記憶部32と、通信部33とを備える。
制御部31は、利用者端末3の全体を統括的に制御するコントローラである。制御部31は、例えば、CPU、RAM、および、ROM等を含んで構成される。記憶部32は、例えばRAMやフラッシュメモリ等の半導体メモリ素子により構成される。記憶部32は、各種のアプリケーションソフトウェア(アプリ)や各種のデータを記憶する。通信部33は、ネットワーク6と無線で接続され、ネットワーク6を介して事故通報装置1と通信を行う。
利用者端末3は、表示部34と、撮影部35と、操作部36とを備える。表示部34は、例えば液晶パネルや有機ELパネル等を用いて構成される。撮影部35は、表示部34の表示画面34a(図8参照)と対向する方向を撮影する。例えば、撮影部35は、表示部34の表示画面34aを見る者を撮影することができる。操作部36は、利用者端末3の操作を可能とする。操作部36は、例えば、タッチパネル、ボタン、又は、回転体のうち、少なくともいずれか1つで構成される。本実施形態では、操作部36はタッチパネルを含んで構成される。
(3-2.説明補助資料の表示)
本実施形態では、利用者端末3は、事故通報装置1から送信された説明補助資料のデータを、アプリを利用して説明補助資料として表示部34の表示画面34aに表示させる。すなわち、表示部34は、説明補助資料を表示する。表示画面34aに説明補助資料を表示させる機能は、制御部31が備えるCPUがアプリを実行することにより得られる。
図8は、説明補助資料を表示させた表示画面34aの一例を示す図である。なお、図8において、自車は、説明補助資料を送信された利用者が乗る車両を指す。相手は、自車両と衝突した車両を指す。相手の情報は、例えば、映像データから取得することができる。図8に示す例では、説明補助資料中に、自車両と相手との移動経路を地図上に示した移動経路情報が含まれる。図8に示す例では、自車両と相手との移動経路情報は色を変えることにより区別されている。ただし、色ではなく、例えば線の種類を変えることによって、自車と相手との移動経路が区別される構成としてもよい。また、移動経路情報中には、自車と相手との衝突場所がイラストで示されている。このために、説明補助資料を見ることによって、衝突場所を一見して把握することができる。
また、図8に示す例では、移動経路情報を説明する文字情報、および、事故発生時の状況を説明する文字情報が表示される。文字情報は、移動経路情報に含まれる地図と重ねて表示されているが、この構成は適宜変更されてよい。また、図8に示す例では、タッチ操作を行うことにより事故映像の再生を開始するアイコン34bが表示されている。アイコン34bの表示部分がタッチされることにより、説明補助資料が有する映像情報が再生され、表示画面34aに事故映像が表示される。
また、本実施形態では、好ましい形態として、制御部31が有するCPUが記憶部32に記憶されるアプリにしたがって演算処理を行うことにより、表示部34の表示画面34aに表示される言語を切り替える機能を発揮させることができる。すなわち、事故通報装置1は、言語切替機能を有する。言語切替機能を有することによって、例えば、レンタカーを利用する外国人と、実況見分を行う警察官との両方が説明補助資料の内容を理解することができ、事故の状況の説明を適切に行うことができる。なお、言語の切り替えは、例えばタッチ操作により行われる。言語の切り替えは、例えば音声によって行われる構成であってもよい。
また、本実施形態では、好ましい形態として、利用者端末3は、事故の状況を警察官に説明する様子を録画する機能を備える。図9は、利用者端末3が備える録画機能について説明するためのフローチャートである。なお、本実施形態では、録画機能は、説明補助資料を表示させるアプリにしたがって制御部31のCPUが演算処理を実行することにより得られる機能である。
図9に示すように、表示画面34aに補助説明資料が表示される(ステップS101)と、それを契機として撮影部35を用いた録画が開始される(ステップS102)。説明補助資料を表示する表示画面34a側に設けられる撮影部35を利用して録画を行うために、表示画面34aに表示される説明補助資料を見ながら、或いは、見せながら事故の状況を説明している様子を録画することができる。
録画の開始後には、説明補助資料の表示の終了が監視され(ステップS103)、説明補助資料の表示が終了される場合に(ステップS103でYes)、撮影部35を用いた録画の終了処理が行われる(ステップS104)。録画が終了により、録画データが通信部33を介して事故通報装置1に送信される(ステップS105)。
利用者端末3から事故通報装置1に送信された録画データは、データ取得部111で取得される。データ取得部111は、識別情報により取得したデータが録画データであることを認識し、説明録画データベース126に取得した録画データを書き込んで保存する。説明録画データベース126は、説明録画データが事故通報装置1に送信されるたびにデータが蓄積されることになる。
以上説明したように、利用者端末3は、説明補助資料の表示画面34aへの表示に連動して撮影部35で撮影される映像の録画を行う。そして、事故通報装置1は、利用者端末3から送信された録画のデータを保存する記憶部12を有する。このような構成とすることにより、利用者の関係者が、車両の利用者が事故の状況を警察官に説明する様子を後から確認することができる。このために、例えば保険会社や弁護士等の関係者が事故の状況の説明が適切に行われた否かを確認することができる。また、説明補助資料の表示画面34aへの表示に連動して録画が開始されるために、録画を行うことを忘れることを防止できる。なお、録画の開始は、利用者が手動で行う構成としてもよい。
<4.留意事項等>
本明細書中に開示されている種々の技術的特徴は、上記実施形態のほか、その技術的創作の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。すなわち、上記実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。また、本明細書中に示される複数の実施形態及び変形例は可能な範囲で適宜組み合わせて実施されてよい。
図10は、変形例の事故通報装置1Aを示すブロック図である。変形例の事故通報装置1Aは、制御部11Aの機能として追加処理部117が追加されている点が異なる。追加処理部117は、説明録画データベース126に記憶された録画のデータの解析を行い、解析結果に応じて対応する補助説明資料のデータに情報を追加する処理を行う。例えば、録画のデータから説明補助資料中に無い情報が抽出された場合に情報の追加を行う。このような情報として、例えば、録画データ中に映る警察官が作成した資料(例えば事故証明書等)が挙げられる。
すなわち、変形例の事故通報装置1Aは、利用者端末3から送信された録画のデータの解析を行い、解析に応じて補助説明資料のデータに情報を追加する追加処理部117を備える。このような構成とすることにより、説明補助資料データベース123に蓄積されるデータに含まれる情報が増えるために、事故の判定精度を更に向上することができる。また、事後的に説明補助資料の再確認を行った場合に、事故の状況をより適切に把握することが可能になる。
なお、追加処理部117は、説明補助資料のデータに、例えば、事故が発生した時点およびその前後の車両の内部や外部の音声データを追加する処理を行ってもよい。
また、以上では、走行状況検出装置2から送信される情報に基づいて事故の可能性の判定、および、説明補助資料の作成が行われる構成としたが、これは例示に過ぎない。事故の動画を撮影した通行人から送信される映像データに基づいて、事故の可能性の判定、および、説明補助資料の作成が行われてもよい。
また、以上では、走行状況データは、走行状況検出装置2から送信される構成としたが、これも例示にすぎない。走行状況データは、例えば利用者端末3等の携帯端末から送信されるデータであってもよい。すなわち、走行状況データは、例えば利用者が利用者端末3にマニュアルで入力したデータであってもよい。これにより、利用者の利用者端末3の操作を契機として、事故通報装置は事故の可能性の判定処理を行い、必要に応じて、所定の通報先への通報の必要性の確認処理を行う。なお、本構成では、マニュアル入力された走行状況データの送信が、所定の通報先への通報が必要であるとの利用者の意思表示であると判定してもよく、この場合、利用者への通報の必要性の確認処理は、事故通報装置の内部処理であってもよい。
また、本発明において、事故は、広義の意味での事故であり、例えば、車両同士の接触(衝突を含む)、車両と人との接触、車両と静止物との接触、車両の横転、車両火災等の一般的な事故だけではなく、車両に関かる事件的な事象(交通関連事件)も広く含む。例えば、事故には、あおり運転、駐車中の窃盗・いたずら等が含まれてよい。
1、1A・・・事故通報装置
2・・・走行状況検出装置(ドライブレコーダ)
3・・・利用者端末
4・・・通報先データ受信装置
5・・・関係者データ受信装置
34・・・表示部
34a・・・表示画面
35・・・撮影部
100・・・事故通報システム
111・・・データ取得部
112・・・判定部
113・・・確認部
114・・・通報部
115・・・作成部
116・・・データ送信部
117・・・追加処理部

Claims (14)

  1. 車両の事故を所定の通報先に通報する事故通報装置であって、
    外部からデータを取得するデータ取得部と、
    前記データ取得部で取得された前記車両の走行の状況を示す走行状況データに基づいて前記事故の可能性を判定する判定部と、
    前記事故の可能性があると判定された場合に、前記車両の利用者に前記所定の通報先への通報の必要性を確認する確認部と、
    前記通報が必要である場合に前記通報を行う通報部と、
    前記通報が必要である場合に前記走行状況データに基づいて前記事故の状況の説明を補助する説明補助資料を作成する作成部と、
    を備える、事故通報装置。
  2. 前記利用者が有する利用者端末と、前記利用者と関係する関係者が有する関係者データ受信装置とのうちの少なくとも一方に前記説明補助資料のデータを送信するデータ送信部を更に備える、請求項1に記載の事故通報装置。
  3. 前記判定部は、前記確認部による過去の確認結果の蓄積データと、過去の前記説明補助資料の蓄積データとに基づいて前記事故の可能性を判定する、請求項1又は2に記載の事故通報装置。
  4. 前記走行状況データは、前記車両の周囲の状況を撮影した映像データと、前記車両の走行履歴を示す走行履歴データとを含む、請求項1から3のいずれか1項に記載の事故通報装置。
  5. 前記説明補助資料は、前記事故の発生時の前記映像データを含む映像情報を有する、請求項4に記載の事故通報装置。
  6. 前記説明補助資料は、前記事故の発生場所を含む前記車両の移動経路を地図上に図示した移動経路情報を有する、請求項4又は5に記載の事故通報装置。
  7. 前記説明補助資料は、前記事故の発生場所、前記事故の発生時間、および、前記事故の発生時の前記車両の速度のうちの少なくともいずれかの文字情報を有する、請求項4から6のいずれか1項に記載の事故通報装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の事故通報装置と、
    前記車両の走行の状況を検出し、検出した前記状況を前記走行状況データとして前記事故通報装置に送信する走行状況検出装置と、
    前記利用者が有する利用者端末と、
    前記所定の通報先が有する通報先データ受信装置と、
    を備える、事故通報システム。
  9. 前記利用者と関係する関係者が有する関係者データ受信装置を更に備える、請求項8に記載の事故通報システム。
  10. 前記走行状況検出装置はドライブレコーダである、請求項8又は9に記載の事故通報システム。
  11. 前記利用者端末は、言語切替機能を有する、請求項8から10のいずれか1項に記載の事故通報システム。
  12. 前記利用者端末は、
    前記説明補助資料を表示する表示部と、
    前記表示部の表示画面と対向する方向を撮影する撮影部と、
    を備え、
    前記利用者端末は、前記説明補助資料の前記表示画面への表示に連動して前記撮影部で撮影される映像の録画を行い、
    前記事故通報装置は、前記利用者端末から送信された前記録画のデータを保存する記憶部を有する、請求項8から11のいずれか1項に記載の事故通報システム。
  13. 前記事故通報装置は、前記録画のデータの解析を行い、解析結果に応じて前記補助説明資料のデータに情報を追加する処理を行う追加処理部を更に備える、請求項12に記載の事故通報システム。
  14. 装置を用いて車両の事故を所定の通報先に通報する事故通報方法であって、
    前記車両の走行の状況を示す走行状況データを取得する取得工程と、
    前記走行状況データに基づいて前記事故の可能性を判定する判定工程と、
    前記事故の可能性があると判定された場合に、前記車両の利用者に前記所定の通報先への通報の必要性を確認する確認工程と、
    前記通報が必要である場合に前記通報を行う通報工程と、
    前記通報が必要である場合に前記走行状況データに基づいて前記事故の状況の説明を補助する説明補助資料を作成する作成工程と、
    を備える、事故通報方法。
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