JP2022123151A - 脂質ペプチド型ゲル化剤とポリアルキレンオキシドとを含有する高分子複合材料 - Google Patents

脂質ペプチド型ゲル化剤とポリアルキレンオキシドとを含有する高分子複合材料 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は低分子脂質ペプチド型ゲル化剤とポリアルキレンオキシドとを含有する高分子複合材料に関して、強度と延性を併せもつ高分子複合材料を提供する。【解決手段】分子量が1,000以下である低分子脂質ペプチド又はその塩からなる脂質ペプチド型ゲル化剤と、ポリアルキレンオキシドとを含む高分子複合材料であって、前記高分子複合材料中のファイバーの重量分率は、前記高分子複合材料の全質量に対して、1wt%を超え50wt%未満の量で含まれてなる、高分子複合材料。【選択図】図1

Description

本発明は高分子複合材料に関し、より詳細には低分子脂質ペプチド型ゲル化剤とポリアルキレンオキシドとを含有する高分子複合材料に関する。
この種の複合材料は、一般に、二つ以上の異なる構成要素を複合させた材料であり、力学強度の向上のための強化材(フィラー)と、それを支持するための母材(マトリクス)から成る。マトリクスとして使用される材料としては、金属、セラミックスおよび高分子が挙げられるが、より軽量で、成形性に優れる高分子をマトリクスとした高分子複合材料は、自動車や航空機の低燃費化、軽量化のアプローチとして構造部品等に広く利用されている。熱硬化性樹脂と炭素繊維を複合させた炭素繊維強化プラスチック(非特許文献1)は高い強度を持ち、自動車や航空機の構造部品、テニスラケットやゴルフシャフト等のスポーツ用品、義肢などの医療用品などにおいて応用されている。
マトリクスと複合するフィラーには、球状、ファイバー状およびシート状のものがあり、なかでも、少量の添加で大きな効果を示すファイバー状のフィラーが注目されている。フィラーとして用いられるファイバーとして、共有結合に基づく剛直な構造を有し、高弾性で、比表面積の大きいカーボンナノチューブ(非特許文献2)やナノセルロース(非特許文献3)がこれまで検討されてきた。
また近年、ソフトマテリアルの1つとして、超分子ゲルの利用が検討されてきた。自己組織性の両親媒性の低分子を水中に分散させると、非共有結合に基づく自己組織化によりファイバー状の会合体(超分子ファイバー)が形成される(非特許文献4)。超分子ファイバーが水中において、網目構造を形成した場合、系全体の流動性は低下し、ゲル化が起こる。このようなゲルは、温度やpHなどの外部刺激に応じてゾル-ゲル転移を示すことから、物性制御が可能な機能性材料として期待されている(非特許文献5)。
D. Liu, T. Tang, and W. L. Cong, Composite Structures, 94, 1265 (2012). E. T. Thostenson, A. Ren, and T-W. Chou, Composites Science and Technology, 61, 1899 (2001). D. Liu, X. Sun, H.Tian, S. Maiti, and Z. Ma, Cellulose, 20, 2981 (2013). D. Koda, T. Maruyama, N. Minakuchi, K. Nakashima, M. Goto, Chemical Communications., 46, 979 (2010). A. Shumdo, Y. Hoshino, T. Higuchi, Y. Matsumoto, D. P. Penaloza, K. Matsumoto, M. Ohno, K. Miyaji, M. Goto, K. Tanaka, RSC Advances, 4, 36097 (2014).
高分子とフィラーとの複合材料の応用が様々な産業に期待される。しかし、複合材料の強度が増加する一方、延性が低下してしまう。複合材料は強度だけが高ければよいというものではなく、様々な形への加工性や、材料の破壊までに十分なエネルギーを吸収する靱性も不可欠であるが、強度と延性を併せもつ高分子複合材料を提供する技術がいまだに開示されていない。
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、低分子脂質ペプチド又はその塩からなる脂質ペプチド型ゲル化剤と、ポリアルキレンオキシドとを含む、強度と延性を併せもつ高分子複合材料を見出した。また、本発明により、本発明の高分子複合材料をゲルシートとして提供することができる。
さらに、本発明のゲルシートと支持体等と重ねられることで、強度も延性も優れる積層体が得られる。
すなわち、本発明は、第1観点として、分子量が1,000以下である低分子脂質ペプチド又はその塩からなる脂質ペプチド型ゲル化剤と、ポリアルキレンオキシドとを含む高分子複合材料であって、
前記高分子複合材料中のファイバーの重量分率は、前記高分子複合材料の全質量に対して、1wt%を超え50wt%未満の量で含まれてなる、高分子複合材料に関する。
第2観点として、前記ポリアルキレンオキシドは、ポリエチレンオキシドである第1観点に記載の高分子複合材料に関する。
第3観点として、前記脂質ペプチド型ゲル化剤の濃度は、該高分子複合材料の全質量に対して0.0001乃至50%(w/w)である、第1観点または第2観点に記載の高分子複合材料に関する。
第4観点として、前記低分子脂質ペプチドが下記式(1)で表される脂質ペプチド又はその塩である、第1観点乃至第3観点のうちいずれか一項に記載の高分子複合材料に関する。
Figure 2022123151000002
(式中、R1は炭素原子数9乃至23の脂肪族基を表し、R2及びR3は、それぞれ独立して、水素原子、メチル基、エチル基、炭素原子数1乃至3の分枝鎖を有し得る炭素原子数3乃至7のアルキル基、フェニルメチル基、フェニルエチル基、又は-(CH2)n-X基を表し、且つR2又はR3のうち少なくとも一つが-(CH2)n-X基を表し、nは1乃至4の数を表し、Xはアミノ基、グアニジノ基、カルバモイル基、又は窒素原子を1乃至3個有し得る5員環式基若しくは6員環式基、又は5員環と6員環から構成される縮合複素環式基を表し、mは1乃至3の整数を表す。)
第5観点として、前記R2は、水素原子、メチル基、i-プロピル基、i-ブチル基、又はsec-ブチル基を表す、第4観点に記載の高分子複合材料に関する。
第6観点として、前記R3は、4-アミノブチル基、4-イミダゾールメチル基、カルバモイルメチル基、2-カルバモイルエチル基、又は3-インドールメチル基を表す、請求項4に記載の高分子複合材料に関する。
第7観点として、前記R1は、炭素原子数13乃至17の脂肪族基を表し、前記R2は、水素原子、メチル基、又はi-プロピル基を表し、及び前記R3は、4-アミノブチル
基、4-イミダゾールメチル基、又は3-インドールメチル基を表す、請求項4に記載の高分子複合材料に関する。
第8観点として、前記R2は、水素原子を表し、及び前記R3は、4-イミダゾールメチル基を表す、請求項4に記載の高分子複合材料に関する。
第9観点として、水、アルコール、多価アルコール、親水性有機溶剤、疎水性有機溶剤、又はこれらのうちの2種以上からなる混和溶液を含む、第1観点乃至第8観点のうちいずれか1項に記載の高分子複合材料に関する。
第10観点として、水、又は水と、アルコール、多価アルコール、油脂、シリコーン油及びエステル系溶剤からなる群から選択される1種以上とからなる混和溶液を含む、第9観点に記載の高分子複合材料に関する。
第11観点として、水、又は水と、エタノール、2-プロパノール、オレイルアルコール、フェノキシアルコール、グリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、1,3-ブタンジオール、アクアホホバオイル、ひまし油、オリーブ油、シリコーン油及びアルギン酸プロピレングリコールエステルからなる群から選択される1種以上とからなる混和溶液を含む、第10観点に記載の高分子複合材料に関する。
第12観点として、多価アルコール、又は、多価アルコールと、アルコール、油脂、シリコーン油、及びエステル系溶剤からなる群から選択される1種以上とからなる混和溶液を含む、第9観点に記載の高分子複合材料に関する。
第13観点として、グリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール及び1,3-ブタンジオールからなる群から選択される1種以上の多価アルコール、又は、該多価アルコールのうちの少なくとも1種と、エタノール、2-プロパノール、オレオイルアルコール、フェノキシアルコール、アクアホホバオイル、ひまし油、オリーブ油、シリコーン油、及びアルギン酸プロピレングリコールエステルからなる群から選択される1種以上とからなる混和溶液を含む、第12観点に記載の高分子複合材料に関する。
第14観点として、水と、乳酸カリウム、乳酸ナトリウム及び乳酸カルシウムからなる群から選択される乳酸塩の一種とを含む混合溶液を含む、第9観点に記載の高分子複合材料に関する。
第15観点として、さらにグリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール及び1,3-ブチレングリコールからなる群から選択される1種以上の多価アルコールを含む、第14観点に記載の高分子複合材料に関する。
第16観点として、第1観点乃至第15観点のうちいずれか一項に記載の高分子複合材料を、シート状に形成したゲルシートに関する。
第17観点として、請求項16に記載のゲルシートと該ゲルシートに重ねられる支持体として不織布、フィルム又はフォームとを有する、積層体に関する。
第18観点として、前記ゲルシートの、支持体と反対側の表面に重ねられる剥離フィルムをさらに備える、第17観点に記載の積層体に関する。
第19観点として、前記支持体が、ポリウレタン、PVA、ポリプロピレン、セルロース又はこれらの積層支持体から選択されるものである、第17観点に記載の積層体に関する。
本発明の高分子複合材料における超分子ファイバーは、低ひずみ印加の際には、高弾性のフィラーとして振る舞うが、高ひずみ下では、物理崩壊してエネルギーを散逸させ、マトリクス高分子への応力集中を抑制することができる。
これにより、本発明は高い強度を持ちながら、高弾性、軽量化を備える高分子複合材料を提供することができる。このような高分子複合材料で形成されるゲルシートや積層体も自動車、航空業、スポーツ用品、義肢など変形性、加工性、軽量化等を追求する技術分野に幅広く活躍できる。
また本発明のゲルシートは、各成分を混合し、加熱・溶解させて静置するだけで、シート状に容易に成形でき、従来要した煩雑な手順を必要とせずに得られるゲルシートである
図1は、φ=0wt%およびφ=3wt%のPEO膜を水に浸漬して得た溶液の位相差顕微鏡像を撮影した写真である。 図2は、φ=0wt%およびφ=3wt%のPEO膜の応力-ひずみ曲線を示すグラフである。 図3は、φ=0wt%およびφ=3wt%のPVA膜の応力-ひずみ曲線を示すグラフである。
本発明は脂質ペプチド型ゲル化剤と、ポリアルキレンオキシドとを含む高分子複合材料に関する。
以下、各成分について説明する。
[脂質ペプチド型ゲル化剤]
本発明の高分子複合材料は、低分子脂質ペプチド又はその塩からなる少なくとも1種の脂質ペプチド型ゲル化剤を含有することを特徴とする。
前記脂質ペプチドは、分子量1,000以下であることが好ましい。
上記低分子脂質ペプチドとしては、例えば下記式(1)で表される、脂質部及びペプチド部を有する脂質ペプチド又はその塩を挙げることができる。
Figure 2022123151000003
上記式(1)において、Rは炭素原子数9乃至23の脂肪族基を表し、好ましくは炭素原子数13乃至17の脂肪族基である。
及び隣接するカルボニル基で構成される脂質部としては、例えば、デコイル基、ドデコイル基、ウンデコイル機、ラウロイル基、ドデシルカルボニル基、ミリストイル基、テトラデシルカルボニル基、パルミトイル基、マルガロイル基、オレオイル基、エライドイル基、リノレオイル基、ステアロイル基、バクセノイル基、オクタデシルカルボニル基、アラキドノイル基、イコサノイル基、ベヘノイル基、エルコイル基、ドコシルカルボニル基、リグノセロイル基、ネルボノイル基等を挙げることができ、好ましくは、ミリストイル基、テトラデシルカルボニル基、パルミトイル基、マルガロイル基、オレオイル基、エライドイル基、リノレオイル基、ステアロイル基、及びバクセノイル基等が挙げられる。
上記式(1)において、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子、メチル基、エチル基、炭素原子数1乃至3の分枝鎖を有し得る炭素原子数3乃至7のアルキル基、フェニルメチル基、フェニルエチル基、又は-(CH)n-X基を表し、且つR又はRのうち少なくとも一つが-(CH)n-X基を表し、nは1乃至4の数を表し、Xはア
ミノ基、グアニジノ基、カルバモイル基、又は窒素原子を1乃至3個有し得る5員環式基若しくは6員環式基、又は5員環と6員環から構成される縮合複素環式基を表す。
好ましいRとしては水素原子、メチル基、エチル基、又は炭素原子数1乃至3の分枝鎖を有し得る炭素原子数3乃至7のアルキル基を表す。したがって、Rとしては、好ましくは水素原子、メチル基、エチル基、n-プロピル基、i-プロピル基、n-ブチル基、i-ブチル基、sec-ブチル基又はtert-ブチル基等であり、さらに好ましくは、水素原子、メチル基、i-プロピル基、i-ブチル基、又はsec-ブチル基であり、より一層好ましくは水素原子である。
好ましいRとしては水素原子、メチル基、又は-(CH)n-X基を表し、nは1乃至4の数を表し、Xはアミノ基、グアニジノ基、-CONH 基、又は窒素原子を1乃至3個有し得る5員環基若しくは6員環基又は5員環と6員環からなる縮合環基を表す。
上記Rを表す-(CH)n-X基において、Xは好ましくはアミノ基、グアニジノ基、カルバモイル基、イミダゾール基、ピラゾール基又はインドール基である。
したがって、上記Rを表す-(CH)n-X基としては、好ましくはアミノメチル基、2-アミノエチル基、3-アミノプロピル基、4-アミノブチル基、カルバモイルメチル基、2-カルバモイルエチル基、3-カルバモイルプロピル基、2-グアニジノエチル基、3-グアニジノプロピル基、ピロールメチル基、4-イミダゾールメチル基、ピラゾールメチル基又は3-インドールメチル基であり、より好ましくは4-アミノブチル基、カルバモイルメチル基、2-カルバモイルエチル基、3-カルバモイルプロピル基、4-イミダゾールメチル基又は3-インドールメチル基であり、より一層好ましくは4-イミダゾールメチル基である。
前記式(1)における、ペプチド構造の繰り返しの数mは1乃至3の整数である。
上記式(1)で表される化合物において、脂質ペプチド型ゲル化剤として特に好適な脂質ペプチドとしては、以下の脂質部とペプチド部から形成される化合物である。なおアミノ酸の略称としては、アスパラギン(Asn)、アラニン(Ala)、グルタミン(Gln)、グリシン(Gly)、バリン(Val)、ヒスチジン(His)、リジン(Lys)、ロイシン(Leu)を表す。:ミリストイル-Gly-His、ミリストイル-Gly-Lys、ミリストイル-Gly-Asn、ミリストイル-Gly-Gln、ミリストイル-Gly-Gly-His、ミリストイル-Gly-Gly-Lys、ミリストイル-Gly-Gly-Asn、ミリストイル-Gly-Gly-Gln、ミリストイル-Gly-Gly-Gly-His、ミリストイル-Gly-Gly-Gly-Lys、ミリストイル-Gly-Gly-Gly-Asn、ミリストイル-Gly-Gly-Gly-Gln、ミリストイル-Ala-His、ミリストイル-Ala-Lys、ミリストイル-Ala-Asn、ミリストイル-Ala-Gln、ミリストイル-Ala-Ala-His、ミリストイル-Ala-Ala-Lys、ミリストイル-Ala-Ala-Asn、ミリストイル-Ala-Ala-Gln、ミリストイル-Ala-Ala-Ala-His、ミリストイル-Ala-Ala-Ala-Lys、ミリストイル-Ala-Ala-Ala-Asn、ミリストイル-Ala-Ala-Ala-Gln、ミリストイル-Val-His、ミリストイル-Val-Lys、ミリストイル-Val-Asn、ミリストイル-Val-Gln、ミリストイル-Val-Val-His、ミリストイル-Val-Val-Lys、ミリストイル-Val-Val-Asn、ミリストイル-Val-Val-Gln、ミリストイル-Val-Val-Val-His、ミリストイル-Val-Val-Val-Lys、ミリストイル-Val-Val-Val-Asn、ミリストイル-Val-Val-Val-Gln、ミリストイル-Leu-His、ミリストイル-Leu-Lys、ミリストイル-Leu-Asn、ミリストイル-Leu-Gln、
ミリストイル-Leu-Leu-His、ミリストイル-Leu-Leu-Lys、ミリストイル-Leu-Leu-Asn、ミリストイル-Leu-Leu-Gln、ミリストイル-Leu-Leu-Leu-His、ミリストイル-Leu-Leu-Leu-Lys、ミリストイル-Leu-Leu-Leu-Asn、ミリストイル-Leu-Leu-Leu-Gln、パルミトイル-Gly-His、パルミトイル-Gly-Lys、パルミトイルGly-Asn、パルミトイルGly-Gln、パルミトイル-Gly-Gly-His、パルミトイル-Gly-Gly-Lys、パルミトイ-Gly-Gly-His、パルミトイルGly-Gly-Gly-Lys、パルミトイル-Gly-Gly-Gly-Lys、パルミトイル-Gly-Gly-Gly-Asn、パルミトイル-Gly-Gly-Gly-Gln、パルミトイル-Ala-His、パルミトイル-Ala-Lys、パルミトイルAla-Asn、パルミトイル-Ala-Gln、パルミトイル-Ala-Ala-His、パルミトイル-Ala-Ala-Lys、パルミトイル-Ala-Ala-Asn、パルミトイル-Ala-Ala-Gln、パルミトイル-Ala-Ala-Ala-His、パルミトイル-Ala-Ala-Ala-Lys、パルミトイル-Ala-Ala-Ala-Asn、パルミトイル-Ala-Ala-Ala-Gln、パルミトイル-Val-His、パルミトイル-Val-Lys、パルミトイル-Val-Asn、パルミトイル-Val-Gln、パルミトイル-Val-Val-His、パルミトイル-Val-Val-Lys、パルミトイル-Val-Val-Asn、パルミトイル-Val-Val-Gln、パルミトイル-Val-Val-Val-His、パルミトイル-Val-Val-Val-Lys、パルミトイル-Val-Val-Val-Asn、パルミトイル-Val-Val-Val-Gln、パルミトイル-Leu-His、パルミトイル-Leu-Lys、パルミトイル-Leu-Asn、パルミトイル-Leu-Gln、パルミトイル-Leu-Leu-His、パルミトイル-Leu-Leu-Lys、パルミトイル-Leu-Leu-Asn、パルミトイル-Leu-Leu-Gln、パルミトイル-Leu-Leu-Leu-His、パルミトイル-Leu-Leu-Leu-Lys、パルミトイル-Leu-Leu-Leu-Asn、パルミトイル-Leu-Leu-Leu-Gln、ステアロイル-Gly-His、ステアロイル-Gly-Lys、ステアロイル-Gly-Asn、ステアロイル-Gly-Gln、ステアロイル-Gly-Gly-His、ステアロイル-Gly-Gly-Lys、ステアロイル-Gly-Gly-Asn、ステアロイル-Gly-Gly-Gln、ステアロイル-Gly-Gly-Gly-His、ステアロイル-Gly-Gly-Gly-Lys、ステアロイル-Gly-Gly-Gly-Asn、ステアロイル-Gly-Gly-Gly-Gln、ステアロイル-Ala-His、ステアロイル-Ala-Lys、ステアロイル-Ala-Asn、ステアロイル-Ala-Gln、ステアロイル-Ala-Ala-His、ステアロイル-Ala-Ala-Lys、ステアロイル-Ala-Ala-Asn、ステアロイル-Ala-Ala-Gln、ステアロイル-Ala-Ala-Ala-His、ステアロイル-Ala-Ala-Ala-Lys、ステアロイル-Ala-Ala-Ala-Asn、ステアロイル-Ala-Ala-Ala-Gln、ステアロイル-Val-His、ステアロイル-Val-Lys、ステアロイル-Val-Asn、ステアロイル-Val-Gln、ステアロイル-Val-Val-His、ステアロイル-Val-Val-Lys、ステアロイル-Val-Val-Asn、ステアロイル-Val-Val-Gln、ステアロイル-Val-Val-Val-His、ステアロイル-Val-Val-Val-Lys、ステアロイル-Val-Val-Val-Asn、ステアロイル-Val-Val-Val-Gln、ステアロイル-Leu-His、ステアロイル-Leu-Lys、ステアロイル-Leu-Asn、ステアロイル-Leu-Gln、ステアロイル-Leu-Leu-His、ステアロイル-Leu-Leu-Lys、ステアロイル-Leu-Leu-Asn、ステアロイル-Leu-Leu-Gln、ステアロイル-Leu-Leu-Leu-His、ステアロイル-Leu-Leu-Leu-Lys、ステアロイル-Leu-Leu-Leu-Asn、ステアロイル-Leu-Leu-Leu-Glnが挙げられる。
最も好ましいものとして、ミリストイル-Gly-His、ミリストイル-Gly-Gly-His、ミリストイル-Gly-Gly-Gly-His、パルミトイル-Gly-His、パルミトイル-Gly-Gly-His、パルミトイル-Gly-Gly-Gly-His、ステアロイル-Gly-His、ステアロイル-Gly-Gly-His、ステアロイル-Gly-Gly-Gly-His、が挙げられる。
上記式(1)で表される脂質ペプチド又はその塩以外に、使用可能な低分子脂質ペプチドとしては、例えば以下に示す脂質部とアミノ酸部又はペプチド部をから形成される脂質ペプチドを挙げることができる。なおアミノ酸の略称は前述の通りである。:ミリストイル-His、ミリストイル-Lys、ミリストイル-Asn、ミリストイル-Gln、ミリストイル-Gly-Gly-Gly-Gly-His、ミリストイル-Gly-Gly-Gly-Gly-Lys、ミリストイル-Gly-Gly-Gly-Gly-Asn、ミリストイル-Gly-Gly-Gly-Gly-Gln、ミリストイル-Ala-Ala-Ala-Ala-His、ミリストイル-Ala-Ala-Ala-Ala-Lys、ミリストイル-Ala-Ala-Ala-Ala-Asn、ミリストイル-Ala-Ala-Ala-Ala-Gln、ミリストイル-Val-Val-Val-Val-His、ミリストイル-Val-Val-Val-Val-Lys、ミリストイル-Val-Val-Val-Val-Asn、ミリストイル-Val-Val-Val-Val-Gln、ミリストイル-Leu-Leu-Leu-Leu-His、ミリストイル-Leu-Leu-Leu-Leu-Lys、ミリストイル-Leu-Leu-Leu-Leu-Asn、ミリストイル-Leu-Leu-Leu-Leu-Gln;パルミトイル-His、パルミトイル-Lys、パルミトイル-Asn、パルミトイル-Gln、パルミトイル-Gly-Gly-Gly-Gly-His、パルミトイル-Gly-Gly-Gly-Gly-Lys、パルミトイルGly-Gly-Gly-Gly-Asn、パルミトイル-Gly-Gly-Gly-Gly-Gln、パルミトイル-Ala-Ala-Ala-Ala-His、パルミトイル-Ala-Ala-Ala-Ala-Lys、パルミトイル-Ala-Ala-Ala-Ala-Asn、パルミトイル-Ala-Ala-Ala-Ala-Gln、パルミトイル-Val-Val-Val-Val-His、パルミトイル-Val-Val-Val-Val-Lys、パルミトイル-Val-Val-Val-Val-Asn、パルミトイル-Val-Val-Val-Val-Gln、パルミトイル-Leu-Leu-Leu-Leu-His、パルミトイル-Leu-Leu-Leu-Leu-Lys、パルミトイル-Leu-Leu-Leu-Leu-Asn、パルミトイル-Leu-Leu-Leu-Leu-Gln;ステアロイル-His、ステアロイル-Lys、ステアロイル-Asn、ステアロイル-Gln、ステアロイル-Gly-Gly-Gly-Gly-His、ステアロイル-Gly-Gly-Gly-Gly-Lys、ステアロイル-Gly-Gly-Gly-Gly-Asn、ステアロイル-Gly-Gly-Gly-Gly-Gln、ステアロイル-Ala-Ala-Ala-Ala-His、ステアロイル-Ala-Ala-Ala-Ala-Lys、ステアロイル-Ala-Ala-Ala-Ala-Asn、ステアロイル-Ala-Ala-Ala-Ala-Gln、ステアロイル-Val-Val-Val-Val-His、ステアロイル-Val-Val-Val-Val-Lys、ステアロイル-Val-Val-Val-Val-Asn、ステアロイル-Val-Val-Val-Val-Gln、ステアロイル-Leu-Leu-Leu-Leu-His、ステアロイル-Leu-Leu-Leu-Leu-Lys、ステアロイル-Leu-Leu-Leu-Leu-Asn、ステアロイル-Leu-Leu-Leu-Leu-Gln。
この中で好ましいものとしては、ミリストイル-HiS、ミリストイル-Gly-Gly-Gly-Gly-His、パルミトイル-His、パルミトイル-Gly-Gly-Gly-Gly-His、ステアロイル-His、ステアロイル-Gly-Gly-Gly-Gly-Hisが挙げられる。
また本発明の高分子複合材料において、前記脂質ペプチド型ゲル化剤の濃度は、該高分子複合材料の全質量に対して0.0001乃至50%(w/w)、より好ましくは0.0001乃至20%(w/w)、さらに好ましくは0.1乃至5%(w/w)である。
[ポリアルキレンオキシド]
本発明のポリアルキレンオキシドとして、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリブチレンオキシド等が挙げられます。また、本発明のポリアルキレンオキシドは、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリブチレンオキシド等からなる群から選択される1種以上の混和物でも可能である。その中で、ポリエチレンオキシドが好ましいものとして挙げられる。
[高分子複合材料]
本発明の高分子複合材料において、前記高分子複合材料中のファイバーの重量分率は、前記高分子複合材料の全質量に対して、1wt%を超え50wt%未満の量で含まれてなる。
[溶媒]
本発明の高分子複合材料は、前記脂質ペプチド型ゲル化剤及び前記ポリアルキレンオキシドの他に溶媒、すなわち水、アルコール、多価アルコール、親水性有機溶剤、疎水性有機溶剤、又はそれらの2種以上からなる混和溶液を含む。
前記水としては、浄水、精製水、硬水、軟水、天然水、海洋深層水、電解アルカリイオン水、電解酸性イオン水、イオン水、及びクラスター水が好ましいものとして挙げられる。
前記アルコールとは1価のアルコールであり、例えば、水に任意の割合で溶解する炭素原子数1乃至6のアルコール、具体的にはメタノール、エタノール、2-プロパノール、i-ブタノール等、並びに高級アルコール、具体的には、オレイルアルコール及びフェノキシアルコール等が挙げられる。しかし、これらに限定されるものではない。
前記多価アルコールは2価以上のアルコールであり、プロピレングリコール、1,3-ブタンジオール、2-エチル-1,3-ヘキサンジオール、グリセリン、イソペンチルジオール、エチルヘキサンジオール、エリスルロース、オゾン化グリセリン、カプリリルグリコール、グリコール、(炭素原子数15乃至18の)グリコール、(炭素原子数20乃至30の)グリコール、ジエチレングリコール、ジグリセリン、ジチアオクタンジオール、ジプロピレングリコール(DPG)、チオグリセリン、1,10-デカンジオール、デシレングリコール、トリエチレングリコール、チリメチルギドロキシメチルシクロヘキサノール、フィタントリオール、フェノキシプロパンジオール、1,2-ブタンジオール、2,3-ブタンジオール、ブチルエチルプロパンジオール、1,2-ヘキサンジオール、ヘキシレングリコール、ペンチレングリコール、メチルプロパンジオール、メンタンジオール、ラウリルグリコール、ポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコール等、が挙げられる。
前記親水性有機溶剤とは、アルコール及び多価アルコールを除く水に対して任意の割合で溶解する有機溶剤を意味する。例えば、アセトン、ジオキサン、酢酸エチル及びアクアホホバオイル等が挙げられる。
前記疎水性有機溶剤とは、アルコールを除く水に自由に溶解しない有機溶剤を意味する。例えば、油脂、シリコーン油、エステル系溶剤である。
前記油脂としては、例えば、ひまし油、オリーブ油等が挙げられる。
前記シリコーン油としては、例えば、ジメチルシリコーン油、メチルフェニルシリコーン油等が挙げられる。
前記エステル系溶剤としては、アルギン酸プロピレングリコールエステル、酢酸エチル、アジピン酸ジヘプチルウンデシル、酢酸ラノリン、イソステアリルグリセリル、イソステアリン酸オクチルドデシル等が挙げられる。
本発明の高分子複合材料に含まれる溶媒としては、水、アルコール、多価アルコール、親水性有機溶剤若しくは疎水性有機溶剤、又は水とさらにアルコール、多価アルコール、油脂、シリコーン油、エステル系溶剤からなる群から選択される1種以上とからなる混和溶液、或いは多価アルコールとさらにアルコール、油脂、シリコーン油、及びエステル系溶剤からなる群から選択される1種以上とからなる混和溶液が好ましい。特に好ましくは水又は水にアルコール若しくは多価アルコールを溶解した溶液である。
[その他配合可能な添加剤]
また、本発明の高分子複合材料には、必要に応じて添加成分として、例えば油性基剤、界面活性剤、溶剤、噴射剤、酸化防止剤、安定剤、還元剤、酸化剤、防腐剤、抗菌剤、殺菌剤、キレート剤、pH調整剤、酸、アルカリ、粉体、無機塩類、香料、色素、着色剤、染料、顔料等があげられる。
これらの添加成分を例示すると、油性基剤としては、セタノール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、ラウリルアルコール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、ホホバアルコール、キミルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール、ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2-オクチルドデカノール、ダイマージオール等の高級(多価)アルコール類;ベンジルアルコール等のアラルキルアルコール及びその誘導体;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、12-ヒドロキシステアリン酸、パルミトオレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレイン酸、エルカ酸、ドコサヘキサエン酸、エイコサペンタエン酸、イソヘキサデカン酸、アンテイソヘンイコサン酸、長鎖分岐脂肪酸、ダイマー酸、水素添加ダイマー酸等の高級脂肪酸類、及びそのアルミニウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、亜鉛塩、カリウム塩、ナトリウム塩等の金属石けん類、並びにアミド等の含窒素誘導体類;流動パラフィン(ミネラルオイル)、重質流動イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、α-オレフィンオリゴマー、ポリイソブテン、水添ポリイソブテン、ポリブテン、スクワラン、オリーブ由来スクワラン、スクワレン、ワセリン、固形パラフィン等の炭化水素類;キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ライスワックス、木ろう、みつろう、モンタンワックス、オゾケライト、セレシン、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラタム、フィッシャートロプシュワックス、ポリエチレンワックス、エチレン・プロピレンコポリマー等のワックス類;ヤシ油、パーム油、パーム核油、サフラワー油、オリーブ油、ひまし油、アボカド油、ゴマ油、茶油、月見草油、小麦胚芽油、マカデミアナッツ油、ヘーゼルナッツ油、ククイナッツ油、ローズヒップ油、メドウフォーム油、パーシック油、ティートリー油、ハッカ油、トウモロコシ油、ナタネ油、ヒマワリ油、小麦胚芽油、アマニ油、綿実油、大豆油、落花生油、コメヌカ油、カカオ脂、シア脂、水素添加ヤシ油、水素添加ヒマシ油、ホホバ油、水素添加ホホバ油等の植物油脂類;牛脂、乳脂、馬脂、卵黄油、ミンク油、タートル油等の動物性油脂類;鯨ロウ、ラノリン、オレンジラッフィー油等の動物性ロウ類;液状ラノリン、還元ラノリン、吸着精製ラノリン、酢酸ラノリン、酢酸液状ラノリン、ヒドロキシラノリン、ポリオキシエチレンラノリン、ラノリン脂肪酸、硬質ラノリン脂肪酸、ラノリンアルコール、酢酸ラノリンアルコール、酢酸(セチル・ラノリル)エステル等のラノリン類;レシチン、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルグリセロール、ホスフ
ァチジルイノシトール、スフィンゴミエリン等のスフィンゴリン脂質、ホスファチジン酸、リゾレシチン等のリン脂質類;水素添加大豆リン脂質、部分水素添加大豆リン脂質、水素添加卵黄リン脂質、部分水素添加卵黄リン脂質等のリン脂質誘導体類;コレステロール、ジヒドロコレステロール、ラノステロール、ジヒドロラノステロール、フィトステロール、コール酸等のステロール類;サポゲニン類;サポニン類;酢酸コレステリル、ノナン酸コレステリル、ステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリル、オレイン酸コレステリル、N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジ(コレステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジ(コレステリル/オクチルドデシル)、N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジ(フィトステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、N-ラウロイルサルコシンイソプロピル等のアシルサルコシンアルキルエステル、12-ヒドロキシステアリン酸コレステリル、マカデミアナッツ油脂肪酸コレステリル、マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル、イソステアリン酸フィトステリル、軟質ラノリン脂肪酸コレステリル、硬質ラノリン脂肪酸コレステリル、長鎖分岐脂肪酸コレステリル、長鎖α-ヒドロキシ脂肪酸コレステリル等のステロールエステル類;リン脂質・コレステロール複合体、リン脂質・フィトステロール複合体等の脂質複合体;ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸ヘキシルデシル、イソステアリン酸オクチルドデシル、パリミチン酸セチル、パルミチン酸オクチルドデシル、オクタン酸セチル、オクタン酸ヘキシルデシル、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸オクチル、イソノナン酸イソトリデシル、ネオペンタン酸イソデシル、ネオペンタン酸イソトリデシル、ネオペンタン酸イソステアリル、ネオデカン酸オクチルドデシル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、リシノレイン酸オクチルドデシル、ラノリン脂肪酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、エルカ酸オクチルドデシル、イソステアリン酸硬化ヒマシ油、オレイン酸エチル、アボカド油脂肪酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、イソステアリン酸イソプロピル、ラノリン脂肪酸イソプロピル、セバチン酸ジエチル、セバチン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジオクチル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジブチルオクチル、アジピン酸ジイソブチル、コハク酸ジオクチル、クエン酸トリエチル等のモノアルコールカルボン酸エステル類;乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、モノイソステアリン酸水添ヒマシ油等のオキシ酸エステル類;トリオクタン酸グリセリル、トリオレイン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸/ミリスチン酸/ステアリン酸)グリセリル、水添ロジントリグリセリド(水素添加エステルガム)、ロジントリグリセリド(エステルガム)、ベヘン酸エイコサン二酸グリセリル、トリオクタン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジオクタン酸2-ブチル-2-エチル-1,3-プロパンジオール、ジオレイン酸プロピレングリコール、テトラオクタン酸ペンタエリスリチル、水素添加ロジンペンタエリスリチル、トリエチルヘキサン酸ジトリメチロールプロパン、(イソステアリン酸/セバシン酸)ジトリメチロールプロパン、トリエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、テトライソステアリン酸ポリグリセリル、ノナイソステアリン酸ポリグリセリル-10、デカ(エルカ酸/イソステアリン酸/リシノレイン酸)ポリグリセリル-8、(ヘキシルデカン酸/セバシン酸)ジグリセリルオリゴエステル、ジステアリン酸グリコール(ジステアリン酸エチレングリコール)、ジネオペンタン酸3-メチル-1,5-ペンタンジオール、ジネオペンタン酸2,4-ジエチル-1,5-ペンタンジオール等の多価アルコール脂肪酸エステル類;ダイマージリノール酸ジイソプロピル、ダイマージリノール酸ジイソステアリル、ダイマージリノール酸ジ(イソステアリル/フィトステリル)、ダイマージリノール酸(フィトステリル/ベヘニル)、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイ
ル、ジイソステアリン酸ダイマージリノレイル、ダイマージリノレイル水添ロジン縮合物、ダイマージリノール酸硬化ヒマシ油、ヒドロキシアルキルダイマージリノレイルエーテル等のダイマー酸若しくはダイマージオールの誘導体;ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド(コカミドMEA)、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(コカミドDEA)、ラウリン酸モノエタノールアミド(ラウラミドMEA)、ラウリン酸ジエタノールアミド(ラウラミドDEA)、ラウリン酸モノイソプロパノールアミド(ラウラミドMIPA)、パルミチン酸モノエタノールアミド(パルタミドMEA)、パルミチン酸ジエタノールアミド(パルタミドDEA)、ヤシ油脂肪酸メチルエタノールアミド(コカミドメチルMEA)等の脂肪酸アルカノールアミド類;ジメチコン(ジメチルポリシロキサン)、高重合ジメチコン(高重合ジメチルポリシロキサン)、シクロメチコン(環状ジメチルシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン)、フェニルトリメチコン、ジフェニルジメチコン、フェニルジメチコン、ステアロキシプロピルジメチルアミン、(アミノエチルアミノプロピルメチコン/ジメチコン)コポリマー、ジメチコノール、ジメチコノールクロスポリマー、シリコーン樹脂、シリコーンゴム、アミノプロピルジメチコン及びアモジメチコン等のアミノ変性シリコーン、カチオン変性シリコーン、ジメチコンコポリオール等のポリエーテル変性シリコーン、ポリグリセリン変性シリコーン、糖変性シリコーン、カルボン酸変性シリコーン、リン酸変性シリコーン、硫酸変性シリコーン、アルキル変性シリコーン脂肪酸変性シリコーン、アルキルエーテル変性シリコーン、アミノ酸変性シリコーン、ペプチド変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、カチオン変性及びポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性及びポリエーテル変性シリコーン、アルキル変性及びポリエーテル変性シリコーン、ポリシロキサン・オキシアルキレン共重合体等のシリコーン類;パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類が、好ましいものとして挙げられる。
界面活性剤としては、陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、高分子界面活性剤等が好ましいものとして挙げられる。界面活性剤として好ましいものを例示すると、陰イオン性界面活性剤としては、ラウリン酸カリウム、ミリスチン酸カリウム等の脂肪酸塩;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸アンモニウム等のアルキル硫酸エステル塩;ラウレス硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸トリエタノールアミン等のポリオキシエチレンアルキル硫酸塩;ココイルメチルタウリンナトリウム、ココイルメチルタウリンカリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウム、ミリストイルメチルタウリンナトリウム、ラウロイルメチルアラニンナトリウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、ラウロイルサルコシントリエタノールアミン、ラウロイルグルタミン酸メチルアラニンナトリウム等のアシルN-メチルアミノ酸塩;ココイルグルタミン酸ナトリウム、ココイルグルタミン酸トリエタノールアミン、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸ナトリウム、パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン、ココイルアラニントリエタノールアミン等のアシルアミノ酸塩;ラウレス酢酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩;ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム等のコハク酸エステル塩;脂肪酸アルカノールアミドエーテルカルボン酸塩;アシル乳酸塩;ポリオキシエチレン脂肪アミン硫酸塩;脂肪酸アルカノールアミド硫酸塩;硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等の脂肪酸グリセリド硫酸塩;アルキルベンゼンポリオキシエチレン硫酸塩;α-オレフィンスルホン酸ナトリウム等のオレフィンスルホン酸塩;スルホコハク酸ラウリル2ナトリウム、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム等のアルキルスルホコハク酸塩;スルホコハク酸ラウレス2ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等のアルキルエーテルスルホコハク酸塩;テトラデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、テトラデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン等のアルキルベンゼンスルホン酸塩;アルキルナフタレンスルホン酸塩;アルカンスルホン酸塩;α-スルホ脂肪酸メチルエステル塩;アシルイセチオン酸
塩;アルキルグリシジルエーテルスルホン酸塩;アルキルスルホ酢酸塩;ラウレスリン酸ナトリウム、ジラウレスリン酸ナトリウム、トリラウレスリン酸ナトリウム、モノオレスリン酸ナトリウム等のアルキルエーテルリン酸エステル塩;ラウリルリン酸カリウム等のアルキルリン酸エステル塩;カゼインナトリウム;アルキルアリールエーテルリン酸塩;脂肪酸アミドエーテルリン酸塩;ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジン酸等のリン脂質類;カルボン酸変性シリコーン、リン酸変性シリコーン、硫酸変性シリコーン等のシリコーン系陰イオン性界面活性剤等;非イオン界面活性剤としては、ラウレス(ポリオキシエチレンラウリルエーテル)類、セテス(ポリオキシエチレンセチルエーテル)類、ステアレス(ポリオキシエチレンステアリルエーテル)類、ベヘネス類(ポリオキシエチレンベヘニルエーテル)、イソステアレス(ポリオキシエチレンイソステアリルエーテル)類、オクチルドデセス(ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル)類等の種々のポリオキシエチレン付加数のポリオキシエチレンアルキルエーテル類;ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油モノイソステアレート、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油トリイソステアレート、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油マレイン酸等のヒマシ油及び硬化ヒマシ油誘導体;ポリオキシエチレンフィトステロール;ポリオキシエチレンコレステロール;ポリオキシエチレンコレスタノール;ポリオキシエチレンラノリン;ポリオキシエチレン還元ラノリン;ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン2-デシルテトラデシルエーテル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンモノブチルエーテル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン水添ラノリン、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレングリセリンエーテル等のポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンアルキルエーテル;ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレングリコール;PPG-9ジグリセリル等の(ポリ)グリセリンポリオキシプロピレングリコール;ステアリン酸グリセリル、イソステアリン酸グリセリル、パルミチン酸グリセリル、ミリスチン酸グリセリル、オレイン酸グリセリル、ヤシ油脂肪酸グリセリル、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、α,α’-オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等のグリセリン脂肪酸部分エステル類;ステアリン酸ポリグリセリル-2、同3、同4、同5、同6、同8、同10、ジステアリン酸ポリグリセリル-6、同10、トリステアリン酸ポリグリセリル-2、デカステアリン酸ポリグリセリル-10、イソステアリン酸ポリグリセリル-2、同3、同4、同5、同6、同8、同10、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-2(ジイソステアリン酸ジグリセリル)、同3、同10、トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2、テトライソステアリン酸ポリグリセリル-2、デカイソステアリン酸ポリグリセリル-10、オレイン酸ポリグリセリル-2、同3、同4、同5、同6、同8、同10、ジオレイン酸ポリグリセリル-6、トリオレイン酸ポリグリセリル-2、デカオレイン酸ポリグリセリル-10等のポリグリセリン脂肪酸エステル;モノステアリン酸エチレングリコール等のエチレングリコールモノ脂肪酸エステル;モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコールモノ脂肪酸エステル;ペンタエリスリトール部分脂肪酸エステル;ソルビトール部分脂肪酸エステル;マルチトール部分脂肪酸エステル;マルチトールエーテル;ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ-2-エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ-2-エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル;ショ糖脂肪酸エステル、メチルグルコシド脂肪酸エステル、ウンデシレン酸トレハロース等の糖誘導体部分エステル;カプリリルグルコシド等のアルキルグルコシド;アルキルポリグリコシド;ラノリンアルコール;還元ラノリン;ポリオキシエチレンジステアレート、ポリチレングリコールジイソステアレート、ポリオキシエチレンモノオレエート、ポリオキシエチレンジオレエート等のポリオキシエチレン脂肪酸モノ及
びジエステル;ポリオキシエチレン・プロピレングリコール脂肪酸エステル;ポリオキシエチレングリセリンモノステアレート、ポリオキシエチレングリセリンモノイソステアレート、ポリオキシエチレングリセリントリイソステアレート等のポリオキシエチレンモノオレエート等のポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレンソルビタンテトラオレエート等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンソルビトールモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビトールモノオレエート、ポリオキシエチレンソルビトールペンタオレエート、ポリオキシエチレンソルビトールモノステアレート等のポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンメチルグルコシド脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンアルキルエーテル脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンソルビトールミツロウ等のポリオキシエチレン動植物油脂類;イソステアリルグリセリルエーテル、キミルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等のアルキルグリセリルエーテル類;多価アルコールアルキルエーテル;ポリオキシエチレンアルキルアミン;テトラポリオキシエチレン・テトラポリオキシプロピレン-エチレンジアミン縮合物類;サポニン、ソホロリピッド等の天然系界面活性剤;ポリオキシエチレン脂肪酸アミド;ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド(コカミドMEA)、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(コカミドDEA)、ラウリン酸モノエタノールアミド(ラウラミドMEA)、ラウリン酸ジエタノールアミド(ラウラミドDEA)、ラウリン酸モノイソプロパノールアミド(ラウラミドMIPA)、パルミチン酸モノエタノールアミド(パルタミドMEA)、パルミチン酸ジエタノールアミド(パルタミドDEA)、ヤシ油脂肪酸メチルエタノールアミド(コカミドメチルMEA)等の脂肪酸アルカノールアミド類;ラウラミンオキシド、コカミンオキシド、ステアラミンオキシド、ベヘナミンオキシド等のアルキルジメチルアミンオキシド;アルキルエトキシジメチルアミンオキシド;ポリオキシエチレンアルキルメルカプタン;ジメチコンコポリオール等のポリエーテル変性シリコーン、ポリシロキサン・オキシアルキレン共重合体、ポリグリセリン変性シリコーン、糖変性シリコーン等のシリコーン系非イオン性界面活性剤等;陽イオン性界面活性剤としては、ベヘントリモニウムクロリド、ステアルトリモニウムクロリド、セトリモニウムクロリド、ラウリルトリモニウムクロリド等のアルキルトリメチルアンモニウムクロリド;ステアリルトリモニウムブロミド等のアルキルトリメチルアンモニウムブロミド;ジステアリルジモニウムクロリド、ジココジモニウムクロリド等のジアルキルジメチルアンモニウムクロリド;ステアラミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドエチルジエチルアミン等の脂肪酸アミドアミン及びその塩;ステアロキシプロピルジメチルアミン等のアルキルエーテルアミン及びその塩又は四級塩;エチル硫酸長鎖分岐脂肪酸(12~31)アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム等の脂肪酸アミド型四級アンモニウム塩;ポリオキシエチレンアルキルアミン及びその塩又は四級塩;アルキルアミン塩;脂肪酸アミドグアニジウム塩;アルキルエーテルアミンモニウム塩;アルキルトリアルキレングリコールアンモニウム塩;ベンザルコニウム塩;ベンゼトニウム塩;塩化セチルピリジニウム等のピリジニウム塩;イミダゾリニウム塩;アルキルイソキノリニウム塩;ジアルキルモリホニウム塩;ポリアミン脂肪酸誘導体;アミノプロピルジメチコン及びアモジメチコン等のアミノ変性シリコーン、カチオン変性シリコーン、カチオン変性及びポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性及びポリエーテル変性シリコーン等のシリコーン系陽イオン性界面活性剤等;両性界面活性剤としては、ラウリルベタイン(ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン)等のN-アルキル-N,N-ジメチルアミノ酸ベタイン;コカミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルベタイン等の脂肪酸アミドアルキル-N,N-ジメチルアミノ酸ベタイン;ココアンホ酢酸ナトリウム、ラウロアンホ酢酸ナトリウム等のイミダゾリン型ベタイン;
アルキルジメチルタウリン等のアルキルスルホベタイン;アルキルジメチルアミノエタノール硫酸エステル等の硫酸型ベタイン;アルキルジメチルアミノエタノールリン酸エステ
ル等のリン酸型ベタイン;ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、スフィンゴミエリン等のスフィンゴリン脂質、リゾレシチン、水素添加大豆リン脂質、部分水素添加大豆リン脂質、水素添加卵黄リン脂質、部分水素添加卵黄リン脂質、水酸化レシチン等のリン脂質類;シリコーン系両性界面活性剤等;高分子界面活性剤としては、ポリビニルアルコール、アルギン酸ナトリウム、デンプン誘導体、トラガントガム、アクリル酸・メタアクリル酸アルキル共重合体;シリコーン系各種界面活性剤が好ましいものとして挙げられる。
溶剤・噴射剤類としては、エタノール、2-プロパノール(イソプロピルアルコール)、ブタノール、イソブチルアルコール等の低級アルコール類;プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、イソペンチルジオール等のグリコール類;ジエチレングリコールモノエチルエーテル(エトキシジグリコール)、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル等のグリコールエーテル類;エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート等のグリコールエーテルエステル類;コハク酸ジエトキシエチル、エチレングリコールジサクシネート等のグリコールエステル類;ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール、炭酸プロピレン、炭酸ジアルキル、アセトン、酢酸エチル、N-メチルピロリドン;トルエン;フルオロカーボン、次世代フロン;LPG、ジメチルエーテル、炭酸ガス等の噴射剤が好ましいものとして挙げられる。
酸化防止剤としては、トコフェロール(ビタミンE)、酢酸トコフェロール等のトコフェロール誘導体;BHT、BHA;没食子酸プロピル等の没食子酸誘導体;ビタミンC(アスコルビン酸)及び/又はその誘導体;エリソルビン酸及びその誘導体;亜硫酸ナトリウム等の亜硫酸塩;亜硫酸水素ナトリウム等の亜硫酸水素塩;チオ硫酸ナトリウム等のチオ硫酸塩;メタ亜硫酸水素塩;チオタウリン、ヒポタウリン;チオグリセロール、チオ尿素、チオグリコール酸、システイン塩酸塩が好ましいものとして挙げられる。
還元剤としては、チオグリコール酸、システイン、システアミン等が好ましいものとして挙げられる。
酸化剤としては、過酸化水素水、過硫酸アンモニウム、臭素酸ナトリウム、過炭酸等が好ましいものとして挙げられる。
防腐剤・抗菌剤・殺菌剤としては、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン等のヒドロキシ安息香酸及びその塩若しくはそのエステル;サリチル酸;安息香酸ナトリウム;フェノキシエタノール;1,2-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオール等の1,2-ジオール;メチルクロロイソチアゾリノン、メチルイソチアゾリノン等のイソチアゾリンオン誘導体;イミダゾリニウムウレア;デヒドロ酢酸及びその塩;フェノール類;トリクロサン等のハロゲン化ビスフェノール類、酸アミド類、四級アンモニウム塩類;トリクロロカルバニド、ジンクピリチオン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ソルビン酸、クロルヘキシジン、グルコン酸クロルヘキシジン、ハロカルバン、ヘキサクロロフェン、ヒノキチオール;フェノール、イソプロピルフェノール、クレゾール、チモール、パラクロロフェノール、フェニルフェノール、フェニルフェノールナトリウム等のその他フェノール類;フェニルエチルアルコール、感光素類、抗菌性ゼオライト、銀イオンが好ましいものとして挙げられる。
キレート剤としては、EDTA、EDTA2Na、EDTA3Na、EDTA4Na等のエデト酸塩(エチレンジアミン四酢酸塩);HEDTA3Na等のヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸塩;ペンテト酸塩(ジエチレントリアミン五酢酸塩);フィチン酸;エチドロン酸等のホスホン酸及びそのナトリウム塩等の塩類;シュウ酸ナトリウム;ポリアスパラギン酸、ポリグルタミン酸等のポリポリアミノ酸類;ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、リン酸;クエン酸ナトリウム、クエン酸、アラニン、ジヒドロキシエチルグリシン、グルコン酸、アスコルビン酸、コハク酸、酒石酸が好ましいものとして挙げられる。
pH調整剤・酸・アルカリとしては、クエン酸、クエン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム、乳酸カリウム、グリコール酸、コハク酸、酢酸、酢酸ナトリウム、リンゴ酸、酒石酸、フマル酸、リン酸、塩酸、硫酸、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、2-アミノ-2-メチル-1,3ープロパンジオール、2-アミノ-2-ヒドロキシメチル-1,3ープロパンジオール、アルギニン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア水、炭酸グアニジン、炭酸アンモニウムが好ましいものとして挙げられる。
粉体としては、マイカ、タルク、カオリン、セリサイト、モンモリロナイト、カオリナイト、雲母、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム、リン酸カルシウム、弗素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、ベントナイト、スメクタイト、粘土、泥、金属石鹸(例えば、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム)、炭酸カルシウム、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、群青、紺青、カーボンブラック、酸化チタン、微粒子及び超微粒子酸化チタン、酸化亜鉛、微粒子及び超微粒子酸化亜鉛、アルミナ、シリカ、煙霧状シリカ(超微粒子無水ケイ酸)、雲母チタン、魚鱗箔、窒化ホウ素、ホトクロミック顔料、合成フッ素金雲母、微粒子複合粉体、金、アルミニウム等の各種の大きさ・形状の無機粉体、及び、これらをハイドロジェンシリコーン、環状ハイドロジェンシリコーン等のシリコーン若しくはその他のシラン若しくはチタンカップリング剤等の各種表面処理剤で処理を行って疎水化若しくは親水化した粉体等の無機粉体;デンプン、セルロース、ナイロンパウダー、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル末、ポリスチレン末、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、ポリエステル末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層末、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末等、ウレタン粉末、シリコーン粉末、テフロン(登録商標)粉末等の各種の大きさ・形状の有機系粉体及び表面処理粉体、有機無機複合粉体が好ましいものとして挙げられる。
無機塩類としては、食塩、並塩、岩塩、海塩、天然塩等の塩化ナトリウム含有塩類;塩化カリウム、塩化アルミニウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、にがり、塩化亜鉛、塩化アンモニウム;硫酸ナトリウム、硫酸アルミニウム、硫酸アルミニウム・カリウム(ミョウバン)、硫酸アルミニウム・アンモニウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、硫酸亜鉛、硫酸鉄、硫酸銅;リン酸1Na・2Na・3Na等のリン酸ナトリウム類、リン酸カリウム類、リン酸カルシウム類、リン酸マグネシウム類が好ましいものとして挙げられる。
香料としては、アセチルセドレン、アミルシンナムアルデヒド、アリルアミルグリコレート、β-イオノン、イソイースーパー、イソブチルキノリン、イリス油、イロン、インドール、イランイラン油、ウンデカナール、ウンデセナール、γ-ウンデカラクトン、エストラゴール、オイゲノール、オークモス、オポポナックスレジノイド、オレンジ油、オイゲノール、オーランチオール、ガラクソリッド、カルバクロール、L-カルボン、カン
フル、キャノン、キャロットシード油、クローブ油、ケイヒ酸メチル、ゲラニオール、ゲラニルニトリル、酢酸イソボルニル、酢酸ゲラニル、酢酸ジメチルベンジルカルビニル、酢酸スチラリル、酢酸セドリル、酢酸テレピネル、酢酸p-t-ブチルシクロヘキシル、酢酸ベチベリル、酢酸ベンジル、酢酸リナリル、サリチル酸イソペンチル、サリチル酸ベンジル、サンダルウッド油、サンタロール、シクラメンアルデヒド、シクロペンタデカノリド、ジヒドロジャスモン酸メチル、ジヒドロミルセノール、ジャスミンアブソリュート、ジャスミンラクトン、cis-ジャスモン、シトラール、シトロネノール、シトロネラール、シナモンバーク油、1,8-シネオール、シンナムアルデヒド、スチラックスレジノイド、セダーウッド油、セドレン、セドロール、セロリシード油、タイム油、ダマスコン、ダマセノン、チモール、チュベローズアブソリュート、デカナール、デカラクトン、テルピネオール、γ-テルピネン、トリプラール、ネロール、ノナナール、2,6-ノナジエノール、ノナラクトン、パチョリアルコール、バニラアブソリュート、バニリン、バジル油、パチョリ油、ヒドロキシシトロネラール、α-ピネン、ピペリトン、フェネチルアルコール、フェニルアセトアルデヒド、プチグレン油、ヘキシルシンナムアルデヒド、cis-3-ヘキセノール、ペルーバルサム、ベチバー油、ベチベロール、ペパーミント油、ペパー油、ヘリオトロピン、ベルガモット油、ベンジルベンゾエート、ボルネオール、ミルレジノイド、ムスクケトン、メチルノニルアセトアルデヒド、γ-メチルヨノン、メントール、L-メントール、L-メントン、ユーカリ油、β-ヨノン、ライム油、ラベンダー油、D-リモネン、リナロール、リラール、リリアール、レモン油、ローズアブソリュート、ローズオキシド、ローズ油、ローズマリー油、各種精油等の合成香料及び天然香料並びに各種調合香料が好ましいものとして挙げられる。
色素・着色剤・染料・顔料としては、褐色201号、黒色401号、紫色201号、紫色401号、青色1号、青色2号、青色201号、青色202号、青色203号、青色204号、青色205号、青色403号、青色404号、緑色201号、緑色202号、緑色204号、緑色205号、緑色3号、緑色401号、緑色402号、赤色102号、赤色104-1号、赤色105-1号、赤色106号、赤色2号、赤色201号、赤色202号、赤色203号、赤色204号、赤色205号、赤色206号、赤色207号、赤色208号、赤色213号、赤色214号、赤色215号、赤色218号、赤色219号、赤色220号、赤色221号、赤色223号、赤色225号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230-1号、赤色230-2号、赤色231号、赤色232号、赤色3号、赤色401号、赤色404号、赤色405号、赤色501号、赤色502号、赤色503号、赤色504号、赤色505号、赤色506号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色205号、橙色206号、橙色207号、橙色401号、橙色402号、橙色403号、黄色201号、黄色202-1号、黄色202-2号、黄色203号、黄色204号、黄色205号、黄色4号、黄色401号、黄色402号、黄色403-1号、黄色404号、黄色405号、黄色406号、黄色407号、黄色5号等の法定色素;Acid Red 14等のその他酸性染料;Arianor Sienna
Brown、Arianor Madder Red、Arianor Steel Blue、Arianor Straw Yellow等の塩基染料;HC Yellow 2、HC Yellow 5、HC Red 3、4-hydoxypropylamino-3-nitrophenol、N,N’-bis(2-hydroxyethyl)-2-nitro-p-phenylenediamine、HC Blue 2、Basic Blue 26等のニトロ染料;分散染料;二酸化チタン、酸化亜鉛等の無機白色顔料;酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等の無機赤色系顔料;γ-酸化鉄等の無機褐色系顔料;黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料;黒酸化鉄、低次酸化チタン等の無機黒色系顔料;マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色系顔料;酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等の無機緑色系顔料;群青、紺青等の無機青色系顔料;酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等
のパール顔料;アルミニウムパウダー、カッパーパウダー、金等の金属粉末顔料;表面処理無機及び金属粉末顔料;ジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料;表面処理有機顔料;アスタキサンチン、アリザリン等のアントラキノン類、アントシアニジン、β-カロチン、カテナール、カプサンチン、カルコン、カルサミン、クエルセチン、クロシン、クロロフィル、クルクミン、コチニール、シコニン等のナフトキノン類、ビキシン、フラボン類、ベタシアニジン、ヘナ、ヘモグロビン、リコピン、リボフラビン、ルチン等の天然色素・染料;p-フェニレンジアミン、トルエン-2,5-ジアミン、o-,m-,若しくはp-アミノフェノール、m-フェニレンジアミン、5-アミノ-2-メチルフェノール、レゾルシン、1-ナフトール、2,6-ジアミノピリジン等及びその塩等の酸化染料中間体及びカップラー;インドリン等の自動酸化型染料;ジヒドロキシアセトンが好ましいものとして挙げられる。
こうして得られる本発明のゲルシートは、自動車、航空業、スポーツ用品、義肢など変形性、加工性、軽量化等を追求する業界の応用が期待できる。
本発明の高分子複合材料は、まず前記脂質ペプチド型ゲル化剤並びに所望により水やアルコール等の溶媒、さらにはその他添加剤を混合、所望により加熱・撹拌し、静置することにより無定形のゲルを得る。ゲルを攪拌し、ゾルを得る。
そして得られたゾルは、ポリアルキレンオキシドの水溶液と混合しファイバーとポリアルキレンオキシドを含む混合液を得た。例えば平滑な面に適当量を滴下したり、或いは、適当な型に注入した後、適当な時間静置させるか、或いは減圧乾燥工程を経ることにより、シート(膜)状に固化させ、本発明のゲルシートを得る。
なお、得られた無定形のゲルを、注射器等を用いて押出し、急冷することにより、ファイバー状や球状に固化したゲルを得ることも可能である。
さらに、上記ゲルシートと、該シートに重ねられる支持体として不織布、フィルム又はフォームを組み合わせて積層体とすることも可能である。該積層体には、該シートの支持体と反対側の表面に重ねられる剥離フィルムをさらに備えてもよい。
前記支持体として、ゲルシートを支持する機能があるものであれば特に限定されないが、例えば、ポリウレタン、PVA、ポリプロピレン又はこれらの積層支持体から選択できる。
こうして得られた積層体は、ゲルシートと同様、高弾性や軽量化が追求される自動車やスポーツ用品等の分野に好適に使用できる。
以下、本発明を実施例及び試験例を例に挙げて詳しく説明するが、本発明がこれらの例に限定されるものではない。
なお、以下の実施例で用いる略記号の意味は、次のとおりである。
PalGH:N-Palmytoyl-Gly-His trifluoroacetate
PEO:ポリエチレンオキシド
PVA:ポリビニルアルコール
[実施例1]
[ファイバーの調製]
PalGHの粉末を0.6wt%になるように純水(Simpli Lab、メルクミルポア(株))に加え、超音波照射(ブランソニック5510、日本エマソン(株))にて分散させた。得られたPalGH水分散液を、水浴にて90℃で20分間加熱して溶解させた後、室温にて24時間冷却することによって、ゲルを形成させた。ゲルをボルテックスミキサー(Se-04、タイテック(株))により20秒間激しく攪拌してゾルを得
た。
[複合膜(ゲルシート)の作製]
マトリクス高分子としてポリエチレンオキシド(PEO、粘度平均分子量:1,000,000、Sigma-Aldrich)を用いた。PEOの粉末を2.5wt%になるように純水(Simpli Lab、メルクミルポア(株))に分散させ、室温にて12時間撹拌し、さらに80℃にて1時間攪拌してPEO水溶液を得た。
PEO水溶液40gに対して上記のゾルを0gおよび5.5g混合し、ファイバーとPEOを含む水分散液を得た。36gの水分散液をポリスチレン製シャーレ(直径8.5cm)に加え、大気下にて120時間静置することによって水を蒸発させた。その後、室温にて24時間減圧乾燥を行い、PalGHファイバー含有PEO膜を得た。膜中のファイバーの重量分率(φ)は0wt%および3wt%とした。
[比較例]
また、PEOの代わりにポリビニルアルコール(PVA、重合度:1750±50,けん化度:97%以上、東京化成工業(株))を用いて、同様の手法に従い、PalGHファイバー含有PVA膜を得た。膜中のファイバーの重量分率(φ)は0wt%および3wt%とした。
<ファイバーの形態観察>
φ=0wt%および3wt%のPEO膜(サイズ:2×2mm)を1mLの純水(Simpli Lab、メルクミルポア(株))に浸漬させ、5時間静置することにより、PEOを溶解させた。得られた溶液をガラスボトムディッシュ(D11130H、松浪硝子工業(株))に加え、倒立型位相差顕微鏡(ECLIPSE Ti、(株)ニコンインステック)を用いて観察した。露光時間は30ミリ秒、温度は室温とした。
図1はφ=0wt%および3wt%の膜から得た溶液の位相差顕微鏡像を撮影した写真である。φ=3wt%の場合、ファイバー状の構造体が観察された。このような構造体は、φ=0wt%では観測されなかったため、PalGH分子は膜中においてもファイバーの形態を維持していると考えられる。同様な結果は、PalGHファイバー含有PVA膜においても見られた。
<PEO複合膜の力学特性>
複合膜の力学特性を引張試験機(Tensilon RTC-1250、(株)エー・アンド・ディー)に基づき評価した。ダンベル型の試料打抜刃(JIS K6251-7、高分子計器(株))を用いてダンベル型にカットした複合膜を試験片とした。試料片の標準の幅と長さはそれぞれ2mm、12mmとした。引張速度は10mm・min-1とし、室温にて測定を行った。各試験片について8回測定を行った。
図2はφ=0wt%およびφ=3wt%の膜の応力-ひずみ曲線を示すグラフである。φ=0wt%の場合、ひずみ0.05付近で降伏点に達した後、ひずみ軟化し破断した。一方、φ=3wt%の場合、降伏後に冷延伸がみられた。
表1はPEO複合膜応力-ひずみ曲線から得られたヤング率、破断ひずみである。φ=3wt%の複合膜のヤング率は、φ=0wt%の場合と同程度であった。一方、φ=3wt%の複合膜の破断ひずみは、φ=0wt%の場合と比べて大きかった。この結果は、超分子ファイバーの添加によって、ヤング率を維持したまま、PEO膜に延性を付与できることを示している。
Figure 2022123151000004
<PVA複合膜の力学特性>
複合膜の力学特性を引張試験機(Tensilon RTC-1250、(株)エー・アンド・ディー)に基づき評価した。ダンベル型の試料打抜刃(JIS K6251-7、高分子計器(株))を用いてダンベル型にカットした複合膜を試験片とした。試料片の標準の幅と長さはそれぞれ2mm、12mmとした。引張速度は10mm・min-1とし、室温にて測定を行った。各試験片について8回測定を行った。
図3はφ=0wt%およびφ=3wt%の膜の応力-ひずみ曲線を示すグラフである。いずれの膜においても、ひずみ0.05付近で降伏点に達した後、ひずみ軟化し、冷延伸して破断した。
表2はPVA複合膜応力-ひずみ曲線から得られたヤング率、破断ひずみである。φ=3wt%の複合膜のヤング率と破断ひずみは、φ=0wt%の場合と同程度であった。
Figure 2022123151000005


Claims (19)

  1. 分子量が1,000以下である低分子脂質ペプチド又はその塩からなる脂質ペプチド型ゲル化剤と、ポリアルキレンオキシドとを含む高分子複合材料であって、
    前記高分子複合材料中のファイバーの重量分率は、前記高分子複合材料の全質量に対して、1wt%を超え50wt%未満の量で含まれてなる、高分子複合材料。
  2. 前記ポリアルキレンオキシドは、ポリエチレンオキシドである請求項1に記載の高分子複合材料。
  3. 前記脂質ペプチド型ゲル化剤の濃度は、該高分子複合材料の全質量に対して0.0001乃至50%(w/w)である、請求項1または請求項2に記載の高分子複合材料。
  4. 前記低分子脂質ペプチドが下記式(1)で表される脂質ペプチド又はその塩である、請求項1乃至請求項3のうちいずれか一項に記載の高分子複合材料。
    Figure 2022123151000006
    (式中、Rは炭素原子数9乃至23の脂肪族基を表し、
    及びRは、それぞれ独立して、水素原子、メチル基、エチル基、炭素原子数1乃至3の分枝鎖を有し得る炭素原子数3乃至7のアルキル基、フェニルメチル基、フェニルエチル基、又は-(CH)n-X基を表し、且つR又はRのうち少なくとも一つが-(CH)n-X基を表し、
    nは1乃至4の数を表し、Xはアミノ基、グアニジノ基、カルバモイル基、又は窒素原子を1乃至3個有し得る5員環式基若しくは6員環式基、又は5員環と6員環から構成される縮合複素環式基を表し、
    mは1乃至3の整数を表す。)
  5. 前記Rは、水素原子、メチル基、i-プロピル基、i-ブチル基、又はsec-ブチル基を表す、請求項4に記載の高分子複合材料。
  6. 前記Rは、4-アミノブチル基、4-イミダゾールメチル基、カルバモイルメチル基、2-カルバモイルエチル基、又は3-インドールメチル基を表す、請求項4に記載の高分子複合材料。
  7. 前記Rは、炭素原子数13乃至17の脂肪族基を表し、
    前記Rは、水素原子、メチル基、又はi-プロピル基を表し、及び
    前記Rは、4-アミノブチル基、4-イミダゾールメチル基、又は3-インドールメチル基を表す、請求項4に記載の高分子複合材料。
  8. 前記Rは、水素原子を表し、及び
    前記Rは、4-イミダゾールメチル基を表す、請求項4に記載の高分子複合材料。
  9. 水、アルコール、多価アルコール、親水性有機溶剤、疎水性有機溶剤、又はこれらのうちの2種以上からなる混和溶液を含む、請求項1乃至請求項8のうちいずれか1項に記載の高分子複合材料。
  10. 水、又は水と、アルコール、多価アルコール、油脂、シリコーン油及びエステル系溶剤からなる群から選択される1種以上とからなる混和溶液を含む、請求項9に記載の高分子複合材料。
  11. 水、又は水と、エタノール、2-プロパノール、オレイルアルコール、フェノキシアルコール、グリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、1,3-ブタンジオール、アクアホホバオイル、ひまし油、オリーブ油、シリコーン油及びアルギン酸プロピレングリコールエステルからなる群から選択される1種以上とからなる混和溶液を含む、請求項10記載の高分子複合材料。
  12. 多価アルコール、又は、多価アルコールと、アルコール、油脂、シリコーン油、及びエステル系溶剤からなる群から選択される1種以上とからなる混和溶液を含む、請求項9に記載の高分子複合材料。
  13. グリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール及び1,3-ブタンジオールからなる群から選択される1種以上の多価アルコール、又は、該多価アルコールのうちの少なくとも1種と、エタノール、2-プロパノール、オレオイルアルコール、フェノキシアルコール、アクアホホバオイル、ひまし油、オリーブ油、シリコーン油、及びアルギン酸プロピレングリコールエステルからなる群から選択される1種以上とからなる混和溶液を含む、請求項12に記載の高分子複合材料。
  14. 水と、乳酸カリウム、乳酸ナトリウム及び乳酸カルシウムからなる群から選択される乳酸塩の一種とを含む混合溶液を含む、請求項9に記載の高分子複合材料。
  15. さらにグリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール及び1,3-ブチレングリコールからなる群から選択される1種以上の多価アルコールを含む、請求項14に記載の高分子複合材料。
  16. 請求項1乃至請求項15のうちいずれか一項に記載の高分子複合材料を、シート状に形成したゲルシート。
  17. 請求項16に記載のゲルシートと該ゲルシートに重ねられる支持体として不織布、フィルム又はフォームとを有する、積層体。
  18. 前記ゲルシートの、支持体と反対側の表面に重ねられる剥離フィルムをさらに備える、請求項17記載の積層体。
  19. 前記支持体が、ポリウレタン、PVA、ポリプロピレン、セルロース又はこれらの積層支持体から選択されるものである、請求項17に記載の積層体。
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