JP2022122651A - 認証システム、制御装置、およびコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】認証システムの利便性を高める。【解決手段】モバイル装置11は、人物20による携帯が可能である。加速度センサは、モバイル装置11に搭載されており、モバイル装置11に加わる加速度に対応する加速度信号を出力する。制御装置12は、モバイル装置11を認証する認証処理に基づいて、エンジン311の動作を制御する。処理装置13は、人物20が歩行しているかを判断する判断処理を実行し、判断結果を制御装置12へ出力する。認証処理によりモバイル装置11が認証され、かつ判断処理により人物20が歩行していると判断された場合、制御装置12によるエンジン311の制御が不能にされる。エンジン311の制御が不能にされてから所定時間の経過後、またはイグニッション電源312の動作が制御装置12により制御された後、判断処理が再実行される。【選択図】図1
Description
本発明は、認証システムに関連する。本発明は、当該認証システムに含まれうる制御装置にも関連する。本発明は、当該制御装置の処理部により実行可能なコンピュータプログラムにも関連する。
特許文献1は、車両に搭載される認証システムを開示している。当該システムにおいては、被制御装置の一例としての施錠装置の動作を制御する制御装置と被認証者が所持するモバイル装置の一例としてのキーとの間で、電波による通信を通じて認証が行なわれる。認証に成功すると、当該車両のドアの施錠が解除される。
本発明の目的は、認証システムの利便性を高めることである。
上記の目的を達成するための一態様は、認証システムであって、
人物による携帯可能であるモバイル装置と、
前記モバイル装置に搭載されており、前記モバイル装置に加わる加速度に対応する加速度信号を出力する加速度センサと、
前記モバイル装置を認証する認証処理に基づいて、第一被制御装置の動作を制御する制御装置と、
前記加速度信号に基づいて前記人物が歩行しているかを判断する判断処理を実行し、当該判断処理の結果を前記制御装置へ出力する処理装置と、
を備えており、
前記認証処理により前記モバイル装置が認証され、かつ前記判断処理により前記人物が歩行していると判断された場合、前記第一被制御装置の制御が不能にされ、
前記第一被制御装置の制御が不能にされてから所定時間の経過後、または前記第一被制御装置と異なる第二被制御装置の動作が前記制御装置により制御された後、前記判断処理が再実行される。
人物による携帯可能であるモバイル装置と、
前記モバイル装置に搭載されており、前記モバイル装置に加わる加速度に対応する加速度信号を出力する加速度センサと、
前記モバイル装置を認証する認証処理に基づいて、第一被制御装置の動作を制御する制御装置と、
前記加速度信号に基づいて前記人物が歩行しているかを判断する判断処理を実行し、当該判断処理の結果を前記制御装置へ出力する処理装置と、
を備えており、
前記認証処理により前記モバイル装置が認証され、かつ前記判断処理により前記人物が歩行していると判断された場合、前記第一被制御装置の制御が不能にされ、
前記第一被制御装置の制御が不能にされてから所定時間の経過後、または前記第一被制御装置と異なる第二被制御装置の動作が前記制御装置により制御された後、前記判断処理が再実行される。
上記の目的を達成するための一態様は、人物による携帯が可能であるモバイル装置を認証する認証処理に基づき第一被制御装置の動作を制御する制御装置であって、
前記モバイル装置に搭載されている加速度センサから出力される前記モバイル装置に加わる加速度に対応する加速度信号に基づいて実行される前記人物が歩行しているかを判断する判断処理の結果を、前記モバイル装置から受け付ける受付部と、
前記認証処理により前記モバイル装置が認証され、かつ前記判断処理により前記人物が歩行していると判断された場合、前記第一被制御装置の制御を不能にし、前記第一被制御装置の制御が不能にされてから所定時間の経過後、または前記第一被制御装置と異なる第二被制御装置の動作が前記制御装置により制御された後、前記モバイル装置に前記判断処理を再実行させる処理部と、
を備えている。
前記モバイル装置に搭載されている加速度センサから出力される前記モバイル装置に加わる加速度に対応する加速度信号に基づいて実行される前記人物が歩行しているかを判断する判断処理の結果を、前記モバイル装置から受け付ける受付部と、
前記認証処理により前記モバイル装置が認証され、かつ前記判断処理により前記人物が歩行していると判断された場合、前記第一被制御装置の制御を不能にし、前記第一被制御装置の制御が不能にされてから所定時間の経過後、または前記第一被制御装置と異なる第二被制御装置の動作が前記制御装置により制御された後、前記モバイル装置に前記判断処理を再実行させる処理部と、
を備えている。
上記の目的を達成するための一態様は、人物による携帯が可能であるモバイル装置を認証する認証処理に基づき第一被制御装置の動作を制御する制御装置の処理部により実行可能なコンピュータプログラムであって、
実行されることにより、前記制御装置に、
前記モバイル装置に搭載されている加速度センサから出力される前記モバイル装置に加わる加速度に対応する加速度信号に基づいて実行される前記人物が歩行しているかを判断する判断処理の結果を、前記モバイル装置から受け付けさせ、
前記認証処理により前記モバイル装置が認証され、かつ前記判断処理により前記人物が歩行していると判断された場合、前記第一被制御装置の制御を不能にさせ、
前記第一被制御装置の制御が不能にされてから所定時間の経過後、または前記第一被制御装置と異なる第二被制御装置の動作が前記制御装置により制御された後、前記モバイル装置に前記判断処理を再実行させる。
実行されることにより、前記制御装置に、
前記モバイル装置に搭載されている加速度センサから出力される前記モバイル装置に加わる加速度に対応する加速度信号に基づいて実行される前記人物が歩行しているかを判断する判断処理の結果を、前記モバイル装置から受け付けさせ、
前記認証処理により前記モバイル装置が認証され、かつ前記判断処理により前記人物が歩行していると判断された場合、前記第一被制御装置の制御を不能にさせ、
前記第一被制御装置の制御が不能にされてから所定時間の経過後、または前記第一被制御装置と異なる第二被制御装置の動作が前記制御装置により制御された後、前記モバイル装置に前記判断処理を再実行させる。
認証成立後に第一被制御装置の動作を制御しようとする者は、歩行していない傾向にある。すなわち、モバイル装置の認証が成立しつつもモバイル装置を携帯した人物が歩行していると判断されている状況は、被制御装置の作動を当該人物が望んでいない状況でありうる。上記の各態様に係る構成によれば、モバイル装置の認証が成立し、かつ人物が歩行していないと判断された場合に制御装置による第一被制御装置の動作制御が許可されるので、意図せず被制御装置が作動される事態の発生を抑制できる。
他方、正しく認証されたモバイル装置を携帯する人物が第一被制御装置の作動を望む状況において、予期せぬ振動がモバイル装置に加わることにより歩行状態が誤検出された結果として第一被制御装置の制御が禁止されてしまう場合がありうる。上記の各態様に係る構成によれば、所定時間の経過後に歩行判断処理が自動的にやり直される結果として、当該人物に特別な動作を強いることなく第一被制御装置の制御が許可される状態への移行がなされうる。一旦第二被制御装置の制御に時間が充てられた後に歩行判断処理が自動的にやり直される場合は、認証システムの稼働効率も高めることができる。したがって、認証システムの利便性を高めることができる。
添付の図面を参照しつつ、実施形態の例について以下詳細に説明する。図1は、一実施形態に係る認証システム10の構成を例示している。
認証システム10は、モバイル装置11を含んでいる。モバイル装置11は、人物20による携帯が可能な装置である。認証システム10は、例えば、モバイル装置11を認証することにより、モバイル装置11を携帯している人物20による車両30の利用を許可するために使用されうる。車両30は、移動体の一例である。
認証システム10は、制御装置12を含んでいる。本例においては、制御装置12は、車両30に搭載されている。制御装置12は、モバイル装置11を認証する認証処理に基づいて、車両30に搭載された被制御装置31の動作を制御するように構成されている。
図1においては、被制御装置31としてエンジン311が例示されている。エンジン311は、内燃機関と電動モータの少なくとも一方を備えうる。エンジン311は、移動体の動力源の一例である。エンジン311は、第一被制御装置の一例である。
認証システム10は、処理装置13を含んでいる。処理装置13は、制御装置12と協働して認証処理を実行するように構成されている。本例においては、処理装置13は、モバイル装置11に搭載されている。
図2から図4を参照しつつ、認証処理について詳細に説明する。制御装置12は、処理部121を備えている。処理部121は、車両30に搭載された送信装置32を通じたトリガ信号TRの無線送信を制御するように構成されている。トリガ信号TRは、所定の時間間隔で送信される。所定の時間間隔は、例えば数百ミリ秒である。トリガ信号TRは、アナログ信号でもよいし、デジタル信号でもよい。なお、トリガ信号TRは、制御装置12の動作とは無関係に送信装置32から常時送信されてもよい。トリガ信号TRは、無線信号の一例である。
処理装置13は、受付部131と処理部132を備えている。受付部131は、モバイル装置11に搭載された受信装置111を通じてトリガ信号TRを受け付け可能なインターフェースとして構成されている。トリガ信号TRがアナログ信号である場合、受付部131は、A/Dコンバータを含む適宜の変換回路を備える。
処理部132は、トリガ信号TRへの応答として、モバイル装置11に搭載された送信装置112を通じて確認信号AKを無線送信するように構成されている。すなわち、モバイル装置11を携帯している人物20がトリガ信号TRを受信可能な距離まで車両30に接近すると、モバイル装置11から確認信号AKが送信される。確認信号AKは、アナログ信号でもよいし、デジタル信号でもよい。
制御装置12は、受付部122を備えている。受付部122は、車両30に搭載された受信装置33を通じて確認信号AKを受け付け可能なインターフェースとして構成されている。確認信号AKがアナログ信号である場合、受付部122は、A/Dコンバータを含む適宜の変換回路を備える。
制御装置12の処理部121は、受付部122が確認信号AKを受け付けると、車両30に搭載された送信装置32を通じて処理装置13へ要求信号RQを無線送信するように構成されている。要求信号RQは、処理装置13に認証情報AIの無線送信を要求する信号である。要求信号RQは、デジタル信号であってもよいし、アナログ信号であってもよい。
処理装置13の受付部131は、モバイル装置11に搭載された受信装置111を通じて要求信号RQも受け付け可能なインターフェースとして構成されている。要求信号RQがアナログ信号である場合、受付部131は、A/Dコンバータを含む適宜の変換回路を備える。
処理装置13の処理部132は、要求信号RQへの応答として、モバイル装置11に搭載された送信装置112を通じて制御装置12へ認証情報AIを無線送信するように構成されている。認証情報AIは、モバイル装置11を特定しうる情報である。認証情報AIは、アナログデータの形態でもよいし、デジタルデータの形態でもよい。
制御装置12の受付部122は、車両30に搭載された受信装置33を通じて認証情報AIも受け付け可能なインターフェースとして構成されている。認証情報AIがアナログデータの形態である場合、受付部122は、A/Dコンバータを含む適宜の変換回路を備える。
制御装置12の処理部121は、車両30に搭載された記憶装置34に記憶された認証情報AIの読み出しまたは参照を行なう処理を実行可能に構成されている。処理部121は、受付部122により受け付けられた認証情報AIと、記憶装置34に記憶された認証情報AIとの照合を行ない、両者が一致する場合に認証を成立させる。
制御装置12は、出力部123を備えている。処理部121は、出力部123からの制御信号CSの出力を許容する。制御信号CSは、被制御装置31の動作を制御する信号である。制御信号CSは、デジタル信号でもよいし、アナログ信号でもよい。制御信号CSがアナログ信号である場合、出力部123は、D/Aコンバータを含む適宜の変換回路を備える。
例えば、制御信号CSは、エンジン311を始動させる信号でありうる。すなわち、認証処理を通じてモバイル装置11が認証されると、認証されたモバイル装置11を携帯している人物20が車両30のユーザとみなされ、エンジン311の始動が許可される。
図3は、制御装置12において実行される処理の流れを例示している。前述のように、制御装置12は、処理装置13と協働してモバイル装置11を認証するための認証処理を実行する(STEP11)。
図4は、認証処理において処理装置13により実行される処理の流れを例示している。処理装置13の処理部132は、モバイル装置11の受信装置111を通じて受付部131がトリガ信号TRを受け付けたかを判断する(STEP21)。トリガ信号TRの受け付けが確認されるまで、本処理が繰り返される(STEP21においてNO)。
受付部131によりトリガ信号TRが受け付けられると(STEP21においてYES)、処理部132は、モバイル装置11の送信装置112を通じて制御装置12へ確認信号AKを無線送信する(STEP22)。
続いて、処理部132は、モバイル装置11の受信装置111を通じて受付部131が要求信号RQを受け付けたかを判断する(STEP23)。要求信号RQの受け付けが確認されるまで、本処理が繰り返される(STEP23においてNO)。
受付部131により要求信号RQが受け付けられると(STEP23においてYES)、処理部132は、モバイル装置11の送信装置112を通じて制御装置12へ認証情報AIを無線送信する(STEP24)。
図3に例示されるように、制御装置12においては、モバイル装置11から無線送信された認証情報AIに基づいて、モバイル装置11の認証が成立したかの判断がなされる(STEP12)。車両30に搭載された受信装置33を通じた認証情報AIの無線受信がなされない場合や、無線受信された認証情報AIが記憶装置34に記憶されている認証情報と一致しない場合、モバイル装置11の認証は不成立とされる。モバイル装置11の認証が成立するまで、認証処理が繰り返される(STEP12においてNO)。
他方、図5に例示されるように、モバイル装置11においては、人物20が歩行しているかを判断する歩行判断処理が実行される(STEP31)。歩行判断処理の詳細については後述する。
処理装置13の処理部132は、歩行判断処理の結果、人物20が歩行していないと判断された場合(STEP32においてNO)、モバイル装置11の送信装置112を通じて許可情報EIを無線送信する(STEP33)。許可情報EIは、アナログデータの形態でもよいし、デジタルデータの形態でもよい。
図2に例示されるように、モバイル装置11の送信装置112から無線送信された許可情報EIは、車両30の受信装置33によって無線受信される。制御装置12の受付部122は、許可情報EIも受け付け可能なインターフェースとして構成されている。許可情報EIがアナログデータの形態である場合、受付部122は、A/Dコンバータを含む適宜の変換回路を備える。
図3に例示されるように、モバイル装置11の認証が成立した場合(STEP12においてYES)、制御装置12の処理部121は、モバイル装置11から許可情報EIを受け付けたかを判断する(STEP13)。許可情報EIが受け付けられた場合(STEP13においてYES)、処理部121は、被制御装置31の制御を許可する(STEP14)。すなわち、認証成立に応じた所定の動作を被制御装置31に行なわせる制御信号CSが出力部123から出力される。
図5に例示されるように、処理装置13の処理部132は、歩行判断処理の結果、人物20が歩行していると判断された場合(STEP32においてYES)、モバイル装置11の送信装置112を通じて禁止情報DIを無線送信する(STEP34)。禁止情報DIは、アナログデータの形態でもよいし、デジタルデータの形態でもよい。
許可情報EIまたは禁止情報DIの送信後、処理はSTEP31に戻り、歩行判断処理が繰り返される。なお、図5に破線で例示されるように、処理部132は、禁止情報DIの送信に代えて許可情報EIの送信を禁止してもよい。
図2に例示されるように、モバイル装置11の送信装置112から無線送信された禁止情報DIは、車両30の受信装置33によって無線受信される。制御装置12の受付部122は、禁止情報DIも受け付け可能なインターフェースとして構成されている。禁止情報DIがアナログデータの形態である場合、受付部122は、A/Dコンバータを含む適宜の変換回路を備える。
図3に例示されるように、モバイル装置11の認証が成立し(STEP12においてYES)、かつ制御装置12の受付部122が禁止情報DIを受け付けた場合、あるいはモバイル装置11から許可情報EIが送信されなかった場合(STEP13においてNO)、処理部121は、被制御装置31の制御を禁止する(STEP15)。すなわち、制御信号CSの出力は行なわれない。
続いて、処理部121は、所定の再実行条件が満足されたかを判断する(STEP16)。例えば、被制御装置31の制御が不能にされてから所定の時間が経過したかが判断される。具体的には、処理部121は、禁止情報DIを受け付けると不図示の内部タイマによる計時を開始する。処理部121は、内部タイマにより計時された時間を所定値と比較することにより、所定の時間が経過したかを判断する。所定の時間が経過するまで、当該判断が繰り返される(STEP16においてNO)。
所定の時間が経過したと判断されると(STEP16においてYES)、処理部121は、モバイル装置11に歩行判断処理を再実行させる再実行信号REを、送信装置32から無線送信する(STEP17)。再実行信号REは、デジタル信号でもよいし、アナログ信号でもよい。再実行信号REがアナログ信号である場合、モバイル装置11の受信装置111は、A/Dコンバータを含む適宜の変換回路を備える。
モバイル装置11の受信装置111を通じて処理装置13が再実行信号REを受け付けると、歩行判断処理が再実行される(図5のSTEP31)。モバイル装置11の送信装置112は、再実行された歩行判断処理の結果として、許可情報EIまたは禁止情報DIのいずれかを送信する(図5のSTEP33またはSTEP34)。
なお、処理装置13の処理部132は、歩行判断処理を常時実行し、受信装置111を通じて受信された再実行信号REへの応答として、その時点においてなされた歩行判断処理の結果を送信装置112から送信するように構成されてもよい。
続いて、制御装置12の処理部121により、許可情報EIが受信されたかが再び判断される(図3のSTEP13)。許可情報EIが受信されている場合(STEP13においてYES)、処理部121は、被制御装置31の制御を許可する(STEP14)。すなわち、認証成立に応じた所定の動作を被制御装置31に行なわせる制御信号CSが出力部123から出力される。
認証成立後に被制御装置31の動作を制御しようとする者は、歩行していない傾向にある。すなわち、モバイル装置11の認証が成立しつつもモバイル装置11を携帯した人物20が歩行していると判断されている状況は、被制御装置31の作動を人物20が望んでいない状況でありうる。上記のような構成によれば、モバイル装置11の認証が成立し、かつ人物20が歩行していないと判断された場合に制御装置12による被制御装置31の動作制御が許可されるので、意図せず被制御装置31が作動される事態の発生を抑制できる。
他方、正しく認証されたモバイル装置11を携帯する人物20が被制御装置31の作動を望む状況において、予期せぬ振動がモバイル装置11に加わることにより歩行状態が誤検出された結果として被制御装置31の制御が禁止されてしまう場合がありうる。上記のような構成によれば、所定時間の経過後に歩行判断処理が自動的にやり直される結果として、人物20に特別な動作を強いることなく被制御装置31の制御が許可される状態への移行がなされうる。したがって、認証システム10の利便性を高めることができる。
図1に例示されるように、車両30は、被制御装置31としてイグニッション電源312を備えている。イグニッション電源312は、エンジン311を始動させるための電力を供給する電源である。イグニッション電源312は、第二被制御装置の一例である。
制御装置12の処理部121は、歩行判断処理の結果としてエンジン311の始動が禁止された場合(図3のSTEP15)、イグニッション電源312を起動する制御を実行しうる。具体的には、イグニッション電源312を起動するための制御信号CSが、出力部123から出力される。イグニッション電源312を起動する制御は、第二被制御装置の制御の一例である。
この場合、所定の再実行条件の別例として、処理部121は、イグニッション電源312を起動する制御がなされたかを判断する(STEP16)。当該制御がなされるまで、当該判断が繰り返される(STEP16においてNO)。
イグニッション電源312を起動する制御がなされたと判断されると(STEP16においてYES)、処理部121は、モバイル装置11に歩行判断処理を再実行させる再実行信号REを、送信装置32から無線送信する(STEP17)。以降の処理の流れは、所定時間の経過が判断される場合と同じであるので、繰り返しとなる説明は省略する。
このような構成によれば、人物20の歩行状態が誤検出された結果としてある被制御装置31の制御が禁止されてしまった場合において、一旦別の被制御装置31の制御に時間が充てられた後に歩行判断処理が自動的にやり直される結果として、認証システム10の稼働効率を高めつつ、人物20に特別な動作を強いることなく被制御装置31の制御が許可される状態への移行がなされうる。したがって、認証システム10の利便性を高めることができる。
特にエンジン311とイグニッション電源312のように、後者が前者の作動に必要な被制御装置である場合、最終的に前者の制御の許可がなされるまでに後者の準備を行なえるので、人物20の歩行状態が誤検出されたことによる時間のロスを補うことができる。
図3に破線で例示されるように、判断処理の再実行に加えて、認証処理が再実行されてもよい。すなわち、認証処理が成立し、かつ人物20の歩行状態が検出されているかの判断が再度なされる。
図1と図2に例示されるように、認証システム10は、報知装置14を備えうる。報知装置14は、報知情報を提供する装置である。本例においては、報知装置14は、車両30に搭載されている。
報知情報は、被制御装置31の制御が不能にされた事実と被制御装置31の制御を可能にするための方法の少なくとも一方を含む。報知情報の提供は、視覚的報知、聴覚的報知、および触覚的報知の少なくとも一つを通じて行なわれる。
例えば、報知装置14は、車両30の車室内に配置された音響映像設備の一部でありうる。この場合、報知情報は、車室内にいる者に提供される。これに加えてあるいは代えて、報知装置14は、車両30の窓や車体表面に情報を表示可能な表示装置や、車両30に搭載された灯具や音声出力装置でありうる。この場合、報知情報は、車室外にいる者に提供される。
例えば、報知装置14は、「歩行が検出されたためエンジン始動を停止しています」というメッセージと「動かないでください」というメッセージの少なくとも一方を、表示と音声出力の少なくとも一方を通じて提供する。なお、人物20が認識可能であれば、報知情報は、必ずしも具体的なテキストを含むことを要しない。所定の標識の表示、所定のパターンで繰り返される発光、音声、振動などもまた、報知情報を構成しうる。
具体的には、制御装置12の処理部121は、出力部123からの報知信号NSの出力を許容する。報知信号NSは、報知装置14に上記のような報知情報を提供させる信号である。報知信号NSは、デジタル信号でもよいし、アナログ信号でもよい。報知信号NSがアナログ信号である場合、出力部123は、D/Aコンバータを含む適宜の変換回路を備える。
本例においては、制御装置12の処理部121は、被制御装置31の制御が禁止された場合(図3のSTEP15)、制御の禁止が二度目であるかを判断するように構成される(STEP18)。すなわち、処理部121は、再実行された歩行判断処理の結果として被制御装置31の制御が禁止されたのかを判断する。制御の禁止が一度目である場合(STEP18においてNO)、前述した再実行条件が成立しているかが判断される(STEP16)。
再実行された歩行判断処理の結果として被制御装置31の制御が禁止されたと判断された場合(STEP18においてYES)、処理部121は、報知装置14に報知情報を提供させる(STEP19)。
このような構成によれば、被制御装置31の制御が許可されない状況についての理解を人物20に与え、制御が許可される状態への移行を促すことができる。
モバイル装置11と制御装置12の間でNFC(Near Field Communication)やブルートゥース(登録商標)のような近距離無線通信を通じた認証処理が可能とされている場合、上記の報知情報は、人物20に対する当該近距離無線通信を通じた認証処理の実行要求を含みうる。このような通信が実行可能である状況は、人物20が被制御装置31の作動を望んでいる状況である蓋然性が高いので、処理部121は、認証処理が成立すれば歩行判断処理を省略して被制御装置31の制御を許可するように構成されうる。
あるいは、上記の報知情報は、人物20に対するモバイル装置11への特定の操作の入力要求を含みうる。特定の操作の例としては、ボタンやレバーの操作、表示部に表示された画像に対するタッチ操作、音声入力などが挙げられる。このような操作入力が可能である状況は、人物20が被制御装置31の作動を望んでいる状況である蓋然性が高いので、処理部121は、モバイル装置11との通信を通じて当該操作入力が確認できれば、歩行判断処理を省略して被制御装置31の制御を許可するように構成されうる。
次に、上記のような認証システム10の動作を可能にするために処理装置13により実行される歩行判断処理の詳細について説明する。
図2に例示されるように、モバイル装置11は、加速度センサ113を備えている。加速度センサ113は、モバイル装置11に加わる加速度に対応する加速度信号ACを出力するように構成されている。加速度センサ113は、例えば、周知の三軸加速度センサでありうる。この場合、加速度信号ACは、互いに直交する三つの軸方向の各々における加速度に対応する値を有する。加速度信号ACは、アナログ信号でもよいし、デジタル信号でもよい。
処理装置13の受付部131は、加速度信号ACも受け付け可能なインターフェースとして構成されている。加速度信号ACがアナログ信号である場合、受付部131は、A/Dコンバータを含む適宜の変換回路を備える。
処理部132は、加速度信号ACに基づいて、人物20が歩行しているかを判断する歩行判断処理を実行するように構成されている。図6は、歩行判断処理の流れを例示している。図7は、加速度信号ACを例示している。図7において、横軸は時間の経過を示しており、縦軸は加速度を示している。
時点t0において加速度信号ACの取得が開始されると、処理部132は、後述する時間区間TPが設定されているかを判断する(図6のSTEP40)。ここでは歩行判断処理が開始された直後であるので(STEP40においてNO)、処理部132は、加速度信号ACに対応する加速度が所定の条件を満足しているかを判断する(STEP41)。
本例においては、加速度が閾値Atを上回る値から閾値Atを下回る値に変化し、かつ単位時間あたりの加速度変化量(すなわち下り勾配)が閾値を上回るかが判断される。歩行している人物20に携帯されているモバイル装置11には比較的大きな加速度が加わり、その変化量も比較的大きい傾向がある。本条件は、この現象に対応している。
加速度の変化に係る上記の条件が満足されていない場合(STEP41においてNO)、処理部132は、所定の時間が経過しているかを判断する(STEP42)。当該時間は、例えば、1秒である。所定の時間が経過していないと判断された場合(STEP42においてNO)、処理はSTEP41に戻る。
加速度の変化に係る上記の条件が満足されずに所定の時間が経過した場合(STEP42においてYES)、処理部132は、人物20が歩行していないと判断し、モバイル装置11の送信装置112を通じて許可情報EIを無線送信する(STEP43)。
加速度の変化に係る上記の条件が満足されると(STEP41においてYES)、処理部132は、歩行判断を行なうための時間区間の始点を設定する(STEP44)。図7に示される例においては、時点t0よりも後の時点t1において加速度変化に係る上記の条件が満足されている。したがって、処理部132は、時点t1に時間区間TPの始点SPを設定している。
続いて、処理部132は、加速度信号ACに対応する加速度が再び上記の加速度変化に係る条件を満足するかを判断する(図6のSTEP45)。当該条件が満足されていない場合(STEP45においてNO)、処理部132は、所定の時間が経過しているかを判断する(STEP46)。当該時間は、例えば、1秒である。所定の時間が経過していないと判断された場合(STEP46においてNO)、処理はSTEP45に戻る。
加速度の変化に係る上記の条件が再び満足されずに所定の時間が経過した場合(STEP46においてYES)、処理部132は、人物20が歩行していないと判断し、モバイル装置11の送信装置112を通じて許可情報EIを無線送信する(STEP43)。
加速度の変化に係る上記の条件が再び満足されると(図6のSTEP45においてYES)、処理部132は、歩行判断を行なうための時間区間の終点を設定する(STEP47)。図7に示される例においては、時点t1よりも後の時点t2において加速度変化に係る上記の条件が再び満足されている。したがって、処理部132は、時点t2に時間区間TPの終点EPを設定している。
このように設定された時間区間TPに含まれる加速度の経時変化(波形)に基づいて、人物20が歩行しているかの判断がなされる(図6のSTEP48)。
時点t1と時点t2の間の時間区間TPに含まれる加速度信号ACの波形部分が歩行に係る条件を満足しないと判断された場合(図6のSTEP48においてNO)、処理部132は、人物20が歩行していないと判断し、モバイル装置11の送信装置112を通じて許可情報EIを無線送信する(STEP43)。
時点t1と時点t2の間の時間区間TPに含まれる加速度信号ACの波形部分が歩行に係る条件を満足すると判断された場合(図6のSTEP48においてYES)、処理部132は、人物20が歩行していると判断し、モバイル装置11の送信装置112を通じて禁止情報DIを無線送信する(STEP49)。
次の歩行判断処理が開始されると、処理部132は、時間区間TPが設定されているかを判断する(図6のSTEP40)。図7に示される例においては、時点t1と時点t2の間に時間区間TPが設定されているので(STEP40においてYES)、処理部132は、処理をSTEP45に進め、次の時間区間TPの終点EPを設定するための処理を開始する。
すなわち、ある時間区間TPの終点EPは、次の時間区間TPの始点SPとして扱われる。図7に示される例においては、時点t2において設定された終点EPが次の時間区間TPに係る始点SPとされており、時点t2よりも後の時点t3において、加速度変化に係る上記の条件が再び満足されている。したがって、時点t3に次の時間区間TPの終点EPが設定されている。すなわち、時点t2が第一時点の一例であり、時点t3が第二時点の一例である。
所定の時間が経過して終点EPが定まらない場合(図6のSTEP46においてYES)を除き、新たな時間区間TPの設定と、当該時間区間に含まれる加速度信号ACの波形部分に基づく歩行判断が繰り返される(STEP45、STEP47、STEP48)。
時点t2と時点t3の間の時間区間TPに含まれる加速度信号ACの波形部分が歩行に係る条件を満足しないと判断された場合(STEP48においてNO)、処理部132は、人物20が歩行していないと判断し、モバイル装置11の送信装置112を通じて許可情報EIを無線送信する(STEP43)。
時点t2と時点t3の間の時間区間TPに含まれる加速度信号ACの波形部分が歩行に係る条件を満足すると判断された場合(STEP48においてYES)、処理部132は、人物20が歩行していると判断し、モバイル装置11の送信装置112を通じて禁止情報DIを無線送信する(STEP49)。
時点t3以降においても同様に、上記の歩行判断処理が繰り返される。
図2に例示されるように、車両30の送信装置32から送信されたトリガ信号TRは、モバイル装置11の受信装置111により受信され、処理装置13の受付部131によって受け付けられる。図8に例示されるように、トリガ信号TRが加速度センサ113を起動する起動処理に利用されうる。
具体的には、処理部132は、受付部131がトリガ信号TRを受け付けたかを判断する(STEP51)。受け付けが確認されるまで、本処理が繰り返される(STEP51においてNO)。
トリガ信号TRの受け付けが確認されると(STEP51においてYES)、処理部132は、加速度センサ113を起動する(STEP52)。これにより、加速度センサ113から加速度信号ACの出力が開始される。図7における時点t0は、加速度センサ113が起動された時点に対応している。
すなわち、モバイル装置11がトリガ信号TRを無線受信することによって人物20が歩行しているかを判断する歩行判断処理が起動される。換言すると、モバイル装置11がトリガ信号TRを受信するまでは、加速度センサ113および歩行判断処理は待機状態にある。なお、本明細書で用いられる「待機状態」という語は、加速度信号ACの出力を実行可能な状態よりも電力消費が少ない状態を意味する。電力消費のない状態も「待機状態」に含まれる。このような構成によれば、モバイル装置11における電力消費を抑制できるので、認証システム10の利便性を高めることができる。
加速度センサ113から出力される加速度信号ACに基づいて行なわれる歩行判断処理の結果は、人物20の望まない被制御装置31の作動が疑われる場合に認証処理を無効化するために使用される。この認証処理を開始するために使用されるトリガ信号TRを加速度センサ113の起動にも使用することにより、認証システム10の稼働効率を高めることができる。
なお、本明細書で用いられる「加速度センサを起動する」という表現は、加速度センサ113を非動作状態から動作状態へ遷移させる場合のみの描写を意図したものではない。当該表現は、加速度センサ113を用いた歩行判断処理が不能である状態から可能である状態への遷移を意味しうる。例えば、歩行判断処理を実行不能である程度に低いサンプリングレートで動作している加速度センサ113の状態が、歩行判断処理を実行可能である程度に高いサンプリングレートで動作している状態へ遷移されることもまた、「起動」の一例である。
これまで説明した各機能を有する制御装置12の処理部121は、汎用メモリと協働して動作する汎用マイクロプロセッサにより実現されうる。汎用マイクロプロセッサとしては、CPU、MPU、GPUが例示されうる。汎用メモリとしては、ROMやRAMが例示されうる。この場合、ROMには、上述した処理を実行するコンピュータプログラムが記憶されうる。ROMは、コンピュータプログラムを記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体の一例である。汎用マイクロプロセッサは、ROM上に記憶されたコンピュータプログラムの少なくとも一部を指定してRAM上に展開し、RAMと協働して上述した処理を実行する。上記のコンピュータプログラムは、汎用メモリにプリインストールされてもよいし、図1に例示される無線通信ネットワーク40を介して外部サーバ装置50からダウンロードされて汎用メモリにインストールされてもよい。この場合、外部サーバ装置50は、コンピュータプログラムを記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体の一例である。
処理部121は、マイクロコントローラ、ASIC、FPGAなどの上記のコンピュータプログラムを実行可能な専用集積回路によって実現されてもよい。この場合、当該専用集積回路に含まれる記憶素子に上記のコンピュータプログラムがプリインストールされる。当該記憶素子は、コンピュータプログラムを記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体の一例である。各プロセッサは、汎用マイクロプロセッサと専用集積回路の組合せによっても実現されうる。
これまで説明した各機能を有する処理装置13の処理部132は、汎用メモリと協働して動作する汎用マイクロプロセッサにより実現されうる。汎用マイクロプロセッサとしては、CPU、MPU、GPUが例示されうる。汎用メモリとしては、ROMやRAMが例示されうる。この場合、ROMには、上述した処理を実行するコンピュータプログラムが記憶されうる。ROMは、コンピュータプログラムを記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体の一例である。汎用マイクロプロセッサは、ROM上に記憶されたコンピュータプログラムの少なくとも一部を指定してRAM上に展開し、RAMと協働して上述した処理を実行する。上記のコンピュータプログラムは、汎用メモリにプリインストールされてもよいし、図1に例示される無線通信ネットワーク40を介して外部サーバ装置50からダウンロードされて汎用メモリにインストールされてもよい。この場合、外部サーバ装置50は、コンピュータプログラムを記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体の一例である。
処理部132は、マイクロコントローラ、ASIC、FPGAなどの上記のコンピュータプログラムを実行可能な専用集積回路によって実現されてもよい。この場合、当該専用集積回路に含まれる記憶素子に上記のコンピュータプログラムがプリインストールされる。当該記憶素子は、コンピュータプログラムを記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体の一例である。各プロセッサは、汎用マイクロプロセッサと専用集積回路の組合せによっても実現されうる。
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための例示にすぎない。上記の実施形態に係る構成は、本発明の趣旨を逸脱しなければ、適宜に変更・改良されうる。
上記の実施形態においては、報知装置14は、車両30に搭載されている。しかしながら、報知装置14は、モバイル装置11に搭載されてもよい。この場合、制御装置12の処理部121は、送信装置32を通じて報知信号NSをモバイル装置11へ送信する。報知信号NSの送信は、上記の無線通信ネットワーク40と外部サーバ装置50を経由してモバイル装置11へ送信されてもよい。
上記の実施形態においては、処理装置13は、モバイル装置11に搭載されている。このような構成によれば、無線通信を通じて歩行判断処理の結果を制御装置12へ提供する際に生じうる通信遅延を抑制しやすい。
しかしながら、処理装置13は、図1に例示される外部サーバ装置50に搭載されてもよい。この場合、モバイル装置11の加速度センサ113から出力される加速度信号ACは、送信装置112から無線通信ネットワーク40を介して外部サーバ装置50へ送信される。外部サーバ装置50に搭載された処理装置13は、受信した加速度信号ACに基づいて前述の歩行判断処理を実行する。外部サーバ装置50は、歩行判断処理の結果として得られる許可情報EIまたは禁止情報DIを、無線通信ネットワーク40を介して車両30の受信装置33へ送信する。制御装置12は、受信した許可情報EIまたは禁止情報DIに基づいて、被制御装置31の動作制御の可否を判断する。歩行判断処理の結果は、外部サーバ装置50から無線通信ネットワーク40を介してモバイル装置11の受信装置111へ返されてもよい。
認証処理の少なくとも一部は、外部サーバ装置50において行なわれうる。すなわち、認証情報AIを提供する処理装置13の処理部132の機能、認証情報AIを記憶する記憶装置34の機能、および処理部132から提供される認証情報AIと記憶装置34に記憶されている認証情報AIとの照合を行なう制御装置12の処理部121の機能の少なくとも一つは、外部サーバ装置50により分担されうる。
例えば、トリガ信号TRを受信したモバイル装置11は、無線通信ネットワーク40を介して外部サーバ装置50に認証情報AIの提供を要求しうる。当該要求を受けた外部サーバ装置50は、認証情報AIを、無線通信ネットワーク40を介して車両30の受信装置33へ送信する。制御装置12は、受信した認証情報AIに基づいて、認証成立の可否を判断する。認証情報AIは、外部サーバ装置50から無線通信ネットワーク40を介してモバイル装置11の受信装置111へ返されてもよい。
あるいは、トリガ信号TRを受信したモバイル装置11は、送信装置112から無線通信ネットワーク40を介して外部サーバ装置50に認証情報AIを送信する。記憶装置34の代わりに認証情報AIを記憶している外部サーバ装置50は、受信した認証情報AIとの照合を行ない、認証が成立するかを判断する。外部サーバ装置50は、認証処理の結果を、無線通信ネットワーク40を介して車両30の受信装置33へ送信する。制御装置12は、受信した認証処理の結果に基づいて、被制御装置31の動作制御の可否を判断する。
上記の実施形態においては、受信装置111に受信されたトリガ信号TRが処理装置13の受付部131に受け付けられることにより、処理部132が加速度センサ113を起動している。しかしながら、トリガ信号TRは、受信装置111から加速度センサ113へ直接入力されることによって加速度センサ113を起動してもよい。
上記の実施形態においては、認証処理を開始するためのトリガ信号TRが、加速度センサ113を起動するために用いられている。しかしながら、トリガ信号TRとは独立した無線信号が、加速度センサ113を起動するために用いられてもよい。例えば、加速度センサ113の起動専用に構成された無線信号が車両30に搭載された送信装置32から送信されうる。
あるいは、モバイル装置11の処理装置13において実行されうる適宜の処理を起動するための無線信号が、加速度センサ113を起動するために用いられうる。そのような無線信号の例としては、要求信号RQや、モバイル装置11の省電力動作の有効と無効を切り替える信号などが挙げられる。あるいは、車両30のセキュリティ状態を示すために車載ネットワークで使用されうる信号(ドアの施錠・解錠状態を示す信号、ドアの開閉状態を示す信号など)が、送信装置32から無線送信されて加速度センサ113の起動に使用されうる。
加速度センサ113の起動がなされるのは、上記のような各種の無線信号がモバイル装置11に搭載された受信装置111により受信された場合に限られない。例えば、各種の無線信号が受信装置111により受信され、かつ受信された信号強度が所定の閾値を上回る場合に加速度センサ113の起動がなされうる。
上記の実施形態においては、モバイル装置11の認証が成立し、かつ人物20が歩行していないと判断された場合に車両30のエンジン311の始動が許可される。図1に例示されるように、車両30のドアの解錠装置313もまた被制御装置31でありうる。この場合、制御装置12の出力部123から出力される制御信号CSは、解錠装置313に車両30のドアを解錠させる信号でありうる。すなわち、認証処理を通じてモバイル装置11が認証されると、当該モバイル装置11を携帯している人物20が車両30のユーザとみなされ、ドアの解錠が許可される。
解錠装置313は、第一被制御装置の一例でありうる。なお、車両30に搭乗するためのドアの解錠がエンジン311の始動に必要であるとの見方に基づけば、エンジン311と解錠装置313は、第一被制御装置と第二被制御装置の関係を構成しうる。
被制御装置31は、車両30に搭載された空調装置、音響映像機器、照明装置、シートやステアリングホイールの位置調節機構なども含みうる。すなわち、認証処理を通じてモバイル装置11が認証されると、当該モバイル装置11を携帯している人物20が車両30のユーザとみなされ、これらの機器の使用が許可される。
制御装置12は、車両30以外の移動体にも搭載されうる。移動体の例としては、鉄道、航空機、船舶などが挙げられる。当該移動体は、運転者を必要としなくてもよい。
モバイル装置11との連携によって制御装置12により動作を制御される被制御装置31は、車両30などの移動体に搭載されることを要しない。制御装置12は、住宅や施設における施錠装置、空調装置、照明装置、映像音響設備などの動作を制御する装置でありうる。
10:認証システム、11:モバイル装置、113:加速度センサ、12:制御装置、121:処理部、122:受付部、13:処理装置、14:報知装置、20:人物、30:車両、31:被制御装置、311:エンジン、312:イグニッション電源、313:解錠装置、AC:加速度信号
Claims (10)
- 人物による携帯可能であるモバイル装置と、
前記モバイル装置に搭載されており、前記モバイル装置に加わる加速度に対応する加速度信号を出力する加速度センサと、
前記モバイル装置を認証する認証処理に基づいて、第一被制御装置の動作を制御する制御装置と、
前記加速度信号に基づいて前記人物が歩行しているかを判断する判断処理を実行し、当該判断処理の結果を前記制御装置へ出力する処理装置と、
を備えており、
前記認証処理により前記モバイル装置が認証され、かつ前記判断処理により前記人物が歩行していると判断された場合、前記第一被制御装置の制御が不能にされ、
前記第一被制御装置の制御が不能にされてから所定時間の経過後、または前記第一被制御装置と異なる第二被制御装置の動作が前記制御装置により制御された後、前記判断処理が再実行される、
認証システム。 - 前記第二被制御装置は、前記第一被制御装置の作動に必要な装置である、
請求項1に記載の認証システム。 - 再実行された前記判断処理の結果として前記第一被制御装置の制御が不能とされた場合、前記第一被制御装置の制御が不能にされた事実と前記第一被制御装置の動作の制御を可能にするための方法の少なくとも一方を含む報知情報を提供する報知装置を備えている、
請求項1または2に記載の認証システム。 - 前記方法は、前記判断処理を省略可能な近距離無線通信を利用した認証処理の実行を含む、
請求項3に記載の認証システム。 - 前記方法は、前記モバイル装置に対する特定の操作の入力を含む、
請求項3に記載の認証システム。 - 前記処理装置は、前記モバイル装置に搭載されている、
請求項1から5のいずれか一項に記載の認証システム。 - 前記第一被制御装置と前記第二被制御装置は、移動体に搭載されている、
請求項1から5のいずれか一項に記載の認証システム。 - 前記第一被制御装置は、前記移動体の動力源である、
請求項7に記載の認証システム。 - 人物による携帯が可能であるモバイル装置を認証する認証処理に基づき第一被制御装置の動作を制御する制御装置であって、
前記モバイル装置に搭載されている加速度センサから出力される前記モバイル装置に加わる加速度に対応する加速度信号に基づいて実行される前記人物が歩行しているかを判断する判断処理の結果を、前記モバイル装置から受け付ける受付部と、
前記認証処理により前記モバイル装置が認証され、かつ前記判断処理により前記人物が歩行していると判断された場合、前記第一被制御装置の制御を不能にし、前記第一被制御装置の制御が不能にされてから所定時間の経過後、または前記第一被制御装置と異なる第二被制御装置の動作が前記制御装置により制御された後、前記モバイル装置に前記判断処理を再実行させる処理部と、
を備えている、
制御装置。 - 人物による携帯が可能であるモバイル装置を認証する認証処理に基づき第一被制御装置の動作を制御する制御装置の処理部により実行可能なコンピュータプログラムであって、
実行されることにより、前記制御装置に、
前記モバイル装置に搭載されている加速度センサから出力される前記モバイル装置に加わる加速度に対応する加速度信号に基づいて実行される前記人物が歩行しているかを判断する判断処理の結果を、前記モバイル装置から受け付けさせ、
前記認証処理により前記モバイル装置が認証され、かつ前記判断処理により前記人物が歩行していると判断された場合、前記第一被制御装置の制御を不能にさせ、
前記第一被制御装置の制御が不能にされてから所定時間の経過後、または前記第一被制御装置と異なる第二被制御装置の動作が前記制御装置により制御された後、前記モバイル装置に前記判断処理を再実行させる、
コンピュータプログラム。
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