JP2022122497A - 燃料電池システム - Google Patents

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Hiroshi Saito
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Abstract

【課題】複数の燃料電池ユニットを有する燃料電池システムにおいて、各々の燃料電池ユニットによる発電電力を適切に制御し得る技術を提供する。【解決手段】燃料電池システムは、複数の燃料電池ユニットと、複数の燃料電池ユニットの動作を制御する制御装置とを備える。制御装置は、複数の燃料電池ユニットが発電すべき総電力の要求値を、複数の燃料電池ユニットの各々に割り当てて、複数の燃料電池ユニットの各々に与える指令値を決定する第1の処理と、総電力の要求値が所定時間に亘って一定となるときに、複数の燃料電池ユニットのうちの少なくとも二つの発電電力が変化するように、総電力の要求値を複数の燃料電池ユニットの各々に再度割り当てて、指令値を更新する第2の処理とを実行する。【選択図】図4

Description

本明細書が開示する技術は、燃料電池システムに関する。
特許文献1に、燃料電池システムが開示されている。この燃料電池システムは、複数の燃料電池ユニットと、それらの動作を制御する制御装置とを備える。
特開2020-087673号公報
上記のような燃料電池システムでは、複数の燃料電池ユニットが発電すべき総電力の要求値が、各々の燃料電池ユニットに割り当てられ、各々の燃料電池ユニットは、割り当てられた発電電力を出力するように制御される。このような構成であると、総電力の要求値が長時間に亘って一定に維持されたときに、各々の燃料電池ユニットも一定の発電電力を出力し続ける。燃料電池ユニットの構造上(特に、燃料電池スタックの構造上)、燃料電池ユニットが一定の発電電力を出力し続けると、燃料電池スタックにおいて局所的な乾燥又は排水不良が発生することがある。このような燃料電池スタックにおける局所的な乾燥又は排水不良は、燃料電池スタックにおける発電効率の低下や、燃料電池スタックの局所的な劣化を招くおそれがある。
上記の実情を鑑み、本明細書は、複数の燃料電池ユニットを有する燃料電池システムにおいて、各々の燃料電池ユニットによる発電電力を適切に制御し得る技術を提供する。
本明細書が開示する技術は、燃料電池システムに具現化される。この燃料電池システムは、複数の燃料電池ユニットと、複数の燃料電池ユニットの動作を制御する制御装置とを備える。前記制御装置は、前記複数の燃料電池ユニットが発電すべき総電力の要求値を、前記複数の燃料電池ユニットの各々に割り当てて、前記複数の燃料電池ユニットの各々に与える指令値を決定する第1の処理と、前記総電力の要求値が所定時間に亘って一定となるときに、前記複数の燃料電池ユニットのうちの少なくとも二つの発電電力が変化するように、前記総電力の要求値を前記複数の燃料電池ユニットの各々に再度割り当てて、前記指令値を更新する第2の処理とを実行する。
上記した燃料電池システムでは、複数の燃料電池ユニットが発電すべき総電力の要求値に基づいて、各々の燃料電池ユニットに発電すべき電力が割り当てられることで、各々の燃料電池ユニットに対する指令値が決定される。そして、総電力の要求値が所定時間に亘って一定となるときは、少なくとも二つの燃料電池ユニットの発電電力の指令値が変化するように、各々の燃料電池ユニットに割り当てた発電電力の指令値を更新する。このような構成によると、総電力の要求値が長時間に亘って一定に維持されたときでも、各々の燃料電池ユニットが一定の発電電力を出力し続けることを避けることができる。これにより、燃料電池ユニット(例えば、燃料電池スタック)における発電効率の低下や、局所的な劣化を回避又は抑制することができる。
実施例のFCシステム10の概略構成を示す図。 FCシステム10における第1の発電動作の一例を示すフローチャート。 図2の第1の発電動作における各FCユニットFCUの指令値Pを示す図。 FCシステム10における第2の発電動作の一例を示すフローチャート。 図4の第2の発電動作における各FCユニットFCUの指令値Pを示す図。 図4の第2の発電動作における各FCユニットFCUの指令値Pを示す図。 第2の発電動作の変形例における各FCユニットFCUの指令値Pを示す図。 第2の発電動作の変形例における各FCユニットFCUの指令値Pを示す図。 第2の発電動作の変形例における各FCユニットFCUの指令値Pを示す図。 FCシステム10における第3の発電動作の一例を示すフローチャート。 FCシステム10における第3の発電動作の一例を示すフローチャート。 FCシステム10における第3の発電動作の一例を示すフローチャート。
本技術の一実施形態において、第2の処理は、複数の燃料電池ユニットのうちの一つの発電電力が増加するとともに、複数の燃料電池ユニットのうちの残部の発電電力が均等となるように、指令値を更新する処理を含んでもよい。このような構成によると、一つの燃料電池ユニットについて発電電力を大きく増加させる一方で、他の燃料電池ユニットについては発電電力の低下を抑制することができる。発電電力の指令値が増加した燃料電池ユニットでは、酸化ガス(例えば、酸素ガスを含む空気)及び燃料ガス(例えば、水素ガス)の供給量が増加する。このような酸化ガス及び燃料ガスの供給量の増加は、当該燃料電池ユニットにおける局所的な排水不良を解消することが期待される。一方、当該燃料電池ユニットの発電電力が増加すると、そのユニット内で生成される水の量が増加する。これにより、当該燃料電池ユニットにおける局所的な乾燥を解消することが期待される。これに対して、他の燃料電池ユニットについては、発電電力が均等に抑制されることになるので、一部の燃料電池ユニットの動作が無用に制限されることがない。従って、例えば燃料電池ユニットにおける発電効率の低下を抑制しつつ、燃料電池ユニット(特に、燃料電池スタック)の局所的な劣化を回避又は抑制することができる。
あるいは、本技術の他の実施形態において、第2の処理は、複数の燃料電池ユニットのうちの二つ以上の発電電力が増加するとともに、複数の燃料電池ユニットのうちの残部の発電電力が均等となるように、指令値を更新する処理を含んでもよい。このように、発電電力を増加させる燃料電池ユニットの数や、それに応じて発電電力を抑制する燃料電池ユニットの数は、特に限定されない。
本技術の一実施形態において、第2の処理は、複数の燃料電池ユニットのうちの一つの発電電力が減少するとともに、複数の燃料電池ユニットのうちの残部の発電電力が均等となるように、指令値を更新する処理を含んでもよい。あるいは、本技術の他の実施形態において、第2の処理は、複数の燃料電池ユニットのうちの二つ以上の発電電力が減少するとともに、複数の燃料電池ユニットのうちの残部の発電電力が均等となるように、指令値を更新する処理を含んでもよい。このような構成によっても、総電力の要求値が所定時間を超える長時間に亘って一定に維持されたときでも、各々の燃料電池ユニットが出力する発電電力を変化させることができる。
本技術の一実施形態において、所定時間は、24時間であってもよい。このような構成によると、各々の燃料電池ユニットが、24時間を超える長時間に亘って一定の発電電力を出力し続けることを禁止することができる。あるいは、本技術の他の実施形態において、所定時間は、1時間であってもよい。このような構成によると、各々の燃料電池ユニットが一定の発電電力を出力し続ける時間をより短くすることができる。
本技術の一実施形態において、複数の燃料電池ユニットの各々は、少なくとも一つの燃料電池スタックと、制御装置からの指令値に基づいて、燃料電池スタックの発電電力を制御するユニット制御装置とを備えていてもよい。このような構成によると、前述した制御装置は、各々の燃料電池ユニットに設けられたユニット制御装置を用いて、本技術に係る各種の処理を実行することができる。
図面を参照して、実施例の燃料電池システム(以下、FC(Fuel cell)システム)10について説明する。FCシステム10は、燃料電池車両(例えば、自動車、バス、トラック、電車)や定置用燃料電池装置等に搭載され、要求電力に応じて電力を出力する発電システムである。なお、FCシステム10は、車両以外の各種移動体(例えば、船舶や飛行機)に搭載されてもよい。
図1に示すように、FCシステム10は、複数の燃料電池ユニット(以下、FCユニット)FCUを備える。ここでは、説明の便宜上、FCシステム10が備えるFCユニットFCUの数をNとする(Nは2以上の整数である)。即ち、複数のFCユニットFCUには、第1FCユニットFCU1から第NFCユニットFCUNまでが含まれる。なお、FCシステム10が備える複数のFCユニットFCUの数(即ち、N)は、特に限定されず、FCシステム10への要求電力に応じて、適宜変更することができる。
図1に示すように、FCシステム10は、システム制御装置12と、バッテリ14とをさらに備える。システム制御装置12は、複数のFCユニットFCU及びバッテリ14の動作を制御する制御装置である。バッテリ14は、例えばリチウムイオンバッテリやニッケル水素バッテリであって、複数の二次電池を内蔵している。システム制御装置12は、各々のFCユニットFCUと通信可能に接続されており、上記したように、各々のFCユニットFCUの動作を制御する。例えば、システム制御装置12は、FCシステム10に対する総電力の要求値に基づいて、各々のFCユニットFCUに発電すべき電力を割り当てる。FCシステム10に対する総電力の要求値とは、複数のFCユニットFCUが発電すべき総電力の要求値を意味し、例えば外部の装置又はユーザからFCシステム10に与えられる。システム制御装置12は、バッテリ14と通信可能に接続されており、上記したように、バッテリ14の動作を制御する。バッテリ14は、各々のFCユニットFCUと電気的に接続されており、各々のFCユニットFCUに電力を供給可能に構成されている。なお、この場合、必要に応じて、バッテリ14と各々のFCユニットFCUとの間に、電力を昇圧又は降圧するコンバータが設けられてもよい。
図1に示すように、各々のFCユニットFCUは、燃料電池ユニット制御装置(以下、FCユニット制御装置)16と、燃料電池スタック(以下、FCスタック)18と、コンプレッサ20と、水素供給弁22とを備える。FCユニット制御装置16は、システム制御装置12と通信可能に接続されており、システム制御装置12からの指示に基づいて、FCスタック18と、コンプレッサ20と、水素供給弁22との動作を制御する。このように、各々のFCユニットFCUにおける動作は、対応するFCユニット制御装置16によって制御される。なお、各々のFCユニットFCUに、FCユニット制御装置16は必ずしも必要とされない。例えば、システム制御装置12は、FCユニット制御装置16を介することなく、各FCユニットFCUの構成要素の各々を直接的に制御してもよい。
FCスタック18は、例えば、高分子電解質型燃料電池であり、複数の単セルが積層された構造を有する。上記したように、FCユニット制御装置16は、システム制御装置12からの指示に基づいて、FCスタック18の動作を制御する。例えば、FCユニット制御装置16は、FCスタック18による発電の開始、又は発電の休止を制御する。特に限定されないが、FCユニット制御装置16は、システム制御装置12から与えられる発電電力の指令値に基づいて、FCスタック18による発電電力を制御する。
コンプレッサ20は、外部から取り入れた空気を圧縮して、FCスタック18へ供給する。一方、水素供給弁22は、FCシステム10に接続された水素タンク24とFCスタック18との間に設けられている。上記したように、FCユニット制御装置16は、システム制御装置12からの指示に基づいて、コンプレッサ20及び水素供給弁22の動作を制御する。例えば、FCユニット制御装置16は、コンプレッサ20を制御して、酸素ガスを含む空気をFCスタック18に供給する。同様に、FCユニット制御装置16は、水素供給弁22を制御して、水素タンク24からFCスタック18に供給される水素ガス量を調整する。このようなコンプレッサ20及び水素供給弁22の動作に必要な電力は、バッテリ14から供給されてもよいし、自己又は他のFCユニットFCUから供給されてもよい。なお、コンプレッサ20は、各々のFCユニットFCUへ空気を供給する機器の一例である。また、水素ガスは燃料ガスの一例であり、空気は酸化ガスの一例である。
次に、本実施例のFCシステム10における発電動作について説明する。FCシステム10の発電動作は、主に、システム制御装置12と、各々のFCユニットFCUに設けられたFCユニット制御装置16とによって実行される。以下に説明するように、本実施例のFCシステム10は、例えばFCシステム10の状態に応じて、いくつかの発電動作を選択的に実行することができる。説明の便宜上、ここではFCシステム10が備えるFCユニットFCUの数を4とし、その四つのFCユニットFCU1-FCU4が発電すべき総電力の要求値Aを200kWとする。但し、これらの数値は一例であり、本技術の適用範囲を限定するものではない。
先ず、図2、図3を参照して、FCシステム10が実行可能な第1の発電動作について説明する。第1の発電動作では、従来技術と同じく、複数のFCユニットFCUに対する総電力の要求値Aが、各々のFCユニットFCUへ均等に割り当てられる。この点において、第1の発電動作は、後述する他の発電動作との関係において、比較例として解釈することができる。
第1の発電動作は、図2に示す一連の処理に沿って実行される。図2に示すように、システム制御装置12は、始動操作を検知すると(ステップS10でYES)、ステップS12以降の処理へ移行する。ここで、始動操作とは、例えば、ユーザがFCシステム10のメインスイッチをオンすることをいう。一方、始動操作が検知されない場合には(ステップS10でNO)、システム制御装置12は、ステップS10へ再び戻る。即ち、始動操作が検知されない場合には、システム制御装置12により、ステップS10の処理が繰り返される。
ステップS12では、システム制御装置12が、第1FCユニットFCU1から第4FCユニットFCU4までの各々に設けられたFCユニット制御装置16に、始動指令を与える。始動指令を受けたFCユニット制御装置16の各々は、対応するFCユニットFCUを始動させるための処理を開始する。詳しくは、コンプレッサ20は作動を開始し、外部から取り入れた空気を圧縮してFCスタック18に供給する。このとき、同様に、水素供給弁22も制御され、FCスタック18に供給する水素ガス量を調整する。これにより、各FCユニットFCUでは、コンプレッサ20から供給された空気と、水素タンク24から供給された水素ガスとを用いて、発電が開始される。
ステップS14では、システム制御装置12が、FCシステム10の外部、又は他の制御装置(不図示)等から、四つのFCユニットFCU1-FCU4が発電すべき総電力の要求値Aを受け取る。続いて、ステップS16では、システム制御装置12が、総電力の要求値Aを、各FCユニットFCUへ均等に割り当てることで、各FCユニットFCUの指令値P(図3参照)を決定する。上記のように、発電すべき総電力の要求値Aは200kWであるため、各FCユニットFCUへの発電電力の指令値Pは、いずれも50kWとなる。
ステップS18では、システム制御装置12が、ステップS16で決定した指令値Pを、各FCユニットFCUに設けられたFCユニット制御装置16に与える。ステップS20では、発電電力の指令値Pを受け取ったFCユニット制御装置16が、当該指令値Pに従い、FCスタック18の発電を制御する。ここでは各FCユニットFCUへの発電電力の指令値Pが50kWであることから、各FCユニットFCUにおいて、FCスタック18の発電電力が50kWとなるように、FCスタック18の動作が制御される。
以上のように、図2に示す第1の発電動作では、システム制御装置12が、四つのFCユニットFCU1-FCU4に対する総電力の要求値Aを、各FCユニットFCUへ均等に割り当てる。このような構成であると、FCシステム10に対する総電力の要求値Aに応じて、各FCユニットFCUに対する発電電力の指令値Pは一義に定まる。この場合、総電力の要求値Aが長時間に亘って一定に維持されたときに、各FCユニットFCUも一定(即ち、指令値P)の発電電力を出力し続ける。しかしながら、FCスタック18の構造上、各FCユニットFCUが一定の発電電力を出力し続けると、FCスタック18において局所的な乾燥又は排水不良が発生することがある。このようなFCスタック18における局所的な乾燥又は排水不良は、FCスタック18における発電効率の低下や、燃料電池スタックの局所的な劣化を招くおそれがある。
上記に関して、本実施例のFCシステム10は、図4、図5に示す第2の発電動作をさらに実行することができる。第2の発電動作は、本技術が適用されたものであって、例えば総電力の要求値Aが長時間に亘って一定となることが予期されるときに、第1の発電動作に代えて実行される。あるいは、第2の発電動作は、総電力の要求値Aが長時間に亘って一定であることが検出されたときに、実行されてもよい。他の実施形態として、FCシステム10は、例えばユーザや外部装置の指示に応じて、第1の発電動作と第2の発電動作とを選択的に実行してもよい。
第2の発電動作は、図4に示す一連の処理に沿って実行される。なお、図4に示すステップS22からステップS26までの処理は、図2に示すステップS10からステップS14までの処理と同様である。図4に示すように、システム制御装置12は、始動操作を検知すると(ステップS22でYES)、ステップS24以降の処理へ移行する。一方、始動操作が検知されない場合には、システム制御装置12は、ステップS22へ再び戻り、始動操作を検知するまで、ステップS22の処理を繰り返す。ステップS24では、システム制御装置12が、各FCユニットFCUに設けられたFCユニット制御装置16に、始動指令を与え、FCユニット制御装置16は、各FCユニットFCUを始動させるための処理を開始する。ステップS26では、システム制御装置12に対して、四つのFCユニットFCU1-FCU4が発電すべき総電力の要求値A(即ち、200kW)が与えられる。
ステップS28において、システム制御装置12は、所定時間に亘って総電力の要求値Aが一定となることが予期されるときに、各FCユニットFCUに対する発電電力の指令値Pを、所定時間毎に更新するための動作計画(以下、更新計画という)を決定する。そして、システム制御装置12は、決定した更新計画に基づいてステップS30以降の処理を実行して、各FCユニットFCUに対する発電電力の指令値Pを、所定時間毎に更新していく。なお、所定時間に亘って総電力の要求値Aが一定となるのか否かについては、システム制御装置12によって判断されてもよいし、外部の装置やユーザからシステム制御装置12へ教示されてもよい。一例ではあるが、FCシステム10に対する総電力の要求値Aが、所定時間を超える時系列データによって与えられる場合、システム制御装置12は、当該時系列データに基づいて、更新計画を決定するのか否かを判断してもよい。
ステップS30では、システム制御装置12が、FCシステム10に対する総電力の要求値Aを、各FCユニットFCUへ割り当てることで、各FCユニットFCUに対する発電電力の指令値Pを決定する。このとき、一例ではあるが、総電力の要求値Aは、各FCユニットFCUに対して不均等に割り当てられる。例えば、図4、図5に示すように、第1FCユニットFCU1に対する指令値Pは、80kWに設定されてもよく、第2FCユニットFCU2から第4FCユニットFCU4に対する指令値Pは、40kWに設定されてもよい。即ち、第1FCユニットFCU1に対する指令値Pは、総電力の要求値Aを均等に割り当てたときの指令値Pである50kWよりも大きく、他のFCユニットFCU2-FCU4に対する指令値Pは、50kWより小さくてもよい。なお、他のFCユニットFCU2-FCU4に対する指令値Pは、40kWといった共通の値に限られず、互いに異なる値に設定されてもよい。
ステップS32では、システム制御装置12が、ステップS30で決定した指令値Pを、各FCユニットFCUに設けられたFCユニット制御装置16に与える。ステップS34では、発電電力の指令値Pを受け取ったFCユニット制御装置16が、当該指令値Pに従い、対応するFCスタック18の発電を制御する。ここでは、上記のように、第1FCユニットFCU1に対する指令値Pが80kWであるから、第1FCユニットFCU1において、FCスタック18の発電電力が80kWとなるように、FCスタック18の動作が制御される。同様に、第2FCユニットFCU2から第4FCユニットFCU4においても各FCスタック18の発電電力が40kWとなるように、FCスタック18の動作が制御される。なお、ステップS30からステップS32までの処理が、本技術における第1の処理の一例である。
ステップS36では、ステップS34の処理から、即ち、各FCユニットFCUが発電を開始してから所定時間を超えた場合に、システム制御装置12がステップS38に移行する。言い換えると、各FCユニットFCUが、一定の指令値Pに基づく発電を所定時間に亘って継続した場合に、システム制御装置12が、ステップS36からステップS38に移行する。当該所定時間は、ステップS28で更新計画が決定される際に、規定されたものである。この場合、特に限定されないが、当該所定時間は24時間であってもよいし、1時間であってもよい。
ステップS38では、システム制御装置12が、各FCユニットFCUに対する指令値P(即ち、ステップS30で決定した指令値P)のうち、少なくとも二つのFCユニットFCUに対する指令値Pが変化するように、各FCユニットFCUに割り当てた発電電力の指令値Pを更新する。例えば、四つのFCユニットFCU1-FCU4に対する指令値Pのうち、第1FCユニットFCU1及び第2FCユニットFCU2に対する指令値Pが変化する。この場合、図4、図6に示すように、第2FCユニットFCU2に対する指令値Pは、80kWに更新され、他の三つのFCユニットFCU1、FCU3-FCU4に対する指令値Pは、40kWに更新される。即ち、ステップS38では、第2FCユニットFCU2に対する指令値Pは、ステップS30で決定された40kWから、80kWへ増加する。これに対して、第1FCユニットFCU1に対する指令値Pは、ステップS30で決定された80kWから、40kWへ減少する。第3FCユニットFCU3及び第4FCユニットFCU4に対する指令値Pは、ステップS30と同様、40kWとして維持される。なお、第1FCユニットFCU1と、第3FCユニットFCU3と、第4FCユニットFCU4に対する指令値Pは、40kWといった共通の値に限られず、互いに異なるように更新されてもよい。
ステップS40及びステップS42は、上記で説明したステップS32及びステップS34の処理と同様である。詳しくは、ステップS40では、システム制御装置12が、ステップS38で更新した指令値Pを、各FCユニットFCUに設けられたFCユニット制御装置16に与える。ステップS42では、更新済みの指令値Pを受け取ったFCユニット制御装置16が、当該指令値Pに従い、対応するFCスタック18の発電を制御する。ここでは、上記のように、第2FCユニットFCU2に対する指令値Pが80kWであるから、第2FCユニットFCU2において、FCスタック18の発電電力が80kWとなるように、FCスタック18の動作が制御される。同様に、他の三つのFCユニットFCU1、FCU3-FCU4においても各FCスタック18の発電電力が40kWとなるように、FCスタック18の動作が制御される。なお、ステップS28及びステップS36からステップS40までの処理が、本技術における第2の処理の一例である。
ステップS42以降では、図示省略するが、システム制御装置12が、ステップS36からステップS42の処理を繰り返す。本実施例においては、ステップS42において各FCユニットFCUが一定(即ち、指令値P)の発電電力を出力し続ける時間が、所定時間を超えると、システム制御装置12により、当該指令値Pが更新される。この場合、例えば、当該指令値Pは、第3FCユニットFCU3に対して80kWに更新され、他の三つのFCユニットFCU1-FCU2、FCU4に対して40kWに更新される。その後、システム制御装置12により与えられた指令値Pに従い、各FCユニット制御装置16が対応するFCスタック18の発電を制御する。さらに、各FCユニットFCUが一定(即ち、指令値P)の発電電力を出力し続ける時間が、所定時間を再び超えると、システム制御装置12により、当該指令値Pが更新される。この場合、当該指令値Pは、第4FCユニットFCU4に対して80kWに更新され、他の三つのFCユニットFCU1-FCU3に対して40kWに更新される。その後、同様にして、システム制御装置12により与えられた指令値Pに従い、各FCユニット制御装置16が対応するFCスタック18の発電を制御する。なお、上記のステップS42以降の処理も、本技術における第2の処理の一例である。
以上のように、本実施例のFCシステム10が実行する第2の発電動作には、第1の処理と第2の処理とが含まれる。第1の処理では、四つのFCユニットFCU1-FCU4に対する総電力の要求値Aに基づいて、各々のFCユニットFCUに発電すべき電力が割り当てられることで、各々の燃料電池ユニットに対する指令値Pが決定される。そして、第2の処理では、総電力の要求値Aが所定時間に亘って一定となるときは、少なくとも二つのFCユニットFCUの発電電力の指令値Pが変化するように、各々のFCユニットFCUに割り当てた発電電力の指令値Pを更新する。即ち、各FCユニットFCUが一定(即ち、指令値P)の発電電力を出力し続ける時間が、所定時間を超える度に、システム制御装置12により、各FCユニットFCUに対する発電電力の指令値Pが更新される。従って、総電力の要求値Aが所定時間を超える長時間に亘って一定に維持されたときでも、各FCユニットFCUが所定時間を超えて、一定の発電電力(即ち、指令値P)を出力し続けることを避けることができる。これにより、例えば、FCスタック18といったFCユニットFCUにおける発電効率の低下や、局所的な劣化を回避又は抑制することができる。
これに加えて、本実施例における第2の処理では、図4-図6に示すように、一つのFCユニットFCUの発電電力が増加するとともに、他の三つのFCユニットFCUの発電電力が均等となるように、指令値Pを更新する。この場合、システム制御装置12は、指令値Pが80kWとなるFCユニットFCUを一つずつ順番に選択する。同時に、システム制御装置12は、他のFCユニットFCUに対して、要求値Aである200kWの残部(即ち、120kW)を均等に割り当てることで、他のFCユニットFCUの指令値Pを40kWと設定する。従って、一つのFCユニットFCUについて発電電力を大きく増加させる一方で、他の三つのFCユニットFCUについては発電電力の低下を抑制することができる。
特に限定されないが、一つのFCユニットFCUに対する指令値Pは、他のFCユニットFCUに対する指令値Pよりも有意に大きい方が好ましい。例えば、本実施例では、一つのFCユニットFCUに対する指令値Pである80kWは、他のFCユニットFCUに対する指令値Pである40kWの2倍である。なお、一つのFCユニットFCUに対する指令値Pは、必ずしも他のFCユニットFCUに対する指令値Pの2倍である必要はない。特に限定されないが、一つのFCユニットFCUに対する指令値Pは、他のFCユニットFCUに対する指令値Pと比較して、例えば、+25%であってもよい。これにより、総電力の要求値Aが一定に維持される場合でも、各々のFCユニットFCUでは、指令値Pに25%幅の変動が周期的に現れる。指令値Pに25%程度の変動を与えることができれば、FCスタック18における局所的な乾燥又は排水不良を有意に抑制することができる。
図7-図9を参照して、本実施例のFCシステム10が実行する第2の処理の三つの変形例について説明する。説明の便宜上、ここではFCシステム10が備えるFCユニットFCUの数を8とする。但し、これらの数値は一例であり、本技術の適用範囲を限定するものではない。図7に示すように、本技術の他の実施形態では、第2の処理には、二つのFCユニットFCU1-FCU2の発電電力が増加するとともに、他の六つのFCユニットFCU3-FCU8の発電電力が均等となるように、指令値Pを更新する処理が含まれる。ここでは、図4-図6と同様に、各FCユニットFCUが一定(即ち、指令値P)の発電電力を出力し続ける時間が、所定時間を超える度に、システム制御装置12により、各FCユニットFCUに対する発電電力の指令値Pが更新される。この場合、システム制御装置12は、発電電力を増加させる二つのFCユニットFCUを順番に選択するとともに、他の六つのFCユニットFCUの発電電力が均等になるように指令値Pを更新する。従って、本変形例においても、総電力の要求値Aが所定時間を超える長時間に亘って一定に維持されたときでも、各FCユニットFCUが所定時間を超えて、一定の発電電力を出力し続けることを避けることができる。
本技術の他の実施形態では、図8に示すように、第2の処理には、一つのFCユニットFCU1の発電電力が減少するとともに、他の七つのFCユニットFCU2-FCU8の発電電力が均等となるように、指令値Pを更新する処理が含まれる。また、本技術の他の実施形態では、図9に示すように、第2の処理には、二つのFCユニットFCU1-FCU2の発電電力が減少するとともに、他の六つのFCユニットFCU2-FCU8の発電電力が均等となるように、指令値Pを更新する処理が含まれる。なお、図7及び図9に示した各変形例について、発電電力が増加又は減少するFCユニットFCUの発電電力は、必ずしも均等である必要はなく、互いに異なっていてもよい。また、図7及び図9に示した各変形例について、発電電力が増加又は減少するFCユニットFCUの数は、必ずしも二つである必要はなく、二つ以上であってもよい。さらに、図7-図9に示した各変形例について、他のFCユニットFCUに対する発電電力は、必ずしも均等である必要はなく、互いに異なるように指令値Pが設定されてもよい。
上記に加えて、本実施例のFCシステム10は、複数のFCユニットFCUの一部に異常が生じたときでも、下記する第3の発電動作を実行することによって、FCシステム10による電力供給を継続することができる。以下の説明から理解されるように、第3の発電動作では、総電力の要求値Aを複数のFCユニットFCUへ割り当てるときに、異常が生じているFCユニットFCUを排除して、あるいは、その割り当てを制限して、各FCユニットFCUへの指令値Pが決定される。なお、説明の便宜上、ここではFCシステム10が備えるFCユニットFCUの数を4とし、その四つのFCユニットFCU1-FCU4が発電すべき総電力の要求値Aを200kWとする。但し、これらの数値は一例であり、本技術の適用範囲を限定するものではない。
第3の発電動作は、図10に示す一連の処理に沿って実行される。なお、図10に示すステップS44からステップS48までの処理は、図2に示すステップS10からステップS14までの処理と同様であるため、説明は割愛する。ステップS50では、各FCユニットFCUに設けられたFCユニット制御装置16の一部から、システム制御装置12に対して、当該FCユニットFCUの異常(例えば、故障)を伝えるための信号が送信される。例えば、第1FCユニットFCU1の故障を示す故障信号は、第1FCユニットFCU1に設けられたFCユニット制御装置16から、システム制御装置12へ送信される。なお、各FCユニットFCUの異常は、故障に限定されず、例えば、点検のために、一部のFCユニットFCUにおける発電を一時的に停止すること等も含む。
ステップS52では、ステップS50で与えられた故障信号に基づいて、システム制御装置12が、FCシステム10に対する総電力の要求値Aを、各FCユニットFCUへ割り当てることで、各FCユニットFCUの指令値Pを決定する。詳しくは、システム制御装置12は、FCシステム10に対する総電力の要求値Aを、故障が発生している第1FCユニットFCU1を排除して、他のFCユニットFCU2-FCU4へ均等に割り当てる。ここでは、上記のように、FCシステム10が発電すべき総電力の要求値Aは200kWであるため、第1FCユニットFCU1への発電電力の指令値Pは、0kWとなり、他のFCユニットFCU2-FCU4への発電電力の指令値Pは、いずれも67kW(=200kW/3units)となる。
ステップS54では、システム制御装置12が、ステップS16で決定した指令値Pを、各FCユニットFCUに設けられたFCユニット制御装置16に与える。ステップS56では、発電電力の指令値Pを受け取ったFCユニット制御装置16が、当該指令値Pに従い、FCスタック18の発電を制御する。ここでは、上記のように、第1FCユニットFCU1に対する指令値Pが0kWであるから、第1FCユニットFCU1での発電は行われない。これに対して、他のFCユニットFCU2-FCU4への発電電力の指令値Pが、いずれも67kWであることから、各FCユニットFCUにおいて、FCスタック18の発電電力が67kWとなるように、FCスタック18の動作が制御される。ステップS54及びステップS56は、図4のステップS32及びステップS34と同様であるため、説明は割愛する。
以上のように、図10に示す第3の発電動作では、システム制御装置12が、四つのFCユニットFCU1-FCU4に対する総電力の要求値Aを、故障が発生しているFCユニットFCU以外のFCユニットFCUへ均等に割り当てる。このような構成によると、
複数のFCユニットFCUの一部に故障といった異常が生じたときでも、FCシステム10に対する総電力の要求値Aを満足させて電力供給を継続することができる。
本技術の他の実施形態では、第3の発電動作は、図11に示す一連の処理に沿って実行される。本変形例における第3の発電動作は、例えば、一つのFCユニットFCUに故障が発生しているとともに、他の一つのFCユニットFCUについて発電電力が制限されている場合に実行される。なお、図11に示すステップS58からステップS62までの処理は、図2に示すステップS10からステップS14までの処理と同様であるため、説明は割愛する。
ステップS64では、図10のステップS50と同様に、各FCユニットFCUに設けられたFCユニット制御装置16の一部から、システム制御装置12に対して、当該FCユニットFCUの故障や出力制限といった、異常を伝えるための信号が送信される。例えば、第1FCユニットFCU1の故障を示す故障信号は、第1FCユニットFCU1に設けられたFCユニット制御装置16から、システム制御装置12へ送信される。さらに、第2FCユニットFCU2の発電電力が制限されていることを示す出力制限信号も、第2FCユニットFCU2に設けられたFCユニット制御装置16から、システム制御装置12へ送信される。第2FCユニットFCU2の出力制限信号には、当該FCユニットFCUでの発電可能な出力の上限値(即ち、制限値)の情報が含まれる。第2FCユニットFCU2の制限値は、例えば、40kWである。
ステップS66では、ステップS64で与えられた故障信号及び出力制限信号に基づいて、システム制御装置12が、FCシステム10に対する総電力の要求値Aを、各FCユニットFCUへ割り当てることで、各FCユニットFCUの指令値Pを決定する。詳しくは、システム制御装置12は、FCシステム10に対する総電力の要求値Aを、故障が発生している第1FCユニットFCU1を排除して、他のFCユニットFCU2-FCU4に割り当てる。さらに、システム制御装置12は、第2FCユニットFCU2に対する指令値Pを、出力の制限値(即ち、40kW)とするとともに、FCシステム10に対する総電力の要求値Aである200kWの残部(即ち、160kW)を均等に割り当てることで、他のFCユニットFCU3-FCU4の指令値Pを80kWと設定する。ステップS68及びステップS70は、図4のステップS32及びステップS34と同様であるため、説明は割愛する。
以上のように、図11に示す第3の発電動作では、図10に示す第3の発電動作と同様、システム制御装置12が、FCシステム10に対する総電力の要求値Aを、故障しているFCユニットFCUを排除したFCユニットFCUに割り当てる。これに加えて、図11に示す第3の発電動作では、システム制御装置12が、FCシステム10に対する総電力の要求値Aを、出力が制限されているFCユニットFCUに対する指令値Pを、当該制限値としたうえで、FCシステム10に対する総電力の要求値Aの残部を、他のFCユニットFCUへ均等に割り当てる。このような構成によると、複数のFCユニットFCUの一部に故障や出力制限といった、異常が生じたときでも、FCシステム10に対する総電力の要求値Aを満足させて電力供給を継続することができる。
本技術の他の実施形態では、第3の発電動作は、図12に示す一連の処理に沿って実行される。本変形例における第3の発電動作は、例えば、一つのFCユニットFCUに故障が発生しているとともに、他の一つのFCユニットFCUについて発電電力が比較的に大きく制限されている場合に実行される。なお、図12に示すステップS72からステップS76までの処理は、図2に示すステップS10からステップS14までの処理と同様であるため、説明は割愛する。
ステップS78では、図10のステップS50と同様に、各FCユニットFCUに設けられたFCユニット制御装置16の一部から、システム制御装置12に対して、当該FCユニットFCUの故障や出力制限といった、異常を伝えるための信号が送信される。例えば、第1FCユニットFCU1の故障を示す故障信号は、第1FCユニットFCU1に設けられたFCユニット制御装置16から、システム制御装置12へ送信される。さらに、第2FCユニットFCU2の発電電力が制限されていることを示す出力制限信号も、第2FCユニットFCU2に設けられたFCユニット制御装置16から、システム制御装置12へ送信される。第2FCユニットFCU2の出力制限信号には、当該FCユニットFCUでの発電可能な出力の上限値(即ち、出力制限値)の情報が含まれる。第2FCユニットFCU2の出力制限値は、例えば、20kWである。
ステップS80では、システム制御装置12は、ステップS78で与えられた故障信号及び出力制限信号に基づいて、FCシステム10が発電すべき総電力の要求値Aを満足する発電を実行できないと判断した場合には、FCシステム10から発電可能な出力の上限値(即ち、出力制限値)Bを決定する。そして、システム制御装置12は、ステップS76で総電力の要求値Aを送るFCシステム10の外部、又は他の制御装置(不図示)等に、当該出力制限値Bを通知する。例えば、第3FCユニットFCU3及び第4FCユニットFCU4の出力上限値が80kWであると、FCシステム10の出力制限値Bは、180kWとなる。
ステップS82では、ステップS64で与えられた故障信号及び出力制限信号に基づいて、システム制御装置12が、ステップS80で決定したFCシステム10の出力制限値B(即ち、180kW)を、各FCユニットFCUへ割り当てることで、各FCユニットFCUの指令値Pを決定する。詳しくは、システム制御装置12は、FCシステム10の出力制限値Bを、故障が発生している第1FCユニットFCU1を排除して、他のFCユニットFCU2-FCU4に割り当てる。さらに、システム制御装置12は、第2FCユニットFCU2に対する指令値Pを、当該FCユニットの出力の制限値(即ち、20kW)とするとともに、FCシステム10の出力制限値B(即ち、180kW)の残部(即ち、160kW)を均等に割り当てることで、他のFCユニットFCU3-FCU4の指令値Pを80kWと設定する。ステップS84及びステップS86は、図4のステップS32及びステップS34と同様であるため、説明は割愛する。
以上のように、図12に示す第3の発電動作では、システム制御装置12によって、各FCユニットFCUの指令値Pが決定される前に、FCシステム10からの出力制限値Bが決定される。その後、システム制御装置12が、FCシステム10の出力制限値Bを、故障しているFCユニットFCUを排除し、かつ、出力が制限されているFCユニットFCUに対する指令値Pを、当該制限値としたうえで、FCシステム10の出力制限値Bの残部を、他のFCユニットFCUへ均等に割り当てる。本変形例のように、複数のFCユニットFCUの一部に故障や出力制限といった、異常が生じたときには、FCシステム10に対する総電力の要求値Aに代えて、FCシステム10の出力制限値Bを、各FCユニットに割り当ててもよい。
以上、いくつかの具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書又は図面に説明した技術要素は、単独であるいは組み合わせによって技術的有用性を発揮するものである。
10 :FCシステム
12 :システム制御装置
14 :バッテリ
16 :FCユニット制御装置
18 :FCスタック
20 :コンプレッサ
22 :水素供給弁
24 :水素タンク
A :要求値
B :出力制限値
FCU1 :第1FCユニット
FCU2 :第2FCユニット
FCU3 :第3FCユニット
FCU4 :第4FCユニット
FCUN :第NFCユニット
P :指令値

Claims (8)

  1. 複数の燃料電池ユニットと、
    前記複数の燃料電池ユニットの動作を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記複数の燃料電池ユニットが発電すべき総電力の要求値を、前記複数の燃料電池ユニットの各々に割り当てて、前記複数の燃料電池ユニットの各々に与える指令値を決定する第1の処理と、
    前記総電力の要求値が所定時間に亘って一定となるときに、前記複数の燃料電池ユニットのうちの少なくとも二つの発電電力が変化するように、前記総電力の要求値を前記複数の燃料電池ユニットの各々に再度割り当てて、前記指令値を更新する第2の処理と、を実行する、
    燃料電池システム。
  2. 前記第2の処理は、
    前記複数の燃料電池ユニットのうちの一つの発電電力が増加するとともに、前記複数の燃料電池ユニットのうちの残部の発電電力が均等となるように、前記指令値を更新する処理を含む、
    請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記第2の処理は、
    前記複数の燃料電池ユニットのうちの二つ以上の発電電力が増加するとともに、前記複数の燃料電池ユニットのうちの残部の発電電力が均等となるように、前記指令値を更新する処理を含む、
    請求項1に記載の燃料電池システム。
  4. 前記第2の処理は、
    前記複数の燃料電池ユニットのうちの一つの発電電力が減少するとともに、前記複数の燃料電池ユニットのうちの残部の発電電力が均等となるように、前記指令値を更新する処理を含む、
    請求項1に記載の燃料電池システム。
  5. 前記第2の処理は、
    前記複数の燃料電池ユニットのうちの二つ以上の発電電力が減少するとともに、前記複数の燃料電池ユニットのうちの残部の発電電力が均等となるように、前記指令値を更新する処理を含む、
    請求項1に記載の燃料電池システム。
  6. 前記所定時間は、24時間である、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の燃料電池システム。
  7. 前記所定時間は、1時間である、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の燃料電池システム。
  8. 前記複数の燃料電池ユニットの各々は、
    少なくとも一つの燃料電池スタックと、
    前記制御装置からの前記指令値に基づいて、前記燃料電池スタックの発電電力を制御するユニット制御装置と、を備える、
    請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の燃料電池システム。
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