JP6861340B2 - 燃料電池システムとその運転方法 - Google Patents

燃料電池システムとその運転方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6861340B2
JP6861340B2 JP2017116372A JP2017116372A JP6861340B2 JP 6861340 B2 JP6861340 B2 JP 6861340B2 JP 2017116372 A JP2017116372 A JP 2017116372A JP 2017116372 A JP2017116372 A JP 2017116372A JP 6861340 B2 JP6861340 B2 JP 6861340B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel cell
fuel gas
fuel
cell stack
unreacted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017116372A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019003782A (ja
Inventor
松本 拓
拓 松本
佳央 田村
佳央 田村
拓也 赤塚
拓也 赤塚
吉田 潤
潤 吉田
尾関 正高
正高 尾関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2017116372A priority Critical patent/JP6861340B2/ja
Publication of JP2019003782A publication Critical patent/JP2019003782A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6861340B2 publication Critical patent/JP6861340B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Description

本発明は複数の燃料電池スタックに燃料ガスを供給して発電する燃料電池システムに関するものである。
電解質層を燃料極(アノード)と空気極(カソード)で挟持してセルを構成し、燃料として水素を含む燃料ガスを、また空気極に酸素を含む空気を供給すると、電気化学反応により、電気エネルギーが得られる。1個の単電池で得られる発生電圧は1V未満であることが多いため、実用の燃料電池では単電池を積層して、高い電圧を得ている。
また近年、燃料電池システムは一般家庭用途だけでなく、車載や、業務用途としても用いられるようになっており、車載や業務用途では、一般家庭用途の燃料電池システムよりも大きな容量の発電能力が求められている。
大きな容量の発電量を実現するために、単電池を積層して構成した複数個の燃料電池スタックを並列構成したものが一般的に知られている。(例えば、特許文献1参照)
電解質層を燃料極(アノード)と空気極(カソード)で挟持してセルを構成し、燃料として水素を含む燃料ガスを、また空気極に酸素を含む空気を供給すると、電気化学反応により、電気エネルギーが得られる。1個の単電池で得られる発生電圧は1V未満であることが多いため、実用の燃料電池では単電池を積層して、高い電圧を得ている。
また近年、燃料電池システムは一般家庭用途だけでなく、車載や、業務用途としても用いられるようになっており、車載や業務用途では、一般家庭用途の燃料電池システムよりも大きな容量の発電能力が求められている。
大きな容量の発電量を実現するために、単電池を積層して構成した複数個の燃料電池スタックにおいて燃料ガス供給配管の連結を行い、必要な発電量を確保する構成が一般的に知られている。(例えば、特許文献1参照)
図3は、特許文献1に記載された従来の燃料電池システムにおける複数台の燃料電池スタックの構成を示したブロック図から主要な構成を抜き出したものである。
図3に示すように、燃料電池システム200は、燃料ガス供給源6、改質器7、燃料ガス供給経路8、第1燃料ガス供給弁9−1、第2燃料ガス供給弁9−2、第3燃料ガス供給弁9−3、第1燃料電池スタック2−1、第2燃料電池スタック2−2、第3燃料電池スタック2−3、電力出力経路10、外部負荷11、制御器12から構成されている。
従来の燃料電池システム200は、発電中は、燃料ガス供給源6から供給する燃料ガスである炭化水素を改質器7によって水素に改質し、燃料ガス供給経路8に設置する第1燃料ガス供給弁9−1、第2燃料ガス供給弁9−2、第3燃料ガス供給弁9−3、を開放することで、水素を含む燃料ガスを第1燃料電池スタック2−1、第2燃料電池スタック2−2、第3燃料電池スタック2−3へ供給する。第1燃料電池スタック2−1、第2燃料電池スタック2−2、第3燃料電池スタック2−3は、電力出力経路10より外部負荷11に並列で接続し、制御器12によって発電電力を外部負荷11へ供給する。
また、燃料電池スタックのアノードに酸素が侵入すると、発電性能が損なわれることが
知られている。これにより、燃料電池スタックに大気から空気が進入することを防ぐために、所定タイミングで燃料ガス供給弁を開閉し、停止中の燃料電池スタック内に燃料ガスを供給して燃料電池スタック内を大気圧に対して正圧にする構成(例えば、特許文献2参照)がある。
図4は、特許文献2に記載された従来の燃料電池システムを大気圧に対して正圧に保つ構成を示したブロック図から主要な構成を抜き出したものである。
図4に示すように、燃料電池システム300は、燃料ガス供給経路13、未反応燃料ガス排出経路14、改質器7、加湿器15、弁a16、弁b17、燃料電池スタック18、アノード18a、カソード18b、電解質膜18c、制御器19から構成されている。
従来の燃料電池システム300は、発電中は、燃料ガスである炭化水素を改質器7によって水素に改質し、弁a16と弁b17を開放することで水素を含む燃料ガスを燃料ガス供給経路13、加湿器15を通過して燃料電池スタック18のアノード18aへ供給する。また、発電停止中は、カソード18bから電解質膜18cを介してアノード18aへ酸化剤ガスが侵入してアノード18aが劣化することを防ぐ為に弁b17は常時閉止状態で、定期的に弁a16を開いている。これによって、水素を含む燃料ガスを定期的に燃料電池スタック18のアノード18aへ供給することが可能となり、アノード18aの圧力が大気圧あるいはカソード18bに対して正圧となるようにし、アノード18aが劣化することを防いでいる。
特開2012−18823号公報 特開2014−7169号公報
しかしながら、前記従来の構成では、燃料電池スタック内を大気圧に対して正圧にする際に燃料ガス供給弁を開閉させる必要があり、燃料ガス供給弁の耐久性が低下する。さらに複数台の燃料電池スタックを用いて発電を行なう場合、発電停止中の燃料電池スタックの数が増えるほど、燃料電池スタック内を大気圧に対して正圧にする際に制御する燃料ガス供給弁の開閉回数が増加し、消費電力が増加するという課題がある。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、発電停止中の燃料電池スタックに燃料ガス供給経路を介して燃料ガスを供給可能な複数台の燃料電池スタックからなる燃料電池システムにおいて、燃料ガス供給弁を用いることなく、発電停止中の燃料電池を大気圧に対して正圧にすることができる燃料電池システムを提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の燃料電池システムは、水素を含む燃料ガスと酸化剤ガスとを用いて発電を行う複数の燃料電池スタックと、複数の燃料電池スタックに燃料ガスを供給する複数の燃料ガス供給経路と、複数の燃料電池スタックのそれぞれから排出する未反応燃料ガスの流量を調整する複数の流量調整器と、複数の流量調整器から排出する未反応燃料ガスを燃料ガス供給経路に合流させ、未反応燃料ガスを複数の燃料電池スタックに供給する未反応燃料ガス循環経路と、制御器と、を備えたものである。
これによって、複数の燃料電池スタックは未反応燃料ガス循環経路を経由して連通することとなり、発電中の燃料電池スタックから排出される未反応燃料ガスを停止中の燃料電
池スタックに供給することが出来、燃料ガス供給弁での電力を消費することなく停止中の燃料電池スタック内を大気圧に対して正圧にすることができる。
本発明の燃料電池システムは、複数の燃料電池スタックが連通する未反応燃料ガス循環経路を備えることにより、未反応燃料ガス循環経路を通して、発電中の燃料電池スタックから排出される未反応燃料ガスを停止中の燃料電池スタックへ供給することで、燃料ガス供給弁の開閉を行わずとも、燃料電池スタックを大気圧に対して正圧にすることが可能になるため、燃料ガス供給弁が必要なくなる。燃料ガス供給弁がなくなることにより燃料ガス供給弁の消費電力を削減し、燃料電池システムの発電効率を向上させることができ、燃料ガス供給弁の耐久劣化しなくなることにより燃料電池システムの耐久性を向上させることができる。これにより燃料電池スタックのアノードに酸素が侵入することを防ぎ、燃料電池スタックの耐久性を向上することができる。また燃料ガスを循環することによって濃縮される不純物は、未反応燃料ガスを燃料ガス供給経路に合流させることで、濃度を均一化して複数の燃料電池スタックに供給させることができる。これにより、流量調整器を複数の燃料電池スタックごとに異なる制御をしなくても、不純物の濃度に対応した、燃料ガスの流量制御ができる。
実施の形態1における燃料電池システムの構成のブロック図 実施の形態1における燃料電池システムの運転方法のフローチャート 従来の燃料電池システムにおける複数台の燃料電池スタックの構成を示したブロック図 従来の燃料電池システムを大気圧に対して正圧に保つ構成を示したブロック図
第1の発明は、水素を含む燃料ガスと酸化剤ガスとを用いて発電を行う複数の燃料電池スタックと、複数の燃料電池スタックに燃料ガスを供給する複数の燃料ガス供給経路と、複数の燃料電池スタックのそれぞれから排出する未反応燃料ガスの流量を調整する複数の流量調整器と、複数の流量調整器から排出する未反応燃料ガスを大気圧に対して正圧にして燃料ガス供給経路に合流させ、未反応燃料ガスを複数の燃料電池スタックに供給する未反応燃料ガス循環経路と、制御器と、を備える。そして、目標発電量に応じて複数の燃料電池スタックの運転台数を変えて発電させる場合、複数の燃料電池スタックは未反応燃料ガス循環経路を経由して連通することで、発電中の燃料電池スタックから排出される未反応燃料ガスを停止中の燃料電池スタックに供給することができる。これにより、燃料ガス供給弁での電力を消費することなく停止中の燃料電池スタック内を大気圧に対して正圧にすることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の燃料電池システムにおいて、制御器は、発電中の複数の燃料電池スタックのそれぞれの発電量に基づき、発電中の複数の燃料電池スタックに接続された複数の流量調整器が未反応燃料ガス供給経路を介して燃料ガス供給経路に合流させる未反応燃料ガスの流量を制御することにより停止中の燃料電池スタック内は大気圧に対して正圧となり、大気からの空気の進入を防ぐことができる。これにより燃料電池スタックの劣化を防ぐことができる。
第3の発明は、水素を含む燃料ガスと酸化剤ガスとを用いて発電する複数の燃料電池スタックと、燃料ガスを供給する燃料ガス供給経路と、複数の燃料電池スタックのそれぞれから排出する未反応燃料ガスの流量を調整する複数の流量調整器と、複数の流量調整器から排出する未反応燃料ガスを燃料ガス供給経路に合流させ、未反応燃料ガスを複数の燃料
電池スタックに供給する未反応燃料ガス循環経路と、を有する燃料電池システムの運転方法である。目標発電量に応じて前記複数の燃料電池スタックの運転台数を変えて発電させるステップと、前記複数の燃料電池スタックに燃料ガスを供給し、前記複数の燃料電池スタック内を大気圧に対して正圧にするステップとを実行することで、燃料ガス供給弁での電力を消費することなく停止中の燃料電池スタック内を大気圧に対して正圧にすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1における燃料電池システムの構成のブロック図を示すものである。
図1において、燃料電池システム100は、第1燃料ガス供給経路1−1と、第2燃料ガス供給経路1−2と、第3燃料ガス供給経路1−3と、第1燃料電池スタック2−1と、第2燃料電池スタック2−2と、第3燃料電池スタック2−3と、第1流量調整器3−1と、第2流量調整器3−2と、第3流量調整器3−3と、未反応燃料ガス循環経路4と、制御器5とを備える。
第1燃料電池スタック2−1は、水素を含む燃料ガス及び酸素を含む空気(図示せず)を用いて発電するものである。第1燃料電池スタック2−1は、固体高分子型燃料電池を用いる。
第1燃料ガス供給経路1−1は、第1燃料電池スタック2−1に接続し、燃料ガスを供給するための経路である。
第1流量調整器3−1は、第1燃料電池スタック2−1の下流に接続し、下流側から燃料ガスを吸引し、第1燃料電池スタック2−1から未反応燃料ガスが排出されるように燃料ガス流量を制御することで、第1燃料電池スタック2−1は、燃料ガス不足に陥ることなく発電量に応じた流量の燃料ガスを供給することができる。本実施の形態では、燃料ガスに純水素ガスを、第1流量調整器3−1として純水素用のポンプを使用する。
第2燃料電池スタック2−2、第3燃料電池スタック2−3は第1燃料電池スタック2−1と同じ構成である。また、第2燃料ガス供給経路1−2、第3燃料ガス供給経路1−3は第1燃料ガス供給経路1−1と同じ構成である。また、第2流量調整器3−2、第3流量調整器3−3は第1流量調整器3−1と同じ構成である。
未反応燃料ガス循環経路4は、第1流量調整器3−1、第2流量調整器3−2、第3流量調整器3−3とが連通するようにそれぞれの下流に接続した後で合流させ、第1燃料ガス供給経路1−1、第2燃料ガス供給経路1−2、第3燃料ガス供給経路1−3の上流で、分岐させる前の合流部に接続し、第1燃料電池スタック2−1、第2燃料電池スタック2−2、第3燃料電池スタック2−3のそれぞれへ未反応燃料ガスを、供給するための経路である。
制御器5は、制御機能を有するものであればよく、演算処理部(図示せず)と、制御プログラムを記憶する記憶部(図示せず)とを備える。演算処理部としては、CPUが例示される。記憶部としては、メモリーが例示される。
以上のように構成された燃料電池システム100について、以下その動作、作用を、図
2を参照しながら説明する。
図2は、実施の形態1における燃料電池システムの運転方法のフローチャートを示すものである。この動作は、制御器5の制御によって実行される。第1燃料電池スタック2−1、第2燃料電池スタック2−2、第3燃料電池スタック2−3で発電させるそれぞれの発電量は、燃料電池システム100の目標発電量から算出するように、制御器5のプログラム上で予め定められている。以下の説明では、燃料電池システム100の目標発電量が1500Wに設定され、これに対し、第1燃料電池スタック2−1を1000W、第2燃料電池スタック2−2を500W、第3燃料電池スタック2−3を停止させる制御を行う場合について説明する。
先ず、制御器5は、要求される負荷(例えば1400W)に追従するため、燃料電池システム100の目標発電量を1500Wと決定する(ステップS101)。
次に、制御器5は、目標発電量から第1燃料電池スタック2−1、第2燃料電池スタック2−2、第3燃料電池スタック2−3の3台の燃料電池スタックの内、発電させる台数を2台、停止させる台数を1台と決定する(ステップS102)。
次に、制御器5は、目標発電量を1500Wに対応するため、第1燃料電池スタック2−1の発電量を1000W、第2燃料電池スタック2−2の発電量を500Wに設定し、第3燃料電池スタック2−3を停止させる(ステップS103)。
次に、制御器5は、発電させる燃料電池スタックの発電量に応じ、該燃料電池スタックに供給する燃料ガスの流量を決定する。なお、発電させる燃料電池スタックに供給する燃料ガスの流量の制御は、該燃料電池スタックに接続されている流量調整器から排出される未反応燃料ガスの流量調整により実施される。また、停止させる燃料電池スタックには、該燃料電池スタックに接続された流量調整器により停止させる燃料電池スタックからの未反応燃料ガスの排出を止めて、燃料ガスを供給する(S104)。
例えば、1000Wの発電量の燃料電池スタック2−1には50L/minの燃料ガスが供給さるように第1流量調整器3−1を制御し、500Wの発電量の第2燃料電池スタック3−2には25L/minの燃料ガスが供給されるように第2流量調整器3−2を制御する。また、停止させる第3燃料電池スタック3−3に接続されている第3流量調整器3−3により第3燃料電池スタック3−3から排出される未反応燃料ガスの排出を止めて、第3燃料電池スタック3−3内を燃料ガスの供給圧力とほぼ等しく保つ(ステップS104)。
ここで、燃料電池スタックの発電量に応じた燃料ガス流量は、例えば、実験的に求められる値である。なお、燃料電池スタックには、燃料ガス供給不足に陥ることがなく、劣化を抑えられるため、発電するために必要な燃料ガス流量よりも多くの流量の燃料ガスを供給することが望ましい。また、後述のように未反応燃料ガスは未反応燃料ガス循環経路4を介して再利用される。
そして、目標発電量に変更がある場合、制御部5は、ステップS101の処理に戻り、目標発電量に変更がない場合、ステップS104の処理に戻る(ステップS105)。
なお、各ステップでは、各ステップでの処理を完了後、待機時間を設けずに瞬時に移行する。
上記説明のとおり、ステップS104を実行することで、第1燃料電池スタック2−1
、第2燃料電池スタック2−2に燃料ガスが供給されることで、第1燃料電池スタック2−1、第2燃料電池スタック2−2内は大気圧に対して正圧となる。また、停止している燃料電池スタック2−3は、未反応燃料ガス循環経路4を経由して連通しているため、第3流量調整器3−3が停止している状態でも燃料ガスが供給される。そのため、燃料電池スタック2−3は燃料ガスの供給圧力とほぼ等しく保たれる。これにより、第3燃料電池スタック2−3は発電を停止していても、大気圧に対して正圧となる。
このように、本実施の形態の燃料電池システムによれば、燃料ガス供給弁が必要なくなる。燃料ガス供給弁が不要となることで、燃料ガス供給弁を開閉させるための消費電力を削減することができる。さらに、消費電力の削減により燃料電池システムの発電効率を向上させることもできる。
また、燃料ガス供給弁を削除することで燃料ガス供給弁の耐久劣化がなくなり、燃料電池システムの耐久性を向上させることができる。
また、第1燃料電池スタック2−1、第2燃料電池スタック2−2の未反応燃料ガスを未反応燃料ガス循環経路4で合流させ、燃料ガスを循環することによって濃縮される不純物は、濃度を均一化して第1燃料電池スタック2−1、第2燃料電池スタック2−2に供給される。これにより、第1流量調整器3−1と第2流量調整器3−2は、不純物の濃度に対応した異なる制御をしなくても、燃料ガスの流量制御ができる。
なお、複数台の燃料電池スタックとして、第1燃料電池スタック2−1、第2燃料電池スタック2−2、第3燃料電池スタック2−3の3台の構成で記載しているが、2台以上であればよい。
また、本実施の形態では、未反応燃料ガス循環経路4を用いて、発電する燃料電池スタックに対して未反応燃料ガスを循環することにより、燃料電池スタック2−1〜2−3のうち発電するもの対して発電するために必要な燃料ガス流量よりも多くの流量の燃料ガスを供給できるため、燃料電池スタック2−1〜2−3は燃料ガス供給不足に陥ることがなくなり、劣化を抑えられることができる。
また、停止中のスタックのアノードに大気が進入すると、水素と酸素の混合気体が可燃性の範囲に入る可能がある。しかしながら、本実施の形態によれば、燃料電池スタック2−1〜2−3の内部の圧力は発電、停止に関わらず、常に大気圧に対して正圧に保つことができるので、アノードで水素と酸素の混合気体が可燃性の範囲に入ることがない。
また、制御部5は、集中制御を行う単独の制御器で構成されていてもよく、互いに協働して各燃料電池スタック2−1〜2−3の分散制御を行う複数の制御器で構成されていてもよい。
なお、燃料電池スタック2−1〜2−3は、固体高分子型燃料電池に限らず、固体酸化物型燃料電池、燐酸型燃料電池であってもよい。
以上のように、本発明にかかる燃料電池システムは、停止中の燃料電池スタックを大気圧に対して正圧にすることが可能になるので、家庭用、または業務用の燃料電池システムに適用できる。
1−1 第1燃料ガス供給経路
1−2 第2燃料ガス供給経路
1−3 第3燃料ガス供給経路
2−1 第1燃料電池スタック
2−2 第2燃料電池スタック
2−3 第3燃料電池スタック
3−1 第1流量調整器
3−2 第2流量調整器
3−3 第3流量調整器
4 未反応燃料ガス循環経路
5、12、19 制御器
6 燃料ガス供給源
7 改質器
9−1 第1燃料ガス供給弁
9−2 第2燃料ガス供給弁
9−3 第3燃料ガス供給弁
10 電力出力経路
11 外部負荷
14 未反応燃料ガス排出経路
15 加湿器
100、200、300 燃料電池システム

Claims (3)

  1. 水素を含む燃料ガスと酸化剤ガスとを用いて発電する複数の燃料電池スタックと、
    前記燃料ガスを前記複数の燃料電池のアノードに供給する燃料ガス供給経路と、
    前記複数の燃料電池スタックのそれぞれから排出する未反応燃料ガスの流量を調整する複数の流量調整器と、
    前記複数の流量調整器から排出する前記未反応燃料ガスを前記燃料ガス供給経路に合流させ、前記未反応燃料ガスを前記複数の燃料電池スタックに供給する未反応燃料ガス循環経路と、
    制御器と、を備え、
    前記制御器は、目標発電量に応じて前記複数の燃料電池スタックの運転台数を変えて発電させ、前記複数の燃料電池スタックの前記アノード前記燃料ガスを供給し、前記複数の燃料電池スタックのうち発電を停止させる前記燃料電池スタックがあるとき、発電を停止させる前記燃料電池スタックからの前記未反応燃料ガスの排出を止めるように、前記発電を停止させる前記燃料電池スタックからの前記未反応燃料ガスの流量を調整している前記流量調整器を制御し、前記複数の燃料電池スタックの前記アノード内を大気圧に対して正圧にする、
    燃料電池システム。
  2. 前記制御器は、発電中の前記複数の燃料電池スタックのそれぞれの発電量に基づき、発電中の前記複数の燃料電池スタックに接続された前記複数の流量調整器が前記未反応燃料ガス循環経路を介して前記燃料ガス供給経路に合流させる前記未反応燃料ガスの流量を制御する、
    請求項1記載の燃料電池システム。
  3. 水素を含む燃料ガスと酸化剤ガスとを用いて発電する複数の燃料電池スタックと、
    前記燃料ガスを供給する前記複数の燃料電池のアノードに燃料ガス供給経路と、
    前記複数の燃料電池スタックのそれぞれから排出する未反応燃料ガスの流量を調整する複数の流量調整器と、
    前記複数の流量調整器から排出する前記未反応燃料ガスを前記燃料ガス供給経路に合流させ、前記未反応燃料ガスを前記複数の燃料電池スタックに供給する未反応燃料ガス循環経路と、
    を有する燃料電池システムの運転方法であって、
    目標発電量に応じて前記複数の燃料電池スタックの運転台数を変えて発電させるステップと、
    前記複数の燃料電池スタックの前記アノード前記燃料ガスを供給し、前記複数の燃料電池スタックのうち発電を停止させる前記燃料電池スタックからの前記未反応燃料ガスの排出を止めるように、前記複数の燃料電池スタックの前記アノード内を大気圧に対して正圧にするステップと、
    を有する燃料電池システムの運転方法。
JP2017116372A 2017-06-14 2017-06-14 燃料電池システムとその運転方法 Active JP6861340B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017116372A JP6861340B2 (ja) 2017-06-14 2017-06-14 燃料電池システムとその運転方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017116372A JP6861340B2 (ja) 2017-06-14 2017-06-14 燃料電池システムとその運転方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019003782A JP2019003782A (ja) 2019-01-10
JP6861340B2 true JP6861340B2 (ja) 2021-04-21

Family

ID=65006107

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017116372A Active JP6861340B2 (ja) 2017-06-14 2017-06-14 燃料電池システムとその運転方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6861340B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114188568A (zh) * 2021-12-14 2022-03-15 北京亿华通科技股份有限公司 一种多堆燃料电池的氢气供应系统及其流量压力控制方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3655507B2 (ja) * 1999-09-30 2005-06-02 ダイハツ工業株式会社 燃料電池システムおよびこれを搭載した電気自動車
JP5002884B2 (ja) * 2003-07-02 2012-08-15 トヨタ自動車株式会社 固体高分子型燃料電池システム
JP2005120953A (ja) * 2003-10-17 2005-05-12 Denso Corp エジェクタ装置
US20060088743A1 (en) * 2004-10-20 2006-04-27 Gallagher Emerson R Fuel cell system method and apparatus
US20080107933A1 (en) * 2006-11-02 2008-05-08 Gallagher Emerson R Fuel cell hibernation mode method and apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019003782A (ja) 2019-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5120594B2 (ja) 燃料電池システム及びその運転方法
US10361443B2 (en) Fuel cell system, and control method for fuel cell system
WO2017010069A1 (ja) 燃料電池システム及びその運転方法
KR20210041816A (ko) 연료전지의 냉각수 제어시스템 및 제어방법
JP6992420B2 (ja) 燃料電池システム及びその制御方法
WO2012165073A1 (ja) 燃料電池システム
JP5236966B2 (ja) 燃料電池およびその運転方法
JP2012185996A (ja) 燃料電池システムの運転停止方法
US20090092870A1 (en) Fuel cell system
JP2007018781A (ja) 燃料電池システム
JP6861340B2 (ja) 燃料電池システムとその運転方法
JP2007141744A (ja) 燃料電池システム
JP2010086853A (ja) 燃料電池システム及びその運転停止方法
JP2017147121A (ja) 燃料電池システムの電力制御方法
US8808936B2 (en) Fuel cell system and method for controlling electric current of same
JP6335947B2 (ja) 燃料電池システムの停止制御方法
JP5722669B2 (ja) 燃料電池システムの制御方法
JP6200009B2 (ja) 燃料電池システムの運転方法
JP5080876B2 (ja) 燃料電池システム
JP6924925B2 (ja) 燃料電池システムおよびその運転方法
JP2014002844A (ja) 燃料電池システム
JP5485930B2 (ja) 燃料電池システムの制御方法
JP5378252B2 (ja) 燃料電池システム、及び、その発電電力目標値の設定方法
JP2007123029A (ja) 燃料電池システム
JP2011154802A (ja) 燃料電池システム

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20190121

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200109

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201208

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210209

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210222

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6861340

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151