JP2022120470A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現像ローラにトナーのみを供給するトナー供給ローラを有する現像装置において、トナー供給ローラと現像ローラとの対向部等で飛散したトナーを画像形成動作中に循環経路に戻すことで、生産性の低下を抑制することが可能な現像装置を提供する。【解決手段】画像形成動作中において、トナー供給ローラ47と現像ローラ44との間で正規帯電トナーがトナー供給ローラから現像ローラに向かうような電位差を形成し、且つ、トナー供給ローラと導電ローラ48との間で正規帯電トナーが導電ローラからトナー供給ローラに向かうような電位差を形成するように、トナー供給ローラ、現像ローラ、及び、導電ローラのそれぞれにバイアスを印加する。【選択図】図2

Description

本発明は、現像ローラにトナーのみを供給するトナー供給ローラを有する現像装置を備えた画像形成装置に関する。
特許文献1に記載の現像装置は、トナーとキャリアを含む現像剤を収容する現像容器と、現像位置にトナーを担持搬送する現像ローラと、現像剤の循環経路から供給された現像剤を担持搬送し且つ現像ローラにトナーのみを供給するトナー供給ローラを有する。この現像装置は、トナー供給ローラと現像ローラとの対向部等で飛散したトナーを受けるためのトナー受け部材が現像ローラの近傍に設けられ、且つ、トナー受け部材を振動させるための振動部材がトナー受け部材の裏面に設けられている。そして、特許文献1の構成では、非画像形成時にトナー受け部材を振動部材によって振動させることにより、トナー受け部材に堆積したトナーを滑り落として循環経路に戻している。
特開2012-208469号公報
しかしながら、特許文献1に記載の構成では、トナー受け部材に堆積したトナーを循環経路に戻すために、トナー受け部材を振動部材によって振動させる際、画像形成動作を停止させる必要がある。また、仮に、トナー受け部材にトナーが堆積し過ぎないようトナー受け部材を振動させる頻度を増やした場合、画像形成動作を停止させる頻度が増えるので、生産性が低下してしまう。そこで、現像ローラにトナーのみを供給するトナー供給ローラを有する現像装置において、トナー供給ローラと現像ローラとの対向部等で飛散したトナーを画像形成動作中に循環経路に戻すことで、生産性の低下を抑制することが可能な新たな構成が望まれている。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、現像ローラにトナーのみを供給するトナー供給ローラを有する現像装置において、トナー供給ローラと現像ローラとの対向部等で飛散したトナーを画像形成動作中に循環経路に戻すことが可能な装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る画像形成装置は以下のような構成を備える。即ち、像担持体と、前記像担持体に静電潜像を形成するために前記像担持体を露光する露光装置と、トナーとキャリアを含む現像剤を収容し、且つ現像剤の循環経路を形成する現像容器と、前記像担持体に形成された静電潜像を現像する現像位置にトナーを担持搬送する現像ローラと、前記循環経路から供給された現像剤を担持搬送し、前記現像ローラにトナーのみを供給し、且つ前記現像ローラに対向して配置されたトナー供給ローラと、前記トナー供給ローラに担持される現像剤の量を規制し、且つ前記トナー供給ローラに対向して配置された規制部材と、前記規制部材が前記トナー供給ローラに最も近接する前記トナー供給ローラ上の位置よりも前記トナー供給ローラの回転方向下流、且つ前記現像ローラが前記トナー供給ローラに最も近接する前記トナー供給ローラ上の位置よりも前記トナー供給ローラの回転方向上流に配置された導電ローラと、を有する現像装置と、画像形成動作中において、前記トナー供給ローラと前記現像ローラとの間で正規帯電トナーが前記トナー供給ローラから前記現像ローラに向かうような電位差を形成し、且つ、前記トナー供給ローラと前記導電ローラとの間で正規帯電トナーが前記導電ローラから前記トナー供給ローラに向かうような電位差を形成するように、前記トナー供給ローラ、前記現像ローラ、及び前記導電ローラのそれぞれにバイアスを印加するバイアス印加手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、現像ローラにトナーのみを供給するトナー供給ローラを有する現像装置において、トナー供給ローラと現像ローラとの対向部等で飛散したトナーを画像形成動作中に循環経路に戻すことができる。
第1の実施形態に係る画像形成装置の全体像を示す図である。 第1の実施形態に係る現像装置の構成を示す断面図である。 第1の実施形態におけるトナー供給ローラとトナー回収ローラとの間での飛散トナーの回収の様子を示す模式図である。 第1の実施形態におけるトナー供給ローラとトナー回収ローラとの間の距離とトナー回収率との関係を示す図である。 従来例における現像装置の構成を示す断面図である。 比較例における現像装置の構成を示す断面図である。 第2の実施形態におけるトナー供給ローラとトナー回収ローラとの間での飛散トナーの回収の様子を示す模式図である。 第2の実施形態におけるトナー供給ローラとトナー回収ローラとの間の距離とトナー回収率との関係を示す図である。 第2の実施形態におけるトナー回収率とトナー回収ローラ表面における磁力の関係を示す図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものではなく、また、第1の実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。本発明は、プリンタ、各種印刷機、複写機、FAX、複合機等、種々の用途で実施できる。
[第1の実施形態]
(画像形成装置の構成)
まず、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の全体像について、図1を用いて説明する。図1に示すように、第1の実施形態に係る画像形成装置100は所謂タンデム方式をとっている。イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナー像を作像するドラムカートリッジが併設されているが、以下の説明でA、B、C、Dの符号を省略して、数字のみを示したものは、図1における4色のドラムカートリッジに共通な部分である。
画像形成装置100における画像形成は、以下のようにして行われる。即ち、感光ドラム1(像担持体)の表面が帯電装置2により均一に帯電される。帯電装置2によって帯電された感光ドラム1の表面を露光装置3によって露光することにより、感光ドラム1上に静電潜像が形成される。そして、感光ドラム1上に形成された静電潜像を現像する現像位置で、当該静電潜像に対して現像装置4からトナーを付着させる。これにより、感光ドラム1上に形成された静電潜像はトナー像として現像される。このトナー像は一次転写ローラー61によって中間転写ベルト62上に転写される。そして、複数色のトナー像を中間転写ベルト62上に重ねて転写した後に、給紙カセットから二次転写ローラ63と二次転写外ローラ64とが当接する二次転写部に搬送された記録媒体(シート)に4色のトナー像を転写する。この記録媒体は定着装置7により加熱、加圧されて定着された後、画像形成装置100外に排出される。転写後に感光体ドラム1上に残った残トナーはクリーニング装置8により除去される。
(現像装置の構成)
続いて、第1の実施形態に係る現像装置4の構成について、図2の断面図(概略側面断面図)を用いて説明する。なお、図2は図1の背面側から見た状態を示しており、現像装置4内の各部材の配置は図1と左右が逆になっている。
図2に示すように、現像装置4は、トナーとキャリアを含む二成分現像剤(以下、単に現像剤と呼ぶ)が収容される現像容器41を備えている。現像容器41は、隔壁43によって攪拌搬送室46aと供給搬送室46bに区画されている。攪拌搬送室46a及び供給搬送室46bには、補給トナー容器から供給されるトナー(正帯電トナー)をキャリアと混合して攪拌し、帯電させるための攪拌搬送スクリュー45a及び供給搬送スクリュー45bがそれぞれ回転可能に配設されている。そして、攪拌搬送スクリュー45a及び供給搬送スクリュー45bにより現像剤が攪拌されつつ軸方向(図2の紙面と垂直な方向)に搬送され、隔壁43の両端部に形成された現像剤通過路を介して攪拌搬送室46aと供給搬送室46bとの間を現像剤が循環する。即ち、攪拌搬送室46a、供給搬送室46b、及び現像剤通過路によって現像容器41内には現像剤の循環経路が形成されている。
現像容器41は、図2の右斜め上方に延在しており、現像容器41内において供給搬送スクリュー45bの上方にはトナー供給ローラ47が配置されている。また、現像容器41において、現像ローラ44がトナー供給ローラ47に対向して配置されている。また、現像ローラ44は現像容器41の開口側において感光ドラム1に対向して配置されており、且つ、現像ローラ44の回転中心はトナー供給ローラ47の回転中心よりも上方に配置されている。
トナー供給ローラ47及び現像ローラ44は、それぞれ回転軸周りに関して図中反時計回り方向に回転する。即ち、トナー供給ローラ47と現像ローラ44は、その対面位置(対向位置)において互いにカウンタ方向に回転する関係になっている。
トナー供給ローラ47は、図2において反時計方向に回転する非磁性の供給スリーブ47aと、トナー供給スリーブ47aの内部に非回転に固定して配置され且つ複数の磁極を有する供給マグネット47bで構成されている。トナー供給ローラ47は、磁気ローラとしての役割を果たす。
トナー供給ローラ47は、トナー供給ローラ47と現像ローラ44との対向部において、トナー供給ローラ47と現像ローラ44との間に形成された電界によって、現像ローラ44にトナーのみを供給する。尚、トナー供給ローラ47と現像ローラ44との対向部において、トナー供給ローラ47に担持された現像剤のうちの微量のキャリアが現像ローラ44上に付着することがある。この場合でも、トナー供給ローラ47は、トナー供給ローラ47に担持された現像剤のうちのトナーのみを現像ローラ44に供給するものとみなす。
供給マグネット47bは、磁極N1,S1,S2,N2,S3の5つの磁極から構成されている。第1の実施形態では、磁極N1,S1,S2,N2,S3の5つの磁極の磁束密度(トナー供給ローラ47の法線方向における磁束密度Brのピーク値)として、それぞれ、100mT,50mT,50mT,60mT,60mTのものを使用した。
現像ローラ44は、図2において反時計回り方向に回転する円筒状の現像スリーブ44aと、現像スリーブ44aの内部に非回転に固定して配置された現像マグネット44bで構成されている。
現像マグネット44bは、磁極S4の1つの磁極から構成されている。トナー供給ローラ47と現像ローラ44とはその対面位置(対向位置)において所定のギャップ(以降、トナー供給ローラ47と現像ローラ44との間の最短距離を、SSギャップと呼ぶ)をもって対向している。第1の実施形態では、SSギャップを250μmとした。供給マグネット47bの磁極S4極は、供給マグネット47bの対向する磁極(N1極)と異極性である。第1の実施形態では、S4極の磁束密度(現像ローラ44の法線方向における磁束密度Brのピーク値)は、50mTのものを使用した。
また、現像容器41には、現像ブレード42(規制部材)がトナー供給ローラ47の長手方向(図2の紙面と垂直な方向)に沿って取り付けられている。また、現像ブレード42は、トナー供給ローラ47に対向して配置されている。現像ブレード42は、トナー供給ローラ47に担持された現像剤の量を規制するための規制部材である。現像ブレード42は、トナー供給ローラ47の回転方向(図中反時計回り)において、現像ローラ44とトナー供給ローラ47との対向位置よりも回転方向上流側に配置されている。そして、現像ブレード42の先端部とトナー供給ローラ47表面との間には、僅かな隙間(以降、現像ブレード42とトナー供給ローラ47との間の最短距離を、SBギャップと呼ぶ)が形成されている。そして、トナー供給ローラ47上の現像剤は、トナー供給ローラ47の回転に伴ってSBギャップを通過することにより、トナー供給ローラ47に担持される現像剤の量が規制される。第1の実施形態では、SBギャップを500μmとした。
現像ローラ44には、直流電圧(以降、Vslv(DC)と呼ぶ)及び交流電圧(以降、Vslv(AC)と呼ぶ)がバイアス印加手段により印加されている。また、トナー供給ローラ47には、直流電圧(以降、Vmag(DC)と呼ぶ)及び交流電圧(以降、Vmag(AC)と呼ぶ)が印加されている。これらの直流電圧及び交流電圧は、現像バイアス電源(バイアス印加手段)からバイアス制御回路を経由して現像ローラ44及びトナー供給ローラ47に印加される。トナー供給ローラ47に印加されるVmag(DC)と現像ローラ44に印加されるVslv(DC)との電位差をΔVとする。現像ローラ44上のトナー層厚は、現像剤の抵抗やトナー供給ローラ47と現像ローラ44との回転速度差等によっても変化するが、ΔVによって制御することができる。ΔVを大きくすると、現像ローラ44上のトナー層は厚くなる。一方、ΔVを小さくすると、現像ローラー44上のトナー層は薄くなる。現像時におけるΔVの範囲は一般的に100V~350V程度が適切である。第1の実施形態では、ΔVを150Vとした。
(現像装置の動作)
続いて、現像装置4の動作について、図2を用いて説明する。前述したように、攪拌搬送スクリュー45a及び供給搬送スクリュー45bによって、現像剤が攪拌されつつ現像容器41内の攪拌搬送室46a及び供給搬送室46bで現像剤を循環させることにより現像剤中のトナーを帯電させる。供給搬送室46b内の現像剤は、供給搬送スクリュー45b、及び、供給マグネット47bのS2極による磁力によってトナー供給ローラ47に供給される。そして、供給マグネット47bの磁極N1,S1,S2,N2,S3による磁力によってトナー供給ローラ47上には磁気穂を形成される。
トナー供給ローラ47上に形成された磁気穂は、現像ブレード42、及び、供給マグネット47bのN2極によって層厚規制される。その後、トナー供給ローラ47の回転、及び、供給マグネット47bのS3極によってトナー供給ローラ47と現像ローラ44との対向部分に、トナー供給ローラ上の現像剤が搬送される。
トナー供給ローラ47に印加されるVmag(DC)と現像ローラ44に印加されるVslv(DC)の電位差ΔV、供給マグネット47bのN1極及び現像マグネット44bのS4極により形成される磁界により、現像ローラ44上にトナー薄層が形成される。そして、現像ローラ44上に形成されたトナー薄層は、現像ローラ44の回転によって感光ドラム1と現像ローラ44との対向部分(対向領域)に搬送される。現像ローラ44にはVslv(DC)及びVslv(AC)が印加されているため、現像ローラ44と感光ドラム1との間の電位差によって現像ローラ44から感光ドラム1にトナーが飛翔し、感光ドラム1上の静電潜像が現像される。
一方、現像に用いられずに残ったトナーは、現像ローラ44の回転によって現像ローラ44とトナー供給ローラ47との対向部分に再度搬送されて、トナー供給ローラ47上の磁気穂によって回収される。そして、トナー供給ローラ47上の磁気穂によって回収されたトナーは、供給マグネット47bのS1極~S2極間において、反発磁界によりトナー供給ローラ47から引き剥がされた後、供給搬送室46b内に落下する。
その後、トナー濃度センサの検知結果に基づいてトナー補給口から現像装置4に所定量のトナーが補給され、供給搬送室46b及び攪拌搬送室46aを循環する間に再び適正なトナー濃度で均一に帯電された二成分現像剤となる。この現像剤は、供給攪拌スクリュー45b、及び、供給マグネット47bのS2極によりトナー供給ローラ47上に再度供給されて、トナー供給ローラ47上に磁気穂を形成し、トナー供給ローラ47の回転に伴って現像ブレード42へ搬送される。
(トナー回収ローラの構成)
画像形成動作時、即ち、現像装置4の駆動時において、トナー供給ローラ47の回転や現像ローラ44の回転により、トナー供給ローラ47、現像ローラ44、及び、トナー供給ローラ47と現像ローラ44の対向部からはトナーが飛散する。そこで、第1の実施形態では、現像容器41内において、これらの飛散トナーを回収するためのトナー回収ローラを、現像ローラ44とトナー供給ローラ47の近傍に設けることを特徴としている。そして、現像ローラ44にトナーのみを供給するトナー供給ローラ47を有する現像装置4において、画像形成動作中に、トナー供給ローラ47、現像ローラ44、及びトナー回収ローラ48のそれぞれにバイアスを印加する。これにより、第1の実施形態では、画像形成動作中において、トナー供給ローラ47とトナー回収ローラ48との対向部等から飛散したトナーを現像剤の循環経路に戻すものである。以下にその詳細を説明する。
図2に示すように、現像容器41における右側壁において現像ローラ44及びトナー供給ローラ47の近傍には、非磁性金属で構成されたトナー回収ローラ48(導電ローラ)が現像容器41の長手方向(図1の紙面と垂直な方向)に沿って配置されている。また、トナー回収ローラ48は、現像ブレード42がトナー供給ローラ47に最も近接するトナー供給ローラ47上の位置よりもトナー供給ローラ47の回転方向下流に配置されている。且つ、トナー回収ローラ48は、現像ローラ44がトナー供給ローラ47に最も近接するトナー供給ローラ47上の位置よりもトナー供給ローラ47の回転方向上流に配置されている。
トナー回収ローラ48は、トナー供給ローラ47及び現像ローラ44に対向するとともに、現像ローラ44との間で一定の隙間を形成して配置されている。
トナー回収ローラ48は、図2に示すように反時計方向に回転する。トナー回収ローラ48には、画像形成動作中において、交流バイアスVcol(AC)及び直流Vcol(DC)がバイアス印加手段によって印加されるよう設定されており、現像ローラ44及びトナー供給ローラ48に対して+側に設定されている。そのため、画像形成動作中において、トナー回収ローラ48から現像ローラ44及び供給ローラ47へ正帯電トナーが移動する。第1の実施形態においては、トナー供給ローラ47に対して、トナー回収ローラ48とトナー供給ローラ47の間で+100Vの電位差を設定した。トナー回収ローラ48に印加されるVcol(DC)とトナー供給ローラ47に印加されるVmag(DC)との電位差をΔVcolとする。
前述したように第1の実施形態では、トナー供給ローラ47に印加されるVmag(DC)と現像ローラ44に印加されるVslv(DC)との電位差ΔVを150Vとしている。このため、第1の実施形態では、現像ローラ44に対しては、トナー回収ローラ48と現像ローラ44との間で+250Vの電位差となる。
ここで、第1の実施形態におけるトナー供給ローラ47とトナー回収ローラ48との間での飛散トナーの回収の様子について、図3の模式図に示す。
飛散トナーのうち正規に帯電したトナー(第1の実施形態では、正帯電トナー)は、トナー回収ローラ48とトナー供給ローラ47との間の電位差ΔVcolによってトナー供給ローラ47側への電界の力を受けて、トナー供給ローラ47側に戻される。そして、トナー回収ローラ48からトナー供給ローラ47側に戻されたトナーは、のちに、供給マグネット47bのS1極~S2極間において、反発磁界によりトナー供給ローラ47から引き剥がされた後、供給搬送室46b内に落下する。これにより、現像ローラ44にトナーのみを供給するトナー供給ローラ47を有する現像装置4において、画像形成動作中に、トナー供給ローラ47、現像ローラ44、及びトナー回収ローラ47のそれぞれにバイアスを印加する。これにより、第1の実施形態では、画像形成動作中において、トナー供給ローラ47とトナー回収ローラ48との対向部等から飛散したトナーを現像剤の循環経路に戻すことができる。
一方、ほとんど帯電していないトナーや、反転帯電しているトナー(第1の実施形態では、負帯電トナー)は、トナー回収ローラ48とトナー供給ローラ47との間の電位差ΔVcolが形成されている状態で、そのままトナー回収ローラ48上へ付着する。
トナー回収ローラ48上に付着したトナーは、トナー回収ローラ48の回転に伴って、トナー回収ローラ48とトナー供給ローラ47との対向部へ搬送される。トナー回収ローラ48とトナー供給ローラ47との対向部において、トナー供給ローラ47上に形成された磁気穂によって、トナー回収ローラ48上に付着したトナーが、図3に示すように回収される。
第1の実施形態では、トナー回収ローラ48は、トナー供給ローラ47に対して、供給マグネット47bの磁極S3極の磁束密度(磁極S3極のトナー供給ローラ47の法線方向における磁束密度Br)がピークとなる位置で対向するように配置している。一方、トナー回収ローラ48は、トナー供給ローラ47上の磁気穂がトナー回収ローラ48に接触する位置にあればよい。そのため、トナー回収ローラ47の位置は、必ずしも、供給マグネット47bの磁極S3極の磁束密度がピークとなる位置に対向する位置でなくてもよい。
第1の実施形態では、現像ローラ44とトナー回収ローラ48との隙間(最短距離)を4000μmとしている。且つ、第1の実施形態では、トナー供給ローラ47とトナー回収ローラ48との隙間(以降、トナー供給ローラ47とトナー回収ローラ48との間の最短距離を、SRギャップと呼ぶ)を350μmとしている。
このように、トナー供給ローラ47とトナー回収ローラ48との間の最短距離を、現像ローラ44とトナー回収ローラ48との間の最短距離よりも短くしている。これにより、画像形成動作中に、トナー供給ローラ47、現像ローラ44、及びトナー回収ローラ48のそれぞれにバイアスを印加した際に、飛散トナーを、トナー回収ローラ48からトナー供給ローラ47側に電界によって引き寄せることができる。
ここで、第1の実施形態におけるトナー供給ローラ47とトナー回収ローラ48との間の距離(SRギャップ)とトナー回収率との関係について、図4を用いて説明する。図4の横軸は、トナー供給ローラ47とトナー回収ローラ48との隙間(SRギャップ)を示している。また、図4の縦軸は、トナー供給ローラ47上に形成された磁気穂によって、トナー回収ローラ48上に付着したトナーを回収した割合(トナー回収率)を示している。尚、トナー回収率は、トナー供給ローラ47とトナー回収ローラ48との隙間(SRギャップ)を通過する前後で、トナー回収ローラ48上に付着したトナーの量の変化から算出される。具体的には、トナー供給ローラ47とトナー回収ローラ48との隙間(SRギャップ)を通過する前後でのトナー回収ローラ48上のトナー量を測定する。そして、SRギャップを通過後にトナー回収ローラ48上に付着しているトナー量がゼロになった場合、トナー回収率は100%とする。一方、トナー供給ローラ47とトナー回収ローラ48との隙間(SRギャップ)を通過する前後でのトナー回収ローラ48上のトナー量を測定する。そして、SRギャップの通過の前後でトナー回収ローラ48上に付着しているトナーの量がまったく変わらない場合、トナー回収率は0%とする。
図4に示すように、トナー供給ローラ47とトナー回収ローラ48との隙間(SRギャップ)は、トナー供給ローラ47と規制ブレード42との隙間(SBギャップ)(第1の実施形態では、SBギャップは500μm)よりも大きい。この場合、トナー供給ローラ47上の磁気穂はトナー回収ローラ48に接触しない。なぜなら、第1の実施形態では、トナー供給ローラ47上の磁気穂の高さが500μmよりも小さいからである。このため、SRギャップが500μmよりも大きい場合、トナー回収ローラ48とトナー供給ローラ47との対向部において、トナー供給ローラ47上に形成された磁気穂によって、トナー回収ローラ48上に付着したトナーを回収する効果が小さくなる。
また、表1に示すように、トナー供給ローラ47とトナー回収ローラ48との隙間(SRギャップ)が、トナー供給ローラ47と現像ローラ44との対向位置におけるギャップ(SSギャップ)よりも小さ過ぎるとする。この場合、トナー回収ローラ48がトナー供給ローラ47上の磁気穂を掻き取ってしまい、SRギャップでの現像剤詰まりの原因となる。
そこで、SRギャップでの現像剤詰まりを抑制するために、SRギャップを、トナー供給ローラ47と現像ローラ44との対向位置におけるギャップ(SSギャップ)以上にする必要ある。第1の実施形態では、SSギャップが250μmであるのに対して、SRギャップを350μmに設定した。表1に示すように、SRギャップを300μm以上に設定することより、SRギャップでの現像剤詰まりが生じないようにすることができる。
即ち、トナー回収ローラ48が非磁性である場合には、トナー供給ローラ47とトナー回収ローラ48との間の最短距離は、300μm以上500μm以下にすることが望ましい。
Figure 2022120470000002
以上まとめると、トナー供給ローラ47上に形成された磁気穂によって、トナー回収ローラ48上に付着したトナーを回収する効果を高めるためには、SBギャップ>SRギャップとすることが望ましい。言い換えれば、トナー供給ローラ47とトナー回収ローラ48との間の最短距離は、トナー供給ローラ47と現像ブレード42との間の最短距離よりも短くすることが望ましい。
また、SRギャップでの現像剤詰まりを抑制するためには、SRギャップ≧SSギャップとすることが望ましい。言い換えれば、トナー供給ローラ47とトナー回収ローラ48との間の最短距離は、トナー供給ローラ47と現像ローラ44との間の最短距離と同じ、又は、トナー供給ローラ47と現像ローラ44との間の最短距離よりも長くすることが望ましい。
故に、トナー回収ローラ48上に付着したトナーを回収する効果を高めることと、SRギャップでの現像剤詰まりを抑制することを両立させるために、SBギャップ>SRギャップ≧SSギャップとすることが望ましい。
(従来例)
ここで、従来例における現像装置の構成について、図5の断面図を用いて説明する。
従来例における現像装置40は、現像容器41と、現像ローラ44と、トナー供給ローラ47と、現像ブレード42と、を備える。図5に示すように、従来例における現像装置40では、第1の実施形態に係るトナー回収ローラ48が現像容器41内に設けられていない。
画像形成動作時、即ち、現像装置40の駆動時において、トナー供給ローラ47の回転や現像ローラ44の回転により、トナー供給ローラ47、現像ローラ44、及び、トナー供給ローラ47と現像ローラ44の対向部からはトナーが飛散する。しかしながら、従来例における現像装置40では、現像容器41内にトナー回収ローラ48が設けられていないので、飛散したトナーは現像ブレード42上に堆積する。そして、現像ブレード42上に堆積したトナーが現像ローラ44に付着した場合、画像不良が生じる虞がある。
(比較例)
続いて、比較例における現像装置の構成について、図6の断面図を用いて説明する。
比較例における現像装置400は、現像容器41と、現像ローラ44と、トナー供給ローラ47と、現像ブレード42と、を備える。図6に示すように、比較例における現像装置400では、第1の実施形態に係るトナー回収ローラ48が現像容器41内に設けられていない。その代わりに、比較例における現像装置400では、現像容器41における右側壁において現像ローラ44の近傍には、現像容器41の内側に突出して、断面三角形状のトナー受け支持部材49が設けられている。トナー受け支持部材49は、現像容器41の長手方向(図1の紙面と垂直な方向)に沿って配置されている。また、トナー受け支持部材49の上面は、トナー供給ローラ47及び現像ローラ44に対向するとともに、現像ローラ44からトナー供給ローラ47方向に向かって下方に傾斜する壁部を構成している。
トナー受け支持部材49の上面には長手方向に沿って、トナー供給ローラ47、現像ローラ44、及び、トナー供給ローラ47と現像ローラ44の対向部から飛散したトナーを受けるトナー受け部材49aが取り付けられている。また、トナー受け部材49aを振動させるための振動部材50がトナー受け部材49aの裏面に設けられている。そして、比較例における現像装置400の構成では、非画像形成時にトナー受け部材49aを振動部材50によって振動させることにより、トナー受け部材49aに堆積したトナーを滑り落として、トナー供給ローラ47側へトナーを搬送する。
これにより、非画像形成時において、現像ローラ44から引き剥がされて落下するトナーをトナー供給ローラ47側へ戻す。しかしながら、振動部材50の振動によって現像ブレード42も振動するため、トナー供給ローラ47と現像ブレード42との間のギャップ(SBギャップ)が変動してしまう虞がある。このため、仮に、画像形成動作中に振動部材50の振動を行った場合、トナー供給ローラ47上の現像剤の密度が変動し、その結果、画像濃度が変動して画像不良が発生する虞がある。
一方、トナー受け部材49aにトナーが堆積し過ぎた場合、画像形成動作中において、トナー受け部材49aに堆積したトナーが、画像形成動作中に規制ブレード42上にボタ落ちして、トナー供給ローラ47上に再付着する虞がある。トナー受け部材49aに堆積しているトナーは、現像容器41内の現像剤の循環経路を循環しているトナーと比べて、帯電量が低下している。このため、トナー供給ローラ47上に再付着したトナーが感光ドラム1上の静電潜像を現像した場合、画像濃度が濃くなる等、画像不良が生じる虞がある。
故に、比較例における現像装置400では、トナー受け部材49aにトナーが堆積し過ぎないようにする必要がある。堆積したトナーをトナー供給ローラ47側に戻すために、トナー受け部材49aを振動部材50によって振動させる際に、画像形成動作を停止させる必要がある。また、比較例における現像装置400の構成では、トナー受け部材49aにトナーが堆積し過ぎないようにトナー受け部材49aを振動させる頻度を増やした場合、画像形成動作を停止させる頻度が増えるので、生産性が低下してしまう。
一方、第1の実施形態では、トナー回収ローラ48を、現像ローラ44とトナー供給ローラ47の近傍に設けることを特徴としている。そして、現像ローラ44にトナーのみを供給するトナー供給ローラ47を有する現像装置4において、画像形成動作中に、トナー供給ローラ47、現像ローラ44、及びトナー回収ローラのそれぞれにバイアスを印加する。これにより、第1の実施形態では、画像形成動作中において、トナー供給ローラ47とトナー回収ローラ48との対向部等から飛散したトナーを現像剤の循環経路に戻すことができる。このような第1の実施形態では、飛散トナーを現像剤の循環経路に戻すために、比較例のように画像形成動作を停止させる必要がなく、生産性を低下させることがない。
ここで、第1の実施形態、従来例、及び、比較例のそれぞれにおいて、飛散トナーの堆積に起因する画像不良(画像汚れ)の発生の有無、及び、生産性を比較した結果を、表2に示す。
Figure 2022120470000003
表2に示すように、従来例では画像不良が発生するのに対して、第1の実施形態では画像不良は発生しない。また、第1の実施形態では、比較例のような生産性の低下も発生しない。
以上説明したように第1の実施形態では、画像形成動作中において、トナー供給ローラ47と現像ローラ44との間で正規帯電トナーがトナー供給ローラ47から現像ローラ44に向かうような電位差を形成した。且つ、トナー供給ローラ47とトナー回収ローラ48との間で正規帯電トナーがトナー回収ローラ48からトナー供給ローラ47に向かうような電位差を形成した。
前述したように、現像ローラ44には、直流電圧(以降、Vslv(DC)と呼ぶ)及び交流電圧(以降、Vslv(AC)と呼ぶ)がバイアス印加手段により印加されている。また、トナー供給ローラ47には、直流電圧(以降、Vmag(DC)と呼ぶ)及び交流電圧(以降、Vmag(AC)と呼ぶ)が印加されている。これらの直流電圧及び交流電圧は、現像バイアス電源(バイアス印加手段)からバイアス制御回路を経由して現像ローラ44及びトナー供給ローラ47に印加される。これにより、トナー供給ローラ47に印加されるVmag(DC)と現像ローラ44に印加されるVslv(DC)との間に電位差ΔVが形成される。
また、トナー供給ローラ47と、トナー回収ローラ48のそれぞれにバイアスを印加する電源も同一電源としている。同一電源の場合、トナー供給ローラ47に印加する交流電圧(Vmag(AC))を整流装置により直流化し、この変換された直流電圧をトナー回収ローラ48に印加する事で、トナー回収ローラ48とトナー供給ローラ47との間で電位差ΔVcolを形成する。また、トナー供給ローラ48にバイアスを印加する電源からのバイアスを降圧回路によって降圧させて、トナー供給ローラ47に印加することで、トナー回収ローラ48とトナー供給ローラ47との間で電位差を形成してもよい。また、トナー供給ローラ47と、トナー回収ローラ48のそれぞれにバイアスを印加する電源を別電源とする変形例であってもよい。
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、現像容器41内に配置されたトナー回収ローラ48が非磁性金属(磁性体)で構成されている例について説明した。一方、第2の実施形態では、現像容器41内に配置されたトナー回収ローラ48(導電ローラ)の素材を非磁性金属から磁性金属に変更している点が異なる。一方、第2の実施形態は、第1の実施形態に対してトナー回収ローラ48の素材を異ならせたことに付随するハード構成の変更以外については、第1の実施形態とほぼ同一であるため、重複する説明は適宜省略する。
第2の実施形態では、トナー回収ローラ48の素材を磁性金属に変更することにより、トナー供給ローラ47とトナー回収ローラ48との隙間(SRギャップ)を第1の実施形態よりも広げることができる。これにより、第2の実施形態では、第1の実施形態に比べて、現像容器41内にトナー回収ローラ48を配置する際の余裕度が高まる。その理由について以下に説明する。
第2の実施形態では、現像ローラ44とトナー回収ローラ48との隙間を4000μmとし、且つ、トナー供給ローラ47とトナー回収ローラ48との隙間(SRギャップ)を1000μmとしている。
ここで、第2の実施形態におけるトナー供給ローラ47とトナー回収ローラ48との間での飛散トナーの回収の様子について、図7の模式図に示す。また、第2の実施形態におけるトナー供給ローラ47とトナー回収ローラ48との間の距離(SRギャップ)とトナー回収率との関係について、図8に示す。また、第2の実施形態におけるトナー回収率と、トナー回収ローラ48の表面における磁力(トナー回収ローラ48の法線方向における磁力Fr)の関係について、図9に示す。
第2の実施形態では、トナー回収ローラ48を磁性金属(磁性ローラ)にしているため、トナー回収ローラ48は現像マグネット44bから発生する磁力の影響を受けて、トナー回収ローラ48が磁化し、トナー供給ローラ47上の磁気穂が延長される。このため、図7に示すように、トナー供給ローラ47とトナー回収ローラ48との隙間(SRギャップ)を第1の実施形態と比べて大きくした場合でも、トナー回収ローラ48が磁化して、トナー供給ローラ47上の磁気穂が延長される。故に、トナー供給ローラ47とトナー回収ローラ48との対向部等で飛散したトナーをトナー供給ローラ47側に回収する効果を得ることができる。このため、図8に示すように、SRギャップがSBギャップ(第2の実施形態では、SBギャップは500μm)よりも大きい場合であっても、トナー供給ローラ47上の磁気穂がトナー回収ローラ48の表面に接触する。このため、トナー回収ローラ48上のトナーをトナー供給ローラ47上の磁気穂で回収する効果を得ることができる。
尚、第2の実施形態では、第1の実施形態と同様に、トナー供給ローラ47に対しては供給マグネット47bの磁極S3極の磁束密度(磁極S3極のトナー供給ローラ47の法線方向における磁束密度Br)がピークとなる位置に対向するように配置している。一方、トナー回収ローラ48は、トナー供給ローラ47上の磁気穂がトナー回収ローラ48に接触する位置にあればよい。そのため、トナー回収ローラ47の位置は、必ずしも、供給マグネット47bの磁極S3極の磁束密度がピークとなる位置に対向する位置でなくてもよい。
第2の実施形態において、SRギャップの感度は、トナー回収ローラ48の表面における磁力に依存する。なぜなら、現像マグネット44bから発生する磁力によってトナー回収ローラ48が磁化された際のトナー回収ローラ48の表面上の磁力が大きいほど、トナー供給ローラ47上の磁気穂が延長される程度が大きくなるので、SRギャップを広げられるからである。
この為、図9に示すように、トナー回収ローラ48の表面における磁力Frが1nN以下である場合、SRギャップを大きくしたのに対して、トナー供給ローラ47上の磁気穂を充分に延長させることができなくなり、飛散トナーを回収する効率が落ちてしまう。故に、第2の実施形態では、トナー回収ローラ48の表面における磁力が1nNよりも大きくなるように、SRギャップを設定すればよい。図9の例では、SRギャップを2500μmよりも小さくすることで、トナー回収ローラ48の表面における磁力が1nNよりも大きくすることができる。
第2の実施形態では、トナー回収ローラ48の材質を磁性金属(磁性ローラ)に変更したので、図8に示すように、SRギャップが第1の実施形態よりも大きくした場合であっても、トナー回収率が下がらないようにすることができる。例えば、第1の実施形態では、SRギャップを350μmとしていた場合、第2の実施形態では、SRギャップを350μmよりも大きくすることができる。第2の実施形態では、SRギャップを1000μmに設定しているので、図9に示すように、トナー回収ローラ48の表面における磁力を1nNよりも大きくすることができる。
SRギャップを大きくすること(即ち、SRギャップの余裕度を高くすること)ができるほど、現像容器41内にトナー回収ローラ48を取り付ける際の取付け公差の影響を小さくすることができる。故に、トナー回収ローラ48の材質を磁性金属(磁性ローラ)にすることで、SRギャップを高精度に設定する(取付け公差が小さくなるように微調整する)ことをしなくても、飛散トナーを回収する効果を維持することができる。
ここで、第1の実施形態、第2の実施形態、従来例、及び、比較例のそれぞれにおいて、飛散トナーの堆積に起因する画像不良(画像汚れ)の発生の有無、生産性、及び、SRギャップの余裕度を比較した結果を、表3に示す。尚、SRギャップの余裕度とは、現像容器41内にトナー回収ローラ48を配置する際の余裕度のことである。
Figure 2022120470000004
表3に示すように、第2の実施形態では、第1の実施形態と比べて、飛散トナーの堆積に起因する画像不良(画像汚れ)の発生の有無、及び、生産性を維持しつつ、その一方で、SRギャップの余裕度を高くすることができる。
3 露光装置
4 現像装置
41 現像容器
42 現像ブレード
44 現像ローラ
47 トナー供給ローラ
48 トナー回収ローラ
100 画像形成装置

Claims (6)

  1. 像担持体と、
    前記像担持体に静電潜像を形成するために前記像担持体を露光する露光装置と、
    トナーとキャリアを含む現像剤を収容し、且つ現像剤の循環経路を形成する現像容器と、前記像担持体に形成された静電潜像を現像する現像位置にトナーを担持搬送する現像ローラと、前記循環経路から供給された現像剤を担持搬送し、前記現像ローラにトナーのみを供給し、且つ前記現像ローラに対向して配置されたトナー供給ローラと、前記トナー供給ローラに担持される現像剤の量を規制し、且つ前記トナー供給ローラに対向して配置された規制部材と、前記規制部材が前記トナー供給ローラに最も近接する前記トナー供給ローラ上の位置よりも前記トナー供給ローラの回転方向下流、且つ前記現像ローラが前記トナー供給ローラに最も近接する前記トナー供給ローラ上の位置よりも前記トナー供給ローラの回転方向上流に配置された導電ローラと、を有する現像装置と、
    画像形成動作中において、前記トナー供給ローラと前記現像ローラとの間で正規帯電トナーが前記トナー供給ローラから前記現像ローラに向かうような電位差を形成し、且つ、前記トナー供給ローラと前記導電ローラとの間で正規帯電トナーが前記導電ローラから前記トナー供給ローラに向かうような電位差を形成するように、前記トナー供給ローラ、前記現像ローラ、及び前記導電ローラのそれぞれにバイアスを印加するバイアス印加手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記トナー供給ローラと前記導電ローラとの間の最短距離は、前記現像ローラと前記導電ローラとの間の最短距離よりも短い
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記トナー供給ローラと前記導電ローラとの間の最短距離は、前記トナー供給ローラと前記現像ローラとの間の最短距離と同じ、又は、前記トナー供給ローラと前記現像ローラとの間の最短距離よりも長い
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記トナー供給ローラと前記導電ローラとの間の最短距離は、前記トナー供給ローラと前記規制部材との間の最短距離よりも短い
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記導電ローラは、非磁性であり、
    前記トナー供給ローラと前記導電ローラとの間の最短距離は、300μm以上500μm以下である
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記導電ローラは、非磁性のローラであり、
    前記トナー供給ローラは、前記トナー供給ローラの内部にマグネットが非回転に固定して配置されており、
    前記マグネットによる磁力によって前記導電ローラが磁化された場合、前記導電ローラの法線方向における磁力は、1nNよりも大きい
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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