JP2022118294A - 半導体パッケージ - Google Patents
半導体パッケージ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2022118294A JP2022118294A JP2021014712A JP2021014712A JP2022118294A JP 2022118294 A JP2022118294 A JP 2022118294A JP 2021014712 A JP2021014712 A JP 2021014712A JP 2021014712 A JP2021014712 A JP 2021014712A JP 2022118294 A JP2022118294 A JP 2022118294A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- semiconductor package
- ring
- ribbon
- hole
- semiconductor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Die Bonding (AREA)
Abstract
【課題】気密性が不十分な場合に、容易に補修することができる半導体パッケージを得ること。【解決手段】半導体ベアチップ4を搭載した半導体パッケージ10であって、板状のベース1と、ベース1の上面に底面が接合された筒状のリング3と、リング3内に格納される半導体ベアチップ4と、リング3の上面に接合されることで、ベース1およびリング3とともに半導体ベアチップ4を密封する板状のカバー5と、を備え、カバー5には、リング3の内側領域に封止ガスを入れる穴部9が設けられており、穴部9は、薄膜状のリボン7で塞がれている。【選択図】図1
Description
本開示は、半導体ベアチップを気密封止する半導体パッケージに関する。
一般に、高周波回路が形成された半導体ベアチップは、半導体ベアチップを保護するために、気密封止によって半導体パッケージ内に格納されている。
半導体パッケージによって半導体ベアチップを気密封止する方法としては、例えば、はんだを用いてカバーをパッケージにろう付けする方法がある。また、特許文献1のパッケージでは、板状のセラミック枠体とリング形状のセラミック枠体とが積層され、セラミック枠体の内側に電子部品が搭載されている。そして、セラミック枠体の上面に接合された金属枠体に、金属製蓋体が接合材で接合されることで、半導体ベアチップがパッケージ内に気密封止されている。
一般に、電子部品がパッケージ内に気密封止される際には、パッケージの内部に半導体ベアチップを汚染するガスが入らないように、乾燥窒素などの封入ガスの雰囲気下でカバー取付作業、すなわち気密封止作業が行なわれる。そして、気密封止された後のパッケージは、検査によって気密性が保証される。
しかしながら、上記特許文献1の技術では、気密性の検査の結果、気密性が不十分であると判断されたパッケージは補修することが難しい。気密性が不十分なパッケージは、部品の接合部である接合材の一部に微細な穴、すなわちリークパスがあることで、封入ガスが穴から漏れ出して大気と置換されることになる。パッケージの気密性が不十分な場合に、再び封入ガスの雰囲気下にパッケージを入れても、封入ガスの出入り口となる穴が小さいので、パッケージ内の不要なガスと封入ガスとの置換に長時間を要する。パッケージのカバーを開封して封入ガスの出入り口を大きくする方法も考えられるが、外力を加えてパッケージを開封すると、パッケージが破損する恐れがある。また、熱を加えて接合材を溶かす方法も考えられるが、パッケージ内部の半導体ベアチップ、またはその他の構成部品が劣化または破損する恐れがある。このように、上記特許文献1の技術では、気密性が不十分な場合、パッケージを補修することが困難であるという問題があった。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、気密性が不十分な場合に、容易に補修することができる半導体パッケージを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示は、半導体ベアチップを搭載した半導体パッケージであって、板状のベースと、ベースの上面に底面が接合された筒状のリングと、リング内に格納される半導体ベアチップと、リングの上面に接合されることで、ベースおよびリングとともに半導体ベアチップを密封する板状のカバーと、を備えている。カバーには、リングの内側領域に封止ガスを入れる穴が設けられており、穴は、薄膜状のリボンで塞がれている。
本開示にかかる半導体パッケージは、気密性が不十分な場合に、容易に補修することができるという効果を奏する。
以下に、本開示にかかる半導体パッケージの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態.
図1は、実施の形態にかかる半導体パッケージの構成を示す断面図である。図2は、実施の形態にかかる半導体パッケージのカバー取付前の構成を示す上面図である。図3は、実施の形態にかかる半導体パッケージのカバー取付後の構成を示す上面図である。図1に示す断面図は、図3に示すI-I線に沿って半導体パッケージ10を切断した場合の断面図に相当する。
図1は、実施の形態にかかる半導体パッケージの構成を示す断面図である。図2は、実施の形態にかかる半導体パッケージのカバー取付前の構成を示す上面図である。図3は、実施の形態にかかる半導体パッケージのカバー取付後の構成を示す上面図である。図1に示す断面図は、図3に示すI-I線に沿って半導体パッケージ10を切断した場合の断面図に相当する。
半導体パッケージ10は、半導体ベアチップ4を気密封止するパッケージである。半導体ベアチップ4には、半導体素子、水晶振動子等の電子部品素子が形成されている。半導体ベアチップ4には、電子部品素子を用いた回路が形成されている。半導体ベアチップ4に形成される回路の例は、高周波回路である。
半導体パッケージ10は、ベース1と、接合材2と、リング3と、半導体ベアチップ4と、カバー5と、接合材6と、リボン7と、接合材8Aとを備えている。
ベース1は、半導体ベアチップ4を載せる矩形状の板状部材で構成されている。実施の形態では、ベース1の上面と平行な面内の2つの軸であって互いに直交する2つの軸をX軸およびY軸とする。また、X軸およびY軸に直交する軸をZ軸とする。なお、以下の説明では、プラスZ方向を上方向という場合がある。半導体ベアチップ4は、ベース1の上方向の面である上面に搭載される。
リング3は、矩形筒状の部材で構成されている。筒状部であるリング3をZ方向から見た場合、リング3の外周部は矩形状となっている。リング3の側壁面で囲まれる矩形領域は、ベース1の上面よりも小さな矩形領域となっている。
リング3は、接合材2を介してベース1の上面に接合されている。半導体パッケージ10では、リング3のリング状の底面と、ベース1の上面におけるリング状の外周領域とが、接合材2によって接合されている。リング3の内側領域、すなわち側壁面で囲まれた領域が、半導体ベアチップ4を格納可能な領域となる。半導体ベアチップ4は、例えば、直方体であり、半導体ベアチップ4の底面がベース1の上面に接合される。
このように、実施の形態における半導体パッケージ10は、ベース1上にリング3を接合材2で接合し、リング3内に半導体ベアチップ4が実装された構成となっている。
カバー5は、矩形状の板状部材で構成されている。カバー5の底面は、リング3の内周部の矩形領域よりも大きな矩形領域となっている。半導体パッケージ10が作製される際には、ベース1の上面に半導体ベアチップ4が搭載された後、カバー5が接合材6を介してリング3の上面に接合される。カバー5は、リング3の内側領域を覆うように、すなわち、リング3の内部が密封されるように、リング3に接合される。
カバー5がリング3に接合される際には、リング3の上面にカバー5が置かれ、カバー5の底面におけるリング状の外周領域が、シーム溶接、レーザー溶接、はんだ付け等によって接合材6を介して、リング3のリング状の上面に接合される。カバー5がリング3の上面に接合されることで、カバー5は、ベース1およびリング3とともに半導体ベアチップ4を密封する。これにより、ベアチップ4は、ベース1と、リング3と、カバー5とで囲まれた領域に密封されることとなる。
実施の形態では、カバー5の中央領域に、微小な穴である穴部9が設けられている。穴部9の大きさは、半導体パッケージ10を封入ガスの雰囲気下に入れた場合に、半導体パッケージ10内の不要なガスと、封入ガスとの置換とを特定時間である第1の時間よりも短い時間で置換できる大きさである。封入ガスは、半導体ベアチップ4を汚染しない気体であれば、何れのガスであってもよい。封入ガスの例は、乾燥窒素である。
穴部9を上方向から見た場合の穴部9の形状は、円形である。なお、穴部9を上方向から見た場合の形状は円形に限らず何れの形状であってもよい。また、穴部9が設けられる位置は、カバー5の中央領域に限らず、何れの領域であってもよい。
カバー5がリング3に接合された後、穴部9の上部から薄い金属膜のリボン7が被せられる。リボン7を上方向から見た場合のリボン7の形状は、穴部9を上方向から見た場合の穴部9の形状と同じである。すなわち、穴部9を上方向から見た場合の穴部9の形状が円形である場合、リボン7を上方向から見た場合のリボン7の形状も円形である。リボン7を上方向から見た場合のリボン7の大きさは、穴部9を上方向から見た場合の穴部9の大きさよりも大きい。これにより、穴部9の上部からリボン7が被せられた際に、リボン7は、穴部9の全領域を覆うことができる。リボン7は、第1の接合材である接合材8Aによって穴部9に接合される。これにより、穴部9がリボン7によって塞がれる。接合材8Aの例は、はんだ材である。
穴部9の上部から薄いリボン7が被せられる際には、半導体パッケージ10は、封入ガスの雰囲気下に入れられる。これにより、穴部9を介して、半導体パッケージ10内の不要なガスと封入ガスとの置換が行われる。半導体パッケージ10内に封入ガスが充填されると、穴部9がリボン7によって塞がれる。
穴部9がリボン7によって塞がれた後、接合材2,6,8Aの何れかに微細な穴ができてしまい、半導体パッケージ10の気密性が不十分となる場合がある。すなわち、接合材2,6,8Aに発生した微細な穴から、封入ガスが漏れる場合がある。半導体パッケージ10は、例えば、グロスリーク検査、ファインリーク検査などの検査によって気密性が検査される。気密性の検査によって、封入ガスが漏れていることが判明すると、接合材2,6,8Aに発生した微細な穴は、ろう付け等で修復される。
接合材2,6,8Aの何れかに微細な穴がある場合、微細な穴の修復前、修復中、または修復後に、リボン7に穴が開けられる。リボン7に穴が開けられる際には、例えば、リボン7および接合材8Aの少なくとも一方が溶融される。この時の溶融温度は、例えば、180度~200度のように低温である。仮に接合材6を溶融しようとすると、溶融温度は200度よりも高くなり、半導体パッケージ10内の構成部品が劣化または破損する恐れがある。本実施の形態では、接合材6を溶融することなく、リボン7に穴が開けられるので、半導体パッケージ10内の構成部品が劣化または破損することを防止できる。
リボン7に開けられる穴の大きさは、半導体パッケージ10を封入ガスの雰囲気下に入れた場合に、半導体パッケージ10内の不要なガスと、封入ガスとの置換とを特定時間である第2の時間よりも短い時間で置換できる大きさである。なお、リボン7に穴が開けられる代わりに、リボン7が除去されてもよい。
微細な穴の修復後、半導体パッケージ10は、再び封入ガスの雰囲気下に入れられる。これにより、リボン7に開けられた穴を介して、半導体パッケージ10内の不要なガスと封入ガスとの置換が行われる。
この後、封入ガスの雰囲気下で、リボン7に開けられた穴が塞がれる。リボン7に開けられた穴は、新たなリボン7を接合材でカバー5に接合することで塞がれてもよいし、穴および穴の周辺に直接接合材が付けられることで塞がれてもよい。新たなリボン7をカバー5に接合する際に用いられる接合材、およびリボン7に開けられた穴に直接付けられる接合材は、接合材8Aと同様の部材である。すなわち、リボン7に開けられた穴を塞ぐ際に用いられる接合材の例は、はんだ材である。
図4は、実施の形態にかかる半導体パッケージの補修後の構成を示す断面図である。図4では、穴の開いたリボン7に直接はんだ付けすることで、リボン7に開けられた穴が塞がれた場合の半導体パッケージ10の構成を示している。図4の半導体パッケージ10は、図1の半導体パッケージ10に対してリボン7に開けられた穴が塞がれたパッケージである。図4に示すように、カバー5の穴部9であった箇所は、第2の接合材である接合材8Bによって塞がれている。接合材8Bの例は、はんだ材である。なお、カバー5の上部には、穴が開けられたリボン7が残っていてもよい。また、カバー5の上部には、接合材8Aが残っていてもよい。
このように、半導体パッケージ10の気密性が不十分な場合には、封入ガスが漏れている箇所の修復が行われ、半導体パッケージ10内が、再度、封入ガスで充填されることで、半導体パッケージ10が補修される。
カバー5に穴を開けると、カバー5から出る屑が異物として半導体パッケージ10内に混入する場合がある。この場合、半導体パッケージ10に形成されたパターンにおいて、パターン間でショート故障を引き起こすことがある。本実施の形態では、リボン7を薄い金属膜としているので、リボン7に穴を開けた際に異物が発生しにくくなっている。また、リボン7は薄い金属膜であるので、リボン7に穴を開ける際の外力によって半導体パッケージ10が破損することはない。また、リボン7に穴を開ける際に熱を加える必要が無いので、半導体パッケージ10内の構成部品(半導体ベアチップ4など)が劣化または破損することはない。なお、リボン7は、リボン7に穴が開けられた際に異物が発生しにくい薄膜状の膜であれば、金属膜以外の膜であってもよい。
このように実施の形態では、半導体パッケージ10のカバー5が、リング3の上面に接合されることで、カバー5、ベース1およびリング3によって半導体ベアチップ4を密封している。カバー5には、リング3の内側領域に封止ガスを入れる穴部9が設けられており、穴部9は、薄膜状のリボン7で塞がれている。この構成により、半導体パッケージ10の気密性が不十分な状況の場合に、リボン7に穴を開けられることで、半導体パッケージ10内の内部ガスと封入ガスとを容易に置換できる。また、リボン7に開けられた穴を塞ぐことで、半導体パッケージ10内に封入ガスを閉じ込めることができる。したがって、半導体パッケージ10の気密性が不十分な場合であっても、半導体パッケージ10を容易に補修することができる。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 ベース、2,6,8A,8B 接合材、3 リング、4 半導体ベアチップ、5 カバー、7 リボン、9 穴部、10 半導体パッケージ。
Claims (6)
- 半導体ベアチップを搭載した半導体パッケージであって、
板状のベースと、
前記ベースの上面に底面が接合された筒状のリングと、
前記リング内に格納される前記半導体ベアチップと、
前記リングの上面に接合されることで、前記ベースおよび前記リングとともに前記半導体ベアチップを密封する板状のカバーと、
を備え、
前記カバーには、前記リングの内側領域に封止ガスを入れる穴が設けられており、
前記穴は、薄膜状のリボンで塞がれている、
ことを特徴とする半導体パッケージ。 - 前記リボンは、第1の接合材によって前記カバーに接合されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の半導体パッケージ。 - 前記第1の接合材は、はんだ材である、
ことを特徴とする請求項2に記載の半導体パッケージ。 - 前記穴は、第2の接合材によって塞ぐことができる、
ことを特徴とする請求項1から3の何れか1つに記載の半導体パッケージ。 - 前記第2の接合材は、はんだ材である、
ことを特徴とする請求項4に記載の半導体パッケージ。 - 前記リボンは、金属膜である、
ことを特徴とする請求項1から5の何れか1つに記載の半導体パッケージ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021014712A JP2022118294A (ja) | 2021-02-02 | 2021-02-02 | 半導体パッケージ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021014712A JP2022118294A (ja) | 2021-02-02 | 2021-02-02 | 半導体パッケージ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022118294A true JP2022118294A (ja) | 2022-08-15 |
Family
ID=82840068
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021014712A Pending JP2022118294A (ja) | 2021-02-02 | 2021-02-02 | 半導体パッケージ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2022118294A (ja) |
-
2021
- 2021-02-02 JP JP2021014712A patent/JP2022118294A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7557491B2 (en) | Electronic component package | |
US7902481B2 (en) | Method of manufacturing sealed electronic component and sealed electronic component | |
JP2007059736A (ja) | 圧電振動子パッケージ及びその製造方法ならびに物理量センサ | |
JP2007012728A (ja) | 圧電振動子パッケージ及びその製造方法ならびに物理量センサー | |
JPH05166462A (ja) | 平板型表示装置用真空容器の製造方法 | |
JP4277259B2 (ja) | 圧電デバイスおよび圧電デバイスの製造方法 | |
WO2017122413A1 (ja) | 光学装置、及び光学装置の製造方法 | |
JP2022118294A (ja) | 半導体パッケージ | |
JP2013038727A (ja) | 気密パッケージおよびその製造方法。 | |
JP4843424B2 (ja) | 水晶振動子用のガラス封止カバー及びこれを用いた水晶振動子の製造方法 | |
KR100638613B1 (ko) | 레이저 조사를 이용한 웨이퍼 레벨 패키지 제작 방법 | |
JP2004266239A (ja) | 圧電デバイス | |
JPH0590433A (ja) | 電子部品用パツケージのメタル壁形成方法 | |
JP2013182977A (ja) | 電子デバイスのパッケージの封止方法及び電子デバイス | |
JP2004241671A (ja) | 電子部品パッケージ及びその封止方法 | |
JP2017011249A (ja) | 電子部品用パッケージの金属カバー | |
JP2012049252A (ja) | 電子部品パッケージ | |
JP2001177348A (ja) | 水晶発振器 | |
JP2015220624A (ja) | 圧電デバイスの製造方法、パッケージの溶接装置 | |
JP6364970B2 (ja) | 圧電デバイスの製造方法 | |
JPH1065036A (ja) | モジュールの気密封止構造及び方法 | |
JP2010034099A (ja) | 気密封止方法 | |
JPH10303323A (ja) | 半導体集積回路の気密封止パッケージ | |
JP2022143624A (ja) | パッケージ、電子部品、及び製造方法 | |
JP2009183962A (ja) | レーザ加工装置用パレット、およびレーザ加工装置 |