JP2022116597A - 搬送装置及び記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ローラーの振動を精度よく検出できる搬送装置及び記録装置を提供する。【解決手段】搬送装置14は、回転することによってメディア99を搬送するローラー22と、ローラーの外周面33に接触することによって、ローラーの振動を検出する検出部24と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、搬送装置及び記録装置に関する。
特許文献1には、記録装置の一例として、メディアに画像を記録する記録部の一例であるドラムと、メディアを搬送するローラーと、ローラーの軸受けに取り付けられ、ローラーの振動を検出する検出部とを備える画像形成装置が記載されている。検出部は、ローラーがメディアを搬送している際の振動を検出する。画像形成装置は、検出部が検出するローラーの振動に基づいて、ローラーの摩耗を検出する。
特開2006-290580号公報
特許文献1に記載される記録装置では、検出部は、ローラーの軸受けに取り付けられるため、軸受けの振動を検出するおそれがある。この場合、ローラーの振動を精度よく検出できないおそれがある。
上記課題を解決する搬送装置は、回転することによってメディアを搬送するローラーと、前記ローラーの外周面に接触することによって、前記ローラーの振動を検出する検出部と、を備える。
上記課題を解決する搬送装置は、周回することによってメディアを搬送するベルトと、前記ベルトが巻き掛けられるローラーと、前記ローラーの外周面に接触することによって、前記ローラーの振動を検出する検出部と、を備える。
上記課題を解決する記録装置は、メディアに記録する記録部と、回転することによって前記メディアを搬送するローラーと、前記ローラーの外周面に接触することによって、前記ローラーの振動を検出する検出部と、を備える。
搬送装置を備える記録装置の第1実施形態を示す側面図。 図1に示す記録装置の上面図。 制御部が実行する処理を示すフローチャート。 搬送装置を備える記録装置の第2実施形態を示す側面図。 図4に示す記録装置の上面図。 ローラーの変更例を示す上面図。
以下、搬送装置を備える記録装置の一実施形態について図を参照しながら説明する。記録装置は、例えば、用紙、布帛などのメディアに液体の一例であるインクを吐出することによって、文字、写真などの画像を記録するインクジェット式のプリンターである。
<第1実施形態>
図1に示すように、記録装置11は、記録部12と、支持部13と、搬送装置14とを備える。
記録部12は、メディア99に記録するように構成される。記録部12は、例えば、ヘッドである。記録部12は、液体を吐出する1以上のノズル15を有する。記録部12は、ノズル15からメディア99に液体を吐出することによって、メディア99に画像を記録する。
支持部13は、記録部12と対向する。支持部13は、例えば、板金で構成される。支持部13は、メディア99を支持する。
搬送装置14は、メディア99を搬送するように構成される。搬送装置14は、例えば、支持部13に沿ってメディア99を搬送する。搬送装置14は、筐体21と、ローラー22と、軸受け23と、検出部24とを備える。搬送装置14は、さらに、移動機構25と、制御部26と、表示部27とを備える。搬送装置14が備える構成は、記録装置11が備える構成でもある。
筐体21は、搬送装置14が備える各種構成を収容する。第1実施形態では、筐体21は、記録部12、支持部13を収容する。
ローラー22は、回転することによって、メディア99を搬送する。ローラー22は、例えば、支持部13上に位置する。ローラー22は、支持部13上のメディア99を支持部13に押し付ける。ローラー22が回転すると、ローラー22と支持部13とで挟まれたメディア99が搬送される。
図2に示すように、ローラー22は、回転軸31と、回転体32とを有する。回転軸31は、軸受け23に対して回転可能な状態で取り付けられる。回転軸31は、軸受け23に対して回転可能に支持される。回転体32は、回転軸31に取り付けられる。回転体32は、回転軸31が回転することによって、回転軸31とともに回転する。
ローラー22は、外周面33を有する。外周面33は、回転軸31の外周面と回転体32の外周面とを含む。外周面33は、接触領域34と、検出領域35とを含む。
接触領域34は、外周面33のうちメディア99と接触可能な領域である。接触領域34は、例えば、外周面33のうち支持部13と対向する領域である。接触領域34は、図2においてドットハッチングで示す領域である。接触領域34は、メディア99に接触することによって、摩耗する領域である。接触領域34は、例えば、回転体32の外周面で構成される。
検出領域35は、外周面33のうち接触領域34ではない領域である。検出領域35は、メディア99と接触しない領域である。そのため、検出領域35は、接触領域34と比較して摩耗しにくい。検出領域35は、例えば、回転軸31の外周面又は回転体32の外周面で構成される。
ローラー22においては、回転することによって振動が発生する。メディア99を搬送するときの振動、すなわちメディア99に接触する状態で回転するときの振動と、メディア99を搬送しないときの振動、すなわちメディア99に接触しない状態で回転するときの振動と、は互いに異なる。通常、メディア99を搬送しないときの振動よりも、メディア99を搬送するときの振動の方が、大きい。
メディア99を搬送する際に発生するローラー22の振動は、ローラー22の表面状態によって異なる。具体的には、メディア99を搬送する際に発生するローラー22の振動は、接触領域34の摩耗状態によって異なる。すなわち、接触領域34が摩耗すると、ローラー22がメディア99を搬送する際の振動が変化する。
ローラー22は、メディア99を搬送することによって、外周面33が摩耗、すなわち接触領域34が摩耗する。接触領域34が摩耗する状態では、接触領域34が摩耗していない状態と比べて、メディア99を搬送する際に発生するローラー22の振動が小さくなる。その理由は、接触領域34が摩耗すると、接触領域34とメディア99との摩擦が小さくなるためである。このように、メディア99を搬送する際に発生するローラー22の振動は、ローラー22の摩耗状態と関連している。接触領域34が摩耗すると、ローラー22に対してメディア99が滑りやすくなる。ローラー22に対してメディア99が滑ると、メディア99の搬送不良が発生する。ローラー22に対してメディア99が滑ると、ローラー22の振動は瞬間的に大きくなる。
軸受け23は、ローラー22を回転可能に支持する。軸受け23は、例えば、回転軸31の両端を支持する。
検出部24は、ローラー22の振動を検出するように構成される。検出部24は、外周面33に接触することによって、ローラー22の振動を検出する。検出部24は、外周面33のうち検出領域35に接触する。検出部24は、ローラー22がメディア99を搬送する際、すなわちローラー22がメディア99に接触しながら回転する際の振動を検出する。検出部24は、例えば、アクチュエーターである。検出部24は、検出した振動に応じて信号を出力する、信号とは、検出した振動を示す振動波形であり、検出部24の検出結果である。検出部24は、例えば、制御部26に信号を送信する。
検出部24は、外周面33に接触する接触子37を有する。接触子37は、外周面33のうち検出領域35に接触する。接触子37は、例えば樹脂などの、ローラー22の振動を伝播可能な材料で構成される。これにより、検出部24は、ローラー22の振動を検出する。接触子37は、検出部24において取り外し可能に構成される。接触子37は、検出領域35に接触することによって摩耗するおそれがある。そのため、接触子37が交換可能に構成されることによって、検出部24を長期にわたって使用できる。
図1に示すように、移動機構25は、検出部24を移動させるように構成される。移動機構25は、検出部24が外周面33に接触する位置と、検出部24が外周面33に接触しない位置とに移動させる。図1において実線で示す検出部24は外周面33に接触する位置に位置する。図1において2点鎖線で示す検出部24は外周面33に接触しない位置に位置する。移動機構25は、例えば、ラックアンドピニオンである。例えば、検出部24が取り付けられたラックと噛み合うピニオンが回転することによって、検出部24が移動する。
ローラー22の振動を検出部24が検出する場合には、移動機構25が検出部24を移動させることによって、検出部24を外周面33に接触させることができる。ローラー22の振動を検出する必要がない場合には、移動機構25が検出部24を移動させることによって、検出部24を外周面33から退避させることができる。これにより、検出部24がローラー22に常時接触する場合と比べて、ローラー22にかかる抵抗が抑えられる。
制御部26は、例えば、筐体21に固定される。制御部26は、例えば、ローラー22、検出部24、移動機構25、表示部27などを制御する。制御部26は、搬送装置14を統括的に制御する。第1実施形態では、制御部26は、さらに記録部12を制御する。そのため、制御部26は、記録装置11を制御する制御部でもある。搬送装置14を制御する制御部26とは別に、記録装置11を制御する制御部が設けられていてもよい。
制御部26は、α:コンピュータープログラムに従って各種処理を実行する1つ以上のプロセッサー、β:各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する、特定用途向け集積回路等の1つ以上の専用のハードウェア回路、或いはγ:それらの組み合わせ、を含む回路として構成し得る。プロセッサーは、CPU並びに、RAM及びROM等のメモリーを含み、メモリーは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコードまたは指令を格納している。メモリーすなわちコンピューター可読媒体は、汎用または専用のコンピューターでアクセスできるあらゆる可読媒体を含む。
制御部26は、検出部24の検出結果に基づいて、ローラー22の摩耗状態について判定する処理を実行する。この処理については、後述する。
表示部27は、例えば、筐体21に固定される。表示部27は、例えば、液晶モニターである。表示部27は、搬送装置14の稼働状況に関する情報を表示する。稼働状況とは、例えば、稼働時間、メディア99の残数などである。表示部27は、ローラー22の摩耗状態を表示してもよい。
表示部27は、記録装置11の稼働状況に関する情報を表示してもよい。表示部27は、例えば、記録装置11の稼働状況に関する情報として、記録装置11の稼働時間、液体残量などを表示してもよい。
次に、制御部26が実行する処理について説明する。制御部26は、例えば、印刷を開始すると、図3に示す処理を実行する。そのため、図3に示す処理は、印刷と並行して実行される。図3に示す処理は、ローラー22の摩耗状態について判定する処理である。ローラー22の摩耗状態について判定することによって、メディア99の搬送不良が発生する前に、メンテナンスをユーザーに促すことができる。メディア99の搬送不良が発生する予兆を得ることができる。
制御部26は、図3に示す処理を実行する場合、すなわち検出部24の検出結果に基づいてローラー22の摩耗状態について判定する場合に、移動機構25を制御することによって検出部24を外周面33に接触する位置に位置させる。制御部26は、図3に示す処理を実行しない場合、すなわち検出部24の検出結果に基づいてローラー22の摩耗状態について判定しない場合に、移動機構25を制御することによって検出部24を外周面33に接触しない位置に位置させる。
図3に示すように、制御部26は、ステップS11において、検出部24が検出した振動を取得する。このとき、制御部26は、例えば、移動機構25を制御することによって、検出部24を外周面33に接触させる。これにより、制御部26は、ローラー22がメディア99を搬送するときの振動を検出部24から取得する。制御部26は、振動を取得した後、移動機構25を制御することによって、検出部24を外周面33から退避させてもよい。
制御部26は、ステップS12において、振動を閾値と比較する。制御部26は、例えば、振動の振幅を第1閾値と比較する。制御部26は、例えば、振動の振幅を第2閾値と比較する。振動の振幅とは、振動の最大振幅でもよいし、振動の平均振幅でもよい。
第1閾値及び第2閾値は、例えば、制御部26が記憶している閾値である。第1閾値は、ローラー22が摩耗していることを示す指標となる閾値である。第2閾値は、ローラー22に対するメディア99の滑りが発生したことを示す指標となる閾値である。第2閾値は、第1閾値よりも大きい値である。
制御部26は、ステップS13において、搬送不良が発生したか否かを判定する。このとき、制御部26は、振動と第2閾値との比較結果に基づいて、搬送不良が発生したか否かを判定する。具体的には、制御部26は、振動の振幅が第2閾値よりも大きい場合に、搬送不良が発生したと判定する。制御部26は、振動の振幅が第2閾値以下である場合に、搬送不良が発生していないと判定する。
制御部26は、ステップS13において、搬送不良が発生したと判定した場合に、ステップS14に処理を移行する。制御部26は、搬送不良が発生していないと判定した場合に、ステップS15に処理を移行する。
制御部26は、ステップS14において、搬送不良が発生したことを示すメッセージを表示部27に表示させる。この場合、制御部26は、印刷を一時中止してもよい。制御部26は、印刷を一時中止した後、ユーザーにメディア99の排出を促してもよいし、ローラー22を制御することによってメディア99を排出してもよい。制御部26は、ユーザーの指示によって印刷を再開してもよい。制御部26は、ステップS14の処理を終えると、図3に示す処理を終了する。
制御部26は、ステップS15において、ローラー22が摩耗しているか否かを判定する。すなわち、制御部26は、ローラー22の摩耗状態について判定する。制御部26は、振動と第1閾値との比較結果に基づいて、ローラー22が摩耗しているか否かを判定する。具体的には、制御部26は、振動の振幅が第1閾値以下の場合に、ローラー22が摩耗していると判定する。制御部26は、振動の振幅が第1閾値よりも大きい場合に、ローラー22が摩耗していないと判定する。
制御部26は、ステップS15において、ローラー22が摩耗していると判定した場合に、ステップS16に処理を移行する。制御部26は、ローラー22が摩耗していないと判定した場合に、図3に示す処理を終了する。
制御部26は、ステップS16において、ローラー22が摩耗していることを示すメッセージを表示部27に表示させる。この場合、制御部26は、ユーザーにローラー22のメンテナンス、交換などを促してもよい。制御部26は、ステップS16の処理を終えると、図3に示す処理を終了する。
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
(1-1)検出部24は、ローラー22の外周面33に接触することによって、ローラー22の振動を検出する。
上記構成によれば、ローラー22の軸受け23に接触することによってローラー22の振動を検出する場合と比べて、ローラー22の振動を精度よく検出できる。すなわち、ローラー22の振動を直接的に検出するため、ローラー22の振動を精度よく検出できる。
(1-2)
制御部26は、検出部24の検出結果に基づいてローラー22の摩耗状態について判定する場合に、移動機構25を制御することによって検出部24を外周面33に接触する位置に位置させる。制御部26は、ローラー22の摩耗状態について判定しない場合に、移動機構25を制御することによって検出部24を外周面33に接触しない位置に位置させる。
ローラー22が摩耗すると、ローラー22がメディア99を搬送している際の振動が変化する。そのため、制御部26は、ローラー22の振動に基づいて、ローラー22の摩耗状態について判定できる。上記構成によれば、制御部26がローラー22の摩耗状態について判定するときにのみ検出部24が外周面33に接触するため、検出部24がローラー22に常時接触せずに済む。すなわち、検出部24がローラー22に接触することによるローラー22の負荷を抑えることができる。
(1-3)制御部26は、検出部24が検出した振動の振幅が閾値以下の場合に、ローラー22が摩耗していると判定し、ローラー22が摩耗していることを示すメッセージを表示部27に表示させる。
上記構成によれば、ローラー22が摩耗していることをユーザーが把握できる。
(1-4)制御部26は、第1閾値よりも大きい第2閾値よりも、検出部24が検出した振動の振幅が大きい場合に、メディア99の搬送不良が発生したことを示すメッセージを表示部27に表示させる。
メディア99の搬送不良が発生すると、ローラー22の振動が大きくなる。そのため、制御部26は、ローラー22の振動が大きくなったことに基づいて、メディア99の搬送不良が発生したと判定できる。上記構成によれば、メディア99の搬送不良が発生していることをユーザーが把握できる。
<第2実施形態>
次に、記録装置11の第2実施形態について説明する。第2実施形態では、第1実施形態と比べて、メディア99を搬送する構成が異なる。第2実施形態では、第1実施形態と比べて異なる点について主に説明する。
図4に示すように、第2実施形態では、記録装置11は、記録部12と、搬送装置14とを備える。搬送装置14は、筐体21と、複数のローラー22と、複数の軸受け23と、検出部24と、移動機構25と、制御部26と、表示部27と、に加え、ベルト41を備える。
複数のローラー22は、駆動回転する駆動ローラー42と、駆動ローラー42の回転に従動する従動ローラー43とを含む。駆動ローラー42は、例えば、メディア99の搬送方向において記録部12よりも上流に位置する。従動ローラー43は、搬送方向において記録部12よりも下流に位置する。駆動ローラー42及び従動ローラー43の位置関係は、逆でもよい。複数の軸受け23は、複数のローラー22をそれぞれ支持する。
図5に示すように、ローラー22は、外周面33を有する。外周面33は、回転軸31の外周面と回転体32の外周面とを含む。外周面33は、接触領域34と、検出領域35とを含む。
接触領域34は、外周面33のうちベルト41と接触する領域である。接触領域34は、外周面33においてベルト41が巻き掛けられる領域である。接触領域34は、図4においてベルト41と重なる領域である。接触領域34は、ベルト41と接触することによって、摩耗する領域である。接触領域34は、例えば、回転体32の外周面で構成される。接触領域34は、ベルト41を介してメディア99と接触する。
検出領域35は、外周面33のうち接触領域34ではない領域である。すなわち、検出領域35は、外周面33のうちベルト41と接触しない領域である。検出領域35は、外周面33においてベルト41が巻き掛けられていない領域である。そのため、検出領域35は、接触領域34と比較して摩耗しにくい。検出領域35は、例えば、回転軸31の外周面又は回転体32の外周面で構成される。
ベルト41は、駆動ローラー42と従動ローラー43とに巻き掛けられる。ベルト41は、駆動ローラー42が回転することによって、駆動ローラー42と従動ローラー43とを周回する。ベルト41は、周回することによって、メディア99を搬送する。第2実施形態では、ベルト41は、メディア99を支持する支持部13としても機能する。
ローラー22においては、回転することによって振動が発生する。この振動は、ベルト41を周回させることによって発生する。
回転時に発生するローラー22の振動は、ローラー22の表面状態によって異なる。具体的には、回転時に発生するローラー22の振動は、接触領域34の摩耗状態によって異なる。すなわち、接触領域34が摩耗すると、ローラー22がベルト41を周回させる際の振動が変化する。
ローラー22は、ベルト41を周回させることによって、外周面33が摩耗、すなわち接触領域34が摩耗する。接触領域34が摩耗する状態では、接触領域34が摩耗していない状態と比べて、ベルト41を周回させるローラー22の振動が小さくなる。その理由は、接触領域34が摩耗すると、接触領域34とベルト41との摩擦が小さくなるためである。すなわち、ベルト41を周回させる際に発生するローラー22の振動は、ローラー22の摩耗状態と関連している。接触領域34が摩耗すると、ローラー22に対してベルト41が滑りやすくなる。ローラー22に対してベルト41が滑ると、メディア99の搬送不良が発生する。ローラー22に対してベルト41が滑ると、ローラー22の振動は瞬間的に大きくなる。
検出部24は、ローラー22の振動を検出するように構成される。検出部24は、駆動ローラー42の振動を検出してもよいし、従動ローラー43の振動を検出してもよい。検出部24は、複数のローラー22のうち少なくとも1つのローラー22について振動を検出すればよい。
検出部24は、外周面33に接触することによって、ローラー22の振動を検出する。検出部24は、外周面33のうち検出領域35に接触する。検出部24は、ベルト41がメディア99を搬送する際、すなわちベルト41がメディア99に接触しながら周回する際の振動を検出する。換言すると、検出部24は、ローラー22がメディア99を搬送する際の振動を検出する。
第2実施形態によれば、上記(1-1)を除く効果に加えて、以下の効果が得られる。
(2-1)検出部24は、ローラー22の軸受け23に接触することによってローラー22の振動を検出する場合と比べて、ローラー22の振動を精度よく検出できる。すなわち、ローラー22の振動を直接的に検出するため、ローラー22の振動を精度よく検出できる。
上記第1実施形態及び第2実施形態は、以下のように変更して実施できる。上記第1実施形態、第2実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施できる。
・図6に示すように、ローラー22は、回転軸31と、複数の回転体32とを有してもよい。複数の回転体32は、間隔をおいて回転軸31に支持される。接触領域34は、例えば、回転体32の外周面のうち、支持部13と重なる領域である。
・図6に示すように、検出部24は、回転軸31の外周面に接触することによってローラー22の振動を検出してもよい。
・制御部26は、ユーザーの操作に基づいて、移動機構25により検出部24を移動させてもよい。制御部26は、予め定められたタイムスケジュールに基づいて、移動機構25により検出部24を移動させてもよい。すなわち、ローラー22の摩耗状態について判定するタイミングは、任意である。
・搬送装置14は、駆動ローラー42と従動ローラー43とでメディア99を挟むことによって、メディア99を搬送するように構成されてもよい。
・記録部12が吐出する液体はインクに限らず、例えば機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体などでもよい。例えば、記録部12が液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材または画素材料などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を吐出してもよい。
以下に、上述した実施形態及び変更例から把握される技術的思想及びその作用効果を記載する。
(A)搬送装置は、回転することによってメディアを搬送するローラーと、前記ローラーの外周面に接触することによって、前記ローラーの振動を検出する検出部と、を備える。
上記構成によれば、ローラーの軸受けに接触することによってローラーの振動を検出する場合と比べて、ローラーの振動を精度よく検出できる。すなわち、ローラーの振動を直接的に検出するため、ローラーの振動を精度よく検出できる。
(B)搬送装置は、周回することによってメディアを搬送するベルトと、前記ベルトが巻き掛けられるローラーと、前記ローラーの外周面に接触することによって、前記ローラーの振動を検出する検出部と、を備える。
上記構成によれば、ローラーの軸受けに接触することによってローラーの振動を検出する場合と比べて、ローラーの振動を精度よく検出できる。すなわち、ローラーの振動を直接的に検出するため、ローラーの振動を精度よく検出できる。
(C)上記搬送装置は、前記外周面に接触する位置と前記外周面に接触しない位置とに前記検出部を移動させる移動機構と、前記移動機構を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記検出部の検出結果に基づいて前記ローラーの摩耗状態について判定する場合に、前記移動機構を制御することによって前記検出部を前記外周面に接触する位置に位置させ、前記ローラーの摩耗状態について判定しない場合に、前記移動機構を制御することによって前記検出部を前記外周面に接触しない位置に位置させてもよい。
ローラーが摩耗すると、ローラーがメディアを搬送している際の振動が変化する。そのため、制御部は、ローラーの振動に基づいて、ローラーの摩耗状態について判定できる。上記構成によれば、制御部がローラーの摩耗状態について判定するときにのみ検出部が外周面に接触するため、検出部がローラーに常時接触せずに済む。すなわち、検出部がローラーに接触することによるローラーの負荷を抑えることができる。
(D)上記搬送装置は、表示部を備え、前記制御部は、前記検出部が検出した振動の振幅が閾値以下の場合に、前記ローラーが摩耗していると判定し、前記ローラーが摩耗していることを示すメッセージを前記表示部に表示させてもよい。
上記構成によれば、ローラーが摩耗していることをユーザーが把握できる。
(E)上記搬送装置において、前記閾値を第1閾値とした場合、前記制御部は、前記第1閾値よりも大きい第2閾値よりも、前記検出部が検出した振動の振幅が大きい場合に、前記メディアの搬送不良が発生したことを示すメッセージを前記表示部に表示させてもよい。
メディアの搬送不良が発生すると、ローラーの振動が大きくなる。そのため、制御部は、ローラーの振動が大きくなったことに基づいて、メディアの搬送不良が発生したと判定できる。上記構成によれば、メディアの搬送不良が発生していることをユーザーが把握できる。
(F)記録装置は、メディアに記録する記録部と、回転することによって前記メディアを搬送するローラーと、前記ローラーの外周面に接触することによって、前記ローラーの振動を検出する検出部と、を備える。
上記構成によれば、上述した搬送装置と同様の効果が得られる。
11…記録装置、12…記録部、13…支持部、14…搬送装置、15…ノズル、21…筐体、22…ローラー、23…軸受け、24…検出部、25…移動機構、26…制御部、27…表示部、31…回転軸、32…回転体、33…外周面、34…接触領域、35…検出領域、37…接触子、41…ベルト、42…駆動ローラー、43…従動ローラー、99…メディア。

Claims (6)

  1. 回転することによってメディアを搬送するローラーと、
    前記ローラーの外周面に接触することによって、前記ローラーの振動を検出する検出部と、を備えることを特徴とする搬送装置。
  2. 周回することによってメディアを搬送するベルトと、
    前記ベルトが巻き掛けられるローラーと、
    前記ローラーの外周面に接触することによって、前記ローラーの振動を検出する検出部と、を備えることを特徴とする搬送装置。
  3. 前記外周面に接触する位置と前記外周面に接触しない位置とに前記検出部を移動させる移動機構と、
    前記移動機構を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記検出部の検出結果に基づいて前記ローラーの摩耗状態について判定する場合に、前記移動機構を制御することによって前記検出部を前記外周面に接触する位置に位置させ、
    前記ローラーの摩耗状態について判定しない場合に、前記移動機構を制御することによって前記検出部を前記外周面に接触しない位置に位置させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の搬送装置。
  4. 表示部を備え、
    前記制御部は、前記検出部が検出した振動の振幅が閾値以下の場合に、前記ローラーが摩耗していると判定し、前記ローラーが摩耗していることを示すメッセージを前記表示部に表示させることを特徴とする請求項3に記載の搬送装置。
  5. 前記閾値を第1閾値とした場合、
    前記制御部は、前記第1閾値よりも大きい第2閾値よりも、前記検出部が検出した振動の振幅が大きい場合に、前記メディアの搬送不良が発生したことを示すメッセージを前記表示部に表示させることを特徴とする請求項4に記載の搬送装置。
  6. メディアに記録する記録部と、
    回転することによって前記メディアを搬送するローラーと、
    前記ローラーの外周面に接触することによって、前記ローラーの振動を検出する検出部と、を備えることを特徴とする記録装置。
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