JP2022114694A - インクカートリッジのインク量管理装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022114694000001
【課題】カートリッジのメモリに記憶されるインク量の信頼性を高める。
【解決手段】装着部11のインクカートリッジ30からインクが補給されるインクタンク12のインク貯留量が補給開始値まで減ったことを第1センサ12aが検出すると、インクカートリッジ30からインクタンク12へのインクの補給を開始する。補給開始後のインク貯留量が開始確定値に達したことを第2センサ12bが検出するまでは、制御部4が、1未満の第1係数をポンプ25による制御上のインク補給量に乗じた値から求まる物理量をインクカートリッジ30のメモリチップ31に記憶させる。第2センサ12bの検出以降は、第1係数よりも大きい第2係数をポンプ25による制御上のインク補給量に乗じた値から求まる物理量をメモリチップ31に記憶させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、インクカートリッジのインク量管理装置に関する。
画像形成装置にインクカートリッジを装着し、画像形成装置におけるインクの消費が進むとインクカートリッジのインクを画像形成装置に補給する場合、画像形成装置は、インクカートリッジのインク残量を管理する。特許文献1,2には、画像形成装置に装着したインクカートリッジからの制御上のインク補給量から、インクカートリッジのインク残量を算出する技術が記載されている。先行文献3には、インクカートリッジのメモリチップにインク残量を記憶させておく技術が記載されている。
特開2014-19085号公報 特開2019-144359号公報 特開2016-175262号公報
画像形成装置における制御上のインク補給量は、例えば、インク自身又はインクの補給路の状態の変化によって、実際のインク使用量と一致しなくなる場合がある。この場合、制御上のインク補給量に基づいて算出しインクカートリッジのメモリチップに記憶させる計算上のインク残量が、実際のインク残量から乖離する。この乖離は、インクカートリッジからのインクの補給動作を繰り返すにつれて拡大する。
メモリチップに記憶されるインク残量が計算上のインク残量である場合、このインク残量が実際のインク残量と乖離していると、メモリチップのインク残量を画像形成装置の画面等の表示を通じて見たユーザに混乱をもたらしてしまう。
本発明は、前記事情に鑑みなされたもので、本発明の目的は、インクカートリッジのメモリに記憶されるインク量の信頼性を高めることにある。
上記目的を達成するために、本発明の一つの態様によるインクカートリッジのインク量管理装置は、
インクが貯留されるインクタンクと、
前記インクタンクに補給するインクを収容したインクカートリッジが装着される装着部と、
前記インクタンクのインク貯留量が補給開始値まで減ったことを検出する第1センサと、
前記第1センサの検出により、前記装着部の前記インクカートリッジから前記インクタンクへのインクの補給を開始し、補給開始からのインクの積算補給量が所定量に達するまでの間に、制御上のインク補給量に対する実際のインク補給量の偏差が所定値以内に収まってインクの補給状態が安定する補給部と、
前記補給部によるインクの補給開始後に、前記インク貯留量が、前記補給開始値に前記所定量を加えた開始確定値に達したことを検出する第2センサと、
前記補給部によるインクの補給開始から前記第2センサの検出までは、前記偏差による補給量不足を考慮した1未満の第1係数を前記補給部による制御上のインク補給量に乗じた値から求まる物理量を、前記インクカートリッジのメモリチップに記憶させ、前記第2センサの検出以降は、前記第1係数よりも大きい第2係数を前記補給部による制御上のインク補給量に乗じた値から求まる物理量を、前記メモリチップに記憶させる管理部と、
を備えるものとした。
本発明によれば、カートリッジのメモリに記憶されるインク量の信頼性を高めることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るインク量管理装置を搭載した画像形成装置の概略構成を模式的に示す説明図である。 図2は、図1の制御部がインク補給の際に行う処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図3は、図1の制御部による制御上のインクの使用率とインクカートリッジのICタグに書き込むインクの使用率との関係の一例を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。各図面を通じて同一もしくは同等の部位や構成要素には、同一もしくは同等の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、現実のものとは異なることに留意すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
また、以下に示す実施形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
以下の実施形態では、インクジェット記録方式の画像形成装置においてインクカートリッジからインクを補給する際に、本発明を適用する場合について説明する。図1に示すように、本実施形態の画像形成装置1は、印刷部2と、インク供給部3と、制御部4とを備える。なお、インク供給部3の一部(後述の装着部11、インクタンク12および補給撹拌部15)と制御部4とにより、インクカートリッジのインク量管理装置が構成される。
印刷部2は、インクジェットヘッド(図示せず)を有し、インクジェットヘッドから用紙にインクを吐出して画像を印刷する。
インク供給部3は、インクを撹拌するとともに、印刷部2にインクを供給する。インク供給部3は、装着部11と、インクタンク12と、大気開放管13と、エアフィルタ14と、補給撹拌部15と、インク供給管16と、インク供給弁17とを備える。
装着部11には、インクカートリッジ30を着脱可能に装着することができる。インクカートリッジ30は、印刷部2による印刷に用いるインクである顔料インクを収容している。
インクカートリッジ30の表面にはメモリチップ31が取り付けられている。メモリチップ31は、不揮発性のメモリを内蔵している。メモリチップ31は、自前の電源を有するものでもよく、ICタグ等の電源を有していないものでもよい。以下の実施形態では、メモリチップ31をICタグで構成するものとし、メモリチップ31に代えてICタグ31と称することにする。
ICタグ31の内蔵メモリは、書き換え不能なシステム領域と書き換え可能なデータ領域とを有するものとすることができる。システム領域には、例えば、インクカートリッジ30の識別情報等を記憶することができる。データ領域には、例えば、インクカートリッジ30に充填されているインクの量に関する情報を記憶し更新することができる。
装着部11は、本体側リーダライタ(R/W)部11aを有している。本体側R/W部11aは、装着部11に装着したインクカートリッジ30のICタグ31に対し、非接触で情報の書き込み及び読み出しを行うことができる。
インクタンク12は、印刷部2のインクジェットヘッドから用紙に吐出するインクを貯留する。インクタンク12は、第1センサ12aおよび第2センサ12bを有している。第1センサ12aおよび第2センサ12bは、インクタンク12内のインクの有無を、異なる位置でそれぞれ検出する。
第1センサ12aは、インクタンク12の低い方の位置でインクの有無を検出する。第1センサ12aは、インクタンク12のインク貯留量がインクの補給開始値であるときのインクの液面に対応する位置に配置される。
第1センサ12aは、インクを検出している状態から検出していない状態に変わって出力状態がオンからオフに反転することで、インクタンク12のインク貯留量がインクの補給開始値に減ったことを検出することができる。例えば、インクタンク12のインク貯留量が補給開始値に減ると、インクカートリッジ30からインクタンク12へのインクの補給を開始することができる。
第1センサ12aは、インクを検出していない状態から検出している状態に変わって出力状態がオフからオンに反転することで、インクタンク12のインク貯留量が増えてインクの補給開始値に達したことを検出することができる。
第2センサ12bは、インクタンク12の高い方の位置でインクの有無を検出する。第2センサ12bは、インクタンク12のインク貯留量がインク補給の開始確定値であるときのインクの液面に対応する位置に配置される。第2センサ12bは、インクを検出していない状態から検出している状態に変わって出力状態がオフからオンに反転することで、インクタンク12のインク貯留量が増えてインク補給の開始確定値に達したことを検出することができる。開始確定値は、第1センサ12aの位置に対応する補給開始値に所定量を加えた値とすることができる。
図1中の第1センサ12aおよび第2センサ12bの位置は、第1センサ12aおよび第2センサ12bの正確な位置をそれぞれ示すものではないことに留意すべきである。
所定量は、例えば、インクカートリッジ30からインクタンク12にインクが正常に補給されていることを、インクの補給開始後に確認するのに必要な、補給開始から積算したインク補給量の最小値とすることができる。所定量については、後に詳説する。
大気開放管13は、インクタンク12を大気開放するための空気の流路を形成する。大気開放管13は、一端がインクタンク12に接続され、他端がエアフィルタ14を介して大気に通じている。エアフィルタ14は、大気開放管13への空気中のゴミ等の進入を防止する。
補給撹拌部15は、インクカートリッジ30のインクをインクタンク12に補給する補給動作、およびインクタンク12内のインクを撹拌する撹拌動作を選択的に行う。
画像形成装置1で印刷に使用されるインクは、例えば、顔料インクとすることができる。顔料インクは、放置されると顔料粒子の沈降が生じるおそれがある。あるいは、画像形成装置1で印刷に使用されるインクは、例えば、磁性体である金属粒子を含むMICR(Magnetic Ink Character Reader )インクとすることができる。MICRインクは、放置されると磁気読み取りを可能とする金属粒子の沈降が生じるおそれがある。
顔料粒子、金属粒子等の沈降は、インクジェットヘッドにおける吐出不良や、吐出されるインクの濃度のバラツキ等の不具合を招く。インクタンク12には、インク中の成分が沈降している状態のインクがインクカートリッジ30から補給される可能性がある。画像形成装置1では、インク供給部3においてインクの撹拌を行い、インク中の成分が沈降している場合にはそれが解消されるようにする。
補給撹拌部15は、インク補給管21と、インク流出管22と、インク補給弁23と、撹拌弁24と、ポンプ25とを備える。
インク補給管21は、インクカートリッジ30とインクタンク12とを接続する。インク補給管21は、インクカートリッジ30からインクタンク12にインクを補給する補給経路Rtを構成する。
インク流出管22は、インクタンク12とインク補給管21とを接続する。
インク流出管22と、インク補給管21のインク流出管22が接続された地点よりインクタンク12側の部分とにより、撹拌経路Rsが構成される。撹拌経路Rsは、インクをインクタンク12から流出させてインクタンク12に戻す経路である。
インク補給弁23は、インク補給管21内のインクの流路を開閉する。インク補給弁23は、インク補給管21のインク流出管22が接続された地点よりインクカートリッジ30側の部分に配置されている。
撹拌弁24は、インク流出管22内のインクの流路を開閉する。
インク補給弁23および撹拌弁24は、補給経路Rtおよび撹拌経路Rsのうち、開通する経路の切り替えを行う。具体的には、インク補給弁23が開放され、撹拌弁24が閉鎖されることにより、補給経路Rtが開通され、撹拌経路Rsが閉鎖された状態となる。また、インク補給弁23が閉鎖され、撹拌弁24が開放されることにより、撹拌経路Rsが開通され、補給経路Rtが閉鎖された状態となる。
ポンプ25(補給部)は、撹拌経路Rsを介してインクをインクタンク12から流出させてインクタンク12に戻すように送液することで、インクタンク12内のインクを撹拌する。また、ポンプ25は、補給経路Rtを介してインクカートリッジ30からインクタンク12へインクを補給するためにも使用される。すなわち、ポンプ25は、補給撹拌部15における移送動作および撹拌動作の共通の駆動源として用いられるものである。
ポンプ25は、補給経路Rtと撹拌経路Rsとの共通部分に配置されている。具体的には、ポンプ25は、インク補給管21のインク流出管22が接続された地点よりインクタンク12側の部分に配置されている。
ポンプ25は、撹拌経路Rsを介してインクタンク12のインクを循環させる際に動作するものとすることができる。ポンプ25は、補給経路Rtを介してインクカートリッジ30のインクをインクタンク12に補給させる際に動作するものとすることができる。
ポンプ25は、起動から一定の時間が経過すると、動作が安定する。動作が安定すると、ポンプ25は、インク補給管21において、規格に応じた流量のインクを単位時間当たりに送液する。
ポンプ25が単位時間当たりに送液するインクの流量は、動作が安定しない起動直後に、ポンプ25の規格に応じた流量よりも一時的に低下する。この流量低下は、例えば、起動されたポンプ25がインク補給管21のエアを咬み込んで、ポンプ25によるインクの送液量がバラつく等の理由で発生する。ポンプ25のエア咬み込みは、起動から一定の時間が経過すると解消する。
この流量低下により、ポンプ25の動作が安定する前は、ポンプ25の駆動時間を単位時間当たりのインク流量に乗じた制御上のインク送液量に対する、ポンプ25による実際のインク送液量の偏差が、所定値を超える大きさとなる。この偏差は、ポンプ25の動作が安定すると所定値以下となる。ポンプ25の動作が安定すると、ポンプ25がインクを正常に送液する状態となる。
インクカートリッジ30のインクをインクタンク12に補給する場合、ポンプ25の動作が安定する頃には、インクの補給不良が起きていない限り、インクタンク12のインク貯留量は、インクの補給開始から少なくとも一定量は増えているはずである。インクの補給不良は、例えば、インクカートリッジ30または補給経路Rtの機構的な不具合等によって起こることがある。インクの粘度が想定している粘度とは異なる場合、特に、温度環境が想定よりも低く、インクの粘度が想定している粘度よりも高い場合は、ポンプ25の制御上のインク送液量よりも実際のインク送液量が低くなり、両者の乖離が大きくなる。
インクの補給を開始した後に、インクタンク12のインク貯留量がインクの補給開始から一定量増えたら、ポンプ25の動作が安定し、かつ、インクの補給不良が起きていない状態であると考えることができる。この状態では、インクカートリッジ30のインクがインクタンク12に正常に補給されているはずなので、インクの補給開始が確定したと判断することができる。
先に説明した第1センサ12aは、インクタンク12の補給開始値に対応する位置で、インクの補給が開始されたことを、インク貯留量の変化から検出する。第2センサ12bは、インクタンク12の開始確定値に対応する位置で、インクタンク12のインク貯留量がインクの補給開始から一定量増えた(補給開始からのインクの積算補給量が所定量に達した)ことを、インク貯留量の変化から検出する。開始確定値は補給開始値に一定量を加えた値となるので、第1センサ12aおよび第2センサ12bの位置に関して先に説明した「所定量」は、上述した「一定量」となる。
インク供給管16は、インクタンク12と印刷部2とを接続する。
インク供給弁17は、インク供給管16内のインクの流路を開閉する。インク供給弁17が開放されると、インクタンク12から印刷部2へインクが供給される。
制御部4は、画像形成装置1の各部の動作を制御する。制御部4は、CPU、RAM、ROM、ハードディスク等を備えて構成される。
具体的には、制御部4は、インク供給部3から印刷部2にインクを供給しつつ、印刷部2により用紙に印刷するよう制御する。また、制御部4は、インクタンク12内のインクの液面を第1センサ12aが検出しなくなると、インクタンク12内のインクが補給開始値以下に減ったものとして、インクカートリッジ30のインクをインクタンク12に補給するよう補給撹拌部15を制御する。この際、制御部4は、移送動作と撹拌動作とを交互に行うよう補給撹拌部15を制御してもよい。
次に、画像形成装置1の動作について説明する。
印刷を行う際、制御部4は、印刷部2のインクジェットヘッドから用紙にインクを吐出させる。これによりインクが消費され、印刷部2へのインクの供給が必要になると、制御部4は、インク供給弁17を開放する。インク供給弁17が開放されると、インク供給管16を介してインクタンク12から印刷部2へインクが供給される。必要な量のインクが補給されると、制御部4は、インク供給弁17を閉鎖する。
ここで、印刷部2へのインクの供給により、インクタンク12内のインクが減少し、インクの液面が下降する。インクタンク12内のインクの液面高さが補給開始値に対応する第1センサ12aの位置以下になると、第1センサ12aの出力がオンからオフに変化する。第1センサ12aの出力変化に基づいて、制御部4は、インクタンク12内のインク貯留量が補給開始値以下に減ったと判定し、インク供給弁17を閉鎖する。
そして、制御部4は、インクカートリッジ30からインクタンク12へのインクの補給を実行する。このインクカートリッジ30からインクタンク12へのインクの補給時の動作について、図2のフローチャートを参照して説明する。
制御部4は、インクカートリッジ30からインクタンク12へのインクの補給動作を開始する(ステップS1)。具体的には、制御部4は、インク補給弁23を開放して補給経路Rtを開通させ、撹拌弁24を閉鎖して撹拌経路Rsを閉鎖させる。この状態で、制御部4はポンプ25を起動させる。
次に、制御部4は、第1センサ12aの出力がオフからオンに変化したか否かを確認する(ステップS3)。インクタンク12内のインクの液面高さが、補給開始値に対応する第1センサ12aの位置まで増えると、第1センサ12aの出力がオフからオンに変化する。
第1センサ12aの出力がオフからオンに変化していない場合は(ステップS3でNO)、制御部4は、補給撹拌部15によるインクカートリッジ30からインクタンク12へのインクの補給が実際には始まっていないと判定する。インクの補給が始まっていないと判定すると、制御部4は、インクカートリッジ30のインク使用率を装着部11のインクカートリッジ30のICタグ31(TAG)に書き込む動作を行わず(ステップS5)、ステップS3にリターンする。
インクカートリッジ30のインク使用率とは、インクカートリッジ30の満タン時のインク量に対する消費されたインク量の割合を示す数値である。インク使用率は、インクカートリッジ30のインクが満タンである場合に0%、空である場合に100%となる。
ステップS5からリターンした場合、制御部4は、ステップS3の処理を、第1センサ12aの出力がオフからオンに変化するまで、一定の周期毎に行う。この周期は、例えば、10秒(s)とすることができる。
第1センサ12aの出力がオフからオンに変化した場合は(ステップS3でYES)、制御部4は、インクカートリッジ30からインクタンク12へのインクの補給が実際に始まったと判定する。インクの補給が始まったと判定すると、制御部4は、インクカートリッジ30のインク使用率を計算する。制御部4は、計算したインク使用率に対して第1係数による重みづけを行い、重み付けされたインク使用率を、今周期のインク使用率として、装着部11のインクカートリッジ30のICタグ31(TAG)に書き込む(ステップS7)。
インク使用率は、例えば、インクタンク12に対する制御上のインク補給量から求まる物理量として、計算することができる。制御部4は、制御上のインク補給量を、例えば、ポンプ25によるインク送液時間と単位時間当たりのインク流量とから計算することができる。
ポンプ25の起動から動作が安定するまでの期間は、インク補給管21におけるポンプ25のインク流量が低下し、実際のインク補給量が制御上のインク補給量よりも不足する。この不足分を考慮して、第1係数の値は、1未満の正の数値とすることができる。ステップS7でICタグ31に書き込むインク使用率は、制御上のインク補給量に対応するインク使用率に第1係数を乗じた、制御上のインク補給量のうち一部に対応するインク使用率となる。
次に、制御部4は、第2センサ12bの出力がオフからオンに変化したか否かを確認する(ステップS9)。インクタンク12内のインクの液面高さが、開始確定値に対応する第2センサ12bの位置を超えるまで増えると、第2センサ12bの出力がオフからオンに変化する。
第2センサ12bの出力がオフからオンに変化していない場合は(ステップS9でNO)、制御部4は、インクカートリッジ30からインクタンク12へのインクの補給状態が安定せず、インクの補給開始が確定していないと判定する。インクの補給開始が確定していない間は、制御部4は、装着部11のインクカートリッジ30のICタグ31に対するインクの使用率の通常の書き込み動作を停止し(ステップS11)、ステップS7にリターンする。
ステップS11からリターンした場合、制御部4は、ステップS7およびステップS9の処理を、第2センサ12bの出力がオフからオンに変化するまで、一定の周期毎に行う。この周期は、例えば、10秒(s)とすることができる。
第2センサ12bの出力がオフからオンに変化した場合は(ステップS9でYES)、制御部4は、インクタンク12に対するインクの補給開始が確定したと判定する。インクの補給開始が確定したと判定すると、制御部4は、ステップS7においてICタグ31に書き込まなかった、第1係数を用いて重み付けを軽くした分のインク使用率をICタグ31に書き込む(ステップS13)。重み付けを軽くした分のインク使用率は、ステップS7で計算した制御上のインク補給量に、1から第1係数の値を減じた値を乗じた、残りの一部に対応するインク使用率となる。
次に、制御部4は、インクカートリッジ30のインク使用率を計算する。制御部4は、計算したインク使用率に対して、第1係数よりも大きい第2係数による重みづけを行い、重み付けされたインク使用率を、今周期のインク使用率として、装着部11のインクカートリッジ30のICタグ31に書き込む(ステップS15)。
インクタンク12に対するインクの補給開始が確定すると、ポンプ25の動作が安定し、かつ、インクの補給不良が起きていないので、ポンプ25による制御上のインク補給量に対する実際のインク補給量の偏差が所定値以下となる。所定値以下の偏差を考慮して、第2係数の値は、1又はその前後の正の数値とすることができる。例えば、所定値以下の偏差を「0」であると見倣す場合は、第2係数を「1」とすることができる。ステップS15でICタグ31に書き込むインク使用率は、制御上のインク補給量に対応するインク使用率となる。
次に、制御部4は、インク送液時間が終了したか否かを確認する(ステップS17)。インク送液時間の終了は、例えば、インクタンク12のインク貯留量が上限値に達した場合、あるいは、インクカートリッジ30のインクが空になる(インク使用率の合計が100%に達する)ことで、到来するものとすることができる。
インク送液時間が終了していない場合は(ステップS17でNO)、ステップS15にリターンする。インク送液時間が終了した場合は(ステップS17でNO)、制御部4は、インクカートリッジ30からインクタンク12へのインクの補給動作を終了し(ステップS19)、一連の処理を終了する。
ステップS17からリターンした場合、制御部4は、ステップS15の処理を、インク送液時間が終了するまで、一定の周期毎に行う。この周期は、例えば、10秒(s)とすることができる。
以上の制御を行うことで、管理部としての制御部4は、装着部11のインクカートリッジ30のICタグ31に、インク使用率を周期的に書き込む。図3の説明図では、インクカートリッジ30のインク使用率の合計が100%になるまでの間にICタグ31に周期的に書き込まれるインク使用率と、インク使用率の算出に用いた重み付け係数との関係の一例を示している。
図3では、ポンプ25による通算100秒間の送液で、制御上ではインクカートリッジ30のインクの全量をインクタンク12に補給できる場合の例を示している。図3の例では、制御部4が、図2のステップS1の処理から10秒(s)毎に、直近の10秒間におけるインク使用率をICタグ31に書き込み、あるいは、書き込むか否かを判断することになる。
図3の例では、インク補給動作の開始から10秒目の時点で、制御部4が、インクの補給が開始されていないと判定し、ICタグ31へのインク使用率の書き込みを行っていない(図2のステップS5の処理)。
ICタグ31へのインク使用率の書き込みは、実質的に行わなければよい。具体的には、例えば、制御部4が、直近の10秒間における制御上のインク補給量に対応するインク使用率Aを計算し、このインク使用率Aに「0」の重み付け係数を乗じて、インク使用率=0%をICタグ31に書き込んでもよい。直近の10秒間における制御上のインク補給量は、通算100秒間で送液できるインクカートリッジ30のインク全量の10分の1となる。これに対応する直近の10秒間における制御上のインク使用率Aは、100%の10分の1に当たる10%となる。
図3の例では、制御部4が、インク補給動作の開始から20秒目の時点で、インクの補給が開始されたと判定し、インク補給動作の開始から40秒目の時点で、インクの補給開始が確定したと判定している。
インクの補給開始が確定したと判定する前の、インク補給動作の開始から20秒目および30秒目の各時点では、制御部4は、重み付け係数を第1係数として、ICタグ31へのインク使用率の書き込みを行っている。図3の例では、第1係数を「1/4(=0.25)」としている。各時点で制御部4は、ポンプ25の動作が安定していないと想定して、直近の10秒間におけるインク使用率の一部だけをICタグ31に書き込む。ICタグ31に書き込む値は、直近の10秒間における制御上のインク使用率Aに第1係数の「1/4」を乗じた2.5%となる。
インクの補給開始が確定したと判定した後の、インク補給動作の開始から40秒目以降の各時点では、制御部4は、重み付け係数を第2係数として、ICタグ31へのインク使用率の書き込みを行っている。図3の例では、第2係数を「1」としている。各時点で制御部4は、ポンプ25の動作が安定していると想定して、直近の10秒間におけるインク使用率をそのままICタグ31に書き込む。ICタグ31に書き込む値は、直近の10秒間における制御上のインク使用率Aに第2係数の「1」を乗じた10%となる。
インク補給動作の開始から40秒目の時点では、制御部4は、インクの補給開始が確定したと判定する前にICタグ31に書き込まなかった、直近の10秒間におけるインク使用率の残り分を、追加してICタグ31に書き込む。ICタグ31に書き込む値は、図3の例では、インク補給動作の開始から10秒目、20秒目、30秒目の各時点におけるインク使用率の残り分α(10%、7.5%、7.5%)を、40秒目の時点におけるインク使用率(10%)と合計した35%となる。
ICタグ31に書き込んだインク使用率の合計値(合計使用率)は、図3の最下段に示す数値となる。この合計値は、例えば、画像形成装置1の不図示の表示部に表示することができる。表示部における合計値の表示を、インクの補給開始が確定したと判定した後から行うようにすれば、制御上のインク補給量に対応するインク使用率Aから乖離したインク使用率を表示部の表示で目にしたユーザが混乱するのを、避けることができる。
本実施形態によれば、ポンプ25の動作安定前、あるいは、インクの補給不良時でも、装着部11のインクカートリッジ30のICタグ31のメモリに書き込まれるインク使用率を、実際のインク補給量に応じた値に近付けることができる。このため、ICタグ31のメモリに書き込まれるインク使用率の信頼性を高めることができる。
メモリのインク使用率の信頼性が高まれば、画像形成装置1の表示部の表示等を通じてICタグ31のインク使用率を見たユーザが、実際のインク使用率との乖離によって混乱するのを抑制することができる。例えば、まだインクが残っているインクカートリッジ30を空になったと勘違いして取り替えてしまう等、インクカートリッジ30がユーザの意図しない使用方法で使われるのを避けることもできる。
なお、ICタグ31のメモリにインク使用率を書き込む際に用いる重み付け係数は、第3以降の係数をさらに用いてもよい。
また、ICタグ31のメモリに書き込まれる物理量は、インクカートリッジ30に残っているインク量または消費したインク量に応じた物理量であればよく、インク使用率に限定されない。
このように、本発明は上記の実施形態のままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記の実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
[付記]
以上に説明した実施形態によって、以下に示す態様の発明が開示される。
即ち、一つの態様の発明として、
インクが貯留されるインクタンクと、
前記インクタンクに補給するインクを収容したインクカートリッジが装着される装着部と、
前記インクタンクのインク貯留量が補給開始値まで減ったことを検出する第1センサと、
前記第1センサの検出により、前記装着部の前記インクカートリッジから前記インクタンクへのインクの補給を開始し、補給開始からのインクの積算補給量が所定量に達するまでの間に、制御上のインク補給量に対する実際のインク補給量の偏差が所定値以内に収まってインクの補給状態が安定する補給部と、
前記補給部によるインクの補給開始後に、前記インク貯留量が、前記補給開始値に前記所定量を加えた開始確定値に達したことを検出する第2センサと、
前記補給部によるインクの補給開始から前記第2センサの検出までは、前記偏差による補給量不足を考慮した1未満の第1係数を前記補給部による制御上のインク補給量に乗じた値から求まる物理量を、前記インクカートリッジのメモリチップに記憶させ、前記第2センサの検出以降は、前記第1係数よりも大きい第2係数を前記補給部による制御上のインク補給量に乗じた値から求まる物理量を、前記メモリチップに記憶させる管理部と、
を備えるインクカートリッジのインク量管理装置が開示される。
そして、上記態様による発明によれば、カートリッジのメモリに記憶されるインク量の信頼性を高めることができる。
1 画像形成装置
2 印刷部
3 インク供給部
4 制御部
11 装着部
11a 本体側リーダライタ(R/W)部
12 インクタンク
12a 第1センサ
12b 第2センサ
13 大気開放管
14 エアフィルタ
15 補給撹拌部
16 インク供給管
17 インク供給弁
21 インク補給管
22 インク流出管
23 インク補給弁
24 撹拌弁
25 ポンプ
30 インクカートリッジ
31 メモリチップ(ICタグ)
Rs 撹拌経路
Rt 補給経路

Claims (1)

  1. インクが貯留されるインクタンクと、
    前記インクタンクに補給するインクを収容したインクカートリッジが装着される装着部と、
    前記インクタンクのインク貯留量が補給開始値まで減ったことを検出する第1センサと、
    前記第1センサの検出により、前記装着部の前記インクカートリッジから前記インクタンクへのインクの補給を開始し、補給開始からのインクの積算補給量が所定量に達するまでの間に、制御上のインク補給量に対する実際のインク補給量の偏差が所定値以内に収まってインクの補給状態が安定する補給部と、
    前記補給部によるインクの補給開始後に、前記インク貯留量が、前記補給開始値に前記所定量を加えた開始確定値に達したことを検出する第2センサと、
    前記補給部によるインクの補給開始から前記第2センサの検出までは、前記偏差による補給量不足を考慮した1未満の第1係数を前記補給部による制御上のインク補給量に乗じた値から求まる物理量を、前記インクカートリッジのメモリチップに記憶させ、前記第2センサの検出以降は、前記第1係数よりも大きい第2係数を前記補給部による制御上のインク補給量に乗じた値から求まる物理量を、前記メモリチップに記憶させる管理部と、
    を備えるインクカートリッジのインク量管理装置。
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