JP2022114664A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却能力を確保しつつも薄型化を図ることができる冷却モジュールを備えた電子機器及び冷却モジュールを提供する。【解決手段】電子機器は、筐体と、筐体内に設けられ、発熱体を冷却する冷却モジュールと、を備える。冷却モジュールは、冷却フィンと、冷却フィンに送風する送風ファンと、炭素繊維にマトリクス樹脂を含侵させた炭素繊維強化樹脂で形成され、発熱体と冷却フィンとの間を熱的に接続するプレート状の熱伝導部材と、を有する。熱伝導部材は、発熱体側の第1部分が発熱体と熱的に接続され、冷却フィン側の第2部分が金属層を間に挟んで冷却フィンと固定されることで冷却フィンと熱的に接続されている。送風ファンは、インペラを回転可能に収容したファン筐体の一面が熱伝導部材によって閉じられている。【選択図】図4

Description

本発明は、冷却モジュールを備えた電子機器及び冷却モジュールに関する。
ノート型PCのような電子機器は、CPUのような発熱体を収容している。このような電子機器は、筐体内に冷却モジュールを搭載し、発熱体が発生する熱を拡散し、外部に放熱することができる。
特許第6469183号公報
冷却モジュールとしては、発熱体の熱をベーパーチャンバやヒートパイプ等の熱輸送装置で冷却フィンまで搬送し、送風ファンを用いて筐体外に排出する構成が一般的である。通常、熱輸送装置は、冷却フィン及びこれと隣接する送風ファンの上面に積層されている。
ところで、送風ファンは、冷却モジュールの構成部品のうちで最も厚みがある部品の1つである。このため、熱輸送装置と送風ファンの積層部が冷却モジュール全体の厚みを増大させ、筐体の薄型化をも阻害する。但し、送風ファンは、薄くし過ぎると送風量が低下し、冷却モジュールの冷却性能が低下することになる。
本発明は、上記従来技術の課題を考慮してなされたものであり、冷却能力を確保しつつも薄型化を図ることができる冷却モジュールを備えた電子機器及び冷却モジュールを提供することを目的とする。
本発明の第1態様に係る電子機器は、筐体と、前記筐体内に設けられた発熱体と、前記筐体内に設けられ、前記発熱体を冷却する冷却モジュールと、を備え、前記冷却モジュールは、冷却フィンと、前記冷却フィンに送風する送風ファンと、炭素繊維にマトリクス樹脂を含侵させた炭素繊維強化樹脂で形成され、前記発熱体と前記冷却フィンとの間を熱的に接続するプレート状の熱伝導部材と、を有し、前記熱伝導部材は、前記発熱体側の第1部分が前記発熱体を覆うように配置されることで該発熱体と熱的に接続され、前記冷却フィン側の第2部分が金属層を間に挟んで前記冷却フィンと固定されることで該冷却フィンと熱的に接続され、前記送風ファンは、インペラを回転可能に収容したファン筐体の一面が前記熱伝導部材によって閉じられている。
本発明の第2態様に係る冷却モジュールは、冷却フィンと、前記冷却フィンに送風する送風ファンと、炭素繊維にマトリクス樹脂を含侵させた炭素繊維強化樹脂で形成されたプレート状の熱伝導部材と、を有し、前記熱伝導部材は、金属層を間に挟んで前記冷却フィンと固定されることで該冷却フィンと熱的に接続され、前記送風ファンは、インペラを回転可能に収容したファン筐体の一面が前記熱伝導部材によって閉じられている。
本発明の一態様によれば、冷却能力を確保しつつも薄型化を図ることができる。
図1は、一実施形態に係る電子機器を上から見下ろした模式的な平面図である。 図2は、筐体の内部構造を模式的に示す底面図である。 図3は、冷却モジュールの底面図である。 図4は、冷却モジュール及びマザーボードの模式的な側面断面図である。 図5は、第1変形例に係る冷却モジュールの模式的な側面断面図である。 図6は、第2変形例に係る冷却モジュールの模式的な側面断面図である。 図7は、第3変形例に係る冷却モジュールの模式的な側面断面図である。 図8は、CPU、冷却フィン及び送風ファンが左右に並んで配置された構成例を示す模式的な底面図である。
以下、本発明に係る電子機器及び冷却モジュールについて好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、一実施形態に係る電子機器10を上から見下ろした模式的な平面図である。図1に示すように、電子機器10は、ディスプレイ筐体12と筐体14とをヒンジ16で相対的に回動可能に連結したクラムシェル型のノート型PCである。本発明に係る電子機器は、ノート型PC以外、携帯電話、スマートフォン、又は携帯用ゲーム機等でもよい。
ディスプレイ筐体12は、薄い扁平な箱体である。ディスプレイ筐体12には、ディスプレイ18が搭載されている。ディスプレイ18は、映像を表示するディスプレイ部18aと、タッチ操作のためのタッチパネル部18bと、を有する。ディスプレイ部18aは、例えば有機EL(OLED:Organic Light Emitting Diode)や液晶で構成される。タッチパネル部18bは、省略されてもよい。
以下、筐体14及びこれに搭載された各構成要素について、図1に示すようにディスプレイ筐体12を開いてディスプレイ18を視認する状態を基準とし、手前側を前、奥側を後、幅方向を左右、厚み方向を上下、と呼んで説明する。
筐体14は、扁平な箱体である。筐体14は、その後端部にヒンジ16が連結されている。筐体14は、上面及び四周側面を形成する上カバー部材14aと、下面を形成する下カバー部材14bとで構成されている。筐体14の上面には、キーボード20及びタッチパッド21が設けられている。筐体14の内部には、本実施形態に係る冷却モジュール22が搭載されている。
図2は、筐体14の内部構造を模式的に示す底面図である。図2は、下カバー部材14bを取り外して上カバー部材14aの内面側から筐体14内を見た図である。
図2に示すように、筐体14の内部には、マザーボード24と、バッテリ装置26と、ディスプレイ基板28やタッチパネル基板29等の各種電子部品と、冷却モジュール22と、が搭載されている。
バッテリ装置26は、当該電子機器10の電源となる充電池である。ディスプレイ基板28は、ディスプレイ部18aでの映像表示を制御するためのサブボードである。ディスプレイ基板28は、筐体12,14間に亘るフレキシブル基板28aを介してディスプレイ部18aと電気的に接続されている。タッチパネル基板29は、タッチパネル部18bの制御用のサブボードである。タッチパネル基板29は、筐体12,14間に亘るフレキシブル基板29aを介してタッチパネル部18bと電気的に接続されている。ディスプレイ基板28及びタッチパネル基板29は、マザーボード24の後側に配置され、マザーボード24と接続されている。
マザーボード24は、CPU(Central Processing Unit)30、通信モジュール31、DC/DCコンバータ32、SSD(Solid State Drive)33等が実装されたプリント基板である。マザーボード24は、キーボード20の下に配置され、キーボード20の底面や上カバー部材14aにねじ止めされている。マザーボード24は、上面24aが上カバー部材14aに対する取付面となり、下面24bがCPU30や通信モジュール31等の電子部品の実装面となる。電子部品の一部は、上面24aに実装されていてもよい。マザーボード24は、平面視略T字形状を成し、筐体14の後部で左右に亘って延在している。
CPU30は、電子機器10の主たる制御や処理に関する演算を行う。CPU30は、筐体14内に搭載された電子部品中で最大級の発熱量を持つ発熱体である。通信モジュール31は、ディスプレイ筐体12や筐体14に搭載された図示しないアンテナを介して送受信される無線通信の情報処理を行うデバイスである。DC/DCコンバータ32は、バッテリ装置26から供給される直流電力の電圧をCPU30等の各電子部品に要求される電圧に変換する。SSD33は、半導体メモリを用いた記憶装置である。これら通信モジュール31、DC/DCコンバータ32、及びSSD33は、CPU30に次ぐ発熱量の発熱体である。マザーボード24は、CPU30、DC/DCコンバータ32、SSD33が略横一列に並んで配置され、通信モジュール31がCPU30の前側に配置されている。これらCPU30等の配置は適宜変更可能であることは言うまでもない。
冷却モジュール22は、CPU30、通信モジュール31、DC/DCコンバータ32、及びSSD33等の発熱体が発生する熱を吸熱及び拡散し、さらに筐体14外へと排出する冷却装置である。冷却モジュール22の冷却対象となる電子部品は、CPU30、通信モジュール31、DC/DCコンバータ32、SSD33以外であっても勿論よく、例えばGPU(Graphics Processing Unit)等の各種演算装置、カメラ用の画像チップや部品等、電子機器10の動作中に発熱する各種発熱体を例示できる。
図3は、冷却モジュール22の底面図である。図4は、冷却モジュール22及びマザーボード24の模式的な側面断面図である。図4は、冷却モジュール22の機能を明示するため、冷却フィン38及び送風ファン39を左右方向に並べて図示し、さらに通信モジュール31をCPU30の左側に並べて図示している。
図2~図4に示すように、冷却モジュール22は、熱伝導部材34と、金属フレーム35が一体形成された金属プレート36と、熱拡散部材37と、冷却フィン38と、送風ファン39と、を備える。
先ず、熱伝導部材34は、CPU30と冷却フィン38との間に亘って延在し、CPU30からの熱を冷却フィン38へと輸送する熱伝導プレートである。熱伝導部材34は、例えば平面視略クランク形状を成している。熱伝導部材34は、炭素繊維34aにマトリクス樹脂、例えばエポキシ樹脂等の熱可塑性樹脂或いは熱硬化性樹脂を含侵させた炭素繊維強化樹脂で形成されたプレート状部材である。本実施形態の熱伝導部材34は、例えばコールタールピッチや石油ピッチを原料とするピッチ系の炭素繊維34aを用いたピッチ系炭素繊維強化樹脂で形成されている。ピッチ系炭素繊維強化樹脂は高剛性であり、板厚が薄くても変形し難いという特性がある。
炭素繊維34aは、その繊維方向がCPU30から冷却フィン38に向かう方向に沿って配列される。図3及び図4中に破線で示す直線が炭素繊維34aの配列を模式的に示したものである。この構成例では、CPU30から見て冷却フィン38が後方右側に位置しているため、炭素繊維34aの繊維軸は後から前に向かって次第に左側に傾斜した方向に沿っている。例えば図8に示すように、CPU30が冷却フィン38や送風ファン39と左右に並んで配置される構成では、炭素繊維34aは左右方向に沿って延在するように配列される。
熱伝導部材34は、CPU30側の第1部分34bがCPU30を覆うように配置され、冷却フィン38側の第2部分34cが冷却フィン38の下面に接合されている。熱伝導部材34は、第1部分34bと第2部分34cの間の第3部分34dが送風ファン39の一面を閉塞するカバープレートとして機能する。
第1部分34bは、金属プレート36及び受熱部材30aを間に挟んでCPU30と熱的に接続されている。受熱部材30aは、銅やアルミニウム等の高い熱伝導率を有する金属で形成された小形のプレートである。受熱部材30aは省略してもよい。CPU30は、熱伝導部材34と金属プレート36の積層方向(上下方向)で熱伝導部材34とオーバーラップした位置に接続されている。
第2部分34cは、金属層40を間に挟んで冷却フィン38と固定されている。金属層40は、銅やアルミニウム等の高い熱伝導率を有する金属で形成された薄い層である。金属層40は、例えば金属フィルムを貼り付け、金属蒸着、或いは金属コーティング等によって熱伝導部材34の上面34eに形成される。金属層40は、炭素繊維強化樹脂で形成された熱伝導部材34の上面34eに対して冷却フィン38を強固に固定するための中間部材である。図4に示す構成例では、金属層40は、熱伝導部材34の上面34eの一部、つまり冷却フィン38や送風ファン39が固定される部分に形成されている。
次に、金属プレート36は、アルミニウム、銅、又はステンレスのような熱伝導率が高い金属によって形成されたプレートである。金属プレート36は、左右方向に延在しており、熱伝導部材34や熱拡散部材37よりも大きな外形を有する。金属プレート36は、CPU30や熱拡散部材37を熱伝導部材34に接続する際の支持部材である。金属プレート36の下面36aは、その右側部分が熱伝導部材34の上面34eに固定されている。金属プレート36は、比較的大きな表面積で熱伝導部材34に当接するため、例えば熱伝導性の接着剤や両面テープを用いて熱伝導部材34に固定できる。金属プレート36の上面36bは、CPU30(受熱部材30a)及び熱拡散部材37が固定される。受熱部材30aは、金属プレート36に接続されることで炭素繊維強化樹脂製の熱伝導部材34に対して高い熱伝達効率で接続することができる。
金属フレーム35は、金属プレート36の一部であり、金属プレート36が熱伝導部材34の外縁部から張り出した部分に形成されている。金属フレーム35は、平面視で熱伝導部材34の第1部分34bの左縁部及び前縁部を囲むように設けられ、平面視略クランク形状を成している。金属フレーム35は、熱拡散部材37を支持する部分である。金属フレーム35は、金属プレート36の各所に軽量化のための切抜き孔35aが形成され、格子状を成している。
次に、熱拡散部材37は、CPU30に次ぐ発熱体である通信モジュール31、DC/DCコンバータ32、及びSSD33を冷却するための部材である。熱拡散部材37は、金属プレート36の上面36bのうち、金属フレーム35部分の略全面と、熱伝導部材34と上下方向にオーバーラップした部分の一部とに亘って延在しており、略クランク形状を成している。熱拡散部材37は、これら上面36bに対して接着剤や両面テープ等で固定されている。熱拡散部材37は、金属プレート36(金属フレーム35)の下面36aで熱伝導部材34と並ぶように固定されてもよい。
熱拡散部材37は、例えばグラフェンを含む炭素同位体(例えば、グラファイト、カーボンナノチューブ、フラーレン等を含む)が配合された樹脂を溶融させ、この樹脂を加熱圧縮してプレート状に硬化させたものである。つまり熱拡散部材37は、高い熱伝導率を有する反面、やや脆弱で低強度である。そこで熱拡散部材37は、その全体が金属フレーム35で支持され、補強されている。熱拡散部材37は、熱伝導率の高い材質であれば、例えば銅やアルミニウム等の金属製でもよい。熱拡散部材37は、通信モジュール31、DC/DCコンバータ32、及びSSD33等を覆うように配置される。
次に、冷却フィン38は、筐体14の外壁(本実施形態では後壁)に形成された排気口に面して配置される。冷却フィン38は、アルミニウム、銅、又はステンレスのような熱伝導率が高い金属のブロックに、筐体14の内外方向に貫通する複数のスリットを形成したものである。
上記した通り、冷却フィン38は、熱伝導部材34の第2部分34cに対して金属層40を介して固定されている。炭素繊維強化樹脂で形成された熱伝導部材34は、上面34eを含む表面にマトリクス樹脂が露出している。このため、上面34eは、元の素材のままでは金属製の冷却フィン38を溶接することが難しい。そこで、冷却フィン38は、金属層40に溶接等で接合されることで熱伝導部材34の上面34eに強固に固定される。
次に、送風ファン39は、冷却フィン38とCPU30(受熱部材30a)との間となる位置で、金属プレート36の上面36bに取り付けられている。送風ファン39は、冷却フィン38と近接し、筐体14内から吸い込んだ空気を冷却フィン38のスリットを通して筐体14外へと排出する。
図4に示すように、送風ファン39は、内部にインペラ39aを回転可能に収容支持した略バスタブ形状のファン筐体39bを有する。ファン筐体39bは、下面が開口しているため、一般的なファンの場合はこの開口を金属製のカバープレートで閉塞している。一方、本実施形態のファン筐体39bは、下面の開口が熱伝導部材34の第3部分34dで閉じられている。これにより送風ファン39は、カバープレートの分だけ薄型化できるが、或いは同一の厚みであってもカバープレートの分だけインペラ等を大型化することができる。ファン筐体39bは、バスタブ形状ではなく、側面を周回するリング状のプレートの上面開口をカバープレートで閉塞した構成等でもよい。
以上のように、本実施形態の冷却モジュール22は、最大級の発熱体であるCPU30が発生する熱を吸熱し、冷却フィン38まで輸送する熱伝導部材34を備える。すなわち炭素繊維強化樹脂で形成された熱伝導部材34は、第1部分34bがCPU30と熱的に接続され、第2部分34cが金属層40を介して冷却フィン38と固定されている。従って、CPU30が発生した熱は、受熱部材30aから熱伝導部材34へと伝達され、効率よく冷却フィン38へと伝達される。この際、熱伝導部材34は、炭素繊維34aの繊維方向がCPU30から冷却フィン38に向かう方向に沿って配列されている。このため、熱伝導部材34は、より効率よく熱輸送を行うことができる。図4中に1点鎖線で示す矢印は、熱の移動を模式的に示したものである。
この際、冷却フィン38は、金属層40を介して熱伝導部材34に固定されている。このため、炭素繊維強化樹脂で形成された熱伝導部材34に対しても、金属製の冷却フィン38を高強度で且つ高い熱伝達率で固定できる。その結果、CPU30が発生した熱は、受熱部材30aから熱伝導部材34へと伝達されると、効率よく冷却フィン38へと伝達される。
ところで、冷却モジュール22において、熱伝導部材34の熱伝導率は、300(W/mK)程度である。熱拡散部材37を形成するグラフェンプレートの熱伝導率は、1600(W/mK)程度である。金属プレート36が銅である場合の熱伝導率は、400(W/mK)程度である。すなわち、熱伝導部材34は、炭素繊維強化樹脂で形成されているため、熱拡散部材37や一般的なヒートパイプ等に比べて熱伝導率が低い。
しかしながら、本実施形態の熱伝導部材34は、熱輸送手段としての機能に加えて、第3部分34dによって送風ファン39のファン筐体39bの開口を閉じるカバープレートとしての機能も兼用している。このため、熱伝導部材34には、高い熱伝導率だけでなく、カバープレートとしての高い強度も必要とされている。そこで、本実施形態では、熱伝導部材34を高強度の炭素繊維強化樹脂で形成することで、両機能を高い次元で両立している。
ここで、熱伝導部材34の板厚は、例えば0.3mmである。金属層40の厚みは、例えば0.01mmである。金属プレート36の板厚は、例えば0.1mmである。金属フレーム35は、金属プレート36の一部であるため、その板厚は0.1mmである。熱拡散部材37の板厚は、例えば0.3mmである。送風ファン39及び冷却フィン38の板厚は、例えば3mmである。すなわち、このような板厚3mm程度の送風ファンには、通常、0.3mm程度のカバープレートが取り付けられる。しかしながら当該冷却モジュール22は、熱輸送手段である熱伝導部材34をカバープレートにも利用することで、このカバープレート分の厚みをなくすことができる。その結果、冷却モジュール22は、同じ板厚ならカバープレート分だけ送風ファン39を大型化でき、或いはカバープレート分だけ送風ファン39を薄型化することができる。このように熱伝導部材34は、冷却モジュール22だけでなく筐体14の薄型化にも貢献している。また、熱伝導部材34は、炭素繊維強化樹脂で形成されているため、金属製のカバープレートに比べて軽量化の点でも有利である。
本実施形態の冷却モジュール22は、さらに、熱伝導部材34の上面34eに対して金属プレート36を介して熱拡散部材37を設け、熱拡散部材37で他の発熱体(通信モジュール31等)を覆っている。これにより、冷却モジュール22は、CPU30だけでなく、通信モジュール31等の他の発熱体の熱を熱拡散部材37で効率よく吸熱し、拡散して放熱することができる。しかも熱拡散部材37は、一部が金属プレート36を挟んで熱伝導部材34と上下方向にオーバーラップしている。このため、通信モジュール31等の熱は、一部が熱伝導部材34を介して冷却フィン38へと効率よく輸送されるため、一層高い放熱性能が得られる。
図5は、第1変形例に係る冷却モジュール22Aの模式的な側面断面図である。図5は、図4の冷却モジュール22と構成が異なる部分のみを拡大して図示しており、図6及び図7についても同様である。
図5に示す冷却モジュール22Aは、金属層40が熱伝導部材34の上面34eの略全面を覆うように設けられている。これにより金属プレート36は、金属層40に溶接等で接合することもできる。図5に示す冷却モジュール22Aのように、熱伝導部材34は、その下面34fを覆う金属層41を備えてもよい。金属層41は、金属層40と同一の構造でよい。これにより冷却モジュール22Aはその製造時、熱伝導部材34の外面全体に金属蒸着や金属コーティングを施すことで容易に金属層40を形成できる。勿論、図5に示す冷却モジュール22Aにおいても、金属層41は省略してもよい(図7に示す冷却モジュール22Cも参照)。
図6は、第2変形例に係る冷却モジュール22Bの模式的な側面断面図である。
図6に示す冷却モジュール22Bは、金属層40が冷却フィン38と重なる部分のみに設けられている。つまり送風ファン39は、ファン筐体39bの下面開口が熱伝導部材34の上面34eで直接的に閉じられている。この冷却モジュール22Bでは、送風ファン39と熱伝導部材34との間に金属層40が介在しないため、金属層40の厚み分だけ送風ファン39の部分での薄型化或いは送風ファン39の大型化が可能となる。
図7は、第3変形例に係る冷却モジュール22Cの模式的な側面断面図である。
図7に示す冷却モジュール22Cは、金属プレート36(金属フレーム35)及び熱拡散部材37を備えないか、又はこれらを熱伝導部材34から分離して別体とした構成である。この冷却モジュール22Cは、図5に示す冷却モジュール22Aと同様に、金属層40が熱伝導部材34の上面34eの略全面を覆うように設けられている。CPU30の受熱部材30aは、金属層40に対して接続されている。すなわち受熱部材30aは、金属層40に接続されることで炭素繊維強化樹脂製の熱伝導部材34に対して高い熱伝達効率で接続することができる。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
10 電子機器
12 ディスプレイ筐体
14 筐体
22,22A~22C 冷却モジュール
30 CPU
31 通信モジュール
32 DC/DCコンバータ
33 SSD
34 熱伝導部材
36 金属プレート
37 熱拡散部材
38 冷却フィン
39 送風ファン
40,41 金属層
本発明は、冷却モジュールを備えた電子機器に関する。
本発明は、上記従来技術の課題を考慮してなされたものであり、冷却能力を確保しつつも薄型化を図ることができる冷却モジュールを備えた電子機器を提供することを目的とする。

Claims (5)

  1. 電子機器であって、
    筐体と、
    前記筐体内に設けられた発熱体と、
    前記筐体内に設けられ、前記発熱体を冷却する冷却モジュールと、
    を備え、
    前記冷却モジュールは、
    冷却フィンと、
    前記冷却フィンに送風する送風ファンと、
    炭素繊維にマトリクス樹脂を含侵させた炭素繊維強化樹脂で形成され、前記発熱体と前記冷却フィンとの間を熱的に接続するプレート状の熱伝導部材と、
    を有し、
    前記熱伝導部材は、前記発熱体側の第1部分が前記発熱体を覆うように配置されることで該発熱体と熱的に接続され、前記冷却フィン側の第2部分が金属層を間に挟んで前記冷却フィンと固定されることで該冷却フィンと熱的に接続され、
    前記送風ファンは、インペラを回転可能に収容したファン筐体の一面が前記熱伝導部材によって閉じられている
    ことを特徴とする電子機器。
  2. 請求項1に記載の電子機器であって、
    前記熱伝導部材は、前記炭素繊維の繊維方向が前記第1部分から前記第2部分に向かう方向に沿っている
    ことを特徴とする電子機器。
  3. 請求項1又は2に記載の電子機器であって、
    前記筐体内には、さらに、第2の発熱体が設けられ、
    前記冷却モジュールは、さらに、
    前記熱伝導部材に対して前記冷却フィンと同一面に固定された金属プレートと、
    前記金属プレートの前記熱伝導部材に対する固定面又はその裏面に対して固定され、前記第2の発熱体を覆うように配置されたプレート状の熱拡散部材と、
    を有し、
    前記熱伝導部材と前記金属プレートとの積層方向で、前記熱拡散部材は、一部が前記熱伝導部材とオーバーラップしており、
    前記発熱体は、前記熱伝導部材に対する前記金属プレートの前記裏面に対して、受熱部材を間に挟んで接続されると共に、前記積層方向で前記熱伝導部材とオーバーラップしている
    ことを特徴とする電子機器。
  4. 請求項1又は2に記載の電子機器であって、
    前記発熱体は、前記熱伝導部材に対して、前記金属層及び受熱部材を間に挟んで接続され、
    前記熱伝導部材の板厚方向で、前記発熱体は、該熱伝導部材とオーバーラップしている
    ことを特徴とする電子機器。
  5. 冷却モジュールであって、
    冷却フィンと、
    前記冷却フィンに送風する送風ファンと、
    炭素繊維にマトリクス樹脂を含侵させた炭素繊維強化樹脂で形成されたプレート状の熱伝導部材と、
    を有し、
    前記熱伝導部材は、金属層を間に挟んで前記冷却フィンと固定されることで該冷却フィンと熱的に接続され、
    前記送風ファンは、インペラを回転可能に収容したファン筐体の一面が前記熱伝導部材によって閉じられている
    ことを特徴とする冷却モジュール。
JP2021011047A 2021-01-27 2021-01-27 電子機器 Active JP7087126B1 (ja)

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