JP2022094020A - 電子機器及び冷却モジュール - Google Patents

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Haoyu Wang
拓郎 上村
Takuo Kamimura
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Abstract

Figure 2022094020000001
【課題】筐体の薄型化に対応可能でありながらも十分な冷却性能を確保する。
【解決手段】電子機器は、筐体と、筐体内に設けられた発熱体と、筐体内に設けられ、前記発熱体を冷却する冷却モジュールとを備える。冷却モジュールは、冷却フィンと、冷却フィンに送風する送風ファンと、密閉空間に作動流体を封入した熱輸送装置とを有する。熱輸送装置は、発熱体を覆うように配置され、発熱体が発生する熱を吸熱する受熱部と、冷却フィンの一面を覆うように該一面に接続され、受熱部から輸送された熱を前記冷却フィンに放熱する放熱部と、記放熱部から連続し、受熱部から離間する方向へと延びた延長部とを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、冷却モジュールを備えた電子機器及び冷却モジュールに関する。
ノート型PCのような電子機器には、CPU等の発熱体を冷却するための冷却モジュールが搭載されている(例えば特許文献1参照)。
特許第6469183号公報
従来の冷却モジュールとしては、例えばCPU等が発生する熱を吸熱するベーパーチャンバのような熱輸送装置と、熱輸送装置が輸送した熱を筐体外に排出する冷却フィン及び送風ファンとを備えた構成がある。熱輸送装置は、通常、CPUから冷却フィンまで延びている。
ところで、上記のような電子機器は、筐体の薄型化が急速に進んでおり、大型の送風ファンや冷却フィンの設置スペースを確保することが難しくなってきている。その結果、この種の電子機器では、熱輸送装置によって輸送された熱が冷却フィンから適正に放熱されずに冷却フィン及びその周辺部の温度が上昇し、筐体の外面に局所的な高温部(ヒートスポット)を生じる懸念がある。
本発明は、上記従来技術の課題を考慮してなされたものであり、筐体の薄型化に対応可能でありながらも十分な冷却性能を確保することができる冷却モジュールを備えた電子機器及び冷却モジュールを提供することを目的とする。
本発明の第1態様に係る電子機器は、筐体と、前記筐体内に設けられた発熱体と、前記筐体内に設けられ、前記発熱体を冷却する冷却モジュールと、を備え、前記冷却モジュールは、冷却フィンと、前記冷却フィンに送風する送風ファンと、密閉空間に作動流体を封入した熱輸送装置と、を有し、前記熱輸送装置は、前記発熱体を覆うように配置され、前記発熱体が発生する熱を吸熱する受熱部と、前記冷却フィンの一面を覆うように該一面に接続され、前記受熱部から輸送された熱を前記冷却フィンに放熱する放熱部と、前記放熱部から連続し、前記受熱部から離間する方向へと延びた延長部と、を有する。
本発明の第2態様に係る冷却モジュールは、電子機器に搭載される冷却モジュールであって、冷却フィンと、前記冷却フィンに送風する送風ファンと、密閉空間に作動流体を封入した熱輸送装置と、を有し、前記熱輸送装置は、前記電子機器の筐体内に設けられる発熱体が発生する熱を吸熱するための受熱部と、前記冷却フィンの一面を覆うように該一面に接続され、前記受熱部から輸送された熱を前記冷却フィンに放熱する放熱部と、前記放熱部から連続し、前記受熱部から離間する方向へと延びた延長部と、を有する。
本発明の一態様によれば、筐体の薄型化に対応可能でありながらも十分な冷却性能を確保することができる。
図1は、一実施形態に係る電子機器を上から見下ろした模式的な平面図である。 図2は、筐体の内部構造を模式的に示す底面図である。 図3は、冷却モジュールの分解斜視図である。 図4は、図3に示す冷却モジュールの斜視図である。 図5は、図4に示す冷却モジュールを下側から見た斜視図である。
以下、本発明に係る電子機器及び冷却モジュールについて好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、一実施形態に係る電子機器10を上から見下ろした模式的な平面図である。図1に示すように、電子機器10は、ディスプレイ筐体12と筐体14とをヒンジ16で相対的に回動可能に連結したクラムシェル型のノート型PCである。本発明に係る電子機器は、ノート型PC以外、例えば平板型のタブレット型PC、携帯電話、スマートフォン、又は携帯用ゲーム機等でもよい。
ディスプレイ筐体12は、薄い扁平な箱体である。ディスプレイ筐体12には、ディスプレイ18が搭載されている。ディスプレイ18は、例えば有機EL(OLED:Organic Light Emitting Diode)や液晶で構成される。
以下、筐体14及びこれに搭載された各要素について、筐体12,14間を図1に示すように開き、キーボード20を操作しながらディスプレイ18を視認する姿勢を基準とし、手前側を前、奥側を後、幅方向を左右、高さ方向を上下、と呼んで説明する。
筐体14は、薄い扁平な箱体である。筐体14は、上面及び四周側面を形成する上カバー材14aと、下面を形成する下カバー材14bとで構成されている。筐体14の上面には、キーボード20及びタッチパッド21が設けられている。筐体14の内部には、冷却モジュール22が搭載されている。筐体14は、その後端部14cがヒンジ16を用いてディスプレイ筐体12と連結されている。
図2は、筐体14の内部構造を模式的に示す底面図である。図2は、下カバー材14bを取り外して上カバー材14aの内面側から筐体14内を見た図である。
図2に示すように、筐体14の内部には、マザーボード24と、バッテリ装置25と、冷却モジュール22とが設けられている。筐体14の内部には、さらに各種の電子部品や機械部品等が設けられる。
マザーボード24は、電子機器10のメインボードである。マザーボード24は、筐体14の後方寄りに配置され、左右方向に亘って延在している。マザーボード24は、CPU(Central Processing Unit)30、通信モジュール31、SSD(Solid State Drive)32等が実装されたプリント基板である。マザーボード24は、キーボード20の下に配置され、キーボード20の底面或いは上カバー材14aの内面にねじ止めされている。マザーボード24は、上面が上カバー材14aに対する取付面となり、下面がCPU30や通信モジュール31等の電子部品の実装面となる。
CPU30は、電子機器10の主たる制御や処理に関する演算を行う。CPU30は、筐体14内に搭載された電子部品中で最大級の発熱体である。通信モジュール31は、ディスプレイ筐体12や筐体14に搭載されたアンテナを介して送受信される無線通信の情報処理を行うデバイスである。通信モジュール31は、例えばワイヤレスWANや第5世代移動通信システムに対応している。SSD32は、ディスクドライブの代わりに半導体メモリを用いた記憶装置である。これら通信モジュール31及びSSD32は、CPU30に次ぐ発熱体である。さらにマザーボード24には、バッテリ装置25から供給される直流電力の電圧をCPU30等の各電子部品に要求される電圧に変換するDC/DCコンバータ等の発熱体が実装されている。
バッテリ装置25は、電子機器10の電源となる充電池である。バッテリ装置25は、マザーボード24の前方に配置され、筐体14の前方略半分の面積を占めている。
本実施形態のマザーボード24は、バッテリ装置25と後端部14cとの間に形成された前後方向に幅狭な領域に設置されている。このため、CPU30と、通信モジュール31及びSSD32とが、後述する送風ファン38,39を間に挟んで左右に離間している。マザーボード24は、送風ファン38,39を挟んで左右に分断された構成でもよい。この場合、例えばCPU30が実装された部分がメインボードとなり、通信モジュール31等が実装された部分がサブボードとなる。これらマザーボード24の形状やCPU30等の配置は適宜変更可能である。
次に、冷却モジュール22の構成を説明する。
冷却モジュール22は、CPU30が発生する熱を吸熱及び拡散し、さらに筐体14外へと排出する冷却装置である。本実施形態の冷却モジュール22は、さらに通信モジュール31やSSD32が発生する熱を吸熱及び拡散し、筐体14外へと排出することもできる。冷却モジュール22の冷却対象となる電子部品は、CPU30、通信モジュール31、SSD32以外であっても勿論よく、例えばGPU(Graphics Processing Unit)等の各種演算装置、カメラ用の画像チップや部品等、電子機器10の動作中に発熱する各種発熱体を例示できる。冷却モジュール22は、マザーボード24の下面(CPU30等の実装面)に積層される。
図3は、冷却モジュール22の分解斜視図である。図4は、図3に示す冷却モジュール22の斜視図であり、冷却モジュール22を上側から見た図である。図5は、図4に示す冷却モジュール22を下側から見た斜視図である。図3~図5に示すように、冷却モジュール22は、ベーパーチャンバ34と、冷却フィン36,37と、送風ファン38,39と、熱伝導プレート40と、を備える。
図3~図5に示すように、ベーパーチャンバ34は、ヒートパイプの一種類であるプレート型の熱輸送装置である。ベーパーチャンバ34は、2枚の薄い金属プレート34a,34b間に密閉空間34cを形成し、この密閉空間34cに作動流体を封入したものである。金属プレート34a,34bは、アルミニウム、銅、又はステンレスのような熱伝導率が高い金属によって形成されたプレートである。密閉空間34cは、封入された作動流体が相変化を生じながら流通する流路となる。作動流体としては、例えば水、代替フロン、アセトン又はブタン等を例示できる。密閉空間34c内には、凝縮した作動流体を毛細管現象で送液するウィックが配設される。ウイックは、例えば金属製の細線を綿状に編んだメッシュや微細流路等で形成される。ベーパーチャンバ34は、パイプ型の熱輸送装置(ヒートパイプ)でもよい。
図2に示すように、ベーパーチャンバ34は、マザーボード24の下面側を覆うように左右方向に亘って延在する。図3~図5に示すように、ベーパーチャンバ34は、受熱部42と、放熱部43と、延長部44と、を有する。
受熱部42は、ベーパーチャンバ34の左端部に位置している。受熱部42は、CPU30が発生する熱を吸熱する部分であり、CPU30を覆うように配置される。受熱部42は、前後に並んだ孔部34d,34e間に挟まれた領域である。孔部34dは、ベーパーチャンバ34の後縁部を略ブーメラン状に凹ませた切欠形状部である。孔部34eは、ベーパーチャンバ34を板厚方向に貫通するブーメラン状の孔部である。孔部34dは、延長部44に形成された切欠形状部34fと孔部34eの両機能を兼用している。切欠形状部34fは、ヒンジ16等の他の部品との干渉を避ける逃げ部である。勿論、他の部品との干渉を考慮する必要がない構造の場合、切欠形状部34fは省略されてもよく、この場合、孔部34dも孔部34eと同様な孔部で構成してもよい。
孔部34d,34eには、それぞれ板ばね46が挿入される。各板ばね46は、上方に向かって付勢力を付与可能な形状である。各板ばね46は、両端部の下面が孔部34d,34eを通して下カバー材14bの内面等に当接し、中央部の上面が受熱板30aの下面に当接する。受熱板30aは、アルミニウムや銅のような熱伝導率が高い金属によって形成されたプレートである。受熱板30aは、上面がCPU30の頂面に当接し、下面が受熱部42に接合される。図5では、受熱板30aの図示を省略している。
このような受熱部42は、板ばね46の付勢力により受熱板30aを介してCPU30に強く押し付けられる。これにより受熱部42は、CPU30と熱的に接続される。
放熱部43は、ベーパーチャンバ34の後縁部に沿って配置され、左右方向で略中央に位置している。放熱部43は、冷却フィン36,37の下面を覆うように配置され、この下面に接合される。これにより放熱部43は、受熱部42と放熱部43との間の経路を通して輸送されたCPU30からの熱を効率よく冷却フィン36,37へと伝達することができる。本実施形態のベーパーチャンバ34は、放熱部43の前側にも広がり、送風ファン38,39の下面を覆っているが、この部分は省略されてもよい。つまり放熱部43は、延長部44と同様に前後方向に幅狭な形状で構成されてもよい。
延長部44は、ベーパーチャンバ34の右端部に位置している。延長部44は、放熱部43から連続し、受熱部42から離間する方向(右方)へと半島状に突出している。延長部44は、CPU30から離間した位置にあり、その周辺はある程度低温な領域である。延長部44には、放熱部43で冷却フィン36,37へと放熱できなかった熱が輸送される。つまり延長部44は、冷却フィン36,37及び送風ファン38,39の冷却能力を超えた熱を受ける部分である。延長部44の前部上面には、熱伝導プレート40が接続される。切欠形状部34fは、延長部44の後縁部に形成されている。切欠形状部34fを省略した構成の場合等では、熱伝導プレート40は延長部44の上面全域を覆うように配置してもよい。
延長部44は、半島状の幅狭な形状ではなく、例えば送風ファン38,39が配置された隣接部分と同様に幅広な前後方向幅を有する形状でもよい。但し、延長部44は、冷却フィン36,37が接合される放熱部43と隣接している必要がある。延長部44は、冷却フィン36,37で放熱ができなかった熱を受けるための部分であるからである。
従って、ベーパーチャンバ34は、作動流体がCPU30からの熱を受熱部42で受けて蒸発して拡散移動し、放熱部43で冷却フィン36,37に放熱して凝縮した後、再び受熱部42まで戻る相変化を繰り返しながら高効率な熱輸送を行う。この際、放熱部43で凝縮できなかった余剰の熱を含む蒸気は、延長部44に輸送されて放熱し、凝縮する。さらに延長部44に輸送された熱は、熱伝導プレート40へと伝達される。
図2に示すように、冷却フィン36,37は、筐体14の後端部14cに形成された排気口に面して配置される。冷却フィン36,37は、アルミニウム、銅、又はステンレスのような熱伝導率が高い金属のブロックに筐体14の内外方向(前後方向)に貫通する複数のスリットを形成したものである。冷却フィン36,37は、ベーパーチャンバ34の放熱部43の上面に接合されている。
送風ファン38,39は、ベーパーチャンバ34の上面に取り付けられている。左側の送風ファン38は、排気口が左側の冷却フィン36に面して配置され、筐体14内から吸い込んだ空気を冷却フィン36のスリットを通して筐体14外へと排気する。右側の送風ファン39は、排気口が右側の冷却フィン37に面して配置され、筐体14内から吸い込んだ空気を冷却フィン37のスリットを通して筐体14外へと排気する。送風ファン及び冷却フィンは、1組だけが設置されてもよい。本実施形態の場合は、筐体14の上下方向の板厚が極めて薄いため、薄型の送風ファン38,39を2台並設することで必要な冷却能力を確保している。
図3~図5に示すように、熱伝導プレート40は、延長部44の上面に両面テープや接着剤等で固定され、延長部44から前方に張り出すように配置されたプレート状部材である。熱伝導プレート40は、例えばグラファイトプレートである。熱伝導プレート40は、例えばグラフェンを含むプレート(グラフェンプレート)でもよいし、アルミニウムや銅のような金属プレートでもよい。
熱伝導プレート40は、ベーパーチャンバ34の放熱部43で冷却フィン36,37に放熱されなかった余剰の熱を延長部44から受け取って拡散し、蓄熱する。また、熱伝導プレート40は、CPU30等の発熱量が低下した際には、蓄えていた熱を延長部44及び放熱部43を介して、冷却フィン36,37へと放熱する。つまり熱伝導プレート40は、熱拡散部材(ヒートスプレッダ)としての機能と、蓄熱部材(サーマルストレージ)の機能とを有する。そこで、熱伝導プレート40は、大きな熱容量を確保できるように、ある程度の板厚を有することが望ましい。本実施形態の熱伝導プレート40は、3~5mmの板厚のグラファイトプレートであり、ベーパーチャンバ34と同等の板厚である。熱伝導プレート40は、省略されてもよい。
図2に示すように、熱伝導プレート40は、発熱体である通信モジュール31やSSD32を覆うように配置されてもよい。そうすると、熱伝導プレート40は、通信モジュール31等からの熱を冷却フィン36,37へと放熱することもできる。熱伝導プレート40は、通信モジュール31等の発熱体を覆わない位置に設けられてもよい。
以上のように、本実施形態に係る電子機器10は、冷却フィン36,37と、冷却フィン36,37に送風する送風ファン38,39と、密閉空間34cに作動流体を封入した熱輸送装置であるベーパーチャンバ34とを有する冷却モジュール22を備える。ベーパーチャンバ34は、発熱体であるCPU30を覆う受熱部42と、冷却フィン36,37の一面を覆うようにこの一面に接続され、受熱部42から輸送された熱を冷却フィン36,37に放熱する放熱部43と、放熱部43から連続して延びた延長部44と、を有する。
すなわち、当該電子機器10は、筐体14の薄型化の影響により、冷却フィン36,37及び冷却フィン36,37の大型化が困難である。このため、冷却モジュール22は、CPU30の発熱量が大きいときは、冷却フィン36,37からの排熱が間に合わない場合がある。そうすると、この部分が局所的に高温になり、筐体14の外面にヒートスポットが形成される懸念がある。
そこで、当該冷却モジュール22のベーパーチャンバ34は、冷却フィン36,37に接続された放熱部43から連続し、CPU30から離間する方向に延びた延長部44を備える。この際、延長部44は、最も高温なCPU30に積層される受熱部42から離間する方向に延びているため、その周囲は比較的低温である。これにより、冷却フィン36,37の放熱量を超えた熱は、延長部44に送られてここで拡散し、放熱する。その結果、当該電子機器10は、筐体14の薄型化を図りながらも十分な冷却性能を確保することができる。
特に、冷却フィン36,37や送風ファン38,39は、冷却モジュール22の各部品中で最も厚みの大きな部品である。このため、冷却フィン36,37と下カバー材14bの内面との間の隙間は極めて微小であり、筐体14の下面にヒートスポットを生じ易い。そこで、当該冷却モジュール22は、この部分に配置された放熱部43に隣接する位置に延長部44を設けることで、ヒートスポットの発生を効果的に抑制できる。
図2に示すように、延長部44は、ディスプレイ筐体12に対する筐体14の連結端部である後端部14cに沿って配置されている。すなわち、筐体14の左右側面は、各種コネクタ等が設置されるため、冷却フィン36,37や延長部44を配置し、さらに排気口を設けるスペースの確保が難しい。そこで、当該電子機器10は、冷却フィン36,37を後端部14cに面して設置し、その側方に延長部44を設けることで、ある程度の長さが必要な延長部44の設置スペースを確保している。
しかも本実施形態の冷却モジュール22は、延長部44に熱伝導プレート40が接続されている。このため、延長部44に送られた熱は、熱伝導プレート40で放熱されると同時に、蓄熱される。その結果、CPU30の負担が減って発熱量が低下した場合には、熱伝導プレート40に貯められた熱が延長部44を通して冷却フィン36,37へと排出される。図5中に1点鎖線で示す矢印は、熱の移動を模式的に示したものである。
熱伝導プレート40は、冷却フィン36,37や送風ファン38,39と共に、ベーパーチャンバ34の同一面(本実施形態では上面)に接続され、積層されている。上記した通り、冷却フィン36,37や送風ファン38,39は、冷却モジュール22の各部品中で最も厚みの大きな部品である。そこで、熱伝導プレート40は、ベーパーチャンバ34に対して冷却フィン36等と同一面に配置されることで、冷却モジュール22の厚みに対する影響を実質的になくしている。また熱伝導プレート40が、ベーパーチャンバ34の裏面(下面)に突出することもない。本実施形態の冷却モジュール22では、ベーパーチャンバ34の板厚は0.5mm程度であり、冷却フィン36,37及び送風ファン38,39の板厚は2.7mm程度であり、熱伝導プレート40の板厚は0.3~0.5mm程度である。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
10 電子機器
12 ディスプレイ筐体
14 筐体
18 ディスプレイ
22 冷却モジュール
24 マザーボード
30 CPU
34 ベーパーチャンバ
36,37 冷却フィン
38,39 送風ファン
40 熱伝導プレート
42 受熱部
43 放熱部
44 延長部

Claims (7)

  1. 電子機器であって、
    筐体と、
    前記筐体内に設けられた発熱体と、
    前記筐体内に設けられ、前記発熱体を冷却する冷却モジュールと、
    を備え、
    前記冷却モジュールは、
    冷却フィンと、
    前記冷却フィンに送風する送風ファンと、
    密閉空間に作動流体を封入した熱輸送装置と、
    を有し、
    前記熱輸送装置は、
    前記発熱体を覆うように配置され、前記発熱体が発生する熱を吸熱する受熱部と、
    前記冷却フィンの一面を覆うように該一面に接続され、前記受熱部から輸送された熱を前記冷却フィンに放熱する放熱部と、
    前記放熱部から連続し、前記受熱部から離間する方向へと延びた延長部と、
    を有することを特徴とする電子機器。
  2. 請求項1に記載の電子機器であって、
    前記冷却モジュールは、さらに、前記延長部から張り出すように前記延長部に接続され、前記冷却フィンから前記延長部へと輸送された熱を蓄熱可能な熱伝導性のプレート状部材を有する
    ことを特徴とする電子機器。
  3. 請求項2に記載の電子機器であって、
    前記冷却フィン及び前記プレート状部材は、互いに並んだ状態で前記熱輸送装置の同一面に接続されている
    ことを特徴とする電子機器。
  4. 請求項3に記載の電子機器であって、
    前記送風ファンは、前記熱輸送装置の前記同一面に配置されている
    ことを特徴とする電子機器。
  5. 請求項1~4のいずれか1項に記載の電子機器であって、
    さらに、前記筐体の後端部にヒンジを用いて相対的に回動可能に接続された第2の筐体を備え、
    前記冷却フィンは、前記後端部に面して配置され、
    前記延長部は、前記後端部に沿って延在している
    ことを特徴とする電子機器。
  6. 電子機器に搭載される冷却モジュールであって、
    冷却フィンと、
    前記冷却フィンに送風する送風ファンと、
    密閉空間に作動流体を封入した熱輸送装置と、
    を有し、
    前記熱輸送装置は、
    前記電子機器の筐体内に設けられる発熱体が発生する熱を吸熱するための受熱部と、
    前記冷却フィンの一面を覆うように該一面に接続され、前記受熱部から輸送された熱を前記冷却フィンに放熱する放熱部と、
    前記放熱部から連続し、前記受熱部から離間する方向へと延びた延長部と、
    を有することを特徴とする冷却モジュール。
  7. 請求項6に記載の冷却モジュールであって、
    さらに、前記延長部から張り出すように前記延長部に接続され、前記冷却フィンから前記延長部へと輸送された熱を蓄熱可能な熱伝導性のプレート状部材を有する
    ことを特徴とする冷却モジュール。
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