JP2005158979A - 放熱装置及び電子機器 - Google Patents

放熱装置及び電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2005158979A
JP2005158979A JP2003394864A JP2003394864A JP2005158979A JP 2005158979 A JP2005158979 A JP 2005158979A JP 2003394864 A JP2003394864 A JP 2003394864A JP 2003394864 A JP2003394864 A JP 2003394864A JP 2005158979 A JP2005158979 A JP 2005158979A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
cover
case
cover member
heating element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003394864A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Kimura
徹 木村
Toshio Hashimoto
寿雄 橋本
Sachiko Kaneko
祥子 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2003394864A priority Critical patent/JP2005158979A/ja
Publication of JP2005158979A publication Critical patent/JP2005158979A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】
小型化または薄型化を達成しつつ、騒音を防止することができるとともに効率よく放熱処理することができる放熱装置及びこの放熱装置を搭載した電子機器を提供すること。
【解決手段】
本発明に係る放熱装置は、ケース16と、ケース16内に収容された羽根部材13aを有し、該羽根部材13aが回転することで吸気及び排気するファン機構13と、羽根部材13aを覆うようにケース16に装着され、熱を伝導させることが可能なカバー12と、ケース16外に設けられた発熱体から発せられる熱をカバー12に伝達するための熱伝達機構として例えばヒートパイプ14とを具備する。このようにCPUから発せられる熱をカバー12に伝達させるようにしたので、カバー12からも熱を放出させることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、発熱体から発せられる熱を放熱する放熱装置及びこの放熱装置を搭載した電子機器に関する。
近年、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等の動作周波数の高クロック化やプロセスのナノミクロン化によって、その発熱量は増加しつつある。現在では、このような発熱体の放熱処理のために、例えば発熱体にヒートスプレッダーや放熱フィン等の熱伝導材料を接触させ、さらにファンによって放熱フィン等に空気を吹き付け、放熱フィンを冷却するという方法が一般的となっている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−124413号公報(段落[0021]、図2)
しかしながら、発熱体の発熱量は増加の一途をたどっているため、さらに効率よく放熱する必要がある。さらに効率よく放熱して冷却性能を高めるためには、例えば放熱フィンを大きくしたり、ファンの羽根車の回転数を上げて風量を増やす等が考えられる。しかし、放熱フィンを大きくすることは、装置全体の小型化に適さない。また、羽根車の回転数を上げることも騒音が増し、静粛性を損なうという問題がある。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、小型化または薄型化を達成しつつ、騒音を防止することができるとともに効率よく放熱処理することができる放熱装置及びこの放熱装置を搭載した電子機器を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る放熱装置は、ケースと、前記ケース内に収容された羽根部材を有し、該羽根部材が回転することで吸気及び排気するファン機構と、前記羽根部材を覆うように前記ケースに装着され、熱を伝導させることが可能なカバー部材と、前記ケース外に設けられた発熱体から発せられる熱を前記カバー部材に伝達するための熱伝達機構とを具備する。
本発明では、発熱体から発せられる熱を熱伝達機構によってカバー部材に伝達させるようにしたので、カバー部材からも熱を放出させることができる。カバー部材は、羽根部材を覆うためその表面積をある程度大きく取ることができ、カバー部材から効率よく放熱することができる。また本発明では、従来に比べ、ファン機構の羽根部材の回転数を上げたり、放熱部材等の大きさを大きくしたりする必要もないので、小型化または薄型化を達成しつつ騒音を防止することができる。
本発明において、例えば、カバー部材に銅またはアルミ等の金属、カーボン材、カーボン粉末、カーボンFRP(Fiber Reinforced Plastics)、カーボンナノチューブ、グラファイト材、あるいはこれらを混合したもの等を用いることにより、発熱体の熱を効率よく放熱することができる。発熱体としては、例えばICチップや抵抗等の電子部品、あるいは放熱フィン等が挙げられるが、これらに限られず発熱するものなら何でもよい。以下、同様である。
本発明の一の形態によれば、前記熱伝達機構は、前記発熱体が接するように設けられ、該発熱体から発せられる熱を吸収し拡散する熱拡散部材と、作動流体の蒸発作用及び凝縮作用により熱を吸収及び放出する吸熱部及び放熱部を有し、前記熱拡散部材が前記吸熱部に接するように設けられるとともに、前記放熱部が前記カバー部材に接するように設けられた熱輸送体とを有する。本発明では、熱拡散部材で熱を拡散させた上、さらに熱輸送体がカバー部材に熱伝達しているので、カバー部材により多くの熱を伝達させることができ効率よく放熱することができる。熱拡散部材は、カバー部材に対して熱伝達が可能に接続されていてもよい。
熱輸送体はいわゆるヒートパイプの機能を有するものであればよく、形状はパイプ状のものに限られない。以下、同様である。
本発明の一の形態によれば、前記熱伝達機構は、前記発熱体が接するように設けられるとともに、前記カバー部材に対して熱伝達が可能に接続され、該発熱体から発せられる熱を吸収し拡散する熱拡散部材と、前記カバー部材に対して熱伝達が可能に接続され、前記ファン機構により排出された気体が吹き付けられる放熱部材と、作動流体の蒸発作用及び凝縮作用により熱を吸収及び放出する吸熱部及び放熱部を有し、前記熱拡散部材が前記吸熱部に接するように設けられるとともに、前記放熱部が前記放熱部材に接するように設けられた熱輸送体とを有する。本発明では、熱拡散部材によって発熱体の熱をカバー部材に伝達させた上、熱輸送体によって熱拡散部材から放熱部材に熱を輸送し、さらに放熱部材からカバー部材に熱を伝達させることができる。熱輸送体は、熱拡散部材やカバー部材より熱伝導率が高いと考えられるので、熱輸送体により放熱部材へ最も効率よく熱を伝達させ、さらにカバー部材で補助的に熱を放熱させることができる。これにより、放熱装置全体で高効率で放熱することができる。
前記放熱部材、前記カバー部材、前記熱輸送体及び前記熱拡散部材のうち少なくとも1組が一体成形されている。これにより、さらに効率よく放熱することができる。
前記カバー部材は、第1の熱伝導率を有する第1の領域と、第1の熱伝導率より高い第2の熱伝導率を有する第2の領域とを有する。このように熱伝導率に差がつけられた部位が1つのカバー部材の中で設けられることにより、最も効率よくかつ確実に熱伝導させたい部位とその補助的な部位とを分けることができ効率的に放熱処理することができる。例えば、上記のような放熱部材または熱伝導部材にもその第2の領域とほぼ同じ熱伝導率を有する領域が上記第2の領域と連続して設けられることによって効率的に放熱することができる。
前記カバー部材は、作動流体の蒸発作用及び凝縮作用により熱を吸収及び放出する熱輸送体でなる。これにより、さらに放熱効率を高めることができる。
本発明の他の観点に係る放熱装置は、ケースと、前記ケース内に収容された羽根部材を有し、該羽根部材が回転することで吸気及び排気するファン機構と、前記羽根部材を覆うように前記ケースに装着され、第1の熱伝導率で伝導させることが可能なカバー部材と、発熱体が接するように設けられるとともに前記カバー部材に対して熱伝達が可能に接続され、該発熱体から発せられる熱を吸収し拡散する熱拡散部材と、前記カバー部材に対して熱伝達が可能に接続され、前記ファン機構により排出された気体が吹き付けられる放熱部材と、前記熱拡散部材と、前記カバー部材または放熱部材との間に設けられ、該熱拡散部材から前記カバー部材または放熱部材へ前記第1の熱伝導率より高い第2の熱伝導率で熱を伝導させる熱伝導体とを具備する。
本発明では、発熱体から発せられる熱を熱拡散部材からカバー部材に伝達する際には、カバー部材は第1の熱伝導率で熱を伝導し、熱拡散部材から前記カバー部材または放熱部材へ熱を伝達する際には、熱伝導体によって第2の熱伝導率で熱を伝導させている。また、放熱部材からカバー部材に熱を伝達する際には、カバー部材は第1の熱伝導率で熱を伝導する。熱伝導体により、前記カバー部材または放熱部材へ最も効率よく熱を伝達させ、さらにカバー部材で補助的に熱を放熱させることができる。これにより、放熱装置全体で高効率で放熱することができる。さらに、従来に比べ、ファン機構の羽根部材の回転数を上げたり、放熱部材等の大きさを大きくしたりする必要もないので、小型化または薄型化を達成しつつ騒音を防止することができる。
本発明において、熱伝導体は、例えば銅またはアルミ等の金属、カーボン材、グラファイト材、あるいはこれらを混合したもの等を用いることができる。あるいはヒートパイプの機能を有するものを用いてもよい。あるいは熱伝導体としては例えば上記熱輸送体を用いてもかまわない。
本発明に係る電子機器は、ケースと、前記ケース内に収容された羽根部材を有し、該羽根部材が回転することで吸気及び排気するファン機構と、前記羽根部材を覆うように前記ケースに装着され、熱を伝導させることが可能なカバー部材と、前記ケース外に設けられた発熱体と、前記発熱体から発せられる熱を前記カバー部材に伝達するための熱伝達機構とを具備する。
本発明において、電子機器とは、コンピュータ、PDA(Personal Digital Assistance)、電化製品等が挙げられる。以下、同様である。
本発明では、熱伝達機構によって発熱体から発せられる熱をカバー部材に伝達させるようにしたので、カバー部材からも熱を放出させることができる。したがって電子機器の小型化または薄型化を達成しつつ、騒音を防止することができるとともに効率よく放熱処理することができる。
本発明の他の観点に係る電子機器は、ケースと、前記ケース内に収容された羽根部材を有し、該羽根部材が回転することで吸気及び排気するファン機構と、前記羽根部材を覆うように前記ケースに装着され、第1の熱伝導率で伝導させることが可能なカバー部材と、前記ケース外に設けられた発熱体と、前記発熱体が接するように設けられるとともに前記カバー部材に対して熱伝達が可能に接続され、該発熱体から発せられる熱を吸収し拡散する熱拡散部材と、前記カバー部材に対して熱伝達が可能に接続され、前記ファン機構により排出された気体が吹き付けられる放熱部材と、前記熱拡散部材と、前記カバー部材または前記放熱部材との間に設けられ、該熱拡散部材から前記カバー部材または放熱部材へ前記第1の熱伝導率より高い第2の熱伝導率で熱を伝導させる熱伝導体とを具備する。
以上のように、本発明によれば、放熱装置及び電子機器の小型化または薄型化を達成しつつ、騒音を防止することができるとともに効率よく放熱処理することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る放熱装置の斜視図であり、図2はその裏面側の斜視図、図3はその断面図である。
この放熱装置10は、上部に開口部16cを有するケース16内に羽根部材13bが設けられたファン13を有している。羽根部材13bはモータ部13aによって回転可能に設けられている。ケース16の開口部16cにカバー12が装着されることで羽根部材13bの上部が覆われる。カバー12にはファン13の回転により外部から吸気するための吸気口12bが設けられている。
ケース16の側面部16aにはヒートシンク15が取り付けられている。図2及び図3に示すように、ファン13によって発生した空気流がヒートシンク15に吹き付けられるようにするための開口部16bが側面部16aに形成されている。ヒートシンク15の上部はカバー12の突出部12cによって覆われている。また、ヒートシンク15には排気口15aが形成され、この排気口15aからファン13によって発生した気体が排出される。
ケース16には、熱拡散部11が取り付けられている。熱拡散部11には熱拡散部材としてのヒートスプレッダー17が埋め込まれるように取り付けられている。ヒートスプレッダー17には、例えばヒートパイプ14の吸熱部14aが接するように設けられ、放熱部14bがカバー12の突出部12cに接するように設けられている。具体的には、例えばヒートパイプ14は高熱伝導性の接着剤等によりヒートスプレッダー17及びヒートシンク15に接着される。ヒートパイプ14は、例えば純水等の作動流体14c(図3参照)が吸熱部14aで蒸発する作用及び放熱部14bで凝縮する作用によって熱を輸送する熱輸送体である。図2に示すように、ヒートスプレッダー17には、例えば発熱体としてCPU8等が熱伝導性の接着剤等によって取り付けられるようになっている。
カバー12としては、例えば、銅またはアルミ等の金属、カーボン、カーボンナノチューブ、グラファイト材、あるいは窒化アルミニウム等のセラミックスあるいはこれらを混合したもの等を用いることができる。特にグラファイト材は、カーボン結晶に配向性を持たせたものであり、熱伝導率を600〜800[W/(m・K)]とすることができる。したがって銅の熱伝導率300〜400[W/(m・K)]の約1.5〜2倍とすることができる。ヒートスプレッダー17やヒートシンク15もカバー12と同様な材料を用いればよい。また、ヒートパイプのコンテナ材もそのような高熱伝導材料を用いることが好ましい。ケース16や熱拡散部11としては高熱伝導の材料を用いなくてもよく、例えば樹脂を用いればよが、もちろん金属やカーボン等の材料を用いてもかまわない。
ヒートパイプ14は、例えばカバー12等に上記のような材料を用いた場合の当該カバー12等熱伝導率に比べ、その数倍〜数十倍の熱伝導率を有している。つまり、ヒートパイプ14はカバー12等より高熱伝導率を有している。
以上のように構成された放熱装置10の動作及び作用を説明する。
モータ部13aに電源が投入され、羽根部材13bが回転する。羽根部材13bが回転すると、吸気口12bより外部の空気がケース16の内部に取り入れられる。取り入れられた空気はケース16の開口部16bを介してヒートシンク15に流入する。
一方、CPU8が発熱すると、その熱がヒートスプレッダー17で拡散される。拡散した熱はヒートパイプ14の吸熱部14aで吸収されて放熱部14bへ輸送され、放熱部14bで放熱される。放熱部14bで放熱されることで、その熱がカバー12の突出部12cに伝達され、伝達された熱は突出部12cに接するヒートシンク15に伝達されるとともに、カバー12全体に伝導される。
上記ファン13の作動によってヒートシンク15に流入した空気が排気口15aから排出されることにより、ヒートパイプ14からヒートシンク15に伝達された熱が外部の大気中に放出される。また、ヒートパイプ14からカバー12に伝達された熱も、ファン13の作動によりまたは自然に外部の大気中に放出される。以上のようにして放熱装置10はCPU8を冷却する。
本実施の形態では、CPU8から発せられる熱をカバー12に伝達させるようにしたので、カバー12からも熱を放出させることができる。カバー12は、羽根部材13bを覆うためその表面積をある程度大きく取ることができ、カバー12から効率よく放熱することができる。また、ヒートスプレッダー17に熱を拡散させた上、ヒートパイプ14によってカバー12に熱伝達しているので、カバー部材により多くの熱を伝達させることができ効率よく放熱することができる。その上、本実施の形態では、従来に比べ、ファンの羽根部材の回転数を上げたり、ヒートシンク等の大きさを大きくしたりする必要もない。したがって小型化または薄型化を達成しつつ騒音を防止することができる。
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る放熱装置を示す斜視図である。図5はその断面図である。第2の実施の形態において、上記第1の実施の形態で説明した放熱装置10の部材、機能または作用等について同様のものは説明を簡略または省略し、異なる点を中心に説明する。第3の実施の形態以降での説明でも同様である。
図4に示すように、放熱装置20のカバー22は、ヒートスプレッダー部27を構成するために第1の突出部22dが形成されている。このヒートスプレッダー部22dの裏面側にCPU8が取り付けられている。また、図5に示すように、ヒートシンク部25は、カバー22の第2の突出部22cによって構成されている。つまり、カバー22に第1及び第2の突出部22d及び22cが一体成形されることで、カバー22とヒートスプレッダー部22dとヒートシンク部25とが一体に設けられている。このように一体成形されることで、別々の部材で構成される場合に比べ高効率で熱伝導させることができる。
このように構成された放熱装置20の動作及び作用を説明する。ファン13が作動することにより吸気口22bより外部の空気がケース16の内部に取り入れられ、取り入れられた空気はケース16の開口部16bを介してヒートシンク15に流入する。一方、CPU8が発熱すると、その熱が第1の突出部22dで拡散されるとともに、カバー22の全体に伝導される。また、第1の突出部22dで拡散した熱はヒートパイプ14によって熱輸送され、第2の突出部22cに伝達される。第2の突出部22cに伝達された熱はカバー22の全体に伝導される。
また、ファン13の作動によって第2の突出部22c、すなわちヒートシンク部25に流入した空気が排気口25aから排出される。これにより、ヒートパイプ14から第2の突出部22cに伝達された熱が外部の大気中に放出される。また、第2の突出部22cからカバー22の全体に伝導された熱も、ファン13の作動によりまたは自然に外部の大気中に放出される。以上のようにして放熱装置20はCPU8を冷却する。
本実施の形態では、ヒートパイプ14によって第2の突出部22c、すなわちヒートシンク25にも熱を伝達しているが、ヒートパイプ14の方がカバー12やヒートシンク25よりその熱伝導率が高いと考えられる。したがって、本実施の形態では、ヒートパイプ14によりヒートシンク25へ最も効率よく熱を伝達させ、さらにカバー22で補助的に熱を放熱させることができる。これにより、放熱装置20の全体で高効率で放熱することができる。
図6は、本発明の第3の実施の形態に係る放熱装置を示す斜視図である。この放熱装置30には2つのヒートパイプ14及び34が設けられている。これ以外の構成については、この放熱装置30は上記第1の実施の形態に係る放熱装置10と同様の構成を有している。ヒートパイプ14及び34の吸熱部14a及び34aはヒートスプレッダー17に接するように設けられている。また、それらの放熱部14bは、ヒートシンク15(またはカバー12の突出部12c)に接するように設けられ、放熱部34bはカバー12に接するように設けられている。
このような構成によっても、ヒートパイプ14及び34によりそれぞれヒートシンク25及びカバー12へ最も効率よく熱を伝達させ、さらにカバー12で補助的に熱を放熱させることができる。これにより、放熱装置20の全体で高効率で放熱することができる。
次に、上述したカバー12、22、ヒートパイプ14等の具体的な形状等について説明する。
図7は、例えば図4に示すカバー22とヒートパイプ14との接合状態を示す斜視図である。カバー22が例えば銅やアルミ等の金属である場合、例えばカシメ部28でカシメて、カバー22にヒートパイプ14が接合される。具体的には、ヒートスプレッダー部22dと、ヒートシンク部22cとに、ヒートパイプ14の吸熱部14aと放熱部14bとがそれぞれ接合される。ヒートパイプ14も金属であれば半田付けでカバー22に接合してもよい。
図8は他の実施の形態に係るカバーとヒートパイプとの接合状態を示す斜視図である。この例では、カバー42として高熱伝導性の樹脂材料、あるいはその他金属でない材料を用いたものである。高熱伝導性の材料としては、上述したように、カーボン、カーボンナノチューブ、グラファイト材、窒化アルミニウム等のセラミックス、その他これらを含む樹脂等が挙げられる。樹脂等で形成されることにより設計の自由度が高くなる。カバー42には、ヒートスプレッダー部42d及びヒートシンク部42cにそれぞれヒートパイプ14を位置決めするための突起43が設けられている。この突起43でヒートパイプ14が位置決めされ、所定の箇所48で熱圧着等によりカバー42に接合される。
図9はさらに別の実施の形態に係るカバーとヒートパイプとの接合状態を示す斜視図である。図10はその裏面側の斜視図である。この例では、カバー52、ヒートスプレッダー57、ヒートシンク55及びヒートパイプ14が一体成形されている。このように一体成形されることにより別々の部材で構成する場合に比べ効率よく熱伝導される。この場合、金属でない上述のような高熱伝導性の材料が用いられる。
図11は、カバー、ヒートシンク、ヒートスプレッダー及びヒートパイプがすべて、例えば金属でない上記の樹脂やセラミックス等の材料で一体成形されたカバー体である。カバー体62は、カバー部62a、ヒートスプレッダー部62d、ヒートシンク部62c及びヒートパイプ部62eを有している。このようなヒートパイプ部62eには、カバー体62を作製した後、作動流体等を封入すればよい。
また、本実施の形態では、ヒートパイプ部62eがヒートパイプの機能を有していなくてもよい。例えばヒートパイプ部62eが例えばカバー部62a等より熱伝導率が高い材料で形成されていてもよい。例えば、カバー部62a、ヒートスプレッダー部62d及びヒートシンク部62cをカーボン材、あるいは、銅またはアルミ等の金属として、ヒートパイプ部62eを結晶の配向性が高いグラファイト材等としてもよい。このように熱伝導率に差がつけられた部位が1つのカバー体62の中で設けられることにより、確実に熱伝導させたい部位とその補助的な部位とを分けることができ効率的に放熱処理することができる。
図12は他の実施の形態に係るカバー体を示す斜視図である。カバー体72はカバー部72a、ヒートスプレッダー部62d、ヒートシンク部62c及び突起部72eを有し、一体成形されたものである。カバー体72は例えばカーボン、カーボンナノチューブ、グラファイト材、窒化アルミニウム等のセラミックス、その他これらを含む樹脂等が挙げられる。このように一体成形されることにより効率よく熱伝導される。また、このような突起部72eを設けることで放熱面積が増え、高効率で熱伝導させることができる。
また、本実施の形態では、図11で示したカバー体62と同様に、突起部72eを他の部位に比べ熱伝導率が高い材料を用いれば、確実に熱伝導させたい部位とその補助的な部位とを分けることができ効率的に放熱処理することができる。
本発明は以上説明した実施の形態には限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
図6において、例えばヒートスプレッダー17はカバー12と一体形成とされていない例を説明したが、もちろんこれらが一体成形されているものであってもかまわない。
上記の説明では、カバーの材料として金属、カーボン、その他セラミック等としたが、カバー自体をヒートパイプの機能を持たせるようにしてもよい。この場合、平板状のヒートパイプを用いればよい。
カバーにヒートシンクやヒートスプレッダーを締結または接合する手段は、上述したカシメ、半田付け、熱圧着等のほか、例えば、ねじ締め、ろう付け等でもよい。
カバーの放熱効果を高める手段は何ら制限するものではなく、例えばカバーの表面に凹凸を設け放熱面積を増やす等してもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る放熱装置の斜視図である。 図1に示す放熱装置の裏面側の斜視図である。 図1に示す放熱装置の断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る放熱装置を示す斜視図である。 図4に示す放熱装置の断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る放熱装置を示す斜視図である。 図4に示すカバー22とヒートパイプ14との接合状態を示す斜視図である。 他の実施の形態に係るカバーとヒートパイプとの接合状態を示す斜視図である。 さらに別の実施の形態に係るカバーとヒートパイプとの接合状態を示す斜視図である。 図9に示すカバーとヒートパイプとの接合状態の裏面側を示す斜視図である。 一体成形されたカバー体を示す斜視図である。 他の実施の形態に係るカバー体を示す斜視図である。
符号の説明
8…CPU
10,20,30…放熱装置
11…熱拡散部
12,22,42,52,62,72…カバー(カバー体)
12b、22b,42b,52b,62b,72b…吸気口
12c…突出部
13b…羽根部材
13…ファン
14,34…ヒートパイプ
14a,34a…吸熱部
14b,34b…放熱部
14c…作動流体
12c,15,25,42c,55,62c,72c…ヒートシンク(ヒートシンク部)
15a,25a…排気口
16…ケース
17,22d,27,42d,57,62d,72d…ヒートスプレッダー(ヒートスプレッダー部)

Claims (9)

  1. ケースと、
    前記ケース内に収容された羽根部材を有し、該羽根部材が回転することで吸気及び排気するファン機構と、
    前記羽根部材を覆うように前記ケースに装着され、熱を伝導させることが可能なカバー部材と、
    前記ケース外に設けられた発熱体から発せられる熱を前記カバー部材に伝達するための熱伝達機構と
    を具備することを特徴とする放熱装置。
  2. 請求項1に記載の放熱装置であって、
    前記熱伝達機構は、
    前記発熱体が接するように設けられ、該発熱体から発せられる熱を吸収し拡散する熱拡散部材と、
    作動流体の蒸発作用及び凝縮作用により熱を吸収及び放出する吸熱部及び放熱部を有し、前記熱拡散部材が前記吸熱部に接するように設けられるとともに、前記放熱部が前記カバー部材に接するように設けられた熱輸送体と
    を有することを特徴とする放熱装置。
  3. 請求項1に記載の放熱装置であって、
    前記熱伝達機構は、
    前記発熱体が接するように設けられるとともに、前記カバー部材に対して熱伝達が可能に接続され、該発熱体から発せられる熱を吸収し拡散する熱拡散部材と、
    前記カバー部材に対して熱伝達が可能に接続され、前記ファン機構により排出された気体が吹き付けられる放熱部材と、
    作動流体の蒸発作用及び凝縮作用により熱を吸収及び放出する吸熱部及び放熱部を有し、前記熱拡散部材が前記吸熱部に接するように設けられるとともに、前記放熱部が前記放熱部材に接するように設けられた熱輸送体と
    を有することを特徴とする放熱装置。
  4. 請求項3に記載の放熱装置であって、
    前記放熱部材、前記カバー部材、前記熱輸送体及び前記熱拡散部材のうち少なくとも2つが一体成形されていることを特徴とする放熱装置。
  5. 請求項1に記載の放熱装置であって、
    前記カバー部材は、
    第1の熱伝導率を有する第1の領域と、
    第1の熱伝導率より高い第2の熱伝導率を有する第2の領域と
    を有することを特徴とする放熱装置。
  6. 請求項1に記載の放熱装置であって、
    前記カバー部材は、作動流体の蒸発作用及び凝縮作用により熱を吸収及び放出する熱輸送体でなることを特徴とする放熱装置。
  7. ケースと、
    前記ケース内に収容された羽根部材を有し、該羽根部材が回転することで吸気及び排気するファン機構と、
    前記羽根部材を覆うように前記ケースに装着され、第1の熱伝導率で伝導させることが可能なカバー部材と、
    発熱体が接するように設けられるとともに前記カバー部材に対して熱伝達が可能に接続され、該発熱体から発せられる熱を吸収し拡散する熱拡散部材と、
    前記カバー部材に対して熱伝達が可能に接続され、前記ファン機構により排出された気体が吹き付けられる放熱部材と、
    前記熱拡散部材と、前記カバー部材または放熱部材との間に設けられ、該熱拡散部材から前記カバー部材または放熱部材へ前記第1の熱伝導率より高い第2の熱伝導率で熱を伝導させる熱伝導体と
    を具備することを特徴とする放熱装置。
  8. ケースと、
    前記ケース内に収容された羽根部材を有し、該羽根部材が回転することで吸気及び排気するファン機構と、
    前記羽根部材を覆うように前記ケースに装着され、熱を伝導させることが可能なカバー部材と、
    前記ケース外に設けられた発熱体と、
    前記発熱体から発せられる熱を前記カバー部材に伝達するための熱伝達機構と
    を具備することを特徴とする電子機器。
  9. ケースと、
    前記ケース内に収容された羽根部材を有し、該羽根部材が回転することで吸気及び排気するファン機構と、
    前記羽根部材を覆うように前記ケースに装着され、第1の熱伝導率で伝導させることが可能なカバー部材と、
    前記ケース外に設けられた発熱体と、
    前記発熱体が接するように設けられるとともに前記カバー部材に対して熱伝達が可能に接続され、該発熱体から発せられる熱を吸収し拡散する熱拡散部材と、
    前記カバー部材に対して熱伝達が可能に接続され、前記ファン機構により排出された気体が吹き付けられる放熱部材と、
    前記熱拡散部材と、前記カバー部材または前記放熱部材との間に設けられ、該熱拡散部材から前記カバー部材または放熱部材へ前記第1の熱伝導率より高い第2の熱伝導率で熱を伝導させる熱伝導体と
    を具備することを特徴とする電子機器。
JP2003394864A 2003-11-26 2003-11-26 放熱装置及び電子機器 Pending JP2005158979A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003394864A JP2005158979A (ja) 2003-11-26 2003-11-26 放熱装置及び電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003394864A JP2005158979A (ja) 2003-11-26 2003-11-26 放熱装置及び電子機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005158979A true JP2005158979A (ja) 2005-06-16

Family

ID=34720773

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003394864A Pending JP2005158979A (ja) 2003-11-26 2003-11-26 放熱装置及び電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005158979A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008108965A (ja) * 2006-10-26 2008-05-08 Toshiba Corp 冷却装置、およびこれを備えた電子機器
JP2012222338A (ja) * 2011-04-08 2012-11-12 Jianzhun Electric Mach Ind Co Ltd 水平対流ファンを有する放熱システム
WO2015141305A1 (ja) * 2014-03-18 2015-09-24 富士電機株式会社 電力変換装置
JP2019148373A (ja) * 2018-02-27 2019-09-05 古河電気工業株式会社 冷却装置
JP7087126B1 (ja) 2021-01-27 2022-06-20 レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド 電子機器

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008108965A (ja) * 2006-10-26 2008-05-08 Toshiba Corp 冷却装置、およびこれを備えた電子機器
JP2012222338A (ja) * 2011-04-08 2012-11-12 Jianzhun Electric Mach Ind Co Ltd 水平対流ファンを有する放熱システム
WO2015141305A1 (ja) * 2014-03-18 2015-09-24 富士電機株式会社 電力変換装置
CN105493273A (zh) * 2014-03-18 2016-04-13 富士电机株式会社 功率转换装置
JPWO2015141305A1 (ja) * 2014-03-18 2017-04-06 富士電機株式会社 電力変換装置
JP2019148373A (ja) * 2018-02-27 2019-09-05 古河電気工業株式会社 冷却装置
JP6998794B2 (ja) 2018-02-27 2022-01-18 古河電気工業株式会社 冷却装置
JP7087126B1 (ja) 2021-01-27 2022-06-20 レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド 電子機器
JP2022114664A (ja) * 2021-01-27 2022-08-08 レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド 電子機器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7079394B2 (en) Compact cooling device
TWI257838B (en) Cooling device and electronic equipment
JP3979143B2 (ja) 情報処理装置の冷却装置
US20040201958A1 (en) System and method for cooling an electronic device
JP2005321287A (ja) 冷却装置、電子機器、ヒートシンクおよび放熱フィン
US6867971B2 (en) Heat dissipation apparatus
US20080135210A1 (en) Heat dissipation module
US20080101017A1 (en) Cooling Device and Electronic Device
JP2004039685A (ja) 電子機器
JP2004228484A (ja) 冷却装置及び電子機器
TW200823642A (en) Centrifugal blower, thermal module having the centrifugal blower and electronic assembly incorporating the thermal module
JP2003258472A (ja) 放熱装置及び情報処理装置
JP2005158979A (ja) 放熱装置及び電子機器
US6816374B2 (en) High efficiency heat sink/air cooler system for heat-generating components
JP2008277355A (ja) 冷却装置および電子機器
JP2004040069A (ja) 熱放散装置
JP2000250660A (ja) コンピュータの冷却装置
JP2007281214A (ja) 冷却装置及びそれを備えた電子機器
JP2000035291A (ja) 冷却ユニットおよび冷却構造
JP2004022786A (ja) ファンユニット
JP3454761B2 (ja) 電子機器用冷却装置および冷却方法
JPH1066305A (ja) ヒートシンク機能付きファンモータ
JP2005079324A (ja) 冷却装置及び電子機器
JP2000174188A (ja) 電子素子の冷却構造
JP2004015024A (ja) 電子素子の冷却装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060424

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060815

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090203

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090602