JP2022114505A - 環状シール部材および流体機器接続構造 - Google Patents
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Abstract
Description
まず第1に、流体が帯電すると流体機器に絶縁破壊が発生するおそれがあるという問題がある。詳しく説明すると、例えば、流体機器としてダイアフラム弁体の開弁動作または閉弁動作により流体の流量制御を行う流量制御弁を用いた場合、該流量制御弁は、絶縁体であるダイアフラム弁体によって、接液部と非接液部とに区画されている。このような場合、流体が帯電すると、流体機器内部の接液部と非接液部との間の電位差が増大する。電位差が増大すると、ダイアフラムの厚みは非常に薄いため、絶縁破壊を起こす可能性がある。絶縁破壊を起こすと、急激にダイアフラムの内部を移動する電荷により熱が発生し、発生した熱によって、絶縁破壊が起きた箇所で微小な孔が発生する。孔が発生すると、接液部から非接液部へ流体の漏れが発生するおそれがある。
(1)第1流体機器に形成された第1接続部と、第2流体機器に形成された第2接続部と、をシール状態で接続するために、前記第1接続部と前記第2接続部との間に介在する環状シール部材において、前記環状シール部材の内周面は、前記第1接続部と前記第2接続部とが接続されてなる、制御流体と接触する一連の接触面の一部を形成しており、前記制御流体に接触可能であること、前記環状シール部材は、導電性材料を分散させた樹脂からなり、静電気を外部に逃がすためのアース要素を接続することが可能なアース接続部を備えること、を特徴とする。なお、第1流体機器、第2流体機器としては、例えば、流量調整弁やマスフローコントローラ等の流体機器、配管や管継手等の配管接続機器、流量計や圧力計等の計測機器等が含まれる。
(6)第1接続部を有する第1流体機器と、第2接続部を有する第2流体機器と、前記第1接続部及び前記第2接続部の間に介在する環状シール部材と、前記環状シール部材を介して前記第1接続部及び前記第2接続部を接続する連結部材と、を有する流体機器接続構造において、前記環状シール部材は、(1)乃至(5)のいずれか1つに記載の環状シール部材であること、を特徴とする。
図1に示すように、配管2と流量調整弁3とを流体機器接続構造1により接続した状態で、エアパージを行い、エアパージにより環状シール部材に発生する静電気について実験を行った。図10は、実験結果を表す表であり、環状シール部材の電圧値の測定結果を示したものである。表中の「従来技術」とは、環状シール部材4の代わりに、カーボンナノチューブが分散されておらず導電性を有しない従来技術に係る環状シール部材を用いて実験を行ったことを意味する。表中の「本実施形態」とは、本実施形態に係る環状シール部材4(接液部(内周面48)の、直径に対する該軸方向の長さの比を約0.4~1.5としたもの)を用いて実験を行ったことを意味する。また、表中の「IN」とは、流量調整弁3の入力ポート31A側を意味しており、「OUT」は、流量調整弁3の出力ポート31B側を意味する。
(1)第1流体機器(例えば、配管2やT字配管200)に形成された第1接続部21,201と、第2流体機器(例えば、流量調整弁3や蓋材600)に形成された第2接続部31,601と、をシール状態で接続するために、第1接続部21,201と第2接続部31,601との間に介在する環状シール部材4において、環状シール部材4の内周面48は、第1接続部21,201と第2接続部31,601とが接続されてなる、制御流体と接触する一連の接触面40,400の一部を形成しており、制御流体(例えば半導体製造工程に用いられる薬液等)に接触可能であること、環状シール部材4は、導電性材料を分散させた樹脂からなり、静電気を外部に逃がすためのアース要素8を接続することが可能なアース接続部45を備えること、を特徴とする。
(6)第1接続部21,201を有する第1流体機器(例えば、配管2やT字配管200)と、第2接続部31,601を有する第2流体機器(例えば、流量調整弁3や蓋材600)と、第1接続部21,201及び第2接続部31,601の間に介在する環状シール部材4と、環状シール部材4を介して第1接続部21,201及び第2接続部31,601を接続する連結部材5と、を有する流体機器接続構造1,100において、環状シール部材4は、(1)乃至(5)のいずれか1つに記載の環状シール部材4であること、を特徴とする。
環状シール部材4をアース10に接続するための構成としてはこれに限定されるものではない。例えば、環状シール部材4のアース接続部45に第1コネクタを設け、アース要素の取付部を第1コネクタと嵌合可能な第2コネクタとして、第1コネクタと第2コネクタとを嵌合させることで、環状シール部材4をアース10に接続するものとしても良い。
2 配管(第1流体機器の一例)
3 流量調整弁(第2流体機器の一例)
4 環状シール部材
8 アース要素
21 第1接続部
31A 入力ポート(第2接続部の一例)
31B 出力ポート(第2接続部の一例)
45 アース接続部
48 内周面
Claims (6)
- 第1流体機器に形成された第1接続部と、第2流体機器に形成された第2接続部と、をシール状態で接続するために、前記第1接続部と前記第2接続部との間に介在する環状シール部材において、
前記環状シール部材の内周面は、前記第1接続部と前記第2接続部とが接続されてなる、制御流体と接触する一連の接触面の一部を形成しており、前記制御流体に接触可能であること、
前記環状シール部材は、導電性材料を分散させた樹脂からなり、静電気を外部に逃がすためのアース要素を接続することが可能なアース接続部を備えること、
を特徴とする環状シール部材。 - 請求項1に記載の環状シール部材において、
前記導電性材料は、カーボンナノチューブであること、
前記樹脂は、フッ素樹脂であること、
を特徴とする環状シール部材。 - 請求項1または2に記載の環状シール部材において、
前記環状シール部材の外周面は、前記第1接続部および前記第2接続部の少なくともいずれか一方の外部に露出していること、
前記外周面が前記アース接続部であること、
を特徴とする環状シール部材。 - 請求項3に記載の環状シール部材において、
前記アース要素は、前記アース接続部に取り付け可能な取付部を備えること、
前記取付部は、その内周面が前記アース接続部と接触可能とされたC型リング状に形成されており、その内径は、前記アース接続部の直径よりも小さくされていること、
前記取付部は、前記アース接続部に取り付けられた際、前記アース接続部によって拡径され、弾性変形することで生じる反力により前記アース接続部と接触可能なこと、
を特徴とする環状シール部材。 - 請求項1乃至4のいずれか1つに記載の環状シール部材において、
前記環状シール部材は、前記第1接続部と前記第2接続部との間に、着脱可能に介在すること、
を特徴とする環状シール部材。 - 第1接続部を有する第1流体機器と、第2接続部を有する第2流体機器と、前記第1接続部及び前記第2接続部の間に介在する環状シール部材と、前記環状シール部材を介して前記第1接続部及び前記第2接続部を接続する連結部材と、を有する流体機器接続構造において、
前記環状シール部材は、請求項1乃至5のいずれか1つに記載の環状シール部材であること、
を特徴とする流体機器接続構造。
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