JP2022114346A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Tsukasa Takeuchi
稔 井戸
Minoru Ido
智之 武山
Tomoyuki Takeyama
英貴 椋木
Hideki Mukunoki
直輝 畑
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Abstract

【課題】車両用空調装置を簡素な構成として車室内の温度調整を可能とすると共に、必要に応じて搭載状態を選択することで車両の軽量化を図る。【解決手段】車両用空調装置10を構成する空調ユニット24は、ケーシング22の内部に収容され、該ケーシング22が車両12の車室内12aに対して着脱自在に設けられ、送風機54a、54bによって送風される空気のうち、蒸発器44を通過した空気の送出される冷風送風口34と、凝縮器48を通過した空気が送出される温風送風口36とを備えている。そして、冷房運転時には、冷風送風口34を車室内12aにおいて乗員の乗車した前方側へ指向するように配置し、一方、暖房運転時には、温風送風口36を前記前方側へ指向するように配置して固定する。【選択図】図1

Description

本発明は、車室内の温度調整を行う車両用空調装置に関し、一層詳細には、前記車室内に対して着脱自在に設けられる車両用空調装置に関する。
従来から、特許文献1に開示されるように、小型電気自動車等の電動車両に搭載される車両用空調装置が知られており、この車両用空調装置は、前記電動車両のシート下部に一体的に収容されシートに温調風を送風するために用いられ、圧縮機と、該圧縮機で圧縮された冷媒が循環する熱交換器と減圧手段とを含む冷凍サイクル装置とから構成されている。
そして、車室内へ冷風を送風する冷房運転時には、電動車両のバッテリから供給される電力によって圧縮機を駆動させ冷媒を圧縮すると共に、圧縮された冷媒が減圧手段で減圧されることで、熱交換器である蒸発器において前記冷媒が蒸発して空気と熱交換され、冷却された冷風をシートへと供給する。一方、暖房運転時には、熱交換器である凝縮器で放熱される熱と空気とが熱交換され加熱された温風を前記シートへと供給する。
特許第6439476号公報
上述したような小型電気自動車のような電動車両は、近距離用の移動手段として用いられることが想定されており大型のバッテリを搭載しにくく、その航続距離を延ばすためにより一層の軽量化が求められている。また、上述した電動車両を使用する季節によっては、車両用空調装置による車室内の温度調整が必要とされない場合があるが、前記車両用空調装置がシートの下部に一体的に固定されて取り外すことができないため、使用しない場合には前記電動車両の重量を増加させるだけで快適性の向上には何ら寄与しないという問題がある。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、簡素な構成で車室内の温度調整を可能とすると共に、必要に応じて搭載状態を選択することで車両の軽量化を図ることが可能な車両用空調装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明の態様は、冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮機で圧縮された冷媒を凝縮して通過する空気を加熱する凝縮器と、凝縮器で凝縮された冷媒を減圧する膨張弁と、膨張弁で減圧された冷媒が供給され熱交換を行うことで通過する空気を冷却する蒸発器と、凝縮器及び蒸発器の少なくともいずれか一方に空気を送風する送風機とを有した空調ユニットと、空調ユニットが収容されるケーシングとを備えた車両用空調装置であって、
ケーシングは、車両の車室内に対して着脱自在に設けられ、送風機によって送風される空気のうち、蒸発器を通過した空気が送出される第1開口と、凝縮器を通過した空気の送出される第2開口とを備え、
第1開口が車室内において乗員の乗車している乗員方向へ指向し、第2開口が乗員方向以外となる方向に指向するように配置される第1取付状態と、第2開口が乗員方向へ指向し、第1開口が乗員方向以外となる方向に指向するように配置される第2取付状態のいずれか一方の取付状態で車室内に固定される。
本発明によれば、空調ユニットを含むケーシングが、車両の車室内に対して着脱自在に設けられ、このケーシングには、送風機によって送風される空気のうち、蒸発器を通過した空気が送出される第1開口と、凝縮器を通過した空気の送出される第2開口とを備えており、車室内において乗員の乗車している乗員方向へ第1開口が指向し、乗員方向以外となる方向に第2開口が指向するように配置される第1取付状態と、第2開口が乗員方向へ指向し第1開口が乗員方向以外となる方向に指向するように配置される第2取付状態のいずれか一方の取付状態で空調ユニットを含むケーシングが車室内に固定される。
従って、車室内において乗員が必要とする温度調整状態に応じて、第1開口又は第2開口のいずれか一方が乗員の乗車している乗員方向側へ指向するように車両用空調装置の取付方向を自在に変更して固定することで、例えば、車両用空調装置を備えていない車両であっても、簡素な構成である車両用空調装置を用いて車室内における温度調整を行って快適性を高めることが可能であり、しかも、必要に応じて車両用空調装置を着脱して搭載状態を選択することで、車両用空調装置の非搭載状態において車両の軽量化を図ることが可能となる。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、車両用空調装置を構成する空調ユニットが、ケーシングの内部に収容されると共に、車両に対して着脱自在に設けられ、蒸発器を通過した空気が送出される第1開口を車室内において乗員の乗車している乗員方向へ指向させ、凝縮器を通過した空気の送出される第2開口を、乗員方向以外となる方向に指向させるように配置した第1取付状態と、第2開口を乗員方向へ指向させ第1開口を乗員方向以外となる方向に指向させるように配置した第2取付状態のいずれか一方の取付状態を選択し、空調ユニットを含むケーシングを車室内に固定する。
これにより、車室において乗員が必要とする温度調整状態に応じて、第1開口又は第2開口のいずれか一方を車室内の乗員方向へ指向させるように車両用空調装置の取付方向を自在に変更することで、例えば、車両用空調装置を備えていない車両であっても、簡素な構成の車両用空調装置を用いて車室内における温度調整が可能となり、さらに、必要に応じて車両用空調装置を着脱して搭載状態を選択することで、車両用空調装置の非搭載状態において車両の軽量化を図ることができる。
本発明の実施の形態に係る車両用空調装置の搭載された車両を示す概略左側面図である。 図1の車両に搭載された車両用空調装置の外観斜視図である。 図2の車両用空調装置の断面図である。 図2の車両用空調装置を構成する空調ユニットの斜視構成図である。
本発明に係る車両用空調装置について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
この車両用空調装置10が搭載される車両12は、例えば、バッテリから供給される電力によってモータを駆動させて走行する電動車両であり、この車両12は、図1に示されるように、車体フレーム(図示せず)に車体パネルを組み付けることで構成される車体14を有し、該車体14の左右に懸架された前輪16及び後輪18が回転することで走行する。また、本実施の形態の説明では、車室内12aのシートSに着座した運転者(乗員)から見た方向に従って、前後方向(矢印A1、A2方向)として説明する。なお、図1は、車両12における概略左側面図を示している。
車両用空調装置10は、図1~図4に示されるように、例えば、上述した車両12における車室内12aの後方側(矢印A2方向)に設けられ水平方向(矢印A1、A2方向)に延在する荷台20に搭載され、ケーシング22と、該ケーシング22の内部に収容される空調ユニット24と、ケーシング22の外部から取り込んだ空気を前記空調ユニット24へと供給する通風ダクト26とを含む。
ケーシング22は、例えば、中空の箱状に形成され、その上方及び側方から見て略長方形状に形成され、内部に形成される収容空間には空調ユニット24が収容されている。なお、以下、図2及び図3に示されるように、ケーシング22を上方から見て長尺な方向を長手方向(矢印B方向)、該長尺な方向と直交する短尺な方向を幅方向(矢印C方向)として説明する。
また、ケーシング22の上面22a及び底面22bは、図1及び図2に示されるように、長手方向及び幅方向に沿った平坦状にそれぞれ形成され、前記上面22aには、例えば、運転者等の使用者が把持可能な把持部28が設けられると共に、空調ユニット24を駆動又は停止させる際に操作される電源スイッチ30が設けられる。把持部28は、ケーシング22の長手方向(矢印B方向)に沿って長尺に形成され、上面22aから上方へと所定距離だけ離間すると共に、長手方向両端が前記上面22aに対して固定されている。
また、図2及び図3に示されるように、ケーシング22の長手方向両端に形成される長手方向側面32a、32bには、例えば、矩形状に開口した冷風送風口(第1開口)34及び温風送風口(第2開口)36がそれぞれ形成される。一方、ケーシング22の幅方向両端に形成される幅方向側面38a、38bには、例えば、円形状に開口した第1及び第2吸込口40、42がそれぞれ形成される。なお、冷風送風口34及び温風送風口36は、長手方向側面32a、32bの略中央部にそれぞれ開口し、長手方向に沿って対向する位置に形成され第1及び第2吸込口40、42は、幅方向側面38a、38bの略中央部にそれぞれ開口し、幅方向に対向するように形成される(図3参照)。
空調ユニット24は、図2~図4に示されるように、熱交換器である蒸発器44と、該蒸発器44から供給される冷媒を圧縮する圧縮機46と、熱交換器であり該圧縮機46で圧縮された冷媒を凝縮する凝縮器48と、該凝縮された冷媒を減圧する膨張弁50と、前記冷媒の貯留されるタンク52と、ケーシング22における第1及び第2吸込口40、42に設けられる送風機54a、54bとを有し、第1~第4配管56、58、60、62を通じて互いに接続され冷媒が循環可能に形成される。
蒸発器44は、例えば、冷媒の流通する複数のチューブを内部に有した熱交換器であり、該チューブの端部に接続されたヘッダ(図示せず)には、前記冷媒の供給される第1配管56と、内部を循環した前記冷媒が導出される第2配管58とが接続されている。そして、第1配管56の上流側に膨張弁50が接続され、第2配管58の下流側には圧縮機46が接続されている。
圧縮機46は、例えば、図示しないバッテリからの電力供給によって駆動して冷媒を圧縮可能であり、蒸発器44の下流側に設けられ第2配管58によって接続されると共に、その下流側に設けられる凝縮器48と第3配管60によって接続されている。そして、圧縮機46の駆動作用下に圧縮された冷媒が第3配管60を通じて凝縮器48へと供給される。
凝縮器48は、蒸発器44と同様に、冷媒の流通する複数のチューブ(図示せず)を有した熱交換器であり、圧縮機46と膨張弁50との間に設けられ、その下流側に設けられる前記膨張弁50に対して第4配管62で接続され、凝縮された冷媒を供給する。
タンク52は、内部に冷媒を貯留可能な筒状に形成され、蒸発器44と圧縮機46との間に配置され第2配管58で接続されており、詳細には、第2配管58を構成しタンク52の上流側となる第1タンク配管64aによって蒸発器44と接続され、一方、前記第2配管58を構成し前記タンク52の下流側となる第2タンク配管64bによって圧縮機46と接続されている。
そして、上述した空調ユニット24は、図3及び図4に示されるように、ケーシング22の内部において、蒸発器44と凝縮器48とが略平行で長手方向(矢印B方向)に所定距離だけ離間して長手方向両端側に配置され、長手方向一方側に設けられた前記蒸発器44が冷風送風口34に臨み、長手方向他方側に設けられた前記凝縮器48が温風送風口36に臨むように配置される。
また、図3に示されるように、圧縮機46及び膨張弁50は、蒸発器44と凝縮器48との間に配置され、前記蒸発器44に隣接するようにタンク52が配置される。
送風機54a、54bは、図示しないバッテリからの電力供給によってファンが回転駆動するように形成され、第1及び第2吸込口40、42に臨むように幅方向側面38a、38b側でケーシング22の内部にそれぞれ配置される。そして、送風機54a、54bの駆動作用下にファンが回転することで、ケーシング22の外部の空気(外気)が第1及び第2吸込口40、42を通じて内部へと取り込まれる。
通風ダクト26は、ケーシング22の内部に設けられ、第1吸込口40に接続される第1ダクト66と、第2吸込口42に接続される第2ダクト68とを備え、前記第1ダクト66の下流端が蒸発器44の熱交換部へと接続され、前記第2ダクト68の下流端が凝縮器48の熱交換部へと接続されると共に、前記第1及び第2ダクト66、68の上流端の内部には、それぞれ送風機54a、54bが設けられる。
そして、送風機54aの駆動作用下に第1吸込口40を通じて第1ダクト66へと取り込まれた外気が、該第1ダクト66を通じて蒸発器44へと供給され、その熱交換部を通過することで冷媒と熱交換されて冷却される。一方、送風機54bの駆動作用下に第2吸込口42を通じて第2ダクト68へと取り込まれた外気が、該第2ダクト68を通じて凝縮器48へと供給され、その熱交換部を通過することで冷媒と熱交換されて加熱される。
本発明の実施の形態に係る車両用空調装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に前記車両用空調装置10を車両12に搭載して使用する場合について説明する。
最初に、図示しない運転者等の使用者が、上方から把持部28を把持して車両用空調装置10を搬送し、例えば、図1に示されるように車室内12aの後方側(矢印A2方向)の荷台20に底面22bが接するように載置した後に図示しない固定手段によって固定する。
この場合、例えば、図1に示される車両12における車室内12aの乗員(運転者等)に向けてへ冷風を送風する冷房運転を行う場合(第1取付状態)には、冷風送風口34が車室内12aで前記乗員の乗車している前方側(矢印A1方向、乗員方向)、温風送風口36が後方側(矢印A2方向、乗員方向以外)となるように配置して固定する。一方、車室内12aの乗員に向けて温風を送風する暖房運転を行う場合(第2取付状態)には、温風送風口36が車室内12aで乗員の乗車している前方側(矢印A1方向、乗員方向)、冷風送風口34が後方側(矢印A2方向、乗員方向以外)となるように配置して固定する。
先ず、車両用空調装置10による暖房運転を行う場合には、車室内12aにおいて温風送風口36が前方側となるように配置された状態とした後に、ケーシング22に設けられた電源スイッチ30を操作する。これにより、図示しないバッテリからの電力供給によって圧縮機46が駆動し、タンク52から第2タンク配管64bを通じて供給された冷媒が前記圧縮機46で圧縮されて高温高圧のガス状態となる。このガス状態に気化した冷媒が、圧縮機46から第3配管60を通じて凝縮器48へと供給され凝縮されることで放熱されて液状態となる。
また、同時に、送風機54bが駆動することで、車室内12a又は車外の空気が第2吸込口42を通じて第2ダクト68へと吸い込まれ、凝縮器48の熱交換部へと供給される。
そして、凝縮器48の放熱によって熱交換部で生じた冷媒の熱と第2ダクト68から前記熱交換部へと供給され、その内部を通過する空気との熱交換がなされ、該空気が加熱されて温風となって下流側へと流通する。これにより、車室内12aの前方側へ指向するように配置された温風送風口36から車室内12a側へ向けて温風が供給されると共に、熱交換された冷媒は第4配管62を通じて膨張弁50へと供給される。これにより、運転者等の乗員が乗車している車室内12aの前方側が温風によって好適に暖められる。
この膨張弁50において、冷媒が減圧された後に第1配管56を通じて蒸発器44へと導入されて第1ダクト66から供給され熱交換部を通過する空気と熱交換されることで気化する。この蒸発器44において気化した冷媒は、第1タンク配管64aを通じてタンク52へと戻ることで貯留される。
次に、車両用空調装置10による冷房運転を行う場合には、ケーシング22に設けられた電源スイッチ30を投入することで、図示しないバッテリからの電力供給によって圧縮機46が駆動し、タンク52から供給された冷媒が圧縮されて高温高圧のガス状態となる。この気化した冷媒が、圧縮機46から第3配管60を通じて凝縮器48へと供給され、該凝縮器48によって凝縮されることで液状態となった後、該凝縮器48から第4配管62を通じて膨張弁50へと供給される。そして、膨張弁50において減圧された冷媒が、第1配管56を通じて蒸発器44の内部へと導入される。
また、同時に、送風機54aが駆動することで、車室内12a又は車外の空気が第1吸込口40を通じて第1ダクト66へと吸い込まれ、蒸発器44の熱交換部へと供給される。
そして、蒸発器44の熱交換部において冷媒が蒸発することで、第1ダクト66から供給され熱交換部を通過する空気と前記冷媒とが熱交換され、該空気が冷却されて冷風として下流側へ流通する。これにより、車両12の前方側へ指向するように配置された冷風送風口34から車室内12a側へ向けて冷風が供給されると共に、熱交換された冷媒は徐々に加熱されて気化していく。これにより、運転者等の乗員が乗車している車室内12aの前方側が冷風によって好適に冷却される。
上述したように蒸発器44において気化した冷媒は、該蒸発器44から第2配管58の第1タンク配管64aを通じてタンク52へと戻って貯留される。
また、上述したように車両用空調装置10における冷風送風口34及び温風送風口36から車室内12aへ直接冷風及び温風を送風する場合に限定されるものではなく、例えば、車室内12aにおける荷台20近傍から乗員の乗車している前方側(矢印A1方向)まで延在する送風ダクトを設け、この送風ダクトの後端に前記冷風送風口34又は前記温風送風口36を接続することで、冷風及び温風を前記送風ダクトを通じてより確実且つ効率的に乗員の近傍へと送風可能としてもよい。
一方、車両用空調装置10を車両12から取り出す場合には、電源スイッチ30を操作して空調ユニット24を停止させた後、車両12の荷台20に対する固定手段の固定状態を解除して図示しない運転者等の使用者が把持部28を把持して前記荷台20から持ち上げて車両12の外部へと搬出する。
以上のように、本実施の形態では、電動車両等の車両12の車室内12aに対して着脱自在に設けられ、熱交換を行うことで空気を冷却又は加熱可能な空調ユニット24をケーシング22の内部に備え、送風機54a、54bによってケーシング22内に送風される空気のうち、空調ユニット24における蒸発器44を通過して熱交換された冷風が送出される冷風送風口34と、前記空調ユニット24の凝縮器48を通過して熱交換された温風が送出される温風送風口36とを備えている。そして、冷房運転時には、冷風送風口34を前記車室内12aにおいて乗員が乗車している前方側(矢印A1方向)へ向け、温風送風口36が後方側(矢印A2方向)となるように配置して固定し、一方、暖房運転時には、前記温風送風口36を前記前方側(矢印A1方向)へ向け、前記冷風送風口34が前記後方側(矢印A2方向)となるように配置して固定する。
従って、車室内12aにおいて乗員が必要とする温度調整状態に応じて、冷風送風口34及び温風送風口36のいずれか一方が乗員の乗車している前方側へ向かうように車両用空調装置10の取付方向を自在に変更することで、例えば、車両用空調装置を備えていない車両12であっても、構成が簡素である車両用空調装置10を搭載することで車室内12aの温度調整を行って快適性を高めることが可能となり、さらに、必要に応じて前記車両用空調装置10を着脱して搭載状態を選択することで、前記車両用空調装置10の非搭載を選択した場合には前記車両12の軽量化を図ることが可能となる。
また、冷房運転と暖房運転とを切り替えるための切替機構を設けることなく、車室内12aにおける車両用空調装置10の取付方向を変更するのみで冷房と暖房とを容易に切り替えることが可能であるため、前記切替機構を備えた場合と比較し、車両用空調装置10の構造を簡素化して製造コストの削減及び軽量化を図ることができる。
さらに、車室内12aの温度調整が必要とされない時には、車両用空調装置10を車室内12aから取り外すことで車両12の軽量化に貢献することが可能となり、例えば、この車両12が電動車両である場合には、非搭載時におけるバッテリの使用量を抑制することで航続距離を延ばすことが可能となる。
なお、本発明に係る車両用空調装置は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…車両用空調装置 12…車両
20…荷台 22…ケーシング
24…空調ユニット 26…通風ダクト
34…冷風送風口 36…温風送風口
40…第1吸込口 42…第2吸込口
44…蒸発器 46…圧縮機
48…凝縮器 50…膨張弁
54a、54b…送風機

Claims (1)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機と、該圧縮機で圧縮された前記冷媒を凝縮して通過する空気を加熱する凝縮器と、該凝縮器で凝縮された前記冷媒を減圧する膨張弁と、前記膨張弁で減圧された前記冷媒が供給され熱交換を行うことで通過する前記空気を冷却する蒸発器と、前記凝縮器及び前記蒸発器の少なくともいずれか一方に前記空気を送風する送風機とを有した空調ユニットと、前記空調ユニットが収容されるケーシングとを備えた車両用空調装置であって、
    前記ケーシングは、車両の車室内に対して着脱自在に設けられ、前記送風機によって送風される前記空気のうち、前記蒸発器を通過した前記空気が送出される第1開口と、前記凝縮器を通過した前記空気の送出される第2開口とを備え、
    前記第1開口が前記車室内において乗員の乗車している乗員方向へ指向し、前記第2開口が前記乗員方向以外となる方向に指向するように配置される第1取付状態と、前記第2開口が前記乗員方向へ指向し、前記第1開口が前記乗員方向以外となる方向に指向するように配置される第2取付状態のいずれか一方の取付状態で前記車室内に固定される、車両用空調装置。
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