JP2022114270A - 医用情報処理装置及び医用情報処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】対象患者に投与されている薬剤の現在の取り扱いの適否を判定する場合において、医師の負担を軽減し対応を迅速化するための支援をすること。【解決手段】実施形態に係る医用情報処理装置は、判定部と、生成部と、送信制御部とを備える。判定部は、対象患者に処方された薬剤の投薬に関する管理情報と、対象患者の現在の健康状態が薬剤の処方時の健康状態から遷移した可能性を示す状態遷移情報と、対象患者の投薬に関する電子カルテ情報と、に基づいて、警告の要否を判定する。生成部は、判定部が警告要と判定した場合、対象患者への投薬に関する警告情報を生成する。送信制御部は、対象患者への投薬に関する警告情報を、少なくとも対象患者の担当医師の第1の端末がアクセス可能なアドレスに送信する。【選択図】図2

Description

本明細書等に開示の実施形態は、医用情報処理装置及び医用情報処理システムに関する。
患者へ薬剤投与を行う場合において、患者への投与開始時では警告対象でなかったが、継続投与を行っていく中で、例えば患者の状態遷移により継続投与の警告、禁忌対象となる場合がある。このため、薬剤投与に関し、医師は患者の状態遷移に応じて適切な判断しなければならない。
しかしながら、従来においては、医師が電子カルテシステムを立ち上げ、対象患者のデータ(検査結果)にアクセスしなければ、対象患者に投与されている薬剤の現在の取り扱いの適否を判定することはできない。また、対象患者に投与されている薬剤の現在の取り扱いの適否を判定するタイミングは、担当医師の人為的な判断に依存している。
特開2012-208862号公報
本明細書等に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、対象患者に投与されている薬剤の現在の取り扱いの適否を判定する場合において、医師の負担を軽減し対応を迅速化するための支援をすることである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
本実施形態に係る医用情報処理装置は、判定部と、生成部と、送信制御部とを備える。前記判定部は、対象患者に処方された薬剤の投薬に関する管理情報と、前記対象患者の現在の健康状態が前記薬剤の処方時の健康状態から遷移した可能性を示す状態遷移情報と、前記対象患者の投薬に関する電子カルテ情報と、に基づいて、警告の要否を判定する。前記生成部は、前記判定部が警告要と判定した場合、前記対象患者への投薬に関する警告情報を生成する。前記送信制御部は、前記対象患者への投薬に関する警告情報を、少なくとも前記対象患者の担当医師の第1の端末がアクセス可能なアドレスに送信する。
図1は、本実施形態に係る医用情報処理システムの構成の一例を示した図である。 図2は、医用情報処理装置の構成を示したブロック図である。 図3は、アラートマスタテーブルの一例を示した図である。 図4は、薬剤マスタ情報の一例としての薬剤項目マスターテーブルを示した図である。 図5は、検査マスタ情報の一例としての検査項目マスターテーブルを示した図である。 図6は、食事マスタ情報の一例としての食事項目マスターテーブルを示した図である。 図7は、患者基本マスタ情報の一例としての患者基本(プロファイル)項目マスターテーブルを示した図である。 図8は、オペレータ管理テーブルの一例を示した図である。 図9は、薬剤投与の警告処理の流れを示したフローチャートである。 図10は、看護支援端末において表示される警告情報の一例を示した図である。
以下、添付図面を参照しながら、実施形態に係る医用情報処理装置及び医用情報処理システムについて説明する。
まず、本実施形態に係る医用情報処理システムの全体構成について説明する。
図1は、本実施形態に係る医用情報処理システムSの構成の一例を示した図である。図1に示した様に、医用情報処理システムSは、本実施形態に係る医用情報処理装置1、担当医師端末3、担当医師携帯電話5、看護支援端末7、検査管理装置8、臨床情報データベース9を備える。
医用情報処理システムSに含まれる各装置間は、ネットワークを介して互いに通信可能となっている。なお、ネットワークは、有線通信、無線通信、有線通信と無線通信との組み合わせのいずれの方式であってもよい。
典型的には、医用情報処理装置1、担当医師端末3、看護支援端末7、検査管理装置8、臨床情報データベース9は、病院内に設置される。これに対し、例えば、医用情報処理装置1、担当医師携帯電話5、看護支援端末7、検査管理装置8、臨床情報データベース9の少なくともいずれかを病院外に設置するようにしてもよい。すなわち、医用情報処理システムSを構成する各装置間で互いに通信可能な環境であれば、各装置はどこに設置されていてもよい。
医用情報処理装置1と、臨床情報データベース9の電子カルテデータベース9aとは、例えば電子カルテシステムを構成する。電子カルテシステムは、電子カルテの入力・参照を行う医師・看護師等により利用される。また、医用情報処理装置1と、臨床情報データベース9とは、例えばHIS(Hospital Information System)を構成する。
医用情報処理装置は、薬剤投与の警告処理を実行する。ここで、薬剤投与の警告処理とは、対象患者の投薬に関する電子カルテ情報と、対象患者の現在の健康状態が薬剤の処方時の健康状態から遷移した可能性を示す状態遷移情報と、対象患者に処方された薬剤の投薬に関する管理情報と、に基づいて、現在投与されている薬剤の取り扱いを判定し、禁忌等を知らせる警告情報を担当医師に自動送信するものである。また、担当医師とは、警告情報を知らせるべき医師を意味する。典型的には対象患者の問診医であるが、疾患によっては問診医以外の専門医である場合もある。
また、対象患者の投薬に関する電子カルテ情報とは、対象患者の電子カルテに含まれる情報のうち、投薬に関する情報を意味する。例えば、対象患者の投薬に関する電子カルテ情報は、現在投与されている薬剤に関する情報(薬剤の種類、処方時期、投与量、投与開始時期、投与期間等)、投与薬剤に関する検査結果の情報(検査情報)、投与薬剤に関する疾患情報、患者情報(年齢、性別、身長、体重、基礎疾患に関する情報等)、担当医師に関する情報等を含む。また、対象患者の投薬に関する電子カルテ情報は、過去に投与された薬剤に関する情報、投与薬剤と関連する食事情報を含むこともできる。
対象患者の現在の健康状態が薬剤の処方時の健康状態から遷移した可能性を示す状態遷移情報(以下、単に「対象患者の状態遷移情報」とも言う)とは、対象患者について、処方された薬剤の投薬の取り扱い(例えば、継続の適否等)を判定するために利用される情報である。対象患者の状態遷移情報の具体例としては、対象患者の検査結果(検査情報)、対象患者のバイタル情報が正常範囲から外れたことを示す情報、対象患者と医療機関との関わりに関する情報(来院、入院、退院することを示す情報)、対象患者が透析等の医療行為を受けたことを示す情報、対象患者が感染症有と診断されたことを示す情報等を挙げることができる。
また、対象患者の状態遷移情報は、任意の条件の組合せによって定義し登録することもできる。例えば、対象患者の状態遷移情報は、「対象患者の退院予定日までに、検査結果値が指標範囲外となってことを示す情報」、「リハビリ中の患者の安静時脈拍、安静時収縮期血圧、安静時拡張期血圧が指標範囲外となったことを示す情報」、「手術予定日までに、検査結果値が指標範囲外となったことを示す情報」等として定義し登録することもできる。
なお、対象患者に処方された薬剤の投薬に関する管理情報については後で詳しく説明する。
医用情報処理装置1は、現在投与されている薬剤の取り扱いを判定した結果、警告要と判定した場合、少なくとも担当医師の担当医師端末3、担当医師携帯電話5に、対象患者への投薬に関する警告情報を自動送信(通知)する。
ここで、対象患者への投薬に関する警告情報(以下、単に「警告情報」とも言う)とは、投与している薬剤の現在の取り扱いについて警告するための情報である。例えば、警告情報は、現在投与している薬剤が禁忌であること、現在投与している薬剤を投与中止とすべきこと、現在投与している薬剤を慎重に投与することを知らせるための少なくともいずれかを含む。また、警告情報は、必要に応じて、退院予定の対象患者の退院の再検討通知、リハビリ中の対象患者のリハビリ中止の検討通知、手術予定の対象患者の手術の再検討通知等を含むこともできる。
また、医用情報処理装置1は、例えば、HISのサーバ装置としても機能する、例えば、医用情報処理装置1は、ネットワークを介して担当医師端末3、看護支援端末7、検査管理装置8から各種情報を受信し、臨床情報データベース9に格納する。この医用情報処理装置1の構成、機能については、後で詳しく説明する。
担当医師端末3は、担当医師の入力指示に応答して、対象患者に対する各種オーダを受け付ける。例えば画像診断を行う場合、検査オーダとして、検査部位、検査種別、疾患の名称、検査目的等を受け付ける。また、対象患者に薬剤を投与する場合、薬剤オーダとして、処方する薬剤の種類(名称)、分量等を受け付ける。なお、各種オーダには、対象患者のID、氏名、検査ID、検査や診療日付等の情報が含まれる。
担当医師端末3は、担当医師より受け付けた各種情報を、例えばネットワークを介して医用情報処理装置1へ送出する。
担当医師端末3は、典型的にはパーソナルコンピュータやワークステーション等の情報処理装置であるが、病院外でも利用可能なモバイル端末(ノート型コンピュータ、タブレット型コンピュータ等)であってよい。なお、担当医師端末3は、第2の端末の一例である。
担当医師携帯電話5は、担当医師が所持する携帯電話である。担当医師携帯電話5は、典型的にはスマートフォンであるが、モバイル端末(通信機能を持ったノート型コンピュータ、タブレット型コンピュータ等)であってよい。なお、担当医師携帯電話5は、第1の端末の一例である。
看護支援端末7は、看護師等が各患者の看護情報(例えば看護記録、給食情報等)を入力するコンピュータである。看護支援端末7と看護情報データベース9bとは、例えば看護支援システムを構成する。ここで、看護支援システムとは、看護師等が行う業務全般を支援するための情報を患者毎に管理する情報システムである。例えば、看護支援端末7から入力された看護情報は、ネットワークを介して医用情報処理装置1へ送出され、看護情報データベース9bに自動的に格納され管理される。なお、看護支援端末7は、第3の端末の一例である。
検査管理装置8は、各患者について実行された検査に関する結果を含む検査情報を取得し、ネットワークを介して臨床情報データベース9へ送出する。検査管理装置8と、検査情報データベース9cとは、例えば検査部門支援システムを構成する。ここで、検査部門支援システムとは、各患者についての検査において取得された検査情報を管理する情報システムである。例えば、検査管理装置8によって取得された検査情報は、ネットワークを介して医用情報処理装置1へ送出され、検査情報データベース9cに自動的に格納され管理される。
臨床情報データベース9は、電子カルテデータベース9a、看護情報データベース9b、検査情報データベース9cを少なくとも含む。電子カルテデータベース9aは、電子カルテ、電子カルテに関連付された情報を患者毎に保管して管理するデータベースである。看護情報データベース9bは、看護情報、看護情報に関連付された情報を患者毎に保管して管理するデータベースである。検査情報データベース9cは、検査情報、検査情報に関連付された情報を患者毎に保管して管理するデータベースである。
次に、医用情報処理装置1の構成、機能について詳しく説明する。
図2は、医用情報処理装置1の構成を示したブロック図である。図2に示した様に、医用情報処理装置1は、記憶回路11、処理回路13、入力回路15、通信I/F回路17、表示回路19を有している。
記憶回路11は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(flash memory)等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等によって構成される。記憶回路11は、USB(Universal Serial Bus)メモリ及びDVD(Digital Video Disk)などの可搬型メディアによって構成されてもよい。
記憶回路11は、処理回路13において用いられる各種処理プログラム(アプリケーションプログラムの他、OS(Operating System)等も含まれる)や、プログラムの実行に必要なデータを記憶する。また、OSに、操作者に対する表示回路19への情報の表示にグラフィックを多用し、基礎的な操作を入力回路15によって行なうことができるGUI(Graphical User Interface)を含めることもできる。
また、記憶回路11は、アラートマスタテーブルを記憶する。ここで、アラートマスタテーブルとは、対象患者に処方された薬剤の投薬に関する管理情報を管理するためのテーブルである。対象患者に処方された薬剤の投薬に関する管理情報は、対象患者に処方された薬剤の投薬において留意すべき情報を含むものである。アラートマスタテーブルは、担当医師への警告を行うか否かを判定する場合に参照される。
図3は、アラートマスタテーブルの一例を示した図である。図3に示した様に、アラートマスタテーブルは、対象患者に処方された薬剤の投薬に関する管理情報として、薬剤情報、検査情報、食事情報、患者基本情報の組合せ毎に、禁忌情報と、警告(アラート)要否とを含む。ここで、禁忌情報とは、特定の持病をもつ対象患者について、ある検査値が基準とされる閾値(以下、単に「基準値」とも言う)以上になった場合に、投与されている薬剤の取り扱いを示す情報である。例えば、禁忌情報は、投与されている薬剤が禁忌であること(投与中止)、投与中止ではないが慎重に投与すべきであること(慎重投与)を示す情報を含む。
なお、アラートマスタテーブルは、薬剤マスタ情報、検査マスタ情報、食事マスタ情報、患者基本マスタ情報等を用いて、薬剤情報、検査情報、食事情報、患者基本情報の組合せ毎に禁忌情報、警告要否を登録することで生成することができる。
図4は、薬剤マスタ情報の一例としての薬剤項目マスターテーブルを示した図である。図5は、検査マスタ情報の一例としての検査項目マスターテーブルを示した図である。図6は、食事マスタ情報の一例としての食事項目マスターテーブルを示した図である。図7は、患者基本マスタ情報の一例としての患者基本(プロファイル)項目マスターテーブルを示した図である。
例えば、図3に示したアラートマスタテーブルの一段目であれば、薬剤項目マスターテーブルから選択された薬剤情報「チアゾリジン薬(コード:A00200)」、検査項目マスターテーブルから選択された検査情報「CCr(コード:B00200)が10mL/min未満の場合」、患者基本情報「腎機能障害(コード:D01000)が経度」の組合せに該当する場合には、「禁忌(投与中止)」、警告「要」として登録されている。この様に、アラートマスタテーブルにおいては、薬剤情報、検査情報、食事情報、患者基本情報の所望の組合せを定義し、組合せ毎に禁忌情報、警告要否を定義することができる。
また、記憶回路11は、オペレータ管理テーブルを記憶する。ここで、オペレータ管理テーブルとは、各オペレータ(医師、看護師等)の端末毎、各オペレータの携帯電話毎に警告情報の通知の要否を管理するためのテーブルである。
図8は、オペレータ管理テーブルの一例を示した図である。図8に示した様に、オペレータ管理テーブルにおいては、各オペレータと、各オペレータの端末又は携帯電話によってアクセス可能なアドレスとの組み合わせを定義し、当該組合せ毎に警告情報の通知の要否(アラートの通知、非通知)を登録することができる。
図2に戻り、処理回路13は、プログラムを記憶回路11から読み出し、実行することで各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサである。処理回路13は、例えば、取得機能13a、判定機能13b、生成機能13c、送信制御機能13dを備える。処理回路13は、記憶回路11に格納されている各種制御プログラムを読み出して取得機能13a、判定機能13b、生成機能13c、送信制御機能13dを実現すると共に、記憶回路11、入力回路15、通信I/F回路17、表示回路19における処理動作を統括的に制御する。換言すると、各プログラムを読み出した状態の処理回路13は、図2の処理回路13内に示された各機能を有することとなる。
取得機能13aは、ネットワークを介して対象患者の状態遷移情報を取得する。例えば、取得機能13aは、検査管理装置8から送信された検査情報を、対象患者の状態遷移情報として取得する。また、取得機能13aは、例えば臨床情報データベース9を監視する監視装置から、対象患者の状態遷移情報を取得する。
また、取得機能13aは、対象患者の状態遷移情報の取得を契機として、当該対象患者に処方された薬剤の投薬に関する電子カルテ情報を電子カルテデータベース9aから取得する。なお、取得機能13aは、取得部の一例である。
判定機能13bは、取得機能13aが取得した対象患者に処方された薬剤の投薬に関する電子カルテ情報と、対象患者の現在の健康状態が前記薬剤の処方時の健康状態から遷移した可能性を示す状態遷移情報と、対象患者に処方された薬剤の投薬に関する管理情報と、に基づいて、警告の要否を判定する。すなわち、判定機能13bは、対象患者の投薬に関する電子カルテ情報と、対象患者の状態遷移情報と、アラートマスタテーブルとを用いて、当該対象患者についての警告の要否を判定する。なお、判定機能13bは、判定部の一例である。
例えば、対象患者に「チアゾリジン薬(コード:A00200)」が投与されており、検査の結果「CCr(コード:B00200)が10mL/min未満」であった場合を想定する。係る場合、判定機能13bは、当該対象患者の投薬に関する電子カルテ情報とアラートマスタテーブルとを照合し、当該対象患者への「チアゾリジン薬(コード:A00200)」の投薬が禁忌(投薬禁止)であり、警告「要」であると判定する。
また、例えば、「男性」である対象患者に「アトルバスタチン錠(コード:A10000)」が投与されており、検査の結果「CK(CPK)(コード:B00300)が250U/L以上」であった場合を想定する。係る場合、判定機能13bは、当該対象患者の投薬に関する電子カルテ情報とアラートマスタテーブルとを照合し、当該対象患者への「アトルバスタチン錠(コード:A10000)」の投薬が禁忌ではなく「慎重投与」であり、警告「要」であると判定する。
また、判定機能13bは、警告「要」と判定した場合に、オペレータ管理テーブルを参照して警告情報の送信先を判定する。すなわち、判定機能13bは、対象患者の投薬に関する電子カルテ情報に基づいて当該対象患者の担当医師を特定する。判定機能13bは、オペレータ管理テーブルを参照し、特定した担当医師に対応付けされたアドレス(送信先)を特定し、アドレス毎に警告情報の送信有無を判定することで、警告情報の送信先を判定する。
生成機能13cは、警告「要」と判定した場合に、警告情報を生成する。例えば、生成機能13cは、アラートマスタテーブルに含まれる薬剤情報、検査情報、禁忌情報を担当医師等に通知するための警告情報を生成する。なお、生成機能13cは生成部の一例である。
送信制御機能13dは、判定機能13bが警告「要」であると判定した場合、生成機能13cが生成した警告情報を、少なくとも対象患者の担当医師の第1の端末がアクセス可能なアドレスに送信する。すなわち、送信制御機能13dは、判定機能13bが警告「要」であると判定した場合、少なくとも担当医師携帯電話5がアクセス可能なアドレスに警告情報を送信する。また、送信制御機能13dは、判定機能13bが警告「要」であると判定した場合、担当医師端末3、看護支援端末7に警告情報を送信する。
なお、送信制御機能13dは、判定機能13bが警告情報送信「不要」と判定したアドレス又は端末に対しては、判定機能13bが警告「要」であると判定した場合であっても警告情報を送信しない。また、送信制御機能13dは、送信制御部の一例である。
なお、図2においては単一のプロセッサである処理回路13にて取得機能13a、判定機能13b、送信制御機能13dが実現されるものとして説明したが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより機能を実現するものとしても構わない。また、図2においては単一の記憶回路11が各処理機能に対応するプログラムを記憶するものとして説明したが、複数の記憶回路11を分散して配置して、処理回路13は個別の記憶回路11から対応するプログラムを読み出す構成としても構わない。
上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphical processing unit)或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD),及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサは記憶回路11に保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、記憶回路11にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成しても構わない。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。
入力回路15は、操作者によって操作が可能なポインティングデバイス(マウス等)やキーボード等の入力デバイスからの信号を入力する回路である。ここでは、入力デバイス自体も入力回路15に含まれるものとする。操作者により入力デバイスが操作されると、入力回路15はその操作に応じた入力信号を生成して処理回路13に出力する。なお、医用情報処理装置1は、入力デバイスが表示回路19と一体に構成されたタッチパネルを備えてもよい。
なお、入力回路15は、はマウス、キーボードなどの物理的な操作部品を備えるものだけに限られない。例えば、装置とは別体に設けられた外部の入力機器から入力操作に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を制御回路へ出力する電気信号の処理回路も入力回路15の例に含まれる。
通信I/F回路17は、所定の通信規格にしたがって、外部装置との通信動作を行う。医用情報処理装置1がネットワーク上に設けられる場合、通信I/F回路17は、ネットワーク上の外部装置と情報の送受信を行なう。例えば、通信I/F回路17は、担当医師端末3、担当医師携帯電話5、看護支援端末7へ警告情報を送信する。また、通信I/F回路17は、臨床情報データベース9から検査情報を受信する。
表示回路19は、画像を表示するディスプレイであり、LCD(Liquid Crystal Display)等によって構成される。表示回路19は、処理回路13からの指示に応じてLCD上に、各種操作画面、各種表示情報を表示させる。
次に、医用情報処理装置1によって実現される、薬剤投与の警告処理について説明する。
図9は、薬剤投与の警告処理の流れを示したフローチャートである。図9に示す様に、まず、取得機能13aは、対象患者の状態遷移情報の取得を契機として、電子カルテデータベース9aから当該対象患者の投薬に関する電子カルテ情報を取得する(ステップS1)。
判定機能13bは、取得機能13aが取得した当該対象患者の投薬に関する電子カルテ情報とアラートマスタテーブルとを照合し(ステップS2)、当該対象患者の担当医等に対して投薬に関する警告が必要であるか否かを判定する(ステップS3)。
判定機能13bは、担当医等に対して投薬に関する警告が必要でないと判定した場合には(ステップS3のNo)、薬剤投与の警告処理を終了する。
一方、判定機能13bは、担当医等に対して投薬に関する警告が必要でないと判定した場合には(ステップS3のYes)、オペレータ管理テーブルを参照し、当該対象患者の担当医師や看護支援端末7のアドレスのうち警告情報の送信が「要」と登録されているアドレス(送信先)を判定する(ステップS4)。
生成機能13cは、当該対象患者の担当医師への警告情報を生成する(ステップS5)。
送信制御機能13dは、生成機能13cが生成した警告情報を、当該対象患者の担当医師や看護支援端末7のアドレスのうち警告情報の送信が「要」と登録されているアドレスへ送信する(ステップS6)。
警告情報を受信した担当医師端末3、担当医師携帯電話5、看護支援端末7等は、所定の形態で警告情報を表示する。また、例えば電子カルテシステムのToDo機能にも連動させることもできる。さらに、担当医師端末3から電子カルテシステムにログインしたタイミングで、警告情報を受信し表示することも可能である。医師等は、表示された警告情報によって、対象患者の投薬の取り扱いについての留意点を迅速且つ負担なく把握することができる。
図10は、看護支援端末7において表示される警告情報の一例を示した図である。図10に示した様に、看護支援端末7のワークシート画面において、当該対象患者のグリメピリド投与の欄に対応付けられたポップアップウィンドウとして、「グリメピリド投与中ですが、検査結果 CCr>30mLminのため投与を中止し、インスリン治療の切り替えを検討ください。」との警告情報(禁忌情報)が自動的に表示される。
なお、図10においては、看護支援端末7のワークシート画面での表示例を示したが、例えば、入院患者一覧画面、病床マップ画面、ナースステーションに設置している共有掲示画面等においても、同様の警告情報を自動的に表示することができる。
以上述べた様に、本実施形態に係る医用情報処理装置1は、判定部としての判定機能13bと、生成部としての生成機能13cと、送信制御部としての送信制御機能13dとを備える。判定機能13bは、対象患者に処方された薬剤の投薬に関する管理情報と、対象患者の現在の健康状態が前記薬剤の処方時の健康状態から遷移した可能性を示す状態遷移情報と、対象患者の投薬に関する電子カルテ情報と、に基づいて、警告の要否を判定する。生成機能13cは、判定機能13bが警告要と判定した場合、対象患者への投薬に関する警告情報を生成する。送信制御機能13dは、対象患者への投薬に関する警告情報を、少なくとも対象患者の担当医師の第1の端末がアクセス可能なアドレスに送信する。
従って、担当医師は、自身が電子カルテシステムにアクセスし検査結果等を観察しなくても、対象患者への投薬に注意すべき状況にあることを自動的に把握することができる。また、担当医師は、警告情報の内容によって、薬剤の禁忌や投薬を計測する際の注意点等を把握することができる。その結果、対象患者に投与されている薬剤の現在の取り扱いの適否を判定する場合において、医師の負担を軽減し対応を迅速化することができる。
また、送信制御機能13dは、電子カルテシステムにアクセス可能な担当医師の第2の端末としての担当医師端末3、看護支援システムにアクセス可能な第3の端末としての看護支援端末7の少なくともいずれかに警告情報を送信する。従って、警告情報を受信した担当医師端末3、担当医師携帯電話5、看護支援端末7等は、所定の形態で警告情報を表示することができる。例えば、担当医師端末3においては、電子カルテシステムにログインしたタイミングで、看護支援端末7においてはワークシート画面にアクセスしたタイミングで、警告情報を通知することができる。その結果、担当医師や看護師が警告情報を見落とすリスクを低減することができる。
また、取得部としての取得機能13aは、対象患者への投薬に関する状態遷移情報の取得を契機として、対象患者の投薬に関する電子カルテ情報を取得する。従って、対象患者の健康状態が遷移した可能性が高いタイミングで警告情報を通知することができる。その結果、適切なタイミングで対象患者に投与されている薬剤の現在の取り扱いの適否を判定することができ、医療上のリスクを低減させることができる。
また、判定機能13bは、各オペレータの端末毎に対象患者への投薬に関する警告情報の送信の要否を管理するオペレータ管理テーブルに基づいて、警告情報を送信する少なくとも一つのアドレスを判定する。送信制御機能13dは、判定された少なくとも一つのアドレスに対して警告情報を送信する。従って、例えばオペレータ管理テーブルにおいて対象患者の疾患に関する専門医を送信対象として登録することで、警告情報を専門医に確実に通知することができる。専門医であれば、薬剤禁忌の判断が容易であるが、専門外の医師は、検査結果から薬剤禁忌を判断することが容易でない場合等において、医療上のリスクを低減させることができる。
(変形例1)
上記実施形態おいては、医用情報処理装置1とHISサーバとが同一装置である場合を例示した。これに対し、医用情報処理装置1は、HISサーバとは別に設ける構成であってもよい。係る場合、取得機能13aは、HISサーバを介して対象患者の状態遷移情報、対象患者の投薬に関する電子カルテ情報を取得する。
(変形例2)
警告の要否判定、警告情報の送信タイミングは、上記実施形態の例に限定されない。例えば、電子カルテシステム上で、医用情報処理装置1が薬剤オーダ、食事オーダ等を受け付けて臨床情報データベース9に登録するタイミングで警告の要否判定、警告情報の送信を実行することも可能である。
すなわち、医用情報処理装置1は、薬剤オーダ等を受信したことを契機として、アラートマスタテーブルに登録されている薬剤情報、検査情報、食事情報、患者基本情報と照らし合わせ、警告、禁忌情報に該当すれば、電子カルテシステムの画面上にアラートメッセージを表示することもできる。
(変形例3)
例えば、「A薬とB薬が投与されている患者へのC薬の投与は検査結果がαの場合には慎重投与すればよいが、検査結果がβの場合には禁忌(投与中止)である」のように、テーブルが複雑化する場合がある。係る場合には、深層学習モデル等のAI(Artificial Intelligence)モデルを用いて警告の要否判定を実行することもできる。
なお、この様なAIモデルは、例えば、投与予定の薬剤と検査結果を入力とし、教師データとしての警告の要否又は警告情報を出力とする複数のトレーニングデータを用いた学習により生成することができる。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、対象患者に投与されている薬剤の現在の取り扱いの適否を判定する場合において、医師の負担を軽減し対応を迅速化するための支援をすることができる。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、実施形態同士の組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 医用情報処理装置
3 担当医師端末
5 担当医師携帯電話
7 看護支援端末
8 検査管理装置
9 臨床情報データベース
9a 電子カルテデータベース
9b 看護情報データベース
9c 検査情報データベース
11 記憶回路
13 処理回路
15 入力回路
17 通信I/F回路
19 表示回路
S 医用情報処理システム

Claims (7)

  1. 対象患者に処方された薬剤の投薬に関する管理情報と、前記対象患者の現在の健康状態が前記薬剤の処方時の健康状態から遷移した可能性を示す状態遷移情報と、前記対象患者の投薬に関する電子カルテ情報と、に基づいて、警告の要否を判定する判定部と、
    前記判定部が警告要と判定した場合、前記対象患者への投薬に関する警告情報を生成する生成部と、
    前記対象患者への投薬に関する警告情報を、少なくとも前記対象患者の担当医師の第1の端末がアクセス可能なアドレスに送信する送信制御部と、
    を備えた医用情報処理装置。
  2. 前記送信制御部は、電子カルテシステムにアクセス可能な前記担当医師の第2の端末、及び看護支援システムにアクセス可能な第3の端末の少なくとも一方に、前記対象患者への投薬に関する警告情報を、送信する、
    請求項1に記載の医用情報処理装置。
  3. 前記対象患者への投薬に関する状態遷移情報の取得を契機として、前記対象患者の投薬に関する電子カルテ情報を取得する取得部をさらに備える、
    請求項1又は2に記載の医用情報処理装置。
  4. 前記判定部は、薬剤情報、検査情報、食事情報、患者基本情報の組合せ毎に、禁忌情報と警告要否とを前記管理情報として定義するアラートマスタテーブルを用いて前記警告の要否を判定する、
    請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の医用情報処理装置。
  5. 前記判定部は、前記対象患者への投与予定の薬剤と前記対象患者の検査結果を入力とし、警告の要否を出力とするAIモデルを用いて前記警告の要否を判定する、
    請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の医用情報処理装置。
  6. 前記判定部は、各オペレータの端末毎に前記対象患者への投薬に関する警告情報の送信の要否を管理するオペレータ管理テーブルに基づいて、前記対象患者への投薬に関する警告情報を送信する少なくとも一つのアドレスを判定し、
    前記送信制御部は、判定された前記少なくとも一つのアドレスに対して、前記対象患者への投薬に関する警告情報を送信する、
    請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載の医用情報処理装置。
  7. 医用情報処理装置と、担当医師の第1の端末とを有する医用情報処理システムであって、
    前記医用情報処理装置は、
    対象患者に処方された薬剤の投薬に関する管理情報と、前記対象患者の現在の健康状態が前記薬剤の処方時の健康状態から遷移した可能性を示す状態遷移情報と、前記対象患者の投薬に関する電子カルテ情報と、に基づいて警告の要否を判定する判定部と、
    前記判定部が警告要と判定した場合、前記対象患者への投薬に関する警告情報を生成する生成部と、
    前記対象患者への投薬に関する警告情報を、少なくとも前記第1の端末がアクセス可能なアドレスに送信する送信制御部と、を備え、
    前記第1の端末は、前記対象患者への投薬に関する警告情報を前記担当医師へ通知する、
    医用情報処理システム。
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